JP2004275246A - 家電収納棚 - Google Patents

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JP2004275246A JP2003067592A JP2003067592A JP2004275246A JP 2004275246 A JP2004275246 A JP 2004275246A JP 2003067592 A JP2003067592 A JP 2003067592A JP 2003067592 A JP2003067592 A JP 2003067592A JP 2004275246 A JP2004275246 A JP 2004275246A
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Yasubumi Kawamura
泰文 河村
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Abstract

【課題】送風手段の効率的使用でキャビネット内の結露発生を確実に防止して、各種製品バリエーションに容易に対応し得ると共に、コストダウンと省エネ化を同時に図り得る家電収納棚を提供する。
【解決手段】前面に開口部を有するキャビネットの背板の前方に遮蔽板を設けて背板と遮蔽板との間に空間を形成し、該空間の上部に送風口を設けると共に空間の下部に送風手段を配設し、該送風手段の作動により空間内を加圧した状態として送風口から開口部に向けてキャビネット内に送風することを特徴とする。前記送風口は、例えば遮蔽板の上端部と天板下面との間で幅方向の全域に亘って形成されたスリット状の開口であり、前記送風手段は、所定幅を有して遮蔽板の幅方向の略中央位置に1台配設される。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばシステムキッチン等の所定位置に配置され、そのキャビネット内部に電気炊飯器(ガス炊飯器)や電気ポット等の家電製品が収納される家電収納棚に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の家電収納棚としては、例えば特許文献1に開示されている。この家電収納棚は、図7及び図8に示すように、左右の側板103、104と天板105、底板106及び背板107で前面に開口部108を有する如く形成されたキャビネット102を有している。また、キャビネット102の背板107の前方には、背板107と所定の間隔を有すると共に底板106から所定高さ位置上方に遮蔽板109が配置されている。
【0003】
さらに、遮蔽板109の上部には、横方向の例えば8本のスリット状の送風口110が形成されると共に、この送風口110の後方で遮蔽板109と背板107との間で形成される空間111の上端部内には、送風ファン112が側面視円弧形状の送風ガイド113を介して配設されている。そして、送風ファン112が作動することにより、図8の矢印イの如く、空間111の下部から吸い込んだ空気を送風口110からキャビネット102内の天板105の直下に吹き出すことにより、電気炊飯器等からの蒸気による天板105内面への結露を防止するようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−115445号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような家電収納棚101においては、送風ファン112の作動により天板105内面への結露が防止されて蒸気が発生する電気炊飯器等の家電製品を効率良く収納・使用することができるものの、家電収納棚101の幅方向の製品バリエーションを考慮した場合、キャビネット102の幅寸法に対して送風ファン112の幅寸法が狭いと、キャビネット102の天板105内面の全域に送風が行き渡らず、結露が残ってしまう場合がある。その結果、この結露を防止するために、送風ファン112をキャビネット102の幅方向に複数台連設することも考えられるが、この場合は、高価な送風ファン112を複数台使用しなければならず、家電収納棚101のコストアップを招くと共に省エネの面でも好ましくなく現実的でない。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、送風手段の効率的使用でキャビネット内の結露発生を確実に防止して、各種製品バリエーションに容易に対応し得ると共に、コストダウンと省エネ化を同時に図り得る家電収納棚を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、左右一対の側壁、天板、底板及び背板で形成され、前面に開口部を備えたキャビネットを有し、該キャビネット内に家電製品が収納される家電収納棚であって、前記背板の前方に遮蔽板を設けて背板と遮蔽板との間に空間を形成し、該空間の上部に送風口を設けると共に空間の下部に送風手段を配設し、該送風手段の作動により空間内を加圧した状態で前記送風口から開口部に向けてキャビネット内に送風することを特徴とする。
【0008】
このように構成することにより、遮蔽板と背板とで形成される空間下部に配設された送風手段は、その作動による送風が空間内を加圧しつつ上方に流れて、空間の上部に設けられた送風口からキャビネット内に吹き出される。この時、送風口から炊き出される送風が、空間によって加圧状態とされていることから、空間内を満遍なく広がり送風口の全域から開口部に向けてキャビネット内に吹き出され、天板内面に沿ってキャビネットの開口部方向に流れる。これにより、天板内面部分に介在する電気炊飯器等からの蒸気がキャビネット外に効率的に排出され、天板内面への結露が確実に防止される。
【0009】
そして、前記空間は、請求項2に記載の発明のように、前記送風口と遮蔽板下部の吸込口とがキャビネット内に連通する略密閉空間に形成されていることが好ましい。このように構成することにより、空間がその上部に設けられた送風口と下部に設けられた吸込口とでキャビネット内に連通するのみであることから、空間を略密閉空間とすることができて、送風手段による送風を空間によって良好に加圧状態としつつ送風口から確実に吹き出すことが可能となる。
【0010】
また、前記送風口は、請求項3に記載の発明のように、遮蔽板の上端部と天板内面との間で幅方向の全域に亘って形成されたスリット状の開口であることが好ましい。このように構成することにより、送風手段による送風の吹出口が、遮蔽板と天板との間に形成されたスリット状の開口であることから、送風口のスリット幅を所定に設定することで、空間内で加圧状態とされた送風を開口の全域から開口部に向けてキャビネット内に確実かつ良好に吹き出すことが可能となる。
【0011】
また、前記送風手段は、請求項4に記載の発明のように、所定幅を有して前記遮蔽板の幅方向の略中央位置に1台配設されていることが好ましい。このように構成することにより、送風手段が例えば最も幅の狭いキャビネットに対応した所定幅に設定され、この送風手段が遮蔽板の幅方向の略中央位置に1台配設されることから、各種幅寸法のキャビネットへ容易に対応し得ると共に、送風手段の使用個数を最小個数として、家電収納棚のコストダウンを図ったり消費電力を少なくして省エネ化が図れる。
【0012】
また、前記空間には、請求項5に記載の発明のように、その下部に送風手段からの送風を空間の幅方向全域に導く案内手段が配設されていることが好ましい。このように構成することにより、空間の下部に案内手段が配設されていることから、送風手段の幅がキャビネット幅に比較して狭い場合等に、送風手段の両側に案内手段を配設することで、送風を空間の幅方向全域に効果的に導くことができて、空間内における良好な加圧状態が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明に係わる家電収納棚の一実施形態を示し、図1が該家電収納棚を使用したシステムキッチンの要部の斜視図、図2がその縦断面図、図3が家電収納棚の正面図、図4がその縦断面図である。
【0014】
図1及び図2において、システムキッチン1は、家電ストッカー2と、この家電ストッカー2の左右幅方向の両側に配置された食器・食品ストッカー3、4等で構成されている。家電ストッカー2は、高さ方向の中央下部に配置された家電収納棚5を有し、この家電収納棚5の上部には電子レンジ11が収納されるレンジ収納棚6が配置され、家電収納棚6の下部には図2の矢印ニ方向に引き出し可能なダストボックスワゴン7が収納配置されている。また、レンジ収納棚6の上部には、観音開き式の開閉扉を有する収納棚8が配置されている。
【0015】
そして、前記家電収納棚5は、次のように構成されている。すなわち、図3及び図4に示すように、左右一対の側板13、14、天板15、底板16及び背板17の組み付けにより前面に方形状の開口部18を有するキャビネット12を有し、このキャビネット12の背板17の前方には、遮蔽板19が組み付け配置されている。この遮蔽板19は、背板17と所定間隔を有して垂直状態で平行に配置されると共に、その下端や側面等に設けた取付部19aが、底板16の後端部上面や側板13、14の後端部内面にネジ、接着剤等で固定されることにより、背板17の前方に所定の空間20が形成されるようになっている。
【0016】
また、遮蔽板19の上端部19bは後方に僅かに屈曲され、この上端部19bと天板内面15aとの間に、キャビネット12の左右幅方向の全域に亘って所定幅wのスリット状の送風口21が形成され、また、背板17の下端部で左右幅方向の中央位置には、複数個(図では4個)のスリット状の吸込口22が形成されている。そして、遮蔽板19の外周部がキャビネット12の左右の側板13、14と底板16に密着した状態で配置されることにより、前記空間20が吸込口22と送風口21のみでキャビネット12内に連通した略密閉空間とされている。
【0017】
さらに、前記空間20内で吸込口22の後方には、送風手段としての送風ファン23が配設されている。この送風ファン23は、例えば横方向に所定寸法を有するクロスフローファン、シロッコファン等が使用され、複数枚のファン23aの軸に連結されたファンモータ23bが電線23cを介して制御盤(図示せず)に接続されている。また、キャビネット12の背板17の下部(あるいは側板13、14)の所定位置には、図1に示すように、電源コンセント24が配設され、この電源コンセント24には、底板16上に収納された家電製品としての電気炊飯器9や電気ポット10の電源コードが接続されるようになっている。
【0018】
そして、この電源コンセント24に接続された電気炊飯器9等の電源スイッチ(図示せず)のオン・オフが前記制御盤等で感知され、電源スイッチがオンした場合に、前記送風ファン23のファンモータ23bが自動的に回転してファン23aが所定方向(図4の矢印ロ方向)に回転し、その送風が矢印ハの如く流れて空間20内から送風口21を介して開口部18に向けてキャビネット12内に吹き出されるようになっている。なお、送風ファン23のファンモータ23bの回転数は、ファン23aの回転により空間20内が所定圧力で加圧され得るように設定されている。
【0019】
なお、前記レンジ収納棚6は、図1及び図2に示すように、家電収納棚5と同様の側板、天板、底板及び背板等からなるキャビネット25を有し、例えば背板の上端部と天板とのコーナ部には電源コンセント26が配設されている。また、前記食器・食品ストッカー3、4は、引き出しや開閉扉を有する各種形状の収納棚を有して、家電ストッカー2の左右幅方向の両側に配置されるが、この食器・食品ストッカー3、4の代わりに、例えばカウンターを有するカウンターストッカーやアルミ引戸を有するアルミ引戸ストッカー等の適宜のストッカーを配置することもできる。
【0020】
この家電収納棚5によれば、電気炊飯器9や電気ポット10等のようにキッチンで使用されかつ蒸気を発生する家電製品が、キャビネット12の底板16上に載置されて収納される。そして、例えば電気炊飯器9の電源スイッチがオンされると、電源コンセント24に接続されている電線を流れる電流が前述した制御盤で感知され、この感知から例えば所定時間後に制御盤から送風ファン23のファンモータ23bに作動信号が出力されて、送風ファン23のファン23aが回転する。
【0021】
送風ファン23のファン23aが回転すると、遮蔽板19の下部に設けた吸込口22からキャビネット12内の空気が空間20内に吸い込まれ、この空気が空間20内を上昇して遮蔽板19の上部の送風口21から開口部18に向けてキャビネット12内に吹き出される。この時、送風ファン23の回転数を空間20の間隔や容積及び送風口21の幅wに応じて所定値に設定することにより、送風ファン23の回転で送風される風が空間20内で加圧された状態となって、空間20内の全域を満遍なく上方に流れ、スリット状の送風口21から開口部18に向けてキャビネット12内に均一状態で炊き出される。
【0022】
このキャビネット12内に吹き出された送風は、所定圧で開口部18に向けて前方に吹き出されて、キャビネット12の天板内面15aに沿って前方に流れ、電気炊飯器9の作動で発生し天板内面15aの近傍に存在している蒸気を開口部18からキャビネット12外に排出させる。これにより、蒸気が天板内面15a部分に滞留することがなくなって、電気炊飯器9の使用時の天板内面15aを乾燥状態とすることができ、天板内面15aへの結露の発生が防止される。なお、使用する家電製品が前記電気ポット10の場合も電気炊飯器9の場合と全く同様にして、発生した蒸気が送風ファン23からの送風によりキャビネット12外に排出され、天板内面15aへの結露の発生が防止されることになる。
【0023】
つまり、前記家電収納棚5の場合、略密閉した空間20の下部に送風ファン23を配設し、この送風ファン23の作動により空間20内を加圧状態としつつ、上部の送風口21から乾燥した風を開口部18に向けてキャビネット12内に所定圧で吹き出すことで、天板内面15a近傍の蒸気をキャビネット12外に効率的に排出して、天板内面15aへの結露が防止されることになる。なお、以上の例においては、家電収納棚5のキャビネット12の底板16上に電気炊飯器7等の家電製品を固定的に収納する場合について説明したが、例えば底板16を図2の二点鎖線aで示すように、矢印ホの如く前方に引き出し可能に構成し、電気炊飯器9等の使用時に底板16を前方に引き出して使用できる構成とすることも可能である。
【0024】
このように、上記実施形態の家電収納棚5にあっては、キャビネット12の背板17の前方に遮蔽板19を配置して背板17と遮蔽板19間に空間20を形成すると共に、この空間20の下部に送風ファン23を配置し、この送風ファン23からの送風により空間20内を加圧状態としながら空間20上部の送風口21から風をキャビネット12内に所定圧で吹き出すため、乾燥した風を空間20内に満遍なく流しつつ送風口21から吹き出すことができる。
【0025】
特に、送風口21の幅wや空間20の間隔・容積に応じて送風ファン23の回転数が、空間20内で所定の加圧状態が得られるように予め設定されていることから、電気炊飯器9等の作動時に送風ファン23を作動させて空間20内に良好な加圧状態が得られ、送風口21から所定圧の送風を天板内面15aに沿って吹き出すことが可能になり、例えば従来の構造に比較して送風ファン23の回転数を低くした状態でも、天板内面15aの全域に送風することができる。
【0026】
また、送風口21が遮蔽板19の上端部19bと天板内面15aとによって形成されるスリット状の開口であるため、送風口21を天板15の幅方向の全域に亘って容易に形成することができ、従来のような部分的に形成された送風口110に比較して、天板内面15aの全域に亘り風を均一状態で吹き出すことができる。これらにより、遮蔽板19の上部に形成した天板15の幅と同一のスリット状の送風口21からその全長に亘って風を均一に吹き出して、天板内面15aの近傍に存在する蒸気を開口部18からキャビネット12外に良好に排出できて、天板内面15aへの結露を確実に防止することが可能になる。
【0027】
また、送風ファン23が所定長さのクロスフローファン等で形成され遮蔽板19の幅方向の略中央位置に1台配置されているため、送風ファン23の設置個数を最小個数に設定して部品コストの低減化を図ることができると共に、送風ファン23を作動させるための電力を少なくして省エネ化を図ることもできる。
【0028】
また、遮蔽板19の下部に電源コンセント24が配設されているため、家電製品の収納設置を見栄え良く簡単に行うことができると共に、送風ファン23の作動が家電製品の電源スイッチのオン・オフを感知して自動的に行われるため、送風ファン23の操作が不要となって家電収納棚5を簡単に使用することができる。特に、家電製品の電源スイッチがオンしてから所定時間後に送風ファン23を作動させるように構成することで、蒸気が発生する前に送風ファン23を自動的に作動させることができて、送風ファン23の効率的な運用を図ることができる。
【0029】
さらに、背板17の前面全域に遮蔽板19が設けられているため、この遮蔽板19が背板として視認され、キャビネット12のデザイン性の低下が防止されると共に、小形の送風ファン23の使用により空間20の幅を小さくして、キャビネット12の内部容積の低下を防止しつつ、電気炊飯器9や電気ポット10等の複数の家電製品を効率的に収納することができる。
【0030】
また、送風ファン23がキャビネット12の左右幅方向の略中央位置に1台配置されるため、左右の側板13、14の間隔寸法が異なるキャビネット12にも容易に適用できて、家電ストッカー2の各種製品バリエーションの自由度を高めることができる。また、家電収納棚5の底板16を引き出し可能に設けることにより、家電製品を前方に引き出して使用でき、これらのことから、操作性と使い勝手に優れた家電収納棚5を得ることができて、システムキッチン1等に効果的に使用することが可能となる。
【0031】
図5と図6は、本発明に係わる家電収納棚のそれぞれ他の実施形態を示している。以下、上記実施形態と同一部位には同一符号を付して説明する。先ず、図5に示す実施形態の家電収納棚5の特徴は、送風ファン23の両側に送風ファン23からの送風を上方の空間20内の幅方向全域に効率的に案内する案内手段としての案内板28をそれぞれ配設した点にある。案内板28は、垂直部28aと、該垂直部28aの上端に延設されその先端が側壁13、14内面に当接する傾斜部28b等で構成され、この案内板28で送風ファン23の両側部分に形成される空間を仕切ることにより、遮蔽板19後方の空間20で送風ファン23からの送風の流路となる空間20がより気密性を維持するようになっている。
【0032】
この実施形態の家電収納棚5においても、送風ファン23の送風で天板内面15aの結露防止が図れる等、上記実施形態と同様の作用効果が得られる他に、案内板28により送風ファン23からの送風を空間20内において幅方向全域に良好に流すことができると共に、特にキャビネット12の幅寸法が大きい場合に、送風ファン23からの送風を空間20の全域に満遍なく行き渡らせて、送風口21からの吹出し状態を良好に設定し得るという作用効果が得られる。
【0033】
また、図6に示す家電収納棚5の特徴は、遮蔽板19の下端をキャビネット12の底板16から寸法Hの高さ位置に設定することで、前記空間20を背板17の上部側に設けると共に、この空間20の下部に送風ファン23を配設した点にある。そして、空間23の下端が下方に開口することから、この開口29を吸込口として利用し、送風ファン23の作動で図6の矢印ヘの如くキャビネット12内の空気を吸い込んで、空間20内で加圧状態としつつ送風口21からキャビネット12内に吹き出すように設定する。この時、遮蔽板19と底板16間の寸法Hは、キャビネット12や送風ファン23の送風容量等に応じて適宜に設定され、遮蔽板19は、例えばその左右幅方向の両端部に設けた取付部30等を側板13、14等に固定することによってキャビネット12に取り付けられている。
【0034】
この実施形態においても、送風ファン23による送風で天板内面15aへの結露が防止される等、上記実施形態と同様の作用効果が得られる他に、空間20の下端の開口29が吸込口として機能することから遮蔽板19の下部に前記吸込口22を別途形成する必要がなくなり、キャビネット12内を正面から見た場合のデザイン性の向上が図れると共に、底板16の略全面を棚板として使用できるという作用効果が得られる。
【0035】
なお、本発明は上記した各実施形態のそれぞれに限定されるものではなく、例えば図3に示す実施形態と図5に示す実施形態を組み合わせる等、各実施形態の一部や全部を適宜に組み合わせることもできる。また、上記各実施形態において、空間20の上部で天板内面15aと背板17の角部に従来のような側面視円弧形状の送風カバーを設けて、空間20内からキャビネット12内への送風をスムーズに行うように構成することもできる。
【0036】
さらに、上記各実施形態においては、送風口21が遮蔽板19の上端部19bと天板内面15aとの間に形成されるスリット状の開口である場合について説明したが、例えば遮蔽板19の上端部19b自体にスリット状の開口や適宜形状の孔を形成することで送風口とすることもできるし、吸込口22の形状もスリットや開口に限らず、円形、楕円形等の適宜形状の孔や開口を使用することができる。また、上記各実施形態における、家電ストッカー2への家電収納棚5の配置位置、使用する家電製品の種類、家電ストッカー2やシステムキッチン1自体の構成、送風ファン23の取付位置、遮蔽板19の形状等も一例であって、例えばキャビネット12の大きさ等に応じ本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、背板と遮蔽板とで形成される空間の上部に送風口を設けると共に空間の下部に送風手段を配設し、該送風手段の作動により空間内を加圧状態とさせつつ送風口から開口部に向けてキャビネット内に送風するため、送風手段の送風を空間を利用して送風口から良好な状態で吹き出しできて、天板内面への結露を確実に防止することができる。
【0038】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、空間が上部の送風口と下部の吸込口とでキャビネット内に連通する略密閉空間とされているため、送風手段による送風を空間によって良好に加圧状態としつつ送風口から確実に吹き出すことができる。
【0039】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、送風手段による送風の吹出口が遮蔽板と天板との間に形成されたスリット状の開口であるため、送風口のスリット幅を所定に設定することで、空間で加圧状態とされた送風を開口の全域から開口部に向けてキャビネット内に確実かつ良好に吹き出すことができる。
【0040】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、送風手段が所定幅を有して遮蔽板の幅方向の略中央位置に1台配設されているため、例えば各種幅寸法のキャビネットへ容易に対応し得ると共に、送風手段の使用個数を最小個数として、家電収納棚のコストダウンを図ったり消費電力を少なくして省エネ化を図ることができる。
【0041】
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし4に記載の発明の効果に加え、空間の下部に送風手段からの送風を空間の幅方向全域に導く案内手段が配設されているため、送風手段の幅がキャビネット幅に比較して狭い場合等に、送風手段の両側に案内手段を配設することにより、送風を空間の幅方向全域に効果的に導くことができて、空間内における良好な加圧状態が得られる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる家電収納棚を使用したシステムキッチンの要部斜視図
【図2】同その縦断面図
【図3】同家電収納棚の正面図
【図4】同その縦断面図
【図5】本発明に係わる家電収納棚の他の実施形態を示す要部の縦断面図
【図6】本発明に係わる家電収納棚のさらに他の実施形態を示す縦断面図
【図7】従来の家電収納棚の正面図
【図8】同その縦断面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・システムキッチン
2・・・・・・・・・家電ストッカー
3、4・・・・・・・食器・食品ストッカー
5・・・・・・・・・家電収納棚
6・・・・・・・・・レンジ収納棚
7・・・・・・・・・電気炊飯器
8・・・・・・・・・電気ポット
10・・・・・・・・ダストボックスワゴン
12・・・・・・・・キャビネット
13、14・・・・・側板
15・・・・・・・・天板
15a・・・・・・・天板内面
16・・・・・・・・底板
17・・・・・・・・背板
19・・・・・・・・遮蔽板
20・・・・・・・・空間
21・・・・・・・・送風口
22・・・・・・・・吸込口
23・・・・・・・・送風ファン
23a・・・・・・・ファン
23b・・・・・・・ファンモータ
24・・・・・・・・電源コンセント
28・・・・・・・・案内板
29・・・・・・・・開口

Claims (5)

  1. 左右一対の側壁、天板、底板及び背板で形成され、前面に開口部を備えたキャビネットを有し、該キャビネット内に家電製品が収納される家電収納棚であって、
    前記背板の前方に遮蔽板を設けて背板と遮蔽板との間に空間を形成し、該空間の上部に送風口を設けると共に空間の下部に送風手段を配設し、該送風手段の作動により空間内を加圧した状態で前記送風口から開口部に向けてキャビネット内に送風することを特徴とする家電収納棚。
  2. 前記空間は、前記送風口と遮蔽板下部の吸込口とがキャビネット内に連通する略密閉空間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の家電収納棚。
  3. 前記送風口は、遮蔽板の上端部と天板内面との間で幅方向の全域に亘って形成されたスリット状の開口であることを特徴とする請求項1または2に記載の家電収納棚。
  4. 前記送風手段は、所定幅を有して前記遮蔽板の幅方向の略中央位置に1台配設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の家電収納棚。
  5. 前記空間には、その下部に送風手段からの送風を空間の幅方向全域に導く案内手段が配設されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の家電収納棚。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200461956Y1 (ko) * 2009-05-14 2012-08-16 정민규 수납식 홈바

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