JP2004282121A - 半導体集積回路及び差動増幅器 - Google Patents

半導体集積回路及び差動増幅器 Download PDF

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Heiji Ikoma
平治 生駒
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Abstract

【課題】MOSFETで構成された差動増幅器の熱ストレスに起因したオフセット電圧の変動を防止する。
【解決手段】電流源トランジスタとして機能するPチャンネルMOSFET10と、差動入力トランジスタとして機能する1対のPチャンネルMOSFET11,12と、カレントミラー回路として機能する1対のNチャンネルMOSFET13,14とを備えた差動増幅器に、プルアップスイッチ20と、入力スイッチ21,22と、プルダウンスイッチ23,24,26,27,28とを設け、電流源トランジスタ10がオフして当該差動増幅器を流れる電流が遮断される省電力モード時に、4個のMOSFET11〜14の各々のゲート端子、ソース端子、ドレイン端子、バックゲート端子の各電圧を全て同電圧に固定する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、差動信号を受け取る少なくとも1対の電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)を備えた半導体集積回路に関し、特にMOS(Metal Oxide Semiconductor)型のFETで構成された差動増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路中のアナログ回路の精度を決定する重要な要因として、その基本ブロックである差動増幅器のオフセット電圧がある。オフセット電圧の主原因は、差動増幅器を構成する入力トランジスタ対の閾値電圧等のトランジスタ特性のミスマッチにある。
【0003】
トランジスタミスマッチは、トランジスタサイズを大きく設計することにより、ある程度は小さくすることができる。しかしながら、トランジスタミスマッチの量が経時的に変化すると、差動増幅器のオフセット電圧が変動し、アナログ回路の精度劣化が起こる。
【0004】
さて、機器の消費電力を削減するために、通常モードから省電力モードへの切り替えが一般に行われている。省電力モードでは、半導体集積回路内にある基本回路の電流経路が遮断される。そのような省電力モード時に、MOSFETのゲート端子とバックゲート端子との間に電位差が生じた状態で熱ストレスが加わると、プラス電荷を帯びた可動イオンが生じ、それが電界の影響でゲート酸化膜とシリコン基板との界面に注入され、閾値電圧等のトランジスタ特性が変動してしまうという信頼性上の課題がある。変動量としては、NチャンネルMOSFETよりも、むしろPチャンネルMOSFETで大きいことが知られている。
【0005】
PチャンネルMOSFETにおいて、ゲート電圧がバックゲート電圧よりも低い場合の特性の不安定性をNBTI(Negative Bias Temperature Instability)と呼び、ゲート電圧がバックゲート電圧よりも高い場合の特性の不安定性をPBTI(Positive Bias Temperature Instability)と呼んでいる。従来、差動入力トランジスタとして機能する1対のPチャンネルMOSFETの各々のゲート電圧がそのバックゲート電圧よりも高くならないように制御することで、PBTI対策が採られてきた(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−148627号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、MOSFETの特性変動は電界によるイオンの移動により生じるため、ゲート端子とバックゲート端子との間の電位差だけではなく、ゲート端子とソース端子との間、ゲート端子とドレイン端子との間、バックゲート端子とソース端子との間、バックゲート端子とドレイン端子との間にそれぞれ電位差がある場合にも起こると考えられる。したがって、上記従来のPBTI対策では、PチャンネルMOSFET対の閾値電圧等の特性変動量に差異が生じるため、差動増幅器のオフセット電圧の経時変化が起こり、アナログ回路の精度を長年にわたって保証することができないという課題があった。
【0008】
本発明の目的は、差動信号を受け取る少なくとも1対のFETを備えた半導体集積回路において省電力モード時に当該FET対の特性変動量の差異を抑制し、特にMOSFETで構成された差動増幅器のオフセット電圧の変動を防止することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、省電力モード時にFET対のゲート端子同士、ソース端子同士、ドレイン端子同士、バックゲート端子同士の電圧をそれぞれ等しくするための手段を備えることとしたものである。これにより、熱ストレスに起因したFET対の特性変動量の差異が抑制される。
【0010】
また、省電力モード時にFET対の各々の特性変動そのものを防止するためには、当該FET対の各々のゲート端子、ソース端子、ドレイン端子、バックゲート端子の各電圧を全て同じ電圧に固定する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0012】
図1〜図5は、いずれも本発明に係る半導体集積回路中の差動増幅器の構成例を示している。電源はAVDD及びAVSSであって、例えば、通常モードと省電力モードとのいずれでもAVDD=3.3V(電源電圧)、AVSS=0V(グランド電圧)である。つまり、AVDDは省電力モードでも遮断されない電源である。
【0013】
図1の差動増幅器は、第1、第2及び第3のPチャンネルMOSFET10,11,12と、第1及び第2のNチャンネルMOSFET13,14とを基本構成としており、差動入力(INP,INM)信号を受け取り、出力(OUT)信号を供給するものである。第1のPチャンネルMOSFET10は、通常モードでは電流源トランジスタとして、省電力モードではパワーダウンスイッチとしてそれぞれ機能するものであり、そのソース端子及びバックゲート端子がAVDDに接続されている。第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12は、1対の差動入力トランジスタを構成している。第2のPチャンネルMOSFET11はINM信号を、第3のPチャンネルMOSFET12はINP信号を各々のゲート端子に受け取るための入力トランジスタである。第2のPチャンネルMOSFET11のソース端子及びバックゲート端子と、第3のPチャンネルMOSFET12のソース端子及びバックゲート端子とは互いに直結され、かつ更に第1のPチャンネルMOSFET10のドレイン端子に接続されている。第1及び第2のNチャンネルMOSFET13,14は、カレントミラー回路を構成している。これら第1及び第2のNチャンネルMOSFET13,14の各々のゲート端子は互いに接続され、かつ更に第2のNチャンネルMOSFET14のドレイン端子及び第3のPチャンネルMOSFET12のドレイン端子に接続されている。第2のPチャンネルMOSFET11及び第1のNチャンネルMOSFET13の各々のドレイン端子は互いに接続されて、出力(OUT)端子を構成している。第1のNチャンネルMOSFET13のソース端子はAVSSに接続され、かつ該ソース端子に当該第1のNチャンネルMOSFET13のバックゲート端子が直結されている。同様に、第2のNチャンネルMOSFET14のソース端子はAVSSに接続され、かつ該ソース端子に当該第2のNチャンネルMOSFET14のバックゲート端子が直結されている。
【0014】
図1の差動増幅器は、バイアス回路15と、プルアップスイッチ20と、2つの入力スイッチ21,22と、2つのプルダウンスイッチ23,24と、イコライズスイッチ25とを更に備えている。バイアス回路15は、通常モードで電流源トランジスタとして機能する第1のPチャンネルMOSFET10のゲート端子へ適正なバイアス電圧を供給するものである。プルアップスイッチ20は、第1のPチャンネルMOSFET10のゲート端子とAVDDとの間に介在して、省電力モードで閉じるように制御される。このプルアップスイッチ20が閉じることで、第1のPチャンネルMOSFET10をオフさせるように、当該第1のPチャンネルMOSFET10のゲート端子の電圧をAVDDに引き上げるのである。この場合、第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12の各々のソース端子とAVDDとの間に介在した第1のPチャンネルMOSFET10は、省電力モードでオフすることにより、差動増幅器の消費電力を低減するためのパワーダウンスイッチとして機能する。一方の入力スイッチ21はINM信号と第2のPチャンネルMOSFET11のゲート端子との間に、他方の入力スイッチ22はINP信号と第3のPチャンネルMOSFET12のゲート端子との間にそれぞれ介在して、いずれも省電力モードで開くように制御される。一方のプルダウンスイッチ23は第2のPチャンネルMOSFET11のゲート端子とAVSSとの間に、他方のプルダウンスイッチ24は第3のPチャンネルMOSFET12のゲート端子とAVSSとの間にそれぞれ介在して、いずれも省電力モードで閉じるように制御される。省電力モードにおいてINP信号の電圧レベルが例えばAVDD(=3.3V)であり、INM信号の電圧レベルが例えばAVSS(=0V)であるものとしても、同モードにおいて両入力スイッチ21,22が開いた状態で両プルダウンスイッチ23,24が閉じることで、第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12の各々のゲート端子の電圧はいずれもグランド電圧(AVSS)に固定される。イコライズスイッチ25は、省電力モードで閉じるように制御され、第1及び第2のNチャンネルMOSFET13,14の各々のゲート端子、第2のNチャンネルMOSFET14のドレイン端子、並びに第3のPチャンネルMOSFET12のドレイン端子と、第2のPチャンネルMOSFET11及び第1のNチャンネルMOSFET13の各々のドレイン端子、並びにOUT端子とを互いに連結することにより、これらの端子の電圧を全て等しくするものである。
【0015】
図1の差動増幅器によれば、通常モードではプルアップスイッチ20、両プルダウンスイッチ23,24及びイコライズスイッチ25はいずれも開いており、両入力スイッチ21,22はいずれも閉じている。このとき、第1のPチャンネルMOSFET10はバイアス回路15から供給されたバイアス電圧を受けて、第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12を動作させるための電流源トランジスタとして機能する。したがって、第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12、並びに第1及び第2のNチャンネルMOSFET13,14は、INP信号とINM信号との間の電位差に応じたOUT信号を供給することができる。
【0016】
省電力モードでは、プルアップスイッチ20が閉じる結果、第1のPチャンネルMOSFET10がオフするので、第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12を流れる電流が遮断されて、差動増幅器はその機能を停止する。この状態は、第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12のいずれもがトランジスタとして機能しない状態である。しかも、省電力モードでは両入力スイッチ21,22が開き、両プルダウンスイッチ23,24が閉じる。したがって、INP信号及びINM信号の電圧レベルの如何にかかわらず、第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12の各々のゲート端子の電圧が同じ電圧(AVSS)に固定される。更に、省電力モードではイコライズスイッチ25が閉じる。したがって、第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12のゲート端子同士、ソース端子同士、ドレイン端子同士、バックゲート端子同士の電圧がそれぞれ等しくなり、また第1及び第2のNチャンネルMOSFET13,14のゲート端子同士、ソース端子同士、ドレイン端子同士、バックゲート端子同士の電圧もそれぞれ等しくなる。この状態で熱ストレスが加わっても、第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12の特性変動量の差異が抑制されるとともに、第1及び第2のNチャンネルMOSFET13,14の特性変動量の差異も抑制される。その結果、図1の差動増幅器のオフセット電圧の変動が防止される。なお、第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12の各々のゲート端子の電圧をグランド電圧以外の同電圧に固定するようにしてもよい。
【0017】
図2の差動増幅器では、図1中のイコライズスイッチ25に代えて、第1、第2及び第3のプルダウンスイッチ26,27,28が設けられる。第1のプルダウンスイッチ26は、省電力モード時に第2のPチャンネルMOSFET11のソース端子及びバックゲート端子、第3のPチャンネルMOSFET12のソース端子及びバックゲート端子、並びに第1のPチャンネルMOSFET10のドレイン端子の各電圧をAVSSに固定する。第2のプルダウンスイッチ27は、省電力モード時に第1及び第2のNチャンネルMOSFET13,14の各々のゲート端子、第2のNチャンネルMOSFET14のドレイン端子、並びに第3のPチャンネルMOSFET12のドレイン端子の各電圧をAVSSに固定する。第3のプルダウンスイッチ28は、省電力モード時に第2のPチャンネルMOSFET11及び第1のNチャンネルMOSFET13の各々のドレイン端子、並びにOUT端子の各電圧をAVSSに固定する。
【0018】
図2の差動増幅器の省電力モードでは、第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12の各々のゲート端子、ソース端子、ドレイン端子、バックゲート端子の各電圧が全て同電圧(=AVSS)に固定され、また第1及び第2のNチャンネルMOSFET13,14の各々のゲート端子、ソース端子、ドレイン端子、バックゲート端子の各電圧が全て同電圧(=AVSS)に固定される。この状態で熱ストレスが加わっても、第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12の特性変動が防止されるとともに、第1及び第2のNチャンネルMOSFET13,14の特性変動も防止される。その結果、図2の差動増幅器のオフセット電圧の変動が防止される。
【0019】
図3の差動増幅器では、図2中のプルダウンスイッチ23,24に代えてプルアップスイッチ29,30が差動信号入力部分に設けられるとともに、第1のプルアップスイッチ20以外に、図2中の第1及び第3のプルダウンスイッチ26,28に代えて第2、第3及び第4のプルアップスイッチ31,33,34、並びに切り離しスイッチ32が設けられる。省電力モードにおいて両入力スイッチ21,22が開いた状態で差動信号入力部分のプルアップスイッチ29,30が閉じることで、第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12の各々のゲート端子の電圧は、いずれも電源電圧(AVDD)に固定される。切り離しスイッチ32は、互いに接続された第1及び第2のNチャンネルMOSFET13,14の各々のゲート端子と、互いに接続された第2のNチャンネルMOSFET14及び第3のPチャンネルMOSFET12の各々のドレイン端子との間に介在し、省電力モードで開くように制御される。第2のプルアップスイッチ31は、省電力モード時に第2のPチャンネルMOSFET11のソース端子及びバックゲート端子、第3のPチャンネルMOSFET12のソース端子及びバックゲート端子、並びに第1のPチャンネルMOSFET10のドレイン端子の各電圧をAVDDに固定する。第3のプルアップスイッチ33は、省電力モード時に第2のNチャンネルMOSFET14のドレイン端子及び第3のPチャンネルMOSFET12のドレイン端子の各電圧をAVDDに固定する。第4のプルアップスイッチ34は、省電力モード時に第2のPチャンネルMOSFET11及び第1のNチャンネルMOSFET13の各々のドレイン端子、並びにOUT端子の各電圧をAVDDに固定する。なお、図2の場合と同様にプルダウンスイッチ27は、省電力モード時に第1及び第2のNチャンネルMOSFET13,14の各々のゲート端子の電圧をAVSSに固定する。
【0020】
図3の差動増幅器の省電力モードでは、第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12の各々のゲート端子、ソース端子、ドレイン端子、バックゲート端子の各電圧が全て同電圧(=AVDD)に固定され、また第1及び第2のNチャンネルMOSFET13,14のゲート端子同士、ソース端子同士、ドレイン端子同士、バックゲート端子同士の電圧がそれぞれ等しくなる。この状態で熱ストレスが加わっても、第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12の特性変動が防止されるとともに、第1及び第2のNチャンネルMOSFET13,14の特性変動量の差異が抑制される。その結果、図3の差動増幅器のオフセット電圧の変動が防止される。
【0021】
図4の差動増幅器では、図3中のプルアップスイッチ31の機能を第1のPチャンネルMOSFET10に肩代わりさせている。そのため、図3中のプルアップスイッチ20に代えて図4ではプルダウンスイッチ35が設けられる。このプルダウンスイッチ35は、省電力モードにおいて第1のPチャンネルMOSFET10のゲート端子の電圧をAVSSに引き下げることにより当該第1のPチャンネルMOSFET10をオンさせるためのスイッチであって、省電力モード時の第2のPチャンネルMOSFET11のソース端子及びバックゲート端子、第3のPチャンネルMOSFET12のソース端子及びバックゲート端子、並びに第1のPチャンネルMOSFET10のドレイン端子の各電圧を、当該第1のPチャンネルMOSFET10を介してAVDDに固定するものである。第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12を流れる電流は、省電力モード時に第1及び第2のNチャンネルMOSFET13,14が遮断する。
【0022】
図4の差動増幅器の省電力モードでも、図3の場合と同様に、第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12の各々のゲート端子、ソース端子、ドレイン端子、バックゲート端子の各電圧が全て同電圧(=AVDD)に固定され、また第1及び第2のNチャンネルMOSFET13,14のゲート端子同士、ソース端子同士、ドレイン端子同士、バックゲート端子同士の電圧がそれぞれ等しくなる。この状態で熱ストレスが加わっても、第2及び第3のPチャンネルMOSFET11,12の特性変動が防止されるとともに、第1及び第2のNチャンネルMOSFET13,14の特性変動量の差異が抑制される。その結果、図4の差動増幅器のオフセット電圧の変動が防止される。
【0023】
図5の差動増幅器は、相補的差動入力段100及びカスコード段200からなり、差動入力(INP,INM)信号を受け取り、差動出力(OUTP,OUTM)信号を供給するものである。
【0024】
相補的差動入力段100は、第1、第2及び第3のPチャンネルMOSFET40,41,42と、第1、第2及び第3のNチャンネルMOSFET50,51,52とを基本構成としている。第1のPチャンネルMOSFET40は、通常モードではそのゲート端子にバイアス電圧Vb1を受けて電流源トランジスタとして機能し、省電力モードではパワーダウンスイッチとして機能するものであり、そのソース端子及びバックゲート端子がAVDDに接続されている。第2及び第3のPチャンネルMOSFET41,42は、1対の差動入力トランジスタを構成している。第2のPチャンネルMOSFET41はINP信号を、第3のPチャンネルMOSFET42はINM信号を各々のゲート端子に受け取るための入力トランジスタである。第2及び第3のPチャンネルMOSFET41,42の各々のソース端子は、第1のPチャンネルMOSFET40のドレイン端子に共通接続されている。第2及び第3のPチャンネルMOSFET41,42の各々のバックゲート端子は、互いに直結されている。第1のNチャンネルMOSFET50は、通常モードではそのゲート端子にバイアス電圧Vb2を受けて電流源トランジスタとして機能し、省電力モードではプルダウンスイッチとして機能するものであり、そのソース端子及びバックゲート端子がAVSSに接続されている。第2及び第3のNチャンネルMOSFET51,52は、第2及び第3のPチャンネルMOSFET41,42に対して相補的に接続されて、他の1対の差動入力トランジスタを構成している。すなわち、第2のNチャンネルMOSFET51はINP信号を、第3のNチャンネルMOSFET52はINM信号を各々のゲート端子に受け取るための入力トランジスタである。第2及び第3のNチャンネルMOSFET51,52の各々のソース端子は、第1のNチャンネルMOSFET50のドレイン端子に共通接続されている。第2及び第3のNチャンネルMOSFET51,52の各々のバックゲート端子は、いずれもAVSSに接続されている。
【0025】
この相補的差動入力段100は、第1、第2及び第3のプルアップスイッチ60,65,67と、第1及び第2の入力スイッチ61,62と、第1、第2及び第3のプルダウンスイッチ63,64,66とを更に備えている。第1のプルアップスイッチ60は、第1のPチャンネルMOSFET40のゲート端子とAVDDとの間に介在して、省電力モードで閉じるように制御される。第1の入力スイッチ61はINP信号と第2のPチャンネルMOSFET41及び第2のNチャンネルMOSFET51の各々のゲート端子との間に、第2の入力スイッチ62はINM信号と第3のPチャンネルMOSFET42及び第3のNチャンネルMOSFET52の各々のゲート端子との間にそれぞれ介在して、いずれも省電力モードで開くように制御される。第1のプルダウンスイッチ63は第2のPチャンネルMOSFET41及び第2のNチャンネルMOSFET51の各々のゲート端子とAVSSとの間に、第2のプルダウンスイッチ64は第3のPチャンネルMOSFET42及び第3のNチャンネルMOSFET52の各々のゲート端子とAVSSとの間にそれぞれ介在して、いずれも省電力モードで閉じるように制御される。第2のプルアップスイッチ65は、第2及び第3のPチャンネルMOSFET41,42の各々のバックゲート端子とAVDDとの間に介在して、省電力モードで開くように制御される。第3のプルダウンスイッチ66は、第2及び第3のPチャンネルMOSFET41,42の各々のバックゲート端子とAVSSとの間に介在して、省電力モードで閉じるように制御される。第3のプルアップスイッチ67は、第1のNチャンネルMOSFET50のゲート端子とAVDDとの間に介在して、省電力モードで閉じるように制御される。
【0026】
カスコード段200は、第4、第5、第6及び第7のPチャンネルMOSFET70,71,72,73と、第4、第5、第6及び第7のNチャンネルMOSFET80,81,82,83とを基本構成としている。第4及び第5のPチャンネルMOSFET70,71は、通常モードでは各々のゲート端子にバイアス電圧Vb3を受けて第2及び第3のNチャンネルMOSFET51,52の各々のドレイン端子へ電流を流し、省電力モードではパワーダウンスイッチとして機能するものである。第4及び第5のNチャンネルMOSFET80,81は、通常モードでは各々のゲート端子にバイアス電圧Vb4を受けて第2及び第3のPチャンネルMOSFET41,42の各々のドレイン端子から電流の供給を受け、省電力モードではプルダウンスイッチとして機能するものである。第6及び第7のPチャンネルMOSFET72,73は各々のゲート端子にバイアス電圧Vb5を、第6及び第7のNチャンネルMOSFET82,83は各々のゲート端子にバイアス電圧Vb6をそれぞれ受けて、OUTP端子及びOUTM端子を介して差動出力信号を供給するように接続されている。
【0027】
このカスコード段200は、第4及び第5のプルアップスイッチ90,91を更に備えている。第4のプルアップスイッチ90は、第4及び第5のPチャンネルMOSFET70,71の各々のゲート端子とAVDDとの間に介在して、省電力モードで閉じるように制御される。第5のプルアップスイッチ91は、第4及び第5のNチャンネルMOSFET80,81の各々のゲート端子とAVDDとの間に介在して、省電力モードで閉じるように制御される。
【0028】
図5の差動増幅器の省電力モードでは、第2及び第3のPチャンネルMOSFET41,42の各々のゲート端子、ソース端子、ドレイン端子、バックゲート端子の各電圧が全て同電圧(=AVSS)に固定され、また第2及び第3のNチャンネルMOSFET51,52の各々のゲート端子、ソース端子、ドレイン端子、バックゲート端子の各電圧が全て同電圧(=AVSS)に固定される。この状態で熱ストレスが加わっても、第2及び第3のPチャンネルMOSFET41,42の特性変動が防止されるとともに、第2及び第3のNチャンネルMOSFET51,52の特性変動も防止される。その結果、図5の差動増幅器のオフセット電圧の変動が防止される。
【0029】
なお、図1〜図5中の各スイッチは、PチャンネルMOSFETのみを用いたPMOSスイッチ、NチャンネルMOSFETのみを用いたNMOSスイッチ、PチャンネルMOSFETとNチャンネルMOSFETとを並列に接続したCMOSスイッチのいずれでも構わない。
【0030】
また、本発明は、MOSFETで構成された差動増幅器に限らず、差動信号を受け取る少なくとも1対のFETを備えた半導体集積回路一般に広く適用可能である。
【0031】
【発明の効果】
以上説明してきたとおり、本発明によれば、半導体集積回路の省電力モード時にFET対のゲート端子同士、ソース端子同士、ドレイン端子同士、バックゲート端子同士の電圧をそれぞれ等しくすることとしたので、熱ストレスに起因したFET対の特性変動量の差異が抑制される。差動増幅器の入力トランジスタとして機能するPチャンネルMOSFET対の特性変動量の差異を抑制すると、当該差動増幅器のオフセット電圧の変動を防止することができる。
【0032】
また、半導体集積回路の省電力モード時にFET対の各々のゲート端子、ソース端子、ドレイン端子、バックゲート端子の各電圧を全て同じ電圧に固定することにより、熱ストレスに起因したFET対の各々の特性変動そのものを防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体集積回路中の差動増幅器の構成例を示す回路図である。
【図2】本発明に係る半導体集積回路中の差動増幅器の他の構成例を示す回路図である。
【図3】本発明に係る半導体集積回路中の差動増幅器の更に他の構成例を示す回路図である。
【図4】本発明に係る半導体集積回路中の差動増幅器の更に他の構成例を示す回路図である。
【図5】本発明に係る半導体集積回路中の差動増幅器の更に他の構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
10 PチャンネルMOSFET(電流源トランジスタ)
11,12 PチャンネルMOSFET(差動入力トランジスタ)
13,14 NチャンネルMOSFET(カレントミラー回路)
15 バイアス回路
20 プルアップスイッチ
21,22 入力スイッチ
23,24 プルダウンスイッチ
25 イコライズスイッチ
26,27,28 プルダウンスイッチ
29,30,31 プルアップスイッチ
32 切り離しスイッチ
33,34 プルアップスイッチ
35 プルダウンスイッチ
40 PチャンネルMOSFET(電流源トランジスタ)
41,42 PチャンネルMOSFET(差動入力トランジスタ)
50 NチャンネルMOSFET(電流源トランジスタ)
51,52 NチャンネルMOSFET(差動入力トランジスタ)
60,65,67 プルアップスイッチ
61,62 入力スイッチ
63,64,66 プルダウンスイッチ
70,71,72,73 PチャンネルMOSFET
80,81,82,83 NチャンネルMOSFET
90,91 プルアップスイッチ
100 相補的差動入力段
200 カスコード段
AVDD,AVSS 電源
INP,INM 差動入力信号
OUT 出力信号
OUTP,OUTM 差動出力信号
Vb1〜Vb6 バイアス電圧

Claims (14)

  1. 差動信号を受け取る少なくとも1対の電界効果トランジスタ(FET)と、
    前記少なくとも1対のFETの各々を流れる電流が遮断される省電力モード時に当該少なくとも1対のFETのゲート端子同士、ソース端子同士、ドレイン端子同士、バックゲート端子同士の電圧をそれぞれ等しくするための手段とを備えたことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 請求項1記載の半導体集積回路において、
    前記省電力モード時に前記少なくとも1対のFETの各々のゲート端子、ソース端子、ドレイン端子、バックゲート端子の各電圧を全て同じ電圧に固定するための手段を更に備えたことを特徴とする半導体集積回路。
  3. 請求項1記載の半導体集積回路において、
    前記少なくとも1対のFETは、いずれもMOSFETであることを特徴とする半導体集積回路。
  4. 請求項1記載の半導体集積回路において、
    前記少なくとも1対のFETは、いずれもPチャンネルMOSFETであることを特徴とする半導体集積回路。
  5. 請求項1記載の半導体集積回路において、
    前記少なくとも1対のFETは、互いに相補的に接続された、1対のPチャンネルMOSFETと1対のNチャンネルMOSFETとを含むことを特徴とする半導体集積回路。
  6. 電流源トランジスタとして機能する第1のPチャンネルMOSFETと、前記電流源トランジスタに接続されて差動入力トランジスタとして機能する第2及び第3のPチャンネルMOSFETと、前記差動入力トランジスタに接続されてカレントミラー回路として機能する第1及び第2のNチャンネルMOSFETとを備えた差動増幅器であって、
    前記差動増幅器を流れる電流が遮断される省電力モード時に前記第2及び第3のPチャンネルMOSFETのゲート端子同士、ソース端子同士、ドレイン端子同士、バックゲート端子同士の電圧をそれぞれ等しくするための手段を更に備えたことを特徴とする差動増幅器。
  7. 請求項6記載の差動増幅器において、
    前記省電力モード時に前記第1及び第2のNチャンネルMOSFETのゲート端子同士、ソース端子同士、ドレイン端子同士、バックゲート端子同士の電圧をそれぞれ等しくするための手段を更に備えたことを特徴とする差動増幅器。
  8. 請求項7記載の差動増幅器において、
    前記第2のPチャンネルMOSFETのソース端子及びバックゲート端子と、前記第3のPチャンネルMOSFETのソース端子及びバックゲート端子とは互いに直結され、かつ更に前記第1のPチャンネルMOSFETのドレイン端子に接続され、
    前記第1及び第2のNチャンネルMOSFETの各々のゲート端子は互いに接続され、かつ更に前記第2のNチャンネルMOSFETのドレイン端子及び前記第3のPチャンネルMOSFETのドレイン端子に接続され、
    前記第2のPチャンネルMOSFET及び前記第1のNチャンネルMOSFETの各々のドレイン端子は出力端子を構成するように互いに接続され、
    前記第1のNチャンネルMOSFETのソース端子はグランド電圧に接続され、かつ該ソース端子に当該第1のNチャンネルMOSFETのバックゲート端子が直結され、
    前記第2のNチャンネルMOSFETのソース端子は前記グランド電圧に接続され、かつ該ソース端子に当該第2のNチャンネルMOSFETのバックゲート端子が直結されており、
    前記省電力モード時に前記差動増幅器を流れる電流を遮断するように前記第1のPチャンネルMOSFETのゲート端子の電圧を引き上げるためのプルアップスイッチと、
    前記省電力モード時に前記第2及び第3のPチャンネルMOSFETの各々のゲート端子を差動入力信号から切り離し、かつ当該第2及び第3のPチャンネルMOSFETの各々のゲート端子の電圧を同じ電圧に固定するためのスイッチ手段と、
    前記省電力モード時に前記第1及び第2のNチャンネルMOSFETの各々のゲート端子、前記第2のNチャンネルMOSFETのドレイン端子、並びに前記第3のPチャンネルMOSFETのドレイン端子と、前記第2のPチャンネルMOSFET及び前記第1のNチャンネルMOSFETの各々のドレイン端子、並びに前記出力端子とを互いに連結することにより、これらの端子の電圧を全て等しくするためのイコライズスイッチとを備えたことを特徴とする差動増幅器。
  9. 電流源トランジスタとして機能する第1のPチャンネルMOSFETと、前記電流源トランジスタに接続されて差動入力トランジスタとして機能する第2及び第3のPチャンネルMOSFETと、前記差動入力トランジスタに接続されてカレントミラー回路として機能する第1及び第2のNチャンネルMOSFETとを備えた差動増幅器であって、
    前記差動増幅器を流れる電流が遮断される省電力モード時に前記第2及び第3のPチャンネルMOSFETの各々のゲート端子、ソース端子、ドレイン端子、バックゲート端子の各電圧を全て同電圧に固定するための手段を更に備えたことを特徴とする差動増幅器。
  10. 請求項9記載の差動増幅器において、
    前記省電力モード時に前記第1及び第2のNチャンネルMOSFETの各々のゲート端子、ソース端子、ドレイン端子、バックゲート端子の各電圧を全て同電圧に固定するための手段を更に備えたことを特徴とする差動増幅器。
  11. 請求項10記載の差動増幅器において、
    前記第2のPチャンネルMOSFETのソース端子及びバックゲート端子と、前記第3のPチャンネルMOSFETのソース端子及びバックゲート端子とは互いに直結され、かつ更に前記第1のPチャンネルMOSFETのドレイン端子に接続され、
    前記第1及び第2のNチャンネルMOSFETの各々のゲート端子は互いに接続され、かつ更に前記第2のNチャンネルMOSFETのドレイン端子及び前記第3のPチャンネルMOSFETのドレイン端子に接続され、
    前記第2のPチャンネルMOSFET及び前記第1のNチャンネルMOSFETの各々のドレイン端子は出力端子を構成するように互いに接続され、
    前記第1のNチャンネルMOSFETのソース端子はグランド電圧に接続され、かつ該ソース端子に当該第1のNチャンネルMOSFETのバックゲート端子が直結され、
    前記第2のNチャンネルMOSFETのソース端子は前記グランド電圧に接続され、かつ該ソース端子に当該第2のNチャンネルMOSFETのバックゲート端子が直結されており、
    前記省電力モード時に前記差動増幅器を流れる電流を遮断するように前記第1のPチャンネルMOSFETのゲート端子の電圧を引き上げるためのプルアップスイッチと、
    前記省電力モード時に前記第2のPチャンネルMOSFETのゲート端子を差動入力信号の一方から切り離し、かつ当該第2のPチャンネルMOSFETのゲート端子の電圧を前記グランド電圧に固定するための第1の入力及びプルダウンスイッチと、
    前記省電力モード時に前記第3のPチャンネルMOSFETのゲート端子を前記差動入力信号の他方から切り離し、かつ当該第3のPチャンネルMOSFETのゲート端子の電圧を前記グランド電圧に固定するための第2の入力及びプルダウンスイッチと、
    前記省電力モード時に前記第2のPチャンネルMOSFETのソース端子及びバックゲート端子、前記第3のPチャンネルMOSFETのソース端子及びバックゲート端子、並びに前記第1のPチャンネルMOSFETのドレイン端子の各電圧を前記グランド電圧に固定するための第1のプルダウンスイッチと、
    前記省電力モード時に前記第1及び第2のNチャンネルMOSFETの各々のゲート端子、前記第2のNチャンネルMOSFETのドレイン端子、並びに前記第3のPチャンネルMOSFETのドレイン端子の各電圧を前記グランド電圧に固定するための第2のプルダウンスイッチと、
    前記省電力モード時に前記第2のPチャンネルMOSFET及び前記第1のNチャンネルMOSFETの各々のドレイン端子、並びに前記出力端子の各電圧を前記グランド電圧に固定するための第3のプルダウンスイッチとを備えたことを特徴とする差動増幅器。
  12. 請求項9記載の差動増幅器において、
    前記省電力モード時に前記第1及び第2のNチャンネルMOSFETのゲート端子同士、ソース端子同士、ドレイン端子同士、バックゲート端子同士の電圧をそれぞれ等しくするための手段を更に備えたことを特徴とする差動増幅器。
  13. 請求項12記載の差動増幅器において、
    前記第2のPチャンネルMOSFETのソース端子及びバックゲート端子と、前記第3のPチャンネルMOSFETのソース端子及びバックゲート端子とは互いに直結され、かつ更に前記第1のPチャンネルMOSFETのドレイン端子に接続され、
    前記第1及び第2のNチャンネルMOSFETの各々のゲート端子は互いに接続され、かつ更に前記省電力モード時に開かれる切り離しスイッチを介して前記第2のNチャンネルMOSFETのドレイン端子及び前記第3のPチャンネルMOSFETのドレイン端子に接続され、
    前記第2のPチャンネルMOSFET及び前記第1のNチャンネルMOSFETの各々のドレイン端子は出力端子を構成するように互いに接続され、
    前記第1のNチャンネルMOSFETのソース端子はグランド電圧に接続され、かつ該ソース端子に当該第1のNチャンネルMOSFETのバックゲート端子が直結され、
    前記第2のNチャンネルMOSFETのソース端子は前記グランド電圧に接続され、かつ該ソース端子に当該第2のNチャンネルMOSFETのバックゲート端子が直結されており、
    前記省電力モード時に前記差動増幅器を流れる電流を遮断するように前記第1のPチャンネルMOSFETのゲート端子の電圧を引き上げるための第1のプルアップスイッチと、
    前記省電力モード時に前記第2のPチャンネルMOSFETのゲート端子を差動入力信号の一方から切り離し、かつ当該第2のPチャンネルMOSFETのゲート端子の電圧を電源電圧に固定するための第1の入力及びプルアップスイッチと、
    前記省電力モード時に前記第3のPチャンネルMOSFETのゲート端子を前記差動入力信号の他方から切り離し、かつ当該第3のPチャンネルMOSFETのゲート端子の電圧を前記電源電圧に固定するための第2の入力及びプルアップスイッチと、
    前記省電力モード時に前記第2のPチャンネルMOSFETのソース端子及びバックゲート端子、前記第3のPチャンネルMOSFETのソース端子及びバックゲート端子、並びに前記第1のPチャンネルMOSFETのドレイン端子の各電圧を前記電源電圧に固定するための第2のプルアップスイッチと、
    前記省電力モード時に前記第1及び第2のNチャンネルMOSFETの各々のゲート端子の電圧を前記グランド電圧に固定するためのプルダウンスイッチと、
    前記省電力モード時に前記第2のNチャンネルMOSFETのドレイン端子及び前記第3のPチャンネルMOSFETのドレイン端子の各電圧を前記電源電圧に固定するための第3のプルアップスイッチと、
    前記省電力モード時に前記第2のPチャンネルMOSFET及び前記第1のNチャンネルMOSFETの各々のドレイン端子、並びに前記出力端子の各電圧を前記電源電圧に固定するための第4のプルアップスイッチとを備えたことを特徴とする差動増幅器。
  14. 請求項12記載の差動増幅器において、
    前記第2のPチャンネルMOSFETのソース端子及びバックゲート端子と、前記第3のPチャンネルMOSFETのソース端子及びバックゲート端子とは互いに直結され、かつ更に前記第1のPチャンネルMOSFETのドレイン端子に接続され、
    前記第1及び第2のNチャンネルMOSFETの各々のゲート端子は互いに接続され、かつ更に前記省電力モード時に開かれる切り離しスイッチを介して前記第2のNチャンネルMOSFETのドレイン端子及び前記第3のPチャンネルMOSFETのドレイン端子に接続され、
    前記第2のPチャンネルMOSFET及び前記第1のNチャンネルMOSFETの各々のドレイン端子は出力端子を構成するように互いに接続され、
    前記第1のNチャンネルMOSFETのソース端子はグランド電圧に接続され、かつ該ソース端子に当該第1のNチャンネルMOSFETのバックゲート端子が直結され、
    前記第2のNチャンネルMOSFETのソース端子は前記グランド電圧に接続され、かつ該ソース端子に当該第2のNチャンネルMOSFETのバックゲート端子が直結されており、
    前記省電力モード時に前記第2のPチャンネルMOSFETのソース端子及びバックゲート端子、前記第3のPチャンネルMOSFETのソース端子及びバックゲート端子、並びに前記第1のPチャンネルMOSFETのドレイン端子の各電圧を、前記第1のPチャンネルMOSFETを介して電源電圧に固定するように、前記第1のPチャンネルMOSFETのゲート端子の電圧を引き下げるための第1のプルダウンスイッチと、
    前記省電力モード時に前記第2のPチャンネルMOSFETのゲート端子を差動入力信号の一方から切り離し、かつ当該第2のPチャンネルMOSFETのゲート端子の電圧を前記電源電圧に固定するための第1の入力及びプルアップスイッチと、
    前記省電力モード時に前記第3のPチャンネルMOSFETのゲート端子を前記差動入力信号の他方から切り離し、かつ当該第3のPチャンネルMOSFETのゲート端子の電圧を前記電源電圧に固定するための第2の入力及びプルアップスイッチと、
    前記省電力モード時に前記差動増幅器を流れる電流を遮断するように前記第1及び第2のNチャンネルMOSFETの各々のゲート端子の電圧を前記グランド電圧に固定するための第2のプルダウンスイッチと、
    前記省電力モード時に前記第2のNチャンネルMOSFETのドレイン端子及び前記第3のPチャンネルMOSFETのドレイン端子の各電圧を前記電源電圧に固定するための第1のプルアップスイッチと、
    前記省電力モード時に前記第2のPチャンネルMOSFET及び前記第1のNチャンネルMOSFETの各々のドレイン端子、並びに前記出力端子の各電圧を前記電源電圧に固定するための第2のプルアップスイッチとを備えたことを特徴とする差動増幅器。
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