JP2004280729A - 自動料金収受システム、プログラム、記録媒体および自動料金収受方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】テーマパークまたは動物放し飼いの動物園等のように自動車17に乗車している人数等に依存する料金収受を行なう施設であっても自動的に料金を収受することができる自動料金収受システム等を提供する。
【解決手段】乗員の乗車前の背景画像50を自動車17に設けられたカメラ15に撮像させ、乗車後の座席画像55をカメラ15に撮像させる。背景画像50と座席画像55との画像間差分を求め、当該差分から変化を検出することにより乗車物体の有無を検出する。乗車物体が検出された座席領域51等について連続画像を撮像して連続画像間の差分を求める。座席領域51等の連続画像間の差分について所望の閾値より高い変化が検出された場合、座席領域51等の乗車物体を動物体と判定する。動物体と判定された総数を通信端末22を介して自動料金収受装置18へ送信し、自動料金収受装置18は当該総数に応じて自動的に所定の料金の収受を行なう。
【選択図】 図1
【解決手段】乗員の乗車前の背景画像50を自動車17に設けられたカメラ15に撮像させ、乗車後の座席画像55をカメラ15に撮像させる。背景画像50と座席画像55との画像間差分を求め、当該差分から変化を検出することにより乗車物体の有無を検出する。乗車物体が検出された座席領域51等について連続画像を撮像して連続画像間の差分を求める。座席領域51等の連続画像間の差分について所望の閾値より高い変化が検出された場合、座席領域51等の乗車物体を動物体と判定する。動物体と判定された総数を通信端末22を介して自動料金収受装置18へ送信し、自動料金収受装置18は当該総数に応じて自動的に所定の料金の収受を行なう。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に対して料金の自動収受を行なう自動料金収受システム等に関し、特に車両に乗車している人数等に応じて料金の自動収受を行なう自動料金収受システム等に関する。
【0002】
【従来の技術】
【非特許文献1】新居宏壬、鷲野翔一編著、「ナビゲーションシステム」、139頁−140頁、2001年7月31日初版発行、山海堂。
【0003】
近年、有料道路等の料金所において車両を一旦停止することなく自動的に料金の収受を行う自動料金収受(Electronic Toll Collection : ETC)システムの運用が開始されている。非特許文献1に記載されているように、ETCシステムは車両と料金所との間で車種および進入位置情報等の通信を行って、料金を自動的に収受するシステムである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようにETCシステムにより有料道路等における自動料金収受システムは実現されているが、収受される料金は車種および進入位置情報等により決められるものである。しかし、テーマパーク等の車両入場口における料金所では、車種よりも乗車している人数により収受される料金が異なることが一般的である。特に、動物放し飼いの動物園では乗車してきた車両に乗ったまま園内へ入場することが多いため、普通は車両入場口の料金所において乗車している人数により料金を支払っている。さらに、人数だけではなく大人と小人とで収受される料金が異なることも多い。このためETCシステムをテーマパークまたは動物放し飼いの動物園等の乗車人数等に依存する料金収受に適用することは困難であるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上記問題を解決するためになされたものであり、テーマパークまたは動物放し飼いの動物園等のように、車両に乗車している人数等に依存する料金収受を行なう施設であっても自動的に料金を収受することができる自動料金収受システム等を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動料金収受システムは、車両と該車両に対して料金の自動収受を行なう自動料金収受装置とを有する自動料金収受システムであって、該車両は該車両に設けられた撮像装置の制御と該撮像装置により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するコンピュータを有しており、
前記車両のコンピュータは、
乗車前に、前記撮像装置に車両内の各座席領域の画像を背景画像として撮像させる背景撮像手段と、
乗車後に、前記撮像装置により車両内の各座席領域の画像を座席画像として撮像させる座席撮像手段と、
前記背景画像撮像手段で撮像した背景画像と前記座席撮像手段で撮像した座席画像との画像間差分を各座席領域毎に求める画像間差分手段と、
前記画像間差分手段で求められた画像間差分に基づき、各座席領域毎に乗車物体の有無を検出する乗車物体検出手段と、
前記乗車物体検出手段で乗車物体が有ると検出された座席領域に対し、前記撮像装置に該座席領域の連続画像を撮像させる座席連続撮像手段と、
前記座席連続撮像手段で撮像した座席領域の連続画像の画像間差分を該座席領域毎に求める連続画像間差分手段と、
前記連続画像間差分手段で求められた座席領域の画像間差分に基づき、該座席領域毎に乗車物体が動物体か否かを判定する動物体判定手段と、
前記動物体判定手段で動物体と判定された総数を、通信機能を有する通信端末を介して前記自動料金収受装置へ送信する送信手段とを備え、
前記自動料金収受装置は、前記送信手段で送信された動物体と判定された総数に基づき、前記車両に対して所定の料金の自動収受を行なうことを特徴とする。
【0007】
ここで、本発明の自動料金収受システムにおいて、前記車両は各座席毎に圧力を検出可能な圧力検出装置をさらに備え、
前記車両のコンピュータは、
前記動物体判定手段で乗車物体が動物体であると判定された座席領域について、前記圧力検出装置に圧力を連続して検出させる圧力検出手段と、
前記圧力検出手段で連続して検出された座席領域の圧力に基づき、該座席領域の圧力の時間的変化を求める圧力変化検出手段と、
前記圧力変化検出手段で求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部に記録された人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記動物体が人か動物かを判定する人判定手段とをさらに備え、
前記送信手段は、前記人判定手段で人と判定された総数を、前記通信端末を介して前記自動料金収受装置へ送信し、
前記自動料金収受装置は、前記送信手段で送信された人と判定された総数に基づき、前記車両に対して所定の料金の自動収受を行なうことができる。
【0008】
ここで、本発明の自動料金収受システムにおいて、
前記圧力パターン部は大人についての圧力の時間的変化パターンをさらに備え、前記人判定手段により前記動物体が人であると判定された場合、前記圧力変化検出手段で求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部に記録された大人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記人が大人か否かを判定する大人判定手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記大人判定手段で大人と判定された数と大人と判定されなかった数とを、前記通信端末を介して前記自動料金収受装置へ送信し、
前記自動料金収受装置は、前記送信手段で送信された大人と判定された数と大人と判定されなかった数とに基づき、前記車両に対して所定の料金の自動収受を行なうことができる。
【0009】
本発明のプログラムは、車両に設けられた撮像装置の制御と該撮像装置により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するプログラムであって、該車両は自動料金収受システムにより所定の料金を収受され、該プログラムは該車両のコンピュータにより実行されるものであり、該車両のコンピュータを、
乗車前に、前記撮像装置に車両内の各座席領域の画像を背景画像として撮像させる背景撮像手段、
乗車後に、前記撮像装置により車両内の各座席領域の画像を座席画像として撮像させる座席撮像手段、
前記背景画像撮像手段で撮像した背景画像と前記座席撮像手段で撮像した座席画像との画像間差分を各座席領域毎に求める画像間差分手段、
前記画像間差分手段で求められた画像間差分に基づき、各座席領域毎に乗車物体の有無を検出する乗車物体検出手段、
前記乗車物体検出手段で乗車物体が有ると検出された座席領域に対し、前記撮像装置に該座席領域の連続画像を撮像させる座席連続撮像手段、
前記座席連続撮像手段で撮像した座席領域の連続画像の画像間差分を該座席領域毎に求める連続画像間差分手段、
前記連続画像間差分手段で求められた座席領域の画像間差分に基づき、該座席領域毎に乗車物体が動物体か否かを判定する動物体判定手段、
前記動物体判定手段で動物体と判定された総数を、通信機能を有する通信端末を介して、該総数に基づき該車両に対して所定の料金の自動収受を行なう自動料金収受システムの自動料金収受装置へ送信する送信手段
として機能させるためのプログラムである。
【0010】
ここで、本発明のプログラムにおいて、該車両は各座席毎に圧力を検出可能な圧力検出装置をさらに備え、該プログラムは、
前記動物体判定手段で乗車物体が動物体であると判定された座席領域について、前記圧力検出装置に圧力を連続して検出させる圧力検出手段と、
前記圧力検出手段で連続して検出された座席領域の圧力に基づき、該座席領域の圧力の時間的変化を求める圧力変化検出手段と、
前記圧力変化検出手段で求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部に記録された記録された人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記動物体が人か動物かを判定する人判定手段とをさらに備え、
前記送信手段は、前記人判定手段で人と判定された総数を、前記通信端末を介して、該総数に基づき該車両に対して所定の料金の自動収受を行なう自動料金収受システムの自動料金収受装置へ送信することができる。
【0011】
ここで、本発明のプログラムにおいて、
前記圧力パターン部は大人についての圧力の時間的変化パターンをさらに備え、前記人判定手段により前記動物体が人であると判定された場合、前記圧力変化検出手段で求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め記録された大人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記人が大人か否かを判定する大人判定手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記大人判定手段で大人と判定された数と大人と判定されなかった数とを、前記通信端末を介して、該大人と判定された数と大人と判定されなかった数とに基づき該車両に対して所定の料金の自動収受を行なう自動料金収受システムの自動料金収受装置へ送信することができる。
【0012】
本発明のプログラムは、車両に設けられた撮像装置の制御と該撮像装置により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するプログラムであって、該プログラムは該車両のコンピュータにより実行されるものであり、該車両は各座席毎に圧力を検出可能な圧力検出装置を備えており、該車両のコンピュータを、
乗車前に、前記撮像装置に車両内の各座席領域の画像を背景画像として撮像させる背景撮像手段、
乗車後に、前記撮像装置により車両内の各座席領域の画像を座席画像として撮像させる座席撮像手段、
前記背景画像撮像手段で撮像した背景画像と前記座席撮像手段で撮像した座席画像との画像間差分を各座席領域毎に求める画像間差分手段、
前記画像間差分手段で求められた画像間差分に基づき、各座席領域毎に乗車物体の有無を検出する乗車物体検出手段、
前記乗車物体検出手段で乗車物体が有ると検出された座席領域に対し、前記撮像装置に該座席領域の連続画像を撮像させる座席連続撮像手段、
前記座席連続撮像手段で撮像した座席領域の連続画像の画像間差分を該座席領域毎に求める連続画像間差分手段、
前記連続画像間差分手段で求められた座席領域の画像間差分に基づき、該座席領域毎に乗車物体が動物体か否かを判定する動物体判定手段、
前記動物体判定手段で乗車物体が動物体であると判定された座席領域について、前記圧力検出装置に圧力を連続して検出させる圧力検出手段、
前記圧力検出手段で連続して検出された座席領域の圧力に基づき、該座席領域の圧力の時間的変化を求める圧力変化検出手段、
前記圧力変化検出手段で求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部に記録された人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記動物体が人か動物かを判定する人判定手段、
前記人判定手段により運転席に該当する座席領域について前記動物体が人であると判定された場合、
前記撮像装置に該人の顔画像を連続して撮像させる顔画像撮像手段、
前記顔画像撮像手段で連続して撮像した顔画像の画像間差分を求める顔画像間差分手段、
前記顔画像間差分手段で求められた顔画像の画像間差分に基づき、該人の目が所定の時間以上閉じているか否かを判定する目判定手段、
前記目判定手段により該人の目が所定の時間以上閉じていると判定された場合、警告出力部を介して所定の警告を出力する警告手段
として機能させるためのプログラムである。
【0013】
本発明の記録媒体は、本発明のプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【0014】
本発明の自動料金収受方法は、車両に乗車している動物体に応じて料金の自動収受を行なう自動料金収受方法であって、該車両に設けられた撮像装置の制御と該撮像装置により撮像された画像の処理とを含む処理を実行する該車両のコンピュータは、
乗車前に、前記撮像装置に車両内の各座席領域の画像を背景画像として撮像させる背景撮像ステップと、
乗車後に、前記撮像装置により車両内の各座席領域の画像を座席画像として撮像させる座席撮像ステップと、
前記背景画像撮像ステップで撮像した背景画像と前記座席撮像ステップで撮像した座席画像との画像間差分を各座席領域毎に求める画像間差分ステップと、
前記画像間差分ステップで求められた画像間差分に基づき、各座席領域毎に乗車物体の有無を検出する乗車物体検出ステップと、
前記乗車物体検出ステップで乗車物体が有ると検出された座席領域に対し、前記撮像装置に該座席領域の連続画像を撮像させる座席連続撮像ステップと、
前記座席連続撮像ステップで撮像した座席領域の連続画像の画像間差分を該座席領域毎に求める連続画像間差分ステップと、
前記連続画像間差分ステップで求められた座席領域の画像間差分に基づき、該座席領域毎に乗車物体が動物体か否かを判定する動物体判定ステップと、
前記動物体判定ステップで動物体と判定された総数を、通信機能を有する通信端末を介して、車両に対して料金の自動収受を行なう自動料金収受装置へ送信する送信ステップとを備え、
前記自動料金収受装置は、前記送信ステップで送信された動物体と判定された総数に基づき、前記車両に対して所定の料金の自動収受を行なう自動料金収受ステップと
を備えたことを特徴とする。
【0015】
ここで、本発明の自動料金収受方法において、前記車両は各座席毎に圧力を検出可能な圧力検出装置をさらに備え、
前記車両のコンピュータは、
前記動物体判定ステップで乗車物体が動物体であると判定された座席領域について、前記圧力検出装置に圧力を連続して検出させる圧力検出ステップと、
前記圧力検出ステップで連続して検出された座席領域の圧力に基づき、該座席領域の圧力の時間的変化を求める圧力変化検出ステップと、
前記圧力変化検出ステップで求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部に記録された人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記動物体が人か動物かを判定する人判定ステップとをさらに備え、
前記送信ステップは、前記人判定ステップで人と判定された総数を、前記通信端末を介して前記自動料金収受装置へ送信し、
前記自動料金収受ステップは、前記送信ステップで送信された人と判定された総数に基づき、前記車両に対して所定の料金の自動収受を行なうことができる。
【0016】
ここで、本発明の自動料金収受方法において、
前記圧力パターン部は大人についての圧力の時間的変化パターンをさらに備え、前記人判定ステップで前記動物体が人であると判定した場合、前記圧力変化検出ステップで求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部に記録された大人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記人が大人か否かを判定する大人判定ステップをさらに備え、
前記送信ステップは、前記大人判定ステップで大人と判定された数と大人と判定されなかった数とを、前記通信端末を介して前記自動料金収受装置へ送信し、
前記自動料金収受ステップは、前記送信ステップで送信された大人と判定された数と大人と判定されなかった数とに基づき、前記車両に対して所定の料金の自動収受を行なうことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における自動料金収受システム10aの概要を示す。図1において、符号17は自動料金収受システム10aにおける自動車(車両)、18は自動車17に対して料金の自動収受を行なう自動料金収受装置である。自動車17には360度スキャン可能なカメラ(撮像装置)15と、カメラ15の制御およびカメラ15により撮像された画像の処理を含む処理を実行するコンピュータ20とが設置されている。カメラ15は、例えばお椀型レンズを用いたり、あるいは凸面鏡の下にカメラを据付ける等により、全座席の映像を撮像することができるようになっている。図1ではカメラ15は自動車17内の天井中央部に設けられているが、全座席の映像を撮像できる位置であれば他の位置に設けてもよい。運転席5および助手席6をより明確に撮像するための反射鏡16を設けることもできる。自動車17には前部座席に運転席5および助手席6が設けられ、後部座席に座席7および8が設けられている。図1は自動車17の断面を示しているため、運転席5および助手席6、座席7および8は各々重なって示されているが、運転席5にドライバー1が着席し座席8に乗員2が着席しているもの想定する。図1では座席総数は4席となっているが、座席数に特に制限が有るわけではない。本発明の自動料金収受システム10aにおける車両は、一般的な意味での自動車ではなくバス等の大型車両であってもよい。コンピュータ20には通信機能を有する通信端末22が接続されており、コンピュータ20は通信端末22を介して自動料金収受装置18と通信することができる。
【0019】
図2は、本発明の実施の形態1における自動車17のコンピュータ20が実行する処理機能をブロック図で示す。図2に示されるように、コンピュータ20はカメラ15および通信端末22を制御等できるように接続されている。以下で、カメラ15が撮像する画像は予め各座席5等に対応する領域(座席領域)に分割されているものとし、図3および図4の画像と併せて説明していく。図2において、符号24はドライバー1等が乗車前に、カメラ15に自動車17内の各座席5等の座席領域の画像を背景画像として撮像させる背景撮像部(背景撮像手段)である。
【0020】
図3はカメラ15により撮像された背景画像50を例示する。図3で図1と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。図3は自動車17の天井側から見た平面図的な背景画像50であり、図3において符号51は運転席5に相当する座席領域、52は助手席6に相当する座席領域、53は座席7に相当する座席領域、54は座席8に相当する座席領域である。上述のように背景画像50は乗車前に撮像されるため各座席領域51等に乗車物体は撮像されていない。
【0021】
図2に戻り、符号26はドライバー1等が乗車後に、カメラ15により自動車17内の各座席5等の座席領域の画像を座席画像として撮像させる座席撮像部(座席撮像手段)である。図4はカメラ15により撮像された座席画像55を例示する。図4で図1および図33と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。図4は図3と同様に自動車17の天井側から見た平面図的な座席画像55であり、座席領域51に何らかの物体Aが撮像され、座席領域53に何らかの物体Bが撮像され、座席領域54に何らかの物体Cが撮像されている。
【0022】
図2に戻り、符号28は背景画像撮像部24により撮像した背景画像50と座席撮像部26により撮像した座席画像55との画像間差分を各座席5等の座席領域51等毎に求める画像間差分部(画像間差分手段)である。画像間差分部28は、例えば背景画像50の各画素値の絶対値と座席画像55の各画素値の絶対値との間の差を求め、当該差の2値化処理を行うことにより両画像間の差分を求めることができる。
【0023】
続いて符号30は画像間差分部28により求められた画像間差分に基づき、各座席5等の座席領域51等毎に乗車物体の有無を検出する乗車物体検出部(乗車物体検出手段)である。ここで乗車物体とは乗車している人または動物等のように自ら動き得る動物体と荷物のように自ら動き得ない静物体との両方を意味する。上述のように画像間差分部28は例えば2値化処理を行っているため、乗車物体が存在する場合、乗車物体検出部30は各座席5等の座席領域51等毎に背景画像50と座席画像55との間に変化があることを検出することができる。具体的には、図4に示される物体Aは乗車物体検出部30により座席領域51における背景画像50と座席画像55との間の変化(乗車物体)として検出される。同様にして、物体Bは座席領域53における乗車物体として検出され、物体Cは座席領域54における乗車物体として検出される。
【0024】
符号32は乗車物体検出部30により乗車物体が有ると検出された座席領域51等に対し、カメラ15に当該座席領域51等の連続画像を撮像させる座席連続撮像部32(座席連続撮像手段)、34は座席連続撮像部32により撮像した座席領域51等の連続画像の画像間差分を該座席領域毎に求める連続画像間差分部34(連続画像間差分手段)である。連続画像間差分部34は、例えば座席領域51に対応する座席画像55について、ある時点の座席画像55の各画素値の絶対値と連続する座席画像におけるk個(k≧1)前の座席画像55の各画素値の絶対値との間の差を求め、当該差の2値化処理を行うことにより連続画像間の差分を求めることができる。ここで画像間隔kは乗車物体の動きまたは大きさ等に応じて適宜設定することができる。
【0025】
符号36は連続画像間差分部34で求められた座席領域51等の画像間差分に基づき、当該座席領域51等毎に乗車物体が動物体か否かを判定する動物体判定部(動物体判定手段)36である。上述のように荷物等の静物体は自ら動き得ないため、静物体の動きは自動車17の走行に伴う特定方向のみへのわずかで単調な動きに限定される。したがって、静物体の場合、画像間差分にはほとんど変化は現れないものと考えられる。そこで動物体判定部36は座席領域51等の画像間差分に対して所望の閾値を設定しておき、画像間差分が当該閾値より低い場合は静物体と判定し、高い場合は動物体と判定する。例えば、図4に示される乗車物体Aは動物体判定部36により座席領域51における動物体(ドライバー1に相当)と判定される。同様にして、乗車物体Bは座席領域53における静物体(荷物等に相当)と判定され、乗車物体Cは座席領域54における動物体(乗員2に相当)と判定される。
【0026】
符号38は動物体判定部36により動物体と判定された総数を、通信端末22を介して自動料金収受装置18へ送信する送信部(送信手段)である。図4の例では動物体の総数は乗車物体AおよびCの2である。自動料金収受装置18は、送信部22により送信された動物体と判定された総数(例えば2)に基づき、自動車17に対して所定の料金の自動収受を行なう。以上により、自動車17に設けられたカメラ15および上述の機能を有するコンピュータ20を用いて乗員の人数を自動的に検出することができ、当該人数を通信端末22を介して自動料金収受装置18へ送信することにより自動的に所定の料金の収受を行なうことができる。
【0027】
図5は、本発明の実施の形態1における自動料金収受システム10aのコンピュータ20が実行するプログラム(カメラ15の制御とカメラ15により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するプログラム)の動作または自動料金収受方法の流れをフローチャートで示す。図5に示されるように、まずドライバー1等が乗車する前に、カメラ15に自動車17内の各座席領域51等の画像を背景画像50として撮像させる(背景撮像ステップ。ステップS10)。次に、ドライバー1等が乗車した後に、カメラ15により自動車17内の各座席領域51等の画像を座席画像55として撮像させる(座席撮像ステップ。ステップS12)。撮像した背景画像50と座席画像55との画像間差分を各座席領域51等毎に求める(画像間差分ステップ。ステップS14)。求められた画像間差分に基づき、各座席領域51等毎に乗車物体の有無を検出する(乗車物体検出ステップ。ステップS16、S18)。ステップS18で乗車物体が有ると検出された場合、当該座席領域51等に対し、カメラ15に当該座席領域51等の連続画像を撮像させる(座席連続撮像ステップ。ステップS20)。ステップS18で乗車物体が有ると検出されなかった場合、処理は終了する。
【0028】
続いて、ステップS20で撮像した座席領域51等の連続画像の画像間差分を当該座席領域51等毎に求める(連続画像間差分ステップ。ステップS22)。求められた座席領域51等の画像間差分に基づき、当該座席領域51等毎に乗車物体が動物体か否かを判定する(動物体判定ステップ。ステップS24)。ステップS24で動物体と判定された総数を通信端末22を介して自動料金収受装置18へ送信する(送信ステップ。ステップS40)。ステップS24で動物体がないと判定された場合、処理は終了する。自動料金収受装置18は、ステップS40で送信された動物体と判定された総数に基づき自動車17に対して所定の料金の自動収受を行なう(自動料金収受ステップ。ステップ42)。以上により処理は終了する。
【0029】
以上説明したように、本発明の実施の形態1によれば、自動車17に設けられたカメラ15およびコンピュータ20を用いて乗員の人数を自動的に検出することができる。詳しくは背景撮像部24が乗員の乗車前の背景画像50をカメラ15に撮像させ、座席撮像部26が乗員の乗車後の座席画像55をカメラ15に撮像させる。画像間差分部28は背景画像50と座席画像55との画像間差分を求め、乗車物体検出部30は求められた画像間差分から変化を検出することにより乗車物体の有無を検出する。連続画像撮像部32は乗車物体が検出された座席領域51等について連続画像を撮像し、連続画像間差分部34は撮像された連続画像間の差分を求める。動物体判定部36は座席領域51等の連続画像間の差分について所望の閾値より高い変化が検出された場合、当該座席領域51等の乗車物体を動物体と判定する。送信部38は動物体と判定された総数を通信端末22を介して自動料金収受装置18へ送信し、自動料金収受装置18は送信された総数に応じて自動的に所定の料金の収受を行なうことができる。以上により、テーマパークまたは動物放し飼いの動物園等のように、自動車17に乗車している人数等に依存する料金収受を行なう施設であっても自動的に料金を収受することができる自動料金収受システム等を提供することができる。
【0030】
実施の形態2.
実施の形態2においては、実施の形態1で動物体であると判定された乗車物体がさらに人か否かを判定する機能について説明する。図6は、本発明の実施の形態2における自動料金収受システム10bの概要を示す。図6で図1と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。図6において、符号11は運転席5の下部等に設けられた圧力を検出可能な圧力センサ(圧力検出装置)であり、同様に12は助手席6の下部等に設けられた圧力センサ、13は座席7の下部等に設けられた圧力センサ、14は座席8の下部等に設けられた圧力センサである。図6は図1と同様に自動車17の断面を示しているため、圧力センサ11および12、13および14は各々重なって示されている。自動料金収受装置18aは後述するように実施の形態1の自動料金収受装置18とは一部異なる機能を有している。
【0031】
図7は、本発明の実施の形態2における自動車17のコンピュータ20が実行する処理機能をブロック図で示す。図7において実施の形態2で追加された機能ブロックは網をかけて示しており、図2と同じ符号を付した箇所は同じ機能を有するため説明は省略する。図7に示されるように、コンピュータ20はカメラ15、通信端末22および圧力センサ11、12、13、14を制御等できるように接続されている。図8は図4と同様に自動車17の天井側から見た平面図的な座席画像57であり、図8で図4と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。以下、図8の画像と併せて説明する。
【0032】
図7において、符号40は動物体判定部36で乗車物体が動物体であると判定された座席領域51等について、圧力センサ11等に圧力を連続して検出させる圧力検出部(圧力検出手段)である。図8はカメラ15により撮像された座席画像57を例示する。図8で図4と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。図8において符号11は運転席5の下部等に設けられた圧力センサである。同様に、符号12は助手席6の下部等に設けられた圧力センサ、13は座席7の下部等に設けられた圧力センサ、14は座席8の下部等に設けられた圧力センサである。図8は図4と同様に自動車17の天井側から見た平面図的な座席画像57であるため、運転席5および圧力センサ11、助手席6および圧力センサ12、座席7および圧力センサ13、座席8および圧力センサ14は、各々重なって示されている。圧力センサは運転席5等の例えば下部一面に複数個適宜配置されており、全体として1つの圧力センサ11等を構成している。したがって圧力検出部40は、例えば動物体Aが運転席5の平面上にどのように座っているかという情報を得ることができ、さらに当該圧力を時間的に連続して検出することができる。
【0033】
図7に戻り、符号42は圧力検出部40により連続して検出された座席領域51等の圧力に基づき、当該座席領域51等の圧力の時間的変化を求める圧力変化検出部(圧力変化検出手段)、44は圧力変化検出部42により求められた座席領域51等の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部48に記録された人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、動物体A等が人か動物かを判定する人判定部(人判定手段)である。圧力パターン部48は記録装置75a(後述)等に記録されており、圧力パターン部48に記録された人についての圧力の時間的変化パターンは、例えば運転席5にドライバー1が座っている状態において、圧力センサ11を構成する複数の圧力センサにより測定された圧力分布が時間的にどのように変化するかというパターンである。運転席5にドライバー1が座っている場合、アクセルまたはブレーキ等の操作により右腿部に相当する部分の圧力分布が適宜変化することになる。座席8に犬等の乗員2が座っている場合、両前脚に相当する部分の2つの圧力分布と尻に相当する部分の圧力分布とは通常不連続であり、伏せた場合は不連続な3つの圧力分布から連続する1つの圧力分布へ変化し、立った場合は4本の脚に相当する不連続な圧力分布が生じる等、各圧力分布は適宜変化することになる。座席8に人の乗員2が座っている場合、両足に相当する部分の圧力分布と尻に相当する部分の圧力分布とは連続しており、この圧力分布が適宜変化することになる。これらのような圧力分布の変化パターンを予め圧力パターン部48に記録しておき、圧力変化検出部42により求められた座席領域51等の圧力の時間的変化と比較することにより、座席領域51等に存在する動物体が人か否かを判定することができる。
【0034】
送信部38aは、実施の形態1と異なり人判定部44で人と判定された総数を通信端末22を介して自動料金収受装置18aへ送信し、自動料金収受装置18aは、実施の形態1と異なり送信部38aから送信された人と判定された総数に基づき、自動車17側に対して所定の料金の自動収受を行なう。以上により、自動車17にさらに設けられた圧力センサ11等を用いることで、乗員が人か否かを自動的に判定することができる。人と判定された数を通信端末22を介して自動料金収受装置18aへ送信することにより、自動的に人に対して所定の料金の収受を行なうことができる。
【0035】
図9は、本発明の実施の形態2における自動料金収受システム10bのコンピュータ20が実行するプログラム(カメラ15の制御とカメラ15により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するプログラム)の動作または自動料金収受方法の流れをフローチャートで示す。図9で図5のフローチャートと同じステップS番号を付したブロックは同じ処理を行うものであるため説明は省略する。図9に示されるように、ステップS24(動物体判定ステップ)までの処理は実施の形態1と同様である。
【0036】
図9に示されるように、動物体判定ステップ(ステップS24)で乗車物体が動物体であると判定された座席領域51等について、圧力センサ11等に圧力を連続して検出させる(圧力検出ステップ。ステップS26)。連続して検出された座席領域51等の圧力に基づき、当該座席領域51等の圧力の時間的変化を求める(圧力変化検出ステップ。ステップS28)。求められた座席領域51等の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部48に記録された人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、動物体A等が人か動物かを判定する(人判定ステップ。ステップS30)。ステップS30で動物体A等が人ではないと判定された場合、処理は終了する。ステップS30で動物体A等が人であると判定された場合、人判定ステップ(ステップS30)で人と判定された総数を、通信端末22を介して自動料金収受装置18aへ送信する(送信ステップ。ステップS40a)。自動料金収受装置18aは送信ステップ(ステップS40a)で送信された人と判定された総数に基づき、自動車17側に対して所定の料金の自動収受を行なう(ステップS42a)。
【0037】
以上説明したように、本発明の実施の形態2によれば、実施の形態1に加えて、自動車17にさらに設けられた圧力センサ11等を用いて圧力検出部40が座席領域51等の圧力を検出し、検出された座席領域51等の圧力に基づき圧力変化検出部42が当該座席領域51等の圧力の時間的変化を求めることができる。求められた圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部48に記録された人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、人判定部44は動物体A等が人か動物かを判定することができる。人と判定された数を通信端末22を介して自動料金収受装置18aへ送信することにより、自動的に人に対して所定の料金の収受を行なうことができる。
【0038】
実施の形態3.
実施の形態3においては、実施の形態3で人であると判定された乗車物体がさらに大人か否かを判定する機能について説明する。図10は、本発明の実施の形態3における自動車17のコンピュータ20が実行する処理機能をブロック図で示す。図10において実施の形態3で追加された機能ブロックは網をかけて示しており、図2および図7と同じ符号を付した箇所は同じ機能を有するため説明は省略する。図10に示されるように、コンピュータ20はカメラ15、通信端末22および圧力センサ11、12、13、14を制御等できるように接続されている。
【0039】
図10において、圧力パターン部48aは記録装置75a(後述)等に記録されており、大人についての圧力の時間的変化パターンを備えている。大人についての圧力の時間的変化パターンは、例えば座席8に大人が座っている状態において、圧力センサ14を構成する複数の圧力センサにより測定された圧力分布が時間的にどのように変化するかというパターンである。座席8に大人が座っている場合、一般的には小人と比較して一定以上の面積に一定以上の圧力分布が存在し、その圧力分布が適宜変化することになる。このような年齢による圧力分布の変化パターンを予め圧力パターン部48aに記録しておく。大人判定部46は、人判定部44により動物体が人であると判定された場合、圧力変化検出部42手段で求められた座席領域54等の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部48aに記録された大人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、当該人が大人か否かを判定することができる。
【0040】
送信部38bは、実施の形態1、2と異なり大人判定部46で大人と判定された数と大人と判定されなかった数(すなわち小人の数)とを、通信端末22を介して自動料金収受装置18c(不図示)へ送信し、自動料金収受装置18cは、実施の形態1、2と異なり送信部38bにより送信された大人と判定された数と大人と判定されなかった数(すなわち小人の数)とに基づき、自動車17側に対して所定の料金の自動収受を行なうことができる。以上により、圧力パターン部48aに記録された年齢による圧力分布の変化パターンを用いることで、人と判定された乗員が大人か否かを自動的に判定することができる。大人と判定された数と大人と判定されなかった数(小人の数)とを通信端末22を介して自動料金収受装置18cへ送信することにより、自動的に大人と小人とに対して別の所定の料金の収受を行なうことができる。
【0041】
図11は、本発明の実施の形態3における自動料金収受システムのコンピュータ20が実行するプログラム(カメラ15の制御とカメラ15により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するプログラム)の動作または自動料金収受方法の流れをフローチャートで示す。図10で図9のフローチャートと同じステップS番号を付したブロックは同じ処理を行うものであるため説明は省略する。図10に示されるように、実施の形態3はステップS30(人判定ステップ)までの処理は実施の形態2と同様であり、ステップS30(人判定ステップ)で人と判定された場合に続く新たな処理である。
【0042】
図11に示されるように、人判定ステップ(ステップS30)において動物体が人であると判定された場合、圧力変化検出ステップ(ステップS26)で求められた座席領域8等の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部48aに記録された大人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、当該人が大人か否かを判定する(大人判定ステップ。ステップS32)。次に、大人判定ステップ(ステップS32)で大人と判定された数と大人と判定されなかった数とを、通信端末22を介して自動料金収受装置18cへ送信する(ステップS40b)。自動料金収受装置18cは、送信ステップ(ステップS40b)で送信された大人と判定された数と大人と判定されなかった数とに基づき、自動車17側に対して所定の料金、例えば大人と小人とで異なる料金の自動収受を行なうことができる。
【0043】
以上説明したように、本発明の実施の形態3によれば、実施の形態2に加えて、圧力パターン部48aに記録された年齢による圧力分布の変化パターンを用いることにより、人と判定された乗員が大人か否かを自動的に判定することができる。大人と判定された数と大人と判定されなかった数(小人の数)とを通信端末22を介して自動料金収受装置18aへ送信することにより、自動的に大人と小人とに対して別の所定の料金の収受を行なうことができる。
【0044】
実施の形態4.
実施の形態4においては、実施の形態2と同様にして運転席5の動物体が人であると判定された場合、さらに当該人の顔画像を判定する機能について説明する。図12は、本発明の実施の形態4におけるプログラムの動作を説明するための図を示す。図12で図6と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。図12において、符号23は音および/または画像等により所定のメッセージを出力する警告出力部であり、コンピュータ20と接続されている。
【0045】
図13は、本発明の実施の形態4における自動車17のコンピュータ20が実行する処理機能をブロック図で示す。図13において実施の形態4で追加された機能ブロックは網をかけて示しており、図2および図7と同じ符号を付した箇所は同じ機能を有するため説明は省略する。図13に示されるように、コンピュータ20はカメラ15、通信端末22、圧力センサ11、12、13、14および警告出力部23を制御等できるように接続されている。
【0046】
図13において、符号60は人判定部44により運転席5に該当する座席領域51について動物体が人であると判定された場合、カメラ15に当該人の顔画像を連続して撮像させる顔画像撮像部(顔画像撮像手段)である。カメラ15が撮像する顔画像は予め輪郭が抽出された後、目の部分の領域が分割されているものとする。符号62は顔画像撮像部62により連続して撮像した顔画像の画像間差分を求める顔画像間差分部(顔画像間差分手段)、64は顔画像間差分部62により求められた顔画像の画像間差分に基づき、当該人の目が所定の時間以上閉じているか否かを判定する目判定部(目判定手段)である。顔画像間差分部62は予め分割された目の部分の領域の画像についてのみ画像間差分を求めるようにしてもよい。目判定部64は、画像間差分により当該人の目が閉じている状態の画像に変化がない場合が所定の時間継続したとき、当該人の目が所定の時間以上閉じていると判定することができる。閉じている状態の画像パターンはプログラム中に有していてもよく、別の記録装置75a(後述)中に予め記録しておいてもよい。符号66は、目判定部64により当該人の目が所定の時間以上閉じていると判定された場合、警告出力部23を介して所定の警告を出力する警告部(警告手段)である。
【0047】
以上説明したように、本発明の実施の形態4によれば、実施の形態2と同様にして運転席5の動物体が人であると判定された場合、顔画像撮像部60は当該人の顔画像を撮像し、顔画像間差分部62は撮像された顔画像間の差分、特に目の部分の領域の画像間の差分を求めることができる。目判定部64は当該人の目が閉じている状態の画像に変化がない場合が所定の時間継続したとき、当該人の目が所定の時間以上閉じていると判定し、警告部66は警告出力部22を介して警告音または警告メッセージを出力することができる。この結果、当該人による居眠り運転に対して警告音または警告メッセージを出力することができるため、自動車事故を未然に防止するために本願発明のプログラムを用いることもできる。
【0048】
実施の形態5.
図14は、上述した各実施の形態を実現するための本発明のコンピュータ・プログラムを実行するコンピュータ20の内部回路70を示すブロック図である。図14において、上述の本発明のコンピュータ・プログラムは、ROM72、ディスク75aまたはCD−ROM75n等の記録媒体に記録されている。このコンピュータ・プログラムは、ROM72、ディスク75aまたはCD−ROM75n等の記録媒体からコントローラ74を介しバス76を通ってRAM73へロードされる。ディスク75a等の記録媒体には圧力パターン部48等を記録しておくことができる。入力操作部78はコンピュータ20に入力を行うためのマウスまたはテンキー等の入力装置であり、入力制御部77は入力操作部78と接続され入力制御等を行う。外部インタフェース(I/F)部79は、コンピュータ20がカメラ15、通信端末22、圧力センサ11等および警告出力ブラウザ23等と通信を行う際のインタフェース機能を有する。
【0049】
CPU71がRAM73内の上述の本発明のコンピュータ・プログラムを実行することにより、本発明の目的を達成することができる。当該コンピュータ・プログラムは上述のようにCD−ROM75n等の脱着可能な記録媒体の形態でコンピュータCPU71に供給することができ、当該コンピュータ・プログラムを記録したCD−ROM75n等の記録媒体も同様に本発明を構成することになる。当該コンピュータ・プログラムを記録した記録媒体としては上述された記録媒体の他に、例えばDVD、光ディスク、メモリ・カード、メモリスティック、MO、FD等を用いることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自動料金収受システム等によれば、自動車17に設けられたカメラ15およびコンピュータ20を用いて乗員の人数を自動的に検出することができる。コンピュータ20が実行する本発明のプログラムにおいて、背景撮像部24は乗員の乗車前の背景画像50をカメラ15に撮像させ、座席撮像部26が乗員の乗車後の座席画像55をカメラ15に撮像させる。画像間差分部28は背景画像50と座席画像55との画像間差分を求め、乗車物体検出部30は求められた画像間差分から変化を検出することにより乗車物体の有無を検出する。連続画像撮像部32は乗車物体が検出された座席領域51等について連続画像を撮像し、連続画像間差分部34は撮像された連続画像間の差分を求める。動物体判定部36は座席領域51等の連続画像間の差分について所望の閾値より高い変化が検出された場合、当該座席領域51等の乗車物体を動物体と判定する。送信部28は動物体と判定された総数を通信端末22を介して自動料金収受装置18へ送信し、自動料金収受装置18は送信された総数に応じて自動的に所定の料金の収受を行なうことができる。以上により、テーマパークまたは動物放し飼いの動物園等のように、自動車17に乗車している人数等に依存する料金収受を行なう施設であっても自動的に料金を収受することができる自動料金収受システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における自動料金収受システム10aの概要を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1における自動車17のコンピュータ20が実行する処理機能を示すブロック図である。
【図3】自動車17の天井側から見た平面図的な背景画像50を示す図である。
【図4】自動車17の天井側から見た平面図的な座席画像55を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1における自動料金収受システム10aのコンピュータ20が実行するプログラム(カメラ15の制御とカメラ15により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するプログラム)の動作または自動料金収受方法の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態2における自動料金収受システム10bの概要を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2における自動車17のコンピュータ20が実行する処理機能を示すブロック図である。
【図8】自動車17の天井側から見た平面図的な座席画像57を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態2における自動料金収受システム10bのコンピュータ20が実行するプログラム(カメラ15の制御とカメラ15により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するプログラム)の動作または自動料金収受方法の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態3における自動車17のコンピュータ20が実行する処理機能を示すブロック図である。
【図11】発明の実施の形態3における自動料金収受システムのコンピュータ20が実行するプログラム(カメラ15の制御とカメラ15により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するプログラム)の動作または自動料金収受方法の流れを示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態4におけるプログラムの動作を説明するための図である。
【図13】本発明の実施の形態4における自動車17のコンピュータ20が実行する処理機能を示すブロック図である。
【図14】本発明の各実施の形態を実現するための本発明のコンピュータ・プログラムを実行するコンピュータ20の内部回路70を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ドライバー、 2 乗員、 5 運転席、 6 助手席、 7,8 座席、 10a 自動料金収受システム、 11,12,13,14 圧力センサ、15 カメラ、 16 反射鏡、 17 自動車、 18,18a 自動料金収受装置、 20 コンピュータ、 22 通信端末、 24 背景画像撮像部、 26 座席撮像部、 28 画像間差分部、 30 乗車物体検出部、 32 座席連続撮像部、3 4 連続画像間差分部、 36 動物体判定部、 38 送信部、 40 圧力検出部、 42 圧力変化検出部、 44 人判定部、 48 圧力パターン部、 50 背景画像、 51,52,53,54 座席領域、 55 座席画像、 60 顔画像撮像部、62 顔画像間差分部、64 目判定部、 66 警告部、 70 内部回路、 71 CPU、 72 ROM、 73 RAM、 74 コントローラ、 75a ディスク、 75n CD−ROM、 76 バス、 77 入力制御部、 78 入力操作部、 79 外部I/F部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に対して料金の自動収受を行なう自動料金収受システム等に関し、特に車両に乗車している人数等に応じて料金の自動収受を行なう自動料金収受システム等に関する。
【0002】
【従来の技術】
【非特許文献1】新居宏壬、鷲野翔一編著、「ナビゲーションシステム」、139頁−140頁、2001年7月31日初版発行、山海堂。
【0003】
近年、有料道路等の料金所において車両を一旦停止することなく自動的に料金の収受を行う自動料金収受(Electronic Toll Collection : ETC)システムの運用が開始されている。非特許文献1に記載されているように、ETCシステムは車両と料金所との間で車種および進入位置情報等の通信を行って、料金を自動的に収受するシステムである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようにETCシステムにより有料道路等における自動料金収受システムは実現されているが、収受される料金は車種および進入位置情報等により決められるものである。しかし、テーマパーク等の車両入場口における料金所では、車種よりも乗車している人数により収受される料金が異なることが一般的である。特に、動物放し飼いの動物園では乗車してきた車両に乗ったまま園内へ入場することが多いため、普通は車両入場口の料金所において乗車している人数により料金を支払っている。さらに、人数だけではなく大人と小人とで収受される料金が異なることも多い。このためETCシステムをテーマパークまたは動物放し飼いの動物園等の乗車人数等に依存する料金収受に適用することは困難であるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上記問題を解決するためになされたものであり、テーマパークまたは動物放し飼いの動物園等のように、車両に乗車している人数等に依存する料金収受を行なう施設であっても自動的に料金を収受することができる自動料金収受システム等を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動料金収受システムは、車両と該車両に対して料金の自動収受を行なう自動料金収受装置とを有する自動料金収受システムであって、該車両は該車両に設けられた撮像装置の制御と該撮像装置により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するコンピュータを有しており、
前記車両のコンピュータは、
乗車前に、前記撮像装置に車両内の各座席領域の画像を背景画像として撮像させる背景撮像手段と、
乗車後に、前記撮像装置により車両内の各座席領域の画像を座席画像として撮像させる座席撮像手段と、
前記背景画像撮像手段で撮像した背景画像と前記座席撮像手段で撮像した座席画像との画像間差分を各座席領域毎に求める画像間差分手段と、
前記画像間差分手段で求められた画像間差分に基づき、各座席領域毎に乗車物体の有無を検出する乗車物体検出手段と、
前記乗車物体検出手段で乗車物体が有ると検出された座席領域に対し、前記撮像装置に該座席領域の連続画像を撮像させる座席連続撮像手段と、
前記座席連続撮像手段で撮像した座席領域の連続画像の画像間差分を該座席領域毎に求める連続画像間差分手段と、
前記連続画像間差分手段で求められた座席領域の画像間差分に基づき、該座席領域毎に乗車物体が動物体か否かを判定する動物体判定手段と、
前記動物体判定手段で動物体と判定された総数を、通信機能を有する通信端末を介して前記自動料金収受装置へ送信する送信手段とを備え、
前記自動料金収受装置は、前記送信手段で送信された動物体と判定された総数に基づき、前記車両に対して所定の料金の自動収受を行なうことを特徴とする。
【0007】
ここで、本発明の自動料金収受システムにおいて、前記車両は各座席毎に圧力を検出可能な圧力検出装置をさらに備え、
前記車両のコンピュータは、
前記動物体判定手段で乗車物体が動物体であると判定された座席領域について、前記圧力検出装置に圧力を連続して検出させる圧力検出手段と、
前記圧力検出手段で連続して検出された座席領域の圧力に基づき、該座席領域の圧力の時間的変化を求める圧力変化検出手段と、
前記圧力変化検出手段で求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部に記録された人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記動物体が人か動物かを判定する人判定手段とをさらに備え、
前記送信手段は、前記人判定手段で人と判定された総数を、前記通信端末を介して前記自動料金収受装置へ送信し、
前記自動料金収受装置は、前記送信手段で送信された人と判定された総数に基づき、前記車両に対して所定の料金の自動収受を行なうことができる。
【0008】
ここで、本発明の自動料金収受システムにおいて、
前記圧力パターン部は大人についての圧力の時間的変化パターンをさらに備え、前記人判定手段により前記動物体が人であると判定された場合、前記圧力変化検出手段で求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部に記録された大人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記人が大人か否かを判定する大人判定手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記大人判定手段で大人と判定された数と大人と判定されなかった数とを、前記通信端末を介して前記自動料金収受装置へ送信し、
前記自動料金収受装置は、前記送信手段で送信された大人と判定された数と大人と判定されなかった数とに基づき、前記車両に対して所定の料金の自動収受を行なうことができる。
【0009】
本発明のプログラムは、車両に設けられた撮像装置の制御と該撮像装置により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するプログラムであって、該車両は自動料金収受システムにより所定の料金を収受され、該プログラムは該車両のコンピュータにより実行されるものであり、該車両のコンピュータを、
乗車前に、前記撮像装置に車両内の各座席領域の画像を背景画像として撮像させる背景撮像手段、
乗車後に、前記撮像装置により車両内の各座席領域の画像を座席画像として撮像させる座席撮像手段、
前記背景画像撮像手段で撮像した背景画像と前記座席撮像手段で撮像した座席画像との画像間差分を各座席領域毎に求める画像間差分手段、
前記画像間差分手段で求められた画像間差分に基づき、各座席領域毎に乗車物体の有無を検出する乗車物体検出手段、
前記乗車物体検出手段で乗車物体が有ると検出された座席領域に対し、前記撮像装置に該座席領域の連続画像を撮像させる座席連続撮像手段、
前記座席連続撮像手段で撮像した座席領域の連続画像の画像間差分を該座席領域毎に求める連続画像間差分手段、
前記連続画像間差分手段で求められた座席領域の画像間差分に基づき、該座席領域毎に乗車物体が動物体か否かを判定する動物体判定手段、
前記動物体判定手段で動物体と判定された総数を、通信機能を有する通信端末を介して、該総数に基づき該車両に対して所定の料金の自動収受を行なう自動料金収受システムの自動料金収受装置へ送信する送信手段
として機能させるためのプログラムである。
【0010】
ここで、本発明のプログラムにおいて、該車両は各座席毎に圧力を検出可能な圧力検出装置をさらに備え、該プログラムは、
前記動物体判定手段で乗車物体が動物体であると判定された座席領域について、前記圧力検出装置に圧力を連続して検出させる圧力検出手段と、
前記圧力検出手段で連続して検出された座席領域の圧力に基づき、該座席領域の圧力の時間的変化を求める圧力変化検出手段と、
前記圧力変化検出手段で求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部に記録された記録された人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記動物体が人か動物かを判定する人判定手段とをさらに備え、
前記送信手段は、前記人判定手段で人と判定された総数を、前記通信端末を介して、該総数に基づき該車両に対して所定の料金の自動収受を行なう自動料金収受システムの自動料金収受装置へ送信することができる。
【0011】
ここで、本発明のプログラムにおいて、
前記圧力パターン部は大人についての圧力の時間的変化パターンをさらに備え、前記人判定手段により前記動物体が人であると判定された場合、前記圧力変化検出手段で求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め記録された大人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記人が大人か否かを判定する大人判定手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記大人判定手段で大人と判定された数と大人と判定されなかった数とを、前記通信端末を介して、該大人と判定された数と大人と判定されなかった数とに基づき該車両に対して所定の料金の自動収受を行なう自動料金収受システムの自動料金収受装置へ送信することができる。
【0012】
本発明のプログラムは、車両に設けられた撮像装置の制御と該撮像装置により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するプログラムであって、該プログラムは該車両のコンピュータにより実行されるものであり、該車両は各座席毎に圧力を検出可能な圧力検出装置を備えており、該車両のコンピュータを、
乗車前に、前記撮像装置に車両内の各座席領域の画像を背景画像として撮像させる背景撮像手段、
乗車後に、前記撮像装置により車両内の各座席領域の画像を座席画像として撮像させる座席撮像手段、
前記背景画像撮像手段で撮像した背景画像と前記座席撮像手段で撮像した座席画像との画像間差分を各座席領域毎に求める画像間差分手段、
前記画像間差分手段で求められた画像間差分に基づき、各座席領域毎に乗車物体の有無を検出する乗車物体検出手段、
前記乗車物体検出手段で乗車物体が有ると検出された座席領域に対し、前記撮像装置に該座席領域の連続画像を撮像させる座席連続撮像手段、
前記座席連続撮像手段で撮像した座席領域の連続画像の画像間差分を該座席領域毎に求める連続画像間差分手段、
前記連続画像間差分手段で求められた座席領域の画像間差分に基づき、該座席領域毎に乗車物体が動物体か否かを判定する動物体判定手段、
前記動物体判定手段で乗車物体が動物体であると判定された座席領域について、前記圧力検出装置に圧力を連続して検出させる圧力検出手段、
前記圧力検出手段で連続して検出された座席領域の圧力に基づき、該座席領域の圧力の時間的変化を求める圧力変化検出手段、
前記圧力変化検出手段で求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部に記録された人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記動物体が人か動物かを判定する人判定手段、
前記人判定手段により運転席に該当する座席領域について前記動物体が人であると判定された場合、
前記撮像装置に該人の顔画像を連続して撮像させる顔画像撮像手段、
前記顔画像撮像手段で連続して撮像した顔画像の画像間差分を求める顔画像間差分手段、
前記顔画像間差分手段で求められた顔画像の画像間差分に基づき、該人の目が所定の時間以上閉じているか否かを判定する目判定手段、
前記目判定手段により該人の目が所定の時間以上閉じていると判定された場合、警告出力部を介して所定の警告を出力する警告手段
として機能させるためのプログラムである。
【0013】
本発明の記録媒体は、本発明のプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【0014】
本発明の自動料金収受方法は、車両に乗車している動物体に応じて料金の自動収受を行なう自動料金収受方法であって、該車両に設けられた撮像装置の制御と該撮像装置により撮像された画像の処理とを含む処理を実行する該車両のコンピュータは、
乗車前に、前記撮像装置に車両内の各座席領域の画像を背景画像として撮像させる背景撮像ステップと、
乗車後に、前記撮像装置により車両内の各座席領域の画像を座席画像として撮像させる座席撮像ステップと、
前記背景画像撮像ステップで撮像した背景画像と前記座席撮像ステップで撮像した座席画像との画像間差分を各座席領域毎に求める画像間差分ステップと、
前記画像間差分ステップで求められた画像間差分に基づき、各座席領域毎に乗車物体の有無を検出する乗車物体検出ステップと、
前記乗車物体検出ステップで乗車物体が有ると検出された座席領域に対し、前記撮像装置に該座席領域の連続画像を撮像させる座席連続撮像ステップと、
前記座席連続撮像ステップで撮像した座席領域の連続画像の画像間差分を該座席領域毎に求める連続画像間差分ステップと、
前記連続画像間差分ステップで求められた座席領域の画像間差分に基づき、該座席領域毎に乗車物体が動物体か否かを判定する動物体判定ステップと、
前記動物体判定ステップで動物体と判定された総数を、通信機能を有する通信端末を介して、車両に対して料金の自動収受を行なう自動料金収受装置へ送信する送信ステップとを備え、
前記自動料金収受装置は、前記送信ステップで送信された動物体と判定された総数に基づき、前記車両に対して所定の料金の自動収受を行なう自動料金収受ステップと
を備えたことを特徴とする。
【0015】
ここで、本発明の自動料金収受方法において、前記車両は各座席毎に圧力を検出可能な圧力検出装置をさらに備え、
前記車両のコンピュータは、
前記動物体判定ステップで乗車物体が動物体であると判定された座席領域について、前記圧力検出装置に圧力を連続して検出させる圧力検出ステップと、
前記圧力検出ステップで連続して検出された座席領域の圧力に基づき、該座席領域の圧力の時間的変化を求める圧力変化検出ステップと、
前記圧力変化検出ステップで求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部に記録された人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記動物体が人か動物かを判定する人判定ステップとをさらに備え、
前記送信ステップは、前記人判定ステップで人と判定された総数を、前記通信端末を介して前記自動料金収受装置へ送信し、
前記自動料金収受ステップは、前記送信ステップで送信された人と判定された総数に基づき、前記車両に対して所定の料金の自動収受を行なうことができる。
【0016】
ここで、本発明の自動料金収受方法において、
前記圧力パターン部は大人についての圧力の時間的変化パターンをさらに備え、前記人判定ステップで前記動物体が人であると判定した場合、前記圧力変化検出ステップで求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部に記録された大人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記人が大人か否かを判定する大人判定ステップをさらに備え、
前記送信ステップは、前記大人判定ステップで大人と判定された数と大人と判定されなかった数とを、前記通信端末を介して前記自動料金収受装置へ送信し、
前記自動料金収受ステップは、前記送信ステップで送信された大人と判定された数と大人と判定されなかった数とに基づき、前記車両に対して所定の料金の自動収受を行なうことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における自動料金収受システム10aの概要を示す。図1において、符号17は自動料金収受システム10aにおける自動車(車両)、18は自動車17に対して料金の自動収受を行なう自動料金収受装置である。自動車17には360度スキャン可能なカメラ(撮像装置)15と、カメラ15の制御およびカメラ15により撮像された画像の処理を含む処理を実行するコンピュータ20とが設置されている。カメラ15は、例えばお椀型レンズを用いたり、あるいは凸面鏡の下にカメラを据付ける等により、全座席の映像を撮像することができるようになっている。図1ではカメラ15は自動車17内の天井中央部に設けられているが、全座席の映像を撮像できる位置であれば他の位置に設けてもよい。運転席5および助手席6をより明確に撮像するための反射鏡16を設けることもできる。自動車17には前部座席に運転席5および助手席6が設けられ、後部座席に座席7および8が設けられている。図1は自動車17の断面を示しているため、運転席5および助手席6、座席7および8は各々重なって示されているが、運転席5にドライバー1が着席し座席8に乗員2が着席しているもの想定する。図1では座席総数は4席となっているが、座席数に特に制限が有るわけではない。本発明の自動料金収受システム10aにおける車両は、一般的な意味での自動車ではなくバス等の大型車両であってもよい。コンピュータ20には通信機能を有する通信端末22が接続されており、コンピュータ20は通信端末22を介して自動料金収受装置18と通信することができる。
【0019】
図2は、本発明の実施の形態1における自動車17のコンピュータ20が実行する処理機能をブロック図で示す。図2に示されるように、コンピュータ20はカメラ15および通信端末22を制御等できるように接続されている。以下で、カメラ15が撮像する画像は予め各座席5等に対応する領域(座席領域)に分割されているものとし、図3および図4の画像と併せて説明していく。図2において、符号24はドライバー1等が乗車前に、カメラ15に自動車17内の各座席5等の座席領域の画像を背景画像として撮像させる背景撮像部(背景撮像手段)である。
【0020】
図3はカメラ15により撮像された背景画像50を例示する。図3で図1と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。図3は自動車17の天井側から見た平面図的な背景画像50であり、図3において符号51は運転席5に相当する座席領域、52は助手席6に相当する座席領域、53は座席7に相当する座席領域、54は座席8に相当する座席領域である。上述のように背景画像50は乗車前に撮像されるため各座席領域51等に乗車物体は撮像されていない。
【0021】
図2に戻り、符号26はドライバー1等が乗車後に、カメラ15により自動車17内の各座席5等の座席領域の画像を座席画像として撮像させる座席撮像部(座席撮像手段)である。図4はカメラ15により撮像された座席画像55を例示する。図4で図1および図33と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。図4は図3と同様に自動車17の天井側から見た平面図的な座席画像55であり、座席領域51に何らかの物体Aが撮像され、座席領域53に何らかの物体Bが撮像され、座席領域54に何らかの物体Cが撮像されている。
【0022】
図2に戻り、符号28は背景画像撮像部24により撮像した背景画像50と座席撮像部26により撮像した座席画像55との画像間差分を各座席5等の座席領域51等毎に求める画像間差分部(画像間差分手段)である。画像間差分部28は、例えば背景画像50の各画素値の絶対値と座席画像55の各画素値の絶対値との間の差を求め、当該差の2値化処理を行うことにより両画像間の差分を求めることができる。
【0023】
続いて符号30は画像間差分部28により求められた画像間差分に基づき、各座席5等の座席領域51等毎に乗車物体の有無を検出する乗車物体検出部(乗車物体検出手段)である。ここで乗車物体とは乗車している人または動物等のように自ら動き得る動物体と荷物のように自ら動き得ない静物体との両方を意味する。上述のように画像間差分部28は例えば2値化処理を行っているため、乗車物体が存在する場合、乗車物体検出部30は各座席5等の座席領域51等毎に背景画像50と座席画像55との間に変化があることを検出することができる。具体的には、図4に示される物体Aは乗車物体検出部30により座席領域51における背景画像50と座席画像55との間の変化(乗車物体)として検出される。同様にして、物体Bは座席領域53における乗車物体として検出され、物体Cは座席領域54における乗車物体として検出される。
【0024】
符号32は乗車物体検出部30により乗車物体が有ると検出された座席領域51等に対し、カメラ15に当該座席領域51等の連続画像を撮像させる座席連続撮像部32(座席連続撮像手段)、34は座席連続撮像部32により撮像した座席領域51等の連続画像の画像間差分を該座席領域毎に求める連続画像間差分部34(連続画像間差分手段)である。連続画像間差分部34は、例えば座席領域51に対応する座席画像55について、ある時点の座席画像55の各画素値の絶対値と連続する座席画像におけるk個(k≧1)前の座席画像55の各画素値の絶対値との間の差を求め、当該差の2値化処理を行うことにより連続画像間の差分を求めることができる。ここで画像間隔kは乗車物体の動きまたは大きさ等に応じて適宜設定することができる。
【0025】
符号36は連続画像間差分部34で求められた座席領域51等の画像間差分に基づき、当該座席領域51等毎に乗車物体が動物体か否かを判定する動物体判定部(動物体判定手段)36である。上述のように荷物等の静物体は自ら動き得ないため、静物体の動きは自動車17の走行に伴う特定方向のみへのわずかで単調な動きに限定される。したがって、静物体の場合、画像間差分にはほとんど変化は現れないものと考えられる。そこで動物体判定部36は座席領域51等の画像間差分に対して所望の閾値を設定しておき、画像間差分が当該閾値より低い場合は静物体と判定し、高い場合は動物体と判定する。例えば、図4に示される乗車物体Aは動物体判定部36により座席領域51における動物体(ドライバー1に相当)と判定される。同様にして、乗車物体Bは座席領域53における静物体(荷物等に相当)と判定され、乗車物体Cは座席領域54における動物体(乗員2に相当)と判定される。
【0026】
符号38は動物体判定部36により動物体と判定された総数を、通信端末22を介して自動料金収受装置18へ送信する送信部(送信手段)である。図4の例では動物体の総数は乗車物体AおよびCの2である。自動料金収受装置18は、送信部22により送信された動物体と判定された総数(例えば2)に基づき、自動車17に対して所定の料金の自動収受を行なう。以上により、自動車17に設けられたカメラ15および上述の機能を有するコンピュータ20を用いて乗員の人数を自動的に検出することができ、当該人数を通信端末22を介して自動料金収受装置18へ送信することにより自動的に所定の料金の収受を行なうことができる。
【0027】
図5は、本発明の実施の形態1における自動料金収受システム10aのコンピュータ20が実行するプログラム(カメラ15の制御とカメラ15により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するプログラム)の動作または自動料金収受方法の流れをフローチャートで示す。図5に示されるように、まずドライバー1等が乗車する前に、カメラ15に自動車17内の各座席領域51等の画像を背景画像50として撮像させる(背景撮像ステップ。ステップS10)。次に、ドライバー1等が乗車した後に、カメラ15により自動車17内の各座席領域51等の画像を座席画像55として撮像させる(座席撮像ステップ。ステップS12)。撮像した背景画像50と座席画像55との画像間差分を各座席領域51等毎に求める(画像間差分ステップ。ステップS14)。求められた画像間差分に基づき、各座席領域51等毎に乗車物体の有無を検出する(乗車物体検出ステップ。ステップS16、S18)。ステップS18で乗車物体が有ると検出された場合、当該座席領域51等に対し、カメラ15に当該座席領域51等の連続画像を撮像させる(座席連続撮像ステップ。ステップS20)。ステップS18で乗車物体が有ると検出されなかった場合、処理は終了する。
【0028】
続いて、ステップS20で撮像した座席領域51等の連続画像の画像間差分を当該座席領域51等毎に求める(連続画像間差分ステップ。ステップS22)。求められた座席領域51等の画像間差分に基づき、当該座席領域51等毎に乗車物体が動物体か否かを判定する(動物体判定ステップ。ステップS24)。ステップS24で動物体と判定された総数を通信端末22を介して自動料金収受装置18へ送信する(送信ステップ。ステップS40)。ステップS24で動物体がないと判定された場合、処理は終了する。自動料金収受装置18は、ステップS40で送信された動物体と判定された総数に基づき自動車17に対して所定の料金の自動収受を行なう(自動料金収受ステップ。ステップ42)。以上により処理は終了する。
【0029】
以上説明したように、本発明の実施の形態1によれば、自動車17に設けられたカメラ15およびコンピュータ20を用いて乗員の人数を自動的に検出することができる。詳しくは背景撮像部24が乗員の乗車前の背景画像50をカメラ15に撮像させ、座席撮像部26が乗員の乗車後の座席画像55をカメラ15に撮像させる。画像間差分部28は背景画像50と座席画像55との画像間差分を求め、乗車物体検出部30は求められた画像間差分から変化を検出することにより乗車物体の有無を検出する。連続画像撮像部32は乗車物体が検出された座席領域51等について連続画像を撮像し、連続画像間差分部34は撮像された連続画像間の差分を求める。動物体判定部36は座席領域51等の連続画像間の差分について所望の閾値より高い変化が検出された場合、当該座席領域51等の乗車物体を動物体と判定する。送信部38は動物体と判定された総数を通信端末22を介して自動料金収受装置18へ送信し、自動料金収受装置18は送信された総数に応じて自動的に所定の料金の収受を行なうことができる。以上により、テーマパークまたは動物放し飼いの動物園等のように、自動車17に乗車している人数等に依存する料金収受を行なう施設であっても自動的に料金を収受することができる自動料金収受システム等を提供することができる。
【0030】
実施の形態2.
実施の形態2においては、実施の形態1で動物体であると判定された乗車物体がさらに人か否かを判定する機能について説明する。図6は、本発明の実施の形態2における自動料金収受システム10bの概要を示す。図6で図1と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。図6において、符号11は運転席5の下部等に設けられた圧力を検出可能な圧力センサ(圧力検出装置)であり、同様に12は助手席6の下部等に設けられた圧力センサ、13は座席7の下部等に設けられた圧力センサ、14は座席8の下部等に設けられた圧力センサである。図6は図1と同様に自動車17の断面を示しているため、圧力センサ11および12、13および14は各々重なって示されている。自動料金収受装置18aは後述するように実施の形態1の自動料金収受装置18とは一部異なる機能を有している。
【0031】
図7は、本発明の実施の形態2における自動車17のコンピュータ20が実行する処理機能をブロック図で示す。図7において実施の形態2で追加された機能ブロックは網をかけて示しており、図2と同じ符号を付した箇所は同じ機能を有するため説明は省略する。図7に示されるように、コンピュータ20はカメラ15、通信端末22および圧力センサ11、12、13、14を制御等できるように接続されている。図8は図4と同様に自動車17の天井側から見た平面図的な座席画像57であり、図8で図4と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。以下、図8の画像と併せて説明する。
【0032】
図7において、符号40は動物体判定部36で乗車物体が動物体であると判定された座席領域51等について、圧力センサ11等に圧力を連続して検出させる圧力検出部(圧力検出手段)である。図8はカメラ15により撮像された座席画像57を例示する。図8で図4と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。図8において符号11は運転席5の下部等に設けられた圧力センサである。同様に、符号12は助手席6の下部等に設けられた圧力センサ、13は座席7の下部等に設けられた圧力センサ、14は座席8の下部等に設けられた圧力センサである。図8は図4と同様に自動車17の天井側から見た平面図的な座席画像57であるため、運転席5および圧力センサ11、助手席6および圧力センサ12、座席7および圧力センサ13、座席8および圧力センサ14は、各々重なって示されている。圧力センサは運転席5等の例えば下部一面に複数個適宜配置されており、全体として1つの圧力センサ11等を構成している。したがって圧力検出部40は、例えば動物体Aが運転席5の平面上にどのように座っているかという情報を得ることができ、さらに当該圧力を時間的に連続して検出することができる。
【0033】
図7に戻り、符号42は圧力検出部40により連続して検出された座席領域51等の圧力に基づき、当該座席領域51等の圧力の時間的変化を求める圧力変化検出部(圧力変化検出手段)、44は圧力変化検出部42により求められた座席領域51等の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部48に記録された人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、動物体A等が人か動物かを判定する人判定部(人判定手段)である。圧力パターン部48は記録装置75a(後述)等に記録されており、圧力パターン部48に記録された人についての圧力の時間的変化パターンは、例えば運転席5にドライバー1が座っている状態において、圧力センサ11を構成する複数の圧力センサにより測定された圧力分布が時間的にどのように変化するかというパターンである。運転席5にドライバー1が座っている場合、アクセルまたはブレーキ等の操作により右腿部に相当する部分の圧力分布が適宜変化することになる。座席8に犬等の乗員2が座っている場合、両前脚に相当する部分の2つの圧力分布と尻に相当する部分の圧力分布とは通常不連続であり、伏せた場合は不連続な3つの圧力分布から連続する1つの圧力分布へ変化し、立った場合は4本の脚に相当する不連続な圧力分布が生じる等、各圧力分布は適宜変化することになる。座席8に人の乗員2が座っている場合、両足に相当する部分の圧力分布と尻に相当する部分の圧力分布とは連続しており、この圧力分布が適宜変化することになる。これらのような圧力分布の変化パターンを予め圧力パターン部48に記録しておき、圧力変化検出部42により求められた座席領域51等の圧力の時間的変化と比較することにより、座席領域51等に存在する動物体が人か否かを判定することができる。
【0034】
送信部38aは、実施の形態1と異なり人判定部44で人と判定された総数を通信端末22を介して自動料金収受装置18aへ送信し、自動料金収受装置18aは、実施の形態1と異なり送信部38aから送信された人と判定された総数に基づき、自動車17側に対して所定の料金の自動収受を行なう。以上により、自動車17にさらに設けられた圧力センサ11等を用いることで、乗員が人か否かを自動的に判定することができる。人と判定された数を通信端末22を介して自動料金収受装置18aへ送信することにより、自動的に人に対して所定の料金の収受を行なうことができる。
【0035】
図9は、本発明の実施の形態2における自動料金収受システム10bのコンピュータ20が実行するプログラム(カメラ15の制御とカメラ15により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するプログラム)の動作または自動料金収受方法の流れをフローチャートで示す。図9で図5のフローチャートと同じステップS番号を付したブロックは同じ処理を行うものであるため説明は省略する。図9に示されるように、ステップS24(動物体判定ステップ)までの処理は実施の形態1と同様である。
【0036】
図9に示されるように、動物体判定ステップ(ステップS24)で乗車物体が動物体であると判定された座席領域51等について、圧力センサ11等に圧力を連続して検出させる(圧力検出ステップ。ステップS26)。連続して検出された座席領域51等の圧力に基づき、当該座席領域51等の圧力の時間的変化を求める(圧力変化検出ステップ。ステップS28)。求められた座席領域51等の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部48に記録された人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、動物体A等が人か動物かを判定する(人判定ステップ。ステップS30)。ステップS30で動物体A等が人ではないと判定された場合、処理は終了する。ステップS30で動物体A等が人であると判定された場合、人判定ステップ(ステップS30)で人と判定された総数を、通信端末22を介して自動料金収受装置18aへ送信する(送信ステップ。ステップS40a)。自動料金収受装置18aは送信ステップ(ステップS40a)で送信された人と判定された総数に基づき、自動車17側に対して所定の料金の自動収受を行なう(ステップS42a)。
【0037】
以上説明したように、本発明の実施の形態2によれば、実施の形態1に加えて、自動車17にさらに設けられた圧力センサ11等を用いて圧力検出部40が座席領域51等の圧力を検出し、検出された座席領域51等の圧力に基づき圧力変化検出部42が当該座席領域51等の圧力の時間的変化を求めることができる。求められた圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部48に記録された人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、人判定部44は動物体A等が人か動物かを判定することができる。人と判定された数を通信端末22を介して自動料金収受装置18aへ送信することにより、自動的に人に対して所定の料金の収受を行なうことができる。
【0038】
実施の形態3.
実施の形態3においては、実施の形態3で人であると判定された乗車物体がさらに大人か否かを判定する機能について説明する。図10は、本発明の実施の形態3における自動車17のコンピュータ20が実行する処理機能をブロック図で示す。図10において実施の形態3で追加された機能ブロックは網をかけて示しており、図2および図7と同じ符号を付した箇所は同じ機能を有するため説明は省略する。図10に示されるように、コンピュータ20はカメラ15、通信端末22および圧力センサ11、12、13、14を制御等できるように接続されている。
【0039】
図10において、圧力パターン部48aは記録装置75a(後述)等に記録されており、大人についての圧力の時間的変化パターンを備えている。大人についての圧力の時間的変化パターンは、例えば座席8に大人が座っている状態において、圧力センサ14を構成する複数の圧力センサにより測定された圧力分布が時間的にどのように変化するかというパターンである。座席8に大人が座っている場合、一般的には小人と比較して一定以上の面積に一定以上の圧力分布が存在し、その圧力分布が適宜変化することになる。このような年齢による圧力分布の変化パターンを予め圧力パターン部48aに記録しておく。大人判定部46は、人判定部44により動物体が人であると判定された場合、圧力変化検出部42手段で求められた座席領域54等の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部48aに記録された大人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、当該人が大人か否かを判定することができる。
【0040】
送信部38bは、実施の形態1、2と異なり大人判定部46で大人と判定された数と大人と判定されなかった数(すなわち小人の数)とを、通信端末22を介して自動料金収受装置18c(不図示)へ送信し、自動料金収受装置18cは、実施の形態1、2と異なり送信部38bにより送信された大人と判定された数と大人と判定されなかった数(すなわち小人の数)とに基づき、自動車17側に対して所定の料金の自動収受を行なうことができる。以上により、圧力パターン部48aに記録された年齢による圧力分布の変化パターンを用いることで、人と判定された乗員が大人か否かを自動的に判定することができる。大人と判定された数と大人と判定されなかった数(小人の数)とを通信端末22を介して自動料金収受装置18cへ送信することにより、自動的に大人と小人とに対して別の所定の料金の収受を行なうことができる。
【0041】
図11は、本発明の実施の形態3における自動料金収受システムのコンピュータ20が実行するプログラム(カメラ15の制御とカメラ15により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するプログラム)の動作または自動料金収受方法の流れをフローチャートで示す。図10で図9のフローチャートと同じステップS番号を付したブロックは同じ処理を行うものであるため説明は省略する。図10に示されるように、実施の形態3はステップS30(人判定ステップ)までの処理は実施の形態2と同様であり、ステップS30(人判定ステップ)で人と判定された場合に続く新たな処理である。
【0042】
図11に示されるように、人判定ステップ(ステップS30)において動物体が人であると判定された場合、圧力変化検出ステップ(ステップS26)で求められた座席領域8等の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部48aに記録された大人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、当該人が大人か否かを判定する(大人判定ステップ。ステップS32)。次に、大人判定ステップ(ステップS32)で大人と判定された数と大人と判定されなかった数とを、通信端末22を介して自動料金収受装置18cへ送信する(ステップS40b)。自動料金収受装置18cは、送信ステップ(ステップS40b)で送信された大人と判定された数と大人と判定されなかった数とに基づき、自動車17側に対して所定の料金、例えば大人と小人とで異なる料金の自動収受を行なうことができる。
【0043】
以上説明したように、本発明の実施の形態3によれば、実施の形態2に加えて、圧力パターン部48aに記録された年齢による圧力分布の変化パターンを用いることにより、人と判定された乗員が大人か否かを自動的に判定することができる。大人と判定された数と大人と判定されなかった数(小人の数)とを通信端末22を介して自動料金収受装置18aへ送信することにより、自動的に大人と小人とに対して別の所定の料金の収受を行なうことができる。
【0044】
実施の形態4.
実施の形態4においては、実施の形態2と同様にして運転席5の動物体が人であると判定された場合、さらに当該人の顔画像を判定する機能について説明する。図12は、本発明の実施の形態4におけるプログラムの動作を説明するための図を示す。図12で図6と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。図12において、符号23は音および/または画像等により所定のメッセージを出力する警告出力部であり、コンピュータ20と接続されている。
【0045】
図13は、本発明の実施の形態4における自動車17のコンピュータ20が実行する処理機能をブロック図で示す。図13において実施の形態4で追加された機能ブロックは網をかけて示しており、図2および図7と同じ符号を付した箇所は同じ機能を有するため説明は省略する。図13に示されるように、コンピュータ20はカメラ15、通信端末22、圧力センサ11、12、13、14および警告出力部23を制御等できるように接続されている。
【0046】
図13において、符号60は人判定部44により運転席5に該当する座席領域51について動物体が人であると判定された場合、カメラ15に当該人の顔画像を連続して撮像させる顔画像撮像部(顔画像撮像手段)である。カメラ15が撮像する顔画像は予め輪郭が抽出された後、目の部分の領域が分割されているものとする。符号62は顔画像撮像部62により連続して撮像した顔画像の画像間差分を求める顔画像間差分部(顔画像間差分手段)、64は顔画像間差分部62により求められた顔画像の画像間差分に基づき、当該人の目が所定の時間以上閉じているか否かを判定する目判定部(目判定手段)である。顔画像間差分部62は予め分割された目の部分の領域の画像についてのみ画像間差分を求めるようにしてもよい。目判定部64は、画像間差分により当該人の目が閉じている状態の画像に変化がない場合が所定の時間継続したとき、当該人の目が所定の時間以上閉じていると判定することができる。閉じている状態の画像パターンはプログラム中に有していてもよく、別の記録装置75a(後述)中に予め記録しておいてもよい。符号66は、目判定部64により当該人の目が所定の時間以上閉じていると判定された場合、警告出力部23を介して所定の警告を出力する警告部(警告手段)である。
【0047】
以上説明したように、本発明の実施の形態4によれば、実施の形態2と同様にして運転席5の動物体が人であると判定された場合、顔画像撮像部60は当該人の顔画像を撮像し、顔画像間差分部62は撮像された顔画像間の差分、特に目の部分の領域の画像間の差分を求めることができる。目判定部64は当該人の目が閉じている状態の画像に変化がない場合が所定の時間継続したとき、当該人の目が所定の時間以上閉じていると判定し、警告部66は警告出力部22を介して警告音または警告メッセージを出力することができる。この結果、当該人による居眠り運転に対して警告音または警告メッセージを出力することができるため、自動車事故を未然に防止するために本願発明のプログラムを用いることもできる。
【0048】
実施の形態5.
図14は、上述した各実施の形態を実現するための本発明のコンピュータ・プログラムを実行するコンピュータ20の内部回路70を示すブロック図である。図14において、上述の本発明のコンピュータ・プログラムは、ROM72、ディスク75aまたはCD−ROM75n等の記録媒体に記録されている。このコンピュータ・プログラムは、ROM72、ディスク75aまたはCD−ROM75n等の記録媒体からコントローラ74を介しバス76を通ってRAM73へロードされる。ディスク75a等の記録媒体には圧力パターン部48等を記録しておくことができる。入力操作部78はコンピュータ20に入力を行うためのマウスまたはテンキー等の入力装置であり、入力制御部77は入力操作部78と接続され入力制御等を行う。外部インタフェース(I/F)部79は、コンピュータ20がカメラ15、通信端末22、圧力センサ11等および警告出力ブラウザ23等と通信を行う際のインタフェース機能を有する。
【0049】
CPU71がRAM73内の上述の本発明のコンピュータ・プログラムを実行することにより、本発明の目的を達成することができる。当該コンピュータ・プログラムは上述のようにCD−ROM75n等の脱着可能な記録媒体の形態でコンピュータCPU71に供給することができ、当該コンピュータ・プログラムを記録したCD−ROM75n等の記録媒体も同様に本発明を構成することになる。当該コンピュータ・プログラムを記録した記録媒体としては上述された記録媒体の他に、例えばDVD、光ディスク、メモリ・カード、メモリスティック、MO、FD等を用いることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自動料金収受システム等によれば、自動車17に設けられたカメラ15およびコンピュータ20を用いて乗員の人数を自動的に検出することができる。コンピュータ20が実行する本発明のプログラムにおいて、背景撮像部24は乗員の乗車前の背景画像50をカメラ15に撮像させ、座席撮像部26が乗員の乗車後の座席画像55をカメラ15に撮像させる。画像間差分部28は背景画像50と座席画像55との画像間差分を求め、乗車物体検出部30は求められた画像間差分から変化を検出することにより乗車物体の有無を検出する。連続画像撮像部32は乗車物体が検出された座席領域51等について連続画像を撮像し、連続画像間差分部34は撮像された連続画像間の差分を求める。動物体判定部36は座席領域51等の連続画像間の差分について所望の閾値より高い変化が検出された場合、当該座席領域51等の乗車物体を動物体と判定する。送信部28は動物体と判定された総数を通信端末22を介して自動料金収受装置18へ送信し、自動料金収受装置18は送信された総数に応じて自動的に所定の料金の収受を行なうことができる。以上により、テーマパークまたは動物放し飼いの動物園等のように、自動車17に乗車している人数等に依存する料金収受を行なう施設であっても自動的に料金を収受することができる自動料金収受システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における自動料金収受システム10aの概要を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1における自動車17のコンピュータ20が実行する処理機能を示すブロック図である。
【図3】自動車17の天井側から見た平面図的な背景画像50を示す図である。
【図4】自動車17の天井側から見た平面図的な座席画像55を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1における自動料金収受システム10aのコンピュータ20が実行するプログラム(カメラ15の制御とカメラ15により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するプログラム)の動作または自動料金収受方法の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態2における自動料金収受システム10bの概要を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2における自動車17のコンピュータ20が実行する処理機能を示すブロック図である。
【図8】自動車17の天井側から見た平面図的な座席画像57を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態2における自動料金収受システム10bのコンピュータ20が実行するプログラム(カメラ15の制御とカメラ15により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するプログラム)の動作または自動料金収受方法の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態3における自動車17のコンピュータ20が実行する処理機能を示すブロック図である。
【図11】発明の実施の形態3における自動料金収受システムのコンピュータ20が実行するプログラム(カメラ15の制御とカメラ15により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するプログラム)の動作または自動料金収受方法の流れを示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態4におけるプログラムの動作を説明するための図である。
【図13】本発明の実施の形態4における自動車17のコンピュータ20が実行する処理機能を示すブロック図である。
【図14】本発明の各実施の形態を実現するための本発明のコンピュータ・プログラムを実行するコンピュータ20の内部回路70を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ドライバー、 2 乗員、 5 運転席、 6 助手席、 7,8 座席、 10a 自動料金収受システム、 11,12,13,14 圧力センサ、15 カメラ、 16 反射鏡、 17 自動車、 18,18a 自動料金収受装置、 20 コンピュータ、 22 通信端末、 24 背景画像撮像部、 26 座席撮像部、 28 画像間差分部、 30 乗車物体検出部、 32 座席連続撮像部、3 4 連続画像間差分部、 36 動物体判定部、 38 送信部、 40 圧力検出部、 42 圧力変化検出部、 44 人判定部、 48 圧力パターン部、 50 背景画像、 51,52,53,54 座席領域、 55 座席画像、 60 顔画像撮像部、62 顔画像間差分部、64 目判定部、 66 警告部、 70 内部回路、 71 CPU、 72 ROM、 73 RAM、 74 コントローラ、 75a ディスク、 75n CD−ROM、 76 バス、 77 入力制御部、 78 入力操作部、 79 外部I/F部。
Claims (11)
- 車両と該車両に対して料金の自動収受を行なう自動料金収受装置とを有する自動料金収受システムであって、該車両は該車両に設けられた撮像装置の制御と該撮像装置により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するコンピュータを有しており、
前記車両のコンピュータは、
乗車前に、前記撮像装置に車両内の各座席領域の画像を背景画像として撮像させる背景撮像手段と、
乗車後に、前記撮像装置により車両内の各座席領域の画像を座席画像として撮像させる座席撮像手段と、
前記背景画像撮像手段で撮像した背景画像と前記座席撮像手段で撮像した座席画像との画像間差分を各座席領域毎に求める画像間差分手段と、
前記画像間差分手段で求められた画像間差分に基づき、各座席領域毎に乗車物体の有無を検出する乗車物体検出手段と、
前記乗車物体検出手段で乗車物体が有ると検出された座席領域に対し、前記撮像装置に該座席領域の連続画像を撮像させる座席連続撮像手段と、
前記座席連続撮像手段で撮像した座席領域の連続画像の画像間差分を該座席領域毎に求める連続画像間差分手段と、
前記連続画像間差分手段で求められた座席領域の画像間差分に基づき、該座席領域毎に乗車物体が動物体か否かを判定する動物体判定手段と、
前記動物体判定手段で動物体と判定された総数を、通信機能を有する通信端末を介して前記自動料金収受装置へ送信する送信手段とを備え、
前記自動料金収受装置は、前記送信手段で送信された動物体と判定された総数に基づき、前記車両に対して所定の料金の自動収受を行なうことを特徴とする自動料金収受システム。 - 請求項1記載の自動料金収受システムにおいて、前記車両は各座席毎に圧力を検出可能な圧力検出装置をさらに備え、
前記車両のコンピュータは、
前記動物体判定手段で乗車物体が動物体であると判定された座席領域について、前記圧力検出装置に圧力を連続して検出させる圧力検出手段と、
前記圧力検出手段で連続して検出された座席領域の圧力に基づき、該座席領域の圧力の時間的変化を求める圧力変化検出手段と、
前記圧力変化検出手段で求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部に記録された人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記動物体が人か動物かを判定する人判定手段とをさらに備え、
前記送信手段は、前記人判定手段で人と判定された総数を、前記通信端末を介して前記自動料金収受装置へ送信し、
前記自動料金収受装置は、前記送信手段で送信された人と判定された総数に基づき、前記車両に対して所定の料金の自動収受を行なうことを特徴とする自動料金収受システム。 - 請求項2記載の自動料金収受システムにおいて、
前記圧力パターン部は大人についての圧力の時間的変化パターンをさらに備え、前記人判定手段により前記動物体が人であると判定された場合、前記圧力変化検出手段で求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部に記録された大人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記人が大人か否かを判定する大人判定手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記大人判定手段で大人と判定された数と大人と判定されなかった数とを、前記通信端末を介して前記自動料金収受装置へ送信し、
前記自動料金収受装置は、前記送信手段で送信された大人と判定された数と大人と判定されなかった数とに基づき、前記車両に対して所定の料金の自動収受を行なうことを特徴とする自動料金収受システム。 - 車両に設けられた撮像装置の制御と該撮像装置により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するプログラムであって、該車両は自動料金収受システムにより所定の料金を収受され、該プログラムは該車両のコンピュータにより実行されるものであり、該車両のコンピュータを、
乗車前に、前記撮像装置に車両内の各座席領域の画像を背景画像として撮像させる背景撮像手段、
乗車後に、前記撮像装置により車両内の各座席領域の画像を座席画像として撮像させる座席撮像手段、
前記背景画像撮像手段で撮像した背景画像と前記座席撮像手段で撮像した座席画像との画像間差分を各座席領域毎に求める画像間差分手段、
前記画像間差分手段で求められた画像間差分に基づき、各座席領域毎に乗車物体の有無を検出する乗車物体検出手段、
前記乗車物体検出手段で乗車物体が有ると検出された座席領域に対し、前記撮像装置に該座席領域の連続画像を撮像させる座席連続撮像手段、
前記座席連続撮像手段で撮像した座席領域の連続画像の画像間差分を該座席領域毎に求める連続画像間差分手段、
前記連続画像間差分手段で求められた座席領域の画像間差分に基づき、該座席領域毎に乗車物体が動物体か否かを判定する動物体判定手段、
前記動物体判定手段で動物体と判定された総数を、通信機能を有する通信端末を介して、該総数に基づき該車両に対して所定の料金の自動収受を行なう自動料金収受システムの自動料金収受装置へ送信する送信手段
として機能させるためのプログラム。 - 請求項4記載のプログラムにおいて、該車両は各座席毎に圧力を検出可能な圧力検出装置をさらに備え、該プログラムは、
前記動物体判定手段で乗車物体が動物体であると判定された座席領域について、前記圧力検出装置に圧力を連続して検出させる圧力検出手段と、
前記圧力検出手段で連続して検出された座席領域の圧力に基づき、該座席領域の圧力の時間的変化を求める圧力変化検出手段と、
前記圧力変化検出手段で求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部に記録された記録された人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記動物体が人か動物かを判定する人判定手段とをさらに備え、
前記送信手段は、前記人判定手段で人と判定された総数を、前記通信端末を介して、該総数に基づき該車両に対して所定の料金の自動収受を行なう自動料金収受システムの自動料金収受装置へ送信することを特徴とするプログラム。 - 請求項5記載のプログラムにおいて、
前記圧力パターン部は大人についての圧力の時間的変化パターンをさらに備え、前記人判定手段により前記動物体が人であると判定された場合、前記圧力変化検出手段で求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め記録された大人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記人が大人か否かを判定する大人判定手段をさらに備え、
前記送信手段は、前記大人判定手段で大人と判定された数と大人と判定されなかった数とを、前記通信端末を介して、該大人と判定された数と大人と判定されなかった数とに基づき該車両に対して所定の料金の自動収受を行なう自動料金収受システムの自動料金収受装置へ送信することを特徴とするプログラム。 - 車両に設けられた撮像装置の制御と該撮像装置により撮像された画像の処理とを含む処理を実行するプログラムであって、該プログラムは該車両のコンピュータにより実行されるものであり、該車両は各座席毎に圧力を検出可能な圧力検出装置を備えており、該車両のコンピュータを、
乗車前に、前記撮像装置に車両内の各座席領域の画像を背景画像として撮像させる背景撮像手段、
乗車後に、前記撮像装置により車両内の各座席領域の画像を座席画像として撮像させる座席撮像手段、
前記背景画像撮像手段で撮像した背景画像と前記座席撮像手段で撮像した座席画像との画像間差分を各座席領域毎に求める画像間差分手段、
前記画像間差分手段で求められた画像間差分に基づき、各座席領域毎に乗車物体の有無を検出する乗車物体検出手段、
前記乗車物体検出手段で乗車物体が有ると検出された座席領域に対し、前記撮像装置に該座席領域の連続画像を撮像させる座席連続撮像手段、
前記座席連続撮像手段で撮像した座席領域の連続画像の画像間差分を該座席領域毎に求める連続画像間差分手段、
前記連続画像間差分手段で求められた座席領域の画像間差分に基づき、該座席領域毎に乗車物体が動物体か否かを判定する動物体判定手段、
前記動物体判定手段で乗車物体が動物体であると判定された座席領域について、前記圧力検出装置に圧力を連続して検出させる圧力検出手段、
前記圧力検出手段で連続して検出された座席領域の圧力に基づき、該座席領域の圧力の時間的変化を求める圧力変化検出手段、
前記圧力変化検出手段で求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部に記録された人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記動物体が人か動物かを判定する人判定手段、
前記人判定手段により運転席に該当する座席領域について前記動物体が人であると判定された場合、
前記撮像装置に該人の顔画像を連続して撮像させる顔画像撮像手段、
前記顔画像撮像手段で連続して撮像した顔画像の画像間差分を求める顔画像間差分手段、
前記顔画像間差分手段で求められた顔画像の画像間差分に基づき、該人の目が所定の時間以上閉じているか否かを判定する目判定手段、
前記目判定手段により該人の目が所定の時間以上閉じていると判定された場合、警告出力部を介して所定の警告を出力する警告手段
として機能させるためのプログラム。 - 請求項4ないし7のいずれかに記載のプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
- 車両に乗車している動物体に応じて料金の自動収受を行なう自動料金収受方法であって、該車両に設けられた撮像装置の制御と該撮像装置により撮像された画像の処理とを含む処理を実行する該車両のコンピュータは、
乗車前に、前記撮像装置に車両内の各座席領域の画像を背景画像として撮像させる背景撮像ステップと、
乗車後に、前記撮像装置により車両内の各座席領域の画像を座席画像として撮像させる座席撮像ステップと、
前記背景画像撮像ステップで撮像した背景画像と前記座席撮像ステップで撮像した座席画像との画像間差分を各座席領域毎に求める画像間差分ステップと、
前記画像間差分ステップで求められた画像間差分に基づき、各座席領域毎に乗車物体の有無を検出する乗車物体検出ステップと、
前記乗車物体検出ステップで乗車物体が有ると検出された座席領域に対し、前記撮像装置に該座席領域の連続画像を撮像させる座席連続撮像ステップと、
前記座席連続撮像ステップで撮像した座席領域の連続画像の画像間差分を該座席領域毎に求める連続画像間差分ステップと、
前記連続画像間差分ステップで求められた座席領域の画像間差分に基づき、該座席領域毎に乗車物体が動物体か否かを判定する動物体判定ステップと、
前記動物体判定ステップで動物体と判定された総数を、通信機能を有する通信端末を介して、車両に対して料金の自動収受を行なう自動料金収受装置へ送信する送信ステップとを備え、
前記自動料金収受装置は、前記送信ステップで送信された動物体と判定された総数に基づき、前記車両に対して所定の料金の自動収受を行なう自動料金収受ステップと
を備えたことを特徴とする自動料金収受方法。 - 請求項9記載の自動料金収受方法において、前記車両は各座席毎に圧力を検出可能な圧力検出装置をさらに備え、
前記車両のコンピュータは、
前記動物体判定ステップで乗車物体が動物体であると判定された座席領域について、前記圧力検出装置に圧力を連続して検出させる圧力検出ステップと、
前記圧力検出ステップで連続して検出された座席領域の圧力に基づき、該座席領域の圧力の時間的変化を求める圧力変化検出ステップと、
前記圧力変化検出ステップで求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部に記録された人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記動物体が人か動物かを判定する人判定ステップとをさらに備え、
前記送信ステップは、前記人判定ステップで人と判定された総数を、前記通信端末を介して前記自動料金収受装置へ送信し、
前記自動料金収受ステップは、前記送信ステップで送信された人と判定された総数に基づき、前記車両に対して所定の料金の自動収受を行なうことを特徴とする自動料金収受方法。 - 請求項10記載の自動料金収受方法において、
前記圧力パターン部は大人についての圧力の時間的変化パターンをさらに備え、前記人判定ステップで前記動物体が人であると判定した場合、前記圧力変化検出ステップで求められた座席領域の圧力の時間的変化と、予め圧力パターン部に記録された大人についての圧力の時間的変化パターンとに基づき、前記人が大人か否かを判定する大人判定ステップをさらに備え、
前記送信ステップは、前記大人判定ステップで大人と判定された数と大人と判定されなかった数とを、前記通信端末を介して前記自動料金収受装置へ送信し、
前記自動料金収受ステップは、前記送信ステップで送信された大人と判定された数と大人と判定されなかった数とに基づき、前記車両に対して所定の料金の自動収受を行なうことを特徴とする自動料金収受方法。
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