【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歩道や広場などを舗装する際に使用される舗装用ブロック及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
都市においては、ビル化が進んで、道路などがコンクリートやアスファルトにより舗装されている。このため、その舗装面に降った雨水の多くが地中へ浸透することなく河川へ流出してしまい、このことがヒートアイランド現象をもたらす一因になっている。
【0003】
このため、雨水を地中へ浸透させることができる透水性の舗装用ブロックが種々提案されている。これらの透水性の舗装用ブロックとしては、例えば、ガラスカレットを焼成したブロックや、廃タイルや廃コンクリートの破砕物などにセメントを加えて成形したブロックがある。コンクリートからなる透水性の舗装用ブロックとしては、例えば、特許文献1に示されたものがある。この舗装用ブロックは、ブロック本体がポーラスに形成され、雨水がブロック本体内に形成された隙間を通って流下する構造になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、道路や広場などが舗装されたことによりもたらされる問題は、雨水が浸透しないことの他に、直射日光の照射に伴なって舗装面の温度が上昇すると言う問題がある。特に、夏季の炎天下における舗装面の表面温度は地盤の土の温度よりも遥かに高い温度になり、人々がその舗装面上に長時間とどまることができないほどになる。
【0005】
この問題を解消するために、保水性ブロックの敷設が提案されている。ブロックに水分が含まれていると、直射日光の照射によって舗装面が加熱されても、ブロック中の水分が気化することにより、その温度上昇が抑制される。
【0006】
このため、道路や広場などの舗装時に使用されるブロックとしては、前述のように、透水性を有することが要望され、又、保水性を有することも要望されている。このように、透水性と保水性の双方の特性を有する舗装用ブロックの出現が望まれている。しかし、特許文献1の舗装用ブロックは、コンクリートをポーラスになるように成形しただけのものであるので、透水性は優れているが、保水性が乏しく、舗装用ブロックとしての条件を十分に満足するものであるとは言えない。又、他の文献においても、透水性と保水性の双方の特性を有する舗装用ブロックは見当たらない。
【0007】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、透水性と保水性の双方の特性を有する舗装用ブロックを提供するとともに、その舗装用ブロックを低コストで製造することができる製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−170101号公報
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係る舗装用ブロックは、骨材と不溶性無機物質の粉体がセメントをバインダとして圧縮成形されたものであることを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明に係る舗装用ブロックは、請求項1に記載の発明において、不溶性無機物質の粉体がフライアッシュであることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の発明に係る舗装用ブロックの製造方法は、骨材と不溶性無機物質の粉体とセメントを混合し、この混合物に水を加えて混練した後、圧縮成形することを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載の発明に係る舗装用ブロックの製造方法は、請求項3に記載の発明において、圧縮成形に用いる装置が振動衝撃圧縮機であることを特徴としている。
【0013】
本発明の舗装用ブロックは、次の二つの構成が基礎になっている。それは、第一に、骨材の他に水に不溶性の無機物質の粉体(不溶性無機物質の粉体)が配合されていること、第二に、圧縮成形により成形されていることである。以下、本発明の基礎となる構成について説明する。
【0014】
本発明の舗装用ブロックは、砂利や砂などの骨材の他に不溶性無機物質の粉体が配合され、セメントをバインダとして成形されたものである。不溶性無機物質の粉体が配合されていると、骨材と骨材の間の空隙に上記粉体が充填された領域ができる。この領域における上記粉体粒子の間に形成される間隙が、雨水を流下させる流路となり、又、雨水をとどめる空間となって、透水性と保水性を有するブロックが得られる。
【0015】
すなわち、本発明の舗装用ブロックは圧縮成形により成形されたものである。圧縮成形によりブロックを製造する場合、配合原料が強力な圧縮力で押圧されて成形されるので、その圧縮力だけでも、ある程度の強度を有する成形体にすることができる。このため、圧縮成形による場合、混練したモルタルを型枠に流し込む従来の成形法に比べて、セメントの配合を少なくしても、所定の強度を有する成形体を得ることができる。この際、セメントの配合率が少なく、かつ水の添加量も少ないので、得られたブロック内部の骨材間に充填されたフライアッシュなどの粒子は、そのすべてが相互に固着されているわけではない。この結果、骨材間に充填されたフライアッシュなどの領域に間隙が残存し、この間隙が雨水を流下させる流路となる。又、その間隙が狭いため、雨水が上方から流下してこなくなった時点では、その間隙に雨水がとどまる。
【0016】
圧縮成形によりブロックを製造する場合、プレス成形機のような強い圧縮力をかけることができる装置を使用すればよく、その装置がプレス成形機であってもよいが、特に、強力な圧縮力を容易に発生させることができる振動衝撃圧縮機を用いることが好ましい。振動衝撃圧縮機を用いれば、簡単な設備で、かつ小さな動力で強力な圧縮力を発生させることができるので、低コストで強度の大きいブロックを製造することができる。
【0017】
骨材間の空隙に充填するために配合する不溶性無機物質の粉体としては、微粉炭を燃焼した際に発生するフライアッシュ、汚泥焼却灰、ペーパースラッジ焼却灰、炭酸カルシウム微粉末などを使用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係る舗装用ブロックの製造方法の一例について説明する。原料は、骨材としては川砂などの細骨材を使用するが、必要に応じて砂利や砕石などの粗骨材を混ぜる。骨材間の空隙に充填するための粉体としてはフライアッシュのような微粉で、水に不溶性の粉体を使用する。バインダとしてはセメントやゼオライト系固化剤を使用する。これらの原料を混合し、水を加えて混練した後、所定の形状に圧縮成形する。
【0019】
圧縮成形に使用する装置としては、特に好ましい装置として挙げられる振動衝撃圧縮機を用いるのがよい。この振動衝撃圧縮機の構成は図1に示す。この圧縮機には、その下面に垂直方向の振動を発生させる加振器11を備えた振動テーブル10が、その振動テーブル10を支持するフレーム16上に複数のエアクッション15を介して取り付けられており、この振動テーブル10上に原料を充填した金型12を載せ、この金型をエアシリンダー13によって上方から押圧するようになっている。
【0020】
この圧縮機において、2基の加振器のモータを起動させて振動テーブル10を振動させると、ピストンロツド14で押されている金型12も振動テーブル10と一緒に振動を開始するが、金型12の振動がテーブル10の振動に追随できなくなり、何回かに1回お互いに離れる方向に運動し、次の瞬間に、お互いに衝突する動作、すなわち金型12が振動テーブル10に叩きつけられる動作が起こる。この叩きつける動作により、急激な加速度の変化が発生して、混合原料14が強く圧縮される。このため、上記の圧縮機を使用すれば、強度の大きい成形体が得られる。
【0021】
(実施例1)
次の原料配合により、40cm×10cm×6cm(厚さ)のブロックを製造した。
【0022】
川砂 3.5kg 配合割合60mass%
フライアッシュ 0.9kg 〃 16mass%
ポルトランドセメント 1.5kg 〃 24mass%
上記原料を回転式ミキサーで混合し、さらに0.14kgの水(2.3mass%)を加えて混練した。ミキサーから取り出した混合原料は、添加した水が少なかったため、パサパサした状態であった。この混合物を金型に入れ、振動衝撃圧縮機により圧縮成形した。
【0023】
この成形されたブロックを金型から取り出し、80℃の水蒸気雰囲気中で24時間の養生処理を行った。この養生処理されたブロックについて、嵩密度、圧縮強度、及び吸水率の測定を行った。その測定結果は、嵩密度が2.1g/ml、圧縮強度が36N/mm2 、吸水率が5%であった。圧縮強度の値はインターロッキングブロックの規格(33N/mm2 )を満足するものであった。そして、吸水率は通常のコンクリートブロックと比べて高い値であった。この吸水率の結果によれば、このブロックは、その内部の粒子間に、雨水を流下させる流路となったり、雨水をとどめる空間となる間隙が形成されており、透水性と保水性を有するものであるものと判断される。
【0024】
なお、吸水率は次のようにして測定した。製造したブロックを室温で2週間放置して乾燥し、その重量を測定する。このブロックを水中に6時間浸漬して吸水させた後、取り出して表面の付着水分を十分に拭き取る。次いで、吸水したブロックの重量を測定し、その重量と吸水前の重量との差から吸水率を求める。
【0025】
(比較例1)
川砂(配合割合76mass%)とセメント(配合割合24mass%)のみを混合し、0.14kgの水を加えて撹拌した混合物を実施例1の場合と同じ振動衝撃圧縮機で成形し、ブロックを製造した。このブロックの特性に関する測定値は、嵩密度が2.3g/ml、圧縮強度が53N/mm2 、吸水率が1.7%であり、圧縮強度は大きいが、吸水率が低くなっている。この吸水率の結果によれば、このブロック内部の粒子間には、雨水を流下させる流路となったり、雨水をとどめる空間となる間隙があまり形成されていないことを示している。
【0026】
(従来法による製造例1)
型枠へ流し込んで成形する従来の方法により、ブロックを製造した。実施例1と同じ配合割合の原料(川砂3.5kg、フライアッシュ0.9kg、セメント1.5kg)に、水を0.62kg加えて流動性を有する状態にし、型枠に流し込込んで成形した。7日後に脱型し、80℃の蒸気中で24時間養生をした。このブロックの特性に関する測定値は、嵩密度が2.2g/ml、圧縮強度が30N/mm2 、吸水率が1.4%であった。この結果をみると、圧縮強度が小さくなっているが、特に、吸水率については、比較例1の結果よりも更に低い値であった。
【0027】
(実施例2)
川砂とフライアッシュの配合率を種々変えたブロックを製造し、その圧縮強度と吸水率を測定した。フライアッシュの配合率は、骨材とフライアッシュの合量に対して、16%、31%、46%、61%の4水準にした。そして、フライアッシュの配合率を変えたこと以外は、実施例1の場合と同様にした。なお、比較のために、フライアッシュを配合しないブロックも製造し、その測定も行った。これらのブロックの測定結果については、図2に示す。
【0028】
(従来法による製造例2)
従来法による製造例1と同じ方法(型枠流し込み法)により、川砂とフライアッシュの配合率を種々変えたブロックを製造し、その圧縮強度と吸水率を測定した。フライアッシュの配合率は、骨材とフライアッシュの合量に対して、16%、31%、46%、61%の4水準にした。なお、比較のために、フライアッシュを配合しないブロックも製造し、その測定も行った。これらのブロックの測定結果については、実施例2の結果と共に、図2に示す。
【0029】
図2は実施例2で製造したブロックと従来法による製造例2で製造したブロックの圧縮強度と吸水率の測定結果を示す図で、フライアッシュの配合率と圧縮強度及び吸水率の関係を示している。図中、白抜きの棒は実施例の圧縮強度を示し、斜線を付した棒は従来法の圧縮強度を示す。又、△は実施例の吸水率を示し、×は従来法の吸水率を示す。
【0030】
図2において、実施例と従来法の圧縮強度を比較すると、実施例の値はすべてが従来法の値よりも高くなっている。これは成形法を振動衝撃圧縮成形にしたことよる効果であると判断される。しかし、圧縮強度はフライアッシュの配合率が大きくなるに従って低下するので、その配合率は使用先から要求される強度が得られる範囲に限定される。例えば、インターブロック用に供給するブロック(圧縮強度の規格33N/mm2 、)を製造する場合には、フライアッシュの配合率を20%以下程度にする必要がある。
【0031】
実施例と従来法の吸水率を比較すると、従来法では、フライアッシュの配合率が大きくなっても、フライアッシュ配合率61%の場合を除き、吸水率は殆ど変化せず、約1.5%程度の値で推移している。これに対し、実施例では、吸水率はフライアッシュの配合率が大きくなるに従って急激に大きくなる。このため、上記圧縮強度の値に基づいてガーデニング用や塀用ブロックに供給することができるものであると判断されるフライアッシュ配合率31%のブロックにおいては、吸水率は約10%にも及ぶ大きな値になっている。
【0032】
(実施例3)
実施例2で製造したブロックについて、夏季における舗装面の温度上昇を想定した加熱試験を行った。この試験においては、吸水させたブロックを直立したパネルに取り付けておき、そのブロックの表面に温度センサーを密着させ、ブロックから0.5m離れた位置にハロゲンヒータを配置してブロックに熱線を照射した。そして、熱線照射によるブロック表面温度の経時変化を調べた。
【0033】
試験に供したブロックはフライアッシュ配合率が0%、16%と、46%のものであった。又、上記3種類のブロックについては、吸水させたもの(舗装されたブロックの降雨後の状態を想定)と無吸水のものを並べて取り付け、同時に試験した。これらの結果は、図3、図4、及び図5に示す。
【0034】
図3はフライアッシュ配合率が0%のブロックにおける表面温度の経時変化を示す図である。吸水ブロックの温度は、無吸水ブロックとの間に温度差を有してはいるが、無吸水ブロックと同様の上昇傾向を示している。そして、吸水ブロックと無吸水ブロックとの間の温度差は僅か数℃程度であるので、フライアッシュが配合されないブロックは、降雨によって吸水しても、その後の温度上昇が抑制される度合いは小さい。
【0035】
図4はフライアッシュ配合率が16%のブロックにおける表面温度の経時変化を示す図である。無吸水ブロックの温度は約60分経過後には35〜40℃の温度域に達するが、吸水ブロックの温度は30℃前後にとどまっており、温度上昇が抑制されている。この温度上昇抑制は約120分経過後まで持続している。
【0036】
図5はフライアッシュ配合率が46%のブロックにおける表面温度の経時変化を示す図である。吸水ブロックの温度は加熱されて上昇した後、無吸水ブロックとの間に10〜10数℃の温度差を保ちながら、30〜35℃の温度域にとどまっている。そして、その状態は3時間経過後においても、持続している。
【0037】
図3〜図5の結果から、フライアッシュが配合されたブロックを舗装用に供した場合、そのブロックが舗装面の温度上昇を抑制する機能を発揮することが確認された。
【0038】
【発明の効果】
本発明の舗装用ブロックは骨材とフライアッシュなどの不溶性無機物質の粉体がセメントをバインダとして圧縮成形されたものであり、透水性と保水性の双方を有しているので、舗装面の温度上昇を抑制する機能をもっている。
【0039】
又、本発明の舗装用ブロックを圧縮成形して製造する際に、振動衝撃圧縮機を用いれば、振動衝撃圧縮機が小さな動力で強力な圧縮力を発生させることができ、又、強度の大きいものを製造することができる装置であるので、ブロックを低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】振動衝撃圧縮機の構成を示す図である。
【図2】フライアッシュの配合率と圧縮強度及び吸水率の関係を示す図である。
【図3】フライアッシュが配合されないブロックにおける表面温度の経時変化(1)を示す図である。
【図4】フライアッシュ配合ブロックにおける表面温度の経時変化(2)を示す図である。
【図5】フライアッシュ配合ブロックにおける表面温度の経時変化(3)を示す図である。
【符号の説明】
10 振動テーブル
11 垂直方向の振動を発生させる加振器
12 金型
13 エアシリンダー
14 エアシリンダーのピストンロッド
15 エアクッション
16 振動テーブルを支持するフレーム[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a pavement block used for paving a sidewalk or a plaza, and a method of manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
In cities, buildings are being developed, and roads and the like are paved with concrete or asphalt. For this reason, much of the rainwater that has fallen on the pavement surface flows out into the river without penetrating into the ground, which is one of the causes of the heat island phenomenon.
[0003]
For this reason, various permeable pavement blocks capable of infiltrating rainwater into the ground have been proposed. Examples of these water-permeable pavement blocks include blocks made by firing glass cullet and blocks formed by adding cement to waste tiles or waste concrete crushed materials. As a water-permeable pavement block made of concrete, for example, there is one disclosed in Patent Document 1. This pavement block has a structure in which the block body is formed in a porous manner, and rainwater flows down through a gap formed in the block body.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, a problem caused by pavement of a road or a square is that rainwater does not penetrate and that the temperature of the pavement surface rises due to direct sunlight irradiation. In particular, the surface temperature of the pavement surface under the scorching sun in summer becomes much higher than the temperature of the soil of the ground, so that people cannot stay on the pavement surface for a long time.
[0005]
In order to solve this problem, laying of a water retention block has been proposed. If the block contains moisture, even if the pavement surface is heated by direct sunlight irradiation, the temperature in the block is suppressed by vaporizing the moisture in the block.
[0006]
For this reason, blocks used for paving roads and plazas are required to have water permeability and water retention as described above. Thus, the appearance of a pavement block having both water permeability and water retention properties has been desired. However, since the pavement block of Patent Document 1 is made only by molding concrete so as to be porous, it has excellent water permeability, but has poor water retention and sufficiently satisfies the conditions as a pavement block. I can't say it does. Also, in other documents, there is no paving block having both characteristics of water permeability and water retention.
[0007]
The present invention has been made to solve the above problems, and provides a pavement block having both water permeability and water retention properties, and can manufacture the pavement block at low cost. It is intended to provide a manufacturing method.
[0008]
[Patent Document 1]
JP 2000-170101 A
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, a pavement block according to the present invention is characterized in that aggregate and powder of an insoluble inorganic substance are compression-molded using cement as a binder.
[0010]
A pavement block according to a second aspect of the present invention is the pavement block according to the first aspect, wherein the powder of the insoluble inorganic substance is fly ash.
[0011]
The method for producing a pavement block according to the invention according to claim 3 is characterized in that the aggregate, the powder of the insoluble inorganic substance and the cement are mixed, water is added to the mixture, and the mixture is kneaded, followed by compression molding. I have.
[0012]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a method for manufacturing a pavement block according to the third aspect, wherein the apparatus used for compression molding is a vibration impact compressor.
[0013]
The pavement block of the present invention is based on the following two configurations. First, in addition to the aggregate, powder of an inorganic substance insoluble in water (powder of an insoluble inorganic substance) is blended, and second, it is formed by compression molding. Hereinafter, a configuration that is a basis of the present invention will be described.
[0014]
The pavement block of the present invention is obtained by mixing powder of an insoluble inorganic substance in addition to aggregate such as gravel and sand, and is formed using cement as a binder. When the powder of the insoluble inorganic substance is mixed, a space filled with the powder is formed in the gap between the aggregates. The gap formed between the powder particles in this region serves as a flow path for rainwater to flow down, and also serves as a space for retaining rainwater, so that a block having water permeability and water retention can be obtained.
[0015]
That is, the pavement block of the present invention is formed by compression molding. When a block is manufactured by compression molding, the compounded raw material is pressed and molded with a strong compression force, so that a molded body having a certain degree of strength can be obtained only by the compression force. For this reason, in the case of compression molding, it is possible to obtain a molded body having a predetermined strength even with a less amount of cement compared to a conventional molding method in which kneaded mortar is poured into a mold. At this time, since the compounding ratio of cement is small and the amount of added water is small, particles such as fly ash filled between aggregates inside the obtained block are not all fixed to each other. Absent. As a result, a gap remains in a region such as fly ash filled between the aggregates, and the gap serves as a flow path for rainwater to flow down. Also, since the gap is narrow, when the rainwater stops flowing down from above, the rainwater stays in the gap.
[0016]
When manufacturing a block by compression molding, an apparatus that can apply a strong compression force such as a press molding machine may be used, and the apparatus may be a press molding machine. It is preferable to use a vibration shock compressor that can be easily generated. If a vibration-shock compressor is used, a strong compression force can be generated with simple equipment and with small power, so that a low-cost, high-strength block can be manufactured.
[0017]
As the powder of the insoluble inorganic substance to be mixed to fill the voids between the aggregates, fly ash, sludge incineration ash, paper sludge incineration ash, fine powder of calcium carbonate, etc. generated when pulverized coal is burned are used. be able to.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An example of a method for manufacturing a pavement block according to the present invention will be described. As the raw material, fine aggregate such as river sand is used as the aggregate, and coarse aggregate such as gravel or crushed stone is mixed as necessary. As the powder for filling the voids between the aggregates, a fine powder such as fly ash, which is insoluble in water, is used. As the binder, a cement or a zeolite-based solidifying agent is used. After mixing these raw materials, adding water, and kneading, they are compression molded into a predetermined shape.
[0019]
As a device used for compression molding, it is preferable to use a vibration shock compressor, which is mentioned as a particularly preferred device. FIG. 1 shows the configuration of the vibration shock compressor. In this compressor, a vibration table 10 provided with a vibrator 11 for generating a vertical vibration on its lower surface is mounted on a frame 16 supporting the vibration table 10 via a plurality of air cushions 15. A mold 12 filled with a raw material is placed on the vibration table 10, and the mold is pressed from above by an air cylinder 13.
[0020]
In this compressor, when the motors of the two vibrators are started to vibrate the vibration table 10, the mold 12 pressed by the piston rod 14 also starts vibrating together with the vibration table 10, but the mold The vibrations of the table 12 cannot follow the vibrations of the table 10, and move several times in a direction away from each other several times, and at the next moment, collide with each other, that is, the operation in which the mold 12 is hit against the vibration table 10. Happens. Due to the hitting operation, a sudden change in acceleration occurs, and the mixed raw material 14 is strongly compressed. For this reason, if the above-mentioned compressor is used, a molded product with high strength can be obtained.
[0021]
(Example 1)
A block of 40 cm × 10 cm × 6 cm (thickness) was manufactured by the following raw material blending.
[0022]
River sand 3.5kg Mixing ratio 60 mass%
Fly ash 0.9kg 16 16 mass%
Portland cement 1.5 kg 24 24 mass%
The above raw materials were mixed with a rotary mixer, and 0.14 kg of water (2.3 mass%) was further added and kneaded. The mixed raw material taken out of the mixer was in a dry state because the amount of added water was small. This mixture was placed in a mold and compression molded by a vibration shock compressor.
[0023]
The formed block was taken out of the mold and subjected to a curing treatment in a steam atmosphere at 80 ° C. for 24 hours. The cured block was measured for bulk density, compressive strength, and water absorption. As a result of the measurement, the bulk density was 2.1 g / ml, the compressive strength was 36 N / mm 2 , and the water absorption was 5%. The value of the compressive strength satisfied the standard of interlocking block (33 N / mm 2 ). And the water absorption was a higher value than that of a normal concrete block. According to the result of the water absorption, this block has a gap between the particles in the block, which serves as a flow path for rainwater to flow down or a space for retaining rainwater, and has water permeability and water retention. Is determined.
[0024]
The water absorption was measured as follows. The manufactured block is allowed to dry at room temperature for 2 weeks, and its weight is measured. This block is immersed in water for 6 hours to absorb water, and then taken out and sufficiently wiped off the moisture adhering to the surface. Next, the weight of the water-absorbed block is measured, and the water absorption is determined from the difference between the weight and the weight before water absorption.
[0025]
(Comparative Example 1)
Mix only river sand (mixing ratio 76 mass%) and cement (mixing ratio 24 mass%), add 0.14 kg of water and stir the mixture using the same vibration-shock compressor as in Example 1 to produce a block. did. The measured values relating to the properties of this block are as follows: the bulk density is 2.3 g / ml, the compressive strength is 53 N / mm 2 , the water absorption is 1.7%, and the compressive strength is large, but the water absorption is low. According to the result of the water absorption, it is shown that between the particles inside the block, there are not so many gaps that form a flow path for rainwater to flow down or a space for retaining rainwater.
[0026]
(Production Example 1 by Conventional Method)
The block was manufactured by the conventional method of casting into a mold and molding. 0.62 kg of water was added to the raw materials (3.5 kg of river sand, 0.9 kg of fly ash, 1.5 kg of cement) having the same compounding ratio as in Example 1 to obtain a fluid state, and the mixture was poured into a mold and molded. did. After 7 days, the mold was released and cured in steam at 80 ° C. for 24 hours. The measured values regarding the properties of this block were a bulk density of 2.2 g / ml, a compressive strength of 30 N / mm 2 , and a water absorption of 1.4%. According to the results, the compressive strength was low, but the water absorption was particularly lower than the result of Comparative Example 1.
[0027]
(Example 2)
Blocks with various mixing ratios of river sand and fly ash were manufactured, and their compressive strength and water absorption were measured. The mixing ratio of fly ash was set at four levels of 16%, 31%, 46%, and 61% with respect to the total amount of aggregate and fly ash. And it carried out similarly to the case of Example 1 except having changed the compounding ratio of fly ash. For comparison, a block containing no fly ash was also manufactured and measured. FIG. 2 shows the measurement results of these blocks.
[0028]
(Production Example 2 by Conventional Method)
By the same method (mold casting method) as in Production Example 1 according to the conventional method, blocks were produced in which the mixing ratios of river sand and fly ash were variously changed, and their compressive strength and water absorption were measured. The mixing ratio of fly ash was set at four levels of 16%, 31%, 46%, and 61% with respect to the total amount of aggregate and fly ash. For comparison, a block containing no fly ash was also manufactured and measured. FIG. 2 shows the measurement results of these blocks together with the results of the second embodiment.
[0029]
FIG. 2 is a diagram showing the measurement results of the compressive strength and the water absorption of the block manufactured in Example 2 and the block manufactured in the manufacturing example 2 according to the conventional method, showing the relationship between the blending ratio of fly ash, the compressive strength and the water absorption. ing. In the drawing, the white bars indicate the compressive strength of the example, and the hatched bars indicate the compressive strength of the conventional method. In addition, Δ indicates the water absorption of the example, and X indicates the water absorption of the conventional method.
[0030]
In FIG. 2, when the compressive strengths of the example and the conventional method are compared, all the values of the example are higher than the values of the conventional method. This is considered to be the effect of using the vibration impact compression molding as the molding method. However, since the compressive strength decreases as the blending ratio of fly ash increases, the blending ratio is limited to a range where the strength required from the place of use can be obtained. For example, when manufacturing a block (compression strength of 33 N / mm 2 ) to be supplied for an inter block, the blending ratio of fly ash needs to be about 20% or less.
[0031]
Comparing the water absorption of the example and the conventional method, the water absorption of the conventional method hardly changes even if the mixing ratio of fly ash increases, except for a fly ash mixing ratio of 61%. % Value. On the other hand, in Examples, the water absorption rate rapidly increases as the mixing ratio of fly ash increases. For this reason, in a block having a fly ash content of 31%, which is determined to be able to be supplied to a gardening or fence block based on the value of the compressive strength, the water absorption rate reaches about 10%. It has a large value.
[0032]
(Example 3)
The block manufactured in Example 2 was subjected to a heating test assuming a rise in the temperature of the pavement surface in summer. In this test, the water-absorbed block was mounted on an upright panel, a temperature sensor was brought into close contact with the surface of the block, and a halogen heater was arranged at a position 0.5 m away from the block to irradiate the block with heat rays. . Then, the change with time of the block surface temperature due to the irradiation with heat rays was examined.
[0033]
The blocks subjected to the test had fly ash content of 0%, 16% and 46%. In addition, the above three types of blocks were mounted side by side with a water-absorbing one (assuming the condition of a paved block after rainfall) and a non-water-absorbing one, and tested simultaneously. These results are shown in FIGS. 3, 4, and 5.
[0034]
FIG. 3 is a diagram showing the change over time of the surface temperature in a block having a fly ash content of 0%. Although the temperature of the water-absorbing block has a temperature difference from the temperature of the non-water-absorbing block, the temperature of the water-absorbing block shows a rising tendency similar to that of the non-water-absorbing block. Then, since the temperature difference between the water-absorbing block and the non-water-absorbing block is only about several degrees Celsius, the degree of suppression of the subsequent temperature rise of the block in which fly ash is not blended is small even if water is absorbed by rainfall.
[0035]
FIG. 4 is a diagram showing the change over time in the surface temperature of a block having a fly ash content of 16%. Although the temperature of the non-water-absorbing block reaches a temperature range of 35 to 40 ° C. after about 60 minutes, the temperature of the water-absorbing block stays around 30 ° C., and the temperature rise is suppressed. This temperature rise suppression is maintained until about 120 minutes have elapsed.
[0036]
FIG. 5 is a diagram showing the change over time in the surface temperature of a block having a fly ash content of 46%. After the temperature of the water-absorbing block is increased by heating, the temperature of the water-absorbing block remains in the temperature range of 30 to 35 ° C. while maintaining a temperature difference of 10 to 10 ° C. with the non-water absorbing block. The state is maintained even after 3 hours.
[0037]
From the results of FIGS. 3 to 5, it was confirmed that when a block containing fly ash was used for pavement, the block exerted a function of suppressing a rise in temperature of the pavement surface.
[0038]
【The invention's effect】
The pavement block of the present invention is formed by compressing powder of an insoluble inorganic substance such as aggregate and fly ash using cement as a binder, and has both water permeability and water retention. It has a function to suppress temperature rise.
[0039]
Further, when the pavement block of the present invention is produced by compression molding, if a vibration shock compressor is used, the vibration shock compressor can generate a strong compression force with a small power, and has a large strength. Since the apparatus is capable of manufacturing objects, blocks can be manufactured at low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of a vibration shock compressor.
FIG. 2 is a view showing the relationship between the blending ratio of fly ash, compressive strength, and water absorption.
FIG. 3 is a diagram showing a change over time (1) of a surface temperature in a block in which fly ash is not blended.
FIG. 4 is a diagram showing a change over time (2) of a surface temperature in a fly ash blending block.
FIG. 5 is a diagram showing a change over time (3) of a surface temperature in a fly ash blending block.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Vibration table 11 Vibrator 12 which produces vertical vibration 12 Mold 13 Air cylinder 14 Piston rod of air cylinder 15 Air cushion 16 Frame supporting vibration table