JP2004282348A - 画像情報記録装置、イベント情報記録装置及び画像情報記録プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影者が意図する場面や被写体の反応を記録することを可能にし、また、記録した情報を利用して効率的な画像検索、画像編集を行う。
【解決手段】イベント発生手段11によって、被写体の五感への働きかけを行う効果音等のイベントを発生させ、画像情報記録手段12によって、このイベントに反応した被写体を撮影し、撮影者が意図する場面や被写体の反応を記録する。このとき、マーキング情報記録手段14によって、イベント発生に同期してマーキング情報を付して、画像情報を記録しておく。画像情報検索手段15によって、このマーキング情報をキーとして必要な被写体が記録された画像情報を検索して、検索した画像情報をサムネイル表示し、効率的な画像表示、画像編集を行う。
【選択図】 図2
【解決手段】イベント発生手段11によって、被写体の五感への働きかけを行う効果音等のイベントを発生させ、画像情報記録手段12によって、このイベントに反応した被写体を撮影し、撮影者が意図する場面や被写体の反応を記録する。このとき、マーキング情報記録手段14によって、イベント発生に同期してマーキング情報を付して、画像情報を記録しておく。画像情報検索手段15によって、このマーキング情報をキーとして必要な被写体が記録された画像情報を検索して、検索した画像情報をサムネイル表示し、効率的な画像表示、画像編集を行う。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体を撮影して画像情報として取り込み、記録媒体に記録する画像情報記録装置、その画像情報記録装置にイベント情報を転送するイベント情報記録装置及び画像情報記録プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
撮影した写真を即時に確認できるディジタルカメラが普及している。フィルムカメラとの大きな違いとして、撮影時に写真の色調を変えることができ、また、動画を撮ることも可能になった。最近では、発展した形態として音も同時に記録するディジタルムービーも出現するに至った。
ところで、ゴルフ等のスポーツや歌舞伎等のように一連の動作の途中に音を発生するものを被写体とする場合、一連の動作を把握するために画像と音とを記録し、その音が所定の基準値を超えたときの時刻を再生基準時刻とし、この再生基準時刻の前後に記録された画像を読み出し再生する方法が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−79678号公報(段落[0038]〜[0041]、図3参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術は、被写体が音を出すことによって実現される技術であるため、めまぐるしく表情が変化する子供の動きや動物を撮影するには不向きである。すなわち、カメラ側から能動的に被写体の五感へ働きかける仕掛けではないため、撮影者が意図する場面や被写体の反応を記録することは困難であった。
また、前記従来の技術によれば、撮影記録後のファイル検索のための撮影者の負担が大きく、効率的な画像表示、画像編集のための仕掛け作りが要求されていた。
【0005】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、撮影者が意図する場面や被写体の反応を記録することを可能にし、また、記録した情報を利用して効率的な画像表示、画像編集を行うことができる手段を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、被写体の撮影に同期して、被写体の五感の少なくとも1つへ働きかけを行うイベントを発生するイベント発生手段と、被写体を撮影した画像情報を取り込み、記録媒体に記録する画像情報記録手段とを備えたことを特徴とする画像情報記録装置である。
本発明によれば、画像情報記録手段が、イベント発生手段によって発生され、被写体の五感の少なくとも1つへの働きかけを行うイベントに反応した被写体を撮影し、その撮影した画像情報を取り込み、記録媒体に記録することにより、撮影者が意図する場面や被写体の反応を記録することを可能にする。これは、例えば、幼児にカメラの方を向かせたり、モデルの表情を意図するものに変えたりして、できる限り少ない撮影回数(できれば、1回)で所望の画像を取得するために有効な方法になる。
なお、「イベント」とは、被写体である人や動物の五感の少なくとも1つへ働きかけを行うために生成されるものであり、例えば、効果音や照明効果をいう。また、請求項における「記録媒体」は、発明の実施の形態においては、フラッシュメモリとして記載する。
【0007】
請求項2に係る発明は、被写体の撮影に先立って、予め設定登録された複数のイベントを選択する操作を撮影者に促し、撮影者により選択されたイベントをイベント発生手段に通知するイベント選択情報通知手段を備えたことを特徴とする画像情報記録装置である。
本発明によれば、イベント選択情報通知手段が、予め設定登録される複数のイベントの選択操作を促し、撮影者により選択されたイベントを通知することで、撮影者は、多種類のイベントを撮影の目的に照らして選択することができ、より効果的に、意図する場面又は被写体の反応を記録することができる。
【0008】
請求項3に係る発明は、イベント発生手段によるイベント発生に同期してマーキング情報を生成し、生成したマーキング情報を、画像情報記録手段によって記録される画像情報と関連付けて記録媒体に記録するマーキング情報記録手段を備えたことを特徴とする画像情報記録装置である。
本発明によれば、マーキング情報記録手段が、イベントの発生に同期して生成したマーキング情報を、画像情報と関連付けて記録することにより、マーキング情報を検索キーとして対応する画像情報の検索が可能になるため、効率的な画像表示、画像編集を行うことができる。
【0009】
請求項4に係る発明は、被写体を撮影した画像情報を取り込み、前記記録媒体に記録する画像情報記録手段と、画像情報記録手段による被写体の撮影に同期してマーキング情報を生成し、その生成したマーキング情報を、画像情報記録手段によって記録される画像情報と関連付けて記録媒体に記録するマーキング情報記録手段を備えたことを特徴とする画像情報記録装置である。
本発明によれば、マーキング情報記録手段が、被写体の撮影に同期して生成したマーキング情報を、画像情報と関連付けて記録することにより、そのマーキング情報を検索キーとして対応する画像情報の検索が可能になるため、効率的な画像表示、画像編集を行うことができる。このマーキング情報は、イベント発生とは関係なく、撮影者がマーキングを意図した撮影に同期して生成することができる。
【0010】
請求項5及び請求項7に係る発明は、記録媒体から、マーキング情報をキーとして、必要な被写体が記録された画像情報を検索し、検索した画像情報をサムネイル表示する画像情報検索手段を備えたことを特徴とする画像情報記録装置である。
本発明によれば、画像情報検索手段が、マーキング情報記録手段によって生成されるマーキング情報をキーとして必要な被写体が記録された画像情報を検索して、その検索した画像情報をサムネイル表示することにより、効率的な画像表示、画像編集を行うことができる。
なお、請求項5と請求項7との違いは、マーキング情報生成の契機の違いであり、請求項5は、イベント発生に同期してマーキング情報を生成するのに対して、請求項7は、被写体の撮影に同期してマーキング情報を生成する。
【0011】
請求項6に係る発明は、画像情報検索手段が、検索した画像情報を、イベントが属するグループごとにサムネイル表示することを特徴とする画像情報記録装置である。
本発明によれば、イベントが属するグループごとに、検索した画像情報をサムネイル表示することで、グループごとの検索、編集が可能となり、より効率的な画像表示、画像編集を行うことができる。
【0012】
請求項8に係る発明は、画像情報検索手段が、マーキング情報が記録された画像情報の撮影時刻を基準として、その前後に設定された所定のフレーム数の画像情報を検索することを特徴とする画像情報記録装置である。
本発明によれば、例えば、動画像において、マーキング情報をキーとして検索された画像情報の撮影時刻の前後の、設定フレーム数分の画像情報を検索することができるため、画像の簡易編集が可能となる。すなわち、長い時間をかけて動画像を再生して見るのではなく、イベントを発生した時刻や意図的にマーキングした時刻の前後の画像だけを見ることができるので、適切な画像の抽出を簡単に行うことができる。
なお、画像情報の撮影時刻は、画像情報が撮影されたときに、自動的にその画像情報に付与されるものとする。
【0013】
請求項9に係る発明は、画像情報記録装置による被写体の撮影に同期して被写体の五感の少なくとも1つへの働きかけを行う複数のイベントを登録すると共に、登録したイベントの中から1以上の所定のイベントを選択し、その選択したイベントを画像情報記録装置に転送することを特徴とするイベント情報記録装置である。
本発明によれば、登録された複数のイベントの中から1以上の所定のイベントを選択し、画像情報記録装置に転送するので、画像情報記録装置ではイベント登録のための手続きが不要となり、上位装置からの転送によって、働きかけに必要なイベントを入手することができるため、イベント登録に係る負荷を軽減することができる。
なお、「イベント情報記録装置」とは、画像情報記録装置に接続されるPC等の上位装置をいう。
【0014】
請求項10に係る発明は、コンピュータに、被写体の撮影に同期して、被写体の五感の少なくとも1つへ働きかけを行うイベントを発生するステップと、被写体を撮影した画像情報を取り込み、記録媒体に記録するステップとを含んで実行させることを特徴とする画像情報記録プログラムである。
【0015】
請求項11に係る発明は、コンピュータに、更に、イベント発生に同期してマーキング情報を生成し、その生成したマーキング情報を、記録される画像情報と関連付けて、記録媒体に記録するステップを含んで実行させることを特徴とする画像情報記録プログラムである。
【0016】
【発明の実施の形態】
≪画像情報記録装置の構成と概要≫
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像情報記録装置のブロック構成を示す図である。画像情報記録装置は、システムLSI1を中心として、撮影ボタン、モードスイッチ、メニューボタン、十字スイッチを含むボタンスイッチ類2、撮影画像や再生画像が表示される液晶表示モニタ3、画像情報の記録媒体となるフラッシュメモリ4が周辺装置として接続される。
システムLSI1は、CPUを中心としたLSIで構成され、撮影に同期して被写体の五感の少なくとも1つへ働きかけを行うイベントを発生し、そのイベントに反応した被写体を撮影して画像情報として取り込み、記録媒体に記録する機能を持つ。その詳細は後記する。
【0017】
また、アドレス、データ、コントロールのためのラインが複数本で構成されるシステムバス30には、システムLSI1の他に、プログラムが格納されるメモリ5、光学系23を介して得られる撮影画像を取り込んで画像表示メモリ10に対するリードライト制御を行うメモリ制御LSI8、取り込んだ撮影画像をMPEG2(Moving Picture Experts Group 2)に従って圧縮伸長を行う圧縮伸長LSI20及びフラッシュメモリ4を接続するインタフェース回路21が接続される。
【0018】
撮影画像は、レンズ等の光学系23を介して取り込まれ、CCD(Charge Coupled Device、電荷結合素子)等の撮像素子によって電気信号に変換され、A/D(Analog/Digital)変換回路7によってディジタル信号に変換され、メモリ制御LSI8を介して画像表示メモリ10に書き込まれる。メモリ制御LSI8は、画像表示メモリ10に書き込まれた内容を、液晶表示モニタ3の表示タイミングに同期して読み出し、D/A変換回路9によってアナログ信号に変換して液晶表示モニタ3に表示する。
一方、A/D変換回路7によって変換されたディジタル信号は、メモリ制御LSI8、システムバス30を経由してシステムLSI1に取り込まれる。システムLSI1は、メモリ5に記録されたプログラムに従って圧縮伸長LSI20を起動し、圧縮伸長LSI20は、システムLSI1によって取り込まれたディジタル信号を圧縮し、その圧縮したディジタル信号をインタフェース回路21経由でフラッシュメモリ4に書き込む。
なお、光学系23は、システムLSI1が、ボタンスイッチ類2を介して露出や焦点等を調整するための信号を入力し、その信号に基づいて露出調整手段や焦点調整手段をコントロールすることによって制御される。
【0019】
図2は、本発明の実施の形態に係る画像情報記録装置の構成を機能展開して示したブロック図であり、具体的には、図1に示すシステムLSI1の中に実装される。
画像情報記録装置は、イベント発生手段11、画像情報記録手段12、イベント選択情報通知手段13、マーキング情報記録手段14、画像情報検索手段15、画像情報DB16及びイベントDB17で構成される。
【0020】
イベント発生手段11は、被写体の撮影に同期してその被写体の五感の少なくとも1つへ働きかけを行うイベントを発生する機能を持ち、また、画像情報記録手段12は、イベント発生手段11によって発生されるイベントに反応した被写体を撮影して画像情報として取り込み、画像情報DB16に記録する機能を持つ。
イベント選択情報通知手段13は、撮影に先立って、撮影者に対して予め設定登録された複数のイベントを選択する操作を促し、撮影者により選択されたイベントをイベント発生手段11に通知する機能を持つ。また、マーキング情報記録手段14は、イベント発生のタイミングに同期してマーキング情報を生成し、その生成したマーキング情報を、画像情報記録手段12によって記録される画像情報と関連付けて画像情報DB16に記録する機能を持つ。
【0021】
一方、画像情報検索手段15は、画像情報DB16から前記マーキング情報を検索キーとして必要な被写体が記録された画像情報を検索して、その検索した画像情報をサムネイル表示する機能を持つ。また、画像情報検索手段15は、その検索した画像情報をイベントが属するグループごとにサムネイル表示したり、又は、マーキング情報が記録された画像情報の撮影時刻を基準として、その前後に設定された所定のフレーム数の画像情報を検索したりすることも可能とする。なお、画像情報の撮影時刻は、画像情報が撮影されたときに、自動的にその画像情報に付与されるものとする。
【0022】
画像情報DB16は、図1に示すフラッシュメモリ4に構築され、ここでは、取り込まれた画像情報の他に、イベント名とフレーム番号とを示すマーキング情報が、ファイル単位の画像情報と関連付けて格納される。このマーキング情報は、画像ファイルのヘッダ又は画像ファイル中の任意の領域に記録されてもよい。また、イベントDB17には、五感の少なくとも1つへ働きかけるための動作が、イベントとして複数記録されている。ここでは、効果音及び照明効果を生成するための動作登録がなされていることとし、その効果音は、WAV、AVI(Audio Video Interleaving)、MPEG形式等の様々なフォーマットによる音声ファイルが予め用意され、その照明効果は、照明の色、強度、点滅、点灯時間等の制御手順がプログラムファイルとして予め用意されており、撮影に先立って、撮影者が選択可能なようにそのイベント名(イベントアイコン)が液晶表示モニタ3に表示されるようになっている。
なお、効果音を選択した場合、その選択した効果音の再生時間の指定も可能となっており、指定がない場合はデフォルトで設定された値又はその音声ファイル長分だけ再生することとする。
【0023】
また、これらのイベントについては、画像情報記録装置内に全て用意する必要はなく、PC等の上位装置に登録しておき、必要に応じてその上位装置から入手することも考えられる。具体的には、PCに画像情報記録装置をUSB(Universal Serial Bus)ケーブルを介して接続し、PCを操作して画面に登録された音声ファイルの一覧を表示し、効果音として再生する音声ファイルを選択して転送することになる。なお、照明効果についても同様、照明の色や点滅等の種類、動作が記述されたプログラム名を選択して転送することになる。
【0024】
≪画像情報記録装置の動作≫
図3は、本発明の実施の形態に係る画像情報記録装置の動作を示すフローチャートであり、具体的にはシステムLSI1によって実行される画像情報記録プログラムの処理手順を示す。また、図4及び図5は、そのときに使用する液晶表示モニタの画面構成の一例を示す図である。
以下、図3乃至図5を参照しながら、図1及び図2に示す画像情報記録装置の動作について詳細に説明する。
【0025】
まず、システムLSI1は、メモリ5に記録された画像情報記録プログラムに従い、ボタンスイッチ類2をスキャンする。ここで、モードスイッチが撮影モードを示していた場合(ステップS31のYes)、図4に示すような登録イベントのアイコンを液晶表示モニタ3に表示する(ステップS32)。
図4に、背景にファインダ画像が映っている状態で画面下に各ボタンスイッチ類2に割り当てられたイベントがアイコンで示されている。ここで、撮影者によりボタン▲1▼が押下された場合(ステップS33のYes)、イベント選択情報通知手段13はその旨をイベント発生手段11に伝え、イベント発生手段11がイベントDB17を検索して音声効果1(A1)を表現する音声ファイルを取り出し(ステップS34)、撮影ボタンの押下に同期してイベントとして再生する(ステップS35のYes、S36)。このとき、マーキング情報記録手段14は、イベント発生のタイミングに同期してマーキング情報を生成し、画像情報記録手段12は、撮影された画像情報を取り込む(ステップS37)。更に、画像情報記録手段12は、その取り込んだ画像情報を、マーキング情報記録手段14は、その生成したマーキング情報をその取り込んだ画像情報と関連付けて、それぞれ画像情報DB16に記録する(ステップS38)。
【0026】
また、ボタン▲2▼が押下された場合は、照明効果1(V1)をイベントとして発生させると共にマーキングを行い、ボタン▲3▼が押下された場合は、音声効果2(A2)と照明効果2(V2)をイベントとして発生させると共にマーキングを行う。更に、ボタン▲4▼が押下された場合は、イベント発生を行わずに被写体の撮影に同期してマーキングを実行することとする。このとき、いずれも、イベント発生手段11がイベントDB17を検索して該当するファイルを取り出し、撮影ボタンの押下に同期してイベントとして再生すること、マーキング情報記録手段14がイベント発生のタイミングに同期してマーキング情報を生成し、画像情報記録手段12によって記録される画像情報と関連付けて画像情報DB16に記録することは、ボタン▲1▼が押下された場合と同様である。
なお、マーキングは、イベント名とフレーム番号をキー情報として記録することとする。例えば、画像ファイルのヘッダに、「A0000001」というマーキング情報があった場合、“A000”というイベントが“0001”フレーム目に実行されたことを示す。ここで、イベント発生無しのマーキングの場合は、イベント名は、例えば、“0000”のような、イベントを示さない値になる。
【0027】
一方、モードスイッチが再生モードを示していた場合は(ステップS41のNo)、液晶表示モニタ3又は外部接続されるテレビモニタに、その画像ファイルの動画像又は静止画像の表示が行われる(ステップS48)。検索モードが指定されていた場合(ステップS41のYes)、画像ファイルが静止画であるときには、実施したイベントがサムネイルと同時に表示され、画像ファイルが動画であるときには、イベントを実施した時刻前後の静止画像が表示される(ステップS42)。
図5に、サムネイル表示の一例を示す。撮影して画像情報DB16に格納されたファイル名(動画ファイル1、2、3、静止画ファイル1)ごとに、そのサムネイルがイベントアイコン(A1、A2、V1、V2)と共に表示される。図5は、動画ファイル1を選択した状態であり、その右側に各場面のサムネイルが表示され、各場面のサムネイルごとに実行されたイベントアイコンも表示されている。
【0028】
ここで、ユーザは、ボタンスイッチ類2に割り付けられている十字スイッチを操作することにより、その十字スイッチの上下移動でファイル名を、左右移動で場面を選択するものとする。ここで、特定のイベントアイコンが選択された場合(ステップS43のYes)、画像情報検索手段15は、画像情報DB16を参照し(ステップS46)、マーキング情報記録手段14によって生成されたマーキング情報をキーに必要な被写体が記録された画像情報を検索して表示することができる(ステップS47)。
また、画像情報検索手段15は、ユーザによりイベントが属するグループ(効果音1等)が指定されることにより、そのグループに該当する画像情報をサムネイル表示することができる(ステップS44のYes、S46、S47)。また、マーキング情報が記録された画像情報の撮影時刻を基準として、その前後に設定された所定のフレーム数の画像情報を検索することも可能である(ステップS45のYes、S46、S47)。このことにより、簡易編集が可能になる。
【0029】
以上説明したように、本発明は、被写体の五感の少なくとも1つへの働きかけを行う効果音等のイベントを発生させ、このイベントに反応した被写体を撮影することにより、撮影者が意図する場面や被写体の反応を記録することを可能にしたものであり、また、イベント発生に同期してマーキング情報を生成し、被写体を撮影した画像情報に関連付けて記録しておくことにより、このマーキング情報をキーに必要な被写体が記録された画像情報を検索してサムネイル表示して、効率的な画像表示、画像編集を行うものである。
なお、図2に示すイベント発生手段11、画像情報記録手段12、イベント選択情報通知手段13、マーキング情報記録手段14及び画像情報検索手段15のそれぞれで実行される画像情報記録プログラムを、コンピュータによる読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録された画像情報記録プログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本発明の実施の形態に係る画像情報記録装置が実現されるものとする。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0030】
≪その他の実施の形態≫
以上本発明の好適な実施の形態について一例を示したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、以下のような実施の形態が考えられる。
(1)前記実施の形態では、撮影した画像情報に関連付けて記録するマーキング情報は、イベント発生に同期して生成すると記載した。これに対して、イベントが発生してから被写体がそのイベントに反応するまで時間がかかることを考慮して、イベント発生から所定の時間(例えば、1秒)だけ遅らせて、マーキング情報を生成してもよい。このとき、イベント発生から所定の時間後に撮影された画像情報に、そのマーキング情報が関連付けられることになる。
(2)前記実施の形態では、マーキング情報をキーとして検索した画像情報の撮影時刻の前後について、所定のフレーム数の画像情報を検索するものとして記載した。これに追加して、検索して表示する画像情報の時間間隔を設定できるようにしてもよい。この時間間隔の設定によれば、被写体の反応が顕著な場合は、時間間隔を短くし、被写体の反応が緩慢な場合は、時間間隔を長くすることによって、適切な画像を効率的に抽出することができる。
(3)前記実施の形態では、被写体の五感の少なくとも1つへの働きかけとして、聴覚や視覚に対するイベント発生を例示したが、他の感覚に訴えてもよい。例えば、嗅覚を刺激するために、においを発生させてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡単なボタンスイッチ類の操作によって効果音等のイベントを発生させることで、撮影者側から能動的に被写体の五感の少なくとも1つへ働きかけを行うことにより、撮影者が意図する場面や被写体の反応を記録することができる。また、その際取り込まれる画像情報にマーキング情報を付して記録しておくことにより、そのマーキング情報をキーとして効率的な画像検索、画像編集を行うことができる。
これらによって、撮影者は、被写体である人や動物とのコミュニケーションをより活性化させることができ、また、自動的に場面管理ができることから、創造的な撮影及び編集作業を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像情報記録装置のブロック構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像情報記録装置の構成を機能展開して示したブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像情報記録装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態に係る画像情報記録装置の画面構成の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る画像情報記録装置の画面構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…システムLSI
11…イベント発生手段
12…画像情報記録手段
13…イベント選択情報通知手段
14…マーキング情報記録手段
15…画像情報検索手段
16…画像情報DB
17…イベントDB
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体を撮影して画像情報として取り込み、記録媒体に記録する画像情報記録装置、その画像情報記録装置にイベント情報を転送するイベント情報記録装置及び画像情報記録プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
撮影した写真を即時に確認できるディジタルカメラが普及している。フィルムカメラとの大きな違いとして、撮影時に写真の色調を変えることができ、また、動画を撮ることも可能になった。最近では、発展した形態として音も同時に記録するディジタルムービーも出現するに至った。
ところで、ゴルフ等のスポーツや歌舞伎等のように一連の動作の途中に音を発生するものを被写体とする場合、一連の動作を把握するために画像と音とを記録し、その音が所定の基準値を超えたときの時刻を再生基準時刻とし、この再生基準時刻の前後に記録された画像を読み出し再生する方法が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−79678号公報(段落[0038]〜[0041]、図3参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術は、被写体が音を出すことによって実現される技術であるため、めまぐるしく表情が変化する子供の動きや動物を撮影するには不向きである。すなわち、カメラ側から能動的に被写体の五感へ働きかける仕掛けではないため、撮影者が意図する場面や被写体の反応を記録することは困難であった。
また、前記従来の技術によれば、撮影記録後のファイル検索のための撮影者の負担が大きく、効率的な画像表示、画像編集のための仕掛け作りが要求されていた。
【0005】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、撮影者が意図する場面や被写体の反応を記録することを可能にし、また、記録した情報を利用して効率的な画像表示、画像編集を行うことができる手段を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、被写体の撮影に同期して、被写体の五感の少なくとも1つへ働きかけを行うイベントを発生するイベント発生手段と、被写体を撮影した画像情報を取り込み、記録媒体に記録する画像情報記録手段とを備えたことを特徴とする画像情報記録装置である。
本発明によれば、画像情報記録手段が、イベント発生手段によって発生され、被写体の五感の少なくとも1つへの働きかけを行うイベントに反応した被写体を撮影し、その撮影した画像情報を取り込み、記録媒体に記録することにより、撮影者が意図する場面や被写体の反応を記録することを可能にする。これは、例えば、幼児にカメラの方を向かせたり、モデルの表情を意図するものに変えたりして、できる限り少ない撮影回数(できれば、1回)で所望の画像を取得するために有効な方法になる。
なお、「イベント」とは、被写体である人や動物の五感の少なくとも1つへ働きかけを行うために生成されるものであり、例えば、効果音や照明効果をいう。また、請求項における「記録媒体」は、発明の実施の形態においては、フラッシュメモリとして記載する。
【0007】
請求項2に係る発明は、被写体の撮影に先立って、予め設定登録された複数のイベントを選択する操作を撮影者に促し、撮影者により選択されたイベントをイベント発生手段に通知するイベント選択情報通知手段を備えたことを特徴とする画像情報記録装置である。
本発明によれば、イベント選択情報通知手段が、予め設定登録される複数のイベントの選択操作を促し、撮影者により選択されたイベントを通知することで、撮影者は、多種類のイベントを撮影の目的に照らして選択することができ、より効果的に、意図する場面又は被写体の反応を記録することができる。
【0008】
請求項3に係る発明は、イベント発生手段によるイベント発生に同期してマーキング情報を生成し、生成したマーキング情報を、画像情報記録手段によって記録される画像情報と関連付けて記録媒体に記録するマーキング情報記録手段を備えたことを特徴とする画像情報記録装置である。
本発明によれば、マーキング情報記録手段が、イベントの発生に同期して生成したマーキング情報を、画像情報と関連付けて記録することにより、マーキング情報を検索キーとして対応する画像情報の検索が可能になるため、効率的な画像表示、画像編集を行うことができる。
【0009】
請求項4に係る発明は、被写体を撮影した画像情報を取り込み、前記記録媒体に記録する画像情報記録手段と、画像情報記録手段による被写体の撮影に同期してマーキング情報を生成し、その生成したマーキング情報を、画像情報記録手段によって記録される画像情報と関連付けて記録媒体に記録するマーキング情報記録手段を備えたことを特徴とする画像情報記録装置である。
本発明によれば、マーキング情報記録手段が、被写体の撮影に同期して生成したマーキング情報を、画像情報と関連付けて記録することにより、そのマーキング情報を検索キーとして対応する画像情報の検索が可能になるため、効率的な画像表示、画像編集を行うことができる。このマーキング情報は、イベント発生とは関係なく、撮影者がマーキングを意図した撮影に同期して生成することができる。
【0010】
請求項5及び請求項7に係る発明は、記録媒体から、マーキング情報をキーとして、必要な被写体が記録された画像情報を検索し、検索した画像情報をサムネイル表示する画像情報検索手段を備えたことを特徴とする画像情報記録装置である。
本発明によれば、画像情報検索手段が、マーキング情報記録手段によって生成されるマーキング情報をキーとして必要な被写体が記録された画像情報を検索して、その検索した画像情報をサムネイル表示することにより、効率的な画像表示、画像編集を行うことができる。
なお、請求項5と請求項7との違いは、マーキング情報生成の契機の違いであり、請求項5は、イベント発生に同期してマーキング情報を生成するのに対して、請求項7は、被写体の撮影に同期してマーキング情報を生成する。
【0011】
請求項6に係る発明は、画像情報検索手段が、検索した画像情報を、イベントが属するグループごとにサムネイル表示することを特徴とする画像情報記録装置である。
本発明によれば、イベントが属するグループごとに、検索した画像情報をサムネイル表示することで、グループごとの検索、編集が可能となり、より効率的な画像表示、画像編集を行うことができる。
【0012】
請求項8に係る発明は、画像情報検索手段が、マーキング情報が記録された画像情報の撮影時刻を基準として、その前後に設定された所定のフレーム数の画像情報を検索することを特徴とする画像情報記録装置である。
本発明によれば、例えば、動画像において、マーキング情報をキーとして検索された画像情報の撮影時刻の前後の、設定フレーム数分の画像情報を検索することができるため、画像の簡易編集が可能となる。すなわち、長い時間をかけて動画像を再生して見るのではなく、イベントを発生した時刻や意図的にマーキングした時刻の前後の画像だけを見ることができるので、適切な画像の抽出を簡単に行うことができる。
なお、画像情報の撮影時刻は、画像情報が撮影されたときに、自動的にその画像情報に付与されるものとする。
【0013】
請求項9に係る発明は、画像情報記録装置による被写体の撮影に同期して被写体の五感の少なくとも1つへの働きかけを行う複数のイベントを登録すると共に、登録したイベントの中から1以上の所定のイベントを選択し、その選択したイベントを画像情報記録装置に転送することを特徴とするイベント情報記録装置である。
本発明によれば、登録された複数のイベントの中から1以上の所定のイベントを選択し、画像情報記録装置に転送するので、画像情報記録装置ではイベント登録のための手続きが不要となり、上位装置からの転送によって、働きかけに必要なイベントを入手することができるため、イベント登録に係る負荷を軽減することができる。
なお、「イベント情報記録装置」とは、画像情報記録装置に接続されるPC等の上位装置をいう。
【0014】
請求項10に係る発明は、コンピュータに、被写体の撮影に同期して、被写体の五感の少なくとも1つへ働きかけを行うイベントを発生するステップと、被写体を撮影した画像情報を取り込み、記録媒体に記録するステップとを含んで実行させることを特徴とする画像情報記録プログラムである。
【0015】
請求項11に係る発明は、コンピュータに、更に、イベント発生に同期してマーキング情報を生成し、その生成したマーキング情報を、記録される画像情報と関連付けて、記録媒体に記録するステップを含んで実行させることを特徴とする画像情報記録プログラムである。
【0016】
【発明の実施の形態】
≪画像情報記録装置の構成と概要≫
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像情報記録装置のブロック構成を示す図である。画像情報記録装置は、システムLSI1を中心として、撮影ボタン、モードスイッチ、メニューボタン、十字スイッチを含むボタンスイッチ類2、撮影画像や再生画像が表示される液晶表示モニタ3、画像情報の記録媒体となるフラッシュメモリ4が周辺装置として接続される。
システムLSI1は、CPUを中心としたLSIで構成され、撮影に同期して被写体の五感の少なくとも1つへ働きかけを行うイベントを発生し、そのイベントに反応した被写体を撮影して画像情報として取り込み、記録媒体に記録する機能を持つ。その詳細は後記する。
【0017】
また、アドレス、データ、コントロールのためのラインが複数本で構成されるシステムバス30には、システムLSI1の他に、プログラムが格納されるメモリ5、光学系23を介して得られる撮影画像を取り込んで画像表示メモリ10に対するリードライト制御を行うメモリ制御LSI8、取り込んだ撮影画像をMPEG2(Moving Picture Experts Group 2)に従って圧縮伸長を行う圧縮伸長LSI20及びフラッシュメモリ4を接続するインタフェース回路21が接続される。
【0018】
撮影画像は、レンズ等の光学系23を介して取り込まれ、CCD(Charge Coupled Device、電荷結合素子)等の撮像素子によって電気信号に変換され、A/D(Analog/Digital)変換回路7によってディジタル信号に変換され、メモリ制御LSI8を介して画像表示メモリ10に書き込まれる。メモリ制御LSI8は、画像表示メモリ10に書き込まれた内容を、液晶表示モニタ3の表示タイミングに同期して読み出し、D/A変換回路9によってアナログ信号に変換して液晶表示モニタ3に表示する。
一方、A/D変換回路7によって変換されたディジタル信号は、メモリ制御LSI8、システムバス30を経由してシステムLSI1に取り込まれる。システムLSI1は、メモリ5に記録されたプログラムに従って圧縮伸長LSI20を起動し、圧縮伸長LSI20は、システムLSI1によって取り込まれたディジタル信号を圧縮し、その圧縮したディジタル信号をインタフェース回路21経由でフラッシュメモリ4に書き込む。
なお、光学系23は、システムLSI1が、ボタンスイッチ類2を介して露出や焦点等を調整するための信号を入力し、その信号に基づいて露出調整手段や焦点調整手段をコントロールすることによって制御される。
【0019】
図2は、本発明の実施の形態に係る画像情報記録装置の構成を機能展開して示したブロック図であり、具体的には、図1に示すシステムLSI1の中に実装される。
画像情報記録装置は、イベント発生手段11、画像情報記録手段12、イベント選択情報通知手段13、マーキング情報記録手段14、画像情報検索手段15、画像情報DB16及びイベントDB17で構成される。
【0020】
イベント発生手段11は、被写体の撮影に同期してその被写体の五感の少なくとも1つへ働きかけを行うイベントを発生する機能を持ち、また、画像情報記録手段12は、イベント発生手段11によって発生されるイベントに反応した被写体を撮影して画像情報として取り込み、画像情報DB16に記録する機能を持つ。
イベント選択情報通知手段13は、撮影に先立って、撮影者に対して予め設定登録された複数のイベントを選択する操作を促し、撮影者により選択されたイベントをイベント発生手段11に通知する機能を持つ。また、マーキング情報記録手段14は、イベント発生のタイミングに同期してマーキング情報を生成し、その生成したマーキング情報を、画像情報記録手段12によって記録される画像情報と関連付けて画像情報DB16に記録する機能を持つ。
【0021】
一方、画像情報検索手段15は、画像情報DB16から前記マーキング情報を検索キーとして必要な被写体が記録された画像情報を検索して、その検索した画像情報をサムネイル表示する機能を持つ。また、画像情報検索手段15は、その検索した画像情報をイベントが属するグループごとにサムネイル表示したり、又は、マーキング情報が記録された画像情報の撮影時刻を基準として、その前後に設定された所定のフレーム数の画像情報を検索したりすることも可能とする。なお、画像情報の撮影時刻は、画像情報が撮影されたときに、自動的にその画像情報に付与されるものとする。
【0022】
画像情報DB16は、図1に示すフラッシュメモリ4に構築され、ここでは、取り込まれた画像情報の他に、イベント名とフレーム番号とを示すマーキング情報が、ファイル単位の画像情報と関連付けて格納される。このマーキング情報は、画像ファイルのヘッダ又は画像ファイル中の任意の領域に記録されてもよい。また、イベントDB17には、五感の少なくとも1つへ働きかけるための動作が、イベントとして複数記録されている。ここでは、効果音及び照明効果を生成するための動作登録がなされていることとし、その効果音は、WAV、AVI(Audio Video Interleaving)、MPEG形式等の様々なフォーマットによる音声ファイルが予め用意され、その照明効果は、照明の色、強度、点滅、点灯時間等の制御手順がプログラムファイルとして予め用意されており、撮影に先立って、撮影者が選択可能なようにそのイベント名(イベントアイコン)が液晶表示モニタ3に表示されるようになっている。
なお、効果音を選択した場合、その選択した効果音の再生時間の指定も可能となっており、指定がない場合はデフォルトで設定された値又はその音声ファイル長分だけ再生することとする。
【0023】
また、これらのイベントについては、画像情報記録装置内に全て用意する必要はなく、PC等の上位装置に登録しておき、必要に応じてその上位装置から入手することも考えられる。具体的には、PCに画像情報記録装置をUSB(Universal Serial Bus)ケーブルを介して接続し、PCを操作して画面に登録された音声ファイルの一覧を表示し、効果音として再生する音声ファイルを選択して転送することになる。なお、照明効果についても同様、照明の色や点滅等の種類、動作が記述されたプログラム名を選択して転送することになる。
【0024】
≪画像情報記録装置の動作≫
図3は、本発明の実施の形態に係る画像情報記録装置の動作を示すフローチャートであり、具体的にはシステムLSI1によって実行される画像情報記録プログラムの処理手順を示す。また、図4及び図5は、そのときに使用する液晶表示モニタの画面構成の一例を示す図である。
以下、図3乃至図5を参照しながら、図1及び図2に示す画像情報記録装置の動作について詳細に説明する。
【0025】
まず、システムLSI1は、メモリ5に記録された画像情報記録プログラムに従い、ボタンスイッチ類2をスキャンする。ここで、モードスイッチが撮影モードを示していた場合(ステップS31のYes)、図4に示すような登録イベントのアイコンを液晶表示モニタ3に表示する(ステップS32)。
図4に、背景にファインダ画像が映っている状態で画面下に各ボタンスイッチ類2に割り当てられたイベントがアイコンで示されている。ここで、撮影者によりボタン▲1▼が押下された場合(ステップS33のYes)、イベント選択情報通知手段13はその旨をイベント発生手段11に伝え、イベント発生手段11がイベントDB17を検索して音声効果1(A1)を表現する音声ファイルを取り出し(ステップS34)、撮影ボタンの押下に同期してイベントとして再生する(ステップS35のYes、S36)。このとき、マーキング情報記録手段14は、イベント発生のタイミングに同期してマーキング情報を生成し、画像情報記録手段12は、撮影された画像情報を取り込む(ステップS37)。更に、画像情報記録手段12は、その取り込んだ画像情報を、マーキング情報記録手段14は、その生成したマーキング情報をその取り込んだ画像情報と関連付けて、それぞれ画像情報DB16に記録する(ステップS38)。
【0026】
また、ボタン▲2▼が押下された場合は、照明効果1(V1)をイベントとして発生させると共にマーキングを行い、ボタン▲3▼が押下された場合は、音声効果2(A2)と照明効果2(V2)をイベントとして発生させると共にマーキングを行う。更に、ボタン▲4▼が押下された場合は、イベント発生を行わずに被写体の撮影に同期してマーキングを実行することとする。このとき、いずれも、イベント発生手段11がイベントDB17を検索して該当するファイルを取り出し、撮影ボタンの押下に同期してイベントとして再生すること、マーキング情報記録手段14がイベント発生のタイミングに同期してマーキング情報を生成し、画像情報記録手段12によって記録される画像情報と関連付けて画像情報DB16に記録することは、ボタン▲1▼が押下された場合と同様である。
なお、マーキングは、イベント名とフレーム番号をキー情報として記録することとする。例えば、画像ファイルのヘッダに、「A0000001」というマーキング情報があった場合、“A000”というイベントが“0001”フレーム目に実行されたことを示す。ここで、イベント発生無しのマーキングの場合は、イベント名は、例えば、“0000”のような、イベントを示さない値になる。
【0027】
一方、モードスイッチが再生モードを示していた場合は(ステップS41のNo)、液晶表示モニタ3又は外部接続されるテレビモニタに、その画像ファイルの動画像又は静止画像の表示が行われる(ステップS48)。検索モードが指定されていた場合(ステップS41のYes)、画像ファイルが静止画であるときには、実施したイベントがサムネイルと同時に表示され、画像ファイルが動画であるときには、イベントを実施した時刻前後の静止画像が表示される(ステップS42)。
図5に、サムネイル表示の一例を示す。撮影して画像情報DB16に格納されたファイル名(動画ファイル1、2、3、静止画ファイル1)ごとに、そのサムネイルがイベントアイコン(A1、A2、V1、V2)と共に表示される。図5は、動画ファイル1を選択した状態であり、その右側に各場面のサムネイルが表示され、各場面のサムネイルごとに実行されたイベントアイコンも表示されている。
【0028】
ここで、ユーザは、ボタンスイッチ類2に割り付けられている十字スイッチを操作することにより、その十字スイッチの上下移動でファイル名を、左右移動で場面を選択するものとする。ここで、特定のイベントアイコンが選択された場合(ステップS43のYes)、画像情報検索手段15は、画像情報DB16を参照し(ステップS46)、マーキング情報記録手段14によって生成されたマーキング情報をキーに必要な被写体が記録された画像情報を検索して表示することができる(ステップS47)。
また、画像情報検索手段15は、ユーザによりイベントが属するグループ(効果音1等)が指定されることにより、そのグループに該当する画像情報をサムネイル表示することができる(ステップS44のYes、S46、S47)。また、マーキング情報が記録された画像情報の撮影時刻を基準として、その前後に設定された所定のフレーム数の画像情報を検索することも可能である(ステップS45のYes、S46、S47)。このことにより、簡易編集が可能になる。
【0029】
以上説明したように、本発明は、被写体の五感の少なくとも1つへの働きかけを行う効果音等のイベントを発生させ、このイベントに反応した被写体を撮影することにより、撮影者が意図する場面や被写体の反応を記録することを可能にしたものであり、また、イベント発生に同期してマーキング情報を生成し、被写体を撮影した画像情報に関連付けて記録しておくことにより、このマーキング情報をキーに必要な被写体が記録された画像情報を検索してサムネイル表示して、効率的な画像表示、画像編集を行うものである。
なお、図2に示すイベント発生手段11、画像情報記録手段12、イベント選択情報通知手段13、マーキング情報記録手段14及び画像情報検索手段15のそれぞれで実行される画像情報記録プログラムを、コンピュータによる読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録された画像情報記録プログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本発明の実施の形態に係る画像情報記録装置が実現されるものとする。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0030】
≪その他の実施の形態≫
以上本発明の好適な実施の形態について一例を示したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、以下のような実施の形態が考えられる。
(1)前記実施の形態では、撮影した画像情報に関連付けて記録するマーキング情報は、イベント発生に同期して生成すると記載した。これに対して、イベントが発生してから被写体がそのイベントに反応するまで時間がかかることを考慮して、イベント発生から所定の時間(例えば、1秒)だけ遅らせて、マーキング情報を生成してもよい。このとき、イベント発生から所定の時間後に撮影された画像情報に、そのマーキング情報が関連付けられることになる。
(2)前記実施の形態では、マーキング情報をキーとして検索した画像情報の撮影時刻の前後について、所定のフレーム数の画像情報を検索するものとして記載した。これに追加して、検索して表示する画像情報の時間間隔を設定できるようにしてもよい。この時間間隔の設定によれば、被写体の反応が顕著な場合は、時間間隔を短くし、被写体の反応が緩慢な場合は、時間間隔を長くすることによって、適切な画像を効率的に抽出することができる。
(3)前記実施の形態では、被写体の五感の少なくとも1つへの働きかけとして、聴覚や視覚に対するイベント発生を例示したが、他の感覚に訴えてもよい。例えば、嗅覚を刺激するために、においを発生させてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡単なボタンスイッチ類の操作によって効果音等のイベントを発生させることで、撮影者側から能動的に被写体の五感の少なくとも1つへ働きかけを行うことにより、撮影者が意図する場面や被写体の反応を記録することができる。また、その際取り込まれる画像情報にマーキング情報を付して記録しておくことにより、そのマーキング情報をキーとして効率的な画像検索、画像編集を行うことができる。
これらによって、撮影者は、被写体である人や動物とのコミュニケーションをより活性化させることができ、また、自動的に場面管理ができることから、創造的な撮影及び編集作業を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像情報記録装置のブロック構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像情報記録装置の構成を機能展開して示したブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像情報記録装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態に係る画像情報記録装置の画面構成の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る画像情報記録装置の画面構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…システムLSI
11…イベント発生手段
12…画像情報記録手段
13…イベント選択情報通知手段
14…マーキング情報記録手段
15…画像情報検索手段
16…画像情報DB
17…イベントDB
Claims (11)
- 被写体を撮影して画像情報として取り込み、記録媒体に記録する画像情報記録装置であって、
前記被写体の撮影に同期して、その被写体の五感の少なくとも1つへ働きかけを行うイベントを発生するイベント発生手段と、
前記被写体を撮影した画像情報を取り込み、前記記録媒体に記録する画像情報記録手段と、
を備えたことを特徴とする画像情報記録装置。 - 前記被写体の撮影に先立って、予め設定登録された複数の前記イベントを選択する操作を撮影者に促し、その撮影者により選択されたイベントを前記イベント発生手段に通知するイベント選択情報通知手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像情報記録装置。
- 前記イベント発生手段によるイベント発生に同期してマーキング情報を生成し、その生成したマーキング情報を、前記画像情報記録手段によって記録される画像情報と関連付けて前記記録媒体に記録するマーキング情報記録手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像情報記録装置。
- 被写体を撮影して画像情報として取り込み、記録媒体に記録する画像情報記録装置であって、
前記被写体を撮影した画像情報を取り込み、前記記録媒体に記録する画像情報記録手段と、
前記画像情報記録手段による前記被写体の撮影に同期してマーキング情報を生成し、その生成したマーキング情報を、前記画像情報記録手段によって記録される画像情報と関連付けて前記記録媒体に記録するマーキング情報記録手段と、
を備えたことを特徴とする画像情報記録装置。 - 前記記録媒体から、前記マーキング情報をキーとして、必要な被写体が記録された画像情報を検索し、その検索した画像情報をサムネイル表示する画像情報検索手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画像情報記録装置。
- 前記画像情報検索手段は、前記検索した画像情報を、前記イベントが属するグループごとにサムネイル表示することを特徴とする請求項5に記載の画像情報記録装置。
- 前記記録媒体から、前記マーキング情報をキーとして、必要な被写体が記録された画像情報を検索し、その検索した画像情報をサムネイル表示する画像情報検索手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の画像情報記録装置。
- 前記画像情報検索手段は、前記マーキング情報が記録された画像情報の撮影時刻を基準として、その前後に設定された所定のフレーム数の画像情報を検索することを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載の画像情報記録装置。
- 被写体を撮影して画像情報として取り込み、記録媒体に記録する画像情報記録装置に接続されるイベント情報記録装置であって、
前記画像情報記録装置による前記被写体の撮影に同期して前記被写体の五感の少なくとも1つへの働きかけを行う複数のイベントを登録すると共に、
前記登録したイベントの中から1以上の所定のイベントを選択し、その選択したイベントを前記画像情報記録装置に転送することを特徴とするイベント情報記録装置。 - コンピュータに、
被写体の撮影に同期して、その被写体の五感の少なくとも1つへ働きかけを行うイベントを発生するステップと、
前記被写体を撮影した画像情報を取り込み、記録媒体に記録するステップと、
を含んで実行させることを特徴とする画像情報記録プログラム。 - コンピュータに、
前記ステップに追加して、
前記イベントの発生又は被写体の撮影に同期してマーキング情報を生成し、その生成したマーキング情報を、前記記録される画像情報と関連付けて、前記記録媒体に記録するステップを含んで実行させることを特徴とする請求項10に記載の画像情報記録プログラム。
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JP2003070087A JP2004282348A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | 画像情報記録装置、イベント情報記録装置及び画像情報記録プログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014131155A (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-10 | Jvc Kenwood Corp | 撮像装置、画像処理装置、撮像方法、画像処理方法、及びプログラム |
-
2003
- 2003-03-14 JP JP2003070087A patent/JP2004282348A/ja active Pending
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