JP2004285834A - 空冷式内燃機関の暖機時燃料噴射補正装置および補正方法 - Google Patents

空冷式内燃機関の暖機時燃料噴射補正装置および補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】空冷式内燃機関の暖機増量補正処理を的確に行う。
【解決手段】電子制御燃料噴射装置を備える空冷式内燃機関において、暖機増量補正処理時に、油温Teと吸気温Tiを検出し、検出油温Teが低いほど、かつ検出油温Teと検出吸気温Tiとの差が大きいほど、燃料噴射量が多くなるように補正係数Kd×Keを制御する。エンジン温度とみなされる油温Teだけではなく吸気温Tiも考慮することで、より的確な暖機増量補正処理を行うことができる。
【選択図】図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空冷式内燃機関の暖機時燃料噴射補正装置および補正方法に関し、たとえば原動機付き二輪車あるいは自動二輪車に適用して好適な空冷式内燃機関の暖機時燃料噴射補正装置および補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、主に、四輪自動車に採用されている水冷式内燃機関では、エンジン暖機運転時において、冷却水の温度が所定温度に達するまで、燃料増量補正処理を継続し、所定温度に達したとき、暖機完了と判断して燃料増量補正処理を解除し、本来の燃料制御マップに基づく通常の燃料噴射制御を行うようにしている。
【0003】
その一方、主に、自動二輪車に採用されている空冷式内燃機関では、冷却水を使用していないので水温による暖機運転制御を行うことができない。このため、油温や点火プラグの座面温度に基づいて暖機完了時期を判定している。
【0004】
暖機増量補正については記載されていないが、空冷式内燃機関において、油温に基づき燃料噴射量を的確に制御する技術が公表されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−213326号公報(段落[0019])
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、潤滑油の油温は、冷却水のようにサーモスタット等を利用したラジエタによる温度制御を行う必要がないので、エンジン作動中においても外気温度や気象条件により油温が変化する。
【0007】
たとえば、外気温20[℃]において、暖機後の油温が、雨天時に比較して晴天時には2倍程度の温度になってしまうこともある。
【0008】
したがって、検出した油温に基づいて暖機増量補正処理の完了時期を一義的に決定することは困難であり、従来は、暖機増量補正処理時に補正処理を確実に行わせるため、燃料増加量に余裕をみて多めに設定している。
【0009】
しかしながら、燃料増加量を多めに設定することは燃料を必要以上に使用することとなり、資源保護の観点から好ましくない。
【0010】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、暖機増量補正処理時に燃料を必要以上に使用することなく、暖機増量補正処理を的確に行うことを可能とする空冷式内燃機関の暖機時燃料噴射補正装置および補正方法を提供することを目的とする。
【0011】
また、この発明は、暖機増量補正処理時に燃料を必要以上に使用することなく、かつ暖機増量補正処理の完了時を一義的に決定することを可能とし、結果として、暖機増量補正処理を的確に行うことを可能とする空冷式内燃機関の暖機時燃料噴射補正装置および補正方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明の空冷式内燃機関の暖機時燃料噴射補正装置は、電気的に燃料噴射を制御する燃料噴射装置を備える空冷式内燃機関の暖機時燃料噴射補正装置において、吸気温を検出する吸気温センサと、油温を検出する油温センサと、検出油温が低いほど、かつ検出油温と検出吸気温との差が小さいほど、燃料噴射量が多くなるように制御する制御装置とを備えることを特徴とする(請求項1記載の発明)。
【0013】
この発明装置によれば、空冷式内燃機関の暖機増量補正処理時に、油温とともに吸気温を検出し、検出油温が低いほど、かつ検出油温と検出吸気温との差が小さいほど、燃料噴射量が多くなるように制御している。
【0014】
エンジン停止時間(放置期間)が十分に経過した後のエンジン始動時には、油温と吸気温とは略同一の温度になっているので差(油温−吸気温)が略ゼロ値になっており、このときには、燃料噴射量を多くし、かつ油温が低いほど暖機に時間がかかるので燃料噴射量を多くする。
【0015】
このように、油温だけではなく吸気温も考慮することで、より的確な暖機増量補正処理を行うことができる。
【0016】
すなわち、暖機増量補正処理時に燃料を必要以上に使用することなく、かつ暖機増量補正処理の完了時を一義的に決定することができ、暖機増量補正処理を的確に行うことができる。
【0017】
この発明装置は、空冷式内燃機関を備えた原動機付き二輪車あるいは自動二輪車または自動三輪車に適用して好適である。
【0018】
なお、制御装置が、油温に対する燃料噴射量の補正係数を与える油温補正係数マップと、油温と吸気温の差に対する燃料噴射量の補正係数を与える油温吸気温差補正係数マップとを有し、検出油温から前記油温補正係数マップを参照して得られる油温補正係数に、検出油温と検出吸気温の差から前記油温吸気温差補正係数マップを参照して得られる油温吸気温差補正係数を所定演算した演算補正係数により燃料噴射量を決定することで、簡単な構成で、的確な暖機増量補正処理を行うことができる(請求項2記載の発明)。
【0019】
また、油温補正係数マップの油温補正係数を、油温が所定温度に上がるまでは1を超える値から1に近づき、油温が所定温度まで上がったときには、1になるように作成し、油温吸気温差補正係数マップの油温吸気温差補正係数は、差が所定温度差になるまでは1を超える値から1に近づき、差が所定温度差になったときには、1になるように作成することで、演算補正係数のかけ算結果が、1になったとき暖機増量補正処理完了と判断することができる(請求項3記載の発明)。
【0020】
また、この発明の空冷式内燃機関の暖機時燃料噴射補正方法は、電気的に燃料噴射を制御する燃料噴射装置を備える空冷式内燃機関の暖機時燃料噴射補正方法において、吸気温センサにより吸気温を検出するとともに、油温センサにより油温を検出する過程と、検出油温が低いほど、かつ検出油温と検出吸気温との差が小さいほど、燃料噴射量が多くなるように制御装置により制御する過程とを有することを特徴とする(請求項4記載の発明)。これにより、燃料の使用量を増加させることなく、暖機増量補正処理を的確に行うことができる。
【0021】
この発明方法は、原動機付き二輪車あるいは自動二輪車または自動三輪車に適用して好適である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1は、この発明の一実施形態が適用された自動二輪車10の全体構成を示している。図2は、エンジン12のシリンダブロック14に取り付けられた油温センサ36の取付位置を示している。
【0024】
図1および図2において、自動二輪車10は、略中央部に、空冷式内燃機関であるエンジン12を有し、このエンジン12のシリンダブロック14に設けられたオイル(油)戻し通路(単に、オイル通路ともいう。)22に、エンジン温度とみなすための油温Teを測定する油温センサ36が取り付けられている。
【0025】
同様の位置に油温センサ36を取り付けた例として、上記の特許文献1を挙げることができる。このように、オイル戻し通路22に油温センサ36を設けることで、シリンダヘッドから出た直後の油温Teを検出でき、冷却水を使用しないエンジン12の温度の変化を的確かつ速やかに検出することができる。
【0026】
また、図1に示すように、シリンダブロック14に連通するインテーク通路16中、スロットルボディ17中のスロットルバルブ18と空気取入口20との間に、吸気温Tiを測定するための吸気温センサ34が取り付けられている。
【0027】
本来的には、吸気温Tiではなく、外気温を測定することがより好ましいが、電子制御燃料噴射装置32では、元々、空気と燃料との混合比率等を算出するために、吸気温センサ34が取り付けられ、吸気温Tiを測定し、この吸気温Tiに基づきマップ等を参照して空気の密度を推定している。
【0028】
この発明では、外気温≒吸気温であることに注目し、この吸気温センサ34を外気温のセンサとして利用することでコストの増加を抑制している。もちろん、性能をより重視するのであれば、外気温センサを設けてもよいが、実用上、十分である。
【0029】
図3は、この実施の形態に係る暖機時燃料噴射補正装置30を含む電子制御燃料噴射装置32のブロック構成を示している。
【0030】
この暖機時燃料噴射補正装置30は、基本的に、吸気温Tiを検出する吸気温センサ34と、油温Teを検出する油温センサ36と、制御装置40とから構成されている。
【0031】
制御装置40は、後に詳しく説明するように、検出した油温Teが低いほど、かつ検出した油温Teと検出した吸気温Tiとの差Td(Td=Te−Ti)が小さいほど、燃料噴射量が多くなるように燃料噴射装置であるインジェクタ38を制御する機能を有する。
【0032】
ここで、制御装置40は、CPU(中央処置装置)と、制御プログラムやアプリケーションプログラム等を記憶するROM(読み出し専用メモリ)と、作業用のRAM(ランダムアクセスメモリ)と、EEPROM(電気的に書換可能なROM)と、タイマ、クロック、その他の入出力インタフェースを備えるマイクロコンピュータ等により構成され、CPUによりプログラムを実行して、暖機増量補正処理の他、各種の機能を達成する制御を行う。
【0033】
制御装置40を構成するEEPROMには、油温Teに対する燃料噴射量の補正係数である油温補正係数Keを求めるための油温補正係数マップ42と、油温Teと吸気温Tiの差Td(Td=Te−Ti)に対する燃料噴射量の補正係数である油温吸気温差補正係数Kdを求めるための油温吸気温差補正係数マップ44とが予め格納されている。
【0034】
なお、制御装置40は、自動二輪車10中、スロットルボディ17内の側面に取り付けられている制御基板24に搭載されている。
【0035】
図4は、一例としての油温補正係数マップ42を示している。油温補正係数マップ42は、油温Teが所定温度(所定油温)Teh(この実施形態では、Teh=40[℃])以上の温度では、油温補正係数Keの値が、無補正値の1になり、油温Teが所定温度Tehより低い温度になると油温補正係数Keの値が、1より徐々に大きな値となるように作成されている。
【0036】
図5は、一例としての油温吸気温差補正係数マップ44を示している。油温吸気温差補正係数マップ44は、油温Teと吸気温Tiとの差Td(Td=Te−Ti)[deg]が、所定温度差Tdh(この実施形態では、Tdh=30[deg])より大きい場合には、油温吸気温差補正係数Kdの値が、無補正値の1になり、差Td(Td=Te−Ti)が0値に近づくにつれて徐々に大きな値となるように作成されている。
【0037】
なお、油温Teと吸気温Tiとの差Tdがゼロ値(Td=Te−Ti=0)の場合とは、エンジンを停止したままの放置時間が一定時間以上経過した後の状態に対応し、エンジン始動開始直後の状態と推定される。
【0038】
図4、図5に示した油温補正係数マップ42および油温吸気温差補正係数マップ44は、シミュレーションまたは実験を併用して車種により最適な値に決定することができる。
【0039】
図3例の電子制御燃料噴射装置32は、暖機時燃料噴射補正装置30を構成する、吸気温センサ34、油温センサ36、制御装置40の他、この制御装置40に接続されるインジェクタ38、スロットル開度センサ50、イグニッションスイッチ(イグニッションSW)52、および連続して点火パルスを出力するイグナイタ58を備えている。
【0040】
次に、上述のように構成される実施形態の動作について、図6に示すアプリケーションプログラム(制御装置40の図示していないROMに格納されている。)に係るフローチャートに基づいて詳しく説明する。なお、特に断らない限り、制御主体は制御装置40のCPUであるが、これをその都度参照するのは繁雑になるので、必要に応じて参照する。
【0041】
まず、ステップS1において、図示していない運転者によりイグニッションスイッチ52がオン状態とされ、さらに、図示していないスタータスイッチによりエンジン12が始動される。エンジン12の始動は、イグナイタ58への点火パルス信号Siの出力により検出される。
【0042】
次に、ステップS2において、空気取入口20からスロットルバルブ18を介してインテーク通路16へ取り入れられる空気の温度が吸気温Tiとして吸気温センサ34により検出され、制御装置40に取り込まれるとともに、シリンダブロック14のオイル通路22中のオイルの温度が油温Teとして油温センサ36により検出され、制御装置40に取り込まれる。
【0043】
次いで、ステップS3−S6の暖機増量補正処理を行う。この場合、まず、ステップS3において、油温Teと吸気温Tiの差Td(Td=Te−Ti)を求める。上述したように、エンジン12が長時間停止されていた場合、油温Teと吸気温Tiとは同一の温度になっているので、油温Teと吸気温Tiの差Td(Td=Te−Ti)は、エンジン12の始動時にはゼロ値になっている。
【0044】
次に、ステップS4において、図5の油温吸気温差補正係数マップ44を参照して、油温Teと吸気温Tiの差Td(Td=Te−Ti)に対応する油温吸気温差補正係数Kdを求めるとともに、図4の油温補正係数マップ42を参照して油温Teに対応する油温補正係数Keを求める。
【0045】
次いで、ステップS5において、求めた油温吸気温差補正係数Kdと油温補正係数Keから演算補正係数である積Kd×Keを求め、この積Kd×Keと値1とを比較する。
【0046】
Kd×Ke>1の場合には、ステップS6において、暖機増量補正処理を行う。すなわち、通常の噴射燃料量に対し、Kd×Ke倍の燃料がインジェクタ38から噴射されるようにインジェクタ38が制御され、暖機増量補正処理が実行される。
【0047】
次いで、ステップS1−S6の処理が所定時間毎に繰り返され、ステップS5の判定において、積Kd×KeがKd×Ke=1になったときに、暖機増量補正処理の完了時と判定され、暖機増量補正処理が終了する。
【0048】
すなわち、エンジン12の暖機増量補正時間の経過に伴い、油温Teが油温補正係数マップ42上、所定温度Teh(ここでは、Teh=40[℃])まで上昇し、かつ、油温Teの上昇に伴い油温Teと吸気温Tiの差Td(Td=Te−Ti)が、油温吸気温差補正係数マップ44上、所定温度差Tdh(ここでは、Tdh=30[deg])になったときに、油温補正係数Keと油温吸気温差補正係数Kdの値がそれぞれ1となるので、その積Kd×Keが1(Kd×Ke=1)になり、暖機増量補正処理が終了する。
【0049】
以降、運転者等のアクセルグリップの操作に基づくスロットル開度センサ50からのスロットル開度に対応して、インジェクタ38が通常の燃料噴射制御で制御される。
【0050】
図7は、上述したこの実施形態の暖機増量補正処理の原理を一目で示すチャートである。始動時には、通常、油温Teと吸気温Tiの差Tdが所定温度差Tdh以下(Td<Tdh)で、かつ油温Teが所定温度Teh未満(Te<Teh)となっているので、両補正係数は、Kd,Ke>1となり、トータルの演算補正係数はKd×Ke>1となる(図7中、左下の領域)。
【0051】
一方、油温Teが所定温度Teh未満(Te<Teh)のとき、差Tdが所定温度差Tdh以上(Td≧Tdh)となると、トータルの演算補正係数はKe(Kd=1)とされる(図7中、左上の領域)。
【0052】
また、差Tdが所定温度差Tdh以下(Td<Tdh)でかつ油温Teが所定温度Teh以上(Te≧Teh)の領域では、トータルの演算補正係数はKd(Ke=1)とされる(図7中、右下の領域)。
【0053】
暖機増量補正完了後の通常の燃料噴射制御時には、演算補正係数の積Kd×Keが1(Kd=Ke=1)とされる(図7中、右上の領域)。
【0054】
このように上述した実施形態によれば、電気的に燃料噴射を制御する電子制御燃料噴射装置32を備える空冷式内燃機関の暖機時燃料噴射補正装置30において、吸気温Tiを検出する吸気温センサ34と、油温Teを検出する油温センサ36と、制御装置40とを備えている。この制御装置40は、検出油温Teが低いほど、かつ検出油温Teと検出吸気温Tiとの差Td(Td=Te−Ti)が大きいほど、燃料噴射量が多くなるようにインジェクタ38を制御する。
【0055】
エンジン温度とみなす油温Teだけではなく、吸気温Tiも考慮して暖機増量補正処理を行っているので、より的確な制御を行うことができる。
【0056】
この場合、暖機増量補正量は、油温補正係数マップ42と油温吸気温差補正係数マップ44とを利用して簡単かつ迅速に求めることができる。
【0057】
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、油温の検出により水冷式内燃機関のエンジン温度を正確に把握でき、かつ吸気温をも考慮して暖機増量補正処理を行っているので、的確な暖機完了判定を行うことができる。
【0059】
その結果、水冷式内燃機関の燃料消費が抑えられ、エンジンの耐久性が向上するという効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態が適用された自動二輪車の全体構成を示す外観図である。
【図2】油温センサの取付位置の説明に供される断面図である。
【図3】この実施形態の電子制御燃料噴射装置の構成を示すブロック図である。
【図4】油温に対する油温補正係数の値を示す油温補正係数マップ図である。
【図5】油温と吸気温の差に対する油温吸気温差補正係数の値を示す油温吸気温差補正係数マップ図である。
【図6】この実施形態の暖機時燃料噴射補正装置の動作説明に供されるフローチャートである。
【図7】この実施形態に係る暖機増量補正処理の原理を示すチャートである。
【符号の説明】
10…自動二輪車 12…エンジン
14…シリンダブロック 16…インテーク通路
17…スロットルボディ 18…スロットルバルブ
20…空気取入口 22…オイル戻し通路(オイル通路)
24…制御基板 30…暖機時燃料噴射補正装置
32…電子制御燃料噴射装置 34…吸気温センサ
36…油温センサ 38…インジェクタ
40…制御装置 42…油温補正係数マップ
44…油温吸気温差補正係数マップ 50…スロットル開度センサ
52…イグニッションスイッチ 58…イグナイタ

Claims (4)

  1. 電気的に燃料噴射を制御する燃料噴射装置を備える空冷式内燃機関の暖機時燃料噴射補正装置において、
    吸気温を検出する吸気温センサと、
    油温を検出する油温センサと、
    検出油温が低いほど、かつ検出油温と検出吸気温との差が小さいほど、燃料噴射量が多くなるように制御する制御装置と
    を備えることを特徴とする空冷式内燃機関の暖機時燃料噴射補正装置。
  2. 請求項1記載の暖機時燃料噴射補正装置において、
    前記制御装置は、
    油温に対する燃料噴射量の補正係数を与える油温補正係数マップと、
    油温と吸気温の差に対する燃料噴射量の補正係数を与える油温吸気温差補正係数マップとを有し、
    検出油温から前記油温補正係数マップを参照して得られる油温補正係数に、検出油温と検出吸気温の差から前記油温吸気温差補正係数マップを参照して得られる油温吸気温差補正係数を所定演算した演算補正係数により前記燃料噴射量を決定する
    ことを特徴とする空冷式内燃機関の暖機時燃料噴射補正装置。
  3. 請求項2記載の暖機時燃料噴射補正装置において、
    前記油温補正係数マップの油温補正係数は、油温が所定温度に上がるまでは1を超える値から1に近づき、油温が所定温度まで上がったときには、1になるように作成され、
    前記油温吸気温差補正係数マップの油温吸気温差補正係数は、差が所定温度差になるまでは1を超える値から1に近づき、差が所定温度差になったときには、1になるように作成され、
    前記演算補正係数が、油温補正係数と油温吸気温差補正係数の積で求められる
    ことを特徴とする空冷式内燃機関の暖機時燃料噴射補正装置。
  4. 電気的に燃料噴射を制御する燃料噴射装置を備える空冷式内燃機関の暖機時燃料噴射補正方法において、
    吸気温センサにより吸気温を検出するとともに、油温センサにより油温を検出する過程と、
    検出油温が低いほど、かつ検出油温と検出吸気温との差が小さいほど、燃料噴射量が多くなるように制御装置により制御する過程と
    を有することを特徴とする空冷式内燃機関の暖機時燃料噴射補正方法。
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