JP2004285517A

JP2004285517A - Underwear

Info

Publication number: JP2004285517A
Application number: JP2003079693A
Authority: JP
Inventors: Michihiro Fujimori; 道弘藤盛; Manabu Yoshida; 学吉田; Yoshitsune Nakagome; 吉恒中込
Original assignee: Toray Industries Inc
Current assignee: Toray Industries Inc
Priority date: 2003-03-24
Filing date: 2003-03-24
Publication date: 2004-10-14

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide underwear excellent in heat retaining properties, stretching properties, texture and quality appearance. <P>SOLUTION: The underwear is made of fabric comprising polyphenylene sulfide fiber and elastic fiber, and at least one kind selected from cellulosic fiber, polyester fiber and polyamide fiber. The polyphenylene sulfide fiber is contained in the fabric at 3-60 wt.% based on the total weight of the fiber, and the rate of the surface area comprising the polyphenylene sulfide fiber is 10-80 % at either of the front side or the reverse side. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、保温性に優れた肌着に関する。さらに詳しくは、保温性が高く、耐光性に優れたポリフェニレンサルファイド繊維と弾性繊維を含み、保温性、ストレッチ性、風合いおよび外観品位に優れた肌着に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から秋冬時期での日常着あるいは寒冷な環境のもとでの作業やスポーツのために、種々の保温性に優れた肌着が提案されてきた。
【０００３】
保温性を付与する技術として、特開平１４−２２０７０４号公報（特許文献１）のように吸湿剤による吸湿発熱を利用したものがある。これは、染色後に吸湿性粒子等をバインダーによって繊維布帛へ固着させたり、または皮膜を形成させるものであるため、繊維が本来持っている風合いを十分活用することが出来なかったり、樹脂を付着させることにより風合いが硬粗になり、特に弾性繊維を含んでいる場合には弾性繊維のストレッチ性が損なわれるという問題があった。
【０００４】
また、特開２００１−５５６４０号公報（特許文献２）では、ポリフェニレンサルファイド繊維とアクリル繊維の混紡糸を使用することが提案されているが、肌着や下着といった用途においては、十分な伸縮性に欠けるという問題があった。
【０００５】
【特許文献１】特開平１４−２２０７０４号公報
【０００６】
【特許文献２】特開２００１−５５６４０号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来技術の背景に鑑み、保温性、ストレッチ性、風合いおよび外観品位に優れた肌着を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような構成を有する。
【０００９】
すなわち、ポリフェニレンサルファイド繊維および弾性繊維を含み、さらにセルロース系繊維、ポリエステル系繊維およびポリアミド系繊維から選ばれる少なくとも一種の繊維を含む布帛からなり、ポリフェニレンサルファイド繊維を全繊維重量に対して３〜６０重量％含有し、表裏どちらか一面においてポリフェニレンサルファイド繊維の占める表面積の割合が１０〜８０％であること特徴とする肌着である。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の肌着は、ポリフェニレンサルファイド（以下、ＰＰＳという）繊維および弾性繊維を含み、さらにセルロース系繊維、ポリエステル系繊維およびポリアミド系繊維から選ばれる少なくとも一種の繊維を含む布帛からなるものである。
【００１１】
本発明に用いられるＰＰＳ繊維は、その構成単位の９０モル％以上が−（Ｃ_６Ｈ_４−Ｓ）−で表わされるフェニレンサルファイド構造単位を有する重合体からなるものである。なかでも、フェニレンサルファイド構造の内９０モル％以上がパラ配向にて結合されたものが好ましい。
【００１２】
なお、こうしたＰＰＳ繊維は、一般に融点が２８５℃と高く、長期耐熱性にも優れており、１９０℃での連続使用にも耐えるものである。また、耐蒸熱性も高く、１６０℃オートクレーブでも９０％以上の強度保持率を示す。機械特性として強度、伸度、弾性率などは、ほぼポリエステル並みの性能であり、さらに火に対して燃え難く、熱伝導率が低いことを特徴とするため、放熱効果が低く、布帛に使用した場合には他の素材にない保温性を発揮できる。
【００１３】
本発明に用いられる弾性繊維は、ポリウレタン系弾性繊維、ポリエーテル・エステル系弾性繊維およびポリブチレンテレフタレート系弾性繊維等が挙げられるが、これらの中でも物性に優れているポリウレタン系弾性繊維が好ましく用いられる。
【００１４】
本発明に用いられるポリエステル系繊維は、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステルからなる繊維である。ポリエステルには、ホモポリエステルの他に、１または２以上の第３成分が高分子鎖に導入された共重合ポリエステルも含まれる。
【００１５】
本発明に用いられるポリアミド系繊維は、ナイロン６、ナイロン６６等のポリアミドからなる繊維である。ポリアミドには、ホモポリアミドの他に、１または２以上の第３成分が高分子鎖に導入された共重合ポリアミドも含まれる。
【００１６】
本発明に用いられるセルロース系繊維には、綿、レーヨン、キュプラ等が含まれる。
【００１７】
これら繊維の断面形状は、特に制限されず、通常の丸断面、三角型、Ｙ型、Ｘ型などの異型断面、中空などの断面形状を有する繊維を用いることが出来る。
【００１８】
本発明では、ＰＰＳ繊維、弾性繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、セルロース系繊維等を使用するが、その使用形態としては特に限定されるものではない。それぞれの繊維をステープル化し、混紡して紡績糸を作製して、弾性繊維と交編する態様、それぞれの繊維の紡績糸からなる布帛を作成し、積層する方法、それぞれのフィラメント糸で実施する態様などを用いることができる。前記以外の繊維が布帛中に含まれていても差し支えない。
【００１９】
布帛の一例をあげれば、ポリアミドフィラメントと弾性繊維のカバーリング糸を用意し、ＰＰＳ短繊維とポリエステル短繊維の紡績糸を交編する態様がある。
【００２０】
本発明の裏地を構成する編物においてＰＰＳ繊維を用いる方法としては、染色し難いＰＰＳ繊維を分散させて外観を良くするため、または柔軟性を付与するという観点から、ＰＰＳ繊維をステープル化して、セルロース系繊維、ポリエステル繊維またはポリアミド繊維と混紡した紡績糸とすることが好ましい。この紡績糸は、ＰＰＳ短繊維、セルロース系繊維、ポリエステル短繊維、ポリアミド短繊維を原綿、粗紡または精紡などの工程において均等に混ぜた混紡糸または芯鞘型に複合した混紡糸でもよく、あるいは、セルロース系長繊維、ポリエステル長繊維またはポリアミド長繊維をＰＰＳ短繊維と複合する長短複合糸でもよい。あるいは、セルロース系短繊維、ポリエステル短繊維またはポリアミド短繊維をＰＰＳ長繊維と複合する長短複合糸であってもよい。
【００２１】
さらにまた、セルロース系長繊維、ポリエステル長繊維またはポリアミド長繊維をＰＰＳ長繊維と混用する混繊糸でもよい。
【００２２】
布帛の構成は、織物、編物などの組織でよく、特に限定されるものではないが、編物が好ましく用いられる。編地には、トリコット地、ラッセル地などの経編地、シングル丸編地、ダブル丸編地等の丸編地のいずれでもよい。また、編組織は、経編地のハーフ組織、バックハーフ組織、クイーンズコード組織、サテン組織、メッシュ組織、その他変化組織等、または、丸編地の天竺組織、フライス組織、インターロック組織、モックローディ組織、その他変化組織等が挙げられる。製編においては、ＰＰＳ繊維、セルロース系繊維、ポリエステル繊維またはポリアミド繊維を含む混紡糸または混繊糸を単独で編物とする態様、ＰＰＳ繊維を含む糸と、セルロース系繊維、ポリエステル繊維またはポリアミド繊維とを交編する態様などが挙げられる。
【００２３】
本発明の肌着は、着用者の肌面側にポリフェニレンサルファイド繊維を含む繊維を配置すると、さらに効果的に保温性が得られる。編地の裏面側（肌面側）の形状を肌触り感を阻害しない程度の凹凸形状とすることで、肌と肌着裏面側の接触面積を軽減させると同時に不動空気層が形成され、肌面側のヒンヤリ感をより下げることができ好ましい形態となる。
【００２４】
この凹凸形状を形成する方法としては、変化編組織によるもの、太い糸と細い糸との組合せによるもの、あるいはジャガード柄組織によるもの、さらには、起毛加工によるもの、エンボス加工によるもの等を採用することができる。
【００２５】
本発明の肌着に用いられる編地は、前述した編組織が単層として構成されたものでもよいが、二層または三層等の多層構造体にしたものであってもよい。多層構造体の編地を使用する場合は、編地表面側を構成する糸にポリアミド繊維等の紡績糸やマルチフィラメント糸を、裏面側（肌面側）に保温性に優れたＰＰＳ繊維を使用し、弾性繊維と組み合わせる、あるいは、編地表面側を構成する糸に単繊維繊度の細い合成繊維マルチフィラメント糸を、裏面側（肌面側）にＰＰＳ繊維と弾性繊維とのカバーリング糸を用いて繊度を太くするなどして、編地の肌面側にＰＰＳ繊維を配置することによってさらに効果的な保温性を得ることができる。
【００２６】
このように繊度の細い繊維を表面側に配置し、繊度の太い繊維を裏面側（肌面側）に配置した多層構造体にした編地は、気体状の汗のみならず、液体状の汗が二層、三層等の多層構造体によって作り出される毛細管現象により、編地裏面側（肌面側）から表面側へ素早く、かつ効率良く吸水・透水・拡散させることができるため、激しい運動等での液体状発汗に対し、好適な保温性と快適性に優れる肌着とすることができる。
【００２７】
本発明の肌着において、ＰＰＳ繊維の含有量は、全繊維重量に対して３〜６０重量％、好ましくは５〜４０重量％である。ＰＰＳ繊維の含有量が多い程、保温性および接触冷感の軽減に優れた布帛を得ることが出来るがコスト高となるので、効果に応じた経済性を得にくくなる。また、３重量％未満では、保温性、接触冷感の軽減の効果が小さい。
【００２８】
また、本発明の肌着を構成する編物の表裏どちらか一面においてＰＰＳ繊維の占める表面積の割合は１０〜８０％であり、好ましくは１５％〜６０％である。ＰＰＳ繊維の布帛表面積が８０％を超える場合は、ＪＩＳＬ０８４２の耐光堅牢度が３級未満と劣るようになるので、衣料用としては適さない。より好ましくは、肌面側にＰＰＳ繊維の占める表面積の割合が１０〜８０％であり、更に好ましくは１５％〜６０％である。一方、ＰＰＳ繊維の占める表面積の割合が１０％未満の場合は、耐光堅牢度に問題はないが、保温性および接触冷感の低減の効果が小さい。
【００２９】
ここでいう表面積の割合は、ミノルタ社製のデジタルリーダープリンターを用いて一片長２．５４ｃｍの布帛を透過撮影し、撮影図より布帛全体の面積Ａｃｍ^２を算出する。一片長２．５４ｃｍの布帛を拡大写真にて拡大し、ＰＰＳ繊維の布帛表面上の面積Ｂｃｍ^２を求める。これらの面積の値を用いて、次式によりＰＰＳ繊維の占める表面積の割合を算出する。
【００３０】
ＰＰＳ繊維の占める表面積の割合（％）＝（Ｂ／Ａ）×１００
本発明の肌着を構成する布帛には、下記一般式（Ｉ）で示される化合物および下記一般式（ＩＩ）で示される化合物から選ばれる少なくとも１種以上の紫外線吸収剤を使用することが出来る。
【００３１】
【化３】

【００３２】
（ここで、Ｒ_１は水素原子または水酸基であり、Ｒ_２は水酸基あるいは１〜１２個の炭素原子を有する直鎖状または分岐鎖状のアルキルオキシ基であり、Ｒ_３は水素原子または−ＳＯ_３Ｈであり、Ｒ_４は水素原子または−ＯＣＨ_３であり、Ｒ_５は水素原子または水酸基である。）
かかる一般式（Ｉ）で表される化合物の好ましい例としては、２，４−ヒドロキシベンゾフェノン、２−ヒドロキシ−４−メトシキベンゾフェゾン、２−ヒドロキシ−４−オクトキシベンゾフェゾン等が挙げられる。
【００３３】
【化４】

【００３４】
（ここでＲ_６は水素原子あるいは、１〜５個の炭素原子を有する直鎖状または分岐鎖状のアルキル基であり、Ｒ_７は１〜５個の炭素原子を有する直鎖状または分岐鎖状のアルキル基であり、Ｒ_８は水素原子または塩素原子である。）
かかる一般式（ＩＩ）で表される化合物の好ましい例としては、２−（２’−ヒドロキシ−５’−ｔｅｒｔ−メチルフェニル）ベンゾトリアゾール、２−（２’−ヒドロキシ−５’−ｔｅｒｔ−ブチルフェニル）ベンゾトリアゾール、２−（２’−ヒドロキシ−３’−ｔｅｒｔ−ブチル−５’−メチルフェニル）−５−クロロベンゾトリアゾール等が挙げられる。
【００３５】
これら紫外線吸収剤の含有量は、得られる肌着がＪＩＳＬ０８４２で測定される耐光堅牢度が３級以上であれば特に限定されない。
【００３６】
【実施例】
実施例に示した評価結果は、次の方法で実施した。
（１）ＰＰＳ繊維の占める表面積割合
ミノルタ社製のデジタルリーダープリンターを用いて一片長２．５４ｃｍの布帛を透過撮影し、撮影図より布帛全体の面積Ａｃｍ^２を算出する。一片長２．５４ｃｍの布帛を拡大写真にて拡大し、ＰＰＳ繊維の布帛表面上の面積Ｂｃｍ^２を求める。これらの面積の値を用いて、次式によりＰＰＳ繊維の占める表面積の割合を算出する。
【００３７】
ＰＰＳ繊維の占める表面積の割合（％）＝（Ｂ／Ａ）×１００
（２）クロー（Ｃｌｏ）値
クロー値とはＧａｇｇｅＡ．Ｐ、ＢｕｒｔｏｎＡ．Ｌらによって提案された保温性の評価手法であり、１クローは、気温２１℃、湿度５０％以下、風速５ｃｍ／ｓの室内で椅子に座っている人の皮膚温を平均３３℃に保つのに必要な断熱性であると定義される。
【００３８】
実際の評価方法は、４０℃高温側恒温体Ｔｈ（℃）と２０℃の低温側恒温体Ｔｌ（℃）の２枚の恒温体の間にサンプルを挟み、定常状態となるまで待ってから高温側恒温体から低温側恒温体に流れる熱電流Ｂ（Ｋｃａｌ／ｍ^２・ｈｒ）を測定し下記式にて求められる。
【００３９】

この数値が高いほど、保温性が高いことを示す。
（３）保温率（％）
布帛が温体（４０℃）の放出を防ぐ程度をヒーターの消費電力で表したもので、消費電力が少ないほど布帛の保温率が高い。具体的な求め方は、測定器としてＡＳＴＭ保温性試験機を用い、１０ｃｍ×１０ｃｍの布帛を４０℃の温体にのせて１０分後の消費電力（ワット）を計測した。
【００４０】
布帛の保温率（％）＝（Ｗ０−Ｗ１／Ｗ０）×１００
ここで、
Ｗ０：布帛をカバーしていないときの消費電力（ワット）
Ｗ１：布帛をカバーしたときの消費電力（ワット）
実施例１
ポリフェニレンサルファイド繊維（単繊維繊度２．２ｄｔｅｘ、繊維長５１ｍｍ）原綿と綿（２．２〜２．０ｄｔｅｘ、繊維長２８〜３２ｍｍ）を混紡し、ＰＰＳ５０％／綿５０％の綿番手７０ｓの紡績糸を得た。
【００４１】
この紡績糸を図１の編方図に示す計８給糸口からなる編組織の４給糸口Ｆ２、Ｆ４、Ｆ６、Ｆ８の編地裏面側（肌面側）構成糸ロに用い、他の４給糸口Ｆ１、Ｆ３、Ｆ５、Ｆ７の編地表面側構成糸イにはナイロン６フィラメント（８４ｄｔｅｘ−３６フィラメント）とポリウレタン弾性繊維（４４ｄｔｅｘ−１フィラメント）からなるカバーリング糸を用いて、２２Ｇ両面丸編機により、裏面側ハニカムリバーシブル編組織となる丸編地を編成した。
【００４２】
この編地を精練、セットした後、染色する際に紫外線吸収剤として２−（２’−ヒドロキシ−３’−ｔｅｒｔ−ブチル−５’−メチルフェニル）−５−クロロベンゾトリアゾールを添加し、染色し仕上げた。
【００４３】
この編地を用いて肌着を作製することにより、ＰＰＳ繊維が布帛の全繊維重量に対して７重量％、着用者の肌面側の編地表面にＰＰＳ繊維の占める表面積割合が２５％の肌着を得た。
【００４４】
この肌着は、保温性が高く、接触冷感（接触時のヒンヤリ感）が小さく、また、風合い、ストレッチ性に優れた肌着であった。
【００４５】
比較例１
綿（２．２〜２．０ｄｔｅｘ、繊維長２８〜３２ｍｍ）１００％の紡績糸（綿番手７０ｓ）を用いた以外は、実施例１と同様に２２Ｇの両面丸編機により、裏面側ハニカムリバーシブル編組織となる丸編地を編成した。
【００４６】
この編地を精練、セットした後、染色し仕上げた（紫外線吸収剤の添加なし）。
【００４７】
この編地を用いて肌着を作製したところ、風合いは良好なものの、十分な保温性を有するものではなった。
【００４８】
実施例２
ポリフェニレンサルファイド繊維（単繊維繊度２．２ｄｔｅｘ、繊維長５１ｍｍ）原綿と綿（２．２〜２．０ｄｔｅｘ、繊維長２８〜３２ｍｍ）とを混紡し、ＰＰＳ２０％／綿８０％の綿番手８０ｓの紡績糸を得た。この紡績糸、ナイロン６糸（４４ｄｔｅｘ−１２フィラメント）およびポリウレタン弾性繊維（２２ｄｔｅｘ−１フィラメント）を用いて３層のリバーシブル天竺組織の丸編地を得た。
【００４９】
この編地を精練、セットした後、染色する際に紫外線吸収剤として２−（２’−ヒドロキシ−３’−ｔｅｒｔ−ブチル−５’−メチルフェニル）−５−クロロベンゾトリアゾールを添加し、染色し仕上げた。
【００５０】
この編地を用いて肌着を作製することにより、ＰＰＳ繊維が布帛の全繊維重量に対して１２重量％、着用者の肌面側の編地表面にＰＰＳ繊維の占める表面積割合が３４％の肌着を得た。
【００５１】
この肌着は、保温性が高く、接触冷感（接触時のヒンヤリ感）が小さく、また、風合い、ストレッチ性に優れた肌着であった。
【００５２】
比較例２
綿（２．２〜２．０ｄｔｅｘ、繊維長２８〜３２ｍｍ）１００％の紡績糸（綿番手８０ｓ）だけを用いた以外は、実施例２と同様にリバーシブル天竺組織の丸編地を得て、染色仕上げ加工を実施した（紫外線吸収剤の添加なし）。
【００５３】
この編地を用いて肌着を作製したところ、風合いは良好なものの、十分な保温性を有するものではなった。
【００５４】
以上の結果を表１に示した。
【００５５】
【表１】

【００５６】
【発明の効果】
本発明によれば、繊維本来の風合い、物性を損なうことなく、保温性、ストレッチ性、風合いおよび外観品位に優れた肌着を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例１の編方図
【符号の説明】
Ｆ１〜Ｆ８：編機の給糸口番号
Ｄ１〜Ｄ５：ダイヤル側編針
Ｃ１〜Ｃ６：シリンダー側編針
イ：編地表面側構成糸
ロ：編地裏面側構成糸[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to underwear excellent in heat retention. More specifically, the present invention relates to underwear that includes polyphenylene sulfide fiber and elastic fiber having high heat retention and excellent light resistance, and is excellent in heat retention, stretchability, texture and appearance quality.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various types of underwear having excellent heat retention properties have been proposed for daily wear in the fall and winter season or for work or sports under a cold environment.
[0003]
As a technique for imparting heat retention, there is a technique utilizing heat generated by moisture absorption by a moisture absorbent as disclosed in JP-A-14-220704 (Patent Document 1). This is to fix the hygroscopic particles and the like to the fiber cloth with a binder after dyeing, or to form a film, so that the texture inherent in the fiber cannot be fully utilized, or the resin adheres. As a result, the texture becomes hard and rough, and there is a problem that the stretchability of the elastic fiber is impaired, especially when the elastic fiber is contained.
[0004]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-55640 (Patent Document 2) proposes to use a blended yarn of polyphenylene sulfide fiber and acrylic fiber, but lacks sufficient elasticity in applications such as underwear and underwear. There was a problem.
[0005]
[Patent Document 1] JP-A-14-220704
[Patent Document 2] Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-55640
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the background of the related art, and has as its object to provide underwear excellent in heat retention, stretchability, texture, and appearance quality.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has the following configuration to solve the above problems.
[0009]
That is, it is composed of a cloth containing polyphenylene sulfide fiber and elastic fiber, and further contains at least one kind of fiber selected from cellulosic fiber, polyester fiber and polyamide fiber, and the polyphenylene sulfide fiber is 3 to 60% by weight based on the total fiber weight. %, And the ratio of the surface area occupied by the polyphenylene sulfide fiber on either one of the front and back surfaces is 10 to 80%.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The undergarment of the present invention comprises a cloth containing polyphenylene sulfide (hereinafter, referred to as PPS) fibers and elastic fibers, and further containing at least one fiber selected from cellulosic fibers, polyester fibers and polyamide fibers.
[0011]
PPS fibers used in the present invention, more than 90 mol% of the constituent unit - is made of a polymer having phenylene sulfide structural unit represented by _{_{- (C 6 H 4 -S)}} . Among them, it is preferable that 90 mol% or more of the phenylene sulfide structures are bonded in para orientation.
[0012]
In addition, such a PPS fiber generally has a high melting point of 285 ° C., is excellent in long-term heat resistance, and withstands continuous use at 190 ° C. It also has high steam heat resistance and shows a strength retention of 90% or more even in a 160 ° C. autoclave. Mechanical properties such as strength, elongation, elasticity, etc. are almost the same as polyester, and they are hardly flammable against fire and have low thermal conductivity. In some cases, it can exhibit the heat retention that other materials do not have.
[0013]
The elastic fibers used in the present invention include polyurethane-based elastic fibers, polyether / ester-based elastic fibers, and polybutylene terephthalate-based elastic fibers. Of these, polyurethane-based elastic fibers having excellent physical properties are preferably used. .
[0014]
The polyester fiber used in the present invention is a fiber made of polyester such as polyethylene terephthalate, polytrimethylene terephthalate, and polybutylene terephthalate. The polyester includes, in addition to the homopolyester, a copolymerized polyester having one or more third components introduced into a polymer chain.
[0015]
The polyamide fiber used in the present invention is a fiber made of polyamide such as nylon 6 and nylon 66. The polyamide includes, in addition to the homopolyamide, a copolymerized polyamide having one or more third components introduced into a polymer chain.
[0016]
The cellulosic fibers used in the present invention include cotton, rayon, cupra and the like.
[0017]
The cross-sectional shape of these fibers is not particularly limited, and fibers having ordinary round cross-sections, irregular cross-sections such as triangular, Y-type, X-type, and cross-sectional shapes such as hollow can be used.
[0018]
In the present invention, PPS fibers, elastic fibers, polyester fibers, polyamide fibers, cellulosic fibers and the like are used, but the form of use is not particularly limited. Staple each fiber and blended to produce spun yarn, cross knitting with elastic fiber, fabricating spun yarn of each fiber, method of laminating, embodiment with each filament yarn Etc. can be used. Fibers other than those described above may be contained in the fabric.
[0019]
As an example of a fabric, there is a mode in which a covering yarn of polyamide filament and elastic fiber is prepared, and a spun yarn of PPS short fiber and polyester short fiber is knitted.
[0020]
As a method of using PPS fibers in the knitted fabric constituting the lining of the present invention, in order to improve the appearance by dispersing PPS fibers that are difficult to dye, or from the viewpoint of imparting flexibility, the PPS fibers are stapled, and cellulose is used. It is preferable to use a spun yarn blended with a system fiber, a polyester fiber or a polyamide fiber. The spun yarn may be a PPS staple fiber, a cellulosic fiber, a polyester staple fiber, a polyamide staple fiber, a mixed spun yarn obtained by uniformly mixing in a process such as raw cotton, roving or spinning, or a mixed spun yarn mixed in a core-sheath type, or Alternatively, a long / short composite yarn in which a cellulosic long fiber, a polyester long fiber or a polyamide long fiber is combined with a PPS short fiber may be used. Alternatively, it may be a long-short composite yarn in which cellulosic short fibers, polyester short fibers or polyamide short fibers are combined with PPS long fibers.
[0021]
Furthermore, a mixed fiber in which a cellulosic long fiber, a polyester long fiber or a polyamide long fiber is mixed with a PPS long fiber may be used.
[0022]
The structure of the fabric may be a structure such as a woven fabric or a knitted fabric, and is not particularly limited, but a knitted fabric is preferably used. The knitted fabric may be any of a warp knitted fabric such as a tricot fabric and a Russell fabric, and a circular knitted fabric such as a single circular knitted fabric and a double circular knitted fabric. The knitting structure may be a warp knitted half structure, a back half structure, a queen's cord structure, a satin structure, a mesh structure, other changeable structures, or a circular knitted fabric, a milled structure, a milling structure, an interlock structure, or a mock road structure. Organization and other changing organizations. In knitting, an embodiment in which a blended yarn or a blended yarn containing PPS fiber, cellulosic fiber, polyester fiber or polyamide fiber is knitted alone, a yarn containing PPS fiber, and a cellulose fiber, polyester fiber or polyamide fiber And the like.
[0023]
In the undergarment of the present invention, when fibers containing polyphenylene sulfide fibers are arranged on the skin side of the wearer, heat retention can be obtained more effectively. By making the shape of the back side (skin side) of the knitted fabric an uneven shape that does not impair the feel of the skin, the contact area between the skin and the back side of the underwear is reduced, and at the same time, an immobile air layer is formed, and the skin side It is possible to further reduce the shininess, and it is preferable.
[0024]
As a method of forming the uneven shape, a method using a variable knitting structure, a method using a combination of a thick yarn and a thin yarn, or a method using a jacquard pattern structure, further, a method using a brushing process, a method using an embossing process, or the like is adopted. be able to.
[0025]
The knitted fabric used for the undergarment of the present invention may be one in which the above-described knitting structure is configured as a single layer, or may be a multilayer structure such as two layers or three layers. When a knitted fabric of a multilayer structure is used, a spun yarn or a multifilament yarn such as a polyamide fiber is used for a yarn constituting the knitted fabric surface side, and a PPS fiber excellent in heat insulation is used for a back side (skin side). Combine with elastic fibers, or use a synthetic fiber multifilament yarn with a fineness of single fiber as the yarn constituting the knitted fabric surface side, and use a covering yarn of PPS fiber and elastic fiber on the back side (skin side). By placing the PPS fibers on the skin surface side of the knitted fabric, for example, by increasing the fineness, it is possible to obtain more effective heat retention.
[0026]
As described above, the knitted fabric having the multilayer structure in which the fine fibers are arranged on the front side and the fine fibers are arranged on the back side (skin side) is not only a gaseous sweat but also a liquid sweat. Can be quickly and efficiently absorbed, permeated and diffused from the back side (skin side) of the knitted fabric to the front side by the capillary action created by the multi-layer structure such as two or three layers. In this case, it is possible to obtain an undergarment having excellent heat retention and comfortableness against liquid sweating.
[0027]
In the underwear of the present invention, the content of the PPS fiber is 3 to 60% by weight, preferably 5 to 40% by weight based on the total fiber weight. As the content of the PPS fiber is larger, a fabric excellent in heat retaining property and reduction in contact cold feeling can be obtained, but the cost is high, so that it is difficult to obtain economic efficiency according to the effect. If it is less than 3% by weight, the effect of reducing heat retention and contact cold feeling is small.
[0028]
In addition, the ratio of the surface area occupied by the PPS fiber on either one of the front and back surfaces of the knitted fabric constituting the undergarment of the present invention is 10 to 80%, preferably 15% to 60%. If the fabric surface area of the PPS fiber is more than 80%, the light fastness of JIS L 0842 becomes lower than class 3, and is not suitable for clothing. More preferably, the ratio of the surface area occupied by the PPS fibers on the skin side is 10 to 80%, and still more preferably 15 to 60%. On the other hand, when the ratio of the surface area occupied by the PPS fiber is less than 10%, there is no problem in the light fastness, but the effect of reducing the heat retention and the feeling of contact coolness is small.
[0029]
The ratio of the surface area referred to here is obtained by transmitting and photographing a 2.54 cm long piece of cloth using a digital reader printer manufactured by Minolta Co., and calculating the area Acm ² of the entire cloth from the photographed drawing. The cloth having a piece length of 2.54 cm is enlarged by an enlarged photograph, and the area Bcm ² of the PPS fiber on the cloth surface is obtained. Using the values of these areas, the ratio of the surface area occupied by the PPS fibers is calculated by the following equation.
[0030]
Ratio of surface area occupied by PPS fibers (%) = (B / A) × 100
At least one ultraviolet absorber selected from the compound represented by the following general formula (I) and the compound represented by the following general formula (II) can be used for the fabric constituting the underwear of the present invention.
[0031]
Embedded image

[0032]
(Where R ₁ is a hydrogen atom or a hydroxyl group, R ₂ is a hydroxyl group or a linear or branched alkyloxy group having 1 to 12 carbon atoms, and R ₃ is a hydrogen atom or —SO ₃ ₃ H, R ₄ is a hydrogen atom or —OCH ₃ , and R ₅ is a hydrogen atom or a hydroxyl group.)
Preferred examples of the compound represented by the general formula (I) include 2,4-hydroxybenzophenone, 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone, 2-hydroxy-4-octoxybenzophenone and the like. Can be
[0033]
Embedded image

[0034]
(Where R ₆ is a hydrogen atom or a linear or branched alkyl group having 1 to 5 carbon atoms, and R ₇ is a linear or branched alkyl group having 1 to 5 carbon atoms. R ₈ is a hydrogen atom or a chlorine atom.)
Preferred examples of the compound represented by the general formula (II) include 2- (2′-hydroxy-5′-tert-methylphenyl) benzotriazole, 2- (2′-hydroxy-5′-tert-butyl) Phenyl) benzotriazole, 2- (2'-hydroxy-3'-tert-butyl-5'-methylphenyl) -5-chlorobenzotriazole, and the like.
[0035]
The content of these ultraviolet absorbents is not particularly limited as long as the resulting underwear has a light fastness of 3rd class or more as measured by JIS L 0842.
[0036]
【Example】
The evaluation results shown in the examples were implemented by the following methods.
(1) Percentage of surface area occupied by PPS fibers Using a digital reader printer manufactured by Minolta, transmission photographing of a 2.54 cm long piece of cloth is performed, and the area Acm ² of the entire cloth is calculated from the photographed drawing. The cloth having a piece length of 2.54 cm is enlarged by an enlarged photograph, and the area Bcm ² of the PPS fiber on the cloth surface is obtained. Using the values of these areas, the ratio of the surface area occupied by the PPS fibers is calculated by the following equation.
[0037]
Ratio of surface area occupied by PPS fibers (%) = (B / A) × 100
(2) Claw value The Claw value refers to Gauge A. P, Burton A. A method of evaluating the heat retention proposed by L. et al., One claw maintains the average skin temperature of a person sitting on a chair in an indoor room at a temperature of 21 ° C., a humidity of 50% or less and a wind speed of 5 cm / s at an average of 33 ° C. Is defined as the required thermal insulation.
[0038]
The actual evaluation method is as follows. A sample is sandwiched between two constant temperature bodies, a constant temperature body Th (° C.) on the high temperature side at 40 ° C. and a constant temperature body Tl (° C.) on the low temperature side at 20 ° C. The thermal current B (Kcal / m ² · hr) flowing from the side thermostat to the low temperature thermostat is measured and calculated by the following equation.
[0039]

The higher the value, the higher the heat retention.
(3) Heat retention rate (%)
The degree to which the cloth prevents the release of the warm body (40 ° C.) is represented by the power consumption of the heater. The lower the power consumption, the higher the heat retention rate of the cloth. Specifically, the power consumption (watt) was measured 10 minutes after placing a 10 cm × 10 cm cloth on a warm body at 40 ° C. using an ASTM heat retention tester as a measuring device.
[0040]
Heat retention rate (%) of cloth = (W0−W1 / W0) × 100
here,
W0: power consumption when the fabric is not covered (watt)
W1: power consumption when covering the fabric (watt)
Example 1
Polyphenylene sulfide fiber (single fiber fineness: 2.2 dtex, fiber length: 51 mm) A blend of raw cotton and cotton (2.2 to 2.0 dtex, fiber length: 28 to 32 mm), and a spun yarn of PPS 50% / cotton 50% cotton count 70s Got.
[0041]
This spun yarn is used as the yarn constituting the back side (skin side) of the knitted fabric of four yarn feeders F2, F4, F6, and F8 having a knitting structure composed of a total of eight yarn feeders shown in the knitting diagram of FIG. A 22G double-sided circle is formed by using a covering yarn composed of nylon 6 filament (84 dtex-36 filament) and polyurethane elastic fiber (44 dtex-1 filament) as the yarn a constituting the yarn feeders F1, F3, F5 and F7 on the surface side of the knitted fabric. A circular knitted fabric having a honeycomb reversible knitting structure on the back side was knitted by a knitting machine.
[0042]
After scouring and setting the knitted fabric, 2- (2'-hydroxy-3'-tert-butyl-5'-methylphenyl) -5-chlorobenzotriazole is added as an ultraviolet absorber when dyeing, and dyed. And finished.
[0043]
By producing an undergarment using this knitted fabric, the PPS fiber is 7% by weight based on the total fiber weight of the fabric, and the surface area ratio of the PPS fiber on the knitted fabric surface side of the wearer is 25%. Got.
[0044]
This underwear had high heat retention, small contact coolness (a feeling of shininess at the time of contact), and was excellent in texture and stretchability.
[0045]
Comparative Example 1
Except for using a spun yarn (cotton count 70 s) of 100% cotton (2.2 to 2.0 dtex, fiber length 28 to 32 mm), using a 22G double-sided circular knitting machine in the same manner as in Example 1, except for using a backside honeycomb reversible. Circular knitted fabric to be a knitting structure was knitted.
[0046]
The knitted fabric was scoured, set, dyed and finished (without addition of an ultraviolet absorber).
[0047]
When an underwear was produced using this knitted fabric, the texture was good, but it did not have sufficient heat retention.
[0048]
Example 2
Polyphenylene sulfide fiber (single fiber fineness: 2.2 dtex, fiber length: 51 mm) Raw cotton and cotton (2.2 to 2.0 dtex, fiber length: 28 to 32 mm) are blended to produce a cotton count of 80% with 20% PPS / 80% cotton. Yarn was obtained. Using this spun yarn, nylon 6 yarn (44 dtex-12 filaments) and polyurethane elastic fiber (22 dtex-1 filaments), a circular knitted fabric having a reversible sheeting structure of three layers was obtained.
[0049]
After scouring and setting this knitted fabric, 2- (2′-hydroxy-3′-tert-butyl-5′-methylphenyl) -5-chlorobenzotriazole is added as an ultraviolet absorber when dyeing, and dyed. And finished.
[0050]
By producing an undergarment using this knitted fabric, the PPS fiber is 12% by weight based on the total fiber weight of the fabric, and the surface area ratio of the PPS fiber on the knitted fabric surface side of the wearer is 34%. Got.
[0051]
This underwear had high heat retention, low contact coolness (a feeling of shininess at the time of contact), and was excellent in texture and stretchability.
[0052]
Comparative Example 2
A circular knitted fabric having a reversible sheeting structure was obtained in the same manner as in Example 2, except that only a spun yarn (cotton count 80 s) of 100% cotton (2.2 to 2.0 dtex, fiber length 28 to 32 mm) was used. Dyeing finishing was performed (no UV absorber added).
[0053]
When an underwear was produced using this knitted fabric, the texture was good, but it did not have sufficient heat retention.
[0054]
Table 1 shows the above results.
[0055]
[Table 1]

[0056]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the underwear excellent in heat retention, stretchability, a feeling, and appearance quality can be provided, without impairing the original feeling and physical properties of fiber.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a knitting diagram of a first embodiment.
F1 to F8: yarn feeder numbers D1 to D5 of the knitting machine: dial side knitting needles C1 to C6: cylinder side knitting needles A: knitting surface side constituent yarns B: knitting back surface side forming yarns

Claims

It is made of a fabric containing polyphenylene sulfide fiber and elastic fiber, and further contains at least one kind of fiber selected from cellulosic fiber, polyester fiber and polyamide fiber, and contains 3 to 60% by weight of polyphenylene sulfide fiber based on the total fiber weight. An undergarment wherein the ratio of the surface area occupied by the polyphenylene sulfide fiber on either one side is 10 to 80%.

The undergarment according to claim 1, wherein fibers including polyphenylene sulfide fibers are arranged on the skin side of the wearer.

3. The undergarment according to claim 1, wherein the polyphenylene sulfide fiber is used as a blended yarn with at least one fiber selected from polyester fibers, polyamide fibers, and cellulosic fibers.

The polyphenylene sulfide fiber contains at least one ultraviolet absorber selected from a compound represented by the following general formula (I) and a compound represented by the following general formula (II). Underwear according to any of the above.

(Here, R ₁ is a hydrogen atom or a hydroxyl group, R ₂ is a hydroxyl group or a linear or branched alkyloxy group having 1 to 12 carbon atoms, and R ₃ is a hydrogen atom or- SO ₃ H), R ₄ is a hydrogen atom or —OCH ₃ , and R ₅ is a hydrogen atom or a hydroxyl group. )

(Here, R ₆ is a hydrogen atom or a linear or branched alkyl group having 1 to 5 carbon atoms, and R ₇ is a linear or branched alkyl group having 1 to 5 carbon atoms. A chain alkyl group, and R ₈ is a hydrogen atom or a chlorine atom.)