JP2004288529A - リードスイッチの組付構造及び組付方法、並びに、その輸送構造及び輸送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】リードスイッチの組付作業に伴う瞬間的な衝撃による荷重が発生してもリードスイッチの接点が変形することを防止できるリードスイッチの組付構造及び組付方法を提供する。また、多数個のリードスイッチを輸送する際に生じる接点の変形を防止することが可能なリードスイッチの輸送構造及び輸送方法を提供する。
【解決手段】本発明にかかるリードスイッチの組付構造は、リードスイッチを実装した基板が組み付けられる成型品を支持する組立用パレットに、前記成型品に対する前記基板の組み付け中は前記リードスイッチの接点を閉操作する磁石を設けたことを特徴とする。本発明にかかるリードスイッチの輸送構造は、多数個のリードスイッチを収納する輸送用容器に、前記リードスイッチの接点を一括して閉操作する磁石を設けたことを特徴としている。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明にかかるリードスイッチの組付構造は、リードスイッチを実装した基板が組み付けられる成型品を支持する組立用パレットに、前記成型品に対する前記基板の組み付け中は前記リードスイッチの接点を閉操作する磁石を設けたことを特徴とする。本発明にかかるリードスイッチの輸送構造は、多数個のリードスイッチを収納する輸送用容器に、前記リードスイッチの接点を一括して閉操作する磁石を設けたことを特徴としている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リードスイッチの組付構造及び組付方法、並びに、その輸送構造及び輸送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、リードスイッチが組み込まれた電子機器の例としては、ワイヤレス発信器、つまり、微弱電波を利用して別置された受信器にセキュリティー信号を送信するワイヤレス発信器が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。この種のワイヤレス発信器は、防犯センサーや火災センサー等に付設されたり、看護を要する独り寝の病人が看護人に緊急事態を報知したりする際に使用されるのが一般的である。
【0003】
そして、図示省略しているが、特許文献1に示されたワイヤレス発信器では、リードスイッチを含む各種の電子部品が実装された回路基板を樹脂製の成型品であるケース本体の内部に組み付け、回路基板の露出面を着脱自在なケース蓋で覆うことが行われる。また、特許文献2で示されたワイヤレス発信器においては、弾性を有する気泡性樹脂をケース本体の内部に充填し、かつ、リードスイッチを気泡性樹脂中に埋設することが実行されている。
【0004】
【特許文献1】
実公平6−35553号公報
【0005】
【特許文献2】
特開昭53−61047号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1で示されたワイヤレス発信器におけるリードスイッチの組付構造では、図4で示すように、成型品である本体ケース1を支持する組立用パレット2を用意し、かつ、この組立用パレット2で本体ケース1を支持した後、リードスイッチ3が実装された回路基板4を本体ケース1に組み付けることが行われる。次に、回路基板4が組み付けられた本体ケース1の開放面はケース蓋5で閉塞されることになり、この際、ケース蓋5に設けられた係止部5aの各々は、本体ケース1の所定位置ごとに設けられた被係止部1aにはめ込んで係合される。
【0007】
ところが、このような組付構造である場合には、本体ケース1の被係止部1aにケース蓋5の係止部5aをはめ込んで係合するのに伴って瞬間的な衝撃が発生し、回路基板4に実装されたリードスイッチ3に対して衝撃による荷重が作用することがある。その結果、図4中の拡大図で示すように、リードスイッチ3の接点同士が離反する方向(矢印で示す)へ拡がって塑性変形することがあり、このようになっていると、リードスイッチ3本来の機能が実現できなくなる。
【0008】
一方、特許文献2で開示されたリードスイッチの組付構造であれば、リードスイッチが気泡性樹脂中に埋設されているので、衝撃が伝わりにくく、その結果として衝撃による荷重の作用に伴ってリードスイッチ3の接点が変形することは起こりがたい。しかしながら、気泡性樹脂をケース本体の内部に充填したうえでリードスイッチを埋設しなければならず、リードスイッチの組付作業に煩わしい手間を要してしまう。
【0009】
本発明はこれらの不都合に鑑みて創案されたものであり、リードスイッチの組付作業に伴う瞬間的な衝撃による荷重が発生してもリードスイッチの接点が変形することはなく、変形防止に煩わしい手間を要することもないリードスイッチの組付構造及び組付方法を提供することを目的としている。また、多数個のリードスイッチを輸送する場合にも上記同様の不都合が生じるので、これらの不都合を生じる恐れがないリードスイッチの輸送構造及び輸送方法をも提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明にかかるリードスイッチの組付構造は、リードスイッチを実装した基板が組み付けられる成型品を支持する組立用パレットに、前記基板の組み付け中は前記リードスイッチの接点を閉操作する磁石を設けたことを特徴としている。
【0011】
請求項2記載の発明にかかるリードスイッチの組付方法は、リードスイッチを実装した基板を成型品に組み付ける時は、前記リードスイッチの接点を閉操作する磁石を前記組立用パレットに設けることを特徴としている。
【0012】
請求項3記載の発明にかかるリードスイッチの輸送構造は、多数個のリードスイッチを収納する輸送用容器に、前記リードスイッチの接点を一括して閉操作する磁石を設けたことを特徴としている。
【0013】
請求項4記載の発明にかかるリードスイッチの輸送構造は請求項3に記載したものであり、磁石を電磁石とし、かつ、輸送後のリードスイッチを輸送用容器から取り出す時の前記電磁石は通電が停止されるものであることを特徴とする。
【0014】
請求項5記載の発明にかかるリードスイッチの輸送方法は、多数個のリードスイッチを輸送用容器に収納して輸送する時、前記リードスイッチの接点を一括して閉操作する磁石を前記輸送用容器に設けることを特徴としている。
【0015】
請求項6記載の発明にかかるリードスイッチの輸送方法は請求項5に記載したものであり、磁石を電磁石とし、かつ、輸送後のリードスイッチを輸送用容器から取り出す時の前記電磁石は通電が停止されることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は第1の実施形態にかかるリードスイッチの組付構造を分解して示す説明図、図2は第2の実施形態にかかるリードスイッチの輸送構造を分解して示す説明図であり、図3はその変形例にかかるリードスイッチの輸送構造を分解して示す説明図である。なお、本発明の実施形態を示す図1〜図3において、従来形態を示す図4と基本的に異ならない部品、部分には同一符号を付している。
[第1の実施形態]
リードスイッチが組み込まれた電子機器の例としてはワイヤレス発信器が周知であり、セキュリティーセンサとしてのリードスイッチを具備したワイヤレス発信器は、別置された受信器へセキュリティー信号を送信するものとなっている。そして、この種のワイヤレス発信器は、図1で示すように、リードスイッチ3を含む各種の電子部品(図示省略)が実装された回路基板4を樹脂製の成型品であるケース本体1の内部に組み付けたうえ、このケース本体1の開放面、つまり、回路基板4の露出面を着脱自在なケース蓋5で覆うことにより構成されている。
【0017】
すなわち、このワイヤレス発信器におけるリードスイッチ3の組付構造では、本体ケース1を支持するための組立用パレット2を用意し、かつ、組立用パレット2でもって本体ケース1を支持した後、リードスイッチ3が実装された回路基板4を本体ケース1に組み付けることが行われる。そして、この際における組立用パレット2には、リードスイッチ3を実装した回路基板4の組み付け中はリードスイッチ3の接点を閉操作しておくための磁石7が設けられている。
【0018】
このような磁石7を組立用パレット2に設けた場合、図1中の拡大図で示すように、回路基板4に実装されたリードスイッチ3の接点同士は、磁石7により強制的に閉操作させられる。そのため、ケース本体1の開放面をケース蓋5で覆うのに際し、ケース蓋5に設けられた係止部5aを本体ケース1の被係止部1aにはめ込んで係合するのに伴って瞬間的な衝撃が発生し、発生した衝撃による荷重がリードスイッチ3に作用することがあっても、磁石7により閉操作させられたリードスイッチ3の接点同士が互いに離反する方向へ拡がって塑性変形することは起こらない。
【0019】
なお、必ずしも磁石7が組立用パレット2に常設されている必要はなく、リードスイッチ3が実装された回路基板4を本体ケース1に組み付ける時に使用される組立用パレット2に対し、磁石7を着脱可能として取り付けるようにしてもよい。すなわち、リードスイッチ3の接点を閉操作するための磁石7を必要な時のみ組立用パレット2に取り付けることとし、この組立用パレット2で支持された本体ケース1に対してリードスイッチ3が実装された回路基板4を組み付けるという組付方法も採用可能である。
[第2の実施形態]
ワイヤレス発信器等の電子機器に組み込まれるリードスイッチは、その多数個を輸送用容器に収納して一括的に輸送されるのが一般的であるが、これらの輸送時にあってもリードスイッチそれぞれの組付時と同じく、輸送に伴う衝撃が発生し、各リードスイッチに対して衝撃による荷重が作用することがある。そこで、リードスイッチの輸送構造では、図2で示すように、多数個のリードスイッチ3を収納する輸送用容器8に対し、リードスイッチ3の接点を一括して閉操作する磁石9を設けている。
【0020】
このような磁石9が輸送用容器8に設けられている場合、輸送用容器8に収納されたリードスイッチ3それぞれの接点同士は、磁石9によって強制的に閉操作させられる。従って、輸送に伴う衝撃が発生することがあっても、輸送用容器8に設けられた磁石9によって閉操作させられたリードスイッチ3の接点同士が離反する方向へ拡がって塑性変形することは起こり得ない。
【0021】
なお、常に磁石9を輸送用容器8に設けておく必要があるわけではなく、この輸送用容器8に対し、着脱可能な磁石9を取り付けるようにしてもよい。すなわち、各リードスイッチ3の接点を閉操作する磁石9を必要な時のみ輸送用容器8に取り付けるという輸送方法を採用することも可能である。
【0022】
また、本実施形態では磁石9が永久磁石であるとしているが、図3で示す変形例のように、輸送用容器8に設けた磁石9が電磁石であるとし、かつ、輸送された後のリードスイッチ3それぞれを輸送用容器8から取り出す時には、電磁石に対する通電を停止する輸送構造としてもよい。このような輸送構造であれば、輸送用容器8から取り出そうとした時のリードスイッチ3が数珠繋ぎ状態を呈する(図3参照)ことが回避可能となり、リードスイッチ3を取り出しやすくなる。
【0023】
なお、電磁石である磁石9が必ずしも輸送用容器8に常設されている必要はないのであり、輸送用容器8を使用してリードスイッチ3を輸送する時にのみ、この輸送用容器8に着脱可能な磁石9を取り付けることも可能である。すなわち、輸送用容器8に収納されたリードスイッチ3の接点を閉操作する電磁石である磁石9を必要とされる時だけ輸送用容器8に取り付けるようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】
請求項1及び請求項2に記載したリードスイッチの組付構造及び組付方法によれば、組立用パレットに設けられた磁石によりリードスイッチの接点同士が強制的に閉操作させられる。従って、成型品を構成するのに伴って瞬間的な衝撃が発生し、衝撃による荷重がリードスイッチに作用することがあっても、磁石により閉操作させられたリードスイッチの接点同士が互いに離反する方向へ拡がって塑性変形することは起こらない。また、このような構成であれば、リードスイッチを気泡性樹脂中に埋設しておく必要がなくなり、リードスイッチの組付作業を容易化して組付作業の手間を省くことができる。
【0025】
請求項3〜請求項6に記載したリードスイッチの輸送構造及び輸送方法を採用している場合には、輸送用容器に収納されたリードスイッチそれぞれの接点同士が磁石により強制的に閉操作させられる。そのため、輸送に伴う衝撃が発生しても、衝撃による荷重の作用によってリードスイッチの接点同士が離反する方向へ拡がって塑性変形することは起こらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態にかかるリードスイッチの組付構造及び組付方法を分解して示す説明図である。
【図2】第2の実施形態にかかるリードスイッチの輸送構造及び輸送方法を分解して示す説明図である。
【図3】その変形例にかかるリードスイッチの輸送構造及び輸送方法を分解して示す説明図である。
【図4】従来形態にかかるリードスイッチの組付構造を分解して示す説明図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 組立用パレット
3 リードスイッチ
4 回路基板
5 ケース蓋
7 磁石
【発明の属する技術分野】
本発明は、リードスイッチの組付構造及び組付方法、並びに、その輸送構造及び輸送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、リードスイッチが組み込まれた電子機器の例としては、ワイヤレス発信器、つまり、微弱電波を利用して別置された受信器にセキュリティー信号を送信するワイヤレス発信器が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。この種のワイヤレス発信器は、防犯センサーや火災センサー等に付設されたり、看護を要する独り寝の病人が看護人に緊急事態を報知したりする際に使用されるのが一般的である。
【0003】
そして、図示省略しているが、特許文献1に示されたワイヤレス発信器では、リードスイッチを含む各種の電子部品が実装された回路基板を樹脂製の成型品であるケース本体の内部に組み付け、回路基板の露出面を着脱自在なケース蓋で覆うことが行われる。また、特許文献2で示されたワイヤレス発信器においては、弾性を有する気泡性樹脂をケース本体の内部に充填し、かつ、リードスイッチを気泡性樹脂中に埋設することが実行されている。
【0004】
【特許文献1】
実公平6−35553号公報
【0005】
【特許文献2】
特開昭53−61047号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1で示されたワイヤレス発信器におけるリードスイッチの組付構造では、図4で示すように、成型品である本体ケース1を支持する組立用パレット2を用意し、かつ、この組立用パレット2で本体ケース1を支持した後、リードスイッチ3が実装された回路基板4を本体ケース1に組み付けることが行われる。次に、回路基板4が組み付けられた本体ケース1の開放面はケース蓋5で閉塞されることになり、この際、ケース蓋5に設けられた係止部5aの各々は、本体ケース1の所定位置ごとに設けられた被係止部1aにはめ込んで係合される。
【0007】
ところが、このような組付構造である場合には、本体ケース1の被係止部1aにケース蓋5の係止部5aをはめ込んで係合するのに伴って瞬間的な衝撃が発生し、回路基板4に実装されたリードスイッチ3に対して衝撃による荷重が作用することがある。その結果、図4中の拡大図で示すように、リードスイッチ3の接点同士が離反する方向(矢印で示す)へ拡がって塑性変形することがあり、このようになっていると、リードスイッチ3本来の機能が実現できなくなる。
【0008】
一方、特許文献2で開示されたリードスイッチの組付構造であれば、リードスイッチが気泡性樹脂中に埋設されているので、衝撃が伝わりにくく、その結果として衝撃による荷重の作用に伴ってリードスイッチ3の接点が変形することは起こりがたい。しかしながら、気泡性樹脂をケース本体の内部に充填したうえでリードスイッチを埋設しなければならず、リードスイッチの組付作業に煩わしい手間を要してしまう。
【0009】
本発明はこれらの不都合に鑑みて創案されたものであり、リードスイッチの組付作業に伴う瞬間的な衝撃による荷重が発生してもリードスイッチの接点が変形することはなく、変形防止に煩わしい手間を要することもないリードスイッチの組付構造及び組付方法を提供することを目的としている。また、多数個のリードスイッチを輸送する場合にも上記同様の不都合が生じるので、これらの不都合を生じる恐れがないリードスイッチの輸送構造及び輸送方法をも提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明にかかるリードスイッチの組付構造は、リードスイッチを実装した基板が組み付けられる成型品を支持する組立用パレットに、前記基板の組み付け中は前記リードスイッチの接点を閉操作する磁石を設けたことを特徴としている。
【0011】
請求項2記載の発明にかかるリードスイッチの組付方法は、リードスイッチを実装した基板を成型品に組み付ける時は、前記リードスイッチの接点を閉操作する磁石を前記組立用パレットに設けることを特徴としている。
【0012】
請求項3記載の発明にかかるリードスイッチの輸送構造は、多数個のリードスイッチを収納する輸送用容器に、前記リードスイッチの接点を一括して閉操作する磁石を設けたことを特徴としている。
【0013】
請求項4記載の発明にかかるリードスイッチの輸送構造は請求項3に記載したものであり、磁石を電磁石とし、かつ、輸送後のリードスイッチを輸送用容器から取り出す時の前記電磁石は通電が停止されるものであることを特徴とする。
【0014】
請求項5記載の発明にかかるリードスイッチの輸送方法は、多数個のリードスイッチを輸送用容器に収納して輸送する時、前記リードスイッチの接点を一括して閉操作する磁石を前記輸送用容器に設けることを特徴としている。
【0015】
請求項6記載の発明にかかるリードスイッチの輸送方法は請求項5に記載したものであり、磁石を電磁石とし、かつ、輸送後のリードスイッチを輸送用容器から取り出す時の前記電磁石は通電が停止されることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は第1の実施形態にかかるリードスイッチの組付構造を分解して示す説明図、図2は第2の実施形態にかかるリードスイッチの輸送構造を分解して示す説明図であり、図3はその変形例にかかるリードスイッチの輸送構造を分解して示す説明図である。なお、本発明の実施形態を示す図1〜図3において、従来形態を示す図4と基本的に異ならない部品、部分には同一符号を付している。
[第1の実施形態]
リードスイッチが組み込まれた電子機器の例としてはワイヤレス発信器が周知であり、セキュリティーセンサとしてのリードスイッチを具備したワイヤレス発信器は、別置された受信器へセキュリティー信号を送信するものとなっている。そして、この種のワイヤレス発信器は、図1で示すように、リードスイッチ3を含む各種の電子部品(図示省略)が実装された回路基板4を樹脂製の成型品であるケース本体1の内部に組み付けたうえ、このケース本体1の開放面、つまり、回路基板4の露出面を着脱自在なケース蓋5で覆うことにより構成されている。
【0017】
すなわち、このワイヤレス発信器におけるリードスイッチ3の組付構造では、本体ケース1を支持するための組立用パレット2を用意し、かつ、組立用パレット2でもって本体ケース1を支持した後、リードスイッチ3が実装された回路基板4を本体ケース1に組み付けることが行われる。そして、この際における組立用パレット2には、リードスイッチ3を実装した回路基板4の組み付け中はリードスイッチ3の接点を閉操作しておくための磁石7が設けられている。
【0018】
このような磁石7を組立用パレット2に設けた場合、図1中の拡大図で示すように、回路基板4に実装されたリードスイッチ3の接点同士は、磁石7により強制的に閉操作させられる。そのため、ケース本体1の開放面をケース蓋5で覆うのに際し、ケース蓋5に設けられた係止部5aを本体ケース1の被係止部1aにはめ込んで係合するのに伴って瞬間的な衝撃が発生し、発生した衝撃による荷重がリードスイッチ3に作用することがあっても、磁石7により閉操作させられたリードスイッチ3の接点同士が互いに離反する方向へ拡がって塑性変形することは起こらない。
【0019】
なお、必ずしも磁石7が組立用パレット2に常設されている必要はなく、リードスイッチ3が実装された回路基板4を本体ケース1に組み付ける時に使用される組立用パレット2に対し、磁石7を着脱可能として取り付けるようにしてもよい。すなわち、リードスイッチ3の接点を閉操作するための磁石7を必要な時のみ組立用パレット2に取り付けることとし、この組立用パレット2で支持された本体ケース1に対してリードスイッチ3が実装された回路基板4を組み付けるという組付方法も採用可能である。
[第2の実施形態]
ワイヤレス発信器等の電子機器に組み込まれるリードスイッチは、その多数個を輸送用容器に収納して一括的に輸送されるのが一般的であるが、これらの輸送時にあってもリードスイッチそれぞれの組付時と同じく、輸送に伴う衝撃が発生し、各リードスイッチに対して衝撃による荷重が作用することがある。そこで、リードスイッチの輸送構造では、図2で示すように、多数個のリードスイッチ3を収納する輸送用容器8に対し、リードスイッチ3の接点を一括して閉操作する磁石9を設けている。
【0020】
このような磁石9が輸送用容器8に設けられている場合、輸送用容器8に収納されたリードスイッチ3それぞれの接点同士は、磁石9によって強制的に閉操作させられる。従って、輸送に伴う衝撃が発生することがあっても、輸送用容器8に設けられた磁石9によって閉操作させられたリードスイッチ3の接点同士が離反する方向へ拡がって塑性変形することは起こり得ない。
【0021】
なお、常に磁石9を輸送用容器8に設けておく必要があるわけではなく、この輸送用容器8に対し、着脱可能な磁石9を取り付けるようにしてもよい。すなわち、各リードスイッチ3の接点を閉操作する磁石9を必要な時のみ輸送用容器8に取り付けるという輸送方法を採用することも可能である。
【0022】
また、本実施形態では磁石9が永久磁石であるとしているが、図3で示す変形例のように、輸送用容器8に設けた磁石9が電磁石であるとし、かつ、輸送された後のリードスイッチ3それぞれを輸送用容器8から取り出す時には、電磁石に対する通電を停止する輸送構造としてもよい。このような輸送構造であれば、輸送用容器8から取り出そうとした時のリードスイッチ3が数珠繋ぎ状態を呈する(図3参照)ことが回避可能となり、リードスイッチ3を取り出しやすくなる。
【0023】
なお、電磁石である磁石9が必ずしも輸送用容器8に常設されている必要はないのであり、輸送用容器8を使用してリードスイッチ3を輸送する時にのみ、この輸送用容器8に着脱可能な磁石9を取り付けることも可能である。すなわち、輸送用容器8に収納されたリードスイッチ3の接点を閉操作する電磁石である磁石9を必要とされる時だけ輸送用容器8に取り付けるようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】
請求項1及び請求項2に記載したリードスイッチの組付構造及び組付方法によれば、組立用パレットに設けられた磁石によりリードスイッチの接点同士が強制的に閉操作させられる。従って、成型品を構成するのに伴って瞬間的な衝撃が発生し、衝撃による荷重がリードスイッチに作用することがあっても、磁石により閉操作させられたリードスイッチの接点同士が互いに離反する方向へ拡がって塑性変形することは起こらない。また、このような構成であれば、リードスイッチを気泡性樹脂中に埋設しておく必要がなくなり、リードスイッチの組付作業を容易化して組付作業の手間を省くことができる。
【0025】
請求項3〜請求項6に記載したリードスイッチの輸送構造及び輸送方法を採用している場合には、輸送用容器に収納されたリードスイッチそれぞれの接点同士が磁石により強制的に閉操作させられる。そのため、輸送に伴う衝撃が発生しても、衝撃による荷重の作用によってリードスイッチの接点同士が離反する方向へ拡がって塑性変形することは起こらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態にかかるリードスイッチの組付構造及び組付方法を分解して示す説明図である。
【図2】第2の実施形態にかかるリードスイッチの輸送構造及び輸送方法を分解して示す説明図である。
【図3】その変形例にかかるリードスイッチの輸送構造及び輸送方法を分解して示す説明図である。
【図4】従来形態にかかるリードスイッチの組付構造を分解して示す説明図である。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 組立用パレット
3 リードスイッチ
4 回路基板
5 ケース蓋
7 磁石
Claims (6)
- リードスイッチを実装した基板が組み付けられる成型品を支持する組立用パレットに、前記基板の組み付け中は前記リードスイッチの接点を閉操作する磁石を設けたことを特徴とするリードスイッチの組付構造。
- リードスイッチを実装した基板を成型品に組み付ける時は、前記リードスイッチの接点を閉操作する磁石を前記組立用パレットに設けることを特徴とするリードスイッチの組付方法。
- 多数個のリードスイッチを収納する輸送用容器に、前記リードスイッチの接点を一括して閉操作する磁石を設けたことを特徴とするリードスイッチの輸送構造。
- 磁石を電磁石とし、かつ、輸送後のリードスイッチを輸送用容器から取り出す時の前記電磁石は通電が停止されるものであることを特徴とする請求項3に記載したリードスイッチの輸送構造。
- 多数個のリードスイッチを輸送用容器に収納して輸送する時は、前記リードスイッチの接点を一括して閉操作する磁石を前記輸送用容器に設けることを特徴とするリードスイッチの輸送方法。
- 磁石を電磁石とし、かつ、輸送後のリードスイッチを輸送用容器から取り出す時の前記電磁石は通電が停止されることを特徴とする請求項5に記載したリードスイッチの輸送方法。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102455442A (zh) * | 2010-10-21 | 2012-05-16 | 迎辉科技股份有限公司 | 定位装置 |
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2003
- 2003-03-24 JP JP2003080953A patent/JP2004288529A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102455442A (zh) * | 2010-10-21 | 2012-05-16 | 迎辉科技股份有限公司 | 定位装置 |
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