JP2004280263A - ファイル・ファイル内データ管理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インターネット上においてアップロードされた電子ファイルの管理とその電子ファイル内データの管理とを一括して行い一元的に管理すること。
【解決手段】業務毎に任意の形式で作成された電子ファイルから抽出する管理データ項目やデータ抽出方式を記述したデータ抽出設定ファイルA13と、アップロードされた電子ファイルをファイルシステムA9に保存するアップロードファイル保存処理装置A8と、ファイルシステムA9に保存されている電子ファイルから管理データ項目やデータをデータ抽出設定ファイルA13に記述された内容に基づき抽出し、抽出した管理データ項目やデータをデータベースに保存する際に、データ抽出設定ファイルA13に記述された内容に基づきデータベースの再構築・再設定を実行するデータ抽出・保存処理装置A12とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】業務毎に任意の形式で作成された電子ファイルから抽出する管理データ項目やデータ抽出方式を記述したデータ抽出設定ファイルA13と、アップロードされた電子ファイルをファイルシステムA9に保存するアップロードファイル保存処理装置A8と、ファイルシステムA9に保存されている電子ファイルから管理データ項目やデータをデータ抽出設定ファイルA13に記述された内容に基づき抽出し、抽出した管理データ項目やデータをデータベースに保存する際に、データ抽出設定ファイルA13に記述された内容に基づきデータベースの再構築・再設定を実行するデータ抽出・保存処理装置A12とを備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子ファイルの管理とその電子ファイル内データの管理とを一括して行い一元的に管理するファイル・ファイル内データ管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ワードプロセッサソフトウエア(以下「文書作成ツール」という)による文書データや表計算ソフトウエア(以下「表計算ツール」という)による計算データなど各種のツールによる電子ファイルが蓄積されるにつれて、これらの電子ファイル内データを効率的に管理し、複数の利用者間で共有できるようにする必要性が高まってきている。
【0003】
これらの要請に応えるため、複数の利用者が文書作成ツールや表計算ツールによってそれぞれ作成した電子ファイルからデータを抽出してサーバに蓄積し、サーバ内で一元的に管理する装置が実現されている。この装置では、電子ファイル内の固定化された場所に保管されたデータを抽出し、データとして一元管理する方法が採用されている。
【0004】
例えば、表計算ツールの場合、作成された電子ファイルのセル“C1”からデータを抽出し、データベースのフィールドAに保存する。また、電子ファイルのセル“C2”からデータを抽出し、データベースのフィールドBに保存するという方法が採用されている。
【0005】
また、電子ファイルを管理するために、管理する電子ファイルと管理のためのデータとを入力し、インターネット上に配置したサーバにて一元管理を行う装置も存在している。
【0006】
さらに、例えば特許文献1では、データサーバにデータを蓄積して管理するデータ管理システムとして、利用者に対しては階層的ディレクトリ構成が備える分かりやすさを提供しつつ、検索などを高速かつ簡単に行えるようにするため、データを蓄積する際に、前記データサーバにおいて実際に当該データが格納されるディレクトリ構造よりも深い階層構造で表される階層的ディレクトリ構成によって、前記データサーバにおける当該データの格納場所が指定されるようにしたデータ管理システムが開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−116216号公報(0009、0010)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電子ファイル内データの管理方法は、特定の場所(表計算ツールの場合はセルやオブジェクト)からデータを抽出し、指定の場所で管理する方法であるので、特定の場所が変更されたり管理する項目が増えた場合への対応が困難である。
【0009】
また、上記の理由から別の業務に適用する場合は、新たに構築する必要があるので、同程度の開発工数を要するという問題があり、一度構築したデータ管理システムを多様な業務に適用することが困難である。
【0010】
また、従来のデータ管理方法は、抽出したデータを管理するものであり、登録した電子ファイルを探し出したり、復元することが出来ない。加えて、従来のデータ管理方法は、データの一元管理を目的としているため、複数の電子ファイルから抽出されたデータを一覧で表示することが出来ないので、登録データの把握は可能であるが、登録状況や登録による進捗状況の把握ができないなどファイル管理に必要な機能が欠落している。
【0011】
さらに、従来のファイル管理方法は、電子ファイルの管理を目的としているので、管理するためのデータは別途管理システムに入力する必要がある。そして、従来では、データ管理システムを構築するために、通常の業務内容を変更する必要が生ずるので、新たに導入したシステムでの業務への定着が進まないことが起こり、定着に時間がかかる。
【0012】
この発明は、上記に鑑みてなされたもので、インターネット上においてアップロードされた電子ファイルの管理とその電子ファイル内データの管理とを一括して行い一元的に管理することのできるファイル・ファイル内データ管理装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明にかかるファイル・ファイル内データ管理装置は、アップロードされた電子ファイルの管理とその電子ファイル内データの管理とを一括して行い一元的に管理するファイル・ファイル内データ管理装置であって、業務毎に任意の形式で作成された電子ファイルから抽出する管理データ項目やデータ抽出方式を記述したデータ抽出設定ファイルと、アップロードされた前記電子ファイルを保存するファイル保存手段と、前記ファイル保存手段に保存されている電子ファイルから管理データ項目やデータを前記データ抽出設定ファイルに記述された内容に基づき抽出するデータ抽出手段と、前記データ抽出手段が抽出した管理データ項目やデータをデータベースに保存する際に、前記データ抽出設定ファイルに記述された内容に基づき前記データベースの再構築・再設定を実行する抽出データ保存手段とを備えている。
【0014】
この発明によれば、任意の形式で作成された電子ファイルから抽出する管理データ項目やデータ抽出方式を記述したデータ抽出設定ファイルを業務毎に設け、ファイル保存手段に保存されている電子ファイルから管理データ項目やデータを前記データ抽出設定ファイルに記述された内容に基づき抽出し、抽出した管理データ項目やデータをデータベースに保存する際に、前記データ抽出設定ファイルに記述された内容に基づき前記データベースの再構築・再設定を実行するようにしたので、アップロードされた電子ファイル自体の管理に加えて、ファイル内データの管理も一括して行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるファイル・ファイル内データ管理装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は、この発明の一実施の形態であるファイル・ファイル内データ管理装置の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示すユーザクライアントとサーバであるWEBシステムとの関係を説明する処理系統図である。図3は、図1に示すシステム管理者クライアントとサーバであるWEBシステムとの関係を説明する処理系統図である。
【0017】
図1に示すファイル・ファイル内データ管理装置は、インターネット対応のアップロードによる電子ファイルの管理とファイル内データの管理とを一括して一元的に行う装置であって、ユーザクライアントの端末である編集装置A1及びツール・フォーマットファイル(以下「入力フォーム」という)A2と、システム管理者クライアントの端末である編集装置A3及びデータ抽出設定ファイルA4と、ユーザクライアントの端末とシステム管理者クライアントの端末とがアクセス(アップロード、ダウンロード)するWEBシステムA5とで構成されている。
【0018】
一般ユーザは、編集装置A1にて、日頃利用し使い慣れたツール(WordやExcelなど)やフォーマット(PDFなど)によって登録(アップロード)する電子ファイルである入力フォームA2を作成・編集し、アップロードできるようにする。また、ダウンロードした電子ファイルは入力フォームA2に取り込むことができるようになっている。
【0019】
入力フォームA2は、例えば図4に示すようになっている。図4では、表計算ツールで作成した電子ファイルが示されている。図4において、セル“B3”には「プロジェクト名」、セル“B5”には「XXXXXXXX」、セル“B7”には「YYYYYYYY」がそれぞれ記述されている。セル“C3”には、「プロジェクト名」に対応した管理項目D1、セル“C5”には「XXXXXXXX」に対応した管理項目D2、セル“C7”には「YYYYYYYY」に対応した管理項目D3などがそれぞれ記述されている。
【0020】
また、システム管理者は、編集装置A3にて、日頃利用し使い慣れたツール(WordやExcelなど)やフォーマット(PDFなど)によって、業務毎に、電子ファイルから抽出する管理データ項目やデータ抽出方式を記述したデータ抽出設定ファイルA4を用意し(図9、図10参照)、登録(アップロード)が行えるようにする。また、ダウンロードしたデータ抽出設定ファイルをデータ抽出設定ファイルA4に取り込むことができるようになっている。
【0021】
図9は、図1に示すデータ抽出設定ファイルA4の構成例を示す図である。図9に示すデータ抽出設定ファイルでは、記述方式として、管理項目数ManagementCountが設定され、管理項目番号毎に、名称Name、入力フォームへの入力形態GetType、入力場所・オブジェクトGetField、必須入力項目フラグGetEssential、一覧出力項目フラグOutputFlag、一覧出力順番OutputOrder、データベースでの管理タイプDBType、データベースでの保存サイズDBSizeの各管理データ項目が規定されている。
【0022】
図10は、図9に示すデータ抽出設定ファイルにおける記述方式の一例を示す図である。図10では、図9に示す記述方式における「設定値」が具体的に示されている。
【0023】
さて、WEBシステムA5は、この発明にかかるファイル・ファイル内データ管理装置に対応する装置であり、ユーザクライアント端末とのインタフェース部分と、システム管理者クライアント端末とのインタフェース部分と、インターネット上に配置されるサーバとしての本体部分とで構成されている。
【0024】
すなわち、ユーザクライアント端末とのインタフェース部分は、登録一覧出力画面A6と、登録指定ファイル画面B7(図2参照)とを備えている。登録一覧出力画面A6では、電子ファイルの新規登録を行う新規アップロードと、電子ファイルの上書き登録を行う上書きアップロードと、電子ファイルのダウンロードとが指定できるようになっている。図5に具体例を示してある。
【0025】
なお、図5は、説明の便宜から、このユーザクライアント端末側の登録一覧出力画面A6と後述するシステム管理者クライアント端末とのインタフェース部分であるデータ抽出設定ファイル更新画面A7との双方で用いるようになっている。すなわち、図5は、図1に示す登録一覧出力画面およびデータ抽出設定ファイル更新画面を説明する図である。
【0026】
ユーザクライアント端末にて登録一覧出力画面A6を表示させるときは、図5において、ファイル新規登録ボタンE1と、ファイル上書き登録ボタンE2と、ダウンロードのボタンを含むその他のボタンE3と、「検索ボタン」に関わる条件設定フィールドと、リンクボタンE6と、表E7とが表示される。
【0027】
そして、ファイル新規登録ボタンE1とファイル上書き登録ボタンE2とによって、図2に示す登録指定ファイル画面B7が表示される。登録指定ファイル画面B7では、新規登録画面(図6)と上書き登録画面(図7)とによって登録するファイルの指定ができるようになっている。
【0028】
図6は、新規登録を行う際に用いるアップロード画面の一例を示す図である。図6に示すアップロード画面では、ファイル設定を行う指定ファイルのファイル名表示フィールドF1と、指定ファイルの選択画面表示ボタンF2と、登録ボタンF3とを利用して、新規登録処理(アップロード)が実行できるようになっている。
【0029】
図7は、既存ファイルの上書き登録を行う際に用いるアップロード画面の一例を示す図である。図7に示すアップロード画面では、上書き先ファイル内データの表示フィールドF12と、ファイル設定を行う指定ファイルのファイル名表示フィールドF1と、指定ファイルの選択画面表示ボタンF2と、上書き登録ボタンF11とを利用して、上書き登録処理(アップロード)が実行できるようになっている。
【0030】
また、システム管理者クライアント端末とのインタフェース部分は、データ抽出設定ファイル更新画面A7と、データ抽出設定ファイル指定画面C5(図3参照)とを備えている。データ抽出設定ファイル更新画面A7は、データ抽出設定ファイルのアップロードとダウンロードとが指定できるようになっている。図5に具体例を示してある。
【0031】
すなわち、システム管理者クライアント端末にてデータ抽出設定ファイル更新画面A7を表示させるときは、図5において、必要に応じて定義するその他のボタンE3と、データ抽出設定ファイルダウンロードボタンE4と、データ抽出設定ファイル登録ボタンE5とが表示される。
【0032】
そして、データ抽出設定ファイルダウンロードボタンE4と、データ抽出設定ファイル登録ボタンE5とによって、図3に示すデータ抽出設定ファイル指定画面C5が表示される。データ抽出設定ファイル指定画面C5では、図8に示すようなデータ抽出設定ファイル登録画面によって新規登録や更新登録するデータ抽出設定ファイルの指定ができるようになっている。
【0033】
図8は、図1に示すデータ抽出設定ファイルA4のアップロード画面の一例を示す図である。図8に示すアップロード画面では、ファイル設定を行う指定ファイルのファイル名表示フィールドF1と、指定ファイルの選択画面表示ボタンF2と、登録ボタンF21とを利用して、データ抽出設定ファイルの登録処理(アップロード)が実行できるようになっている。なお、図8では、上書き登録(更新登録)の場合を示すが、一般ユーザが行う新規登録(図6)と同様に、データ抽出設定ファイルの新規登録も図8に示す画面で実行できることは言うまでもない。
【0034】
次に、インターネット上に配置されるサーバとしての本体部分は、アップロードファイル保存処理装置A8と、ファイルシステムA9と、ファイル管理データベースA10と、データ抽出設定ファイルアップロード処理装置A11と、データ抽出・保存処理装置A12と、データ抽出設定ファイルA13と、データ管理データベースA14と、データ抽出設定ファイル管理データベースA15と、一覧表示処理装置あ16とを備えている。
【0035】
アップロードファイル保存処理装置A8は、登録ファイル指定画面B7が指定した電子ファイルが入力フォームA2からアップロードされてくるので、それをファイルシステムA9とファイル管理データベースA10とに保存する処理を行う。ファイルシステムA9は、登録された電子ファイルを保存している。ファイル管理データベースA10は、例えば図15に示すような構成によって、登録された電子ファイルの管理を行う。
【0036】
図15に示すファイル管理データベースは、「Field名」「Type」「Size」「Default」「Unique」の各管理項目で構成されている。管理項目Field名は、Field_ID、Data_ID、Save_file_name_F、Save_file_name_H、Save_Date、Save_Nameの各管理データ項目で構成されている。
【0037】
管理データ項目Field_IDは、登録(アップロード)ファイルのランニング番号である。管理データ項目Data_IDは、データ設定ファイルのID番号でありファイルをアップロードしたときの番号である。管理データ項目Save_file_name_Fは、アップロードファイルを保存した場所(OSディレクトリ)ないしはシステムで設定したファイル保管用ホームディレクトリからのフルパスである。管理データ項目Save_file_name_Hは、アップロードファイルを保存した場所(WEB仮想ディレクトリ)ないしは「http://」からのフルパスである。管理データ項目Save_Dateは、登録日である。管理データ項目Save_Nameは、登録者である。
【0038】
データ抽出設定ファイルアップロード処理装置A11は、データ抽出設定ファイル指定画面C5が指定した最新のデータ抽出設定ファイルがデータ抽出設定ファイルA4からアップロードされてくるので、それをデータ抽出設定ファイルデータ抽出設定ファイルA13に設定するとともに、その最新のデータ抽出設定ファイルに基づきデータ管理データベースA14と抽出設定ファイル管理データベースA5との構成を変更することを行う。
【0039】
データ抽出・保存処理装置A12は、アップロードファイル保存処理装置A8がファイルシステムA9に保管した電子ファイルからデータをデータ抽出設定ファイルA13に基づき抽出し、ファイル管理データベースA10に保管することを行う。
【0040】
データ抽出設定ファイルA13は、電子ファイルからのデータ抽出方式を業務毎に記述したファイルである。内容は、データ抽出設定ファイルA4と同様に図9、図10に示すように構成される。しかし、データ抽出設定ファイルA4は、システム管理者のみが利用するファイルであるのに対し、データ抽出設定ファイルA13は、既にサーバとしてのWEBシステムA5に保管され、一般ユーザがアップロードした電子ファイルおよびその電子ファイル内データの管理に利用されるファイルである点で異なっている。
【0041】
データ管理データベースA14は、例えば図13に示すような構成によって、登録された電子ファイルから抽出したデータの管理を行う。図13に示すデータ管理データベースは、「Field名」「Type」「Size」「Default」「Unique」の各管理項目で構成されている。管理項目Field名は、Field_ID、Data_ID、Data01〜Datanの各管理データ項目で構成されている。なお、nは、管理項目数ManagementCountに設定された番号である。
【0042】
管理データ項目Field_IDは、登録(アップロード)ファイルのランニング番号である。管理データ項目Data_IDは、データ設定ファイルのID番号でありファイルをアップロードしたときの番号である。管理データ項目Data01〜Datanは、FILE_DATA_TableのField_ID=1のData_DBType・Data_Sizeに相当するType/Sizeであり、アップロードされたファイル内のFILE_DATA_TableにおけるField_ID=1〜nのData_GetFieldに入力された値を保存する。
【0043】
また、データ抽出設定ファイル管理データベースA15は、例えば図11に示すような構成によって、データ抽出設定ファイルA13の内容の管理とデータ抽出設定方式の履歴の管理とを行う。図11に示すデータ抽出設定ファイル管理データベースは、ファイルセットテーブルFILE_SET_TableとデータセットテーブルDATA_SET_Tableとファイル履歴テーブルFILE_History_Tableとの3つのテーブルで構成されている。そして、各テーブルは、「Field名」「Type」「Size」「Default」「Unique」の各管理項目で構成されている。
【0044】
ファイルセットテーブルFILE_SET_Tableでの管理項目Field名は、Data_ID、Field_ID、Data_Name、Data_GetType、Data_GetField、Data_GetEssential、Data_OutputFlag、Data_OutputOrder、Data_DBType、Data_DBSizeの各管理データ項目で構成されている。
【0045】
管理データ項目Data_IDは、データ設定ファイルのID番号(履歴番号)である。管理データ項目Field_IDは、保管データの管理項目番号である。管理データ項目Data_Nameは、名称の保存である。管理データ項目Data_GetTypeは、入力フォームへの入力形態の保存である。管理データ項目Data_GetFieldは、入力場所・オブジェクトの保存である。管理データ項目Data_GetEssentialは、必須入力項目フラグの保存である。管理データ項目Data_OutputFlagは、一覧出力項目フラグの保存である。管理データ項目Data_OutputOrderは、一覧出力順番の保存である。管理データ項目Data_DBTypeは、データベースでの管理タイプの保存である。管理データ項目Data_DBSizeは、データベースでの保存サイズの保存である。
【0046】
データセットテーブルDATA_SET_Tableでの管理項目Field名は、データ設定ファイルのID番号(履歴番号)である管理データ項目Data_IDと、管理項目数である管理データ項目ManagementCountと、登録日である管理データ項目SET_Dateと、登録者である管理データ項目SET_nameとで構成されている。
【0047】
ファイル履歴テーブルFILE_History_Tableでの管理項目Field名は、最新データ設定ファイルのID番号(履歴番号)である管理データ項目NEW_Date_IDと、最新1つ前のデータ設定ファイルのID番号(履歴番号)である管理データ項目OLD_Date_IDと、変更した保管データの管理項目番号である管理データ項目FIELD_IDと、変更フィールド名である管理データ項目CH_DB_FIELDと変更前データである管理データ項目CH_FROMと、変更後データである管理データ項目CH_TOと変更フラグである管理データ項目CH_Flagとで構成されている。
【0048】
また、一覧表示処理装置A16は、登録一覧出力画面A6からの指定を受けて、ファイル管理データベースA10、データ抽出設定ファイルA13、データ管理データベースA14を検索し、ユーザが要求する内容の登録一覧出力画面を生成し、登録一覧出力画面A6に表示することを行う。
【0049】
次に、図2を参照して、ユーザクライアントとサーバであるWEBシステムA5との関係を説明する。図2において、登録ファイル指定画面B7では、図6や図7に示す登録画面を用いて指定ファイルの登録処理とそのキャンセルが行える。
【0050】
登録ファイル指定画面B7から指定ファイルの登録要求を受けるアップロードファイル保存処理装置A8は、チェック部B1とアップロードファイル保存部B2と保存情報データベース登録部B3とを備えている。
【0051】
チェック部B1は、入力フォームA2からアップロードされた電子ファイルについて、管理対象となる電子ファイルであるか否かをチェックすることを行う。アップロードファイル保存部B2は、当該電子ファイルをファイルシステムA9に保存することを行う。保存情報データベース登録部B3は、当該電子ファイルの保存情報をファイル管理データベースA10に保存することを行う。
【0052】
また、アップロードファイル保存処理装置A8の出力を受けるデータ抽出・保存処理装置A12は、設定ファイル読み込み部B4とデータ抽出部B5とデータベース保存部B6とを備えている。
【0053】
設定ファイル読み込み部B4は、データ抽出設定ファイルA13からデータ抽出設定ファイルを読み込み、データ抽出部B5に出力する。データ抽出部B5は、設定ファイル読み込み部B4が読み込んだ情報に基づきアップロードファイルからデータを抽出することを行う。データベース保存部B6は、データ抽出部B5を経由して設定ファイル読み込み部B4から送られてくる情報に基づき保存するデータベースフィールドを決定し、データ抽出部B5が抽出したデータをデータ管理データベースA14の該当するデータベースフィールドに保存することを行う。
【0054】
次に、図3を参照して、システム管理者クライアントとサーバであるWEBシステムA5との関係を説明する。データ抽出設定ファイル指定画面C5では、図8に示す登録画面を用いて新規のデータ抽出設定ファイルや更新したデータ抽出設定ファイルの登録処理とそのキャンセルが行える。データ抽出設定ファイル指定画面C5から指定ファイルの登録要求を受けるデータ抽出設定ファイルアップロード処理装置A11は、設定ファイルチェック部C1と設定ファイル保存部C2とデータテーブル再構築部C3と保存データ移行部C4とを備えている。
【0055】
設定ファイルチェック部C1は、データ抽出設定ファイルA4からアップロードされた更新用データ抽出設定ファイルをチェックすることを行う。設定ファイル保存部C2は、データ抽出設定ファイルA13をアップロードされた更新用データ抽出設定ファイルに置き換える処理を行う。データテーブル再構築部C3は、アップロードされた更新用データ抽出設定ファイルに基づきデータ管理データベースA14およびデータ抽出設定ファイル管理データベースA15のデータテーブル構成を再定義し再構築するが、その際に変更された履歴をデータ抽出設定ファイル管理データベースA15に登録することを行う。保存データ移行部C4は、旧データ抽出設定ファイルに基づきデータ抽出設定ファイル管理データベースA15に登録されているファイル内情報を最新のデータ抽出設定ファイルの設定条件でも利用できるようにその保存データをデータ管理データベースA14に移行することを行う。
【0056】
次に、以上のように構成されるファイル・ファイル内データ管理装置の動作 について説明する。まず、システム管理者がデータ抽出設定ファイルA4を設定し、WEBシステムA5にデータ抽出設定ファイルA13として登録(アップロード)する場合を説明する。
【0057】
データ抽出設定ファイルを示す図9において、管理項目番号1〜nの各管理項目は、図4に例示した普段から利用して使い慣れているツール・フォーマットファイル(入力フォームA2)での管理項目D1,D2,D3に相当している。システム管理者は、業務毎に、1管理項目に対し、「Name」「GetType」「GetField」「GetEssential」「OutputFlag」「OutputOrder」「DBType」「DBSize」なる8種類の情報を設定する。これによって、データベースの再構築の自動化と、電子ファイルからデータを抽出しデータベースに登録する処理の自動化とが可能となる。
【0058】
データ抽出設定ファイルの新規登録や更新登録では、データ抽出設定ファイル更新画面A7である図5に示す登録画面を表示させ、データ抽出設定ファイル登録ボタンE5をクリックし、データ抽出設定ファイル指定画面C5である図8に示す登録画面を表示させる。図8に示す登録画面図において、ファイル名表示フィールドF1や選択画面表示ボタンF2を利用してアップロードする最新のデータ抽出設定ファイルを指定し、登録ボタンF21をクリックすると、データ抽出設定ファイルA4から最新のデータ抽出設定ファイルがデータ抽出設定ファイルアップロード処理装置データ抽出・保存処理装置A12に対しアップロードされる。
【0059】
データ抽出設定ファイルアップロード処理装置データ抽出・保存処理装置A12では、設定ファイルチェック部C1、設定ファイル保存部C2、データテーブル再構築部C3、保存データ移行部C4がこの順に起動される。
【0060】
設定ファイルチェック部C1では、アップロードされた最新のデータ抽出設定ファイルをチェックする。不正なファイルがアップロードされた場合は、エラーをシステム管理者クライアントに発信し、処理を終了する。
【0061】
ここで、不正なファイルとしては、(1)項目数が減る(既存データの整合性から削除は負荷増加を招来する)、(2)記述項目数が足りない(正常なファイル登録処理が不可能になる)、(3)管理データ項目Data_**_DBSizeが小さくなる(既存データとの整合性の問題が発生する)などが考えられる。なお、「_**_」における「**」は、図9に示した管理項目番号である。以降、同様の表記を用いる。
【0062】
設定ファイルチェック部C1にて正常ファイルと判断した場合は、設定ファイル保存部C2が起動される。設定ファイル保存部C2では、旧となるデータ抽出設定ファイルをバックアップした後に、最新のデータ抽出設定ファイルを上書きする。バックアップは、ファイル名+バックアップ作成日付とする。正常に旧データ抽出設定ファイルのバックアップと最新データ抽出設定ファイルの上書きとが終了すると、データテーブル再構築部C3が起動される。
【0063】
データテーブル再構築部C3では、旧となるデータ抽出設定ファイル管理データベースA15をバックアップし、その後、最新のデータ抽出設定ファイルから管理データ項目Data_**_DBType,Data_**_DBSizeを取得し、それに基づきデータ抽出設定ファイル管理データベースA15における各データテーブル(図11参照)の再構築が実行される。再構築後、旧データベースの構成と最新データベース構成の差分履歴を図11に示すファイル履歴テーブル「FILE_History_Table」に保存する。図12に保存例を示してある。
【0064】
図12(A)ファイルセットテーブルFILE_SET_Tableでは、図11に示した管理項目「Field名」を構成するData_ID、Field_ID、Data_Name、Data_GetType、Data_GetField、Data_GetEssential、Data_OutputFlag、Data_OutputOrder、Data_DBType、Data_DBSizeの各管理データ項目が設けられ、項目毎に保存できることが示されている。
【0065】
図12(B)データセットテーブルDATA_SET_Tableでは、図11に示した管理項目「Field名」を構成するData_ID、ManagementCount、SET_Date、SET_nameの各管理データ項目が設けられ、項目毎に保存できることが示されている。
【0066】
図12(C)ファイル履歴テーブルFILE_History_Tableでは、図11に示した管理項目「Field名」を構成するNEW_Date_ID、OLD_Date_ID、FIELD_ID、CH_DB_FIELD、CH_FROM、CH_TO、CH_Flagの各管理データ項目が設けられ、項目毎に保存できることが示されている。
【0067】
以上説明したデータテーブル再構築部C3での処理が正常に終了すると、保存データ移行部C4が起動され、データ管理データベースA14において旧データの移行処理を実行する。移行処理では、旧Data01は新Data01フィールドに移行し、新フィールドは全てNULLで登録することが行われる。項目を削除する場合は、データ抽出設定ファイルA13の管理データ項目Data_**_GetTypeをNULLにする。このとき、設定の記述は削除しない。この情報を見て、登録ファイルのアップロード時にデータを抽出しない処理が実行されるからである。
【0068】
なお、データ抽出設定ファイルA13をダウンロードする場合は、上記と同様にデータ抽出設定ファイル更新画面A7である図5に示す登録画面を表示させ、データ抽出設定ファイルダウンロードボタンE4をクリックする。すると、データ抽出設定ファイルA13から最新のデータ抽出設定ファイルがデータ抽出設定ファイルA4にダウンロードロードされる。
【0069】
このデータ抽出設定ファイルアップロード処理装置A11による処理によって、多様な業務への展開が容易となるとともに、管理項目の変更に対し、容易にシステムを変更することが可能となる。また、業務によって特殊処理が必要な場合は、図5に示す登録画面においてその他のボタンE3にその特殊処理用のボタンを配置し、ワークフローなどの処理が行えるようにすることができる。
【0070】
一般ユーザは、以上のようにデータ抽出設定ファイルが登録・管理されているWEBシステムA5に対して、作成した入力フォームA2をアップロード等することになる。
【0071】
A5が起動されると、登録一覧出力画面A6である図5に示す登録画面が表示される。図5に示す登録画面では、表E7の上部に設けられる「検索ボタン」に関わる条件設定フィールドにおいて、検索やソートの条件設定が可能である。「検索ボタン」をクリックすると、指定した検索やソート条件に基づき表E7が再描画される。
【0072】
具体的には、表E7は、一覧表示処理装置A16が図9に示すように構成されるデータ抽出設定ファイルA13を参照し、管理データ項目Data_**_Outputのフラグが“1”のものを検索して作成する。一覧表示処理装置A16は、図5に示す登録画面において一般ユーザの上記した指定に従って表E7の表示項目を決定する。そして、一覧表示処理装置A16は、決定した表示項目をデータ抽出設定ファイルA13の管理データ項目Data_**_OutputOrderの番号を参照し、図5に示すように左から順に並べて表示するようになっている。
【0073】
また、表E7の文字は、WEBブラウザのリンクボタンE6に埋め込まれている。リンクボタンE6をクリックすると、対象となる既登録のファイルが表E7に表示されるようになっている。
【0074】
電子ファイルを新規登録する場合は、図5に示す登録画面においてファイル新規登録ボタンE1をクリックする。すると、登録ファイル指定画面B7である図6に示す登録画面が表示される。図6に示す登録画面において、登録するクライアントファイルのフルパスをファイル名表示フィールドF1あるいは選択画面表示ボタンF2にて指定し、登録ボタンF3をクリックする。
【0075】
登録ボタンF3をクリックすると、ファイル名表示フィールドF1あるいは選択画面表示ボタンF2にて指定した電子ファイル(入力フォームA2)がWEBシステムA5にアップロードされる。WEBシステムA5では、アップロードファイル保存処理装置A8とデータ抽出・保存処理装置A12とがこの順に起動される。また、ユーザクライアントには、図5に示す登録画面が再表示される。
【0076】
アップロードファイル保存処理装置A8では、アップロードファイルチェック部B1、アップロードファイル保存部B2、保存情報データベース登録部B3がこの順に起動される。
【0077】
アップロードファイルチェック部B1では、送られてきた電子ファイルのサイズ情報を読み取り、不正であるか否か調べる。送られてきた電子ファイルのサイズが“0”、または、既存登録ファイルサイズの2倍以上の場合は、不正である。不正の場合には、ユーザクライアントにその旨を通知して処理を終了する。不正でない場合は、アップロードファイル保存部B2が起動される。
【0078】
アップロードファイル保存部B2は、アップロードファイルチェック部B1にてチェックされた電子ファイルをファイルシステムA9の所定領域に保存する。保存が完了すると保存情報データベース登録部B3が起動される。
【0079】
保存情報データベース登録部B3は、ファイルシステムA9に保存したファイルの保存内容を図15に示す構成のファイル管理データベースA10に保存する。図16に保存例を示してある。
【0080】
図16は、図15に示すファイル管理データベースへの登録内容を示す図である。図16では、図15に示した管理項目「Field名」を構成するField_ID、Data_ID、Field_ID、Save_file_name_F、Save_file_name_H、Save_Date、Save_Nameの各管理データ項目が設けられ、項目毎に保存できることが示されている。
【0081】
アップロードファイル保存処理装置A8での処理が終了すると、データ抽出・保存処理装置A12が起動される。データ抽出・保存処理装置A12では、設定ファイル読み込み部B4、データ抽出部B5、データベース保存部B6がこの順に起動される。
【0082】
設定ファイル読み込み部B4では、データ抽出設定ファイルA13から、Data_**_GetType、Data_**_GetField、Data_**_GetEssentialの 各管理データ項目を抽出し、データ抽出部B5に送信する。
【0083】
データ抽出部B5では、管理データ項目Data_**_GetTypeから、入力されている場所の入力形式情報を取得する。具体的には、表計算ツールによる電子ファイルであれば、セルかオブジェクトである。また、文書作成ツールであれば、オブジェクトや行である。また、データ抽出部B5では、管理データ項目Data_**_GetFieldからは、入力されている場所情報を取得する。
【0084】
データ抽出部B5では、このように取得した入力形式および場所情報に基づきファイルシステムA9に登録した電子ファイルから入力データを抽出する。具体的には、図4に示した表形式であればセル“C1”などのセル番号を抽出し、オブジェクトであれば、オブジェクト名を抽出する。
【0085】
また、データ抽出部B5では、管理データ項目Data_**_GetEssentialから必須入力フラグ情報を取得し、そのフラグ情報が必須を示しているか否かを調べる。必須の場合、抽出したデータがNULLか否かを判別する。NULLの場合は、エラーメッセージをユーザクライアントに送信し、サーバに保存した電子ファイルを削除する。NULL以外の場合は、データベース保存部B6に、上記管理項目番号「**」と抽出データとを送信する。
【0086】
データベース保存部B6では、図13に示すように構成されるデータ管理データベースA14において、受信した管理項目番号に相当するフィールドに抽出データを保存する。図14に保存例を示してある。
【0087】
図14では、図11に示した管理項目「Field名」を構成するField_ID、Data_ID、Data01、Data02、Data03、・・、Data0nの各管理データ項目が設けられ、項目毎に保存できることが示されている。
【0088】
以上の説明から理解できるように、アップロードファイル保存処理装置A8は、登録するファイルに関わらず、同一の形式で実装することができるので、開発の効率化が可能となる。また、データ抽出部B5は登録ファイルの作成ツール毎に入れ替え可能に構成し、設定ファイル読み込み部B4およびデータベース保存部B6をそのまま利用可能に構成することで、開発工数を極端に抑えることができる。
【0089】
次に、上書き登録の場合は、図5に示す登録画面において、表E7から上書き先ファイルを指定し、ファイル上書き登録ボタンE2をクリックする。すると登録ファイル指定画面B7である図7に示す登録画面が表示される。
【0090】
図7に示す登録画面では、上書き先のファイル内情報F12が表示される。この上書き先のファイル内情報F12を参照して上書き登録するクライアントファイルのフルパスをファイル名表示フィールドF1にて指定し、上書き登録ボタンF11をクリックする。
【0091】
WEBシステムA5では、アップロードファイル保存処理装置A8とデータ抽出・保存処理装置A12において、新規登録の場合と同様の処理が実行され、上書き登録される。つまり、アップロードファイル保存処理装置A8のアップロードファイル保存部B2では上書き処理となり、保存情報データベース登録部B3では更新処理となる。データ抽出・保存処理装置A12では更新処理となる点が異なるのみである。それ以外は、新規登録時と同様の処理が行われる。
【0092】
次に、入力フォームA2が図4に示した表計算ファイルである場合について説明する。図4に示すセル“C3”の管理項目D1にデータを入力し、図6に示す登録画面から表計算ファイルをアップロードする。
【0093】
アップロードファイル保存処理装置A8では、アップロードファイルチェック部B1にてエラー確認が行われ、アップロードファイル保存部B2にて表計算ファイルが保存され、保存情報データベース登録部B3にて登録状況が図15に示す構成のファイル管理データベースA10に図16に示すように保存される。
【0094】
次に、データ抽出・保存処理装置A12では、設定ファイル読み込み部B4にてデータ抽出設定ファイルA13からデータ抽出部B5がデータを抽出するための情報を取得する。例えば、プロジェクト名を想定した場合、「CELL・C3・1」を取得する。
【0095】
データ抽出部B5では、アップロードされた表計算ファイルからデータを抽出する。例えば、アップロードファイルから“C3”のセル情報を取得する。“C3”のセル情報が入力されていないNULLの場合はエラーである。“C3”のセル情報が入力されている場合、データベース保存部B6に「01・入力内容」を送信する。
【0096】
データベース保存部B6では、図13に示す構成のデータ管理データベースA14における対応するテーブルフィールドにデータ抽出部B5からの入力内容を図14に示すように保存する。今の例では、データ管理データベースA14におけるテーブルフィールド「Data01」にデータ抽出部B5から送信された入力内容を保存する。
【0097】
以上のように、この実施の形態によるインターネット対応のファイルアップロードによるファイル・ファイル内データ管理装置によれば、電子ファイルの管理とデータの管理とを融合したので、従来のファイル管理のみならず、ファイル内データを容易に管理できるようになる。その結果、管理システムを容易に構築することができ、早期導入が可能になる。
【0098】
また、一般ユーザは、従来から普通に利用し、使い慣れているツールやフォーマットそのものを利用することができるので、新システム特有の導入負荷や導入に対する利用者の抵抗を大幅に軽減することができる。
【0099】
さらに、多様な業務に共通に対応可能なアップロードファイル保存処理装置と、業務毎に一部処理を変更して対応可能なデータ抽出保存処理装置とを区別して設け、適宜に更新できるデータ抽出設定ファイルに基づきデータベース構成および抽出方法の変更が可能となるようにしたので、日々(年々)変更される管理項目への対応が容易に行えるようになる。したがって、別の業務に適用する場合の開発工数を削減することができ、多様な業務に柔軟に対応することができる。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、任意の形式で作成された電子ファイルから抽出する管理データ項目やデータ抽出方式を記述したデータ抽出設定ファイルを業務毎に設け、ファイル保存手段に保存されている電子ファイルから管理データ項目やデータを前記データ抽出設定ファイルに記述された内容に基づき抽出し、抽出した管理データ項目やデータをデータベースに保存する際に、前記データ抽出設定ファイルに記述された内容に基づき前記データベースの再構築・再設定を実行するようにしたので、インターネット上においてアップロードされた電子ファイル自体の管理が行えるのに加えて、ファイル内データの管理も一括して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態であるファイル・ファイル内データ管理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すユーザクライアントとサーバであるWEBシステムとの関係を説明する処理系統図である。
【図3】図1に示すシステム管理者クライアントとサーバであるWEBシステムとの関係を説明する処理系統図である。
【図4】図1に示す入力フォーマット画面の一例を示す図である。
【図5】図1に示す登録一覧出力画面およびデータ抽出設定ファイル更新画面を説明する図である。
【図6】図1に示す登録一覧出力画面の新規登録ボタン(図5に示すファイル新規登録ボタン)によって表示されるアップロード画面の一例を示す図である。
【図7】図1に示す登録一覧出力画面の上書き登録ボタン(図5に示すファイル上書き登録ボタン)によって表示される既存ファイルの上書きアップロード画面の一例を示す図である。
【図8】図1に示すデータ抽出設定ファイル更新画面の登録ボタン(図5に示すデータ抽出設定ファイル登録ボタン)によって表示されるアップロード画面の一例を示す図である。
【図9】図1に示すデータ抽出設定ファイルの構成例を示す図である。
【図10】図9に示すデータ抽出設定ファイルにおける記述方式の一例を示す図である。
【図11】図1に示すデータ抽出設定ファイル管理データベースの構成例を示す図である。
【図12】図11に示す各テーブルにおけるフィールド名の詳細内容を示す図である。
【図13】図1に示すデータ管理データベースの構成例を示すブロック図である。
【図14】図13に示すデータ管理データベースへの登録内容を示す図である。
【図15】図1に示すファイル管理データベースの構成例を示すブロック図である。
【図16】図15に示すファイル管理データベースへの登録内容を示す図である。
【符号の説明】
A1、A3 編集装置、A2 ツール・フォーマットファイル(入力フォーム)、A4 データ抽出設定ファイル、A5 WEBシステム、A6 登録一覧出力画面、A7 データ抽出設定ファイル更新画面、A8 アップロードファイル保存処理装置、A9 ファイルシステム、A10 ファイル管理データベース、A11 データ抽出設定ファイルアップロード処理装置、A12 データ抽出・保存処理装置、A13 データ抽出設定ファイル、A14 データ管理データベース、A15 データ抽出設定ファイル管理データベース、A16 一覧表示処理装置、B1 アップロードファイルチェック部、B2 アップロードファイル保存部、B3 保存情報データベース登録部、B4 設定ファイル読み込み部、B5 データ抽出部、B6 データベース保存部、B7 登録ファイル指定画面、C1 設定ファイルチェック部、C2 設定ファイル保存部、C3 データテーブル再構築部、C4 保存データ移行部、C5 データ抽出設定ファイル指定画面。
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子ファイルの管理とその電子ファイル内データの管理とを一括して行い一元的に管理するファイル・ファイル内データ管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ワードプロセッサソフトウエア(以下「文書作成ツール」という)による文書データや表計算ソフトウエア(以下「表計算ツール」という)による計算データなど各種のツールによる電子ファイルが蓄積されるにつれて、これらの電子ファイル内データを効率的に管理し、複数の利用者間で共有できるようにする必要性が高まってきている。
【0003】
これらの要請に応えるため、複数の利用者が文書作成ツールや表計算ツールによってそれぞれ作成した電子ファイルからデータを抽出してサーバに蓄積し、サーバ内で一元的に管理する装置が実現されている。この装置では、電子ファイル内の固定化された場所に保管されたデータを抽出し、データとして一元管理する方法が採用されている。
【0004】
例えば、表計算ツールの場合、作成された電子ファイルのセル“C1”からデータを抽出し、データベースのフィールドAに保存する。また、電子ファイルのセル“C2”からデータを抽出し、データベースのフィールドBに保存するという方法が採用されている。
【0005】
また、電子ファイルを管理するために、管理する電子ファイルと管理のためのデータとを入力し、インターネット上に配置したサーバにて一元管理を行う装置も存在している。
【0006】
さらに、例えば特許文献1では、データサーバにデータを蓄積して管理するデータ管理システムとして、利用者に対しては階層的ディレクトリ構成が備える分かりやすさを提供しつつ、検索などを高速かつ簡単に行えるようにするため、データを蓄積する際に、前記データサーバにおいて実際に当該データが格納されるディレクトリ構造よりも深い階層構造で表される階層的ディレクトリ構成によって、前記データサーバにおける当該データの格納場所が指定されるようにしたデータ管理システムが開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−116216号公報(0009、0010)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電子ファイル内データの管理方法は、特定の場所(表計算ツールの場合はセルやオブジェクト)からデータを抽出し、指定の場所で管理する方法であるので、特定の場所が変更されたり管理する項目が増えた場合への対応が困難である。
【0009】
また、上記の理由から別の業務に適用する場合は、新たに構築する必要があるので、同程度の開発工数を要するという問題があり、一度構築したデータ管理システムを多様な業務に適用することが困難である。
【0010】
また、従来のデータ管理方法は、抽出したデータを管理するものであり、登録した電子ファイルを探し出したり、復元することが出来ない。加えて、従来のデータ管理方法は、データの一元管理を目的としているため、複数の電子ファイルから抽出されたデータを一覧で表示することが出来ないので、登録データの把握は可能であるが、登録状況や登録による進捗状況の把握ができないなどファイル管理に必要な機能が欠落している。
【0011】
さらに、従来のファイル管理方法は、電子ファイルの管理を目的としているので、管理するためのデータは別途管理システムに入力する必要がある。そして、従来では、データ管理システムを構築するために、通常の業務内容を変更する必要が生ずるので、新たに導入したシステムでの業務への定着が進まないことが起こり、定着に時間がかかる。
【0012】
この発明は、上記に鑑みてなされたもので、インターネット上においてアップロードされた電子ファイルの管理とその電子ファイル内データの管理とを一括して行い一元的に管理することのできるファイル・ファイル内データ管理装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明にかかるファイル・ファイル内データ管理装置は、アップロードされた電子ファイルの管理とその電子ファイル内データの管理とを一括して行い一元的に管理するファイル・ファイル内データ管理装置であって、業務毎に任意の形式で作成された電子ファイルから抽出する管理データ項目やデータ抽出方式を記述したデータ抽出設定ファイルと、アップロードされた前記電子ファイルを保存するファイル保存手段と、前記ファイル保存手段に保存されている電子ファイルから管理データ項目やデータを前記データ抽出設定ファイルに記述された内容に基づき抽出するデータ抽出手段と、前記データ抽出手段が抽出した管理データ項目やデータをデータベースに保存する際に、前記データ抽出設定ファイルに記述された内容に基づき前記データベースの再構築・再設定を実行する抽出データ保存手段とを備えている。
【0014】
この発明によれば、任意の形式で作成された電子ファイルから抽出する管理データ項目やデータ抽出方式を記述したデータ抽出設定ファイルを業務毎に設け、ファイル保存手段に保存されている電子ファイルから管理データ項目やデータを前記データ抽出設定ファイルに記述された内容に基づき抽出し、抽出した管理データ項目やデータをデータベースに保存する際に、前記データ抽出設定ファイルに記述された内容に基づき前記データベースの再構築・再設定を実行するようにしたので、アップロードされた電子ファイル自体の管理に加えて、ファイル内データの管理も一括して行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるファイル・ファイル内データ管理装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は、この発明の一実施の形態であるファイル・ファイル内データ管理装置の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示すユーザクライアントとサーバであるWEBシステムとの関係を説明する処理系統図である。図3は、図1に示すシステム管理者クライアントとサーバであるWEBシステムとの関係を説明する処理系統図である。
【0017】
図1に示すファイル・ファイル内データ管理装置は、インターネット対応のアップロードによる電子ファイルの管理とファイル内データの管理とを一括して一元的に行う装置であって、ユーザクライアントの端末である編集装置A1及びツール・フォーマットファイル(以下「入力フォーム」という)A2と、システム管理者クライアントの端末である編集装置A3及びデータ抽出設定ファイルA4と、ユーザクライアントの端末とシステム管理者クライアントの端末とがアクセス(アップロード、ダウンロード)するWEBシステムA5とで構成されている。
【0018】
一般ユーザは、編集装置A1にて、日頃利用し使い慣れたツール(WordやExcelなど)やフォーマット(PDFなど)によって登録(アップロード)する電子ファイルである入力フォームA2を作成・編集し、アップロードできるようにする。また、ダウンロードした電子ファイルは入力フォームA2に取り込むことができるようになっている。
【0019】
入力フォームA2は、例えば図4に示すようになっている。図4では、表計算ツールで作成した電子ファイルが示されている。図4において、セル“B3”には「プロジェクト名」、セル“B5”には「XXXXXXXX」、セル“B7”には「YYYYYYYY」がそれぞれ記述されている。セル“C3”には、「プロジェクト名」に対応した管理項目D1、セル“C5”には「XXXXXXXX」に対応した管理項目D2、セル“C7”には「YYYYYYYY」に対応した管理項目D3などがそれぞれ記述されている。
【0020】
また、システム管理者は、編集装置A3にて、日頃利用し使い慣れたツール(WordやExcelなど)やフォーマット(PDFなど)によって、業務毎に、電子ファイルから抽出する管理データ項目やデータ抽出方式を記述したデータ抽出設定ファイルA4を用意し(図9、図10参照)、登録(アップロード)が行えるようにする。また、ダウンロードしたデータ抽出設定ファイルをデータ抽出設定ファイルA4に取り込むことができるようになっている。
【0021】
図9は、図1に示すデータ抽出設定ファイルA4の構成例を示す図である。図9に示すデータ抽出設定ファイルでは、記述方式として、管理項目数ManagementCountが設定され、管理項目番号毎に、名称Name、入力フォームへの入力形態GetType、入力場所・オブジェクトGetField、必須入力項目フラグGetEssential、一覧出力項目フラグOutputFlag、一覧出力順番OutputOrder、データベースでの管理タイプDBType、データベースでの保存サイズDBSizeの各管理データ項目が規定されている。
【0022】
図10は、図9に示すデータ抽出設定ファイルにおける記述方式の一例を示す図である。図10では、図9に示す記述方式における「設定値」が具体的に示されている。
【0023】
さて、WEBシステムA5は、この発明にかかるファイル・ファイル内データ管理装置に対応する装置であり、ユーザクライアント端末とのインタフェース部分と、システム管理者クライアント端末とのインタフェース部分と、インターネット上に配置されるサーバとしての本体部分とで構成されている。
【0024】
すなわち、ユーザクライアント端末とのインタフェース部分は、登録一覧出力画面A6と、登録指定ファイル画面B7(図2参照)とを備えている。登録一覧出力画面A6では、電子ファイルの新規登録を行う新規アップロードと、電子ファイルの上書き登録を行う上書きアップロードと、電子ファイルのダウンロードとが指定できるようになっている。図5に具体例を示してある。
【0025】
なお、図5は、説明の便宜から、このユーザクライアント端末側の登録一覧出力画面A6と後述するシステム管理者クライアント端末とのインタフェース部分であるデータ抽出設定ファイル更新画面A7との双方で用いるようになっている。すなわち、図5は、図1に示す登録一覧出力画面およびデータ抽出設定ファイル更新画面を説明する図である。
【0026】
ユーザクライアント端末にて登録一覧出力画面A6を表示させるときは、図5において、ファイル新規登録ボタンE1と、ファイル上書き登録ボタンE2と、ダウンロードのボタンを含むその他のボタンE3と、「検索ボタン」に関わる条件設定フィールドと、リンクボタンE6と、表E7とが表示される。
【0027】
そして、ファイル新規登録ボタンE1とファイル上書き登録ボタンE2とによって、図2に示す登録指定ファイル画面B7が表示される。登録指定ファイル画面B7では、新規登録画面(図6)と上書き登録画面(図7)とによって登録するファイルの指定ができるようになっている。
【0028】
図6は、新規登録を行う際に用いるアップロード画面の一例を示す図である。図6に示すアップロード画面では、ファイル設定を行う指定ファイルのファイル名表示フィールドF1と、指定ファイルの選択画面表示ボタンF2と、登録ボタンF3とを利用して、新規登録処理(アップロード)が実行できるようになっている。
【0029】
図7は、既存ファイルの上書き登録を行う際に用いるアップロード画面の一例を示す図である。図7に示すアップロード画面では、上書き先ファイル内データの表示フィールドF12と、ファイル設定を行う指定ファイルのファイル名表示フィールドF1と、指定ファイルの選択画面表示ボタンF2と、上書き登録ボタンF11とを利用して、上書き登録処理(アップロード)が実行できるようになっている。
【0030】
また、システム管理者クライアント端末とのインタフェース部分は、データ抽出設定ファイル更新画面A7と、データ抽出設定ファイル指定画面C5(図3参照)とを備えている。データ抽出設定ファイル更新画面A7は、データ抽出設定ファイルのアップロードとダウンロードとが指定できるようになっている。図5に具体例を示してある。
【0031】
すなわち、システム管理者クライアント端末にてデータ抽出設定ファイル更新画面A7を表示させるときは、図5において、必要に応じて定義するその他のボタンE3と、データ抽出設定ファイルダウンロードボタンE4と、データ抽出設定ファイル登録ボタンE5とが表示される。
【0032】
そして、データ抽出設定ファイルダウンロードボタンE4と、データ抽出設定ファイル登録ボタンE5とによって、図3に示すデータ抽出設定ファイル指定画面C5が表示される。データ抽出設定ファイル指定画面C5では、図8に示すようなデータ抽出設定ファイル登録画面によって新規登録や更新登録するデータ抽出設定ファイルの指定ができるようになっている。
【0033】
図8は、図1に示すデータ抽出設定ファイルA4のアップロード画面の一例を示す図である。図8に示すアップロード画面では、ファイル設定を行う指定ファイルのファイル名表示フィールドF1と、指定ファイルの選択画面表示ボタンF2と、登録ボタンF21とを利用して、データ抽出設定ファイルの登録処理(アップロード)が実行できるようになっている。なお、図8では、上書き登録(更新登録)の場合を示すが、一般ユーザが行う新規登録(図6)と同様に、データ抽出設定ファイルの新規登録も図8に示す画面で実行できることは言うまでもない。
【0034】
次に、インターネット上に配置されるサーバとしての本体部分は、アップロードファイル保存処理装置A8と、ファイルシステムA9と、ファイル管理データベースA10と、データ抽出設定ファイルアップロード処理装置A11と、データ抽出・保存処理装置A12と、データ抽出設定ファイルA13と、データ管理データベースA14と、データ抽出設定ファイル管理データベースA15と、一覧表示処理装置あ16とを備えている。
【0035】
アップロードファイル保存処理装置A8は、登録ファイル指定画面B7が指定した電子ファイルが入力フォームA2からアップロードされてくるので、それをファイルシステムA9とファイル管理データベースA10とに保存する処理を行う。ファイルシステムA9は、登録された電子ファイルを保存している。ファイル管理データベースA10は、例えば図15に示すような構成によって、登録された電子ファイルの管理を行う。
【0036】
図15に示すファイル管理データベースは、「Field名」「Type」「Size」「Default」「Unique」の各管理項目で構成されている。管理項目Field名は、Field_ID、Data_ID、Save_file_name_F、Save_file_name_H、Save_Date、Save_Nameの各管理データ項目で構成されている。
【0037】
管理データ項目Field_IDは、登録(アップロード)ファイルのランニング番号である。管理データ項目Data_IDは、データ設定ファイルのID番号でありファイルをアップロードしたときの番号である。管理データ項目Save_file_name_Fは、アップロードファイルを保存した場所(OSディレクトリ)ないしはシステムで設定したファイル保管用ホームディレクトリからのフルパスである。管理データ項目Save_file_name_Hは、アップロードファイルを保存した場所(WEB仮想ディレクトリ)ないしは「http://」からのフルパスである。管理データ項目Save_Dateは、登録日である。管理データ項目Save_Nameは、登録者である。
【0038】
データ抽出設定ファイルアップロード処理装置A11は、データ抽出設定ファイル指定画面C5が指定した最新のデータ抽出設定ファイルがデータ抽出設定ファイルA4からアップロードされてくるので、それをデータ抽出設定ファイルデータ抽出設定ファイルA13に設定するとともに、その最新のデータ抽出設定ファイルに基づきデータ管理データベースA14と抽出設定ファイル管理データベースA5との構成を変更することを行う。
【0039】
データ抽出・保存処理装置A12は、アップロードファイル保存処理装置A8がファイルシステムA9に保管した電子ファイルからデータをデータ抽出設定ファイルA13に基づき抽出し、ファイル管理データベースA10に保管することを行う。
【0040】
データ抽出設定ファイルA13は、電子ファイルからのデータ抽出方式を業務毎に記述したファイルである。内容は、データ抽出設定ファイルA4と同様に図9、図10に示すように構成される。しかし、データ抽出設定ファイルA4は、システム管理者のみが利用するファイルであるのに対し、データ抽出設定ファイルA13は、既にサーバとしてのWEBシステムA5に保管され、一般ユーザがアップロードした電子ファイルおよびその電子ファイル内データの管理に利用されるファイルである点で異なっている。
【0041】
データ管理データベースA14は、例えば図13に示すような構成によって、登録された電子ファイルから抽出したデータの管理を行う。図13に示すデータ管理データベースは、「Field名」「Type」「Size」「Default」「Unique」の各管理項目で構成されている。管理項目Field名は、Field_ID、Data_ID、Data01〜Datanの各管理データ項目で構成されている。なお、nは、管理項目数ManagementCountに設定された番号である。
【0042】
管理データ項目Field_IDは、登録(アップロード)ファイルのランニング番号である。管理データ項目Data_IDは、データ設定ファイルのID番号でありファイルをアップロードしたときの番号である。管理データ項目Data01〜Datanは、FILE_DATA_TableのField_ID=1のData_DBType・Data_Sizeに相当するType/Sizeであり、アップロードされたファイル内のFILE_DATA_TableにおけるField_ID=1〜nのData_GetFieldに入力された値を保存する。
【0043】
また、データ抽出設定ファイル管理データベースA15は、例えば図11に示すような構成によって、データ抽出設定ファイルA13の内容の管理とデータ抽出設定方式の履歴の管理とを行う。図11に示すデータ抽出設定ファイル管理データベースは、ファイルセットテーブルFILE_SET_TableとデータセットテーブルDATA_SET_Tableとファイル履歴テーブルFILE_History_Tableとの3つのテーブルで構成されている。そして、各テーブルは、「Field名」「Type」「Size」「Default」「Unique」の各管理項目で構成されている。
【0044】
ファイルセットテーブルFILE_SET_Tableでの管理項目Field名は、Data_ID、Field_ID、Data_Name、Data_GetType、Data_GetField、Data_GetEssential、Data_OutputFlag、Data_OutputOrder、Data_DBType、Data_DBSizeの各管理データ項目で構成されている。
【0045】
管理データ項目Data_IDは、データ設定ファイルのID番号(履歴番号)である。管理データ項目Field_IDは、保管データの管理項目番号である。管理データ項目Data_Nameは、名称の保存である。管理データ項目Data_GetTypeは、入力フォームへの入力形態の保存である。管理データ項目Data_GetFieldは、入力場所・オブジェクトの保存である。管理データ項目Data_GetEssentialは、必須入力項目フラグの保存である。管理データ項目Data_OutputFlagは、一覧出力項目フラグの保存である。管理データ項目Data_OutputOrderは、一覧出力順番の保存である。管理データ項目Data_DBTypeは、データベースでの管理タイプの保存である。管理データ項目Data_DBSizeは、データベースでの保存サイズの保存である。
【0046】
データセットテーブルDATA_SET_Tableでの管理項目Field名は、データ設定ファイルのID番号(履歴番号)である管理データ項目Data_IDと、管理項目数である管理データ項目ManagementCountと、登録日である管理データ項目SET_Dateと、登録者である管理データ項目SET_nameとで構成されている。
【0047】
ファイル履歴テーブルFILE_History_Tableでの管理項目Field名は、最新データ設定ファイルのID番号(履歴番号)である管理データ項目NEW_Date_IDと、最新1つ前のデータ設定ファイルのID番号(履歴番号)である管理データ項目OLD_Date_IDと、変更した保管データの管理項目番号である管理データ項目FIELD_IDと、変更フィールド名である管理データ項目CH_DB_FIELDと変更前データである管理データ項目CH_FROMと、変更後データである管理データ項目CH_TOと変更フラグである管理データ項目CH_Flagとで構成されている。
【0048】
また、一覧表示処理装置A16は、登録一覧出力画面A6からの指定を受けて、ファイル管理データベースA10、データ抽出設定ファイルA13、データ管理データベースA14を検索し、ユーザが要求する内容の登録一覧出力画面を生成し、登録一覧出力画面A6に表示することを行う。
【0049】
次に、図2を参照して、ユーザクライアントとサーバであるWEBシステムA5との関係を説明する。図2において、登録ファイル指定画面B7では、図6や図7に示す登録画面を用いて指定ファイルの登録処理とそのキャンセルが行える。
【0050】
登録ファイル指定画面B7から指定ファイルの登録要求を受けるアップロードファイル保存処理装置A8は、チェック部B1とアップロードファイル保存部B2と保存情報データベース登録部B3とを備えている。
【0051】
チェック部B1は、入力フォームA2からアップロードされた電子ファイルについて、管理対象となる電子ファイルであるか否かをチェックすることを行う。アップロードファイル保存部B2は、当該電子ファイルをファイルシステムA9に保存することを行う。保存情報データベース登録部B3は、当該電子ファイルの保存情報をファイル管理データベースA10に保存することを行う。
【0052】
また、アップロードファイル保存処理装置A8の出力を受けるデータ抽出・保存処理装置A12は、設定ファイル読み込み部B4とデータ抽出部B5とデータベース保存部B6とを備えている。
【0053】
設定ファイル読み込み部B4は、データ抽出設定ファイルA13からデータ抽出設定ファイルを読み込み、データ抽出部B5に出力する。データ抽出部B5は、設定ファイル読み込み部B4が読み込んだ情報に基づきアップロードファイルからデータを抽出することを行う。データベース保存部B6は、データ抽出部B5を経由して設定ファイル読み込み部B4から送られてくる情報に基づき保存するデータベースフィールドを決定し、データ抽出部B5が抽出したデータをデータ管理データベースA14の該当するデータベースフィールドに保存することを行う。
【0054】
次に、図3を参照して、システム管理者クライアントとサーバであるWEBシステムA5との関係を説明する。データ抽出設定ファイル指定画面C5では、図8に示す登録画面を用いて新規のデータ抽出設定ファイルや更新したデータ抽出設定ファイルの登録処理とそのキャンセルが行える。データ抽出設定ファイル指定画面C5から指定ファイルの登録要求を受けるデータ抽出設定ファイルアップロード処理装置A11は、設定ファイルチェック部C1と設定ファイル保存部C2とデータテーブル再構築部C3と保存データ移行部C4とを備えている。
【0055】
設定ファイルチェック部C1は、データ抽出設定ファイルA4からアップロードされた更新用データ抽出設定ファイルをチェックすることを行う。設定ファイル保存部C2は、データ抽出設定ファイルA13をアップロードされた更新用データ抽出設定ファイルに置き換える処理を行う。データテーブル再構築部C3は、アップロードされた更新用データ抽出設定ファイルに基づきデータ管理データベースA14およびデータ抽出設定ファイル管理データベースA15のデータテーブル構成を再定義し再構築するが、その際に変更された履歴をデータ抽出設定ファイル管理データベースA15に登録することを行う。保存データ移行部C4は、旧データ抽出設定ファイルに基づきデータ抽出設定ファイル管理データベースA15に登録されているファイル内情報を最新のデータ抽出設定ファイルの設定条件でも利用できるようにその保存データをデータ管理データベースA14に移行することを行う。
【0056】
次に、以上のように構成されるファイル・ファイル内データ管理装置の動作 について説明する。まず、システム管理者がデータ抽出設定ファイルA4を設定し、WEBシステムA5にデータ抽出設定ファイルA13として登録(アップロード)する場合を説明する。
【0057】
データ抽出設定ファイルを示す図9において、管理項目番号1〜nの各管理項目は、図4に例示した普段から利用して使い慣れているツール・フォーマットファイル(入力フォームA2)での管理項目D1,D2,D3に相当している。システム管理者は、業務毎に、1管理項目に対し、「Name」「GetType」「GetField」「GetEssential」「OutputFlag」「OutputOrder」「DBType」「DBSize」なる8種類の情報を設定する。これによって、データベースの再構築の自動化と、電子ファイルからデータを抽出しデータベースに登録する処理の自動化とが可能となる。
【0058】
データ抽出設定ファイルの新規登録や更新登録では、データ抽出設定ファイル更新画面A7である図5に示す登録画面を表示させ、データ抽出設定ファイル登録ボタンE5をクリックし、データ抽出設定ファイル指定画面C5である図8に示す登録画面を表示させる。図8に示す登録画面図において、ファイル名表示フィールドF1や選択画面表示ボタンF2を利用してアップロードする最新のデータ抽出設定ファイルを指定し、登録ボタンF21をクリックすると、データ抽出設定ファイルA4から最新のデータ抽出設定ファイルがデータ抽出設定ファイルアップロード処理装置データ抽出・保存処理装置A12に対しアップロードされる。
【0059】
データ抽出設定ファイルアップロード処理装置データ抽出・保存処理装置A12では、設定ファイルチェック部C1、設定ファイル保存部C2、データテーブル再構築部C3、保存データ移行部C4がこの順に起動される。
【0060】
設定ファイルチェック部C1では、アップロードされた最新のデータ抽出設定ファイルをチェックする。不正なファイルがアップロードされた場合は、エラーをシステム管理者クライアントに発信し、処理を終了する。
【0061】
ここで、不正なファイルとしては、(1)項目数が減る(既存データの整合性から削除は負荷増加を招来する)、(2)記述項目数が足りない(正常なファイル登録処理が不可能になる)、(3)管理データ項目Data_**_DBSizeが小さくなる(既存データとの整合性の問題が発生する)などが考えられる。なお、「_**_」における「**」は、図9に示した管理項目番号である。以降、同様の表記を用いる。
【0062】
設定ファイルチェック部C1にて正常ファイルと判断した場合は、設定ファイル保存部C2が起動される。設定ファイル保存部C2では、旧となるデータ抽出設定ファイルをバックアップした後に、最新のデータ抽出設定ファイルを上書きする。バックアップは、ファイル名+バックアップ作成日付とする。正常に旧データ抽出設定ファイルのバックアップと最新データ抽出設定ファイルの上書きとが終了すると、データテーブル再構築部C3が起動される。
【0063】
データテーブル再構築部C3では、旧となるデータ抽出設定ファイル管理データベースA15をバックアップし、その後、最新のデータ抽出設定ファイルから管理データ項目Data_**_DBType,Data_**_DBSizeを取得し、それに基づきデータ抽出設定ファイル管理データベースA15における各データテーブル(図11参照)の再構築が実行される。再構築後、旧データベースの構成と最新データベース構成の差分履歴を図11に示すファイル履歴テーブル「FILE_History_Table」に保存する。図12に保存例を示してある。
【0064】
図12(A)ファイルセットテーブルFILE_SET_Tableでは、図11に示した管理項目「Field名」を構成するData_ID、Field_ID、Data_Name、Data_GetType、Data_GetField、Data_GetEssential、Data_OutputFlag、Data_OutputOrder、Data_DBType、Data_DBSizeの各管理データ項目が設けられ、項目毎に保存できることが示されている。
【0065】
図12(B)データセットテーブルDATA_SET_Tableでは、図11に示した管理項目「Field名」を構成するData_ID、ManagementCount、SET_Date、SET_nameの各管理データ項目が設けられ、項目毎に保存できることが示されている。
【0066】
図12(C)ファイル履歴テーブルFILE_History_Tableでは、図11に示した管理項目「Field名」を構成するNEW_Date_ID、OLD_Date_ID、FIELD_ID、CH_DB_FIELD、CH_FROM、CH_TO、CH_Flagの各管理データ項目が設けられ、項目毎に保存できることが示されている。
【0067】
以上説明したデータテーブル再構築部C3での処理が正常に終了すると、保存データ移行部C4が起動され、データ管理データベースA14において旧データの移行処理を実行する。移行処理では、旧Data01は新Data01フィールドに移行し、新フィールドは全てNULLで登録することが行われる。項目を削除する場合は、データ抽出設定ファイルA13の管理データ項目Data_**_GetTypeをNULLにする。このとき、設定の記述は削除しない。この情報を見て、登録ファイルのアップロード時にデータを抽出しない処理が実行されるからである。
【0068】
なお、データ抽出設定ファイルA13をダウンロードする場合は、上記と同様にデータ抽出設定ファイル更新画面A7である図5に示す登録画面を表示させ、データ抽出設定ファイルダウンロードボタンE4をクリックする。すると、データ抽出設定ファイルA13から最新のデータ抽出設定ファイルがデータ抽出設定ファイルA4にダウンロードロードされる。
【0069】
このデータ抽出設定ファイルアップロード処理装置A11による処理によって、多様な業務への展開が容易となるとともに、管理項目の変更に対し、容易にシステムを変更することが可能となる。また、業務によって特殊処理が必要な場合は、図5に示す登録画面においてその他のボタンE3にその特殊処理用のボタンを配置し、ワークフローなどの処理が行えるようにすることができる。
【0070】
一般ユーザは、以上のようにデータ抽出設定ファイルが登録・管理されているWEBシステムA5に対して、作成した入力フォームA2をアップロード等することになる。
【0071】
A5が起動されると、登録一覧出力画面A6である図5に示す登録画面が表示される。図5に示す登録画面では、表E7の上部に設けられる「検索ボタン」に関わる条件設定フィールドにおいて、検索やソートの条件設定が可能である。「検索ボタン」をクリックすると、指定した検索やソート条件に基づき表E7が再描画される。
【0072】
具体的には、表E7は、一覧表示処理装置A16が図9に示すように構成されるデータ抽出設定ファイルA13を参照し、管理データ項目Data_**_Outputのフラグが“1”のものを検索して作成する。一覧表示処理装置A16は、図5に示す登録画面において一般ユーザの上記した指定に従って表E7の表示項目を決定する。そして、一覧表示処理装置A16は、決定した表示項目をデータ抽出設定ファイルA13の管理データ項目Data_**_OutputOrderの番号を参照し、図5に示すように左から順に並べて表示するようになっている。
【0073】
また、表E7の文字は、WEBブラウザのリンクボタンE6に埋め込まれている。リンクボタンE6をクリックすると、対象となる既登録のファイルが表E7に表示されるようになっている。
【0074】
電子ファイルを新規登録する場合は、図5に示す登録画面においてファイル新規登録ボタンE1をクリックする。すると、登録ファイル指定画面B7である図6に示す登録画面が表示される。図6に示す登録画面において、登録するクライアントファイルのフルパスをファイル名表示フィールドF1あるいは選択画面表示ボタンF2にて指定し、登録ボタンF3をクリックする。
【0075】
登録ボタンF3をクリックすると、ファイル名表示フィールドF1あるいは選択画面表示ボタンF2にて指定した電子ファイル(入力フォームA2)がWEBシステムA5にアップロードされる。WEBシステムA5では、アップロードファイル保存処理装置A8とデータ抽出・保存処理装置A12とがこの順に起動される。また、ユーザクライアントには、図5に示す登録画面が再表示される。
【0076】
アップロードファイル保存処理装置A8では、アップロードファイルチェック部B1、アップロードファイル保存部B2、保存情報データベース登録部B3がこの順に起動される。
【0077】
アップロードファイルチェック部B1では、送られてきた電子ファイルのサイズ情報を読み取り、不正であるか否か調べる。送られてきた電子ファイルのサイズが“0”、または、既存登録ファイルサイズの2倍以上の場合は、不正である。不正の場合には、ユーザクライアントにその旨を通知して処理を終了する。不正でない場合は、アップロードファイル保存部B2が起動される。
【0078】
アップロードファイル保存部B2は、アップロードファイルチェック部B1にてチェックされた電子ファイルをファイルシステムA9の所定領域に保存する。保存が完了すると保存情報データベース登録部B3が起動される。
【0079】
保存情報データベース登録部B3は、ファイルシステムA9に保存したファイルの保存内容を図15に示す構成のファイル管理データベースA10に保存する。図16に保存例を示してある。
【0080】
図16は、図15に示すファイル管理データベースへの登録内容を示す図である。図16では、図15に示した管理項目「Field名」を構成するField_ID、Data_ID、Field_ID、Save_file_name_F、Save_file_name_H、Save_Date、Save_Nameの各管理データ項目が設けられ、項目毎に保存できることが示されている。
【0081】
アップロードファイル保存処理装置A8での処理が終了すると、データ抽出・保存処理装置A12が起動される。データ抽出・保存処理装置A12では、設定ファイル読み込み部B4、データ抽出部B5、データベース保存部B6がこの順に起動される。
【0082】
設定ファイル読み込み部B4では、データ抽出設定ファイルA13から、Data_**_GetType、Data_**_GetField、Data_**_GetEssentialの 各管理データ項目を抽出し、データ抽出部B5に送信する。
【0083】
データ抽出部B5では、管理データ項目Data_**_GetTypeから、入力されている場所の入力形式情報を取得する。具体的には、表計算ツールによる電子ファイルであれば、セルかオブジェクトである。また、文書作成ツールであれば、オブジェクトや行である。また、データ抽出部B5では、管理データ項目Data_**_GetFieldからは、入力されている場所情報を取得する。
【0084】
データ抽出部B5では、このように取得した入力形式および場所情報に基づきファイルシステムA9に登録した電子ファイルから入力データを抽出する。具体的には、図4に示した表形式であればセル“C1”などのセル番号を抽出し、オブジェクトであれば、オブジェクト名を抽出する。
【0085】
また、データ抽出部B5では、管理データ項目Data_**_GetEssentialから必須入力フラグ情報を取得し、そのフラグ情報が必須を示しているか否かを調べる。必須の場合、抽出したデータがNULLか否かを判別する。NULLの場合は、エラーメッセージをユーザクライアントに送信し、サーバに保存した電子ファイルを削除する。NULL以外の場合は、データベース保存部B6に、上記管理項目番号「**」と抽出データとを送信する。
【0086】
データベース保存部B6では、図13に示すように構成されるデータ管理データベースA14において、受信した管理項目番号に相当するフィールドに抽出データを保存する。図14に保存例を示してある。
【0087】
図14では、図11に示した管理項目「Field名」を構成するField_ID、Data_ID、Data01、Data02、Data03、・・、Data0nの各管理データ項目が設けられ、項目毎に保存できることが示されている。
【0088】
以上の説明から理解できるように、アップロードファイル保存処理装置A8は、登録するファイルに関わらず、同一の形式で実装することができるので、開発の効率化が可能となる。また、データ抽出部B5は登録ファイルの作成ツール毎に入れ替え可能に構成し、設定ファイル読み込み部B4およびデータベース保存部B6をそのまま利用可能に構成することで、開発工数を極端に抑えることができる。
【0089】
次に、上書き登録の場合は、図5に示す登録画面において、表E7から上書き先ファイルを指定し、ファイル上書き登録ボタンE2をクリックする。すると登録ファイル指定画面B7である図7に示す登録画面が表示される。
【0090】
図7に示す登録画面では、上書き先のファイル内情報F12が表示される。この上書き先のファイル内情報F12を参照して上書き登録するクライアントファイルのフルパスをファイル名表示フィールドF1にて指定し、上書き登録ボタンF11をクリックする。
【0091】
WEBシステムA5では、アップロードファイル保存処理装置A8とデータ抽出・保存処理装置A12において、新規登録の場合と同様の処理が実行され、上書き登録される。つまり、アップロードファイル保存処理装置A8のアップロードファイル保存部B2では上書き処理となり、保存情報データベース登録部B3では更新処理となる。データ抽出・保存処理装置A12では更新処理となる点が異なるのみである。それ以外は、新規登録時と同様の処理が行われる。
【0092】
次に、入力フォームA2が図4に示した表計算ファイルである場合について説明する。図4に示すセル“C3”の管理項目D1にデータを入力し、図6に示す登録画面から表計算ファイルをアップロードする。
【0093】
アップロードファイル保存処理装置A8では、アップロードファイルチェック部B1にてエラー確認が行われ、アップロードファイル保存部B2にて表計算ファイルが保存され、保存情報データベース登録部B3にて登録状況が図15に示す構成のファイル管理データベースA10に図16に示すように保存される。
【0094】
次に、データ抽出・保存処理装置A12では、設定ファイル読み込み部B4にてデータ抽出設定ファイルA13からデータ抽出部B5がデータを抽出するための情報を取得する。例えば、プロジェクト名を想定した場合、「CELL・C3・1」を取得する。
【0095】
データ抽出部B5では、アップロードされた表計算ファイルからデータを抽出する。例えば、アップロードファイルから“C3”のセル情報を取得する。“C3”のセル情報が入力されていないNULLの場合はエラーである。“C3”のセル情報が入力されている場合、データベース保存部B6に「01・入力内容」を送信する。
【0096】
データベース保存部B6では、図13に示す構成のデータ管理データベースA14における対応するテーブルフィールドにデータ抽出部B5からの入力内容を図14に示すように保存する。今の例では、データ管理データベースA14におけるテーブルフィールド「Data01」にデータ抽出部B5から送信された入力内容を保存する。
【0097】
以上のように、この実施の形態によるインターネット対応のファイルアップロードによるファイル・ファイル内データ管理装置によれば、電子ファイルの管理とデータの管理とを融合したので、従来のファイル管理のみならず、ファイル内データを容易に管理できるようになる。その結果、管理システムを容易に構築することができ、早期導入が可能になる。
【0098】
また、一般ユーザは、従来から普通に利用し、使い慣れているツールやフォーマットそのものを利用することができるので、新システム特有の導入負荷や導入に対する利用者の抵抗を大幅に軽減することができる。
【0099】
さらに、多様な業務に共通に対応可能なアップロードファイル保存処理装置と、業務毎に一部処理を変更して対応可能なデータ抽出保存処理装置とを区別して設け、適宜に更新できるデータ抽出設定ファイルに基づきデータベース構成および抽出方法の変更が可能となるようにしたので、日々(年々)変更される管理項目への対応が容易に行えるようになる。したがって、別の業務に適用する場合の開発工数を削減することができ、多様な業務に柔軟に対応することができる。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、任意の形式で作成された電子ファイルから抽出する管理データ項目やデータ抽出方式を記述したデータ抽出設定ファイルを業務毎に設け、ファイル保存手段に保存されている電子ファイルから管理データ項目やデータを前記データ抽出設定ファイルに記述された内容に基づき抽出し、抽出した管理データ項目やデータをデータベースに保存する際に、前記データ抽出設定ファイルに記述された内容に基づき前記データベースの再構築・再設定を実行するようにしたので、インターネット上においてアップロードされた電子ファイル自体の管理が行えるのに加えて、ファイル内データの管理も一括して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態であるファイル・ファイル内データ管理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すユーザクライアントとサーバであるWEBシステムとの関係を説明する処理系統図である。
【図3】図1に示すシステム管理者クライアントとサーバであるWEBシステムとの関係を説明する処理系統図である。
【図4】図1に示す入力フォーマット画面の一例を示す図である。
【図5】図1に示す登録一覧出力画面およびデータ抽出設定ファイル更新画面を説明する図である。
【図6】図1に示す登録一覧出力画面の新規登録ボタン(図5に示すファイル新規登録ボタン)によって表示されるアップロード画面の一例を示す図である。
【図7】図1に示す登録一覧出力画面の上書き登録ボタン(図5に示すファイル上書き登録ボタン)によって表示される既存ファイルの上書きアップロード画面の一例を示す図である。
【図8】図1に示すデータ抽出設定ファイル更新画面の登録ボタン(図5に示すデータ抽出設定ファイル登録ボタン)によって表示されるアップロード画面の一例を示す図である。
【図9】図1に示すデータ抽出設定ファイルの構成例を示す図である。
【図10】図9に示すデータ抽出設定ファイルにおける記述方式の一例を示す図である。
【図11】図1に示すデータ抽出設定ファイル管理データベースの構成例を示す図である。
【図12】図11に示す各テーブルにおけるフィールド名の詳細内容を示す図である。
【図13】図1に示すデータ管理データベースの構成例を示すブロック図である。
【図14】図13に示すデータ管理データベースへの登録内容を示す図である。
【図15】図1に示すファイル管理データベースの構成例を示すブロック図である。
【図16】図15に示すファイル管理データベースへの登録内容を示す図である。
【符号の説明】
A1、A3 編集装置、A2 ツール・フォーマットファイル(入力フォーム)、A4 データ抽出設定ファイル、A5 WEBシステム、A6 登録一覧出力画面、A7 データ抽出設定ファイル更新画面、A8 アップロードファイル保存処理装置、A9 ファイルシステム、A10 ファイル管理データベース、A11 データ抽出設定ファイルアップロード処理装置、A12 データ抽出・保存処理装置、A13 データ抽出設定ファイル、A14 データ管理データベース、A15 データ抽出設定ファイル管理データベース、A16 一覧表示処理装置、B1 アップロードファイルチェック部、B2 アップロードファイル保存部、B3 保存情報データベース登録部、B4 設定ファイル読み込み部、B5 データ抽出部、B6 データベース保存部、B7 登録ファイル指定画面、C1 設定ファイルチェック部、C2 設定ファイル保存部、C3 データテーブル再構築部、C4 保存データ移行部、C5 データ抽出設定ファイル指定画面。
Claims (4)
- アップロードされた電子ファイルの管理とその電子ファイル内データの管理とを一括して行い一元的に管理するファイル・ファイル内データ管理装置であって、
業務毎に任意の形式で作成された電子ファイルから抽出する管理データ項目やデータ抽出方式を記述したデータ抽出設定ファイルと、
アップロードされた前記電子ファイルを保存するファイル保存手段と、
前記ファイル保存手段に保存されている電子ファイルから管理データ項目やデータを前記データ抽出設定ファイルに記述された内容に基づき抽出するデータ抽出手段と、
前記データ抽出手段が抽出した管理データ項目やデータをデータベースに保存する際に、前記データ抽出設定ファイルに記述された内容に基づき前記データベースの再構築・再設定を実行する抽出データ保存手段と、
を備えたことを特徴とするファイル・ファイル内データ管理装置。 - 前記データ抽出設定ファイルの設定内容を管理する管理手段と、
前記データ抽出設定ファイルの更新があったとき、前記管理手段を参照し旧設定との設定内容チェックを行うチェック処理手段と、
前記チェック処理手段のチェック結果に基づき旧設定との変更履歴を前記管理手段に保存するとともに、前記管理手段におけるデータテーブルを変更内容が容易に参照可能となるように再構築する再構築処理手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のファイル・ファイル内データ管理装置。 - 前記旧データ抽出設定ファイルの設定から最新データ抽出設定ファイルの設定に変更する際に、保存データを前記データベースに移行する処理を行う保存データ移行処理手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載のファイル・ファイル内データ管理装置。
- ユーザが使用する登録画面に前記データベースに保存された電子ファイルから抽出したデータを一覧表示する一覧表示処理手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のファイル・ファイル内データ管理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003068224A JP2004280263A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | ファイル・ファイル内データ管理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003068224A JP2004280263A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | ファイル・ファイル内データ管理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004280263A true JP2004280263A (ja) | 2004-10-07 |
Family
ID=33285625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003068224A Pending JP2004280263A (ja) | 2003-03-13 | 2003-03-13 | ファイル・ファイル内データ管理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004280263A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007148772A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Toshiba Corp | エンジニアリングデータベースシステムおよびその取扱方法 |
JP2013134634A (ja) * | 2011-12-27 | 2013-07-08 | Casio Comput Co Ltd | 業務端末装置及びプログラム |
JP2016139425A (ja) * | 2016-03-15 | 2016-08-04 | カシオ計算機株式会社 | 端末装置及びプログラム |
-
2003
- 2003-03-13 JP JP2003068224A patent/JP2004280263A/ja active Pending
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