JP2004276992A - ワンタッチ組立式包装箱 - Google Patents
ワンタッチ組立式包装箱 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004276992A JP2004276992A JP2003074105A JP2003074105A JP2004276992A JP 2004276992 A JP2004276992 A JP 2004276992A JP 2003074105 A JP2003074105 A JP 2003074105A JP 2003074105 A JP2003074105 A JP 2003074105A JP 2004276992 A JP2004276992 A JP 2004276992A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- side wall
- packaging box
- wall forming
- piece
- strips
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cartons (AREA)
Abstract
【課題】把持しても切花の鮮度を低下させる虞がなく、外部からの圧迫に対して中身を保護でき、また、保管スペースが少なく使用時に簡単に組み立てることができるようにする。
【解決手段】包装箱の形態を三角錐状四面体構造とし、その三角錐状四面体を構成する第一側壁2及び第二側壁3をそれらの一方の側縁部で連設させ、当該第一側壁2及び第二側壁3の他方の各側縁部に第三側壁形成片4a,4bをそれぞれ連設する一方、当該第三側壁形成片4a,4bの一方の側壁形成片及び前記第一及び第二の側壁2,3の頂縁部に相互に係合して頂部壁を形成する頂部形成片5a,5b,5cをそれぞれ連設し、前記第三側壁形成片の他方の各側縁部側に相互に係合する突片7及び切欠部6を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】包装箱の形態を三角錐状四面体構造とし、その三角錐状四面体を構成する第一側壁2及び第二側壁3をそれらの一方の側縁部で連設させ、当該第一側壁2及び第二側壁3の他方の各側縁部に第三側壁形成片4a,4bをそれぞれ連設する一方、当該第三側壁形成片4a,4bの一方の側壁形成片及び前記第一及び第二の側壁2,3の頂縁部に相互に係合して頂部壁を形成する頂部形成片5a,5b,5cをそれぞれ連設し、前記第三側壁形成片の他方の各側縁部側に相互に係合する突片7及び切欠部6を設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はワンタッチ組立式包装箱、特に、切花などの不均等な立体的形状を有する商品を平板状に折り畳まれた状態からワンタッチで立体的形状に組み立てることができる包装箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、切花を鑑賞して潤いや安らぎを求める人々が増加し、その需要に応えるべく従来の繁華街での専門小売店や地域のスーパー以外に、駅構内や駅前の売店や露店でもカーネーション、菊、バラ、チューリップ、ガーベラ、キキョウなど各種の切花が販売されるようになってきている。これらの店頭での購入者は、多数の切花をアレンジした花束や花籠など贈答用や業務用として購入する場合よりも、家庭用又は個人用として一輪挿し等に使用するため少数本購入する場合が多い。これらの切花を包装する場合、切花は茎に比べて花部が大きいため、そのまま包装紙やプラスチックシートで円錐形状に包むことが行われている。しかし、この包装では切り口が空気に触れ、水を吸収できないため、切花の鮮度を長時間にわたって維持することが困難である。このため、切花の切り口をラップ等で包み、その上から包装紙やフィルムで包装したり、プラスチックフィルムで円錐状の包装袋を形成し、その底部に保水材等を配置できるようにした包装体が提案されている(例えば、特許文献1、及び3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平05−032283号公報(第1頁)
【特許文献2】
特開平6−329187号公報(第1頁)
【特許文献3】
特開平07−076386号公報(第1頁)
【特許文献4】
特開平11−091846号公報(第1頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの包装袋では、切花の茎部分を手で持つことになるため、薄肉の紙やフィルム等を介して手の熱が切花の茎部に伝わり、鮮度が低下し易いという問題がある。また、これらの包装袋では、見ただけで中身が切花であることが判るため、男性の購入者の場合、気恥ずかしさから鞄等に入れて持ち運ばれることが多く、必然的に鞄等の内部で圧迫され、花が押しつぶされたり痛み虞があった。
【0005】
従って、本発明は、把持しても切花の鮮度を低下させる虞がなく、外部からの圧迫に対して中身を保護でき、また、保管スペースが少なく使用時に簡単に組み立てることができる包装箱を得ることを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、構造的強度を高めるべく包装箱の形態を三角錐状四面体構造とし、その三角錐状四面体を構成する第一及び第2の側壁をそれらの一方の側縁部で連設させ、当該第一及び第2の側壁の他方の各側縁部に第三側壁形成片をそれぞれ連設する一方、当該第三側壁形成片の一方の側壁形成片及び前記第一及び第二の側壁の頂縁部に相互に係合して頂部壁を形成する頂部形成片をそれぞれ連設し、前記第三側壁形成片の他方の各側縁部側に相互に係合する突片及び切欠部を設けるようにしたものである。
【0007】
即ち、本発明は、所定形状に打ち抜かれた一枚の板紙又はブランクで組み立てられた三角錐状四面体からなる包装箱であって、前記板紙が、一側縁部で相互に連設された第一側壁及び第二側壁と、それらの他の側縁部にそれぞれ連設され第三側壁を形成する第三側壁形成片と、当該第三側壁形成片の片方並びに前記第一側壁及び第二側壁の各頂縁部にそれぞれ連設され、相互に係合して頂部壁を形成する三角形状の頂部壁形成片とを含んでなり、前記第三側壁形成片がその自由端側に相互に係合する突片及び切欠部を有することを特徴とするものである。
【0008】
本発明の実施態様においては、前記包装箱は、二等辺三角形状若しくは台形状の形態を有する三つの側壁で構成され、前記各第三側壁形成片を前記第一側壁及び第二側壁との連設部で谷折りしてそれぞれ第一及び第二側壁に重ね合わせ、次いで、第一側壁と第二側壁との連設部を谷折りして前記第三側壁形成片同士を重ね合わせた折り畳み状態で保管される。使用時には、折り畳み状態の包装箱を蝶番のように開くだけで、第三側壁形成片の連結手段が相互に係合し合って第三側壁が自動的に形成され、頂部が開口した三角錐状の包装箱が組み立てられる。
【0009】
前記板紙は、任意の原紙を用いることができ、段ボールで形成しても良い。また、これらの板紙の表面に化粧紙を貼合したものや裏面の一部又は全面にポリエステル樹脂又はポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をコーティングして耐水被膜を形成したものであっても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施の態様について詳細に説明する。図1は本発明の一実施態様に係る包装箱の展開図を示し、当該包装箱は所定形状に裁断した一枚の板紙1からなり、この板紙1を折り畳んだ後、開くことにより三角錐状四面体に組み立てられる。前記板紙1は、等長の二側縁部の片側で相互に連設された二等辺三角形状又は台形状の第一側壁2及び第二側壁3と、それらの反対側の側縁部にそれぞれ連設され第三側壁を形成する第三側壁形成片4a、4bと、当該第三側壁形成片4a、4bの片方並びに前記第一側壁2及び第二側壁3の各の頂縁部にそれぞれ連設され、相互に係合して頂部壁を形成する三角形状の頂部壁形成片5a,5b,5cとを含み、トムソン加工その他の適当な加工法により裁断される。
【0011】
前記第三側壁形成片4a、4bは、前記第一側壁2及び第二側壁3に連設された側縁部と反対側の側縁部が、第三側壁の中央線8よりも長く形成され、その延長部分にそれぞれ切欠部6と突片7が交互に形成されており、これらは組み立て時に相手方の突片7又は切欠部6と係合して相手方と連結する連結手段を構成している。前記各切欠部6は、各第三側壁形成片4a,4bの延長部分の外縁から第三側壁の中央線側に向かって間隔が狭くなる、即ち、テーパー状に形成され、前記第三側壁の中央線8の近傍で、それまでとは逆に間隔が徐々に広くなる、即ち、末広がり状に形成され、前記第三側壁の中央線8の位置で終端している。
【0012】
これに対応して、前記各突片7は、各第三側壁形成片4a,4bの延長部分の外縁から第三側壁の中央線側に向かって幅が徐々に間隔が広くなるように形成され、その途中から前記第三側壁の中央線側に向かって幅が徐々に狭くなるテーパー状に形成されている。この各突片7は、その前記第三側壁の中央線側が、それに対応する位置の相手方の第三側壁形成片4a,4bの前記切欠部6の中央線側の寸法と同一又は若干小さな寸法にしてあり、折り畳み状態から包装箱を開くとき、各突片7の基部側、即ち、第三側壁の中央線側のテーパー部分は、それに対応する相手方の第三側壁形成片4a,4bの各切欠部6の基部側の末広がり部分に嵌入する。このため、一方の第三側壁形成片4a,4bの一方の突片7は、 折り畳み状態から開く際に、他方の第三側壁形成片4b,4aの切欠部6に嵌入し、第三側壁形成片4a,4bを相互に連結する。
【0013】
また、第三側壁形成片4a,4bの一方、図示の例では、第三側壁形成片4aの延長部分は、第三側壁の頂部の縁部全長とほぼ等しく形成され、当該縁部と前記第一側壁2及び第二側壁3の頂部側の縁部には、相互に係合して頂部壁を形成する三角形状の頂部壁形成片5a,5b,5cがそれぞれ連設されている。前記各頂部壁形成片5a,5b,5cは、その一辺側に組み立て時に重なり合う重畳部が同一方向に延在し、その重畳部に相互に係合する係止用舌片9が形成されている。
【0014】
前記板紙1は、まず最初に前記第三側壁形成片4a,4bを、図1に点線で示す谷折り線a,bに沿って谷折りしてそれぞれ第一及び第二側壁3に重ね合わせ(図2a参照)、次いで、板紙1の中央の谷折り線cに沿って谷折りして前記第三側壁形成片4a,4bを重ね合わせ(図2b参照)、この状態で保管及び輸送される。
【0015】
使用時には、図2bの折り畳み状態の包装箱を、その合わせ目側から開くと、第三側壁形成片4の突片7と切欠部6が相互にそれぞれ嵌り合って相手方の第三側壁形成片4を立ち上がらせるため、自動的に第三側壁が形成され、頂部が開口した三角錐状の包装箱が組み立てられる。
【0016】
この状態の包装箱に、その頂部側から商品、例えば、切花をその茎部の方から挿入し、頂部壁形成片5を順次内側に折り曲げ、図2cに示す最後に残った頂部壁形成片5を内側に折り曲げた後、指で頂部中央を押して全頂部壁形成片5a,5b,5cを一端包装箱の内部に押し込み、次いで、指を離して力を開放すると、頂部壁形成片5a,5b,5cが相互に係合して自動的に閉塞される。
【0017】
要すれば、切花の茎の切り口を、予め含水させた保水材に突き刺した後、包装箱に収納するようにしても良い。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、包装箱自体が板紙で形成され三角錐状の形態を有し、内部の切花の茎部分と包装箱の側壁との間に空間が形成されるため、包装箱を手で持っても手の熱が紙及び空間で遮断され、鮮度の低下を防止できる。
【0019】
また、包装箱が三角錐状の形態であって頂部壁形成片同士が係合して変形を防止する役割を果たすため、機械的強度を高めることができ、切花を収容して鞄等に入れた場合でも、花が押しつぶされたり痛む虞が低減され、しかも、外部から内部の切花等の商品が見えず、手で持って、持ち運ばれる機会も多くなることが期待できる。
【0020】
さらに、本発明によれば、糊や接着剤を使用することなく、裁断した所定形状の板紙を折り畳むだけで包装箱を製造することができ、その折り畳み加工も自動化できるため安価に製造でき、また、使用時の組立も折り畳み状態から開くだけのワンタッチで完成するので、使いやすく便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る包装箱の展開図
【図2】図1の包装箱の組立過程を示す図
【符号の説明】
1…板紙
2…第一側壁
3…第二側壁
4a、4b…第三側壁形成片
5a,5b,5c…頂部壁形成片
6…切欠部
7…突片
8…中央線
9…係止用舌片
【発明の属する技術分野】
本発明はワンタッチ組立式包装箱、特に、切花などの不均等な立体的形状を有する商品を平板状に折り畳まれた状態からワンタッチで立体的形状に組み立てることができる包装箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、切花を鑑賞して潤いや安らぎを求める人々が増加し、その需要に応えるべく従来の繁華街での専門小売店や地域のスーパー以外に、駅構内や駅前の売店や露店でもカーネーション、菊、バラ、チューリップ、ガーベラ、キキョウなど各種の切花が販売されるようになってきている。これらの店頭での購入者は、多数の切花をアレンジした花束や花籠など贈答用や業務用として購入する場合よりも、家庭用又は個人用として一輪挿し等に使用するため少数本購入する場合が多い。これらの切花を包装する場合、切花は茎に比べて花部が大きいため、そのまま包装紙やプラスチックシートで円錐形状に包むことが行われている。しかし、この包装では切り口が空気に触れ、水を吸収できないため、切花の鮮度を長時間にわたって維持することが困難である。このため、切花の切り口をラップ等で包み、その上から包装紙やフィルムで包装したり、プラスチックフィルムで円錐状の包装袋を形成し、その底部に保水材等を配置できるようにした包装体が提案されている(例えば、特許文献1、及び3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平05−032283号公報(第1頁)
【特許文献2】
特開平6−329187号公報(第1頁)
【特許文献3】
特開平07−076386号公報(第1頁)
【特許文献4】
特開平11−091846号公報(第1頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの包装袋では、切花の茎部分を手で持つことになるため、薄肉の紙やフィルム等を介して手の熱が切花の茎部に伝わり、鮮度が低下し易いという問題がある。また、これらの包装袋では、見ただけで中身が切花であることが判るため、男性の購入者の場合、気恥ずかしさから鞄等に入れて持ち運ばれることが多く、必然的に鞄等の内部で圧迫され、花が押しつぶされたり痛み虞があった。
【0005】
従って、本発明は、把持しても切花の鮮度を低下させる虞がなく、外部からの圧迫に対して中身を保護でき、また、保管スペースが少なく使用時に簡単に組み立てることができる包装箱を得ることを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、構造的強度を高めるべく包装箱の形態を三角錐状四面体構造とし、その三角錐状四面体を構成する第一及び第2の側壁をそれらの一方の側縁部で連設させ、当該第一及び第2の側壁の他方の各側縁部に第三側壁形成片をそれぞれ連設する一方、当該第三側壁形成片の一方の側壁形成片及び前記第一及び第二の側壁の頂縁部に相互に係合して頂部壁を形成する頂部形成片をそれぞれ連設し、前記第三側壁形成片の他方の各側縁部側に相互に係合する突片及び切欠部を設けるようにしたものである。
【0007】
即ち、本発明は、所定形状に打ち抜かれた一枚の板紙又はブランクで組み立てられた三角錐状四面体からなる包装箱であって、前記板紙が、一側縁部で相互に連設された第一側壁及び第二側壁と、それらの他の側縁部にそれぞれ連設され第三側壁を形成する第三側壁形成片と、当該第三側壁形成片の片方並びに前記第一側壁及び第二側壁の各頂縁部にそれぞれ連設され、相互に係合して頂部壁を形成する三角形状の頂部壁形成片とを含んでなり、前記第三側壁形成片がその自由端側に相互に係合する突片及び切欠部を有することを特徴とするものである。
【0008】
本発明の実施態様においては、前記包装箱は、二等辺三角形状若しくは台形状の形態を有する三つの側壁で構成され、前記各第三側壁形成片を前記第一側壁及び第二側壁との連設部で谷折りしてそれぞれ第一及び第二側壁に重ね合わせ、次いで、第一側壁と第二側壁との連設部を谷折りして前記第三側壁形成片同士を重ね合わせた折り畳み状態で保管される。使用時には、折り畳み状態の包装箱を蝶番のように開くだけで、第三側壁形成片の連結手段が相互に係合し合って第三側壁が自動的に形成され、頂部が開口した三角錐状の包装箱が組み立てられる。
【0009】
前記板紙は、任意の原紙を用いることができ、段ボールで形成しても良い。また、これらの板紙の表面に化粧紙を貼合したものや裏面の一部又は全面にポリエステル樹脂又はポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をコーティングして耐水被膜を形成したものであっても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施の態様について詳細に説明する。図1は本発明の一実施態様に係る包装箱の展開図を示し、当該包装箱は所定形状に裁断した一枚の板紙1からなり、この板紙1を折り畳んだ後、開くことにより三角錐状四面体に組み立てられる。前記板紙1は、等長の二側縁部の片側で相互に連設された二等辺三角形状又は台形状の第一側壁2及び第二側壁3と、それらの反対側の側縁部にそれぞれ連設され第三側壁を形成する第三側壁形成片4a、4bと、当該第三側壁形成片4a、4bの片方並びに前記第一側壁2及び第二側壁3の各の頂縁部にそれぞれ連設され、相互に係合して頂部壁を形成する三角形状の頂部壁形成片5a,5b,5cとを含み、トムソン加工その他の適当な加工法により裁断される。
【0011】
前記第三側壁形成片4a、4bは、前記第一側壁2及び第二側壁3に連設された側縁部と反対側の側縁部が、第三側壁の中央線8よりも長く形成され、その延長部分にそれぞれ切欠部6と突片7が交互に形成されており、これらは組み立て時に相手方の突片7又は切欠部6と係合して相手方と連結する連結手段を構成している。前記各切欠部6は、各第三側壁形成片4a,4bの延長部分の外縁から第三側壁の中央線側に向かって間隔が狭くなる、即ち、テーパー状に形成され、前記第三側壁の中央線8の近傍で、それまでとは逆に間隔が徐々に広くなる、即ち、末広がり状に形成され、前記第三側壁の中央線8の位置で終端している。
【0012】
これに対応して、前記各突片7は、各第三側壁形成片4a,4bの延長部分の外縁から第三側壁の中央線側に向かって幅が徐々に間隔が広くなるように形成され、その途中から前記第三側壁の中央線側に向かって幅が徐々に狭くなるテーパー状に形成されている。この各突片7は、その前記第三側壁の中央線側が、それに対応する位置の相手方の第三側壁形成片4a,4bの前記切欠部6の中央線側の寸法と同一又は若干小さな寸法にしてあり、折り畳み状態から包装箱を開くとき、各突片7の基部側、即ち、第三側壁の中央線側のテーパー部分は、それに対応する相手方の第三側壁形成片4a,4bの各切欠部6の基部側の末広がり部分に嵌入する。このため、一方の第三側壁形成片4a,4bの一方の突片7は、 折り畳み状態から開く際に、他方の第三側壁形成片4b,4aの切欠部6に嵌入し、第三側壁形成片4a,4bを相互に連結する。
【0013】
また、第三側壁形成片4a,4bの一方、図示の例では、第三側壁形成片4aの延長部分は、第三側壁の頂部の縁部全長とほぼ等しく形成され、当該縁部と前記第一側壁2及び第二側壁3の頂部側の縁部には、相互に係合して頂部壁を形成する三角形状の頂部壁形成片5a,5b,5cがそれぞれ連設されている。前記各頂部壁形成片5a,5b,5cは、その一辺側に組み立て時に重なり合う重畳部が同一方向に延在し、その重畳部に相互に係合する係止用舌片9が形成されている。
【0014】
前記板紙1は、まず最初に前記第三側壁形成片4a,4bを、図1に点線で示す谷折り線a,bに沿って谷折りしてそれぞれ第一及び第二側壁3に重ね合わせ(図2a参照)、次いで、板紙1の中央の谷折り線cに沿って谷折りして前記第三側壁形成片4a,4bを重ね合わせ(図2b参照)、この状態で保管及び輸送される。
【0015】
使用時には、図2bの折り畳み状態の包装箱を、その合わせ目側から開くと、第三側壁形成片4の突片7と切欠部6が相互にそれぞれ嵌り合って相手方の第三側壁形成片4を立ち上がらせるため、自動的に第三側壁が形成され、頂部が開口した三角錐状の包装箱が組み立てられる。
【0016】
この状態の包装箱に、その頂部側から商品、例えば、切花をその茎部の方から挿入し、頂部壁形成片5を順次内側に折り曲げ、図2cに示す最後に残った頂部壁形成片5を内側に折り曲げた後、指で頂部中央を押して全頂部壁形成片5a,5b,5cを一端包装箱の内部に押し込み、次いで、指を離して力を開放すると、頂部壁形成片5a,5b,5cが相互に係合して自動的に閉塞される。
【0017】
要すれば、切花の茎の切り口を、予め含水させた保水材に突き刺した後、包装箱に収納するようにしても良い。
【0018】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、包装箱自体が板紙で形成され三角錐状の形態を有し、内部の切花の茎部分と包装箱の側壁との間に空間が形成されるため、包装箱を手で持っても手の熱が紙及び空間で遮断され、鮮度の低下を防止できる。
【0019】
また、包装箱が三角錐状の形態であって頂部壁形成片同士が係合して変形を防止する役割を果たすため、機械的強度を高めることができ、切花を収容して鞄等に入れた場合でも、花が押しつぶされたり痛む虞が低減され、しかも、外部から内部の切花等の商品が見えず、手で持って、持ち運ばれる機会も多くなることが期待できる。
【0020】
さらに、本発明によれば、糊や接着剤を使用することなく、裁断した所定形状の板紙を折り畳むだけで包装箱を製造することができ、その折り畳み加工も自動化できるため安価に製造でき、また、使用時の組立も折り畳み状態から開くだけのワンタッチで完成するので、使いやすく便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る包装箱の展開図
【図2】図1の包装箱の組立過程を示す図
【符号の説明】
1…板紙
2…第一側壁
3…第二側壁
4a、4b…第三側壁形成片
5a,5b,5c…頂部壁形成片
6…切欠部
7…突片
8…中央線
9…係止用舌片
Claims (2)
- 所定形状に打ち抜かれた一枚の板紙で組み立てられた三角錐状四面体からなる包装箱であって、前記板紙が、一側縁部で相互に連設された第一側壁及び第二側壁と、それらの他の側縁部にそれぞれ連設され第三側壁を形成する第三側壁形成片と、当該第三側壁形成片の片方並びに前記第一側壁及び第二側壁の各頂縁部にそれぞれ連設され、相互に係合して頂部壁を形成する三角形状の頂部壁形成片とを含んでなり、前記第三側壁形成片がその自由端側に相互に係合する突片及び切欠部を有することを特徴とする包装箱。
- 前記包装箱が、二等辺三角形状若しくは台形状の形態を有する三つの側壁で構成され、前記各第三側壁形成片を前記第一側壁及び第二側壁との連設部で谷折りしてそれぞれ第一及び第二側壁に重ね合わせ、次いで、第一側壁と第二側壁との連設部を谷折りして前記第三側壁形成片同士を重ね合わせてなる折り畳み状態である請求項1に記載の包装箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003074105A JP2004276992A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | ワンタッチ組立式包装箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003074105A JP2004276992A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | ワンタッチ組立式包装箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004276992A true JP2004276992A (ja) | 2004-10-07 |
Family
ID=33289836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003074105A Pending JP2004276992A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | ワンタッチ組立式包装箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004276992A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016082841A (ja) * | 2014-10-22 | 2016-05-16 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | プロテクタ及び電線モジュール |
-
2003
- 2003-03-18 JP JP2003074105A patent/JP2004276992A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016082841A (ja) * | 2014-10-22 | 2016-05-16 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | プロテクタ及び電線モジュール |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4319354B2 (ja) | フードパックに関する改良 | |
KR101475166B1 (ko) | 소비재용 용기 | |
JPH03212386A (ja) | 煙草パック | |
JP5096477B2 (ja) | 煙草物品のパッケージ | |
RU2568098C2 (ru) | Упаковка для съедобных изделий и способ упаковки | |
JP2004276992A (ja) | ワンタッチ組立式包装箱 | |
JP3633834B2 (ja) | 包装容器 | |
JP2007008560A (ja) | 包装体 | |
JP7087803B2 (ja) | 包装箱および該包装箱用のブランクシート | |
US20030038168A1 (en) | Prefabricated gift wrapper | |
JP2007302324A (ja) | 手提げ包装容器 | |
JP3171813U (ja) | 矩形輸送ケース | |
JP3789889B2 (ja) | ワンタッチ組立式包装箱 | |
KR200493033Y1 (ko) | 집 모양 케이크 상자 | |
JP3158505U (ja) | 簡易キャリーケース | |
JP2004196323A (ja) | サンドイッチ用包装用紙箱 | |
JP7109637B1 (ja) | 花卉用の包装体 | |
JP7196500B2 (ja) | 包装体 | |
KR200457358Y1 (ko) | 카스텔라 받침상자 | |
JPH0739832Y2 (ja) | 生花の輸送用包装箱 | |
JP6872779B2 (ja) | 包装容器及び包装容器組立用シート | |
JP2023137180A (ja) | 包装箱 | |
JP2534657Y2 (ja) | 包装箱における商品保持装置 | |
JP2009220872A (ja) | 包装材、包装体、包装材用原反及び包装材用原反の製造方法 | |
JP2006103712A (ja) | 組立式箱 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060221 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060711 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |