JP2004293989A - 熱交換器の製造方法および熱交換器 - Google Patents

熱交換器の製造方法および熱交換器 Download PDF

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Toshiyuki Horiuchi
俊行 堀内
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Abstract

【課題】熱交換器構成部品の金属表面に濡れ性あるいは親水性の高い表面処理層3aを形成すること。
【解決手段】夫々成形された各部品の接触部間にろう材1を配置すると共に、その各部品の接触部以外の表面にろう材1と、付着用バインダ2と、そのろう材1の融点では溶融しない金属材の微粉体3とを配置し、熱交換器を組立てた状態で全体を高温の炉内に挿入し一体にろう付けすることにより、金属材表面に微粉体3のろう付け体からなる表面処理層3aを形成する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱交換器の金属表面に濡れ性あるいは親水性改善の表面処理を行う熱交換器の製造方法およびその熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一例として、吸収式熱交換器における蒸発器のコアの外表面や吸収器のコア外表面には冷媒や吸収液が散布され、コアの内部を流通する流体との間に熱交換が行われる。このとき、コアの外表面の濡れ性あるいは親水性が良いと熱交換が促進されることが知られている。
【0003】
熱交換器コアは多数のプレート等からなり、内部に熱交換媒体が流通する。一対のプレートからなるいわゆるドロンカップ型のエレメントを積層した熱交換器においては、その外表面に凹凸を形成したりフィンを設けたりするものが知られている。これらのプレート外面またはフィン表面に濡れ性あるいは親水性物質をコーティングし、微細な凹凸を形成したものが提案されてる(例えば、特許文献1参照。)。
この提案はその凹凸構造の高さが300μm以下となるように形成されたものである。これは金属表面を予め物理的または化学的処理により凹凸化したものである。その方法としては、金属表面を研磨または切削等の金属加工を行う方法、酸またはアルカリの溶液に金属表面を浸漬する方法、金属を腐蝕させる方法、金属を電極として用い電気分解を利用する方法等の手段により行うことができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−26491号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の金属表面に微細な凹凸構造を形成する方法は、金属板の表面に直接物理的または化学的加工を行うものであるため、その表面処理層が崩壊し易いと共に、凹凸構造が単純なものとならざるを得ず、濡れ性あるいは親水性の改善に限界があった。
そこで、本発明は係る問題点を解決することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、それぞれ成形された各部品の接触部間にろう材(1) を配置して熱交換器を組み立てると共に、
その各部品の接触部以外の金属表面に、ろう材(1) と、付着用バインダ(2) と、そのろう材(1) の融点では溶融しない金属材の微粉体(3) とを配置する工程と、
炉内に、その熱交換器の組み立て体を挿入して各部品間を一体にろう付けすると共に、その表面に金属の微粉体(3) をろう付けして、そこに表面処理層(3a)を形成する工程と、を具備する熱交換器の製造方法である。
【0007】
請求項2に記載の本発明は、請求項1において、
前記各部品および前記微粉体(3) が、ステンレス鋼よりなり、前記ろう材(1) がNi系合金またはCu系合金からなる熱交換器の製造方法である。
請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2において、
前記微粉体(3) の粒径が150μm〜800μmよりなる熱交換器の製造方法である。
請求項4に記載の本発明は、請求項1〜請求項3のいずれかの方法により製造された熱交換器である。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態につき説明する。
図1は本発明の熱交換器コアの一例を示す斜視図およびその要部断面図であり、図2は同熱交換器に用いられるプレート4表面の表面処理層形成の準備段階を示し、図3はその完成状態を示す拡大説明図である。
この例は、複数のエレメント5を夫々の連通孔7で接続したものであり、そのエレメント5は一対の細長い皿状のプレート4を互いに逆向きに重ね合わせ、その周縁をろう付け固定したものである。
【0009】
なお、夫々のプレート4は平面V字状等の波形曲折部が形成され、互いに対向する一対のプレート4はそのV字状等の向きが逆向きに形成されたものが重ね合わされる。そして積層方向の一方の端部に配置された連通孔7の周縁には、ボス部6がろう付け固定されてコアを構成する。
この例では、プレート4がステンレス鋼板のプレス成形体からなり、その外表面に粉末状のろう材1と付着用バインダ2およびステンレス鋼よりなる微粉体3が混合されて付着される。
なお、ろう材1と付着用バインダ2との混合体の上面に微粉体3を付着してもよい。
【0010】
ろう材1としては、ニッケル系合金或いは銅合金を用いることができる。それらの融点では、微粉体3は溶融しないものである。
また、各プレート4どうしの接触面やボス部6の接触面との間には、付着用バインダ2とろう材1とが塗布される。そして図1(A)に示す如く、全体を組み立てた状態で高温の炉内にその組立体を挿入し、ろう材1を溶融し次いでそれを冷却固化することにより、各プレート4間を液密にろう付け固定する。それと共に、その外表面に金属の微粉体3をろう付け固定し、図3に示す表面処理層3aをプレート4の表面に形成する。即ち、プレート4の表面にはろう材1を介して無数の微粉体3が互いに接合される。
【0011】
微粉体3の粒経は、粉末状のろう材1の粒経よりも充分大きなものとする。一例として、ろう材1の粒経を100μm程度とするとき、微粉体3の粒経は150μm〜800μm程度である。
このようにしてなる熱交換器は一例として、図4および図5に示す蒸発器8および吸収器9として利用することができる。即ち、蒸発器8内に設けた仕切10の一方側に蒸発器8を配置し、他方側に吸収器9を配置する。そして蒸発器8の各プレート4内部に加熱用流体14を流通させると共に、蒸発器8の上方に配置された冷媒液散布ノズル11から冷媒液を散布し、夫々のプレート4の外周に付着させ加熱用流体14によってそれを蒸発させる。その冷媒蒸気13は、仕切10の上方を越えて吸収器9側に矢印の如く移動する。
【0012】
吸収器9の上方には吸収液散布ノズル12から吸収液が散布され、冷媒蒸気13がプレート4の外面で吸収される。エレメント5aの内部には、吸収熱を除去するために冷却用流体15が流通する。冷媒を吸収して希釈された冷媒は、吸収器9の下方の出口16から流出する。
これらの熱交換器において、夫々のエレメント5の表面には図3に示す表面処理層3aが形成されているため、散布された冷媒液や吸収液を確実に捕捉し、それらとプレート4の内面側の流体との間に熱交換が効率的に行われる。
【0013】
次に、図6〜図7は本発明の他の熱交換器の製造方法の説明図であり、この例はフィン17の表面にろう材1,付着用バインダ2,微粉体3を付着させ、それをチューブ18内に挿入し炉内で一体的にろう付け固定したものである。
なお、フィン17をチューブ18に内装する代わりに図示しない偏平チューブの外面にそれを配置し、熱交換器のろう付けの際にフィン表面に表面処理層3aを形成することもできる。
【0014】
【発明の作用・効果】
本発明の熱交換器の製造方法およびその熱交換器は、ろう材1の融点では溶融しない金属材の微粉体3を付着用バインダ2およびろう材を介して熱交換器部品の金属表面に付着させ、各部品間を一体にろう付けすると共に、その表面に微粉体3をろう付けしてそこに表面処理層3aを形成するものであるから、熱交換器表面の濡れ性または親水性を良好にし熱交換を促進させる効果がある。
しかも、表面処理層3aは金属の微粉末で形成されているから劣化することがなく、その熱交換性能を永続的に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱交換器の一例を示す斜視図およびその要部断面図。
【図2】本発明の熱交換器の製造方法の準備段階を示す説明図。
【図3】同製造方法によって付着用バインダ2の表面に形成された表面処理層3aの説明図。
【図4】同製造方法による熱交換器の使用方法の一例を示す縦断面説明図。
【図5】同斜視説明図。
【図6】本発明の他の熱交換器の製造方法の準備段階を示す説明図。
【図7】同熱交換器の要部を示す説明図。
【符号の説明】
1 ろう材
2 付着用バインダ
3 微粉体
3a 表面処理層
4 プレート
5 エレメント
5a エレメント
6 ボス部
7 連通孔
8 蒸発器
9 吸収器
10 仕切
11 冷媒液散布ノズル
12 吸収液散布ノズル
13 冷媒蒸気
14 加熱用流体
15 冷却用流体
16 出口
17 フィン
18 チューブ
19 ケーシング

Claims (4)

  1. それぞれ成形された各部品の接触部間にろう材(1) を配置して熱交換器を組み立てると共に、
    その各部品の接触部以外の金属表面に、ろう材(1) と、付着用バインダ(2) と、そのろう材(1) の融点では溶融しない金属材の微粉体(3) とを配置する工程と、
    炉内に、その熱交換器の組み立て体を挿入して各部品間を一体にろう付けすると共に、その表面に金属の微粉体(3) をろう付けして、そこに表面処理層(3a)を形成する工程と、を具備する熱交換器の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記各部品および前記微粉体(3) が、ステンレス鋼よりなり、前記ろう材(1) がNi系合金またはCu系合金からなる熱交換器の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記微粉体(3) の粒径が150μm〜800μmよりなる熱交換器の製造方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかの方法により製造された熱交換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102003251B1 (ko) * 2019-02-28 2019-07-24 김건일 스크린 프린팅을 이용한 미끄럼 방지패드의 제조방법 및 이에 사용되는 스크린 프린팅 틀

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