JP2004293323A

JP2004293323A - Pump and ink-jet printer

Info

Publication number: JP2004293323A
Application number: JP2003082883A
Authority: JP
Inventors: Tsugio Okamoto; 次男岡本
Original assignee: Brother Industries Ltd
Current assignee: Brother Industries Ltd
Priority date: 2003-03-25
Filing date: 2003-03-25
Publication date: 2004-10-21
Anticipated expiration: 2023-03-25
Also published as: JP3849661B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a pump of a relatively simple structure, of little manufacturing cost, easy to miniaturize, hard to develop troubles, and of good pump performance, and an ink-jet printer having the same mounted thereon. <P>SOLUTION: The pump 30 mounted on the ink-jet printer is provided with a rotor 40 rotating at an eccentric position on a case 31 and a plate member 50 retained slidably in relation to the rotor 40, and delivers ink sucked from a suction hole 31a from a delivery hole 31b by rotating the plate member 50 together with the rotor 40 under a condition that a rim part thereof contacts inner surface of the 31. The rim part of the plate member 50 has a shape of which thickness gets thinner as it gets closer to a tip. Consequently, liquid tightness is improved and pump performance is improved as compared with a pump using a rigid plate member since the plate member flexibly sticks to the inner surface of the case 31. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、構造が簡素で小型化も容易なポンプと、そのポンプを搭載したインクジェットプリンタに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ローターリーポンプの一種として、ケーリ回転ポンプと呼ばれるポンプが知られている（例えば、非特許文献１参照。）。このポンプは、図７に例示するような構造になっている。
【０００３】
すなわち、図７に示すポンプ７０は、吸入孔７１と送出孔７２とが形成されたケース７３を有し、このケース７３内部の偏心した位置には、ローター７４が設けられている。このローター７４は、吸入孔７１と送出孔７２との間において、ケース７３の内面に接するように配置され、ローター７４には、バネ７５で連結された２枚の羽根板７６ａ、７６ｂが、その直径方向に摺動可能な状態で組み込まれている。２枚の羽根板７６ａ、７６ｂは、バネの力とローター７４の回転に伴って生じる遠心力とによって、ケース７３の内面に接する状態になり、その状態のままローター７４とともに回転するようになっている。
【０００４】
このような構造のポンプ７０において、偏心した位置にあるローター７４が回転すると、２枚の羽根板７６ａ、７６ｂとローター７４とケース７３とで区画された領域は、吸入孔７１と連通する位置（図７中の領域７７ａの位置）において徐々に容積を拡大し、その容積の拡大に伴って吸入孔７１から流体（＝液体または気体）が吸い込まれる。そして、流体を吸入した領域は、ローター７４の回転に伴って、吸入孔７１および送出孔７２と連通しない位置（図７中の領域７７ｂの位置）へと移動し、その後、送出孔７２と連通する位置（図７中の領域７７ｃの位置）へと移動し、その位置において徐々に容積を縮小し、その容積の縮小に伴って送出孔７２から流体が送出される。
【０００５】
【非特許文献１】
機械の素復刊委員会編者、「新編機械の素」、理工学社、１９７７、第１０版、ｐ．２０３（２７．１３ケーリ回転ポンプその１）
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構造のポンプ７０は、ローター７４の内部にバネ７５が組み込まれるなど、比較的複雑な構造になっているため、製造コストがかかる、小型化が容易ではない、といった問題があった。特に、インクジェットプリンタが搭載するインク圧送用のポンプは、他の多くの分野で利用されているポンプに比べ、小型化することが重要視されているので、小型化が容易でないことは大きな問題であった。
【０００７】
また、上記のような構造のポンプ７０の場合、バネ７５が損傷するとローター７４の回転に伴う羽根板７６ａ、７６ｂの直径方向の移動がスムーズに行われなくなるため、最悪の場合、吸入孔７１から流体を吸い込むことが困難になるなど、バネ７５がポンプ故障などのトラブルを招く要因となっていた。
【０００８】
さらに、上記のような構造のポンプ７０の場合、２枚の羽根板７６ａ、７６ｂとケース７３との密着性が低いと、ポンプ性能が低くなるという問題もあった。
本発明は、上記諸問題を解決するために完成されたものであり、その目的は、比較的簡素な構造で、その分だけ製造コストがかからず、小型化も容易で、故障も発生しにくく、また、ポンプ性能も良好なポンプと、そのポンプを搭載したインクジェットプリンタを提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】
上記目的を達成するため、本発明においては、次のような特徴的構成を採用した。
まず、上記請求項１に記載のポンプは、
内部に空洞を有しており、前記空洞内へ流体を吸入する際の流路となる吸入孔、および前記空洞内から流体を送出する際の流路となる送出孔が形成されたケースと、
前記空洞内の偏心した位置において回転駆動されるローターと、
表裏面を前記ローターの回転軸に対して平行な向きにして該ローターの内部を貫通する位置に配置された板状体であり、前記ローターの回転軸方向と交差する方向且つ前記表裏面に沿った方向を摺動方向として前記ローターに摺動可能な状態で保持され、周縁部で前記ケースの内面に接触して前記空洞を区画しており、前記ローターの回転に伴って前記ケースの内面から作用する押圧力に応じて前記摺動方向へ摺動することにより、前記ケースの内面との接触を維持したまま、前記ローターとともに回転する板状部材とを備えており、
前記板状部材の周縁部が、前記ケース内面との接触に伴って前記ローターの回転方向とは逆方向へ撓むように弾性変形することにより、前記ケース内面に密着する状態になっている
ことを特徴とする。
【００１０】
このように構成されたポンプにおいて、空洞内の偏心した位置においてローターが回転すると、板状部材とローターとケースとで区画された領域は、吸入孔と連通する位置において徐々に容積が拡大され、その容積の拡大に伴って吸入孔から流体が吸い込まれる。そして、流体を吸入した領域は、さらにローターが回転すると、吸入孔とは連通しない位置に至り、その後、送出孔と連通する位置に至る。送出孔と連通する位置に至った領域は、その位置において徐々に容積が縮小され、その容積の縮小に伴って送出孔から流体が送出される。
【００１１】
このように動作するポンプにおいて、板状部材は、ローターの回転に伴ってケースの内面から作用する押圧力に応じて摺動方向へ摺動することにより、ケースの内面との接触を維持する。そのため、バネで付勢された２つの羽根板を用いる公知技術に比較して、構造が簡略で且つ故障が少なくなる。また、バネなどを用いていないために部品点数が減少して製造コストが減少する。
【００１２】
しかも、板状部材の周縁部は、ケース内面との接触に伴ってローターの回転方向とは逆方向へ撓むように弾性変形することにより、ケース内面に密着する状態になっている。そのため、撓むことなくケース内面に接する２つの羽根板を用いる公知技術に比較して、板状部材とケース内面との密着性（気密性ないし液密性）が高くなり、ポンプ性能が高くなる。また、板状部材の撓みが増すことにより、同じ長さの撓まない板状部材よりも摺動量が少なくなるので、ローターに対する板状部材の動きが円滑になる。
【００１３】
次に、上記請求項２に記載のポンプは、請求項１に記載のポンプにおいて、
前記板状部材の周縁部が、先端に近づくほど薄くなる形状とされている
ことを特徴とする。
このように構成されたポンプによれば、板状部材が先端に近づくほど撓みやすくなっているので、先端付近が薄くなっていないものに比べ、ケース内面に微小な凹凸があるような場合でも、その凹凸にフィットするように先端付近が変形しやすく、板状部材とケース内面との密着性（気密性ないし液密性）がさらに高くなる。しかも、板状部材全体が薄くなっているものとも異なり、先端付近以外の部分まで撓みすぎることはないので、内圧の上昇に伴って板状部材が過剰に曲がってしまうこともない。
【００１４】
次に、請求項３に記載のポンプは、請求項１または請求項２に記載のポンプにおいて、
前記板状部材が、前記ケースとの接触に伴って弾性変形する第１の材料で形成された第１の部分と、該第１の部分よりも変形しにくく且つ前記ローターとの間に生ずる摩擦抵抗が前記第１の材料よりも小さい第２の材料で形成された第２の部分とを有する
ことを特徴とする。
【００１５】
このように構成されたポンプにおいて、第１の材料としては、ケースに対する密着性に優れた材料、例えば、フッ素ゴム、エチレンプロピレンジエンゴム（ＥＰＤＭ）、スチレンゴム（ＳＢＲ）、ニトリルゴム（ＮＢＲ）、クロロプレンゴム（ＣＲ）などのゴム系材料を用いることができ、中でも摺動性が高い点でフッ素ゴムが望ましい。第２の材料としては、摩擦抵抗が小さく耐摩耗性の高い材料、例えば、ポリアセタール樹脂（ＰＯＭ）、ポリカーボネート樹脂（ＰＣ）、ポリプロピレン樹脂（ＰＰ）、ポリエチレン樹脂（ＰＥ）、その他の各種エンジニアリングプラスチックなどを用いることができる。
【００１６】
第１の部分としては、主にケースとの間の密着性が要求される部分が選ばれ、第２の部分としては、主にローターとの間の摩擦抵抗の小ささが要求される部分が選ばれる。例えば、第２の材料で形成された板状体を芯材として、その芯材の周縁部に第１の材料で形成された枠状の接触部を設けることにより、端面は第１の材料、表裏面は第２の材料で形成された板状部材を構成するとよい。この場合、表裏面は、接触部に相当する部分よりも、接触部に取り囲まれた部分において板厚を厚くすることにより、ローターが主に芯材の表裏面と接触するように構成し、ケースには芯材の周縁部にある接触部で密着するように構成するとよい。この他、第１の材料で形成された板状体の表裏面に、第２の材料で形成された突起や突条が突出している構造など、第１，第２の部分の具体的な形状や大きさは、各部分の役割を果たすことができれば任意に設計できるが、具体的な形態がどのようになろうとも、板状部材全体が単一の材料で形成されているものに比べれば、ケースに対する密着性とローラーに対する摺動性の双方について、いずれか一方を犠牲にすることなく双方とも改善することができる。
【００１７】
したがって、このポンプによれば、ケースに対する密着性を重視した材料のみで板状部材全体を形成した場合に比べ、板状部材をローターに対して滑らかに摺動させることができるので、ポンプの信頼性が向上する。また、ローターに対する摺動性を重視した材料のみで板状部材全体を形成した場合に比べ、板状部材をケースに対して密着させることができるので、ポンプの性能が向上する。
【００１８】
なお、第１，第２の材料が相互の接着性の高い組み合わせであれば、第１，第２の部分を別に成形して後から接着することも可能であるが、硬質プラスチックとゴムとの接着性は、一般に高くない組み合わせが多いので、その場合は、インサート成形（形態によってアウトサート成形と呼ばれることもある。）などの手法により、第１，第２の部分を両部分の界面が剥離するだけでは分離しないような形態で一体化しておくと望ましい。
【００１９】
次に、請求項４に記載のポンプは、請求項１または請求項２に記載のポンプにおいて、
前記ローターとの間に生ずる摩擦抵抗が、前記板状部材と前記ローターとの間に生ずる摩擦抵抗よりも小さい摩擦抵抗低減部材が、前記板状部材と前記ローターとの間に介在させてある
ことを特徴とする。
【００２０】
このように構成されたポンプによれば、板状部材が摩擦抵抗低減部材とともにローターに対して滑らかに摺動するので、摩擦抵抗低減部材が配置されていない場合に比べ、板状部材のローターに対する動きが円滑になり、ポンプの信頼性が向上する。
【００２１】
以上のように構成されたポンプは、比較的構成部品が少なく簡素な構造になっているので、大型のものはもちろんのこと、小型化を図ることも容易であり、比較的少量の流体を圧送するためのポンプを構成するのに好適である。したがって、インクジェットプリンタのインクを圧送するためのポンプとしては、きわめて好適なものである。
【００２２】
このようなポンプを搭載したインクジェットプリンタとしては、例えば、上記請求項５または請求項６に記載のものを挙げることができる。
すなわち、請求項５に記載のインクジェットプリンタは、
請求項１〜請求項４のいずれかに記載のポンプで、インク供給源からヘッドへインクを圧送可能な構造とされている
ことを特徴とする。
【００２３】
このように構成されたインクジェットプリンタによれば、上述の通り、ポンプが、比較的簡素な構造で、その分だけ製造コストがかからず、小型化も容易で、故障も発生しにくく、ポンプ性能も良好なので、インクジェットプリンタの製造コスト低減に寄与し、インクジェットプリンタ内部の限られたスペースにもコンパクトに収めることができ、インクの供給不良などのトラブルを防止することができる。
【００２４】
なお、このインクジェットプリンタの場合、ポンプを使ってインク供給源からヘッドへインクを圧送することができるので、初めてインク供給源からヘッドへインクを供給するような場合に、インク供給源からヘッドに至る流路に、ポンプを使ってインクを充填することができる。また、ヘッドのノズル中に残留している高濃度化したインクを除去するためにパージ処理を行う場合に、ポンプを使ってインクをヘッドに圧送することにより、ヘッドのノズルから高濃度化したインクを吐出させ、ヘッドの性能を回復することができる。
【００２５】
さらに、請求項６に記載のインクジェットプリンタは、請求項５に記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記ローターが、前記ポンプの不作動時に、所定の回転位置で停止するように構成されていて、当該回転停止状態において前記吸入孔と送出孔とを連通させる連通流路を有する形状になっており、
前記ローターの回転停止状態において、前記ヘッドからインクが噴射された場合には、前記連通流路を介して前記インク供給源から前記ヘッドへインクが供給される構造になっている
ことを特徴とする。
【００２６】
このように構成されたインクジェットプリンタによれば、ポンプに内蔵されたローターが、ポンプの不作動時に所定の回転位置で停止するように構成されていて、当該回転停止状態において連通流路を介して吸入孔と送出孔とを連通させた状態になるので、ヘッドからインクが噴射された場合には、連通流路を介してインク供給源からヘッドへインクが供給されることになり、このポンプがインクの流れを妨げることはない。
【００２７】
すなわち、この種のインクジェットプリンタにおいて、例えば通常の印刷動作を実行する場合など、ヘッドからインクが噴射された場合には、ヘッドからインクが噴射されるのに伴ってヘッド内のインク流路からインクが減少する分だけ、ヘッド内のインク流路の圧力が低下し、インク供給源側とヘッド側との圧力差によって、インク供給源からヘッドへインクが流れ込む。この場合に、インク供給源とヘッドとの間において、ポンプがインクの流れを遮断するような構造になっていると、例えばポンプを迂回するバイパス流路などを設けて、インク供給源からヘッドに至るインク流路を確保しなければならない。
【００２８】
しかし、ポンプが、上記のように構成された連通流路を有するローターを備えていれば、バイパス流路を設けることなく、インク供給源からヘッドに至るインク流路を確保できるので、その分だけ、インク流路の構成が簡素化され、これもインクジェットプリンタの製造コスト削減、保守性の改善に寄与するものとなる。
【００２９】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、一例を挙げて説明する。以下に説明するのは、本発明の一実施形態に相当するポンプ、およびそのポンプを備えたインクジェットプリンタである。
【００３０】
まず、インクジェットプリンタ全体の構造について説明する。図１は、インクジェットプリンタの内部構造を示す側面図である。
このインクジェットプリンタ１は、カラーインクジェットプリンタであり、内部に、４色のインク（マゼンタ、イエロー、シアン、ブラック）のそれぞれに対応する４つのインクジェットヘッド２が設けられている。また、このインクジェットプリンタ１は、記録紙や各種フィルムなどの紙状記録媒体（以下、用紙ともいう。）を給紙部３（図１中の左方）から排紙部４（図１中の右方）へ用紙搬送経路に沿って搬送するように構成されていて、インクジェットプリンタ１の内部には、一対の送りローラ５、２つのベルトローラ６、７、搬送ベルト８、押さえ部材９、剥離装置１０、ガイド部材１１などが配設されている。
【００３１】
一対の送りローラ５は、給紙部３のすぐ下流側に配設されており、給紙部３から１枚ずつ用紙を引き出して、その用紙を用紙搬送方向下流側へ送り出すものである。
２つのベルトローラ６、７と、両ベルトローラ６、７間に掛け渡された搬送ベルト８は、送りローラ５の下流側（用紙搬送経路の中間部）に配置されている。搬送ベルト８は、一方のベルトローラ６によって駆動され、搬送ベルト８の外周面を搬送面として、一対の送りローラ５によって送られてくる用紙を搬送面上に保持し、その用紙を下流側へ向けて搬送する。搬送ベルト８の外周面には、シリコン処理が施されており、この外周面の粘着力で外周面上に用紙を保持するようになっている。
【００３２】
押さえ部材９は、用紙搬送経路を挟んでベルトローラ６と対向する位置に配置されている。この押さえ部材９は、用紙を搬送ベルト８の搬送面に押しつけることにより、用紙を搬送面に確実に粘着させ、搬送ベルト８上の用紙が搬送面から浮かないようにするものである。
【００３３】
剥離装置１０は、搬送ベルト８の下流側に設けられている。この剥離装置１０は、搬送ベルト８の搬送面に粘着している用紙を搬送面から剥離して、下流側の排紙部４へ向けて送る装置である。
ガイド部材１１は、搬送ベルト８の内周側のスペースに配設されている。このガイド部材１１は、搬送ベルト８と同程度の幅を有するほぼ直方体形状のもので、ちょうどインクジェットヘッド２と対向する位置にあって、ガイド部材１１の上方を通過する搬送ベルト８の内周面と接触することによって、内周側から搬送ベルト８を支持している。
【００３４】
４つのインクジェットヘッド２は、用紙搬送方向に並べて配置されている。各インクジェットヘッド２は、平面視で用紙搬送方向に垂直な方向へ細長い長方形状とされ、その下端側にヘッド本体１８を備えている。ヘッド本体１８は、圧力室を含むインク流路が形成された流路ユニットと、圧力室のインクに圧力を与えるアクチュエータとが貼り合わされたもので、ヘッド本体１８の底面に形成された微小径の噴射ノズルから、下方を通過する用紙に向かってインクを噴射するように構成されている。各インクジェットヘッド２は、用紙搬送方向に垂直な方向に延びる１ライン分の画像を形成するのに必要な数の噴射ノズルが、所定の配列で形成されたライン型ヘッドである。このように構成されたインクジェットヘッド２は、その下面が搬送ベルト８の搬送面との間に僅かな隙間を形成するように配置されており、搬送ベルト８上を搬送される用紙が、４つのインクジェットヘッド２のヘッド本体１８の直ぐ下方側を順に通過し、この用紙の上面（印刷面）に向けて噴射ノズルから各色のインクを噴射することで、所望のカラー画像を形成できるようになっている。
【００３５】
次に、インクジェットヘッド２へインクを供給するインク供給機構について、図２を参照して説明する。
このインクジェットプリンタ１のインク供給機構は、それぞれのインクジェットヘッド２に異なる色のインクを供給するために、インクジェットヘッド２の数に対応して４組設けられている。ただし、これら４組のインク供給機構は、いずれも同じ構造のものなので、図２においては、１組のインク供給機構のみを図示し、残り３組のインク供給機構については図示を省略してある。
【００３６】
各インク供給機構は、チューブ１３と、インクタンク２０と、ポンプ３０とを備えた構造となっている。
チューブ１３は、エラストマー材料によって形成された円筒状の長尺体であり、インクジェットプリンタ１内部のスペースに合わせて自由に湾曲させて配置できる程度の十分な可撓性を有している。
【００３７】
インクタンク２０は、合成樹脂製のハウジング２１の内部に、インク袋２２を備えた構成となっている。このインク袋２２は、脱気されたインクを内包している。インク袋２２は、その開口部を封止する樹脂製のスパウトを有し、このスパウトは、シリコンゴム製またはブチルゴム製のキャップ２３を備えている。インク袋２２は、可撓性を有する複数のフィルムを熱圧着して形成されているパウチフィルムで構成されている。このパウチフィルムは、最内側にポリプロピレン層が形成され、外側に向かって順に基材してのポリエステル層と、そのポリエステル層に敷設されるガスバリア層としてのアルミ箔層と、フィルムの強度向上のためのナイロン層とが多重に積層された構造となっている。
【００３８】
キャップ２３には、後述の中空針２５を貫通できるようになっており、また、インクタンク２０内部のインクが切れたときには、キャップ２３から中空針２５を抜いて、インクタンク２０ごと交換できるようになっている。
前述したインクジェットヘッド２のヘッド本体１８は、その長手方向一端部の上面側に筒状部材１４を備えている。この筒状部材１４にはチューブ１３の一端が接続され、チューブ１３の他端はポンプ３０の下流側にあるフィルタ収納部３５に接続され、これらにより、インクタンク２０から、ポンプ３０、チューブ１３を経て、インクジェットヘッド２に至るインク供給経路が構成されている。
【００３９】
次に、ポンプ３０の構成を図２〜図４に基づいて説明する。
ポンプ３０は、ケース３１、ローター４０、板状部材５０、および摩擦抵抗低減部材５１ａ、５１ｂなどを備えている。
ケース３１は、内部が空洞３２となっている円筒状部分を有する形状で、そのその円筒状部分の一端を塞ぐ壁面に開口部３３（図３参照）が形成されている。
【００４０】
また、ケース３１には、空洞３２内へインクを吸入する際の流路（図３中において矢印ＩＮで示した方向に流れる流路）となる吸入孔３１ａが形成され、この吸入孔３１ａには、中空針２５が直結されている。中空針２５は、金属製の円筒体の先端を斜めにカットして尖った形状としたもので、インクタンク２０を装着したときにインクタンク２０のキャップ２３を貫通する位置に配置されている。インクタンク２０を交換したときには、中空針２５がキャップ２３に突き刺さり、これにより、インク袋２２から中空針２５および吸入孔３１ａを経て空洞３２に至るインク流路が形成される。
【００４１】
また、ケース３１には、空洞３２内からインクを送出する際の流路（図３中において矢印ＯＵＴで示した方向に流れる流路）となる送出孔３１ｂも形成され、この送出孔３１ｂのインク流路下流側には、フィルタ収納部３５が連結されている。フィルタ収納部３５は、内部にメッシュフィルタが配置された構造になっていて、送出孔３１ｂから送出されるインクがメッシュフィルタによってろ過されるようになっている。ろ過されるインク中には、例えば、キャップ２３に対する中空針２５の抜き差しに伴って発生したゴム滓等が含まれていることがあるが、このようなゴム滓はメッシュフィルタによって捕捉され、インクジェットヘッド２側へ供給されるインク中から除去される。
【００４２】
送出孔３１ｂは、吸入孔３１ａから図３中反時計回り方向に約９０度回転した位置に、ケース３１の空洞３２から上方に向かって延びるように形成され、さらに、フィルタ収納部３５内の流路も上方に向かって延びるように形成され、また、上記メッシュフィルタは、フィルタ収納部３５内において略水平に配置されている。このような上方へ延びる流路を構成することにより、例えばインクの初期導入時など、空洞３２内のインクに気泡が混入している場合でも、その気泡が浮力に逆らうことなく送出孔３１ｂおよびフィルタ収納部３５内をスムーズに流れるようになり、また、メッシュフィルタの上流側に多量の気泡が滞留してインクジェットヘッド２へのインク供給を妨げるといった事態も招きにくくなる。
【００４３】
ローター４０は、空洞３２内の偏心した位置に配置され、その軸方向両端面がケース３１の内面に接するとともに、外周面の一部もケース３１の内面に接する状態になっている。ローター４０の一方の端面には、そこからローター４０の軸芯方向に突出した円柱形状の回転軸４３が形成され、この回転軸４３がケース３１の一方の端面に形成された開口部３３からケース３１の外部へ突出している。回転軸４３の側面には、いくつかのギヤによって構成される動力伝達機構（図示略）が配置され、この動力伝達機構を介してモーター（図示略）からの動力がローター４０に伝達され、ローター４０が回転駆動されるようになっている。
【００４４】
また、ローター４０の外周面には、溝状の連通流路４２が形成されている。この連通流路４２は、図３に示した特定の回転位置（以下、静止位置ともいう。）でローター４０が静止した際に、吸入孔３１ａ側と送出孔３１ｂ側とを連通させるために設けられている。
【００４５】
さらに、ローター４０には、ローター４０の内部を直径方向に貫通する貫通部４１が形成され、この貫通部４１に、板状部材５０と２枚の摩擦抵抗低減部材５１ａ、５１ｂが重ね合わせた状態で配置されている。
板状部材５０は、フッ素ゴムからなる板状体で、板状部材５０の周縁部は、図４（ａ）〜同図（ｈ）に示すように、板状部材５０の回転方向Ｒ（図４（ｅ）参照）とは反対方向を向く面の角が斜めにカットされ、表裏面に対して約３０度の傾きをなす斜面（図４中の斜面５０ａ、５０ｂ、５０ｃ等）が形成されており、これにより、先端に近づくほど薄くなる形状とされている。また、板状部材５０の最端部は丸みが付けられている。この板状部材５０は、表裏面をローター４０の回転軸に対して平行な向きにしてローター４０の内部を貫通する位置に配置され、ローター４０の回転軸方向と交差する方向且つ板状部材５０の表裏面に沿った方向を摺動方向として、ローター４０に摺動可能な状態で保持されている。また、板状部材５０は、周縁部でケース３１の内面に接触して、空洞３２を２つの部屋に区画している。
【００４６】
このように構成された板状部材５０は、ローター４０の回転に伴ってローター４０とともに回転した際に、ケース３１の内面から作用する押圧力に応じて摺動方向へ摺動することにより、ケース３１の内面との接触を維持したまま回転する。このとき、板状部材５０の周縁部は、先端に近づくほど薄くなる形状とされているため、図３に示すように、ケース３１内面との接触に伴ってローター４０の回転方向とは逆方向へ撓むように弾性変形し、ケース３１内面に密着する状態になる。
【００４７】
摩擦抵抗低減部材５１ａ、５１ｂは、ローター４０との間に生ずる摩擦抵抗が、板状部材５０とローター４０との間に生ずる摩擦抵抗よりも小さいポリアセタール樹脂（ＰＯＭ）製の薄板状部材であり、板状部材５０とローター４０との間に介在させてある。
【００４８】
板状部材５０および摩擦抵抗低減部材５１ａ、５１ｂの長手方向両端部は、ローター４０の側面から突出するようにして配置されている。板状部材５０は弾性部材であるため、その長手方向に伸縮可能である。また、２つの摩擦抵抗低減部材５１ａ、５１ｂは、長手方向の長さが板状部材５０より短くされ、これにより、ローター４０が回転した際に、摩擦抵抗低減部材５１ａ、５１ｂの長手方向の両端面がケース３１の内周面と接触するのを抑制している。
【００４９】
以上のように構成されたポンプ３０は、通常の印刷動作時には、ローター４０が上述の静止位置で停止した状態を維持する一方、インクジェットプリンタ１で印刷を開始する前に実施されるパージ動作など、インクジェットヘッド２へ強制的にインクを送出する際に作動するように制御される。
【００５０】
より詳しく説明すると、通常の印刷動作時には、搬送ベルト８で搬送された用紙に対して、インクジェットヘッド２からインク滴を噴射して所望の画像を印刷することになるが、このときは、ヘッド本体１８の噴射ノズルからインクが噴射されることでヘッド本体１８内に負圧が発生し、その負圧と噴射ノズルの毛細管現象とを利用した吸引力によってインクジェットヘッド２がインク流路上流側からインクを吸引する。
【００５１】
このとき、ポンプ３０は、ローター４０を静止位置で停止させた状態にあり、これにより、連通流路４２を介して吸入孔３１ａと送出孔３１ｂとが連通する状態となっている。そのため、ポンプ３０がインクの流れを妨げることはなく、インクタンク２０のインク袋２２からポンプ３０を経てインクジェットヘッド２にスムーズにインクが供給される状態となる。
【００５２】
一方、パージ動作時には、ポンプ３０が作動する。図５（ａ）〜同図（ｄ）は、それぞれポンプ３０の作動に伴ってローター４０の回転位置が０度、４５度、９０度、１３５度となっている状態を表した図である。ローター４０の回転位置が１８０度に達した後は、１８０度回転対称な形状となっている板状部材５０はローター４０の回転位置が０度の場合と同様の配置となり、図５中の領域３２ａと領域３２ｂとが入れ替わった状態になる。
【００５３】
空洞３２内の偏心した位置においてローター４０が回転すると、板状部材５０とローター４０とケース３１とで区画された領域３２ａ、３２ｂは、吸入孔３１ａと連通する位置において徐々に容積が拡大され、その容積の拡大に伴って吸入孔３１ａからインクが吸い込まれる（図５（ａ）および同図（ｂ）の領域３２ａ参照。）。そして、インクを吸入した領域は、さらにローター４０が回転すると、吸入孔３１ａとは連通しない位置に至り（図５（ｃ）の領域３２ａ参照。）、その後、送出孔３１ｂと連通する位置に至る（図５（ｄ）の領域３２ａ参照。）。送出孔３１ｂと連通する位置に至った領域は、その位置において徐々に容積が縮小され、その容積の縮小に伴って送出孔３１ｂからインクが送出される（図５（ａ）〜同図（ｄ）の領域３２ｂ参照。）。
【００５４】
以上説明したように、上記ポンプ３０によれば、板状部材５０は、ローター４０の回転に伴ってケース３１の内面から作用する押圧力に応じて摺動方向へ摺動することにより、ケース３１の内面との接触を維持する。そのため、バネで付勢された２つの羽根板を用いる公知技術に比較して、構造が簡略で且つ故障が少なくなる。また、バネなどを用いていないために部品点数が減少して製造コストが減少する。
【００５５】
しかも、板状部材５０の周縁部は、ケース３１内面との接触に伴ってローター４０の回転方向とは逆方向へ撓むように弾性変形することにより、ケース内面に密着する状態になっている。そのため、撓むことなくケース３１内面に接する２つの羽根板を用いる公知技術に比較して、板状部材５０とケース３１内面との密着性（気密性ないし液密性）が高くなり、ポンプ性能が高くなる。
【００５６】
特に、板状部材５０の周縁部は、先端に近づくほど薄くなる形状とされ、板状部材５０が先端に近づくほど撓みやすくなっているので、先端付近が薄くなっていないものに比べ、ケース３１内面に微小な凹凸があるような場合でも、その凹凸にフィットするように先端付近が変形しやすく、板状部材５０とケース３１内面との密着性（気密性ないし液密性）はきわめて高くなっている。また、板状部材５０全体が薄くなっているものとも異なり、先端付近以外の部分まで撓みすぎることはないので、内圧の上昇に伴って板状部材５０が過剰に曲がってしまうこともない。
【００５７】
さらに、板状部材５０とローター４０との間には、摩擦抵抗低減部材５１ａ、５１ｂが介在させてあるので、板状部材５０が摩擦抵抗低減部材５１ａ、５１ｂとともにローター４０に対して滑らかに摺動する。したがって、このような摩擦抵抗低減部材５１ａ、５１ｂが配置されていない場合に比べ、板状部材５０のローター４０に対する動きが円滑になり、ポンプの信頼性が向上する。
【００５８】
また、以上のように構成されたポンプ３０を搭載したインクジェットプリンタ１によれば、上述の通り、ポンプ３０が、比較的簡素な構造で、その分だけ製造コストがかからず、小型化も容易で、故障も発生しにくく、ポンプ性能も良好なので、インクジェットプリンタ１の製造コスト低減に寄与し、インクジェットプリンタ１内部の限られたスペースにもコンパクトに収めることができ、インクの供給不良などのトラブルを防止することができる。
【００５９】
また、ローター４０が、ポンプ３０の不作動時に、静止位置で停止するように構成されていて、当該回転停止状態において吸入孔３１ａと送出孔３１ｂとを連通させる連通流路４２を有する形状になっており、ローター４０の回転停止状態において、ヘッド本体１８からインクが噴射された場合には、連通流路４２を介してインク供給源からヘッド本体１８へインクが供給される構造になっている。したがって、このような連通流路４２が形成されていないポンプとは異なり、ポンプ３０がインクの流れを妨げることはなく、ポンプ３０を迂回するバイパス流路等を設けることなく、インク供給源からヘッド本体１８に至るインク流路を確保できるので、その分だけ、インク流路の構成が簡素化され、これもインクジェットプリンタ１の製造コスト削減、保守性の改善に寄与するものとなる。
【００６０】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいてさまざまな設計変更が可能なものである。以下、有用な変形例について説明する。
例えば、上記実施形態では、板状部材５０をフッ素ゴムで構成する例を示したが、板状部材５０の材質はフッ素ゴムだけに限られるものではなく、例えば、エチレンプロピレンジエンゴム（ＥＰＤＭ）、スチレンゴム（ＳＢＲ）、ニトリルゴム（ＮＢＲ）、クロロプレンゴム（ＣＲ）などのゴム系材料で構成されていてもよい。また、摩擦抵抗低減部材５１ａ、５１ｂも、ＰＯＭ樹脂だけに限らず、ポリカーボネート樹脂（ＰＣ）、ポリプロピレン樹脂（ＰＰ）、ポリエチレン樹脂（ＰＥ）、その他の各種エンジニアリングプラスチックなどで構成されていてもよい。
【００６１】
さらに、上記実施形態では、板状部材５０の摺動性を高めるために、２つの摩擦抵抗低減部材５１ａ、５１ｂを採用していたが、板状部材５０の摺動性が十分に高い場合には、摩擦抵抗低減部材５１ａ、５１ｂを設けない構造としてもよい。
【００６２】
板状部材の摺動性が十分に高くなる構造としては、例えば、図６（ａ）〜同図（ｈ）に示す板状部材６０のように、ＰＯＭ樹脂で形成された芯材６１の周縁に、フッ素ゴムで形成された接触部６２を設けた構造を挙げることができる。
この板状部材６０は、あらかじめ金型内に芯材６１を配置しておいて、フッ素ゴムの原料組成物を金型内に射出して接触部６２を成形するという手法（いわゆるアウトサート成形と呼ばれる手法）により、芯材６１と接触部６２とを一体化したものである。芯材６１には、複数の貫通孔６１ａが穿設されていて、この貫通孔６１ａ内に接触部６２の形成材料が入り込んだ状態になっている。そのため、芯材６１と接触部６２は、両者の界面間で剥離が起こるだけでは分離することがなく、別々に成形した部材を接着剤その他で接合したものよりも、強度的に優れたものとなっている。
【００６３】
このように構成された板状部材６０においても、その周縁部は、先に示した板状部材５０と同様、表裏面に対して約３０度の傾きをなす斜面（図６中の斜面６０ａ、６０ｂ、６０ｃ等）が形成され、これにより、先端に近づくほど薄くなる形状とされているので、ケース３１内面との接触に伴ってローター４０の回転方向とは逆方向へ撓むように弾性変形し、ケース３１内面に密着する状態になる。
【００６４】
また、芯材６１の厚さは、接触部６２の厚さよりも僅かに厚く、この板状部材６０をローター４０内に配置すると、主に芯材６１の表裏でローター４０の貫通部４１内面に接触するので、全体がフッ素ゴムで形成されていた板状部材５０とは異なり、摩擦抵抗低減部材５１ａ、５１ｂを介在させなくても、ローター４０に対する摺動性が十分に高くなる。
【００６５】
したがって、このような構造の板状部材６０であれば、ケース３１に対する密着性を重視した材料のみで板状部材全体を形成した場合に比べ、板状部材６０をローター４０に対して滑らかに摺動させることができるので、ポンプ３０の信頼性が向上する。また、ローター４０に対する摺動性を重視した材料のみで板状部材全体を形成した場合に比べ、板状部材６０をケースに対して密着させることができるので、ポンプの性能が向上する。さらに、摩擦抵抗低減部材５１ａ、５１ｂを介在させなくてもよい上に、芯材６１の寸法精度はゴム系材料で形成された板状部材よりも高くなるので、ローター４０と板状部材６０との間に設ける遊びを摺動性を損ねることなく小さくすることができ、板状部材６０のがたつきを抑制できるので、これもポンプ３０の動作を安定させ信頼性を向上させる効果がある。
【００６６】
なお、この板状部材６０において、フッ素ゴムで形成された接触部６２は、本発明でいう「ケースとの接触に伴って弾性変形する第１の材料で形成された第１の部分」に相当し、ＰＯＭ樹脂で形成された芯材６１は、「第１の部分（この場合は接触部６２）よりも変形しにくく且つローターとの間に生ずる摩擦抵抗が第１の材料（この場合はフッ素ゴム）よりも小さい第２の材料で形成された第２の部分」に相当する。
【００６７】
加えて、本発明の特徴的構成を備えたポンプは、インクジェットプリンタだけに搭載可能なものではなく、吸入孔から流体を吸引して送出孔からその流体を送出するポンプ機能が必要なもの全般に適用することが可能である。すなわち、ポンプから吸引および送出する流体は、インクに限らず、他の液体や気体などでも可能であり、ポンプ全体の大きさも用途に応じて適宜変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】インクジェットプリンタの内部構造を示す側面図である。
【図２】インクジェットプリンタのインク供給経路を示す概略構成図である。
【図３】ポンプの内部構造を示す概略構成図である。
【図４】板状部材を示す図であり、（ａ）はその平面図、（ｂ）はその左側面図、（ｃ）はその正面図、（ｄ）はその右側面図、（ｅ）はその底面図、（ｆ）は図４（ａ）左端部の拡大図、（ｇ）は図４（ａ）右端部の拡大図、（ｈ）は図４（ｄ）上端部の拡大図である。
【図５】ローターおよび板状部材の回転位置を示す図である。
【図６】別の板状部材を示す図であり、（ａ）はその平面図、（ｂ）はその左側面図、（ｃ）はその正面図、（ｄ）はその右側面図、（ｅ）はその底面図、（ｆ）は図６（ａ）左端部の拡大断面図、（ｇ）は図６（ａ）右端部の拡大断面図、（ｈ）は図６（ｄ）上端部の拡大断面図である。
【図７】従来のローターリーポンプの概略断面図である。
【符号の説明】
１・・・インクジェットプリンタ、２・・・インクジェットヘッド、３・・・給紙部、４・・・排紙部、５・・・送りローラ、６，７・・・ベルトローラ、８・・・搬送ベルト、９・・・押さえ部材、１０・・・剥離装置、１１・・・ガイド部材、１３・・・チューブ、１４・・・筒状部材、１８・・・ヘッド本体、２０・・・インクタンク、２１・・・ハウジング、２２・・・インク袋、２３・・・キャップ、２５・・・中空針、３０・・・ポンプ、３１・・・ケース、３１ａ・・・吸入孔、３１ｂ・・・送出孔、３２・・・空洞、３２ａ，３２ｂ・・・領域、３３・・・開口部、３５・・・フィルタ収納部、４０・・・ローター、４１・・・貫通部、４２・・・連通流路、４３・・・回転軸、５０，６０・・・板状部材、５１ａ，５１ｂ・・・摩擦抵抗低減部材、６１・・・芯材、６１ａ・・・貫通孔、６２・・・接触部。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a pump that has a simple structure and can be easily miniaturized, and an ink jet printer equipped with the pump.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a pump called a Cary rotary pump is known as a kind of a rotary pump (for example, see Non-Patent Document 1). This pump has a structure as illustrated in FIG.
[0003]
That is, the pump 70 shown in FIG. 7 has a case 73 in which a suction hole 71 and a delivery hole 72 are formed, and a rotor 74 is provided at an eccentric position inside the case 73. The rotor 74 is disposed between the suction hole 71 and the delivery hole 72 so as to be in contact with the inner surface of the case 73. The rotor 74 includes two blade plates 76a and 76b connected by a spring 75. It is installed so as to be slidable in the diameter direction. The two blades 76a and 76b come into contact with the inner surface of the case 73 by the force of the spring and the centrifugal force generated by the rotation of the rotor 74, and rotate together with the rotor 74 in that state. I have.
[0004]
In the pump 70 having such a structure, when the rotor 74 at the eccentric position rotates, the area defined by the two blades 76a and 76b, the rotor 74, and the case 73 communicates with the suction hole 71 at a position ( The volume gradually increases at the region 77a in FIG. 7), and the fluid (= liquid or gas) is sucked from the suction hole 71 with the expansion of the volume. Then, the region in which the fluid has been sucked moves to a position not communicating with the suction hole 71 and the delivery hole 72 (the position of the region 77b in FIG. 7) with the rotation of the rotor 74, and then communicates with the delivery hole 72. (The region 77c in FIG. 7), the volume is gradually reduced at that position, and the fluid is delivered from the delivery hole 72 as the volume is reduced.
[0005]
[Non-patent document 1]
Editor of the Machine Reprint Committee, "New Machine Machine", Rigakusha, 1977, 10th edition, p. 203 (27.13 Cary rotary pump 1)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the pump 70 having the above-described structure has a relatively complicated structure such as the spring 75 being incorporated inside the rotor 74, there are problems that the manufacturing cost is high and the miniaturization is not easy. there were. In particular, it is important to reduce the size of a pump for ink pressure feeding mounted on an ink jet printer, compared to pumps used in many other fields. there were.
[0007]
Further, in the case of the pump 70 having the above-described structure, if the spring 75 is damaged, the blades 76a and 76b cannot smoothly move in the diametrical direction due to the rotation of the rotor 74. The spring 75 has caused a trouble such as a pump failure, for example, making it difficult to suck the fluid.
[0008]
Further, in the case of the pump 70 having the above-described structure, there is a problem that if the adhesion between the two blades 76a and 76b and the case 73 is low, the pump performance is reduced.
The present invention has been completed to solve the above-mentioned problems, and has as its object a relatively simple structure, which does not require much manufacturing cost, can be easily miniaturized, and has a failure. It is an object of the present invention to provide a pump which is difficult and has good pump performance, and an ink jet printer equipped with the pump.
[0009]
Means for Solving the Problems and Effects of the Invention
In order to achieve the above object, the present invention employs the following characteristic configuration.
First, the pump according to claim 1 is
A case having a cavity therein, formed with a suction hole serving as a flow path when sucking fluid into the cavity, and a delivery hole serving as a flow path when sending fluid from inside the cavity;
A rotor that is rotationally driven at an eccentric position in the cavity,
A plate-like body disposed so that the front and back surfaces are oriented parallel to the rotation axis of the rotor and penetrate the inside of the rotor, in a direction intersecting with the rotation axis direction of the rotor and along the front and back surfaces; Is held in a slidable state with the rotor as a sliding direction, and the peripheral portion contacts the inner surface of the case to partition the cavity, and from the inner surface of the case with the rotation of the rotor. A plate-shaped member that rotates with the rotor while sliding in the sliding direction in accordance with the applied pressing force while maintaining contact with the inner surface of the case;
The peripheral portion of the plate-shaped member is elastically deformed so as to bend in a direction opposite to the rotation direction of the rotor with contact with the inner surface of the case, so that the peripheral portion of the plate-shaped member is in close contact with the inner surface of the case.
It is characterized by the following.
[0010]
In the pump configured as described above, when the rotor rotates at an eccentric position in the cavity, the area defined by the plate-shaped member, the rotor, and the case gradually increases in volume at a position communicating with the suction hole, Fluid is sucked from the suction hole as the volume increases. Then, when the rotor further rotates, the region where the fluid is sucked reaches a position not communicating with the suction hole, and thereafter reaches a position communicating with the delivery hole. The volume of the region reaching the position communicating with the delivery hole is gradually reduced at that position, and the fluid is delivered from the delivery hole as the volume decreases.
[0011]
In the pump that operates in this manner, the plate-shaped member maintains contact with the inner surface of the case by sliding in the sliding direction in accordance with the pressing force applied from the inner surface of the case as the rotor rotates. For this reason, the structure is simplified and the number of failures is reduced as compared with the known technique using two blades urged by a spring. Further, since no spring or the like is used, the number of parts is reduced, and the manufacturing cost is reduced.
[0012]
In addition, the peripheral edge of the plate-shaped member is elastically deformed so as to bend in a direction opposite to the rotation direction of the rotor in contact with the inner surface of the case, so that the peripheral portion is in close contact with the inner surface of the case. Therefore, as compared with the known technique using two blades that are in contact with the inner surface of the case without bending, the adhesiveness (airtightness or liquid tightness) between the plate member and the inner surface of the case is increased, and the pump performance is improved. . In addition, as the bending of the plate-like member increases, the sliding amount becomes smaller than that of the non-flexible plate-like member of the same length, so that the movement of the plate-like member with respect to the rotor becomes smooth.
[0013]
Next, the pump according to claim 2 is the pump according to claim 1,
The peripheral portion of the plate-shaped member has a shape that becomes thinner toward the tip.
It is characterized by the following.
According to the pump configured as described above, since the plate-shaped member is more likely to bend as it approaches the tip, even if there are minute irregularities on the inner surface of the case, The vicinity of the tip is easily deformed to fit the irregularities, and the adhesion (airtightness or liquid tightness) between the plate-like member and the inner surface of the case is further increased. In addition, unlike the case where the entire plate member is thinned, the plate member does not bend excessively to a portion other than the vicinity of the tip, so that the plate member does not bend excessively with an increase in internal pressure.
[0014]
Next, the pump according to claim 3 is the pump according to claim 1 or 2,
Friction between the first portion formed of the first material, which is elastically deformed by the contact with the case, and the plate-shaped member, which is less likely to deform than the first portion, and which is generated between the first portion and the rotor; A second portion formed of a second material having a resistance smaller than the first material.
It is characterized by the following.
[0015]
In the pump configured as described above, as the first material, a material having excellent adhesion to the case, for example, fluorine rubber, ethylene propylene diene rubber (EPDM), styrene rubber (SBR), nitrile rubber (NBR), Rubber-based materials such as chloroprene rubber (CR) can be used, and among them, fluororubber is desirable because of its high slidability. As the second material, a material having low frictional resistance and high wear resistance, for example, polyacetal resin (POM), polycarbonate resin (PC), polypropylene resin (PP), polyethylene resin (PE), and other various engineering plastics Can be used.
[0016]
As the first part, a part where the adhesion with the case is mainly required is selected, and as the second part, a part where a small frictional resistance with the rotor is mainly required. To be elected. For example, by using a plate-shaped body formed of the second material as a core material and providing a frame-shaped contact portion formed of the first material on a peripheral portion of the core material, the end surface is formed of the first material, The front and back surfaces may form a plate-like member formed of the second material. In this case, the front and back surfaces are configured such that the rotor mainly comes into contact with the front and back surfaces of the core material by increasing the plate thickness in a portion surrounded by the contact portion, rather than a portion corresponding to the contact portion, and the case is formed. It is good to be constituted so that it may contact at the contact part in the peripheral part of a core material. In addition, specific shapes of the first and second portions, such as a structure in which projections and ridges formed of the second material project on the front and back surfaces of the plate-shaped body formed of the first material, respectively. The size and size can be arbitrarily designed as long as they can play the role of each part.However, no matter what the specific form, the whole plate-shaped member is compared with the one made of a single material. In addition, both the adhesion to the case and the slidability to the roller can be improved without sacrificing either one.
[0017]
Therefore, according to this pump, the plate member can be smoothly slid with respect to the rotor as compared with a case where the entire plate member is formed only of a material that emphasizes adhesion to the case. The performance is improved. In addition, the performance of the pump is improved because the plate-like member can be brought into close contact with the case as compared with a case where the entire plate-like member is formed only of a material that emphasizes the slidability with respect to the rotor.
[0018]
Note that if the first and second materials are a combination having a high mutual adhesiveness, the first and second portions can be separately formed and then bonded, but the hard plastic and rubber can be combined. In many cases, the adhesion is generally not high. In such a case, the interface between the first and second portions is peeled off by a technique such as insert molding (sometimes called outsert molding depending on the form). It is desirable to integrate them in a form that does not separate them only by doing.
[0019]
Next, the pump according to claim 4 is the pump according to claim 1 or 2,
A frictional resistance reducing member in which the frictional resistance generated between the rotor and the rotor is smaller than the frictional resistance generated between the plate-shaped member and the rotor is interposed between the plate-shaped member and the rotor.
It is characterized by the following.
[0020]
According to the pump configured as described above, the plate-like member slides smoothly with respect to the rotor together with the frictional resistance reducing member. The movement is smoother and the reliability of the pump is improved.
[0021]
The pump configured as described above has a simple structure with relatively few components, so it is easy to reduce the size as well as the large one, and to pump a relatively small amount of fluid. It is suitable for constituting a pump for performing the above. Therefore, it is very suitable as a pump for pumping ink of an ink jet printer.
[0022]
As an ink jet printer equipped with such a pump, for example, the one described in claim 5 or claim 6 can be mentioned.
That is, the inkjet printer according to claim 5 is
The pump according to any one of claims 1 to 4, wherein the ink is supplied from the ink supply source to the head under pressure.
It is characterized by the following.
[0023]
According to the ink jet printer configured as described above, as described above, the pump has a relatively simple structure, the manufacturing cost is not correspondingly reduced, the miniaturization is easy, the failure hardly occurs, and the pump performance is reduced. Therefore, it contributes to the reduction of the manufacturing cost of the ink jet printer, can be compactly stored in a limited space inside the ink jet printer, and can prevent troubles such as defective supply of ink.
[0024]
In the case of this ink jet printer, the ink can be pumped from the ink supply source to the head using a pump. The flow path can be filled with ink using a pump. Also, when purging is performed to remove the highly concentrated ink remaining in the nozzles of the head, the concentrated ink is discharged from the nozzles of the head by pumping the ink to the head using a pump. Is ejected to recover the performance of the head.
[0025]
Furthermore, the inkjet printer according to claim 6 is the inkjet printer according to claim 5,
The rotor is configured to stop at a predetermined rotation position when the pump is not operating, and has a shape having a communication flow path that communicates the suction hole and the delivery hole in the rotation stopped state. ,
When the ink is ejected from the head in a state where the rotation of the rotor is stopped, the ink is supplied from the ink supply source to the head via the communication channel.
It is characterized by the following.
[0026]
According to the ink jet printer configured as described above, the rotor incorporated in the pump is configured to stop at a predetermined rotation position when the pump does not operate, and through the communication flow path in the rotation stop state. Since the suction hole and the discharge hole are in communication with each other, when the ink is ejected from the head, the ink is supplied from the ink supply source to the head through the communication flow path. It does not hinder the flow of ink.
[0027]
That is, in this type of ink jet printer, when ink is ejected from the head, for example, when a normal printing operation is performed, the ink flows from the ink flow path in the head as the ink is ejected from the head. The pressure in the ink flow path in the head is reduced by the amount corresponding to the decrease, and ink flows from the ink supply source to the head due to the pressure difference between the ink supply source side and the head side. In this case, if the pump is configured to cut off the flow of ink between the ink supply source and the head, for example, a bypass flow path that bypasses the pump is provided, and the ink supply source connects to the head. It is necessary to secure an ink flow path to reach.
[0028]
However, if the pump is provided with the rotor having the communication flow path configured as described above, the ink flow path from the ink supply source to the head can be secured without providing a bypass flow path. In addition, the configuration of the ink flow path is simplified, which also contributes to a reduction in the manufacturing cost of the inkjet printer and an improvement in maintainability.
[0029]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to an example. Described below is a pump according to an embodiment of the present invention, and an ink jet printer including the pump.
[0030]
First, the structure of the entire inkjet printer will be described. FIG. 1 is a side view showing the internal structure of the ink jet printer.
The ink jet printer 1 is a color ink jet printer, in which four ink jet heads 2 corresponding to inks of four colors (magenta, yellow, cyan, and black) are provided. In addition, the inkjet printer 1 sends a paper-like recording medium (hereinafter, also referred to as paper) such as recording paper or various films from a paper feeding unit 3 (left side in FIG. 1) to a paper discharging unit 4 (in FIG. 1). (Rightward) along the paper transport path. Inside the inkjet printer 1, a pair of feed rollers 5, two belt rollers 6, 7, a transport belt 8, a pressing member 9, a peeling An apparatus 10, a guide member 11, and the like are provided.
[0031]
The pair of feed rollers 5 are disposed immediately downstream of the paper feed unit 3, pull out sheets one by one from the paper feed unit 3, and feed the sheets downstream in the paper transport direction.
The two belt rollers 6, 7 and the transport belt 8 stretched between the two belt rollers 6, 7 are arranged downstream of the feed roller 5 (intermediate portion of the paper transport path). The transport belt 8 is driven by one of the belt rollers 6, holds the paper sent by the pair of feed rollers 5 on the transport surface, using the outer peripheral surface of the transport belt 8 as a transport surface, and moves the paper downstream. To be transported. The outer peripheral surface of the conveyor belt 8 is subjected to a silicon treatment, and the sheet is held on the outer peripheral surface by the adhesive force of the outer peripheral surface.
[0032]
The pressing member 9 is disposed at a position facing the belt roller 6 with the sheet conveyance path interposed therebetween. The pressing member 9 presses the sheet against the conveying surface of the conveying belt 8 to securely adhere the sheet to the conveying surface and prevent the sheet on the conveying belt 8 from floating from the conveying surface.
[0033]
The peeling device 10 is provided on the downstream side of the transport belt 8. The peeling device 10 is a device that peels a sheet adhered to the transport surface of the transport belt 8 from the transport surface and sends the paper to the paper discharge unit 4 on the downstream side.
The guide member 11 is disposed in a space on the inner peripheral side of the transport belt 8. The guide member 11 has a substantially rectangular parallelepiped shape having a width substantially equal to that of the conveyor belt 8, and is located at a position directly opposite the inkjet head 2, and has an inner peripheral surface of the conveyor belt 8 passing above the guide member 11. The support belt 8 is supported from the inner peripheral side by contacting the transfer belt 8.
[0034]
The four inkjet heads 2 are arranged side by side in the paper transport direction. Each of the inkjet heads 2 has a rectangular shape elongated in a direction perpendicular to the sheet conveying direction in a plan view, and includes a head main body 18 at a lower end side thereof. The head main body 18 is formed by laminating a channel unit in which an ink flow path including a pressure chamber is formed, and an actuator that applies pressure to the ink in the pressure chamber, and has a small diameter formed on the bottom surface of the head main body 18. The ejection nozzle is configured to eject ink toward a sheet passing below. Each inkjet head 2 is a line-type head in which the number of ejection nozzles required to form an image for one line extending in a direction perpendicular to the paper transport direction is formed in a predetermined arrangement. The ink jet head 2 configured as described above is disposed such that the lower surface thereof forms a slight gap with the conveyance surface of the conveyance belt 8, and the paper conveyed on the conveyance belt 8 has four papers. A desired color image can be formed by sequentially passing ink jet heads 2 directly below the head body 18 and ejecting ink of each color from the ejection nozzles toward the upper surface (printing surface) of the paper. I have.
[0035]
Next, an ink supply mechanism for supplying ink to the inkjet head 2 will be described with reference to FIG.
The ink supply mechanism of the ink jet printer 1 is provided with four sets corresponding to the number of the ink jet heads 2 in order to supply inks of different colors to the respective ink jet heads 2. However, since these four ink supply mechanisms have the same structure, only one ink supply mechanism is shown in FIG. 2, and the remaining three ink supply mechanisms are not shown. .
[0036]
Each ink supply mechanism has a structure including a tube 13, an ink tank 20, and a pump 30.
The tube 13 is a long cylindrical body formed of an elastomer material, and has sufficient flexibility that the tube 13 can be freely curved and arranged in accordance with the space inside the inkjet printer 1.
[0037]
The ink tank 20 has a configuration in which an ink bag 22 is provided inside a housing 21 made of synthetic resin. The ink bag 22 contains deaerated ink. The ink bag 22 has a resin spout for sealing the opening thereof, and the spout has a cap 23 made of silicone rubber or butyl rubber. The ink bag 22 is formed of a pouch film formed by thermocompression bonding a plurality of flexible films. In this pouch film, a polypropylene layer is formed on the innermost side, a polyester layer serving as a base material in order toward the outside, an aluminum foil layer as a gas barrier layer laid on the polyester layer, and for improving the strength of the film. And a plurality of nylon layers.
[0038]
The cap 23 can penetrate a hollow needle 25 described later. When the ink inside the ink tank 20 runs out, the hollow needle 25 is pulled out of the cap 23 so that the ink tank 20 can be replaced together. Has become.
The head main body 18 of the above-described inkjet head 2 includes the tubular member 14 on the upper surface side at one end in the longitudinal direction. One end of a tube 13 is connected to the cylindrical member 14, and the other end of the tube 13 is connected to a filter storage section 35 on the downstream side of the pump 30, thereby connecting the pump 30 and the tube 13 from the ink tank 20. An ink supply path leading to the ink-jet head 2 is formed.
[0039]
Next, the configuration of the pump 30 will be described with reference to FIGS.
The pump 30 includes a case 31, a rotor 40, a plate member 50, and frictional resistance reducing members 51a and 51b.
The case 31 has a cylindrical portion having a cavity 32 inside, and an opening 33 (see FIG. 3) is formed in a wall surface that covers one end of the cylindrical portion.
[0040]
The case 31 is formed with a suction hole 31a serving as a flow path (a flow path flowing in a direction indicated by an arrow IN in FIG. 3) when suctioning ink into the cavity 32. The suction hole 31a is formed in the suction hole 31a. , The hollow needle 25 is directly connected. The hollow needle 25 is formed by cutting the tip of a metal cylindrical body obliquely to have a sharp shape, and is disposed at a position penetrating the cap 23 of the ink tank 20 when the ink tank 20 is mounted. When the ink tank 20 is replaced, the hollow needle 25 pierces the cap 23, thereby forming an ink flow path from the ink bag 22 to the cavity 32 via the hollow needle 25 and the suction hole 31a.
[0041]
The case 31 also has a discharge hole 31b that is a flow path (a flow path that flows in the direction indicated by the arrow OUT in FIG. 3) when the ink is discharged from the inside of the cavity 32, and the ink in the discharge hole 31b is formed. The filter storage unit 35 is connected to the downstream side of the flow path. The filter accommodating portion 35 has a structure in which a mesh filter is disposed inside, and ink sent from the sending hole 31b is filtered by the mesh filter. The ink to be filtered may include, for example, rubber scum and the like generated when the hollow needle 25 is inserted into and removed from the cap 23. Such a rubber scum is captured by the mesh filter, and the ink jet head It is removed from the ink supplied to the second side.
[0042]
The delivery hole 31b is formed so as to extend upward from the cavity 32 of the case 31 at a position rotated about 90 degrees counterclockwise in FIG. 3 from the suction hole 31a. The path is also formed so as to extend upward, and the mesh filter is arranged substantially horizontally in the filter housing 35. By forming such a flow path extending upward, even when bubbles are mixed in the ink in the cavity 32, for example, at the time of initial introduction of the ink, the bubbles do not go against the buoyancy and the delivery hole 31b and the filter can be used. This makes it possible to smoothly flow in the storage section 35, and also to prevent a situation in which a large amount of air bubbles stay on the upstream side of the mesh filter and hinder the ink supply to the inkjet head 2.
[0043]
The rotor 40 is disposed at an eccentric position in the cavity 32, and both end surfaces in the axial direction are in contact with the inner surface of the case 31, and a part of the outer peripheral surface is also in contact with the inner surface of the case 31. On one end face of the rotor 40, a cylindrical rotating shaft 43 protruding therefrom in the axial direction of the rotor 40 is formed, and this rotating shaft 43 is connected to the case 33 through an opening 33 formed on one end face of the case 31. 31 project outside. A power transmission mechanism (not shown) composed of several gears is arranged on the side surface of the rotating shaft 43. Power from a motor (not shown) is transmitted to the rotor 40 via the power transmission mechanism, 40 is driven to rotate.
[0044]
Further, a groove-shaped communication channel 42 is formed on the outer peripheral surface of the rotor 40. The communication channel 42 is provided to allow the suction hole 31a and the delivery hole 31b to communicate with each other when the rotor 40 stops at the specific rotation position (hereinafter, also referred to as a stationary position) shown in FIG. Have been.
[0045]
Further, the rotor 40 is provided with a penetrating portion 41 penetrating the inside of the rotor 40 in the diameter direction, and a plate-like member 50 and two frictional resistance reducing members 51a, 51b are superimposed on the penetrating portion 41. It is arranged in.
The plate-like member 50 is a plate-like body made of fluororubber, and the peripheral portion of the plate-like member 50 has a rotation direction R (see FIG. 4) of the plate-like member 50 as shown in FIGS. 4 (e)), the corners of the surface facing the opposite direction are obliquely cut to form slopes (slope surfaces 50a, 50b, 50c, etc. in FIG. 4) inclined at about 30 degrees with respect to the front and back surfaces. As a result, the shape becomes thinner toward the tip. The end of the plate member 50 is rounded. The plate-shaped member 50 is disposed at a position where the front and back surfaces extend in a direction parallel to the rotation axis of the rotor 40 and penetrates the inside of the rotor 40. The sliding direction is set to the direction along the front and back surfaces of the rotor 40, and the rotor 40 is slidably held by the rotor 40. Further, the plate-shaped member 50 contacts the inner surface of the case 31 at the peripheral edge, and partitions the cavity 32 into two rooms.
[0046]
When the plate-shaped member 50 thus configured rotates together with the rotor 40 with the rotation of the rotor 40, the plate-like member 50 slides in the sliding direction in accordance with the pressing force applied from the inner surface of the case 31, thereby reducing the case. 31 rotates while maintaining contact with the inner surface. At this time, since the peripheral edge of the plate-shaped member 50 has a shape that becomes thinner as approaching the tip, as shown in FIG. 3, the direction of rotation of the rotor 40 is opposite to the direction of rotation of the rotor 40 due to contact with the inner surface of the case 31. It is elastically deformed so as to bend, and comes into a state of being in close contact with the inner surface of the case 31.
[0047]
The frictional resistance reducing members 51a and 51b are thin plate members made of polyacetal resin (POM), in which the frictional resistance generated between the rotor 40 and the frictional resistance generated between the plate-shaped member 50 and the rotor 40 is smaller. It is interposed between the plate member 50 and the rotor 40.
[0048]
Both ends in the longitudinal direction of the plate member 50 and the frictional resistance reducing members 51a and 51b are arranged so as to protrude from the side surface of the rotor 40. Since the plate member 50 is an elastic member, it can expand and contract in its longitudinal direction. In addition, the two frictional resistance reducing members 51a and 51b have a length in the longitudinal direction shorter than that of the plate-like member 50, so that when the rotor 40 rotates, both ends in the longitudinal direction of the frictional resistance reducing members 51a and 51b. The surface is suppressed from contacting the inner peripheral surface of the case 31.
[0049]
The pump 30 configured as described above maintains a state in which the rotor 40 is stopped at the above-described stationary position during a normal printing operation, while the ink jet printer 1 performs a purge operation and the like performed before starting printing. It is controlled to operate when ink is forcibly sent to the inkjet head 2.
[0050]
More specifically, during a normal printing operation, a desired image is printed by ejecting ink droplets from the inkjet head 2 to the paper conveyed by the conveying belt 8. Ink is ejected from the ejection nozzles 18 to generate a negative pressure in the head main body 18, and the suction force using the negative pressure and the capillary phenomenon of the ejection nozzles causes the inkjet head 2 to move the ink from the upstream side of the ink flow path. Aspirate.
[0051]
At this time, the pump 30 is in a state where the rotor 40 is stopped at the stationary position, whereby the suction hole 31a and the delivery hole 31b are in communication with each other via the communication channel 42. Therefore, the pump 30 does not hinder the flow of ink, and the ink is smoothly supplied from the ink bag 22 of the ink tank 20 to the inkjet head 2 via the pump 30.
[0052]
On the other hand, during the purge operation, the pump 30 operates. FIGS. 5A to 5D are diagrams illustrating states in which the rotation position of the rotor 40 is 0 °, 45 °, 90 °, and 135 ° with the operation of the pump 30, respectively. After the rotation position of the rotor 40 has reached 180 degrees, the plate-like member 50 having a 180-degree rotationally symmetric shape has the same arrangement as the case where the rotation position of the rotor 40 is 0 degrees. 32a and the area 32b are switched.
[0053]
When the rotor 40 rotates at an eccentric position in the cavity 32, the regions 32a and 32b defined by the plate-shaped member 50, the rotor 40, and the case 31 gradually increase in volume at a position communicating with the suction hole 31a, As the volume increases, ink is sucked from the suction hole 31a (see the area 32a in FIGS. 5A and 5B). When the rotor 40 further rotates, the area where the ink has been sucked reaches a position where it does not communicate with the suction hole 31a (see the area 32a in FIG. 5C), and then reaches a position where it communicates with the delivery hole 31b. (See area 32a in FIG. 5 (d)). In the region reaching the position communicating with the delivery hole 31b, the volume is gradually reduced at that position, and ink is delivered from the delivery hole 31b as the volume is reduced (FIGS. 5A to 5D). ) Area 32b).
[0054]
As described above, according to the pump 30, the plate-shaped member 50 slides in the sliding direction in accordance with the pressing force applied from the inner surface of the case 31 as the rotor 40 rotates. Maintain contact with the inner surface of the For this reason, the structure is simplified and the number of failures is reduced as compared with the known technique using two blades urged by a spring. Further, since no spring or the like is used, the number of parts is reduced, and the manufacturing cost is reduced.
[0055]
In addition, the peripheral edge of the plate-shaped member 50 is elastically deformed so as to bend in a direction opposite to the rotation direction of the rotor 40 in contact with the inner surface of the case 31, so that the peripheral portion is in close contact with the inner surface of the case 31. As a result, the adhesion (airtightness or liquid tightness) between the plate-shaped member 50 and the inner surface of the case 31 is increased as compared with the known technique using two blades that are in contact with the inner surface of the case 31 without bending, and the pump performance is improved. Will be higher.
[0056]
In particular, the peripheral portion of the plate-shaped member 50 is formed to have a shape that becomes thinner as it approaches the tip, and the plate-shaped member 50 is more easily bent as it approaches the tip. Even when there are minute irregularities on the inner surface, the vicinity of the tip is easily deformed to fit the irregularities, and the adhesion (airtightness or liquid tightness) between the plate member 50 and the inner surface of the case 31 becomes extremely high. ing. Also, unlike the case where the entire plate member 50 is thinner, the plate member 50 is not excessively bent to a portion other than the vicinity of the tip end, so that the plate member 50 does not bend excessively as the internal pressure increases.
[0057]
Further, since the frictional resistance reducing members 51a and 51b are interposed between the plate-like member 50 and the rotor 40, the plate-like member 50 smoothly slides on the rotor 40 together with the frictional resistance reducing members 51a and 51b. Move. Therefore, the movement of the plate-shaped member 50 with respect to the rotor 40 is smoother than in a case where the frictional resistance reducing members 51a and 51b are not arranged, and the reliability of the pump is improved.
[0058]
Further, according to the inkjet printer 1 equipped with the pump 30 configured as described above, as described above, the pump 30 has a relatively simple structure, does not require much manufacturing cost, and is easily miniaturized. In addition, since failures are unlikely to occur and the pump performance is good, it contributes to the reduction of the manufacturing cost of the ink jet printer 1 and can be compactly stored in the limited space inside the ink jet printer 1, causing troubles such as defective ink supply. Can be prevented.
[0059]
Further, the rotor 40 is configured to stop at the rest position when the pump 30 does not operate, and has a shape having a communication flow path 42 for communicating the suction hole 31a and the delivery hole 31b in the rotation stopped state. When ink is ejected from the head main body 18 in a state where the rotation of the rotor 40 is stopped, the ink is supplied from the ink supply source to the head main body 18 via the communication channel 42. Therefore, unlike a pump in which such a communication flow path 42 is not formed, the pump 30 does not hinder the flow of ink, the head 30 can be moved from the ink supply source without providing a bypass flow path or the like that bypasses the pump 30. Since the ink flow path to the main body 18 can be ensured, the configuration of the ink flow path is simplified by that much, which also contributes to a reduction in the manufacturing cost of the inkjet printer 1 and an improvement in maintainability.
[0060]
As described above, the preferred embodiments of the present invention have been described. However, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various design changes can be made within the scope of the claims. Hereinafter, useful modifications will be described.
For example, in the above embodiment, the example in which the plate-like member 50 is made of fluororubber is shown. However, the material of the plate-like member 50 is not limited to fluororubber, and for example, ethylene propylene diene rubber (EPDM), It may be made of a rubber-based material such as styrene rubber (SBR), nitrile rubber (NBR), and chloroprene rubber (CR). Further, the frictional resistance reducing members 51a and 51b are not limited to the POM resin, and may be made of a polycarbonate resin (PC), a polypropylene resin (PP), a polyethylene resin (PE), other various engineering plastics, or the like.
[0061]
Further, in the above-described embodiment, two frictional resistance reducing members 51a and 51b are employed in order to enhance the slidability of the plate member 50. However, when the slidability of the plate member 50 is sufficiently high. May have a structure in which the frictional resistance reducing members 51a and 51b are not provided.
[0062]
As a structure in which the slidability of the plate-like member is sufficiently high, for example, as shown in a plate-like member 60 shown in FIGS. 6A to 6H, the periphery of a core material 61 made of POM resin is used. Another example is a structure in which a contact portion 62 made of fluoro rubber is provided.
This plate-shaped member 60 is prepared by placing a core material 61 in a mold in advance and injecting a raw material composition of fluororubber into the mold to form the contact portion 62 (so-called outsert molding and so forth). This is a method in which the core member 61 and the contact portion 62 are integrated. A plurality of through-holes 61a are formed in the core material 61, and a material for forming the contact portion 62 enters the through-holes 61a. Therefore, the core material 61 and the contact portion 62 are not separated only by peeling between the two interfaces, and are superior in strength as compared to those obtained by joining separately molded members with an adhesive or the like. Has become.
[0063]
Also in the plate-like member 60 thus configured, the peripheral portion has a slope (slope 60a in FIG. 6, a slope 60a in FIG. 6) inclined about 30 degrees with respect to the front and back surfaces similarly to the plate-like member 50 described above. 60b, 60c, etc.), whereby the shape becomes thinner as approaching the tip, so that it is elastically deformed so as to bend in the direction opposite to the rotation direction of the rotor 40 upon contact with the inner surface of the case 31, The case 31 comes into close contact with the inner surface.
[0064]
Further, the thickness of the core member 61 is slightly thicker than the thickness of the contact portion 62, and when the plate-like member 60 is disposed in the rotor 40, the inner surface of the core member 61 mainly covers the inner surface of the through portion 41 of the rotor 40. Because of the contact, unlike the plate-like member 50 entirely made of fluororubber, the slidability with respect to the rotor 40 is sufficiently increased without the intervention of the frictional resistance reducing members 51a and 51b.
[0065]
Therefore, with the plate-shaped member 60 having such a structure, the plate-shaped member 60 can be smoothly slid with respect to the rotor 40 as compared with the case where the entire plate-shaped member is formed only of a material that emphasizes the adhesion to the case 31. Since the pump 30 can be moved, the reliability of the pump 30 is improved. In addition, the performance of the pump is improved because the plate-shaped member 60 can be brought into close contact with the case as compared with a case where the entire plate-shaped member is formed only of a material that emphasizes the slidability with respect to the rotor 40. Further, the frictional resistance reducing members 51a and 51b do not need to be interposed, and the dimensional accuracy of the core material 61 is higher than that of a plate-like member formed of a rubber-based material. The play provided therebetween can be reduced without impairing the slidability, and the play of the plate-shaped member 60 can be suppressed, which also has the effect of stabilizing the operation of the pump 30 and improving the reliability.
[0066]
Note that, in the plate-like member 60, the contact portion 62 formed of fluororubber corresponds to the “first portion formed of the first material that is elastically deformed in contact with the case” in the present invention. However, the core material 61 made of POM resin has a property that it is harder to deform than the first portion (in this case, the contact portion 62) and the frictional resistance generated between the first material and the rotor is the first material (in this case, fluorine). (A second portion formed of a second material smaller than the rubber).
[0067]
In addition, a pump having the characteristic configuration of the present invention can be mounted not only on an ink jet printer, but also on any pump that needs a pump function of sucking a fluid from a suction hole and sending the fluid from a delivery hole. It is possible to apply. That is, the fluid sucked and delivered from the pump is not limited to ink, but may be other liquids or gases, and the size of the entire pump can be appropriately changed according to the application.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing the internal structure of an ink jet printer.
FIG. 2 is a schematic configuration diagram illustrating an ink supply path of the inkjet printer.
FIG. 3 is a schematic configuration diagram showing an internal structure of a pump.
4 (a) is a plan view, FIG. 4 (b) is a left side view, FIG. 4 (c) is a front view thereof, FIG. 4 (d) is a right side view thereof, FIG. 4 (a) is an enlarged view of the left end, FIG. 4 (g) is an enlarged view of the right end, and FIG. 4 (h) is an enlarged view of the upper end of FIG. 4 (d). is there.
FIG. 5 is a diagram showing the rotational positions of a rotor and a plate-like member.
6A and 6B are diagrams showing another plate-like member, wherein FIG. 6A is a plan view thereof, FIG. 6B is a left side view thereof, FIG. 6C is a front view thereof, FIG. e) is a bottom view, (f) is an enlarged sectional view of the left end of FIG. 6 (a), (g) is an enlarged sectional view of the right end of FIG. 6 (a), and (h) is an upper end of FIG. 6 (d). It is an expanded sectional view of.
FIG. 7 is a schematic sectional view of a conventional rotary pump.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Ink-jet printer, 2 ... Ink-jet head, 3 ... Paper feed part, 4 ... Paper discharge part, 5 ... Feed roller, 6, 7 ... Belt roller, 8 ... Conveying belt, 9 ... holding member, 10 ... peeling device, 11 ... guide member, 13 ... tube, 14 ... tubular member, 18 ... head body, 20 ... ink Tank, 21 ... housing, 22 ... ink bag, 23 ... cap, 25 ... hollow needle, 30 ... pump, 31 ... case, 31a ... suction hole, 31b ... · Delivery hole, 32 ··· cavity, 32a, 32b ··· region, 33 ··· opening, 35 ··· filter housing, 40 ··· rotor, 41 ··· penetrating portion, 42 ··· Communication passage 43, rotating shaft 50, 60 plate member 51a 51b · Frictional resistance reducing member, 61 ... core member, 61a ... through holes, 62 ... contact portion.

Claims

A case having a cavity therein, formed with a suction hole serving as a flow path when sucking fluid into the cavity, and a delivery hole serving as a flow path when sending fluid from inside the cavity;
A rotor that is rotationally driven at an eccentric position in the cavity,
A plate-like body disposed so that the front and back surfaces are oriented parallel to the rotation axis of the rotor and penetrate the inside of the rotor, in a direction intersecting with the rotation axis direction of the rotor and along the front and back surfaces; Is held in a slidable state with the rotor as a sliding direction, and the peripheral portion contacts the inner surface of the case to partition the cavity, and from the inner surface of the case with the rotation of the rotor. A plate-shaped member that rotates with the rotor while sliding in the sliding direction in accordance with the applied pressing force while maintaining contact with the inner surface of the case;
The peripheral portion of the plate-shaped member is elastically deformed so as to bend in a direction opposite to the rotation direction of the rotor with the contact with the inner surface of the case, thereby being in a state of being in close contact with the inner surface of the case. And pump.

The pump according to claim 1, wherein a peripheral portion of the plate-like member has a shape that becomes thinner as approaching a distal end.

Friction between the first portion formed of the first material, which is elastically deformed by the contact with the case, and the plate-shaped member, which is less likely to deform than the first portion, and which is generated between the first portion and the rotor; The pump according to claim 1, further comprising a second portion formed of a second material having a resistance smaller than the first material.

A frictional resistance reducing member having a smaller frictional resistance between the plate-like member and the rotor than the frictional resistance between the plate-like member and the rotor is interposed between the plate-like member and the rotor. The pump according to claim 1 or 2, wherein:

An ink jet printer, characterized in that the pump according to any one of claims 1 to 4 has a structure capable of pressure-feeding ink from an ink supply source to a head.

The rotor is configured to stop at a predetermined rotation position when the pump is not operating, and has a shape having a communication flow path that communicates the suction hole and the delivery hole in the rotation stopped state. ,
When the ink is ejected from the head in a state where the rotation of the rotor is stopped, the ink is supplied from the ink supply source to the head via the communication flow path. The inkjet printer according to claim 5.