JP2004274567A - 超伝導システムおよび超伝導回路チップ - Google Patents

超伝導システムおよび超伝導回路チップ Download PDF

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Abstract

【課題】超伝導回路および半導体回路の高速性を活かしたインタフェース回路を備える超伝導システムを提供する。
【解決手段】Nbを用いて形成されたジョセフソン接合を有するNb超伝導回路2と、酸化物高温超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を有する酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3とを接続したマルチチップモジュール6を、4.2Kの低温環境下に配置し、酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3を高速半導体アンプ4に接続し、Nb超伝導回路2からの信号を高速半導体アンプ4側に伝送する。これにより、酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3の速度限界は向上し、Nb超伝導回路2および高速半導体アンプ4の両方の高速性を活かしたインタフェース回路を備える超伝導システム1が実現される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は超伝導システムおよび超伝導回路チップに関し、特に、超伝導回路から出力される信号を他の回路にインタフェース回路を介して伝送する超伝導システム、および超伝導回路とインタフェース回路を有する超伝導回路チップに関する。
【0002】
【従来の技術】
超伝導回路のうち、単一磁束量子(Single Flux Quantum,SFQ)パルスを情報担体として動作するSFQ回路は、超高速、低エネルギーという特徴を有しており、将来の高速情報処理システムの構成要素として期待されている。このようなSFQ回路を利用した高速情報処理システムを構築するためには、SFQ回路の信号を取り出し、取り出したその信号を高速で室温環境下にある半導体機器に伝送する超伝導システムの開発が必要である。しかし、SFQ回路は、その動作電圧が数百μV程度であり、半導体機器を直接駆動することはできない。そこで、両者の間にインタフェース回路を介在させ、SFQ回路の信号を、半導体機器を駆動できる数十mV程度まで増幅する必要がある。
【0003】
図7は金属系超伝導体を用いた従来の超伝導システムの構成例を示す図である。従来の超伝導システム100は、例えば、Nb(ニオブ)超伝導回路およびNbラッチインタフェース回路が形成されたチップ101を備え、このチップ101は、冷凍機によって液体ヘリウム温度(4.2K)環境下におかれるようになっている。ここで、Nb超伝導回路は、金属系超伝導体であるNbを用いて形成されたジョセフソン接合を有するSFQ回路である。Nbラッチインタフェース回路は、Nb超伝導回路と同様、Nbを用いて形成されたジョセフソン接合を有するインタフェース回路としてのラッチドライバである。Nbラッチインタフェース回路は、高速半導体アンプ102に接続され、さらにこの高速半導体アンプ102が半導体回路103に接続される。Nb超伝導回路の信号が通常数百μV程度であり、比較的高速で高入力感度の半導体アンプに接続したいため、高速半導体アンプ102としては、例えば、6mV入力で10Gbps動作が可能なGaAs−HBT(Heterojunction Bipolar Transistor)などの半導体回路が用いられる。
【0004】
このような超伝導システムを構成している超伝導回路の回路作製技術として、Nb超伝導回路について、既に数千接合規模の回路が試作されている。
また、超伝導システムには、上記のような金属系超伝導体のほか、より高温の温度環境下でも超伝導現象を発現する酸化物高温超伝導体を利用する試みもなされている。この場合、超伝導システムを構成する超伝導回路およびインタフェース回路は、酸化物高温超伝導体のジョセフソン接合を用いて形成される(例えば特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−353831号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、酸化物高温超伝導体を用いた超伝導回路よりも回路作製技術が進んでいるNb超伝導回路を用い、半導体回路との間のインタフェース回路として、Nbを用いて形成したジョセフソン接合を有しているNbラッチインタフェース回路を用いた場合には、そのジョセフソン接合のパンチスルー確率やCR時定数による制限などによって、超伝導システムの動作速度が制限されてしまうという問題点があった。
【0007】
例えば、現在主流のNbの集積回路プロセスでは、ジョセフソン接合の電流密度は2.5KA/cmであるが、この場合のパンチスルーによるNbラッチインタフェース回路の速度限界はおよそ8GHzである。また、6mV出力に必要な8段のジョセフソン接合を形成したNbラッチインタフェース回路では、CR時定数による速度限界もおよそ8GHzである。電流密度を10KA/cmに上げることも検討されているが、それでもNbラッチインタフェース回路の速度は30GHz〜40GHz程度が限界である。高速半導体アンプの10Gbps動作などには、インタフェース回路に最低80GHzの速度が必要とされる。すなわち、Nbラッチインタフェース回路を、Nb超伝導回路と高速半導体アンプなどの半導体回路との間に配置しても、超伝導回路および半導体回路の高速性が、このNbラッチインタフェース回路によって制限されてしまう。
【0008】
このように、Nbラッチインタフェース回路は、Nb超伝導回路と各種半導体回路との間のインタフェース回路としては未だ十分ではなく、ジョセフソン接合の大規模化が実現されつつあるNb超伝導回路の高速性、および半導体回路の高速性を共に活かすことのできるインタフェース回路の実現が望まれている。
【0009】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、超伝導回路から出力される信号を高速で他の回路に伝送でき、かつ、十分な増幅能力を有し、誤動作の少ないインタフェース回路を備える超伝導システムを提供することを目的とする。
【0010】
さらに、本発明は、超伝導回路から出力される信号を高速で他の回路へ伝送することができ、かつ、十分な増幅能力を有し、誤動作の少ないインタフェース回路を超伝導回路と混載した超伝導回路チップを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に例示する構成によって実現可能な超伝導システムが提供される。本発明の超伝導システムは、超伝導回路から出力される信号を他の回路にインタフェース回路を介して伝送する超伝導システムにおいて、金属系超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を有する低温超伝導回路と、酸化物高温超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を有し前記低温超伝導回路に接続されたインタフェース回路と、を有することを特徴とする。
【0012】
図1に示す超伝導システム1において、Nb超伝導回路2は、金属系超伝導体であるNbを用いて形成されたジョセフソン接合を有する低温超伝導回路であり、酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3は、酸化物高温超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を有するインタフェース回路である。酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3は、Nb超伝導回路2に接続され、両回路は、例えば4.2Kの低温環境下に配置される。これにより、酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3は、パンチスルーによる速度限界およびCR時定数による速度限界が向上され、Nb超伝導回路2および高速半導体アンプ4の両方の高速性を活かしたインタフェース回路を備える超伝導システム1が実現される。
【0013】
また、本発明では、超伝導回路と前記超伝導回路から出力される信号を他の回路に伝送するためのインタフェース回路とを有する超伝導回路チップにおいて、金属系超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を有する低温超伝導回路と、酸化物高温超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を有し前記低温超伝導回路に接続されたインタフェース回路と、を有することを特徴とする超伝導回路チップが提供される。
【0014】
このような構成の超伝導回路チップによれば、インタフェース回路の速度限界が向上され、低温超伝導回路から出力される信号を他の回路に高速で伝送することが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
【0016】
図1は第1の実施の形態の超伝導システムの構成例を示す図である。図1に示す超伝導システム1は、Nbを用いて形成された低温超伝導回路であるNb超伝導回路2、および酸化物高温超伝導体を用いて形成されたラッチドライバである酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3を備えている。ここで、Nb超伝導回路2は、Nbを用いて形成されたジョセフソン接合を有するSFQ回路である。酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3は、YBaCuO,YbBaCuO,DyBaCuO,ErBaCuO,HoBaCuO,NdBaCuOなどの組成を有する酸化物高温超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を有するインタフェース回路である。Nb超伝導回路2および酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3は、例えば冷凍機(図示せず)によって、液体ヘリウム温度4.2Kといった低温環境下に配置されるようになっている。
【0017】
さらに、この超伝導システム1は、酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3に接続された室温環境下にある高速半導体アンプ4、およびこの高速半導体アンプ4に接続された室温環境下の半導体回路5を備えている。高速半導体アンプ4には、例えば、6mV入力で10Gbps動作が可能なGaAs−HBTを用いることができ、半導体回路5には、機器に搭載される各種半導体回路を用いることができる。
【0018】
この超伝導システム1において、Nb超伝導回路2と酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3はそれぞれ別個の基板上に形成され、それぞれチップが構成されている。これらのチップはアッセンブリーチップなどに実装され、Nb超伝導回路2と酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3とが接続される。これにより、超伝導回路チップであるマルチチップモジュール6が構成される。超伝導システム1では、このマルチチップモジュール6が低温環境下に配置されている。
【0019】
図2は第1の実施の形態の超伝導システムにおけるマルチチップモジュールの断面模式図の一例である。ただし、図2では、図1に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
【0020】
図2に示すようにNb超伝導回路2および酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3は、それぞれ、アッセンブリーチップ7に超伝導ハンダバンプ8を介して実装されている。
【0021】
ここで、図2に示したNb超伝導回路2は、Si基板2a上に、Nbからなるグランドプレーン2b、およびSiOからなる層間絶縁膜2cが順に形成されており、さらに、この層間絶縁膜2c上には、Nbからなるベース電極2dが形成されている。グランドプレーン2bとベース電極2dは、層間絶縁膜2cを貫通するグランドコンタクト2eによって接続されている。層間絶縁膜2c内部にはMoからなるシート状の抵抗2fが設けられていて、ベース電極2dと接続されている。ベース電極2d上には、Al−AlOからなる接合バリア2gを介して、共にNbからなるカウンタ電極2hおよび保護層2iが形成されている。保護層2iはグランドコンタクト2eが断線するのを防ぐために設けられる。さらにこれらの上層には、SiOからなる層間絶縁膜2jおよびNbからなるカウンタ電極2kが形成されている。このカウンタ電極2kとベース電極2dとはベースコンタクト2mによって接続され、さらに、このカウンタ電極2kは、その下層にあるカウンタ電極2hと接続されるように形成される。ベース電極2d、接合バリア2gおよびカウンタ電極2h,2kにより、ジョセフソン接合2nが構成されている。
【0022】
また、図2に示した酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3は、MgO基板3a上に、2つのホールが形成されたLaドープYBaCuOからなるベース電極3bが形成されている。このベース電極3b上に、SrSnOからなる層間絶縁膜3cを介して、YbBaCuOからなるカウンタ電極3dが形成されている。ベース電極3bのホール部分では、ベース電極3bおよびカウンタ電極3dとそれらの間に挟まれた層間絶縁膜3cにより、ジョセフソン接合3eが形成されている。カウンタ電極3dには、超伝導ハンダバンプ8と接続されるAuからなるパッド3fが形成されている。
【0023】
このようなNb超伝導回路2および酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3が、アッセンブリーチップ7に形成されたNbの超伝導配線9に、超伝導ハンダバンプ8を介してそれぞれ接続される。これにより、Nb超伝導回路2と酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3それぞれの回路のジョセフソントランスミッションライン(Josephson Transmission Line,JTL)が、パッシブトランスミッションライン(Passive Transmission Line,PTL)で接続されたマルチチップモジュール6が形成される。
【0024】
第1の実施の形態の超伝導システム1では、Nb超伝導回路2と酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3とが、マルチチップモジュール方式で接続され、4.2Kといった低温環境下に配置される。このように、金属系超伝導体を用いて形成された低温超伝導回路と、酸化物高温超伝導体を用いて形成されたインタフェース回路とを、共に一定の低温環境下に配置する構成とすることにより、超伝導システムにおけるインタフェース回路の速度限界を向上させることができるようになる。
【0025】
例えば、Y系酸化物高温超伝導体を用いて形成された酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3では、Nb超伝導回路2の動作温度である4.2Kで、パンチスルーによる速度限界は約130GHzになる。また、6mV出力に必要な3段ラッチドライバでCR時定数による速度限界は約100GHzになる。したがって、10Gbps動作に必要とされる80GHzの速度を十分に達成することができる。このような結果は、Nbを用いたジョセフソン接合と酸化物高温超伝導体を用いたジョセフソン接合との特性の違いに起因する。例えば、Y系酸化物高温超伝導体のジョセフソン接合では、接合キャパシタンスがNbのジョセフソン接合の場合に比べて1桁小さい。また、Y系酸化物高温超伝導体を用いることで、ラッチした場合の出力電圧も大きくなり、Nbでは6mV出力を得るのに8段のジョセフソン接合が必要になるところ、Y系酸化物高温超伝導体では3段のジョセフソン接合で済み、インタフェース回路の回路規模が小さくなることも要因である。
【0026】
さらに、超伝導システム1において、酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3は、これが通常動作可能な温度よりも更に低温の温度環境下に配置される。一般に、SFQ回路と半導体回路との間に設けられるインタフェース回路は、その電流−電圧(I−V)特性にヒステリシスを有していることが必要となるが、このヒステリシスは低温になるほど顕著になる。したがって、酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3をNb超伝導回路2と共に低温環境下で動作させることは、インタフェース回路の誤動作確率の低減という点から、より好ましい。
【0027】
以上述べたように、Nb超伝導回路2と高速半導体アンプ4の両回路の高速性を活かしたインタフェース回路を備える超伝導システム1を実現することができる。また、このようなマルチチップモジュール方式を採用した場合、金属系超伝導体を用いる回路と酸化物高温超伝導体を用いる回路とを個別に形成することができるので、回路作製プロセスへの負担を低減することが可能になる。
【0028】
なお、Nb超伝導回路2内のジョセフソン接合は、上記図2に示したもののみに限定されるものではなく、また、図2に示したNb超伝導回路2の構造は単なる例であって、超伝導システム1に別の構造を有するNb超伝導回路を用いることも勿論可能である。さらに、酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3内のジョセフソン接合は、図2に示したもののみに限定されるものではなく、また、図2に示した酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3の構造は単なる例であって、超伝導システム1に別の構造を有する酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3を用いることも勿論可能である。
【0029】
また、図2では、Nb超伝導回路2と酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3とを、アッセンブリーチップ7のNbの超伝導配線9で接続した場合について述べたが、この超伝導配線9を、Nbを用いたJTLに変更して両回路を接続するようにしてもよい。この場合、Nb超伝導回路2のJTL、アッセンブリーチップ7のJTLおよび酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3のJTLが接続されることになる。
【0030】
次に、第2の実施の形態について説明する。
図3は第2の実施の形態の超伝導システムの構成例を示す図である。ただし、図3では、図1に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
【0031】
第2の実施の形態の超伝導システム20は、Nb超伝導回路2と酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3を同一基板上に形成し、超伝導回路チップをひとつのチップ21で構成している点で、第1の実施の形態の超伝導システム1と相違する。その他の構成および作用・効果は第1の実施の形態と同じである。すなわち、Nb超伝導回路2および酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3が形成されているチップ21が低温環境下に配置され、インタフェース回路の速度限界が向上される。それにより、Nb超伝導回路2および高速半導体アンプ4の高速性を活かした酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3を備えた超伝導システム20が実現される。
【0032】
なお、Nb超伝導回路2と酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3を同一基板上に形成する場合には、高温プロセスが必要な酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3を先に基板上に形成しておき、その後、その基板上にNb超伝導回路2を形成するようにすればよい。
【0033】
次に、第3の実施の形態について説明する。
図4は第3の実施の形態の超伝導システムの構成例を示す図である。ただし、図4では、図1に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
【0034】
第3の実施の形態の超伝導システム30は、Nb超伝導回路2と酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3との間をPTLやJTLなどの配線で接続するのではなく、両回路のJTL同士を、超伝導ハンダバンプ31を介して接続し、これによりマルチチップモジュール32を構成している。超伝導システム30では、このようにバンプ接続されたNb超伝導回路2と酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3とが、低温環境下に配置される。その他の構成は、第1の実施の形態の超伝導システム1と同じである。
【0035】
ここで、図4のJ1,J2はNb超伝導回路2のJTLに存在するジョセフソン接合であり、J3,J4は酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3のJTLに存在するジョセフソン接合である。L1,L2,L3,L4,L5はNb超伝導回路2内のインダクタ部を示しており、L6,L7,L8,L9,L10は酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3内のインダクタ部を示している。A1,A2,A3,A4はそれぞれJ1,J2,J3,J4に対するバイアス電流源である。また、超伝導ハンダバンプ31は、Nb超伝導回路2から出力されるSFQパルスを酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3側に十分に伝送できるよう、10Ω以下の抵抗成分と10pH以下のインダクタンス成分で構成されるようにすることが望ましい。なお、図4に示した超伝導システム30の場合、Nb超伝導回路2のジョセフソン接合J1,J2の臨界電流(Ic)は250μAとし、酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3のジョセフソン接合J3,J4のIcは300μAとしている。
【0036】
このように超伝導システム30を構成することにより、マルチチップモジュール32の構成が簡素化されるとともに、小型化、伝送の高速化、誤動作確率の低減などを図ることができる。
【0037】
図5は第3の実施の形態の超伝導システムにおけるマルチチップモジュールの断面模式図の一例である。ただし、図5では、図2に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
【0038】
図5に示すマルチチップモジュール32は、Nb超伝導回路2のカウンタ電極2kと、酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3のカウンタ電極3dとが、超伝導ハンダバンプ8を介して接続されている。これにより、Nb超伝導回路2のJTLと酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3のJTLとが結合される。
【0039】
なお、Nb超伝導回路2内のジョセフソン接合は、上記図5に示したもののみに限定されるものではなく、また、図5に示したNb超伝導回路2の構造は単なる例であって、超伝導システム1に別の構造を有するNb超伝導回路を用いることも勿論可能である。さらに、酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3内のジョセフソン接合は、図5に示したもののみに限定されるものではなく、また、図5に示した酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3の構造は単なる例であって、超伝導システム1に別の構造を有する酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3を用いることも勿論可能である。
【0040】
次に、第4の実施の形態の超伝導システムについて説明する。
図6は第4の実施の形態の超伝導システムの構成例を示す図である。ただし、図6では、低温環境領域はその図示を省略し、また、図4に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
【0041】
第4の実施の形態の超伝導システム40は、Nb超伝導回路2内のジョセフソン接合のうち最も酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3側にあるもののIcが、酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3内のジョセフソン接合のうち最もNb超伝導回路2側にあるもののIcよりも大きくなるように設定されている点で第3の実施の形態の超伝導システム30と相違する。すなわち、Nb超伝導回路2のJTLの中で最も酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3側にある最終段のジョセフソン接合J2のIcが、酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3のJTLの中でNb超伝導回路2からの出力信号が最初に到達する初段のジョセフソン接合J3のIcより大きくなるよう構成されている。その際、ジョセフソン接合J2のIcは、ジョセフソン接合J3のIcの1.1倍〜1.5倍になるよう構成される。その他の構成は第3の実施の形態の超伝導システム30と同じである。
【0042】
図6に示した超伝導システム40の場合、Nb超伝導回路2内のジョセフソン接合J1のIcを250μAとし、ジョセフソン接合J2のIcを400μAとしている。酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3内のジョセフソン接合J3,J4のIcは共に300μAとしている。すなわち、ここでは、ジョセフソン接合J2のIcがジョセフソン接合J3のIcの約1.3倍となるように構成されている。
【0043】
このようにジョセフソン接合J2のIcを大きく設定しておくことにより、次のような効果が得られる。すなわち、Nb超伝導回路2からのSFQパルスが酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3へ伝送される際には、酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3からNb超伝導回路2へ弱まったパルスが戻ってくる場合がある。このような場合であっても、ジョセフソン接合J2のIcを大きく設定しておくことで、そのようなパルスのNb超伝導回路2への進入を抑え、そのパルスによってジョセフソン接合J2がスイッチしてしまうのを抑制し、誤動作確率の低減を図ることができる。
【0044】
前述のように、Nb超伝導回路2の最終段のジョセフソン接合J2のIcを設定する場合には、このジョセフソン接合J2のIcが、酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3の初段のジョセフソン接合J3のIcの1.1倍〜1.5倍になるよう設定する。1.1倍より小さいとNb超伝導回路2へ戻ってくるパルスの進入を効果的に防ぐことができず、また、1.5倍より大きいとNb超伝導回路2から酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3へ伝送されるべきSFQパルスが遮断されてしまう可能性があるためである。
【0045】
このようにジョセフソン接合J2のIcを設定する場合には、Nb超伝導回路2の設計・作製段階で、ジョセフソン接合J2の接合の大きさ(面積)がジョセフソン接合J1のそれよりも大きくなるよう設計・作製される。例えば、図6に示した超伝導システム40の場合、ジョセフソン接合J1のIcが250μAで、ジョセフソン接合J3のIcが300μAであるので、ジョセフソン接合J2のIcを400μAとするためには、ジョセフソン接合J2の面積がジョセフソン接合J1の面積の1.6倍になるようにNb超伝導回路2を設計・作製する。
【0046】
なお、Nb超伝導回路2のJTLには、酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3の初段のジョセフソン接合J3のIcに比べて1.1倍〜1.5倍にしたジョセフソン接合が、最終段のほか、最終段以外にも配置されていてもよい。また、最終段以外にのみ配置することも、Nb超伝導回路2の要求特性を満足する限り可能である。
【0047】
また、上記第1,第2の実施の形態の超伝導システム1,20を、この第4の実施の形態と同様に、Nb超伝導回路2内の少なくとも最終段のジョセフソン接合のIcを酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3の初段のジョセフソン接合のIcよりも大きく設定した構成とすることもできる。また、Nb超伝導回路2と酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3とを、アッセンブリーチップ7のJTLにより接続する場合には、そのJTL内の少なくとも最終段のジョセフソン接合のIcを、酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3の初段のジョセフソン接合のIcに対して1.1倍〜1.5倍になるように構成する。
【0048】
以上説明したように、Nb超伝導回路2から出力される信号を高速半導体アンプ4などにインタフェース回路を介して伝送する超伝導システム1,20,30,40において、そのインタフェース回路を、酸化物高温超伝導体を用いた酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3とする。そして、Nb超伝導回路2と酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路3とを、4.2Kといった低温環境下に配置する。これにより、Nb超伝導回路2および高速半導体アンプ4の高速性を活かし、かつ、十分な増幅能力を有し、誤動作の非常に少ないインタフェース回路を備えた超伝導システム1,20,30,40を実現できる。
【0049】
このような超伝導システム1,20,30,40は、超高速のデータ伝送を低エネルギーで実現でき、通信用ルータ、サーバ、AD変換器、磁束計(SQUID)、サンプラーなど、通信、コンピュータ、計測の分野などで広く利用することが可能である。
【0050】
なお、以上の説明において、金属系超伝導体はNbに限定されるものではなく、その他の金属系超伝導体(化合物系材料を含む)や合金系超伝導材料も用いることができる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、超伝導システムを、金属系超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を有する低温超伝導回路と酸化物高温超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を有するインタフェース回路とを備えた構成とする。これにより、低温超伝導回路から出力される信号を、インタフェース回路を介して、他の回路へ高速かつ低エネルギーで伝送することのできる超伝導システムを実現できる。
【0052】
また、金属系超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を有する低温超伝導回路と酸化物高温超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を有するインタフェース回路とを備えた超伝導回路チップを構成することにより、低温超伝導回路から出力される信号を他の回路に高速で伝送することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の超伝導システムの構成例を示す図である。
【図2】第1の実施の形態の超伝導システムにおけるマルチチップモジュールの断面模式図の一例である。
【図3】第2の実施の形態の超伝導システムの構成例を示す図である。
【図4】第3の実施の形態の超伝導システムの構成例を示す図である。
【図5】第3の実施の形態の超伝導システムにおけるマルチチップモジュールの断面模式図の一例である。
【図6】第4の実施の形態の超伝導システムの構成例を示す図である。
【図7】金属系超伝導体を用いた従来の超伝導システムの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1,20,30,40 超伝導システム
2 Nb超伝導回路
2a Si基板
2b グランドプレーン
2c,2j 層間絶縁膜
2d ベース電極
2e グランドコンタクト
2f 抵抗
2g 接合バリア
2h,2k カウンタ電極
2i 保護層
2m ベースコンタクト
2n ジョセフソン接合
3 酸化物高温超伝導ラッチインタフェース回路
3a MgO基板
3b ベース電極
3c 層間絶縁膜
3d カウンタ電極
3e ジョセフソン接合
3f パッド
4 高速半導体アンプ
5 半導体回路
6,32 マルチチップモジュール
7 アッセンブリーチップ
8,31 超伝導ハンダバンプ
9 超伝導配線
21 チップ
J1,J2,J3,J4 ジョセフソン接合
A1,A2,A3,A4 バイアス電流源
L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8,L9,L10 インダクタ部
Ic 臨界電流

Claims (5)

  1. 超伝導回路から出力される信号を他の回路にインタフェース回路を介して伝送する超伝導システムにおいて、
    金属系超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を有する低温超伝導回路と、
    酸化物高温超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を有し前記低温超伝導回路に接続されたインタフェース回路と、
    を有することを特徴とする超伝導システム。
  2. 異なるチップ上に形成された前記低温超伝導回路と前記インタフェース回路とを含むマルチチップモジュールを有していることを特徴とする請求項1記載の超伝導システム。
  3. 前記低温超伝導回路と前記インタフェース回路とは、前記金属系超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を含むジョセフソントランスミッションラインと、前記酸化物高温超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を含むジョセフソントランスミッションラインとを用いて接続されていることを特徴とする請求項1記載の超伝導システム。
  4. 前記金属系超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を含むジョセフソントランスミッションラインに、前記酸化物高温超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を含むジョセフソントランスミッションラインの中で前記低温超伝導回路から出力された信号が最初に到達するジョセフソン接合の臨界電流に対して1.1倍以上1.5倍以下の臨界電流のジョセフソン接合を少なくともひとつ配置したことを特徴とする請求項3記載の超伝導システム。
  5. 超伝導回路と前記超伝導回路から出力される信号を他の回路に伝送するためのインタフェース回路とを有する超伝導回路チップにおいて、
    金属系超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を有する低温超伝導回路と、
    酸化物高温超伝導体を用いて形成されたジョセフソン接合を有し前記低温超伝導回路に接続されたインタフェース回路と、
    を有することを特徴とする超伝導回路チップ。
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