JP2004294112A - 移動体検知装置及び移動体検知方法 - Google Patents

移動体検知装置及び移動体検知方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004294112A
JP2004294112A JP2003083503A JP2003083503A JP2004294112A JP 2004294112 A JP2004294112 A JP 2004294112A JP 2003083503 A JP2003083503 A JP 2003083503A JP 2003083503 A JP2003083503 A JP 2003083503A JP 2004294112 A JP2004294112 A JP 2004294112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
transmitting
moving object
receiving
oscillator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003083503A
Other languages
English (en)
Inventor
Ken Takara
憲 高良
Naofumi Mushiaki
直文 虫明
Akira Matsubara
朗 松原
Toyota Ikeuchi
豊太 池内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANBURIJJI KK
Original Assignee
SANBURIJJI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANBURIJJI KK filed Critical SANBURIJJI KK
Priority to JP2003083503A priority Critical patent/JP2004294112A/ja
Publication of JP2004294112A publication Critical patent/JP2004294112A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Transmitters (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成により、屋外でも正確に且つ容易に移動体の検出を行なうことができるようにした移動体検知装置及び移動体検知方法を提供する。
【解決手段】送信部20と受信部30から成る少なくとも一組の検知ユニット11と各検知ユニットを駆動する電源40とを含み、送信部が、低周波発振器22bからの変調信号に基づいて24.2GHz帯の高周波信号を発生する発振器22cとこの高周波信号を所定の検知領域に向かってパルス状のマイクロ波として送信する送信アンテナ23とから成り、受信部が、対応する送信部からのマイクロ波を受信する受信アンテナ33からの受信信号から24.2GHz帯の高周波信号を取り出す検波部32aと検波部からの高周波信号の振幅の大きさに基づいて送信部から受信部までの間における移動体の存在を検知する判定部32bとから成るように、移動体検知装置10を構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体を検出するための移動体検知装置及び移動体検知方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、移動体を検知する場合に、超音波式や、赤外線あるいはレーザ光等による光学式の検知装置により、移動体を検知するようにしている。特に、光学式の場合、発光側から受光側に対して赤外線やレーザ光を照射して移動体による光ビームの遮断を検知する場合には、光ビームを細く絞ることにより、受光側における受光状態と遮断状態における入射光量の差に基づいて移動体の検知を行なうようにしている。
【0003】
しかしながら、このような超音波,赤外線またはレーザ光を利用した移動体検知においては、周囲の環境条件や気象条件による誤作動を生ずることがあったり、ノイズの影響を受けることがあった。
また、光学式の場合、発光側の発光面や受光側の受光面に対して雨,霧,雪等や、塵埃等の汚れが付着することによっても、誤作動が発生することがあると共に、特に赤外線式の場合には、太陽光が入射する環境では、太陽光に含まれる赤外線が受光側に入射して誤動作が発生することがある。
さらに、超音波式の場合、周囲の騒音によって影響を受けてしまい誤動作が発生することがある。
【0004】
これに対して、例えば特許文献1においては、マイクロ波を使用した電波式の移動体検知装置が開示されている。この電波式移動体検知装置は、タイミングパルス発生回路からのパルス信号に基づいて、10.5GHz帯のマイクロ波を発生させて、例えば1エレメントの送信アンテナから送信することにより、移動体により反射されてきた反射波を、例えば18エレメントの受信アンテナにより受信して、10.5GHz帯のマイクロ波を検波して取り出して、受信波と送信波の波形を比較することにより、例えばドップラー効果等による波形の歪みに基づいて移動体に関する距離,速度及び大きさ等を検知するようになっている。
【0005】
このような電波式の移動体検知装置によれば、光学式や超音波式の検知装置とは異なり、周囲の気象条件や騒音等によって誤動作が発生するようなことはなく、正確な検知を行なうことが可能である。また、マイクロ波が障害物を透過できることから、壁面の内側に設置することも可能であり、美観を損なわず、また移動体検知装置の設置が見つけられにくい。さらに、アンテナの指向特性により、検知範囲を容易に所望の領域に設定することができる。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−116822号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成の電波式移動体検知装置においては、10.5GHz帯のマイクロ波を利用していることから、電波法の規制を受けることになり、実質的に屋内での使用に限定されてしまっていた。このような電波法の規制を回避するためには、例えば24.2GHz帯のマイクロ波を利用して、移動体検知装置を構成することも可能であるが、この場合には、タイミングパルス発生回路からのパルス信号として数百GHz帯のクロックが必要となるため、タイミングパルス発生回路をICにより構成しようとすると回路構成が複雑となり、コストが高くなってしまう。
【0008】
本発明は、上記の点に鑑み、簡単な構成により、屋外でも正確に且つ容易に移動体の検出を行なうことができるようにした、移動体検知装置及び移動体検知方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本発明の第一の構成によれば、一対の送信部及び受信部から成る少なくとも一組の検知ユニットと、各検知ユニットを駆動する電源とを含んでおり、送信部が、低周波発振器と、低周波発振器からの変調信号に基づいて24.2GHz帯の高周波信号を発生する発振器と、この高周波信号を所定の検知領域に向かってパルス状のマイクロ波として送信する送信アンテナと、から成り、上記受信部が、対応する送信部からのマイクロ波を受信する受信アンテナと、受信アンテナからの受信信号から24.2GHz帯の高周波信号を取り出す検波部と、検波部からの高周波信号の振幅の大きさに基づいて送信部から受信部までの間における移動体の存在を検知する判定部と、から成ることを特徴とする移動体検知装置により、達成される。
【0010】
本発明による移動体検知装置は、好ましくは、送信部の発振器が、半導体トランジスタまたは負性抵抗ダイオードを用いた24.2GHz帯発振器である。
【0011】
本発明による移動体検知装置は、好ましくは、送信部の発振器が、半導体トランジスタまたは負性抵抗ダイオードと非線形効果素子と、を用いた逓倍発振器からなる24.2GHz帯発振器である。
【0012】
本発明による移動体検知装置は、好ましくは、上記送信部の送信アンテナが、比較的狭い指向性を有しており、受信部の受信アンテナがこの送信アンテナの指向性に対応した指向性を有している。
【0013】
本発明による移動体検知装置は、好ましくは、送信部の送信アンテナがマイクロ波をビーム状に送信する。
【0014】
本発明による移動体検知装置に用いる電源は、好ましくは太陽電池式の電源であり、この電源は好ましくはバックアップのための非常用電源を備えている。
【0015】
また、上記目的は、本発明の第二の構成によれば、一対の送信部及び受信部から成る少なくとも一組の検知ユニットに関して、各送信部にて、変調信号に基づいて発振器により24.2GHz帯の高周波信号を発生させ、送信アンテナによりパルス状のマイクロ波を送信して、各受信部にて、対応する送信部からのマイクロ波を受信アンテナにより受信して24.2GHz帯の高周波信号を検波し、検波した高周波信号の振幅の大きさに基づいて送信部から受信部までの間における移動体の存在を検知することを特徴とする移動体検知方法により達成される。
【0016】
上記構成によれば、各送信部にて、発振器により24.2GHz帯の高周波信号を発生させて、この高周波信号に基づいてパルス状のマイクロ波を送信アンテナにより送信して、このマイクロ波を対応する受信部で受信し、上記高周波信号を検波し、その振幅の大きさに基づいて送信部の送信アンテナから受信部の受信アンテナまでの間の領域における移動体の存在を検出することができる。
【0017】
このとき、移動体の検出のためのマイクロ波を使用していることから、従来の光学式または超音波式の検知装置のように、周囲の環境条件や気象条件の影響を受け、あるいは送信部や受信部への雨,霧,雪等の付着や汚れ等によって、誤動作が発生するようなことはなく、電波式の検知装置と同様に、正確な移動体の検知を行なうことが可能である。
【0018】
また、24.2GHz帯のマイクロ波を使用していることから、電波法の規制により、使用が屋内に限定されるようなことがなく、屋外にて使用することができる。
さらに、24.2GHz帯の高周波信号を発生させるため、例えば、ガンダイオード発振器を使用していることから、そのクロック信号は低周波信号でよい。したがって、簡単な構成で低コストで、24.2GHz帯の高周波信号を発生させることが可能である。
【0019】
このようにして、本発明によれば、例えばガンダイオード発振器を使用することにより、24.2GHz帯の高周波信号を発生させ、送信アンテナによりパルス状のマイクロ波を送信することによって、簡単な構成により屋外でも正確に且つ容易に移動体の検出を行なうことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明による移動体検知装置の第一の実施形態の構成を示している。図1において、移動体検知装置10は、少なくとも一組(図示の場合、二組)の検知ユニット11から構成されており、各検知ユニット11は、それぞれ送信側11aと受信側11bに分かれて配置されている。
【0021】
各検知ユニット11は、図2に示すように、送信部20と、受信部30と、電源40と、から構成されている。なお、図示の場合、各検知ユニットの送信部20及び受信部30は、それぞれ送信側11a及び受信側11bにて、高さ20cm及び90cmに配置されており、電源40は、送信側11aまたは受信側11bあるいは他の適宜の箇所に配置されている。
【0022】
ここで送信側11a及び受信側11bは、それぞれアルミニウム製の筐体により構成されており、送信部20または受信部30の領域に、例えばポリカーボネイト等の透明材料から成る窓部(図示せず)を備えている。また、上記電源40は商用電源を利用してもよいが、停電時あるいは故障時等におけるバックアップのための非常用電源を併設してもよく、あるいは太陽電池式電源を利用して日中に充電しておくことにより夜間も利用できるようにしてもよい。
【0023】
上記送信部20は、図2に示すように送信台21上に備えられた送信回路22と、送信アンテナ23と、を含んでいる。また、上記受信部30は、図2に示すように受信台31上に備えられた受信回路32と、受信アンテナ33と、を含んでいる。
ここで、上記送信アンテナ23及び受信アンテナ33は、図示の場合、例えば直径100mmのパラボラアンテナとして構成されており、マイクロ波のビーム束径を絞り込んでできるだけ直線的にマイクロ波を送受信するように設計されている。
そして、送信アンテナ23と受信アンテナ33との位置合わせは、送信部20及び受信部30を動作させた状態にて、受信部30による感度が最大の方向に受信アンテナ33を設置すればよい。
【0024】
なお、上記送信アンテナ23及び受信アンテナ33のアンテナ径は、1m程度以下、特に10mm乃至150mm程度、好ましくは10mm乃至100mm程度が望ましい。アンテナ径が小さ過ぎると、感度が低下すると共に指向性が広くなってしまうので位置合わせが困難になってしまう。また、アンテナ径が大き過ぎると、指向性を狭くすることができるが、感度が悪くなったり移動体検知の位置精度が悪化すると共に設置スペースが大きくなってしまう。
【0025】
上記送信回路22は、図3に示すように、定電圧回路22aにより駆動される低周波発振器22bと、発振器22cと、から構成されている。定電圧回路22aは、前記電源40からの所定直流電圧を適宜の直流電圧、例えば5Vの直流電圧に変換して、駆動電圧として低周波発振器22bに供給する。上記低周波発振器22bは、定電圧回路22aからの駆動電圧により動作して、発振子22dからの、例えば4MHzのクロックにより変調信号、例えば1kHz及び4kHzの信号を出力するようになっている。
【0026】
上記発振器22cは、低周波発振器22bからの変調信号に基づいて24.2GHz帯の高周波信号を生成する。発振器22cは、化合物半導体やSi−Geによるミリ波帯トランジスタを用いたトランジスタ発振器や負性ダイオードによるガンダイオード発振器などが使用できる。また、発振器22cは24.2GHz帯の直接発振のほかに、半導体トランジスタまたは負性抵抗ダイオードと非線形効果素子とを用いた逓倍発振器からなるものでもよい。具体的には、8GHz帯発振器または12GHz帯発振器と、バラクタダイオードなどの非線形効果素子とにより発生させた2次高調波や3次高調波により24.2GHz帯を発生させる逓倍発振器も使用できる。
ここで、発振器22cの周波数は、24.2GHz±200MHz程度は可変できることが好ましい。この周波数の設定は、発振器22cの空洞共振器などの共振器に設けた共振周波数調整のための可変コンデンサや可変容量ダイオードなどにより行うことができる。なお、図示の場合、発振器22cに入力される変調信号は、スイッチ22eにより1kHzと4kHzが適宜に切り替えられるようになっている。
【0027】
これに対して、上記受信回路32は、図4に示すように、受信アンテナ33からの受信信号を検波する検波部32aと、検波部で検波された高周波信号の振幅の大きさに基づいて移動体の存在を検知する判定部32bと、から構成されている。なお、検波部32a及び判定部32bは、前述した電源40からの駆動電圧により動作するようになっている。
【0028】
上記検波部32aは、受信アンテナ33からの受信信号から24.2GHz帯の信号を取り出す検波器32cと、受信感度調整のための一次アンプ32dと、AGC(自動利得調整)アンプ32eと、アクティブフィルタ32fと、アンプ32gと、オーディオ検波部32hと、AGC検波部32iと、から構成されている。これにより、受信信号は、検波器32cにより24.2GHz帯の信号のみが取り出され、一次アンプ32dで感度調整された後、AGC検波部32iからの信号がフィードバックされて、AGCアンプ32eで利得調整され、さらにアクティブフィルタ32f,アンプ32g及びオーディオ検波部32hを介して24.2GHz帯の高周波信号が取り出されることになる。
【0029】
上記AGCアンプ32eの応答時定数は、検知する対象に応じて調整可能にしておくことができる。例えば、人体の有無などを検知する場合の誤動作の原因となる、飛来する小物体などに敏感に反応しないようにするときには、AGCアンプ32eの応答時定数は、飛来する小物体の移動速度よりも比較的長くしておけばよい。また、工業用の製造装置などで移動する物体の検知などをする場合には、AGCアンプ32eの応答時定数はその移動物体の移動速度に十分応答するように短くしておけばよい。
【0030】
上記判定部32bは、オートレベルコンパレータ32jと、タイマー32kと、リレー32mと、から構成されている。オートレベルコンパレータ32jは、検波部32aからの検波信号である24.2GHz帯の高周波信号の振幅の大きさを基準値と比較して、基準値より低い場合には、移動体検知の信号を出力するようになっている。なお、オートレベルコンパレータ32jの基準値は、感知感度調整のために調整可能になっている。
【0031】
上記タイマー32kは、オートレベルコンパレータ32jの移動体検知の信号を所定時間の間保持するようになっている。これにより、オートレベルコンパレータ32jの移動体検知の信号が極めて短時間であったとしても、所定時間の間、タイマー32kから信号が出力されることになる。
【0032】
上記リレー32mは、タイマー32kからの信号により動作して、検出用端子AまたはBとコモン端子Cとの間をオンまたはオフに切り替えるようになっている。これにより、リレー32mの検出用端子に接続された警報装置等の動作を制御することができる。
【0033】
なお、上記一次アンプ32dの出力信号をダイオード32nを介してメータ出力として出力することにより、受信感度をメータにより目視して、一次アンプ32dの感度調整を行なうようにしてもよい。この場合、このメータの目視により受信アンテナ33の位置合わせを行なうことも可能である。
【0034】
本発明による移動体検知装置10は以上のように構成されており、各検知ユニット11の送信部20により、その送信アンテナ23から24.2GHz帯のパルス状のマイクロ波を、その送信アンテナ23の指向性に基づいて、対応する受信部30に対して直線的に送信する。これを受けて、受信部30は、送信部20からのマイクロ波を受信アンテナ33で受信して受信回路32の検波部32aで検波して、判定部32bで検波した高周波信号の振幅の大きさに基づいて移動体検知を行なう。
【0035】
ここで、各検知ユニット11の送信部20の送信アンテナ23から対応する受信部30の受信アンテナ33までの間の領域に移動体が存在しない場合には、受信部30で受信された高周波信号の振幅の大きさが十分に大きいことから、オートレベルコンパレータ32iは、この高周波信号のレベルが基準値より高いので移動体検知の信号を出力せず(Lレベル)、したがってタイマー32hは動作しない。これによりリレー32mも動作せず、その検出用端子A,Bはオンオフが切り替えられない。
【0036】
この状態から、各検知ユニット11の送信部20の送信アンテナ23から対応する受信部30の受信アンテナ33までの間の領域に移動体が進入すると、この移動体によって送信部20からのマイクロ波が遮断される。したがって、受信部30で受信された高周波信号の振幅の大きさが小さくなるので、オートレベルコンパレータ32iは、この高周波信号のレベルが基準値より低くなったとき移動体検知の信号を出力し(Hレベル)、タイマー32hが動作する。これにより、リレー32mが動作してその検出用端子A,Bはオンオフが切り替えられる。
このようにして、リレー32mの検出用端子AまたはBに接続された例えば警報装置が作動して警報を発することにより、移動体の進入が報知されることになる。
【0037】
このようにして、本発明実施形態の移動体検知装置10によれば、24.2GHz帯のパルス状のマイクロ波を使用することにより、電波法の規制により屋内に制限されることなく、屋外でも使用することができると共に、その際、周囲の環境条件や気象条件の影響により誤動作するようなことがない。また、発振器22cを使用することによって、低周波のクロック信号により24.2GHz帯の高周波信号を発生させることができるので、簡単で低コストの構成により屋外においても正確に移動体の検知を行なうことができる。
【0038】
図5は本発明による移動体検知装置の第二の実施形態を示している。図5において、移動体検知装置50は、図1及び図2に示した移動体検知装置10とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
移動体検知装置50は、その送信部20及び受信部30におけるパラボラ状の送信アンテナ23及び受信アンテナ33の代わりに、それぞれホーン状の送信アンテナ51及び受信アンテナ52が備えられている点でのみ異なる構成になっている。このような構成の移動体検知装置50によれば、図1及び図2に示した移動体検知装置10と同様に動作して、移動体の検知を行なうことができる。
【0039】
次に、本発明による移動体検知装置の実験例について説明する。
図1に示した移動体検知装置10において、送信部20にてガンダイオード発振器を使用し、送信周波数24.2GHz,送信出力3mW,変調周波数1kHz(50%デューティ比)に設定して90mmφの送信アンテナ23を使用し、受信部30にて受信周波数24GHz,直接検波1kHz,タイマ32mの出力時間2秒として、送信アンテナ23及び受信アンテナ33の間の距離を27mとして実験を行なった。
【0040】
図6は、図1の移動体検知装置による実験の結果を示すグラフである。図において、横軸は送信アンテナ23及び受信アンテナ33の間の距離(m)であり、縦軸は移動体としての人体による遮蔽による出力変動による検知幅(cm)である。ここで、移動体としての人体による遮蔽のないときの出力電圧を100としたとき、オートレベルコンパレータ32jにより、出力電圧が20以下となった場合を人体検知レベル5とし、また出力電圧が70以下となった場合を人体検知レベル10としている。
図から、送受信アンテナ間距離が5mから20mの範囲内においては、人体検知レベル5と人体検知レベル10の検知幅は、それぞれ±5cm、±15〜20cmである。また、送信アンテナ23及び受信アンテナ33近傍の0〜5mの範囲は、これらのアンテナ近傍の鋭い指向性により、さらに検知幅は狭いものとなっている。これにより、精度良く人体の移動による遮断を検知できることが分かる。
【0041】
また、同様の実験により太陽光線照射のもとで動作確認したところ、移動体としての人体による遮蔽があったときのみ移動体を検知することができた。これに対して、従来の赤外線式移動体検知装置では、太陽光線中の赤外線によって誤動作が発生した。
【0042】
さらに、同様の実験により、送信部20の送信アンテナ23の前面に水滴が付着した状態で動作確認したところ、移動体としての人体による遮蔽があったときのみ移動体を検知することができた。これに対して、従来の赤外線式移動体検知装置では、送信部の送信面に水滴が付着した状態で動作確認したところ、付着した水滴による赤外線の遮断によって誤動作が発生した。
このようにして、本発明実施形態による移動体検知装置10の有効性が実験により検証された。
【0043】
上述した実施形態においては、移動体検知装置10は二組の検知ユニット11を備えているが、これに限らず、一組あるいは三組以上の検知ユニット11を備えるようにしてもよい。また、上述した実施形態においては、移動体検知装置10の各検知ユニット11が上下方向に並んで配置されているが、これに限らず、任意の配置、例えば建物の周囲を包囲するように、各検知ユニット11が順次に連続的に配置されるようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、各送信部にて、ガンダイオードなどの発振器により24.2GHz帯の高周波信号を発生させて、この高周波信号に基づいて、パルス状のマイクロ波を送信アンテナにより送信してこのマイクロ波を対応する受信部で受信し、上記高周波信号を検波し、その振幅の大きさに基づいて送信部の送信アンテナから受信部の受信アンテナまでの間の領域における移動体の存在を検出することができる。
このとき、移動体の検出のためのマイクロ波を使用していることから、従来の光学式または超音波式の検知装置のように、周囲の環境条件や気象条件の影響を受け、あるいは送信部や受信部への雨,霧,雪等の付着や汚れ等によって誤動作が発生するようなことはなく、電波式の検知装置と同様に正確な移動体の検知を行なうことが可能である。また、24.2GHz帯のマイクロ波を使用していることから、電波法の規制により使用が屋内に限定されるようなことがなく、屋外でも使用することができる。
さらに、24.2GHz帯の高周波信号を発生させるためにガンダイオードなどの発振器を使用していることから、そのクロック信号は低周波信号でよい。したがって、簡単な構成により、低コストで、24.2GHz帯の高周波信号を発生させることが可能である。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、屋外でも正確に且つ容易に移動体の検出を行なうことができるようにした、極めて優れた移動体検知装置及び移動体検知方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる移動体検知装置の第一の実施形態の構成を示す概略斜視図である。
【図2】図1の移動体検知装置における検知ユニットの構成を示す概略図である。
【図3】図2の検知ユニットにおける送信回路の構成を示すブロック図である。
【図4】図2の検知ユニットにおける受信回路の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明による移動体検知装置の第二の実施形態における検知ユニットの構成を示す概略図である。
【図6】図1の移動体検知装置による実験の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10,50 移動体検知装置
11 検知ユニット
11a 送信側
11b 受信側
20 送信部
21 送信台
22 送信回路
22b 低周波発振器
22c 発振器
23,51 送信アンテナ
30 受信部
31 受信台
32 受信回路
32a 検波部
32b 判定部
32c 検波器
32d 一次アンプ
32e AGC(自動利得調整)アンプ
32f アクティブフィルタ
32g アンプ
32h オーディオ検波部
32i AGC検波部
32j オートレベルコンパレータ
32k タイマー
32m リレーと
33,52 受信アンテナ

Claims (8)

  1. 一対の送信部及び受信部から成る少なくとも一組の検知ユニットと、各検知ユニットを駆動する電源と、を含んでおり、
    上記送信部が、低周波発振器と、この低周波発振器からの変調信号に基づいて24.2GHz帯の高周波信号を発生する発振器と、この高周波信号を所定の検知領域に向かってパルス状のマイクロ波として送信する送信アンテナと、から成り、
    上記受信部が、対応する送信部からのマイクロ波を受信する受信アンテナと、受信アンテナからの受信信号から24.2GHz帯の高周波信号を取り出す検波部と、検波部からの高周波信号の振幅の大きさに基づいて送信部から受信部までの間における移動体の存在を検知する判定部と、から成ることを特徴とする、移動体検知装置。
  2. 前記送信部の発振器が、半導体トランジスタまたは負性抵抗ダイオードを用いた24.2GHz帯発振器であることを特徴とする、請求項1に記載の移動体検知装置。
  3. 前記送信部の発振器が、半導体トランジスタまたは負性抵抗ダイオードと非線形効果素子と、を用いた逓倍発振器からなる24.2GHz帯発振器であることを特徴とする、請求項1に記載の移動体検知装置。
  4. 前記送信部の送信アンテナが、比較的狭い指向性を有しており、前記受信部の受信アンテナが、この送信アンテナの指向性に対応した指向性を有していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の移動体検知装置。
  5. 前記送信部の送信アンテナが、マイクロ波をビーム状に送信することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の移動体検知装置。
  6. 前記電源が、太陽電池式の電源であることを特徴とする、請求項1〜5の何れかに記載の移動体検知装置。
  7. 前記電源が、バックアップのための非常用電源を備えていることを特徴とする、請求項1〜6の何れかに記載の移動体検知装置。
  8. 一対の送信部及び受信部から成る少なくとも一組の検知ユニットに関して、
    各送信部にて、変調信号に基づいて発振器により24.2GHz帯の高周波信号を発生させ、送信アンテナによりパルス状のマイクロ波を送信して、
    各受信部にて、対応する送信部からのマイクロ波を受信アンテナにより受信して、24.2GHz帯の高周波信号を検波し、検波した高周波信号の振幅の大きさに基づいて、送信部から受信部までの間における移動体の存在を検知することを特徴とする、移動体検知方法。
JP2003083503A 2003-03-25 2003-03-25 移動体検知装置及び移動体検知方法 Pending JP2004294112A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003083503A JP2004294112A (ja) 2003-03-25 2003-03-25 移動体検知装置及び移動体検知方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003083503A JP2004294112A (ja) 2003-03-25 2003-03-25 移動体検知装置及び移動体検知方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004294112A true JP2004294112A (ja) 2004-10-21

Family

ID=33398962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003083503A Pending JP2004294112A (ja) 2003-03-25 2003-03-25 移動体検知装置及び移動体検知方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004294112A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012008021A1 (ja) 2010-07-14 2012-01-19 株式会社日立製作所 計測装置
CN108957431A (zh) * 2018-03-26 2018-12-07 电子科技大学 一种高密度无线链路探测站天线下的飞行器无源检测方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012008021A1 (ja) 2010-07-14 2012-01-19 株式会社日立製作所 計測装置
US9194944B2 (en) 2010-07-14 2015-11-24 Hitachi, Ltd. Measurement device
CN108957431A (zh) * 2018-03-26 2018-12-07 电子科技大学 一种高密度无线链路探测站天线下的飞行器无源检测方法
CN108957431B (zh) * 2018-03-26 2020-11-03 电子科技大学 一种高密度无线链路探测站天线下的飞行器无源检测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7817496B2 (en) Sensor for detecting moving object with the aid of a ultrabandwidth sounding signal
US5239296A (en) Method and apparatus for receiving optical signals used to determine vehicle velocity
CA2199121C (en) Range-gated field disturbance sensor with range-sensitivity compensation
US5666120A (en) Detector apparatus
EP0901642B1 (en) Pulse homodyne field disturbance sensor
CN101676963B (zh) 入侵体探测报警器和入侵体探测报警方法
MXPA97001648A (en) Intervalo gate field disturbance sensor with deinterv sensitivity compensation
US6700528B2 (en) Motion detection and alerting system
CA2129673A1 (en) Electromagnetic detection system for parking operation
JP4096861B2 (ja) 検出装置
US7026601B2 (en) Sensor system, and sensor apparatus and reception apparatus used in the sensor system
CN104656092A (zh) 多段距离选择与超低功率的全模拟式微波检测器
JP2004294112A (ja) 移動体検知装置及び移動体検知方法
US20030206105A1 (en) Optical security system
US10062254B1 (en) Intrusion detection system
US10473777B2 (en) ASIC implemented motion detector
KR101361714B1 (ko) 마이크로웨이브 센서모듈부를 탑재한 조명장치
JP2007179167A (ja) セキュリティ装置
US10338206B2 (en) Ultra-wideband radar with normalized sensitivity
CN203260144U (zh) 微波雷达电子墙控制系统
KR20170103397A (ko) 낙뢰 검출 시스템
KR101768573B1 (ko) 패치 안테나를 구비하는 레이더 검출기
CN203965617U (zh) 一种感应慢速微动目标的k波段数字雷达探测器
JP2019035720A (ja) 環境変化対応センサ
JP3039411U (ja) 自動車盗難警報用レーダセンサ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050721

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051220