JP2004286420A - 太陽熱暖房システム - Google Patents

太陽熱暖房システム Download PDF

Info

Publication number
JP2004286420A
JP2004286420A JP2003082437A JP2003082437A JP2004286420A JP 2004286420 A JP2004286420 A JP 2004286420A JP 2003082437 A JP2003082437 A JP 2003082437A JP 2003082437 A JP2003082437 A JP 2003082437A JP 2004286420 A JP2004286420 A JP 2004286420A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
storage unit
heat storage
temperature
solar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003082437A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3463170B1 (ja
Inventor
Masahiro Mikami
三上征宏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2003082437A priority Critical patent/JP3463170B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3463170B1 publication Critical patent/JP3463170B1/ja
Publication of JP2004286420A publication Critical patent/JP2004286420A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/20Solar thermal
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers

Landscapes

  • Central Heating Systems (AREA)

Abstract

【課題】太陽熱を利用し秋と冬と春の期間、日射後、長時間室内を快適な温度範囲に保ち、快適な居住環境を安価に提供する。
【解決手段】太陽熱を、床下に配置され、断熱層42で覆われ、断熱層42に開口部43がある蓄熱部13に蓄熱し、コントローラ84からの信号により放熱コントロール装置14が断熱カバーで開口部43を覆う面積を変えることにより蓄熱部13の放熱量をコントロールする。コントローラ84は、室内温度の変化により起こり、ヒステリシス特性を持って遷移する暖房状態を算出し、その暖房状態で断熱カバーの位置を変え、放熱量をコントロールする。蓄熱体41で暖められた暖かい空気は開口部43と放熱コントロール装置14を通って上昇し床板に密着した金属シートを暖め、家を熱効率良く暖房する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、太陽エネルギーを利用して居室等の暖房を行う太陽熱暖房システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の、液体を熱媒体として熱を伝達する熱伝達装置が、太陽熱を集熱する集熱部の熱を、熱を蓄える蓄熱体に伝達し、前記蓄熱体の熱により室内を暖房する太陽熱暖房システムには、前記蓄熱体の熱により床暖房するもの(例えば、特許文献1、2、3、5参照。)がある。また前記蓄熱体の熱により暖めた空気を室内に送り室内を暖房するもの(例えば、特許文献3、4参照。)もある。
【0003】以下、図9、図10により従来例の太陽熱暖房システムについて説明する。図9は蓄熱体の熱により床暖房する従来例の太陽熱暖房システムであり、集熱部200に集熱された太陽熱は熱伝達部201により蓄熱部202の蓄熱体205に蓄熱される。熱伝達部201は熱媒体菅203と熱媒体菅203に充填されている熱媒体と循環ポンプ204から構成されている。熱媒体菅203は集熱部200と蓄熱体205と接触する部分は金属で構成されている。集熱部200の温度が蓄熱体205の温度より高い時に循環ポンプ204が駆動し、前記熱媒体は集熱部200で暖められ、蓄熱体205を暖めることにより太陽熱が蓄熱体205に蓄熱される。蓄熱体205に蓄熱された熱は循環ポンプ207と熱媒体菅206により、床208を暖め、室内の暖房に使われる。循環ポンプ207は室内温度が設定温度より低い時に熱媒体菅206に充填された熱媒体を循環させる。熱媒体菅206は床208と蓄熱体205と接触する部分は金属で構成されているので前記熱媒体は蓄熱体205で暖められ、床208を暖め、室内を暖める。
【0004】図10は蓄熱体の熱により空気を暖め室内に送る従来例の太陽熱暖房システムであり、集熱部200に集熱された太陽熱は熱伝達部201により蓄熱部202の蓄熱体205に蓄熱される。熱伝達部201は熱媒体菅203と熱媒体菅203に充填されている熱媒体と循環ポンプ204から構成されている。熱媒体菅203は集熱部200と蓄熱体205と接触する部分は金属で構成されている。集熱部200の温度が蓄熱体205の温度より高い時に循環ポンプ204が駆動し、熱媒体は集熱部200で暖められ、蓄熱体205を暖めることにより太陽熱が蓄熱体205に蓄熱される。熱交換器210は蓄熱部202の内部に設けられ、吸気ダクト212からの空気を暖める。熱交換器210によって暖められた空気は送風器213でダクト211を通して各部屋に送られる。送風器213は室内の温度が設定温度より低い時に駆動する。
【特許文献1】特願2000−323917(特開2002−130699)(図1)
【特許文献2】特願2000−323916(特開2002−130700)(図1)
【特許文献3】特願平3−13919(特開平5−322319)(図4)
【特許文献4】特願平8−29803(特開平9−196474)(図1)
【特許文献5】特願2001−226995(特開2003−35496)(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
蓄熱体に蓄熱した太陽熱により床暖房する方法は床暖房が高価であるので太陽熱暖房システムが高価となる。また、床暖房は特殊なパネルを使う必要があり、従来の床板を使えなく、床の材料の選択肢が少ない。
【0006】蓄熱体に蓄熱した太陽熱により空気を暖め室内に送る方法は各部屋へ温風を送るダクトが必要であり、家の構造が複雑で高価になる。また、部屋に空気を送るので部屋の空気が動き、窓等からの放熱が空気が静止している場合に比べて増加し、暖房の熱効率が下がる。
【0007】本発明は前記従来例の不具合を解消し、安価で、床の材料の選択肢があり、家の構造が簡単で、熱効率がよく、秋と冬と春の期間、日射後、長時間室内を快適な温度に保つ太陽熱暖房システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明によれば、液体を熱媒体として熱を伝達する熱伝達装置が、太陽熱を集熱する集熱部の熱を、熱を蓄える蓄熱部に伝達する。断熱層で覆われた前記蓄熱部が床下に配置され、前記断熱層の一部に開口部があり、前記蓄熱部の放熱量をコントロールする放熱コントロール装置が前記開口部の上に配置されている。コントローラが室内温度センサからの入力により前記放熱コントロール装置を介して前記蓄熱部の放熱量をコントロールし、室内温度を設定温度付近に保つ。前記室内温度センサの検出温度が設定温度より低い時、前記コントローラが前記放熱コントロール装置を介して前記蓄熱部の放熱量をより多くする。一方、前記室内温度センサの検出温度が設定温度より高い時、前記コントローラが前記放熱コントロール装置を介して前記蓄熱部の放熱量をより少なくする。前記蓄熱部は床下に設置されており、前記蓄熱体で暖められた暖かい空気は前記開口部と前記放熱コントロール装置を通って上昇し床を暖め、更に室内の床に接触している空気を暖め、床で暖められた空気は上昇し室内を暖める。これにより室内の温度は設定温度に近い温度に保たれ、設定温度を適温に設定することにより室内の温度は適温に保たれる。
【0009】請求項2記載の本発明によれば、床板の下面に密着している金属シートは前記開口部の上を通って敷かれているので前記開口部からの暖かい空気は前記金属シートを暖め、前記金属シートは熱伝導率が高いので熱を前記金属シート全体に伝達する。これにより前記開口部が局部的であり、床下に梁がある場合でも家の床全体の温度をほぼ均一にできる。更に、前記金属シートは局部的に入る窓からの日射の熱を床を介して家全体に伝達し、局部的な温度上昇を抑え快適な温度環境を提供する。また、暖房する場所にのみ前記金属シートを配置することにより熱効率の良い暖房をすることができる。
【0010】請求項3記載の本発明によれば、放熱コントロール装置が前記開口部の上を移動可能な断熱カバーと、前記断熱カバーを移動させるカバーコントロール部と、前記断熱カバーの位置をデジタル信号で出力する位置検出部から構成されている。前記開口部の上の前記断熱カバーを移動させることにより前記蓄熱体の放熱量を変える。前記断熱カバーが前記開口部を覆う面積が小さくなれば前記蓄熱体の放熱量が多くなり、前記断熱カバーが前記開口部を覆う面積が大きくなれば前記蓄熱体の放熱量が小さくなる。前記位置検出部は前記断熱カバーが特定の位置にいる時に特定のデジタル信号を出力する。前記コントローラはカバーコントロール部を介して前記断熱カバーを移動し、所定のデジタル信号を受信した時にカバーコントロール部を介して前記断熱カバーの移動を停止することにより、前記断熱カバーを所定の位置に移動することができる。これにより、前記コントローラは前記断熱カバーの位置をコントロールすることにより前記蓄熱体からの放熱量をコントロールできる。前記コントローラは前記断熱カバーの位置の検出をデジタル信号で行うので前記コントローラを容易に、安価に作成できる。
【0011】請求項4記載の本発明によれば、前記コントローラは、前記暖房状態の間の遷移は室内温度の変化により起こり、ヒステリシス特性をもって遷移する前記暖房状態を算出する。前記コントローラは、前記暖房状態により前記放熱コントロール装置を介して前記蓄熱部の放熱量をコントロールする。前記暖房状態はデジタルであるので前記蓄熱部の放熱量を強、中、弱のようにデジタル的にコントロールできるので前記コントローラを容易に、安価に作成できる。前記暖房状態の遷移にヒステリシス特性をもたせることにより、前記遷移の頻度を下げ、前記断熱カバーの移動の頻度を下げる。
【0012】請求項5記載の本発明によれば、前記コントローラが年月日を出力するカレンダ機能を有し、前記カレンダ機能の出力により、月日により変わる室内の快適な温度に室内の設定温度を設定することにより、暖房時は常に室内を適温にするように室温をコントロールできる。
【0013】請求項6記載の本発明によれば、前記コントローラが前記年月日を出力するカレンダ機能を有し、特定の地域の平均外気温度は年々変化は少ないので、前記カレンダ機能の出力から、前記蓄熱体の最高温度(特定の日の暖房に必要な熱量から算出される前記蓄熱体の温度)を設定し、前記コントローラは前記蓄熱体の温度が前記最高温度になるまで前記循環ポンプを駆動した後前記循環ポンプを停止する。これにより前記循環ポンプを駆動する時間を減らし消費電力を少なくでき、前記循環ポンプの故障を減らす。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細にに説明する。図1は本発明の太陽熱暖房システムの1実施形態を示す断面図である。
【0015】太陽光が集熱部11の屋根板15に当たり、集熱部11の温度を上げ、集熱部11に熱的に導通した熱伝達装置12の金属の熱媒体管31と集熱部温度センサ81の温度を上げる。コントローラ84は集熱部温度センサ81の検出した温度が蓄熱体温度センサ83の検出した温度より高くなった時ポンプドライバ36を介して循環ポンプ35を駆動し連結されている熱媒体管31と32と33と34の中に充填されている液体の熱媒体を循環させる。前記熱媒体は金属の熱媒体管31を通る時に集熱部11と熱交換して熱を吸収し、温度が上昇し、熱媒体管32を通って金属の熱媒体管33で蓄熱体41と熱交換して熱を放出する。これにより集熱部11に吸収された太陽熱は蓄熱体41に伝達され保存される。ポンプドライバ36はコントローラ84の信号から循環ポンプ35を駆動する信号を出力する。
【0016】集熱部温度センサ81の検出した温度が蓄熱体温度センサ83の検出した温度より低い時は循環ポンプ35は停止状態であり、前記熱媒体は静止状態であり、更に、熱媒体管32と34は断熱材で作られていて、更に、熱媒体管32と34は蓄熱部13の近くで下がっているため、蓄熱体41からの熱伝達装置12による放熱は極めて少ない。
【0017】基礎コンクリート17の上に配置されている蓄熱部13は蓄熱体41と断熱層42で構成されており、蓄熱体41は開口部43と44以外は断熱層42で覆われている。蓄熱部13の内部には熱交換するための熱媒体管33と蓄熱体41の温度を検出する蓄熱体温度センサ83が配置されている。放熱コントロール装置14は開口部43の上に配置され蓄熱体41から放熱される熱量をコントロールする。蓄熱体41で暖められ、放熱コントロール装置14を通過した暖かい空気は上昇し床16を暖め、更に室内の床16に接触している空気を暖め、暖められた空気は上昇し室内を暖める。蓄熱体41の熱は床16を通って室内を暖房するため、床16の熱抵抗は小さくする必要があり、床16の熱抵抗が大き過ると室内を適温に暖房できない。従来から使われている床板は熱抵抗が小さいので床16の材料として使用できる。
【0018】図2は放熱コントロール装置14の1実施形態を示す。放熱コントロール装置14は断熱カバー51とコントロールボックス53と軸52から構成され、固定されたコントロールボックス53は断熱カバー51を移動し、開口部43と44を一部又は全部覆うことができる。蓄熱体41からの放熱量を大きく変化させる場合、開口部43と44の形状を三角形にすることにより、形状が長方形の場合に比べて断熱カバー51の移動量を少なくできる。
【0019】図3は断熱カバー51を4個所の異なった位置に移動できるコントロールボックス53の1実施形態を示す。前記カバーコントロール部はコントロールボックス53から位置検出部71を除いた部分を指す。図4は位置検出部71の1実施形態を示し、小穴64が位置センサ72の直下に来た時の断面図である。モータ57の回転はモータ57の軸に付いているギヤ59と軸52に付いているギヤ58により軸52を水平方向に移動させる。軸52には小穴61と62と63と64と、大穴65と66と67と68があり、小穴62と大穴65の中心は位置検出部71に並行であり、小穴63と大穴67の中心は位置検出部71に並行であり、小穴64と大穴66と68の中心は位置検出部71に並行である。位置検出部71は固定板70と固定板70に取り付けられている位置センサ72と73と74と光源75から構成されている。位置センサ72と73と74はフォトダイオードで構成され、穴が直下に来た時に光源75からの光を受光し、デジタル値1を出力する。位置センサ72は小穴61と62と63と64を検出し、位置センサ73は大穴65と66を検出し、位置センサ74は大穴67と68を検出する。位置センサ72と73と74の出力はケーブル56とコネクタ54を通してコントローラ84に送信される。コントローラ84は位置センサ72の出力がデジタル値1の時の位置センサ73と74の出力のデジタル値により断熱カバー51の位置を検出する。モータコントローラ60はコントローラ84からのデジタル信号をコネクタ54とケーブル55を介して受信し、モータ57を駆動する信号に変換する。コントローラ84からのデジタル信号には回転方向と駆動と停止があり、軸52を左と右の両方向に移動できる。これによりコントローラ84はモータ57を駆動して、位置検出部71からの出力のデジタル値が設定値になった時にモータ57を停止し、断熱カバー51を設定位置に移動する。小穴64、63、62、61が位置センサ72の下にある時の断熱カバー51の位置をそれぞれ放熱OFF、放熱L、放熱M、放熱Hの位置とする。図4は放熱OFFの位置を示し、位置センサ72と73と74はすべてデジタル信号1を出力している。ストッパー76は小穴61が位置センサ72の左に移動しないように設置され、ストッパー77は小穴64が位置センサ72の右に移動しないように設置されている。
【0020】図5は暖房状態が4個ある場合の暖房状態の状態遷移図の1実施形態を示す。設定温度T1とT2とT3とT4とT5とT6は予め設定された温度であり、T2はT1より高く、T4はT3より高く、T6はT5より高い。初期の暖房状態は暖房OFFであり、室温が設定温度T1より低くなった時に暖房Lの状態に遷移する。前記暖房Lの状態の時、室温が設定温度T3より低くなった時に暖房Mの状態に遷移し、室温が設定温度T2より高くなった時に前記暖房OFFの状態に遷移する。前記暖房Mの状態の時、室温が設定温度T5より低くなった時に暖房Hの状態に遷移し、室温が設定温度T4より高くなった時に前記暖房Lの状態に遷移する。前記暖房Hの状態の時、室温が設定温度T6より高くなった時に前記暖房Mの状態に遷移する。
【0021】図6はコントローラ84のフローチャートの1実施形態を示す。電源投入後コントローラ84は暖房状態を前記暖房OFFに設定し、断熱カバー51を前記放熱OFFの位置に移動させる。次に室内温度センサ82の入力により室内温度Tを算出し、室内温度Tが設定温度T1より低い場合は暖房状態を前記暖房Lに設定し、そうでない場合は室内温度Tを算出するループに戻る。暖房状態が前記暖房Lに設定された場合、コントローラ84は断熱カバー51を前記放熱Lの位置に移動させる。次に室内温度Tを算出し、室内温度Tが設定温度T3より低い場合は暖房状態を前記暖房Mに設定し、室内温度Tが設定温度T2より高い場合は暖房状態を前記暖房OFFに設定し、いづれでもない場合は室内温度Tを算出するループに戻る。暖房状態が前記暖房Mに設定された場合、コントローラ84は断熱カバー51を前記放熱Mの位置に移動させる。次に室内温度Tを算出し、室内温度Tが設定温度T5より低い場合は暖房状態を前記暖房Hに設定し、室内温度Tが設定温度T4より高い場合は暖房状態を前記暖房Lに設定し、いづれでもない場合は室内温度Tを算出するループに戻る。暖房状態が前記暖房Hに設定された場合、コントローラ84は断熱カバー51を前記放熱Hの位置に移動させる。次に室内温度Tを算出し、室内温度Tが設定温度T6より高い場合は暖房状態を前記暖房Mに設定し、そうでない場合は室内温度Tを算出するループに戻る。コントローラ84は室内温度センサ82からの入力を変換して室内温度を算出する。
【0022】図7に室内の快適温度範囲の1実施形態を示す。室内の快適温度は季節により外気温が変わり、人が着る服装が変わるため変わる。図7によれば冬季の快適温度の下限値は18度である。0.2度のヒステリシス特性を持つ場合の、設定温度T1、T2、T3、T4、T5、T6の設定値の一例はT1=19.0度、T2=19.2度、T3=18.6度、T4=18.8度、T5=18.2度、T6=18.4度である。
【0023】図8は蓄熱体41の最高温度の1実施形態を示す。冬季の間はできるだけ太陽熱を蓄えるために実質的に無制限である。春と秋は30度程度に設定し、夏は蓄熱しない。これにより循環ポンプ35を駆動する時間を減らし消費電力を少なくでき、循環ポンプ35の故障を減らす。
【0024】太陽熱を集熱し蓄熱した熱で長時間暖房をするためには大きい熱容量を持つ蓄熱体41が必要である。蓄熱体41はコンクリートや水や不凍液等の顕熱材、又は顕熱材の組み合わせで構成できる。顕熱材で構築した場合は大容量の蓄熱体41を構築すると体積が大きくなり、床下の設置が困難になる場合がある。また、蓄熱体41を断熱層42で覆うため蓄熱体41の重量を断熱層42が保持できない場合がある。蓄熱体41の一部または全部に極めて熱容量の大きい潜熱材を使用することにより、大容量の蓄熱体41の体積と重量を小さくし、床下に容易に設置でき、また断熱層42の負荷を減らし、断熱層42の材料の選択肢を広げることができる。
【0025】液体を熱媒体として熱を伝達し、蓄熱体41の熱で床16を暖めるため蓄熱体41の温度は比較的低温(35度程度)で室内の温度を適温に保つことができる。そのため集熱部11の温度は比較的低温で良いので特殊な太陽熱集熱器を使わなくても充分蓄熱できる。屋根板15は従来から使われている金属材料を使える。屋根板15は熱媒体菅31と直接または金属を介して接触している。これにより、南側を向いた屋根全体を集熱部として使え、安価に大量の太陽熱を集熱できる。
【0026】
【発明の効果】
以上のべたように、本発明の太陽熱暖房システムは、安価に構築でき、安価に運用でき、従来の床板等を使え、熱効率がよく長時間室内を快適な温度に保ち、室内と屋外に太陽熱集熱器や暖房の器具がなく、住居空間を有効に使え、家の外観を損ねない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太陽熱暖房システムの1実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明で使用する放熱コントロール装置の1実施形態である。
【図3】本発明で使用するコントロールボックスの1実施形態である。
【図4】本発明で使用する位置検出部の1実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明で使用する暖房状態の状態遷移図の1実施形態を示す。
【図6】本発明で使用するコントローラのフローチャートの1実施形態を示す。
【図7】本発明で使用する室内の適温範囲の1実施形態を示す。
【図8】本発明で使用する蓄熱体の最高温度の1実施形態を示す。
【図9】従来例の床暖房の太陽熱暖房システムを示す断面図である。
【図10】従来例の温風を部屋に送る太陽熱暖房システムを示す断面図である。
【符号の説明】
11 集熱部
12 熱伝達装置
13 蓄熱部
14 放熱コントロール装置
15 屋根板
16、20 床
17 基礎コンクリート
18、19 壁
21 天井断熱材
31、32、33、34 熱媒体管
35 循環ポンプ
36 ポンプドライバ
41 蓄熱体
42 断熱層
43、44 開口部
51 断熱カバー
52 軸
53 コントロールボックス
54 コネクタ
55、56 ケーブル
57 モータ
58、59 ギヤ
60 モータコントローラ
61、62、63、64 小穴
65、66、67、68 大穴
70 固定板
71 位置検出部
72、73、74 位置センサ
75 光源
76、77 ストッパー
81 集熱部温度センサ
82 室内温度センサ
83 蓄熱体温度センサ
84 コントローラ
200 集熱部
201 熱伝達部
202 蓄熱部
203、206 熱媒体菅
204、207 循環ポンプ
205 蓄熱体
208 床
210 熱交換器
211 ダクト
212 吸気ダクト
213 送風器
T1、T2、T3、T4、T5、T6 設定温度

Claims (6)

  1. 液体を熱媒体として熱を伝達する熱伝達装置が、太陽熱を集熱する集熱部の熱を、熱を蓄える蓄熱部に伝達し、前記蓄熱部の熱により室内を暖房する太陽熱暖房システムにおいて、開口部のある断熱層で覆われた前記蓄熱部が床下に配置され、前記蓄熱部の放熱量をコントロールする放熱コントロール装置が前記開口部の上に配置され、コントローラが室内温度センサからの入力により前記放熱コントロール装置を介して前記蓄熱部の放熱量をコントロールすることを特長とする太陽熱暖房システム
  2. 金属シートが床板の下面に密着し、前記開口部の上を通って敷かれている請求項1記載の太陽熱暖房システム
  3. 前記放熱コントロール装置が前記開口部の上を移動可能な断熱カバーと、前記断熱カバーを移動させるカバーコントロール部と、前記断熱カバーの位置をデジタル信号で出力する位置検出部から構成されている請求項1記載の太陽熱暖房システム
  4. 前記コントローラが、室内温度の変化によりヒステリシス特性を持って遷移する暖房状態を算出し、前記暖房状態により前記放熱コントロール装置を介して前記蓄熱部の放熱量をコントロールする請求項1記載の太陽熱暖房システム
  5. 前記コントローラが年月日を出力するカレンダ機能を有し、前記カレンダ機能の出力により室内の設定温度を設定する請求項1記載の太陽熱暖房システム
  6. 前記コントローラが年月日を出力するカレンダ機能を有し、前記カレンダ機能の出力により前記蓄熱部の蓄熱体の最高温度を設定する請求項1記載の太陽熱暖房システム
JP2003082437A 2003-03-25 2003-03-25 太陽熱暖房システム Expired - Fee Related JP3463170B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003082437A JP3463170B1 (ja) 2003-03-25 2003-03-25 太陽熱暖房システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003082437A JP3463170B1 (ja) 2003-03-25 2003-03-25 太陽熱暖房システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3463170B1 JP3463170B1 (ja) 2003-11-05
JP2004286420A true JP2004286420A (ja) 2004-10-14

Family

ID=29546076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003082437A Expired - Fee Related JP3463170B1 (ja) 2003-03-25 2003-03-25 太陽熱暖房システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3463170B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013104626A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Masaaki Horiai 太陽熱高効率回収装置とセントラル暖房装置との複合システム。
JP2015183961A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 パナホーム株式会社 居室の温度制御方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114543154A (zh) * 2022-01-18 2022-05-27 深圳柏成科技有限公司 一种新能源地暖装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013104626A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Masaaki Horiai 太陽熱高効率回収装置とセントラル暖房装置との複合システム。
JP2015183961A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 パナホーム株式会社 居室の温度制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3463170B1 (ja) 2003-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002235955A (ja) ソーラーシステムハウス
JP2022017383A (ja) 太陽熱ルーフィングシステム
CA2391036C (en) Dynamic heating and cooling of a building using liquid foam
JP5550850B2 (ja) 熱利用システム及び熱利用方法
JP2006284071A (ja) ソーラー暖房システム
EP2766938B1 (en) A wall structure
JP5701583B2 (ja) 空調システム
US4338917A (en) Low temperature solar furnace and method
JP3463170B1 (ja) 太陽熱暖房システム
CA2738977C (en) Heating system
WO2015094102A1 (en) Construction comprising a building structure and a ground-based heat storage
US20210018184A1 (en) Apparatus and Method for Solar Heat Collection
JP2954872B2 (ja) 家 屋
JP2005024139A (ja) ソーラーウォールシステム
JP2001324226A (ja) 蓄熱層を用いた構造物の冷暖房構造
JP3443762B2 (ja) 家屋への空気取入れ方法及び装置
JP3847880B2 (ja) 建物の空調装置
Chun et al. Test results of a bi-directional thermodiode system for solar energy utilization
US4353353A (en) Low temperature solar furnace and method
JPS5849499Y2 (ja) 建物の太陽熱の集熱・蓄熱・放熱・放散装置
EP0801273B1 (en) Air-conditioned construction of floor and ceiling
Hastings et al. Solar air systems
JP2001311556A (ja) 太陽熱利用システム
KR101517941B1 (ko) 태양열 집열 장치
JP2509445B2 (ja) 空気循環建物

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees