JP2004284800A - Roller conveyor facility - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品(被搬送物)を複数のゾーン間に亘って搬送するのに採用されるローラコンベヤ設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のローラコンベヤ設備としては、次のような構成が提供されている。すなわち、フレーム本体側には、多数のローラと、ローラ群の下方に位置するユニットベースとが設けられ、各ゾーンには、前記ユニットベース上に位置されて、前記ローラ群に対してコンベヤ駆動手段を接断作用させる輪体装置と、前記ローラ群に対して当接離間作用するブレーキ装置とが対として設けられている。
【0003】
そして輪体装置は、昇降フレームを一対のエアアクチュエータ(昇降手段)により昇降させることでコンベヤ駆動手段を接断作用させ、またブレーキ装置は、昇降体を一対のエアアクチュエータにより昇降させることでローラ群に対して当接離間作用するように構成されている。その際に輪体装置とブレーキ装置とは、ローラ群に対して可逆的に作用されるように構成されている(たとえば、特許文献1参照。)。
【0004】
また別のコンベヤとして、次のような構成が提供されている。すなわち、フレーム側には多数のローラが設けられ、各区分(ゾーン)には、前記ローラ群の下方に位置されて、前記ローラ群に対して駆動ベルト(または駆動チェーン)を接離させる駆動機構と、前記ローラ群を制動する制動機構とが対として設けられている。
【0005】
そして駆動機構は、押圧板をアクチュエータ(昇降手段)により作動させることで駆動ベルトを接離作用させ、また制動機構は、ブレーキパッドをアクチュエータにより昇降させることでローラ群に対して押し付け作用させるように構成されている。その際に、駆動機構のアクチュエータと制動機構のアクチュエータとは、電磁弁の切り換えによってローラ群に対して可逆的に作用されるように構成されている(たとえば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−321807号公報(第4−6頁、図3−8)
【0007】
【特許文献2】
実願平6−13473号(実開平7−28124号)のマイクロフィルム(第7頁、図1−4)
【0008】
【特許文献3】
特開平5−713号公報(第3−4頁、図6)
【0009】
【特許文献4】
特開平6−263233号公報(図2−3)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来構成によると、輪体装置のエアアクチュエータとブレーキ装置のエアアクチュエータとを可逆的に昇降動作させるための弁装置はユニットベースの下(裏面側)に位置されるものであり、また駆動機構のアクチュエータと制動機構のアクチュエータとを可逆的に作用させる電磁弁も、アクチュエータ群に対して下方に位置されている。したがって、弁装置や電磁弁の取り付け作業は、たとえばユニットベースを反転させて行うなど、容易に行えず、かつ時間のかかるものとなる。さらに配管、配線なども煩雑となって全体を把握し難く、保守管理もし難いものとなる。
【0011】
そこで本発明の請求項1記載の発明は、弁ユニットの取り付けや配管、配線などを、容易に迅速に行えるとともに、全体を把握し易く、保守管理し易くし得るローラコンベヤ設備を提供することを目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載のローラコンベヤ設備は、物品を複数のゾーン間に亘って搬送するローラコンベヤ設備であって、フレーム本体側には、多数のローラと、ローラ群の下方に位置するユニットベースとが設けられ、各ゾーンには、前記ユニットベース上に位置されて、前記ローラ群に対してコンベヤ駆動手段を接断作用させるアキュームユニットと、前記ローラ群に対して当接離間作用するブレーキユニットと、これらアキュームユニットとブレーキユニットとを可逆的に作用させる弁ユニットとが設けられ、各ゾーンには、前記弁ユニットを作動させるコントロールユニットに接続された在荷検出手段が設けられ、前記弁ユニットは、作動流体の主供給配管に接続される受け入れ体と、この受け入れ体からの作動流体をアキュームユニット側とブレーキユニット側とに可逆的に供給させる切り換え弁と、この切り換え弁からの作動流体をアキュームユニット側とブレーキユニット側とに振り分け供給する継手体とが、連結具により一体化されて構成され、前記切り換え弁は電磁弁形式であり、前記在荷検出手段の検出信号をコントロールユニットに入れるとともに、このコントロールユニットからの電気配線を介して切り換え動され、各ゾーンに設けられる弁ユニットは、電気配線領域と、受け入れ体からなる給気領域と、切り換え弁や継手体からなる出力領域とに整列して配設されていることを特徴としたものである。
【0013】
したがって請求項1の発明によると、受け入れ体と切り換え弁と継手体とを、連結具を介して一体化することで弁ユニットを構成し得る。そして、ユニットベースに対する弁ユニットの取り付けは、上方からの作業のみによって行える。また配管および配線も、上方からの操作によって行える。さらに各ゾーンに設けた弁ユニット群を、電気配線領域と給気領域と出力領域とに整列して配設したことで、全体を上方から把握し得る。
【0014】
そして運転時には、在荷検出手段の検出によりコントロールユニットを介して弁ユニットを作動させることで、ブレーキユニットとアキュームユニットとを、ローラ群に対して可逆的に作用させて、ゾーン間における物品の搬送を行える。このような動作が各ゾーン毎に行われることで、各ゾーンに停止していた物品を、順次、1つ下流のゾーンへと順送り搬送し得、以て物品の順次払い出しを行える。
【0015】
また本発明の請求項2記載のローラコンベヤ設備は、上記した請求項1記載の構成において、弁ユニットは、受け入れ体と切り換え弁との間に排気スペーサが介在されて連結具により一体化され、前記排気スペーサには、前記切り換え弁側から排出される作動流体を受け入れる排出連通路が形成され、各ゾーンに設けられる弁ユニットは、電気配線領域と、受け入れ体からなる給気領域と、排気スペーサからなる排気領域と、切り換え弁や継手体からなる出力領域とに整列して配設されていることを特徴としたものである。
【0016】
したがって請求項2の発明によると、受け入れ体と排気スペーサと切り換え弁と継手体とを、連結具を介して一体化することで弁ユニットを構成し得る。さらに、各ゾーンに設けた弁ユニット群を、電気配線領域と給気領域と排気領域と出力領域とに整列して配設したことで、全体を上方から把握し得る。
【0017】
そして本発明の請求項3記載のローラコンベヤ設備は、上記した請求項1または2記載の構成において、アキュームユニットとブレーキユニットには、接断作用または当接離間作用させる複数のアクチュエータがそれぞれ設けられ、切り換え弁には、アキューム側供給路とブレーキ側供給路とが形成され、継手体には、一方の供給路に連通可能な第1受入路と他方の供給路に連通可能な第2受入路とが形成されるとともに、これら第1受入路と第2受入路からそれぞれ複数に分岐された第1分配路と第2分配路とが形成され、これら第1分配路または第2分配路と、前記アキューム側アクチュエータまたはブレーキ側アクチュエータとが、それぞれ連通体を介して接続されていることを特徴としたものである。
【0018】
したがって請求項3の発明によると、切り換え弁をブレーキ側に切り換え動させることで、主供給配管を介して受け入れ体に達している作動流体を、ブレーキ側供給路から第1受入路(または第2受入路)へと流動させ、そして前後一対の第1分配路(または第2分配路)と連通体を介してブレーキユニットのアクチュエータに流入させて、これらアクチュエータを当接動させ得る。また、切り換え弁をアキューム側に切り換え動させることで、主供給配管を介して受け入れ体に達している作動流体を、アキューム側供給路から第2受入路(または第1受入路)へと流動させ、そして前後一対の第2分配路(または第1分配路)と連通体を介してアキュームユニットのアクチュエータに流入させて、これらアクチュエータを接続動させ得る。
【0019】
さらに本発明の請求項4記載のローラコンベヤ設備は、上記した請求項3記載の構成において、アキューム側アクチュエータおよびブレーキ側アクチュエータは、それぞれコンベヤ搬送経路に沿って前後に一対であり、第1分配路および第2分配路は、それぞれコンベヤ搬送経路に沿って前後に一対であり、かつコンベヤ幅方向で位相をずらして形成され、連通体群は重なり合うことなく配設されていることを特徴としたものである。
【0020】
したがって請求項4の発明によると、アキューム側アクチュエータに接続する両連通体と、ブレーキ側アクチュエータに接続する両連通体とを、互いに重なり合う(交差する)ことなく配設し得るとともに、使用長さを短くして(最短として)配設し得ることになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第1の実施の形態を、図1〜図9に基づいて説明する。
図2〜図5において、ローラコンベヤ設備1のフレーム本体2は、左右一対のコンベヤフレーム3と、両コンベヤフレーム3の下部間に設けられた連結フレーム4などにより構成され、そして、コンベヤフレーム3の下部間でかつ長さ方向における複数箇所には脚部材5が連結されている。
【0022】
両コンベヤフレーム3間には、長さ方向における多数箇所に位置されてローラ6が遊転自在に設けられている。すなわちローラ6群は、前記コンベヤフレーム3に形成された六角孔(または切り欠き部)にローラ軸7の六角軸部が位置されることで、両コンベヤフレーム3間で遊転自在に支持されている。これにより、ローラ6群の上方にコンベヤ搬送経路9が形成される。
【0023】
前記フレーム本体2内でかつ一方のコンベヤフレーム3側の位置にはコンベヤ駆動手段10が配設されている。すなわち、ローラ6群の下方でコンベヤ搬送経路9の両端にはそれぞれ反転用案内輪体11が配設されるとともに、これら反転用案内輪体11間には、ローラ6群の下方に位置されてユニットベース20が配設されている。そしてユニットベース20上には、コンベヤ搬送経路9を複数のゾーンZ1〜Zn に分けた状態でアキュームユニット30が設けられるとともに、各アキュームユニット30の内側方にはブレーキユニット40が対として配設されている。
【0024】
両コンベヤフレーム3の下部間にボックス状の駆動部フレーム12が設けられ、この駆動部フレーム12に減速機付きのモータ13が搭載されるとともに、モータ13の出力軸には駆動用輪体14が設けられている。さらにモータ13の近くにおいて、一方のコンベヤフレーム12には一対の反転用案内輪体15が設けられるとともに、駆動部フレーム12には位置調整自在なテンション用案内輪体16が設けられている。
【0025】
駆動用の無端ベルトなどからなる無端回動体18は、両反転用案内輪体11とアキュームユニット30群とに亘って上方から掛けられて、前記ローラ6群に下方から当接自在に構成されるとともに、その当接により回転動力が伝達されるように構成されている。さらに、下位案内輪体17群に上方から掛けられるとともに、両反転用案内輪体15、テンション用案内輪体16に掛けられたのち、駆動用輪体14に掛けられることで、回動力が付与される構成になっている。すなわちローラ6群の多くは、コンベヤ駆動手段10の無端回動体18が下方から当接されることで駆動回転可能に構成されている。以上の11〜18などによりコンベヤ駆動手段10の一例が構成される。
【0026】
前記ユニットベース20は、横板部21と、この横板部21におけるコンベヤ幅方向の両端から上方へ折り曲げ形成される縦板部22とからなり、前記連結フレーム4の上方に位置されている。そして横板部21と連結フレーム4との間にスペーサ23が配設されたのち、結合具(ボルト・ナット)24により結合される。その際に、スペーサ23の高さ寸法により決定される横板部21と連結フレーム4との間隔(隙間)によって、前記無端回動体18のリターン経路19が形成される。
【0027】
前記ローラ6群はコンベヤ搬送経路9の方向において複数のゾーンZ1〜Znに分けられるとともに、各ゾーンZ1〜Zn 毎に、前記ローラ6群に対してコンベヤ駆動手段10を接断作用させる前記アキュームユニット30が配設されている。
【0028】
これらアキュームユニット30は、ユニットベース20における横板部21との間に設けられた昇降ガイド手段31と、この昇降ガイド手段31に案内される昇降フレーム32と、これら横板部21と昇降フレーム32との間に設けられた昇降用のエアアクチュエータ33と、前記昇降フレーム32におけるコンベヤ搬送経路9の方向の4箇所(複数箇所)に設けられた上位案内輪体34などにより構成されている。そして上位案内輪体34群は、前記無端回動体18に対して下方から当接自在に構成されている。
【0029】
ここで昇降ガイド手段31はコンベヤ搬送経路9に沿って前後に一対が配設され、またエアアクチュエータ33は、昇降ガイド手段31の内側に位置されてコンベヤ搬送経路9に沿って前後に一対(複数)が配設されている。以上の31〜34などによりアキュームユニット30の一例が構成される。
【0030】
各アキュームユニット30の内側方で前記フレーム本体2側には、前記ローラ6群に対して当接離間作用する前記ブレーキユニット40が、それぞれ対として配設されている。すなわち、コンベヤ搬送経路9の方向において、各ゾーンZ1〜Zn 毎に配設されている前記ブレーキユニット40は、ユニットベース20における横板部21との間に設けられた昇降ガイド手段41に案内される昇降体42と、これらユニットベース20と昇降体42との間に設けられた昇降用のエアアクチュエータ43と、前記昇降体42に設けられ前記ローラ6群に対して下方から作用自在(当接自在)なブレーキ部材44などから構成されている。
【0031】
前記昇降体42は、横板部42aと、この横板部42aの左右縁部から上方へと折り曲げ状に連設された一対(複数)の立ち上がり部42bとにより、上部開放のC字レール状(C字フレーム状)に形成されている。前記ブレーキ部材44は、たとえばゴムにより矩形ブロック状に形成されている。その際に下部側には、前記立ち上がり部42bに上方から嵌合自在な溝部45が、下方ならびに前後に開放されて形成されている。
【0032】
ここで昇降ガイド手段41はコンベヤ搬送経路9に沿って前後に一対が配設され、またエアアクチュエータ43は、昇降ガイド手段41の内側に位置されてコンベヤ搬送経路9に沿って前後に一対(複数)が配設されている。なお、一対のエアアクチュエータ43の間隔lは、前記アキュームユニット30における一対のエアアクチュエータ33の間隔Lよりも小さく、すなわちl<Lに設定されており、以てコンベヤ搬送経路9に沿って見たとき、ブレーキユニット40のエアアクチュエータ43はアキュームユニット30のエアアクチュエータ33に対して内側に位置される。以上の41〜45などによりブレーキユニット40の一例が構成される。
【0033】
図1、図2、図4〜図9において、前記アキュームユニット30のエアアクチュエータ33とブレーキユニット40のエアアクチュエータ43とは、ブレーキユニット40の内側方で前記ユニットベース20における横板部21上に設けられた弁ユニット50の切り換わり動作によって、ローラ6群に対して可逆的に作用されるように構成されている。
【0034】
ここで、ユニットベース20の横板部21で所定の位置には、弁ユニット50をワンタッチで着脱させるために、内側から外側へと順に、コンベヤ幅方向で1個の内側丸孔(位置決め部の一例)25と、コンベヤ搬送経路9の方向で2個の矩形孔(係止部の一例)26と、1個の外側丸孔(位置決め部の一例)27とが形成されている。さらに矩形孔26の近くには、弁ユニット50側を手動操作するための操作用貫通部28が形成されている(いずれも詳細は後述する。)。
【0035】
前記弁ユニット50は、加圧エア(作動流体の一例)Aの主供給配管110に接続される受け入れ体51と、この受け入れ体51からの加圧エアAをアキュームユニット30側とブレーキユニット40側とに可逆的に供給させる切り換え弁61と、この切り換え弁61からの加圧エアAをアキュームユニット30側とブレーキユニット40側とに振り分け供給する継手体81とが、連結具98により一体化されることで構成されている。
【0036】
すなわち、受け入れ体51の本体52は矩形ブロック状であって、ユニットベース20への取り付け時にコンベヤ搬送経路9に沿った方向となる貫通孔部53が形成されるとともに、内端が貫通孔部53の中間に連通しかつ外端が開放される供給孔部54が形成されている。そして、下向きとなる外面側には、前記外側丸孔27に対して上方から嵌合可能な1個の丸突起(被位置決め部の一例)55と、前記矩形孔26に対して上方からの作用により弾性係合可能な2個(一対)の被係止片(被係止部の一例)56とが設けられている。さらに上向きとなる外面側には、電気配線75の係止部57がコンベヤ搬送経路9の方向で2個形成されている。
【0037】
ここで両被係止片56は、隣接方向に弾性変形可能な板状であって、その遊端の外面側には、上位ほど外側となる誘導傾斜面56aと、この誘導傾斜面56aの上端部分から隣接方向に延びる係止面56bとが形成されている。また係止部57は、コンベヤ幅方向から差し込まれた電気配線75を、本体52の上向きとなる外面との間で係止する構成とされている。以上の52〜57などにより受け入れ体51の一例が構成され、ここで受け入れ体51は、たとえば樹脂によって一体成形されている。
【0038】
前記切り換え弁61は電磁弁形式であり、その弁本体62は、前記受け入れ体51の本体52に当接されている。前記弁本体62には、受け入れ弁室63が形成されるとともに、この受け入れ弁室63を中にして、アキューム側供給弁室64Aとブレーキ側供給弁室64Bが振り分けて形成されている。そして、受け入れ弁室63と両供給弁室64A,64Bとの間は弁座65A,65Bに形成されている。
【0039】
各弁室63、64A,64Bに亘って挿通される状態で弁軸66が配設され、この弁軸66には、前記弁座65A,65Bに対して択一的に当接離間可能な弁体67A,67Bが設けられている。そして弁軸66の一端には、弁本体62の一端側に設けられたソレノイド68に接続され、また他端と弁本体62の他端側に設けられたカバー体69との間には、弁軸66を一端側に移動させるばね70が設けられている。
【0040】
前記弁本体62の外向き側には、前記供給孔部54と受け入れ弁室63とを連通させる受け入れ路71が形成されるとともに、アキューム側供給弁室64Aに連通されるアキューム側排気路72Aと、ブレーキ側供給弁室64Bに連通されるブレーキ側排気路72Bとが振り分けて形成されている。また弁本体62の内向き側には、前記アキューム側供給弁室64Aに連通されるアキューム側供給路73Aと、ブレーキ側供給弁室64Bに連通されるブレーキ側供給路73Bとが振り分けて形成されている。
【0041】
なお切り換え弁61は、ソレノイド68がオフのとき、図1、図9に示すように、ばね70の付勢力により弁軸66が一端側に移動されて、弁体67Aが弁座65Aに作用し、以て受け入れ路71とブレーキ側供給路73Bとがブレーキ側供給弁室64Bを介して連通されるように構成されている。また切り換え弁61は、ソレノイド68がオンのとき、図8に示すように、ばね70の付勢力に抗して弁軸66が他端側に移動されて、弁体67Bが弁座65Bに作用し、以て受け入れ路71とアキューム側供給路73Aとがアキューム側供給弁室64Aを介して連通されるように構成されている。
【0042】
前記ソレノイド68の部分には手動操作部74が設けられ、この手動操作部74に対応される位置に前記操作用貫通部28が形成されている。前記ソレノイド68からの電気配線75は前記係止部57に係止され、そして電気配線75の遊端にはソレノイド側ソケット76が設けられている。なお排気路72A,72Bの外側には、消音や除塵のための部材77A,77Bが設けられている。前記弁本体62、ソレノイド68、カバー体69は、ボルト78などにより一体化されている。以上の62〜78などにより切り換え弁61の一例が構成される。
【0043】
前記継手体81の本体82は矩形ブロック状であって、アキューム側供給路(一方の供給路の一例)73Aに連通可能な第1受入路83Aと、ブレーキ側供給路(他方の供給路の一例)73Bに連通可能な第2受入路83Bとが平行状に形成されている。これら受入路83A,83Bの奥部は開放されておらず、そして第1受入路83Aの奥部が第1分配路84Aに分岐連通され、また第2受入路83Bの奥部が第2分配路84Bに分岐連通されている。
【0044】
ここで分配路84A,84Bは、ユニットベース20への取り付け時にコンベヤ搬送経路9に沿った方向となる貫通孔状に形成され、以てそれぞれコンベヤ搬送経路9に沿って前後に一対(複数)に分岐されることになる。さらに分配路84A,84Bは、コンベヤ幅方向で位相をずらして形成されている。また継手体81の本体82で上向きおよび下向きとなる両外面側には、前記内側丸孔25に対して上方から嵌合可能な1個の丸突起(被位置決め部の一例)85が設けられている。以上の82〜85などにより継手体81の一例が構成される。
【0045】
上記構成からなる受け入れ体51と切り換え弁61と継手体81とは、継手体81から切り換え弁61へと挿通されたのち受け入れ体51側に螺合されるボルト形式の連結具98により一体化されている。その際に、継手体81を180度変位させて、受け入れ体51や切り換え弁61ともに連結具98により一体化可能に構成されている。以上の51〜85、98などにより弁ユニット50の一例が構成される。
【0046】
前記継手体81における一対の第1分配路84Aと前記アキュームユニット30側における一対のエアアクチュエータ33とが、それぞれアキューム側チューブ(連通体の一例)100Aを介して接続されている。そして、前記継手体81における一対の第2分配路84Bと前記ブレーキユニット40側における一対のエアアクチュエータ43とが、それぞれブレーキ側チューブ(連通体の一例)100Bを介して接続されている。
【0047】
その際に前述したように、第1分配路84Aに対して第2分配路84Bがブレーキユニット40側に位置され、そしてブレーキユニット40における一対のエアアクチュエータ43の間隔lが、アキュームユニット30における一対のエアアクチュエータ33の間隔Lよりも小さく設定されていることで、アキューム側チューブ100Aとブレーキ側チューブ100Bとは、両アキューム側チューブ100Aの内側に両ブレーキ側チューブ100Bが位置される状態となり、以て互いに重なり合うことなく配設されることになる。
【0048】
各ゾーンZ1〜Zn には、それぞれ光電管形式の在荷検出手段105が配設されている。これら在荷検出手段105からの検出信号は、コントロールユニット106の端子台107に接続されている。そして、端子台107側からの電気配線108は、その端部に設けられたコントロール側ソケット109が前記ソレノイド側ソケット76に差し込まれることで、切り換え弁61側の電気配線75に接続されている。
【0049】
これにより、在荷検出手段105の検出信号をコントロールユニット106に入れることで、在荷検出手段105の検出に基づいて、コントロールユニット106を介して切り換え弁61が切り換え動されるように構成されている。なお、各ゾーンZ1〜Zn におけるコンベヤ搬送経路9の方向での在荷検出手段105の配設位置は、搬送される物品の惰走などに応じて適宜に設定され、また適宜に変更されるものである。
【0050】
コンベヤ搬送経路9に沿った方向において、隣接される弁ユニット50における前記受け入れ体51の貫通孔部53間は、主供給配管110を介して接続されている。これにより加圧エアAの主供給経路が直線状(直列状)に形成される。そして、主供給経路の両端開放部分のうち一方は加圧エアAを供給するエア供給源(図示せず。)側に接続され、また他方は閉塞されている。
【0051】
上記した構成によって、各ゾーンZ1〜Zn に設けられる弁ユニット50は、電気配線108が配設される最も外向き側の電気配線領域Dと、受け入れ体51や主供給配管110が配設され前記電気配線領域Dの内側に位置される給気領域Eと、切り換え弁61や継手体81が配設され前記給気領域Eの内側に位置される出力領域Fとに、整列して配設されることになる。
【0052】
以下に、上記した第1の実施の形態におけるローラコンベヤ設備1の組み立て作業を説明する。
まず連結具98を、継手体81から切り換え弁61へと挿通したのち受け入れ体51側に螺合させることにより、図6、図7に示すように、受け入れ体51と切り換え弁61と継手体81とを、連結具88を介して容易に一体化して弁ユニット50を構成し得る。
【0053】
次いで弁ユニット50側の両被係止片56をユニットベース20側の矩形孔26に対して上方から対向させた状態で、すなわち、矩形孔26を形成する縁部26aに誘導傾斜面56aを上方から当接させた状態で、この弁ユニット50を押し込み(下降)作用させる。これにより両被係止片56は、誘導傾斜面56aが縁部26aに案内されることで互いに接近する方向に弾性変形し、そして誘導傾斜面56aが縁部26aを乗り越えることで弾性復元し、以て係止面56bを縁部26aの下面に対向させた弾性係合姿勢となる。このような動作中に、弁ユニット50側の各丸突起55,85をユニットベース20側の外側丸孔27や内側丸孔25に対して上方から嵌合させる。
【0054】
このようにしてユニットベース20に弁ユニット50を取り付け得るのであり、その際に、受け入れ体51と切り換え弁61と継手体81とを一体化してなる弁ユニット50を、多数の止めビス作業を行うことなく、上方からのワンタッチ操作により容易に迅速に取り付け得、作業性を向上し得る。そして取り付け姿勢は、矩形孔26側の縁部26aに被係止片56を弾性係合させることで抜け外れすることもなく、また丸突起55,85を丸孔27,25に嵌合させることで位置ずれすることもなく、常に好適に維持し得る。
【0055】
上述したようにしてユニットベース20に弁ユニット50を取り付けたのち、配管や配線を任意の順序で行う。すなわち図1、図4に示すように、継手体81における一対の第1分配路84Aとアキュームユニット30側における一対のエアアクチュエータ33とを、それぞれアキューム側チューブ100Aを介して接続するとともに、一対の第2分配路84Bとブレーキユニット40側における一対のエアアクチュエータ43とを、それぞれブレーキ側チューブ100Bを介して接続する。
【0056】
その際に、アキューム側チューブ100Aとブレーキ側チューブ100Bとは、両アキューム側チューブ100Aの内側に両ブレーキ側チューブ100Bを位置し得ることで、互いに重なり合う(交差する)ことなく、整然として見栄えよく配設し得るとともに、使用長さを短くして(最短として)安価に配設し得ることになる。
【0057】
また隣接した弁ユニット50における受け入れ体51の貫通孔部53間を、主供給配管110を介して接続する。これにより加圧エアAの主供給経路を、コンベヤ搬送経路9に沿った方向に直線状として整然と形成し得る。
【0058】
そして、ソレノイド68からの電気配線75を係止部57に係止させることで、この電気配線75を一定の位置として、振動などにより乱れることを防止し得るとともに、ソレノイド側ソケット76を常に一定位置、すなわち主供給配管110の直線状位置の外側に位置し得る。したがって、コントロールユニット106の端子台107側からの電気配線108は、その端部に設けたコントロール側ソケット109を前記ソレノイド側ソケット76に差し込み接続させることで、主供給配管110の直線状位置の外側に整然と配線し得る。
【0059】
上述したようにして、ユニットベース20に対する弁ユニット50の取り付けや、配管および配線を、全て上方からの操作によって容易に迅速に行える。その後に、ローラ6群の組み込みなどを行うことで、ローラコンベヤ設備1の組み立てを終える。なお弁ユニット50の取り外しなどは、上述とは逆作用により行える。
【0060】
このようにして組み立てを行った後における切り換え弁61の調整、すなわちソレノイド68などの調整は、ユニットベース20の裏面(下面)側から操作用貫通部28を通して手動操作部74を操作することで、ローラ6を取り外したり、ユニットベース20から弁ユニット50を取り外したりすることなく、容易に迅速に行える。
【0061】
上述したような組み立て構成によって、各ゾーンZ1〜Zn に設けられる弁ユニット50群は、外側から内側へと順に、電気配線108が配設される電気配線領域Dと、受け入れ体51からなる給気領域Eと、切り換え弁61や継手体81からなる出力領域Fとに整列して配設し得、以て配管や配線などを含めた全体を上方から容易に正確に把握し得るとともに、保守管理を容易に行える。
【0062】
次に、上記した第1の実施の形態におけるローラコンベヤ設備1の運転時の基本的な作用を説明する。
ローラコンベヤ設備1においては、コンベヤ駆動手段10におけるモータ13の駆動により無端回動体18を回動し得る。その際に無端回動体18は、反転用案内輪体15間の作用経路部においては各アキュームユニット30の上位案内輪体34群により支持案内され、またリターン経路19においては下位案内輪体17群により支持案内されながら、連結フレーム4とユニットベース20との間を通過する。
【0063】
このようにして無端回動体18を回動させる際に、アキュームユニット30のエアアクチュエータ33を伸展動させて昇降フレーム32を上昇させることで、上位案内輪体34群により無端回動体18を上昇させて、前記ローラ6群に下方から当接し得る。これにより、無端回動体18によってローラ6群を駆動回転させ得、以てローラ6群により支持している物品(折畳みコンテナ、コンテナ、ダンボールなど)をコンベヤ搬送経路9上で搬送し得る。
【0064】
また、アキュームユニット30のエアアクチュエータ33を収縮動させて昇降フレーム32を下降させることで、上位案内輪体34群の下降により無端回動体18を前記ローラ6群に対して下方へ離間し得る。このとき、アキュームユニット30のエアアクチュエータ33と可逆的に昇降動作するブレーキユニット40のエアアクチュエータ43を伸展動させて昇降体42を上昇させることになり、以てブレーキ部材44を前記ローラ6群に下方から当接し得る。これにより、無端回動体18の離間により遊転していたローラ6群に制動力を作用させ、以てローラ6群の回転を停止させて物品の搬送を停止し得る。
【0065】
そして、アキュームユニット30を作用させての物品搬送により、先端部分(最下流)のゾーンZ1から物品の払い出し(送り出し)を行える。さらに、アキュームユニット30を作用させての物品搬送と、ブレーキユニット40を作用させての物品停止とを繰り返すことにより、コンベヤ搬送経路9上の各ゾーンZ1〜Zn 間に亘って、物品を間欠搬送(順送り搬送)し得るとともに、前述したように、先端部分のゾーンZ1から順次、物品の払い出しを行える。
【0066】
次に各ゾーンZ1〜Zn において、在荷検出手段105の作動に基づく前記アキュームユニット30とブレーキユニット40との可逆的な作用を説明する。すなわち、たとえばコンベヤ搬送経路9に物品が全く存在していないとき、在荷検出手段105は非検出でコントロールユニット106側に検出信号を入れていない。このとき、コントロールユニット106側から各弁ユニト50における切り換え弁61のソレノイド68へは、電気配線108,75を介して給電させる。これにより各弁ユニット50においては、切り換え弁61のソレノイド68がオンとなり、図8に示すように、ばね70の付勢力に抗して弁軸66を他端側に移動させ、弁体67Bを弁座65Bに作用させてブレーキ側供給弁室64Bを遮断するとともに、受け入れ路71とアキューム側供給路73Aとを、アキューム側供給弁室64Aを介して連通させる。
【0067】
したがって、主供給配管110を介して受け入れ体51の貫通孔部53に達している加圧エアAを、供給孔部54、受け入れ路71、アキューム側供給弁室64A、アキューム側供給路73A、第1受入路83Aと流動させ、そして前後一対の第1分配路84Aとアキューム側チューブ100Aを介してアキュームユニット30の両エアアクチュエータ33に流入させて、これらエアアクチュエータ33を伸展動させ、以て無端回動体18によってローラ6群を駆動回転させて、物品をコンベヤ搬送経路9上で搬送可能な状態にし得る。
【0068】
なお、ブレーキユニット40の両エアアクチュエータ43内の加圧エアAは、ブレーキ側チューブ100B、第2分配路84B、第2受入路83B、ブレーキ側供給路73B、ブレーキ側供給弁室64Bと逆流動したのち、ブレーキ側排気路72Bから排出し得る。その際に、部材77Bを通過させることで消音や除塵を行う。
【0069】
これにより、上流端のゾーンZn に供給された物品を各ゾーンZn〜Z1 において順次搬送し得る。その際に、各ゾーンZn〜Z2 における在荷検出手段105が物品を検出動するが、このとき、検出したゾーンZn〜Z2 に対して隣接した下流のゾーンZn−1〜Z1 の在荷検出手段105が非検出状態であることから、検出信号がコントロールユニット106側に入ったとしても、このコントロールユニット106側から下流のゾーンZn−1〜Z1 の各弁ユニト50における切り換え弁61のソレノイド68への給電は継続し得る。したがって、各ゾーンZn〜Z2 の弁ユニット50においては、切り換え弁61におけるソレノイド68のオン状態を維持し得る。
【0070】
前述したようにして搬送してきた物品が下流端のゾーンZ1に達し、たとえばストッパ手段(図示せず。)により停止させたとき、この物品を下流端のゾーンZ1の在荷検出手段105により検出して、コントロールユニット106側に検出信号を入れる。このときコントロールユニット106側から、下流端のゾーンZ1に対応する弁ユニット50における切り換え弁61のソレノイド68への給電を停止させる。
【0071】
これにより、下流端のゾーンZ1の弁ユニト50においては、切り換え弁61のソレノイド68がオフとなり、図1、図9に示すように、ばね70の付勢力により弁軸66を一端側に移動(切り換え動)させ、弁体67Aを弁座65Aに作用させてアキューム側供給弁室64Aを遮断するとともに、受け入れ路71とブレーキ側供給路73Bとを、ブレーキ側供給弁室64Bを介して連通させる。
【0072】
その結果、アキュームユニット30のエアアクチュエータ33への加圧エアAを遮断して、このエアアクチュエータ33を収縮動させ、以て無端回動体18を前記ローラ6群に対して下方へ離間動し得る。
【0073】
これと同時に、主供給配管110を介して受け入れ体51の貫通孔部53に達している加圧エアAを、供給孔部54、受け入れ路71、ブレーキ側供給弁室64B、ブレーキ側供給路73B、第2受入路83Bと流動させ、そして前後一対の第2分配路84Bとブレーキ側チューブ100Bを介してブレーキユニット40の両エアアクチュエータ43に流入させて、これらエアアクチュエータ43を伸展動させる。これにより、ブレーキ部材44をローラ6群に下方から当接させて、無端回動体18の離間により遊転していたローラ6群に制動力を作用させて回転を停止させ、以て物品の搬送を停止して下流端のゾーンZ1に位置し得る。
【0074】
このような状態で、次の物品が1つ上流のゾーンZ2に搬送されて在荷検出手段105を検出動させると、隣接した下流のゾーンZ1 の在荷検出手段105が検出状態で、検出信号がコントロールユニット106側に入っていることから、1つ上流のゾーンZ2における在荷検出手段105から検出信号がコントロールユニット106側に入ることで、このコントロールユニット106側から1つ上流のゾーンZ2の弁ユニット50における切り換え弁61のソレノイド68への給電を停止する。
【0075】
したがって、この1つ上流のゾーンZ2における弁ユニット50を下流端のゾーンZ1と同様に作用させ、以て搬送されてきた物品を1つ上流のゾーンZ2に停止し得る。なお、次々と搬送されてきた物品は、上述と同様にして、順次、上流のゾーンZ3〜Znに停止し得る。
【0076】
次に、上述したようにして、各ゾーンZ1〜Zn に停止(ストレージ)させた物品を順次払い出す作用を説明する。
まず、下流端のゾーンZ1に設けた弁ユニット50の切り換え弁61を、払い出し信号によって切り換え動させる。これにより、ブレーキユニット40のエアアクチュエータ43に対する加圧エアAの供給を遮断するとともに、アキュームユニット30のエアアクチュエータ33に対して加圧エアAを流入させ、以て前述したように、物品に搬送力を付与して払い出しを行える。
【0077】
この払い出しにより、下流端のゾーンZ1に対応した在荷検出手段105が非検出となって、検出信号をコントロールユニット106側に入れないことから、このコントロールユニット106側から1つ上流のゾーンZ2の弁ユニット50における切り換え弁61のソレノイド68へ給電する。
【0078】
これにより、1つ上流のゾーンZ2においては、その弁ユニット50における切り換え弁61のソレノイド68がオンとなり、図8に示すように、ブレーキ側供給弁室64Bを遮断するとともに、アキューム側供給弁室64Aを連通させる。したがって、1つ上流のゾーンZ2の両エアアクチュエータ33を伸展動させ、以て無端回動体18によってローラ6群を駆動回転させることになる。
【0079】
その結果、1つ上流のゾーンZ2は物品を搬送可能な状態となり、以て物品を下流端のゾーンZ1 に搬送する。そして下流端のゾーンZ1に搬入された物品は、上述と同様にして、この下流端のゾーンZ1で停止し得る。これにより、1つ上流のゾーンZ2に対応した在荷検出手段105が非検出となり、以降は前述と同様に作動される。すなわち、各ゾーンZ2〜Zn に停止していた物品を、順次、1つ下流のゾーンZ1〜Zn−1へと順送り搬送し得る。以上の動作によって、コンベヤ搬送経路9に停止させている物品の順次払い出しを行える。
【0080】
次に、本発明の第2の実施の形態を、図10、図11に基づいて説明する。すなわち弁ユニット50は、前述した実施の形態(図4、図8参照。)から、継手体81を180度変位させて、受け入れ体51や切り換え弁61とともに連結具98により一体化可能に構成されている。
【0081】
ここでアキュームユニット30とブレーキユニット40においては、アキュームユニット30における一対のエアアクチュエータ33の間隔Lよりもブレーキユニット40における一対のエアアクチュエータ43の間隔LLが大きく、すなわちL<LLに設定されており、以てコンベヤ搬送経路9に沿って見たとき、ブレーキユニット40のエアアクチュエータ43はアキュームユニット30のエアアクチュエータ33に対して外側に位置されている。
【0082】
そして弁ユニット50においては、継手体81を180度変位させて、そのアキューム側供給路(一方の供給路の一例)73Aに第2受入路83Bを連通させるとともに、ブレーキ側供給路(他方の供給路の一例)73Bに第1受入路83Aを連通させている。このような連通状態で、受け入れ体51と切り換え弁61と継手体81とは、継手体81から切り換え弁61へと挿通されたのち受け入れ体51側に螺合されるボルト形式の連結具98により一体化されている。
【0083】
前記継手体81における一対の第1分配路84Aと前記ブレーキユニット40側における一対のエアアクチュエータ43とが、それぞれブレーキ側チューブ(連通体の一例)100Bを介して接続されている。そして、前記継手体81における一対の第2分配路84Bと前記アキュームユニット30側における一対のエアアクチュエータ33とが、それぞれアキューム側チューブ(連通体の一例)100Aを介して接続されている。
【0084】
その際に前述したように、第1分配路84Aに対して第2分配路84Bがブレーキユニット40側に位置され、そしてブレーキユニット40における一対のエアアクチュエータ43の間隔LLが、アキュームユニット30における一対のエアアクチュエータ33の間隔Lよりも大きく設定されていることで、アキューム側チューブ100Aとブレーキ側チューブ100Bとは、両ブレーキ側チューブ100Bの内側に両アキューム側チューブ100Aが位置される状態となり、以て互いに重なり合うことなく配設されることになる。
【0085】
次に、上記した第2の実施の形態における加圧エアAの流れを説明する。
図10に示すように、弁ユニット50における切り換え弁61のソレノイド68がオフのとき、ばね70の付勢力により弁軸66を一端側に移動させ、弁体67Aを弁座65Aに作用させてアキューム側供給弁室64Aを遮断するとともに、受け入れ路71とブレーキ側供給路73Bとを、ブレーキ側供給弁室64Bを介して連通させる。
【0086】
その結果、アキュームユニット30のエアアクチュエータ33への加圧エアAを遮断し得る。これと同時に、主供給配管110を介して受け入れ体51の貫通孔部53に達している加圧エアAを、供給孔部54、受け入れ路71、ブレーキ側供給弁室64B、ブレーキ側供給路73B、第1受入路83Aと流動させ、そして前後一対の第1分配路84Aとブレーキ側チューブ100Bを介してブレーキユニット40の両エアアクチュエータ43に流入させて、これらエアアクチュエータ43を伸展動させ得る。
【0087】
また、弁ユニット50における切り換え弁61のソレノイド68がオンのとき、ばね70の付勢力に抗して弁軸66を他端側に移動させ、弁体67Bを弁座65Bに作用させてブレーキ側供給弁室64Bを遮断するとともに、受け入れ路71とアキューム側供給路73Aとを、アキューム側供給弁室64Aを介して連通させる。
【0088】
その結果、ブレーキユニット40のエアアクチュエータ43への加圧エアAを遮断し得る。これと同時に、主供給配管110を介して受け入れ体51の貫通孔部53に達している加圧エアAを、供給孔部54、受け入れ路71、アキューム側供給弁室64A、アキューム側供給路73A、第2受入路83Bと流動させ、そして前後一対の第2分配路84Bとアキューム側チューブ100Aを介してアキュームユニット30の両エアアクチュエータ33に流入させて、これらエアアクチュエータ33を伸展動させる。
【0089】
このように、継手体81を180度変位させた2姿勢において、受け入れ体51や切り換え弁61とともに連結具98により一体化することにより、一方の供給路73Aに第1受入路83Aと第2受入路83Bとのいずれかを連通させるとともに、他方の供給路73Bに第2受入路83Bと第1受入路83Aとのいずれかを連通するように構成したことで、アキュームユニット30やブレーキユニット40におけるエアアクチュエータ33,43の配置(間隔)に関係なく、常にアキューム側チューブ100Aとブレーキ側チューブ100Bとを、互いに重なり合う(交差する)ことなく、整然として見栄えよく配設し得るとともに、使用長さを短くして(最短として)安価に配設し得ることになる。
【0090】
以下に、本発明の第3の実施の形態を、図12〜図16に基づいて説明する。弁ユニット50は、加圧エアAの主供給配管110に接続される受け入れ体51と、この受け入れ体51からの加圧エアAを流動可能な供給連通路93が形成された排気スペーサ91と、前記供給連通路93からの加圧エアAをアキュームユニット30側とブレーキユニット40側とに可逆的に供給させる切り換え弁61と、この切り換え弁61からの加圧エアAをアキュームユニット30側とブレーキユニット40側とに振り分け供給する継手体81とが、連結具98により一体化されることで構成されている。
【0091】
すなわち、排気スペーサ91の本体92は薄肉の矩形ブロック状であって、ユニットベース20への取り付け時にコンベヤ幅方向となる前記供給連通路93が、中央部分に貫通して形成され、この供給連通路93の内端が前記供給孔部54に連通されている。そして本体92の上部には、コンベヤ搬送経路9に沿った方向となる排出連通路94が貫通して形成されている。この排出連通路94は、前記切り換え弁61側から排出される加圧エアAを受け入れるもので、そのために本体92には、排出連通路94に内端が連通しかつ外端が外側に開放される一対の中継路95A,95Bが形成されている。以上の92〜95A,95Bなどにより排気スペーサ91の一例が構成される。
【0092】
前記切り換え弁61の弁本体62は、前記排気スペーサ91の本体92に当接されている。そして前記弁本体62の外向き側には、前記供給連通路93と受け入れ弁室63とを連通させる受け入れ路71が形成されるとともに、アキューム側供給弁室64Aと中継路95Aに連通されるアキューム側排気路72Aと、ブレーキ側供給弁室64Bと中継路95Bに連通されるブレーキ側排気路72Bとが振り分けて形成されている。
【0093】
そして、受け入れ体51と排気スペーサ91と切り換え弁61と継手体81とは、継手体81から切り換え弁61、排気スペーサ91へと挿通されたのち受け入れ体51側に螺合されるボルト形式の連結具98により一体化されている。
【0094】
コンベヤ搬送経路9に沿った方向において、隣接される弁ユニット50における前記排気スペーサ91の排出連通路94間は、排気用配管112を介して直列に接続されている。これにより加圧エアAの排気経路が直線状(直列状)に形成される。そして、排気経路の両端開放部分のうち一方は消音・除塵手段113に接続され、また他方は閉塞されている。
【0095】
上記した構成によって、各ゾーンZ1〜Zn に設けられる弁ユニット50群は、外側から内側へと順に、電気配線108が配設される最も外向き側の電気配線領域Dと、受け入れ体51や主供給配管110が配設され前記電気配線領域Dの内側に位置される給気領域Eと、排気スペーサ91や排気用配管112が配設され前記給気領域Eの内側に位置される排気領域Gと、切り換え弁61や継手体81が配設され前記排気領域Gの内側に位置される出力領域Fとに、整列して配設し得、以て配管や配線などを含めた全体を上方から容易に正確に把握し易く、保守管理し易くし得る。
【0096】
以下に、上記した第3の実施の形態におけるローラコンベヤ設備1の運転時における作用を説明する。
すなわち弁ユニット50において、切り換え弁61のソレノイド68がオンのときには、図12に示すように、ばね70の付勢力に抗して弁軸66を他端側に移動させ、弁体67Bを弁座65Bに作用させてブレーキ側供給弁室64Bを遮断するとともに、受け入れ路71とアキューム側供給路73Aとを、アキューム側供給弁室64Aを介して連通させる。
【0097】
したがって、主供給配管110を介して受け入れ体51の貫通孔部53に達している加圧エアAを、供給孔部54、供給連通路93、受け入れ路71、アキューム側供給弁室64A、アキューム側供給路73A、第1受入路83Aと流動させ、そして前後一対の第1分配路84Aとアキューム側チューブ100Aを介してアキュームユニット30の両エアアクチュエータ33に流入させて、これらエアアクチュエータ33を伸展動させ、以て無端回動体18によってローラ6群を駆動回転させて、物品をコンベヤ搬送経路9上で搬送可能な状態にし得る。
【0098】
このとき、ブレーキユニット40の両エアアクチュエータ43内の加圧エアAは、ブレーキ側チューブ100B、第2分配路84B、第2受入路83B、ブレーキ側供給路73B、ブレーキ側供給弁室64B、ブレーキ側排気路72B、中継路95Bと逆流動したのち、排出連通路94から排気用配管112を介して消音・除塵手段113へと排出し得る。
【0099】
その際に、各ゾーンZ1〜Zn における各エアアクチュエータ43から排出される加圧エア(排気)Aを、排出連通路94から排気用配管112へと集めることから、各ゾーンZ1〜Zn における騒音の発生を防止し得、以て消音を可能とし得る。そして集めた加圧エアAを、消音・除塵手段113を通過させて排出することで消音や除塵を行え、以て周辺に悪影響を与えることなく排気し得るとともに、ローラコンベヤ設備1をクリーンルームなどに容易に設置し得る。
【0100】
また弁ユニット50において、切り換え弁61のソレノイド68がオフのときには、図16に示すように、ばね70の付勢力により弁軸66を一端側に移動(切り換え動)させ、弁体67Aを弁座65Aに作用させてアキューム側供給弁室64Aを遮断するとともに、受け入れ路71とブレーキ側供給路73Bとを、ブレーキ側供給弁室64Bを介して連通させる。
【0101】
したがって、主供給配管110を介して受け入れ体51の貫通孔部53に達している加圧エアAを、供給孔部54、供給連通路93、受け入れ路71、ブレーキ側供給弁室64B、ブレーキ側供給路73B、第2受入路83Bと流動させ、そして前後一対の第2分配路84Bとブレーキ側チューブ100Bを介してブレーキユニット40の両エアアクチュエータ43に流入させて、これらエアアクチュエータ43を伸展動させる。これにより、ブレーキ部材44をローラ6群に下方から当接させて、無端回動体18の離間により遊転していたローラ6群に制動力を作用させて回転を停止させ、以て物品の搬送を停止して下流端のゾーンZ1に位置し得る。
【0102】
このとき、アキュームユニット30の両エアアクチュエータ33内の加圧エアAは、アキューム側チューブ100A、第1分配路84A、第1受入路83A、アキューム側供給路73A、アキューム側供給弁室64A、アキューム側排気路72A、中継路95Aと逆流動したのち、排出連通路94から排気用配管112を介して消音・除塵手段113へと排出し得る。その際に加圧エアAは、前述したブレーキユニット40側からの排出時と同様に処理される。
【0103】
上記した各実施の形態において、連通体や主供給配管110などは、金属製、樹脂製、ゴム製などいずれでもよく、また、これらを組み合わせてもよい。
上記した各実施の形態では、弁ユニット50をユニットベース20上に対してワンタッチ操作により取り付ける形式が示されているが、これは弁ユニット50をユニットベース20上に対して、止めねじ形式などにより取り付ける形式などであってもよい。
【0104】
上記した第1、第2の実施の形態では、弁ユニット50として、受け入れ体51と切り換え弁61と継手体81とを、連結具98を介して一体化した形式が示されているが、これは受け入れ体51と切り換え弁61と継手体81との一部または全部を別体化して、ユニットベース20上に対して弾性係合により取り付ける形式などであってもよい。
【0105】
上記した第3の実施の形態では、弁ユニット50として、受け入れ体51と排気スペーサ91と切り換え弁61と継手体81とを、連結具98を介して一体化した形式が示されているが、これは受け入れ体51と排気スペーサ91と切り換え弁61と継手体81との一部または全部を別体化して、ユニットベース20上に対して弾性係合により取り付ける形式などであってもよい。
【0106】
上記した各実施の形態では、在荷検出手段105として光電管形式が示されているが、これはセンシングローラを使用した接触形式などであってもよい。
上記した実施の形態では、アキューム側アクチュエータとしてエアアクチュエータ33が、ブレーキ側アクチュエータとしてエアアクチュエータ43が使用された形式が示されているが、これは油圧を利用したアクチュエータなどであってもよい。
【0107】
上記した各実施の形態では、アキューム側のエアアクチュエータ33およびブレーキ側のエアアクチュエータ43として、それぞれコンベヤ搬送経路9に沿って前後に一対の形式が示されているが、これは前後で3個以上の形式などであってもよい。
【0108】
上記した各実施の形態では、アキューム側チューブ100Aとブレーキ側チューブ100Bとを重なり合うことなく配設した形式が示されているが、これは重なって配設した形式などであってもよい。
【0109】
上記した第2の実施の形態では、弁ユニット50として、継手体81を180度変位させて、受け入れ体51や切り換え弁61とともに連結具98により一体化可能とした形式が示されているが、これは変位できず、一定姿勢で一体化される形式などであってもよい。また第3の実施の形態も同様に、継手体81を180度変位させて、受け入れ体51や排気スペーサ91や切り換え弁61とともに連結具98により一体化可能とした形式、あるいは変位できず、一定姿勢で一体化される形式などであってもよい。
【0110】
上記した実施の形態では、位置決め部として丸孔25,27、被位置決め部として丸突起55,85が示されているが、これは角孔と角突起からなる形式などであってもよい。また係止部として矩形孔26、被係止部として被係止片56が示されているが、これは係止突起と被係止突起からなる弾性係合形式などであってもよい。
【0111】
上記した実施の形態では、ユニットベース20側の操作用貫通部28を通して切り換え弁61の手動操作部74を裏面側から調整する形式が示されているが、これは一部のローラ6を外して手動操作部74を上面側から調整する形式などであってもよい。
【0112】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、受け入れ体と切り換え弁と継手体とを、連結具を介して容易に一体化して弁ユニットを構成できる。そして、ユニットベースに対する弁ユニットの取り付けや配管および配線は、上方からの操作のみにより容易に迅速に行うことができて、作業性を向上できる。さらに各ゾーンに設けた弁ユニット群を、電気配線領域と給気領域と出力領域とに整列して配設したことで、配管や配線を含めた全体を上方から容易に正確に把握でき、保守管理を容易に行うことができる。
【0113】
そして運転時には、在荷検出手段の検出によりコントロールユニットを介して弁ユニットを作動させることで、ブレーキユニットとアキュームユニットとを、ローラ群に対して可逆的に作用させて、ゾーン間における物品の搬送を、円滑かつ確実に行うことができる。このような動作を各ゾーン毎に行うことで、各ゾーンに停止していた物品を、順次、1つ下流のゾーンへと順送り搬送でき、以て物品の順次払い出しを行うことができる。
【0114】
また上記した本発明の請求項2によると、受け入れ体と排気スペーサと切り換え弁と継手体とを、連結具を介して容易に一体化して弁ユニットを構成できる。さらに各ゾーンに設けた弁ユニット群を、電気配線領域と給気領域と排気領域と出力領域とに整列して配設したことで、配管や配線を含めた全体を上方から容易に正確に把握でき、保守管理を容易に行うことができる。
【0115】
そして上記した本発明の請求項3によると、切り換え弁をブレーキ側に切り換え動させることで、主供給配管を介して受け入れ体に達している作動流体を、ブレーキ側供給路から第1受入路(または第2受入路)へと流動させ、そして前後一対の第1分配路(または第2分配路)と連通体を介してブレーキユニットのアクチュエータに流入させて、これらアクチュエータを当接動できる。また、切り換え弁をアキューム側に切り換え動させることで、主供給配管を介して受け入れ体に達している作動流体を、アキューム側供給路から第2受入路(または第1受入路)へと流動させ、そして前後一対の第2分配路(または第1分配路)と連通体を介してアキュームユニットのアクチュエータに流入させて、これらアクチュエータを接続動できる。
【0116】
さらに上記した本発明の請求項4によると、アキューム側アクチュエータに接続する両連通体と、ブレーキ側アクチュエータに接続する両連通体とを、互いに重なり合う(交差する)ことなく、整然として見栄えよく配設できるとともに、使用長さを短くして(最短として)安価に配設できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、ローラコンベヤ設備のブレーキ状態における弁ユニット部分の横断平面図である。
【図2】同ローラコンベヤ設備の一部切り欠き平面図である。
【図3】同ローラコンベヤ設備の一部切り欠き側面図である。
【図4】同ローラコンベヤ設備における要部の一部切り欠き平面図である。
【図5】同ローラコンベヤ設備における縦断正面図である。
【図6】同ローラコンベヤ設備における弁ユニット部分の上方から見た斜視図である。
【図7】同ローラコンベヤ設備における弁ユニット部分の下方から見た斜視図である。
【図8】同ローラコンベヤ設備のアキューム状態における弁ユニット部分の横断平面図である。
【図9】同ローラコンベヤ設備のブレーキ状態における弁ユニット部分の要部の横断平面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態を示し、ローラコンベヤ設備のブレーキ状態における弁ユニット部分の横断平面図である。
【図11】同ローラコンベヤ設備における要部の一部切り欠き平面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態を示し、ローラコンベヤ設備のアキューム状態における弁ユニット部分の横断平面図である。
【図13】同ローラコンベヤ設備の一部切り欠き平面図である。
【図14】同ローラコンベヤ設備における要部の一部切り欠き平面図である。
【図15】同ローラコンベヤ設備における弁ユニット部分の下方から見た斜視図である。
【図16】同ローラコンベヤ設備のブレーキ状態における弁ユニット部分の要部の横断平面図である。
【符号の説明】
1 ローラコンベヤ設備
2 フレーム本体
6 ローラ
9 コンベヤ搬送経路
10 コンベヤ駆動手段
13 モータ
18 無端回動体
20 ユニットベース
21 横板部
22 縦板部
25 内側丸孔(位置決め部)
26 矩形孔(係止部)
26a 縁部
27 外側丸孔(位置決め部)
28 操作用貫通部
30 アキュームユニット
31 昇降ガイド手段
32 昇降フレーム
33 エアアクチュエータ
34 上位案内輪体
40 ブレーキユニット
41 昇降ガイド手段
42 昇降体
43 エアアクチュエータ
44 ブレーキ部材
50 弁ユニット
51 受け入れ体
52 本体
53 貫通孔部
54 供給孔部
55 丸突起(被位置決め部)
56 被係止片(被係止部)
57 係止部
61 切り換え弁
62 弁本体
63 受け入れ弁室
64A アキューム側供給弁室
64B ブレーキ側供給弁室
66 弁軸
68 ソレノイド
70 ばね
71 受け入れ路
72A アキューム側排気路
72B ブレーキ側排気路
73A アキューム側供給路
73B ブレーキ側供給路
74 手動操作部
75 電気配線
81 継手体
82 本体
83A 第1受入路
83B 第2受入路
84A 第1分配路
84B 第2分配路
85 丸突起(被位置決め部)
91 排気スペーサ
92 本体
93 供給連通路
94 排出連通路
95A 中継路
95B 中継路
98 連結具
100A アキューム側チューブ(連通体)
100B ブレーキ側チューブ(連通体)
105 在荷検出手段
106 コントロールユニット
107 端子台
108 電気配線
110 主供給配管
112 排気用配管
113 消音・除塵手段
A 加圧エア(作動流体)
L エアアクチュエータ33の間隔
l エアアクチュエータ43の間隔
LL エアアクチュエータ43の間隔
Z1〜Zn ゾーン
D 電気配線領域
E 給気領域
F 出力領域
G 排気領域[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, the following configuration has been provided as this type of roller conveyor equipment. That is, a large number of rollers and a unit base located below the roller group are provided on the frame body side, and each zone is located on the unit base and has a conveyor driving means for the roller group. And a brake device that makes contact with and separates from the roller group.
[0003]
The wheel device raises and lowers the lifting frame by a pair of air actuators (raising and lowering means), thereby causing the conveyor driving means to be connected and disconnected, and the brake device raises and lowers the lifting body by a pair of air actuators to form a roller Are configured so as to contact and separate from each other. At that time, the wheel device and the brake device are configured to act reversibly on the roller group (for example, see Patent Document 1).
[0004]
The following configuration is provided as another conveyor. That is, a large number of rollers are provided on the frame side, and a drive mechanism that is located below the roller group and moves a drive belt (or a drive chain) toward and away from the roller group in each section (zone). And a braking mechanism for braking the roller group are provided as a pair.
[0005]
The drive mechanism operates the pressing plate by an actuator (elevating means) to cause the drive belt to contact and separate, and the braking mechanism causes the brake pad to elevate and lower by the actuator to press against the roller group. It is configured. At this time, the actuator of the drive mechanism and the actuator of the brake mechanism are configured to reversibly act on the roller group by switching the electromagnetic valve (for example, see Patent Document 2).
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-321807 (page 4-6, FIG. 3-8)
[0007]
[Patent Document 2]
Microfilm of Japanese Utility Model Application No. 6-13473 (Japanese Utility Model Application No. 7-28124) (
[0008]
[Patent Document 3]
JP-A-5-713 (page 3-4, FIG. 6)
[0009]
[Patent Document 4]
JP-A-6-263233 (FIG. 2-3)
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to the above-described conventional configuration, the valve device for reversibly operating the air actuator of the wheel device and the air actuator of the brake device is located below the unit base (on the back side), Further, an electromagnetic valve for causing the actuator of the drive mechanism and the actuator of the braking mechanism to act reversibly is also located below the actuator group. Therefore, the mounting operation of the valve device and the solenoid valve is not easily performed, for example, by reversing the unit base, and it takes time. Further, piping, wiring, and the like become complicated, making it difficult to grasp the entirety and maintenance and management.
[0011]
Therefore, the invention according to
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, a roller conveyor device according to
[0013]
Therefore, according to the first aspect of the present invention, the valve unit can be configured by integrating the receiving body, the switching valve, and the joint body via the connecting member. And, the mounting of the valve unit to the unit base can be performed only from above. Piping and wiring can also be performed from above. Further, by arranging the valve unit groups provided in each zone in alignment with the electric wiring area, the air supply area, and the output area, the whole can be grasped from above.
[0014]
During operation, the valve unit is operated via the control unit by the detection of the presence detection means, so that the brake unit and the accumulation unit act reversibly on the roller group to convey articles between the zones. Can be performed. By performing such an operation for each zone, the articles stopped in each zone can be sequentially transported to the zone one downstream downstream, so that the articles can be sequentially paid out.
[0015]
Further, in the roller conveyor equipment according to the second aspect of the present invention, in the configuration according to the first aspect, the valve unit is integrated by a connecting tool with an exhaust spacer interposed between the receiving body and the switching valve, A discharge communication passage for receiving the working fluid discharged from the switching valve side is formed in the exhaust spacer, and a valve unit provided in each zone includes an electric wiring area, an air supply area including a receiving body, and an exhaust spacer. And an output region comprising a switching valve and a joint body.
[0016]
Therefore, according to the second aspect of the present invention, the valve unit can be configured by integrating the receiving body, the exhaust spacer, the switching valve, and the joint body via the connecting member. Furthermore, by arranging the valve unit groups provided in each zone in alignment with the electric wiring area, the air supply area, the exhaust area, and the output area, the whole can be grasped from above.
[0017]
In the roller conveyor equipment according to
[0018]
Therefore, according to the third aspect of the present invention, by switching the switching valve to the brake side, the working fluid reaching the receiving body via the main supply pipe can be transferred from the brake side supply path to the first receiving path (or the second reception path). To the actuators of the brake unit via the pair of front and rear first distribution paths (or second distribution paths) and the communication body, and these actuators can be brought into contact with each other. Further, by switching the switching valve to the accumulation side, the working fluid reaching the receiving body via the main supply pipe is caused to flow from the accumulation side supply path to the second reception path (or the first reception path). Then, the actuator can be connected and moved by flowing into the actuators of the accumulation unit through the pair of front and rear second distribution paths (or first distribution paths) and the communication body.
[0019]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided the roller conveyor equipment according to the third aspect, wherein the accumulator-side actuator and the brake-side actuator are each paired back and forth along the conveyor transport path, and the first distribution path is provided. And the second distribution path is a pair of front and rear along the conveyor conveyance path, and is formed with a phase shift in the width direction of the conveyor, and the communication groups are arranged without overlapping. It is.
[0020]
Therefore, according to the fourth aspect of the present invention, the two communicating bodies connected to the accumulator-side actuator and the two communicating bodies connected to the brake-side actuator can be arranged without overlapping (intersecting) with each other. It can be arranged shorter (as short as possible).
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
2 to 5, the frame
[0022]
[0023]
Conveyor driving means 10 is provided in the frame
[0024]
A box-shaped
[0025]
An endless
[0026]
The
[0027]
Together are divided into a plurality of zones Z 1 to Z n in the direction of the
[0028]
These
[0029]
Here, a pair of elevating guide means 31 is disposed in front and back along the
[0030]
On the inner side of each
[0031]
The elevating
[0032]
Here, a pair of elevating guide means 41 is disposed in front and back along the
[0033]
1, 2, and 4 to 9, the
[0034]
Here, at a predetermined position on the
[0035]
The
[0036]
That is, the
[0037]
Here, both the locked
[0038]
The switching
[0039]
A
[0040]
On the outward side of the valve
[0041]
When the
[0042]
The
[0043]
The
[0044]
Here, the
[0045]
The receiving
[0046]
A pair of
[0047]
At that time, as described above, the
[0048]
Each
[0049]
Thereby, by inputting the detection signal of the presence detection means 105 to the
[0050]
In the direction along the
[0051]
With the configuration described above, the
[0052]
Hereinafter, an operation of assembling the
First, the connecting
[0053]
Next, in a state in which the two locked
[0054]
In this manner, the
[0055]
After attaching the
[0056]
At this time, the accumulation-
[0057]
The connection between the through
[0058]
By locking the
[0059]
As described above, the mounting of the
[0060]
Adjustment of the switching
[0061]
The assembly configured as described above, the
[0062]
Next, a basic operation at the time of operation of the
In the
[0063]
When the endless
[0064]
Further, by moving the
[0065]
Then, by the article conveyor in by the action of A
[0066]
Next, in each zone Z 1 to Z n, illustrating the reversible action of the
[0067]
Therefore, the pressurized air A reaching the through
[0068]
The pressurized air A in both the
[0069]
Accordingly, the articles supplied to the zone Z n in the upstream end may be sequentially carried in each zone Z n to Z 1. At that time, although load presence detection means 105 in each zone Z n to Z 2 is examined dispatched articles, this time, the downstream zone Z n-1 to Z adjacent for the zone Z n to Z 2 detected since the first load presence detection means 105 is a non-detection state, even detection signal enters the
[0070]
Article has been transported as described above reaches the zone Z 1 of the downstream end, for example when stopped by the stopper means (not shown.), The load
[0071]
This movement, in the
[0072]
As a result, the pressurized air A to the
[0073]
At the same time, the pressurized air A reaching the through-
[0074]
In this state, when the next article is to test dispatch the load presence detection means 105 is conveyed to a single upstream zone Z 2, load presence detection means 105 of the adjacent downstream zone Z 1 is in the detection state, since the detection signal is in the
[0075]
Therefore, can stop the
[0076]
Then, as described above, will be described successively pay out action of articles stopped (storage) for each zone Z 1 to Z n.
First, the switching
[0077]
Due to this payout, the presence detection means 105 corresponding to the zone Z 1 at the downstream end becomes non-detected, and the detection signal is not input to the
[0078]
Thus, in one upstream zone Z 2, the
[0079]
As a result, the zone Z 2 one upstream becomes ready conveying articles, conveying articles to the zone Z 1 of the downstream end Te following. And the article carried in the zone Z 1 of the downstream end, in the same manner as described above, can be stopped in the zone Z 1 of the downstream end. Thus, load presence detection means 105 corresponding to one upstream zone Z 2 becomes undetected, thereafter is operated in the same manner as described above. That is, an article that has been stopped in the
[0080]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. That is, the
[0081]
Here, in the
[0082]
Then, in the
[0083]
A pair of
[0084]
At this time, as described above, the
[0085]
Next, the flow of the pressurized air A in the above-described second embodiment will be described.
As shown in FIG. 10, when the
[0086]
As a result, the pressurized air A to the
[0087]
Further, when the
[0088]
As a result, the pressurized air A to the
[0089]
As described above, in the two positions in which the
[0090]
Hereinafter, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The
[0091]
That is, the
[0092]
The
[0093]
The receiving
[0094]
In the direction along the
[0095]
With the configuration described above, the
[0096]
The operation of the
That is, in the
[0097]
Therefore, the pressurized air A reaching the through
[0098]
At this time, the pressurized air A in both
[0099]
At that time, the is the pressurized air (exhaust) A discharged from the
[0100]
In the
[0101]
Therefore, the pressurized air A reaching the through
[0102]
At this time, the pressurized air A in both the
[0103]
In each of the above embodiments, the communication body, the
In each of the embodiments described above, the type in which the
[0104]
In the above-described first and second embodiments, as the
[0105]
In the above-described third embodiment, as the
[0106]
In each of the above-described embodiments, a photoelectric tube type is shown as the presence detection means 105, but this may be a contact type using a sensing roller.
In the above-described embodiment, the type in which the
[0107]
In each of the above-described embodiments, a pair of front and rear types is shown along the
[0108]
In each of the above-described embodiments, the form in which the accumulation-
[0109]
In the above-described second embodiment, the
[0110]
In the above-described embodiment, the round holes 25 and 27 are shown as the positioning portions, and the
[0111]
In the above-described embodiment, the type in which the
[0112]
【The invention's effect】
According to the above-described first aspect of the present invention, the valve unit can be configured by easily integrating the receiving body, the switching valve, and the joint body via the connecting member. The mounting of the valve unit to the unit base and the piping and wiring can be easily and promptly performed only by operations from above, thereby improving workability. Furthermore, by arranging the valve unit groups provided in each zone in line with the electrical wiring area, air supply area, and output area, the entire system including piping and wiring can be easily and accurately grasped from above, and maintenance is possible. Management can be performed easily.
[0113]
During operation, the valve unit is operated via the control unit by the detection of the presence detection means, so that the brake unit and the accumulation unit act reversibly on the roller group to convey articles between the zones. Can be performed smoothly and reliably. By performing such an operation for each zone, the articles stopped in each zone can be sequentially transported to the zone one stream downstream, so that the articles can be sequentially paid out.
[0114]
According to the second aspect of the present invention, the valve unit can be configured by easily integrating the receiving body, the exhaust spacer, the switching valve, and the joint body via the connecting member. In addition, the valve unit group provided in each zone is arranged in line with the electric wiring area, air supply area, exhaust area, and output area, so that the whole including piping and wiring can be easily and accurately grasped from above. And maintenance can be easily performed.
[0115]
According to the third aspect of the present invention, by switching the switching valve to the brake side, the working fluid reaching the receiving body via the main supply pipe can be transferred from the brake-side supply path to the first receiving path ( Alternatively, the actuator can be caused to flow to the second receiving path) and to flow into the actuator of the brake unit through the pair of front and rear first distribution paths (or second distribution paths) and the communication body, so that these actuators can abut. By switching the switching valve to the accumulation side, the working fluid reaching the receiving body via the main supply pipe is caused to flow from the accumulation side supply path to the second reception path (or the first reception path). Then, the actuator can be connected and moved by flowing into the actuators of the accumulation unit through the pair of front and rear second distribution paths (or first distribution paths) and the communication body.
[0116]
Further, according to the fourth aspect of the present invention, the two communicating bodies connected to the accumulator-side actuator and the two communicating bodies connected to the brake-side actuator are arranged neatly and neatly without overlapping (intersecting) each other. It can be installed at a low cost by shortening the use length (as short as possible).
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows a first embodiment of the present invention and is a cross-sectional plan view of a valve unit portion in a brake state of a roller conveyor facility.
FIG. 2 is a partially cutaway plan view of the roller conveyor equipment.
FIG. 3 is a partially cutaway side view of the roller conveyor equipment.
FIG. 4 is a partially cutaway plan view of a main part of the roller conveyor equipment.
FIG. 5 is a vertical sectional front view of the roller conveyor equipment.
FIG. 6 is a perspective view seen from above a valve unit in the roller conveyor equipment.
FIG. 7 is a perspective view seen from below a valve unit in the roller conveyor equipment.
FIG. 8 is a cross-sectional plan view of the valve unit in the accumulating state of the roller conveyor equipment.
FIG. 9 is a cross-sectional plan view of a main part of a valve unit in the brake state of the roller conveyor equipment.
FIG. 10 shows a second embodiment of the present invention and is a cross-sectional plan view of a valve unit portion in a brake state of the roller conveyor equipment.
FIG. 11 is a partially cutaway plan view of a main part of the roller conveyor equipment.
FIG. 12 shows a second embodiment of the present invention, and is a cross-sectional plan view of a valve unit portion of the roller conveyor equipment in an accumulated state.
FIG. 13 is a partially cutaway plan view of the roller conveyor equipment.
FIG. 14 is a partially cutaway plan view of a main part of the roller conveyor equipment.
FIG. 15 is a perspective view seen from below a valve unit in the roller conveyor equipment.
FIG. 16 is a cross-sectional plan view of a main part of the valve unit in the brake state of the roller conveyor equipment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
26 rectangular hole (locking part)
28
56 Locked piece (locked portion)
57
91
100B Brake side tube (communication body)
105 Load detection means 106
Claims (4)
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