【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はバス、列車等の人員輸送車両の座席装置の構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
図１１、１２は、バス、列車等で使用される座部１１と背当て１２で構成される座席１０の構造を示したものである。
図１１は、車室の前方に向って配列され着席または立席するための空間Ｓ１はシートピッチＬ１できまる座部１１と前席との距離Ｌｓで制限されている。
１２は、側壁Ｗに背を向けた座席１０が車室の中央通路に向って配置されたもので、中央通路が着席または立席するための空間Ｓ２を形成し、立った状態の乗客が空間Ｓ２を限定することも多い。
このような配置のいずれも、着席および立席に対する配慮は一般に健常者向けであって、高齢者や身障者（以降、高齢者Ａとする。）に対しての特段の配慮はなされていない。
【０００３】
図１３は、図１１、１２の配置の座席１０に高齢者Ａが着席する状態を示したもので、着席者Ａ１は、足掌３の足裏５を床Ｆ．Ｌに密着させた状態で通常Ｒ点と呼ばれる屈曲点を座部１１に直接落下させるにようして着席する。このときのほぼ重心でもあるＲ点の挙動は、中腰での停滞はあっても立ち姿勢のＲｕから着席姿勢のＲｓまで支持点あるいは支持力なしで落下するように移動する。
【０００４】
上記の着席の挙動は健常者にとっては格段の負担にはならないが、高齢者Ａにとっては一気の重心移動となり着席の最の臀部、腰部への衝撃が大きな負担になっている。
【０００５】
立席時においては、重心の移動は前方および上方行われるのでエネルギ消費は大きく、かつ限られた空間Ｓ１、Ｓ２あるいは車両走行による振動のある車両中での立席は着席以上に容易ではない。
【０００６】
従来このような着席あるいは、立席時に対する補助装置として吊革、把手類があるが、これら以上の積極的な補助装置は見られない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、バス、列車等の人員輸送車両の座席を高齢者や身障者にとって着席及び立席が容易な座席装置の構造の提供を目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
発明者は種々研究の結果、バス、列車等の座席への着席、立席が容易なかつ、構造が簡単でかつ装着が容易な座席装置の構造を開発した。
【０００９】
本発明の座席装置の構造は、人員輸送車両の座席装置の構造において、座席（１０）の下部と床面（Ｆ．Ｌ）との間に座席（１０）の前方に移動する足当て装置を設けている（請求項１）。
上記構成によって、着席あるいは立席する際に足当て装置が足の支点、支援力等になって、着、立席を容易にする。
【００１０】
前記足当て装置は、先端部が床面（Ｆ．Ｌ）近傍にあって前傾した斜面を有することが好ましい（請求項２）。
実施に際しては、つま先下がりの角度を吟味した形状にする。
【００１１】
前記足当て装置は、前部が柔軟材で形成されていることが好ましい（請求項３）。
実施にさいしては、ふくらはぎに柔らかくあたる形状と材質が必要である。
【００１２】
前記足当て装置は、膨脹自在な膨脹袋（５０）で形成されていることが好ましい（請求項４）。
実施に際しては、膨脹袋はエアによる膨脹がよい。
【００１３】
前記座席（１０）は荷重センサ（Ｓｐ）を備え、その荷重センサ（Ｓｐ）の検出信号によって前記足当て装置が移動することが好ましい（請求項５）。
【００１４】
実施に際しては、座席に圧力センサを埋め込んで着座でＯＦＦして所定位置まで足当て装置が背当て側に後退し、立座でＯＮとなり足当て装置が所定の距離を前方に移動させるようにする。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。従来技術の説明で使用した符号、名称は、構成、機能が同じであれば重ねて使用する。
【００１６】
図１〜３において、本発明の座席装置の第１実施形態について説明する。
図１において、高齢者Ａが着席した座席装置の状態を示している。
背当て１２と、座部１１と、座部１１を床面Ｆ．Ｌに固定する脚部１３、とで座席１０が構成され、座部１１の下部と床面Ｆ．Ｌとの間に足当て装置３０が床面Ｆ．Ｌに固定されている。
【００１７】
図２も参照して、足当て装置３０は、前方に前傾した斜面を備えた斜板２２Ｂと、斜板２２ＢをピンＰ２で回動可能に取付けたピストン部３１ａとシリンダ部３１ｂとで構成されるシリンダ３１と、シリンダ部３１ｂをピンＰ３によって床面Ｆ．Ｌに固定する支持体３４、とで構成されている。
【００１８】
斜板２２Ｂは、通常の乗客の両足の足掌３をカバーする大きさで、標準状態ではつま先下がりの適宜の角度に設定され、所定のトルク以上では回動するように構成されている。
【００１９】
ピストン３１ａは、不要時は斜板２２Ｂが完全に座部１１の下方に隠れる位置に、必要時に乗客の足掌３の足裏５の下方に位置するように設置されている。さらに、後記する座部１１内の圧力センサＳｐの検知信号によって所定のストロークだけ伸長するように構成されている。
【００２０】
上記構成による座席装置の作用を図３も参照して説明する。
図３は着席時に、図示しない直立状態の高齢者Ａが、実線で書かれた中腰状態にあってＲ点に相当するＲｍが着席状態のＲｓに移動する状態を示している。
この姿勢では直立時に足裏５が水平で、床面Ｆ．Ｌに平行にあった状態から、斜板２２Ｂの傾斜に合わせた状態になるので踵５ａが支点となって体重を支える。したがって、足裏５の前後方向中心から踵５ａまでの距離がＲｍで形成するモーメント｛Ｗｒ＊Ｌｒ｝の減少分｛Ｗｒ＊ｄＬ｝・・Ｗｒは体重・・となって点線で書かれた着席状態に容易に着席できる。
【００２１】
また、立席する場合は、つま先を支点として体重を支えるので前傾になりやすく起立が容易である。
【００２２】
さらに、ピストン３１ａを中腰視以降の所定の姿勢で前方に伸長させれば、起立が容易になる。
【００２３】
高齢者Ａが立席後は、通路の邪魔にならぬように、ピストン３１ａを短縮させて斜板２２Ｂを座部１１内方に格納する。
【００２４】
図４は、別形態の足当て装置３１を示している。
足当て装置３１は、前方に前傾した斜面を備えた斜板２２Ａと、斜板２２ＡをピンＰ２で回動可能に取付けたピストン部３１ａとシリンダ部３１ｂとで構成されるシリンダ３１と、シリンダ部３１ｂをピンＰ３によって床面Ｆ．Ｌに固定する支持体３４と、支持体３４に固定された板体３６、とで構成されている。
【００２５】
斜板２２Ａは、先端部がピンＰ１で板体３６の先端部に回動自在に取付けられていて、通常の乗客の両足の足掌３をカバーする大きさ構成されている。
【００２６】
ピストン３１ａは、不要時は斜板２２Ａが完全に座部１１の下方に隠れる位置に、必要時に乗客の足掌３の足裏５の下方に位置するように設置されている。さらに、後記する座部１１内の圧力センサＳｐの検知信号によって所定のストロークだけ伸長するように構成されている。
【００２７】
上記構成による座席装置の作用を図３を参照して第１実施形態と異なるところを主体に説明する。
図３は着席時に、図示しない直立状態の高齢者Ａが、実線で書かれた中腰状態にあってＲ点に相当するＲｍが着席状態のＲｓに移動する状態を示している。
着席についての作用は前記第１の実施形態での状態と同じである。
【００２８】
立席する場合は、つま先を支点として体重を支えるので前傾になりやすく起立が容易である。さらにピストン３１ａを中腰視以降の所定の姿勢で前方に伸長させれば、斜板２２Ａの傾きが大きくなって起立が容易になる。
【００２９】
図５、６において、本発明の座席装置の第２実施形態について説明する。
図５において、高齢者Ａが着席した座席装置の状態を示している。
背当て１２と、座部１１と、座部１１を床面Ｆ．Ｌに弾性的に固定する脚部１３Ａ、とで座席１０が構成され、座部１１の下部と床面Ｆ．Ｌとの間に足当て装置４０が設けられている。
【００３０】
図６も参照して、足当て装置４０は、前方に前傾した斜面を備えた斜板２２と、斜板２２を下方から付勢するばね２３と、斜板２２をピン２５ａで回動自在に取付けた棒状部材２５と、棒状部材２５を遊嵌めしてピンＰ６でシリンダ３１のピストン３１ａに連結させる板体２７と、で構成されている。
【００３１】
斜板２２は、通常の乗客の両足の足掌３をカバーする大きさで、標準状態では適宜の角度に設定され、先端部がピン２１で床面Ｆ．Ｌに回動自在に取付けられ、後端部に長穴２２ａが設けられ、その長穴２２ａに前記ピン２５ａが摺動自在に嵌入されている。
【００３２】
シリンダ３１はシリンダ部３１ｂが座部１１の下部に取付けられ、座部１１にかかる荷重によってピストン３１ａが作動するよう構成されている。さらに、後記する座部１１内の圧力センサＳｐの検知信号によって所定のストロークだけ伸長するように構成されている。
【００３３】
上記構成による座席装置の作用を図５、６に加えて図３を参照して第１実施形態と異なるところを主体に説明する。
図３は着席時に、図示しない直立状態の高齢者Ａが、実線で書かれた中腰状態にあってＲ点に相当するＲｍが着席状態のＲｓに移動する状態を示している。
着席についての作用は、高齢者Ａが着座すると共に座部１１が沈んで斜板２２の傾斜は緩くなり、踵５にかかる反力が少なくなって着座が容易になる。その他については前記第１の実施形態での状態と同じである。
【００３４】
立席する場合は、座部１１から腰を浮かせると脚部１３Ａの弾性とばね２３によって、座部１１が上昇すると共に斜板２２の前傾が大きくなり前方への体重移動が容易になる。また、ピストン３１ａが所定のストロークで伸長してＸ方向に前進移動すると棒状部材２５が前進して斜板２２の傾斜を大きくして足裏５を後方から推して前方への体重移動を助長し起立を一層容易にさせる。
その他については前記第１の実施形態での状態と同じである。
【００３５】
図７、８において、本発明の座席装置の第３実施形態について説明する。
図７において、高齢者Ａが着席した座席装置の状態を示している。
背当て１２と、座部１１と、座部１１を床面Ｆ．Ｌに固定する脚部１３、とで座席１０が構成され、座部１１の下部と床面Ｆ．Ｌとの間に足当て装置５０が設けられている。
【００３６】
図８も参照して、足当て装置５０は、前方に例えば柔軟なゴム材等の柔軟材で形成された柔接部５２が着席者のふくらはぎ４の近傍に接する高さ位置に設けられ、その後部に気体の供給によって前方に伸長する伸長部５１が密接され、伸長部５１の後端部は脚部１３に固接されている。伸長部５１には図示しないエアラインが圧力気体源に連通されている。
【００３７】
足当て装置５０は、不要時には伸長部５１が短縮して座部１１の下方に隠れる位置にくるように設置されている。さらに、後記する座部１１内の圧力センサＳｐの検知信号によって所定のストロークだけ伸長するように構成されている。
【００３８】
上記構成による座席装置の作用を図７、８に加えて図３を参照して第１実施形態と異なるところを主体に説明する。
図３は着席時に、図示しない直立状態の高齢者Ａが、実線で書かれた中腰状態にあってＲ点に相当するＲｍが着席状態のＲｓに移動する状態を示している。この中腰状態から着座までの過程で、図７における着席者のふくらはぎ４の近傍に足当て装置５０の柔接部５２が接して体重を支えると共に、体重の支点が踵５ａからふくらはぎ４に移動してＲ点との距離が短くなって着座が容易になる。着座後は、伸長部５１が短縮して柔接部５２が後方に移動する。
【００３９】
立席する場合は、着席者が座部１１から腰を浮かせると足当て装置５０の伸長部５１が伸長してふくらはぎ４を後方から接して体重を支えると共に、体重の支点をつま先側に移動させて体重移動を助長し起立を一層容易にさせる。
その他については前記第１実施形態での状態と同じである。
【００４０】
図示しないが、足当て装置５０の構造を、柔接部５２を別途方法たとえば、機械的あるいは電気的に前進させることも可能である。
また、足当て装置５０の構造をエア圧で伸縮する袋状に形成してもよい。
【００４１】
図９、１０は本発明の座席装置の第４実施形態を示し、着座あるいは立座の状態に応じて足当て装置６０を作動させる構成を示していて、足当て装置６０は前記各足立て装置３０、３１、４０あるいは５０のいずれであってもよい。
座席装置の座部１１に、荷重センサとして圧力センサＳｐが取付けられていて、圧力センサＳｐは足当て装置６０のアクチュエータに連通されている。
【００４２】
圧力センサＳｐは、図９における状態即ち、空席あるいは着席完了状態では斜板２２、２２Ａ、２２Ｂ、柔接部５２等が座部１１内に収納され、着席あるいは立席のための荷重変化を検出して足当て装置６０のアクチュエータにより斜板２２、２２Ａ、２２Ｂ、柔接部５２を前進させるように送信して、制御させる機能を有している。
この構成によって、着席者の姿勢に応じた作動を足当て装置６０に指示して、着席、立席の動作を容易にする。
【発明の効果】
本発明の作用効果を以下に列挙する。
（ａ） 本発明の足当て装置によって、バス、列車等の人員輸送車両の座席を高齢者や身障者特に肢体不自由者にとって着席及び立席が容易な座席にできる。
（ｂ） 第１及び第２の実施形態によれば、斜板によって着座、立座の体重移動を容易にする。
（ｃ） 第３の実施形態によれば、柔軟材でふくらはぎを支えるので着座、立座の体重移動をさらに容易にする。
（ｄ） 第４の実施形態による座席に圧力センサーを取付けて、座席の荷重変化に応じて足当て装置を作動させれば、緻密な座席装置にできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の座席装置の構造の第１実施形態を示す側面図。
【図２】同上の足当て装置の詳細図。
【図３】図１の作用を示す説明図。
【図４】足当て装置の別の実施形態を示す側面図。
【図５】本発明の座席装置の構造の第２実施形態を示す側面図。
【図６】同上の足当て装置の詳細図。
【図７】本発明の座席装置の構造の第３実施形態を示す側面図
【図８】同上の作用を示す説明図。
【図９】本発明の座席装置の構造の第４実施形態を示す側面図
【図１０】同上の作用を示す説明図。
【図１１】従来の座席を示す図。
【図１２】従来の座席の別配置を示す図。
【図１３】従来の座席の作用を示す説明図。
【符号の説明】
Ａ・・・高齢者、着席者
Ｆ．Ｌ・・床面
３・・・足掌
４・・・ふくらはぎ
５・・・足裏
５ａ・・踵
１０・・座席
１１・・座部
１１ａ・・座席の下部
１２・・背当て
１３・・脚部
２２、２２Ａ、２２Ｂ・・斜板
３０、３６、４０、５０、６０・・座席装置
３１・・シリンダ
３１ａ・・ピストン部
３１ｂ・・シリンダ部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure of a seat device of a personnel transport vehicle such as a bus and a train.
[0002]
[Prior art]
FIGS. 11 and 12 show the structure of a seat 10 composed of a seat 11 and a backrest 12 used in a bus, a train or the like.
In FIG. 11, the space S1 arranged toward the front of the passenger compartment for sitting or standing is limited by the distance Ls between the seat 11 and the front seat, which can be set by the seat pitch L1.
Numeral 12 is a seat in which the seat 10 with its back toward the side wall W is arranged toward the central passage of the passenger compartment. The central passage forms a space S2 for seating or standing, and a standing passenger is in the space. S2 is often limited.
In all of these arrangements, consideration for sitting and standing is generally for healthy persons, and no special consideration is given to elderly persons or persons with disabilities (hereinafter referred to as elderly persons A).
[0003]
FIG. 13 shows a state in which the elderly person A is seated on the seats 10 arranged in FIGS. 11 and 12, and the seated person A1 places the sole 5 of the foot palm 3 on the floor F. The user sits down such that the bending point, which is usually called the R point, is directly dropped on the seat portion 11 in a state of being in close contact with the L. At this time, the behavior at the point R, which is also substantially the center of gravity, moves so that the vehicle falls from Ru in the standing posture to Rs in the sitting posture without a supporting point or a supporting force, even though the stagnation occurs at the middle waist.
[0004]
The above-described behavior of sitting does not cause a significant burden on a healthy person, but the elderly A moves at a stretch of the center of gravity and the impact on the hips and the hips of the seated person is a heavy burden.
[0005]
At the time of standing, since the center of gravity is moved forward and upward, energy consumption is large, and standing in a limited space S1, S2 or a vehicle that is vibrated by running the vehicle is not as easy as sitting.
[0006]
Conventionally, there are hanging straps and handles as such assisting devices for sitting or standing, but no more active assisting devices have been found.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been proposed in view of the above-described problems of the related art, and provides a structure of a seat device in which seats of a passenger transportation vehicle such as a bus or a train can be easily seated and standing for an elderly or disabled person. The purpose is.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
As a result of various studies, the inventor has developed a structure of a seat device that is easy to seat and stand on a seat of a bus or a train, has a simple structure, and is easy to mount.
[0009]
The structure of the seat device of the present invention is the same as the structure of the seat device of the personnel transport vehicle, except that the footrest device that moves forward of the seat (10) between the lower portion of the seat (10) and the floor (FL) is provided. (Claim 1).
With the above-described configuration, the foot support device serves as a fulcrum of the foot, a supporting force, or the like when sitting or standing, thereby facilitating wearing and standing.
[0010]
It is preferable that the footrest device has an inclined surface whose front end portion is near the floor surface (FL) and is inclined forward.
At the time of implementation, the shape shall be determined by examining the angle of the toes.
[0011]
It is preferable that the front portion of the footrest device is formed of a flexible material (claim 3).
For implementation, the calf must have a soft shape and material.
[0012]
The footrest device is preferably formed of an inflatable inflatable bag (50) (claim 4).
In practice, the inflation bag is preferably inflated with air.
[0013]
Preferably, the seat (10) includes a load sensor (Sp), and the footrest device is moved by a detection signal of the load sensor (Sp) (claim 5).
[0014]
At the time of implementation, the pressure sensor is embedded in the seat, turned off when seated, the footrest device is retracted to the backrest side to a predetermined position, turned on when standing, and the footrest device is moved forward a predetermined distance. .
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. The reference numerals and names used in the description of the related art are used repeatedly if the configurations and functions are the same.
[0016]
1 to 3, a first embodiment of the seat device of the present invention will be described.
FIG. 1 shows a state of a seat device in which an elderly person A is seated.
The backrest 12, the seat 11, and the seat 11 are connected to the floor F. The seat 10 is composed of the leg 13 fixed to the seat 11 and the lower portion of the seat 11 and the floor F.L. L between the floor surface F.L. L.
[0017]
2, the footrest device 30 includes a swash plate 22B having a slope inclined forward and forward, a piston portion 31a and a cylinder portion 31b to which the swash plate 22B is rotatably mounted with a pin P2. The cylinder 31 and the cylinder part 31b are fixed to the floor F. by the pins P3. And a support 34 fixed to L.
[0018]
The swash plate 22B is large enough to cover the feet 3 of both feet of a normal passenger, is set to an appropriate angle of lowering the toes in a standard state, and is configured to rotate at a predetermined torque or more.
[0019]
The piston 31a is installed at a position where the swash plate 22B is completely hidden below the seat 11 when not needed, and is positioned below the sole 5 of the passenger's palm 3 when needed. Further, it is configured to extend by a predetermined stroke according to a detection signal of a pressure sensor Sp in the seat portion 11 described later.
[0020]
The operation of the seat device having the above configuration will be described with reference to FIG.
FIG. 3 shows a state in which an elderly person A in an upright state (not shown) is in a middle waist state drawn by a solid line and Rm corresponding to point R moves to Rs in a seated state when seated.
In this position, the sole 5 is horizontal when standing upright, and the floor F. The heel 5a becomes a fulcrum to support the weight because the swash plate 22B changes from the state parallel to L to the state of inclination of the swash plate 22B. Therefore, the moment {Wr * Lr} decrease {Wr * dL}... Wr formed by the distance from the center of the sole 5 in the front-rear direction to the heel 5a as Rm is the body weight. You can easily sit in the state.
[0021]
In addition, when standing, since the weight is supported with the toe as a fulcrum, it is easy to lean forward and stand up easily.
[0022]
Further, if the piston 31a is extended forward in a predetermined posture after the middle hip, the erecting is facilitated.
[0023]
After the elderly person A stands, the piston 31a is shortened and the swash plate 22B is stored inside the seat portion 11 so as not to obstruct the passage.
[0024]
FIG. 4 shows another form of the footrest device 31.
The footrest device 31 includes a cylinder 31 composed of a swash plate 22A having a slope inclined forward and a piston 31a and a cylinder portion 31b to which the swash plate 22A is rotatably mounted with a pin P2. The portion 31b is connected to the floor F. by a pin P3. It is composed of a support 34 fixed to L, and a plate 36 fixed to the support 34.
[0025]
The swash plate 22A is rotatably attached to the distal end of the plate body 36 with a pin P1 and has a size sufficient to cover the feet 3 of both feet of a normal passenger.
[0026]
The piston 31a is installed at a position where the swash plate 22A is completely hidden below the seat 11 when not needed, and is positioned below the sole 5 of the passenger's palm 3 when needed. Further, it is configured to extend by a predetermined stroke according to a detection signal of a pressure sensor Sp in the seat portion 11 described later.
[0027]
The operation of the seat device having the above configuration will be described mainly with reference to FIG.
FIG. 3 shows a state in which an elderly person A in an upright state (not shown) is in a middle waist state drawn by a solid line and Rm corresponding to point R moves to Rs in a seated state when seated.
The operation for seating is the same as that in the first embodiment.
[0028]
When standing, the weight is supported with the toe as a fulcrum, so that it is easy to lean forward and stand up easily. Further, if the piston 31a is extended forward in a predetermined posture after the middle hip, the inclination of the swash plate 22A becomes large, and the swash plate 22A becomes easy to stand up.
[0029]
5 and 6, a second embodiment of the seat device of the present invention will be described.
FIG. 5 shows a state of the seat device in which the elderly person A is seated.
The backrest 12, the seat 11, and the seat 11 are connected to the floor F. L is elastically fixed to the seat 10, and the lower portion of the seat 11 and the floor surface F.L. A footrest device 40 is provided between the footrest device L and the footrest device L.
[0030]
6, the footrest device 40 includes a swash plate 22 having a slope inclined forward and forward, a spring 23 for urging the swash plate 22 from below, and the swash plate 22 being rotatable by a pin 25a. And a plate 27 that loosely fits the rod-shaped member 25 and connects it to the piston 31a of the cylinder 31 with a pin P6.
[0031]
The swash plate 22 is large enough to cover the palms 3 of both feet of a normal passenger, and is set at an appropriate angle in a standard state. L is provided rotatably, and a long hole 22a is provided in the rear end portion. The pin 25a is slidably fitted in the long hole 22a.
[0032]
The cylinder 31 is configured such that a cylinder portion 31b is attached to a lower portion of the seat portion 11, and a piston 31a is operated by a load applied to the seat portion 11. Further, it is configured to extend by a predetermined stroke according to a detection signal of a pressure sensor Sp in the seat portion 11 described later.
[0033]
The operation of the seat device having the above configuration will be mainly described with reference to FIG. 3 in addition to FIGS.
FIG. 3 shows a state in which an elderly person A in an upright state (not shown) is in a middle waist state drawn by a solid line and Rm corresponding to point R moves to Rs in a seated state when seated.
The effect of the seating is that the elderly person A sits down and the seat portion 11 sinks, the inclination of the swash plate 22 becomes gentle, the reaction force applied to the heel 5 is reduced, and the seating becomes easy. Others are the same as those in the first embodiment.
[0034]
In the case of standing, when the hips are lifted from the seat 11, the elasticity of the legs 13A and the springs 23 raise the seat 11 and increase the forward inclination of the swash plate 22, thereby facilitating the forward weight transfer. Further, when the piston 31a extends by a predetermined stroke and moves forward in the X direction, the rod-like member 25 moves forward, the inclination of the swash plate 22 is increased, and the sole 5 is pushed from behind to promote weight transfer forward. Makes standing up easier.
Others are the same as those in the first embodiment.
[0035]
7 and 8, a third embodiment of the seat device of the present invention will be described.
FIG. 7 shows a state of the seat device in which the elderly person A is seated.
The backrest 12, the seat 11, and the seat 11 are connected to the floor F. The seat 10 is composed of the leg 13 fixed to the seat 11 and the lower portion of the seat 11 and the floor F.L. A footrest device 50 is provided between the footrest device L and the footrest device L.
[0036]
Referring also to FIG. 8, in the footrest device 50, a soft contact portion 52 made of a soft material such as a soft rubber material is provided at a height position in front of and near the calf 4 of the occupant. An extending portion 51 extending forward by gas supply is closely attached to the portion, and a rear end of the extending portion 51 is firmly attached to the leg 13. An air line (not shown) is connected to the extension portion 51 to a pressure gas source.
[0037]
The footrest device 50 is installed such that the extension portion 51 is shortened and hidden under the seat portion 11 when unnecessary. Further, it is configured to extend by a predetermined stroke according to a detection signal of a pressure sensor Sp in the seat portion 11 described later.
[0038]
The operation of the seat device having the above configuration will be described mainly with reference to FIG. 3 in addition to FIGS.
FIG. 3 shows a state in which an elderly person A in an upright state (not shown) is in a middle waist state drawn by a solid line and Rm corresponding to point R moves to Rs in a seated state when seated. In the process from the middle waist state to the sitting, the soft contact portion 52 of the footrest device 50 comes in contact with the calf 4 of the occupant in FIG. 7 to support the weight, and the fulcrum of the weight moves from the heel 5a to the calf 4. As a result, the distance from the point R becomes shorter, and the seating becomes easier. After being seated, the extending portion 51 is shortened, and the soft contact portion 52 moves rearward.
[0039]
In the case of standing, when the occupant lifts his / her waist from the seat portion 11, the extension portion 51 of the footrest device 50 extends, contacts the calf 4 from behind, supports the weight, and moves the fulcrum of the weight to the toe side. To promote weight transfer and make standing up easier.
Others are the same as those in the first embodiment.
[0040]
Although not shown, the structure of the footrest device 50 may be such that the soft contact portion 52 is advanced in another method, for example, mechanically or electrically.
Further, the structure of the footrest device 50 may be formed in a bag shape that expands and contracts by air pressure.
[0041]
FIGS. 9 and 10 show a fourth embodiment of the seat device of the present invention, showing a configuration in which a footrest device 60 is operated in accordance with a sitting or standing state. Any of 30, 31, 40 or 50 may be used.
A pressure sensor Sp is attached to the seat portion 11 of the seat device as a load sensor, and the pressure sensor Sp is connected to an actuator of the footrest device 60.
[0042]
In the state shown in FIG. 9, that is, when the seat is vacant or seated, the swash plates 22, 22A and 22B, the soft contact portion 52, and the like are stored in the seat 11, and the pressure sensor Sp detects a load change for seating or standing. The swash plates 22, 22A, 22B and the soft contact portion 52 are transmitted by the actuator of the footrest device 60 so as to be advanced, and have a function of being controlled.
With this configuration, the operation according to the posture of the occupant is instructed to the footrest device 60 to facilitate the operation of sitting and standing.
【The invention's effect】
The functions and effects of the present invention are listed below.
(A) With the footrest device of the present invention, the seats of personnel transporting vehicles such as buses and trains can be seated easily for elderly and handicapped persons, particularly those with physical disabilities.
(B) According to the first and second embodiments, the swash plate facilitates the shift of the weight in the sitting and standing positions.
(C) According to the third embodiment, the calf is supported by the flexible material, so that the seat and the weight transfer in the standing position are further facilitated.
(D) If a pressure sensor is attached to the seat according to the fourth embodiment and the footrest device is operated according to a change in the load on the seat, a fine seat device can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a first embodiment of the structure of a seat device of the present invention.
FIG. 2 is a detailed view of the footrest device.
FIG. 3 is an explanatory view showing the operation of FIG. 1;
FIG. 4 is a side view showing another embodiment of the footrest device.
FIG. 5 is a side view showing a second embodiment of the structure of the seat device of the present invention.
FIG. 6 is a detailed view of the footrest device.
FIG. 7 is a side view showing a third embodiment of the structure of the seat device according to the present invention;
FIG. 9 is a side view showing a fourth embodiment of the structure of the seat device according to the present invention;
FIG. 11 is a diagram showing a conventional seat.
FIG. 12 is a diagram showing another arrangement of a conventional seat.
FIG. 13 is an explanatory view showing the operation of a conventional seat.
[Explanation of symbols]
A: Elderly person, seated person L · · · floor 3 · · · foot 4 · calf 5 · sole 5a · · · heel 10 · · seat 11 · · · seat portion 11a · · · lower seat 12 · · backrest 13 · · · legs. Swash plate 30, 36, 40, 50, 60 seat device 31 cylinder 31a piston portion 31b cylinder portion
