JP2004289399A - 電子透かし埋め込み方法および電子透かし検出方法および電子透かし検出装置 - Google Patents

電子透かし埋め込み方法および電子透かし検出方法および電子透かし検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コンテンツの種類を選ばず、容易に透かし情報を認知することができない、簡易な電子透かし埋め込み方法と、透かし情報が埋め込まれたコンテンツから透かし情報を、容易に検出することができる電子透かし検出方法および電子透かし検出装置を提供する。
【解決手段】コンテンツPを構成する第一画素P(k)の色相成分に対して、透かし情報wを構成する、第二画素w(k)の画素データを埋め込む。この処理をコンテンツPを構成する全画素に対して施し、透かし情報wが埋め込まれたコンテンツPwを生成する。また、当該方法により生成されたコンテンツPwとは別に、少なくとも2以上の基底色を設け、当該状態で撮像装置200により撮像し、当該撮像された基底色と撮像される前の基底色とを比較することにより、撮像されたコンテンツの色補正を行い、補正後のコンテンツと透かし情報が埋め込まれる前のコンテンツとに基づいて、透かし情報を検出する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像コンテンツに透かし情報を埋め込む電子透かし埋め込み方法、および当該方法により埋め込まれた透かし情報を検出する電子透かし検出方法および電子透かし検出装置に係る発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来より、人間が視覚によって認知することできない文字情報を静止画像等に埋め込む、電子透かし技術は存在していたが、最近では、デジタル技術の進歩やインターネットの普及に伴い、画像等のデジタルコンテンツ(以下、単にコンテンツと称す)の著作権保護の観点から当該電子透かし技術は、注目を浴びている。
【0003】
なぜなら、当該電子透かし技術を用いて、所定のコンテンツにIDや文字等の秘密情報を埋め込むことにより、特定の利用者のみが当該コンテンツを利用することができるように、利用制限を課すことが可能だからである。
【0004】
上記電子透かし技術として、輝度値成分を利用したものや、空間周波数成分を利用する技術等が既に存在しており、例えば、以下に示すものが先行技術として開示されている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−134461号公報
【特許文献2】
特開2000−216982号公報
【特許文献3】
特開2000−207831号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、輝度値成分を利用した電子透かし技術においては、輝度値の変化に対して人間の目は過敏であるため、秘密情報(以下、透かし情報と称す)がコンテンツに埋め込まれていることを容易に判別でき、透かし情報の内容を容易に認識できるという問題が生じていた。
【0007】
また、周波数成分を利用した電子透かし技術においては、視覚を通じて人が透かし情報を認識することをできないようにするため、高周波数成分に透かし情報を埋め込むので、高周波成分をほとんど含まないコンテンツについては適用が困難であった。
【0008】
さらに、周波数成分を利用した電子透かし技術においては、FFT(FastFourier Transform:高速フーリエ変換)やDCT(Digital Cosine Transform:離散コサイン変換)等の空間周波数解析を経由しなければならず、計算量が膨大なものとなっていた。
【0009】
そこで、この発明は、適用できるコンテンツの種類を選ばず、また容易に透かし情報を認知(判別)することができない、簡易な電子透かし埋め込み方法を提供することを目的とする。また、当該電子透かし埋め込み方法により生成されたコンテンツから、透かし情報を検出することができる電子透かし検出方法および電子透かし検出装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の電子透かし埋め込み方法は、コンテンツに透かし情報を埋め込む電子透かし埋め込み方法において、前記コンテンツを構成する各第一画素の色相成分に対して、前記透かし情報を構成する、各第二画素の画素データに関する情報を埋め込む。
【0011】
また、本発明に係る請求項5に記載の電子透かし検出方法は、第一のコンテンツを構成する画素の色相成分に、透かし情報を埋め込むことにより生成された第二のコンテンツから、前記透かし情報を検出する電子透かし検出方法において、(a)前記第二のコンテンツとは別に、少なくとも2以上の基底色を設けるステップと、(b)前記第二のコンテンツおよび前記基底色を撮像するステップと、(c)前記撮像された前記基底色の第一の色相値と、前記撮像される前の前記基底色の第二の色相値との比較に応じて、前記撮像された前記第二のコンテンツを構成する画素の色相値を補正し、第三のコンテンツを生成するステップと、(d)前記第一のコンテンツと前記第三のコンテンツとを比較することにより、前記透かし情報を検出するステップとを、備えている。
【0012】
また、本発明に係る請求項7に記載の電子透かし検出装置は、第一のコンテンツを構成する画素の色相成分に、透かし情報を埋め込むことにより生成された第二のコンテンツと、少なくとも2以上の基底色とを撮像し、当該撮像された撮像情報を入力する入力手段と、前記撮像された前記基底色の第一の色相値と、前記撮像される前の前記基底色の第二の色相値との比較に応じて、前記撮像された前記第二のコンテンツを構成する画素の色相値の色補正を行い、第三のコンテンツを生成する色補正部と、前記第一のコンテンツを記憶しているデータ保持部と、前記データ保持部で記憶されている前記第一のコンテンツと、前記第三のコンテンツとを比較することにより、前記透かし情報を検出する透かし検出部とを、備えている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
【0014】
<実施の形態1>
本実施の形態は、人の顔写真などの画像コンテンツに対して、その人のID番号などの属性情報を透かし情報として埋め込み、電子透かし情報入りコンテンツを作成する際に、画像データの色相(色あい)成分に当該透かし情報を埋め込むことを特徴としている。以下、本実施の形態の詳細について説明する。
【0015】
まず、図1に示すように、電子データ化されているカラー画像等のコンテンツPを用意する。一般的に、コンテンツPの各画素の画素データは、RGB(赤・緑・青)座標系で表されている(例えば、(128,128,0)のように0から255までの整数で表現されている)。
【0016】
次に、コンテンツPの各画素の画素データの表示方式を、RGB座標系からHSV(色相・彩度・明度)座標系に変換する。つまり、各画素の画素データをHSV座標表示に変換させるのである。
【0017】
ここで、当該座標変換は、例えば各画素値のR,G,B成分が、0≦R,G,B≦255の場合には、以下の変換式に基づいて行われる。
【0018】
まず、V(明度)の値は、次式(1)により定められる。
【0019】
V=(R,G,Bのうち最大の値) ・・・(1)
次に、S(彩度)の値を定めるに際し、次式(2)を導く。
【0020】
X=(R,G,Bのうち最小の値) ・・・(2)
式(1),(2)より、S(彩度)の値は、次式(3)により定められる。
【0021】
S=255×(V−X)/V ・・・(3)
次に、H(色相)の値を定めるに際し、式(1),(2)を用いることにより、次式(4),(5),(6)を導く。
【0022】
r=60×(V−R)/(V−X) ・・・(4)
g=60×(V−G)/(V−X) ・・・(5)
b=60×(V−B)/(V−X) ・・・(6)
ここで、もし、R=Vであり、かつG=Xであるなら、式(6)を用いることにより、H(色相)の値は、次式(7)により定められる。
【0023】
H=300+b ・・・(7)
また、もし、R=Vであり、かつG≠Xであるなら、式(5)を用いることにより、H(色相)の値は、次式(8)により定められる。
【0024】
H=60−g ・・・(8)
また、もし、G=Vであり、かつB=Xであるなら、式(4)を用いることにより、H(色相)の値は、次式(9)により定められる。
【0025】
H=60+r ・・・(9)
また、もし、G=Vであり、かつB≠Xであるなら、式(6)を用いることにより、H(色相)の値は、次式(10)により定められる。
【0026】
H=180−b ・・・(10)
また、もし、B=Vであり、かつR=Xであるなら、式(5)を用いることにより、H(色相)の値は、次式(11)により定められる。
【0027】
H=180+g ・・・(11)
また、もし、B=Vであり、かつR≠Xであるなら、式(4)を用いることにより、H(色相)の値は、次式(12)により定められる。
【0028】
H=300−r ・・・(12)
以上のように、V(明度)は式(1)、S(彩度)は式(3)、H(色相)は式(7)〜(12)により定められる。ここで、H(色相)・S(彩度)・V(明度)は、0≦H≦359、0≦S、V≦255の範囲の値である。
【0029】
なお、上記変換式は、0≦R,G,B≦255のように、R,G,Bの値を256段階で表示されている場合の変換式である。しかし、これ以外の段階(例えば、0≦R,G,B≦500の501段階)でR,G,Bが表示されている場合には、上記変換式の各定数を当該段階数の変化に応じて変化させれば、上記変換式を用いることができる。
【0030】
R,G,Bの値の段階数に応じて変換式の定数は変化するが、どのような変換式を採用しても、常に、R・G・BとH・S・Vとは、一対一の関係にある。
【0031】
さて、次に、コンテンツPに埋め込むための透かし情報wを用意する。ここで、本実施の形態では、透かし情報wとして、白のバックグランドに黒色で表された数字(12)を用いているが、これに限るものでなく、例えばカラーの模様や写真画等であってもかまわない。
【0032】
次に、コンテンツPに透かし情報wを埋め込む方法について、図1を参照しつつ説明する。
【0033】
まず、上記変換式により、各画素の画像データがHSV座標系表示に変換された、電子化されたコンテンツPにおいて、当該コンテンツPの第k番目の画素P(k)に注目する。そして、当該画素P(k)の色相成分P(k)hに透かし情報を埋め込む場合に、以下の操作を行う。
【0034】
例えば、透かし情報wの同じく第k番目の画素w(k)に注目し、当該画素w(k)の輝度値が0(つまり、黒色)の場合に、色相成分P(k)hに対して、次式の処理を施し、色相成分をP’(k)hに変化させる。
【0035】
P’(k)h=P(k)h+α ・・・(13)
ここで、αは任意に決められる定数である。このようにして、k番目の画素P(k)の色相成分に透かし情報が埋め込まれる。なお、当該画素w(k)の輝度値が255(つまり、白色)の場合には、対応する色相成分P(k)hに対して何も処理を施さない。
【0036】
その後、HSV座標表示をRGB座標表示に変換する。
【0037】
以上の埋め込み操作を、コンテンツPの全ての画素の色相成分に対して、対応する透かし情報wの画素の輝度値が0(つまり、黒色)の場合に、式(13)の処理を施すことにより、コンテンツPに透かし情報wが完全に埋め込まれたコンテンツPwを生成することができる。
【0038】
ここで、本実施の形態では、埋め込み操作を実現する関数として、所定の条件(透かし情報wを構成する画素が黒色であるという条件)の下に作用する式(13)を導入したが、これに限るものではなく、透かし情報wの内容(つまり、カラーであるか、白黒であるか。また、数字であるか、模様であるか)等に応じて、適正な関数形および、当該関数形を施す条件を選択することが可能である。
【0039】
つまり、コンテンツPの各画素の色相成分に対して所定の演算を施すことにより、当該色相成分に透かし情報wを埋め込むことができれば、当該所定の演算は、ユーザが任意に選択することができ、どのような演算を施したとしても、結果として、色相成分に透かし情報wが埋め込まれたコンテンツPwを生成することができるのである。
【0040】
したがって、当該演算関数として、計算量の少ない関数を採用することができ、周波数成分を用いた電子透かし技術のように、複雑なFFT変換等の処理は必要でなくなる。よって、簡易な処理により、コンテンツPに透かし情報wを埋め込むことができる。
【0041】
ただし、選択する関数系として、色相成分P(k)hと色相成分P’(k)hとが常に一対一の関係にある関数を選択することにより、例えば、透かし情報wが埋め込まれたコンテンツPwに対して、前記選択された関数の逆関数を施すことにより、容易にコンテンツPwから透かし情報wを取り出すことができる。
【0042】
本実施の形態で説明したように、コンテンツPを構成する各画素の色相成分Pに対して、透かし情報wの対応する各画素の画素データを埋め込むことにより、人の目は色相成分の変化に対して分解能が高くないので、コンテンツPwから透かし情報の位置・内容等を容易に認知(判別)することができない。
【0043】
したがって、適用できるコンテンツPの種類を選ばず、簡単に当該コンテンツPに秘密にしておきたい属性情報などを埋め込むことができる。
【0044】
また、コンテンツPを構成する各画素の画素データ表示をHSV座標系表示に変換することにより、色相成分のみの抽出が容易となり、当該色相成分にのみ透かし情報wを埋め込む処理が簡単となる。
【0045】
<実施の形態2>
本実施の形態では、実施の形態1の方法により生成された透かし情報wが埋め込まれたコンテンツPwから、透かし情報wを検出することができる電子透かし検出方法および電子透かし検出装置に関するものである。
【0046】
図2は、本実施の形態に係る電子透かし検出装置100の構成と、撮像装置200とを概略的に示したブロック図である。
【0047】
当該電子透かし検出装置100は、入力されてきたコンテンツPw’(透かし情報wが埋め込まれたコンテンツのことをコンテンツPw、撮像装置200により撮像されたコンテンツのことをコンテンツPw’と称している。)をHSV座標系に画像フォーマット変換する画像変換部10と、当該画像フォーマット変換されたコンテンツPw’に対して色補正を行う色補正部11と、透かし情報wが埋め込まれていないコンテンツPを予めに記憶しているデータ保持部12と、色補正部11において色補正されたコンテンツPw’’と、データ保持部12において記憶されているコンテンツPとを比較することにより透かし情報wの検出を行う透かし検出部13とで構成されている。
【0048】
以下、図2に示した構成図と、図3のフローチャートに基づいて、本実施の形態に係る電子透かし検出装置100の処理の流れについて説明する。
【0049】
はじめに、コンテンツPの色相成分に透かし情報wが埋め込まれているコンテンツPwの周辺に、少なくとも2以上の基底色Cを設ける(ステップS10)。ここで、各基底色Cは、それぞれ異なる色相値を有している。この様子を図4に示す。
【0050】
図4では、コンテンツPwの上方に、3つの基底色C1,C2,C3が水平方向に配置されているが、配置の方向や順序はこれに限るものでなくてもよく、例えば、コンテンツPwの横方に鉛直方向に配置してもかまわない。つまり、電子透かし検出装置100内で自動的に基底色C1〜C3を読み取ることができるように、その配置方法が既知であればよい。
【0051】
ここで、基底色C1,C2,C3の色相値を、それぞれh1,h2,h3であるとする。
【0052】
次に、人工網膜LSIやCCDカメラ等の撮像装置200により、基底色C1〜C3を含めた状態でコンテンツPwを撮像し、当該撮像したコンテンツPw’を電子透かし検出装置100(詳しくは、画像変換部10)に送信する(ステップS11)。
【0053】
ここで、通常、撮像装置200を用いてコンテンツPwを撮像すると、色ずれが生じ、当該撮像されたコンテンツはコンテンツPw’に変化してしまう。この様子を図5に示す。
【0054】
図5で示しているように、コンテンツPwに色ずれが生じるのと同時に、基底色C1〜C3に対しても色ずれが発生し、撮像された基底色は、基底色C1’〜C3’へと変化する。つまり、基底色C1’〜C3’の色相値が、それぞれh1’,h2’,h3’に変化する。
【0055】
次に、画像変換部10において、撮像装置200から送信されてきたコンテンツPw’は、RGB座標系からHSV座標系に画像フォーマットが変換され、当該変換されたコンテンツPw’が色補正部11へと送信される(ステップS12)。
【0056】
つまり、コンテンツPw’を構成する画素の画素データをHSV座標表示に変換し、当該変換されたコンテンツPw’を色補正部11へ送信するのである。ここで、当該座標変換は、例えば式(1)〜(12)を用いて実行される。
【0057】
次に、色補正部11では、以下の処理に基づいてコンテンツPw’の色補正を行い、色補正されたコンテンツPw’’を生成し、当該コンテンツPw’’を透かし検出部13へと送信する(ステップS13)。以下より、当該補正の方法を説明する。
【0058】
はじめに、コンテンツPw’と共に色ずれが生じている基底色C1’〜C3’の色相値h1’〜h3’を読み取る。次に、撮像される前の基底色C1〜C3の色相値h1〜h3(予め、電子透かし検出装置100に設定されている)と、前記で読み取られた色相値h1’〜h3’とをそれぞれ比較して、コンテンツPw’を構成する各画素に生じた色ずれを算出する。
【0059】
例えば、n種の基底色C1,C2,・・・Cn(それぞれの色相値は、h1,h2・・・hnである)を用意し、それが撮像装置200により撮像されることにより基底色C1’,C2’・・・Cn’(それぞれの色相値は、h1’,h2’・・・hn’となる)へと変化したとする。
【0060】
まず、撮像される前の基底色C1〜Cnの色相値h1〜hnと、撮像された後の基底色C1’〜Cn’の色相値h1’〜hn’より、全ての色相値に対する色ずれの変換テーブルを作成する。
【0061】
ここで、当該変換テーブルの作成は、次式(14)に示す線形一次補間を用いて行われる。
【0062】
hi’=h(i−1)’+{h(i+1)’−h(i−1)’}×{hi−h(i−1)}/{h(i+1)−h(i−1)} ・・・(14)
ただし、式(14)より得られたhi’の値が360以上(hi’≧360)の場合には、hi’として次式(15)のものを採用する。
【0063】
di’’=di’−360 ・・・(15)
当該色相値hi’が算出される様子を図6に模式的に示す。
【0064】
本実施の形態では、3種の基底色C1〜C3の場合について考えているので、予め既知である当該基底色C1〜C3の色相値h1〜h3と、色補正部11が読み取った色ずれを起こした基底色C1’〜C3’の色相値h1’〜h3’とに基づいて、全ての色相値に対する色ずれの変換テーブルを式(14)、(15)から作成する。
【0065】
そして、コンテンツPw’の各画素に対して、上記で作成された変換テーブルに基づき色補正を行い、色補正後のコンテンツPw’’を生成する。この様子を図7に示す。
【0066】
最後に、透かし検出部13では、データ保持部12で記憶されている、透かし情報を埋め込む前のコンテンツPを構成する画素の色相値と、色補正部11で生成された、色補正後のコンテンツPw’’を構成する画素の色相値とを比較することにより、透かし情報wを検出する(ステップS14)。
【0067】
以上のように、本実施の形態では、コンテンツPwとは別に、少なくと2以上の基底色Cを設けているので、コンテンツPwを撮像するに際して、撮像前の基底色Cと撮像後の基底色C’とを比較することにより、撮像装置200等の様々な外乱によって生じるコンテンツPwの色ずれを補正することができる。
【0068】
特に、既知の各色相値と、当該既知の色相値から求められる色相値のみを用いて補正を行うので、補正処理は簡易になり、当該補正処理時間を短縮化させることができる。
【0069】
また、画素変換部10において、HSV座標系表示にコンテンツPw’が画像フォーマット変換されているので、色相成分のみの抽出が可能となり、色相成分に埋め込まれている透かし情報wの検出を容易に行うことができる。
【0070】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の電子透かし埋め込み方法は、コンテンツに透かし情報を埋め込む電子透かし埋め込み方法において、前記コンテンツを構成する各第一画素の色相成分に対して、前記透かし情報を構成する、各第二画素の画素データに関する情報を埋め込むので、人の目は色相成分の変化に対して分解能が高くないことから、透かし情報が埋め込まれたコンテンツから透かし情報の位置・内容等を容易に認知(判別)することができない。したがって、適用できるコンテンツの種類を選ばず、簡単に当該コンテンツに秘密にしておきたい属性情報などの透かし情報を埋め込むことができる。
【0071】
本発明の請求項5に記載の電子透かし検出方法は、第一のコンテンツを構成する画素の色相成分に、透かし情報を埋め込むことにより生成された第二のコンテンツから、前記透かし情報を検出する電子透かし検出方法において、(a)前記第二のコンテンツとは別に、少なくとも2以上の基底色を設けるステップと、(b)前記第二のコンテンツおよび前記基底色を撮像するステップと、(c)前記撮像された前記基底色の第一の色相値と、前記撮像される前の前記基底色の第二の色相値との比較に応じて、前記撮像された前記第二のコンテンツを構成する画素の色相値を補正し、第三のコンテンツを生成するステップと、(d)前記第一のコンテンツと前記第三のコンテンツとを比較することにより、前記透かし情報を検出するステップとを、備えているので、撮像装置を用いた撮像によって生じる第二のコンテンツの色ずれを、容易に補正することができる。したがって、透かし情報の検出も容易に行うことができる。
【0072】
本発明の請求項7に記載の電子透かし検出装置は、第一のコンテンツを構成する画素の色相成分に、透かし情報を埋め込むことにより生成された第二のコンテンツと、少なくとも2以上の基底色とを撮像し、当該撮像された撮像情報を入力する入力手段と、前記撮像された前記基底色の第一の色相値と、前記撮像される前の前記基底色の第二の色相値との比較に応じて、前記撮像された前記第二のコンテンツを構成する画素の色相値の色補正を行い、第三のコンテンツを生成する色補正部と、前記第一のコンテンツを記憶しているデータ保持部と、前記データ保持部で記憶されている前記第一のコンテンツと、前記第三のコンテンツとを比較することにより、前記透かし情報を検出する透かし検出部とを、備えているので、請求項5の発明と同様の効果を得ることができる電子透かし検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンテンツに透かし情報を埋め込む処理について、説明をするための図である。
【図2】電子透かし検出装置の構成および、撮像装置を示す概略図である。
【図3】電子透かし検出処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】コンテンツの周辺に設置された基底色の様子を示す図である。
【図5】撮像されることにより、色ずれが生じたコンテンツの様子を示す図である。
【図6】線形(一次)補間により、色相値h’を算出する様子を示す図である。
【図7】コンテンツの色補正の様子を示す図である。
【符号の説明】
10 画像変換部、11 色補正部、12 データ保持部、13 透かし検出部、100 透かし検出装置、200 撮像装置。

Claims (8)

  1. コンテンツに透かし情報を埋め込む電子透かし埋め込み方法において、
    前記コンテンツを構成する各第一画素の色相成分に対して、前記透かし情報を構成する、各第二画素の画素データに関する情報を埋め込む、
    ことを特徴とする電子透かし埋め込み方法。
  2. 前記コンテンツを構成する前記各第一画素の画素データ表示をHSV座標表示に変換した後、前記埋め込みを行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子透かし埋め込み方法。
  3. 前記各第一画素の色相成分に対して、前記各第二画素の画素データに関する情報に応じた所定の演算処理を施すことにより、前記各第一画素に前記各第二画素の画素データに関する情報を埋め込む、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子透かし埋め込み方法。
  4. 前記所定の演算処理は、
    演算前の色相成分と、演算後の色相成分とが一対一の関係となる演算処理である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電子透かし埋め込み方法。
  5. 第一のコンテンツを構成する画素の色相成分に、透かし情報を埋め込むことにより生成された第二のコンテンツから、前記透かし情報を検出する電子透かし検出方法において、
    (a)前記第二のコンテンツとは別に、少なくとも2以上の基底色を設けるステップと、
    (b)前記第二のコンテンツおよび前記基底色を撮像するステップと、
    (c)前記撮像された前記基底色の第一の色相値と、前記撮像される前の前記基底色の第二の色相値との比較に応じて、前記撮像された前記第二のコンテンツを構成する画素の色相値を補正し、第三のコンテンツを生成するステップと、
    (d)前記第一のコンテンツと前記第三のコンテンツとを比較することにより、前記透かし情報を検出するステップとを、
    備えることを特徴とする電子透かし検出方法。
  6. (e)前記ステップ(b)の後に、前記撮像された前記第二のコンテンツを構成する画素の画素データをHSV座標表示に変換するステップを、さらに備えている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電子透かし検出方法。
  7. 第一のコンテンツを構成する画素の色相成分に、透かし情報を埋め込むことにより生成された第二のコンテンツと、少なくとも2以上の基底色とを撮像し、当該撮像された撮像情報を入力する入力手段と、
    前記撮像された前記基底色の第一の色相値と、前記撮像される前の前記基底色の第二の色相値との比較に応じて、前記撮像された前記第二のコンテンツを構成する画素の色相値の色補正を行い、第三のコンテンツを生成する色補正部と、
    前記第一のコンテンツを記憶しているデータ保持部と、
    前記データ保持部で記憶されている前記第一のコンテンツと、前記第三のコンテンツとを比較することにより、前記透かし情報を検出する透かし検出部とを、備えていることを特徴とする電子透かし検出装置。
  8. 前記撮像された第二のコンテンツを構成する画素の画素データをHSV座標表示に変換する画像変換部を、さらに備えている、
    ことを特徴とする請求項7に記載の電子透かし検出装置。
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