JP2004295201A - 情報照合システム、サーバ、携帯情報端末および情報照合プログラム - Google Patents

情報照合システム、サーバ、携帯情報端末および情報照合プログラム Download PDF

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Shoji Hoshina
彰治 保科
Masanobu Seki
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Abstract

【課題】携帯情報端末による通信を行うシステムにおいて、高い利用性を確保しつつ秘匿性を向上させること。
【解決手段】本発明によれば、携帯情報端末のユーザが、所定の用件を携帯情報端末に登録しておき、携帯情報端末を持ち歩くことにより、サーバに対応する所定位置範囲に携帯情報端末が存在する場合に、サーバとの間で事業者側情報とユーザ側情報との照合を行う。そして、事業者側情報とユーザ側情報とが合致し、その所定位置範囲に対応する場所において、ユーザの用件が遂行可能である場合に、ユーザに対して、その旨が通知される。その際、サーバと携帯情報端末との通信は、所定の暗号化が行われるため、高い利用性を確保しつつ、通信の秘匿性を向上させることができる。また、暗号鍵あるいはクライアントIDが更新されるため、通信の秘匿性をさらに向上させることができる。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対象となる情報を所定情報と照合するための情報照合システム、サーバ、携帯情報端末および情報照合プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯情報端末が盛んに利用されるようになっている。
このような携帯情報端末は、小型・軽量であることから、ユーザは常時携帯し、用件のメモあるいはスケジュール管理といった種々の用途に利用されている。
【0003】
また、近時、携帯情報端末に無線通信機能が備えられることが一般的となっている。そして、この無線通信機能を利用して、所定のサーバと携帯情報端末との間で情報の送受信を行いつつ、例えばスケジュール管理のような、一定の目的を達成することも考案されている。
ここで、無線通信機能を備える携帯情報端末のスケジュール管理機能に関連する技術として、特開2001−75977号公報に記載された技術が知られている。
【0004】
本号公報に記載された技術は、所定の用件を場所と対応付けて記憶しておき、携帯情報端末を携帯したユーザが所定の場所に行くと、その場所に対応する用件が携帯情報端末によって通知されるものである。そして、本号公報には、携帯情報端末が特定の場所に位置している場合に、所定の情報をサーバとの間で送受信するシステムが開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−75977号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2001−75977号公報に記載された技術は、サーバと端末装置との間における通信に秘匿性がないものであった。
一方、近時の携帯情報端末には、近距離無線通信機能が備えられるようになっており、通信相手が特定せず、第三者によっても受信が可能な、いわゆるアドホックネットワークを利用することもしばしばある。
【0007】
このような状況において、携帯情報端末ではユーザ自身の個人的な情報等が送受信されるにもかかわらず、第三者に通信内容が漏洩するおそれが高まっていた。
また、サーバの設置主体においても、送信先とする携帯情報端末のユーザ以外に情報が漏洩することを防止したいという要求があった。
【0008】
なお、端末装置の近距離無線通信において、情報の秘匿性を確保する技術としては、ETC(Electronic Toll Collection)の車載器と料金所に備えられたアンテナとの通信に関する技術が知られている。
しかし、本技術は、用途および利用条件がごく限られており、携帯情報端末をユーザが持ち歩く場合には、より柔軟な利用性を有することが求められる。
【0009】
本発明の課題は、携帯情報端末による通信を行うシステムにおいて、高い利用性を確保しつつ秘匿性を向上させることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本発明は、
相互に無線通信可能な携帯情報端末と所定のサーバとが情報を送受信しつつ、所定サービスを提供するための情報照合システムであって、前記携帯情報端末は、所定用件(例えば、買い物等)に関するユーザ側情報を登録するための登録手段(例えば、図7の携帯情報端末20が備える不図示の入力装置等)を備え、前記サーバは、該サーバの設置主体が提供可能なサービスに関する事業者側情報を記憶している記憶手段(例えば、図7の情報記憶部11)を備え、前記携帯情報端末が、前記サーバに対応する所定位置範囲(例えば、近距離無線通信のアンテナと通信可能な領域、感温センサ等によって携帯情報端末のユーザの存在を検出可能な領域あるいは所定の経緯度内の領域)に存在する場合に、前記携帯情報端末と前記サーバとの間で無線通信を行うことにより、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報との照合を行う照合手段(例えば、図7の情報記憶部11、受信対象位置検出部12、通信部13,21、照合リスト記憶部22、情報照合部23等)と、前記照合手段の照合結果に基づいて、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報とが合致する場合に、前記携帯情報端末において、ユーザに注意を喚起する用件通知手段(例えば、図7の携帯情報端末20が備える不図示の表示装置あるいは発声装置等)と、前記照合手段によって行われる無線通信において、送受信される情報を暗号処理する暗号処理手段(例えば、図7の暗号処理部13aあるいは暗号処理部21a)とを含むことを特徴としている。
【0011】
即ち、携帯情報端末が存在する場所に対応して、登録された所定用件が遂行可能である場合に、その旨が携帯情報端末のユーザに通知されることとなる。
また、前記照合手段は、前記携帯情報端末から前記サーバにユーザ側情報を送信し、前記サーバにおいて、該ユーザ側情報と前記事業者側情報とを照合することを特徴としている。
【0012】
また、前記照合手段は、前記サーバから前記携帯情報端末に事業者側情報の少なくとも一部を送信し、前記携帯情報端末において、該事業者側情報の少なくとも一部と前記ユーザ側情報とを照合することを特徴としている。
また、前記照合手段は、前記携帯情報端末から前記サーバにユーザ側情報を送信し、前記サーバにおいて、該ユーザ側情報と前記事業者側情報とを照合する処理と、前記サーバから前記携帯情報端末に事業者側情報の少なくとも一部を送信し、前記携帯情報端末において、該事業者側情報の少なくとも一部と前記ユーザ側情報とを照合する処理とを選択的に切り替え可能であることを特徴としている。
【0013】
また、前記照合手段は、前記サーバに対応する所定位置範囲に対して、前記事業者側情報の少なくとも一部を所定時間間隔で送信し、該所定位置範囲において、前記携帯情報端末が該事業者側情報の少なくとも一部を受信することに対応して、該携帯情報端末において照合を行うことを特徴としている。
また、前記携帯情報端末が前記サーバに対応する所定位置範囲に存在することを検出する位置検出手段(例えば、図7の受信対象位置検出部12等)をさらに備え、前記照合手段は、前記位置検出手段によって、前記携帯情報端末が前記所定位置範囲に存在することが検出されたことに対応して照合を行うことを特徴としている。
【0014】
また、前記携帯情報端末と前記サーバとは、近距離無線通信可能であって、前記位置検出手段は、前記サーバと接続された該近距離無線通信のアンテナと前記携帯情報端末とが通信可能となることにより、該携帯情報端末が所定位置範囲に存在することを検出することを特徴としている。
また、前記携帯情報端末は、GPS(Global Positioning System)により自装置の位置を検出可能であって、前記位置検出手段は、該携帯情報端末がGPSにより検出した位置を取得することによって、該携帯情報端末が、前記サーバに対応する所定位置範囲に存在することを検出することを特徴としている。
【0015】
また、前記暗号処理手段は、共通鍵暗号方式に基づいて、前記照合手段によって行われる無線通信を暗号化することを特徴としている。
また、前記暗号処理手段は、公開鍵暗号方式に基づいて、前記照合手段によって行われる無線通信を暗号化することを特徴としている。
また、前記暗号処理手段は、KPS方式に基づいて、前記照合手段によって行われる無線通信を暗号化することを特徴としている。
【0016】
また、前記暗号処理手段は、前記携帯情報端末が存在することが検出された所定位置範囲に基づく位置コードと、該携帯情報端末と前記サーバとの無線通信による接続を特定する接続コードとに基づいて、暗号処理における暗号鍵を更新することを特徴としている。
また、前記暗号処理手段は、前記携帯情報端末が存在することが検出された所定位置範囲に基づく位置コードと、該携帯情報端末と前記サーバとの無線通信による接続を特定する接続コードとに基づいて、KPSにおいて共通鍵の生成に使用するクライアントIDを更新することを特徴としている。
【0017】
また、前記サーバは、所定の店舗に対応して設置され、前記ユーザ側情報には、前記携帯情報端末のユーザにおける買い物に関する情報が含まれ、前記事業者側情報には、前記店舗において販売される商品あるいは提供されるサービスの少なくともいずれかに関する情報が含まれることを特徴としている。
また、前記サーバは、所定の交通機関に対応して設置され、前記ユーザ側情報には、前記携帯情報端末のユーザにおける交通機関の利用に関する情報が含まれ、前記事業者側情報には、前記交通機関において提供される交通サービスに関する情報が含まれることを特徴としている。
【0018】
また、前記サーバは、所定の交通施設に対応して設置され、前記ユーザ側情報には、前記携帯情報端末のユーザが要求する交通情報が含まれることを特徴としている。
また、本発明は、
相互に無線通信可能な携帯情報端末と所定のサーバとが情報を送受信しつつ、所定サービスを提供するための情報照合システムにおけるサーバであって、自装置の設置主体が提供可能なサービスに関する事業者側情報を記憶している記憶手段と、所定用件に関するユーザ側情報を登録するための登録手段を備える前記携帯情報端末が、自装置に対応する所定位置範囲に存在する場合に、該携帯情報端末との間で無線通信を行うことにより、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報との照合を行う照合手段と、前記照合手段によって行われる無線通信において、送受信される情報を暗号処理する暗号処理手段とを備え、前記照合手段の照合結果に基づいて、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報とが合致する場合に、合致する旨を示す情報を前記携帯情報端末に送信することを特徴としている。
【0019】
また、本発明は、
相互に無線通信可能な携帯情報端末と所定のサーバとが情報を送受信しつつ、所定サービスを提供するための情報照合システムにおける携帯情報端末であって、所定用件に関するユーザ側情報を登録するための登録手段と、自装置が、該サーバの設置主体が提供可能なサービスに関する事業者側情報を記憶しているサーバに対応する所定位置範囲に存在する場合に、前記サーバとの間で無線通信を行うことにより、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報との照合を行う照合手段と、前記照合手段の照合結果に基づいて、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報とが合致する場合に、ユーザに注意を喚起する用件通知手段と、前記照合手段によって行われる無線通信において、送受信される情報を暗号処理する暗号処理手段とを含むことを特徴としている。
【0020】
また、本発明は、
相互に無線通信可能な携帯情報端末と所定のサーバとが情報を送受信しつつ、所定サービスを提供するための情報照合システムにおけるサーバ用の情報照合プログラムであって、前記サーバの設置主体が提供可能なサービスに関する事業者側情報を記憶しておく記憶機能と、所定用件に関するユーザ側情報を登録するための登録手段を備える前記携帯情報端末が、前記サーバに対応する所定位置範囲に存在する場合に、該携帯情報端末との間で無線通信を行うことにより、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報との照合を行う照合機能と、前記照合機能によって行われる無線通信において、送受信される情報を暗号処理する暗号処理機能とをコンピュータに実現させ、前記照合機能の照合結果に基づいて、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報とが合致する場合に、合致する旨を示す情報を前記携帯情報端末に送信させることを特徴としている。
【0021】
また、本発明は、
相互に無線通信可能な携帯情報端末と所定のサーバとが情報を送受信しつつ、所定サービスを提供するための情報照合システムにおける携帯情報端末用の情報照合プログラムであって、所定用件に関するユーザ側情報を登録するための登録機能と、前記携帯情報端末が、該サーバの設置主体が提供可能なサービスに関する事業者側情報を記憶しているサーバに対応する所定位置範囲に存在する場合に、前記サーバとの間で無線通信を行うことにより、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報との照合を行う照合機能と、前記照合機能の照合結果に基づいて、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報とが合致する場合に、ユーザに注意を喚起する用件通知機能と、前記照合機能によって行われる無線通信において、送受信される情報を暗号処理する暗号処理機能とをコンピュータに実現させることを特徴としている。
【0022】
本発明によれば、携帯情報端末のユーザが、所定の用件を携帯情報端末に登録しておき、携帯情報端末を持ち歩くことにより、サーバに対応する所定位置範囲に携帯情報端末が存在する場合に、サーバとの間で、事業者側情報とユーザ側情報との照合を行う。そして、事業者側情報とユーザ側情報とが合致し、その所定位置範囲に対応する場所において、ユーザの用件が遂行可能である場合に、ユーザに対して、その旨が通知される。
【0023】
したがって、買い物等、一定の目的を遂行する場合に、ユーザは用件を登録した携帯情報端末を持ち歩くことで、用件が遂行可能であることを適切な場所で認識でき、自ら用件を意識する必要がないため、携帯情報端末による通信を行うシステムの利用性を確保することができる。
その際、サーバと携帯情報端末との通信は、所定の暗号化が行われるため、通信の秘匿性を向上させることができる。さらに、暗号鍵あるいはクライアントIDについて、携帯情報端末がサーバと接続する毎に、位置コードおよび接続コードに基づいて逐次変更されることとした場合、通信の秘匿性をさらに向上させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る情報照合システムの実施の形態を詳細に説明する。
本発明に係る情報照合システムは、サーバと携帯情報端末との間で所定の情報を送受信することにより情報の照合を行いつつ、スケジュール管理等、一定の目的を達成するシステムを前提としており、さらに、サーバと携帯情報端末との間の通信において、秘匿性を確保するものである。
【0025】
したがって、初めに、サーバと携帯情報端末との間で情報を照合する情報照合システムの基本的な構成について説明し、続いて、具体的な実施の形態について説明する。なお、以下の説明においては、携帯情報端末のユーザが、買い物をする場合に情報照合システムを使用し、サーバと携帯情報端末との間で買い物に関する情報の照合を行う例を主として説明する。
【0026】
図1は、情報を照合するための基本的な構成を有する情報照合システム1のシステム構成例を示す図である。
図1において、情報照合システム1は、サーバ10と、携帯情報端末20と含んで構成され、サーバ10と携帯情報端末20とが、無線通信可能に構成されている。なお、サーバ10および携帯情報端末20のそれぞれ複数を情報照合システム1に含めることが可能であるが、ここでは、それぞれ一つである場合を想定して説明する。
【0027】
サーバ10は、PC(Personal Computer)やワークステーション等の情報処理装置によって構成され、情報記憶部11と、受信対象位置検出部12と、通信部13とをさらに含んで構成される。また、サーバ10は、所定の事業者によって設置される。
情報記憶部11は、サーバ10を設置する主体に応じた所定情報(以下、「事業者側情報」という。)を記憶している。具体的には、サーバ10が店舗に設置される場合、図2に示すように、販売される商品および提供されるサービスの内容(商品・サービスのジャンル、商品名およびサービス名、商品・サービスについて行われる行動名、価格帯、営業時間、店舗名等)であり、その他に、商品およびサービスの提供場所、店舗内の経路を誘導するための情報、各商品およびサービスの担当者に関する情報等を含めることも可能である。
【0028】
受信対象位置検出部12は、携帯情報端末20の所在位置を検出する機能を有している。
ここで、そのような機能を実現するための具体的な手段としては、種々の技術が利用可能である。
例えば、サーバ10と携帯情報端末20とが近距離無線通信を行う場合には、携帯情報端末20が近距離無線通信可能となることにより、特定のアンテナの近傍に位置することが認識できる。また、光センサあるいは感温センサ等によって、携帯情報端末20を携帯しているユーザが特定の領域に存在していることを検出し、携帯情報端末20がその領域に位置しているものと認識することも可能である。これらの場合、アンテナや光センサあるいは感温センサ等を例えば店舗の入り口付近に設置することにより、携帯情報端末20のユーザが店舗に接近したことを検出することができる。
【0029】
さらに、携帯情報端末20がGPS(Global Positioning System)機能を備えている場合、携帯情報端末20の経度・緯度・高度が検出されることから、これらの情報をサーバ10に送信することにより、サーバ10が携帯情報端末20の位置を認識することも可能である。
そして、受信対象位置検出部12によって検出された携帯情報端末20の位置が所定範囲内となることをトリガとして、サーバ10と携帯情報端末20との間で情報の照合に関する処理(以下、「情報照合処理」という。)が行われる。
【0030】
通信部13は、無線LAN(Local Area Network)、ブルートゥース(Bluetooth)あるいはIrDA(Infrared Data Association)といった近距離無線通信機能を有している。そして、通信部13は、サーバ10と携帯情報端末20との間で情報照合処理が行われる場合に、種々の情報を送受信する。
次に、携帯情報端末20は、一般需要者が携帯するPDA(Personal Digital Assistant)あるいは携帯電話等の小型の情報処理装置であり、通信部21と、照合リスト記憶部22と、情報照合部23とをさらに含んで構成される。
【0031】
通信部21は、サーバ10の通信部13と対応する近距離無線通信機能を有しており、サーバ10と携帯情報端末20との間で情報照合処理が行われる場合に、種々の情報を送受信する。
照合リスト記憶部22は、携帯情報端末20のユーザによって入力される所定の用件に関する情報(以下、「ユーザ側情報」という。)を記憶しており、ユーザ側情報は、サーバ10から送信される事業者側情報と照合される。
【0032】
ユーザ側情報としては、例えば、図3に示すように、ユーザが購入しようとする商品・提供を受けようとするサービスのジャンル、商品名およびサービス名、商品・サービスについて行われる行動名、希望購入価格、用件の実行期限、指定店舗名等が記憶される。
なお、ユーザ側情報に含まれる項目のうち、ユーザは全ての項目について入力する必要はなく、例えば、指定店舗等は、“指定”あるいは“不指定”のいずれとすることも可能である。
【0033】
情報照合部23は、サーバ10から事業者側情報を受信した場合に、照合リスト記憶部22に記憶されたユーザ側情報と事業者側情報とを照合する。そして、情報照合部23は、事業者側情報の中に、ユーザ側情報と合致する情報が含まれている場合、購入しようとする商品あるいは提供を受けようとするサービスが、その店舗で提供されている旨をユーザに通知する。
【0034】
このとき、ユーザに通知する方法としては、携帯情報端末20に備えられた不図示の表示装置や発声装置によって、視覚的あるいは聴覚的に通知すること等が可能である。
次に、動作を説明する。
情報照合システム1においては、サーバ10と携帯情報端末20とが連携することにより情報照合処理が遂行される。以下、情報照合処理におけるサーバ10側および携帯情報端末20側それぞれの処理について説明する。
【0035】
初めに、情報照合処理におけるサーバ10側の処理について説明する。
図4は、情報照合処理におけるサーバ10側の処理を示すフローチャートである。サーバ10は、電源投入と同時に図4に示す処理を開始する。
図4において、処理が開始されると、サーバ10は、受信対象位置検出部12によって、携帯情報端末20が所定範囲内に位置していることが検出されたか否か、即ち、携帯情報端末20に事業者側情報を送信するタイミングであるか否かの判定を行う(ステップS1)。
【0036】
ステップS1において、携帯情報端末20に事業者側情報を送信するタイミングでないと判定した場合、サーバ10は、ステップS1の処理を繰り返す。
一方、ステップS1において、携帯情報端末20に事業者側情報を送信するタイミングであると判定した場合、サーバ10は、情報記憶部11に記憶された事業者側情報を、通信部13を介して携帯情報端末20に送信する(ステップS2)。
【0037】
そして、サーバ10は、以後、図4に示す処理を繰り返す。
なお、図2に示す事業者側情報の全てを携帯情報端末20に送信すると、送受信される情報量が不必要に増大する場合もあるため、図5に示すように、事業者側情報の一部を適宜抽出し、情報量を縮小して携帯情報端末20に送信することとしてもよい。
【0038】
また、ここでは、サーバ10は、携帯情報端末20が所定範囲内に位置していることを検出し、事業者側情報を送信することとして説明したが、サーバ10が設置された店舗付近等の一定範囲に、定期的に事業者側情報を送信(ブロードキャスト)することとしてもよい。この場合、事業者側情報が送信される範囲を歩行者が横切る時間内に、少なくとも一度、事業者側情報が送信される周期で送信することが望ましい。
【0039】
続いて、情報照合処理における携帯情報端末20側の処理について説明する。
図6は、情報照合処理における携帯情報端末20側の処理を示すフローチャートである。携帯情報端末20は、電源投入と同時に図6に示す処理を開始する。
図6において、処理が開始されると、携帯情報端末20は、サーバ10から事業者側情報が送信されているか否かの判定を行う(ステップS101)。
【0040】
ステップS101において、事業者側情報が送信されていないと判定した場合、携帯情報端末20は、ステップS101の処理を繰り返し、事業者側情報が送信されていると判定した場合、送信されている事業者側情報を受信する(ステップS102)。
そして、携帯情報端末20は、受信した事業者側情報とユーザ側情報とを照合し(ステップS103)、事業者側情報の中に、ユーザ側情報と合致する情報が含まれているか否かの判定を行う(ステップS104)。
【0041】
ステップS104において、事業者側情報の中に、ユーザ側情報と合致する情報が含まれていないと判定した場合、携帯情報端末20は、ステップS101の処理に移行し、一方、事業者側情報の中に、ユーザ側情報と合致する情報が含まれていると判定した場合、購入しようとする商品あるいは提供を受けようとするサービスが、その店舗で提供されている旨をユーザに通知する(ステップS105)。
【0042】
そして、携帯情報端末20は、以後、図6に示す処理を繰り返す。
このように、情報照合システム1は、サーバ10と携帯情報端末20とが、情報照合処理を実行することにより、買い物に関するユーザの支援を行うことが可能である。
また、情報照合システム1の用途としては、上述のように買い物に関するユーザの支援の他、サーバ10を駅などの交通機関に対応して設置することによって、その交通機関に関する交通案内を行ったり、サーバ10を交差点などの交通施設に対応して設置することによって、交通の誘導を行ったりすることが可能である。これらの場合、事業者情報は、情報照合システム1が適用される事業に応じたものとなり、交通案内を行う場合、電車の時刻表や駅施設の案内等であり、交通の誘導を行う場合、ユーザが交差点に近づいている旨、横断中の信号が赤に変わる旨、交差点に車両あるいは歩行者が近づいているか否かといった交通情報である。
【0043】
次に、本発明に係る情報照合システムの具体的な実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
初めに、本発明に係る情報照合システムの第1の実施の形態について説明する。
【0044】
まず、構成を説明する。
図7は、第1の実施の形態に係る情報照合システム2のシステム構成図である。図7において、情報照合システム2のシステム構成は、図1に示す情報照合システム1の構成を基本とするものであるため、同一の符号を用いるとともに、異なる部分についてのみ説明する。
【0045】
サーバ10は、情報記憶部11と、受信対象位置検出部12と、通信部13と、共通鍵記憶部14と、情報照合部15とをさらに含んで構成される。
ここで、情報記憶部11、受信対象位置検出部12は、図1に示す構成と同様であるため説明を省略する。
通信部13は、無線LAN、ブルートゥースあるいはIrDAといった近距離無線通信機能を有している。そして、通信部13は、サーバ10と携帯情報端末20との間で情報照合処理が行われる場合に、種々の情報を送受信する。
【0046】
また、通信部13は、送受信する情報を、共通鍵記憶部14に記憶された共通鍵によって暗号化および復号化する暗号処理部13aを備えている。そのため、サーバ10と携帯情報端末20との間で行われる通信は、共通鍵に基づく秘匿性を有するものとなる。
共通鍵記憶部14は、サーバ10と携帯情報端末20との間で行われる通信において、情報を暗号化および復号化するための共通鍵を記憶している。共通鍵は、サーバ10の設置主体と携帯情報端末20のユーザとの間で、予め契約によって交換された暗号鍵である。
【0047】
情報照合部15は、図1における携帯情報端末20の情報照合部23と同様の機能を有し、携帯情報端末20からユーザ側情報を受信した場合に、情報記憶部11に記憶された事業者側情報とユーザ側とを照合する。そして、情報照合部15は、事業者側情報の中に、ユーザ側情報と合致する情報が含まれている場合、ユーザが購入しようとする商品あるいは提供を受けようとするサービスを、その店舗で提供している旨を携帯情報端末20に送信する。
【0048】
なお、図1に示す基本的な構成においては、事業者側情報を携帯情報端末20に送信して照合するものとして説明したが、情報照合システム2の構成に示すように、情報照合部15をサーバ10に備えることにより、ユーザ側情報をサーバ10に送信して照合することが可能となる。
次に、携帯情報端末20は、通信部21と、照合リスト記憶部22と、情報照合部23と、共通鍵記憶部24とをさらに含んで構成される。
【0049】
ここで、照合リスト記憶部22および情報照合部23は、図1に示す構成と同様であるため説明を省略する。
通信部21は、サーバ10の通信部13と対応する近距離無線通信機能を有しており、サーバ10と携帯情報端末20との間で情報照合処理が行われる場合に、種々の情報を送受信する。
【0050】
また、通信部21は、送受信する情報を、共通鍵記憶部24に記憶された共通鍵によって暗号化および復号化する暗号処理部21aを備えている。
共通鍵記憶部24は、サーバ10と携帯情報端末20との間で行われる通信において、情報を暗号化および復号化するための共通鍵を記憶している。
次に、動作を説明する。
【0051】
図8および図9は、情報照合システム2における情報照合処理を示すフローチャートであり、図8は、サーバ10側の処理を示し、図9は、携帯情報端末20側の処理を示している。
初めに、図8に示すサーバ10側の処理について説明する。
図8において、処理が開始されると、サーバ10は、受信対象位置検出部12によって、携帯情報端末20が所定範囲内に位置していることが検出されたか否か、即ち、携帯情報端末20にホスト名を送信するタイミングであるか否かの判定を行う(ステップS201)。
【0052】
なお、携帯情報端末20においては、契約等によって、ホスト名が店舗と対応付けられて予め把握されている。
ステップS201において、携帯情報端末20にホスト名を送信するタイミングでないと判定した場合、サーバ10は、ステップS201の処理を繰り返す。
一方、ステップS201において、携帯情報端末20にホスト名を送信するタイミングであると判定した場合、サーバ10は、自装置のホスト名を平文で携帯情報端末20に送信する(ステップS202)。
【0053】
次に、サーバ10は、携帯情報端末20から、ステップS202において送信したホスト名とユーザ側情報とが合致した旨の情報(以下、「ホスト合致応答」という。)を受信したか否か、即ち、携帯情報端末20に事業者側情報を送信するタイミングであるか否かの判定を行う(ステップS203)。
ステップS203において、携帯情報端末20に事業者側情報を送信するタイミングでないと判定した場合、サーバ10は、ホスト名を送信してから一定時間が経過し、タイムアウトとなっているか否かの判定を行う(ステップS204)。
【0054】
ステップS204において、タイムアウトとなっていないと判定した場合、サーバ10は、ステップS203の処理に移行し、タイムアウトとなっていると判定した場合、ステップS201の処理に移行する。
また、ステップS203において、携帯情報端末20に事業者側情報を送信するタイミングであると判定した場合、サーバ10は、共通鍵によって暗号化した事業者側情報を携帯情報端末20に送信する(ステップS205)。
【0055】
次に、サーバ10は、ステップS201において携帯情報端末20が検出された位置を識別する位置コードと、携帯情報端末20とサーバ10との、その接続を識別する接続コードとに基づいて、共通鍵を更新する(ステップS206)。
ここで、位置コードとは、近距離無線通信のアンテナの設置位置あるいはサーバ10の識別番号(ホストID)といった、携帯情報端末20の移動経路を特定可能な情報である。
【0056】
そして、サーバ10は、以後、図8に示す処理を繰り返す。
次に、図9に示す携帯情報端末20側の処理について説明する。
図9において、処理が開始されると、携帯情報端末20は、サーバ10からホスト名が送信されているか否かの判定を行う(ステップS301)。
ステップS301において、ホスト名が送信されていないと判定した場合、携帯情報端末20は、ステップS301の処理を繰り返し、ホスト名が送信されていると判定した場合、送信されているホスト名を受信する(ステップS302)。
【0057】
そして、携帯情報端末20は、受信したホスト名とユーザ側情報とを照合し(ステップS303)、受信したホスト名とユーザ側情報とが合致するか否かの判定を行う(ステップS304)。
ステップS304において、受信したホスト名とユーザ側情報とが合致しないと判定した場合、携帯情報端末20は、ステップS301の処理に移行し、一方、受信したホスト名とユーザ側情報とが合致すると判定した場合、サーバ10にホスト合致応答を送信する(ステップS305)。
【0058】
次いで、携帯情報端末20は、サーバ10から事業者側情報が送信されているか否かの判定を行う(ステップS306)。
ステップS306において、事業者側情報が送信されていないと判定した場合、携帯情報端末20は、ステップS306の処理を繰り返し、事業者側情報が送信されていると判定した場合、送信された事業者側情報を受信し、復号化する(ステップS307)。
【0059】
そして、携帯情報端末20は、受信した事業者側情報とユーザ側情報とを照合し(ステップS308)、事業者側情報の中に、ユーザ側情報と合致する情報が含まれているか否かの判定を行う(ステップS309)。
ステップS309において、事業者側情報の中に、ユーザ側情報と合致する情報が含まれていないと判定した場合、携帯情報端末20は、ステップS301の処理に移行し、一方、事業者側情報の中に、ユーザ側情報と合致する情報が含まれていると判定した場合、購入しようとする商品あるいは提供を受けようとするサービスが、その店舗で提供されている旨をユーザに通知する(ステップS310)。
【0060】
次に、携帯情報端末20は、ステップS301において携帯情報端末20が検出された位置を識別する位置コードと、携帯情報端末20とサーバ10との、その接続を識別する接続コードとに基づいて、共通鍵を更新する(ステップS311)。
なお、ステップS310において共通鍵を更新する処理と、図8に示すフローチャートにおけるステップS206の処理は同様であるため、更新された結果、サーバ10と携帯情報端末20とは、同一の共通鍵を持つこととなる。
【0061】
そして、携帯情報端末20は、以後、図9に示す処理を繰り返す。
このように、サーバ10と携帯情報端末20との通信に用いられる共通鍵は、位置コードと接続コードとに基づいて、逐次変更される。
そのため、長期にわたり、同一の共通鍵を使用することによる鍵の漏洩を防止することができ、通信の秘匿性を向上させることができる。
【0062】
また、携帯情報端末20のユーザは、不規則に経路を移動するものであり、それに対応して位置コードも不規則なものとなることから、共通鍵の漏洩を効果的に防止できる。即ち、通信の秘匿性をさらに向上させることができる。
以上のように、本実施の形態に係る情報照合システム2は、携帯情報端末20のユーザが、場所と対応する所定の用件を携帯情報端末20に登録しておき、携帯情報端末20を持ち歩くことにより、店舗に設置されたサーバ10と携帯情報端末20とが、事業者側情報とユーザ側情報とを照合する。そして、その店舗で、ユーザの用件が遂行可能である場合に、ユーザに対して、その旨が通知される。
【0063】
したがって、買い物等、一定の目的を遂行する場合に、ユーザは用件を登録した携帯情報端末20を持ち歩くことで、用件が遂行可能であることを適切な場所で認識でき、自ら用件を意識する必要がないため、携帯情報端末20による通信を行うシステムの利用性を確保することができる。
その際、サーバ10と携帯情報端末20との通信は、共通鍵による暗号化が行われるため、通信の秘匿性を向上させることができる。さらに、この共通鍵は、携帯情報端末20がサーバ10と接続する毎に、位置コードおよび接続コードに基づいて逐次変更される。したがって、通信の秘匿性をさらに向上させることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明に係る情報照合システムの第2の実施の形態について説明する。
【0064】
まず、構成を説明する。
図10は、第2の実施の形態に係る情報照合システム3のシステム構成図である。図10において、情報照合システム3のシステム構成は、図1に示す情報照合システム1の構成を基本とするものであるため、同一の符号を用いるとともに、異なる部分についてのみ説明する。
【0065】
サーバ10は、情報記憶部11と、受信対象位置検出部12と、通信部13と、情報照合部15と、ホストID記憶部16とをさらに含んで構成される。
ここで、情報記憶部11、受信対象位置検出部12は、図1に示す構成と同様であるため説明を省略する。
通信部13は、無線LAN、ブルートゥースあるいはIrDAといった近距離無線通信機能を有している。そして、通信部13は、サーバ10と携帯情報端末20との間で情報照合処理が行われる場合に、種々の情報を送受信する。
【0066】
また、通信部13は、送受信する情報を、携帯情報端末20から送信された共通鍵によって暗号化および復号化する暗号処理部13bを備えている。
なお、情報照合システム3においては、携帯情報端末20の複数含まれる場合にも各携帯情報端末間で情報が漏洩することを防止すべく、携帯情報端末20において生成された共通鍵を、公開鍵によって暗号化してサーバ10に送信し、サーバ10は、秘密鍵によって、携帯情報端末20から受信した共通鍵を復号化する。そして、以後、サーバ10と携帯情報端末20との間で行われる通信は、この共通鍵によって暗号化および復号化される。
【0067】
このように公開鍵を利用することにより、サーバ10の設置主体と携帯情報端末20のユーザとの間で、予め契約等によって暗号鍵を交換しておく必要がないという利点を有する。
情報照合部15は、図1における携帯情報端末20の情報照合部23と同様の機能を有し、携帯情報端末20からユーザ側情報を受信した場合に、情報記憶部11に記憶された事業者側情報とユーザ側とを照合する。そして、情報照合部15は、事業者側情報の中に、ユーザ側情報と合致する情報が含まれている場合、ユーザが購入しようとする商品あるいは提供を受けようとするサービスを、その店舗で提供している旨を携帯情報端末20に送信する。
【0068】
ホストID記憶部16は、携帯情報端末20からサーバ10に共通鍵を送信するための通信において情報を復号化するための秘密鍵と、サーバ10の識別番号であるホストIDとを記憶している。サーバ10側で生成した秘密鍵をホストIDと対応づけて公開鍵認証局に通知しておくことにより、ホストIDを特定して問い合わせると、公開鍵認証局から秘密鍵と対をなす公開鍵が発行される。
【0069】
次に、携帯情報端末20は、通信部21と、照合リスト記憶部22と、情報照合部23と、クライアントID記憶部25と、共通鍵生成部26とをさらに含んで構成される。
照合リスト記憶部22および情報照合部23は、図1に示す構成と同様であるため説明を省略する。
【0070】
通信部21は、サーバ10の通信部13と対応する近距離無線通信機能を有しており、サーバ10と携帯情報端末20との間で情報照合処理が行われる場合に、種々の情報を送受信する。
また、通信部21は、送受信する情報を、公開鍵認証局によって発行された公開鍵によって暗号化する暗号処理部21bを備えている。
【0071】
クライアントID記憶部25は、携帯情報端末20の識別番号であるクライアントIDを記憶している。
共通鍵生成部26は、サーバ10と携帯情報端末20との間で行われる通信において、情報を暗号化および復号化するための共通鍵を生成する。
次に、動作を説明する。
【0072】
図11および図12は、情報照合システム3における情報照合処理を示すフローチャートであり、図11は、サーバ10側の処理を示し、図12は、携帯情報端末20側の処理を示している。
初めに、図11に示すサーバ10側の処理について説明する。
図11において、処理が開始されると、サーバ10は、受信対象位置検出部12によって、携帯情報端末20が所定範囲内に位置していることが検出されたか否か、即ち、携帯情報端末20にホスト名を送信するタイミングであるか否かの判定を行う(ステップS401)。
【0073】
ステップS401において、携帯情報端末20にホスト名を送信するタイミングでないと判定した場合、サーバ10は、ステップS401の処理を繰り返す。
一方、ステップS401において、携帯情報端末20にホスト名を送信するタイミングであると判定した場合、サーバ10は、自装置のホスト名を平文で携帯情報端末20に送信する(ステップS402)。
【0074】
次に、サーバ10は、公開鍵によって暗号化された共通鍵およびクライアントIDを携帯情報端末20から受信する待機状態となる(ステップS403)。
次に、サーバ10は、携帯情報端末20から、公開鍵によって暗号化された共通鍵およびクライアントIDを受信したか否か、即ち、携帯情報端末20に事業者側情報を送信するタイミングであるか否かの判定を行う(ステップS404)。
【0075】
ステップS404において、携帯情報端末20に事業者側情報を送信するタイミングでないと判定した場合、サーバ10は、ホスト名を送信してから一定時間が経過し、タイムアウトとなっているか否かの判定を行う(ステップS405)。
ステップS405において、タイムアウトとなっていないと判定した場合、サーバ10は、ステップS404の処理に移行し、タイムアウトとなっていると判定した場合、ステップS401の処理に移行する。
【0076】
また、ステップS404において、携帯情報端末20に事業者側情報を送信するタイミングであると判定した場合、即ち、携帯情報端末20から公開鍵によって暗号化された共通鍵およびクライアントIDを受信したと判定した場合、サーバ10は、携帯情報端末20から送信された共通鍵を復号化し、その共通鍵によって暗号化した事業者側情報を携帯情報端末20に送信する(ステップS406)。このとき、情報照合システム3に携帯情報端末20が複数含まれている場合であっても、同時に復号化されたクライアントIDによって、事業者側情報を送信する携帯情報端末20を一意に認識できる。
【0077】
そして、サーバ10は、以後、図11に示す処理を繰り返す。
次に、図12に示す携帯情報端末20側の処理について説明する。
図12において、ステップS501〜S504の処理は、図9に示す処理のステップS301〜S304の処理とそれぞれ同様であるため、説明を省略する。
ステップS504において、受信したホスト名とユーザ側情報とが合致すると判定した場合、携帯情報端末20は、公開鍵認証局にホスト名を特定して公開鍵の問い合わせを行う(ステップS505)。
【0078】
そして、携帯情報端末20は、公開鍵認証局から公開鍵を受信すると(ステップS506)、共通鍵を生成し(ステップS507)、生成した共通鍵および自装置のクライアントIDを公開鍵で暗号化してサーバ10に送信する(ステップS508)。
次に、携帯情報端末20は、サーバ10から事業者側情報が送信されているか否かの判定を行う(ステップS509)。
【0079】
ステップS509において、事業者側情報が送信されていないと判定した場合、携帯情報端末20は、ステップS509の処理を繰り返し、事業者側情報が送信されていると判定した場合、送信された事業者側情報を受信し、復号化する(ステップS510)。
そして、携帯情報端末20は、受信した事業者側情報とユーザ側情報とを照合し(ステップS511)、事業者側情報の中に、ユーザ側情報と合致する情報が含まれているか否かの判定を行う(ステップS512)。
【0080】
ステップS512において、事業者側情報の中に、ユーザ側情報と合致する情報が含まれていないと判定した場合、携帯情報端末20は、ステップS501の処理に移行し、一方、事業者側情報の中に、ユーザ側情報と合致する情報が含まれていると判定した場合、購入しようとする商品あるいは提供を受けようとするサービスが、その店舗で提供されている旨をユーザに通知する(ステップS513)。
【0081】
そして、携帯情報端末20は、以後、図12に示す処理を繰り返す。
以上のように、本実施の形態に係る情報照合システム3は、携帯情報端末20のユーザが、場所と対応する所定の用件を携帯情報端末20に登録しておき、携帯情報端末20を持ち歩くことにより、店舗に設置されたサーバ10と携帯情報端末20とが、事業者側情報とユーザ側情報とを照合する。そして、その店舗で、ユーザの用件が遂行可能である場合に、ユーザに対して、その旨が通知される。
【0082】
したがって、買い物等、一定の目的を遂行する場合に、ユーザは用件を登録した携帯情報端末20を持ち歩くことで、用件が遂行可能であることを適切な場所で認識でき、自ら用件を意識する必要がないため、携帯情報端末20による通信を行うシステムの利用性を確保することができる。
その際、サーバ10と携帯情報端末20との通信は、共通鍵による暗号化が行われるため、通信の秘匿性を向上させることができる。さらに、この共通鍵は、携帯情報端末20において生成され、サーバ10に対応する公開鍵によって暗号化された状態で、携帯情報端末20からサーバ10に送信される。したがって、予め契約等で暗号鍵を交換しておくことなく、携帯情報端末20が、必要に応じて公開鍵認証局にサーバ10の公開鍵を問い合わせることで、サーバ10との暗号化通信を開始することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明に係る情報照合システムの第3の実施の形態について説明する。
【0083】
まず、構成を説明する。
図13は、第3の実施の形態に係る情報照合システム4のシステム構成図である。図13において、情報照合システム4のシステム構成は、図1に示す情報照合システム1の構成を基本とするものであるため、同一の符号を用いるとともに、異なる部分についてのみ説明する。
【0084】
サーバ10は、情報記憶部11と、受信対象位置検出部12と、通信部13と、情報照合部15と、ホストID記憶部16と、クライアントID記憶部17とをさらに含んで構成される。
ここで、情報記憶部11、受信対象位置検出部12は、図1に示す構成と同様であるため説明を省略する。
【0085】
通信部13は、無線LAN、ブルートゥースあるいはIrDAといった近距離無線通信機能を有している。そして、通信部13は、サーバ10と携帯情報端末20との間で情報照合処理が行われる場合に、種々の情報を送受信する。
また、通信部13は、送受信する情報を、KPS(Key Pre−distribution System)に基づいて、所定の作業鍵で暗号化および復号化する暗号処理部13cを備えている。また、暗号処理部13cは、予め契約によって交換した携帯情報端末20のクライアントIDと、自装置のホストIDとから生成した共通鍵によって、作業鍵を暗号化および復号化する。
【0086】
なお、サーバ10は、携帯情報端末20との間で、作業鍵によって暗号化された情報と、共通鍵によって暗号化された作業鍵とを送受信する。
情報照合部15は、図1における携帯情報端末20の情報照合部23と同様の機能を有し、携帯情報端末20からユーザ側情報を受信した場合に、情報記憶部11に記憶された事業者側情報とユーザ側とを照合する。そして、情報照合部15は、事業者側情報の中に、ユーザ側情報と合致する情報が含まれている場合、ユーザが購入しようとする商品あるいは提供を受けようとするサービスを、その店舗で提供している旨を携帯情報端末20に送信する。
【0087】
ホストID記憶部16は、サーバ10の識別番号であるホストIDを記憶している。
クライアントID記憶部17は、KPSに基づいて共通鍵を生成するために、予め契約によって交換した携帯情報端末20のクライアントIDを記憶している。
【0088】
次に、携帯情報端末20は、通信部21と、照合リスト記憶部22と、情報照合部23と、クライアントID記憶部25と、ホストID記憶部27とをさらに含んで構成される。
照合リスト記憶部22および情報照合部23は、図1に示す構成と同様であるため説明を省略する。
【0089】
通信部21は、サーバ10の通信部13と対応する近距離無線通信機能を有しており、サーバ10と携帯情報端末20との間で情報照合処理が行われる場合に、種々の情報を送受信する。
また、通信部21は、送受信する情報を、KPSに基づいて、所定の作業鍵で暗号化および復号化する暗号処理部21cを備えている。また、暗号処理部21cは、予め契約によって交換したサーバ10のホストIDと、自装置のクライアントIDとから生成した共通鍵によって、作業鍵を暗号化および復号化する。
【0090】
クライアントID記憶部25は、携帯情報端末20の識別番号であるクライアントIDを記憶している。
ホストID記憶部27は、サーバ10の識別番号であるホストIDを記憶している。
次に、動作を説明する。
【0091】
図14および図15は、情報照合システム4における情報照合処理を示すフローチャートであり、図14は、サーバ10側の処理を示し、図15は、携帯情報端末20側の処理を示している。
初めに、図14に示すサーバ10側の処理について説明する。
図14において、処理が開始されると、サーバ10は、受信対象位置検出部12によって、携帯情報端末20が所定範囲内に位置していることが検出されたか否か、即ち、携帯情報端末20にホスト名を送信するタイミングであるか否かの判定を行う(ステップS601)。
【0092】
ステップS601において、携帯情報端末20にホスト名を送信するタイミングでないと判定した場合、サーバ10は、ステップS601の処理を繰り返す。
一方、ステップS601において、携帯情報端末20にホスト名を送信するタイミングであると判定した場合、サーバ10は、自装置のホスト名を平文で携帯情報端末20に送信する(ステップS602)。
【0093】
次に、サーバ10は、携帯情報端末20から、ホスト合致応答を受信したか否か、即ち、携帯情報端末20に事業者側情報を送信するタイミングであるか否かの判定を行う(ステップS603)。なお、このとき送信されるホスト合致応答には、携帯情報端末20のクライアントIDを識別するために、携帯情報端末20のクライアント名が含まれている。
【0094】
ステップS603において、携帯情報端末20に事業者側情報を送信するタイミングでないと判定した場合、サーバ10は、ホスト名を送信してから一定時間が経過し、タイムアウトとなっているか否かの判定を行う(ステップS604)。
ステップS604において、タイムアウトとなっていないと判定した場合、サーバ10は、ステップS603の処理に移行し、タイムアウトとなっていると判定した場合、ステップS601の処理に移行する。
【0095】
また、ステップS603において、携帯情報端末20に事業者側情報を送信するタイミングであると判定した場合、サーバ10は、KPSに基づいて、作業鍵によって事業者側情報を暗号化すると共に、ホストIDとクライアントIDから共通鍵を生成し、その共通鍵によって暗号化し、暗号化した事業者側情報および暗号化された作業鍵を携帯情報端末20に送信する(ステップS605)。
【0096】
次に、サーバ10は、ステップS601において携帯情報端末20が検出された位置を識別する位置コードと、携帯情報端末20とサーバ10との、その接続を識別する接続コードとに基づいて、クライアントIDを更新する(ステップS606)。
そして、サーバ10は、以後、図14に示す処理を繰り返す。
【0097】
次に、図15に示す携帯情報端末20側の処理について説明する。
図15において、ステップS701〜S704の処理は、図9に示す処理のステップS301〜S304の処理とそれぞれ同様であるため、説明を省略する。
ステップS704において、受信したホスト名とユーザ側情報とが合致すると判定した場合、携帯情報端末20は、自装置のクライアント名を含むホスト合致応答をサーバ10に送信する(ステップS705)。
【0098】
そして、携帯情報端末20は、サーバ10から事業者情報が送信されているか否かの判定を行う(ステップS706)。
ステップS706において、事業者側情報が送信されていないと判定した場合、携帯情報端末20は、ステップS706の処理を繰り返し、事業者側情報が送信されていると判定した場合、送信された事業者側情報を受信し、KPSに基づく復号化を行う(ステップS707)。
【0099】
そして、携帯情報端末20は、受信した事業者側情報とユーザ側情報とを照合し(ステップS708)、事業者側情報の中に、ユーザ側情報と合致する情報が含まれているか否かの判定を行う(ステップS709)。
ステップS709において、事業者側情報の中に、ユーザ側情報と合致する情報が含まれていないと判定した場合、携帯情報端末20は、ステップS709の処理を繰り返し、一方、事業者側情報の中に、ユーザ側情報と合致する情報が含まれていると判定した場合、購入しようとする商品あるいは提供を受けようとするサービスが、その店舗で提供されている旨をユーザに通知する(ステップS710)。
【0100】
次に、携帯情報端末20は、携帯情報端末20の位置を識別する位置コードと、携帯情報端末20とサーバ10との、その接続を識別する接続コードとに基づいて、クライアントIDを更新する(ステップS711)。
なお、位置コードおよび接続コードは、任意のタイミングでサーバ10から携帯情報端末20に送信され、携帯情報端末20において把握されている。
【0101】
また、ステップS711に示す処理は、図14に示すステップS606の処理と同様であるため、サーバ10と携帯情報端末20とは、常に、同一のクライアントIDを持つこととなる。
そして、携帯情報端末20は、以後、図15に示す処理を繰り返す。
以上のように、本実施の形態に係る情報照合システム4は、携帯情報端末20のユーザが、場所と対応する所定の用件を携帯情報端末20に登録しておき、携帯情報端末20を持ち歩くことにより、店舗に設置されたサーバ10と携帯情報端末20とが、事業者側情報とユーザ側情報とを照合する。そして、その店舗で、ユーザの用件が遂行可能である場合に、ユーザに対して、その旨が通知される。
【0102】
したがって、買い物等、一定の目的を遂行する場合に、ユーザは用件を登録した携帯情報端末20を持ち歩くことで、用件が遂行可能であることを適切な場所で認識でき、自ら用件を意識する必要がないため、携帯情報端末20による通信を行うシステムの利用性を確保することができる。
その際、サーバ10と携帯情報端末20との通信は、KPSに基づく暗号化が行われるため、通信の秘匿性を向上させることができる。さらに、KPSに基づく暗号化処理において使用されるクライアントIDは、携帯情報端末20がサーバ10と接続する毎に、位置コードおよび接続コードに基づいて逐次変更される。したがって、通信の秘匿性をさらに向上させることができる。
【0103】
なお、第1〜第3の実施の形態において、ユーザ側情報と事業者側情報とを照合する形態としては、ユーザ側情報をサーバ10に送信して、サーバ10において事業者側情報と照合すること、あるいは、事業者側情報の全体(図2参照)あるいは一部(図5参照)を携帯情報端末20に送信し、形態情報端末20においてユーザ側情報と照合することのいずれも可能であり、携帯情報端末20とサーバ10が接続される毎に、これらの照合形態のいずれかを選択的に切り替えることも可能である。
【0104】
このように、いずれかの照合形態を選択的に切り替え可能とした場合、通信速度、サーバ10の負荷、サーバ10および携帯情報端末20の処理能力等に応じて、より適切な情報照合処理を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報を照合するための基本的な構成を有する情報照合システム1のシステム構成例を示す図である。
【図2】事業者側情報の例を示す図である。
【図3】ユーザ側情報の例を示す図である。
【図4】情報照合処理におけるサーバ10側の処理を示すフローチャートである。
【図5】情報量を縮小して送信される事業者側情報の例を示す図である。
【図6】情報照合処理における携帯情報端末20側の処理を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施の形態に係る情報照合システム2のシステム構成図である。
【図8】情報照合システム2における情報照合処理(サーバ10側)を示すフローチャートである。
【図9】情報照合システム2における情報照合処理(携帯情報端末20側)を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施の形態に係る情報照合システム3のシステム構成図である。
【図11】情報照合システム3における情報照合処理(サーバ10側)を示すフローチャートである。
【図12】情報照合システム3における情報照合処理(携帯情報端末20側)を示すフローチャートである。
【図13】第3の実施の形態に係る情報照合システム4のシステム構成図である。
【図14】情報照合システム4における情報照合処理(サーバ10側)を示すフローチャートである。
【図15】情報照合システム4における情報照合処理(携帯情報端末20側)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,2,3,4 情報照合システム,10 サーバ,11 情報記憶部,12 受信対象位置検出部,13a,13b,13c 暗号処理部,13,21 通信部,14 共通鍵記憶部,15,23 情報照合部,16,27 ホストID記憶部,17,25 クライアントID記憶部,20 携帯情報端末,22 照合リスト記憶部,24 共通鍵記憶部,26 共通鍵生成部

Claims (20)

  1. 相互に無線通信可能な携帯情報端末と所定のサーバとが情報を送受信しつつ、所定サービスを提供するための情報照合システムであって、
    前記携帯情報端末は、
    所定用件に関するユーザ側情報を登録するための登録手段を備え、
    前記サーバは、
    該サーバの設置主体が提供可能なサービスに関する事業者側情報を記憶している記憶手段を備え、
    前記携帯情報端末が、前記サーバに対応する所定位置範囲に存在する場合に、前記携帯情報端末と前記サーバとの間で無線通信を行うことにより、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報との照合を行う照合手段と、
    前記照合手段の照合結果に基づいて、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報とが合致する場合に、前記携帯情報端末において、ユーザに注意を喚起する用件通知手段と、
    前記照合手段によって行われる無線通信において、送受信される情報を暗号処理する暗号処理手段と、
    を含むことを特徴とする情報照合システム。
  2. 前記照合手段は、前記携帯情報端末から前記サーバにユーザ側情報を送信し、前記サーバにおいて、該ユーザ側情報と前記事業者側情報とを照合することを特徴とする請求項1記載の情報照合システム。
  3. 前記照合手段は、前記サーバから前記携帯情報端末に事業者側情報の少なくとも一部を送信し、前記携帯情報端末において、該事業者側情報の少なくとも一部と前記ユーザ側情報とを照合することを特徴とする請求項1記載の情報照合システム。
  4. 前記照合手段は、
    前記携帯情報端末から前記サーバにユーザ側情報を送信し、前記サーバにおいて、該ユーザ側情報と前記事業者側情報とを照合する処理と、
    前記サーバから前記携帯情報端末に事業者側情報の少なくとも一部を送信し、前記携帯情報端末において、該事業者側情報の少なくとも一部と前記ユーザ側情報とを照合する処理とを選択的に切り替え可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の情報照合システム。
  5. 前記照合手段は、前記サーバに対応する所定位置範囲に対して、前記事業者側情報の少なくとも一部を所定時間間隔で送信し、該所定位置範囲において、前記携帯情報端末が該事業者側情報の少なくとも一部を受信することに対応して、該携帯情報端末において照合を行うことを特徴とする請求項1記載の情報照合システム。
  6. 前記携帯情報端末が前記サーバに対応する所定位置範囲に存在することを検出する位置検出手段をさらに備え、
    前記照合手段は、前記位置検出手段によって、前記携帯情報端末が前記所定位置範囲に存在することが検出されたことに対応して照合を行うことを特徴とする請求項1記載の情報照合システム。
  7. 前記携帯情報端末と前記サーバとは、近距離無線通信可能であって、
    前記位置検出手段は、前記サーバと接続された該近距離無線通信のアンテナと前記携帯情報端末とが通信可能となることにより、該携帯情報端末が所定位置範囲に存在することを検出することを特徴とする請求項6記載の情報照合システム。
  8. 前記携帯情報端末は、GPSにより自装置の位置を検出可能であって、
    前記位置検出手段は、該携帯情報端末がGPSにより検出した位置を取得することによって、該携帯情報端末が、前記サーバに対応する所定位置範囲に存在することを検出することを特徴とする請求項6記載の情報照合システム。
  9. 前記暗号処理手段は、共通鍵暗号方式に基づいて、前記照合手段によって行われる無線通信を暗号化することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の情報照合システム。
  10. 前記暗号処理手段は、公開鍵暗号方式に基づいて、前記照合手段によって行われる無線通信を暗号化することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の情報照合システム。
  11. 前記暗号処理手段は、KPS方式に基づいて、前記照合手段によって行われる無線通信を暗号化することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の情報照合システム。
  12. 前記暗号処理手段は、前記携帯情報端末が存在することが検出された所定位置範囲に基づく位置コードと、該携帯情報端末と前記サーバとの無線通信による接続を特定する接続コードとに基づいて、暗号処理における暗号鍵を更新することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の情報照合システム。
  13. 前記暗号処理手段は、前記携帯情報端末が存在することが検出された所定位置範囲に基づく位置コードと、該携帯情報端末と前記サーバとの無線通信による接続を特定する接続コードとに基づいて、KPSにおいて共通鍵の生成に使用するクライアントIDを更新することを特徴とする請求項11記載の情報照合システム。
  14. 前記サーバは、所定の店舗に対応して設置され、
    前記ユーザ側情報には、前記携帯情報端末のユーザにおける買い物に関する情報が含まれ、
    前記事業者側情報には、前記店舗において販売される商品あるいは提供されるサービスの少なくともいずれかに関する情報が含まれることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の情報照合システム。
  15. 前記サーバは、所定の交通機関に対応して設置され、
    前記ユーザ側情報には、前記携帯情報端末のユーザにおける交通機関の利用に関する情報が含まれ、
    前記事業者側情報には、前記交通機関において提供される交通サービスに関する情報が含まれることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の情報照合システム。
  16. 前記サーバは、所定の交通施設に対応して設置され、
    前記ユーザ側情報には、前記携帯情報端末のユーザが要求する交通情報が含まれることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の情報照合システム。
  17. 相互に無線通信可能な携帯情報端末と所定のサーバとが情報を送受信しつつ、所定サービスを提供するための情報照合システムにおけるサーバであって、
    自装置の設置主体が提供可能なサービスに関する事業者側情報を記憶している記憶手段と、
    所定用件に関するユーザ側情報を登録するための登録手段を備える前記携帯情報端末が、自装置に対応する所定位置範囲に存在する場合に、該携帯情報端末との間で無線通信を行うことにより、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報との照合を行う照合手段と、
    前記照合手段によって行われる無線通信において、送受信される情報を暗号処理する暗号処理手段と、
    を備え、
    前記照合手段の照合結果に基づいて、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報とが合致する場合に、合致する旨を示す情報を前記携帯情報端末に送信することを特徴とするサーバ。
  18. 相互に無線通信可能な携帯情報端末と所定のサーバとが情報を送受信しつつ、所定サービスを提供するための情報照合システムにおける携帯情報端末であって、
    所定用件に関するユーザ側情報を登録するための登録手段と、
    自装置が、該サーバの設置主体が提供可能なサービスに関する事業者側情報を記憶しているサーバに対応する所定位置範囲に存在する場合に、前記サーバとの間で無線通信を行うことにより、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報との照合を行う照合手段と、
    前記照合手段の照合結果に基づいて、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報とが合致する場合に、ユーザに注意を喚起する用件通知手段と、
    前記照合手段によって行われる無線通信において、送受信される情報を暗号処理する暗号処理手段と、
    を含むことを特徴とする携帯情報端末。
  19. 相互に無線通信可能な携帯情報端末と所定のサーバとが情報を送受信しつつ、所定サービスを提供するための情報照合システムにおけるサーバ用の情報照合プログラムであって、
    前記サーバの設置主体が提供可能なサービスに関する事業者側情報を記憶しておく記憶機能と、
    所定用件に関するユーザ側情報を登録するための登録手段を備える前記携帯情報端末が、前記サーバに対応する所定位置範囲に存在する場合に、該携帯情報端末との間で無線通信を行うことにより、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報との照合を行う照合機能と、
    前記照合機能によって行われる無線通信において、送受信される情報を暗号処理する暗号処理機能と、
    をコンピュータに実現させ、
    前記照合機能の照合結果に基づいて、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報とが合致する場合に、合致する旨を示す情報を前記携帯情報端末に送信させることを特徴とする情報照合プログラム。
  20. 相互に無線通信可能な携帯情報端末と所定のサーバとが情報を送受信しつつ、所定サービスを提供するための情報照合システムにおける携帯情報端末用の情報照合プログラムであって、
    所定用件に関するユーザ側情報を登録するための登録機能と、
    前記携帯情報端末が、該サーバの設置主体が提供可能なサービスに関する事業者側情報を記憶しているサーバに対応する所定位置範囲に存在する場合に、前記サーバとの間で無線通信を行うことにより、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報との照合を行う照合機能と、
    前記照合機能の照合結果に基づいて、前記ユーザ側情報と前記事業者側情報とが合致する場合に、ユーザに注意を喚起する用件通知機能と、
    前記照合機能によって行われる無線通信において、送受信される情報を暗号処理する暗号処理機能と、
    をコンピュータに実現させることを特徴とする情報照合プログラム。
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