JP2004275415A - アルカリイオン水噴霧装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アルカリイオン水を液体の状態でなく霧状にして噴出することで、少ない水の量でもアルカリ性の液体を皮膚に接触させたときの効果が得られるようにする、アルカリイオン水噴霧装置を提供する。
【解決手段】アルカリイオン水噴霧装置Kは、容器1と、容器1に入れた水をアルカリイオン水に改質する水改質材30と、容器1中のアルカリイオン水を空気中に噴霧する噴霧化装置2とを備えている。水改質材30は袋体31内に充填されて、容器1内に収容してある。
【選択図】 図1
【解決手段】アルカリイオン水噴霧装置Kは、容器1と、容器1に入れた水をアルカリイオン水に改質する水改質材30と、容器1中のアルカリイオン水を空気中に噴霧する噴霧化装置2とを備えている。水改質材30は袋体31内に充填されて、容器1内に収容してある。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアルカリイオン水噴霧装置に関する。
更に詳しくは、アルカリイオン水を液体の状態でなく霧状にして噴出することで、例えば、少ない水の量でもアルカリ性の液体を皮膚に接触させたときの効果が得られるようにしたものに関する。また、上記した効果を得るための行為が手軽にできるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
人体は、体内が弱アルカリ性に保たれ、皮膚の表面が弱酸性に保たれるよう調整されている。このため皮膚と接する洗顔料等は、一般的に弱酸性のものが好ましいと考えられている。
【0003】
しかし近年の研究では、上記洗顔料等はアルカリ性のものでも皮膚に悪影響を与えることはなく、しかもアルカリ性のものの場合では、更に、▲1▼角質層を軟化させて浸透性が高まる、▲2▼老化角質が取れ易い、▲3▼新陳代謝が促進される、といった効果があることが分かっている。
【0004】
また、皮膚は、アルカリ性のものが接すると、一時はアルカリ性になるよう変化するが、じきに元の酸性に戻る作用を備えている(中和機能)。従って、この作用を利用するようアルカリ性のものを使用することにより、皮膚は適度な刺激を受けて鍛錬され、ひいては皮膚の自己治癒能力が向上することが期待できる。
【0005】
ところで本発明者は、アルカリイオン水(アルカリ還元水ともいう)に関する研究を長年行っており、以前に特許文献1に開示された発明を完成させている。
特許文献1には、粒状または粉末状のマグネシウムを水と接触させることで当該水のpHを改質し、これにより酸性イオン水を生成することなくアルカリイオン水が製造できる方法が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−24956号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報には、アルカリイオン水が液体の状態のものしか開示されていなかった。そのため例えば、皮膚にアルカリ性のものを接触させたときの効果を得るべく、当該アルカリイオン水を使用して洗顔をする場合では、多くの量のアルカリイオン水を必要とした。また、洗顔はどこでもできないので、実施の手軽さにも欠けていた。
【0008】
本発明者は、上記課題を解決すべく研究を重ねた。
そうしてアルカリイオン水を液体の状態でなく、霧状にして噴出するようにすれば、少ない水の量でもアルカリイオン水が備える効果を得ることができ、しかも、洗顔等よりも手軽に実施できるのではないかという着想を得た。
本発明は、上記着想に基づき、完成されたものである。
【0009】
(本発明の目的)
本発明の目的は、アルカリイオン水を液体の状態でなく霧状にして噴出することで、例えば少ない水の量でも、アルカリ性の液体を皮膚に接触させたときの効果が得られるようにする、アルカリイオン水噴霧装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記した効果を得るための行為が手軽にできるようにする、アルカリイオン水噴霧装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
容器と、
容器に入れた水をアルカリイオン水に改質する水改質材と、
容器中のアルカリイオン水を空気中に噴霧する霧化手段と、
を備えたことを特徴とする、
アルカリイオン水噴霧装置である。
【0011】
第2の発明にあっては、
水改質材が粉状または粒状のマグネシウムを含むものであることを特徴とする、
第1の発明に係るアルカリイオン水噴霧装置である
【0012】
第3の発明にあっては、
霧化手段は、容器中のアルカリイオン水を空気中に噴霧する過程において、通水するアルカリイオン水を濾過する濾過部材を備えて構成してあることを特徴とする、
第2の発明に係るアルカリイオン水噴霧装置である。
【0013】
本発明に係る「アルカリイオン水噴霧装置」は、例えば、皮膚にかけたり、空気中に噴霧したりして使用することができ、特に使用用途は限定されない。
【0014】
水改質材は固体であり、その個々の形状は問わない。例えば、形状が一定しない各種異形状のもの、丸いもの、カールしたチップまたは細長状(リボン状)のもの等がある。
【0015】
「霧化手段」は、アルカリイオン水等の液体を霧状(ミスト(液体粒子)状)にして気体中に噴出(噴霧・放出)するものである。例えば、アトマイザー、きりふき、スプレー(噴霧器)等がある。
【0016】
「粉状または粒状のマグネシウム」という用語は、一般的な粒より大きな塊のマグネシウムも含む概念として使用している。
【0017】
(作 用)
本発明に係るアルカリイオン水噴霧装置の作用を説明する。
容器内に被処理水を入れる。被処理水は水改質材と接触してアルカリイオン水に改質される。改質されてできた容器中のアルカリイオン水は、霧化手段によって液体の状態から霧状に変えて空気中に噴霧される。
【0018】
水改質材が粉状または粒状のマグネシウムを含むものは、マグネシウムを水と接触させることで、下記化学式1に示すように、マグネシウムが水と反応し、水酸化マグネシウムと水素が生成される。これにより電気分解を利用せずに、電解水製造装置と同等の酸化還元電位やpHを有するアルカリイオン水が生成できる。
【0019】
【化1】
【0020】
容器中のアルカリイオン水を空気中に噴霧する過程において、通水するアルカリイオン水を濾過する濾過部材を備えているものは、例えば、容器内に異物等がある場合でも実質的に濾過部材で濾されて取り除かれるので、霧化手段は詰まり難い。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づき更に詳細に説明する。
図1は本発明に係るアルカリイオン水噴霧装置の一実施の形態を示すものであり、容器の下部側の一部を切り欠いて内部構造を表した状態の説明図である。
アルカリイオン水噴霧装置Kは、上部に開口部(図示省略)を有する容器1(ボトル)と、開口部を塞ぐよう取り付けられる霧化手段である噴霧化装置2と、容器1に入れた水をアルカリイオン水に改質する水改質材30を備えて構成されている。
【0022】
容器1は、縦長形状を有しており、開口部近傍の外周部にはネジ溝(図示省略)が形成されている。容器1は、ポリエチレンテレフタレート製の内部が視認可能な透明体を使用した。しかし、容器1を形成する形状や材料は、特に限定するものではなく、他の合成樹脂を使用することもできるし、金属を使うこともできる。また、半透明体や不透明体のものを使用することもできる。更に、本体部の外周面には、印刷やシュリンク包装等によって商品名等を表示することもできる。
【0023】
噴霧化装置2は、容器1のネジ溝に外側から螺合するキャップ部20と、キャップ部20の上部側に設けてあるポンプ部21と、ポンプ部21から略垂下しており、キャップ部20をネジ溝に螺合した際に容器1内に収容される吸上管22を備えて構成されている。ポンプ部21は上下に進退可能であり、この周面の上部には容器1内の液体が噴射する噴射部210が設けてある。
【0024】
吸上管22の下端部には濾過部材4が設けてある。濾過部材4は、吸上管22の外径よりやや小さい内径を有する短管部材40と、この短管部材40の内部にフィルター41を設けて構成してある。短管部材40はやや伸縮性を有する合成樹脂で形成してある。
【0025】
濾過部材4は、短管部材40の内部に吸上管22の下端を挿し込んで、やや変形させて取り付けてある。
なお、濾過部材4を除く噴霧化装置2は、公知技術のものを使用したので、更なる詳細な説明は省略する。
【0026】
水改質材30は、小粒状のマグネシウムを含んで構成されている。水改質材30は、通水性を有し、粒が実質的に外部に出ない程度の網目形状を有する袋体31内に充填されている。水改質材30を充填した袋体31は容器1内に収容されている。
【0027】
本実施の形態で水改質材30は、粒径が約1〜2mmの球形形状を有するものを使用したが、これは限定するものではない。
本実施の形態で示す袋体31は、オーガンジ加工を施した合成繊維製の布を使用して形成したが、これは限定するものではない。内部に充填した水改質材30が被処理水と接触できれば良く、例えば、綿、麻、絹等の天然繊維やレーヨン、ポリエステル等の化学繊維等で形成することもできる。また、水改質材30を詰めるものも袋体に限定せず、水改質材と被処理水が接触できれば、例えば、木材、竹材、各種金属、合成樹脂等で形成された容器に入れることもできる。
【0028】
(作 用)
図1を参照して、本実施の形態で示すアルカリイオン水噴霧装置の使い方及び作用を説明する。
容器1内に被処理水を入れる。本実施の形態で被処理水は水道水を使用したが、これは限定するものではない。
【0029】
被処理水は容器1内において水改質材30と接触し、水改質材30を構成するマグネシウムが水と反応して水酸化マグネシウムと水素が生成される。これにより電気分解を利用せずに、電解水製造装置と同等の酸化還元電位やpHを有するアルカリイオン水が、被処理水(水道水)を改質して生成される。
【0030】
なお、容器1内に被処理水を入れて噴霧化装置2で開口部を塞いだ後では、アルカリイオン水噴霧装置Kを数回〜数十回程度上下に振って掻き混ぜ、水改質材30との反応の促進を図るようにすることが望ましい。
また、被処理水は容器1に入れて水改質材30と触れたときから反応するが、一気にアルカリイオン水には改質されないので、容器1に充填後しばらく時間をおくことが望ましい。しかし、これらは限定するものではない。
【0031】
改質された容器1内のアルカリイオン水は、噴霧化装置2のポンプ部21を指で押して上下に移動させることにより吸上管22から吸い上げられ、噴射部210から霧状になって外部に噴射される。
【0032】
このようにアルカリイオン水噴霧装置Kによれば、アルカリイオン水を霧状にして噴出することができるので、例えばアルカリ性の液体を皮膚に接触させたときの効果が、洗顔等よりも少ない水の量で得ることができる。
【0033】
また、上記行為は、洗顔等よりも簡単であるので、比較的どこでも手軽に実施できる。
【0034】
容器1内に被処理水を入れた後にアルカリイオン水噴霧装置Kを振った場合では、袋体31内で水改質材30同士が衝突して細かく砕け、粉状体が袋体31の網目を通過して出てしまうことがある。
【0035】
しかし、この場合でもアルカリイオン水噴霧装置Kには、吸上管22の下端部に濾過部材4が設けてあるので、フィルター41で粉状体が濾され実質的に液体だけがポンプ部21に送られるようにできる。従って、この場合でも噴霧化装置2は詰まり難い。なお、フィルター41には粉状体が付着するので定期的に清掃することが望ましい。
【0036】
本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明に係るアルカリイオン水噴霧装置によれば、改質した容器中のアルカリイオン水を霧状にして噴霧することができる。従って、例えばアルカリ性の液体を皮膚に接触させたときの効果が、洗顔等よりも少ない水の量で得ることができる。
【0038】
(b)また、上記行為は、洗顔等よりも簡単であるので、比較的どこでも手軽に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアルカリイオン水噴霧装置の一実施の形態を表しており、容器の下部側の一部を切り欠いて内部構造を示す説明図。
【符号の説明】
K アルカリイオン水噴霧装置
1 容器
2 噴霧化装置
20 キャップ部
21 ポンプ部
210 噴射部
22 吸上管
30 水改質材
31 袋体
4 濾過部材
40 短管部材
41 フィルター
【発明の属する技術分野】
本発明はアルカリイオン水噴霧装置に関する。
更に詳しくは、アルカリイオン水を液体の状態でなく霧状にして噴出することで、例えば、少ない水の量でもアルカリ性の液体を皮膚に接触させたときの効果が得られるようにしたものに関する。また、上記した効果を得るための行為が手軽にできるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
人体は、体内が弱アルカリ性に保たれ、皮膚の表面が弱酸性に保たれるよう調整されている。このため皮膚と接する洗顔料等は、一般的に弱酸性のものが好ましいと考えられている。
【0003】
しかし近年の研究では、上記洗顔料等はアルカリ性のものでも皮膚に悪影響を与えることはなく、しかもアルカリ性のものの場合では、更に、▲1▼角質層を軟化させて浸透性が高まる、▲2▼老化角質が取れ易い、▲3▼新陳代謝が促進される、といった効果があることが分かっている。
【0004】
また、皮膚は、アルカリ性のものが接すると、一時はアルカリ性になるよう変化するが、じきに元の酸性に戻る作用を備えている(中和機能)。従って、この作用を利用するようアルカリ性のものを使用することにより、皮膚は適度な刺激を受けて鍛錬され、ひいては皮膚の自己治癒能力が向上することが期待できる。
【0005】
ところで本発明者は、アルカリイオン水(アルカリ還元水ともいう)に関する研究を長年行っており、以前に特許文献1に開示された発明を完成させている。
特許文献1には、粒状または粉末状のマグネシウムを水と接触させることで当該水のpHを改質し、これにより酸性イオン水を生成することなくアルカリイオン水が製造できる方法が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−24956号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報には、アルカリイオン水が液体の状態のものしか開示されていなかった。そのため例えば、皮膚にアルカリ性のものを接触させたときの効果を得るべく、当該アルカリイオン水を使用して洗顔をする場合では、多くの量のアルカリイオン水を必要とした。また、洗顔はどこでもできないので、実施の手軽さにも欠けていた。
【0008】
本発明者は、上記課題を解決すべく研究を重ねた。
そうしてアルカリイオン水を液体の状態でなく、霧状にして噴出するようにすれば、少ない水の量でもアルカリイオン水が備える効果を得ることができ、しかも、洗顔等よりも手軽に実施できるのではないかという着想を得た。
本発明は、上記着想に基づき、完成されたものである。
【0009】
(本発明の目的)
本発明の目的は、アルカリイオン水を液体の状態でなく霧状にして噴出することで、例えば少ない水の量でも、アルカリ性の液体を皮膚に接触させたときの効果が得られるようにする、アルカリイオン水噴霧装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記した効果を得るための行為が手軽にできるようにする、アルカリイオン水噴霧装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
容器と、
容器に入れた水をアルカリイオン水に改質する水改質材と、
容器中のアルカリイオン水を空気中に噴霧する霧化手段と、
を備えたことを特徴とする、
アルカリイオン水噴霧装置である。
【0011】
第2の発明にあっては、
水改質材が粉状または粒状のマグネシウムを含むものであることを特徴とする、
第1の発明に係るアルカリイオン水噴霧装置である
【0012】
第3の発明にあっては、
霧化手段は、容器中のアルカリイオン水を空気中に噴霧する過程において、通水するアルカリイオン水を濾過する濾過部材を備えて構成してあることを特徴とする、
第2の発明に係るアルカリイオン水噴霧装置である。
【0013】
本発明に係る「アルカリイオン水噴霧装置」は、例えば、皮膚にかけたり、空気中に噴霧したりして使用することができ、特に使用用途は限定されない。
【0014】
水改質材は固体であり、その個々の形状は問わない。例えば、形状が一定しない各種異形状のもの、丸いもの、カールしたチップまたは細長状(リボン状)のもの等がある。
【0015】
「霧化手段」は、アルカリイオン水等の液体を霧状(ミスト(液体粒子)状)にして気体中に噴出(噴霧・放出)するものである。例えば、アトマイザー、きりふき、スプレー(噴霧器)等がある。
【0016】
「粉状または粒状のマグネシウム」という用語は、一般的な粒より大きな塊のマグネシウムも含む概念として使用している。
【0017】
(作 用)
本発明に係るアルカリイオン水噴霧装置の作用を説明する。
容器内に被処理水を入れる。被処理水は水改質材と接触してアルカリイオン水に改質される。改質されてできた容器中のアルカリイオン水は、霧化手段によって液体の状態から霧状に変えて空気中に噴霧される。
【0018】
水改質材が粉状または粒状のマグネシウムを含むものは、マグネシウムを水と接触させることで、下記化学式1に示すように、マグネシウムが水と反応し、水酸化マグネシウムと水素が生成される。これにより電気分解を利用せずに、電解水製造装置と同等の酸化還元電位やpHを有するアルカリイオン水が生成できる。
【0019】
【化1】
【0020】
容器中のアルカリイオン水を空気中に噴霧する過程において、通水するアルカリイオン水を濾過する濾過部材を備えているものは、例えば、容器内に異物等がある場合でも実質的に濾過部材で濾されて取り除かれるので、霧化手段は詰まり難い。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づき更に詳細に説明する。
図1は本発明に係るアルカリイオン水噴霧装置の一実施の形態を示すものであり、容器の下部側の一部を切り欠いて内部構造を表した状態の説明図である。
アルカリイオン水噴霧装置Kは、上部に開口部(図示省略)を有する容器1(ボトル)と、開口部を塞ぐよう取り付けられる霧化手段である噴霧化装置2と、容器1に入れた水をアルカリイオン水に改質する水改質材30を備えて構成されている。
【0022】
容器1は、縦長形状を有しており、開口部近傍の外周部にはネジ溝(図示省略)が形成されている。容器1は、ポリエチレンテレフタレート製の内部が視認可能な透明体を使用した。しかし、容器1を形成する形状や材料は、特に限定するものではなく、他の合成樹脂を使用することもできるし、金属を使うこともできる。また、半透明体や不透明体のものを使用することもできる。更に、本体部の外周面には、印刷やシュリンク包装等によって商品名等を表示することもできる。
【0023】
噴霧化装置2は、容器1のネジ溝に外側から螺合するキャップ部20と、キャップ部20の上部側に設けてあるポンプ部21と、ポンプ部21から略垂下しており、キャップ部20をネジ溝に螺合した際に容器1内に収容される吸上管22を備えて構成されている。ポンプ部21は上下に進退可能であり、この周面の上部には容器1内の液体が噴射する噴射部210が設けてある。
【0024】
吸上管22の下端部には濾過部材4が設けてある。濾過部材4は、吸上管22の外径よりやや小さい内径を有する短管部材40と、この短管部材40の内部にフィルター41を設けて構成してある。短管部材40はやや伸縮性を有する合成樹脂で形成してある。
【0025】
濾過部材4は、短管部材40の内部に吸上管22の下端を挿し込んで、やや変形させて取り付けてある。
なお、濾過部材4を除く噴霧化装置2は、公知技術のものを使用したので、更なる詳細な説明は省略する。
【0026】
水改質材30は、小粒状のマグネシウムを含んで構成されている。水改質材30は、通水性を有し、粒が実質的に外部に出ない程度の網目形状を有する袋体31内に充填されている。水改質材30を充填した袋体31は容器1内に収容されている。
【0027】
本実施の形態で水改質材30は、粒径が約1〜2mmの球形形状を有するものを使用したが、これは限定するものではない。
本実施の形態で示す袋体31は、オーガンジ加工を施した合成繊維製の布を使用して形成したが、これは限定するものではない。内部に充填した水改質材30が被処理水と接触できれば良く、例えば、綿、麻、絹等の天然繊維やレーヨン、ポリエステル等の化学繊維等で形成することもできる。また、水改質材30を詰めるものも袋体に限定せず、水改質材と被処理水が接触できれば、例えば、木材、竹材、各種金属、合成樹脂等で形成された容器に入れることもできる。
【0028】
(作 用)
図1を参照して、本実施の形態で示すアルカリイオン水噴霧装置の使い方及び作用を説明する。
容器1内に被処理水を入れる。本実施の形態で被処理水は水道水を使用したが、これは限定するものではない。
【0029】
被処理水は容器1内において水改質材30と接触し、水改質材30を構成するマグネシウムが水と反応して水酸化マグネシウムと水素が生成される。これにより電気分解を利用せずに、電解水製造装置と同等の酸化還元電位やpHを有するアルカリイオン水が、被処理水(水道水)を改質して生成される。
【0030】
なお、容器1内に被処理水を入れて噴霧化装置2で開口部を塞いだ後では、アルカリイオン水噴霧装置Kを数回〜数十回程度上下に振って掻き混ぜ、水改質材30との反応の促進を図るようにすることが望ましい。
また、被処理水は容器1に入れて水改質材30と触れたときから反応するが、一気にアルカリイオン水には改質されないので、容器1に充填後しばらく時間をおくことが望ましい。しかし、これらは限定するものではない。
【0031】
改質された容器1内のアルカリイオン水は、噴霧化装置2のポンプ部21を指で押して上下に移動させることにより吸上管22から吸い上げられ、噴射部210から霧状になって外部に噴射される。
【0032】
このようにアルカリイオン水噴霧装置Kによれば、アルカリイオン水を霧状にして噴出することができるので、例えばアルカリ性の液体を皮膚に接触させたときの効果が、洗顔等よりも少ない水の量で得ることができる。
【0033】
また、上記行為は、洗顔等よりも簡単であるので、比較的どこでも手軽に実施できる。
【0034】
容器1内に被処理水を入れた後にアルカリイオン水噴霧装置Kを振った場合では、袋体31内で水改質材30同士が衝突して細かく砕け、粉状体が袋体31の網目を通過して出てしまうことがある。
【0035】
しかし、この場合でもアルカリイオン水噴霧装置Kには、吸上管22の下端部に濾過部材4が設けてあるので、フィルター41で粉状体が濾され実質的に液体だけがポンプ部21に送られるようにできる。従って、この場合でも噴霧化装置2は詰まり難い。なお、フィルター41には粉状体が付着するので定期的に清掃することが望ましい。
【0036】
本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明に係るアルカリイオン水噴霧装置によれば、改質した容器中のアルカリイオン水を霧状にして噴霧することができる。従って、例えばアルカリ性の液体を皮膚に接触させたときの効果が、洗顔等よりも少ない水の量で得ることができる。
【0038】
(b)また、上記行為は、洗顔等よりも簡単であるので、比較的どこでも手軽に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアルカリイオン水噴霧装置の一実施の形態を表しており、容器の下部側の一部を切り欠いて内部構造を示す説明図。
【符号の説明】
K アルカリイオン水噴霧装置
1 容器
2 噴霧化装置
20 キャップ部
21 ポンプ部
210 噴射部
22 吸上管
30 水改質材
31 袋体
4 濾過部材
40 短管部材
41 フィルター
Claims (3)
- 容器と、
容器に入れた水をアルカリイオン水に改質する水改質材と、
容器中のアルカリイオン水を空気中に噴霧する霧化手段と、
を備えたことを特徴とする、
アルカリイオン水噴霧装置。 - 水改質材が粉状または粒状のマグネシウムを含むものであることを特徴とする、
請求項1記載のアルカリイオン水噴霧装置。 - 霧化手段は、容器中のアルカリイオン水を空気中に噴霧する過程において、通水するアルカリイオン水を濾過する濾過部材を備えて構成してあることを特徴とする、
請求項2記載のアルカリイオン水噴霧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003070623A JP2004275415A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | アルカリイオン水噴霧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003070623A JP2004275415A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | アルカリイオン水噴霧装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004275415A true JP2004275415A (ja) | 2004-10-07 |
Family
ID=33287324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003070623A Pending JP2004275415A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | アルカリイオン水噴霧装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004275415A (ja) |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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