JP2004281698A - 設計修正装置、設計修正方法及び設計修正プログラム - Google Patents

設計修正装置、設計修正方法及び設計修正プログラム Download PDF

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JP2004281698A
JP2004281698A JP2003070663A JP2003070663A JP2004281698A JP 2004281698 A JP2004281698 A JP 2004281698A JP 2003070663 A JP2003070663 A JP 2003070663A JP 2003070663 A JP2003070663 A JP 2003070663A JP 2004281698 A JP2004281698 A JP 2004281698A
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Takashi Ito
貴司 伊藤
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

【課題】1次設計により自動配線された電源配線を強化するための設計の修正に要する時間を短縮できる設計修正装置を提供する。
【解決手段】(イ)1次設計により自動配線された下層電源配線及び、平面パターンとして見たときに下層電源配線の一部と重なる領域を有する上層電源配線を含む、多層の電源配線を抽出する電源配線抽出手段10aと、(ロ)少なくとも下層電源配線と上層電源配線とを接続する強化ビアの追加、上層電源配線の幅の拡大及び、上層電源配線に接続するキャパシタセルの追加のいずれかにより電源配線強化処理を行う電源配線強化処理手段11とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、計算機を用いた自動レイアウト手法に関し、特に自動設計において電源配線を強化する設計修正装置、設計修正方法及び設計修正プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
計算機を用いたLSIの自動配線で種々の多層配線構造が設計される(以下において本発明の設計修正がなされる前のこのような自動配線を「1次設計」という。)。1次設計により自動配線された電源配線において、電源配線の抵抗に起因する電圧降下やノイズが生じる惧れが有る。このために、1次設計による自動配線が終了した後に、手描きにより多層電源配線の修正を行い、電源配線を強化する2次設計が必要となる(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−151592号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、手描きによる電源配線の修正(2次設計)にはかなりの時間を要する。また、配線のショートや設計基準違反等のミスを生じる惧れが有るため、ミス箇所を検証し修正するための時間が更に必要となる。
【0005】
上記問題点を鑑み、本発明は、1次設計により自動配線された電源配線を強化するための設計の修正(2次設計)に要する時間を短縮できる設計修正装置、設計修正方法及び設計修正プログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の特徴は、(イ)1次設計により自動配線された下層電源配線及び、平面パターンとして見たときに下層電源配線の一部と重なる領域を有する上層電源配線を含む、多層の電源配線を抽出する電源配線抽出手段と、(ロ)少なくとも下層電源配線と上層電源配線とを接続する強化ビアの追加、上層電源配線の幅の拡大及び、上層電源配線に接続するキャパシタセルの追加のいずれかにより電源配線強化処理を行う電源配線強化処理手段とを備えることを特徴とする設計修正装置であることを要旨とする。
【0007】
また、本発明の第2の特徴は、(イ)1次設計により自動配線された下層電源配線及び、平面パターンとして見たときに下層電源配線の一部と重なる領域を有する上層電源配線を含む、多層の電源配線を抽出するステップと、(ロ)少なくとも下層電源配線と上層電源配線とを接続する強化ビアの追加、上層電源配線の幅の拡大及び、上層電源配線に接続するキャパシタセルの追加のいずれかにより電源配線強化処理を行うステップとを含むことを特徴とする設計修正方法であることを要旨とする。
【0008】
また、本発明の第3の特徴は、(イ)1次設計により自動配線された下層電源配線及び、平面パターンとして見たときに下層電源配線の一部と重なる領域を有する上層電源配線とを含む、多層の電源配線を抽出させる命令と、(ロ)少なくとも下層電源配線と上層電源配線とを接続する強化ビアの追加、上層電源配線の幅の拡大及び、上層電源配線に接続するキャパシタセルの追加のいずれかにより電源配線強化処理を行わせる命令とを設計修正装置に実行させるための設計修正プログラムであることを要旨とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明の第1〜第4の実施の形態を説明する。図面の記載において同一あるいは類似領域には同一あるいは類似な符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、構成要素の厚みと幅との関係、各構成要素の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる領域が含まれていることは勿論である。
【0010】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る設計修正装置は、図1に示すように、中央処理装置(CPU)1とCPU1にそれぞれ接続された主記憶装置2、プログラム記憶装置3、補助記憶装置4、入力装置5、出力装置6及び設計データ記憶装置7等を備える。CPU1は、電源配線抽出手段10a、セル抽出手段10b、セル判別手段10c及び電源配線強化処理手段11を有する。
【0011】
本発明の第1の実施の形態において、例えば図2(a)に示すような設計データに対して、2次設計としての電源配線強化処理を行う。図2(a)において、基板50上に、電源から電力を供給する電源パッド52aと、電源パッド52aに接続され、電源パッド52aから電力を供給される上層電源配線51aと、上層電源配線51aにそれぞれ接続されたセルブロック50a〜50cと、セルブロック50a〜50cに接続された上層接地配線51bと、上層接地配線51bに接続され、接地されている接地パッド52bがそれぞれ設けられている。
【0012】
セルブロック50a〜50cは複数のトランジスタセル(以下において「セル」という。)をそれぞれ有する。例えば、セルブロック50aは、図2(b)に示すように、上層電源配線51aと異なる配線層(下層)に配置されている。即ち、セルブロック50aは、上層電源配線51aに接続された下層電源配線41a〜41xに一方の端子をそれぞれ接続され、上層接地配線51bに接続された下層接地配線59a〜59xに他方の端子をそれぞれ接続された複数のセル56a〜56xを有する。下層電源配線41a〜41x及び下層接地配線59a〜59xは、上層電源配線51a及び上層接地配線51bと異なる配線層(下層)にそれぞれ配置され、平面パターンとして見たときに上層電源配線51a及び上層接地配線51bとそれぞれ重なる領域を有する。
【0013】
セル56aは、図3(a)に示すように、p型トランジスタ55及び、図示を省略したn型トランジスタを含む。p型トランジスタ55は、基板50の拡散領域47にコンタクト42a〜42g,42h〜42nを介してそれぞれ接続された下層電源配線(ソース配線)41a及び他の素子を介し、図2(b)に示した下層接地配線59aに接続されたドレイン配線54と、下層電源配線41aとドレイン配線54との間に挟まれたゲート配線48等で構成されている。図4(a)に示すように、基板50と下層電源配線41aとの間には第1の絶縁層(層間絶縁膜)57が配置されている。第1の絶縁層57の開口には、基板50と下層電源配線41aとを接続するコンタクト42a〜42gが設けられている。また、上層電源配線51aと下層電源配線41aとの間には、第2の絶縁層(層間絶縁膜)58が設けられている。第2の絶縁層58の開口には、上層電源配線51aと下層電源配線41aとを予め接続するビア(初期接続ビア)44a〜44cが設けられている。セルブロック50a内の他のセル56b〜56xや、セルブロック50b,50c内の複数のセルも、セル56aと同様の構造を有している。なお、図4(a)において、第1及び第2の絶縁層57,58は、実際に配線する際に必要であり、データとしては上層電源配線51a,下層電源配線41a、コンタクトホール42a〜42g及び初期接続ビア44a〜44c、拡散領域47を含む基板50等を考慮すれば良い。
【0014】
図1に示した電源配線抽出手段10aは、図2(a)に示すような1次設計により自動配線された下層電源配線(図示を省略)及び上層電源配線51aを含む、多層の電源配線の設計データを抽出する。セル抽出手段10bは、電源配線抽出手段10aにより抽出された図2(a)に示した設計データから、複数のセルを含むセルブロック50a〜50cを抽出する。セル判別手段10cは、設計データ記憶装置7に記憶された各セル56a〜56xの電流抽出量や各電源配線の電流密度等の情報を用いて、複数のセル56a〜56xのうち、電源配線強化処理を要するセルの有無を判別する。電源配線強化処理を要するセルとは、そのセルに接続された電源配線の幅が他と比べて細いことや、接続された下層電源配線とその下層電源配線に電力を供給する上層電源配線とを接続するビアが少ないために、特に抵抗が大きくなるセルである。
【0015】
図1に示した電源配線強化処理手段11は、電源接続領域抽出手段10d、通過判別手段10e、周辺配線移動手段10f及びビア領域追加手段10g等を有する。電源接続領域抽出手段10dは、図3(a)に示した下層電源配線41aと、上層電源配線51aのうち平面パターンとして見たときに下層電源配線41aの一部と重なる領域と、この重なる領域において下層電源配線41a及び上層電源配線51aを接続している初期接続ビア44a〜44cとを電源接続領域49として抽出する(図3(b)参照)。
【0016】
通過判別手段10eは、抽出された電源接続領域49において、上層電源配線51aと同一配線層に配置された配線(周辺配線)の有無を判別する。周辺配線移動手段10fは、図5(a)に示す上層電源配線51aと同一配線層(上層)に配置された第1周辺配線46aを、図5(c)に示すように上層電源配線51xから離れる方向に、第2周辺配線46bとの間隔が最小間隔Sminとなるように移動する。
【0017】
図1に示したビア領域追加手段10gは、図3(b)に示した上層電源配線51xを、図3(c)及び図4(b)に示すように下層電源配線41aと重なるように延伸させ、上層電源配線51yとする。上層電源配線51yは、図3(b)に示した下層電源配線41a上に周辺配線が通過していないので、下層電源配線41aの端部まで延伸している。更にビア領域追加手段10gは、延伸した上層電源配線51yと下層電源配線41aとを新たなビア(強化ビア)44d〜44kで接続する。一方、ビア領域追加手段10gは、図5(c)に示すように、上層電源配線51xと同一配線層に第1周辺配線46aが有る場合、図5(d)に示すように上層電源配線51xを第1周辺配線46aとの間隔が最小間隔Sminとなるように延伸させる。更にビア領域追加手段10gは、延伸した上層電源配線51zと下層電源配線41aとを強化ビア44d〜44gで接続する。
【0018】
図1に示した主記憶装置2は、CPU1で処理された、抽出された電源配線の情報、電源配線強化処理を要するセルの判別結果、抽出された電源接続領域の情報、周辺配線が通過しているか否かの判別結果、周辺配線を移動した処理結果及び、ビア接続領域の追加結果等を逐次保存するメモリである。プログラム記憶装置3には、1次設計により自動配線された下層電源配線41a〜41x及び下層電源配線41a〜41xと一部が重なる領域を有する上層電源配線51aとを含む、多層の電源配線を抽出させる命令と、上層電源配線51aと下層電源配線41a〜41xとを接続する強化ビア44d〜44kの追加等により電源配線強化処理を行わせる命令等を、図1に示した設計修正装置に実行させるための設計修正プログラムが保存されている。設計データ記憶装置7は、図2に示すような1次設計により自動配線された多層の電源配線の設計データ、各セル56a〜56dの電流抽出量、電源配線の電流密度及び、電源配線の間の最小間隔といった設計基準値等を含む設計ルールが記述されているファイル及び、レイアウトライブラリ等のデータ等を保存する。これらのデータは、CPU1における処理において、必要に応じて読み出される。
【0019】
補助記憶装置4としては、ハードディスク等が使用可能である。入力装置5としては、キーボード、マウス及びボイスデバイス等が使用可能である。出力装置6としては、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)及びプリンタ等が使用可能である。
【0020】
以下、本発明の第1の実施の形態に係る設計修正方法を図1〜図6を用いて説明する。
【0021】
(イ)図6のステップS110において、図1に示した電源配線抽出手段10aは、設計データ記憶装置7から、図2(a)に示すような1次設計により自動配線された、下層電源配線(図示を省略)及び上層電源配線51aを含む、多層の電源配線の設計データを抽出する。なお、CPU1において演算された結果は逐次主記憶装置2に保存され、随時読み出される。
【0022】
(ロ)ステップS120において、セル抽出手段10bは、図2(a)に示した設計データからセルブロック50a,50b,50c内の複数のセルを抽出する。例えば、セルブロック50aにおいては、図2(b)に示した複数のセル56a〜56xを抽出する。他のセルブロック50b,50cも図2(b)と同様な構造である。
【0023】
(ハ)ステップS130において、セル判別手段10cは、設計データ記憶装置7に保存された、セルブロック50a,50b,50c内の各セルにおける電流抽出量等を基に、抽出された複数のセル56a〜56xのうち、電源配線強化処理を要するセルの有無を判別する。電源配線強化処理を要するセルが無いと判別された場合には、処理を終了する。
【0024】
(ニ)一方、電源配線強化処理を要するセル(例えばセル56a)が有ると判別された場合、ステップS140において、電源接続領域抽出手段10dは、図3(a)及び図5(a)に示したセル56aに接続された下層電源配線41aと、上層電源配線51aの下層電源配線41aと重なる領域と、この重なる領域において下層電源配線41a及び上層電源配線51aを接続している初期接続ビア44a〜44cとを電源接続領域49として抽出する(図3(b)及び図5(b)参照)。
【0025】
(ホ)ステップS150において、通過判別手段10eは、電源接続領域49内で、上層電源配線51xと同一配線層に配置された周辺配線の有無を判別する。図5(b)において、電源接続領域49上に、上層電源配線51xと同一配線層に配置された第1周辺配線46aと、上層電源配線51xと同一配線層で且つ第1周辺配線46aの反対側に配置された第2周辺配線46bとが互いに平行に、且つ上層電源配線51xと直交する方向に通過している。このように、第1周辺配線46a及び第2周辺配線46bが通過しているような場合、周辺配線が有ると判別され、ステップS150に進む。
【0026】
(へ)ステップS160において、周辺配線移動手段10fは、図5(c)に示すように第1周辺配線46aを上層電源配線51xから離れる方向に、第2周辺配線46bとの間隔が最小間隔Sminとなるように移動する。最小間隔Sminは、設計データ記憶装置7に保存された設計ルール等により設定される。
【0027】
(ト)ステップS150において通過判別手段10eにより周辺配線が有ると判別された場合、ステップS170において、ビア領域追加手段10gは、上層電源配線51xを図5(d)に示すように第1周辺配線46aとの間隔が最小間隔Sminとなるように拡大し、上層電源配線51zとする。更にビア領域追加手段10gは、拡大した上層電源配線51zと下層電源配線41aとを強化ビア44d〜44gで接続する。その後、図5(e)に示すように、強化ビア44d〜44gが追加された電源接続領域49をセル56a内の元の位置に配置する。この結果、下層電源配線41aと上層電源配線51aとを接続する強化ビア44d〜44gが追加されるので、下層電源配線41a及び上層電源配線51aを強化できる。
【0028】
(チ)一方、ステップS150において通過判別手段10eにより周辺配線が無いと判別された場合、ステップS170において、ビア領域追加手段10gは、上層電源配線51xを図3(c)に示すように下層電源配線41aの端部まで延伸し、上層電源配線51yとする。そして、延伸した上層電源配線51y及び下層電源配線41aを強化ビア44d〜44kで接続する。その後、図3(d)に示すように、強化ビア44d〜44kが追加された電源接続領域49をセル56aの元の位置に配置する。この結果、下層電源配線41aと上層電源配線51aとを接続する強化ビア44d〜44kが追加されるので、下層電源配線41a及び上層電源配線51aを強化できる。なお、本発明の第1の実施の形態に係る設計修正方法は、ステップS110〜S170の手順に限定されるものではなく、種々の手順により電源配線を強化できるのは勿論である。
【0029】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、1次設計により自動配線された多層の電源配線に対して、2次設計としての電源配線強化処理強化処理を自動で行うことができるので、2次設計に要する時間を短縮できる。また、電源配線強化処理を要するセル56aに接続された上層電源配線51aの一部を延伸させて、下層電源配線41a及び上層電源配線51aを接続する強化ビア44d〜44kを追加するので、初期接続ビア44a〜44cによる抵抗を減少させることができ、電圧降下やノイズの影響が防止可能となる。
【0030】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る設計修正装置は、図7に示すように、CPU1xと、CPU1xにそれぞれ接続された主記憶装置2、プログラム記憶装置3x、補助記憶装置4、入力装置5、出力装置6及び設計データ記憶装置7等を備える。CPU1xは、電源配線抽出手段20a、ビア接続領域抽出手段20b、分離手段20c、電源配線強化処理手段21及び、再配置手段20j等を含む。本発明の第2の実施の形態においては、図8(a)に示すような、互いに同一配線層(下層)に配置された下層電源配線60,61と、平面パターンとして見たときに下層電源配線60,61とそれぞれ一部が重なる領域を有する上層電源配線62とを含む設計データに対して2次設計としての電源配線強化処理を行う。
【0031】
図7に示した電源配線抽出手段20aは、設計データ記憶装置7から、図8(a)に示すような1次設計に下層電源配線60,61及び上層電源配線62を含む、多層の電源配線の設計データを抽出する。ビア接続領域抽出手段20bは、図8(a)に示した下層電源配線60,61と上層電源配線62とを接続するビア(初期接続ビア)63a〜63d,64a〜64dと、下層電源配線60,61の初期接続ビア63a〜63d,64a〜64dと接続される領域と、上層電源配線62の初期接続ビア63a〜63d,64a〜64dと接続される領域とをビア接続領域65a,65bとして抽出する。分離手段20cは、図8(a)に示したビア接続領域65a,65bを図8(b)に示すように設計データ上で削除して、下層電源配線60,61と上層電源配線62とを分離する。この分離した下層電源配線60a,60b,61a,61b及び上層電源配線62aについてそれぞれ電源配線強化処理が行われる。
【0032】
図7に示した電源配線強化処理手段21は、周辺配線抽出手段20e、周辺配線距離算出手段20f、比較手段20g、周辺配線移動手段20h及び配線幅拡大手段20i等を有する。
【0033】
図7に示した周辺配線抽出手段20eは、図9(a)に示すように、上層電源配線62aと平行に走行する第1周辺配線66及び、上層電源配線62に対して第1周辺配線66を挟んで平行に走行する第2周辺配線67を抽出する。周辺配線距離算出手段20fは、上層電源配線62aと第1周辺配線66との距離Lを算出する。比較手段20gは、算出された距離Lと、上層電源配線62aと第1周辺配線66との最小間隔Sminとを比較する。周辺配線移動手段20hは、距離Lが最小間隔Sminである場合、図9(b)に示すように、第1周辺配線66を上層電源配線62aから離れる方向に、第2周辺配線67と最小間隔Sminまで移動する。配線幅拡大手段20iは、上層電源配線62aの幅を、図9(c)に示すように、移動した第1周辺配線66との間隔が最小間隔Sminとなるように拡大し、上層電源配線62bとする。
【0034】
図7に示した再配置手段20jは、図10に示すように、拡大した上層電源配線62b及び図8(a)に示した下層電源配線60a,60b,61a,61bに、削除したビア接続領域65a,65bを再配置する。更に、図10に示すように、再配置したビア接続領域65a,65bの幅を、上層電源配線62bの幅に合わせて拡大してビア接続領域65c,65dとし、拡大した部分と下層電源配線60,61とを新たなビア(強化ビア)63e〜63h,64e〜64hで接続する。なお、分離した上層電源配線62の幅を拡大する例を説明したが、図8(a)に示した分離した下層電源配線60a,60b,61a,61bの幅も同様に拡大する処理を行っても良い。その場合、再配置手段20jは、再配置したビア接続領域65a,65bの幅を、拡大した下層電源配線の幅にも合わせて拡大する。
【0035】
図7に示したプログラム記憶装置3xは、1次設計により自動配線された下層電源配線60,61及び、平面パターンとして見たときに下層電源配線60,61の一部と重なる領域を有する上層電源配線62とを含む、多層の電源配線を抽出させる命令と、上層電源配線62の幅の拡大等により電源配線強化処理を行わせる命令等を図7に示した設計修正装置に実行させるための設計修正プログラムを保存する。他の構成は、図1に示した設計修正装置と同様であるので、重複した説明を省略する。
【0036】
以下、本発明の第2の実施の形態に係る設計修正方法を図7〜図12を用いて説明する。
【0037】
(イ)図12のステップS210において、図7に示した電源配線抽出手段20aは、設計データ記憶装置7から、図8(a)に示すように下層電源配線60,61及び、平面パターンとして見たときに下層電源配線60,61と直交する方向に走行し、且つ下層電源配線60,61に両端がそれぞれ重なる上層電源配線62を含む、多層の電源配線の設計データを抽出する。
【0038】
(ロ)ステップS220において、ビア接続領域抽出手段20bは、下層電源配線60,61と上層電源配線62とを接続する初期接続ビア63a〜63d,64a〜64dと、下層電源配線60,61の初期接続ビア63a〜63d,64a〜64dで接続された領域と、上層電源配線62の初期接続ビア63a〜63d,64a〜64dで接続された領域とをビア接続領域65a,65bとして抽出する。
【0039】
(ハ)ステップS230において、分離手段20cは、設計データにおいてビア接続領域65a,65bを削除する。この結果、図8(b)に示すように、下層電源配線60,61と上層電源配線62とが分離し、下層電源配線60a,60b,61a,61b及び上層電源配線62aとする。この分離した上層電源配線62aに対して、電源配線強化処理が行われる。
【0040】
(ニ)ステップS240において、周辺配線抽出手段20eは、平面パターンとして見たときに上層電源配線62aと同一配線層で平行に走行する周辺配線を抽出する。例えば、図9(a)に示すような、上層電源配線62aと同一配線層で平行に走行する第1周辺配線66と、上層電源配線62aと第1周辺配線66より更に離間して平行に走行する第2周辺配線67とが抽出される。
【0041】
(ホ)ステップS250において、周辺配線距離算出手段20fは、上層電源配線62aから第1周辺配線66までの距離Lを算出する。
【0042】
(ヘ)ステップS260において、比較手段20gは、設計データ記憶装置7に保存された最小間隔Sminを用いて、周辺配線距離算出手段20fにより算出された距離Lと配線の最小間隔Sminとを比較する。比較した結果、距離L1が最小間隔Sminより大であれば、ステップS280に進む。一方、距離Lが最小間隔Sminと等しければ、ステップS270に進む。
【0043】
(ト)ステップS260において距離Lが最小間隔Sminと等しい場合、ステップS270において、周辺配線移動手段20hは、図9(b)に示すように第1周辺配線66を、上層電源配線62aから離れる方向に第2周辺配線67との間隔が最小間隔Sminとなるように移動する。
【0044】
(チ)ステップS280において、配線幅拡大手段20iは、上層電源配線62aの幅を図9(c)に示すように第1周辺配線66との間隔が最小間隔Sminとなるように拡大し、上層電源配線62bとする。
【0045】
(リ)ステップS290において、再配置手段20jは、拡大した上層電源配線62b、図8(a)に示した分離した下層電源配線60,61とに、削除したビア接続領域65a,65bを再配置する。更に、再配置されたビア接続領域65a,65bの幅を、拡大された上層電源配線62bの幅に合わせて拡大し、図10に示すように拡大したビア接続領域65c,65dとする。拡大したビア接続領域65c,65dにおける下層電源配線60,61と上層電源配線62bとを強化ビア63e〜63h,64e〜64hで接続する。この結果、強化ビア63e〜63h,64e〜64hが追加され、下層電源配線60,61及び上層電源配線62を強化することができる。
【0046】
(ヌ)一方、ステップS240において、図11(a)に示すように、上層電源配線62aと平行に走行する第3周辺配線68と、上層電源配線62aに対して第3周辺配線68と反対側で平行に走行する第4周辺配線69が有る場合、周辺配線抽出手段20eは、第3周辺配線68及び第4周辺配線69を抽出する。
【0047】
(ル)ステップS250において、周辺配線距離算出手段20fは、上層電源配線62aから第3周辺配線68までの距離Lと、上層電源配線62aから第4周辺配線69までの距離Lとをそれぞれ算出する。
【0048】
(ヲ)ステップS260において、比較手段20gは、周辺配線距離算出手段20fにより算出された距離L,Lと最小間隔Sminとをそれぞれ比較する。比較した結果、距離L,Lが共に最小間隔Sminであれば、ステップS270に進み、第3周辺配線68及び第4周辺配線69を上層電源配線62から離れる方向に移動する。その後、ステップS250に戻り、上層電源配線62と第3周辺配線68及び第4周辺配線69との距離の算出から処理を繰り返す。
【0049】
(ワ)一方、ステップS260において距離L,Lが共に最小間隔Sminよりも大きい場合、ステップS280において、配線幅拡大手段20iは、図11(b)に示すように上層電源配線62aの幅を第3周辺配線68の方向に、第3周辺配線68との間隔が最小間隔Sminとなるように拡大する。同時に、上層電源配線62aの幅を、第4周辺配線69の方向に第4周辺配線69との間隔が最小間隔Sminとなるように拡大し、上層電源配線62cとする。ステップS290の手順は既に述べた通りであり、重複した説明を省略する。
【0050】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、1次設計により自動配線された多層の電源配線に対して、2次設計としての電源配線強化処理強化処理を自動で行うことができるので、2次設計に要する時間を短縮できる。また、上層電源配線62の幅を拡大することが可能となり、上層電源配線62の抵抗を減少することができる。したがって、寄生容量が増加するため電源電圧を安定して供給することができる。
【0051】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係る設計修正装置は、図13に示すように、CPU1yと、CPU1yにそれぞれ接続された主記憶装置2、プログラム記憶装置3y、補助記憶装置4、入力装置5、出力装置6及び設計データ記憶装置7等を備える。CPU1yは、電源配線抽出手段30a,拡散領域抽出手段30b、ビア接続領域抽出手段30c及び電源配線強化処理手段31等を備える。
【0052】
本発明の第3の実施の形態において、例えば図14に示すような、1次設計により自動配線された、紙面に向かって左右方向にn型MISトランジスタ78a,・・・・・、及びp型MISトランジスタ78b,・・・・・が数列並べられたトランジスタ群を紙面に向かって上下方向に複数含む設計データに対して2次設計としての電源配線強化処理を行う。図14において、p型領域(導電型領域)79a内には、n型MISトランジスタ78aが設けられている。n型MISトランジスタ78aは、n型拡散領域80aと、n型拡散領域80a上にそれぞれ配置された下層電源配線(ソース配線)71a、ドレイン配線89a及び、ゲート配線82a等で構成されている。p型領域79a内では、n型拡散領域80aとコンタクト86g〜85kを介して下層電源配線71aが接続されている。また、n型拡散領域80aとコンタクト86l〜86pを介してドレイン配線89aが接続されている。また、図14及び図22に示すように、下層電源配線71aとコンタクト85a〜85l,86a〜86fを介して基板70の内部に設けられたp型拡散領域73aが接続されている。一方、p型領域79aの外側において、下層電源配線71aと、平面パターンとして見たときに下層電源配線71aと一部が重なる領域を有する上層電源配線72bとが、ビア(初期接続ビア)76a〜76dで接続されている。なお、p型領域79a内には、n型MISトランジスタ78aの他にも、図示を省略した複数のn型MISトランジスタが隣接して配置されている。
【0053】
一方、p型領域79aと隣接するn型領域(導電型領域)78b内には、p型拡散領域80b,80cと、p型拡散領域80b,80c上にそれぞれ配置された下層電源配線(ソース配線)71b,71c、ゲート配線82a,82b及びドレイン配線89b,89cでそれぞれ構成されたp型MISトランジスタ78b,78cが設けられている。n型領域79bにおいて、p型拡散領域80b,80cと下層電源配線71bとは、コンタクト81g〜81k,84g〜84kでそれぞれ接続されている。p型拡散領域80b,80cとドレイン配線89b,89cとは、コンタクト81l〜81p,84l〜84pでそれぞれ接続されている。また、下層電源配線71bとn型拡散領域73bとは、コンタクト81a〜81f,83a〜83l,84a〜84fで接続されている。一方、n型領域79bの外側において、下層電源配線71bと、平面パターンとして見たときに上層電源配線72bと平行に走行する上層電源配線72aとが、ビア(初期接続ビア)77a〜77dで接続されている。なお、n型領域79b内には、p型MISトランジスタ78b,78cの他にも、図示を省略した複数のp型MISトランジスタが隣接して配置されている。
【0054】
図13に示した拡散領域抽出手段30bは、設計データ記憶装置7に保存された図14に示した設計データから、p型拡散領域73a及びn型拡散領域73b等の拡散領域をそれぞれ抽出する。電源配線抽出手段30aは、抽出されたp型拡散領域73a及びn型拡散領域73bにそれぞれ接続された下層電源配線71a,71bをそれぞれ抽出する。電源配線抽出手段30aは更に、下層電源配線71a,71bに接続された上層電源配線72a,72bをそれぞれ抽出する。ビア接続領域抽出手段30cは、下層電源配線71a,71b及び上層電源配線72a,72bとを接続する初期接続ビア76a〜76d,77a〜77dと、下層電源配線71a,71bの初期接続ビア76a〜76d,77a〜77dと接続される領域と、上層電源配線72a,72bの初期接続ビア76a〜76d,77a〜77dと接続される領域とをビア接続領域75a,75bとして抽出する。
【0055】
電源配線強化処理手段31は、導電型領域抽出手段30d、ビア接続領域拡大手段30e、下層電源配線追加手段30f、配線可能領域探索手段30g及びビア接続領域追加手段30h等を有する。 導電型領域抽出手段30dは、p型領域79a及びn型領域79b等の導電型領域を抽出する。導電型領域抽出手段30dは更に、抽出されたp型及びn型領域(導電型領域)79a,79bの紙面に向かって上下方向の座標値を算出する。ビア接続領域拡大手段30eは、図15に示すように、算出された導電型領域79a,79bの座標値を用いて、導電型領域79a,79bの上下方向の幅L,Lと同じ幅までビア接続領域75a,75bをそれぞれ拡大する。ビア接続領域拡大手段30eは更に、図15に示すように、拡大したビア接続領域88a,88bに新たなビア(強化ビア)76e〜76t,77e〜77zをそれぞれ追加する。下層電源配線追加手段30fは、図15に示すように拡大したビア接続領域88a,88bと、p型及びn型拡散領域73a,73b上の下層電源配線71a,71bとの間に、下層電源配線71c,71dを追加する。
【0056】
配線可能領域探索手段30gは、上層電源配線72a,72b下に、下層電源配線71a,71bと同一配線層に配置された配線が無い領域の有無を判別する。即ち、配線可能領域探索手段30gは、上層電源配線72a,72b下に、配線の無く、配線を追加することが可能な領域である「配線可能領域」を探索する。配線可能領域探索手段30gは更に、下層電源配線71a,71b上の上層において配線可能領域を探索する。
【0057】
ビア接続領域追加手段30hは、図14及び図15に示した下層電源配線71a,71bとドレイン配線89a〜89cとの距離がそれぞれ最小間隔Sminよりも大である場合、図16に示すように下層電源配線71a,71bの幅をドレイン配線89a〜89cとの間隔がそれぞれ最小間隔Sminとなるように拡大する。ビア接続領域追加手段30h更には、追加された上層電源配線72c,72dと下層電源配線71a,71bとをそれぞれ接続する新たなビア(強化ビア)87a〜87xをそれぞれ追加する。ビア接続領域追加手段30hは更に、配線可能領域探索手段30gにより探索された配線可能領域が有る場合、図16及び図22に示すように、配線可能領域に上層電源配線72c,72dを追加する。
【0058】
図13に示したプログラム記憶装置3yは、1次設計により自動配線された下層電源配線71a,72b及び、平面パターンとして見たときに下層電源配線71a,71bの一部とそれぞれ重なる領域を有する上層電源配線72a,72bとを含む、多層の電源配線を抽出させる命令と、上層電源配線72a,72bと下層電源配線71a,71bとを接続する強化ビア76e〜76t,77e〜77zの追加等により電源配線強化処理を行わせる命令等を図13に示した設計修正装置に実行させるための設計修正プログラムを保存する。他は、図1に示した設計修正装置と同様の構成であるので、重複した説明を省略する。
【0059】
以下、本発明の第3の実施の形態に係る設計修正方法を、図13〜図17を用いて説明する。
【0060】
(イ)図17のステップS310において、図13に示した拡散領域抽出手段30bは、設計データ記憶装置7から図14に示したp型拡散領域73a及びn型拡散領域73b等の拡散領域を抽出する。ステップS320において、電源配線抽出手段30aは、p型拡散領域73aにコンタクト85a〜85l,86a〜86kを介して接続された下層電源配線71a及び、n型拡散領域73bにコンタクト81a〜81k,83a〜83l,84a〜84kを介して接続された下層電源配線71bを抽出する。ステップS330において、電源配線抽出手段30aは、下層電源配線71aに初期接続ビア76a〜76dを介して接続された上層電源配線72b及び、下層電源配線71bに初期接続ビア77a〜77dを介して接続された上層電源配線72aを抽出する。
【0061】
(ロ)ステップS340において、ビア接続領域抽出手段30cは、初期接続ビア76a〜76dと、初期接続ビア76a〜76dで接続された下層電源配線71a及び上層電源配線72aの重なる領域をビア接続領域75aとして抽出する。更に、ビア接続領域抽出手段30cは、初期接続ビア77a〜77dと、初期接続ビア77a〜77dで接続された下層電源配線71b及び上層電源配線72bの重なる領域をビア接続領域75bとして抽出する。
【0062】
(ハ)ステップS350において、導電型領域抽出手段30dは、p型領域79a及びn型領域79b等の導電型領域を抽出し、p型及びn型領域79a,79bの紙面に向かって上下方向の座標値を算出する。
【0063】
(ニ)ステップS360において、ビア接続領域拡大手段30eは、図15に示すように、ビア接続領域75aを、p型領域79aの紙面に向かって上下方向の座標値を用いて、p型領域79aと同じ幅Lまで拡大する。更にビア接続領域拡大手段30eは、拡大したビア接続領域88aに強化ビア76a〜76tを追加する。また、ビア接続領域75bの面積をn型領域79bの座標値に基づき、n型領域79bと同じ幅Lまで拡大する。更にビア接続領域拡大手段30eは、拡大したビア接続領域88bにビア77a〜77zを追加する。なお、強化ビア76a〜76t,77a〜77zの間隔、強化ビア76a〜76t,77a〜77zから配線の端部までの距離などは設計基準を満たしている。
【0064】
(ホ)ステップS370において、下層電源配線追加手段30fは、図16に示すように拡大されたビア接続領域88a,88bとp型及びn型拡散領域73a,73b上の下層電源配線71a,71bとの間に下層電源配線71c,71dを追加し、p型及びn型拡散領域73a,73bに接続される電源配線を強化する。
【0065】
(ヘ)ステップS380において、配線可能領域探索手段30gは、下層電源配線71a,71b上に上層電源配線72a,72bと同一配線層(上層)の配線可能領域を探索する。また、上層電源配線72a,72b下に下層電源配線71a,71bと同一配線層(上層)の配線可能領域を探索する。探索した結果、配線可能領域が有る場合、ステップS390に進む。一方、配線可能領域が無い場合、処理を終了する。
【0066】
(ト)ステップS390において、配線可能領域探索手段30gにより配線可能領域が探索された場合、図16及び図22に示すように、その配線可能領域に上層電源配線72c,72dを追加する。その後、追加した上層電源配線72c,72dと拡大した下層電源配線71a,71bとを強化ビア87a〜87lで接続する。また、下層電源配線71a,71bとドレイン配線89a〜89cとの距離Lが最小間隔Sminより大きい場合、図16に示すように下層電源配線71a,71bの幅をドレイン配線89a〜89cとの間隔が最小間隔Sminとなるように拡大する。なお、図16において、強化ビア90a〜90tと強化ビア77a〜77zとの間に下層電源配線を追加し強化ビアで接続しても良い。また、強化ビア76a〜76tの紙面に向かって下方向に、上層電源配線72bと下層電源配線71dとを接続する強化ビアを追加しても良い。
【0067】
本発明の第3の実施の形態によれば、1次設計により自動配線された多層の電源配線に対して、2次設計としての電源配線強化処理強化処理を自動で行うことができるので、2次設計に要する時間を短縮できる。また、異なる配線層の下層電源配線71a,71b及び上層電源配線72a,72bの幅を拡大し、下層電源配線71c,71d及び上層電源配線72c,72dを追加し、強化ビア76e〜76d,77e〜77z,83a〜83l,90a〜90u等を増やすことができ、抵抗を低減でき電源電圧を安定して供給することが可能となる。また、電源配線の領域を拡大せずに電源配線を強化できる。
【0068】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態に係る設計修正装置は、図18に示すように、CPU1zと、CPU1zにそれぞれ接続された主記憶装置2、プログラム記憶装置3z、補助記憶装置4、入力装置5、出力装置6及び設計データ記憶装置7等を備える。
【0069】
本発明の第4の実施の形態において、図19に示すような多層の電源配線の設計データに対して2次設計としての電源配線強化処理を行う。図19において、上層電源配線(高電位電源配線)91と、上層電源配線91と同一配線層(上層)に配置された上層接地配線(低電位電源配線)92とが平面パターンとして見たときに互いに平行に走行している。上層電源配線91及び上層接地配線92下には、平面としてパターンとして見たときに上層電源配線91及び上層接地配線92と直交する方向に、下層配線93a〜93dが平行に走行している。
【0070】
図18に示したCPU1zは、電源配線抽出手段40a及び電源配線強化処理手段41等を備える。電源配線抽出手段40aは、設計データ記憶装置7から図19に示すような上層電源配線91及び上層接地配線92を含む下層電源配線及び、平面パターンとして見たときに下層電源配線と一部が重なる領域を有する下層電源配線下層配線93a〜93dを含む、多層の電源配線の設計データを抽出する。
【0071】
電源配線強化処理手段41は、並走判別手段40b、配線可能領域探索手段40c、配線間距離算出手段40d及びキャパシタ追加手段40e等を有する。並走判別手段40bは、電源配線抽出手段40aにより抽出された上層電源配線91及び上層接地配線92が互いに隣接して走行する領域の有無を判別する。図19(a)に示すように、上層電源配線91及び上層接地配線92が隣接して走行している場合、その領域が有ると判別される。配線可能領域探索手段40cは、上層電源配線91及び上層接地配線92と異なる配線層(下層)の配線可能領域を探索する。例えば、下層配線93b,93c間の領域が配線可能領域として探索される。
【0072】
配線間距離算出手段40dは、配線可能領域探索手段40cにより配線可能領域が探索された場合、配線可能領域の間隔を算出する。例えば、下層配線93b,93c間の間隔がLと算出される。更に配線間距離算出手段40dは、算出された間隔Lを用いて、配線可能領域に上層電源配線91及び上層接地配線92を強化するためのキャパシタセルの追加可能な個数を算出する。キャパシタセルの個数は、キャパシタセルの個数をn(整数)、キャパシタセルの紙面に向かって左右方向の幅をL、最小間隔をSminとして、以下の式
=(L−2Smin)/L ・・・・・(1)
により算出できる。キャパシタセルの種類は適宜選択され、それに伴いキャパシタセルの幅Lも適宜選ばれる。
【0073】
キャパシタ追加手段40eは、図19(b)及び図20(a)に示すように、配線可能領域、即ち下層配線93b,93c間に、算出された個数のキャパシタセル95,96及び、キャパシタセル95,96とコンタクトコンタクト101a〜101n,102a〜102n,103a〜103n,104a〜104nを介してそれぞれ接続された下層電源配線97a〜97c,98a〜98cを追加する。図20(a)に示すように、キャパシタセル95は、基板99と下層電源配線97a〜97cとの間に配置された上側電極95aと、基板99内部に設けられた下側電極(拡散層)95bとで構成される。この上側電極95aがコンタクト102a〜102nを介して下層電源配線97bと接続され,下側電極95bがコンタクト101a〜101nをそれぞれ介して下層電源配線97a,97cと接続される。キャパシタセル96も、キャパシタセル95と同様の構成である。キャパシタ追加手段40eは更に、図19(c)及び図20(b)に示すように、上層電源配線97a〜97c,98a〜98cと、上層電源配線91及び上層接地配線92とをそれぞれ接続する新たなビア(強化ビア)105a〜105n,106a〜106n,107a〜107n,108a〜108nを追加する。
【0074】
図18に示したプログラム記憶装置3zは、1次設計により自動配線された下層電源配線及び、平面パターンとして見たときに下層電源配線の一部と重なる領域を有する上層電源配線91,92とを含む、多層の電源配線を抽出させる命令と、上層電源配線91,92に接続するキャパシタセル95,96の追加等により電源配線強化処理を行わせる命令等を図18に示した設計修正装置に実行させるための設計修正プログラムを保存する。他の構成は、図1に示した設計修正装置と実質的に同様であるので、重複した説明を省略する。
【0075】
以下において、本発明の第4の実施の形態に係る設計修正方法を、図18〜図21を用いて説明する。
【0076】
(イ)図21のステップS410において、図18に示す電源配線抽出手段40aは、図19に示すように、上層電源配線91及び上層接地配線92及び、下層配線93a〜93dを含む設計データを抽出する。
【0077】
(ロ)ステップS420において、並走判別手段40bは、上層電源配線91及び上層接地配線92が平行に走行する領域の有無を判別する。上層電源配線91及び上層接地配線92が平行に走行している領域が有ると判別された場合、ステップS430に進む。一方、上層電源配線91及び上層接地配線92が平行に走行する領域が無いと判別された場合、処理を終了する。
【0078】
(ハ)ステップS430において、配線可能領域探索手段40cは、上層電源配線91及び上層接地配線92が平行に走行する領域と異なる配線層(下層)の配線可能領域を探索する。配線可能領域として、例えば下層配線93b,93cの間の領域が探索された場合、ステップS440に進む。一方、配線可能領域が無い場合、処理を終了する。
【0079】
(ニ)ステップS440において、配線間距離算出手段40dは、配線可能領域、例えば下層配線93b,93cの間の領域の間隔Lを算出する。そして、配線間距離算出手段40dは、算出した間隔L及び式(1)を用いて、下層配線93b,93cの間に配置可能なキャパシタセルの個数nを求める。
【0080】
(ホ)ステップS450において、キャパシタセルの個数nが1以上であれば、キャパシタ追加手段40eは、図19(b)及び図20(a)に示すように、下層配線93b,93cの間の配線可能領域にキャパシタセル95,96及び、キャパシタセル95,96とコンタクト101a〜101n,102a〜102n,103a〜103n,104a〜104nを介して接続された下層電源配線97a〜97c,98a〜98cを追加する。その後、図19(c)に示すように、上層電源配線91及び上層接地配線92と、下層電源配線97a〜97cとを強化ビア105a〜105n,106a〜106n,107a〜107n,108a〜108nで接続する。
【0081】
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態によれば、1次設計により自動配線された多層の電源配線に対して、2次設計としての電源配線強化処理強化処理を自動で行うことができるので、2次設計に要する時間を短縮できる。また、上層電源配線91とキャパシタセル95,96と強化ビア105a〜105n,107a〜107nを用いて接続すること等により、電源電圧を安定して供給できる。なお、本発明の第4の実施の形態において、キャパシタセル95,96は形状や大きさが異なるものをあらかじめ複数作製しておき、適宜最適なキャパシタセルを選択することもできる。
【0082】
(その他の実施の形態)
本発明は、第1〜第4の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0083】
例えば、本発明の第1〜第4の実施の形態において説明した上層電源配線と下層電源配線は、互いに逆の配線層に配置されていても良い。また、下層電源配線が配置された配線層の下に異なる配線層が更に有っても良い。
【0084】
また、図17に示したステップS310〜S330が、p型及びn型拡散領域73a,73bを抽出した後、抽出されたp型及びn型拡散領域73a,73bに接続された下層及び上層電源配線71a,71b,72a,72bを抽出する順番を示したが、まず下層及び上層電源配線71a,71b,72a,72bを抽出した後、抽出された下層及び上層電源配線71a,71b,72a,72bに接続されたp型及びn型拡散領域73a,73bを抽出しても良い。
【0085】
このような、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論であり、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、設計時間を短縮できる設計修正装置、設計修正方法及び設計修正プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る設計修正装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る設計修正方法を説明するための平面図(その1)である。図2(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る設計修正方法を説明するための平面図(その2)である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る設計修正方法を説明するための平面工程図(その1)である。
【図4】図4(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る設計修正方法を説明するための断面図(図3(a)のI−I方向の断面図)である。図4(b)は、本発明の第1の実施の形態に係る設計修正方法を説明する断面図(図3(c)のI−I方向の断面図)である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る設計修正方法を説明するための平面工程図(その2)である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る設計修正方法を説明するためのフローチャート図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る設計修正装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る設計修正方法を説明するための平面工程図(その1)である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る設計修正方法を説明するための平面工程図(その2)である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る設計修正方法を説明するための平面工程図(その3)である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る設計修正方法を説明するための平面工程図(その4)である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る設計修正方法を説明するためのフローチャート図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態に係る設計修正装置の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態に係る設計修正方法を説明するための平面図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態に係る設計修正方法を説明するための平面工程図(その1)である。
【図16】本発明の第3の実施の形態に係る設計修正方法を説明するための平面工程図(その2)である。
【図17】本発明の第3の実施の形態に係る設計修正方法を説明するためのフローチャート図である。
【図18】本発明の第4の実施の形態に係る設計修正装置の構成を示すブロック図である。
【図19】本発明の第4の実施の形態に係る設計修正方法を説明するための平面図である。
【図20】図20(a)は、本発明の第4の実施の形態に係る設計修正方法を説明するための断面図(図19の(b)のI−I方向の断面図)である。図20(b)は、本発明の第4の実施の形態に係る設計修正方法を説明するための断面図(図19の(c)のI−I方向の断面図)である。
【図21】本発明の第4の実施の形態に係る設計修正方法を説明するためのフローチャート図である。
【図22】図22(a)は、本発明の第3の実施の形態に係る設計修正方法を説明するための断面図(図14のI−I方向の断面図)である。図22(b)は、本発明の第3の実施の形態に係る設計修正方法を説明する断面図(図16のI−I方向の断面図)である。
【符号の説明】
1,1x〜1z…CPU
2…主記憶装置
3,3x,3y,3z…プログラム記憶装置
4…補助記憶装置
5…入力装置
6…出力装置
7…設計データ記憶装置
10a…電源配線抽出手段
10b…セル抽出手段
10c…セル判別手段
10d…電源接続領域抽出手段
10e…通過判別手段
10f…周辺配線移動手段
10g…ビア領域追加手段
11…電源配線強化処理手段
20a…電源配線抽出手段
20b…ビア接続領域抽出手段
20c…分離手段
20e…周辺配線抽出手段
20f…周辺配線距離算出手段
20g…比較手段
20h…周辺配線移動手段
20i…配線幅拡大手段
20j…再配置手段
21…電源配線強化処理手段
30a…電源配線抽出手段
30b…拡散領域抽出手段
30c…ビア接続領域抽出手段
30d…導電型領域抽出手段
30e…ビア接続領域拡大手段
30f…下層電源配線追加手段
30g…配線可能領域探索手段
30h…ビア接続領域追加手段
31…電源配線強化処理手段
40a…電源配線抽出手段
40b…並走判別手段
40c…配線可能領域探索手段
40d…配線間距離算出手段
40e…キャパシタ追加手段
41…電源配線強化処理手段
41a〜41x…下層電源配線
42a〜42g,42h〜42n…コンタクト
44a〜44c…ビア(初期接続ビア)
44d〜44k…ビア(強化ビア)
46a…第1周辺配線
46b…第2周辺配線
47…拡散領域
48…ゲート配線
49…電源接続領域
50…基板
50a〜50c…セルブロック
51a…上層電源配線
51b…上層接地配線
51x〜51z…上層電源配線
52a…電源パッド
52b…接地パッド
54…ドレイン配線
55…p型トランジスタ
56a〜56x…セル
57…第1の絶縁層
58…第2の絶縁層
59a〜59x…下層接地配線
60,60a,61,61a…下層電源配線
62,62a,62b…上層電源配線
63a〜63d,64a〜64d…ビア(初期接続ビア)
63e〜63h,64e〜64h…ビア(強化ビア)
65a〜65d…ビア接続領域
66…第1周辺配線
67…第2周辺配線
68…第3周辺配線
69…第4周辺配線
70…基板
71a〜71d…下層電源配線
72a〜72d…上層電源配線
73a…p型拡散領域
73b…n型拡散領域
75a,75b…ビア接続領域
76a〜76d,77a〜77d…ビア(初期接続ビア)
76e〜76z,77e〜77z…ビア(強化ビア)
78a…n型MISトランジスタ
78b,78c…p型MISトランジスタ
79a…p型領域(導電型領域)
79b…n型領域(導電型領域)
80a…n型拡散領域
80b,80c…p型拡散領域
81a〜81p,83a〜83l,84a〜84p…コンタクト
82a,82b…ゲート配線
85a〜85l,86a〜86p…コンタクト
87a〜87x…ビア(強化ビア)
88a,88b…ビア接続領域
89a〜89c…ドレイン配線
90a〜90u…ビア(強化ビア)
91…上層電源配線
92…上層接地配線
93a〜93d…下層配線
95,96…キャパシタセル
95a…上側電極
95b…下側電極(拡散層)
97a〜97c…下層電源配線
98a〜98c…上層電源配線
99…基板
101a〜101n…コンタクト
102a〜102n…コンタクト
103a〜103n…コンタクト
104a〜104n…コンタクト
105a〜105n…ビア(強化ビア)
106a〜106n…ビア(強化ビア)
107a〜107n…ビア(強化ビア)
108a〜108n…ビア(強化ビア)

Claims (10)

  1. 1次設計により自動配線された下層電源配線及び、平面パターンとして見たときに前記下層電源配線の一部と重なる領域を有する上層電源配線を含む、多層の電源配線を抽出する電源配線抽出手段と、
    少なくとも前記下層電源配線と前記上層電源配線とを接続する強化ビアの追加、前記上層電源配線の幅の拡大及び、前記上層電源配線に接続するキャパシタセルの追加のいずれかにより電源配線強化処理を行う電源配線強化処理手段
    とを備えることを特徴とする設計修正装置。
  2. 前記下層電源配線とそれぞれ接続された複数のセルを抽出するセル抽出手段と、
    前記複数のセルのうち、前記電源配線強化処理を要するセルを判別するセル判別手段
    とを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の設計修正装置。
  3. 1次設計により自動配線された下層電源配線及び、平面パターンとして見たときに前記下層電源配線の一部と重なる領域を有する上層電源配線を含む、多層の電源配線を抽出するステップと、
    少なくとも前記下層電源配線と前記上層電源配線とを接続する強化ビアの追加、前記上層電源配線の幅の拡大及び、前記上層電源配線に接続するキャパシタセルの追加のいずれかにより電源配線強化処理を行うステップ
    とを含むことを特徴とする設計修正方法。
  4. 前記下層電源配線とそれぞれ接続された複数のセルを抽出するステップと、
    前記複数のセルのうち、前記電源配線強化処理を要するセルを判別するステップ
    とを更に含むことを特徴とする請求項3に記載の設計修正方法。
  5. 前記強化ビアの追加は、前記判別されたセルに接続された前記下層電源配線と重なるように、前記上層電源配線の一部を延伸させる手順を含むことを特徴とする請求項4に記載の設計修正方法。
  6. 前記下層電源配線と前記上層電源配線とを予め接続する初期接続ビアと、前記上層電源配線及び前記下層電源配線のそれぞれ前記初期接続ビアで接続された領域とをビア接続領域として抽出するステップと、
    前記抽出されたビア接続領域を削除して、前記上層電源配線及び前記下層電源配線とを分離するステップとを更に有し、
    前記電源配線強化処理を行うステップは、分離した前記上層電源配線の幅を拡大する
    ことを特徴とする請求項3に記載の設計修正方法。
  7. 前記上層電源配線と同一配線層で平行に走行する第1周辺配線が有る場合、前記電源配線強化処理を行うステップは、
    前記第1周辺配線を前記上層電源配線から離れる方向に移動する手順と、
    前記上層電源配線の幅を前記第1周辺配線との間隔が最小間隔となるように拡大する手順
    とを含むことを特徴とする請求項3又は6に記載の設計修正方法。
  8. 前記強化ビアの追加は、
    前記下層電源配線上に、前記上層電源配線と同一配線層の配線可能領域を探索する手順と、
    前記配線可能領域に前記強化ビアで接続されるべき新たな上層電源配線を追加する手順
    とを含むことを特徴とする請求項3に記載の設計修正方法。
  9. 前記強化ビアの追加は、
    前記上層電源配線と、前記上層電源配線と同一配線層に配置された上層接地配線とが隣接して走行する領域の有無を判別する手順と、
    前記走行する領域が有る場合、前記走行する領域上に、前記下層電源配線と異なる配線層の配線可能領域を探索する手順と、
    前記配線可能領域に、前記キャパシタセル及び、該キャパシタセルと接続された、前記強化ビアで接続されるべき新たな下層電源配線を追加する手順
    とを含むことを特徴とする請求項3に記載の設計修正方法。
  10. 1次設計により自動配線された下層電源配線及び、平面パターンとして見たときに前記下層電源配線の一部と重なる領域を有する上層電源配線とを含む、多層の電源配線を抽出させる命令と、
    少なくとも前記下層電源配線と前記上層電源配線とを接続する強化ビアの追加、前記上層電源配線の幅の拡大及び、前記上層電源配線に接続するキャパシタセルの追加のいずれかにより電源配線強化処理を行わせる命令
    とを設計修正装置に実行させるための設計修正プログラム。
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JP2006041016A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電源配線構造、該電源配線構造を備えた半導体集積回路、電源配線方法ならびに該電源配線方法を用いる半導体集積回路設計方法
JP2006164267A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Internatl Business Mach Corp <Ibm> セラミック集積回路パッケージにおいて電力分配システムを機能強化するための方法、装置、およびコンピュータ・プログラム

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