JP2004276479A - 表面導電性複合プラスチックシート及び電子部品搬送用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ABS系樹脂組成物からなる基材層に、スチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物からなる導電層をその片面又は両面に積層したシートを作製する際、導電層の広がり良好で、幅方向の厚みが均一な、層比率の制御し易い表面導電性複合プラスチックシートを提供する。
【解決手段】特定量のアクリロニトリル含有量のABS系樹脂組成物からなる基材層の片面又は両面にスチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物からなる導電層を積層してなる表面導電性複合プラスチックシート。
【解決手段】特定量のアクリロニトリル含有量のABS系樹脂組成物からなる基材層の片面又は両面にスチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物からなる導電層を積層してなる表面導電性複合プラスチックシート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンよりなる三元共重合体をベースとするABS系樹脂組成物(B)よりなる基材層とその片面又は両面にスチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物(A)からなる導電層からなる積層体シートで、片面又は両面に帯電防止性を有する表面導電性複合プラスチックシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カーボンブラックにより導電性を付与した導電性シートには、基材シートの片面又は両面にカーボンブラックを含有させた導電性塗料を塗布したものやカーボンブラックを練り込んだ熱可塑性樹脂組成物を単層シート又は共押出シーティングにより片面あるいは両面層に導電層を形成された積層体シートが使用されている。共押出シーティングにより片面あるいは両面層に導電層を形成された積層体シートで、導電層がカーボンブラックを含む導電性スチレン系樹脂組成物よりなり、基材層がスチレン系樹脂あるいはABS系樹脂よりなる表面導電性プラスチックシートが機械物性、成形性、コスト及び環境性のバランスが取れたものとして市場にて広く使用されている。その中でも、特許文献1に示されているように、ABS系樹脂組成物からなる基材層を有する積層体シートは特に機械物性が優れており、市場にて広い範囲で使用されている。しかし、フィードブロック方式で共押出シーティングする際、スチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物層の幅方向の広がりが悪く、導電層の厚みにバラツキが生じるといった問題があった。従来はこの問題に対して特許文献2に示されているように、シーティング設備の改造で対応することが多かったが設備改造に多大な費用がかかった。
【0003】
【特許文献1】
特許第3264789号公報
【0004】
【特許文献2】
特開平07−178787号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる問題を解決したものであり、特定のアクリロニトリル含有量のABS樹脂を用いる事により、スチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物(A)の層の広がりが良好で、幅方向の厚みが均一であり、層比率を制御し易い表面導電性複合プラスチックシートの提供を可能にするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(1) スチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物(A)がポリスチレン系樹脂(a)50〜94.5wt%、スチレンとジエン系エラストマーのブロック共重合体樹脂(b)0.5〜10wt%、カーボンブラック(c)5〜30wt%及びオレフィン系樹脂(d)0〜10wt%からなり、ABS系樹脂組成物(B)のアクリロニトリル含有量が20〜22wt%であり、(A)及び(B)が隣り合うように積層された表面導電性複合プラスチックシート、
(2) (1)に記載の表面導電性複合プラスチックシートよりなる電子部品搬送用容器、である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に詳細に説明する。本発明においてはABS系樹脂が基材層として使用される。このABS系樹脂とはアクリロニトリル−ブタジエン−スチレンの三成分を主体とした三元共重合体を主成分とするものである。
【0008】
また、スチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物(A)は導電層として使用される。導電性樹脂組成物(A)に使用されるポリスチレン系樹脂(a)は、一般ポリスチレン(GPPS)や耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)等であり、その添加量は50〜94.5wt%である。下限値未満では十分な機械的強度が得られず、上限値を超えると他の樹脂の混練量が少なくなり十分な特性が得られない。スチレンとジエン系エラストマーのブロック共重合体樹脂(b)は、スチレンとブタジエンの共重合体又はスチレンとイソプレンの共重合体等であり、その添加量は0.5〜10wt%である。下限値未満では、十分な耐衝撃強度が得られないためシートにした場合割れやすくなる。また、上限値を超えると機械的強度の低下を引き起こす。導電性カーボンブラック(c)は、比表面積が大きく、π電子捕捉不純物が少ないアセチレンブラック、ファーネブラック、ケッチェンブラック等が好ましく用いられる。また、添加量は表面に用いられるポリスチレン系樹脂組成物において5〜30wt%、好ましくは8〜25wt%である。下限値未満では十分な導電効果が得られず表面抵抗値が上昇してしまい、また、上限値を超えると樹脂との均一性、成形性、流動性、機械的強度等が著しく低下するため好ましくない。オレフィン系樹脂(d)は、エチレン及びプロピレンのホモポリマー、エチレン又はプロピレンを主成分とする共重合体、これらのブレンド物等であり、その添加量は0〜10wt%である。オレフィン系樹脂(d)は、樹脂の混練性向上、カーボンブラックの脱落防止、キャリアテープの蓋材であるカバーテープとのシール性の向上等の効果があるため、添加したほうが好ましい。また、上限値を超えると、樹脂中に均一に分散させることが困難になり、また、機械的強度の低下を引き起こす。ICやICを用いた電子部品の包装材として使用する場合、その表面抵抗値は1×103Ω/□以上、1×1010Ω/□未満であることが望ましい。表面抵抗値が1×1010Ω/□を超えると十分な帯電防止効果が得られず、1×103Ω/□未満では導電性が良すぎて外部で発生した静電気に対して通電してしまい内容物であるIC等を破壊する恐れがあるため好ましくない。
【0009】
本発明の積層体シートの基材層及び導電層には、必要に応じて流動性や力学的特性を改善するために、滑剤、可塑剤、加工助剤、相容化剤及び補強剤等の各種添加剤や樹脂等を添加することが可能である。
【0010】
本発明により、特定量のアクリロニトリルを含むABS系樹脂を用いることにより、スチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物の層の広がりが良好で、幅方向の厚みが均一であり、層比率が制御し易い表面導電性複合プラスチックシートを提供することが可能になった。
【0011】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。
スチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物としては、耐衝撃性ポリスチレン樹脂(A&Mスチレン(株)製、HT516)73.8wt%、スチレンとブタジエンの共重合体樹脂(旭化成工業(株)製、タフプレン125)6.6wt%、エチレンと酢酸ビニルの共重合体樹脂(三井デュポン(株)製、エバフレックスV406)1.6wt%及び導電性カーボンブラック(電気化学工業(株)製、デンカブラック(粒状))18.0wt%をバンバリーにて混練し、押出機にてストランドカットでペレット化したものを使用した。基材層として特定のアクリロニトリル含有量のABS系樹脂をABS樹脂とAS樹脂のポリマーアロイにて作製、使用し、導電層と基材層との積層は、20mmφの押出機2台を用いた2種3層のフィードブロック方式のシーティング設備を用い共押出にて行い厚み0.3mmのシートを得た。
【0012】
<実施例1>
基材層としてアクリロニトリル含有量20%のABS系樹脂(日本エイアンドエル(株)製、サンタックAT−05+ライタック−A120PC)をポリマーアロイにて作製し用いた。
<実施例2>
基材層としてアクリロニトリル含有量21%のABS系樹脂(日本エイアンドエル(株)製、サンタックAT−05+ライタック−A120PC)をポリマーアロイにて作製し用いた。
<実施例3>
基材層としてアクリロニトリル含有量22%のABS系樹脂(日本エイアンドエル(株)製、サンタックAT−05+ライタック−A120PC)をポリマーアロイにて作製し用いた。
<比較例1>
基材層としてアクリロニトリル含有量19%のABS系樹脂(日本エイアンドエル(株)製、サンタックAT−05+ライタック−A120PC)をポリマーアロイにて作製し用いた。
<比較例2>
基材層としてアクリロニトリル含有量23%のABS系樹脂(日本エイアンドエル(株)製、サンタックAT−05+ライタック−A120PC)をポリマーアロイにて作製し用いた。
【0013】
表1において、導電層幅とは、実施例1〜3、比較例1、2で得られた表面導電性複合プラスチックシートのシート全体の押出幅が120mmであるが、導電層の幅方向の広がりを測定したものであり、その範囲が90〜120mmのものが良好なシートである。層比率(ABS層/導電層)とは、実施例1〜3、比較例1、2で得られた表面導電性複合プラスチックシートの中央部の断面をカットしそれを顕微鏡で観察することにより測定した、ABS層の厚みを導電層の厚みで割ったものであり、その範囲が3〜4のものが良好なシートである。導電層厚み比率(中央/端)とは、シート中央部の導電層の厚みをシート端部の導電層の厚みで割ったものであり、その範囲が0.8〜1.2のものが良好なシートである。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】
本発明により、特定量のアクリロニトリル含有量のABS系樹脂組成物を用いることにより、スチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物からなる導電層の幅方向の広がりが良好で、幅方向の厚みが均一であり、層比率の制御し易い表面導電性複合プラスチックシートを提供することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンよりなる三元共重合体をベースとするABS系樹脂組成物(B)よりなる基材層とその片面又は両面にスチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物(A)からなる導電層からなる積層体シートで、片面又は両面に帯電防止性を有する表面導電性複合プラスチックシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カーボンブラックにより導電性を付与した導電性シートには、基材シートの片面又は両面にカーボンブラックを含有させた導電性塗料を塗布したものやカーボンブラックを練り込んだ熱可塑性樹脂組成物を単層シート又は共押出シーティングにより片面あるいは両面層に導電層を形成された積層体シートが使用されている。共押出シーティングにより片面あるいは両面層に導電層を形成された積層体シートで、導電層がカーボンブラックを含む導電性スチレン系樹脂組成物よりなり、基材層がスチレン系樹脂あるいはABS系樹脂よりなる表面導電性プラスチックシートが機械物性、成形性、コスト及び環境性のバランスが取れたものとして市場にて広く使用されている。その中でも、特許文献1に示されているように、ABS系樹脂組成物からなる基材層を有する積層体シートは特に機械物性が優れており、市場にて広い範囲で使用されている。しかし、フィードブロック方式で共押出シーティングする際、スチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物層の幅方向の広がりが悪く、導電層の厚みにバラツキが生じるといった問題があった。従来はこの問題に対して特許文献2に示されているように、シーティング設備の改造で対応することが多かったが設備改造に多大な費用がかかった。
【0003】
【特許文献1】
特許第3264789号公報
【0004】
【特許文献2】
特開平07−178787号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる問題を解決したものであり、特定のアクリロニトリル含有量のABS樹脂を用いる事により、スチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物(A)の層の広がりが良好で、幅方向の厚みが均一であり、層比率を制御し易い表面導電性複合プラスチックシートの提供を可能にするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(1) スチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物(A)がポリスチレン系樹脂(a)50〜94.5wt%、スチレンとジエン系エラストマーのブロック共重合体樹脂(b)0.5〜10wt%、カーボンブラック(c)5〜30wt%及びオレフィン系樹脂(d)0〜10wt%からなり、ABS系樹脂組成物(B)のアクリロニトリル含有量が20〜22wt%であり、(A)及び(B)が隣り合うように積層された表面導電性複合プラスチックシート、
(2) (1)に記載の表面導電性複合プラスチックシートよりなる電子部品搬送用容器、である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に詳細に説明する。本発明においてはABS系樹脂が基材層として使用される。このABS系樹脂とはアクリロニトリル−ブタジエン−スチレンの三成分を主体とした三元共重合体を主成分とするものである。
【0008】
また、スチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物(A)は導電層として使用される。導電性樹脂組成物(A)に使用されるポリスチレン系樹脂(a)は、一般ポリスチレン(GPPS)や耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)等であり、その添加量は50〜94.5wt%である。下限値未満では十分な機械的強度が得られず、上限値を超えると他の樹脂の混練量が少なくなり十分な特性が得られない。スチレンとジエン系エラストマーのブロック共重合体樹脂(b)は、スチレンとブタジエンの共重合体又はスチレンとイソプレンの共重合体等であり、その添加量は0.5〜10wt%である。下限値未満では、十分な耐衝撃強度が得られないためシートにした場合割れやすくなる。また、上限値を超えると機械的強度の低下を引き起こす。導電性カーボンブラック(c)は、比表面積が大きく、π電子捕捉不純物が少ないアセチレンブラック、ファーネブラック、ケッチェンブラック等が好ましく用いられる。また、添加量は表面に用いられるポリスチレン系樹脂組成物において5〜30wt%、好ましくは8〜25wt%である。下限値未満では十分な導電効果が得られず表面抵抗値が上昇してしまい、また、上限値を超えると樹脂との均一性、成形性、流動性、機械的強度等が著しく低下するため好ましくない。オレフィン系樹脂(d)は、エチレン及びプロピレンのホモポリマー、エチレン又はプロピレンを主成分とする共重合体、これらのブレンド物等であり、その添加量は0〜10wt%である。オレフィン系樹脂(d)は、樹脂の混練性向上、カーボンブラックの脱落防止、キャリアテープの蓋材であるカバーテープとのシール性の向上等の効果があるため、添加したほうが好ましい。また、上限値を超えると、樹脂中に均一に分散させることが困難になり、また、機械的強度の低下を引き起こす。ICやICを用いた電子部品の包装材として使用する場合、その表面抵抗値は1×103Ω/□以上、1×1010Ω/□未満であることが望ましい。表面抵抗値が1×1010Ω/□を超えると十分な帯電防止効果が得られず、1×103Ω/□未満では導電性が良すぎて外部で発生した静電気に対して通電してしまい内容物であるIC等を破壊する恐れがあるため好ましくない。
【0009】
本発明の積層体シートの基材層及び導電層には、必要に応じて流動性や力学的特性を改善するために、滑剤、可塑剤、加工助剤、相容化剤及び補強剤等の各種添加剤や樹脂等を添加することが可能である。
【0010】
本発明により、特定量のアクリロニトリルを含むABS系樹脂を用いることにより、スチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物の層の広がりが良好で、幅方向の厚みが均一であり、層比率が制御し易い表面導電性複合プラスチックシートを提供することが可能になった。
【0011】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。
スチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物としては、耐衝撃性ポリスチレン樹脂(A&Mスチレン(株)製、HT516)73.8wt%、スチレンとブタジエンの共重合体樹脂(旭化成工業(株)製、タフプレン125)6.6wt%、エチレンと酢酸ビニルの共重合体樹脂(三井デュポン(株)製、エバフレックスV406)1.6wt%及び導電性カーボンブラック(電気化学工業(株)製、デンカブラック(粒状))18.0wt%をバンバリーにて混練し、押出機にてストランドカットでペレット化したものを使用した。基材層として特定のアクリロニトリル含有量のABS系樹脂をABS樹脂とAS樹脂のポリマーアロイにて作製、使用し、導電層と基材層との積層は、20mmφの押出機2台を用いた2種3層のフィードブロック方式のシーティング設備を用い共押出にて行い厚み0.3mmのシートを得た。
【0012】
<実施例1>
基材層としてアクリロニトリル含有量20%のABS系樹脂(日本エイアンドエル(株)製、サンタックAT−05+ライタック−A120PC)をポリマーアロイにて作製し用いた。
<実施例2>
基材層としてアクリロニトリル含有量21%のABS系樹脂(日本エイアンドエル(株)製、サンタックAT−05+ライタック−A120PC)をポリマーアロイにて作製し用いた。
<実施例3>
基材層としてアクリロニトリル含有量22%のABS系樹脂(日本エイアンドエル(株)製、サンタックAT−05+ライタック−A120PC)をポリマーアロイにて作製し用いた。
<比較例1>
基材層としてアクリロニトリル含有量19%のABS系樹脂(日本エイアンドエル(株)製、サンタックAT−05+ライタック−A120PC)をポリマーアロイにて作製し用いた。
<比較例2>
基材層としてアクリロニトリル含有量23%のABS系樹脂(日本エイアンドエル(株)製、サンタックAT−05+ライタック−A120PC)をポリマーアロイにて作製し用いた。
【0013】
表1において、導電層幅とは、実施例1〜3、比較例1、2で得られた表面導電性複合プラスチックシートのシート全体の押出幅が120mmであるが、導電層の幅方向の広がりを測定したものであり、その範囲が90〜120mmのものが良好なシートである。層比率(ABS層/導電層)とは、実施例1〜3、比較例1、2で得られた表面導電性複合プラスチックシートの中央部の断面をカットしそれを顕微鏡で観察することにより測定した、ABS層の厚みを導電層の厚みで割ったものであり、その範囲が3〜4のものが良好なシートである。導電層厚み比率(中央/端)とは、シート中央部の導電層の厚みをシート端部の導電層の厚みで割ったものであり、その範囲が0.8〜1.2のものが良好なシートである。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】
本発明により、特定量のアクリロニトリル含有量のABS系樹脂組成物を用いることにより、スチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物からなる導電層の幅方向の広がりが良好で、幅方向の厚みが均一であり、層比率の制御し易い表面導電性複合プラスチックシートを提供することができる。
Claims (2)
- 導電層である、スチレン系樹脂をベースとする導電性樹脂組成物(A)がポリスチレン系樹脂(a)50〜94.5wt%、スチレンとジエン系エラストマーのブロック共重合体樹脂(b)0.5〜10wt%、カーボンブラック(c)5〜30wt%及びオレフィン系樹脂(d)0〜10wt%からなり、基材層であるABS系樹脂組成物(B)がそのアクリロニトリル含有量が20〜22wt%であり、(A)及び(B)が隣り合うように積層された表面導電性複合プラスチックシート。
- 請求項1に記載の表面導電性複合プラスチックシートよりなる電子部品搬送用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003072869A JP2004276479A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | 表面導電性複合プラスチックシート及び電子部品搬送用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003072869A JP2004276479A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | 表面導電性複合プラスチックシート及び電子部品搬送用容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004276479A true JP2004276479A (ja) | 2004-10-07 |
Family
ID=33288896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003072869A Pending JP2004276479A (ja) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | 表面導電性複合プラスチックシート及び電子部品搬送用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004276479A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006030871A1 (ja) * | 2004-09-16 | 2006-03-23 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | 複合シート |
WO2018084129A1 (ja) * | 2016-11-01 | 2018-05-11 | デンカ株式会社 | 表面導電性積層シート及び電子部品包装容器 |
-
2003
- 2003-03-18 JP JP2003072869A patent/JP2004276479A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006030871A1 (ja) * | 2004-09-16 | 2006-03-23 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | 複合シート |
JPWO2006030871A1 (ja) * | 2004-09-16 | 2008-05-15 | 電気化学工業株式会社 | 複合シート |
JP5154081B2 (ja) * | 2004-09-16 | 2013-02-27 | 電気化学工業株式会社 | 複合シート |
WO2018084129A1 (ja) * | 2016-11-01 | 2018-05-11 | デンカ株式会社 | 表面導電性積層シート及び電子部品包装容器 |
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Legal Events
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