JP2004281404A - 電気カプラ - Google Patents

Abstract

【課題】多数のネットワークデバイスをスイッチングデバイス又はスイッチング機器に接続することを容易にする電気カプラの提供。
【解決手段】電気カプラ１００は、少なくとも１個のリセプタクルジャック１５４からなる第１ハウジング１０４と、第２ハウジング１０２とを有する。第２ハウジング１０２は、第１ハウジング１０４に結合され、リセプタクルジャック１５４に対応する少なくとも１対のリセプタクルジャック１１８，１２０を有する。第１及び第２ハウジング１０４，１０２の間には分配組立体１８０が延びる。分配組立体１８０は、各リセプタクルジャック１１８，１２０，１５４内に配置された複数のコンタクト１２６，１６０を有する。分配組立体１８０は、リセプタクルジャック１５４への入力信号を各リセプタクルジャック１１８，１２０に分配する。第１及び第２ハウジング１０４，１０２の一方はカプラ１００をパネルに実装するよう構成される。
【選択図】図４

Description

本発明は電気コネクタに関し、より詳細には、入力リセプタクルジャックへの入力信号を、１対の出力リセプタクルジャックに分配できる電気カプラに関する。

音声及びデータ通信システムにおける複雑さが増大したネットワーク接続されたデバイスの数の増加により、デバイスのネットワークの相互接続にいくつかの課題を与えている。特に、多数のスイッチングデバイス及びスイッチング機器はネットワークの動作を促進し、多数のネットワークデバイスをスイッチングデバイスに接続することは問題をはらんでいる。スイッチングデバイス及びスイッチング機器は所定数の接続をするよう構成されるのが代表的であるが、接続用のスイッチング機器の能力が制限されることに直面した。より能力の大きいスイッチングデバイスを使用することができるが、能力は低いものの機能的なスイッチングデバイスを新たなスイッチング機器に置換することは、費用がかかる解決法である。ネットワーク内にあるスイッチングデバイスの数を考慮すると、スイッチング機器を置換することは実現可能な選択肢ではない。
実開昭６２−５８９４５号公報

既存の機器にとってさえ、スイッチングデバイス及び機器に近接した領域の物理的空間が制限されているため、多数のネットワークデバイスをスイッチに接続することは困難である。また、接続点の数が増加すると、接続点に関連したケーブルの収容が、スイッチの近傍ではやり繰りできなくなる。特に、高速データ伝送システムにおいて、これらの問題は深刻である。

いくつかのシステムでは、２つの高速データアプリケーションを単一のケーブルで結合するためにカプラが使用されてきた。カプラは、単一のカードエッジコネクタに接続された２連リセプタクルジャックを有する。カードエッジコネクタはアウトレットに挿入され、アウトレットはケーブルに連結される。各リセプタクルジャックに接続されると、高速データアプリケーションを実行する２つのネットワーク接続されたデバイス（例えばラップトップ型パーソナルコンピュータ）を、「シース共有（shared-sheath）」用途と称されることがある単一ケーブルにより支持することができる。シース共有用途はネットワーク内のケーブルの数を減少させるのには効果的かもしれないが、既知のスイッチングデバイスに多数の接続点数を提供することは問題をはらんだままである。

本発明の典型的な一実施形態によれば、電気カプラは、少なくとも１個のリセプタクルジャックからなる第１ハウジングを有する。第２ハウジングは第１ハウジングに結合され、第２ハウジングは、少なくとも１個のリセプタクルジャックに対応する少なくとも１対のリセプタクルジャックを有する。第１及び第２ハウジングの間には分配（splitter）組立体が延びており、分配組立体は、各リセプタクルジャック内に配置された複数のコンタクトを有する。

典型的な一実施形態において、分配組立体は、少なくとも１個のリセプタクルジャックへの入力信号をリセプタクルジャック対の各々に分配するよう構成された印刷回路基板を有する。リセプタクルジャックは、スイッチング機器及びネットワーク接続されたデバイスに接続及び取外し可能に接続するために、ＲＪ４５ジャックである。従って、２個のネットワークデバイスは、カプラを介してスイッチング機器に接続することができる。第１及び第２ハウジングの一方は、カプラをパネルに取り付けるよう構成される。複数のカプラは、使用の際、パネル組立体に取付け可能である。

本発明の別の典型的実施形態によれば、電気カプラが提供される。このカプラは、複数のコンタクトアレー及び各コンタクトアレーに配置された複数のコンタクトを有する分配組立体からなる。コンタクトアレーは、入力コンタクトアレーと、第１及び第２出力コンタクトアレーを有する。入力コンタクトアレーのコンタクトの一部は第１出力コンタクトアレーのコンタクトの一部に結合され、入力コンタクトアレーのコンタクトの一部は第２出力コンタクトアレーのコンタクトの一部に結合される。第１ジャック嵌合部は入力コンタクトアレーを受容し、第２ジャック嵌合部は第１及び第２出力コンタクトアレーを受容する。

図１は、本発明の典型的一実施形態に従って形成された電気カプラ１００を前方から見た斜視図である。以下に詳細に説明されるように、カプラ１００は、既存のスイッチングデバイス及び機器と拡張接続することができる。カプラ１００は特に高速データ伝送システムに適合するが、カプラ１００の利便及び利点は他の用途でも同様に得ることができることを認識されたい。従って、以下の説明は例示のみを目的としており、本発明を特定の最終使用用途に限定することを意図したものではない。

カプラ１００は、前側ハウジング１０２及び後側ハウジング１０４を有する。前側ハウジング１０２は、公知の加工及び技法に従って公知のプラスチック材料で作られ、図示の実施形態ではほぼ矩形である。このため、前側ハウジング１０２は、上壁１０６、下壁１０８、上壁１０６及び下壁１０８間を延びる側壁１１０，１１２、及びジャック嵌合部１１６を画定する前壁１１４を有する。ジャック嵌合部１１６は、互いに並置されて水平方向に整列した１対のリセプタクルジャック１１８，１２０を有する。リセプタクルジャック１１８，１２０は、前壁１１４から内方に延び、ケーブル（図示せず）に結合された公知の相手プラグコネクタ（図示せず）を受容するよう構成されている。リセプタクルジャック１１８，１２０は各々、その一側に沿った溝１２２，１２４を有する。溝１２２，１２４は、プラグコネクタの前端から延びる可撓性突起を受容するよう構成される。プラグがリセプタクルに挿入されると、突起がプラグを各リセプタクルジャック１１８，１２０内に保持する。

ケーブルは、別の実施形態ではシールドされてもシールドされなくてもよい光ファイバ又は銅製である複数の信号ワイヤを含む。ケーブル内の信号ワイヤは、関連するプラグが接続されると、各リセプタクルジャック１１８，１２０内のコンタクト１２６に結合される。典型的実施形態において、ケーブルは８本の信号ワイヤを有し、各々の信号ワイヤは１個のコンタクト１２６に結合される。さらに、８本の信号ワイヤは、リセプタクルジャック１１８，１２０のコンタクト対１２６に対応する４対に配列される。しかし、より多いか少ない信号ワイヤ及び信号対を有するケーブルも、リセプタクルジャック内のコンタクト１２６に適当な変更を加えると本発明の別の実施形態で使用可能であることを認識されたい。一実施形態において、リセプタクルジャック１１８，１２０は公知のプラグコネクタと嵌合するよう構成された公知のＲＪ４５ジャックであるが、公知の種々のリセプタクル及びプラグも本発明の種々の実施形態で使用できることを理解されたい。

前側ハウジング１０２の上壁１０６は、互いにほぼ平行に延びて間にスロット１３２を画定する突条１２８，１３０を有する。図示の実施形態において突条１２８，１３０は断面が実質的に三角形であるが、本発明の別の実施形態では他の形状及び構成の突条を使用することができることを理解されたい。前側ハウジング１０２の下壁１０８は、段状輪郭と、この段状輪郭から延びる弾性ラッチ部材１３４を有する。ラッチ部材１３４は下壁１０８の下を延びており、上壁１０６にほぼ平行に延びる平坦本体部１３５を有する。ラッチ部材１３４の本体部１３５は、本体部１３５から外方且つ下方に延びる突条１３６，１３８を有する。ラッチ部材１３４の突条１３６，１３８は互いに対向して配置され、それらの間にスロット１４０を形成する。上壁１０６の突条１２８，１３０と同様に、ラッチ部材の突条１３６，１３８は断面が実質的に三角形であるが、別の実施形態では異なる形状の突条であってもよいことを理解されたい。さらに、突条１２８，１３０，１３６，１３８は、本発明の別の実施形態では互いに類似形状を有する必要がないと考えられる。

上壁１０６のスロット１３２及びラッチ部材１３４のスロット１４０は互いにほぼ整合しているので、前側ハウジング１０２は、使用時にパネル（図１に図示せず）に支持されることが可能である。下壁１０８の段状輪郭は、下壁１０８から延びるラッチ部材１３４の端部１４２の付近にラッチ部材１３４が回動するための隙間を与える。カプラ１００のパネルへの取付けについては後述する。

図２は、ジャック嵌合部１１６とは反対側の前側ハウジング１０２から延びる後側ハウジング１０４を示す。後側ハウジング１０４は公知のプラスチック材料で作られ、キャップ部１５０及びジャック嵌合部１５２を有する。キャップ部１５０は前側ハウジング１０２の後端を取り囲み、ジャック嵌合部１５２はキャップ部１５０から外方に延びる。ジャック嵌合部１５２は、キャップ部１５０のほぼ中心に位置すると共に前側ハウジング１０２のジャック嵌合部１１６から１８０°の方向を向くリセプタクルジャック１５４を有する。すなわち、前側ハウジング１０２は前方を向くリセプタクルジャック１１８，１２０（図１参照）を有する一方、後側ハウジング１０４は後方を向くリセプタクルジャック１５４を有する。前側ハウジング１０２及び後側ハウジング１０４のリセプタクルジャックが互いに逆向きであることが有利であると考えられるが、本発明の別の実施形態では、前側ハウジング１０２及び後側ハウジング１０４のリセプタクルジャックが互いに対してその他の方向を向いてもよいことが理解されよう。

後側ハウジング１０４のリセプタクルジャック１５４は、ジャック嵌合部１５２から内方に延びており、ケーブル（図示せず）に結合された公知の相手プラグコネクタ（図示せず）を受容するよう構成される。リセプタクルジャック１５４はその一側に沿って溝１５６を有し、溝１５６は、リセプタクル内に挿入されるプラグコネクタ（図示せず）の前端から延びる可撓性突起を受容するよう構成され、プラグコネクタをリセプタクルジャック１５４に保持する。

図３は、後側ハウジング１０４のリセプタクルジャック１５４内に配置されたコンタクト１６０を示す。コンタクト１６０は、プラグコネクタに結合されたケーブルの信号ワイヤと電気的に接続する。異なる実施形態において、ケーブルは、シールドされてもシールドされなくてもよく、光ファイバ又は銅製である。ケーブル内の信号ワイヤは、プラグがリセプタクルジャック１５４に接続される際に、リセプタクルジャック１５４内のコンタクト１６０に結合される。典型的な一実施形態において、ケーブルは８本の信号ワイヤを有し、各信号ワイヤは１本のコンタクト１６０に結合される。さらに、８本の信号ワイヤは、コンタクト１６０対に対応する４対に配列される。本発明の別の実施形態において、リセプタクルジャック１５４内のコンタクト１６０に適当な変更を加えることで、より多い数又はより少ない数の信号ワイヤ及びワイヤ対を有するケーブルが使用できることが認められる。一実施形態において、リセプタクルジャック１５４は公知のプラグコネクタと嵌合するよう構成された公知のＲＪ４５ジャックであるが、本発明の種々の実施形態において公知の種々のリセプタクル及びプラグが使用可能であることが理解される。

ケーブルが後側ハウジング１０４のリセプタクルジャック１５４に結合されると、コンタクト１６０により受信された入力信号は、前側ハウジング１０２のリセプタクルジャック１１８，１２０（図１参照）に分配される。このため、リセプタクルジャック１５４がスイッチングデバイス又はスイッチング機器（図示せず）に即したケーブルに結合されると、２個のネットワークデバイスが前側ハウジング１０２のリセプタクルジャック１１８，１２０にそれぞれ接続可能である。こうして、リセプタクルジャック１５４を介して１ケーブルがスイッチングデバイスに結合されると、２個のネットワークデバイスがリセプタクルジャック１１８，１２０を介してカプラ１００からの出力を切り換えることができるので、スイッチングデバイス又はスイッチング機器に対する潜在的な接続数が増大する。さらに、スイッチングデバイス又はスイッチング機器から離れた位置でカプラ１００に接続されるので、比較的空間が小さい場合、ケーブルプラグコネクタへのアクセス容易性を改善し、スイッチングデバイス又はスイッチング機器への接続の込み具合を軽減する。

また、図３に示されるように、前側ハウジング１０２の下壁１０８に取り付けられたラッチ部材１３４は、前側ハウジング１０２の縦方向に延びる。突条１３８はほぼ硬く、ラッチ部材１３４の幅方向に延びるのに対し、突条１３６は、突条１３６，１３８間を延びるスロット１４０を露出する隙間１６２を有する。これら隙間１６２は、後述するようにパネルに対するカプラ１００の取付けを容易にする。

図４及び図５は、前側ハウジング１０２及び後側ハウジング１０４間を延びる分配組立体１８０を示す。分配組立体１８０は、印刷回路基板１８２、印刷回路基板１８２の一側から延びる後側コンタクトアレー１８４、後側コンタクトアレー１８４とは反対側の印刷回路基板１８２の他側から延びる１対の前側コンタクトアレー１８６，１８８を有する。コンタクトアレー１８４，１８６，１８８は、印刷回路基板１８２にほぼ直交して延びており、後側ハウジング１０４及び前側ハウジング１０２の後側及び前側ジャックの各コンタクト１６０，１２６をそれぞれ保持する。コンタクト１２６，１６０は印刷回路基板１８２上の導電パターンに結合される。導電パターンは、例えば後側ハウジング１０４のリセプタクルジャック１５４への４対のコンタクト入力信号を、前側ハウジングの各リセプタクルジャック１１８，１２０の２対のコンタクト出力信号に分配する。さらに、典型的な一実施形態において、印刷回路基板１８２は、当業者であれば理解するように、ブースト信号強度、減衰ノイズ等の所望の入力信号を処理する公知の部品を有する。

コンタクトアレー１８４，１８６，１８８は、プラスチック等の絶縁材料で作られ、前側ハウジング１０２及び後側ハウジング１０４の各キャビティに受容され保持される形状及び寸法に設定される。カプラ１００が組み立てられる際、コンタクト１６０，１２６は、後側ハウジング１０４及び前側ハウジング１０２のリセプタクルジャック内にそれぞれ配置される。

図６は、コンタクトアレー１８６，１８８上に配置されたコンタクト１２６を示す分配組立体１８０の拡大図である。コンタクト１２６は、コンタクトアレー１８６，１８８の前方端に沿って縦方向に延びるスロット２００内に配置された丸められた末端を有する。各コンタクト１２６は、スルーホール接続により反対側の他端が印刷回路基板に接続され、印刷回路基板１８２の回路に電気的に接続する。丸められた端部及び接続部の中間で、コンタクト１２６のうち選択されたコンタクト対が、信号伝送の強化及びノイズ低減のために互いに交差する。コンタクト１６０は、コンタクト１２６がコンタクトアレー１８６，１８８上に配列されているように、コンタクトアレー１８４上に同様に配列される。

図６に示されるように、コンタクト１２６，１６０は、印刷回路基板１８２の各側にあり互いに逆向きである。換言すると、コンタクト１２６は前側コンタクトアレー１８６，１８８の上面で延びるが、コンタクト１６０は後側コンタクトアレー１８４の下面で延びる。別の方法で表わすと、コンタクト１２６が前側ハウジング１０２のリセプタクルジャック１１８，１２０の下側に配置されると、コンタクト１６０は後側ハウジング１０４のリセプタクルジャック１５４の上側に配置される。従って、リセプタクルジャック１１８，１２０は、リセプタクルジャック１５４に対して反転されている。

図７は、パネル組立体２２２及び複数のカプラ１００を有するカプラシステム２２０の分解図である。パネル組立体２２２は平坦な前側パネル２２４を有し、前側パネル２２４はパネルを貫通する開口すなわち切欠２２６を有する。フレーム２２８が、前側パネル２２４から内方に延びて開口２２６を取り囲む。フレーム２２８は、カプラ１００を受容するリセプタクルを画定する下壁２３０、上壁２３２、側壁２３４，２３６を有する。シェルフ２３８が、上壁２３２から離隔して開口２２６の上端を横切って延びる。シェルフ２３８は、カプラ１００の各上壁１０６のスロット１３２（図１参照）と係合する一側に突条２４０を有する。フレーム２２８の下壁２３０は、後方に延び外方に延びる指部２４２を有する。指部２４２は、カプラ１００の下壁１０８のラッチ部材１３４の突条１３６（図３参照）の隙間１６２（図３参照）に受容される。

図８は、平坦なパネルの開口２２６に受容されるカプラ１００のジャック嵌合部１１６を示す。シェルフ２３８の突条２４０（図７参照）は、各カプラ１００の上壁１０６（図１及び図７参照）のスロット１３２（図１参照）内に配置される。各カプラ１００のラッチ部材１３４はフレーム２２８の指部２４２に係止する。指部２４２は、各カプラ１００のラッチ部材１３４を撓め、ラッチ部材１３４を各カプラ１００の下壁１０８に向かって下方に回動させる。ラッチ部材１３４の撓みは、フレーム２２８に対してカプラ１００を保持する偏倚力を提供する。上壁１０６のスロット１３２及び各カプラ１００の下壁１０８のラッチ部材１３４により、カプラ１００は、パネル組立体２２２の上下に支持され、カプラ１００をしっかりと実装する。

パネル組立体２２２はスイッチングデバイスから離れた位置に配置できるので、カプラ１００はスイッチングデバイスに接続するために便利な位置に実装できる。リセプタクルジャック１１８，１２０，１５４への挿入可能な接続はカプラ１００の取付けを簡単にするが、カプラ１００は、スイッチングデバイスから利用できる接続数を２倍にする。

図９ないし図１１は、前側ハウジング２５２及び後側ハウジング２５４を有するカプラ２５０の別の実施形態を示す。前側ハウジング２５２は、ジャック嵌合部２５６内で互いに垂直方向に配列された１対のリセプタクルジャック２５８，２６０を有するジャック嵌合部２５６からなる。突条２６２，２６４は、前側ハウジングの上壁２６６内に形成され、図７及び図８に示されるパネル組立体２２２等のパネル組立体内にカプラ２５０を支持するためのスロット２６８を画定する。

前側ハウジング２５２内の各リセプタクルジャック２５８，２６０は一側に沿って溝２７０，２７２を有し、溝２７０，２７２は、プラグコネクタ（図示せず）の前端から延びる各可撓性突起を受容するよう構成される。プラグがリセプタクル内に挿入されると、突起は各リセプタクルジャック２５８，２６０内にプラグを保持する。コンタクト２７４は、各リセプタクルジャック２５８，２６０内に配置される。リセプタクルジャック２５８，２６０は互いに対して反転しているので、コンタクト２７４は分配組立体２８０のコンタクトアレー２７６，２７８（図１１参照）において逆向きになる。コンタクトアレー２７６，２７８は、コンタクト２７４を受容し、前側ハウジング２５２のリセプタクル内に嵌まり、リセプタクルジャック２５８，２６０を完成する。

後側ハウジング２５４は、ハウジング２５４内に形成された単一のリセプタクルジャック２７９を有する。リセプタクルジャック２７９は、前側ハウジング２５２のリセプタクルジャック２５８，２６０とは反対側に向く。このため、リセプタクルジャック２５８，２６０は前方を向くが、リセプタクルジャック２７９は後方であるリセプタクルジャック２５８，２６０から１８０°の方向を向く。後側ハウジング２５４のリセプタクルジャック２７９は、ジャック２７９内にコンタクト２８２を有し、コンタクトアレー２８４に配列され、スイッチング機器に接続されたケーブルのプラグコネクタと電気的に接続する。印刷回路基板２８１（図１１参照）は回路パターンを有し、コンタクト２８２を前側ハウジング２５２のリセプタクルジャック２５８，２６０のコンタクト２７４に接続する。印刷回路基板２８１は、リセプタクルジャック２７９からの信号をリセプタクルジャック２５８，２６０に分配するよう構成され、所望の信号を補償する。

複数のカプラ２５０は、上述とほぼ同様な方法でパネル組立体に実装可能である。カプラ２５０は、上述したカプラ１００と同じ利便及び利点を提供する。

例示した各実施形態において、カプラ１００及びカプラ２５０は、２個のリセプタクルジャックを有する前側ジャック嵌合部と、１個のリセプタクルジャックを有する後側ジャック嵌合部とを有する。しかし、さらに別の実施形態において、後側ハウジング内に２個以上のリセプタクルジャックを設け、後側ハウジングの各リセプタクルジャックは前側ハウジングの１対のリセプタクルジャックに対応してもよいことが理解される。例えば、後側ハウジングに２個のリセプタクルジャックを設け、前側ハウジングに４個のリセプタクルジャック（すなわち、後側ハウジングの各リセプタクルジャックに対して２個のリセプタクルジャック）を設けてもよい。別の例として、３個のリセプタクルジャックを後側ハウジングに設け、６個のリセプタクルジャックを前側ハウジングに設けてもよい。リセプタクルジャックは実際にはいかなる方向性をもって設けることもでき、例示の実施形態の整列した水平列又は垂直列には限定されない。

既存のスイッチング機器にネットワーク接続されたデバイスの接続を便利に提供する本発明の汎用性が明らかであると考えられる。本発明の比較的低コストのカプラは、上述したネットワーク接続に対して実践的で経済的な解決法を提供する。

種々の特定実施形態を参照して本発明を説明したが、特許請求の範囲に記載された本発明の真髄及び範囲内で変形することが可能であることは当業者には理解されよう。

本発明の一実施形態に従った電気カプラを前方から見た斜視図である。 図１のカプラを上方且つ後方から見た斜視図である。 図１のカプラを下方且つ後方から見た斜視図である。 図１のカプラを下方且つ後方から見た分解斜視図である。 図１のカプラを上方且つ前方から見た分解斜視図である。 図１のカプラ用の分配組立体を前方から見た斜視図である。 図１のカプラを使用するカプラシステムの分解斜視図である。 図７のシステムの斜視図である。 本発明の別の実施形態に従って形成されたカプラを上方且つ前方からから見た斜視図である。 図９のカプラを上方且つ後方から見た斜視図である。 図９のカプラを前方から見た分解斜視図である。

符号の説明

１００，２５０ カプラ
１０２，２５２ 前側ハウジング（第２ハウジング）
１０４，２５４ 後側ハウジング（第１ハウジング）
１１６，１５２，２５６ ジャック嵌合部
１１８，１２０，１５４，２５８，２６０，２７９ リセプタクルジャック
１２６，１６０，２７４，２８２ コンタクト
１３４ ラッチ部材
１３６，１３８ 突条
１４０ スロット
１６２ 隙間
１８０，２８０ 分配組立体
１８２，２８１ 印刷回路基板
１８４，１８６，１８８，２７６，２７８，２８４ コンタクトアレー

Claims (17)

1. 少なくとも１個のリセプタクルジャックを有する第１ハウジングと、
   該第１ハウジングに結合され、前記少なくとも１個のリセプタクルジャックに対応する少なくとも１対のリセプタクルジャックを有する第２ハウジングと、
   前記第１及び第２ハウジング間を延び、前記リセプタクルジャックの各々内に配置された複数のコンタクトを有する分配組立体と
   を具備することを特徴とする電気カプラ。
2. 前記分配組立体は、前記少なくとも１個のリセプタクルジャックへの入力信号を前記リセプタクルジャック対の各々に分配するよう構成された印刷回路基板を有することを特徴とする請求項１記載の電気カプラ。
3. 前記少なくとも１個のリセプタクルジャック及び前記リセプタクルジャック対は逆向きであることを特徴とする請求項１記載の電気カプラ。
4. 前記リセプタクルジャック対は並置されていることを特徴とする請求項１記載の電気カプラ。
5. 前記リセプタクルジャック対は互いに垂直方向に配列されていることを特徴とする請求項１記載の電気カプラ。
6. 前記少なくとも１個のリセプタクルジャックは、前記リセプタクルジャック対の少なくとも１個に対して反転していることを特徴とする請求項１記載の電気カプラ。
7. 前記リセプタクルジャック対は互いに反転していることを特徴とする請求項１記載の電気カプラ。
8. 前記第１及び第２ハウジングの少なくとも一方は、前記カプラをパネルに実装するよう構成されていることを特徴とする請求項１記載の電気カプラ。
9. 前記第１及び第２ハウジングの少なくとも一方は、回動可能に実装されたラッチ部材を具備し、
   該ラッチ部材は、前記ハウジングの一表面を横切って延びると共に間にスロットを画定する、対向する第１及び第２突条を有し、
   該突条の一方は、前記スロットを露出する隙間を有することを特徴とする請求項１記載の電気カプラ。
10. 複数のコンタクトアレー及び該コンタクトアレーの各々に配置された複数のコンタクトを有する分配組立体であって、前記コンタクトアレーは、入力コンタクトアレーと、第１及び第２出力コンタクトアレーとを有し、前記入力コンタクトアレーのコンタクトの一部は前記第１出力コンタクトアレーのコンタクトの一部に結合され、前記入力コンタクトアレーのコンタクトの一部は前記第２出力コンタクトアレーのコンタクトの一部に結合される分配組立体と、
    前記入力コンタクトアレーを受容する第１ジャック嵌合部と、
    前記第１及び第２出力コンタクトアレーを受容する第２ジャック嵌合部と
    を具備することを特徴とする電気カプラ。
11. 前記分配組立体は印刷回路基板を有し、
    前記入力コンタクトアレーは、前記印刷回路基板の一側から延びており、
    前記第１及び第２出力コンタクトアレーは、前記印刷回路基板の他側から延びていることを特徴とする請求項１０記載の電気カプラ。
12. 前記第１及び第２ジャック嵌合部は、互いからほぼ１８０°の方向を向いていることを特徴とする請求項１０記載の電気カプラ。
13. 前記第２ジャック嵌合部は、互いに水平方向に整列した１対のリセプタクルジャックを有することを特徴とする請求項１０記載の電気カプラ。
14. 前記第２ジャック嵌合部は、互いに垂直方向に整列した１対のリセプタクルジャックを有することを特徴とする請求項１０記載の電気カプラ。
15. 前記コンタクトアレーの少なくとも１つは、前記コンタクトアレーの他方に対して反転していることを特徴とする請求項１０記載の電気カプラ。
16. 前記第１及び第２出力アレーは、互いに対して反転していることを特徴とする請求項１０記載の電気カプラ。
17. 前記電気カプラは、前記第１及び第２ジャック嵌合部間を延びる一表面に回動可能に実装されたラッチ部材をさらに具備し、
    前記一表面は、前記ラッチ部材の撓みを許容する段状輪郭を有することを特徴とする請求項１０記載の電気カプラ。

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