JP2004276648A - ヘッドアップディスプレイの収納構造 - Google Patents

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Teruo Yoshitomi
輝雄 吉富
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Abstract

【課題】表示器と鏡体を共に起伏させる構造のものにおいて、表示器と鏡体との間隔を十分にとることなしに、起伏作動時における表示器と鏡体との干渉を回避することができ、これにより、インストルメントパネル上面に穴が開くことを防止することが可能なヘッドアップディスプレイの収納構造の提供。
【解決手段】少なくとも表示器2は表示器2が収容されるインストルメントパネル5内に設けられるケース11の内底部11aと表示器2との間に表示器2の起伏方向に沿って所定間隔のもとに設けられた長さの異なる一対の回動リンク33,34を介して起伏されるように構成される。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報表示器および鏡体がそれぞれ光学的に設定された傾斜角度に起きた使用状態とインストルメントパネルの内部に伏せた収納状態とに起伏自在に設けられ、使用状態においては前記情報表示器の表示像を鏡体を介して反射させコンバイナに照射して情報を見せるヘッドアップディスプレイの収納構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のヘッドアップディスプレイは、非使用状態でダッシュボード(インストルメントパネル)面と概略面一になるカバー体を設け、コンバイナをその下方に設け、使用する際には、カバー体をコンバイナの上方から退避させ、コンバイナを起立させるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−91403号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例のように、コンバイナ等の薄い一つの部品のみを起伏させる構造である場合には、さほど問題ではないが、情報表示器と鏡体のように少なくとも一方が厚みを有していて互いに近接する両部品を共に起伏させる構造である場合にあっては、両部品相互間に十分な隙間を持たせておかないと、起伏作動時に両部品が互いに干渉して起伏作動ができなくなる。
【0005】
このように、両部品相互間に十分な隙間を持たせた構造とすると、インストルメントパネル表面に穴が開いた状態となり、物が落ち込んだり、埃が入り込むと共に、見栄えが悪くなるという問題がある。
【0006】
そこで、穴を塞ぐには、別に閉塞部品および該閉塞部品を開閉するための機構が必要になるため、コストが高くつくと共に、余分な開閉機構により収納状態における全体の機構が大きくなり、インストルメントパネル内におけるレイアウトの自由度を低下させることになるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、情報表示器と鏡体を共に起伏させる構造のものにおいて、情報表示器と鏡体との間隔を十分にとることなしに、起伏作動時における情報表示器と鏡体との干渉を回避することができ、これにより、インストルメントパネル上面に穴が開くことを防止することが可能なヘッドアップディスプレイの収納構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載のヘッドアップディスプレイの収納構造は、情報表示器および鏡体がそれぞれ光学的に設定された傾斜角度に起きた使用状態とインストルメントパネルの内部に伏せた収納状態とに起伏自在に設けられ、使用状態においては前記情報表示器の表示像を鏡体を介して反射させコンバイナに照射して情報を見せるヘッドアップディスプレイにおいて、少なくとも前記情報表示器は該情報表示器が収容されるインストルメントパネル内の固定基部と前記情報表示器との間に該情報表示器の起伏方向に沿って所定間隔のもとに設けられた長さの異なる一対の回動リンクを介して起伏されるように構成されていることを特徴とする手段とした。
【0009】
請求項2記載のヘッドアップディスプレイの収納構造は、請求項1に記載のヘッドアップディスプレイの収納構造において、前記情報表示器および鏡体を伏せた収納状態では前記情報表示器および鏡体の上面が前記インストルメントパネルの一部の面を構成するようになっていることを特徴とする手段とした。
【0010】
請求項3記載のヘッドアップディスプレイの収納構造は、請求項2に記載のヘッドアップディスプレイの収納構造において、前記情報表示器および鏡体を伏せた収納状態では前記インストルメントパネルの開口が閉じられるように構成されていることを特徴とする手段とした。
【0011】
請求項4記載のヘッドアップディスプレイの収納構造は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイの収納構造において、伏せた収納状態の前記情報表示器と鏡体とが並べて配置されていることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載のヘッドアップディスプレイの収納構造は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイの収納構造において、前記情報表示器の表示面が、該情報表示器を伏せた収納状態で前記インストルメントパネルの内部側となるように設けられていることを特徴とする手段とした。
【0013】
【作用および効果】
請求項1記載の発明では、上述のように構成されるため、ヘッドアップディスプレイを使用する場合には、情報表示器および鏡体をそれぞれ起こすと光学的に設定された傾斜角度に設定された使用状態となり、情報表示器の表示像を鏡体を介して反射させコンバイナに照射して運転者が情報を見れる状態となる。
ヘッドアップディスプレイを使用しない場合には、情報表示器および鏡体をそれぞれ伏せるとインストルメントパネルの内部への収納状態となる。
【0014】
そして、情報表示器の起伏作動は、インストルメントパネル内の固定基部と情報表示器との間に情報表示器の起伏方向に沿って所定間隔のもとに設けられた長さの異なる一対の回動リンクを介してなされるもので、このため、伏せた収納状態から情報表示器を起こすべく両回動リンクを起こす方向に回動させると、回動初期の所定回動範囲においては情報表示器がインストルメントパネル面と略平行状態を維持して持ち上げられ、その後両回動リンクの起立角度が大きくなるにつれて情報表示器における短い方の回動リンク連結側より長い方の回動リンク連結側が高く持ち上げられることで徐々に傾斜角度が増加し、さらに回動して短い方の回動リンクが上死点を過ぎると情報表示器における短い方の回動リンク連結側が逆に引き下げられる一方、長い方の回動リンク連結側はさらに高く持ち上げられるため、情報表示器の傾斜角度が急激に増加して所定の傾斜角度に設定される。
【0015】
以上のように、インストルメントパネル内に情報表示器が収納された状態から両回動リンクの回動初期の所定回動範囲においては、情報表示器がインストルメントパネル面と略平行状態を維持して持ち上げ(および引き下げ)られるため、情報表示器と鏡体との間隔を十分にとることなしに、起伏作動時における情報表示器と鏡体との干渉を回避することができるようになる。
【0016】
従って、インストルメントパネル上面に穴が開くことを防止することができるため、別に閉塞部品および該閉塞部品を開閉するための機構を設ける必要なしに、物の落ち込みや埃が入り込むことが防止され、かつ、見栄えをよくすることができると共に、余分な部品や機構により収納状態における全体の機構を増大させることがないため、インストルメントパネル内におけるレイアウトへの影響を抑制することができるようになるという効果が得られる。
【0017】
請求項2記載のヘッドアップディスプレイの収納構造では、情報表示器および鏡体を伏せた収納状態では情報表示器および鏡体の上面がインストルメントパネルの一部の面を構成するようになっているため、収納状態における見栄えを良くすることができるようになる。
【0018】
請求項3記載のヘッドアップディスプレイの収納構造では、情報表示器および鏡体を伏せた収納状態ではインストルメントパネルの開口が閉じられるため、収納状態における車内の気密性や防音性を高めることができるようになる。
【0019】
請求項4記載のヘッドアップディスプレイの収納構造では、伏せた収納状態の情報表示器と鏡体とが並べて配置されることで、情報表示器と鏡体を合わせて全体で小さい収納スペースで済むため、インストルメントパネル内におけるレイアウトへの影響をさらに抑制することができるようになる。
【0020】
請求項5記載のヘッドアップディスプレイの収納構造では、情報表示器の表示面が、該情報表示器を伏せた収納状態でインストルメントパネルの内部側となるように設けられることで、収納状態では、情報表示器の表示面は日光があたらないので、日光照射による劣化を抑えることができ、耐久性を高めることができるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のヘッドアップディスプレイの収納構造を図面に基づいて説明する。なお、この発明の実施の形態は、請求項1〜5に記載の発明に対応するものである。
【0022】
まず、構成を説明する。
図1は本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイの収納構造における使用状態を示す一部断面図、図2は本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイの収納構造における収納状態を示す断面図、図3は本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイの使用状態を示す断面図、図4は本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイの収納構造における収納状態を示す一部切欠斜視図、図5は本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイの収納構造における使用状態を示す一部切欠斜視図、図6は本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイの収納構造における使用状態の光路を示す説明図、図7は本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイの収納構造におけるシステムブロック図、図8は本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイの収納構造における起伏作動時の軌跡を示す作動説明図である。
【0023】
図1〜8における主要符号を説明すると、1はヘッドアップディスプレイ、11はケース、2は表示器(情報表示器)、21はヒートシンク、22は投光用LED回路、23はハーフミラー、24は表示器の蓋部、25は外光導入レンズ、26はLCD(表示面)、27は開口部、28は表示器先端軌跡、29はミラー部先端軌跡、3は表示器用アクチュエータ、31はモータ、32はギア群、33,34は回動リンク、35,36は軸受部、4はミラー部、41はミラー(鏡体)、42はミラー部の蓋部、43はモータ、44はギア群、45はミラー部の回転軸、46はミラー部用アクチュエータ、5はインストルメントパネル、51はインストルメントパネルの表面部、52はメータリッド面、53は開口部、6はフロントガラス、61は情報表示エリア(コンバイナ)、7は運転者の目、81はLED回路からの光、82は外部からの光、83はハーフミラーで反射させた光、84はミラー部で反射させた光、91は制御部、92は光量調整スイッチ、93はミラー調整スイッチ、94は起動スイッチ、95は表示制御部、96は表示器の位置検出スイッチ、97はミラー部の位置検出スイッチである。
【0024】
本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイ1は、図1〜6に示すように、薄い箱型形状の表示器2を設ける。この表示器2は、上面をインストルメントパネル5の一部となる蓋部24とし、下面を表示面であるLCD26で構成する。LCD26は、下方に向かって表示を行う向きに設けるようにする。
【0025】
表示器2の内部の蓋部24とLCD26の間には、LCD26に向かって光を発する投光用LED回路22を設ける。投光用LED回路22は表示器2内部で傾斜させて設けるようにし、裏側部分には、放熱用のヒートシンク21を設ける。次に、投光用LED回路22とLCD26の間の表示器2内部には、傾斜させてハーフミラー23を設ける。ハーフミラー23は表示器2が起立した際に上方に位置する側面で投光用LED回路22に近く、他端に行くに従ってLCD26に近づくように傾斜させて設けるようにする。
【0026】
このハーフミラー23は後方からの光を所定の高い透過率で透過するとともに、前方からの光を所定の反射率で反射するものである。
表示器2が起立した際に上方に位置する側面には、開口部27を設け、この開口部27には、外部からの光を表示器2内部に取り込むための外光導入レンズ25を設ける(図2、3、5、6参照)。
【0027】
表示器2が起立した際に下方に位置する側面の下部に外側に向かって突出した部分を設け、この突出した部分の両側に、回転自在となるよう回動リンク33の一端部(自由端側)を取り付ける。この回動リンク33の他端部(基端側)を、表示器2およびミラー部4を収納できる大きさのケース11の内底部(固定基部)11aに設けた軸受部35に回転自在に取り付ける。この際には、表示器2をケース11内に伏せた状態に収納した図8の実線で示す状態で、回動リンク33の基端側が表示器2の突出した部分からミラー部4方向(図面右側)に向かって伸びる状態となるようにする。また、ケース11の内底部11aで、軸受部35よりミラー部4方向(図面右側)に所定間隔離れた位置で表示器2の両側位置に設けられた軸受部36に前記回動リンク33より長い(この発明の実施の形態では約2倍)回動リンク34の一端部(基端側)を回転自在に取り付け、この回動リンク34の他端部(自由端)を表示器2の側面に回転自在に取り付ける。この際には、表示器2をケース11内に伏せた状態に収納した図8の実線で示す状態で、回動リンク34の自由端側が軸受部35方向に向かって伸びる状態となるようにする。このように構成することにより、表示器2は回動リンク33,34による機構的な動きでケース11内に伏せた状態と、所定の角度まで起立した状態に自在にできる取り付けとなる。
【0028】
次に、ケース11内の表示器2の側方に、表示器用アクチュエータ3を設ける。表示器用アクチュエータ3は、図2〜図5に示すようにモータ31による駆動力をギア群32で所定の回転数に減速するものであり、ギア群32はその減速した駆動力で回動リンク33を表示器2から離れた方の一端(基端側)を軸に回動させるようにする。
【0029】
次に、この表示器2部に近接してミラー部4を設ける。ミラー部4は薄い箱型形状で、上面をインストルメントパネル5の一部となる蓋部42とし、下面には、入力される像を拡大して反射する凹面のミラー41としている。このミラー部4は、両側の側面に回転軸45を設けて、伏した状態では、ケース11内に収納されるとともに蓋部42がケース11上面を形成し、表示器2側の側面が上昇するように回転して起立自在となるようにする。
【0030】
ミラー部4の側方のケース11内には、ミラー部用アクチュエータ46を設ける。ミラー部用アクチュエータ46は、モータ43の駆動力をギア群44で所定の回転数に減速させ、減速した駆動力でミラー部4の一方の回転軸45を回転させるものである。
【0031】
この表示器2、ミラー部4を取り付けたケース11を図1に示すようにインストルメントパネル5の内部に取り付ける。これにより、蓋部24,42がインストルメントパネル5の一部となる。フロントガラス6の所定の位置には、コンバイナとなる情報表示エリア61を設ける。この情報表示エリア61は、この部分を通して外部を見ることができるとともに像を反射して運転者に見せることができるものである。
【0032】
本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイ1は、図7に示す制御装置にて制御を行う。車内の運転者が操作できる位置に、光量調整スイッチ92、ミラー調整スイッチ93、起動スイッチ94を設け、その入力信号がインストルメントパネル5内部に設けられる制御部91に入力されるようにし、この制御部91は、表示器用アクチュエータ3を制御して表示器2を起伏させるようにする。表示器2の起伏状態は位置検出スイッチ96によって信号で出力され制御部91に入力される。また、制御部91は、ミラー部用アクチュエータ46を制御してミラー部4を起伏させるようにする。ミラー部4の起伏状態は位置検出スイッチ97によって信号で出力され制御部91に入力される。
また、表示器2に表示する内容は、表示制御部95によって制御される。
【0033】
次に、この発明の実施の形態の作用・効果を説明する。
[使用時の起立作用]
まず、表示器2の起伏作動を図8に基づいて説明する。
本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイ1を使用する際には、図8の実線で示す表示器2およびミラー部4の収納状態(伏せた状態)から、運転者が起動スイッチ94を入れると、制御部91が表示器用アクチュエータ3及びミラー部用アクチュエータ46を作動させる。
【0034】
表示器用アクチュエータ3を作動させると、モータ31が作動し、モータ31の駆動力がギア群32を介して所定の回転力及び減速した所定の回転速度で回動リンク33を伏せた状態から時計方向に回転駆動させることとなる。
【0035】
回動リンク33が回転すると、該回動リンク33の自由端側が回転自在に取り付けられた表示器2の突出した部分を持ち上げる一方、この動きと連動して回動リンク34も伏せた状態から時計方向に回転することで表示器2が持ち上げられる。このため、両回動リンク33,34が共に伏せた状態から時計方向に回動する初期段階の所定回動範囲においては表示器2がインストルメントパネル表面部51と略平行状態を維持して持ち上げられる。
【0036】
そして、その後両回動リンク33,34の起立角度が大きくなるにつれて表示器2における短い方の回動リンク33の自由端連結側より長い方の回動リンク34の自由端連結側が高く持ち上げられることで徐々に傾斜角度が増加する。
【0037】
さらに回動して短い方の回動リンク33が上死点を過ぎると表示器2における短い方の回動リンク33の自由端連結側が逆に引き下げられる一方、長い方の回動リンク34の自由端連結側はさらに高く持ち上げられるため、表示器2の傾斜角度が急激に増加し、図8の一点鎖線で示すように、表示器2が所定の傾斜角度に設定される。
【0038】
この表示器2の起立は位置検出スイッチ96によってヘッドアップディスプレイ1の光学的なレイアウトとして設定された位置まで移動して停止する。
【0039】
以上のように、インストルメントパネル5内に表示器2が収納された状態から両回動リンク33,34の回動初期の所定回動範囲においては、表示器2がインストルメントパネル表面部51と略平行状態を維持して持ち上げ(および引き下げ)られるため、表示器2とミラー部4との間隔を十分にとることなしに、起伏作動時における表示器2とミラー部4との干渉を回避することができるようになる(表示器先端軌跡28参照)。
【0040】
従って、インストルメントパネル5の上面に穴が開くことを防止することができるため、別に閉塞部品および該閉塞部品を開閉するための機構を設ける必要なしに、物の落ち込みや埃が入り込むことが防止され、かつ、見栄えをよくすることができると共に、開口部を閉塞するための余分な部品や機構により収納状態における全体の機構を増大させることがないため、インストルメントパネル5内におけるレイアウトへの影響を抑制することができるようになるという効果が得られる。
【0041】
また、表示器用アクチュエータ3の作動とともにミラー部用アクチュエータ46が作動すると、モータ43が作動し、モータ43の駆動力がギア群44を介して所定の回転力及び減速した所定の回転速度でミラー部4の回転軸45を時計方向に回転させる。この回転軸45の回転によって、ミラー部4が図8の実線で示す伏した収納状態から、図8の一点鎖線で示すように約140度回転した使用状態になる(ミラー部先端軌跡29参照)。
【0042】
このミラー部4の起立は位置検出スイッチ97によってヘッドアップディスプレイ1の光学的なレイアウトとして設定された位置(図8の一点鎖線で示す位置)まで回動して停止する。
【0043】
ここでの、表示器2およびミラー部4の光学的レイアウトとは車両アイポイントをもとにヘッドアップディスプレイ1の表示像がフロントガラス6の表示許容範囲内に最適に表示されるように検討されたレイアウトを指す。
【0044】
以上のように、表示器2およびミラー部4を伏せた収納状態では表示器2およびミラー部4の上面がインストルメントパネル5の一部の面を構成するようになっているため、収納状態における見栄えを良くすることができるようになる。
【0045】
また、表示器2およびミラー部4を伏せた収納状態ではインストルメントパネル5の開口部53が閉じられるため、収納状態における車内の気密性や防音性を高めることができるようになる。
【0046】
また、伏せた収納状態の表示器2とミラー部4とが並べて配置されることで、表示器2とミラー部4を合わせて全体で小さい収納スペースで済むため、インストルメントパネル5内におけるレイアウトへの影響をさらに抑制することができるようになる。
【0047】
[ヘッドアップディスレイの表示作用]
次に、表示作用を図1、6に基づいて説明する。
以上のように表示器2とミラー部4を起立させたならば、表示制御部95で制御した表示をLCD26に表示するとともに投光用LED回路22から光81をLCD26に向けて発するようにし、投光用LED回路22からの光81がハーフミラー23を通過してLCD26に照射されるようにする。
【0048】
LCD26に表示した像は照射された光によって、ミラー部4のミラー41で反射されてフロントガラス6に設けた情報表示エリア61に表示される。この表示像を運転者が見ることになる。
【0049】
運転者が表示を見にくい場合にはミラー調整スイッチ93を操作し、フロントガラス6の情報表示エリア61に表示した像が本人の最も見やすい位置に来るようにミラー角度の調整を行って像を上下させる。
【0050】
投光用LED回路22が発光するのに伴って生じる熱は、投光用LED回路22の裏面に設けられた熱伝導率の高いヒートシンク21によって車室内に放出する。これにより、投光用LED回路22が高熱になりすぎることを防ぎ、故障等を防止し、長期間使用できるようにする。
【0051】
[LCDの保護作用]
ヘッドアップディスプレイ1を使用しない状態では、LCD26はインストルメントパネル5内に設けたケース11内に収納され、インストルメントパネル5の開口部53は表示器2とミラー部4の蓋部42で閉じられるため、LCD26に外部からの日光があたらないようになる。このため、LCD26に日光照射による劣化が抑えられ、LCD26の故障や劣化の防止になる。
【0052】
[高輝度な表示作用]
ヘッドアップディスプレイ1の表示像は、夜間では低出力の光量でも充分な輝度でフロントガラス6に表示させることができるが、昼間では、晴天時などにおいて表示器2からの光量が不足し充分にクリアな表示像が得られないことがある。
【0053】
この発明の実施の形態では、ヘッドアップディスプレイ1では、起立させた表示部の上部となる側面部に外光導入レンズ25を設けているので、この外光導入レンズ25により外部から表示器2内に光を取り入れ、この光をハーフミラー23で反射させてLCD26に向かうようにし、外部の光も表示に利用するようにし、表示を高輝度にすることで、昼間も表示を見やすくしている。
このように、外部からの光りが投光用LED回路22の光りを補うことで、消費電気量を抑制することができるようになる。
【0054】
また、表示部2が、投光用LED回路22と所定の間隔を開けてLCD26を設けて投光用LED回路22からLCD26に向かって投光するようにし、投光用LED回路22とLCD26の間の表示器2外周に外光導入レンズ25を設け、投光用LED回路22とLCD26の間に外光導入レンズ25からの光りをLCD26に向かって反射させ、かつ投光用LED回路22からの光りをLCD26に向かうように透過させるハーフミラー23を設けたため、投光用LED回路22からの光りと外部から取り入れられた光りの両方が利用でき、さらに高輝度な見易い表示報じにすることができるようになる。
【0055】
使用が終わったならば、起動スイッチ94を切るようにして、制御部91によって、表示器用アクチュエータ3およびミラー部用アクチュエータ46を作動させて、表示器2およびミラー部4を図2,4の状態に収納するようにすればよい。このように起動スイッチ94を用いることにより、運転者が使用したくない場合に、ヘッドアップディスプレイ1をインストルメントパネル5内部に収納した状態では存在を感じさせないので、より運転者の好みに合わせるようにもなる。
【0056】
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明は上述の発明の実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
【0057】
例えば、発明の実施の形態では、ミラー部5を回転軸45を中心として回動させることにより起伏作動させるようにしたが、表示器2と同様に一対の回動リンクを介して起伏作動させるようにしてもよい。
【0058】
また、発明の実施の形態では、表示器用アクチュエータ3とミラー部用アクチュエータ46とを独立に設けたが、同一のアクチュエータにより起伏作動させるようにしてもよい。
【0059】
また、発明の実施の形態では、外光導入レンズ25で外部の光を導入し、ハーフミラー23で反射させて用いていたが、樹脂やガラス等のガイドライド(プリズム)等を用いるようにして一つの部品とコストを抑制してもよい。
【0060】
また、発明の実施の形態では、ヘッドアップディスプレイ1の構成に周辺の明るさおよび表示器2の明るさを比較するセンサを加えて、昼間でも曇りや雨などある程度明るい場合などに応じて、取り入れる外光に対して補足的に発光させるようにし、装置としてのエネルギー使用量を低減させるようにしてもよい。
【0061】
また、発明の実施の形態では、運転者の起動スイッチ94の操作によって、ヘッドアップディスプレイ1の起動を行ったが、車両のACCと連動して起動させることで、常設された機器と同様に使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイの収納構造における使用状態を示す一部断面図である。
【図2】本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイの収納構造における収納状態を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイの使用状態を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイの収納構造における収納状態を示す一部切欠斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイの収納構造における使用状態を示す一部切欠斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイの収納構造における使用状態の光路を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイの収納構造におけるシステムブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態のヘッドアップディスプレイの収納構造における起伏作動時の軌跡を示す作動説明図である。
【符号の説明】
1 ヘッドアップディスプレイ
11 ケース
11a ケースの内底部(固定基部)
2 表示器(情報表示器)
21 ヒートシンク
22 投光用LED回路
23 ハーフミラー
24 (表示器の)蓋部
25 外光導入レンズ
26 LCD
27 開口部
28 表示器先端軌跡
29 ミラー部先端軌跡
3 表示器用アクチュエータ
31 モータ
32 ギア群
33 回動リンク
34 回動リンク
35 軸受部
36 軸受部
4 ミラー部
41 ミラー
42 (ミラー部の)蓋部
43 モータ
44 ギア群
45 回転軸
46 ミラー部用アクチュエータ
5 インストルメントパネル、
51 (インストルメントパネルの)表面部
52 (インストルメントパネルの)メータリッド面
53 開口部
6 フロントガラス
61 情報表示エリア
7 運転者の目
81 (LED回路からの)光
82 (外部からの)光
83 (ハーフミラーで反射させた)光
84 (ミラー部で反射させた)光
91 制御部
92 光量調整スイッチ
93 ミラー調整スイッチ
94 起動スイッチ
95 表示制御部
96 (表示器の)位置検出スイッ
97 (ミラー部の)位置検出スイッチ

Claims (5)

  1. 情報表示器および鏡体がそれぞれ光学的に設定された傾斜角度に起きた使用状態とインストルメントパネルの内部に伏せた収納状態とに起伏自在に設けられ、使用状態においては前記情報表示器の表示像を鏡体を介して反射させコンバイナに照射して情報を見せるヘッドアップディスプレイにおいて、
    少なくとも前記情報表示器は該情報表示器が収容されるインストルメントパネル内の固定基部と前記情報表示器との間に該情報表示器の起伏方向に沿って所定間隔のもとに設けられた長さの異なる一対の回動リンクを介して起伏されるように構成されていることを特徴とするヘッドアップディスプレイの収納構造。
  2. 請求項1に記載のヘッドアップディスプレイの収納構造において、前記情報表示器および鏡体を伏せた収納状態では前記情報表示器および鏡体の上面が前記インストルメントパネルの一部の面を構成するようになっていることを特徴とする。
  3. 請求項2に記載のヘッドアップディスプレイの収納構造において、前記情報表示器および鏡体を伏せた収納状態では前記インストルメントパネルの開口が閉じられるように構成されていることを特徴とする。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイの収納構造において、伏せた収納状態の前記情報表示器と鏡体とが並べて配置されていることを特徴とする。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイの収納構造において、前記情報表示器の表示面が、該情報表示器を伏せた収納状態で前記インストルメントパネルの内部側となるように設けられていることを特徴とする。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101510988B1 (ko) 2014-04-14 2015-04-09 노희재 헤드업 디스플레이 장치
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