JP2004294905A - ファイバコリメータアレイ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数本の光ファイバ20を整列し端部で保持ブロック22によって保持したファイバアレイ12と、光ファイバの整列間隔に合致したレンズ配列のレンズアレイ14とを、空隙を隔てて配置したファイバコリメータアレイ10である。レンズアレイはファイバアレイに対して光軸方向の調整及び光軸合わせが行われ、ファイバアレイは保持ブロック底面でコリメータ基板16に当接し、レンズアレイはコリメータ基板から浮いた状態でレンズ固定ブロック18側面がレンズアレイに当接すると共にレンズ固定ブロック底面がコリメータ基板に当接し、それら各当接面のみに介在している接着剤で固定されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファイバコリメータアレイ及びその製造方法、そのファイバコリメータアレイを用いた空間結合型の光デバイスに関するものである。更に詳しく述べると本発明は、複数本の光ファイバを整列したファイバアレイと複数のレンズを配列したレンズアレイを、空隙を隔てて高精度で光軸方向の調整と光軸合わせが行われた状態で共通の基板にレンズ固定ブロックを用いて接着固定したファイバコリメータアレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平7−5341号公報
【0003】
光ファイバを伝送路とする光通信システムなどにおいては、光ファイバからの出射光を概ね平行なビームに拡大したり、逆に、拡大された平行ビームを光ファイバの入射面に集光するために、光ファイバとレンズを組み合わせたファイバコリメータが使用されている。
【0004】
このようなファイバコリメータによって拡大されたビームが通過する自由空間に、各種の光機能素子を挿入することによって、空間結合型の光デバイスを構成することができる。例えば、前記自由空間に可動ミラー機構等を組み込むことで機械式光スイッチが構成できる。このような機械式光スイッチは、光通信システムにおける伝送路の冗長系への切り替えやWDM(波長分割多重)システムにおけるアド・ドロップ多重/分波モジュールなどに有用である。また前記自由空間に光合分波フィルタを組み込むことで光合分波器が構成できる。このような光合分波器は、WDMシステムにおける合波や分波に有用である。
【0005】
ところで複数の光路を形成する必要がある場合には、このようなファイバコリメータを複数並設した構造のファイバコリメータアレイが用いられる。この種のファイバコリメータアレイとしては、複数の光ファイバを整列したファイバアレイと複数のマイクロレンズを配列したレンズアレイとをスペーサを介して組み合わせる構成がある(特許文献1参照)。各光ファイバと各レンズとは光軸方向距離が適正に調整され且つ各光路の光軸が合致している必要がある。そこで、組み立て作業性を向上するため、スペーサなどの部品を高精度で作製し、無調整で位置決め可能とすることが試みられている。
【0006】
部品同士の固定は、多くの場合、ファイバとスペーサとの接合面あるいはスペーサとレンズとの接合面に接着剤を塗布したり、ディスペンサで接着剤を注入する手法が採用されている。そのため、光路中に接着剤層が介在したり、多量の接着剤で囲まれた(言い換えれば樹脂でモールドされた)状態になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
近年の光通信システムに対する高性能化・高信頼性の要求に伴い、機械式光スイッチや光合分波器などの各種受動型光デバイスには著しい低損失化が求められており、具体的には0.1dBレベルの損失が問題となっている。低損失化できれば、それだけ伝送距離を伸ばすことができ、システムを安価に構築できるからである。
【0008】
ところが0.1dB程度の損失は、光デバイスを組み立てる際の極く僅かな位置ずれや角度ずれでも簡単に生じる。そのため、たとえ高精度で構成部品を加工しても、無調整で組み立てたのでは要求されているような低損失化の実現は困難である。従って、ファイバアレイとレンズアレイとをスペーサを介して組み合わせる従来の構成では、光軸方向の位置決め精度がスペーサの加工精度に依存し、ビームウエスト位置の微調整は行えない。しかも高精度の部品製作は著しいコストアップを招来する。
【0009】
また、光路中に接着剤層が介在していると、ハイパワー光の入射によって変質劣化が生じるため、使用に制限が生じる。更に、ディスペンサを用いた作業によって多量の接着剤で囲まれたモールド状態にすると、温度変化や湿度変化に対する接着剤の膨張・収縮が大きくなるために、光路のずれなどによる性能変動が大きくなるし、耐環境性も悪化する。
【0010】
そこで、非常に低損失の特性が要求される機械式光スイッチや空間結合型の光合分波器では、光ファイバとレンズを個別に調整し固定せざるを得ず、そのため小型化には限界がある。また信頼性の面でも、必ずしも十分とは言えない。
【0011】
本発明の目的は、ファイバアレイとレンズアレイを、空隙を隔てて高精度で光軸方向の調整並びに光軸合わせが行われた状態で固定でき、小型で信頼性が高く且つ安価なファイバコリメータアレイ及びその製造方法を提供することである。本発明の他の目的は、小型化でき、極めて低損失であって高信頼性を呈する機械式光スイッチあるいは光合分波器を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数本の光ファイバを整列して端部で保持ブロックによって保持したファイバアレイと、その光ファイバの整列間隔に合致したレンズ配列のレンズアレイを、空隙を隔てて配置したファイバコリメータアレイにおいて、レンズアレイはファイバアレイに対して光軸方向の調整及び光軸合わせが行われており、ファイバアレイは保持ブロックの底面でコリメータ基板に当接し、レンズアレイはコリメータ基板から浮いた状態でレンズ固定ブロックの側面がレンズアレイに当接すると共に該レンズ固定ブロックの底面がコリメータ基板に当接し、それら各当接面のみに介在している接着剤で固定されているファイバコリメータアレイである。
【0013】
この構造では、コリメータ基板上でファイバアレイを固定し、損失が最小となるようにレンズアレイの位置を調整した後レンズ固定ブロックを用いて接着固定するため、低損失であるばかりでなく、光デバイスに組み込んだ場合に、いずれのポートについても同等の損失となるように最適化できる。なお、レンズアレイとファイバアレイの対向面は、それぞれ対空気の無反射コートを施すのが好ましい。
【0014】
本発明に係るファイバコリメータアレイとしては、レンズアレイとファイバアレイが同一材質からなり、レンズアレイは平凸レンズを配列した構造であって、その平面側がファイバアレイ端面に対向しており、ファイバアレイの保持ブロックとレンズアレイの対向面同士が互いに平行に且つ基板に垂直な面に対して傾くように斜め研磨されている構造がある。光ファイバ端を斜め研磨することにより反射減衰量を低減できることは周知であるが、本発明ではそれのみならず、斜め研磨により光が光ファイバから垂直に出射しないことによるビームの偏心が斜め研磨されたレンズによって補正される。光は、レンズ出射面に対してほぼ垂直に出射する上、レンズ面と光ファイバ端面が平行であることから、両者は接触する直前まで近づけることができ、レンズ−光ファイバ間の調整範囲を広くとることができ、各ポートについて最小の損失を実現できる。
【0015】
また本発明では、光ファイバとして単一モード石英光ファイバを用い、それに伴って、保持ブロック、レンズアレイ、コリメータ基板、及びレンズ固定ブロックの全てを石英製とし、紫外線硬化型接着剤を用いて固定する構成が好ましい。温度に対して損失変動が生じる原因は、レンズと光ファイバとの軸ずれである。ファイバコリメータアレイに使用する部品を同一とすることにより、熱膨張係数が一致し、温度による部品の膨張・収縮により生じる軸ずれ損失劣化を大きく低減できる。特に石英は熱膨張係数が極めて小さく、全ての部品を製作できるため好ましい。
【0016】
本発明においてレンズアレイは、複数の球面レンズ又は非球面レンズを直線上に配列するようにエッチングなどで形成したものとし、各レンズは300μm以上の口径を有するものが好ましい。口径を300μm以上とすることで、ビームウエストを10mm程度離れた位置に設定できる。レンズの有効径、開口数、焦点距離を適切に設定することによって、様々な光路長に対応可能である。
【0017】
このようなファイバコリメータアレイを製造するには、複数本の光ファイバを整列し端部で保持ブロックによって保持したファイバアレイと、その光ファイバの整列間隔に合致したレンズ配列のレンズアレイとを空隙を隔てて調整配置し、ファイバアレイは保持ブロックの底面に塗布した接着剤でコリメータ基板に接着し、レンズアレイはファイバアレイに対して光軸方向の調整及び光軸合わせが行われ基板から浮いた状態で調整され、レンズ固定ブロックの側面に塗布した接着剤によってレンズアレイに接着すると共にレンズ固定ブロックの底面に塗布した接着剤によってコリメータ基板に接着する方法がある。
【0018】
また本発明は、複数本の光ファイバを整列し端部で保持ブロックによって保持したファイバアレイと、その光ファイバの整列間隔に合致したレンズ配列のレンズアレイと、V型固定ミラーを、それぞれ空間を隔てて調整配置し、そのレンズアレイとV型固定ミラーとの間の光路中に可動ミラーを進退自在に設けた機械式光スイッチである。モジュール基板に接着したV型固定ミラーに対して、ファイバアレイは光軸方向に調整され、レンズアレイは光軸方向の調整及び光軸合わせが行われる。そして、ファイバアレイは保持ブロックの底面でモジュール基板に当接し、レンズアレイはモジュール基板から浮いた状態でレンズ固定ブロックの側面がレンズアレイに当接し、レンズ固定ブロックの底面がモジュール基板に当接しており、各当接面のみに介在している接着剤で固定されている。V型固定ミラーをモジュール基板に固定した状態で、レンズアレイとファイバアレイの取付位置を調整することで、小型で低損失の反射型光スイッチが得られ、また形成される光路の安定度が増加し、長期信頼性が向上する。
【0019】
更に本発明は、モジュール基板上に、光分合波フィルタと、単芯ファイバコリメータと、前記構造の1個若しくは複数個のファイバコリメータアレイとが搭載されており、単芯ファイバコリメータ及びファイバコリメータアレイが光合分波フィルタに対して光軸方向及びそれに垂直な方向に調整されていることを特徴とする光合分波器である。
【0020】
また本発明は、モジュール基板上に、光分合波フィルタと、単芯ファイバコリメータと、前記構造の1個若しくは複数個のファイバコリメータアレイとが搭載されており、ファイバコリメータアレイは光合分波フィルタに対して光軸方向及びそれに垂直な方向に調整され、該ファイバコリメータアレイはモジュール基板から浮いた状態で両側部でコリメータ固定ブロックに当接し、両コリメータ固定ブロックは底面でモジュール基板に当接しており、それら当接面のみにて接着剤で固定されていることを特徴とする光合分波器である。
【0021】
部品の実装上、ファイバコリメータの設置角度を大きくした方が、部品配置が容易となり小型化できることもある。そのためには、光合分波フィルタに光路補正プリズムを取り付け、該光路補正プリズムを通すことで光路を曲げるようにしてもよい。光路補正プリズムは、他の部品の熱膨張係数にできるだけ近い熱膨張係数を持つものが望ましい。例えばBK7のような光学ガラスを使用した場合には、入出射角度の2倍程度の頂角を持つプリズムを使えばよい。
【0022】
光通信に利用される1.3〜1.6μm帯の単一モードファイバでは、そのモードフィールド系(MFD)が波長に対して変化する。そのため、レンズと光ファイバの距離を固定すると、波長が短い方がビームウエストをレンズから遠い位置に設定することができる。そこで光合分波フィルタでは、ジグザグ光路を光路長が長い順に短い波長が透過するように各フィルタを配置する。これによって、低損失で且つ損失を均一化できる。
【0023】
機械式光スイッチや光合分波器などの光デバイスは、気密ケースに収容し封止する。これによって、外気温湿度の変動によるストレスに起因する損失増加を避けることができ、広い温度範囲に対して安定した挿入損失特性が得られるだけでなく、長期耐湿度性が向上する。
【0024】
【実施例】
図1は、本発明に係るファイバコリメータアレイの一実施例を示す説明図であり、Aは組立状態の斜視図、Bは平面図、Cは正面図である。ファイバコリメータアレイ10は、ファイバアレイ12とレンズアレイ14とを空隙を隔てた状態で光軸方向(z方向)及びそれに垂直な面内(xy面内)で光軸合わせを行う。そしてファイバアレイ12は直接コリメータ基板16に当接し、レンズアレイ14はコリメータ基板16から浮いた状態でレンズ固定ブロック18の側面がレンズアレイ14に当接すると共に該レンズ固定ブロック18の底面がコリメータ基板16に当接し、それら各当接面のみに介在している接着剤で接着固定されている。図1のAにおいては、接着剤の塗布面に点々を付して表している。本発明では、この点々を付した部分のみに紫外線硬化型接着剤を薄く塗布しておき、接合後に紫外線を照射して硬化させ固定する。手順としては、まずコリメータ基板16上にファイバアレイ12を固定し、レンズアレイ14の位置を調整した後、接着剤を塗布したレンズ固定ブロック18を用いてレンズアレイ14をコリメータ基板16に接着固定する。
【0025】
ファイバアレイ12は、複数本(ここでは4本)の光ファイバ20を整列し端部で保持ブロック22によって保持した構造である。保持ブロック22は、4本のV溝を正確に形成したV溝基板22aと、押さえ基板22bとからなる。V溝基板22aの各V溝に光ファイバ芯線部を収め、接着剤を介して押さえ基板22bを被せて接着固定することによってファイバアレイ12を作製する。レンズアレイ14は、光ファイバの整列間隔に合致した間隔でレンズ14aを配列した構造であり、各レンズ14aは例えばエッチングによりブロックの表面を球面あるいは非球面に形成したものである。
【0026】
レンズ固定ブロック18は単なる直方体状(但し、底面と側面の接着面は精密に互いに直角になるように加工されている)でよく、このようなレンズ固定ブロック18を用いてレンズアレイ14を浮かせて固定しているのは、各レンズ14aと光ファイバ20との位置関係を適切な位置に微動調整した後に固定できるようにするためである。このようにレンズ14aの位置を調整できるだけでなく、調整した位置で固定できるようにレンズ固定ブロック18を用いている点に本発明の特徴がある。
【0027】
ここでは光ファイバとして単一モード石英ファイバを用い、その他で使用している部品も全て石英製としている。石英は、熱膨張係数が非常に小さい上に、全ての部品を形成できるために最適である。しかし、他のガラス材料であっても、熱膨張係数差が5×10−6/℃程度であれば、特に問題なく使用できる。
【0028】
通常、空間結合型の光デバイスにおいては、レンズと光ファイバとの距離は、ビームウエスト位置が入射側と出射側で一致するように設定するのが最適であり最大の結合効率が得られる。しかし、光路長が異なる光デバイスに組み込んむ場合には、そのような設定は必ずしも最適ではない。本発明によって、ビームウエスト位置を入射側と出射側とで意図的にずらし(オフセットし)、光路長差による損失差を相殺するようにレンズと光ファイバ間の距離を調節固定することが可能となる。また光軸方向に対して斜めにすれば、レンズの配列方向の位置を殆ど変えることなくレンズと光ファイバの距離を変えて固定できるため、光路長が異なる光デバイスに対応できる。例えば複数のフィルタを有し、ジグザグ光路が形成される光合分波器では、各ポートの光路長が異なるため、この構成は最適となる。実際にはフィルタの反射率にばらつきが生じるため、それらの反射率も補償したレンズ−光ファイバ間の調節固定ができる。
【0029】
更に本発明では部品の固定を、レンズ固定ブロックを用いて各当接面(光路以外の)のみに介在している接着剤で接着している。従来技術のように接着剤を盛り付ける(言い換えればモールドする)構造では、固定後の温度や湿度の変化による取付位置変動が大きい。これは接着剤の体積変化が大きいためである。しかし本発明で接着剤は、必要とする接合面のみの極く薄い層として存在しているだけであるため、接着剤量が最小限に制限され、同じ接着剤を用いていても温度や湿度による軸ずれ、それに基づく損失増大は桁違いに小さくなる。また接着剤がレンズ−光ファイバ間に入り込む可能性もない。従って、接着剤流れ混みによる歩留まり低下を防げるだけでなく、耐ハイパワー特性も向上する。
【0030】
図2は本発明に係るファイバコリメータアレイの他の実施例を示す正面図である。基本的な構成は、図1に示すものと同様であるので、説明を簡略化するために、対応する部材には同一符号を付す。ここでは、レンズアレイ14とファイバアレイ12は同一材質(同一屈折率を示す材料)とする。レンズアレイ14は平凸レンズを配列した構造であり、その平面側がファイバアレイ端面に対向している。そして、ファイバアレイ12の保持ブロック22先端面とそれに対向するレンズアレイ14側面が互いに平行に且つコリメータ基板16に垂直な面に対して傾くように斜め研磨されている構造である。
【0031】
光ファイバ端を斜め研磨することにより反射減衰量を低減できることは周知の事項である。本発明では、それのみならず、斜め研磨により光が光ファイバから垂直に出射しないことによるビームの偏心が、同様に斜め研磨されたレンズアレイによって補正される。この構成では、光はレンズ出射面に対してほぼ垂直に出射する上、レンズアレイ面と光ファイバ端面が平行であることから、両者は接触する直前まで近づけることができ、レンズ−光ファイバ間の調整範囲を広くとることができ、各ポートについて最小の損失が実現できる。
【0032】
図3は本発明に係るファイバコリメータアレイを応用した2×2型機械式光スイッチの一例を示す説明図であり、Aは平面図、Bは正面図である。この機械式光スイッチは、4本の光ファイバ30を整列して端部で保持ブロック32によって保持したファイバアレイ34と、その光ファイバの整列間隔に合致した間隔でレンズを配列したレンズアレイ36と、V型固定ミラー38を、それぞれ空間を隔てて配置し、レンズアレイ36とV型固定ミラー38との間の光路中に可動ミラー40が進退自在となっている可動ミラー機構を具備している。
【0033】
モジュール基板42にV型固定ミラー38とガイド部材44を位置決めして接着する。ファイバアレイ34はガイド部材44に沿って光軸方向に微動しV型固定ミラー38に対して位置調整され、他方、レンズアレイ36は光軸方向及びそれに垂直な面内方向で調整される。そして、ファイバアレイ34は保持ブロック32の底面でモジュール基板42に当接し、レンズアレイ36はモジュール基板42から浮いた状態でレンズ固定ブロック46の側面がレンズアレイ36に当接し、レンズ固定ブロック46の底面がモジュール基板42に当接しており、各当接面のみに塗布した接着剤で接着固定されている。このように、V型固定ミラー38をモジュール基板42に固定した状態で、レンズアレイ36とファイバアレイ34の位置を調整し、調整した状態でレンズ固定ブロック46によって接着固定することで、小型で低損失の反射型光スイッチが得られる。この機械式光スイッチでは、形成される光路の安定度が増加し、長期信頼性が向上する。
【0034】
V型固定ミラー38の手前に出入可能に取り付けられる三角柱状の可動ミラー40は、例えば支持レバー48の先端に吊り下げられて上下動する。可動ミラーを駆動する方法は任意であってよい。図示するのを省略するが、電磁リレーのような駆動機構でもよいし、モータを用いた回転機構、アクチュエータなど微動素子による移動機構、リニアモータによる移動機構などでもよい。シーソー型の磁気回路で中央に永久磁石を内蔵させ、電流が遮断された後でもその状態を保持する自己保持機能を与えることもでき、そのようにすると消費電力を大きく下げることができる。
【0035】
V型固定ミラー38として、この実施例ではミラー面を持つ矩形部材を2個90度の角度で配置する構造を示したが、V型凹部の内面にミラーを形成した一体構造でもよい。ミラーの材質は金をはじめとする金属膜でもよいし、誘電多層膜でもよい。45度で入射する光は、金属面では僅かに反射率に偏光依存性が生じるため、反射率の偏光依存性を抑えるように設計、製作された誘電体多層膜が望ましい。
【0036】
この機械式光スイッチの動作を図4に示す。Aは可動ミラーが光路に無い状態を示し、Bは可動ミラー40を光路に挿入した状態を示している。可動ミラーが光路に無いAの状態では、第1ポートP1からの光は第4ポートP4から、第3ポートP3からの光は第2ポートP2から出射する。可動ミラー40を光路に挿入したBの状態では、第1ポートP1からの光は第2ポートP2から、第3ポートP3からの光は第4ポートP4から出射する。このように、可動ミラー40の出入によって光路が切り替わるが、そのとき光路長も変化する。従って、Aの状態において結合損失が最小となるようにビームウエスト位置を設定すると、Bの状態においては結合損失はかなり大きくなる。逆に、Bの状態において結合損失が最小となるようにビームウエスト位置を設定すると、Aの状態においては結合損失はかなり大きくなる。
【0037】
そこで本発明では、Aの状態の最適位置及びBの状態の最適位置からビームウエスト位置を敢えて僅かにずらす(オフセットする)。即ち、第1ポートP1のビームウエスト位置をBW1に、第2ポートP2のビームウエスト位置をBW2に、第3ポートP3のビームウエスト位置をBW3に、第4ポートP4のビームウエスト位置をBW4に、それぞれ設定する。本発明では、いずれのポートからのビームウエスト位置もAの状態の最適位置あるいはBの状態の最適位置から同じ距離だけずらす(オフセットする)ことにより、損失の最小和が得られる。
【0038】
ファイバコリメータアレイ製作の実作業においては、4つの光路で損失を確認しながら、レンズアレイ36とファイバアレイ34の距離を調節し、それによってビームウエスト位置を制御する。損失が一定の時には、ビームウエストはそれぞれ可動ミラー40が挿入されたときの4つの面上にある(図4のB参照)。このようにすると、光路の切り替えを行っても挿入損失は一定で、それらの和は最小になる。どのポート間もビームウエストは一致せず、互いにポート間隔と同じ距離だけビームウエストは離れている。このような状態の時に最適な結合効率が得られる。この状態を実現するため、レンズアレイ36とファイバアレイ32の距離を調整でき且つ固定できるレンズ固定ブロック44を用いることが有用になる。
【0039】
個々のレンズと光ファイバを固定しようとすると、それぞれにレンズ固定ブロックや調整機構が必要になり作業が煩瑣となり且つ大型化するのに対して、本発明では、ファイバアレイ及びレンズアレイを用い、レンズアレイをレンズ固定ブロックで固定することによって、小型化でき、部品製作誤差に起因する損失劣化も最適化が可能になるのである。
【0040】
図5は本発明に係るファイバコリメータアレイを使用した4チャンネル光合分波器の一例を示す説明図である。この光合分波器は、光分合波フィルタ50と、単芯ファイバコリメータ52と、ファイバコリメータアレイ10とを具備している。ファイバコリメータアレイ10は、図1で説明したものと同様、4本の光ファイバ20を整列して端部で保持ブロック22によって保持したファイバアレイ12と、その光ファイバの整列間隔に合致したレンズ配列のレンズアレイ14とを、空隙を隔てて配置した構成である。
【0041】
レンズアレイ14はファイバアレイ12に対して光軸方向の調整及び光軸合わせが行われ、該ファイバアレイ12は保持ブロック22の底面でコリメータ基板16に当接し、レンズアレイ14はコリメータ基板16から浮いた状態であり、レンズ固定ブロック18の側面がレンズアレイ14に当接すると共に該レンズ固定ブロック18の底面がコリメータ基板16に当接しており、それら各当接面のみに介在している接着剤で接着固定されている。このようなファイバコリメータアレイ10は、光合分波フィルタ50に対して光軸方向及びそれに垂直な方向に調整されている。4波長光合分波フィルタ50は、ガラスブロック54の一方の面(ファイバコリメータアレイとの対向面)に異なる透過帯をもつ第1〜第4フィルタ56a,56b,56c,56dが貼り付けられ、その反対の面にはいずれの波長の光も反射するミラー58(またはフィルタ)が貼り付けられた構造である。
【0042】
例えば光分波器として機能させる場合、単芯ファイバコリメータ52(合波ポート)から出射された4チャンネルの光はミラー58の横を通り、1チャンネル目の第1フィルタ56aを透過して第1分波ポートP1に結合する。第1フィルタ56aで反射された2チャンネル目以降の光はミラー58で反射され2チャンネル目の第2フィルタ56bに入射する。第2フィルタ56bでは2チャンネル目の光のみ透過して2チャンネル目の第2分波ポートP2に結合する。以降、順々に次の分波ポートに次のチャンネルの光が出射することを繰り返して4チャンネルの分波ができる。光合波器として機能させる場合には、逆に、第1分波ポートP1から第4分波ポートP4のそれぞれに各チャンネルの波長の光を入射すれば、合波されて合波ポートから出射する。このようにジグザグ光路を描きながら順次波長を分波(又は合波)する光合分波器として機能することになる。
【0043】
本発明においては、レンズの位置を調整後その位置で固定できるレンズ固定ブロックを用いている。従って、レンズアレイとファイバアレイとの位置調整は、光路長差に対応したレンズ−ファイバ間にするだけでなく、フィルタを複数回反射することによる反射損失差をも調整できる。例えば、フィールドモード径が10μmのシングルモードファイバと焦点距離1mmのレンズアレイの組み合わせでは、レンズとファイバの距離をレンズ配列方向に約10μm傾ければ、フィルタで複数回反射して0.1dBの損失差があっても、損失偏差を0にできる。つまり調整によってジグザグ光路において、生じる損失差を低減することができる。完全に(100%)反射するフィルタでは合波ポートとできるだけビームウエストの位置を一致させることで低損失、低損失偏差を実現させるのであるが、100%反射はあり得ないため、このような損失補償するビームウエスト位置のオフセットが有効になるのである。
【0044】
また損失の要因としては、高精度なフィルタの表面加工、あるいはフィルタを固定するブロックの高精度な平面、平行度加工を行わないため、フィルタで生じる損失は反射率が100%でないことに起因する要素と、フィルタの各面が平行でないため、ビームに角度ずれ・位置ずれが生じることに起因する要素がある。これも合波ポートから遠い方が損失が増大する傾向があることから、相殺する必要がある。本発明のファイバコリメータアレイは、これらの調整を行って損失偏差を最小の位置で固定しうるものである。
【0045】
ここで光合分波フィルタは、ジグザグ光路を光路長が長い順に短い波長が透過するようにフィルタを配置するのが好ましい。例えば波長1.47μmと1.55μmとで比較した場合、シングルモードファイバでは0.4μm程度MFDが異なる。レンズの焦点距離が同一の場合、0.4μm程度のMFD差があると、波長1.47μmの方が遠方にビームウエストを作ることができる。即ち、光路長が長いときに低損失が得られる。従って、波長が短いチャンネルを光路長が長くなるように設定することによって、より均一性の高い光合分波器を製作することができる。特にCoarseWDMのように波長帯域が広い場合に有用になる。
【0046】
実際にモジュールとして組み上げるには、モジュール基板上に光分合波フィルタと、単芯ファイバコリメータと、ファイバコリメータアレイとを設置してもよいし、ファイバコリメータのコリメータ基板をモジュール基板として使用し、光分合波フィルタなどを搭載する構成も可能である。
【0047】
図6は本発明に係る光合分波器の他の実施例を示している。ガラス製のモジュール基板60上に、光分合波フィルタ50と、単芯ファイバコリメータ52と、ファイバコリメータアレイ10とが搭載されており、該ファイバコリメータアレイ10は光合分波フィルタ50に対して光軸方向及びそれに垂直な方向に調整されている。この光合分波器モジュールを気密ケース62に収容し封止する。これによって、外気温湿度の変動によるストレスに起因する損失増加を避けることができ、広い温度範囲に対して安定した挿入損失特性が得られるだけでなく、長期耐湿度性が向上する。勿論、前述した機械式光スイッチのような光デバイスにおいても、このような気密ケースに収容し密封する構造は有効である。
【0048】
図7は本発明に係る光合分波器の更に他の実施例を示している。これは8チャンネル光合分波器である。この光合分波器は、モジュール基板70上に、光分合波フィルタ72と、単芯ファイバコリメータ52と、2個のファイバコリメータアレイ10とを搭載したものである。両ファイバコリメータアレイ10は光合分波フィルタ72の両側に位置し、該光合分波フィルタ72に対して光軸方向及びそれに垂直な方向に調整されている。調整・固定を容易に且つ正確に行えるようにするため、コリメータ固定ブロック74で両側から固定する。つまり、両方のファイバコリメータアレイ10は、共にモジュール基板70から浮いた状態で位置及び向きを調整し、調整した状態でコリメータ固定ブロック74を用いて接着固定している。単芯ファイバコリメータ52も同様の調整・固定構造になっており、コリメータ固定ブロック75で固定されている。このようにコリメータ固定ブロック74,75は対として両側で挟むように設けるのが好ましいが、場合によっては1個のみで固定することもできる。光合分波フィルタ72は、ガラスブロックの一方の面(一方のファイバコリメータアレイとの対向面)に異なる透過帯をもつ4個のフィルタが貼り付けられ、その反対の面(一方のファイバコリメータアレイとの対向面)にも異なる透過帯をもつ4個のフィルタが貼り付けられた構造である。
【0049】
例えば光分波器として機能させる場合、単芯ファイバコリメータ52(合波ポート)から出射した8チャンネルの光は、1チャンネル目の第1フィルタ76aに入射し、1チャンネル目の光のみが透過して第1分波ポートP1に結合する。第1フィルタ76aで反射された2チャンネル目以降の光は2チャンネル目の第2フィルタ76bに入射し、2チャンネル目の光のみ透過して第2分波ポートP2に結合する。以降、順々に次の分波ポートに次のチャンネルの光が出射することを繰り返して8チャンネルの分波ができる。光合波器として機能させる場合には、逆に、第1分波ポートP1から第8分波ポートP8のそれぞれに各チャンネルの波長の光を入射すれば、合波されて合波ポートから出射する。このようにジグザグ光路を描きながら順次波長を分波(又は合波)する光合分波器として機能することになる。
【0050】
図8は本発明に係る光合分波器の更に他の実施例を示している。これも8チャンネルの光合分波器である。この光合分波器も、モジュール基板70上に、光分合波フィルタ72と、単芯ファイバコリメータ52と、2個のファイバコリメータアレイ10とを搭載し、両ファイバコリメータアレイ10は光合分波フィルタ72に対して光軸方向及びそれに垂直な方向に調整されている。ここでは光合分波フィルタ72に光路補正プリズム73を貼り付け、単芯ファイバコリメータ52(合波ポート)からの光が、該光路補正プリズム73を透過することで光路が曲げられて光合分波フィルタ72に入射するように構成している。これによって単芯ファイバコリメータ52に角度を付けて設置できるようにしている。
【0051】
基本的な光の合波・分波の動作は、前記図7と同様である。このように単芯ファイバコリメータ52の設置角度を大きくできると、固定部品の配置の自由度が増し、モジュールを小型化することが可能となる。
【0052】
ファイバコリメータアレイを光合分波フィルタやモジュール基板と非平行で調整固定するには、このように1個以上のコリメータ固定ブロックを用いることが望ましく、これによって軸ずれの少ない長期信頼性のある光合分波器が実現できる。特に、低価格化のため、高価で高精度の部品を使用せずに済ますためには、レンズアレイがそれぞれ調芯固定でき、ファイバコリメータアレイも角度・位置の調整をした上で固定できる本実施例の構成が好ましい。
【0053】
【発明の効果】
本発明は上記のように、ファイバアレイとレンズアレイの光軸方向の位置及び光軸合わせを行い、調整後その位置でレンズ固定ブロックを用いて接着固定する構造であるので、ファイバアレイとレンズアレイを、空隙を隔てて高精度で光軸方向の調整並びに光軸合わせが行われた状態で固定でき、小型で信頼性が高く且つ安価なファイバコリメータアレイが得られる。
【0054】
また本発明はそのようなファイバコリメータアレイを利用した機械式光スイッチあるいは光合分波器であるので、デバイスを小型化でき、低損失であって高信頼性が得られる。特に機械式光スイッチでは、ハイパワー光に耐えうるし、光路切り替えによる光路長の変化でも損失の変動が少ない特性が得られる。また光合分波器では、低損失・低損失偏差であるために、伝送距離を伸ばすことができ、システム構築をより一層容易に、安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファイバコリメータアレイの一実施例を示す説明図。
【図2】本発明に係るファイバコリメータアレイの他の実施例を示す正面図。
【図3】本発明に係る機械式光スイッチの一実施例を示す説明図。
【図4】その光路切り替えの説明図。
【図5】本発明に係る光合分波器の一実施例を示す説明図。
【図6】その実装例を示す説明図。
【図7】本発明に係る光合分波器の他の一実施例を示す説明図。
【図8】本発明に係る光合分波器の更に他の一実施例を示す説明図。
【符号の説明】
10 ファイバコリメータアレイ
12 ファイバコリメータ
14 レンズアレイ
16 コリメータ基板
18 レンズ固定ブロック
20 光ファイバ
22 保持ブロック
Claims (7)
- 複数本の光ファイバを整列し端部で保持ブロックによって保持したファイバアレイと、その光ファイバの整列間隔に合致したレンズ配列のレンズアレイとを、空隙を隔てて配置したファイバコリメータアレイにおいて、
レンズアレイはファイバアレイに対して光軸方向の調整及び光軸合わせが行われており、ファイバアレイは保持ブロックの底面でコリメータ基板に当接し、レンズアレイはコリメータ基板から浮いた状態でレンズ固定ブロックの側面がレンズアレイに当接すると共に該レンズ固定ブロックの底面がコリメータ基板に当接し、それら各当接面のみに介在している接着剤で固定されていることを特徴とするファイバコリメータアレイ。 - レンズアレイとファイバアレイは同一材質からなり、レンズアレイは平凸レンズを配列した構造であって、その平面側がファイバアレイ端面に対向しており、ファイバアレイの保持ブロックとレンズアレイの対向面同士が互いに平行に且つ光軸に対して斜め研磨されている請求項1記載のファイバコリメータアレイ。
- 光ファイバとして単一モード石英光ファイバを用い、それに伴って、保持ブロック、レンズアレイ、コリメータ基板、及びレンズ固定ブロックの全ての部品が石英製であり、紫外線硬化型接着剤で接着されている請求項1又は2記載のファイバコリメータアレイ。
- 請求項1乃至3のいずれかのファイバコリメータアレイを製造する方法であって、複数本の光ファイバを整列し端部で保持ブロックによって保持したファイバアレイと、その光ファイバの整列間隔に合致したレンズ配列のレンズアレイを空隙を隔てて配置し、ファイバアレイは保持ブロックの底面に塗布した接着剤でコリメータ基板に接着し、レンズアレイはファイバアレイに対して光軸方向及びそれに垂直な方向に基板から浮いた状態で微動調整され、レンズ固定ブロックの側面に塗布した接着剤によってレンズアレイに接着すると共にレンズ固定ブロックの底面に塗布した接着剤によってコリメータ基板に接着するファイバコリメータアレイの製造方法。
- 複数本の光ファイバを整列し端部で保持ブロックによって保持したファイバアレイと、その光ファイバの整列間隔に合致したレンズ配列のレンズアレイと、V型固定ミラーを、それぞれ空間を隔てて配置し、レンズアレイとV型固定ミラーとの間の光路中に可動ミラーが進退自在に設けられている機械式光スイッチであって、
モジュール基板に接着したV型固定ミラーに対して、ファイバアレイは光軸方向で調整され、レンズアレイは光軸方向の調整及び光軸合わせが行われており、ファイバアレイは保持ブロックの底面でモジュール基板に当接し、レンズアレイはモジュール基板から浮いた状態でレンズ固定ブロックの側面がレンズアレイに当接し、該レンズ固定ブロックの底面がモジュール基板に当接しており、各当接面のみに介在している接着剤で固定されていることを特徴とする機械式光スイッチ。 - モジュール基板上に、光分合波フィルタと、単芯ファイバコリメータと、請求項1記載の1個若しくは複数個のファイバコリメータアレイとが搭載されており、単芯ファイバコリメータ及びファイバコリメータアレイが光合分波フィルタに対して光軸方向及びそれに垂直な方向に調整されていることを特徴とする光合分波器。
- モジュール基板上に、光分合波フィルタと、単芯ファイバコリメータと、請求項1記載の1個若しくは複数個のファイバコリメータアレイとが搭載されており、ファイバコリメータアレイは光合分波フィルタに対して光軸方向及びそれに垂直な方向に調整され、該ファイバコリメータアレイはモジュール基板から浮いた状態で両側部でコリメータ固定ブロックに当接し、両コリメータ固定ブロックは底面でモジュール基板に当接しており、それら当接面のみにて接着剤で固定されていることを特徴とする光合分波器。
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