JP2004274518A - ボードシステム、ボード側装置、情報処理装置及びそのプログラム - Google Patents
ボードシステム、ボード側装置、情報処理装置及びそのプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】本発明は、文字、図形、イラスト、画像等を描画して提示するための装置に関し、描画された内容に別々の場所から好適にアクセスし得るようにする。
【解決手段】ボードに付帯させるボード側装置1と、該ボード側装置1と通信可能に接続する情報処理装置2とから構成され、前記情報処理装置2が、前記ボードに描画すべき内容に係るデータと該データにアクセスできる権限を証明する認証情報とを関連づけて格納し、前記データへのアクセスを要求に、認証情報が含まれる場合にのみ該データへのアクセスを許可し、その事実に基づき前記データを送信し、前記ボード側装置1が、認証情報取得手段11が取得した認証情報を含み所要のデータへのアクセス要求を前記情報処理装置2へ送信し、前記情報処理装置2よりもたらされるデータを受信し、前記受信手段が受信したデータを基に前記ボードに描画するボードシステム。
【選択図】図9
【解決手段】ボードに付帯させるボード側装置1と、該ボード側装置1と通信可能に接続する情報処理装置2とから構成され、前記情報処理装置2が、前記ボードに描画すべき内容に係るデータと該データにアクセスできる権限を証明する認証情報とを関連づけて格納し、前記データへのアクセスを要求に、認証情報が含まれる場合にのみ該データへのアクセスを許可し、その事実に基づき前記データを送信し、前記ボード側装置1が、認証情報取得手段11が取得した認証情報を含み所要のデータへのアクセス要求を前記情報処理装置2へ送信し、前記情報処理装置2よりもたらされるデータを受信し、前記受信手段が受信したデータを基に前記ボードに描画するボードシステム。
【選択図】図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数人が好適に情報を共有し得るようなボードシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
色素を内包し、該色素を磁気力で変位させることで画面に前記色素を以て表示し得るボードが既知である(例えば、下記特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照)。これらは、ボードの画面に沿って左右に走行する描画ユニットに磁気ヘッドを実装してなるもので、この磁気ヘッドにより画像の描画が可能となっている。
【0003】
【特許文献1】特許第3351626号公報
【特許文献2】特公平7−111616号公報
【特許文献3】特開平9−076694号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記例の如き既存のものでは、ボードの画面の保存や再描画を行い得るとはいえ、別々の場所に存在する複数人が同じ情報を共有するという観点について何ら考慮されておらず、ある場所においてボードに記述した情報を別の場所で再利用するといったことは困難であった。
【0005】
以上の問題に鑑みて、本発明は、文字、図形、イラスト、画像等を描画して提示するための装置に関し、描画された内容に別々の場所から好適にアクセスし得るようにすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決すべく、本発明では、図1に示すように、文字、図形、画像等を描画し得るボードに付帯させるボード側装置1と、該ボード側装置1と通信可能に接続する情報処理装置2とを内包してなるシステムであって、前記情報処理装置2が、前記ボードに描画すべき内容に係るデータと該データにアクセスできる権限を証明する情報である認証情報とを関連づけて格納するデータ格納手段21と、前記データ格納手段21が格納しているデータへのアクセスを要求するリクエストを受け付けるリクエスト受付手段22と、前記リクエスト受付手段22が受け付けたリクエストにアクセス対象となるデータと関連づけられた認証情報が含まれる場合にのみ該データへのアクセスを許可しそれ以外の場合には不許可とする認証手段23と、前記認証手段23がアクセスを許可した事実に基づき前記データを送信する送信手段24とを具備し、前記ボード側装置1が、前記認証情報を取得する認証情報取得手段11と、前記認証情報取得手段11が取得した認証情報を含み所要のデータへのアクセスを要求するリクエストを前記情報処理装置2に向けて送信する送信手段12と、前記情報処理装置2よりもたらされるデータを受信する受信手段13と、前記受信手段が受信したデータを基に前記ボードに描画すべき内容を描画する描画手段14とを具備するボードシステムを構成した。このようなものであれば、情報処理装置2と通信可能なボード側装置1を別々の場所に設置し、これらの場所から情報処理装置2に格納されているデータにアクセス可能となる。結果として、秘匿性を担保しながら、別々の場所に存在する複数人が情報を好適に共有し得るものとなる。
【0007】
また、図2に示すように、前記ボード側装置1が、前記ボードに表示されている内容を読み取る読み取り手段15と、前記読み取り手段15が読み取った内容に係るデータにアクセスできる権限を証明する情報であって該データに関連づけるべき認証情報を取得する認証情報取得手段11と、前記データ及び前記認証情報を送信する送信手段12とを具備し、前記情報処理装置2が、前記ボード側装置1よりもたらされる前記データ及び前記認証情報を受信する受信手段25と、前記受信手段が受信したデータと認証情報とを関連づけて格納するデータ格納手段21と、前記データ格納手段21が格納しているデータへのアクセスを要求するリクエストを受け付けるリクエスト受付手段22と、前記リクエスト受付手段22が受け付けたリクエストにアクセス対象となるデータと関連づけられた認証情報が含まれる場合にのみ該データへのアクセスを許可しそれ以外の場合には不許可とする認証手段23とを具備するボードシステムであれば、秘匿性を担保しながら、ボードに記述した情報を情報処理装置2に格納し、別々の場所からアクセス可能となる。
【0008】
ここで、データにアクセスするとは、電気通信回線を介して実行される、データの参照、データの改変、データの消去、データの移転並びにアクセス権限の変更等をおしなべて包含する概念である。よって、アクセス権限には、データ参照のみ可能、データの改変が可能、等のように、複数の段階が存在し得る。ボードに描画すべき内容に係るデータとは、典型的には画像データであるが、読み取った内容よりOCR(Optical Character Recognition;光学的手法による文字認識)によりテキストデータ化したものであってもよい。このときには、ボード側装置1若しくは情報処理装置2にOCR機能が予め実装されている。データへのアクセス権限は、各データファイル単位で設定されることもあれば、複数のデータファイルの組または複数のデータファイルを包含するディレクトリ(あるいは、フォルダ)単位で設定されることもある。認証情報としては、アクセス権限を有するユーザを識別するID、パスコード、バイオメトリックデータや、ユーザに配布される各種記録媒体、特に、RFID(Radio Frequency IDentification;識別情報を記録する記録媒体に対し、電磁波を用いて情報の記録または読出を行う認識方法)タグに記憶されている識別情報、その他を挙げることができる。前記データ及び前記認証情報を送信または受信するとき、これらを別個に送受信する態様を妨げない。さらに、情報処理装置2がリクエストを受け付ける対象は、ボード側装置1には限られず、電気通信回線を介して情報処理装置2と接続している情報処理端末(クライアントコンピュータ)であることがある。
【0009】
前記ボードは、複数人が同時に閲覧することが可能な画面を有するものであることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図3に示すように、本実施形態におけるボード3システムは、文字、図形、イラスト、画像等を描画可能なボード3に付帯させるボード側装置1と、情報処理装置2とを、LAN、WAN、インターネット等の電気通信回線4を介して通信可能であるように接続してなるものである。
【0011】
ボード3は、複数人が同時に閲覧することが可能であるような寸法を有する画面を備えており、ユーザはこの画面に種々の情報、即ち文字、記号、図形、イラストや画像その他を描画して提示することができる。ボード3は、自立性を有するものであることが好ましい。本実施形態におけるボード3は、駆動信号Hを受けることによりその表示内容が変化するものである。例えば、電気力若しくは磁気力を受けて変位する色表示要素を内包してなり、外方より(特に、画面側より)駆動信号Hたる電気信号、磁気信号H若しくは電磁波等を受けることで画面に前記色表示要素を表示し得る。典型的には、図4に示すように、ハニカム構造をなす多数の表示用セル31を縦横に配列してなるもので、各セル31内には流体32と磁性粒33とを封入してある。そして、磁性粒33のN極とS極とに、相異なる色素を着色し、これらの色素を色表示要素としている。色表示要素の色(黒色、白色でもよい)は特に限定されないが、ここでは一方の極の側を白色、他方の極の側を緑色若しくは黒色とする。磁性粒33は、セル31内で流体32中におかれ、外方より磁場(磁気信号H)を受けることで回転する。この結果、色表示要素が変位して画面側に表出する状態となる。色表示要素は、描画される文字、図形等を構成する要素となる、あるいは、描画される文字、図形等以外の背景を構成する要素となる。従って、磁石を筆先に配した筆記具を使用すれば、ボード3の画面に文字、図形等を描画することができ、筆記具とは逆の極性を有する磁石を使用すれば描画した文字、図形等を消去することができる。因みに、該ボード3は、緑色若しくは黒色の背景に白色で描画する黒板としても、白色の背景に緑色若しくは黒色で描画するホワイトボード3としても利用可能である。さらに、本実施形態では、PETフィルムに代表される、ボード3の表面に透光性及び透磁性を有するフィルムを貼付してあり、一般的なマーカーペン等を使用してボード3の表面に描画することも可能となっている。
【0012】
他方、ボード側装置1は、ボード3に描画するためのものであって、ボード3の画面表示内容を変化させる駆動信号Hを出力し得るように構成される。本実施形態では、磁性粒33を駆動するための磁気信号Hを駆動信号Hとすることから、図5、図6に示すように、ボード側装置1が、励磁コイルや該励磁コイルに電圧を印加する回路等を包含する描画ヘッド1aを少なくとも具備する。また、ボード3の画面に表示されている内容を読み取り得るように、光学センサ1bをも具備している。この光学センサ1bは、磁性粒33に付した色表示要素により表現される文字、図形等の描画内容と、マーカーペン等によって描画された描画内容との双方を読み取り可能なものである。即ち、描画ヘッド1aの機能を利用して描画手段14が構成され、かつ、光学センサ1bの機能を利用して読み取り手段15が構成される。描画ヘッド1a、光学センサ1bは、制御部1cにより制御される。制御部1cは、プロセッサやメモリ、I/Oインタフェース、その他を内包してなる。なお、制御部1cのI/Oインタフェースには、ユーザによる操作入力を受け付ける入力デバイス1eや、着脱可能なメモリカードに代表される補助記憶デバイス1f、情報処理装置2と通信するための通信デバイス1g(特に、無線通信デバイス)、プリンタ1h等を接続する。これらのハードウェア資源を、ボード側装置1の本体1dに実装している。因みに、入力デバイス1eは、リモートコントローラとしての役割を担い、本体1dより着脱可能である。また、ICカード、メモリカードを挿入するスロットや、RFIDタグ、RFIDチップを読み書きするためのRFIDリーダを、本体1dまたは入力デバイス1eに設けておく。
【0013】
ボード側装置1の本体1dは比較的長尺なものであり、前記描画ヘッド1aや前記光学センサ1bはこの本体1dの長手方向に沿って配列してある。図7に示すように、本体1dは、ボード3とは別体をなし、アクチュエータにより駆動されてボード3の画面に略沿って移動可能であるように該ボード3に取り付けてある。図示例では、上下方向に延伸する本体1dを、ボード3の画面に略沿って左右方向に移動可能であるように設けている。
【0014】
ボード3の画面に表示されている内容を読み取るときには、ユーザが入力デバイス1eを使用して命令を発し、本体1dを前記画面に略沿って移動させる操作を行う。読み取り手段15は、本体1dの長手方向に沿って延伸する帯状の領域を一時に読み取るものであり、ユーザが本体1dを移動させることでボード3の画面の一部若しくは全部を走査する。このとき、制御部1cは、既存の光学式マウスまたは機械式(ボール)マウスと同様の原理で本体1dのボード3に対する変位を検出しつつ、光学センサ1bを介して読み取った内容を画像データとして制御部1cのメモリまたは補助記憶デバイス1fに格納する。因みに、本体1dの変位を精確に検知できるように、ボード3の表面に予めグリッドライン若しくは特殊なパターン(ボード3の表面における単位領域毎に、当該単位領域の座標値を表すパターン)を印刷しておき、該グリッドライン若しくはパターンを光学センサ1bに感知させることが好ましい。なお、制御部1cにOCR機能を付与しているような場合には、画面に記述されているテキストを読み取り手段15を介して読み取り、これを画像データではなくテキストデータに変換してメモリに格納するようにすることができる。特に、ボード3の画面の所要の領域(望ましくは、上端部位若しくは下端部位)を、テキストを記述するための専用領域として定めておき、読み取り手段15を介して該テキストを読み取り、OCRにてテキストデータに変換して画像データに関連づける(とりわけ、ファイル名、タイムスタンプ等の、画像データに係るメタデータとして)ことが好ましいと言える。メモリまたは補助記憶デバイス1fには、複数枚分の画面に係る画像データを格納することができる。
【0015】
ボード3の画面に描画するときには、ユーザが入力デバイス1eを使用して命令を発し、本体1dを前記画面に略沿って移動させる操作を行う。描画手段14は、本体1dの長手方向に沿って延伸する帯状の領域を一時に描画するものであり、ユーザが本体1dを移動させることでボード3の画面の一部若しくは全部を走査する。このとき、制御部1cは、既存の光学式マウスと同様の原理で本体1dのボード3に対する変位を検出しつつ、メモリまたは補助記憶デバイス1fに格納されている、描画すべき画像データを基に描画ヘッド1aを制御して駆動信号Hたる磁気信号Hを出力させる。因みに、既に述べたように、本体1dの変位を精確に検知できるように、ボード3の表面に予めグリッドライン若しくは特殊なパターンを印刷しておき、該グリッドライン若しくはパターンを光学センサ1bに感知させることが好ましい。加えて、メモリまたは補助記憶デバイス1fに複数の画面に係る画像データを予め格納しておき、ユーザの任意に応じてこれらの画像のうち何れかを選択的に描画するようなことが可能である。この場合、複数枚の画像を順次描画して、プレゼンテーションを実行することができる。なお、ボード3の画面の所要の領域を、テキストを記述するための専用領域として定めているとき、画像を描画するにあたり当該領域には画像データに係るメタデータ(ファイル名、タイムスタンプ等)を描画するようにしてもよい。さらには、画像データを格納している補助記憶デバイス1fが本体1dより着脱可能であるような場合には、該補助記憶デバイス1fを適宜に取り替えることで、異なる画像を描画できるものとなる。
【0016】
ところで、ボード3の画面に表示されている所要の画像を読み取る際に、描画手段14をも制御して、読み取り対象の画像を消去するようにしても構わない。また、描画手段14が画像を描画する際に、描画対象領域に既に存在する画像の上に重ね書きしてもよく、あるいは描画対象領域に存在する画像を消去しながら新たな画像を描画するようにしてもよい。本実施形態では、描画ヘッド1aの本体1dの移動方向に沿って前後に、つまり描画ヘッド1aの左右に光学センサ1bを設けてあり、本体1dが右から左へ移動する場合にも、逆に本体1dが左から右へ移動する場合にも、既に画面に表示されている内容を読み取りつつ新たな画像を描画することが可能となっている。
【0017】
しかして、情報処理装置2は、図8に示すように、プロセッサ2a、メインメモリ2b、ハードディスクドライブに代表される補助記憶デバイス2c、電気通信回線4を介して通信を行うための通信インタフェース2d、等のハードウェア資源を具備する。通信インタフェース2dは、NIC(Network Interface Card)、モデム、RS−232C、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、あるいは無線通信デバイス1g、その他を包含する。通常、プロセッサ2aによって実行されるべきプログラムが補助記憶装置2cに格納されており、プログラムの実行の際には補助記憶装置2cからメインメモリ2bに読み込まれ、プロセッサ2aによって解読される。そして、当該プログラムに従い上記のハードウェア資源を作動し、図9に示す受信手段25、データ格納手段21、リクエスト受付手段22、認証手段23、送信手段24としての役割を果たすようにしている。
【0018】
受信手段25は、通信インタフェース2dの機能を利用して、ボード側装置1よりもたらされる、ボード3に表示されている内容に係るデータ及び前記データにアクセスできる権限を証明する情報であって該データに関連づけるべき認証情報を受信する。
【0019】
データ格納手段21は、メインメモリ2b若しくは補助記憶デバイス2cの所要の記憶領域を利用して、前記受信手段25が受信した、ボード3に描画すべき内容に係るデータと該データにアクセスできる権限を証明する情報である認証情報とを関連づけて格納する。
【0020】
リクエスト受付手段22は、通信インタフェース2dの機能を利用して、前記データ格納手段21が格納しているデータへのアクセスを要求するリクエストを受け付ける。リクエストには、アクセスを要求している対象であるデータ若しくはデータ群(あるいは、ディレクトリ)を識別する識別子(Uniform Resource Identifier)と、リクエストを発したユーザを識別する認証情報とが含まれる。因みに、リクエストは、ボード側装置1よりもたらされるとは限られず、該情報処理装置2と電気通信幹線を介して接続しているクライアントコンピュータ5よりもたらされることがある。
【0021】
認証手段23は、前記リクエスト受付手段22が受け付けたリクエストに、アクセス対象となるデータと関連づけられた認証情報が含まれる場合にのみ、該データへのアクセスを許可し、それ以外の場合には不許可とする判断処理を行う。即ち、リクエストに含まれるURIを参照し、該URIにより識別されるデータ若しくはデータ群をデータ格納手段21が格納しているデータの中から検索して、該URIにより識別されるデータ若しくはデータ群に関連づけられている認証情報を抽出して、これをリクエストに含まれる認証情報と比較する。
【0022】
送信手段24は、前記認証手段23がアクセスを許可した事実に基づき、要求されたデータを送信する。その送信の宛先は、通常、リクエストを送ってきたボード側装置1、またはクライアントコンピュータ5である。
【0023】
ユーザは、ボード3を使用して会議、プレゼンテーション等を開始するにあたり、情報処理装置2より所要のデータをダウンロードするべく、認証情報をボード側装置1に入力する。ボード側装置1には、当該ユーザを識別する認証情報を取得する認証情報取得手段11を予め設けてある。認証情報の態様には、種々のものが考えられる。例えば、入力デバイス1eを介して入力可能なID、パスコードや、ユーザ自信のバイオメトリックデータ、ユーザに配布される各種記録媒体に記憶されている識別情報、あるいはこれらの組み合わせ、等を挙げることができる。そして、認証情報取得手段11の具体的構成は、認証情報の態様に応じたものとなる。つまり、IDやパスコードを入力するための入力デバイス1eや、バイオメトリックデータを入力するためのデバイス(指紋検知装置、網膜パターン入力装置、その他)、識別情報を記憶しているICカードやメモリカードを読み書きするためのスロット、認証情報を記憶しているRFIDタグ、RFIDチップを読み書きするためのRFIDリーダ、等を用いて、認証情報取得手段11が構成される。因みに、ICカード、メモリカード、RFIDタグやRFIDチップは、ユーザに予め配布される。ユーザが、認証情報と、所要のデータ若しくはデータ群を識別するURIとをボード側装置1に入力すると、該ボード側装置1が具備する送信手段12が、通信デバイス1gの機能を利用して、これらを含んでなるリクエストを情報処理装置2に向けて送信する。情報処理装置2は、リクエストを受け付け、認証を行った上で、データ若しくはデータ群をボード側装置1に返信する。ボード側装置1が具備する受信手段13は、通信デバイス1gの機能を利用して該データ若しくはデータ群を受信し、メモリに格納する。しかる後、既に述べたように、受信したデータ若しくはデータ群を基に、描画手段14が画像をボード3の画面に描画する。
【0024】
ユーザは、会議やプレゼンテーションの最中に、受信手段13が受信し描画手段14が描画した画像に、加筆、修正したり、あるいは新たな画像を描画したりする。加筆、修正された画像、あるいは新たに描画された画像は、読み取り手段15により読み取られ、データ化されて、メモリに格納される。ボード3を使用した会議、プレゼンテーション等を終了するときには、ボード側装置1が具備する送信手段12が、メモリに格納されているデータを、該データにアクセスできる権限を証明する認証情報とともに、情報処理装置2に向けて送信する。これを受信した情報処理装置2は、データと認証情報とを関連づけた上で、データ格納手段21に格納する。
【0025】
なお、データを情報処理装置2に向けて送信するにあたり、認証情報取得手段11が、新たに認証情報を取得することがある。特に、ボード3の画面に描画した内容を読み取りデータ化したものを、新規データとして情報処理装置2に送信、格納するときには、原則として当該データにアクセスできる権限に係る認証情報の取得または生成を行う。当該データにアクセスできる権限に係る認証情報は、ユーザより入力されてもよく、ユーザが所持しているICカード、メモリカード、RFIDタグ若しくはRFIDチップ等の記録媒体に記録されているものを読み取って用いてもよい。また、未だユーザの利用に供されていない記録媒体に記録されている認証情報を読み取り、これを当該データにアクセスできる権限に係る認証情報とするとともに、認証情報を読み取った記録媒体を会議やプレゼンテーションに参加したメンバーに配布してもよい。
【0026】
あるいは、認証情報取得手段11が認証情報を自動的に生成するという形で、認証情報を取得するものとしてもよい。この場合、生成した認証情報を記録媒体に書き込んだ上で、会議やプレゼンテーションに参加したメンバーに配布してもよい。複数メンバーに記録媒体を配布する場合、これら記録媒体に共通の認証情報を書き込んでもよく、記録媒体に別個の認証情報を書き込んでもよい(このときには、当該データに複数の認証情報が関連づけられる)。
【0027】
本実施形態によれば、文字、図形、画像等を描画し得るボード3に付帯させるボード側装置1と、該ボード側装置1と通信可能に接続する情報処理装置2とを内包してなるシステムであって、前記情報処理装置2が、前記ボード3に描画すべき内容に係るデータと該データにアクセスできる権限を証明する情報である認証情報とを関連づけて格納するデータ格納手段21と、前記データ格納手段21が格納しているデータへのアクセスを要求するリクエストを受け付けるリクエスト受付手段22と、前記リクエスト受付手段22が受け付けたリクエストにアクセス対象となるデータと関連づけられた認証情報が含まれる場合にのみ該データへのアクセスを許可しそれ以外の場合には不許可とする認証手段23と、前記認証手段23がアクセスを許可した事実に基づき前記データを送信する送信手段24とを具備し、前記ボード側装置1が、前記認証情報を取得する認証情報取得手段11と、前記認証情報取得手段11が取得した認証情報を含み所要のデータへのアクセスを要求するリクエストを前記情報処理装置2に向けて送信する送信手段12と、前記情報処理装置2よりもたらされるデータを受信する受信手段13と、前記受信手段が受信したデータを基に前記ボード3に描画すべき内容を描画する描画手段14とを具備するボード3システムを構成したため、情報処理装置2と通信可能なボード側装置1を別々の場所に設置し、これらの場所から情報処理装置2に格納されているデータにアクセス可能となる。結果として、秘匿性を担保しながら、別々の場所に存在する複数人が情報を好適に共有し得るものとなる。
【0028】
また、前記ボード側装置1が、前記ボード3に表示されている内容を読み取る読み取り手段15と、前記読み取り手段15が読み取った内容に係るデータにアクセスできる権限を証明する情報であって該データに関連づけるべき認証情報を取得する認証情報取得手段11と、前記データ及び前記認証情報を送信する送信手段12とを具備し、前記情報処理装置2が、前記ボード側装置1よりもたらされる前記データ及び前記認証情報を受信する受信手段25と、前記受信手段が受信したデータと認証情報とを関連づけて格納するデータ格納手段21と、前記データ格納手段21が格納しているデータへのアクセスを要求するリクエストを受け付けるリクエスト受付手段22と、前記リクエスト受付手段22が受け付けたリクエストにアクセス対象となるデータと関連づけられた認証情報が含まれる場合にのみ該データへのアクセスを許可しそれ以外の場合には不許可とする認証手段23とを具備するボード3システムとしたため、秘匿性を担保しながら、ボード3に記述した情報を情報処理装置2に格納し、別々の場所からアクセス可能となる。
【0029】
総じて言えば、ある機会に、ある場所のボード3に記述した内容を、他の機会に、他の場所で再現でき、さらにこれに加筆、修正できるものとなる。従って、会議やプレゼンテーション等を、別の機会に、別の場所で継続することが可能となっている。
【0030】
前記ボード3は、複数人が同時に閲覧することが可能な画面を有するものであるため、複数人による情報の共有のために特に有効となっている。
【0031】
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。ボードは、上記実施形態におけるようなものには限られない。例えば、ボードが、物体の近接若しくは接触を感知するタッチパネルと、該タッチパネルが物体の近接若しくは接触を感知した部位に対応する画面上の座標に画素を表示する画像表示用のディスプレイとを重ね合わせてなるものであってもよい。この場合、ボード側装置に実装すべき描画手段は、前記タッチパネルに刺激を与えるための電気信号、磁気信号、電磁波信号若しくは機械的(物理的)刺激を駆動信号として出力するものとする。但し、ボードそれ自体は、単純な黒板若しくはホワイトボードであっても構わない。
【0032】
読み取り手段が、ボードの画面に表示されている内容を光学的に読み取るとは限られない。よって、ボードが内包している磁性粒の磁極を感知するマグネットセンサを用いて読み取り手段を構成し、ボードに描画されている内容を磁気的に読み取るものとすることもできる。あるいは、光学センサとマグネットセンサとを併用するものとしてもよい。
【0033】
読み取り手段が読み取った画像を描画手段が描画するとき、制御部において当該画像の拡大、縮小、回転等の処理を実行した上で描画することを妨げない。
【0034】
その他各部の具体的構成は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上に詳述した本発明によれば、文字、図形、イラスト、画像等を描画して提示するための装置に関し、描画された内容に別々の場所から好適にアクセスして利用できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成説明図。
【図2】本発明の構成説明図。
【図3】本発明の一実施形態におけるボードシステムの概要を示す図。
【図4】本発明の一実施形態におけるボードを模式的に示す図。
【図5】同実施形態におけるボード側装置を模式的に示す図。
【図6】同ボード側装置が具備するハードウェア資源を示す図。
【図7】同ボード側装置の使用例を説明する図。
【図8】同実施形態における情報処理装置が具備するハードウェア資源を示す図。
【図9】同実施形態の機能ブロック図。
【符号の説明】
1…ボード側装置
2…情報処理装置
3…ボード
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数人が好適に情報を共有し得るようなボードシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
色素を内包し、該色素を磁気力で変位させることで画面に前記色素を以て表示し得るボードが既知である(例えば、下記特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照)。これらは、ボードの画面に沿って左右に走行する描画ユニットに磁気ヘッドを実装してなるもので、この磁気ヘッドにより画像の描画が可能となっている。
【0003】
【特許文献1】特許第3351626号公報
【特許文献2】特公平7−111616号公報
【特許文献3】特開平9−076694号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記例の如き既存のものでは、ボードの画面の保存や再描画を行い得るとはいえ、別々の場所に存在する複数人が同じ情報を共有するという観点について何ら考慮されておらず、ある場所においてボードに記述した情報を別の場所で再利用するといったことは困難であった。
【0005】
以上の問題に鑑みて、本発明は、文字、図形、イラスト、画像等を描画して提示するための装置に関し、描画された内容に別々の場所から好適にアクセスし得るようにすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決すべく、本発明では、図1に示すように、文字、図形、画像等を描画し得るボードに付帯させるボード側装置1と、該ボード側装置1と通信可能に接続する情報処理装置2とを内包してなるシステムであって、前記情報処理装置2が、前記ボードに描画すべき内容に係るデータと該データにアクセスできる権限を証明する情報である認証情報とを関連づけて格納するデータ格納手段21と、前記データ格納手段21が格納しているデータへのアクセスを要求するリクエストを受け付けるリクエスト受付手段22と、前記リクエスト受付手段22が受け付けたリクエストにアクセス対象となるデータと関連づけられた認証情報が含まれる場合にのみ該データへのアクセスを許可しそれ以外の場合には不許可とする認証手段23と、前記認証手段23がアクセスを許可した事実に基づき前記データを送信する送信手段24とを具備し、前記ボード側装置1が、前記認証情報を取得する認証情報取得手段11と、前記認証情報取得手段11が取得した認証情報を含み所要のデータへのアクセスを要求するリクエストを前記情報処理装置2に向けて送信する送信手段12と、前記情報処理装置2よりもたらされるデータを受信する受信手段13と、前記受信手段が受信したデータを基に前記ボードに描画すべき内容を描画する描画手段14とを具備するボードシステムを構成した。このようなものであれば、情報処理装置2と通信可能なボード側装置1を別々の場所に設置し、これらの場所から情報処理装置2に格納されているデータにアクセス可能となる。結果として、秘匿性を担保しながら、別々の場所に存在する複数人が情報を好適に共有し得るものとなる。
【0007】
また、図2に示すように、前記ボード側装置1が、前記ボードに表示されている内容を読み取る読み取り手段15と、前記読み取り手段15が読み取った内容に係るデータにアクセスできる権限を証明する情報であって該データに関連づけるべき認証情報を取得する認証情報取得手段11と、前記データ及び前記認証情報を送信する送信手段12とを具備し、前記情報処理装置2が、前記ボード側装置1よりもたらされる前記データ及び前記認証情報を受信する受信手段25と、前記受信手段が受信したデータと認証情報とを関連づけて格納するデータ格納手段21と、前記データ格納手段21が格納しているデータへのアクセスを要求するリクエストを受け付けるリクエスト受付手段22と、前記リクエスト受付手段22が受け付けたリクエストにアクセス対象となるデータと関連づけられた認証情報が含まれる場合にのみ該データへのアクセスを許可しそれ以外の場合には不許可とする認証手段23とを具備するボードシステムであれば、秘匿性を担保しながら、ボードに記述した情報を情報処理装置2に格納し、別々の場所からアクセス可能となる。
【0008】
ここで、データにアクセスするとは、電気通信回線を介して実行される、データの参照、データの改変、データの消去、データの移転並びにアクセス権限の変更等をおしなべて包含する概念である。よって、アクセス権限には、データ参照のみ可能、データの改変が可能、等のように、複数の段階が存在し得る。ボードに描画すべき内容に係るデータとは、典型的には画像データであるが、読み取った内容よりOCR(Optical Character Recognition;光学的手法による文字認識)によりテキストデータ化したものであってもよい。このときには、ボード側装置1若しくは情報処理装置2にOCR機能が予め実装されている。データへのアクセス権限は、各データファイル単位で設定されることもあれば、複数のデータファイルの組または複数のデータファイルを包含するディレクトリ(あるいは、フォルダ)単位で設定されることもある。認証情報としては、アクセス権限を有するユーザを識別するID、パスコード、バイオメトリックデータや、ユーザに配布される各種記録媒体、特に、RFID(Radio Frequency IDentification;識別情報を記録する記録媒体に対し、電磁波を用いて情報の記録または読出を行う認識方法)タグに記憶されている識別情報、その他を挙げることができる。前記データ及び前記認証情報を送信または受信するとき、これらを別個に送受信する態様を妨げない。さらに、情報処理装置2がリクエストを受け付ける対象は、ボード側装置1には限られず、電気通信回線を介して情報処理装置2と接続している情報処理端末(クライアントコンピュータ)であることがある。
【0009】
前記ボードは、複数人が同時に閲覧することが可能な画面を有するものであることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図3に示すように、本実施形態におけるボード3システムは、文字、図形、イラスト、画像等を描画可能なボード3に付帯させるボード側装置1と、情報処理装置2とを、LAN、WAN、インターネット等の電気通信回線4を介して通信可能であるように接続してなるものである。
【0011】
ボード3は、複数人が同時に閲覧することが可能であるような寸法を有する画面を備えており、ユーザはこの画面に種々の情報、即ち文字、記号、図形、イラストや画像その他を描画して提示することができる。ボード3は、自立性を有するものであることが好ましい。本実施形態におけるボード3は、駆動信号Hを受けることによりその表示内容が変化するものである。例えば、電気力若しくは磁気力を受けて変位する色表示要素を内包してなり、外方より(特に、画面側より)駆動信号Hたる電気信号、磁気信号H若しくは電磁波等を受けることで画面に前記色表示要素を表示し得る。典型的には、図4に示すように、ハニカム構造をなす多数の表示用セル31を縦横に配列してなるもので、各セル31内には流体32と磁性粒33とを封入してある。そして、磁性粒33のN極とS極とに、相異なる色素を着色し、これらの色素を色表示要素としている。色表示要素の色(黒色、白色でもよい)は特に限定されないが、ここでは一方の極の側を白色、他方の極の側を緑色若しくは黒色とする。磁性粒33は、セル31内で流体32中におかれ、外方より磁場(磁気信号H)を受けることで回転する。この結果、色表示要素が変位して画面側に表出する状態となる。色表示要素は、描画される文字、図形等を構成する要素となる、あるいは、描画される文字、図形等以外の背景を構成する要素となる。従って、磁石を筆先に配した筆記具を使用すれば、ボード3の画面に文字、図形等を描画することができ、筆記具とは逆の極性を有する磁石を使用すれば描画した文字、図形等を消去することができる。因みに、該ボード3は、緑色若しくは黒色の背景に白色で描画する黒板としても、白色の背景に緑色若しくは黒色で描画するホワイトボード3としても利用可能である。さらに、本実施形態では、PETフィルムに代表される、ボード3の表面に透光性及び透磁性を有するフィルムを貼付してあり、一般的なマーカーペン等を使用してボード3の表面に描画することも可能となっている。
【0012】
他方、ボード側装置1は、ボード3に描画するためのものであって、ボード3の画面表示内容を変化させる駆動信号Hを出力し得るように構成される。本実施形態では、磁性粒33を駆動するための磁気信号Hを駆動信号Hとすることから、図5、図6に示すように、ボード側装置1が、励磁コイルや該励磁コイルに電圧を印加する回路等を包含する描画ヘッド1aを少なくとも具備する。また、ボード3の画面に表示されている内容を読み取り得るように、光学センサ1bをも具備している。この光学センサ1bは、磁性粒33に付した色表示要素により表現される文字、図形等の描画内容と、マーカーペン等によって描画された描画内容との双方を読み取り可能なものである。即ち、描画ヘッド1aの機能を利用して描画手段14が構成され、かつ、光学センサ1bの機能を利用して読み取り手段15が構成される。描画ヘッド1a、光学センサ1bは、制御部1cにより制御される。制御部1cは、プロセッサやメモリ、I/Oインタフェース、その他を内包してなる。なお、制御部1cのI/Oインタフェースには、ユーザによる操作入力を受け付ける入力デバイス1eや、着脱可能なメモリカードに代表される補助記憶デバイス1f、情報処理装置2と通信するための通信デバイス1g(特に、無線通信デバイス)、プリンタ1h等を接続する。これらのハードウェア資源を、ボード側装置1の本体1dに実装している。因みに、入力デバイス1eは、リモートコントローラとしての役割を担い、本体1dより着脱可能である。また、ICカード、メモリカードを挿入するスロットや、RFIDタグ、RFIDチップを読み書きするためのRFIDリーダを、本体1dまたは入力デバイス1eに設けておく。
【0013】
ボード側装置1の本体1dは比較的長尺なものであり、前記描画ヘッド1aや前記光学センサ1bはこの本体1dの長手方向に沿って配列してある。図7に示すように、本体1dは、ボード3とは別体をなし、アクチュエータにより駆動されてボード3の画面に略沿って移動可能であるように該ボード3に取り付けてある。図示例では、上下方向に延伸する本体1dを、ボード3の画面に略沿って左右方向に移動可能であるように設けている。
【0014】
ボード3の画面に表示されている内容を読み取るときには、ユーザが入力デバイス1eを使用して命令を発し、本体1dを前記画面に略沿って移動させる操作を行う。読み取り手段15は、本体1dの長手方向に沿って延伸する帯状の領域を一時に読み取るものであり、ユーザが本体1dを移動させることでボード3の画面の一部若しくは全部を走査する。このとき、制御部1cは、既存の光学式マウスまたは機械式(ボール)マウスと同様の原理で本体1dのボード3に対する変位を検出しつつ、光学センサ1bを介して読み取った内容を画像データとして制御部1cのメモリまたは補助記憶デバイス1fに格納する。因みに、本体1dの変位を精確に検知できるように、ボード3の表面に予めグリッドライン若しくは特殊なパターン(ボード3の表面における単位領域毎に、当該単位領域の座標値を表すパターン)を印刷しておき、該グリッドライン若しくはパターンを光学センサ1bに感知させることが好ましい。なお、制御部1cにOCR機能を付与しているような場合には、画面に記述されているテキストを読み取り手段15を介して読み取り、これを画像データではなくテキストデータに変換してメモリに格納するようにすることができる。特に、ボード3の画面の所要の領域(望ましくは、上端部位若しくは下端部位)を、テキストを記述するための専用領域として定めておき、読み取り手段15を介して該テキストを読み取り、OCRにてテキストデータに変換して画像データに関連づける(とりわけ、ファイル名、タイムスタンプ等の、画像データに係るメタデータとして)ことが好ましいと言える。メモリまたは補助記憶デバイス1fには、複数枚分の画面に係る画像データを格納することができる。
【0015】
ボード3の画面に描画するときには、ユーザが入力デバイス1eを使用して命令を発し、本体1dを前記画面に略沿って移動させる操作を行う。描画手段14は、本体1dの長手方向に沿って延伸する帯状の領域を一時に描画するものであり、ユーザが本体1dを移動させることでボード3の画面の一部若しくは全部を走査する。このとき、制御部1cは、既存の光学式マウスと同様の原理で本体1dのボード3に対する変位を検出しつつ、メモリまたは補助記憶デバイス1fに格納されている、描画すべき画像データを基に描画ヘッド1aを制御して駆動信号Hたる磁気信号Hを出力させる。因みに、既に述べたように、本体1dの変位を精確に検知できるように、ボード3の表面に予めグリッドライン若しくは特殊なパターンを印刷しておき、該グリッドライン若しくはパターンを光学センサ1bに感知させることが好ましい。加えて、メモリまたは補助記憶デバイス1fに複数の画面に係る画像データを予め格納しておき、ユーザの任意に応じてこれらの画像のうち何れかを選択的に描画するようなことが可能である。この場合、複数枚の画像を順次描画して、プレゼンテーションを実行することができる。なお、ボード3の画面の所要の領域を、テキストを記述するための専用領域として定めているとき、画像を描画するにあたり当該領域には画像データに係るメタデータ(ファイル名、タイムスタンプ等)を描画するようにしてもよい。さらには、画像データを格納している補助記憶デバイス1fが本体1dより着脱可能であるような場合には、該補助記憶デバイス1fを適宜に取り替えることで、異なる画像を描画できるものとなる。
【0016】
ところで、ボード3の画面に表示されている所要の画像を読み取る際に、描画手段14をも制御して、読み取り対象の画像を消去するようにしても構わない。また、描画手段14が画像を描画する際に、描画対象領域に既に存在する画像の上に重ね書きしてもよく、あるいは描画対象領域に存在する画像を消去しながら新たな画像を描画するようにしてもよい。本実施形態では、描画ヘッド1aの本体1dの移動方向に沿って前後に、つまり描画ヘッド1aの左右に光学センサ1bを設けてあり、本体1dが右から左へ移動する場合にも、逆に本体1dが左から右へ移動する場合にも、既に画面に表示されている内容を読み取りつつ新たな画像を描画することが可能となっている。
【0017】
しかして、情報処理装置2は、図8に示すように、プロセッサ2a、メインメモリ2b、ハードディスクドライブに代表される補助記憶デバイス2c、電気通信回線4を介して通信を行うための通信インタフェース2d、等のハードウェア資源を具備する。通信インタフェース2dは、NIC(Network Interface Card)、モデム、RS−232C、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、あるいは無線通信デバイス1g、その他を包含する。通常、プロセッサ2aによって実行されるべきプログラムが補助記憶装置2cに格納されており、プログラムの実行の際には補助記憶装置2cからメインメモリ2bに読み込まれ、プロセッサ2aによって解読される。そして、当該プログラムに従い上記のハードウェア資源を作動し、図9に示す受信手段25、データ格納手段21、リクエスト受付手段22、認証手段23、送信手段24としての役割を果たすようにしている。
【0018】
受信手段25は、通信インタフェース2dの機能を利用して、ボード側装置1よりもたらされる、ボード3に表示されている内容に係るデータ及び前記データにアクセスできる権限を証明する情報であって該データに関連づけるべき認証情報を受信する。
【0019】
データ格納手段21は、メインメモリ2b若しくは補助記憶デバイス2cの所要の記憶領域を利用して、前記受信手段25が受信した、ボード3に描画すべき内容に係るデータと該データにアクセスできる権限を証明する情報である認証情報とを関連づけて格納する。
【0020】
リクエスト受付手段22は、通信インタフェース2dの機能を利用して、前記データ格納手段21が格納しているデータへのアクセスを要求するリクエストを受け付ける。リクエストには、アクセスを要求している対象であるデータ若しくはデータ群(あるいは、ディレクトリ)を識別する識別子(Uniform Resource Identifier)と、リクエストを発したユーザを識別する認証情報とが含まれる。因みに、リクエストは、ボード側装置1よりもたらされるとは限られず、該情報処理装置2と電気通信幹線を介して接続しているクライアントコンピュータ5よりもたらされることがある。
【0021】
認証手段23は、前記リクエスト受付手段22が受け付けたリクエストに、アクセス対象となるデータと関連づけられた認証情報が含まれる場合にのみ、該データへのアクセスを許可し、それ以外の場合には不許可とする判断処理を行う。即ち、リクエストに含まれるURIを参照し、該URIにより識別されるデータ若しくはデータ群をデータ格納手段21が格納しているデータの中から検索して、該URIにより識別されるデータ若しくはデータ群に関連づけられている認証情報を抽出して、これをリクエストに含まれる認証情報と比較する。
【0022】
送信手段24は、前記認証手段23がアクセスを許可した事実に基づき、要求されたデータを送信する。その送信の宛先は、通常、リクエストを送ってきたボード側装置1、またはクライアントコンピュータ5である。
【0023】
ユーザは、ボード3を使用して会議、プレゼンテーション等を開始するにあたり、情報処理装置2より所要のデータをダウンロードするべく、認証情報をボード側装置1に入力する。ボード側装置1には、当該ユーザを識別する認証情報を取得する認証情報取得手段11を予め設けてある。認証情報の態様には、種々のものが考えられる。例えば、入力デバイス1eを介して入力可能なID、パスコードや、ユーザ自信のバイオメトリックデータ、ユーザに配布される各種記録媒体に記憶されている識別情報、あるいはこれらの組み合わせ、等を挙げることができる。そして、認証情報取得手段11の具体的構成は、認証情報の態様に応じたものとなる。つまり、IDやパスコードを入力するための入力デバイス1eや、バイオメトリックデータを入力するためのデバイス(指紋検知装置、網膜パターン入力装置、その他)、識別情報を記憶しているICカードやメモリカードを読み書きするためのスロット、認証情報を記憶しているRFIDタグ、RFIDチップを読み書きするためのRFIDリーダ、等を用いて、認証情報取得手段11が構成される。因みに、ICカード、メモリカード、RFIDタグやRFIDチップは、ユーザに予め配布される。ユーザが、認証情報と、所要のデータ若しくはデータ群を識別するURIとをボード側装置1に入力すると、該ボード側装置1が具備する送信手段12が、通信デバイス1gの機能を利用して、これらを含んでなるリクエストを情報処理装置2に向けて送信する。情報処理装置2は、リクエストを受け付け、認証を行った上で、データ若しくはデータ群をボード側装置1に返信する。ボード側装置1が具備する受信手段13は、通信デバイス1gの機能を利用して該データ若しくはデータ群を受信し、メモリに格納する。しかる後、既に述べたように、受信したデータ若しくはデータ群を基に、描画手段14が画像をボード3の画面に描画する。
【0024】
ユーザは、会議やプレゼンテーションの最中に、受信手段13が受信し描画手段14が描画した画像に、加筆、修正したり、あるいは新たな画像を描画したりする。加筆、修正された画像、あるいは新たに描画された画像は、読み取り手段15により読み取られ、データ化されて、メモリに格納される。ボード3を使用した会議、プレゼンテーション等を終了するときには、ボード側装置1が具備する送信手段12が、メモリに格納されているデータを、該データにアクセスできる権限を証明する認証情報とともに、情報処理装置2に向けて送信する。これを受信した情報処理装置2は、データと認証情報とを関連づけた上で、データ格納手段21に格納する。
【0025】
なお、データを情報処理装置2に向けて送信するにあたり、認証情報取得手段11が、新たに認証情報を取得することがある。特に、ボード3の画面に描画した内容を読み取りデータ化したものを、新規データとして情報処理装置2に送信、格納するときには、原則として当該データにアクセスできる権限に係る認証情報の取得または生成を行う。当該データにアクセスできる権限に係る認証情報は、ユーザより入力されてもよく、ユーザが所持しているICカード、メモリカード、RFIDタグ若しくはRFIDチップ等の記録媒体に記録されているものを読み取って用いてもよい。また、未だユーザの利用に供されていない記録媒体に記録されている認証情報を読み取り、これを当該データにアクセスできる権限に係る認証情報とするとともに、認証情報を読み取った記録媒体を会議やプレゼンテーションに参加したメンバーに配布してもよい。
【0026】
あるいは、認証情報取得手段11が認証情報を自動的に生成するという形で、認証情報を取得するものとしてもよい。この場合、生成した認証情報を記録媒体に書き込んだ上で、会議やプレゼンテーションに参加したメンバーに配布してもよい。複数メンバーに記録媒体を配布する場合、これら記録媒体に共通の認証情報を書き込んでもよく、記録媒体に別個の認証情報を書き込んでもよい(このときには、当該データに複数の認証情報が関連づけられる)。
【0027】
本実施形態によれば、文字、図形、画像等を描画し得るボード3に付帯させるボード側装置1と、該ボード側装置1と通信可能に接続する情報処理装置2とを内包してなるシステムであって、前記情報処理装置2が、前記ボード3に描画すべき内容に係るデータと該データにアクセスできる権限を証明する情報である認証情報とを関連づけて格納するデータ格納手段21と、前記データ格納手段21が格納しているデータへのアクセスを要求するリクエストを受け付けるリクエスト受付手段22と、前記リクエスト受付手段22が受け付けたリクエストにアクセス対象となるデータと関連づけられた認証情報が含まれる場合にのみ該データへのアクセスを許可しそれ以外の場合には不許可とする認証手段23と、前記認証手段23がアクセスを許可した事実に基づき前記データを送信する送信手段24とを具備し、前記ボード側装置1が、前記認証情報を取得する認証情報取得手段11と、前記認証情報取得手段11が取得した認証情報を含み所要のデータへのアクセスを要求するリクエストを前記情報処理装置2に向けて送信する送信手段12と、前記情報処理装置2よりもたらされるデータを受信する受信手段13と、前記受信手段が受信したデータを基に前記ボード3に描画すべき内容を描画する描画手段14とを具備するボード3システムを構成したため、情報処理装置2と通信可能なボード側装置1を別々の場所に設置し、これらの場所から情報処理装置2に格納されているデータにアクセス可能となる。結果として、秘匿性を担保しながら、別々の場所に存在する複数人が情報を好適に共有し得るものとなる。
【0028】
また、前記ボード側装置1が、前記ボード3に表示されている内容を読み取る読み取り手段15と、前記読み取り手段15が読み取った内容に係るデータにアクセスできる権限を証明する情報であって該データに関連づけるべき認証情報を取得する認証情報取得手段11と、前記データ及び前記認証情報を送信する送信手段12とを具備し、前記情報処理装置2が、前記ボード側装置1よりもたらされる前記データ及び前記認証情報を受信する受信手段25と、前記受信手段が受信したデータと認証情報とを関連づけて格納するデータ格納手段21と、前記データ格納手段21が格納しているデータへのアクセスを要求するリクエストを受け付けるリクエスト受付手段22と、前記リクエスト受付手段22が受け付けたリクエストにアクセス対象となるデータと関連づけられた認証情報が含まれる場合にのみ該データへのアクセスを許可しそれ以外の場合には不許可とする認証手段23とを具備するボード3システムとしたため、秘匿性を担保しながら、ボード3に記述した情報を情報処理装置2に格納し、別々の場所からアクセス可能となる。
【0029】
総じて言えば、ある機会に、ある場所のボード3に記述した内容を、他の機会に、他の場所で再現でき、さらにこれに加筆、修正できるものとなる。従って、会議やプレゼンテーション等を、別の機会に、別の場所で継続することが可能となっている。
【0030】
前記ボード3は、複数人が同時に閲覧することが可能な画面を有するものであるため、複数人による情報の共有のために特に有効となっている。
【0031】
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。ボードは、上記実施形態におけるようなものには限られない。例えば、ボードが、物体の近接若しくは接触を感知するタッチパネルと、該タッチパネルが物体の近接若しくは接触を感知した部位に対応する画面上の座標に画素を表示する画像表示用のディスプレイとを重ね合わせてなるものであってもよい。この場合、ボード側装置に実装すべき描画手段は、前記タッチパネルに刺激を与えるための電気信号、磁気信号、電磁波信号若しくは機械的(物理的)刺激を駆動信号として出力するものとする。但し、ボードそれ自体は、単純な黒板若しくはホワイトボードであっても構わない。
【0032】
読み取り手段が、ボードの画面に表示されている内容を光学的に読み取るとは限られない。よって、ボードが内包している磁性粒の磁極を感知するマグネットセンサを用いて読み取り手段を構成し、ボードに描画されている内容を磁気的に読み取るものとすることもできる。あるいは、光学センサとマグネットセンサとを併用するものとしてもよい。
【0033】
読み取り手段が読み取った画像を描画手段が描画するとき、制御部において当該画像の拡大、縮小、回転等の処理を実行した上で描画することを妨げない。
【0034】
その他各部の具体的構成は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上に詳述した本発明によれば、文字、図形、イラスト、画像等を描画して提示するための装置に関し、描画された内容に別々の場所から好適にアクセスして利用できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成説明図。
【図2】本発明の構成説明図。
【図3】本発明の一実施形態におけるボードシステムの概要を示す図。
【図4】本発明の一実施形態におけるボードを模式的に示す図。
【図5】同実施形態におけるボード側装置を模式的に示す図。
【図6】同ボード側装置が具備するハードウェア資源を示す図。
【図7】同ボード側装置の使用例を説明する図。
【図8】同実施形態における情報処理装置が具備するハードウェア資源を示す図。
【図9】同実施形態の機能ブロック図。
【符号の説明】
1…ボード側装置
2…情報処理装置
3…ボード
Claims (9)
- 文字、図形、画像等を描画し得るボードに付帯させるボード側装置と、該ボード側装置と通信可能に接続する情報処理装置とを内包してなるシステムであって、
前記情報処理装置が、前記ボードに描画すべき内容に係るデータと該データにアクセスできる権限を証明する情報である認証情報とを関連づけて格納するデータ格納手段と、前記データ格納手段が格納しているデータへのアクセスを要求するリクエストを受け付けるリクエスト受付手段と、前記リクエスト受付手段が受け付けたリクエストにアクセス対象となるデータと関連づけられた認証情報が含まれる場合にのみ該データへのアクセスを許可しそれ以外の場合には不許可とする認証手段と、前記認証手段がアクセスを許可した事実に基づき前記データを送信する送信手段とを具備し、
前記ボード側装置が、前記認証情報を取得する認証情報取得手段と、前記認証情報取得手段が取得した認証情報を含み所要のデータへのアクセスを要求するリクエストを前記情報処理装置に向けて送信する送信手段と、前記情報処理装置よりもたらされるデータを受信する受信手段と、前記受信手段が受信したデータを基に前記ボードに描画すべき内容を描画する描画手段とを具備するボードシステム。 - 文字、図形、画像等を描画し得るボードに付帯させるボード側装置と、該ボード側装置と通信可能に接続する情報処理装置とを内包してなるシステムであって、
前記ボード側装置が、前記ボードに表示されている内容を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段が読み取った内容に係るデータにアクセスできる権限を証明する情報であって該データに関連づけるべき認証情報を取得する認証情報取得手段と、前記データ及び前記認証情報を送信する送信手段とを具備し、
前記情報処理装置が、前記ボード側装置よりもたらされる前記データ及び前記認証情報を受信する受信手段と、前記受信手段が受信したデータと認証情報とを関連づけて格納するデータ格納手段と、前記データ格納手段が格納しているデータへのアクセスを要求するリクエストを受け付けるリクエスト受付手段と、前記リクエスト受付手段が受け付けたリクエストにアクセス対象となるデータと関連づけられた認証情報が含まれる場合にのみ該データへのアクセスを許可しそれ以外の場合には不許可とする認証手段とを具備するボードシステム。 - 前記ボードが、複数人が同時に閲覧することが可能な画面を有するものである請求項1又は2記載のボードシステム。
- 請求項1記載のボードシステムを構築するためのものであって、ボードに描画すべき内容に係るデータにアクセスできる権限を証明する情報である認証情報を取得する認証情報取得手段と、
前記認証情報取得手段が取得した認証情報を含み所要のデータへのアクセスを要求するリクエストを情報処理装置に向けて送信する送信手段と、
前記情報処理装置よりもたらされるデータを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信したデータを基に前記ボードに描画すべき内容を描画する描画手段と
を具備するボード側装置。 - 請求項2記載のボードシステムを構築するためのものであって、ボードに表示されている内容を読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段が読み取った内容に係るデータにアクセスできる権限を証明する情報であって該データに関連づけるべき認証情報を取得する認証情報取得手段と、
前記データ及び前記認証情報を情報処理装置に向けて送信する送信手段と
を具備するボード側装置。 - 請求項1記載のボードシステムを構築するためのものであって、ボードに描画すべき内容に係るデータと該データにアクセスできる権限を証明する情報である認証情報とを関連づけて格納するデータ格納手段と、
前記データ格納手段が格納しているデータへのアクセスを要求するリクエストを受け付けるリクエスト受付手段と、
前記リクエスト受付手段が受け付けたリクエストにアクセス対象となるデータと関連づけられた認証情報が含まれる場合にのみ該データへのアクセスを許可しそれ以外の場合には不許可とする認証手段と、
前記認証手段がアクセスを許可した事実に基づき前記データを送信する送信手段と
を具備する情報処理装置。 - 請求項1記載のボードシステムを構築するためのものであって、コンピュータを、
ボードに描画すべき内容に係るデータと該データにアクセスできる権限を証明する情報である認証情報とを関連づけて格納するデータ格納手段、
前記データ格納手段が格納しているデータへのアクセスを要求するリクエストを受け付けるリクエスト受付手段、
前記リクエスト受付手段が受け付けたリクエストにアクセス対象となるデータと関連づけられた認証情報が含まれる場合にのみ該データへのアクセスを許可しそれ以外の場合には不許可とする認証手段、及び、
前記認証手段がアクセスを許可した事実に基づき前記データを送信する送信手段として機能させるプログラム。 - 請求項2記載のボードシステムを構築するためのものであって、ボード側装置よりもたらされる、ボードに表示されている内容に係るデータ及び前記データにアクセスできる権限を証明する情報であって該データに関連づけるべき認証情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信したデータと認証情報とを関連づけて格納するデータ格納手段と、
前記データ格納手段が格納しているデータへのアクセスを要求するリクエストを受け付けるリクエスト受付手段と、
前記リクエスト受付手段が受け付けたリクエストにアクセス対象となるデータと関連づけられた認証情報が含まれる場合にのみ該データへのアクセスを許可しそれ以外の場合には不許可とする認証手段と
を具備する情報処理装置。 - 請求項2記載のボードシステムを構築するためのものであって、コンピュータを、
ボード側装置よりもたらされる、ボードに表示されている内容に係るデータ及び前記データにアクセスできる権限を証明する情報であって該データに関連づけるべき認証情報を受信する受信手段、
前記受信手段が受信したデータと認証情報とを関連づけて格納するデータ格納手段、
前記データ格納手段が格納しているデータへのアクセスを要求するリクエストを受け付けるリクエスト受付手段、並びに、
前記リクエスト受付手段が受け付けたリクエストにアクセス対象となるデータと関連づけられた認証情報が含まれる場合にのみ該データへのアクセスを許可しそれ以外の場合には不許可とする認証手段
として機能させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003064252A JP2004274518A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | ボードシステム、ボード側装置、情報処理装置及びそのプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003064252A JP2004274518A (ja) | 2003-03-10 | 2003-03-10 | ボードシステム、ボード側装置、情報処理装置及びそのプログラム |
Publications (1)
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ID=33125583
Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2003
- 2003-03-10 JP JP2003064252A patent/JP2004274518A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010220119A (ja) * | 2009-03-18 | 2010-09-30 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 会議システムおよび画像データ管理方法 |
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