JP2004279087A - Laser light irradiation device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源としてレーザ装置を用い、そのレーザ装置のレーザ光を照射ヘッドにより照射対象に対して照射したときの戻り光の強度変化を計測することで焦点ずれを検知すると共に、照射対象と照射ヘッドとの距離または角度を計測する機能を備えたレーザ光照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光源からの光を集光した際の焦点と照射対象との位置関係を検出する方法として、非点収差法やナイフエッジ法などが知られている。この非点収差法およびナイフエッジ法では、照射対象からの戻り光の像を受光素子に映し、その戻り光の像の形状に基づいて現在の焦点位置からどちらに集光レンズを動かすと合焦点位置になるかを検知することができる。
【0003】
また、このような方法を用いた距離計側システムでは、可動型の集光レンズを動かすことにより合焦点位置を探査し、合焦点状態にしたときの可動レンズ位置から照射対象までの距離を算出している。
【0004】
いずれの方法においても戻り光の像の形状を利用するため、光ファイバなどのような伝送送路を用いることができず、受光素子を照射ヘッド内に搭載する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のシステムでは、レーザ光を照射対象に照射したときの戻り光とは別の光が照射ヘッド内の受光素子に入射した場合にそれを区別することができない。このため、焦点近傍に例えばレーザ溶接によるプラズマなどの高強度の発光や他のレーザによる散乱等の外乱光が存在すると、これらの外乱光によって合焦点位置を誤認してしまい、その結果、距離計測などの精度も著しく低下するなどの問題があった。
【0006】
また、受光素子を照射ヘッド内に搭載しなければならないため、その分だけ照射ヘッドの寸法が大きくなり、寸法制約のある部位で使用することが困難となる。さらに、受光素子は半導体でできているため、例えば原子炉などの放射線環境では、その受光素子を搭載した照射ヘッドを用いることができないなどの問題があった。
【0007】
本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、光の外乱の影響を受けずに、照射対象からの戻り光を利用して焦点位置を正しく検知でき、また、照射対象まで距離や角度の計測を高精度に行うことのできるレーザ光照射装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るレーザ光照射装置は、レーザ光を集光して照射対象に照射するための集光レンズを有する照射ヘッドと、この照射ヘッド内の上記集光レンズを光軸方向に微細振幅で振動させる振動機構と、上記照射ヘッドから上記照射対象に対してレーザ光を照射したときの戻り光を検知する受光素子と、この受光素子にて検知された戻り光の強度を検出する光強度検出手段と、この光強度検出手段によって検出された戻り光強度を同期検波し、上記振動機構によって上記集光レンズの振動させたときの応答特性から焦点位置を検出する制御手段とを具備して構成される。
【0009】
このような構成のレーザ光照射装置によれば、光源から発振されたレーザ光は、例えば光ファイバなどの伝送路を介して照射ヘッドに与えられ、照射ヘッド内の集光レンズによって集光された後、照射対象に照射される。また、照射対象からの戻り光は、例えばフォトダイオードからなる受光素子にて検知され、その戻り光の強度が光強度検出手段にて検知される。そして、例えばパーソナルコンピュータからなる制御手段によって、上記光強度検出手段によって検出された戻り光強度が同期検波され、上記振動機構によって上記集光レンズの振動させたときの応答特性から焦点位置が検出される。
【0010】
このように、戻り光の強度波形と振動機構の応答特性との関係から焦点位置を検知することで、他の光源などからの不連続な外乱に対して強い焦点検知が可能となる。
【0011】
また、本発明の請求項2では、上記請求項1記載のレーザ光照射装置において、上記照射ヘッドを光軸方向に動作させる駆動機構を備え、上記制御手段は、上記振動機構による結像位置の振動中心を合焦点位置に調整するべく上記駆動機構を駆動制御することを特徴とするものである。
【0012】
このような構成のレーザ光照射装置によれば、駆動機構によって上記照射ヘッドを光軸方向に動作させて、結像位置振動中心を合焦点位置に調整することができる。
【0013】
また、本発明の請求項3では、上記請求項1記載のレーザ光照射装置において、上記照射ヘッドを光軸方向に動作させる駆動機構と、この駆動機構による上記照射ヘッドの変位量を検出する変位量検出手段とを備え、上記制御手段は、上記変位量検出手段によって検出される上記照射ヘッドの変位量と上記集光レンズの結像距離の情報とに基づいて、上記照射ヘッドから上記照射対象までの距離を測定することを特徴とするものである。
【0014】
このような構成のレーザ光照射装置によれば、焦点調整時において、駆動機構によって駆動される照射ヘッドの変位量と集光レンズの結像距離の情報とに基づいて照射ヘッドから照射対象までの距離が算出される。
【0015】
また、本発明の請求項4では、上記請求項1記載のレーザ光照射装置において、上記振動機構による上記集光レンズの振幅を検出する振幅検出手段を備え、上記制御手段は、上記振幅検出手段によって検出される上記集光レンズの振幅と上記集光レンズの結像距離の情報とに基づいて、上記照射ヘッドから上記照射対象までの距離を測定することを特徴とするものである。
【0016】
このような構成のレーザ光照射装置によれば、焦点調整時において、振動機構によって振動される照射ヘッド内の集光レンズの振幅とその集光レンズの結像距離の情報とに基づいて照射ヘッドから照射対象までの距離が算出される。
【0017】
また、本発明の請求項5に係るレーザ光照射装置は、波長の異なる複数のレーザ光を集光して照射対象に照射するための集光レンズを有する照射ヘッドと、この照射ヘッド内の上記集光レンズを光軸方向に微細振幅で振動させる振動機構と、上記照射ヘッドから上記照射対象に対してレーザ光を照射したときの戻り光を波長毎に分離する分離手段と、この分離手段によって分離された各戻り光をそれぞれ検知する複数の受光素子と、これらの受光素子にて検知された各戻り光の強度をそれぞれ検出する複数の光強度検出手段と、これらの光強度検出手段によって検出された各戻り光の強度を同期検波し、上記振動機構によって上記集光レンズの振動させたときの応答特性から得られる複数の焦点位置に基づいて、上記照射ヘッドに対する上記照射対象の角度を3次元計測する制御手段とを具備して構成される。
【0018】
このような構成のレーザ光照射装置によれば、複数の光源から発振されたレーザ光は、例えば光ファイバなどからなる複数本の伝送路を介して照射ヘッドに与えられ、照射ヘッド内の集光レンズによって集光された後、照射対象に照射される。また、これらのレーザ装置に対応した照射対象からの戻り光は、例えばフォトダイオードからなる複数の受光素子にて検知され、各戻り光の強度がそれぞれに対応した光強度検出手段にて検知される。そして、例えばパーソナルコンピュータからなる制御手段によって、上記各光強度検出手段によって検出された各戻り光の強度が同期検波され、上記振動機構によって上記集光レンズの振動させたときの応答特性から得られる複数の焦点位置に基づいて、上記照射ヘッドに対する上記照射対象の角度が3次元計測される。
【0019】
このように、波長の異なる複数のレーザ光を用いて、これらの戻り光の強度波形と振動機構の応答特性との関係から焦点位置を検知することで、他の光源などからの不連続な外乱に対して強い角度検知が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0021】
(第1の実施形態)
まず、図1乃至図7を参照しながら、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0022】
図1は本発明の第1の実施形態に係るレーザ光照射装置の概略構成を示す図である。このレーザ光照射装置は、例えば放射線環境など、検査員が直接検査できない場所にて、レーザ光を利用して構造物内の表面検査等を行う場合に用いられるものである。
【0023】
図1に示すように、本実施形態におけるレーザ光照射装置は、HeNeレーザ装置1を光源として有する。このHeNeレーザ装置1から発振される波長594nmのレーザ光2は、入射光学装置である入射レンズ11により集光されて光ファイバ10に入射され、この光ファイバ10を通って照射ヘッド4に伝送される。照射ヘッド4内には、振動レンズ5およびコリメートレンズ6が備えられている。また、集光レンズである振動レンズ5には、振動機構としてのピエゾアクチュエータ7が取り付けられている。このピエゾアクチュエータ7は、振動レンズ5を微細振幅で振動させるためのものであり、ピエゾアクチュエータドライバ20によって駆動される。
【0024】
HeNeレーザ装置1から光ファイバ10を介して照射ヘッド4まで伝送されたレーザ光2は、その照射ヘッド4内に設けられたコリメートレンズ6を介してコリメートされた後に振動レンズ5を介して集光されて照射対象3に照射される。この照射対象3は、例えば放射線環境などに設置された構造物であり、その構造物表面にレーザ光2が照射ヘッド4内の光学系レンズを介して照射されることになる。その際、照射ヘッド4内に設けられた振動レンズ5は、ピエゾアクチュエータ7およびピエゾアクチュエータドライバ20からなる振動機構によって一定周期で振動している。
【0025】
ここで、第1の実施形態では、ピエゾアクチュエータ7を含む照射ヘッド4全体を光軸方向に動作させるための駆動機構として、DCモータ8とそのDCモータ8を駆動するモータドライバ19が設けられており、この駆動機構によりレーザ照射装置本体9に対する光ファイバ10の端面像が結像される位置を調整する可能としている。
【0026】
また、照射対象3からの戻り光13は照射時と同じ伝送経路を通って入射側に伝送される。その伝送経路上には、HeNeレーザ装置1からの入射光と照射対象3から散乱される戻り光13を分離可能なハーフミラー12が設置されている。このハーフミラー12の反射方向には、戻り光を集光するための戻り光集光レンズ14、外乱を排除するための分光装置であるバンドパスフィルタ15、受光素子として用いられるフォトダイオード16、フォトダイオード16にて検知される戻り光13の強度を検出する戻り光強度検出装置17、そして、この戻り光強度検出装置17から出力される信号を演算処理して焦点調整制御などを行う演算装置18が設置されている。
【0027】
なお、演算装置18としては、例えばパーソナルコンピュータ(PC)が用いられる。
【0028】
このような構成において、光源であるHeNeレーザ装置1から発振される波長594nmのレーザ光2は、入射レンズ11を介して集光されて光ファイバ10に入射され、この光ファイバ10を通って照射ヘッド4に伝送される。そして、このレーザ光2は、照射ヘッド4内に設けられたコリメートレンズ6を介してコリメートされた後に振動レンズ5を介して集光されて照射対象3に照射される。
【0029】
レーザ光2が照射対象3に対して照射されると、そのレーザ光2が照射対象3の表面で乱反射して光ファイバ10を通って入射側に戻り光13として戻ってくる。このときの戻り光13は、入射側に設けられたハーフミラー12によって戻り光集光レンズ14に導かれる。この光集光レンズ14にて集光された戻り光13は、バンドパスフィルタ15にて波長594±5nmの信号のみ選択的に受光素子であるフォトダイオード16に与えられ、戻り光強度検出装置17により±10.0Vの電圧信号に変換されて演算装置18に送られる。
【0030】
演算装置18では、戻り光強度検出装置17からの光強度信号を同期検波演算処理すると共に、その結果を用いてDCモータ8を駆動するためのPID(proportional integration and differential)制御のための演算を行うことにより駆動指令をモータドライバ19に送信する。モータドライバ19は、この駆動指令に従ってDCモータ8を駆動する。このDCモータ8の駆動に伴い照射ヘッド4が動作することで、振動レンズ5の振動動作に伴う結像位置が合焦点位置に調整される。
【0031】
このように構成された本実施形態の作用について、図2乃至図7を用いて説明する。
【0032】
図2は本装置における焦点位置に対するHeNeレーザ光の戻り光強度の関係を示す曲線図であり、図中の21aは本装置にて得られる戻り光強度曲線を表している。図3乃至図5は本装置における振動レンズ応答と戻り光強度変化との関係を示す曲線図であり、図中の21b〜21dは戻り光強度曲線、22は振動レンズ応答曲線を表している。
【0033】
また、図6は本装置におけるHeNeレーザ光の焦点の中心位置に対して振動レンズ応答の基本波と戻り光強度変化を同期検波演算した結果を示す曲線図であり、図中の23は戻り光基本波成分を表している。図7は本装置におけるHeNeレーザ光の焦点の中心位置に対して振動レンズ応答の2倍波と戻り光強度変化を同期検波演算した結果を示す曲線図であり、図中の24aは戻り光2倍波成分、24bは戻り光2倍波成分(レンズ振幅小の場合)、24cは戻り光2倍波成分(レンズ振幅大の場合)をそれぞれ表している。
【0034】
フォトダイオード16と戻り光強度検出装置17によって検出される戻り光13の光強度は、図2の戻り光強度曲線21aに示すように、戻り光集光レンズ14によって光ファイバ10の端面像が結像される位置と照射対象3とが一致した状態、つまり、合焦点状態であるときに最大値をとる。これに対し、焦点位置が照射ヘッド4の側に近くても、逆に遠くても強度レベルは減少する。このことから、振動機構であるピエゾアクチュエータ7によって照射ヘッド4内の振動レンズ5を振動させて結像位置も振動させることにより、戻り光強度にピエゾアクチュエータ7による加振に応じた変化を与えることができる。
【0035】
この様子を図3乃至図5に示す。
【0036】
すなわち、例えば結像位置の振動中心が照射対象3より照射ヘッド4の側に振動の幅以上に近い場合(つまり焦点が近い場合)には、図2の最大値より左側の単調増加の範囲で振動することになる。よって、戻り光強度変化は、図3の戻り光強度曲線21bのように振動レンズ応答曲線22と同じ振動数で位相も一致した曲線として得られる。
【0037】
一方、結像位置の振動中心が照射対象3より振動の幅以上に遠い場合(つまり焦点が遠い場合)には、図2の最大値より右側の単調減少の範囲で振動することになる。よって、戻り光強度変化は、図4の戻り光強度曲線21cのように振動レンズ応答曲線22に対して振動数は同じで、位相が180度ずれた曲線として得られる。また、結像位置振動中心と合焦点位置が一致している場合には、振動レンズ5の振動1周期の間に図2の最大値を2度通過することになる。よって、戻り光強度変化は、図5の戻り光強度曲線21dのように振動レンズ応答曲線22の2倍の振動数を持つ曲線として得られる。
【0038】
このように、戻り光強度の応答から振動レンズ5の応答成分を同期検波し、その結果をもって結像位置振動中心と合焦点位置とのずれ量を検知することができる。
【0039】
ここで、ピエゾアクチュエータ7によって振動レンズ5を振動数fで振動させたときの応答を調和振動として1次近似した波形を基本波と呼び、以下のように定義する。
【0040】
基本波:F1(t)=sin(2×π×f×(t−δ))
f:振動レンズ振動数
t:時間
δ:位相遅れ
また、基本波の2倍の周期を持ち、基本波が0クロスする時間に最大値をとる関数を2倍波と呼び、以下のように定義する。
【0041】
2倍波:F2(t)=cos(2×(2×π×f×(t−δ))
まず、戻り光強度検出装置17からの信号を演算装置18でハイパスフィルタをかけて変動成分(AC成分)のみを抽出し、次にfより十分高い周波数成分を取り除くためにローパスフィルタをかけ、さらに抽出された戻り光強度信号の振幅を揃える。
【0042】
ここで、第1の実施形態では、PC等からなる演算装置18により戻り光強度同期検波を行うことで、戻り光強度から基本波成分と2倍波成分の応答を求める。この場合、焦点の振動中心位置に対する基本波成分と2倍波成分の応答は、図6の23および図7の24aのように得られる。これによると、戻り光基本波成分が0で、かつ、2倍波成分が最大となる条件から結像位置振動中心が合焦点となるには、照射ヘッド4をどちらの方向にどの程度動かせば良いかを検知することができる。そこで、この検知結果に基づいて演算装置18からモータドライバ19に対して上記駆動指令を出してDCモータ8を駆動制御することにより、結像位置振動中心が合焦点となるように調整する。
【0043】
モータドライバ19はDCモータ8を駆動するためのものであり、DCモータ8を駆動するためのPID制御の演算は同期検波演算と共に演算装置18によって行われる。バンドパスフィルタ15はフォトダイオード16にて検知された光の波長を制限することにより光の外乱を抑え、戻り光強度計測のS/Nを向上させるのに役立つ。
【0044】
以上のように第1の実施形態によれば、振動レンズ応答波と戻り光強度波形との比較結果に基づいて焦点が照射対象の表面上に一致する合焦点位置を検知するようにしたことで、照射ヘッド外に設けた受光素子へ入射する他の光源からの不連続な外乱に対して強い焦点検知が可能となる。
【0045】
また、本装置では、受光素子(フォトダイオード)が照射ヘッドに搭載されていないので、照射ヘッドのサイズを小型化できると共に、原子炉などの放射線環境においても適用することができる。
【0046】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0047】
図8は本発明の第2の実施形態に係るレーザ光照射装置の概略構成を示す図である。なお、図8において、図1(第1の実施形態)と同一部分には同一符号が付してある。
【0048】
第2の実施形態におけるレーザ光照射装置は、上記第1の実施形態の構成に加え、駆動機構による照射ヘッド4の変位量を検出するための照射ヘッド変位計測用リニアセンサ25と、そのリニアセンサ25を駆動するための変位計測用リニアセンサドライバ26とを備えている。
【0049】
このような構成において、光源であるHeNeレーザ装置1から発振される波長594nmのレーザ光2は、入射光学装置である入射レンズ11を介して集光されて光ファイバ10に入射され、この光ファイバ10を通って照射ヘッド4に伝送される。そして、このレーザ光2は、照射ヘッド4内に設けられたコリメートレンズ6を介してコリメートされた後に振動レンズ5を介して集光されて照射対象3に照射される。
【0050】
一方、照射対象3からの戻り光13は照射時と同じ伝送経路を通り入射側に伝送され、その伝送経路上に設置されたハーフミラー12によって戻り光集光レンズ14に送られる。そして、バンドパスフィルタ15を介して所定の帯域の信号のみ通過して受光素子であるフォトダイオード16にて検知される。戻り光強度検出装置17では、このようにしてフォトダイオード16にて検知された戻り光13の強度を検出することにより、その信号を演算装置18に出力する。演算装置18では、この戻り光強度に基づいて所定の演算処理を行って上記第1の実施形態で説明したような焦点調整制御を行う。
【0051】
ここで、照射ヘッド4内に設けられた振動レンズ5が停止している場合、光ファイバ10の端面像が結像される位置は、照射ヘッド4からの結像距離(これをワークディスタンスまたはWDと呼ぶ)として、集光レンズを含む照射ヘッド4の設計により決まっている。
【0052】
したがって、上記第1の実施形態で説明した方法により、DCモータ8を駆動制御して結像位置振動中心が合焦点位置となるように調整したときに、レーザ照射装置本体9に対する照射ヘッド4の相対位置を照射ヘッド変位計測用リニアセンサ25によって検知すれば、そのときの照射ヘッド4の変位量と結像距離(WD)の情報に基づいて、照射ヘッド4から照射対象3のレーザ照射点までの距離を計測することができる。演算装置18には、このような距離計測のための演算処理を行う機能が備えられている。
【0053】
このように、第2の実施形態によれば、焦点調整時における照射ヘッドの位置を検知する機構を備えることで、外乱光などの影響を受けずに、照射ヘッドから照射対象のレーザ照射点までの距離を正確に計測することができる。
【0054】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0055】
図9は本発明の第3の実施形態に係るレーザ光照射装置の概略構成を示す図である。なお、図9において、図8(第2の実施形態)と同一部分には同一符号が付してある。
【0056】
第3の実施形態におけるレーザ光照射装置は、上記第2の実施形態の構成に加え、集光レンズである振動レンズ5の振幅を検出するための振幅検出用リニアセンサ27と、そのリニアセンサのための振幅検出用リニアセンサドライバ28とを備えている。
【0057】
このような構成において、光源であるHeNeレーザ装置1から発振される波長594nmのレーザ光2は、入射光学装置である入射レンズ11を介して集光されて光ファイバ10に入射され、この光ファイバ10を通って照射ヘッド4に伝送される。そして、このレーザ光2は、照射ヘッド4内に設けられたコリメートレンズ6を介してコリメートされた後に振動レンズ5を介して集光されて照射対象3に照射される。
【0058】
一方、照射対象3からの戻り光13は照射時と同じ伝送経路を通り入射側に伝送され、その伝送路上に設置されたハーフミラー12によって戻り光集光レンズ14側に送られる。そして、バンドパスフィルタ15を介して所定の帯域の信号のみ通過して受光素子であるフォトダイオード16にて検知される。戻り光強度検出装置17では、このようにしてフォトダイオード16にて検知された戻り光13の強度を検出することにより、その信号を演算装置18に出力する。演算装置18では、この戻り光信号強度に基づいて所定の演算処理を行って上記第1の実施形態で説明したような焦点調整制御を行う。
【0059】
ここで、図7の24a、24b、24cの曲線が示すように戻り光13の2倍波成分が0から正の値を持つようになる結像位置振動中心の位置は、照射ヘッド4内に設けられた振動レンズ5の振幅によって異なる。
【0060】
第3の実施形態では、このような点に着目し、振幅検出用リニアセンサ27と振幅検出用リニアセンサドライバ28とピエゾアクチュエータドライバ20を用いて、焦点調整時における振動レンズ5の振幅をフィードバック制御し、戻り光強度の同期検波により2倍波成分が0から正の値に変わるときの振動レンズ5の振幅と照射ヘッド変位計測用リニアセンサ25にて検知される照射ヘッド4の変位情報、そして、結像距離(WD)の情報を演算装置18によって換算することで、照射ヘッド4から照射対象3のレーザ照射点までの距離を計測する。演算装置18には、このような距離計測のための演算処理を行う機能が備えられている。
【0061】
このように、第3の実施形態によれば、焦点調整時における照射ヘッド内の集光レンズの振幅を検知する機構を備えることで、外乱光などの影響を受けずに、照射ヘッドから照射対象のレーザ照射点までの距離を正確に計測することができる。
【0062】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
【0063】
第4の実施形態では、レーザ光の波長が異なる複数のレーザ装置を用いて、照射ヘッドに対する照射対象の角度を3次元計測することを特徴としたものである。
【0064】
図10は本発明の第4の実施形態に係るレーザ光照射装置の概略構成を示す図である。なお、図10において、図8(第2の実施形態)と同一部分には同一符号が付してある。
【0065】
第4の実施形態におけるレーザ光照射装置は、上記第2の実施形態の構成に加え、波長と異なる3種類の半導体レーザ装置1a、1b、1cを備えている。レーザ装置1aは上記第1乃至第3の実施形態で示したHeNeレーザ装置1であり、594nmの波長を有するレーザ光2aを発振する。このレーザ装置1aの他に、レーザ装置1bとレーザ装置1cが追加されている。ここでは、レーザ装置1bは488nmの波長を有するレーザ光2bを発振し、レーザ装置1bは532nmの波長を有するレーザ光2cを発振する。
【0066】
また、これらのレーザ装置1a、1b、1cに対応して3本の光ファイバ10a、10b、10cが伝送経路として照射ヘッド4まで延出され、さらに、これらの光ファイバ10a、10b、10cを通って入射側にフィードバックする戻り光13a、13b、13cを波長分離するための光学系として488nm分離用のダイクロイックミラー29aと532nm分離用のダイクロイックミラー29bが設けられている。
【0067】
また、このダイクロイックミラー29a、29bを介して波長分離される戻り光13a、13b、13cに対応させて、3組の戻り光集光レンズ14a、14b、14c、バンドパスフィルタ15a、15b、15c、フォトダイオード16a、16b、16c、戻り光強度検出装置17a、17b、17cがそれぞれ設けられた構成になっている。
【0068】
バンドパスフィルタ15aは594±5nm、バンドパスフィルタ15bは488±5nm、バンドパスフィルタ15cは532±5nmの信号を通す。フォトダイオード16a、16b、16cは受光素子であって、これらバンドパスフィルタ15a、15b、15cを通過した戻り光13a、13b、13cを検知する。戻り光強度検出装置17a、17b、17cは、フォトダイオード16a、16b、16cによって検知された戻り光13a、13b、13cの強度を検出して、その信号を演算装置18に出力する。
【0069】
このような構成において、レーザ装置1a、1b、1cから照射されたレーザ光2a、2b、2cは、それぞれに対応した光ファイバ10a、10b、10cを介して照射ヘッド4に伝送され、この照射ヘッド4内のコリメートレンズ6を介してコリメートされた後に振動レンズ5を介して集光されて照射対象3に照射される。レーザ光2a、2b、2cが照射対象3に対して照射すると、これらのが照射対象3の表面上で乱反射して光ファイバ10a、10b、10cを通って入射側に戻り光13a、13b、13cとして戻ってくる。
【0070】
ここで、これらの戻り光13a、13b、13cの波長を488nm、532nm、594nmに分けて戻り光強度を計測し、それぞれについて同期検波することにより、上記第2の実施形態で説明したような方法を用いて3本の光ファイバ10a、10b、10cの端面像の合焦点距離をそれぞれ計測することができる。これらの光ファイバ10a、10b、10cの端面像の中心は1本の直線上になく、それぞれに異なる点に結像し、その3点は照射対象3上で必ず平面を形成することになる。したがって、この3点の合焦点距離の計測結果を用いれば、照射ヘッド4に対する照射対象3の角度を3次元計測することができる。演算装置18には、このような角度計測のための演算処理を行う機能が備えられている。
【0071】
このように、第3の実施形態によれば、波長の異なる複数のレーザ装置を備えることで、外乱などの影響を受けずに、それぞれの戻り光による合焦点距離の計測結果を用いて照射ヘッドに対する照射対象の角度を3次元計測することができる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、戻り光の強度波形と振動機構の応答特性との関係から焦点位置を検知する構成としたため、他の光源などからの不連続な外乱に対して強い焦点検知が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るレーザ光照射装置の概略構成を示す図。
【図2】上記レーザ光照射装置における焦点位置に対するHeNeレーザ光の戻り光強度の関係を示す曲線図。
【図3】上記レーザ光照射装置における振動レンズ応答と戻り光強度変化との関係を示す曲線図であり、焦点が近い場合の曲線図。
【図4】上記レーザ光照射装置における振動レンズ応答と戻り光強度変化との関係を示す曲線図であり、焦点が遠い場合の曲線図。
【図5】上記レーザ光照射装置における振動レンズ応答と戻り光強度変化との関係を示す曲線図であり、結像位置振動中心と合焦点位置が一致した場合の曲線図。
【図6】上記レーザ光照射装置におけるHeNeレーザ光の焦点の中心位置に対して振動レンズ応答の基本波と戻り光強度変化を同期検波演算した結果を示す曲線図。
【図7】上記レーザ光照射装置におけるHeNeレーザ光の焦点の中心位置に対して振動レンズ応答の2倍波と戻り光強度変化を同期検波演算した結果を示す曲線図。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るレーザ光照射装置の概略構成を示す図。
【図9】本発明の第3の実施形態に係るレーザ光照射装置の概略構成を示す図。
【図10】本発明の第4の実施形態に係るレーザ光照射装置の概略構成を示す図。
【符号の説明】
1…レーザ装置、2…レーザ光、3…照射対象、4…照射ヘッド、5…振動レンズ、6…コリメートレンズ、7…ピエゾアクチュエータ、8…DCモータ、9…レーザ照射装置本体、10…光ファイバ、11…入射レンズ、12…ハーフミラー、13…戻り光、14…戻り光集光レンズ、15…バンドパスフィルタ、16…フォトダイオード、17…戻り光強度検出装置、18…演算装置、19…モータドライバ、20…ピエゾアクチュエータドライバ、21a〜21d…戻り光強度曲線、22…振動レンズ応答曲線、23…戻り光基本波成分、24a〜24c…戻り光2倍波成分、25…照射ヘッド変位計測用リニアセンサ、26…変位計測用リニアセンサドライバ、27…振幅検出用リニアセンサ、28…振幅検出用リニアセンサドライバ、29a,29b…ダイクロイックミラー。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention uses a laser device as a light source, detects a focus shift by measuring a change in the intensity of return light when the laser beam of the laser device is irradiated to the irradiation target by an irradiation head, and detects a focus shift. The present invention relates to a laser beam irradiation device having a function of measuring a distance or an angle to an irradiation head.
[0002]
[Prior art]
Generally, as a method of detecting a positional relationship between a focal point when light from a light source is condensed and an irradiation target, an astigmatism method, a knife edge method, and the like are known. In the astigmatism method and the knife-edge method, the image of the returned light from the irradiation target is projected on the light receiving element, and the focusing lens is moved from either the current focal position to the focal point based on the shape of the returned light image. The position can be detected.
[0003]
In the rangefinder-side system using such a method, the focus position is searched by moving the movable condenser lens, and the distance from the movable lens position to the irradiation target in the focused state is calculated. are doing.
[0004]
In either method, since the shape of the image of the return light is used, a transmission path such as an optical fiber cannot be used, and it is necessary to mount a light receiving element in the irradiation head.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-mentioned conventional system, when light other than the return light when the laser light is irradiated to the irradiation target enters the light receiving element in the irradiation head, it cannot be distinguished. For this reason, if there is disturbance light such as high-intensity light emission such as plasma by laser welding or scattering by other lasers near the focal point, these disturbance lights misidentify the focal point position. As a result, distance measurement is performed. However, there has been a problem that the accuracy of the method has been remarkably reduced.
[0006]
In addition, since the light receiving element must be mounted in the irradiation head, the size of the irradiation head is correspondingly increased, and it is difficult to use the light receiving element in a part having dimensional restrictions. Further, since the light receiving element is made of a semiconductor, there is a problem that, for example, in a radiation environment such as a nuclear reactor, an irradiation head equipped with the light receiving element cannot be used.
[0007]
The present invention has been made in view of the above points, and can accurately detect a focal position using return light from an irradiation target without being affected by disturbance of light, and can detect a distance and an angle to the irradiation target. It is an object of the present invention to provide a laser beam irradiation device capable of performing measurement with high accuracy.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
A laser light irradiation apparatus according to claim 1 of the present invention comprises: an irradiation head having a condenser lens for condensing laser light and irradiating the irradiation target with an irradiation target; A vibration mechanism that vibrates at a fine amplitude, a light receiving element that detects return light when the irradiation head irradiates the irradiation target with laser light, and detects an intensity of the return light detected by the light receiving element. A light intensity detecting means for detecting the return light intensity detected by the light intensity detecting means, and a control means for detecting a focus position from a response characteristic when the condensing lens is vibrated by the vibration mechanism. It is configured with.
[0009]
According to the laser light irradiation apparatus having such a configuration, the laser light oscillated from the light source is supplied to the irradiation head via a transmission path such as an optical fiber, and is collected by the condenser lens in the irradiation head. Then, the irradiation target is irradiated. The return light from the irradiation target is detected by a light receiving element formed of, for example, a photodiode, and the intensity of the return light is detected by a light intensity detection unit. The return light intensity detected by the light intensity detection means is synchronously detected by control means such as a personal computer, and the focus position is detected from the response characteristics when the condensing lens is vibrated by the vibration mechanism. You.
[0010]
As described above, by detecting the focus position from the relationship between the intensity waveform of the return light and the response characteristics of the vibration mechanism, it is possible to perform strong focus detection with respect to discontinuous disturbance from another light source or the like.
[0011]
According to a second aspect of the present invention, in the laser light irradiation apparatus according to the first aspect, a driving mechanism for operating the irradiation head in an optical axis direction is provided, and the control unit controls an image forming position by the vibration mechanism. The invention is characterized in that the drive mechanism is driven and controlled to adjust the vibration center to the focal point.
[0012]
According to the laser light irradiation device having such a configuration, the irradiation head can be operated in the optical axis direction by the drive mechanism to adjust the center of vibration of the imaging position to the focal point position.
[0013]
According to a third aspect of the present invention, in the laser light irradiation apparatus according to the first aspect, a driving mechanism for operating the irradiation head in an optical axis direction, and a displacement detecting a displacement amount of the irradiation head by the driving mechanism. An amount detection unit, wherein the control unit is configured to control the irradiation head from the irradiation head based on information on a displacement amount of the irradiation head detected by the displacement amount detection unit and information on an imaging distance of the condenser lens. It is characterized by measuring the distance to the vehicle.
[0014]
According to the laser beam irradiation apparatus having such a configuration, at the time of focus adjustment, the distance from the irradiation head to the irradiation target is determined based on the displacement amount of the irradiation head driven by the driving mechanism and the information on the imaging distance of the condenser lens. The distance is calculated.
[0015]
According to a fourth aspect of the present invention, in the laser light irradiation apparatus according to the first aspect, an amplitude detecting means for detecting an amplitude of the condensing lens by the vibrating mechanism is provided, and the control means is provided with the amplitude detecting means. The distance from the irradiation head to the irradiation target is measured based on the amplitude of the condenser lens detected by the method and information on the imaging distance of the condenser lens.
[0016]
According to the laser beam irradiation apparatus having such a configuration, at the time of focus adjustment, the irradiation head is controlled based on the amplitude of the condenser lens in the irradiation head vibrated by the vibration mechanism and information on the image forming distance of the condenser lens. Is calculated from the distance to the irradiation target.
[0017]
Further, a laser light irradiation device according to
[0018]
According to the laser light irradiation apparatus having such a configuration, the laser light oscillated from the plurality of light sources is provided to the irradiation head through a plurality of transmission paths made of, for example, optical fibers, and is collected in the irradiation head. After being condensed by the lens, the light is irradiated to the irradiation target. In addition, return light from an irradiation target corresponding to these laser devices is detected by a plurality of light receiving elements including, for example, photodiodes, and the intensity of each return light is detected by a corresponding light intensity detection unit. . Then, the intensity of each return light detected by each of the light intensity detecting means is synchronously detected by a control means comprising, for example, a personal computer, and is obtained from a response characteristic when the condensing lens is vibrated by the vibration mechanism. An angle of the irradiation target with respect to the irradiation head is three-dimensionally measured based on the plurality of focal positions.
[0019]
As described above, by using a plurality of laser beams having different wavelengths and detecting the focal position from the relationship between the intensity waveform of the returned light and the response characteristics of the vibration mechanism, discontinuous disturbance from another light source or the like can be obtained. Strong angle detection is possible.
[0020]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0021]
(1st Embodiment)
First, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0022]
FIG. 1 is a diagram showing a schematic configuration of a laser beam irradiation device according to a first embodiment of the present invention. This laser beam irradiation apparatus is used when performing a surface inspection or the like in a structure using a laser beam in a place where an inspector cannot directly inspect, for example, a radiation environment.
[0023]
As shown in FIG. 1, the laser light irradiation device according to the present embodiment has a HeNe laser device 1 as a light source. A
[0024]
The
[0025]
Here, in the first embodiment, a
[0026]
Further, the return light 13 from the
[0027]
In addition, as the
[0028]
In such a configuration, the
[0029]
When the
[0030]
The
[0031]
The operation of the present embodiment configured as described above will be described with reference to FIGS.
[0032]
FIG. 2 is a curve diagram showing the relationship between the focal position and the return light intensity of the HeNe laser beam in the present apparatus, and 21a in the figure represents a return light intensity curve obtained by the present apparatus. 3 to 5 are curve diagrams showing the relationship between the response of the vibrating lens and the change in the intensity of the returning light in the present apparatus. In the drawings, 21b to 21d represent the returning light intensity curves, and 22 represents the vibrating lens response curves.
[0033]
FIG. 6 is a curve diagram showing the result of synchronous detection calculation of the fundamental wave of the response of the vibrating lens and the change of the intensity of the return light with respect to the center position of the focal point of the HeNe laser light in the present apparatus. This represents a fundamental wave component. FIG. 7 is a curve diagram showing the result of synchronous detection calculation of the second harmonic of the vibrating lens response and the change in the intensity of the return light with respect to the center position of the focal point of the HeNe laser light in this apparatus. A harmonic component, 24b represents a return light second harmonic component (when the lens amplitude is small), and 24c represents a return light second harmonic component (when the lens amplitude is large).
[0034]
The light intensity of the
[0035]
This situation is shown in FIGS.
[0036]
That is, for example, when the vibration center of the imaging position is closer to the
[0037]
On the other hand, when the vibration center of the imaging position is farther than the width of the vibration from the irradiation target 3 (that is, when the focus is far), the vibration is performed in a monotonically decreasing range on the right side of the maximum value in FIG. Therefore, the return light intensity change is obtained as a return
[0038]
As described above, the response component of the vibrating
[0039]
Here, a waveform obtained by linearly approximating the response when the
[0040]
Fundamental wave: F 1 (T) = sin (2 × π × f × (t−δ))
f: vibrating lens frequency
t: time
δ: phase delay
Further, a function having a period twice as long as the fundamental wave and having a maximum value at a time when the fundamental wave crosses zero is called a second harmonic, and is defined as follows.
[0041]
2nd harmonic: F 2 (T) = cos (2 × (2 × π × f × (t−δ))
First, a signal from the return light
[0042]
Here, in the first embodiment, the response of the fundamental wave component and the second harmonic component is obtained from the return light intensity by performing return light intensity synchronous detection by the
[0043]
The
[0044]
As described above, according to the first embodiment, the in-focus position where the focus coincides with the surface of the irradiation target is detected based on the comparison result between the vibration lens response wave and the return light intensity waveform. This makes it possible to perform strong focus detection with respect to discontinuous disturbance from another light source incident on the light receiving element provided outside the irradiation head.
[0045]
Further, in this apparatus, since the light receiving element (photodiode) is not mounted on the irradiation head, the size of the irradiation head can be reduced, and the apparatus can be applied to a radiation environment such as a nuclear reactor.
[0046]
(Second embodiment)
Next, a second embodiment of the present invention will be described.
[0047]
FIG. 8 is a diagram showing a schematic configuration of a laser beam irradiation device according to a second embodiment of the present invention. In FIG. 8, the same parts as those in FIG. 1 (first embodiment) are denoted by the same reference numerals.
[0048]
The laser beam irradiation device according to the second embodiment has an irradiation head displacement measuring
[0049]
In such a configuration, a
[0050]
On the other hand, the return light 13 from the
[0051]
Here, when the vibrating
[0052]
Therefore, when the driving of the
[0053]
As described above, according to the second embodiment, by providing a mechanism for detecting the position of the irradiation head at the time of focus adjustment, the irradiation head can be moved from the irradiation head to the laser irradiation point to be irradiated without being affected by disturbance light or the like. Distance can be accurately measured.
[0054]
(Third embodiment)
Next, a third embodiment of the present invention will be described.
[0055]
FIG. 9 is a diagram showing a schematic configuration of a laser beam irradiation device according to a third embodiment of the present invention. In FIG. 9, the same parts as those in FIG. 8 (the second embodiment) are denoted by the same reference numerals.
[0056]
The laser beam irradiation device according to the third embodiment includes, in addition to the configuration of the second embodiment, an amplitude detection
[0057]
In such a configuration, a
[0058]
On the other hand, the return light 13 from the
[0059]
Here, as shown by the
[0060]
In the third embodiment, attention is paid to such a point, and the amplitude of the vibrating
[0061]
As described above, according to the third embodiment, by providing the mechanism for detecting the amplitude of the condensing lens in the irradiation head at the time of focus adjustment, the irradiation target can be irradiated from the irradiation head without being affected by disturbance light or the like. The distance to the laser irradiation point can be accurately measured.
[0062]
(Fourth embodiment)
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described.
[0063]
The fourth embodiment is characterized in that a plurality of laser devices having different laser light wavelengths are used to three-dimensionally measure the angle of an irradiation target with respect to an irradiation head.
[0064]
FIG. 10 is a diagram showing a schematic configuration of a laser beam irradiation device according to a fourth embodiment of the present invention. In FIG. 10, the same portions as those in FIG. 8 (the second embodiment) are denoted by the same reference numerals.
[0065]
The laser beam irradiation device according to the fourth embodiment includes three types of
[0066]
In addition, three
[0067]
In addition, three sets of return
[0068]
The
[0069]
In such a configuration, the
[0070]
Here, the wavelengths of these
[0071]
As described above, according to the third embodiment, by providing a plurality of laser devices having different wavelengths, the irradiation head can be used without being affected by disturbance or the like, by using the measurement result of the focal length of each return light. Can be three-dimensionally measured.
[0072]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the focus position is detected from the relationship between the intensity waveform of the return light and the response characteristics of the vibration mechanism, it is resistant to discontinuous disturbance from other light sources or the like. Focus detection becomes possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a schematic configuration of a laser beam irradiation device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a curve diagram showing a relationship between a focal position and a return light intensity of HeNe laser light in the laser light irradiation device.
FIG. 3 is a curve diagram showing a relationship between a vibration lens response and a change in return light intensity in the laser beam irradiation device, and is a curve diagram when a focal point is close.
FIG. 4 is a curve diagram showing a relationship between a response of a vibrating lens and a change in intensity of return light in the laser beam irradiation apparatus, and is a curve diagram in a case where a focal point is far away.
FIG. 5 is a curve diagram showing the relationship between the response of the vibrating lens and the change in the intensity of the return light in the laser beam irradiation apparatus, where the center of vibration of the imaging position coincides with the focal point.
FIG. 6 is a curve diagram showing a result of synchronous detection calculation of a fundamental wave of a vibrating lens response and a change in return light intensity with respect to a center position of a focal point of HeNe laser light in the laser light irradiation device.
FIG. 7 is a curve diagram showing a result of synchronous detection calculation of a second harmonic of a vibrating lens response and a change in return light intensity with respect to a center position of a focal point of HeNe laser light in the laser light irradiation device.
FIG. 8 is a diagram showing a schematic configuration of a laser beam irradiation device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a diagram showing a schematic configuration of a laser beam irradiation device according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a diagram showing a schematic configuration of a laser beam irradiation device according to a fourth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Laser apparatus, 2 ... Laser light, 3 ... Irradiation object, 4 ... Irradiation head, 5 ... Vibration lens, 6 ... Collimate lens, 7 ... Piezo actuator, 8 ... DC motor, 9 ... Laser irradiation apparatus main body, 10 ... Light Fiber, 11 incident lens, 12 half mirror, 13 return light, 14 return light condensing lens, 15 bandpass filter, 16 photodiode, 17 return light intensity detection device, 18 operation device, 19 ... Motor driver, 20 ... Piezo actuator driver, 21a-21d ... Return light intensity curve, 22 ... Vibration lens response curve, 23 ... Return light fundamental wave component, 24a-24c ... Return light second harmonic component, 25 ... Irradiation head displacement Linear sensor for measurement, 26: Linear sensor driver for displacement measurement, 27: Linear sensor for amplitude detection, 28: Linear sensor driver for amplitude detection , 29a, 29b ... dichroic mirror.
Claims (5)
この照射ヘッド内の上記集光レンズを光軸方向に微細振幅で振動させる振動機構と、
上記照射ヘッドから上記照射対象に対してレーザ光を照射したときの戻り光を検知する受光素子と、
この受光素子にて検知された戻り光の強度を検出する光強度検出手段と、
この光強度検出手段によって検出された戻り光強度を同期検波し、上記振動機構によって上記集光レンズの振動させたときの応答特性から焦点位置を検出する制御手段と
を具備したことを特徴とするレーザ光照射装置。An irradiation head having a condenser lens for condensing the laser light and irradiating the irradiation target,
A vibration mechanism for vibrating the condenser lens in the irradiation head with a fine amplitude in the optical axis direction,
A light receiving element for detecting return light when the irradiation target is irradiated with laser light from the irradiation head,
Light intensity detecting means for detecting the intensity of the return light detected by the light receiving element,
Control means for synchronously detecting the return light intensity detected by the light intensity detection means, and detecting a focal position from a response characteristic when the condensing lens is vibrated by the vibration mechanism. Laser light irradiation device.
上記制御手段は、上記振動機構による結像位置の振動中心を合焦点位置に調整するべく上記駆動機構を駆動制御することを特徴とする請求項1記載のレーザ光照射装置。A driving mechanism for operating the irradiation head in the optical axis direction,
2. The laser beam irradiation apparatus according to claim 1, wherein said control means drives and controls said driving mechanism so as to adjust a vibration center of an image forming position by said vibration mechanism to a focal point position.
この駆動機構による上記照射ヘッドの変位量を検出する変位量検出手段とを備え、
上記制御手段は、上記変位量検出手段によって検出される上記照射ヘッドの変位量と上記集光レンズの結像距離の情報とに基づいて、上記照射ヘッドから上記照射対象までの距離を測定することを特徴とする請求項1記載のレーザ光照射装置。A drive mechanism for operating the irradiation head in the optical axis direction,
A displacement amount detecting means for detecting a displacement amount of the irradiation head by the driving mechanism,
The control unit measures a distance from the irradiation head to the irradiation target based on the displacement amount of the irradiation head detected by the displacement amount detection unit and information on an imaging distance of the condenser lens. The laser beam irradiation device according to claim 1, wherein:
上記制御手段は、上記振幅検出手段によって検出される上記集光レンズの振幅と上記集光レンズの結像距離の情報とに基づいて、上記照射ヘッドから上記照射対象までの距離を測定することを特徴とする請求項1記載のレーザ光照射装置。An amplitude detector for detecting the amplitude of the condenser lens by the vibration mechanism,
The control unit measures the distance from the irradiation head to the irradiation target based on the amplitude of the condenser lens detected by the amplitude detection unit and information on the imaging distance of the condenser lens. The laser beam irradiation device according to claim 1, wherein
この照射ヘッド内の上記集光レンズを光軸方向に微細振幅で振動させる振動機構と、
上記照射ヘッドから上記照射対象に対してレーザ光を照射したときの戻り光を波長毎に分離する分離手段と、
この分離手段によって分離された各戻り光をそれぞれ検知する複数の受光素子と、
これらの受光素子にて検知された各戻り光の強度をそれぞれ検出する複数の光強度検出手段と、
これらの光強度検出手段によって検出された各戻り光の強度を同期検波し、上記振動機構によって上記集光レンズの振動させたときの応答特性から得られる複数の焦点位置に基づいて、上記照射ヘッドに対する上記照射対象の角度を3次元計測する制御手段と
を具備したことを特徴とするレーザ光照射装置。An irradiation head having a condensing lens for condensing a plurality of laser lights having different wavelengths and irradiating the irradiation target,
A vibration mechanism for vibrating the condenser lens in the irradiation head with a fine amplitude in the optical axis direction,
Separation means for separating return light when irradiating the irradiation target with laser light from the irradiation head for each wavelength,
A plurality of light receiving elements for detecting each return light separated by the separation means,
A plurality of light intensity detecting means for respectively detecting the intensity of each return light detected by these light receiving elements,
The intensity of each return light detected by these light intensity detecting means is synchronously detected, and based on a plurality of focal positions obtained from response characteristics when the condensing lens is vibrated by the vibration mechanism, the irradiation head is used. Control means for three-dimensionally measuring the angle of the irradiation object with respect to the laser beam irradiation apparatus.
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