JP2004274793A - カメラおよびディジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【構成】 1/100秒の周期で明滅する蛍光灯の影響を受けている被写体を撮影するとき、まず被写体の光学像が1/100秒の整数倍の時間をかけてイメージセンサ16によって取り込まれる。本露光時の露光量は、取り込まれた光学像に基づいてCPU32によって決定される。被写体の光学像を蛍光灯の明滅周期の整数倍の時間をかけて取り込むことで、人間の見た目の明るさが適切に評価される。
【効果】 被写体を適切に撮影することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、カメラに関し、特にたとえばプリ露光時の被写体の光学像に基づいて本露光時の露光量を決定する、カメラに関する。
この発明はまた、ディジタルカメラに関し、特にたとえば被写体をイメージセンサにプリ露光することで得られた画像信号に基づいて白バランス調整量を決定する、ディジタルカメラに関する。
静止画を撮影する場合、大抵のディジタルカメラでは、まずプリ露光によって撮影された画像信号に基づいて被写体の明るさや色を評価し、これらの評価値に基づいて最適露光量の算出および白バランス調整を行なう。
しかし、所定周波数で明滅する光源の下では被写体の明るさや色を正確に評価することができず、被写体を適切に撮影できない。たとえば、50HzのAC電源で駆動される蛍光灯は、図9(A)に示すように1/100秒の周期で明滅する。このような蛍光灯の光を受けている被写体の色および明るさを1/200秒のプリ露光によって評価しようとすると、プリ露光期間が短すぎるために誤った評価値が求められてしまい、本露光時の露光量および白バランスの調整量が最適値から大きく外れてしまう。
それゆえに、この発明の主たる目的は、周期的に明滅する光源の影響を受けている被写体を適切に撮影することができる、カメラを提供することである。
この発明の他の目的は、周期的に明滅する光源の影響を受けている被写体を露光して得られた画像信号に適切に白バランス調整を施すことができる、ディジタルカメラを提供することである。
第1の発明は、被写体に影響を及ぼす光源の明滅周期の整数倍の時間をかけて被写体の光学像を取り込む取り込み手段、および取り込み手段によって取り込まれた光学像に基づいて露光量を決定する決定手段を備える、カメラである。
第2の発明は、被写体をイメージセンサに露光して得られた画像信号に白バランス調整を施すディジタルカメラにおいて、被写体に影響を及ぼす光源の明滅周期の整数倍の時間にわたってイメージセンサに被写体のプリ露光を施すプリ露光手段、およびプリ露光によって得られた画像信号に基づいて白バランス調整の調整量を決定する第1決定手段を備えることを特徴とする、ディジタルカメラである。
第1の発明においては、被写体の光学像は、被写体に影響を及ぼす光源の明滅周期の整数倍の時間をかけて、取り込み手段によって取り込まれる。露光量は、取り込まれた光学像に基づいて決定手段によって決定される。被写体の光学像を上述の時間をかけて取り込むことで、人間の見た目の明るさが適切に評価される。露光量はこのような光学像に基づいて決定されるため、被写体は適切に撮影される。
決定された露光量は、好ましくは、所定周期の整数倍と異なり得る露光期間と絞り量とによって規定される。露光期間が光源の明滅周期よりも短ければ露光過多または露光不足が生じる可能性があるが、人間の見た目の明るさが適切に評価されているため、著しく露光過多または露光不足となることはない。
また、決定された露光量を示す数値を表示手段によって表示するようにすれば、オペレータの操作性が向上する。
第2の発明においては、プリ露光手段による被写体のイメージセンサへのプリ露光は、被写体に影響を及ぼす光源の明滅周期の整数倍の時間にわたって行なわれる。第1決定手段は、プリ露光によって得られた画像信号に基づいて白バランス調整の調整量を決定する。光源の明滅周期の整数倍の時間にわたってプリ露光を行なうことで、人間の見た目の明るさが適切に評価される。第1決定手段は、プリ露光によって得られた画像信号に基づいて白バランス調整の調整量を決定するため、適切な白バランス調整が行なわれる。
好ましくは、調整量が決定された後に、本露光手段がイメージセンサに被写体の本露光を施す。記録手段は、本露光によって得られかつ決定された調整量に従って白バランス調整を施された画像信号を記録する。本露光時の露光期間が所定周期よりも短ければ露光過多または露光不足が生じる可能性があるが、人間の見た目の明るさが適切に評価されているため、著しく露光過多または露光不足となることはない。
本露光時の露光量は、プリ露光によって得られた画像信号に基づいて第2決定手段によって決定してもよい。
第1の発明によれば、被写体の光学像を光源の明滅周期の整数倍の時間をかけて取り込むことで人間の見た目の明るさが適切に評価され、これによって被写体を適切に撮影することができる。
第2の発明によれば、光源の明滅周期の整数倍の時間にわたってプリ露光を行なうことで人間の見た目の明るさが適切に評価され、白バランスを適切に調整することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1を参照して、この実施例のディジタルカメラ10は、レンズ12および絞りユニット14を含む。被写体の光学像は、これらの部材を通してCCDイメージャ(イメージセンサ)16に入射される。絞りユニット14はドライバ18によって駆動され、これによって絞り量(F値)が調整される。また、CCDイメージャ16の受光面は原色ベイヤ配列の色フィルタ(図示せず)によって覆われており、各画素において生成される電荷量はR,GまたはBの色の光強度に依存する。
図2に示すように、CCDイメージャ16は、各画素に対応する複数の受光素子16a,各々の受光素子16aで光電変換されかつ蓄積された電荷を垂直方向に転送する複数の垂直転送レジスタ16bおよび垂直転送レジスタ16bの終端に配置され垂直転送された電荷を水平方向に転送する水平転送レジスタ16cを含む。これらの素子は、1/30秒毎に発生する垂直同期パルス(VDパルス)に基づいてタイミングジェネレータ(TG)20から出力されるタイミングパルスによって駆動される。タイミングパルスとしては、受光素子16aから垂直転送レジスタ16bに電荷を読み出しかつ読み出された電荷を1ラインずつ垂直方向に転送する垂直転送パルス,水平転送レジスタ16c内の電荷を1画素ずつ水平方向に転送する水平転送パルス,非露光期間すなわち非電荷蓄積期間において受光部16aで生成された電荷をオーバフロードレイン(図示せず)に掃き捨てる電荷掃き捨てパルスなどがある。
図3に示すように、掃き捨て期間は注目する1フレーム期間(1/30秒)の最初から始まり、掃き捨て期間の終了時期が制御される。これに応じて電荷蓄積期間が変化し、所望の露光期間(シャッタスピード)が得られる。このように掃き捨てパルスによって露光期間を制御する技術は、電子シャッタ機能として周知である。
電源が投入されると、システムコントローラ48は対応する状態信号をCPU32に与える。すると、CPU32は、TG20,信号処理回路26などを含む信号処理ブロックならびにビデオエンコーダ38,モニタ40などを含むエンコードブロックを起動する。
TG20は、上述のタイミングパルスを発生し、30fpsのフレームレートでCCDイメージャ16から電荷(RGB信号)を読み出す。読み出されたRGB信号は、CDS/AGC回路22によって相関2重サンプリングおよびゲイン調整を施され、これらの処理を施されたRGB信号は、A/D変換器24を通して信号処理回路26に与えられる。信号処理回路26は、与えられたRGB信号に白バランス調整を施し、白バランスが調整されたRGB信号をYUV信号に変換し、そして変換されたYUV信号をメモリ制御回路34を通してSDRAM36に書き込む。信号処理回路26には、白バランス調整のために図4に示すアンプ26aおよび26bが設けられており、アンプ26aによってR信号にゲインαが付与され、アンプ26bによってB信号にゲインβが付与される。
ビデオエンコーダ38は、SDRAM36に書き込まれたYUV信号をメモリ制御回路34を通して読み出し、読み出されたYUV信号をコンポジット画像信号に変換する。変換されたコンポジット画像信号はスイッチSW1を介してモニタ40に与えられ、これによって、被写体のリアルタイム動画像(スルー画像)が画面に表示される。キャラクタジェネレータ42からキャラクタ信号が出力されるときは、スイッチSW1がビデオエンコーダ38およびキャラクタジェネレータ42と間で切り換えられる。これによって、所定のキャラクタがスルー画像に多重表示される。
A/D変換器24から出力されたRGB信号は、色評価回路28にも入力される。色評価回路28は、RGB信号を形成する各々の原色成分を1フレーム期間毎に積分し、色評価値Ir,IgおよびIbを求める。輝度評価回路30は、色評価回路28によって求められた色評価値Ir,IgおよびIbに数1に従う演算を施し、輝度評価値Iyを求める。
[数1]
Iy=0.299×Ir+0.587×Ig+0.114×Ib
こうして1フレーム毎に得られた色評価値Ir,IgおよびIbならびに輝度評価値IyはCPU32に与えられ、白バランス調整ならびに露光調整に用いられる。
オペレータがシャッタボタン50を半押しすると、システムコントローラ48は半押し状態を示す状態信号と選択された露光モード情報とをCPU32に与える。露光モードとしては、プログラムAEモード,露光期間優先AEモードおよび絞り優先AEモードの3つがあり、このいずれかが露光モード切換スイッチ52によって選択される。また、露光時間優先AEモードまたは絞り優先AEモードでは、メニューキー54の操作によって所望の露光時間または絞り量が設定される。したがって、プログラムAEモードが選択されたときは、“プログラムAE”が露光モード情報に含まれ、露光時間優先AEモードが選択されたときは、“露光時間優先”と所望の露光時間とが露光モード情報に含まれ、絞り優先AEモードが選択されたときは、“絞り優先”と所望の絞り量とが露光モード情報に含まれる。
CPU32はまず、選択された露光モードに従うプリ露光をTG20に命令する。CCDイメージャ16は、TG20によってプリ露光を施される。色評価回路28ならびに輝度評価回路30は、プリ露光によって得られたRGB信号に基づいて色評価値Ir,IgおよびIbならびに輝度評価値Iyを算出し、算出されたこれらの評価値をCPU32に与える。
CPU32は、最適露光量を形成する露光期間および絞り量を輝度評価値Iyに基づいて算出し、算出された露光期間および絞り量に基づいて被写体の明るさを判別する。明るさが強ければ、光源は太陽光であるとみなして、算出された露光期間および絞り量をTG20およびドライバ18に設定する。これに対して、明るさが弱ければ、光源は蛍光灯であるとみなして、露光期間を蛍光灯の明滅周期の整数倍の期間に変更するとともに、変更された露光期間と協働して最適露光量を形成する絞り量を算出する。TG20およびドライバ18には、このような露光期間および絞り量が設定される。
設定された露光期間および絞り量によるプリ露光が再度行なわれると、このプリ露光によって得られたRGB信号に基づいて、色評価値Ir,IgおよびIbならびに輝度評価値Iyが求められる。CPU32は、白バランスが適切に調整される最適ゲインαおよびβを当該色評価値Ir,IgおよびIbに基づいて算出し、算出された最適ゲインαおよびβを図4に示すアンプ26aおよび26bに設定する。CPU32はまた、最適露光量を形成する露光期間および絞り量を当該輝度評価値Iyに基づいて決定する。但し、決定された露光期間および絞り量は、シャッタボタン50が全押しされたときにTG20およびドライバ18に設定される。つまり、決定された露光時間および絞り量は本露光のためにのみ用いられる。
シャッタボタン50が半押しされている間、絞りユニット14は従前の絞り量を維持し、TG20は従前の露光期間に従って電子シャッタを制御する。これによって、同じ露光期間および絞り量に従うプリ露光が繰り返し行なわれる。各々のプリ露光によって得られたRGB信号は、最適ゲインαおよびβに従う白バランス調整を施され、モニタ40には、最適ゲインαおよびβで白バランス調整されたRGB信号に基づくスルー画像が表示される。一方、タイミングジェネレータ42は、決定された露光期間および絞り量を示すキャラクタ信号をスイッチSW1を通してモニタ40に与える。このため、決定された露光期間および絞り量を示す数値がスルー画像に多重される。
なお、再度のプリ露光に基づく最適露光量の決定は、選択された露光モードに従う。プログラムAEモードでは、最適露光量を形成するように露光時間および絞り量の両方が任意に決定される。露光時間優先AEモードでは、露光時間は所望の値とされ、この所望の値とともに最適露光量を形成する絞り量が決定される。絞り優先AEモードでは、絞り量は所望の値とされ、この所望の値とともに最適露光量を形成する露光時間が決定される。
シャッタボタン50が全押しされると、CPU32は、決定された絞り量および露光時間に従う本露光をTG20に命令する。信号処理回路26は、本露光によって生成されたRGB信号に設定済みの最適ゲインαおよびβに従う白バランス調整を施し、白バランスが調整されたRGB信号をYUV信号に変換し、そして変換されたYUV信号をメモリ制御回路34を通してSDRAM36に書き込む。TG20は本露光の後に不能化され、ビデオエンコーダ38は、本露光に基づくYUV信号をSDRAM36から繰り返し読み出す。この結果、本露光された被写体像(フリーズ画像)がモニタ40に表示される。
CPU32はまた、シャッタボタン50の全押しに応答してJPEGコーデック44に圧縮処理を命令する。JPEGコーデック44は、本露光に基づくYUV信号をメモリ制御回路34を通してSDRAM36から読み出し、読み出されたYUV信号にJPEG圧縮を施す。CPU34は、JPEGコーデック34によって圧縮された圧縮YUV信号を記録媒体46に記録し、これによって撮影処理が完了する。なお、記録媒体46は着脱自在であり、実際にはメモリI/F(図示せず)を介して内部回路と接続される。
プログラムAEモードが選択されたとき、CPU32は図5〜図9に示すフロー図を処理する。なお、各々の露光モードの間でCPU32の処理に大きな相違はないため、露光時間優先AEモードおよび絞り優先AEモードにおける処理の具体的な説明は省略する。
まずステップS1で、スルー画像表示処理を行なうべく信号処理ブロックおよびエンコードブロックを起動する。次に、シャッタボタン50が半押し状態となったかどうかをステップS3で判断し、NOであれば、ステップS5およびS7の各々でモニタ用AE(Automatic Exposure)処理およびモニタ用AWB(Automatic White Balance)処理を行なう。モニタ用AE処理およびモニタ用AWB処理はシャッタボタン50が操作されない間繰り返し実行され、モニタ40には適切な露光量で撮影されかつ白バランスが適切に調整された被写体のスルー画像が表示される。
シャッタボタン50が半押しされるとステップS3でYESと判断し、ステップS9で露光期間Tp(=1/200秒)をTG20に設定するとともに、ステップS11で絞り量Fp(=最大)をドライバ18(つまり絞りユニット14)に設定する。ステップS13ではVDパルスが発生したかどうかを判別し、YESであればステップS15でプリ露光をTG20に命令する。TG20は、設定された露光期間Tpに従って電子シャッタを制御し、これによって絞り量Fpおよび露光期間Tpに従うプリ露光が行なわれる。ステップS17ではVDパルスの発生回数を判別し、発生回数が2回となったときにステップS19に進む。
プリ露光によって生成されたRGB信号は、次の1フレーム期間にCCDイメージャ16から読み出され、読み出されたRGB信号に基づく輝度評価値Iyの算出には1フレーム期間を必要とする。したがって、ステップS15のプリ露光に基づく輝度評価値Iyは、ステップS13でYESと判断してから2フレーム期間経過した後に輝度評価回路30から出力される。このため、VDパルスが2回発生するまでステップS17の処理が繰り返され、VDパルスが2回発生したときにステップS19に進む。
ステップS19では、輝度評価回路30から輝度評価値Iyを取り込む。続くステップS21では、取り込まれた輝度評価値Iyと図示しないEV表を用いて、最適露光量を規定する露光時間Ta1および絞り量Faを算出する。
ステップS23では、露光時間Ta1および絞り量Faに基づいて被写体の明るさを特定し、特定した明るさを所定閾値と比較して被写体の光源を判別する。ここで明るさ>閾値であれば、被写体は屋外において太陽光を浴びているとみなし、ステップS25で露光時間Ta1および絞り量FaをTG20およびドライバ18に設定する。設定が完了するとステップS43に進む。一方、明るさ≦閾値であれば、被写体は蛍光灯(50HzのAC電源で駆動)の光を浴びているとみなし、ステップS27,S31およびS35において露光期間Ta1を判別する。
露光期間Ta1が1/100秒よりも短ければ、ステップS27からステップS29に進み、露光期間Tb1(=1/100秒)に対する最適絞り量Fbを算出する。露光期間Ta1が1/100秒以上であるが1/50秒よりも短ければ、ステップS31からステップS33に進み、露光期間Tb1(=1/50秒)に対する絞り量Fbを算出する。露光期間Ta1が1/50秒以上であるが1/30秒よりも短ければ、ステップS35からステップS37に進み、露光期間Tb1(=1/30秒)に対する絞り量Fbを算出する。絞り量Fbが求められるとステップS39に進み、露光期間Tb1および絞り量FbをTG20およびドライバ18に設定する。一方、露光期間Ta1が1/30秒以上であればステップS37に進み、露光期間Ta1および絞り量FaをTG20およびドライバ18に設定する。ステップS39またはS41の処理が完了すると、ステップS43に進む。
ステップS29,S33およびS37における絞り量Fbの算出は、数2に従って行なわれる。こうして決定された露光期間Tb1および絞り量Fbもまた、最適露光量を規定する。
[数2]
Fb=√(Fa2*Tb1/Ta1)
なお、露光期間Ta1が1/30秒を下回るときに露光期間Tb1を1/25秒ではなく1/30秒に設定するのは、VDパルスの発生周期が1/30秒であり、これより長い露光期間を設定しようとすると、処理が複雑になるからである。
ステップS43ではVDパルスが発生したかどうか判断し、YESであればステップS45で再度のプリ露光をTG20に命令する。ステップS25またはS41の処理を経てステップS43に進んだときは絞り量Faおよび露光期間Ta1に従うプリ露光が行なわれ、ステップS39の処理を経てステップS43に進んだときは絞り量Fbおよび露光期間Tb1に従うプリ露光が行なわれる。このプリ露光に基づく色評価値Ir,IgおよびIbならびに輝度評価値Iyの算出にも2フレーム期間を必要とするため、VDパルスが2回発生したときにステップS47からステップS49に進み、色評価値Ir,IgおよびIbならびに輝度評価値Iyを取り込む。
ステップS51では、取り込まれた色評価値Ir,IgおよびIbに基づいて最適ゲインαおよびβを決定し、決定した最適ゲインαおよびβを図4に示すアンプ26aおよび26bに設定する。ステップS53ではドライバ18に設定した絞り量を判別し、判別結果に応じてステップS55〜S59およびステップS61〜S65のいずれかを処理する。
絞り量=FaであればステップS55に進む。このステップでは、ステップS49で取り込んだ輝度評価値IyとEV表とに基づいて、絞り量Faと協働して最適露光量を規定する露光期間Ta2を算出する。続くステップS57では、キャラクタジェネレータ42およびスイッチSW1を制御して露光期間Ta2および絞り量Faを示す数値をモニタ40にOSD表示する。
一方、絞り量=FbであればステップS59に進み、ステップ49で取り込んだ輝度評価値IyとEV表とに基づいて、絞り量Fbと協働して最適露光量を規定する露光期間Tb2を算出する。ステップS61では、絞り量Fbを本露光時に使用する絞り量Faに変更したときに同じ最適露光量が得られるように、数3に従って露光時間Tb3を算出する。露光時間Tb3が算出されるとステップS63に進み、露光期間Tb3および絞り量Faを示す数値をモニタ40にOSD表示する。
[数3]
Tb3=(Fa2*Tb2)/Fb2
ステップS57またはS63の処理を終えると、ステップS65およびS75でシャッタボタン50の押圧状態を判別する。半押し状態が続いていれば、ステップS75でNOと判断し、ステップS77でVDパルスの発生の有無を判別する。VDパルスが発生しなければステップS65に戻るが、VDパルスが発生すると、ステップS79でプリ露光をTG20に命令する。これによって、ステップS39またはS41の設定に従うプリ露光が行なわれ、プリ露光が完了するとステップS65に戻る。したがって、半押し状態が続いていれば、露光期間Ta1および絞り量Faあるいは露光期間Tb1および絞り量Fbに従うプリ露光が繰り返され、各々のプリ露光によって得られたRGB信号は、ステップS51で設定された最適ゲインαおよびβに従う白バランス調整を施される。モニタ40には、プリ露光によって得られかつ白バランス調整を施されたRGB信号に基づくスルー画像と、露光時間Ta2および絞り量Faあるいは露光時間Tb3および絞り量Faを示す数値とが表示される。
一方、半押し状態が解除されると、ステップS75からステップS3に戻る。したがって、半押し状態が解除されたときは、ステップS5のモニタ用AE処理に従うプリ露光およびステップS7のモニタ用AWB処理に従う白バランス調整が繰り返される。モニタ40にはプリ露光によって生成されかつ白バランス調整を施されたRGB信号に基づくスルー画像が表示される。なお、モニタ用AE処理およびモニタ用AWB処理では、シャッタボタン50が半押しされたときとは異なる方法で露光調整および白バランス調整が行なわれる。
シャッタボタン50が半押し状態から全押し状態に移行すると、ステップS65からステップS67に進み、絞り量Faをドライバ18に設定するとともに、ステップS55またはS61で算出された露光期間Ta2またはTb3をTG20に設定する。ステップS69ではVDパルスの発生の有無を判別し、VDパルスが発生するとTG20に本露光を命令する。本露光は、絞り量Faおよび露光期間Ta2あるいは絞り量Faおよび露光期間Tb3に従って行なわれる。本露光によって得られたRGB信号は、ステップS51で設定された最適ゲインαおよびβに従う白バランス調整を施される。白バランス調整されたRGB信号はYUV信号に変換され、変換されたYUV信号はSDRAM36に書き込まれる。このYUV信号はビデオエンコーダ38によって読み出され、モニタ40には本露光された被写体のフリーズ画像が表示される。
ステップS71では、本露光に基づくYUV信号の記録処理を行なう。具体的には、SDRAM36に書き込まれたYUV信号の圧縮をJPEGコーデック44に命令し、JPEGコーデック44によって生成された圧縮YUV信号を記録媒体46に記録する。記録処理が完了するとステップS1に戻り、モニタ40にはスルー画像が再び表示される。
以上の説明から分かるように、被写体が蛍光灯の影響を受けているときは、露光期間Tb1が1/100秒,1/50秒または1/30秒に設定され、この露光時間Tb1に従うプリ露光が行なわれる。蛍光灯は図9(A)に示すように1/100秒の周期で明滅し、VDパルスは図9(B)に示すように1/30秒毎に発生する。このため、露光時間Tb1が1/100秒または1/50秒に設定されたときは、VDパルスがいずれのタイミングで発生してもプリ露光量は同じになる。また、1/100秒または1/50秒のプリ露光によって求められる色評価値Ir,IgおよびIbならびに輝度評価値Iyは、人間の見た目の色および明るさを反映する。
本露光時の露光時間Ta2またはTb3は、プリ露光時に求められた輝度評価値Iyに基づいて決定される。また、本露光によって得られたRGB信号の白バランスを調整するための最適ゲインαおよびβは、プリ露光時に求められた色評価値Ir,IgおよびIbに基づいて決定される。ここで、露光期間Ta2およびTb3はいずれも蛍光灯の明滅周期の整数倍とは限らず、1/200秒のような明滅周期よりもかなり短い期間が露光期間Ta2またはTb3として決定される場合がある。すると、図9(A)に示す山の頂上部分の1/200秒で本露光が行なわれたときは露光過多が生じ、図9(A)に示す谷の部分の1/200秒で本露光が行なわれたときは露光不足が生じる。さらに、このような不適切な露光で得られたRGB信号に上述の最適ゲインαおよびβに従う白バランス調整を施しても、白バランスは適切に調整されない。
しかし、1/100秒または1/50秒のプリ露光によって求められた輝度評価値Iyならびに色評価値Ir,IgおよびIbは、人間の見た目の明るさならびに色を反映している。そして、本露光時の露光量(絞り量Faおよび露光期間Ta2あるいは絞り量Faおよび露光期間Tb3)は、見た目の明るさを反映する輝度評価値Iyに基づいて決定され、白バランス調整量(最適ゲインαおよびβ)は、見た目の色を反映する色評価値Ir,IgおよびIbに基づいて決定される。このため、著しい露光過多または露光不足が生じたり、著しく不適切な白バランス調整が行なわれることはない。
つまり、図9(A)に示す山の頂上部分や谷の部分で行なわれた短時間のプリ露光に基づいて本露光時の露光量および白バランス調整量を決定すると、決定された値は、ある瞬間の明るさおよび色に影響され、最適値から大きく外れてしまうが、この実施例では、見た目の明るさおよび色に基づいて本露光量および白バランス調整量が決定されるため、決定された値が最適値から大きく外れることはない。このように、この実施例は、周期的に明滅する光源下で撮影された被写体像に現れる明るさや色合いの歪みをできるだけ抑制しようとするものである。
なお、この実施例では、蛍光灯が50HzのAC電源によって駆動されることを想定しているが、AC電源の周波数が60Hzであるときは、ステップS27で“Ta1<1/120秒?”との判別を行ない、YESであればステップS29で露光期間Tb1(=1/120秒)に対する絞り量Fbを算出する必要がある。また、ステップS31では“Ta1<1/60秒?”との判別を行ない、YESであればステップS33で露光期間Tb1(=1/60秒)に対する絞り量Fbを算出する必要がある。
また、この実施例では、図6から分かるように、Ta<1/100秒のときにTb1=1/100秒とし、1/100秒≦Ta<1/50秒のときにTb1=1/50秒とし、そして1/50秒≦Ta<1/30秒のときにTb1=1/30秒としている。しかし、これに代えて、Ta>1/30秒のときにTb1=1/30秒とし、1/30秒≧Ta>1/50秒のときにTb1=1/50秒とし、そして1/50秒≧Ta>1/100秒のときにTb1=1/100秒とするようにしてもよい。
また、この実施例では、シャッタボタンが半押しされたときに露光調整および白バランス調整を行ない、全押しされたときに本露光を行なうようにしているが、シャッタボタンが押されたときに、露光調整および白バランス調整と本露光とを連続して行なうようにしてもよい。
さらに、この実施例では、CCDイメージャを30fpsで駆動するようにしているが、CCDイメージャはさらに遅いフレームレートで駆動するようにしてもよい。また、この実施例では、プリ露光および本露光のいずれも電子シャッタ方式で制御しているが、本露光はメカシャッタ方式で制御してもよい。さらに、被写体を撮影するイメージセンサとしては、CCD型のほかにCMOS型を用いてもよい。また、この発明は、ディジタルカメラだけでなく、フィルムに被写体像を記録する銀塩カメラにも適用できる。このとき、被写体の明るさはTTL測光によって評価すればよい。
この発明の一実施例を示すブロック図である。 CCDイメージャの構成を示す図解図である。 電子シャッタ方式の動作の一例を示す図解図である。 信号処理回路の構成の一部を示すブロック図である。 図1実施例の動作の一部を示すフロー図である。 図1実施例の動作の他の一部を示すフロー図である。 図1実施例の動作のその他の一部を示すフロー図である。 図1実施例の動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。 (A)は蛍光灯の明滅周期を示す図解図であり、(B)は垂直同期パルスの発生周期を示す図解図である。
符号の説明
10…ディジタルカメラ
14…絞りユニット
16…CCDイメージャ
20…タイミングジェネレータ
28…色評価回路
30…輝度評価回路
32…CPU
42…キャラクタジェネレータ
52…露光モード切換スイッチ

Claims (8)

  1. 被写体に影響を及ぼす光源の明滅周期の整数倍の時間をかけて前記被写体の光学像を取り込む取り込み手段、および
    前記取り込み手段によって取り込まれた前記光学像に基づいて露光量を決定する決定手段を備える、カメラ。
  2. 前記露光量は前記明滅周期の整数倍と異なり得る露光期間と絞り量とによって規定される、請求項1記載のカメラ。
  3. 前記露光量を示す数値を表示する表示手段をさらに備える、請求項1または2記載のカメラ。
  4. 被写体をイメージセンサに露光して得られた画像信号に白バランス調整を施すディジタルカメラにおいて、
    前記被写体に影響を及ぼす光源の明滅周期の整数倍の時間にわたって前記イメージセンサに前記被写体のプリ露光を施すプリ露光手段、および
    前記プリ露光によって得られた前記画像信号に基づいて前記白バランス調整の調整量を決定する第1決定手段を備えることを特徴とする、ディジタルカメラ。
  5. 前記調整量が決定された後に前記イメージセンサに前記被写体の本露光を施す本露光手段、および
    前記本露光によって得られかつ前記調整量に従って前記白バランス調整を施された前記画像信号を記録する記録手段をさらに備える、請求項6記載のディジタルカメラ。
  6. 前記プリ露光によって得られた前記画像信号に基づいて前記本露光時の露光量を決定する第2決定手段をさらに備える、請求項7記載のディジタルカメラ。
  7. 前記露光量は前記明滅周期の整数倍と異なり得る露光期間と絞り量とによって規定される、請求項6記載のカメラ。
  8. 前記露光量を示す数値を表示する表示手段をさらに備える、請求項6または7記載のカメラ。
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