JP2004275393A - 電気式擬似線香装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外観を線香に擬似させると共に、芳香剤及び発煙剤を含む薬剤の蒸散効率を高めた電気式擬似線香装置を得る。
【解決手段】薬剤容器3の近傍にヒータ(PTCヒータ6)を配設して該薬剤容器3内の薬剤2を蒸散させるように構成されて成る電気式擬似線香装置1に於て、前記薬剤容器3及び前記ヒータを所定間隔離間して被蔽し密閉する筐体7を設けると共に、該筐体7内に空気を送り込む送風手段(エアーポンプ10)を配設し、且つ、該筐体7の一部に排気手段(管状体12)を設けた電気式擬似線香装置を提供する。
【選択図】 図3
【解決手段】薬剤容器3の近傍にヒータ(PTCヒータ6)を配設して該薬剤容器3内の薬剤2を蒸散させるように構成されて成る電気式擬似線香装置1に於て、前記薬剤容器3及び前記ヒータを所定間隔離間して被蔽し密閉する筐体7を設けると共に、該筐体7内に空気を送り込む送風手段(エアーポンプ10)を配設し、且つ、該筐体7の一部に排気手段(管状体12)を設けた電気式擬似線香装置を提供する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電気式擬似線香装置に関するものであり、特に、芳香剤及び発煙剤を含む薬剤を収納する薬剤容器に吸上げ芯を設けると共に、該薬剤容器から露出する吸上げ芯の近傍にヒータを配設して薬剤容器内の薬剤を蒸散させるように構成されて成る電気式擬似線香装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の薬剤を蒸散させる電気式薬剤蒸散装置として、薬剤容器内に吸上げ芯を設けると共に、該吸上げ芯の上端近傍にヒータを配設して薬剤容器内の薬剤を蒸散させるように構成されて成る電気式薬剤蒸散装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
然しながら、前記電気式薬剤蒸散装置は吸上げ芯を加熱して薬剤を自然対流によって蒸散させるものであり、蒸散効率が悪かった。
【0004】
又、電気式薬剤蒸散装置に細い排出用の管状体を設け、該電気式薬剤蒸散装置を外観的に線香に擬似させるように構成したものも知られているが、この場合も、薬剤を自然対流によって蒸散させており、且つ、前記細い排出用の管状体は蒸散気体の排出効率が悪いため、薬剤の蒸散効率が極めて悪いという問題がある。
【0005】
そこで、外観を線香に擬似させると共に、芳香剤及び発煙剤を含む薬剤の蒸散効率を高めた電気式擬似線香装置を得るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−56459号公報 (第1−5頁、第1−3図)
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、薬剤容器の近傍にヒータを配設して該薬剤容器内の薬剤を蒸散させるように構成されて成る電気式擬似線香装置に於て、前記薬剤容器及び前記ヒータを所定間隔離間して被蔽し密閉する筐体を設けると共に、該筐体内に空気を送り込む送風手段を配設し、且つ、該筐体の一部に排気手段を設けた電気式擬似線香装置、
及び、上記排気手段は上記筐体の上部に立設された管状体である電気式擬似線香装置、
並びに、上記送風手段はエアーポンプである電気式擬似線香装置を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図5に従って詳述する。図1は電気式擬似線香装置の平面図、図2は電気式擬似線香装置の正面図、図3は図1のA−A線断面図を示す。図1乃至図3に於て、1は電気式擬似線香装置であり、該電気式擬似線香装置1は発香剤及び発煙剤を含有する薬剤2が収納された薬剤容器3に保持部材4を介して円柱状の吸上げ芯5が設けられると共に、該薬剤容器3から露出する吸上げ芯5の上端部5a外周に密着して、温度が上昇すると抵抗が増加するサーミスタから成るPTCヒータ6が配設され、且つ、該薬剤容器3から露出する吸上げ芯5及び該PTCヒータ6を所定間隔離間して被蔽し密閉する筐体7が前記薬剤容器3の上端部3aに蜜嵌して設けられている。
【0009】
そして、図4に示す如く、該PTCヒータ6には前記吸上げ芯5密着部から該PTCヒータ6の外側面に貫通する複数の貫通孔8,8…が開穿され、該貫通孔8,8…は後述する液溜まりを発生させるための液溜まり部となるように構成されている。尚、図に於て、9はPTCヒータ6に介装された絶縁層である。
【0010】
更に、前図3に示す如く、前記筐体7の側方に該筐体7内に空気を送り込む送風手段としてのエアーポンプ10が設けられ、該エアーポンプ10は配管11によって前記筐体7に連通され、且つ、該筐体7の上部に外観を線香に似せた排気手段としての排気用管状体12が立設されている。そして、該管状体12内を貫通して該管状体12の上端から所定寸法露出する発光手段としての光ファイバー13が配設され、該光ファイバー13の他端は前記筐体7外側部に設けられた発光体であるLED(発光ダイオード)14近傍に延びており、該LED14の光が照射されるように構成されている。尚、図に於て、15は前記筐体7の側部に取付けられ、前記LED14を収納するケースであり、16は前記PTCヒータ6の接続線である。
【0011】
而して、前記吸上げ芯5に毛細管現象によって前記薬剤2が充分に吸上げられと、前記PTCヒータ6の前記複数の貫通孔8,8…に該薬剤2が滲み出して薬剤2の液溜まりL,L…ができ、この状態で前記PTCヒータ6を導通させて該PTCヒータ6を加熱すると、該貫通孔8,8…の液溜まりL,L…が加熱されて前記薬剤2が蒸散すると共に、前記吸上げ芯5内の薬剤2が蒸散し、同時に該薬剤2内に含有された前記芳香剤による芳香、及び、前記発煙剤による煙も発生する。
【0012】
この状態で、前記エアーポンプ10を作動させると、該エアーポンプ10から前記配管11を通って該筐体7内に空気が送り込まれ、該空気は前記吸上げ芯5の上端部5a周囲の前記薬剤2の蒸散気体を拡散し、蒸散効率を高めると共に、該蒸散気体と混合し、該蒸散気体と空気の混合気体は前記管状体12の上端から外部に排出される。この時、該混合気体は香りと煙を含んだ気体が混合されているため、前記管状体12の上端から香りと煙が排出する。
【0013】
更に、前記LED14を発光させると該LED14の光が前記光ファイバー13に照射され、該光は該光ファイバー13内を導かれて、前記管状体12の上端から露出する該光ファイバー13の先端部13aを発光させる。
【0014】
斯くして、前記電気式擬似線香装置1は前記管状体12の外観が線香に擬似すると共に、該管状体12の上端から露出する前記光ファイバー13の先端部13aが発光し、且つ、該管状体12の上端から香りと煙が排出されることにより、線香が着火して香りと煙を出している状態に擬似させることが可能となり、擬似効果を高めることができる。
【0015】
又、前記芳香蒸散器1は前記PTCヒータ6に液溜まり部となる貫通孔8,8…が開穿され、且つ、該PTCヒータ6は前記吸上げ芯5外周に密着して配設されるため、該貫通孔8,8…に液溜まりL,L…ができ、該液溜まりL,L…が直接加熱されて薬剤2が蒸散すると共に、該PTCヒータ6が前記吸上げ芯5に密着することにより、該吸上げ芯5内の薬剤2も直接加熱されて蒸散し、蒸散効率を大幅に高めることができる。
【0016】
更に、前記PTCヒータ6は所定温度になると抵抗が増加し一定温度となることにより、前記吸上げ芯5に密着しても該吸上げ芯5及び前記薬剤2を過熱することはなく、適温で加熱することが可能になる。
【0017】
更に又、前記電気式擬似線香装置1は発光手段として光ファイバー13を用いるので、前記管状体12先端部近傍を容易に発光させることができる共に、該光ファイバー13の取付けも容易である。更に、発光体としてLED14を用いているので、発光体を小型化、低電圧、高輝度に構成することができる。
【0018】
図5は前記PTCヒータ6に代えて設けられた他のPTCヒータ17を示し、該PTCヒータ17は吸上げ芯5外周面と密着するように形成され、該吸上げ芯5の外周面との密着部から該PTCヒータ17の外側面に延びる上方開放の複数の切欠溝18,18…が形成され、該切欠溝18,18…が液溜まりを発生させるための液溜まり部となるように構成されている。
【0019】
而して、前記吸上げ芯5に前記薬剤2が充分に吸上げられと、前記複数の切欠溝18,18…に該薬剤2が滲みだして薬剤2の液溜まりL,L…ができ、この状態で前記PTCヒータ17を導通させて該PTCヒータ17を加熱すると、該切欠溝18,18…の液溜まりL,L…が直接加熱されて薬剤2が蒸散すると共に、前記吸上げ芯5内の薬剤2が蒸散する。
【0020】
斯くして、前記PTCヒータ17を用いた場合も該PTCヒータ17が吸上げ芯5に密着し、且つ、前記切欠溝18,18…に液溜まりL,L…ができることにより、該液溜まりL,L…の薬剤、及び、前記吸上げ芯5内の薬剤2が直接加熱されて蒸散し、蒸散効率を大幅に高めることができる。
【0021】
尚、前記電気式擬似線香装置1に用いられる前記PTCヒータ6又は前記PTCヒータ17に代えて、所定温度に制御される他のヒータ、例えばニクロム線ヒータを用いることも可能であり、然る時も、同様の効果を得ることができる。
【0022】
又、前記液溜まり部は、該液溜まり部に充分な液溜まりができ、且つ、該液溜まりの芳香剤が蒸散できる形状であればその他の形状に形成することも可能である。
【0023】
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0024】
【発明の効果】
本発明は上記一実施の形態に詳述したように、請求項1記載の発明は、電気式擬似線香装置に於て、薬剤容器及びヒータを所定間隔離間して被蔽し密閉する筐体を設けると共に、該筐体内に空気を送り込む送風手段を配設し、且つ、該筐体の一部に排気手段を設けたので、前記送風手段によって空気を送ることにより、前記吸上げ芯に於ける薬剤の蒸散を促進し、蒸散効率を高めることができ、前記排気手段から排出される蒸散気体の排出量を増大させることができる。
【0025】
又、請求項2記載の発明は、上記排気手段は上記筐体の上部に立設された管状体であるので、請求項1記載の発明の効果に加え、該排気用の管状体によって外観的に線香に擬似させることができる。
【0026】
更に、請求項3記載の発明は、上記送風手段はエアーポンプであるので、請求項1又は2記載の発明と同様の効果が期待できる等、正に著大なる効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、電気式擬似線香装置の平面図。
【図2】本発明の一実施の形態を示し、電気式擬似線香装置の正面図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】(a)図3の吸上げ芯及びPTCヒータの平面図。
(b)前図(a)のB−B線断面図。
【図5】(a)本発明の他の実施の形態を示し、薬剤容器及びPTCヒータの平面図。(b)本発明の他の実施の形態を示し、薬剤容器及びPTCヒータの一部切欠正面縦断面図。
【符号の説明】
1 電気式擬似線香装置
2 薬剤
3 薬剤容器
7 筐体
10 エアーポンプ
12 管状体
【発明の属する技術分野】
この発明は、電気式擬似線香装置に関するものであり、特に、芳香剤及び発煙剤を含む薬剤を収納する薬剤容器に吸上げ芯を設けると共に、該薬剤容器から露出する吸上げ芯の近傍にヒータを配設して薬剤容器内の薬剤を蒸散させるように構成されて成る電気式擬似線香装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の薬剤を蒸散させる電気式薬剤蒸散装置として、薬剤容器内に吸上げ芯を設けると共に、該吸上げ芯の上端近傍にヒータを配設して薬剤容器内の薬剤を蒸散させるように構成されて成る電気式薬剤蒸散装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
然しながら、前記電気式薬剤蒸散装置は吸上げ芯を加熱して薬剤を自然対流によって蒸散させるものであり、蒸散効率が悪かった。
【0004】
又、電気式薬剤蒸散装置に細い排出用の管状体を設け、該電気式薬剤蒸散装置を外観的に線香に擬似させるように構成したものも知られているが、この場合も、薬剤を自然対流によって蒸散させており、且つ、前記細い排出用の管状体は蒸散気体の排出効率が悪いため、薬剤の蒸散効率が極めて悪いという問題がある。
【0005】
そこで、外観を線香に擬似させると共に、芳香剤及び発煙剤を含む薬剤の蒸散効率を高めた電気式擬似線香装置を得るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−56459号公報 (第1−5頁、第1−3図)
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、薬剤容器の近傍にヒータを配設して該薬剤容器内の薬剤を蒸散させるように構成されて成る電気式擬似線香装置に於て、前記薬剤容器及び前記ヒータを所定間隔離間して被蔽し密閉する筐体を設けると共に、該筐体内に空気を送り込む送風手段を配設し、且つ、該筐体の一部に排気手段を設けた電気式擬似線香装置、
及び、上記排気手段は上記筐体の上部に立設された管状体である電気式擬似線香装置、
並びに、上記送風手段はエアーポンプである電気式擬似線香装置を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図5に従って詳述する。図1は電気式擬似線香装置の平面図、図2は電気式擬似線香装置の正面図、図3は図1のA−A線断面図を示す。図1乃至図3に於て、1は電気式擬似線香装置であり、該電気式擬似線香装置1は発香剤及び発煙剤を含有する薬剤2が収納された薬剤容器3に保持部材4を介して円柱状の吸上げ芯5が設けられると共に、該薬剤容器3から露出する吸上げ芯5の上端部5a外周に密着して、温度が上昇すると抵抗が増加するサーミスタから成るPTCヒータ6が配設され、且つ、該薬剤容器3から露出する吸上げ芯5及び該PTCヒータ6を所定間隔離間して被蔽し密閉する筐体7が前記薬剤容器3の上端部3aに蜜嵌して設けられている。
【0009】
そして、図4に示す如く、該PTCヒータ6には前記吸上げ芯5密着部から該PTCヒータ6の外側面に貫通する複数の貫通孔8,8…が開穿され、該貫通孔8,8…は後述する液溜まりを発生させるための液溜まり部となるように構成されている。尚、図に於て、9はPTCヒータ6に介装された絶縁層である。
【0010】
更に、前図3に示す如く、前記筐体7の側方に該筐体7内に空気を送り込む送風手段としてのエアーポンプ10が設けられ、該エアーポンプ10は配管11によって前記筐体7に連通され、且つ、該筐体7の上部に外観を線香に似せた排気手段としての排気用管状体12が立設されている。そして、該管状体12内を貫通して該管状体12の上端から所定寸法露出する発光手段としての光ファイバー13が配設され、該光ファイバー13の他端は前記筐体7外側部に設けられた発光体であるLED(発光ダイオード)14近傍に延びており、該LED14の光が照射されるように構成されている。尚、図に於て、15は前記筐体7の側部に取付けられ、前記LED14を収納するケースであり、16は前記PTCヒータ6の接続線である。
【0011】
而して、前記吸上げ芯5に毛細管現象によって前記薬剤2が充分に吸上げられと、前記PTCヒータ6の前記複数の貫通孔8,8…に該薬剤2が滲み出して薬剤2の液溜まりL,L…ができ、この状態で前記PTCヒータ6を導通させて該PTCヒータ6を加熱すると、該貫通孔8,8…の液溜まりL,L…が加熱されて前記薬剤2が蒸散すると共に、前記吸上げ芯5内の薬剤2が蒸散し、同時に該薬剤2内に含有された前記芳香剤による芳香、及び、前記発煙剤による煙も発生する。
【0012】
この状態で、前記エアーポンプ10を作動させると、該エアーポンプ10から前記配管11を通って該筐体7内に空気が送り込まれ、該空気は前記吸上げ芯5の上端部5a周囲の前記薬剤2の蒸散気体を拡散し、蒸散効率を高めると共に、該蒸散気体と混合し、該蒸散気体と空気の混合気体は前記管状体12の上端から外部に排出される。この時、該混合気体は香りと煙を含んだ気体が混合されているため、前記管状体12の上端から香りと煙が排出する。
【0013】
更に、前記LED14を発光させると該LED14の光が前記光ファイバー13に照射され、該光は該光ファイバー13内を導かれて、前記管状体12の上端から露出する該光ファイバー13の先端部13aを発光させる。
【0014】
斯くして、前記電気式擬似線香装置1は前記管状体12の外観が線香に擬似すると共に、該管状体12の上端から露出する前記光ファイバー13の先端部13aが発光し、且つ、該管状体12の上端から香りと煙が排出されることにより、線香が着火して香りと煙を出している状態に擬似させることが可能となり、擬似効果を高めることができる。
【0015】
又、前記芳香蒸散器1は前記PTCヒータ6に液溜まり部となる貫通孔8,8…が開穿され、且つ、該PTCヒータ6は前記吸上げ芯5外周に密着して配設されるため、該貫通孔8,8…に液溜まりL,L…ができ、該液溜まりL,L…が直接加熱されて薬剤2が蒸散すると共に、該PTCヒータ6が前記吸上げ芯5に密着することにより、該吸上げ芯5内の薬剤2も直接加熱されて蒸散し、蒸散効率を大幅に高めることができる。
【0016】
更に、前記PTCヒータ6は所定温度になると抵抗が増加し一定温度となることにより、前記吸上げ芯5に密着しても該吸上げ芯5及び前記薬剤2を過熱することはなく、適温で加熱することが可能になる。
【0017】
更に又、前記電気式擬似線香装置1は発光手段として光ファイバー13を用いるので、前記管状体12先端部近傍を容易に発光させることができる共に、該光ファイバー13の取付けも容易である。更に、発光体としてLED14を用いているので、発光体を小型化、低電圧、高輝度に構成することができる。
【0018】
図5は前記PTCヒータ6に代えて設けられた他のPTCヒータ17を示し、該PTCヒータ17は吸上げ芯5外周面と密着するように形成され、該吸上げ芯5の外周面との密着部から該PTCヒータ17の外側面に延びる上方開放の複数の切欠溝18,18…が形成され、該切欠溝18,18…が液溜まりを発生させるための液溜まり部となるように構成されている。
【0019】
而して、前記吸上げ芯5に前記薬剤2が充分に吸上げられと、前記複数の切欠溝18,18…に該薬剤2が滲みだして薬剤2の液溜まりL,L…ができ、この状態で前記PTCヒータ17を導通させて該PTCヒータ17を加熱すると、該切欠溝18,18…の液溜まりL,L…が直接加熱されて薬剤2が蒸散すると共に、前記吸上げ芯5内の薬剤2が蒸散する。
【0020】
斯くして、前記PTCヒータ17を用いた場合も該PTCヒータ17が吸上げ芯5に密着し、且つ、前記切欠溝18,18…に液溜まりL,L…ができることにより、該液溜まりL,L…の薬剤、及び、前記吸上げ芯5内の薬剤2が直接加熱されて蒸散し、蒸散効率を大幅に高めることができる。
【0021】
尚、前記電気式擬似線香装置1に用いられる前記PTCヒータ6又は前記PTCヒータ17に代えて、所定温度に制御される他のヒータ、例えばニクロム線ヒータを用いることも可能であり、然る時も、同様の効果を得ることができる。
【0022】
又、前記液溜まり部は、該液溜まり部に充分な液溜まりができ、且つ、該液溜まりの芳香剤が蒸散できる形状であればその他の形状に形成することも可能である。
【0023】
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0024】
【発明の効果】
本発明は上記一実施の形態に詳述したように、請求項1記載の発明は、電気式擬似線香装置に於て、薬剤容器及びヒータを所定間隔離間して被蔽し密閉する筐体を設けると共に、該筐体内に空気を送り込む送風手段を配設し、且つ、該筐体の一部に排気手段を設けたので、前記送風手段によって空気を送ることにより、前記吸上げ芯に於ける薬剤の蒸散を促進し、蒸散効率を高めることができ、前記排気手段から排出される蒸散気体の排出量を増大させることができる。
【0025】
又、請求項2記載の発明は、上記排気手段は上記筐体の上部に立設された管状体であるので、請求項1記載の発明の効果に加え、該排気用の管状体によって外観的に線香に擬似させることができる。
【0026】
更に、請求項3記載の発明は、上記送風手段はエアーポンプであるので、請求項1又は2記載の発明と同様の効果が期待できる等、正に著大なる効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、電気式擬似線香装置の平面図。
【図2】本発明の一実施の形態を示し、電気式擬似線香装置の正面図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】(a)図3の吸上げ芯及びPTCヒータの平面図。
(b)前図(a)のB−B線断面図。
【図5】(a)本発明の他の実施の形態を示し、薬剤容器及びPTCヒータの平面図。(b)本発明の他の実施の形態を示し、薬剤容器及びPTCヒータの一部切欠正面縦断面図。
【符号の説明】
1 電気式擬似線香装置
2 薬剤
3 薬剤容器
7 筐体
10 エアーポンプ
12 管状体
Claims (3)
- 薬剤容器の近傍にヒータを配設して該薬剤容器内の薬剤を蒸散させるように構成されて成る電気式擬似線香装置に於て、前記薬剤容器及び前記ヒータを所定間隔離間して被蔽し密閉する筐体を設けると共に、該筐体内に空気を送り込む送風手段を配設し、且つ、該筐体の一部に排気手段を設けたことを特徴とする電気式擬似線香装置。
- 上記排気手段は上記筐体の上部に立設された管状体であることを特徴とする請求項1記載の電気式擬似線香装置。
- 上記送風手段はエアーポンプであることを特徴とする請求項1又は2記載の電気式擬似線香装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003070373A JP2004275393A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | 電気式擬似線香装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003070373A JP2004275393A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | 電気式擬似線香装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004275393A true JP2004275393A (ja) | 2004-10-07 |
Family
ID=33287143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003070373A Pending JP2004275393A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | 電気式擬似線香装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2004275393A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8313225B1 (en) * | 2011-12-23 | 2012-11-20 | Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. | Electronic incense assembly |
-
2003
- 2003-03-14 JP JP2003070373A patent/JP2004275393A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8313225B1 (en) * | 2011-12-23 | 2012-11-20 | Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. | Electronic incense assembly |
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