JP2004286354A - 温水暖房装置 - Google Patents

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JP2004286354A JP2003080516A JP2003080516A JP2004286354A JP 2004286354 A JP2004286354 A JP 2004286354A JP 2003080516 A JP2003080516 A JP 2003080516A JP 2003080516 A JP2003080516 A JP 2003080516A JP 2004286354 A JP2004286354 A JP 2004286354A
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Yoshio Muto
好夫 武藤
Takashi Ando
隆史 安藤
Tadashi Yamaguchi
正 山口
Fumiaki Sato
文明 佐藤
Koji Namikata
浩二 南方
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Sanyo Electric Air Conditioning Co Ltd
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Sanyo Electric Air Conditioning Co Ltd
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Abstract

【課題】開閉弁が閉でも熱源機の運転を継続させて、開閉弁開時には短時間で温水を暖房機器に供給するようにすることで、浴室内の温度を設定温度近傍に精度良く保持するようにすること。
【解決手段】この浴室暖房機4の単独運転における暖房循環水は、循環ポンプ9の運転により、膨張タンク7→循環ポンプ9→冷媒対水熱交換器2の温水側コイル2B→浴室暖房機4(熱動弁4Aは開状態)→低温バイパス熱動弁15→膨張タンク7という循環経路で循環するとともに、低流量ではあるが、膨張タンク7→循環ポンプ9→冷媒対水熱交換器2の温水側コイル2B→低流量バイパス路12→低温バイパス熱動弁15→膨張タンク7という循環経路でも循環する。従って、温水ユニット3から温水往き管8Aを介して温水が供給される室内側熱交換器と室内空気とが熱交換され、浴室暖房機4は浴室内に温風を供給して浴室の暖房が行われる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高温暖房機器と低温暖房機器とに熱源機で加熱された温水を供給可能な温水暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の温水暖房装置は、高温暖房機器(例えば、浴室暖房機)が熱源機に運転信号を指示しているにもかかわらず、高温暖房機器への温水供給を開閉弁にて制御を行うものが現れてきている(例えば、特許文献1参照)。その理由としては、浴室内の暖房運転時に浴室温度が設定温度まで上昇した時点で前記開閉弁を閉とし、所定温度まで低下した時点で再び開閉弁を開にして、浴室内を一定温度に保持するためである。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−130714号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記開閉弁の開時に熱源機に運転を指示しても高温の湯が来るまでに時間がかかるため、その遅れ分だけ浴室温度が低下してしまうことにより、使用者は寒く感じる不具合が発生していた。
【0005】
そこで本発明は、開閉弁が閉でも熱源機の運転を継続させて、開閉弁開時には短時間で温水を暖房機器に供給するようにすることで、浴室内の温度を設定温度近傍に精度良く保持するようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため第1の発明は、高温暖房機器と低温暖房機器とに熱源機で加熱された温水を供給可能な温水暖房装置において、前記高温暖房機器と並列に低流量バイパス路及び高温バイパス弁を設けると共に、前記高温暖房機器からの戻り温水を前記低温暖房機器か温水を貯留可能な膨張タンクかに切替え循環供給する低温バイパス弁を設けたことを特徴とする。
【0007】
また第2の発明は、高温暖房機器と低温暖房機器とに熱源機で加熱された温水を供給可能な温水暖房装置において、前記高温暖房機器と並列に低流量バイパス路及び前記低温暖房機器の単独運転の際に開く高温バイパス弁を設けると共に、前記高温暖房機器からの戻り温水を前記低温暖房機器か温水を貯留可能な膨張タンクかに切替え供給する低温バイパス弁を設けたことを特徴とする。
【0008】
更に第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記熱源機としてCO冷媒を利用したヒートポンプユニットを使用することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1はヒートポンプ式温水暖房装置の全体システムを示す系統図である。図1において、1は加熱源としてのヒートポンプユニットで、CO冷媒を高温、高圧に圧縮するコンプレッサ、冷媒側コイル2Aと温水側コイル2Bとを備え冷媒と水とを熱交換させる加熱用の冷媒対水熱交換器2、電動式の膨張弁、外気と冷媒との熱交換を行う室外側熱交換器としての蒸発器、アキュムレータ等を有している。即ち、熱源機としてCO冷媒を利用したヒートポンプユニットを用いるから、高温の温水が生成できる。
【0010】
3は温水ユニットで、前記冷媒対水熱交換器2により熱交換されて得られた温水を高温暖房機器である浴室暖房機4や低温暖房機器である床暖房パネル5A、5Bに供給する。この温水ユニット3は、給水弁6を介して給水されると共に暖房用温水を貯留する膨張タンク7や、温水側コイル2Bの暖房循環水を温水往き管8Aを介して浴室暖房機4や温水往き管8Aと分岐した温水往き管8Bを介して床暖房パネル5A、5Bに強制的に循環させるための循環ポンプ9などを備えている。
【0011】
そして、温水ユニット3と浴室暖房機4とは配管接続部10A、10Bを介して接続され、温水ユニット3と床暖房パネル5A、5Bとは配管接続部11A、11Bを介して接続されている。また、温水往き管8Bの途中には細い管で形成した低流量バイパス路12及び高温バイパス弁13を前記浴室暖房機4と並列に接続し、前記温水往き管8Bから分岐して膨張タンク7に戻る配管14には低温バイパス熱動弁15を設ける。
【0012】
また、16A、16Bは前記床暖房パネル5A、5Bへ温水往き管8B及び配管接続部11Aを介して温水を供給するための熱動弁であり、17は浴室暖房機4への暖房循環水の往き温度を検出する温度センサとしてのサーミスタ、18は床暖房パネル5A、5Bへの暖房循環水の往き温度を検出する温度センサとしてのサーミスタである。
【0013】
20は浴室に設置される浴室暖房リモートコントローラ(以下、「浴室暖房リモコン」という)であり、21A、21Bは居間などに設置される床暖房リモートコントローラ(以下、「床暖房リモコン」という)である。この床暖房リモコン21A、21Bには、夫々サーミスタ(図示せず)が内蔵され、床暖房パネル5A、5Bが設置された部屋の室内温度が検出される。
【0014】
前記温水ユニット3内にはメイン基板Kが設けられ、図2に示すように、このメイン基板Kに搭載されるマイクロコンピュータMにはCPU、RAM、ROMが内蔵されるとともに、上述した浴室暖房リモコン20、各床暖房リモコン21A、21B、各サーミスタ17、18、膨張タンク7の水位センサ22、前記浴室暖房機4に内蔵されて吸込み空気温度を検出するサーミスタ4Bなどからの信号がマイクロコンピュータMに入力されると共に、循環ポンプ9、高温バイパス弁13、低温バイパス熱動弁15、熱動弁16A、16BなどにマイクロコンピュータMから制御信号が出力される。
【0015】
以上の構成により、高温暖房機器である浴室暖房機4の単独運転の動作について説明する。浴室暖房リモコン20の運転スイッチを操作すると、その運転信号が温水ユニット3内のメイン基板KのマイクロコンピュータMに入力され、膨張タンク7内の循環水の有無を検出する水位センサ22に電圧を印加して循環水の有無を検出する。そして、この水位センサ22から循環水を介して電流が流れ、マイクロコンピュータMが水位センサ22からの水有り信号を入力すると、高温バイパス弁13が閉じると共に低温バイパス熱動弁15が開き、循環ポンプ9を運転して暖房循環水を循環させるとともに、ヒートポンプユニット1に暖房運転信号を指示して暖房運転させる。
【0016】
このヒートポンプユニット1が暖房運転することで、該ヒートポンプユニット1内のコンプレッサが運転して高温、高圧の冷媒が冷媒対水熱交換器2の冷媒側コイル2Aに供給され、温水側コイル2Bを流れる暖房循環水を加熱する。このときサーミスタ17で検出される暖房循環水の温度が所定温度になるように、マイクロコンピュータMが例えばコンプレッサをインバータ制御することにより冷媒対水熱交換器2での加熱量が制御され、浴室暖房機4に供給される循環水の温度が70℃〜80℃前後の温度に調整される。このため、使用者が浴室暖房リモコン20を操作することにより浴室内の温度を所望の温度とし、快適な室温とするものである。
【0017】
この浴室暖房機4の単独運転における暖房循環水は、循環ポンプ9の運転により、膨張タンク7→循環ポンプ9→冷媒対水熱交換器2の温水側コイル2B→浴室暖房機4(熱動弁4Aは開状態)→低温バイパス熱動弁15→膨張タンク7という循環経路で循環するとともに、低流量ではあるが、膨張タンク7→循環ポンプ9→冷媒対水熱交換器2の温水側コイル2B→低流量バイパス路12→低温バイパス熱動弁15→膨張タンク7という循環経路でも循環する。従って、温水ユニット3から温水往き管8Aを介して温水が供給される室内側熱交換器と室内空気とが熱交換され、浴室暖房機4は浴室内に温風を供給して浴室の暖房が行われる。
【0018】
なお、この浴室暖房機4による温風暖房運転が行われているときに、浴室暖房リモコン20で設定された設定温度をサーミスタ4Bが検出すると、浴室暖房機4に内蔵されたマイクロコンピュータ(図示せず)が熱動弁4Aを閉じるように制御し、前述せる低流量の循環経路のみの温水循環がなされる。従って、前記低流量バイパス路12を介して温水が循環するために、温水回路が閉塞することがなく、温水回路の温度を設定温度に保持することができる。その後、浴室内が所定温度以下に低下したことをサーミスタ4Bが検出すると、浴室暖房機4に内蔵されたマイクロコンピュータ(図示せず)が熱動弁4Aを開くように制御し、温水回路中の高温の湯が浴室暖房機4内を循環するので、浴室内の温度を速やかに上昇させることができる。また、浴室内の温度を設定温度に近い温度幅で制御することが可能となり、使用者にとって快適な温度に保持することができる。
【0019】
次に、低温暖房機器である床暖房パネル5A、5Bの単独暖房運転について説明する。暖房したい部屋に設置している床暖房リモコン21A、21Bの運転スイッチを操作すると、その運転信号が温水ユニット3内のメイン基板KのマイクロコンピュータMに入力され、前述の如く水位センサ22に電圧を印加して循環水の有無を検出し、この水位センサ22から循環水を介して電流が流れ、マイクロコンピュータMが水位センサ22からの水有り信号を入力すると、高温バイパス弁13が開くと共に低温バイパス熱動弁15が閉じ、対応する熱動弁16A、16Bが開いて循環ポンプ9を運転して暖房循環水を対応する床暖房パネル5A、5Bに循環させるとともに、ヒートポンプユニット1に暖房運転信号を指示して暖房運転させる。
【0020】
このヒートポンプユニット1が暖房運転することで、コンプレッサが運転して高温、高圧の冷媒が冷媒対水熱交換器2の冷媒側コイル2Aに供給され、温水側コイル2Bを流れる暖房循環水を加熱するが、サーミスタ18で検出される暖房循環水の温度が所定温度になるように、マイクロコンピュータMがコンプレッサをインバータ制御することにより冷媒対水熱交換器2での加熱量が制御され、床暖房パネル5A、5Bに供給される循環水の温度が適度に調整される。
【0021】
この床暖房パネル5A、5Bの単独運転における暖房循環水は、循環ポンプ9の運転により、膨張タンク7→循環ポンプ9→冷媒対水熱交換器2の温水側コイル2B→高温バイパス弁13→熱動弁16A(16B)→床暖房パネル5A(5B)→膨張タンク7という循環経路で循環するとともに、低流量ではあるが、膨張タンク7→循環ポンプ9→冷媒対水熱交換器2の温水側コイル2B→低流量バイパス路12→熱動弁16A(16B)→床暖房パネル5A(5B)→膨張タンク7という循環経路でも循環する。従って、温水ユニット3から温水往き管8Aを介して温水が供給される床暖房パネル5A(5B)により床暖房がなされる。
【0022】
そして、この床暖房パネル5A、5Bによる床暖房運転が行われているときに、床暖房リモコン21A又は21Bに内蔵されたサーミスタが設定温度を検出すると、マイクロコンピュータMが熱動弁16A又は16Bが閉じるように制御し、前述したように、閉じていない熱動弁16B又は16Aを介して床暖房パネル5B又は5Aに温水が循環供給され床暖房がなされる。しかし、熱動弁16A及び16Bが閉じると、マイクロコンピュータMは低温バイパス熱動弁15を開状態に制御して、膨張タンク7→循環ポンプ9→冷媒対水熱交換器2の温水側コイル2B→高温バイパス弁13及び低流量バイパス路12→低温バイパス熱動弁15→膨張タンク7という循環経路で温水が循環する。そして、1分間経過後に前記循環ポンプ9を停止させる。
【0023】
次に、高温暖房用の浴室暖房機4及び低温暖房用の床暖房パネル5A、5Bが同時に運転する動作について説明する。前述したように、マイクロコンピュータMが水位センサ22からの水有り信号を入力すると、高温バイパス弁13及び低温バイパス熱動弁15を閉じ、循環ポンプ9を運転して暖房循環水を循環させるとともに、ヒートポンプユニット1に暖房運転信号を指示して暖房運転させる。
【0024】
そして、低温バイパス熱動弁15が閉じている状態で循環ポンプ9が運転することにより、膨張タンク7→循環ポンプ9→冷媒対水熱交換器2の温水側コイル2B→浴室暖房機4(熱動弁4Aは開状態)→熱動弁16A(16B)→床暖房パネル5A(5B)→膨張タンク7という循環経路で温水が循環すると共に、低流量ではあるが、膨張タンク7→循環ポンプ9→冷媒対水熱交換器2の温水側コイル2B→低流量バイパス路12→熱動弁16A(16B)→床暖房パネル5A(5B)→膨張タンク7という循環経路でも循環する。従って、前述したように、浴室暖房機4は浴室内に温風を供給して浴室の暖房が行われると共に床暖房パネル5A及び/又は5Bにより床暖房がなされる。
【0025】
従って、低温バイパス熱動弁15が閉じている状態では、浴室暖房機4に供給している温水(約80℃)が熱交換により約60℃程度に低下した温水を床暖房パネル5A及び/又は5Bに供給することができるので、バランスの良い理想的な暖房運転が可能となる。この場合、冷媒対水熱交換器2に戻す温水温度が低下することによって熱交換効率を向上させることができる。
【0026】
なお、この場合、この浴室暖房機4に内蔵せる熱動弁4Aが閉じて、熱動弁16A(16B)が開いている場合には前述せる低流量の循環経路のみの温水循環がなされる。また、浴室暖房機4内の熱動弁4Aが開いている状態で、熱動弁16A(16B)が閉じる場合には低温バイパス熱動弁15が開き、循環ポンプ9の運転により、膨張タンク7→循環ポンプ9→冷媒対水熱交換器2の温水側コイル2B→浴室暖房機4(熱動弁4Aは開状態)及び低流量バイパス路12→低温バイパス熱動弁15→膨張タンク7という循環経路で温水が循環する。即ち、低温バイパス熱動弁15を開くことで、床暖房パネル5A、5Bに温水を循環させている状態から床暖房パネル5A、5Bに温水を循環させないで、膨張タンク7に戻すように循環させる。従って、低温バイパス熱動弁15が開いて浴室暖房機4で熱交換された温水は、そのまま膨張タンク7に戻すことで、高温運転時の温水回路を構成することができる。
【0027】
なお、以上本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明は、開閉弁が閉でも熱源機の運転を継続させて、開閉弁開時には短時間で温水を暖房機器に供給するようにすることで、浴室内の温度を設定温度近傍に精度良く保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒートポンプ式温水暖房装置の全体系統図である。
【図2】ヒートポンプ式温水暖房装置の制御ブロック図である。
【符号の説明】
1 ヒートポンプユニット
2 冷媒対水熱交換器
3 温水ユニット
4 浴室暖房機
4A 熱動弁
7 膨張タンク
9 循環ポンプ
12 低流量バイパス路
15 低温バイパス熱動弁
M マイクロコンピュータ

Claims (3)

  1. 高温暖房機器と低温暖房機器とに熱源機で加熱された温水を供給可能な温水暖房装置において、前記高温暖房機器と並列に低流量バイパス路及び高温バイパス弁を設けると共に、前記高温暖房機器からの戻り温水を前記低温暖房機器か温水を貯留可能な膨張タンクかに切替え循環供給する低温バイパス弁を設けたことを特徴とする温水暖房装置。
  2. 高温暖房機器と低温暖房機器とに熱源機で加熱された温水を供給可能な温水暖房装置において、前記高温暖房機器と並列に低流量バイパス路及び前記低温暖房機器の単独運転の際に開く高温バイパス弁を設けると共に、前記高温暖房機器からの戻り温水を前記低温暖房機器か温水を貯留可能な膨張タンクかに切替え供給する低温バイパス弁を設けたことを特徴とする温水暖房装置。
  3. 前記熱源機としてCO冷媒を利用したヒートポンプユニットを使用することを特徴とする請求項1又は2に記載の温水暖房装置。
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