JP2004274981A - 2次電池制御方法、電源システム及び通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電力コストを削減することが可能な2次電池制御方法、電源システム及び通信装置を提供する。
【解決手段】電力料金が高い第2の時間帯の太陽光発電機20の予想発電量に関する発電予想値GPnと、第2の時間帯の予想需要電力に関する負荷予想値LPnとを制御盤24で受付け、受付けた発電予想値GPn及び負荷予想値LPnに対応する目標充電率CEnを記憶部から取得し、制御盤24の制御により、電力料金が安い第1の時間帯にRF電池10を前記取得した目標充電率CEnに充電し、充電したRF電池10を第2の時間帯に放電させる。
【選択図】 図1
【解決手段】電力料金が高い第2の時間帯の太陽光発電機20の予想発電量に関する発電予想値GPnと、第2の時間帯の予想需要電力に関する負荷予想値LPnとを制御盤24で受付け、受付けた発電予想値GPn及び負荷予想値LPnに対応する目標充電率CEnを記憶部から取得し、制御盤24の制御により、電力料金が安い第1の時間帯にRF電池10を前記取得した目標充電率CEnに充電し、充電したRF電池10を第2の時間帯に放電させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を受電又は送電する受電部又は送電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記受電部又は送電部とに接続された2次電池と、前記2次電池を充放電させる制御装置とを備えた電源システム及び該電源システムの2次電池制御方法、及び、目標送電電力値を送信する通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽光発電又は風力発電は、無尽蔵のクリーンな自然エネルギを使用できるという長所がある。しかし、太陽光又は風力を使用しているため、安定した発電が行えず、例えば電力需要がピークになる時間帯に曇りになってしまい太陽光発電が行えないなど、発電と電力需要とが合致しないことも多く、効率的に電力使用料金を削減するのは困難である。また、電力の基本料金は、使用可能な電力の上限値(契約電力)で決められているが、上述したように太陽光発電は不安定であるため、ピーク時にタイミング良く太陽光発電を行って契約電力を下げることは困難である。
【0003】
不安定な発電に対する対策として、太陽光発電と2次電池とを組合せる方法もある(例えば、特許文献1参照)。太陽光によって発電された電力を2次電池に充電しておくことにより、例えば電力需要がピークのときに2次電池を放電するなど、発電した電力を安定して供給するすることが可能になる。
【0004】
【特許文献1】
実開昭61−205237号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、2次電池は、太陽光又は風力によって発電された電力をロス無しに充放電できず、例えば発電した電力の80%しか使用することができない。この場合、発電された電力の20%が無駄になる。発電された電力をそのまま使用する場合に最もロスが少なくなるが、上述したように、電力需要に合わせて太陽光発電又は風力発電を行うのは困難である。
【0006】
また、電力料金が割引になる夜間に、電力会社から受電した受電電力を2次電池にフル充電しておき、昼間に放電することも考えられる。しかし、例えば昼間が快晴で太陽光発電機の発電量が多い場合、2次電池を使用する必要性が低くなり、充電が無駄になる可能性がある。また、電力会社に電力を送る逆潮流が禁止されている場合、2次電池がフル充電の状態で充電が行えないときは、太陽光発電を停止する必要が生じる。このように、太陽光発電又は風力発電で発電した電力を有効に活用するのは困難である。
【0007】
また、太陽光発電又は風力発電を電力系統側で使用することも考えられる。しかし、例えば風力発電の出力予想は困難であり、強風による予想外の発電が生じた場合、又は、無風のため発電が停止した場合に対応できるように、電力系統側は専用の火力発電機を用意するなど、出力調整用の余分な手間及びコスト(アンシラリーコスト)が生じるという問題がある。また、例えば風力発電量が予想より少なく、指定された電力を需要者に供給できなかった場合、違反金などを支払う義務が生じる可能性もある。
【0008】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、予想需要電力と例えば使用料金が高い第2の時間帯の太陽光発電及び/又は風力発電の予想発電量とに基づいて、例えば使用料金が低い第1の時間帯に、2次電池を最適な充電率に充電し、第2の時間帯に太陽光発電又は風力発電が発電した電力を有効に活用することが可能な2次電池制御方法及び電源システムを提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、受電電力が上限電力に達した場合、2次電池を放電させて、受電電力の上昇を前記上限電力付近に抑えることが可能な電源システムを提供することを他の目的とする。
【0010】
また、本発明は、受電電力が下限電力に達した場合、2次電池が放電中のときは放電を停止し、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電中のときは発電電力を2次電池に充電し、2次電池の充電率が上限充電率に達したときは太陽光発電機及び/又は風力発電機の発電を中止して、逆潮流を防止することが可能な電源システムを提供することを他の目的とする。
【0011】
また、本発明は、2次電池の充放電を制御して、送電部から送電される電力を、予め設定した目標送電電力に保つことが可能な2次電池制御方法及び電源システムを提供することを他の目的とする。
【0012】
また、本発明は、電源システム及び該電源システムの送信先に、目標送電電力の指示値を送信することが可能な通信装置を提供することを他の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る2次電池制御方法は、太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を受電する受電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記受電部とに接続された2次電池と、該2次電池を充放電させる制御装置とを備え、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力、2次電池が放電した電力、及び受電部で受電した電力の少なくとも一つを出力する電源システムの2次電池制御方法において、前記2次電池の目標充電率を前記制御装置に取得させるステップと、時刻を前記制御装置に取得させるステップと、予め設定されている第1の時間帯に、2次電池を前記目標充電率に充電するステップと、充電した2次電池を、予め設定されている第2の時間帯に放電させるステップとを有することを特徴とする。
【0014】
第2発明に係る電源システムは、太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を受電する受電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記受電部とに接続された2次電池と、該2次電池を充放電させる制御装置とを備え、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力、2次電池が放電した電力、及び受電部で受電した電力の少なくとも一つを出力する電源システムにおいて、前記制御装置は、時計手段と、2次電池の目標充電率を取得する取得手段とを備え、予め設定されている第1の時間帯に2次電池を前記目標充電率に充電し、充電した2次電池を予め設定されている第2の時間帯に放電させるように構成されていることを特徴とする。
【0015】
第3発明に係る電源システムは、第2発明において、前記受電部が受電する電力の使用料金は、使用時間帯に応じて異なっており、前記第1の時間帯は、前記第2の時間帯に比べて使用料金が低い時間帯であることを特徴とする。
【0016】
第4発明に係る電源システムは、第2又は第3発明において、前記制御装置は、前記第2の時間帯の太陽光発電機及び/又は風力発電機の予想発電量に関する発電予想値を受付ける第1受付手段と、前記第2の時間帯の予想需要電力に関する負荷予想値を受付ける第2受付手段と、発電予想値及び負荷予想値に対応する目標充電率を記憶する記憶部とを備え、第1受付手段で受付けた発電予想値及び第2受付手段で受付けた負荷予想値に対応する目標充電率を記憶部から取得するように構成されていることを特徴とする。
【0017】
第5発明に係る電源システムは、太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を受電する受電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記受電部とに接続された2次電池と、該2次電池を充放電させる制御装置とを備え、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力、2次電池が放電した電力、及び受電部で受電した電力の少なくとも一つを出力する電源システムにおいて、前記制御装置は、前記受電部で受電した電力が予め設定されている上限電力に達しているか否かを判定する上限判定手段を備え、上限判定手段が上限電力に達していると判定した場合、前記2次電池を放電させるように構成されていることを特徴とする。
【0018】
第6発明に係る電源システムは、第2乃至第5発明の何れかにおいて、前記制御装置は、前記受電部で受電した電力が予め設定されている下限電力に達しているか否かを判定する下限判定手段を備え、2次電池が放電している場合に、下限判定手段が下限電力に達していると判定したとき、2次電池の放電を停止するように構成されていることを特徴とする。
【0019】
第7発明に係る電源システムは、第2乃至第5発明の何れかにおいて、前記制御装置は、前記受電部で受電した電力が予め設定されている下限電力に達しているか否かを判定する下限判定手段を備え、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電している場合に、下限判定手段が下限電力に達していると判定したとき、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力を2次電池に充電するように構成されていることを特徴とする。
【0020】
第8発明に係る電源システムは、第7発明において、前記制御装置は、2次電池の充電率を検出する充電率検出手段と、充電率検出手段が検出した充電率と予め設定されている上限充電率とを比較する比較手段とを備え、充電率検出手段で検出した充電率が上限充電率に達した場合、太陽光発電機及び/又は風力発電機の発電を停止するように構成されていることを特徴とする。
【0021】
第9発明に係る電源システムは、太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を受電する受電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記受電部とに接続された液循環型2次電池と、該液循環型2次電池を充放電させる制御装置とを備え、液循環型2次電池が放電した電力及び受電部で受電した電力の少なくとも一つを出力する電源システムにおいて、前記液循環型2次電池は、前記受電部で受電した電力を充電する第1セルと、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力を充電する第2セルと、第1セル及び第2セルに接続された液タンクと、第1セル及び液タンク間で液循環を行う第1ポンプと、第2セル及び液タンク間で液循環を行う第2ポンプとを備え、前記制御装置は、第2セルの充電率を検出する充電率検出手段と、充電率検出手段が検出した充電率と予め設定されている上限充電率とを比較する比較手段と、第1及び第2ポンプを駆動制御するポンプ制御手段とを備え、充電率検出手段で検出した充電率が上限充電率に達した場合、第2ポンプを駆動するように構成されていることを特徴とする。
【0022】
第10発明に係る2次電池制御方法は、太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を送電する送電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記送電部とに接続された2次電池と、該2次電池を充放電させる制御装置とを備え、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力、及び、2次電池が放電した電力の少なくとも一つを送電部から送電する電源システムの2次電池制御方法において、前記送電部から送電すべき目標送電電力値を前記制御装置に取得させるステップと、取得した目標送電電力値と前記送電部から送電している電力値とを前記制御装置で比較するステップと、目標送電電力値の方が大きい場合は前記2次電池を放電させるステップとを有することを特徴とする。
【0023】
第11発明に係る2次電池制御方法は、第10発明において、前記取得した目標送電電力値の方が小さい場合は前記2次電池を充電するステップを有することを特徴とする。
【0024】
第12発明に係る電源システムは、太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を送電する送電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記送電部とに接続された2次電池と、該2次電池を充放電させる制御装置とを備え、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力、及び、2次電池が放電した電力の少なくとも一つを送電部から送電する電源システムにおいて、前記制御装置は、前記送電部から送電すべき目標送電電力値を受付ける受付手段と、受付手段が受付けた目標送電電力値と前記送電部から送電している電力値とを比較する比較手段とを備え、目標送電電力値の方が大きい場合は前記2次電池を放電させるように構成されていることを特徴とする。
【0025】
第13発明に係る電源システムは、第12発明において、前記制御装置は、目標送電電力値の方が小さい場合は前記2次電池を充電するように構成されていることを特徴とする。
【0026】
第14発明に係る電源システムは、第12発明において、前記制御部は、前記受付手段が受付けた目標送電電力値と前記送電部から出力している電力値との差を算出する算出手段を備え、算出した差に応じた電力を前記2次電池から放電させるように構成されていることを特徴とする。
【0027】
第15発明に係る電源システムは、第13発明において、前記制御部は、前記受付手段が受付けた目標送電電力値と前記送電部から出力している電力値との差を算出する算出手段を備え、算出した差に応じた電力を前記2次電池に充電するように構成されていることを特徴とする。
【0028】
第16発明に係る通信装置は、第12乃至15発明の何れかに記載の電源システムの送電先へ、前記目標送電電力値を送信する送信手段を備えることを特徴とする。
【0029】
第1,第2又は第3発明においては、制御装置は、取得手段で2次電池の目標充電率を取得し、例えば使用料金が低い第1の時間帯に2次電池を前記目標充電率に充電し、充電した2次電池を例えば使用料金が高い第2の時間帯に放電させる。目標充電率は、使用料金が高い第2の時間帯の太陽光発電及び/又は風力発電の発電量が多いと予想される場合は低く、発電量が少ないと予想される場合は高く設定される。使用料金が低い第1の時間帯に2次電池を常にフル充電する場合、使用料金が高い第2の時間帯の発電量が多いときは、2次電池を使用する必要性が低いため充電が無駄になったり、2次電池に充電が行えないために発電の余剰分が無駄になる可能性がある。しかし、目標充電率に従って低い充電率に充電しておけば、充電が無駄になることはなく、さらに、発電の余剰分を2次電池に充電して自然エネルギを有効に活用することが可能になる。
【0030】
第4発明においては、制御装置が有する記憶部には、予想発電量に関する発電予想値と予想電力需要に関する負荷予想値とに対応する目標充電率が記憶されている。制御装置は、例えば使用料金が高い第2の時間帯の発電予想値を第1受付手段で受付け、さらに負荷予想値を第2受付手段で受付け、受付けた発電予想値及び負荷予想値に対応する目標充電率を記憶部から取得する。目標充電率は、例えば発電予想値が高い場合は低く、発電予想値が低い場合は高く、また、負荷予想値が高い場合は高く、負荷予想値が低い場合は低く設定される。例えば使用料金が低い第1の時間帯に2次電池を常にフル充電する場合、使用料金が高い第2の時間帯の発電量が多いとき又は需要電力が少ないときは、2次電池を使用する必要性が低いために充電が無駄になったり、2次電池に充電が行えないために発電の余剰分が無駄になる可能性がある。しかし、目標充電率に従って低い充電率に充電しておけば、充電が無駄になることはなく、さらに、発電の余剰分を充電して自然エネルギを有効に活用することが可能になる。
【0031】
第5発明においては、制御装置は、受電部で受電した受電電力が予め設定されている上限電力に達していると上限判定手段が判定した場合、2次電池を放電させる。上限電力は、例えば電力会社と契約した契約電力よりも2次電池の出力可能電力分だけ低い値に設定することが可能である。受電電力が上限電力に達した場合に2次電池を放電させることにより、受電電力は低下し、受電電力が契約電力を超えることを防止することが可能になる。
【0032】
第6発明においては、制御装置は、2次電池が放電している場合に、受電部で受電した受電電力が予め設定されている下限電力に達している(低下している)と下限判定手段が判定したとき、2次電池の放電を停止する。下限電力は、例えばゼロに近い値に設定することが可能である。受電電力が下限電力に達した(低下した)場合に2次電池の放電を停止することにより、受電電力は増加し、電力会社の配電設備への逆潮流を防止することが可能である。なお、逆潮流が許可されている場合は、2次電池の放電を必ずしも停止する必要は無い。
【0033】
第7又は第8発明においては、制御装置は、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電している場合に、受電部で受電した受電電力が予め設定されている下限電力に達している(低下している)と下限判定手段が判定したとき、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力を2次電池に充電する。下限電力は、例えばゼロに近い値に設定することが可能である。受電電力が下限電力に達した(低下した)場合に、太陽光発電機及び/又は風力発電機の発電電力を2次電池に充電することにより、受電電力は増加し、電力会社の配電設備への逆潮流を防止することが可能であると共に、太陽光発電機及び/又は風力発電機の発電電力を充電して有効に使用することが可能である。また、充電率検出手段で検出した2次電池の充電率と予め設定されている上限充電率とを比較手段で比較し、検出した充電率が上限充電率に達した場合は、太陽光発電機及び/又は風力発電機の発電を停止して、逆潮流を防止することが可能である。なお、逆潮流が許可されている場合は、2次電池の充電、又は、太陽光発電機及び/又は風力発電機の発電停止を必ずしも行う必要は無い。
【0034】
第9発明においては、液循環型2次電池は、受電部で受電した電力を充電する第1セルと、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力を充電する第2セルと、第1セル及び第2セルに接続された共用の液タンクとを備え、第1ポンプで第1セル及び液タンク間の液循環を行い、第2ポンプで第2セル及び液タンク間の液循環を行う。充電率検出手段が検出した第2セルの充電率と予め設定された上限充電率とを比較手段で比較し、第2セルの充電率が上限充電率に達した場合、制御装置は、第2ポンプを駆動する。第2ポンプを駆動した場合、高充電率の電解液が第2セルから液タンクに送られ、液タンクの充電率が上昇すると共に、第2セルの充電率は低下して充電可能な状態になる。
【0035】
第10、第11、第12又は第13発明においては、制御装置は、送電部から送電すべき目標送電電力値を受付手段で受付け、受付けた目標送電電力値と送電部から出力している電力値とを比較手段で比較し、目標送電電力値の方が大きい場合は2次電池を放電させる。また、目標送電電力値の方が小さい場合は2次電池を充電する。所定時間間隔で、太陽光発電及び/又は風力発電の発電電力と目標送電電力とを比較し、前記発電電力の方が高い場合は、2次電池に余剰電力を充電し、また、前記発電電力の方が低い場合は、2次電池を放電することにより、送電部から送電される電力は、目標送電電力に近い値に保たれる。
【0036】
第14又は第15発明においては、制御装置は、受付けた目標送電電力値と送電部から出力している電力値との差を算出手段で算出し、算出した差に応じた電力を2次電池から放電させる。また、前記算出した差に応じた電力を2次電池に充電する。前記算出した差に応じた電力を充放電させることにより、送電部から送電される電力は、目標送電電力に近い値に保たれる。
【0037】
第16発明においては、上述した電源システムに目標送電電力値を送信すると共に、送信手段から前記電源システムの送電先に前記目標送電電力値を送信する。電源システムは、上述したように、目標送電電力に近い電力を前記送電先へ送電する。また、前記送電先は、前記電源システムから送電される電力値(目標送電電力値)が予め連絡されており、前記予め連絡された電力値を考慮して、発電制御を行なうことが可能になる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
(第1の実施の形態)
図1に本発明に係る電源システム2の例を示す。電源システム2は、電力系統と接続される受電部4と、太陽光発電機20と、2次電池であるレドックスフロー電池(以下、RF電池)10を備え、受電部4で受電した受電電力,太陽光発電機20が発電した電力,及びRF電池10が放電した電力の少なくとも1つを負荷30に出力(供給)する。太陽光発電機20は、インバータ22を挟んで母線Lに接続され、RF電池10は、交流及び直流を相互に変換する交直変換器26を挟んで母線Lに接続されている。また、母線Lには、受電部4及び負荷30が接続されている。なお、2次電池として、RF電池以外に、例えばニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、ナトリウム硫黄電池、鉛電池(鉛蓄電池)又は亜鉛臭素電池などを用いることも可能である。
【0039】
RF電池10は、電極が配置されたセル12、パイプなどでセル12に接続された電解液タンク16、及びセル12と電解液タンク16との間で電解液を循環させるポンプ14などを備える。図2にRF電池10の例を示す。セル12の電極間には隔膜が設けられており、正極側ポンプ14aにより、セル12の正極(+)側と正極側電解液タンク16aとの間で電解液が循環され、また、負極側ポンプ14bにより、セル12の負極(−)側と負極側電解液タンク16bとの間で電解液が循環される。
【0040】
ポンプ14(正極側ポンプ14a及び負極側ポンプ14b)は制御盤24に接続され、制御盤24によって駆動制御される。また、交直変換器26は制御盤24に接続され、制御盤24によって、母線Lの交流電力からRF電池10の直流電力への変換制御、及び、RF電池10の直流電力から母線Lの交流電力への変換制御が行われる。同様に、インバータ22は制御盤24に接続され、制御盤24によって、太陽光発電機20の直流電力から母線Lの交流電力への変換制御が行われる。
【0041】
制御盤24で交直変換器26及びポンプ14を制御し、RF電池10の充電と、放電と、充放電を行わない待機状態とを切換えることが可能である。同様に、制御盤24でインバータ22を制御し、太陽光発電機20の発電と、発電を行わない停止状態とを切換えることが可能である。
【0042】
また、制御盤24は、例えばコンピュータなどの外部装置(図示せず)から発電予想値GPn及び負荷予想値LPnを受付ける手段(第1受付手段、第2受付手段(受付部))として動作する。制御盤24は、発電予想値GPn及び負荷予想値LPnと目標充電率CEnとの対応関係が記憶された記憶部を備え、外部装置から受付けた発電予想値GPn及び負荷予想値LPnに対応する目標充電率CEnを取得する手段(取得手段(取得部))として動作する。例えば、電力会社から受電する電力の夜間(第1の時間帯:22時〜8時)の電力使用料金が、昼間(第2の時間帯:8時〜22時)の電力使用料金よりも低く設定されている場合、制御盤24の制御により、夜間にRF電池10を目標充電率CEnに充電する。
【0043】
夜間と昼間の区別は、例えば制御盤24に計時手段(図示せず)を設け、制御盤24内部で8時と22時とを検出することが可能である。また、GPn及びLPnと同様にして、外部装置から制御盤24に8時及び22時の時刻信号を与えることも可能である。
【0044】
RF電池10の充電率は、RF電池10の出力電圧に基づいて求めることが可能である。RF電池10には電圧計(充電率検出手段)28が接続され、電圧計28の計測値(充電率Cx)が制御盤24に与えられる。制御盤24には、RF電池10の過放電又は過充電を防止するための下限充電率CL及び上限充電率CHが設定されており、制御盤24は、計測された充電率Cxと下限充電率CL及び上限充電率CHとを比較する手段(比較手段(比較部))として動作し、下限充電率CLから上限充電率CHの間でRF電池10の充放電を行う。ただし、夜間に充電を行う場合、制御盤24は、計測された充電率Cxが目標充電率CEnに達した場合、RF電池10の充電を停止する。
【0045】
目標充電率CEnの例を図3に示す。太陽光発電機20の昼間の予想発電量に関する発電予想値GPnは、例えば昼間(8時〜22時)の全時間が晴れの場合を「100」、昼間の半分の時間が晴れの場合を「50」のように、昼間の太陽光を受光できる時間に応じて指定することが可能である。発電予想値GPnは、天気予報などの気象情報から決定することが可能である。
【0046】
負荷30の昼間の予想需要電力に関する負荷予想値LPnは、例えば全負荷の消費電力を「100」、作動させる負荷の消費電力が全負荷の消費電力の半分の場合を「50」のように、作動させる負荷の消費電力に応じて指定することが可能である。負荷予想値LPnは、平日又は土日などのカレンダ情報から決定したり、過去の使用状況から決定したり、各負荷を稼動させるスケジュール情報から決定することが可能である。目標充電率CEnは、負荷予想値LPnが大きいほど高い値に設定されている。また、目標充電率CEnは、発電予想値GPnが大きいほど低い値に設定されている。
【0047】
また、例えば電力系統から受電できる電力に上限(契約電力)が定められている場合、制御盤24には、前記上限より例えばRF電池10の出力可能電力分だけ低い上限電力DHが設定されている。制御盤24は、受電部4から受電した電力を計測する電力計32の計測値(受電電力)Dxが入力されており、受電電力Dxが上限電力DHに達しているか否かを判定する手段(上限判定手段(判定部))として動作する。受電電力Dxが上限電力DHに達した場合、制御盤24は、RF電池10を放電させる。
【0048】
また、例えば電力系統への電力の逆潮流が禁止されている場合、制御盤24には、ゼロ付近の下限電力DLが設定されている。制御盤24は、受電電力Dxが下限電力DLに達している(低下している)か否かを判定する手段(下限判定手段(判定部))として動作する。受電電力Dxが下限電力DLに達した(低下した)場合、制御盤24は、太陽光発電機20が発電した電力をRF電池10に充電する。ただし、RF電池10の充電率Cxが上限充電率CHに達している場合、制御盤24は、太陽光発電機20の発電を停止状態にする。
【0049】
上述した上限電力DH、下限電力DL、上限充電率CH及び下限充電率CLは、例えば、図3に示す対応関係が記憶されている記憶部に記憶したり、制御盤24に設けられた回転式のボリューム(可変抵抗)で設定することが可能である。また、負荷予想値LPn及び発電予想値GPnを、外部装置から受付けずに、例えば制御盤24に設けられた回転式のボリューム(受付手段)で受付けることも可能である。
【0050】
次に、本発明に係る電源システム2を用いた負荷30への電力供給について説明する。
図4にRF電池10及び太陽光発電機20の制御手順の例を示す。制御盤24は、GPn及びLPnを受付けた場合、受付けたGPn及びLPnに応じた目標充電率CEnを記憶部から取得する。制御盤24は、電力計32で計測された受電電力Dxと、上限電力DH及び下限電力DLとの比較を行い、また、電圧計28で計測された充電率Cxと、上限充電率CH及び下限充電率CLとの比較を行う。
【0051】
受電電力Dxが上限電力DHに達している場合(S14:YES)、制御盤24は、ポンプ14及び交直変換器26を制御してRF電池10を放電させる(S16)。RF電池10を放電させることにより、受電電力DxはRF電池10の出力電力分だけ低下する。
【0052】
また、受電電力Dxが下限電力DLから上限電力DHの間にあり(S14:NO、S18:YES)、時刻が夜間(22時〜8時)の場合(S20:YES)、制御盤24は、充電率Cxが目標充電率CEnに達していなければ(S24:YES)、ポンプ14及び交直変換器26を制御して、RF電池10を充電する(S26)。充電率Cxが目標充電率CEnに達している場合(S24:NO)、制御盤24は、RF電池10を待機状態にする(S28)。
【0053】
受電電力Dxが下限電力DLから上限電力DHの間にあり(S18:YES)、時刻が昼間(8時〜22時)の場合(S20:NO)、充電率Cxが下限充電率CLより大きければ(S30:YES)、制御盤24はポンプ14及び直交変換器26を制御してRF電池10を放電させる(S32)。充電率Cxが下限充電率CLに達した(低下した)場合(S30:NO)、制御盤24は、放電を中止してRF電池10を待機状態にする(S34)。
【0054】
また、受電電力Dxが下限電力DLに達している(低下している)場合(S18:NO)、制御盤24は、充電率Cxが上限充電率CHより小さければ(S36:YES)、太陽光発電機20の発電による余剰電力をRF電池10に充電し(S38)、充電率Cxが上限充電率CHに達していれば(S36:NO)、太陽光発電機20を停止状態にすると共にRF電池10を待機状態にする(S40)。上述した処理を、例えば1時間ごとに繰返す。
【0055】
(第2の実施の形態)
図5に本発明に係る電源システム6の例を示す。電源システム6は、電力系統と接続される受電部4と、太陽光発電機20と、液循環型2次電池であるRF電池(レドックスフロー電池)40とを備え、受電部4で受電した電力及びRF電池10が放電した電力の少なくとも1つを負荷30に出力(供給)する。RF電池40は、交流及び直流を相互に変換する交直変換器26を挟んで母線Lに接続されている。また、RF電池40には、DC−DCコンバータ38を挟んで太陽光発電機20が接続されている。母線Lには、受電部4及び負荷30が接続されている。
【0056】
RF電池40は、交直変換器26と接続された第1セル12、DC−DCコンバータ38と接続された第2セル42、パイプなどで第1セル12及び第2セル42と接続された電解液タンク(液タンク)46、第1セル12と電解液タンク46との間で電解液を循環させる第1ポンプ44、及び第2セル42と電解液タンク46との間で電解液を循環させる第2ポンプ48などを備える。
【0057】
図6にRF電池40の例を示す。第1セル12の電極間には隔膜が設けられており、正極側第1ポンプ44aにより、第1セル12の正極(+)側と正極側電解液タンク46aとの間で電解液が循環され、また、負極側第1ポンプ44bにより、第1セル12の負極(−)側と負極側電解液タンク46bとの間で電解液が循環される。同様に、第2セル42の電極間には隔膜が設けられており、正極側第2ポンプ48aにより、第2セル42の正極(+)側と正極側電解液タンク46aとの間で電解液が循環され、また、負極側第2ポンプ48bにより、第2セル42の負極(−)側と負極側電解液タンク46bとの間で電解液が循環される。
【0058】
第1ポンプ44(正極側第1ポンプ44a及び負極側第1ポンプ44b)及び第2ポンプ48(正極側第2ポンプ48a及び負極側第2ポンプ48b)は制御盤36に接続され、制御盤(ポンプ制御手段)36で駆動制御される。また、交直変換器26は制御盤36に接続され、制御盤36により、母線Lの交流電力からRF電池40の第1セル12の直流電力への変換制御、及び、RF電池40の第1セル12の直流電力から母線Lの交流電力への変換制御が行われる。制御盤36で交直変換器26及び第1ポンプ44を制御し、RF電池40の第1セル12の充電と、放電と、充放電を行わない待機状態とを切換えることが可能である。同様に、DC−DCコンバータ38は制御盤36に接続され、制御盤36により、太陽光発電機20の直流電力からRF電池40の第2セル42の直流電力への変換制御が行われる。制御盤36でDC−DCコンバータ38及び第2ポンプ48を制御して、RF電池40の第2セル42の充電と、充電を行わない待機状態とを切換えることが可能である。
【0059】
また、制御盤36は、第1の実施の形態と同様に、発電予想値GPn及び負荷予想値LPnを受付け、図3に示す対応関係から目標充電率CEnを取得する。また、制御盤(上限判定手段、下限判定手段)36は、第1の実施の形態と同様に、電力計32で計測された受電電力Dxが上限電力DHに達した場合は、RF電池40の第1セル12を放電させ、受電電力Dxが下限電力DLに達した場合は、RF電池40の第1セル12の放電を停止する。
【0060】
RF電池40の第1セル12には電圧計(充電率検出手段)28が接続され、計測値(第1セル12の充電率Cx)が制御盤36に与えられる。また、RF電池40の第2セル42には電圧計(充電率検出手段)34が接続され、計測値(第2セル42の充電率Cx’)が制御盤36に与えられる。制御盤(比較手段)36には、RF電池40の第1セル12,第2セル42の過放電及び過充電を防止するために夫々下限充電率CL及び上限充電率CH,下限充電率CL’及び上限充電率CH’が設定されており、制御盤36は、下限充電率CLから上限充電率CH,下限充電率CL’から上限充電率CH’の間で夫々第1セル12,第2セル42の充放電を行う。また、制御盤36は、夜間に、RF電池40(第1セル12)を目標充電率CEnに充電する。
【0061】
次に、本発明に係る電源システム6を用いた負荷30への電力供給について説明する。
図7にRF電池40及び太陽光発電機20の制御手順の例を示す。制御盤36は、GPn及びLPnを受付けた場合、受付けたGPn及びLPnに応じた目標充電率CEnを記憶部から取得する。制御盤36は、電力計32で計測された受電電力Dxと、上限電力DH及び下限電力DLとの比較を行う。また、制御盤36は、電圧計28,34で計測された第1セル12,第2セル42の充電率Cx,Cx’と、上限充電率CH及び下限充電率CL,上限充電率CH’及び下限充電率CL’との比較を夫々行う。
【0062】
RF電池40の第2セル42の充電率Cx’が上限充電率CH’に達している場合(S10:YES)、制御盤36は第2ポンプ48を駆動する(S12)。第2ポンプ48を駆動したことにより、第2セル42内の高充電率の電解液は電解液タンク46に送られ、電解液タンク46内の充電率が上昇するとともに、第2セル42内の充電率は低下する。第2セル42の充電率Cx’が上限充電率CH’よりも小さい場合(S10:NO)又は第2ポンプ48を駆動した場合(S12)、以後、図4に示した第1の実施の形態と同様の処理を行う。
【0063】
(第3の実施の形態)
上述した実施の形態においては、電力系統への逆潮流が禁止されている場合を例にして説明したが、逆潮流が許可される場合もある。逆潮流が許可されている場合は、制御盤24又は36の下限電力DLの設定を省くことが可能である。第2の実施の形態で説明した電源システム6において、逆潮流が許可されている場合のRF電池40及び太陽光発電機20の制御手順の例を図8に示す。図8に示すように、第2の実施の形態の制御手順(図7)から、下限電力DLに関する処理(S18,S36,S38,S40)を省いた処理が実行される。第1の実施の形態で説明した電源システム2において、逆潮流が許可されている場合のRF電池10及び太陽光発電機20の制御手順も、同様にして(図8のS10,S12を省いて)行うことが可能である。例えば、太陽光発電の余剰電力を受電部4から逆潮流した場合、逆潮流した電力を電力会社が買取ることも可能である。
【0064】
また、上述した各実施の形態においては、太陽光発電機20を例にして説明したが、太陽光発電機20に代えて風力発電機を用いることも可能である。風力発電機を用いる場合の発電予想値GPnは、例えば風力発電機を使用可能な最大風力を「100」、昼間(8時〜22時)の風力が前記最大風力の半分の場合を「50」のように、昼間の風力に応じて指定することが可能である。発電予想値GPnは、天気予報などの気象情報から決定することが可能である。
【0065】
また、太陽光発電機及び風力発電機の両方を用いることも可能である。両方用いる場合の発電予想値GPnは、例えば、太陽光発電機の発電予想値GPn1と風力発電機の発電予想値GPn2との平均値を用いること等が可能である。
【0066】
上述した各実施の形態では、発電予想値GPn及び負荷予想値LPnを制御盤24又は36で受付けたが、発電予想値GPn及び負荷予想値LPnの一方のみを受付けることも可能である。この場合、発電予想値GPn又は負荷予想値LPnと目標充電率CEnとの対応を制御盤24又は36の記憶部に記憶し、発電予想値GPn又は負荷予想値LPnに応じた目標充電率CEnを取得する。
【0067】
また、上述した実施の形態では、発電予想値GPn及び負荷予想値LPnを制御盤24又は36で受付けたが、例えばコンピュータなどの外部装置でGPn及びLPnに基づく目標充電率CEnを決定し、目標充電率CEnを制御盤24又は36に与えることも可能である。また、制御盤24又は36に通信装置を接続し、通信回線経由で発電予想値GPn及び負荷予想値LPnなどを管理システムから受付けたり、受電電力Dx及び充電率Cxを制御盤から管理システムに送信することも可能である。
【0068】
(第4の実施の形態)
図9に、本発明に係る電源システム50の例を示す。電源システム50の基本的な構成は第1の実施の形態(図1)と同様である。ただし、本説明の電源システム50は、図1の受電部4に代えて電力系統と接続された送電部56を備え、また図1の太陽光発電機20に代えて風力発電機54を備えており、風力発電機54が発電した電力及びRF電池10が放電した電力の少なくとも1つを送電部56から電力系統へ送電する。
【0069】
本説明において、電力計32は、送電部56から送電している送電電力Sxを計測する。また、本発明において、制御盤52は、例えばコンピュータなどの外部装置から目標送電電力Stを受付ける手段(受付手段(受付部))、受付けた目標送電電力Stと電力計32が計測した送電電力Sxとを比較する手段(比較手段(比較部))として動作し、目標送電電力Stの方が大きい場合は、交直変換器26及びポンプ14を制御してRF電池10を放電させ、目標送電電力Stの方が小さい場合は、交直変換器26及びポンプ14を制御してRF電池10を充電する。また、上述した実施の形態と同様に、制御盤52は、RF電池10の充電率Cxが上限充電率CH及び下限充電率CL間に収まるように監視する。
【0070】
目標送電電力(指示値)Stを電源システム50に送信するコンピュータ(通信装置)60の構成例を図10に示す。コンピュータ60は、CPU61と、RAM62と、ハードディスク63と、キーボードなどの操作部64と、電源システム50に接続される通信部65と、フレキシブルディスクドライブ又はCD−ROMドライブなどの外部記憶装置66とを備える。また、通信部(送信手段)65は、電源システム50の送電先である電力系統を管理する電気事業者58の通信設備(図示せず)に接続されている。
【0071】
CPU61は、目標送電電力Stを決定し、決定した目標送電電力Stを通信部65から電源システム50及び電気事業者58に送信する。目標送電電力Stは、例えば気象予報(風速予報、風向予報)に基づいて決定することが可能である。ただし、気象予報は広い地域範囲を対象としているため、風力発電機54の設置場所との間には幾らかのズレが生じる可能性がある。本説明においては、過去の所定時刻(例えば1時間間隔の各時刻)の予報風速Fv及び予報風向Fdに関する予報情報と、風力発電機54の設置場所における前記所定時刻での実際の計測風速Mv及び計測風向Mdに関する計測情報とがハードディスク63に記憶されている。
【0072】
計測風速Mv及び計測風向Mdは、風力発電機54又は風力発電機54の設置場所に設けられた風力計又は風速計などで計測することが可能である。予報風速Fv及び予報風向Fdと、計測風速Mv及び計測風向Mdは、例えば電話回線を介して通信部65から受付けたり、フレキシブルディスク又はCD−ROM(CD−R、CD−RW)に記憶されたデータを外部記憶装置66から受付けたり、操作部(キーボード)64から受付けることが可能である。
【0073】
予報情報及び計測情報に基づいて、所定時刻の計測風速Mv及び計測風向Mdの夫々と、前記所定時刻の予報風速Fv及び予報風向Fdとの相関関係(相関関数)を求めることが可能である。例えば、以下のような関係(関数)f、gが求まる。
Mv=f(Fv,Fd)
Md=g(Fv,Fd)
上式より、所定時刻の予報風速Fv及び予報風向Fdから、前記所定時刻の風力発電機54の設置場所の予想風速Pv=f(Fv,Fd)及び予想風向Pd=g(Fv,Fd)をCPU61で算出することが可能になる。
【0074】
風力発電機54の発電電力は、設置場所の風速及び風向に応じて決まるため、風力発電機54の設置場所の予想風速Pv及び予想風向Pdが求まれば、風力発電機54の予想発電電力PW=h(Pv、Pd)をCPU61で算出することが可能である。上述した関数f、g、hは、相関情報としてハードディスク63に記憶されている。相関関数は、例えば、蓄積された予報情報及び計測情報に基づいて、CPU61で求めることが可能である。
【0075】
操作部64又は通信部65から所定時刻の予報風速Fv及び予報風向Fdを受付けた場合、CPU61により、ハードディスク63に記憶されている相関情報に基づいて、風力発電機54の予想発電電力PW=h(f(Fv,Fd),g(Fv,Fd))を求めることが可能である。CPU61は、求めた予想発電電力PWに基づいて、目標送電電力Stを求め、通信部65から電源システム50及び電気事業者58へ送信する。目標送電電力Stは、例えば予想発電電力PWよりも若干小さめに設定すること等が可能である。
【0076】
目標送電電力Stを受付けた電源システムのRF電池10の制御手順の例を図11に示す。制御盤52は、コンピュータ60から受付けた目標送電電力Stと電力計32から受付けた送電電力Sxとを比較し、両者がほぼ同じ場合(S50:YES)は、交直変換器26及びポンプ14を制御して、RF電池10を待機状態にする(S52)。
【0077】
また、制御盤52は、目標送電電力Stの方が送電電力Sxよりも大きい場合(S50:NO、S54:YES)、交直変換器26及びポンプ14を制御してRF電池10を放電させる(S56)。目標送電電力Stの方が小さい場合(S50:NO、S54:NO)、制御盤52は、交直変換器26及びポンプ14を制御してRF電池10を充電する(S58)。前記手順を所定時間間隔(例えば6分間隔)で行なうことにより、送電電力Sxは、目標送電電力Stに近い値に保たれる。
【0078】
また、送電電力Sxと目標送電電力Stとの差分ΔSを制御盤(算出手段)52で算出し、算出した差分ΔSに応じた電力をRF電池10から放電又は充電するように、制御盤52で交直変換器26及びポンプ14を制御することも可能である。この場合、図11のS56では差分ΔS(=St−Sx)に相当する電力が放電され、S58では差分ΔS(=Sx−St)に相当する電力が充電される。また、交直変換器26の出力電力を計測し、制御盤52により、計測した出力電力と目標送電電力Stとを比較し、比較結果に応じて交直変換器26を制御してRF電池10の充放電を切換えることも可能である。
【0079】
上述した第4の実施の形態では、風力発電機54を例にして説明したが、太陽光発電機を併用したり、風力発電機54に代えて太陽光発電機を用いることも可能である。ただし、太陽光発電機を用いる場合、発電できるのは昼間に限られる。
【0080】
【発明の効果】
第1,第2,第3又は第4発明によれば、予想需要電力と例えば使用料金が高い第2の時間帯の太陽光発電及び/又は風力発電の予想発電量とに応じた目標充電率を取得することにより、例えば使用料金が低い第1の時間帯に、2次電池を最適な充電率に充電することが可能になる。例えば、第2の時間帯の予想天気が快晴で太陽光発電機の発電量が多いと予想される場合は、第1の時間帯において2次電池を低い充電率に充電し、第2の時間帯においては太陽光発電を中心にした電力供給を行い、余剰電力がある場合は2次電池に充電することが可能になる。無駄な充電を防止し、しかも、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力を使用又は充電して、有効に活用することが可能になる。太陽光発電機及び/又は風力発電機の発電を有効に活用して、電力料金(使用料金)を削減することが可能になる。
【0081】
第5発明によれば、受電部で受電した受電電力が予め設定されている上限電力に達していると上限判定手段が判定した場合、2次電池を放電させて、受電電力を低下させることが可能である。例えば電力会社と契約した契約電力に基づいて上限電力を設定し、受電電力が上限電力に達した場合に2次電池を放電させることにより、受電電力を契約電力より低く抑え、電力料金(基本料金)を削減することが可能になる。
【0082】
第6、第7又は第8発明によれば、受電部で受電した受電電力が予め設定されている下限電力に達している(低下している)と下限判定手段が判定した場合、制御装置により、2次電池が放電中のときは放電を停止し、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電中のときは余剰電力を2次電池に充電し、2次電池の充電率が上限充電率に達したときは太陽光発電機及び/又は風力発電機の発電を中止することにより、逆潮流を防止することが可能である。
【0083】
第9発明によれば、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力によって第2セルが上限充電率まで充電された場合、第2ポンプを作動させて液タンクと第2セルとの間で液循環を行うことにより、液タンクの充電率を上昇させると共に第2セルの充電率を低下させて充電可能な状態にすることが可能になる。太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力を第2セルに充電すると共に、第2セルと液タンクを共用する第1セルから放電することが可能である。
【0084】
第10、第11、第12又は第13発明によれば、所定時間間隔で、太陽光発電及び/又は風力発電の発電電力と目標送電電力とを比較し、目標送電電力の方が低い場合は、2次電池に余剰電力を充電し、また、目標送電電力の方が高い場合は、2次電池を放電して不足分を補うことにより、送電部から送電される電力を、目標送電電力に近い値に保つことが可能である。
【0085】
第14又は第15発明によれば、目標送電電力と送電部から出力している電力との差に応じた電力を2次電池から放電し、また、前記算出した差に応じた電力を2次電池に充電することにより、送電部から送電される電力を、目標送電電力に近い値に保つことが可能である。
【0086】
第16発明によれば、電源システムが電力を送電する送電先に目標送電電力を予め連絡すると共に、電源システムに目標送電電力を送信して、目標送電電力に近い電力を前記送電先へ送電させることが可能である。前記送電先は、前記予め連絡された電力(目標送電電力)を考慮して、発電制御を行なうことが可能になる。風力発電又は太陽光発電の出力が、予め連絡された出力に保たれるため、従来必要であった出力変動の調整用コスト(アンシラリーコスト)を削減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電源システムの例を示すブロック図である。
【図2】RF電池の例を示すブロック図である。
【図3】目標充電率CEnの例を示す図である。
【図4】RF電池及び太陽光発電機の制御手順の例を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る電源システムの例を示すブロック図である。
【図6】RF電池の例を示すブロック図である。
【図7】RF電池及び太陽光発電機の制御手順の例を示すフローチャートである。
【図8】逆潮流が許可されている場合のRF電池及び太陽光発電機の制御手順の例を示すフローチャートである。
【図9】本発明に係る電源システムの例を示すブロック図である。
【図10】目標送電電力(指示値)を電源システムに送信するコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【図11】RF電池の制御手順の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2、6、50 電源システム
4 受電部
10 RF(レドックスフロー)電池(2次電池)
12 セル(第1セル)
14 ポンプ
16、46 電解液タンク(液タンク)
20 太陽光発電機
24、36、52 制御盤(取得手段、第1受付手段、第2受付手段、上限判定手段、下限判定手段、比較手段、ポンプ制御手段、受付手段、算出手段)
28、34 電圧計(充電率検出手段)
40 RF(レドックスフロー)電池(液循環型2次電池)
42 第2セル
44 第1ポンプ
48 第2ポンプ
54 風力発電機
56 送電部
60 コンピュータ(通信装置)
61 CPU
65 通信部(送信手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を受電又は送電する受電部又は送電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記受電部又は送電部とに接続された2次電池と、前記2次電池を充放電させる制御装置とを備えた電源システム及び該電源システムの2次電池制御方法、及び、目標送電電力値を送信する通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽光発電又は風力発電は、無尽蔵のクリーンな自然エネルギを使用できるという長所がある。しかし、太陽光又は風力を使用しているため、安定した発電が行えず、例えば電力需要がピークになる時間帯に曇りになってしまい太陽光発電が行えないなど、発電と電力需要とが合致しないことも多く、効率的に電力使用料金を削減するのは困難である。また、電力の基本料金は、使用可能な電力の上限値(契約電力)で決められているが、上述したように太陽光発電は不安定であるため、ピーク時にタイミング良く太陽光発電を行って契約電力を下げることは困難である。
【0003】
不安定な発電に対する対策として、太陽光発電と2次電池とを組合せる方法もある(例えば、特許文献1参照)。太陽光によって発電された電力を2次電池に充電しておくことにより、例えば電力需要がピークのときに2次電池を放電するなど、発電した電力を安定して供給するすることが可能になる。
【0004】
【特許文献1】
実開昭61−205237号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、2次電池は、太陽光又は風力によって発電された電力をロス無しに充放電できず、例えば発電した電力の80%しか使用することができない。この場合、発電された電力の20%が無駄になる。発電された電力をそのまま使用する場合に最もロスが少なくなるが、上述したように、電力需要に合わせて太陽光発電又は風力発電を行うのは困難である。
【0006】
また、電力料金が割引になる夜間に、電力会社から受電した受電電力を2次電池にフル充電しておき、昼間に放電することも考えられる。しかし、例えば昼間が快晴で太陽光発電機の発電量が多い場合、2次電池を使用する必要性が低くなり、充電が無駄になる可能性がある。また、電力会社に電力を送る逆潮流が禁止されている場合、2次電池がフル充電の状態で充電が行えないときは、太陽光発電を停止する必要が生じる。このように、太陽光発電又は風力発電で発電した電力を有効に活用するのは困難である。
【0007】
また、太陽光発電又は風力発電を電力系統側で使用することも考えられる。しかし、例えば風力発電の出力予想は困難であり、強風による予想外の発電が生じた場合、又は、無風のため発電が停止した場合に対応できるように、電力系統側は専用の火力発電機を用意するなど、出力調整用の余分な手間及びコスト(アンシラリーコスト)が生じるという問題がある。また、例えば風力発電量が予想より少なく、指定された電力を需要者に供給できなかった場合、違反金などを支払う義務が生じる可能性もある。
【0008】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、予想需要電力と例えば使用料金が高い第2の時間帯の太陽光発電及び/又は風力発電の予想発電量とに基づいて、例えば使用料金が低い第1の時間帯に、2次電池を最適な充電率に充電し、第2の時間帯に太陽光発電又は風力発電が発電した電力を有効に活用することが可能な2次電池制御方法及び電源システムを提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、受電電力が上限電力に達した場合、2次電池を放電させて、受電電力の上昇を前記上限電力付近に抑えることが可能な電源システムを提供することを他の目的とする。
【0010】
また、本発明は、受電電力が下限電力に達した場合、2次電池が放電中のときは放電を停止し、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電中のときは発電電力を2次電池に充電し、2次電池の充電率が上限充電率に達したときは太陽光発電機及び/又は風力発電機の発電を中止して、逆潮流を防止することが可能な電源システムを提供することを他の目的とする。
【0011】
また、本発明は、2次電池の充放電を制御して、送電部から送電される電力を、予め設定した目標送電電力に保つことが可能な2次電池制御方法及び電源システムを提供することを他の目的とする。
【0012】
また、本発明は、電源システム及び該電源システムの送信先に、目標送電電力の指示値を送信することが可能な通信装置を提供することを他の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る2次電池制御方法は、太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を受電する受電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記受電部とに接続された2次電池と、該2次電池を充放電させる制御装置とを備え、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力、2次電池が放電した電力、及び受電部で受電した電力の少なくとも一つを出力する電源システムの2次電池制御方法において、前記2次電池の目標充電率を前記制御装置に取得させるステップと、時刻を前記制御装置に取得させるステップと、予め設定されている第1の時間帯に、2次電池を前記目標充電率に充電するステップと、充電した2次電池を、予め設定されている第2の時間帯に放電させるステップとを有することを特徴とする。
【0014】
第2発明に係る電源システムは、太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を受電する受電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記受電部とに接続された2次電池と、該2次電池を充放電させる制御装置とを備え、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力、2次電池が放電した電力、及び受電部で受電した電力の少なくとも一つを出力する電源システムにおいて、前記制御装置は、時計手段と、2次電池の目標充電率を取得する取得手段とを備え、予め設定されている第1の時間帯に2次電池を前記目標充電率に充電し、充電した2次電池を予め設定されている第2の時間帯に放電させるように構成されていることを特徴とする。
【0015】
第3発明に係る電源システムは、第2発明において、前記受電部が受電する電力の使用料金は、使用時間帯に応じて異なっており、前記第1の時間帯は、前記第2の時間帯に比べて使用料金が低い時間帯であることを特徴とする。
【0016】
第4発明に係る電源システムは、第2又は第3発明において、前記制御装置は、前記第2の時間帯の太陽光発電機及び/又は風力発電機の予想発電量に関する発電予想値を受付ける第1受付手段と、前記第2の時間帯の予想需要電力に関する負荷予想値を受付ける第2受付手段と、発電予想値及び負荷予想値に対応する目標充電率を記憶する記憶部とを備え、第1受付手段で受付けた発電予想値及び第2受付手段で受付けた負荷予想値に対応する目標充電率を記憶部から取得するように構成されていることを特徴とする。
【0017】
第5発明に係る電源システムは、太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を受電する受電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記受電部とに接続された2次電池と、該2次電池を充放電させる制御装置とを備え、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力、2次電池が放電した電力、及び受電部で受電した電力の少なくとも一つを出力する電源システムにおいて、前記制御装置は、前記受電部で受電した電力が予め設定されている上限電力に達しているか否かを判定する上限判定手段を備え、上限判定手段が上限電力に達していると判定した場合、前記2次電池を放電させるように構成されていることを特徴とする。
【0018】
第6発明に係る電源システムは、第2乃至第5発明の何れかにおいて、前記制御装置は、前記受電部で受電した電力が予め設定されている下限電力に達しているか否かを判定する下限判定手段を備え、2次電池が放電している場合に、下限判定手段が下限電力に達していると判定したとき、2次電池の放電を停止するように構成されていることを特徴とする。
【0019】
第7発明に係る電源システムは、第2乃至第5発明の何れかにおいて、前記制御装置は、前記受電部で受電した電力が予め設定されている下限電力に達しているか否かを判定する下限判定手段を備え、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電している場合に、下限判定手段が下限電力に達していると判定したとき、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力を2次電池に充電するように構成されていることを特徴とする。
【0020】
第8発明に係る電源システムは、第7発明において、前記制御装置は、2次電池の充電率を検出する充電率検出手段と、充電率検出手段が検出した充電率と予め設定されている上限充電率とを比較する比較手段とを備え、充電率検出手段で検出した充電率が上限充電率に達した場合、太陽光発電機及び/又は風力発電機の発電を停止するように構成されていることを特徴とする。
【0021】
第9発明に係る電源システムは、太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を受電する受電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記受電部とに接続された液循環型2次電池と、該液循環型2次電池を充放電させる制御装置とを備え、液循環型2次電池が放電した電力及び受電部で受電した電力の少なくとも一つを出力する電源システムにおいて、前記液循環型2次電池は、前記受電部で受電した電力を充電する第1セルと、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力を充電する第2セルと、第1セル及び第2セルに接続された液タンクと、第1セル及び液タンク間で液循環を行う第1ポンプと、第2セル及び液タンク間で液循環を行う第2ポンプとを備え、前記制御装置は、第2セルの充電率を検出する充電率検出手段と、充電率検出手段が検出した充電率と予め設定されている上限充電率とを比較する比較手段と、第1及び第2ポンプを駆動制御するポンプ制御手段とを備え、充電率検出手段で検出した充電率が上限充電率に達した場合、第2ポンプを駆動するように構成されていることを特徴とする。
【0022】
第10発明に係る2次電池制御方法は、太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を送電する送電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記送電部とに接続された2次電池と、該2次電池を充放電させる制御装置とを備え、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力、及び、2次電池が放電した電力の少なくとも一つを送電部から送電する電源システムの2次電池制御方法において、前記送電部から送電すべき目標送電電力値を前記制御装置に取得させるステップと、取得した目標送電電力値と前記送電部から送電している電力値とを前記制御装置で比較するステップと、目標送電電力値の方が大きい場合は前記2次電池を放電させるステップとを有することを特徴とする。
【0023】
第11発明に係る2次電池制御方法は、第10発明において、前記取得した目標送電電力値の方が小さい場合は前記2次電池を充電するステップを有することを特徴とする。
【0024】
第12発明に係る電源システムは、太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を送電する送電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記送電部とに接続された2次電池と、該2次電池を充放電させる制御装置とを備え、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力、及び、2次電池が放電した電力の少なくとも一つを送電部から送電する電源システムにおいて、前記制御装置は、前記送電部から送電すべき目標送電電力値を受付ける受付手段と、受付手段が受付けた目標送電電力値と前記送電部から送電している電力値とを比較する比較手段とを備え、目標送電電力値の方が大きい場合は前記2次電池を放電させるように構成されていることを特徴とする。
【0025】
第13発明に係る電源システムは、第12発明において、前記制御装置は、目標送電電力値の方が小さい場合は前記2次電池を充電するように構成されていることを特徴とする。
【0026】
第14発明に係る電源システムは、第12発明において、前記制御部は、前記受付手段が受付けた目標送電電力値と前記送電部から出力している電力値との差を算出する算出手段を備え、算出した差に応じた電力を前記2次電池から放電させるように構成されていることを特徴とする。
【0027】
第15発明に係る電源システムは、第13発明において、前記制御部は、前記受付手段が受付けた目標送電電力値と前記送電部から出力している電力値との差を算出する算出手段を備え、算出した差に応じた電力を前記2次電池に充電するように構成されていることを特徴とする。
【0028】
第16発明に係る通信装置は、第12乃至15発明の何れかに記載の電源システムの送電先へ、前記目標送電電力値を送信する送信手段を備えることを特徴とする。
【0029】
第1,第2又は第3発明においては、制御装置は、取得手段で2次電池の目標充電率を取得し、例えば使用料金が低い第1の時間帯に2次電池を前記目標充電率に充電し、充電した2次電池を例えば使用料金が高い第2の時間帯に放電させる。目標充電率は、使用料金が高い第2の時間帯の太陽光発電及び/又は風力発電の発電量が多いと予想される場合は低く、発電量が少ないと予想される場合は高く設定される。使用料金が低い第1の時間帯に2次電池を常にフル充電する場合、使用料金が高い第2の時間帯の発電量が多いときは、2次電池を使用する必要性が低いため充電が無駄になったり、2次電池に充電が行えないために発電の余剰分が無駄になる可能性がある。しかし、目標充電率に従って低い充電率に充電しておけば、充電が無駄になることはなく、さらに、発電の余剰分を2次電池に充電して自然エネルギを有効に活用することが可能になる。
【0030】
第4発明においては、制御装置が有する記憶部には、予想発電量に関する発電予想値と予想電力需要に関する負荷予想値とに対応する目標充電率が記憶されている。制御装置は、例えば使用料金が高い第2の時間帯の発電予想値を第1受付手段で受付け、さらに負荷予想値を第2受付手段で受付け、受付けた発電予想値及び負荷予想値に対応する目標充電率を記憶部から取得する。目標充電率は、例えば発電予想値が高い場合は低く、発電予想値が低い場合は高く、また、負荷予想値が高い場合は高く、負荷予想値が低い場合は低く設定される。例えば使用料金が低い第1の時間帯に2次電池を常にフル充電する場合、使用料金が高い第2の時間帯の発電量が多いとき又は需要電力が少ないときは、2次電池を使用する必要性が低いために充電が無駄になったり、2次電池に充電が行えないために発電の余剰分が無駄になる可能性がある。しかし、目標充電率に従って低い充電率に充電しておけば、充電が無駄になることはなく、さらに、発電の余剰分を充電して自然エネルギを有効に活用することが可能になる。
【0031】
第5発明においては、制御装置は、受電部で受電した受電電力が予め設定されている上限電力に達していると上限判定手段が判定した場合、2次電池を放電させる。上限電力は、例えば電力会社と契約した契約電力よりも2次電池の出力可能電力分だけ低い値に設定することが可能である。受電電力が上限電力に達した場合に2次電池を放電させることにより、受電電力は低下し、受電電力が契約電力を超えることを防止することが可能になる。
【0032】
第6発明においては、制御装置は、2次電池が放電している場合に、受電部で受電した受電電力が予め設定されている下限電力に達している(低下している)と下限判定手段が判定したとき、2次電池の放電を停止する。下限電力は、例えばゼロに近い値に設定することが可能である。受電電力が下限電力に達した(低下した)場合に2次電池の放電を停止することにより、受電電力は増加し、電力会社の配電設備への逆潮流を防止することが可能である。なお、逆潮流が許可されている場合は、2次電池の放電を必ずしも停止する必要は無い。
【0033】
第7又は第8発明においては、制御装置は、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電している場合に、受電部で受電した受電電力が予め設定されている下限電力に達している(低下している)と下限判定手段が判定したとき、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力を2次電池に充電する。下限電力は、例えばゼロに近い値に設定することが可能である。受電電力が下限電力に達した(低下した)場合に、太陽光発電機及び/又は風力発電機の発電電力を2次電池に充電することにより、受電電力は増加し、電力会社の配電設備への逆潮流を防止することが可能であると共に、太陽光発電機及び/又は風力発電機の発電電力を充電して有効に使用することが可能である。また、充電率検出手段で検出した2次電池の充電率と予め設定されている上限充電率とを比較手段で比較し、検出した充電率が上限充電率に達した場合は、太陽光発電機及び/又は風力発電機の発電を停止して、逆潮流を防止することが可能である。なお、逆潮流が許可されている場合は、2次電池の充電、又は、太陽光発電機及び/又は風力発電機の発電停止を必ずしも行う必要は無い。
【0034】
第9発明においては、液循環型2次電池は、受電部で受電した電力を充電する第1セルと、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力を充電する第2セルと、第1セル及び第2セルに接続された共用の液タンクとを備え、第1ポンプで第1セル及び液タンク間の液循環を行い、第2ポンプで第2セル及び液タンク間の液循環を行う。充電率検出手段が検出した第2セルの充電率と予め設定された上限充電率とを比較手段で比較し、第2セルの充電率が上限充電率に達した場合、制御装置は、第2ポンプを駆動する。第2ポンプを駆動した場合、高充電率の電解液が第2セルから液タンクに送られ、液タンクの充電率が上昇すると共に、第2セルの充電率は低下して充電可能な状態になる。
【0035】
第10、第11、第12又は第13発明においては、制御装置は、送電部から送電すべき目標送電電力値を受付手段で受付け、受付けた目標送電電力値と送電部から出力している電力値とを比較手段で比較し、目標送電電力値の方が大きい場合は2次電池を放電させる。また、目標送電電力値の方が小さい場合は2次電池を充電する。所定時間間隔で、太陽光発電及び/又は風力発電の発電電力と目標送電電力とを比較し、前記発電電力の方が高い場合は、2次電池に余剰電力を充電し、また、前記発電電力の方が低い場合は、2次電池を放電することにより、送電部から送電される電力は、目標送電電力に近い値に保たれる。
【0036】
第14又は第15発明においては、制御装置は、受付けた目標送電電力値と送電部から出力している電力値との差を算出手段で算出し、算出した差に応じた電力を2次電池から放電させる。また、前記算出した差に応じた電力を2次電池に充電する。前記算出した差に応じた電力を充放電させることにより、送電部から送電される電力は、目標送電電力に近い値に保たれる。
【0037】
第16発明においては、上述した電源システムに目標送電電力値を送信すると共に、送信手段から前記電源システムの送電先に前記目標送電電力値を送信する。電源システムは、上述したように、目標送電電力に近い電力を前記送電先へ送電する。また、前記送電先は、前記電源システムから送電される電力値(目標送電電力値)が予め連絡されており、前記予め連絡された電力値を考慮して、発電制御を行なうことが可能になる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
(第1の実施の形態)
図1に本発明に係る電源システム2の例を示す。電源システム2は、電力系統と接続される受電部4と、太陽光発電機20と、2次電池であるレドックスフロー電池(以下、RF電池)10を備え、受電部4で受電した受電電力,太陽光発電機20が発電した電力,及びRF電池10が放電した電力の少なくとも1つを負荷30に出力(供給)する。太陽光発電機20は、インバータ22を挟んで母線Lに接続され、RF電池10は、交流及び直流を相互に変換する交直変換器26を挟んで母線Lに接続されている。また、母線Lには、受電部4及び負荷30が接続されている。なお、2次電池として、RF電池以外に、例えばニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、ナトリウム硫黄電池、鉛電池(鉛蓄電池)又は亜鉛臭素電池などを用いることも可能である。
【0039】
RF電池10は、電極が配置されたセル12、パイプなどでセル12に接続された電解液タンク16、及びセル12と電解液タンク16との間で電解液を循環させるポンプ14などを備える。図2にRF電池10の例を示す。セル12の電極間には隔膜が設けられており、正極側ポンプ14aにより、セル12の正極(+)側と正極側電解液タンク16aとの間で電解液が循環され、また、負極側ポンプ14bにより、セル12の負極(−)側と負極側電解液タンク16bとの間で電解液が循環される。
【0040】
ポンプ14(正極側ポンプ14a及び負極側ポンプ14b)は制御盤24に接続され、制御盤24によって駆動制御される。また、交直変換器26は制御盤24に接続され、制御盤24によって、母線Lの交流電力からRF電池10の直流電力への変換制御、及び、RF電池10の直流電力から母線Lの交流電力への変換制御が行われる。同様に、インバータ22は制御盤24に接続され、制御盤24によって、太陽光発電機20の直流電力から母線Lの交流電力への変換制御が行われる。
【0041】
制御盤24で交直変換器26及びポンプ14を制御し、RF電池10の充電と、放電と、充放電を行わない待機状態とを切換えることが可能である。同様に、制御盤24でインバータ22を制御し、太陽光発電機20の発電と、発電を行わない停止状態とを切換えることが可能である。
【0042】
また、制御盤24は、例えばコンピュータなどの外部装置(図示せず)から発電予想値GPn及び負荷予想値LPnを受付ける手段(第1受付手段、第2受付手段(受付部))として動作する。制御盤24は、発電予想値GPn及び負荷予想値LPnと目標充電率CEnとの対応関係が記憶された記憶部を備え、外部装置から受付けた発電予想値GPn及び負荷予想値LPnに対応する目標充電率CEnを取得する手段(取得手段(取得部))として動作する。例えば、電力会社から受電する電力の夜間(第1の時間帯:22時〜8時)の電力使用料金が、昼間(第2の時間帯:8時〜22時)の電力使用料金よりも低く設定されている場合、制御盤24の制御により、夜間にRF電池10を目標充電率CEnに充電する。
【0043】
夜間と昼間の区別は、例えば制御盤24に計時手段(図示せず)を設け、制御盤24内部で8時と22時とを検出することが可能である。また、GPn及びLPnと同様にして、外部装置から制御盤24に8時及び22時の時刻信号を与えることも可能である。
【0044】
RF電池10の充電率は、RF電池10の出力電圧に基づいて求めることが可能である。RF電池10には電圧計(充電率検出手段)28が接続され、電圧計28の計測値(充電率Cx)が制御盤24に与えられる。制御盤24には、RF電池10の過放電又は過充電を防止するための下限充電率CL及び上限充電率CHが設定されており、制御盤24は、計測された充電率Cxと下限充電率CL及び上限充電率CHとを比較する手段(比較手段(比較部))として動作し、下限充電率CLから上限充電率CHの間でRF電池10の充放電を行う。ただし、夜間に充電を行う場合、制御盤24は、計測された充電率Cxが目標充電率CEnに達した場合、RF電池10の充電を停止する。
【0045】
目標充電率CEnの例を図3に示す。太陽光発電機20の昼間の予想発電量に関する発電予想値GPnは、例えば昼間(8時〜22時)の全時間が晴れの場合を「100」、昼間の半分の時間が晴れの場合を「50」のように、昼間の太陽光を受光できる時間に応じて指定することが可能である。発電予想値GPnは、天気予報などの気象情報から決定することが可能である。
【0046】
負荷30の昼間の予想需要電力に関する負荷予想値LPnは、例えば全負荷の消費電力を「100」、作動させる負荷の消費電力が全負荷の消費電力の半分の場合を「50」のように、作動させる負荷の消費電力に応じて指定することが可能である。負荷予想値LPnは、平日又は土日などのカレンダ情報から決定したり、過去の使用状況から決定したり、各負荷を稼動させるスケジュール情報から決定することが可能である。目標充電率CEnは、負荷予想値LPnが大きいほど高い値に設定されている。また、目標充電率CEnは、発電予想値GPnが大きいほど低い値に設定されている。
【0047】
また、例えば電力系統から受電できる電力に上限(契約電力)が定められている場合、制御盤24には、前記上限より例えばRF電池10の出力可能電力分だけ低い上限電力DHが設定されている。制御盤24は、受電部4から受電した電力を計測する電力計32の計測値(受電電力)Dxが入力されており、受電電力Dxが上限電力DHに達しているか否かを判定する手段(上限判定手段(判定部))として動作する。受電電力Dxが上限電力DHに達した場合、制御盤24は、RF電池10を放電させる。
【0048】
また、例えば電力系統への電力の逆潮流が禁止されている場合、制御盤24には、ゼロ付近の下限電力DLが設定されている。制御盤24は、受電電力Dxが下限電力DLに達している(低下している)か否かを判定する手段(下限判定手段(判定部))として動作する。受電電力Dxが下限電力DLに達した(低下した)場合、制御盤24は、太陽光発電機20が発電した電力をRF電池10に充電する。ただし、RF電池10の充電率Cxが上限充電率CHに達している場合、制御盤24は、太陽光発電機20の発電を停止状態にする。
【0049】
上述した上限電力DH、下限電力DL、上限充電率CH及び下限充電率CLは、例えば、図3に示す対応関係が記憶されている記憶部に記憶したり、制御盤24に設けられた回転式のボリューム(可変抵抗)で設定することが可能である。また、負荷予想値LPn及び発電予想値GPnを、外部装置から受付けずに、例えば制御盤24に設けられた回転式のボリューム(受付手段)で受付けることも可能である。
【0050】
次に、本発明に係る電源システム2を用いた負荷30への電力供給について説明する。
図4にRF電池10及び太陽光発電機20の制御手順の例を示す。制御盤24は、GPn及びLPnを受付けた場合、受付けたGPn及びLPnに応じた目標充電率CEnを記憶部から取得する。制御盤24は、電力計32で計測された受電電力Dxと、上限電力DH及び下限電力DLとの比較を行い、また、電圧計28で計測された充電率Cxと、上限充電率CH及び下限充電率CLとの比較を行う。
【0051】
受電電力Dxが上限電力DHに達している場合(S14:YES)、制御盤24は、ポンプ14及び交直変換器26を制御してRF電池10を放電させる(S16)。RF電池10を放電させることにより、受電電力DxはRF電池10の出力電力分だけ低下する。
【0052】
また、受電電力Dxが下限電力DLから上限電力DHの間にあり(S14:NO、S18:YES)、時刻が夜間(22時〜8時)の場合(S20:YES)、制御盤24は、充電率Cxが目標充電率CEnに達していなければ(S24:YES)、ポンプ14及び交直変換器26を制御して、RF電池10を充電する(S26)。充電率Cxが目標充電率CEnに達している場合(S24:NO)、制御盤24は、RF電池10を待機状態にする(S28)。
【0053】
受電電力Dxが下限電力DLから上限電力DHの間にあり(S18:YES)、時刻が昼間(8時〜22時)の場合(S20:NO)、充電率Cxが下限充電率CLより大きければ(S30:YES)、制御盤24はポンプ14及び直交変換器26を制御してRF電池10を放電させる(S32)。充電率Cxが下限充電率CLに達した(低下した)場合(S30:NO)、制御盤24は、放電を中止してRF電池10を待機状態にする(S34)。
【0054】
また、受電電力Dxが下限電力DLに達している(低下している)場合(S18:NO)、制御盤24は、充電率Cxが上限充電率CHより小さければ(S36:YES)、太陽光発電機20の発電による余剰電力をRF電池10に充電し(S38)、充電率Cxが上限充電率CHに達していれば(S36:NO)、太陽光発電機20を停止状態にすると共にRF電池10を待機状態にする(S40)。上述した処理を、例えば1時間ごとに繰返す。
【0055】
(第2の実施の形態)
図5に本発明に係る電源システム6の例を示す。電源システム6は、電力系統と接続される受電部4と、太陽光発電機20と、液循環型2次電池であるRF電池(レドックスフロー電池)40とを備え、受電部4で受電した電力及びRF電池10が放電した電力の少なくとも1つを負荷30に出力(供給)する。RF電池40は、交流及び直流を相互に変換する交直変換器26を挟んで母線Lに接続されている。また、RF電池40には、DC−DCコンバータ38を挟んで太陽光発電機20が接続されている。母線Lには、受電部4及び負荷30が接続されている。
【0056】
RF電池40は、交直変換器26と接続された第1セル12、DC−DCコンバータ38と接続された第2セル42、パイプなどで第1セル12及び第2セル42と接続された電解液タンク(液タンク)46、第1セル12と電解液タンク46との間で電解液を循環させる第1ポンプ44、及び第2セル42と電解液タンク46との間で電解液を循環させる第2ポンプ48などを備える。
【0057】
図6にRF電池40の例を示す。第1セル12の電極間には隔膜が設けられており、正極側第1ポンプ44aにより、第1セル12の正極(+)側と正極側電解液タンク46aとの間で電解液が循環され、また、負極側第1ポンプ44bにより、第1セル12の負極(−)側と負極側電解液タンク46bとの間で電解液が循環される。同様に、第2セル42の電極間には隔膜が設けられており、正極側第2ポンプ48aにより、第2セル42の正極(+)側と正極側電解液タンク46aとの間で電解液が循環され、また、負極側第2ポンプ48bにより、第2セル42の負極(−)側と負極側電解液タンク46bとの間で電解液が循環される。
【0058】
第1ポンプ44(正極側第1ポンプ44a及び負極側第1ポンプ44b)及び第2ポンプ48(正極側第2ポンプ48a及び負極側第2ポンプ48b)は制御盤36に接続され、制御盤(ポンプ制御手段)36で駆動制御される。また、交直変換器26は制御盤36に接続され、制御盤36により、母線Lの交流電力からRF電池40の第1セル12の直流電力への変換制御、及び、RF電池40の第1セル12の直流電力から母線Lの交流電力への変換制御が行われる。制御盤36で交直変換器26及び第1ポンプ44を制御し、RF電池40の第1セル12の充電と、放電と、充放電を行わない待機状態とを切換えることが可能である。同様に、DC−DCコンバータ38は制御盤36に接続され、制御盤36により、太陽光発電機20の直流電力からRF電池40の第2セル42の直流電力への変換制御が行われる。制御盤36でDC−DCコンバータ38及び第2ポンプ48を制御して、RF電池40の第2セル42の充電と、充電を行わない待機状態とを切換えることが可能である。
【0059】
また、制御盤36は、第1の実施の形態と同様に、発電予想値GPn及び負荷予想値LPnを受付け、図3に示す対応関係から目標充電率CEnを取得する。また、制御盤(上限判定手段、下限判定手段)36は、第1の実施の形態と同様に、電力計32で計測された受電電力Dxが上限電力DHに達した場合は、RF電池40の第1セル12を放電させ、受電電力Dxが下限電力DLに達した場合は、RF電池40の第1セル12の放電を停止する。
【0060】
RF電池40の第1セル12には電圧計(充電率検出手段)28が接続され、計測値(第1セル12の充電率Cx)が制御盤36に与えられる。また、RF電池40の第2セル42には電圧計(充電率検出手段)34が接続され、計測値(第2セル42の充電率Cx’)が制御盤36に与えられる。制御盤(比較手段)36には、RF電池40の第1セル12,第2セル42の過放電及び過充電を防止するために夫々下限充電率CL及び上限充電率CH,下限充電率CL’及び上限充電率CH’が設定されており、制御盤36は、下限充電率CLから上限充電率CH,下限充電率CL’から上限充電率CH’の間で夫々第1セル12,第2セル42の充放電を行う。また、制御盤36は、夜間に、RF電池40(第1セル12)を目標充電率CEnに充電する。
【0061】
次に、本発明に係る電源システム6を用いた負荷30への電力供給について説明する。
図7にRF電池40及び太陽光発電機20の制御手順の例を示す。制御盤36は、GPn及びLPnを受付けた場合、受付けたGPn及びLPnに応じた目標充電率CEnを記憶部から取得する。制御盤36は、電力計32で計測された受電電力Dxと、上限電力DH及び下限電力DLとの比較を行う。また、制御盤36は、電圧計28,34で計測された第1セル12,第2セル42の充電率Cx,Cx’と、上限充電率CH及び下限充電率CL,上限充電率CH’及び下限充電率CL’との比較を夫々行う。
【0062】
RF電池40の第2セル42の充電率Cx’が上限充電率CH’に達している場合(S10:YES)、制御盤36は第2ポンプ48を駆動する(S12)。第2ポンプ48を駆動したことにより、第2セル42内の高充電率の電解液は電解液タンク46に送られ、電解液タンク46内の充電率が上昇するとともに、第2セル42内の充電率は低下する。第2セル42の充電率Cx’が上限充電率CH’よりも小さい場合(S10:NO)又は第2ポンプ48を駆動した場合(S12)、以後、図4に示した第1の実施の形態と同様の処理を行う。
【0063】
(第3の実施の形態)
上述した実施の形態においては、電力系統への逆潮流が禁止されている場合を例にして説明したが、逆潮流が許可される場合もある。逆潮流が許可されている場合は、制御盤24又は36の下限電力DLの設定を省くことが可能である。第2の実施の形態で説明した電源システム6において、逆潮流が許可されている場合のRF電池40及び太陽光発電機20の制御手順の例を図8に示す。図8に示すように、第2の実施の形態の制御手順(図7)から、下限電力DLに関する処理(S18,S36,S38,S40)を省いた処理が実行される。第1の実施の形態で説明した電源システム2において、逆潮流が許可されている場合のRF電池10及び太陽光発電機20の制御手順も、同様にして(図8のS10,S12を省いて)行うことが可能である。例えば、太陽光発電の余剰電力を受電部4から逆潮流した場合、逆潮流した電力を電力会社が買取ることも可能である。
【0064】
また、上述した各実施の形態においては、太陽光発電機20を例にして説明したが、太陽光発電機20に代えて風力発電機を用いることも可能である。風力発電機を用いる場合の発電予想値GPnは、例えば風力発電機を使用可能な最大風力を「100」、昼間(8時〜22時)の風力が前記最大風力の半分の場合を「50」のように、昼間の風力に応じて指定することが可能である。発電予想値GPnは、天気予報などの気象情報から決定することが可能である。
【0065】
また、太陽光発電機及び風力発電機の両方を用いることも可能である。両方用いる場合の発電予想値GPnは、例えば、太陽光発電機の発電予想値GPn1と風力発電機の発電予想値GPn2との平均値を用いること等が可能である。
【0066】
上述した各実施の形態では、発電予想値GPn及び負荷予想値LPnを制御盤24又は36で受付けたが、発電予想値GPn及び負荷予想値LPnの一方のみを受付けることも可能である。この場合、発電予想値GPn又は負荷予想値LPnと目標充電率CEnとの対応を制御盤24又は36の記憶部に記憶し、発電予想値GPn又は負荷予想値LPnに応じた目標充電率CEnを取得する。
【0067】
また、上述した実施の形態では、発電予想値GPn及び負荷予想値LPnを制御盤24又は36で受付けたが、例えばコンピュータなどの外部装置でGPn及びLPnに基づく目標充電率CEnを決定し、目標充電率CEnを制御盤24又は36に与えることも可能である。また、制御盤24又は36に通信装置を接続し、通信回線経由で発電予想値GPn及び負荷予想値LPnなどを管理システムから受付けたり、受電電力Dx及び充電率Cxを制御盤から管理システムに送信することも可能である。
【0068】
(第4の実施の形態)
図9に、本発明に係る電源システム50の例を示す。電源システム50の基本的な構成は第1の実施の形態(図1)と同様である。ただし、本説明の電源システム50は、図1の受電部4に代えて電力系統と接続された送電部56を備え、また図1の太陽光発電機20に代えて風力発電機54を備えており、風力発電機54が発電した電力及びRF電池10が放電した電力の少なくとも1つを送電部56から電力系統へ送電する。
【0069】
本説明において、電力計32は、送電部56から送電している送電電力Sxを計測する。また、本発明において、制御盤52は、例えばコンピュータなどの外部装置から目標送電電力Stを受付ける手段(受付手段(受付部))、受付けた目標送電電力Stと電力計32が計測した送電電力Sxとを比較する手段(比較手段(比較部))として動作し、目標送電電力Stの方が大きい場合は、交直変換器26及びポンプ14を制御してRF電池10を放電させ、目標送電電力Stの方が小さい場合は、交直変換器26及びポンプ14を制御してRF電池10を充電する。また、上述した実施の形態と同様に、制御盤52は、RF電池10の充電率Cxが上限充電率CH及び下限充電率CL間に収まるように監視する。
【0070】
目標送電電力(指示値)Stを電源システム50に送信するコンピュータ(通信装置)60の構成例を図10に示す。コンピュータ60は、CPU61と、RAM62と、ハードディスク63と、キーボードなどの操作部64と、電源システム50に接続される通信部65と、フレキシブルディスクドライブ又はCD−ROMドライブなどの外部記憶装置66とを備える。また、通信部(送信手段)65は、電源システム50の送電先である電力系統を管理する電気事業者58の通信設備(図示せず)に接続されている。
【0071】
CPU61は、目標送電電力Stを決定し、決定した目標送電電力Stを通信部65から電源システム50及び電気事業者58に送信する。目標送電電力Stは、例えば気象予報(風速予報、風向予報)に基づいて決定することが可能である。ただし、気象予報は広い地域範囲を対象としているため、風力発電機54の設置場所との間には幾らかのズレが生じる可能性がある。本説明においては、過去の所定時刻(例えば1時間間隔の各時刻)の予報風速Fv及び予報風向Fdに関する予報情報と、風力発電機54の設置場所における前記所定時刻での実際の計測風速Mv及び計測風向Mdに関する計測情報とがハードディスク63に記憶されている。
【0072】
計測風速Mv及び計測風向Mdは、風力発電機54又は風力発電機54の設置場所に設けられた風力計又は風速計などで計測することが可能である。予報風速Fv及び予報風向Fdと、計測風速Mv及び計測風向Mdは、例えば電話回線を介して通信部65から受付けたり、フレキシブルディスク又はCD−ROM(CD−R、CD−RW)に記憶されたデータを外部記憶装置66から受付けたり、操作部(キーボード)64から受付けることが可能である。
【0073】
予報情報及び計測情報に基づいて、所定時刻の計測風速Mv及び計測風向Mdの夫々と、前記所定時刻の予報風速Fv及び予報風向Fdとの相関関係(相関関数)を求めることが可能である。例えば、以下のような関係(関数)f、gが求まる。
Mv=f(Fv,Fd)
Md=g(Fv,Fd)
上式より、所定時刻の予報風速Fv及び予報風向Fdから、前記所定時刻の風力発電機54の設置場所の予想風速Pv=f(Fv,Fd)及び予想風向Pd=g(Fv,Fd)をCPU61で算出することが可能になる。
【0074】
風力発電機54の発電電力は、設置場所の風速及び風向に応じて決まるため、風力発電機54の設置場所の予想風速Pv及び予想風向Pdが求まれば、風力発電機54の予想発電電力PW=h(Pv、Pd)をCPU61で算出することが可能である。上述した関数f、g、hは、相関情報としてハードディスク63に記憶されている。相関関数は、例えば、蓄積された予報情報及び計測情報に基づいて、CPU61で求めることが可能である。
【0075】
操作部64又は通信部65から所定時刻の予報風速Fv及び予報風向Fdを受付けた場合、CPU61により、ハードディスク63に記憶されている相関情報に基づいて、風力発電機54の予想発電電力PW=h(f(Fv,Fd),g(Fv,Fd))を求めることが可能である。CPU61は、求めた予想発電電力PWに基づいて、目標送電電力Stを求め、通信部65から電源システム50及び電気事業者58へ送信する。目標送電電力Stは、例えば予想発電電力PWよりも若干小さめに設定すること等が可能である。
【0076】
目標送電電力Stを受付けた電源システムのRF電池10の制御手順の例を図11に示す。制御盤52は、コンピュータ60から受付けた目標送電電力Stと電力計32から受付けた送電電力Sxとを比較し、両者がほぼ同じ場合(S50:YES)は、交直変換器26及びポンプ14を制御して、RF電池10を待機状態にする(S52)。
【0077】
また、制御盤52は、目標送電電力Stの方が送電電力Sxよりも大きい場合(S50:NO、S54:YES)、交直変換器26及びポンプ14を制御してRF電池10を放電させる(S56)。目標送電電力Stの方が小さい場合(S50:NO、S54:NO)、制御盤52は、交直変換器26及びポンプ14を制御してRF電池10を充電する(S58)。前記手順を所定時間間隔(例えば6分間隔)で行なうことにより、送電電力Sxは、目標送電電力Stに近い値に保たれる。
【0078】
また、送電電力Sxと目標送電電力Stとの差分ΔSを制御盤(算出手段)52で算出し、算出した差分ΔSに応じた電力をRF電池10から放電又は充電するように、制御盤52で交直変換器26及びポンプ14を制御することも可能である。この場合、図11のS56では差分ΔS(=St−Sx)に相当する電力が放電され、S58では差分ΔS(=Sx−St)に相当する電力が充電される。また、交直変換器26の出力電力を計測し、制御盤52により、計測した出力電力と目標送電電力Stとを比較し、比較結果に応じて交直変換器26を制御してRF電池10の充放電を切換えることも可能である。
【0079】
上述した第4の実施の形態では、風力発電機54を例にして説明したが、太陽光発電機を併用したり、風力発電機54に代えて太陽光発電機を用いることも可能である。ただし、太陽光発電機を用いる場合、発電できるのは昼間に限られる。
【0080】
【発明の効果】
第1,第2,第3又は第4発明によれば、予想需要電力と例えば使用料金が高い第2の時間帯の太陽光発電及び/又は風力発電の予想発電量とに応じた目標充電率を取得することにより、例えば使用料金が低い第1の時間帯に、2次電池を最適な充電率に充電することが可能になる。例えば、第2の時間帯の予想天気が快晴で太陽光発電機の発電量が多いと予想される場合は、第1の時間帯において2次電池を低い充電率に充電し、第2の時間帯においては太陽光発電を中心にした電力供給を行い、余剰電力がある場合は2次電池に充電することが可能になる。無駄な充電を防止し、しかも、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力を使用又は充電して、有効に活用することが可能になる。太陽光発電機及び/又は風力発電機の発電を有効に活用して、電力料金(使用料金)を削減することが可能になる。
【0081】
第5発明によれば、受電部で受電した受電電力が予め設定されている上限電力に達していると上限判定手段が判定した場合、2次電池を放電させて、受電電力を低下させることが可能である。例えば電力会社と契約した契約電力に基づいて上限電力を設定し、受電電力が上限電力に達した場合に2次電池を放電させることにより、受電電力を契約電力より低く抑え、電力料金(基本料金)を削減することが可能になる。
【0082】
第6、第7又は第8発明によれば、受電部で受電した受電電力が予め設定されている下限電力に達している(低下している)と下限判定手段が判定した場合、制御装置により、2次電池が放電中のときは放電を停止し、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電中のときは余剰電力を2次電池に充電し、2次電池の充電率が上限充電率に達したときは太陽光発電機及び/又は風力発電機の発電を中止することにより、逆潮流を防止することが可能である。
【0083】
第9発明によれば、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力によって第2セルが上限充電率まで充電された場合、第2ポンプを作動させて液タンクと第2セルとの間で液循環を行うことにより、液タンクの充電率を上昇させると共に第2セルの充電率を低下させて充電可能な状態にすることが可能になる。太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力を第2セルに充電すると共に、第2セルと液タンクを共用する第1セルから放電することが可能である。
【0084】
第10、第11、第12又は第13発明によれば、所定時間間隔で、太陽光発電及び/又は風力発電の発電電力と目標送電電力とを比較し、目標送電電力の方が低い場合は、2次電池に余剰電力を充電し、また、目標送電電力の方が高い場合は、2次電池を放電して不足分を補うことにより、送電部から送電される電力を、目標送電電力に近い値に保つことが可能である。
【0085】
第14又は第15発明によれば、目標送電電力と送電部から出力している電力との差に応じた電力を2次電池から放電し、また、前記算出した差に応じた電力を2次電池に充電することにより、送電部から送電される電力を、目標送電電力に近い値に保つことが可能である。
【0086】
第16発明によれば、電源システムが電力を送電する送電先に目標送電電力を予め連絡すると共に、電源システムに目標送電電力を送信して、目標送電電力に近い電力を前記送電先へ送電させることが可能である。前記送電先は、前記予め連絡された電力(目標送電電力)を考慮して、発電制御を行なうことが可能になる。風力発電又は太陽光発電の出力が、予め連絡された出力に保たれるため、従来必要であった出力変動の調整用コスト(アンシラリーコスト)を削減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電源システムの例を示すブロック図である。
【図2】RF電池の例を示すブロック図である。
【図3】目標充電率CEnの例を示す図である。
【図4】RF電池及び太陽光発電機の制御手順の例を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る電源システムの例を示すブロック図である。
【図6】RF電池の例を示すブロック図である。
【図7】RF電池及び太陽光発電機の制御手順の例を示すフローチャートである。
【図8】逆潮流が許可されている場合のRF電池及び太陽光発電機の制御手順の例を示すフローチャートである。
【図9】本発明に係る電源システムの例を示すブロック図である。
【図10】目標送電電力(指示値)を電源システムに送信するコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【図11】RF電池の制御手順の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2、6、50 電源システム
4 受電部
10 RF(レドックスフロー)電池(2次電池)
12 セル(第1セル)
14 ポンプ
16、46 電解液タンク(液タンク)
20 太陽光発電機
24、36、52 制御盤(取得手段、第1受付手段、第2受付手段、上限判定手段、下限判定手段、比較手段、ポンプ制御手段、受付手段、算出手段)
28、34 電圧計(充電率検出手段)
40 RF(レドックスフロー)電池(液循環型2次電池)
42 第2セル
44 第1ポンプ
48 第2ポンプ
54 風力発電機
56 送電部
60 コンピュータ(通信装置)
61 CPU
65 通信部(送信手段)
Claims (16)
- 太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を受電する受電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記受電部とに接続された2次電池と、該2次電池を充放電させる制御装置とを備え、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力、2次電池が放電した電力、及び受電部で受電した電力の少なくとも一つを出力する電源システムの2次電池制御方法において、
前記2次電池の目標充電率を前記制御装置に取得させるステップと、
時刻を前記制御装置に取得させるステップと、
予め設定されている第1の時間帯に、2次電池を前記目標充電率に充電するステップと、
充電した2次電池を、予め設定されている第2の時間帯に放電させるステップと
を有することを特徴とする2次電池制御方法。 - 太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を受電する受電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記受電部とに接続された2次電池と、該2次電池を充放電させる制御装置とを備え、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力、2次電池が放電した電力、及び受電部で受電した電力の少なくとも一つを出力する電源システムにおいて、
前記制御装置は、
時計手段と、
2次電池の目標充電率を取得する取得手段と
を備え、予め設定されている第1の時間帯に2次電池を前記目標充電率に充電し、充電した2次電池を予め設定されている第2の時間帯に放電させるように構成されていることを特徴とする電源システム。 - 前記受電部が受電する電力の使用料金は、使用時間帯に応じて異なっており、
前記第1の時間帯は、前記第2の時間帯に比べて使用料金が低い時間帯であることを特徴とする請求項2記載の電源システム。 - 前記制御装置は、
前記第2の時間帯の太陽光発電機及び/又は風力発電機の予想発電量に関する発電予想値を受付ける第1受付手段と、
前記第2の時間帯の予想需要電力に関する負荷予想値を受付ける第2受付手段と、
発電予想値及び負荷予想値に対応する目標充電率を記憶する記憶部と
を備え、第1受付手段で受付けた発電予想値及び第2受付手段で受付けた負荷予想値に対応する目標充電率を記憶部から取得するように構成されていることを特徴とする請求項2又は3記載の電源システム。 - 太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を受電する受電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記受電部とに接続された2次電池と、該2次電池を充放電させる制御装置とを備え、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力、2次電池が放電した電力、及び受電部で受電した電力の少なくとも一つを出力する電源システムにおいて、
前記制御装置は、
前記受電部で受電した電力が予め設定されている上限電力に達しているか否かを判定する上限判定手段を備え、
上限判定手段が上限電力に達していると判定した場合、前記2次電池を放電させるように構成されていることを特徴とする電源システム。 - 前記制御装置は、
前記受電部で受電した電力が予め設定されている下限電力に達しているか否かを判定する下限判定手段を備え、
2次電池が放電している場合に、下限判定手段が下限電力に達していると判定したとき、2次電池の放電を停止するように構成されていることを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載の電源システム。 - 前記制御装置は、
前記受電部で受電した電力が予め設定されている下限電力に達しているか否かを判定する下限判定手段を備え、
太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電している場合に、下限判定手段が下限電力に達していると判定したとき、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力を2次電池に充電するように構成されていることを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載の電源システム。 - 前記制御装置は、
2次電池の充電率を検出する充電率検出手段と、
充電率検出手段が検出した充電率と予め設定されている上限充電率とを比較する比較手段と
を備え、充電率検出手段で検出した充電率が上限充電率に達した場合、太陽光発電機及び/又は風力発電機の発電を停止するように構成されていることを特徴とする請求項7記載の電源システム。 - 太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を受電する受電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記受電部とに接続された液循環型2次電池と、該液循環型2次電池を充放電させる制御装置とを備え、液循環型2次電池が放電した電力及び受電部で受電した電力の少なくとも一つを出力する電源システムにおいて、
前記液循環型2次電池は、
前記受電部で受電した電力を充電する第1セルと、
前記太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力を充電する第2セルと、
第1セル及び第2セルに接続された液タンクと、
第1セル及び液タンク間で液循環を行う第1ポンプと、
第2セル及び液タンク間で液循環を行う第2ポンプと
を備え、
前記制御装置は、
第2セルの充電率を検出する充電率検出手段と、
充電率検出手段が検出した充電率と予め設定されている上限充電率とを比較する比較手段と、
第1及び第2ポンプを駆動制御するポンプ制御手段とを備え、
充電率検出手段で検出した充電率が上限充電率に達した場合、第2ポンプを駆動するように構成されていることを特徴とする電源システム。 - 太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を送電する送電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記送電部とに接続された2次電池と、該2次電池を充放電させる制御装置とを備え、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力、及び、2次電池が放電した電力の少なくとも一つを送電部から送電する電源システムの2次電池制御方法において、
前記送電部から送電すべき目標送電電力値を前記制御装置に取得させるステップと、
取得した目標送電電力値と前記送電部から送電している電力値とを前記制御装置で比較するステップと、
目標送電電力値の方が大きい場合は前記2次電池を放電させるステップと
を有することを特徴とする2次電池制御方法。 - 前記取得した目標送電電力値の方が小さい場合は前記2次電池を充電するステップを有することを特徴とする請求項10記載の2次電池制御方法。
- 太陽光発電機及び/又は風力発電機と、電力を送電する送電部と、前記太陽光発電機及び/又は風力発電機と前記送電部とに接続された2次電池と、該2次電池を充放電させる制御装置とを備え、太陽光発電機及び/又は風力発電機が発電した電力、及び、2次電池が放電した電力の少なくとも一つを送電部から送電する電源システムにおいて、
前記制御装置は、
前記送電部から送電すべき目標送電電力値を受付ける受付手段と、
受付手段が受付けた目標送電電力値と前記送電部から送電している電力値とを比較する比較手段と
を備え、目標送電電力値の方が大きい場合は前記2次電池を放電させるように構成されていることを特徴とする電源システム。 - 前記制御装置は、目標送電電力値の方が小さい場合は前記2次電池を充電するように構成されていることを特徴とする請求項12記載の電源システム。
- 前記制御部は、前記受付手段が受付けた目標送電電力値と前記送電部から出力している電力値との差を算出する算出手段を備え、算出した差に応じた電力を前記2次電池から放電させるように構成されていることを特徴とする請求項12記載の電源システム。
- 前記制御部は、前記受付手段が受付けた目標送電電力値と前記送電部から出力している電力値との差を算出する算出手段を備え、算出した差に応じた電力を前記2次電池に充電するように構成されていることを特徴とする請求項13記載の電源システム。
- 請求項12乃至15の何れかに記載の電源システムの送電先へ、前記目標送電電力値を送信する送信手段を備えることを特徴とする通信装置。
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