【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水性液体組成物を安定化する方法、及び安定化された水性液体組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
水に不溶又は溶けにくい難溶性成分を水性液体組成物中に安定的に配合するための方法として、非イオン性界面活性剤を用いる方法が知られている。しかし、非イオン性界面活性剤及び難溶性成分を含有する水性液体組成物は経時的に不安定になり、長期的に保存した場合には混濁や沈殿、浮遊物の発生等が生じることが問題であった。特に酸性領域では不安定になりやすい。
【０００３】
液体組成物を安定化する方法として、例えば、油溶性物質１重量部に対して、可溶化物質（その構成脂肪酸の７０重量％以上が炭素数１２〜１４の飽和脂肪酸であり、かつ、曇点が２０℃以上であるポリグリセリン飽和脂肪酸エステル）を１〜１０重量部の範囲で配合することによって、長期間にわたり安定に保持する方法が知られている（特許文献１）。
【０００４】
また、生薬抽出物、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン系非イオン性界面活性剤及び油成分を含有して、ポリオキシエチレン系非イオン性界面活性剤をポリグリセリン脂肪酸エステル１重量部に対して６分の１〜１重量部で配合することによって、低温で生じるポリグリセリン脂肪酸エステルに起因する沈殿を生じず安定な液体組成物とする方法が知られている（特許文献２）。
【０００５】
しかし、これらの方法をもっても、非イオン性界面活性剤及び難溶性成分を含有する水性液体組成物を長期的に安定に保持することができなかった。
【０００６】
特許文献１ 特開平８−３２３１８９号
【０００７】
特許文献２ 特開２００２−１２８７０３号公報
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、非イオン性界面活性剤と難溶性成分を含有する水性液体組成物を安定化する方法及び、安定化された水性液体組成物を提供することを課題とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討の結果、セリ科、ウコギ科、ショウガ科、シソ科、ミカン科、リンドウ科、マメ科、ユリ科、クスノキ科、キンポウゲ科、キク科、フトモモ科、ザクロ科及びパパイヤ科の植物からなる群より選択される少なくとも一種以上の植物又は植物抽出物に液体組成物を安定化する効果があること、さらには、難溶性成分と、非イオン性界面活性剤と、セリ科、ウコギ科、ショウガ科、シソ科、ミカン科、リンドウ科、マメ科、ユリ科、クスノキ科、キンポウゲ科、キク科、フトモモ科、ザクロ科及びパパイヤ科の植物からなる群より選択からなる群より選択される少なくとも一種以上の植物の抽出物とを含有することによって、安定な水性液体組成物を提供できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【００１０】
すなわち、本発明は下記（１）〜（６）に掲げる水性液体組成物又は安定化剤である。
（１）難溶性成分と、非イオン性界面活性剤と、セリ科、ウコギ科、ショウガ科、シソ科、ミカン科、リンドウ科、マメ科、ユリ科、クスノキ科、キンポウゲ科、キク科、フトモモ科、ザクロ科及びパパイヤ科の植物からなる群より選択からなる群より選択される少なくとも一種以上の植物又は植物抽出物とを含有することを特徴とする水性液体組成物、
（２）難溶性成分が、ビタミンＥ、ビタミンＡ、ビタミンＤ及びコエンザイムＱ１０からなる群より選択される少なくとも一種である（１）に記載の水性液体組成物、
（３）非イオン性界面活性剤が、ＨＬＢ１０以上の界面活性剤である（１）又は（２）に記載の水性液体組成物、
（４）非イオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群から選択される少なくとも一種である（１）乃至（３）のいずれかに記載の水性液体組成物、
（５）ｐＨが２．５以上６．５以下である（１）乃至（４）のいずれかに記載の水性液体組成物
（６）セリ科、ウコギ科、ショウガ科、シソ科、ミカン科、リンドウ科、マメ科、ユリ科、クスノキ科、キンポウゲ科、キク科、フトモモ科、ザクロ科及びパパイヤ科の植物からなる群より選択される少なくとも一種以上の植物又は植物抽出物からなる安定化剤。
【００１１】
さらに、本発明は下記（７）に掲げる安定化方法である。
（７）セリ科、ウコギ科、ショウガ科、シソ科、ミカン科、リンドウ科、マメ科、ユリ科、クスノキ科、キンポウゲ科、キク科、フトモモ科、ザクロ科及びパパイヤ科の植物からなる群より選択される少なくとも一種以上の植物又は植物抽出物を配合することを特徴とする水性液体組成物の安定化方法。
【００１２】
なお、本明細書中、特に言及しない限り、％はｗ／ｖ％を意味するものとする。
【００１３】
【発明の実施の形態】
本発明の難溶性成分は、水に不溶又は溶けにくい成分をいい、例えば、ビタミンＥ、ビタミンＡ、ビタミンＤ及びコエンザイムＱ１０からなる群より選択される少なくとも一種が挙げられる。特に好ましくはコエンザイムＱ１０である。ビタミンＥとしては、トコフェロール、トコフェロール誘導体又はその薬理学的に許容される塩（酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、コハク酸トコフェロール、コハク酸トコフェロールカルシウムなど）など、ビタミンＡとしては、レチナール、レチノール、レチノイン酸、カロチン、デヒドロレチナール、リコピン又はその薬理学的に許容される塩（例えば、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールなど）など、ビタミンＤとしては、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロタキステロール又はその薬理学的に許容される塩など）などが挙げられる。
【００１４】
本発明の難溶性成分の含有量は、難溶性成分を含有する目的や、難溶性成分の種類、非イオン性界面活性剤の種類や含有量によって適宜選択することができるが、組成物全体に対して通常０．０００１％〜１０％、好ましくは０．００１〜５％、特に好ましくは０．００１％〜１％となるように含有することができる。
【００１５】
本発明の非イオン性界面活性剤は、通常医薬品や食品の分野において非イオン性界面活性剤として用いられているものであれば特に制限されないが、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群から選択される少なくとも一種が挙げられ、好ましくは、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である。また、本発明においては、ＨＬＢ値が１０以上の非イオン性界面活性剤が好ましい。これらの非イオン性界面活性剤を２種以上組み合わせて含有していてもよい。
【００１６】
本発明の非イオン性界面活性剤の含有量は、難溶性成分の種類や含有量、非イオン性界面活性剤の種類によって異なるが、通常、組成物全体に対して、０．００１％〜１０％、好ましくは０．００１％〜５％、更に好ましくは０．０１％〜３％、特に好ましくは０．０１％〜１％である。また、非イオン性界面活性剤は、難溶性成分とともに液体組成物中に含有していればよく、非イオン性界面活性剤でコーティングされた難溶性成分として含有されていてもよい。
また、難溶性成分の配合割合としては、非イオン性界面活性剤１重量部に対して難溶性成分が０．００１〜５０重量部、好ましくは０．００１〜１０重量部、更に好ましくは０．０１〜５重量部、特に好ましくは０．０１〜１重量部である。
【００１７】
本発明は、セリ科、ウコギ科、ショウガ科、シソ科、ミカン科、リンドウ科、マメ科、ユリ科、クスノキ科、キンポウゲ科、キク科、フトモモ科、ザクロ科及びパパイヤ科の植物からなる群より選択される少なくとも一種の植物又は植物抽出物を含有することによって、水性液体組成物を安定化することができる。かかる植物としては、具体的には以下の植物が挙げられる。
【００１８】
セリ科オランダセリ属 パセリ（Ｐｅｔｒｏｓｅｌｉｕｍ ｓａｔｉｃｕｍ）
マツバゼリ属 セロリ（Ａｐｉｕｍ ｇｒａｖｅｏｌｅｎｓ）
シシウド属 トウキ（Ａｎｇｅｌｉｃａ ａｃｕｔｉｌｏｂａ ）
シシウド属 アシタバ（Ａｎｇｅｌｉｃａ ｋｅｉｓｋｅｉ）
シシウド属 シシウド（Ａｎｇｅｌｉｃａ ｐｏｌｙｃｌａｄａ）
ツボクサ属 ツボクサ（Ｃａｎｔｅｌｌａ ａｓｉａｔｉｃａ）
ミシマサイコ属 ミシマサイコ （Ｂｕｐｌｅｕｒｕｍ ｆａｌｃａｔｕｍ ）
マゼリ属 センキュウ （Ｃｎｉｄｕｍ ｏｆｆｉｃｉｎａｌｅ）
ミツバ属 ミツバ （Ｃｒｙｐｔｏｔａｅｎｉｃａ ｃａｎａｄｅｎｓｉｓ）
ウイキョウ属 ウイキョウ（Ｆｏｅｎｉｃｕｌｕｍ ｖｕｌｇａｒｅ）
セリ属 セリ（Ｏｅｎａｎｔｈｅ ｊａｖａｎｉｃａ）
コエンドロ属 コリアンダー（Ｃｏｒｉａｎｄｒｕｍ ｓａｔｉｖｕｍ）
サポシュニコビア属 ボウソウ （Ｓａｐｏｓｈｉｎｉｋｏｖａ ｄｉｖａｒｉｃａｔａ）
カサモチ属 カサモチ（Ｎｏｔｈｏｓｍｙｒｎｉｕｍ ｊａｐｏｎｉｃｕｍ）
【００１９】
ウコギ科ウコギ属 ウコギ （Ａｃａｎｔｈｏｐａｎａｘ ｓｉｅｂｏｌｄｉａｎｕｓ）
ウコギ属 エゾウコギ（Ａｃａｎｔｈｏｐａｎａｘ ｓｅｎｔｉｃｏｓｕｓ）
タラノキ属 ウド（Ａｒａｌｉａ ｃｏｒｄａｔａ）
タラノキ属 タラノキ（Ａｒａｌｉａ ｅｌａｔａ）
キヅタ属 キヅタ （Ｈｅｄｅｒａ ｒｈｏｍｂｅａ ）
オタネニンジン属 オタネニンジン （Ｐａｎａｘ ｇｉｎｓｅｎｇ ）
オタネニンジン属 チクセツニンジン（Ｐａｎａｘ ｊａｐｏｎｉｃｕｓ）
オタネニンジン属 セイヨウニンジン （Ｐａｎａｘ ｑｕｉｎｑｕｅｆｏｌｉｕｍ）
ヤツデ属 ヤツデ （Ｆａｔｓｉａ ｊａｐｏｎｉｃａ ）
【００２０】
ショウガ科ウコン属 ウコン （Ｃｕｒｃｕｍａ Ｌｏｎｇａ）
シュクシャ属 サンナ（Ｈｅｄｙｃｈｉｕｍ ｓｐｉｃａｔｕｍ）
ショウガ属 ショウキョウ（Ｚｉｎｇｉｂｅｒ ｏｆｆｉｃｉｎａｌｅ）
アムモモ属 シュクシャ（Ａｍｏｍｕｍ ｘａｎｔｈｉｏｉｄｅｓ ）
【００２１】
シソ科シソ属 ソヨウ （Ｐｅｒｉｌｌａ ｆｒｕｔｅｓｃｅｎｓ）
タツナミソウ属 オウゴン（Ｓｃｕｔｅｌｌａｒｉａ ｂａｉｃａｌｅｎｓｉｓ ）
【００２２】
ミカン科ミカン属 チンピ （Ｃｉｔｒｕｓ ｕｎｓｈｉｕ ）
ミカン属 キジツ（Ｃｉｔｒｕｓ ｊｕｎｏｓ）
キハダ属 オウバク（Ｐｈｅｌｌｏｄｅｎｄｒｏｎ ａｍｕｒｅｎｓｅ ）
【００２３】
リンドウ科リンドウ属 ゲンチアナ（Ｇｅｎｔｉａｎａ ｌｕｔｅａ ）
センブリ属 センブリ（Ｓｗｅｒｔｉａ ｊａｐｏｎｉｃａ ）
【００２４】
マメ科カンゾウ属 カンゾウ（Ｇｌｙｃｙｒｒｈｉｚａ ｕｒａｌｅｎｓｉｓ ）
シナガワハギ属 メリロート（Ｍｅｌｉｌｏｔｕｓ ｏｆｆｉｃｉｎａｌｉｓ ）
【００２５】
ユリ科アロエ属 アロエ （Ａｌｏｅ ａｒｂｏｒｅｓｃｅｎｓ ）
ネギ属 タイサン（Ａｌｌｉｕｍ ｓａｔｉｖｕｍ ）
【００２６】
クスノキ科クスノキ属 ケイヒ（Ｃｉｎｎａｍｏｍｕｍ ｚｅｙｌａｎｉｃｕｍ ）
【００２７】
キンポウゲ科オウレン属 オウレン（Ｃｏｐｔｉｓ ｃｈｉｎｅｎｓｉｓ）
【００２８】
キク科オケラ属 ビャクジュツ（Ａｔｒａｃｔｙｌｏｄｅｓ ｊａｐｏｎｉｃａ）
オケラ属 ソウジュツＡｔｒａｃｔｙｌｏｄｅｓ ｃｈｉｎｅｎｓｉｓ）
トウヒレン属 モッコウ（Ｓａｕｓｓｕｒｅａ ｌａｐｐａ）
タンポポ属 タンポポ （Ｔａｒａｘａｃｕｍ ｊａｐａｎｉｃｕｍ）
【００２９】
フトモモ科アデク属 チョウジ（Ｓｙｚｙｇｉｕｍ ａｒｏｍａｔｉｃｕｍ）
【００３０】
ザクロ科ザクロ属 ザクロ（Ｐｕｎｉｃａ ｇｒａｎａｔｕｍ
【００３１】
パパイヤ科パパヤ属 パパイヤ（Ｃａｒｉｃａ ｐａｐａｙａ）
【００３２】
これらの植物または植物抽出物の組成物中の含有量は、植物重量に換算して、通常、０．００００１〜５０％、好ましくは０．０００１％〜４０％、更に好ましくは０．００１％〜３０％である。
また、抽出物の配合割合としては、非イオン性界面活性剤１重量部に対してこれらの植物又は植物抽出物（植物重量に換算して）が、０．０１〜１００００重量部、好ましくは０．１〜１０００重量部、更に好ましくは１〜５００重量部、特に好ましくは３５〜３００重量部である。
【００３３】
本発明の組成物のｐＨは２．５〜６．５、好ましくは２．５〜５．０とすると、服用時の嗜好性の点で好ましい。本発明の組成物はかかる酸性領域の液体組成物であっても長期的な安定性を保持しやすいので好適である。酸性領域では液体組成物が不安定となりやすく沈殿や浮遊物、濁りを発生しやすい傾向にあることから本発明の利用が特に好適である。かかるｐＨは、例えば、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、リン酸、マレイン酸、アスコルビン酸、塩酸、硫酸、乳酸、酢酸、コハク酸、シュウ酸、グルコン酸、フマル酸、プロピオン酸、酢酸、アスパラギン酸、イプシロンアミノカプロン酸、グルタミン酸、アミノエチルスルホン酸、リン酸、ポリリン酸、ホウ酸、グルコノラクトン、酢酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、リジン、ホウ砂およびこれらの薬学上許容される塩などを用いて調整することができる。なかでも、組成物の味を良好する観点から、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、アスコルビン酸が好ましい。
【００３４】
本発明の組成物はシロップ剤、外用液剤、内服液剤、ドリンク剤、飲料、清涼飲料水等の食品や医薬品又は医薬部外品等に用いることができる。
【００３５】
本発明の組成物は、本発明の効果を妨げない限り、ビタミンやアミノ酸から選択される少なくとも１種の成分をさらに含有してもよい。本発明において好適な成分としては例えば、次のような成分が例示できる。
【００３６】
ビタミン類：ビタミンＢ類としては、例えば、チアミン、チアミンジスルフィド、ジセチアミン、オクトチアミン、シコチアミン、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、プロスルチアミン、ベンフォチアミン、フルスルチアミン、リボフラビン、フラビンアデニンジヌクレオチド、ピリドキシン、ピリドキサール、ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミン、メチルコバラミン、デオキシアデノコバラミン、葉酸、テトラヒドロ葉酸、ジヒドロ葉酸、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチニックアルコール、パントテン酸、パンテノール、ビオチン、コリン、イノシトールまたはその薬理学的に許容されるこれらの塩（例えば、塩酸チアミン、硝酸チアミン、塩酸ジセチアミン、塩酸フルスルチアミン、酪酸リボフラビン、リン酸リボフラビンナトリウム、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、塩酸ピリドキシン、リン酸ピリドキサール、リン酸ピリドキサールカルシウム、塩酸ヒドロキソコバラミン、酢酸ヒドロキソコバラミン、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウムなど）など、ビタミンＣ類としては、例えば、アスコルビン酸、エリソルビン酸、その誘導体またはその薬理学的に許容される塩（例えば、アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビン酸ナトリウムなど）など、その他のビタミン類としては、例えば、ヘスペリジン、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロチン酸、ルチン、エリオシトリン及びその薬理学的に許容される塩（塩化カルニチンなど）などが例示でき、好ましくはビタミンＢ類、ビタミンＣ類、ヘスペリジンおよびそれらの誘導体並びにそれらの塩類である。
【００３７】
本発明では、発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて様々な添加物を任意に選択して用いることができる。例えば、液剤の調整に一般的に使用される担体（油性溶媒、水性溶媒など）、増粘剤、甘味剤、防腐剤、殺菌剤、抗菌剤、抗酸化剤、等張化剤、矯味剤、香料などの各種添加剤を挙げることができる。これらは、１種単独で使用しても、２種以上を適宜組み合わせて使用しても良い。
【００３８】
以下に任意に配合できる成分を具体的に例示するが、これらの成分に限定されるものではない。
甘味剤：グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、リボース、アラビノース、キシロース、デオキシリボース、マルトース、トレハロース、スクロース、ラクトース、ラクツロース、ラフィノース、マルチトール、エリスリトール、マンニトール、キシリトール、ソルビトール、白糖、精製白糖、精製白糖球状顆粒、乳糖、グルコース−６−リン酸、ガラクツロン酸、グルクロン酸、マンヌロン酸、アスパルテーム、アマチャ、液糖、果糖、果糖ブドウ糖液糖、高果糖液糖、ブドウ糖果糖液糖、高ブドウ糖水アメ、水アメ、還元麦芽糖水アメ、グリシン、グリセリン、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、黒砂糖、サッカリン、サッカリンナトリウム、ハチミツ、精製ハチミツ、単シロップ、異性化糖、粉糖など。
【００３９】
矯味剤：アスコルビン酸、Ｌ−アスパラギン酸、Ｌ−アスパラギン酸ナトリウム、Ｌ−アスパラギン酸マグネシウム、アセンヤク末、アマチャ、アミノエチルスルホン酸、ＤＬ−アラニン、５´−イノシン酸二ナトリウム、エタノール、塩化ナトリウム、塩酸、オノゲノール、オウバク末、オウヒエキス、オレンジ、オレンジ油、カカオ末、カラメル、カルバコール、乾燥酵母、ｄ−カンフル、ｄｌ−カンフル、５´−グアニル酸二ナトリウム、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸三ナトリウム、グリチルリチン酸二アンモニウム、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、グルコノ−δ−ラクトン、Ｌ−グルタミン酸、Ｌ−グルタミン酸Ｌ−アルギニン、Ｌ−グルタミン酸塩酸塩、Ｌ−グルタミン酸ナトリウム、クロレラエキス、クロレラ末、コンブ末、酢酸、サフラン、サフランチンキ、サリチル酸メチル、サンショウチンキ、サンショウ末、β−シクロデキストリン、シンナムアルデヒド、ステアリン酸、ダイズ油、タイソウ末、脱脂粉乳、炭酸水素ナトリウム、タンニン酸、チモール、中鎖脂肪酸トリグリセリド、トウガラシ、トウガラシチンキ、銅クロロフィリンナトリウム、ニガキ末、乳酸、梅肉エキス、ハッカ水、ハッカ油、氷酢酸、ピロリン酸四ナトリウム、ブドウ酒、フマル酸、フマル酸一ナトリウム、ペパーミントパウダー、ペルーバルサム、ポビドン、ｄ−ボルネオール、マルツエキス、ミルラ流エキス、無水エタノール、無水クエン酸、無水ピロリン酸ナトリウム、メチルセルロース、ｄｌ−メントール、ｌ−メントール、メントールパウダー、ユーカリ油、リュウノウ、リュウノウ末、リンゲル液、レモン油、ローズ油、ローヤルゼリーなど。
【００４０】
防腐・抗菌剤：例えば、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、アクリノール、塩化メチルロザニリン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、臭化セチルピリジニウム、ポリヘキサメチレンビグアニド、アルキルポリアミノエチルグリシン、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、クロロブタノール、イソプロパノール、エタノール、フェノキシエタノール、イオウ、リン酸ジルコニウムの銀、亜鉛、酸化亜鉛などの担持体、銀亜鉛アルミノケイ酸塩、マーキュロクロム、チメロサール、ポビドンヨード、デヒドロ酢酸、クロルキシレノール、クレゾール、クロロフェン、フェノール、レゾルシン、オルトフェニルフェノール、イソプロピルメチルフェノール、チモール、ヒノキチオール、スルファミン、リゾチーム、ラクトフェリン、トリクロサン、８−ヒドロキシキノリン、ウンデシレン酸、カプリル酸、プロピオン酸、安息香酸、プロピオン酸、ソルビン酸、トリクロカルバン、ハロカルバン、チアベンダゾール、ポリミキシンＢ、５−クロロ−２−メチル−４−イソチアゾリン−３−オン、２−メチル−４−イソチアゾリン−３−オン、ポリリジン、過酸化水素、オルトフタルアルデヒドなど、およびその薬学上許容される塩など。
【００４１】
キレート剤：例えば、エデト酸、クエン酸、ポリリン酸、メタリン酸、アスコルビン酸、コハク酸、フィチン酸、１−ヒドロキシエタン−１，１−ジホスホン酸など、およびその薬学上許容される塩など。
【００４２】
抗酸化剤：例えば、アスコルビン酸およびその誘導体、エリソルビン酸およびその誘導体、グルタチオン、没食子酸プロピル、タンニン酸、エピガロカテキンなどのカテキン類、アントシアニンなどのポリフェノール類、ノルヒドログアセレテン酸、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ヒドロキシシチロソール、ｐ−ヒドロキシアニソールなど、およびその薬学上許容される塩など。
【００４３】
清涼化剤：例えば、ｌ−メントール、ｄ−メントール、ｄｌ−メントール、ｄ−カンフル、ｄｌ−カンフル、ｄ−ボルネオール、ｄｌ−ボルネオール、ゲラニオール、ユーカリ油、ベルガモット油、ハッカ油、ローズ油、ペパーミント油などの精油や精油成分など。
【００４４】
本発明の組成物は、慣用の方法で製造することができ、例えば、各成分を精製水に混合、溶解又は懸濁し、さらにｐＨを調整して製造することができる。
【００４５】
本発明は、セリ科、ウコギ科、ショウガ科、シソ科、ミカン科、リンドウ科、マメ科、ユリ科、クスノキ科、キンポウゲ科、キク科、フトモモ科、ザクロ科及びパパイヤ科の植物からなる群より選択される少なくとも一種以上の植物又は植物抽出物を配合することを特徴とする水性液体組成物の安定化方法をも提供する。
【００４６】
【発明の効果】
本発明では、セリ科、ウコギ科、ショウガ科、シソ科、ミカン科、リンドウ科、マメ科、ユリ科、クスノキ科、キンポウゲ科、キク科、フトモモ科、ザクロ科及びパパイヤ科の植物からなる群より選択される少なくとも一種以上の植物又は植物抽出物を配合することにより水性液体組成物を安定化することができる。そのため、難溶性成分と、非イオン性界面活性剤と、セリ科、ウコギ科、ショウガ科、シソ科、ミカン科、リンドウ科、マメ科、ユリ科、クスノキ科、キンポウゲ科、キク科、フトモモ科、ザクロ科及びパパイヤ科の植物からなる群より選択される少なくとも一種以上の植物又は植物抽出物とを含有し、長期的に安定で濁りの生じない水性液体組成物を提供できる。
【００４７】
【実施例】
以下に、試験例及び実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
【００４８】
試験例１
表１に示す処方に従って、試験に用いる水性液体組成物を調製した。具体的には、２０Ｌの精製水を約６０℃に加温し、表１の処方中塩化カリウム、グアーガム分解物（商品名「サンファイバーＨＧ」太陽化学株式会社製）、テアニン、ＤＬ−リンゴ酸、クエン酸３カリウム、グルコン酸カルシウム、グラニュー糖、果糖ブドウ糖液糖、安息香酸ナトリウムを順次添加して攪拌しながら１時間溶解した。
また、別に表１の処方のモノミリスチン酸ペンタグリン（ＨＬＢ＝１３．０、商品名「サンソフトＡ−１４１Ｅ」太陽化学株式会社製）とグリセリンを約６０℃に加温し攪拌溶解して、コエンザイムＱ１０（商品名「カネカ・コエンザイムＱ１０」鐘淵化学工業株式会社製）を添加しさらに３０分間攪拌しながら溶解した（なお、比較例２においては、コエンザイムＱ１０は添加しない。）。
【００４９】
６０℃に加温したこれらの溶解液を混合した後、更に表１に示す量のパセリ抽出物（商品名「パセリエキス１／４」ダンフーズ株式会社製）、ウイキョウ末（商品名「ウイキョウ末」日本粉末株式会社製）を添加し（実施例１又は２）、または添加しないで（比較例１〜３）、精製水で全量を６０Ｌとし室温で３０分間攪拌した。なお、パセリ抽出物１．８ｋｇは、原料としたパセリの重量に換算すると１２ｋｇに相当、ウイキョウ末０．３ｋｇは、原料としたウイキョウの乾燥重量に換算すると０．３ｋｇに相当する。
【００５０】
調製した比較例及び実施例は、無色透明バイアル瓶に５０ｍｌずつ充填して、９０℃の恒温器内にて保存した。９０℃で５日間保存した後の水性液体組成物の濁りの状態を目視観察した。
【００５１】
【表１】
【００５２】
いずれの水性液体組成物も調製直後は濁りのない組成物であったが、９０℃で５日間保存後は、比較例の組成物では濁りを生じていた。
一方、セリ科オランダセリ属パセリの植物抽出物又はセリ科セリ属ウイキョウの植物粉末を含有する本発明の水性液体組成物は、濁りがほとんどなく長期的に安定化されていることが確認された。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for stabilizing an aqueous liquid composition, and to a stabilized aqueous liquid composition.
[0002]
[Prior art]
As a method for stably blending a hardly soluble component insoluble or hardly soluble in water into an aqueous liquid composition, a method using a nonionic surfactant is known. However, an aqueous liquid composition containing a nonionic surfactant and a poorly soluble component becomes unstable with time, and may cause turbidity, precipitation, or generation of suspended matter when stored for a long time. Met. In particular, it tends to be unstable in an acidic region.
[0003]
As a method for stabilizing the liquid composition, for example, a solubilizing substance (70% by weight or more of a constituent fatty acid is a saturated fatty acid having 12 to 14 carbon atoms, and a cloud point relative to 1 part by weight of an oil-soluble substance) (Patent Document 1) is known in which a polyglycerin saturated fatty acid ester having a temperature of 20 ° C. or more is blended in a range of 1 to 10 parts by weight to stably maintain the composition for a long period of time.
[0004]
Further, it contains a crude drug extract, a polyglycerin fatty acid ester, a polyoxyethylene-based nonionic surfactant and an oil component, and the polyoxyethylene-based nonionic surfactant is added to 1 part by weight of the polyglycerin fatty acid ester. There is known a method in which a stable liquid composition is obtained by blending in 1/6 to 1 part by weight without causing precipitation due to polyglycerin fatty acid ester generated at low temperature (Patent Document 2).
[0005]
However, even with these methods, an aqueous liquid composition containing a nonionic surfactant and a poorly soluble component could not be stably maintained for a long period of time.
[0006]
Patent Document 1 JP-A-8-323189
Patent Document 2 JP-A-2002-128703
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a method for stabilizing an aqueous liquid composition containing a nonionic surfactant and a sparingly soluble component, and a stabilized aqueous liquid composition.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors, as a result of intensive studies to achieve the above-mentioned subject, Umbelliferae, Astragalus, Zingiberaceae, Labiatae, Rutaceae, Gentianaceae, Legume, Lily family, Camphor tree family, Ranunculaceae, Asteraceae, It has the effect of stabilizing the liquid composition to at least one or more plants or plant extracts selected from the group consisting of plants of the family Futomaceae, pomegranate and papaya, and furthermore, a poorly soluble component and a nonionic Surfactants, consisting of plants of the Apiaceae, Astrococcaceae, Zingiberaceae, Labiatae, Rutaceae, Gentianaceae, Legume, Lily, Camphoraceae, Ranunculaceae, Asteraceae, Myrtaceae, Pomegranate and Papaya family By containing at least one or more plant extracts selected from the group consisting of selections, it has been found that a stable aqueous liquid composition can be provided, and the present invention has been completed. Was Tsu.
[0010]
That is, the present invention is an aqueous liquid composition or a stabilizer described in the following (1) to (6).
(1) Poorly soluble components, non-ionic surfactants, and Umbelliferae, Astragalus, Zingiberaceae, Labiatae, Rutaceae, Gentianaceae, Legumes, Lilies, Camphors, Ranunculaceae, Compositae, Futomomo Family, an aqueous liquid composition comprising at least one or more plants or plant extracts selected from the group consisting of plants selected from the group consisting of pomegranate and papaya plants,
(2) The aqueous liquid composition according to (1), wherein the poorly soluble component is at least one selected from the group consisting of vitamin E, vitamin A, vitamin D, and coenzyme Q10.
(3) The aqueous liquid composition according to (1) or (2), wherein the nonionic surfactant is a surfactant having an HLB of 10 or more.
(4) The nonionic surfactant comprises polyoxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene polyhydric alcohol fatty acid ester, polyoxyethylene alkyl phenyl ether, sorbitan fatty acid ester, polyglycerin fatty acid ester, and polyoxyethylene hydrogenated castor oil. The aqueous liquid composition according to any one of (1) to (3), which is at least one selected from the group
(5) The aqueous liquid composition according to any one of (1) to (4), which has a pH of 2.5 or more and 6.5 or less (6) Apiaceae, Ukogi, Zingiberaceae, Lamiaceae, Rutaceae, A stabilizer comprising at least one or more plants or plant extracts selected from the group consisting of Gentianaceae, Legumes, Lilies, Camphors, Ranunculaceae, Compositae, Myrtaceae, Pomegranates and Papayas.
[0011]
Furthermore, the present invention is a stabilization method described in the following (7).
(7) From the group consisting of plants of the Apiaceae family, the Ascobaceae family, the Ginger family, the Labiatae family, the Rutaceae family, the Genie family, the Legume family, the Lily family, the Camphor tree family, the Ranunculaceae family, the Asteraceae family, the Myrtaceae family, the Pomegranate family and the Papaya family A method for stabilizing an aqueous liquid composition, comprising mixing at least one or more selected plants or plant extracts.
[0012]
In this specification, unless otherwise specified,% means w / v%.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The poorly soluble component of the present invention refers to a component that is insoluble or hardly soluble in water, and includes, for example, at least one selected from the group consisting of vitamin E, vitamin A, vitamin D, and coenzyme Q10. Particularly preferred is coenzyme Q10. Examples of vitamin E include tocopherol, a tocopherol derivative or a pharmacologically acceptable salt thereof (tocopherol acetate, tocopherol nicotinate, tocopherol succinate, calcium tocopherol succinate, etc.). Examples of vitamin A include retinal, retinol, retinoic acid. Vitamin D such as carotene, dehydroretinal, lycopene or a pharmaceutically acceptable salt thereof (eg, retinol acetate, retinol palmitate, etc.) includes ergocalciferol, cholecalciferol, hydroxycholecalciferol, dihydroxychole Calciferol, dihydrotaxerol or a pharmacologically acceptable salt thereof) and the like.
[0014]
The content of the hardly soluble component of the present invention can be appropriately selected depending on the purpose of containing the hardly soluble component, the type of the hardly soluble component, and the type and content of the nonionic surfactant. On the other hand, the content can be usually 0.0001% to 10%, preferably 0.001 to 5%, particularly preferably 0.001% to 1%.
[0015]
The nonionic surfactant of the present invention is not particularly limited as long as it is generally used as a nonionic surfactant in the field of pharmaceuticals and foods. For example, polyoxyethylene alkyl ethers, polyoxyethylene polyethers, etc. At least one selected from the group consisting of polyhydric alcohol fatty acid esters, polyoxyethylene alkyl phenyl ether, sorbitan fatty acid esters, polyglycerin fatty acid esters and polyoxyethylene hydrogenated castor oil, preferably polyglycerin fatty acid esters, polyoxyethylene Ethylene hydrogenated castor oil. In the present invention, a nonionic surfactant having an HLB value of 10 or more is preferable. These nonionic surfactants may be contained in combination of two or more.
[0016]
The content of the nonionic surfactant of the present invention varies depending on the type and content of the hardly soluble component and the type of the nonionic surfactant, but is usually 0.001% to 10% based on the whole composition. %, Preferably 0.001% to 5%, more preferably 0.01% to 3%, particularly preferably 0.01% to 1%. Further, the nonionic surfactant may be contained in the liquid composition together with the poorly soluble component, and may be contained as a poorly soluble component coated with the nonionic surfactant.
The compounding ratio of the poorly soluble component is 0.001 to 50 parts by weight, preferably 0.001 to 10 parts by weight, more preferably 0.1 to 10 parts by weight, based on 1 part by weight of the nonionic surfactant. The amount is from 0.01 to 5 parts by weight, particularly preferably from 0.01 to 1 part by weight.
[0017]
The present invention relates to a group consisting of plants of the Umbelliferae, Astragalus, Zingiberaceae, Labiatae, Rutaceae, Gentianaceae, Leguminosae, Lily family, Camphor tree family, Ranunculaceae, Asteraceae, Myrtaceae, Pomegranate family and Papaya family. The aqueous liquid composition can be stabilized by containing at least one plant or plant extract selected from the group consisting of: Specific examples of such plants include the following plants.
[0018]
Umbelliferae (Apiaceae) Petroselium saticum
Acerium celery (Apium graveolens)
Silverfish (Angelica acutiloba)
Ashitaba (Angelica keiskei)
Genus shishido (Angelica polyclada)
Centaurea genus Centella asiatica
Mishimasaiko Genus Mishimasaiko (Bupleurum falcatum)
Caspian genus
Honeybee genus honeybee (Cryptotaenica canadensis)
Fennel Fennel (Foeniculum vulgare)
Seri Seri (Oenanthe javanica)
Coriander coriander (Coriandrum sativum)
Saposhinikova divaricata
Genus Casamochi (Nothosmyrnium japonicum)
[0019]
Ukogi (Acanthopanax sieboldianus)
Acanthopanax senticosus
Aralia cordata
Aralia elata
Ivy (Hedera rhombea)
Panax ginseng
Panax japonicus (Panax japonicus)
Panax quinquefolium
Fatsia Japonica (Fatsia japonica)
[0020]
Ginger family Turmeric Genus Turmeric (Curcuma Longa)
Scutellaria spp. (Hedychim spicatum)
Ginger ginger (Zingiber officinale)
Ammo xanthioides
[0021]
Perilla flutescens
Scutellaria spp. (Scutellaria baicalensis)
[0022]
Citrus unshiu Citrus unshiu
Citrus pheasant (Citrus junos)
Amberjack (Phellodendron amurense)
[0023]
Gentian gentia (Gentian lutea)
(Swertia japonica)
[0024]
Glycyrrhiza uralensis
Butterfly Melilot (Melilotus officinalis)
[0025]
Aloe arborescens
Allium tysan (Allium sativum)
[0026]
Camphor tree camphor tree (Cinnamomum zelanicum)
[0027]
Ranunculaceae, the genus Euphorbia (Coptis chinensis)
[0028]
Asteraceae Ochella genus Atractylodes japonica
Okera genus Atractylodes chinensis)
Mauve (Saussurea lappa)
Dandelion Dandelion (Tarataxum japanicum)
[0029]
Myrtaceae Adeku butterfly (Syzygium aromaticum)
[0030]
Pomegranate Pomegranate (Punica granatum)
[0031]
Papaya family Papaya (Carica papaya)
[0032]
The content of these plants or plant extracts in the composition is usually 0.00001 to 50%, preferably 0.0001% to 40%, more preferably 0.001% to 30%.
Further, as for the compounding ratio of the extract, these plants or plant extracts (in terms of plant weight) are contained in an amount of 0.01 to 10000 parts by weight, preferably 0 to 1 part by weight of the nonionic surfactant. 0.1 to 1000 parts by weight, more preferably 1 to 500 parts by weight, particularly preferably 35 to 300 parts by weight.
[0033]
When the pH of the composition of the present invention is 2.5 to 6.5, preferably 2.5 to 5.0, it is preferable from the viewpoint of palatability at the time of taking. The composition of the present invention is suitable because it can easily maintain long-term stability even in a liquid composition in such an acidic region. The use of the present invention is particularly suitable in the acidic region, since the liquid composition tends to be unstable and tends to cause precipitation, suspended matter, and turbidity. Such pH is, for example, citric acid, malic acid, tartaric acid, phosphoric acid, maleic acid, ascorbic acid, hydrochloric acid, sulfuric acid, lactic acid, acetic acid, succinic acid, oxalic acid, gluconic acid, fumaric acid, propionic acid, acetic acid, aspartic acid , Epsilon aminocaproic acid, glutamic acid, aminoethylsulfonic acid, phosphoric acid, polyphosphoric acid, boric acid, gluconolactone, ammonium acetate, sodium bicarbonate, sodium carbonate, potassium hydroxide, sodium hydroxide, calcium hydroxide, magnesium hydroxide , Monoethanolamine, triethanolamine, diisopropanolamine, triisopropanolamine, lysine, borax and pharmaceutically acceptable salts thereof. Among them, citric acid, malic acid, tartaric acid, and ascorbic acid are preferred from the viewpoint of improving the taste of the composition.
[0034]
The composition of the present invention can be used for foods such as syrups, liquids for external use, liquids for internal use, drinks, beverages, soft drinks and the like, pharmaceuticals or quasi-drugs.
[0035]
The composition of the present invention may further contain at least one component selected from vitamins and amino acids as long as the effects of the present invention are not hindered. Examples of suitable components in the present invention include the following components.
[0036]
Vitamins: Examples of vitamins B include thiamine, thiamine disulfide, dicetiamine, octothiamine, sicotiamine, bisbutiamine, bisbenthamine, prosultiamine, benfotiamine, fursultiamine, riboflavin, flavin adenine dinucleotide, Pyridoxine, pyridoxal, hydroxocobalamin, cyanocobalamin, methylcobalamin, deoxyadenocobalamin, folic acid, tetrahydrofolate, dihydrofolate, nicotinic acid, nicotinamide, nicotinic alcohol, pantothenic acid, panthenol, biotin, choline, inositol or its pharmacology Such salts (eg, thiamine hydrochloride, thiamine nitrate, dicetiamine hydrochloride, fursultiamine hydrochloride, riboflavin butyrate, riboflavin phosphate) Vitamin Cs, such as sodium flavin, flavin adenine dinucleotide, pyridoxine hydrochloride, pyridoxal phosphate, calcium pyridoxal phosphate, hydroxocobalamin hydrochloride, hydroxocobalamin acetate, calcium pantothenate, and sodium pantothenate). , Erythorbic acid, a derivative thereof or a pharmacologically acceptable salt thereof (e.g., sodium ascorbate, sodium erythorbate, etc.), and other vitamins such as hesperidin, carnitine, ferulic acid, γ-oryzanol, Examples thereof include orotic acid, rutin, eriocitrin and pharmacologically acceptable salts thereof (such as carnitine chloride). Vitamin Bs, vitamin Cs, hesperidin and Derivatives and salts thereof.
[0037]
In the present invention, various additives can be arbitrarily selected and used as needed as long as the effects of the present invention are not impaired. For example, carriers (oil-based solvents, aqueous solvents, etc.) generally used for preparing liquids, thickeners, sweeteners, preservatives, bactericides, antibacterial agents, antioxidants, isotonic agents, flavoring agents, Various additives such as fragrances can be mentioned. These may be used alone or in an appropriate combination of two or more.
[0038]
Specific examples of components that can be arbitrarily mixed are shown below, but the present invention is not limited to these components.
Sweetener: glucose, fructose, galactose, mannose, ribose, arabinose, xylose, deoxyribose, maltose, trehalose, sucrose, lactose, lactulose, raffinose, maltitol, erythritol, mannitol, xylitol, sorbitol, sucrose, purified sucrose, purified sucrose Spherical granules, lactose, glucose-6-phosphate, galacturonic acid, glucuronic acid, mannuronic acid, aspartame, amateur, liquid sugar, fructose, fructose dextrose liquid sugar, high fructose liquid sugar, dextrose fructose liquid, high dextrose water candy, Water candy, reduced maltose Water candy, glycine, glycerin, dipotassium glycyrrhizinate, disodium glycyrrhizinate, monoammonium glycyrrhizinate, brown sugar, saccharin, saccharin sodium, honey Purification honey, simple syrup, isomerized sugar, etc. powdered sugar.
[0039]
Flavoring agent: ascorbic acid, L-aspartic acid, sodium L-aspartate, magnesium L-aspartate, powder of asenyaku, amacha, aminoethylsulfonic acid, DL-alanine, 5'-inosinate disodium, ethanol, sodium chloride, Hydrochloric acid, onogenol, oak powder, spruce extract, orange, orange oil, cacao powder, caramel, carbachol, dried yeast, d-camphor, dl-camphor, 5'-guanylic acid disodium, glycyrrhizic acid, trisodium glycyrrhizinate, glycyrrhizic acid Diammonium, dipotassium glycyrrhizinate, disodium glycyrrhizinate, monoammonium glycyrrhizinate, glucono-δ-lactone, L-glutamic acid, L-glutamic L-arginine, L-glutamate Sodium L-glutamate, chlorella extract, chlorella powder, kelp powder, acetic acid, saffron, saffron tincture, methyl salicylate, sansho tincture, sansho powder, β-cyclodextrin, cinnamaldehyde, stearic acid, soybean oil, daisy powder, defatted Powdered milk, sodium bicarbonate, tannic acid, thymol, medium-chain fatty acid triglyceride, pepper, pepper tincture, copper chlorophyllin sodium, bitter powder, lactic acid, plum extract, peppermint water, peppermint oil, glacial acetic acid, tetrasodium pyrophosphate, wine , Fumaric acid, monosodium fumarate, peppermint powder, balsam peru, povidone, d-borneol, malt extract, myrrh flow extract, absolute ethanol, anhydrous citric acid, anhydrous sodium pyrophosphate, methylcellulose, dl-men Tall, l-menthol, menthol powder, eucalyptus oil, rhubarb, rhubarb powder, Ringer's solution, lemon oil, rose oil, royal jelly and the like.
[0040]
Preservatives and antibacterial agents: For example, methyl paraoxybenzoate, ethyl paraoxybenzoate, propyl paraoxybenzoate, butyl paraoxybenzoate, acrylonol, methylrosaniline chloride, benzalkonium chloride, benzethonium chloride, cetylpyridinium bromide, polyhexamethylene biguanide, Alkyl polyaminoethyl glycine, benzyl alcohol, phenethyl alcohol, chlorobutanol, isopropanol, ethanol, phenoxyethanol, sulfur, zirconium phosphate carriers such as silver, zinc, zinc oxide, silver zinc aluminosilicate, mercurochrome, thimerosal, povidone iodine, dehydro Acetic acid, chloroxylenol, cresol, chlorophen, phenol, resorcinol, orthophenylphenol, isopropylmethyl Enol, thymol, hinokitiol, sulfamine, lysozyme, lactoferrin, triclosan, 8-hydroxyquinoline, undecylenic acid, caprylic acid, propionic acid, benzoic acid, propionic acid, sorbic acid, triclocarban, halocarban, thiabendazole, polymyxin B, 5- Chloro-2-methyl-4-isothiazolin-3-one, 2-methyl-4-isothiazolin-3-one, polylysine, hydrogen peroxide, orthophthalaldehyde, and the like, and pharmaceutically acceptable salts thereof.
[0041]
Chelating agents: for example, edetic acid, citric acid, polyphosphoric acid, metaphosphoric acid, ascorbic acid, succinic acid, phytic acid, 1-hydroxyethane-1,1-diphosphonic acid and the like, and pharmaceutically acceptable salts thereof.
[0042]
Antioxidants: for example, ascorbic acid and its derivatives, erythorbic acid and its derivatives, catechins such as glutathione, propyl gallate, tannic acid, epigallocatechin, polyphenols such as anthocyanins, norhydroguaseletenic acid, butylhydroxyl Toluene, butylhydroxyanisole, hydroxycytyrosol, p-hydroxyanisole and the like, and pharmaceutically acceptable salts thereof.
[0043]
Cooling agent: For example, 1-menthol, d-menthol, dl-menthol, d-camphor, dl-camphor, d-borneol, dl-borneol, geraniol, eucalyptus oil, bergamot oil, peppermint oil, rose oil, peppermint oil Such as essential oils and essential oil components.
[0044]
The composition of the present invention can be produced by a conventional method, for example, by mixing, dissolving or suspending each component in purified water, and further adjusting the pH.
[0045]
The present invention relates to a group consisting of plants of the Umbelliferae, Astragalus, Zingiberaceae, Labiatae, Rutaceae, Gentianaceae, Leguminosae, Lily family, Camphor tree family, Ranunculaceae, Asteraceae, Myrtaceae, Pomegranate family and Papaya family. There is also provided a method for stabilizing an aqueous liquid composition, characterized by incorporating at least one or more plants or plant extracts selected from the group consisting of:
[0046]
【The invention's effect】
In the present invention, the group consisting of plants of the Umbelliferae, Astragalus, Zingiberaceae, Labiatae, Rutaceae, Gentianaceae, Leguminosae, Lily family, Camphor tree family, Buttercup family, Asteraceae family, Myrtaceae family, Pomegranate family and Papaya family The aqueous liquid composition can be stabilized by blending at least one or more plants or plant extracts selected from the above. Therefore, poorly soluble components, non-ionic surfactants, and Umbelliferae, Astropodaceae, Gingeraceae, Labiatae, Rutaceae, Gentianaceae, Legumes, Lilyaceae, Camphoraceae, Ranunculaceae, Compositae, Myrtaceae And at least one plant or plant extract selected from the group consisting of pomegranate and papaya family plants, and can provide an aqueous liquid composition that is stable for a long time and free from turbidity.
[0047]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to Test Examples and Examples, but the present invention is not limited to these Examples.
[0048]
Test example 1
According to the formulation shown in Table 1, the aqueous liquid composition used for the test was prepared. Specifically, 20 L of purified water was heated to about 60 ° C., and potassium chloride, guar gum decomposed product (trade name “Sun Fiber HG” manufactured by Taiyo Kagaku Co., Ltd.), theanine, DL-malic acid were added to the formulation shown in Table 1. , Tripotassium citrate, calcium gluconate, granulated sugar, fructose-glucose liquid sugar, and sodium benzoate were sequentially added and dissolved with stirring for 1 hour.
Separately, pentagrine monomyristate (HLB = 13.0, trade name “Sunsoft A-141E” manufactured by Taiyo Kagaku Co., Ltd.) and glycerin having the formulation shown in Table 1 were heated to about 60 ° C. and dissolved by stirring to obtain coenzyme. Q10 (trade name "Kaneka Coenzyme Q10" manufactured by Kaneka Chemical Co., Ltd.) was added and dissolved with stirring for further 30 minutes (in Comparative Example 2, coenzyme Q10 was not added).
[0049]
After mixing these solutions heated to 60 ° C., the parsley extract (trade name “Parsley Extract 1/4” manufactured by Dan Foods Co., Ltd.) in the amount shown in Table 1 was added. (Nippon Powder Co., Ltd.) (Examples 1 and 2) or without (Comparative Examples 1 to 3), the total volume was made up to 60 L with purified water, and the mixture was stirred at room temperature for 30 minutes. In addition, 1.8 kg of the parsley extract is equivalent to 12 kg in terms of the weight of parsley used as a raw material, and 0.3 kg of fennel powder is equivalent to 0.3 kg in terms of the dry weight of fennel used as a raw material.
[0050]
The prepared comparative examples and examples were filled in colorless and transparent vials at 50 ml each and stored in a 90 ° C. thermostat. The turbid state of the aqueous liquid composition after storage at 90 ° C. for 5 days was visually observed.
[0051]
[Table 1]
Each aqueous liquid composition was a composition without turbidity immediately after preparation, but after storage at 90 ° C. for 5 days, the composition of the comparative example had turbidity.
On the other hand, it has been confirmed that the aqueous liquid composition of the present invention containing a plant extract of the Apiaceae Dutch Seri Parsley or a plant powder of the Apiaceae Seridium Fennel has little turbidity and is stabilized for a long time. .