JP2004287847A - 匿名化権限分散化システム、匿名化権限分散化方法、匿名化権限分散化装置、匿名化権限分散化方法、および、プログラム - Google Patents

匿名化権限分散化システム、匿名化権限分散化方法、匿名化権限分散化装置、匿名化権限分散化方法、および、プログラム Download PDF

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大介 松下
Masateru Aragai
匡輝 新貝
Jiro Furudono
次郎 古殿
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Abstract

【課題】匿名化権限を分散化することにより、個人を特定される可能性を低減することができる匿名化権限分散化システム等を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明にかかるシステム等は、匿名化権限分散化装置100は、病院システム200にて匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得し、取得された表現型情報を匿名化し、取得された生体サンプルに基づいてタイピングシステム400にてタイピングされた遺伝子多型情報を取得し、取得された遺伝子多型情報を匿名化し、匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報とを対応付け、研究機関システム500は、匿名化権限分散化装置100にて対応付けられた匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報を取得し、取得された匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報に基づいて、突き合わせ解析を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、匿名化権限分散化システム、匿名化権限分散化方法、匿名化権限分散化装置、匿名化権限分散化方法、および、プログラムに関し、特に、匿名化権限を分散化することにより、個人を特定される可能性を低減することができる匿名化権限分散化システム、匿名化権限分散化方法、匿名化権限分散化装置、匿名化権限分散化方法、および、プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、遺伝子等の研究が進展するに伴い、複数の医療機関の協力を得て大規模に患者を募集して研究を推進する機運が高まっている。
【0003】
このような状況の中、例えば、医療機関が治験対象者に対して行う投薬および検査等のいわゆる治験行為を情報管理の面から支援することで、治験の効率化と正確性を図っている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
しかし、この研究は遺伝子を取り扱うため、遺伝子情報から個人が特定されない仕組みを開発する必要がある。
【0005】
従来は、この情報をどの個人の情報なのかわからなくするために、乱数やハッシュ値などによる匿名化が行われてきた。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−142978号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、匿名化処理を行った側(匿名情報の送り手側)が悪意を持った研究者(匿名情報の受け手)と結託した場合、個人が特定されてしまう可能性があるという問題点がある。
【0008】
このように、従来のシステム等は数々の問題点を有しており、その結果、システムの利用者および管理者のいずれにとっても、利便性が悪く、また、利用効率が悪いものであった。
【0009】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、匿名化権限を分散化することにより、個人を特定される可能性を低減することができる匿名化権限分散化システム、匿名化権限分散化方法、匿名化権限分散化装置、匿名化権限分散化方法、および、プログラムを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、請求項1に記載の匿名化権限分散化システムは、各病院が管理する病院システムと、匿名化権限分散化装置と、生体サンプルをタイピングして遺伝子多型情報を作成するタイピングシステムと、知識データベースを作成する研究機関システムとをネットワークを介して通信可能に接続した匿名化権限分散化システムであって、上記匿名化権限分散化装置は、上記病院システムにて匿名化された患者の患者識別情報に対応する上記生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得する取得手段と、上記取得手段により取得された上記表現型情報を匿名化する表現型情報匿名化手段と、上記取得手段により取得された上記生体サンプルに基づいて上記タイピングシステムにてタイピングされた上記遺伝子多型情報を取得する遺伝子多型情報取得手段と、上記遺伝子多型情報取得手段により取得された上記遺伝子多型情報を匿名化する遺伝子多型情報匿名化手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
このシステムによれば、匿名化権限分散化装置は、病院システムにて匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得し、取得された表現型情報を匿名化し、取得された生体サンプルに基づいてタイピングシステムにてタイピングされた遺伝子多型情報を取得し、取得された遺伝子多型情報を匿名化するので、病院システムでの匿名化に加えて、研究機関システム以外の中立的な第三者機関で匿名化のみを再度行うことで病院と研究機関システムの情報だけでは個人を特定できないようにすることができる。
【0012】
また、このシステムによれば、病院、研究機関システムともに安心して個人情報のやり取りをすることができるので、セキュリティ対策にかけるコストを低減することができる。
【0013】
また、請求項2に記載の匿名化権限分散化システムは、請求項1に記載の匿名化権限分散化システムにおいて、上記匿名化権限分散化装置は、上記表現型情報匿名化手段および上記遺伝子多型情報匿名化手段において、同一の匿名化の手法を用いて上記表現型情報および上記遺伝子多型情報を匿名化することを特徴とする。
【0014】
このシステムによれば、匿名化権限分散化装置は、表現型情報匿名化手段および遺伝子多型情報匿名化手段において、同一の匿名化の手法を用いて表現型情報および遺伝子多型情報を匿名化するので、匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報との対応付けの処理を省くことができる。
【0015】
また、請求項3に記載の匿名化権限分散化システムは、請求項1または2に記載の匿名化権限分散化システムにおいて、上記匿名化権限分散化装置は、同一人から取得された、上記表現型情報匿名化手段により匿名化された上記表現型情報と、上記遺伝子多型情報匿名化手段により匿名化された上記遺伝子多型情報とを対応付ける対応付け手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0016】
このシステムによれば、匿名化権限分散化装置は、同一人から取得された、匿名化された表現型情報と、匿名化された遺伝子多型情報とを対応付けるので、対応付けられた匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報とを解析等に利用することができる。
【0017】
また、請求項4に記載の匿名化権限分散化システムは、請求項1から3のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化システムにおいて、上記研究機関システムは、上記匿名化権限分散化装置にて対応付けられた上記匿名化された上記表現型情報および上記匿名化された上記遺伝子多型情報を取得する匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得手段と、上記匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得手段により取得された上記匿名化された上記表現型情報および上記匿名化された上記遺伝子多型情報に基づいて、突き合わせ解析を行う突き合わせ解析手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【0018】
このシステムによれば、研究機関システムは、匿名化権限分散化装置にて対応付けられた匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報を取得し、取得された匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報に基づいて、突き合わせ解析を行うので、効率よく知識データベースを作成することができる。
【0019】
また、請求項5に記載の匿名化権限分散化システムは、請求項1から4のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化システムにおいて、上記遺伝子多型情報は、SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであることを特徴とする。
【0020】
これは遺伝子多型情報の一例を一層具体的に示すものである。このシステムによれば、遺伝子多型情報は、SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであるので、現在において研究が進んでいる領域であるSNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報を用いることができる。
【0021】
また、請求項6に記載の匿名化権限分散化システムは、請求項1から5のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化システムにおいて、上記生体サンプルは、血液サンプルであることを特徴とする。
【0022】
これは生体サンプルの一例を一層具体的に示すものである。このシステムによれば、生体サンプルは、血液サンプルであるので、患者から容易に採取および解析することができる。
【0023】
また、本発明は匿名化権限分散方法に関するものであり、請求項7に記載の匿名化権限分散方法は、各病院が管理する病院システムと、匿名化権限分散化装置と、生体サンプルをタイピングして遺伝子多型情報を作成するタイピングシステムと、知識データベースを作成する研究機関システムとをネットワークを介して通信可能に接続した匿名化権限分散化システムを用いて実行される匿名化権限分散方法であって、上記匿名化権限分散化装置において、上記病院システムにて匿名化された患者の患者識別情報に対応する上記生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得する取得ステップと、上記匿名化権限分散化装置において、上記取得ステップにより取得された上記表現型情報を匿名化する表現型情報匿名化ステップと、上記匿名化権限分散化装置において、上記取得ステップにより取得された上記生体サンプルに基づいて上記タイピングシステムにてタイピングされた上記遺伝子多型情報を取得する遺伝子多型情報取得ステップと、上記匿名化権限分散化装置において、上記遺伝子多型情報取得ステップにより取得された上記遺伝子多型情報を匿名化する遺伝子多型情報匿名化ステップとを含むことを特徴とする。
【0024】
この方法によれば、匿名化権限分散化装置において、病院システムにて匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得し、匿名化権限分散化装置において、取得された表現型情報を匿名化し、匿名化権限分散化装置において、取得された生体サンプルに基づいてタイピングシステムにてタイピングされた遺伝子多型情報を取得し、匿名化権限分散化装置において、取得された遺伝子多型情報を匿名化するので、病院システムでの匿名化に加えて、研究機関システム以外の中立的な第三者機関で匿名化のみを再度行うことで病院と研究機関システムの情報だけでは個人を特定できないようにすることができる。
【0025】
また、この方法によれば、病院、研究機関システムともに安心して個人情報のやり取りをすることができるので、セキュリティ対策にかけるコストを低減することができる。
【0026】
また、請求項8に記載の匿名化権限分散方法は、請求項7に記載の匿名化権限分散方法において、上記匿名化権限分散化装置において、上記表現型情報匿名化ステップおよび上記遺伝子多型情報匿名化ステップにおいて、同一の匿名化の手法を用いて上記表現型情報および上記遺伝子多型情報を匿名化することを特徴とする。
【0027】
この方法によれば、匿名化権限分散化装置において、表現型情報匿名化ステップおよび遺伝子多型情報匿名化ステップにおいて、同一の匿名化の手法を用いて表現型情報および遺伝子多型情報を匿名化するので、匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報との対応付けの処理を省くことができる。
【0028】
また、請求項9に記載の匿名化権限分散方法は、請求項7または8に記載の匿名化権限分散方法において、上記匿名化権限分散化装置において、同一人から取得された、上記表現型情報匿名化ステップにより匿名化された上記表現型情報と、上記遺伝子多型情報匿名化ステップにより匿名化された上記遺伝子多型情報とを対応付ける対応付けステップをさらに含むことを特徴とする。
【0029】
この方法によれば、匿名化権限分散化装置において、同一人から取得された、匿名化された表現型情報と、匿名化された遺伝子多型情報とを対応付けるので、対応付けられた匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報とを解析等に利用することができる。
【0030】
また、請求項10に記載の匿名化権限分散方法は、請求項7から9のいずれか一つに記載の匿名化権限分散方法において、上記研究機関システムにおいて、上記匿名化権限分散化装置にて対応付けられた上記匿名化された上記表現型情報および上記匿名化された上記遺伝子多型情報を取得する匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得ステップと、上記研究機関システムにおいて、上記匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得ステップにより取得された上記匿名化された上記表現型情報および上記匿名化された上記遺伝子多型情報に基づいて、突き合わせ解析を行う突き合わせ解析ステップとをさらに含むことを特徴とする。
【0031】
この方法によれば、研究機関システムにおいて、匿名化権限分散化装置にて対応付けられた匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報を取得し、研究機関システムにおいて、取得された匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報に基づいて、突き合わせ解析を行うので、効率よく知識データベースを作成することができる。
【0032】
また、請求項11に記載の匿名化権限分散方法は、請求項7から10のいずれか一つに記載の匿名化権限分散方法において、上記遺伝子多型情報は、SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであることを特徴とする。
【0033】
これは遺伝子多型情報の一例を一層具体的に示すものである。この方法によれば、遺伝子多型情報は、SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであるので、現在において研究が進んでいる領域であるSNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報を用いることができる。
【0034】
また、請求項12に記載の匿名化権限分散化方法は、請求項7から11のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化方法において、上記生体サンプルは、血液サンプルであることを特徴とする。
【0035】
これは生体サンプルの一例を一層具体的に示すものである。この方法によれば、生体サンプルは、血液サンプルであるので、患者から容易に採取および解析することができる。
【0036】
また、本発明は匿名化権限分散化装置に関するものであり、請求項13に記載の匿名化権限分散化装置は、予め匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得する取得手段と、上記取得手段により取得された上記表現型情報を匿名化する表現型情報匿名化手段と、上記取得手段により取得された上記生体サンプルに基づいてタイピングされた遺伝子多型情報を取得する遺伝子多型情報取得手段と、上記遺伝子多型情報取得手段により取得された上記遺伝子多型情報を匿名化する遺伝子多型情報匿名化手段とを備えたことを特徴とする。
【0037】
この装置によれば、予め匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得し、取得された表現型情報を匿名化し、取得された生体サンプルに基づいてタイピングされた遺伝子多型情報を取得し、取得された遺伝子多型情報を匿名化するので、病院システムでの匿名化に加えて、研究機関システム以外の中立的な第三者機関で匿名化のみを再度行うことで病院と研究機関システムの情報だけでは個人を特定できないようにすることができる。
【0038】
また、この装置によれば、病院、研究機関システムともに安心して個人情報のやり取りをすることができるので、セキュリティ対策にかけるコストを低減することができる。
【0039】
また、請求項14に記載の匿名化権限分散化装置は、請求項13に記載の匿名化権限分散化装置において、上記表現型情報匿名化手段および上記遺伝子多型情報匿名化手段において、同一の匿名化の手法を用いて上記表現型情報および上記遺伝子多型情報を匿名化することを特徴とする。
【0040】
この装置によれば、表現型情報匿名化手段および遺伝子多型情報匿名化手段において、同一の匿名化の手法を用いて表現型情報および遺伝子多型情報を匿名化するので、匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報との対応付けの処理を省くことができる。
【0041】
また、請求項15に記載の匿名化権限分散化装置は、請求項13または14に記載の匿名化権限分散化装置において、同一人から取得された、上記表現型情報匿名化手段により匿名化された上記表現型情報と、上記遺伝子多型情報匿名化手段により匿名化された上記遺伝子多型情報とを対応付ける対応付け手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0042】
この装置によれば、同一人から取得された、匿名化された表現型情報と、匿名化された遺伝子多型情報とを対応付けるので、対応付けられた匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報とを解析等に利用することができる。
【0043】
また、請求項16に記載の匿名化権限分散化装置は、請求項13から15のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化装置において、対応付けられた上記匿名化された上記表現型情報および上記匿名化された上記遺伝子多型情報を送信する匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報送信手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0044】
この装置によれば、対応付けられた匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報を送信するので、ネットワーク等を介して匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報の共有化を容易に図ることができる。
【0045】
また、請求項17に記載の匿名化権限分散化装置は、請求項13から16のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化装置において、上記遺伝子多型情報は、SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであることを特徴とする。
【0046】
これは遺伝子多型情報の一例を一層具体的に示すものである。この装置によれば、遺伝子多型情報は、SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであるので、現在において研究が進んでいる領域であるSNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報を用いることができる。
【0047】
また、請求項18に記載の匿名化権限分散化装置は、請求項13から17のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化装置において、上記生体サンプルは、血液サンプルであることを特徴とする。
【0048】
これは生体サンプルの一例を一層具体的に示すものである。この装置によれば、生体サンプルは、血液サンプルであるので、患者から容易に採取および解析することができる。
【0049】
また、本発明は匿名化権限分散化方法に関するものであり、請求項19に記載の匿名化権限分散化方法は、予め匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得する取得ステップと、上記取得ステップにより取得された上記表現型情報を匿名化する表現型情報匿名化ステップと、上記取得ステップにより取得された上記生体サンプルに基づいてタイピングされた遺伝子多型情報を取得する遺伝子多型情報取得ステップと、上記遺伝子多型情報取得ステップにより取得された上記遺伝子多型情報を匿名化する遺伝子多型情報匿名化ステップとを含むことを特徴とする。
【0050】
この方法によれば、予め匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得し、取得された表現型情報を匿名化し、取得された生体サンプルに基づいてタイピングされた遺伝子多型情報を取得し、取得された遺伝子多型情報を匿名化するので、病院システムでの匿名化に加えて、研究機関システム以外の中立的な第三者機関で匿名化のみを再度行うことで病院と研究機関システムの情報だけでは個人を特定できないようにすることができる。
【0051】
また、この方法によれば、病院、研究機関システムともに安心して個人情報のやり取りをすることができるので、セキュリティ対策にかけるコストを低減することができる。
【0052】
また、請求項20に記載の匿名化権限分散化方法は、請求項19に記載の匿名化権限分散化方法において、上記表現型情報匿名化ステップおよび上記遺伝子多型情報匿名化ステップにおいて、同一の匿名化の手法を用いて上記表現型情報および上記遺伝子多型情報を匿名化することを特徴とする。
【0053】
この方法によれば、表現型情報匿名化手段および遺伝子多型情報匿名化手段において、同一の匿名化の手法を用いて表現型情報および遺伝子多型情報を匿名化するので、匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報との対応付けの処理を省くことができる。
【0054】
また、請求項21に記載の匿名化権限分散化方法は、請求項19または20に記載の匿名化権限分散化方法において、同一人から取得された、上記表現型情報匿名化ステップにより匿名化された上記表現型情報と、上記遺伝子多型情報匿名化ステップにより匿名化された上記遺伝子多型情報とを対応付ける対応付けステップをさらに含むことを特徴とする。
【0055】
この方法によれば、同一人から取得された、匿名化された表現型情報と、匿名化された遺伝子多型情報とを対応付けるので、対応付けられた匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報とを解析等に利用することができる。
【0056】
また、請求項22に記載の匿名化権限分散化方法は、請求項19から21のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化方法において、対応付けられた上記匿名化された上記表現型情報および上記匿名化された上記遺伝子多型情報を送信する匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報送信ステップをさらに含むことを特徴とする。
【0057】
この方法によれば、対応付けられた匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報を送信するので、ネットワーク等を介して匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報の共有化を容易に図ることができる。
【0058】
また、請求項23に匿名化権限分散化方法は、請求項19から22のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化方法において、上記遺伝子多型情報は、SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであることを特徴とする。
【0059】
これは遺伝子多型情報の一例を一層具体的に示すものである。この方法によれば、遺伝子多型情報は、SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであるので、現在において研究が進んでいる領域であるSNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報を用いることができる。
【0060】
また、請求項24に匿名化権限分散化方法は、請求項19から23のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化方法において、上記生体サンプルは、血液サンプルであることを特徴とする。
【0061】
これは生体サンプルの一例を一層具体的に示すものである。この方法によれば、生体サンプルは、血液サンプルであるので、患者から容易に採取および解析することができる。
【0062】
また、本発明はプログラムに関するものであり、請求項25に記載の匿名化権限分散化方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムは、予め匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得する取得ステップと、上記取得ステップにより取得された上記表現型情報を匿名化する表現型情報匿名化ステップと、上記取得ステップにより取得された上記生体サンプルに基づいてタイピングされた遺伝子多型情報を取得する遺伝子多型情報取得ステップと、上記遺伝子多型情報取得ステップにより取得された上記遺伝子多型情報を匿名化する遺伝子多型情報匿名化ステップとを含むことを特徴とする。
【0063】
このプログラムによれば、予め匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得し、取得された表現型情報を匿名化し、取得された生体サンプルに基づいてタイピングされた遺伝子多型情報を取得し、取得された遺伝子多型情報を匿名化するので、病院システムでの匿名化に加えて、研究機関システム以外の中立的な第三者機関で匿名化のみを再度行うことで病院と研究機関システムの情報だけでは個人を特定できないようにすることができる。
【0064】
また、このプログラムによれば、病院、研究機関システムともに安心して個人情報のやり取りをすることができるので、セキュリティ対策にかけるコストを低減することができる。
【0065】
また、請求項26に記載のプログラムは、請求項25に記載のプログラムにおいて、上記表現型情報匿名化ステップおよび上記遺伝子多型情報匿名化ステップにおいて、同一の匿名化の手法を用いて上記表現型情報および上記遺伝子多型情報を匿名化することを特徴とする。
【0066】
このプログラムによれば、表現型情報匿名化手段および遺伝子多型情報匿名化手段において、同一の匿名化の手法を用いて表現型情報および遺伝子多型情報を匿名化するので、匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報との対応付けの処理を省くことができる。
【0067】
また、請求項27に記載のプログラムは、請求項25または26に記載のプログラムにおいて、同一人から取得された、上記表現型情報匿名化ステップにより匿名化された上記表現型情報と、上記遺伝子多型情報匿名化ステップにより匿名化された上記遺伝子多型情報とを対応付ける対応付けステップをさらに含むことを特徴とする。
【0068】
このプログラムによれば、同一人から取得された、匿名化された表現型情報と、匿名化された遺伝子多型情報とを対応付けるので、対応付けられた匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報とを解析等に利用することができる。
【0069】
また、請求項28に記載のプログラムは、請求項25から27のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、対応付けられた上記匿名化された上記表現型情報および上記匿名化された上記遺伝子多型情報を送信する匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報送信ステップをさらに含むことを特徴とする。
【0070】
このプログラムによれば、対応付けられた匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報を送信するので、ネットワーク等を介して匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報の共有化を容易に図ることができる。
【0071】
また、請求項29にプログラムは、請求項25から28のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、上記遺伝子多型情報は、SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであることを特徴とする。
【0072】
これは遺伝子多型情報の一例を一層具体的に示すものである。このプログラムによれば、遺伝子多型情報は、SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであるので、現在において研究が進んでいる領域であるSNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報を用いることができる。
【0073】
また、請求項30にプログラムは、請求項25から29のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、上記生体サンプルは、血液サンプルであることを特徴とする。
【0074】
これは生体サンプルの一例を一層具体的に示すものである。このプログラムによれば、生体サンプルは、血液サンプルであるので、患者から容易に採取および解析することができる。
【0075】
また、本発明は匿名化権限分散化システムに関するものであり、請求項31に記載の匿名化権限分散化システムは、各病院が管理する病院システムと、匿名化権限分散化装置と、生体サンプルをタイピングして遺伝子多型情報を作成するタイピングシステムと、知識データベースを作成する研究機関システムとを含む匿名化権限分散化システムであって、上記匿名化権限分散化装置は、上記病院システムにて匿名化された患者の患者識別情報に対応する上記生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得する取得手段と、上記取得手段により取得された上記表現型情報を匿名化する表現型情報匿名化手段と、上記取得手段により取得された上記生体サンプルに基づいて上記タイピングシステムにてタイピングされた上記遺伝子多型情報を取得する遺伝子多型情報取得手段と、上記遺伝子多型情報取得手段により取得された上記遺伝子多型情報を匿名化する遺伝子多型情報匿名化手段とを備えたことを特徴とする。
【0076】
このシステムによれば、匿名化権限分散化装置は、病院システムにて匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得し、取得された表現型情報を匿名化し、取得された生体サンプルに基づいてタイピングシステムにてタイピングされた遺伝子多型情報を取得し、取得された遺伝子多型情報を匿名化するので、病院システムでの匿名化に加えて、研究機関システム以外の中立的な第三者機関で匿名化のみを再度行うことで病院と研究機関システムの情報だけでは個人を特定できないようにすることができる。
【0077】
また、このシステムによれば、病院、研究機関システムともに安心して個人情報のやり取りをすることができるので、セキュリティ対策にかけるコストを低減することができる。
【0078】
また、請求項32に記載の匿名化権限分散化システムは、請求項31に記載の匿名化権限分散化システムにおいて、上記匿名化権限分散化装置は、上記表現型情報匿名化手段および上記遺伝子多型情報匿名化手段において、同一の匿名化の手法を用いて上記表現型情報および上記遺伝子多型情報を匿名化することを特徴とする。
【0079】
このシステムによれば、匿名化権限分散化装置は、表現型情報匿名化手段および遺伝子多型情報匿名化手段において、同一の匿名化の手法を用いて表現型情報および遺伝子多型情報を匿名化するので、匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報との対応付けの処理を省くことができる。
【0080】
また、請求項33に記載の匿名化権限分散化システムは、請求項31または32に記載の匿名化権限分散化システムにおいて、上記匿名化権限分散化装置は、同一人から取得された、上記表現型情報匿名化手段により匿名化された上記表現型情報と、上記遺伝子多型情報匿名化手段により匿名化された上記遺伝子多型情報とを対応付ける対応付け手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0081】
このシステムによれば、匿名化権限分散化装置は、同一人から取得された、匿名化された表現型情報と、匿名化された遺伝子多型情報とを対応付けるので、対応付けられた匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報とを解析等に利用することができる。
【0082】
また、請求項34に記載の匿名化権限分散化システムは、請求項31から33のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化システムにおいて、上記研究機関システムは、上記匿名化権限分散化装置にて対応付けられた上記匿名化された上記表現型情報および上記匿名化された上記遺伝子多型情報を取得する匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得手段と、上記匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得手段により取得された上記匿名化された上記表現型情報および上記匿名化された上記遺伝子多型情報に基づいて、突き合わせ解析を行う突き合わせ解析手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【0083】
このシステムによれば、研究機関システムは、匿名化権限分散化装置にて対応付けられた匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報を取得し、取得された匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報に基づいて、突き合わせ解析を行うので、効率よく知識データベースを作成することができる。
【0084】
また、請求項35に記載の匿名化権限分散化システムは、請求項31から34のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化システムにおいて、上記遺伝子多型情報は、SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであることを特徴とする。
【0085】
これは遺伝子多型情報の一例を一層具体的に示すものである。このシステムによれば、遺伝子多型情報は、SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであるので、現在において研究が進んでいる領域であるSNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報を用いることができる。
【0086】
また、請求項36に記載の匿名化権限分散化システムは、請求項31から35のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化システムにおいて、上記生体サンプルは、血液サンプルであることを特徴とする。
【0087】
これは生体サンプルの一例を一層具体的に示すものである。このシステムによれば、生体サンプルは、血液サンプルであるので、患者から容易に採取および解析することができる。
【0088】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる匿名化権限分散化システム、匿名化権限分散化方法、匿名化権限分散化装置、匿名化権限分散化方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0089】
[本発明の概要]
以下、本発明の概要について説明し、その後、本発明の構成および処理等について詳細に説明する。図1は、本発明における匿名化権限分散化システムの基本原理を示す図である。
【0090】
なお、本発明において、病院システムと、匿名化権限分散化装置と、タイピングシステムと、研究機関システムとをネットワークを介して通信可能に接続した場合を一例に説明するが、本発明はかかる場合に限定されることなく、例えば、ネットワークを介さずに、情報が記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、MO、フレキシブルディスクなど)を物理的な輸送手段により輸送し、当該記録媒体を読み取り、情報を取得するなどしてもよい。
【0091】
まず、匿名化権限分散化装置は、病院システムにて匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得し、取得された表現型情報を表現型情報ファイルの所定の領域に格納する(ステップS−1)。
【0092】
ついで、匿名化権限分散化装置は、ステップS−1にて取得された表現型情報を匿名化し、匿名化表現型情報ファイルの所定の領域に格納する(ステップS−2)。
【0093】
ついで、匿名化権限分散化装置は、取得された生体サンプルに基づいてタイピングシステムにてタイピングされた遺伝子多型情報を取得し、遺伝子多型情報ファイルの所定の領域に格納する(ステップS−3)。
【0094】
ここで、当該取得は、例えば、タイピングシステムより物理的な輸送手段にて輸送された記録媒体(例えば、MO、フレキシブルディスクなど)を読み取り、遺伝子多型情報を取得してもよい。また、ネットワークを介してタイピングシステムから送信された遺伝子多型情報を取得してもよい。
【0095】
さらに、匿名化権限分散化装置は、ステップS−3にて取得された遺伝子多型情報を匿名化し、匿名化遺伝子多型情報ファイルの所定の領域に格納する(ステップS−4)。
【0096】
ここで、匿名化権限分散化装置において、ステップS−2およびステップS−4にて行われる匿名化は、同一の匿名化の手法を用いて表現型情報および遺伝子多型情報を匿名化してもよい。これにより、匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報との対応付けの処理を省くことができる。
【0097】
また、匿名化権限分散化装置は、同一人から取得された、ステップS−2にて匿名化された表現型情報と、ステップS−4にて匿名化された遺伝子多型情報とを対応付けてもよい(ステップS−5)。
【0098】
また、匿名化権限分散化装置は、対応付けられた匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報を、例えば、研究機関システムなどにネットワークを介して送信してもよい。
【0099】
また、研究機関システムは、匿名化権限分散化装置にて対応付けられた匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報を取得してもよい(ステップS−6)。
【0100】
また、研究機関システムは、ステップS−6にて取得された匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報に基づいて、突き合わせ解析を行ってもよい(ステップS−7)。
【0101】
また、遺伝子多型情報は、SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報などのうち少なくとも一つであってもよい。
【0102】
また、生体サンプルは、血液サンプルなどであってもよい。
【0103】
[システム構成]
次に、本システムの構成について説明する。図2は、本発明が適用される匿名化権限分散化装置のシステム構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【0104】
本システムは、概略的に、匿名化権限を分散化することにより、個人を特定される可能性を低減することができる匿名化権限分散化装置100と、各病院が管理する病院システム200と、生体サンプルをタイピングして遺伝子多型情報を作成するタイピングシステム400と、知識データベースを作成する研究機関システム500とを、ネットワーク300を介して通信可能に接続して構成されている。
【0105】
図2において、病院システム200は、ネットワーク300を介して、匿名化権限分散化装置100と相互に接続され、カルテ情報を匿名化し臨床情報の曖昧化をすることで作成された表現型情報、および、匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルを作成・管理する機能を有する。
【0106】
図2において、ネットワーク300は、匿名化権限分散化装置100と、病院システム200と、タイピングシステム400と、研究機関システム500とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット等である。
【0107】
図2において、タイピングシステム400は、生体サンプルをタイピングして遺伝子多型情報を作成・管理する機能を有する。
【0108】
図2において、匿名化権限分散化装置100は、概略的に、匿名化権限分散化装置100の全体を統括的に制御するCPU等の制御部102、通信回線等に接続されるルータ等の通信装置(図示せず)に接続される通信制御インターフェース部104、入力装置112や出力装置114に接続される入出力制御インターフェース部108、および、各種のデータベースやファイルなどを格納する記憶部106を備えて構成されており、これら各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。さらに、この匿名化権限分散化装置100は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、ネットワーク300に通信可能に接続されている。
【0109】
図2の記憶部106に格納される各種のデータベースやテーブルやファイル(表現型情報ファイル106a〜匿名化遺伝子多型情報ファイル106d)は、固定ディスク装置等のストレージ手段であり、各種処理に用いる各種のプログラムやテーブルやファイルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【0110】
これら記憶部106の各構成要素のうち、表現型情報ファイル106aは、後述する取得部102aにより取得された、病院システム200にて匿名化された患者の患者識別情報に対応する表現型情報を格納する表現型情報格納手段である。
【0111】
この表現型情報ファイル106aに格納される情報は、予め匿名化された表現型情報で構成されている。
【0112】
また、遺伝子多型情報ファイル106bは、後述する遺伝子多型情報取得部102cにより取得された、後述する取得部102aにより取得された生体サンプルに基づいてタイピングシステム400にてタイピングされた遺伝子多型情報を格納する遺伝子多型情報格納手段である。
【0113】
遺伝子多型情報ファイル106bに格納される情報は、生体サンプルに基づいてタイピングされた遺伝子多型情報で構成されている。
【0114】
また、匿名化表現型情報ファイル106cは、後述する表現型情報匿名化部102bによりさらに匿名化された表現型情報を格納する匿名化表現型情報格納手段である。
【0115】
この匿名化表現型情報ファイル106cに格納される情報は、さらに匿名化された表現型情報で構成されている。
【0116】
また、匿名化遺伝子多型情報ファイル106dは、後述する遺伝子多型情報匿名化部102dによりさらに匿名化された遺伝子多型情報を格納する匿名化遺伝子多型情報格納手段である。
【0117】
この匿名化遺伝子多型情報ファイル106dに格納される情報は、さらに匿名化された遺伝子多型情報で構成されている。
【0118】
また、図2において、通信制御インターフェース部104は、匿名化権限分散化装置100とネットワーク300(またはルータ等の通信装置)との間における通信制御を行う。すなわち、通信制御インターフェース部104は、他の端末と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。
【0119】
また、図2において、入出力制御インターフェース部108は、入力装置112や出力装置114の制御を行う。ここで、出力装置114としては、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカを用いることができる(なお、以下においては出力装置114をモニタとして記載する場合がある)。また、入力装置112としては、キーボード、マウス、および、マイク等を用いることができる。また、モニタも、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現する。
【0120】
また、図2において、制御部102は、OS(Operating System)等の制御プログラム、各種の処理手順等を規定したプログラム、および所要データを格納するための内部メモリを有し、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部102は、機能概念的に、取得部102a、表現型情報匿名化部102b、遺伝子多型情報取得部102c、遺伝子多型情報匿名化部102d、対応付け部102e、匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報送信部102fを含んで構成されている。
【0121】
このうち、取得部102aは、病院システム200にて匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得する取得手段である。
【0122】
また、表現型情報匿名化部102bは、取得部102aにより取得された表現型情報を匿名化する表現型情報匿名化手段である。
【0123】
また、遺伝子多型情報取得部102cは、取得部102aにより取得された生体サンプルに基づいてタイピングシステム400にてタイピングされた遺伝子多型情報を取得する遺伝子多型情報取得手段である。
【0124】
また、遺伝子多型情報匿名化部102dは、遺伝子多型情報取得部102cにより取得された遺伝子多型情報を匿名化する遺伝子多型情報匿名化手段である。
【0125】
また、対応付け部102eは、同一人から取得された、表現型情報匿名化部102bにより匿名化された表現型情報と、遺伝子多型情報匿名化部102dにより匿名化された遺伝子多型情報とを対応付ける対応付け手段である。
【0126】
また、匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報送信部102fは、対応付けられた匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報を、例えば、研究機関システム500に送信する匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報送信手段である。
【0127】
なお、これら各部によって行われる処理の詳細については、後述する。
【0128】
次に、研究機関システム500のシステム構成について、図3を参照して説明する。図3は、本発明が適用される研究機関システムのシステム構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【0129】
図3において、研究機関システム500は、概略的に、研究機関システム500の全体を統括的に制御するCPU等の制御部502、通信回線等に接続されるルータ等の通信装置(図示せず)に接続される通信制御インターフェース部504、入力装置512や出力装置514に接続される入出力制御インターフェース部508、および、各種のデータベースやファイルなどを格納する記憶部506を備えて構成されており、これら各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。さらに、この研究機関システム500は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、ネットワーク300に通信可能に接続されている。
【0130】
図3の記憶部506に格納される各種のデータベースやテーブルやファイル(匿名化表現型情報ファイル506a〜知識データベース506c)は、固定ディスク装置等のストレージ手段であり、各種処理に用いる各種のプログラムやテーブルやファイルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【0131】
これら記憶部106の各構成要素のうち、匿名化表現型情報ファイル506aは、後述する匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得部502aにより取得された、匿名化権限分散化装置100にて匿名化された遺伝子多型情報と対応付けられた匿名化された表現型情報を格納する匿名化表現型情報格納手段である。
【0132】
この匿名化表現型情報ファイル506aに格納される情報は、匿名化権限分散化装置100にて匿名化された遺伝子多型情報と対応付けられた匿名化された表現型情報で構成されている。
【0133】
また、匿名化遺伝子多型情報ファイル506bは、後述する匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得部502aにより取得された、匿名化権限分散化装置100にて匿名化された表現型情報と対応付けられた匿名化された遺伝子多型情報を格納する遺伝子多型情報格納手段である。
【0134】
この匿名化遺伝子多型情報ファイル506bに格納される情報は、匿名化権限分散化装置100にて匿名化された表現型情報と対応付けられた匿名化された遺伝子多型情報で構成されている。
【0135】
また、知識データベース506cは、後述する突き合わせ解析部502bにより突き合わせ解析された解析結果を格納する知識格納手段である。
【0136】
この知識データベース506cに格納される情報は、突き合わせ解析された解析結果で構成されている。
【0137】
また、図3において、通信制御インターフェース部504は、研究機関システム500とネットワーク300(またはルータ等の通信装置)との間における通信制御を行う。すなわち、通信制御インターフェース部504は、他の端末と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。
【0138】
また、図3において、入出力制御インターフェース部508は、入力装置512や出力装置514の制御を行う。ここで、出力装置514としては、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカを用いることができる(なお、以下においては出力装置514をモニタとして記載する場合がある)。また、入力装置512としては、キーボード、マウス、および、マイク等を用いることができる。また、モニタも、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現する。
【0139】
また、図3において、制御部502は、OS(Operating System)等の制御プログラム、各種の処理手順等を規定したプログラム、および所要データを格納するための内部メモリを有し、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部502は、機能概念的に、匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得部502a、突き合わせ解析部502bを含んで構成されている。
【0140】
このうち、匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得部502aは、匿名化権限分散化装置100にて対応付けられた匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報を取得する匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得手段である。
【0141】
また、突き合わせ解析部502bは、匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得部502aにより取得された匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報に基づいて、突き合わせ解析を行う突き合わせ解析手段である。
【0142】
なお、これら各部によって行われる処理の詳細については、後述する。
【0143】
[システムの処理]
次に、このように構成された本実施の形態における本システムの処理の一例について、以下に図4から図6等を参照して詳細に説明する。
【0144】
(メイン処理)
まず、メイン処理の詳細について、図4等を参照して説明する。図4は、本実施形態における本システムのメイン処理の一例を示すフローチャートである。
【0145】
まず、匿名化権限分散化装置100は、取得部102aの処理により、病院システム200にて匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得し、取得された表現型情報を表現型情報ファイル106aの所定の領域に格納する(ステップSA−1)。
【0146】
ついで、匿名化権限分散化装置100は、表現型情報匿名化部102bの処理により、ステップSA−1にて取得された表現型情報を匿名化し、匿名化表現型情報ファイル106cの所定の領域に格納する(ステップSA−2)。
【0147】
ついで、匿名化権限分散化装置100は、遺伝子多型情報取得部102cの処理により、ステップSA−1にて取得された生体サンプルに基づいてタイピングシステム400にてタイピングされた遺伝子多型情報を取得し、遺伝子多型情報ファイル106bの所定の領域に格納する(ステップSA−3)。
【0148】
ここで、当該取得は、例えば、タイピングシステム400より物理的な輸送手段にて輸送された記録媒体(例えば、MO、フレキシブルディスクなど)を読み取り、遺伝子多型情報取得部102cの処理により遺伝子多型情報を取得してもよい。また、ネットワーク300を介してタイピングシステム400から送信された遺伝子多型情報を遺伝子多型情報取得部102cの処理により取得してもよい。
【0149】
さらに、匿名化権限分散化装置100は、遺伝子多型情報匿名化部102dの処理により、ステップSA−3にて取得された遺伝子多型情報を匿名化し、匿名化遺伝子多型情報ファイル106dの所定の領域に格納する(ステップSA−4)。
【0150】
ここで、匿名化権限分散化装置100において、ステップSA−2およびステップSA−4にて行われる匿名化は、同一の匿名化の手法を用いて表現型情報および遺伝子多型情報を匿名化してもよい。これにより、匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報との対応付けの処理(対応付け部102eの処理に対応)を省くことができる。
【0151】
また、匿名化権限分散化装置100は、同一人から取得された、ステップSA−2にて匿名化された表現型情報と、ステップSA−4にて匿名化された遺伝子多型情報とを対応付けてもよい。
【0152】
(対応付け処理)
ここで、対応付け部102eにて行われる対応付け処理について図5を参照して詳細に説明する。図5は、本実施形態における本システムの対応付け処理の一例を示すフローチャートである。
【0153】
まず、匿名化権限分散化装置100は、対応付け部102eの処理により、同一人から取得された、ステップSA−2にて匿名化された表現型情報と、ステップSA−4にて匿名化された遺伝子多型情報とを対応付ける(ステップSB−1)。
【0154】
これにて、対応付け処理が終了する。
【0155】
また、匿名化権限分散化装置100は、匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報送信部102fの処理により、対応付けられた匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報を、例えば、研究機関システム500などにネットワーク300を介して送信してもよい。
【0156】
また、研究機関システム500は、匿名化権限分散化装置100にて対応付けられた匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報を取得してもよい。
【0157】
また、研究機関システム500は、取得された匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報に基づいて、突き合わせ解析を行ってもよい。
【0158】
(突き合わせ解析処理)
ここで、匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得部502aおよび突き合わせ解析部502bにて行われる突き合わせ解析処理について図6を参照して詳細に説明する。図5は、本実施形態における本システムの突き合わせ解析処理の一例を示すフローチャートである。
【0159】
まず、研究機関システム500は、匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得部502aの処理により、匿名化権限分散化装置100にて対応付けられた匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報を取得し、取得された匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報を匿名化表現型情報ファイル506aおよび匿名化遺伝子多型情報ファイル506bの所定の領域にそれぞれ格納する(ステップSC−1)。
【0160】
さらに、研究機関システム500は、突き合わせ解析部502bの処理により、ステップSC−1にて取得された匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報に基づいて、突き合わせ解析を行い、解析結果を知識データベース506cの所定の領域に格納する(ステップSC−2)。
【0161】
これにて、突き合わせ解析処理が終了する。
【0162】
また、遺伝子多型情報は、SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報などのうち少なくとも一つであってもよい。
【0163】
また、生体サンプルは、血液サンプルなどであってもよい。
【0164】
以上、メイン処理が終了する。
【0165】
[他の実施の形態]
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【0166】
例えば、匿名化権限分散化装置100および研究機関システム500がスタンドアローンの形態で処理を行う場合を一例に説明したが、匿名化権限分散化装置100および研究機関システム500とは別筐体で構成されるクライアント端末からの要求に応じて処理を行い、その処理結果を当該クライアント端末に返却するように構成してもよい。
【0167】
また、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行なわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行なわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0168】
この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0169】
また、匿名化権限分散化装置100および研究機関システム500に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0170】
例えば、匿名化権限分散化装置100および研究機関システム500の各部または各装置が備える処理機能、特に制御部102および制御部502にて行なわれる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。なお、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて匿名化権限分散化装置100および研究機関システム500に機械的に読み取られる。
【0171】
すなわち、ROMまたはHDなどの記憶部106および記憶部506などには、OS(Operating System)と協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAM等にロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部102および制御部502を構成する。また、このコンピュータプログラムは、匿名化権限分散化装置100および研究機関システム500に対して任意のネットワーク300を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記録されてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0172】
また、本発明にかかるプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD−ROM、MO、DVD等の任意の「可搬用の物理媒体」や、各種コンピュータシステムに内蔵されるROM、RAM、HD等の任意の「固定用の物理媒体」、あるいは、LAN、WAN、インターネットに代表されるネットワークを介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
【0173】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OS(Operating System)に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0174】
記憶部106および記憶部506に格納される各種のファイル等(記憶部106:表現型情報ファイル106a〜匿名化遺伝子多型情報ファイル106d、記憶部506:匿名化表現型情報ファイル506a〜知識データベース506c)は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやファイルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【0175】
また、匿名化権限分散化装置100および研究機関システム500は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理端末等の情報処理装置にプリンタやモニタやイメージスキャナ等の周辺装置を接続し、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア(プログラム、データ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0176】
さらに、匿名化権限分散化装置100および研究機関システム500の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷等に応じた任意の単位で、機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、各データベースを独立したデータベース装置として独立に構成してもよく、また、処理の一部をCGI(Common Gateway Interface)を用いて実現してもよい。
【0177】
また、ネットワーク300は、匿名化権限分散化装置100と、病院システム200と、タイピングシステム400と、研究機関システム500とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネットや、イントラネットや、LAN(有線/無線の双方を含む)や、VANや、パソコン通信網や、公衆電話網(アナログ/デジタルの双方を含む)や、専用回線網(アナログ/デジタルの双方を含む)や、CATV網や、IMT2000方式、GSM方式またはPDC/PDC−P方式等の携帯回線交換網/携帯パケット交換網や、無線呼出網や、Bluetooth等の局所無線網や、PHS網や、CS、BSまたはISDB等の衛星通信網等のうちいずれかを含んでもよい。すなわち、本システムは、有線・無線を問わず任意のネットワークを介して、各種データを送受信することができる。
【0178】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、匿名化権限分散化装置は、病院システムにて匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得し、取得された表現型情報を匿名化し、取得された生体サンプルに基づいてタイピングシステムにてタイピングされた遺伝子多型情報を取得し、取得された遺伝子多型情報を匿名化するので、病院システムでの匿名化に加えて、研究機関システム以外の中立的な第三者機関で匿名化のみを再度行うことで病院と研究機関システムの情報だけでは個人を特定できないようにすることができる匿名化権限分散化システムおよび匿名化権限分散化方法を提供することができる。
【0179】
また、本発明によれば、病院、研究機関システムともに安心して個人情報のやり取りをすることができるので、セキュリティ対策にかけるコストを低減することができる匿名化権限分散化システムおよび匿名化権限分散化方法を提供することができる。
【0180】
また、本発明によれば、匿名化権限分散化装置は、表現型情報匿名化手段(表現型情報匿名化ステップ)および遺伝子多型情報匿名化手段(遺伝子多型情報匿名化ステップ)において、同一の匿名化の手法を用いて表現型情報および遺伝子多型情報を匿名化するので、匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報との対応付けの処理を省くことができる匿名化権限分散化システムおよび匿名化権限分散化方法を提供することができる。
【0181】
また、本発明によれば、匿名化権限分散化装置は、同一人から取得された、匿名化された表現型情報と、匿名化された遺伝子多型情報とを対応付けるので、対応付けられた匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報とを解析等に利用することができる匿名化権限分散化システムおよび匿名化権限分散化方法を提供することができる。
【0182】
また、本発明によれば、研究機関システムは、匿名化権限分散化装置にて対応付けられた匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報を取得し、取得された匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報に基づいて、突き合わせ解析を行うので、効率よく知識データベースを作成することができる匿名化権限分散化システムおよび匿名化権限分散化方法を提供することができる。
【0183】
また、本発明によれば、遺伝子多型情報は、SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであるので、現在において研究が進んでいる領域であるSNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報を用いることができる匿名化権限分散化システムおよび匿名化権限分散化方法を提供することができる。
【0184】
また、本発明によれば、生体サンプルは、血液サンプルであるので、患者から容易に採取および解析することができる匿名化権限分散化システムおよび匿名化権限分散化方法を提供することができる。
【0185】
また、本発明によれば、予め匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得し、取得された表現型情報を匿名化し、取得された生体サンプルに基づいてタイピングされた遺伝子多型情報を取得し、取得された遺伝子多型情報を匿名化するので、病院システムでの匿名化に加えて、研究機関システム以外の中立的な第三者機関で匿名化のみを再度行うことで病院と研究機関システムの情報だけでは個人を特定できないようにすることができる匿名化権限分散化装置、匿名化権限分散化方法、および、プログラムを提供することができる。
【0186】
また、本発明によれば、病院、研究機関システムともに安心して個人情報のやり取りをすることができるので、セキュリティ対策にかけるコストを低減することができる匿名化権限分散化装置、匿名化権限分散化方法、および、プログラムを提供することができる。
【0187】
また、本発明によれば、表現型情報匿名化手段(表現型情報匿名化ステップ)および遺伝子多型情報匿名化手段(遺伝子多型情報匿名化ステップ)において、同一の匿名化の手法を用いて表現型情報および遺伝子多型情報を匿名化するので、匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報との対応付けの処理を省くことができる匿名化権限分散化装置、匿名化権限分散化方法、および、プログラムを提供することができる。
【0188】
また、本発明によれば、同一人から取得された、匿名化された表現型情報と、匿名化された遺伝子多型情報とを対応付けるので、対応付けられた匿名化された表現型情報と匿名化された遺伝子多型情報とを解析等に利用することができる匿名化権限分散化装置、匿名化権限分散化方法、および、プログラムを提供することができる。
【0189】
また、本発明によれば、対応付けられた匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報を送信するので、ネットワーク等を介して匿名化された表現型情報および匿名化された遺伝子多型情報の共有化を容易に図ることができる匿名化権限分散化装置、匿名化権限分散化方法、および、プログラムを提供することができる。
【0190】
また、本発明によれば、遺伝子多型情報は、SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであるので、現在において研究が進んでいる領域であるSNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報を用いることができる匿名化権限分散化装置、匿名化権限分散化方法、および、プログラムを提供することができる。
【0191】
さらに、本発明によれば、生体サンプルは、血液サンプルであるので、患者から容易に採取および解析することができる匿名化権限分散化装置、匿名化権限分散化方法、および、プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における匿名化権限分散化システムの基本原理を示す図である。
【図2】本発明が適用される匿名化権限分散化装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明が適用される研究機関システムのシステム構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本実施形態における本システムのメイン処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態における本システムの対応付け処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態における本システムの突き合わせ解析処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 匿名化権限分散化装置
102 制御部
102a 取得部
102b 表現型情報匿名化部
102c 遺伝子多型情報取得部
102d 遺伝子多型情報匿名化部
102e 対応付け部
102f 匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報送信部
104 通信制御インターフェース部
106 記憶部
106a 表現型情報ファイル
106b 遺伝子多型情報ファイル
106c 匿名化表現型情報ファイル
106d 匿名化遺伝子多型情報ファイル
108 入出力制御インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 病院システム
300 ネットワーク
400 タイピングシステム
500 研究機関システム
502 制御部
502a 匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得部
502b 突き合わせ解析部
504 通信制御インターフェース部
506 記憶部
506a 匿名化表現型情報ファイル
506b 匿名化遺伝子多型情報ファイル
506c 知識データベース
508 入出力制御インターフェース部
512 入力装置
514 出力装置

Claims (36)

  1. 各病院が管理する病院システムと、匿名化権限分散化装置と、生体サンプルをタイピングして遺伝子多型情報を作成するタイピングシステムと、知識データベースを作成する研究機関システムとをネットワークを介して通信可能に接続した匿名化権限分散化システムであって、
    上記匿名化権限分散化装置は、
    上記病院システムにて匿名化された患者の患者識別情報に対応する上記生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得する取得手段と、
    上記取得手段により取得された上記表現型情報を匿名化する表現型情報匿名化手段と、
    上記取得手段により取得された上記生体サンプルに基づいて上記タイピングシステムにてタイピングされた上記遺伝子多型情報を取得する遺伝子多型情報取得手段と、
    上記遺伝子多型情報取得手段により取得された上記遺伝子多型情報を匿名化する遺伝子多型情報匿名化手段と、
    を備えたことを特徴とする匿名化権限分散化システム。
  2. 上記匿名化権限分散化装置は、
    上記表現型情報匿名化手段および上記遺伝子多型情報匿名化手段において、同一の匿名化の手法を用いて上記表現型情報および上記遺伝子多型情報を匿名化すること、
    を特徴とする請求項1に記載の匿名化権限分散化システム。
  3. 上記匿名化権限分散化装置は、
    同一人から取得された、上記表現型情報匿名化手段により匿名化された上記表現型情報と、上記遺伝子多型情報匿名化手段により匿名化された上記遺伝子多型情報とを対応付ける対応付け手段、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の匿名化権限分散化システム。
  4. 上記研究機関システムは、
    上記匿名化権限分散化装置にて対応付けられた上記匿名化された上記表現型情報および上記匿名化された上記遺伝子多型情報を取得する匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得手段と、
    上記匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得手段により取得された上記匿名化された上記表現型情報および上記匿名化された上記遺伝子多型情報に基づいて、突き合わせ解析を行う突き合わせ解析手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化システム。
  5. 上記遺伝子多型情報は、
    SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであること、
    を特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化システム。
  6. 上記生体サンプルは、
    血液サンプルであること、
    を特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化システム。
  7. 各病院が管理する病院システムと、匿名化権限分散化装置と、生体サンプルをタイピングして遺伝子多型情報を作成するタイピングシステムと、知識データベースを作成する研究機関システムとをネットワークを介して通信可能に接続した匿名化権限分散化システムを用いて実行される匿名化権限分散方法であって、
    上記匿名化権限分散化装置において、上記病院システムにて匿名化された患者の患者識別情報に対応する上記生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得する取得ステップと、
    上記匿名化権限分散化装置において、上記取得ステップにより取得された上記表現型情報を匿名化する表現型情報匿名化ステップと、
    上記匿名化権限分散化装置において、上記取得ステップにより取得された上記生体サンプルに基づいて上記タイピングシステムにてタイピングされた上記遺伝子多型情報を取得する遺伝子多型情報取得ステップと、
    上記匿名化権限分散化装置において、上記遺伝子多型情報取得ステップにより取得された上記遺伝子多型情報を匿名化する遺伝子多型情報匿名化ステップと、
    を含むことを特徴とする匿名化権限分散方法。
  8. 上記匿名化権限分散化装置において、上記表現型情報匿名化ステップおよび上記遺伝子多型情報匿名化ステップにおいて、同一の匿名化の手法を用いて上記表現型情報および上記遺伝子多型情報を匿名化すること、
    を特徴とする請求項7に記載の匿名化権限分散方法。
  9. 上記匿名化権限分散化装置において、同一人から取得された、上記表現型情報匿名化ステップにより匿名化された上記表現型情報と、上記遺伝子多型情報匿名化ステップにより匿名化された上記遺伝子多型情報とを対応付ける対応付けステップ、
    をさらに含むことを特徴とする請求項7または8に記載の匿名化権限分散方法。
  10. 上記研究機関システムにおいて、上記匿名化権限分散化装置にて対応付けられた上記匿名化された上記表現型情報および上記匿名化された上記遺伝子多型情報を取得する匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得ステップと、
    上記研究機関システムにおいて、上記匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得ステップにより取得された上記匿名化された上記表現型情報および上記匿名化された上記遺伝子多型情報に基づいて、突き合わせ解析を行う突き合わせ解析ステップと、
    をさらに含むことを特徴とする請求項7から9のいずれか一つに記載の匿名化権限分散方法。
  11. 上記遺伝子多型情報は、
    SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであること、
    を特徴とする請求項7から10のいずれか一つに記載の匿名化権限分散方法。
  12. 上記生体サンプルは、
    血液サンプルであること、
    を特徴とする請求項7から11のいずれか一つに記載の匿名化権限分散方法。
  13. 予め匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得する取得手段と、
    上記取得手段により取得された上記表現型情報を匿名化する表現型情報匿名化手段と、
    上記取得手段により取得された上記生体サンプルに基づいてタイピングされた遺伝子多型情報を取得する遺伝子多型情報取得手段と、
    上記遺伝子多型情報取得手段により取得された上記遺伝子多型情報を匿名化する遺伝子多型情報匿名化手段と、
    を備えたことを特徴とする匿名化権限分散化装置。
  14. 上記表現型情報匿名化手段および上記遺伝子多型情報匿名化手段において、同一の匿名化の手法を用いて上記表現型情報および上記遺伝子多型情報を匿名化すること、
    を特徴とする請求項13に記載の匿名化権限分散化装置。
  15. 同一人から取得された、上記表現型情報匿名化手段により匿名化された上記表現型情報と、上記遺伝子多型情報匿名化手段により匿名化された上記遺伝子多型情報とを対応付ける対応付け手段、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項13または14に記載の匿名化権限分散化装置。
  16. 対応付けられた上記匿名化された上記表現型情報および上記匿名化された上記遺伝子多型情報を送信する匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報送信手段、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項13から15のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化装置。
  17. 上記遺伝子多型情報は、
    SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであること、
    を特徴とする請求項13から16のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化装置。
  18. 上記生体サンプルは、
    血液サンプルであること、
    を特徴とする請求項13から17のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化装置。
  19. 予め匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得する取得ステップと、
    上記取得ステップにより取得された上記表現型情報を匿名化する表現型情報匿名化ステップと、
    上記取得ステップにより取得された上記生体サンプルに基づいてタイピングされた遺伝子多型情報を取得する遺伝子多型情報取得ステップと、
    上記遺伝子多型情報取得ステップにより取得された上記遺伝子多型情報を匿名化する遺伝子多型情報匿名化ステップと、
    を含むことを特徴とする匿名化権限分散化方法。
  20. 上記表現型情報匿名化ステップおよび上記遺伝子多型情報匿名化ステップにおいて、同一の匿名化の手法を用いて上記表現型情報および上記遺伝子多型情報を匿名化すること、
    を特徴とする請求項19に記載の匿名化権限分散化方法。
  21. 同一人から取得された、上記表現型情報匿名化ステップにより匿名化された上記表現型情報と、上記遺伝子多型情報匿名化ステップにより匿名化された上記遺伝子多型情報とを対応付ける対応付けステップ、
    をさらに含むことを特徴とする請求項19または20に記載の匿名化権限分散化方法。
  22. 対応付けられた上記匿名化された上記表現型情報および上記匿名化された上記遺伝子多型情報を送信する匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報送信ステップ、
    をさらに含むことを特徴とする請求項19から21のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化方法。
  23. 上記遺伝子多型情報は、
    SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであること、
    を特徴とする請求項19から22のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化方法。
  24. 上記生体サンプルは、
    血液サンプルであること、
    を特徴とする請求項19から23のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化方法。
  25. 予め匿名化された患者の患者識別情報に対応する生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得する取得ステップと、
    上記取得ステップにより取得された上記表現型情報を匿名化する表現型情報匿名化ステップと、
    上記取得ステップにより取得された上記生体サンプルに基づいてタイピングされた遺伝子多型情報を取得する遺伝子多型情報取得ステップと、
    上記遺伝子多型情報取得ステップにより取得された上記遺伝子多型情報を匿名化する遺伝子多型情報匿名化ステップと、
    を含む匿名化権限分散化方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  26. 上記表現型情報匿名化ステップおよび上記遺伝子多型情報匿名化ステップにおいて、同一の匿名化の手法を用いて上記表現型情報および上記遺伝子多型情報を匿名化すること、
    を特徴とする請求項25に記載のプログラム。
  27. 同一人から取得された、上記表現型情報匿名化ステップにより匿名化された上記表現型情報と、上記遺伝子多型情報匿名化ステップにより匿名化された上記遺伝子多型情報とを対応付ける対応付けステップ、
    をさらに含むことを特徴とする請求項25または26に記載のプログラム。
  28. 対応付けられた上記匿名化された上記表現型情報および上記匿名化された上記遺伝子多型情報を送信する匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報送信ステップ、
    をさらに含むことを特徴とする請求項25から27のいずれか一つに記載のプログラム。
  29. 上記遺伝子多型情報は、
    SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであること、
    を特徴とする請求項25から28のいずれか一つに記載のプログラム。
  30. 上記生体サンプルは、
    血液サンプルであること、
    を特徴とする請求項25から29のいずれか一つに記載のプログラム。
  31. 各病院が管理する病院システムと、匿名化権限分散化装置と、生体サンプルをタイピングして遺伝子多型情報を作成するタイピングシステムと、知識データベースを作成する研究機関システムとを含む匿名化権限分散化システムであって、
    上記匿名化権限分散化装置は、
    上記病院システムにて匿名化された患者の患者識別情報に対応する上記生体サンプルに対応付けられた表現型情報を取得する取得手段と、
    上記取得手段により取得された上記表現型情報を匿名化する表現型情報匿名化手段と、
    上記取得手段により取得された上記生体サンプルに基づいて上記タイピングシステムにてタイピングされた上記遺伝子多型情報を取得する遺伝子多型情報取得手段と、
    上記遺伝子多型情報取得手段により取得された上記遺伝子多型情報を匿名化する遺伝子多型情報匿名化手段と、
    を備えたことを特徴とする匿名化権限分散化システム。
  32. 上記匿名化権限分散化装置は、
    上記表現型情報匿名化手段および上記遺伝子多型情報匿名化手段において、同一の匿名化の手法を用いて上記表現型情報および上記遺伝子多型情報を匿名化すること、
    を特徴とする請求項31に記載の匿名化権限分散化システム。
  33. 上記匿名化権限分散化装置は、
    同一人から取得された、上記表現型情報匿名化手段により匿名化された上記表現型情報と、上記遺伝子多型情報匿名化手段により匿名化された上記遺伝子多型情報とを対応付ける対応付け手段、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項31または32に記載の匿名化権限分散化システム。
  34. 上記研究機関システムは、
    上記匿名化権限分散化装置にて対応付けられた上記匿名化された上記表現型情報および上記匿名化された上記遺伝子多型情報を取得する匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得手段と、
    上記匿名化表現型情報対応匿名化遺伝子多型情報取得手段により取得された上記匿名化された上記表現型情報および上記匿名化された上記遺伝子多型情報に基づいて、突き合わせ解析を行う突き合わせ解析手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項31から33のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化システム。
  35. 上記遺伝子多型情報は、
    SNP情報、マイクロサテライト情報、ハプロタイプ情報のうち少なくとも一つであること、
    を特徴とする請求項31から34のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化システム。
  36. 上記生体サンプルは、
    血液サンプルであること、
    を特徴とする請求項31から35のいずれか一つに記載の匿名化権限分散化システム。
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