JP2004271424A - 実験小動物用飲水量計測システムおよびそれに用いる実験小動物用飲水量計測器、実験小動物用薬剤投与量計測システム - Google Patents

実験小動物用飲水量計測システムおよびそれに用いる実験小動物用飲水量計測器、実験小動物用薬剤投与量計測システム Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりも実験小動物の飲水量を一層精度良く計測でき、しかも、安価に実現することができる実験小動物用飲水量計測システムを提供する。
【解決手段】給水源3からの水が供給される点滴容器14と、点滴容器14から流出した水を小動物に対して給水する自動給水ノズル13と、点滴容器14内に滴下する水滴を検出してその数をカウントする水滴カウント手段34と、給水源3から点滴容器14に対して供給される水の圧力を、自動給水ノズル13からの給水が停止した際に点滴容器14内の空気圧によって点滴容器14内への給水が停止される圧力に調節する圧力調節手段6とを備えている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、実験小動物の飲水量を測定するための実験小動物用飲水量計測システムおよびそれに用いる実験小動物用飲水量計測器、実験小動物用薬剤投与量計測システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、医療の研究施設などでは、新薬開発等の実験研究用として、マウス、ラット、モルモットなどの実験小動物が飼育されているが、このような実験小動物を使って適切な研究を行うためには、飼育時の飲水量を正確に把握することが必要になる。
【0003】
そのため、従来技術では、たとえば、飼育用の各ケージに自動給水ノズルを取り付ける一方、この自動給水ノズルと給水タンクとの間の給水路の途中に飲用水貯留部を設けるとともに、この飲用水貯留部に貯留されている水位を検出するために、多数の発光素子をアレー配列した投光部と、多数の受光素子をアレー配列した受光部とを上記の飲用水貯留部を挟んだ長手方向に沿って対向配置してなる水位検出部を設け、実験小動物が自動給水ノズルから飲水したときに、これに伴う飲用水貯留部での水位低下を水位検出部で検出し、この水位低下距離と飲用水貯留部のパイプ断面積との積から飲水量を算出するようにした装置が提案されている(たとえば、特許文献1等参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−177832号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献1に記載されているような従来装置では、次の課題が残されている。
【0006】
(1) 従来装置において、水位検出部は、多数の発光素子をアレー配列した投光部と多数の受光素子をアレー配列した受光部とで構成されているため、発光素子同士あるいは受光素子同士の切れ目の部分では水位変化を検出することができない。しかも、数滴程度が飲水された程度では、そのときの水位変化は極めて微量であるため、水位変化に基づいて飲水量を精度良く検出することが極めて困難である。
【0007】
(2)また、水位検出部は、上記のように発光素子と受光素子とをそれぞれ縦一列にアレー配列しているため、多数の各素子が必要となって構成が複雑になるばかりか、高価なものになる。特に、実験小動物の飼育用のケージは、多数設けられるのが通常であるので、各ケージに個別に装置を配置する場合には、システム全体としての価格が一層高くなる。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、従来よりも実験小動物の飲水量を一層精度良く計測でき、しかも、安価に実現することができる実験小動物用飲水量計測システムおよびそれに用いる実験小動物用飲水量計測器、実験小動物用薬剤投与量計測システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係る実験小動物用飲水量計測システムは、給水源からの水が供給される点滴容器と、上記点滴容器から流出した水を小動物に対して給水する自動給水ノズルと、上記点滴容器内に滴下する水滴を検出してその数をカウントする水滴計数手段と、上記給水源から点滴容器に対して供給される水の供給圧力を、自動給水ノズルからの給水が停止した際に点滴容器内の空気圧によって上記給水源から点滴容器への給水が停止される圧力に調節する圧力調節手段とを備えたことを特徴としている。
【0010】
これにより、水滴計数手段によって水滴の数がカウントされるため、数滴程度が飲水された程度の微量な飲水量であっても確実かつ精度良く検出することができる。また、圧力調節手段によって予め点滴容器への給水圧力が調節されているため、飲水を止めると、点滴容器への給水が自動的に停止されるので、カウント手段によって余分な水滴の数がカウントされることがない。したがって、従来よりも飲水量を一層精度良く計測することができる。また、水滴カウント手段の構成も簡単で、また、点滴容器も市販のものを流用できるため、安価な装置とすることができる。
【0011】
請求項2記載の発明に係る実験小動物用飲水量計測システムは、実験小動物が飼育される複数のケージと、上記各ケージに対してそれぞれ給水する自動給水ノズルを有する給水路と、上記各給水路のそれぞれに設けられた飲水量計測器と、上記各飲水量計測器で計測された各ケージにおける飲水量を集計処理する集計処理手段とを備え、上記飲水量計測器は、給水源から供給された水を一時的に貯留するとともに、この一時的に貯留した水を自動給水ノズルに対して給水する点滴容器と、上記点滴容器内を落下する水滴を検知する水滴センサと、上記水滴センサによって検知された水滴数をカウントするカウント手段とを含んで構成され、上記給水源から飲水量計測器の点滴容器に対して供給される水の供給圧力を、自動給水ノズルからの給水が停止した際に点滴容器内の空気圧によって給水源から点滴容器への給水が停止される圧力に調節する圧力調節手段をさらに備えたことを特徴としている。
【0012】
これにより、請求項1記載の発明の作用効果に加えて、多数のケージに飼育されている実験小動物に対して自動的に給水できるとともに、各ケージごとの飲水量が集計処理手段によって個別に集計処理されるので、飲水量計測に要する労力を大幅に軽減することができる。しかも、各飲水量計測器を各ケージに個別に配備した場合にも、各飲水量計測器自体が安価であるため、従来よりもシステム全体の低廉化を図ることができる。
【0013】
上記請求項1または請求項2記載の発明に係る実験小動物用飲水量計測システムにおいて、自動給水ノズルは、上記点滴容器に連通される給水用筒体と、上記給水用筒体内に挿通されて小動物の飲水動作によって開弁して給水を開始する開閉バルブとで構成することができる。
【0014】
請求項4記載の発明に係る実験小動物用飲水量計測器は、上記の実験小動物用飲水量計測システムに用いるものであって、給水源から供給された水を一時的に貯留するとともに、この一時的に貯留した水を自動給水ノズルに対して給水する点滴容器と、上記点滴容器内を落下する水滴を検知する水滴センサと、上記水滴センサによって検知された水滴数をカウントするカウント手段とを含んで構成されていることを特徴としている。
【0015】
これにより、従来よりも飲水量を一層精度良く計測することができ、しかも、水滴センサやカウント手段の構成が簡単で、また、点滴容器も市販のものを流用できるため、安価に実現することができる。
【0016】
請求項5記載の発明に係る実験小動物用薬剤投与量計測システムは、投与する薬剤が混入された給水源からの水が供給される点滴容器と、上記点滴容器から流出した水を小動物に対して給水する自動給水ノズルと、上記点滴容器内に滴下する水滴を検出してその数をカウントする水滴計数手段と、上記給水源から点滴容器に対して供給される水の供給圧力を、自動給水ノズルからの給水が停止した際に点滴容器内の空気圧によって上記給水源から点滴容器への給水が停止される圧力に調節する圧力調節手段と、上記水滴計数手段でカウントされた水滴数を薬剤の投与量に換算する換算手段とを備えたことを特徴としている。
【0017】
これにより、水滴計数手段によって水滴の数がカウントされるため、数滴程度が飲水された程度の微量な飲水量であっても確実かつ精度良く検出することができる。また、圧力調節手段によって予め点滴容器への給水圧力が調節されているため、飲水を止めると、点滴容器への給水が自動的に停止されるので、カウント手段によって余分な水滴の数がカウントされることがない。したがって、飲水量を極めて精度良く計測することができるのであり、水滴計数手段でカウントされた水滴数を薬剤の投与量に換算することにより、水に混入して投与した薬剤の投与量を極めて高精度で計測することができる。また、水滴カウント手段の構成も簡単で、また、点滴容器も市販のものを流用できるため、安価な装置とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態に係る実験小動物用飲水量計測システムの全体構成を示す構成図、図2は実験小動物の飼育用のケージと飲水量計測器とをラック棚に配置した状態を示す正面図である。また、図3は飲水量計測器の信号処理系統の構成を示すブロック図、図4は同じ飲水量計測器の正面図、図5は同じ飲水量計測器の平面図、図6は同じ飲水量計測器の側面断面図である。
【0019】
この実施の形態における実験小動物用飲水量計測システム1は、実験小動物が飼育される複数のケージ2、給水源となる貯水タンク3、この貯水タンク3から各ケージ2に至るまで分岐配管された給水路4、各給水路4の途中にそれぞれ設けられた飲水量計測器5、貯水タンク3から各飲水量計測器5に至る給水路4の途中に設けられた圧力調節手段としての減圧弁6、各々の飲水量計測器5で計測された飲水量を集計処理するパーソナルコンピュータなどからなる集計処理手段7、および電力供給用の電源回路8を主体に構成されている。
【0020】
そして、ケージ2、給水路4、および飲水量計測器5はいずれもラック棚11に一括して配置されており、各飲水量計測器5はラック棚11の横桟に取り付けられている。また、各々の飲水量計測器5および集計処理手段7は、RS422等の仕様の通信ケーブルを介して互いにシリーズに接続されており、さらに、電源回路8からの電力もこの通信ケーブル12を介して各飲水量計測器5や集計処理手段7にそれぞれ供給されているようになっている。
【0021】
上記の飲水量計測器5は、貯水タンク3から供給される水を一時的に貯留するとともに、この貯留水を自動給水ノズル13に対して給水する点滴容器14を備える。この点滴容器14は、プラスチック製あるいはガラス製の透明体からなり、たとえば市販品が適用される。
【0022】
飲水量計測器5を構成するケース17には、その前面側に容器収納凹部18が形成されており、この容器収納凹部18には、点滴容器14の掛止用の円弧状のフック部19,20が上下一対設けられるとともに、給水路4の一部となる給水チューブ21の位置決め用の係止部材22が設けられている。これにより、点滴容器14を容器収納凹部18の上方から差し込んで各フック部19,20に掛止することで、点滴容器14はケース17に対して傾斜することなく所定箇所に位置決め固定される。
【0023】
さらに、ケース17の容器収納凹部18には、点滴容器14を挟んでLEDなどの発光素子25aおよびフォトダイオードなどの受光素子25bが対向配置されており、これらの各素子25a,25bは、容器収納凹部18に沿って円弧状に切り欠かれた配線基板26上に取り付けられている。そして、上記の発光素子25aと受光素子25bとによって点滴容器内を落下する水滴を検知する水滴センサ25が構成されている。
【0024】
また、ケース17の内部には、水滴センサ25によって検知された水滴数をカウントするカウント手段としてのカウンタ29、計時用の内部タイマ30、カウンタ29のカウント値を記憶するRAMなどのメモリ31、カウンタ29のカウント値に基づいて飲水量を算出するとともに、各部の制御を行うマイクロコンピュータなどからなるコントローラ32、および集計処理手段7との間で通信を行うインターフェイス33が設けられている。そして、上記の水滴センサ25、カウンタ29、およびコントローラ32によって特許請求の範囲における水滴計数手段34が構成されている。
【0025】
さらにまた、ケース17の前面側には、滴下確認用のLED37、電源スイッチ38、カウンタ29のカウント値をリセットするためのリセットボタン39、飲水量表示と滴下数表示の表示切替ボタン40、および液晶パネル等からなる数値表示部41が設けられている。
【0026】
一方、点滴容器14に連なる下側の給水チューブ21の先端部分には、ケージ2内の実験小動物が飲水するための自動給水ノズル13が取り付けられており、また、この自動給水ノズル13と点滴容器14との間には流量調整用の手動のクレンメ44が設けられている。
【0027】
上記の自動給水ノズル13は、図7に示すように、点滴容器14に連通される給水用筒体45と、この給水用筒体45内に摺動自在に嵌合された開閉バルブ46とを有し、この開閉バルブ46の先端のピン部46aが給水用筒体45の縮径部45aに挿通されてその一部が外部に突出しており、その突出部分が小動物の飲水動作(例えば舐める等)によって押圧されることで開閉バルブ46が開弁して給水が開始され、飲水動作を止めると開閉バルブ46が閉弁して給水が停止するようになっている。
【0028】
一方、前述の減圧弁6は、貯水タンク3から各点滴容器14に対して供給される水圧が、自動給水ノズル13からの給水が停止した際に点滴容器14内の空気圧のバランスによって給水が自動的に停止する水圧となるように予め調節するために設けられている。
【0029】
集計処理手段7は、各々の飲水量計測器5との間で所定時間間隔ごとに通信を行うことにより、実験小動物の1日ごとの飲水量や時間経過に伴う飲水量の変化を取り込んで統計処理するようにプログラムされている。
【0030】
次に、上記構成の実験小動物用飲水量計測システム1において、飲水量を計測する場合の動作について説明する。
【0031】
実験小動物の飲水量の計測に際しては、予め、飲水量計測器5に点滴容器14をセットした状態で、この飲水量計測器5をラック棚11の横桟に取り付けた後、点滴容器14の上方のチューブ21先端のアダプタ47を給水路4に接続する。
【0032】
また、自動給水ノズル13が閉弁状態にあるときは点滴容器14内の空気圧によって給水が停止されるように、減圧弁6を操作して給水路4内の水圧を調節しておく。このときの水圧は、例えば、約0.1〜0.3kg/cm程度に設定される。さらに、自動給水ノズル13を強制的に開いた状態にして、点滴容器14における滴下流量が一定値(例えば、15滴で1cc)となるようにクレンメ44を操作して流量を調整しておく。そして、既に電源スイッチ38がオンされていることを確認した上で、リセットボタン39を押してカウンタ29のカウント値をリセットする。
【0033】
このような準備が終了すれば、実験小動物の飲水量の計測が開始される。ここで、実験小動物の飲水動作によって自動給水ノズル13が開弁し、これに伴い、点滴容器14内の水位が低下して容器14内部がある程度まで負圧になると、減圧弁6を経由した給水路4からの水が点滴容器14内に滴下されるようになる。
【0034】
そして、点滴容器14内に水滴が落下するたびに、その水滴が水滴センサ25によって検出され、その検出出力がカウンタ29に与えられる。カウンタ29は水滴センサ25の検出出力が入力されるたびにその数をカウントし、そのカウント値がコントローラ32に入力される。
【0035】
コントローラ32は、カウンタ29からのカウント値が入力されるたびにLED37を点滅させる。したがって、このLED37の点滅状態を観察することで飲水量計測器5が飲水量の計測状態にあることを確認することができる。なお、装置が故障するなどの異常が生じた場合、コントローラ32は、水滴落下とは無関係にLED37を一定周期で点滅させる制御を行うため、異常発生を認識することができる。
【0036】
ここで、実験小動物が飲水動作を止めると、これに伴い自動給水ノズル13が閉弁するので、点滴容器14内の水位低下はなくなるが、点滴容器14内が減圧弁6で調節された水圧よりも未だ負圧の場合には、水滴の幾分かは点滴容器14内に余分に滴下されることになる。しかし、自動給水ノズル13が開弁した後、実際に水滴が落下し始めるまでの間に自動給水ノズル13から外部に給水された水量と、自動給水ノズル13が閉弁してから水滴の落下が実際に停止するまでに余分に落下した滴下量とは略近似した値になっているために、互いに相殺される。したがって、カウンタ29で計数される水滴の数は、実験小動物が実際に飲水した水量と略等しくなっている。
【0037】
このように、この実施の形態では、水滴計数手段34によって水滴の数がカウントされるため、数滴程度が飲水された程度の微量な飲水量であっても精度良く検出することができる。また、減圧弁6によって予め点滴容器への給水圧力が調節されているため、飲水を止めると点滴容器14への給水が自動的に停止されるので、余分な水滴の数がカウントされることがない。
【0038】
しかも、1組のセンサ(素子)25a,25bにより極めて高精度の計測が可能となるのであり、1つのケージ2に対する設備コストが極めて安価ですむ。したがって、図2に示したように、数多くのケージ2のそれぞれに飲水量計測器5を設けて多くの実験を行い得る装置においてコストメリットが大きい。また、多くのケージ2のそれぞれにおいて得られた飲水量のデータは、集計処理手段7で自動的に統計処理されるため、多くの小動物を使用した実験に適するものである。
【0039】
コントローラ32は、内部タイマ30によって所定の時間(たとえば10分)が経過するたびに、リセット時から現在に至るまでの経過時間、およびカウンタ29で得られるカウント値とを共にメモリ31に記憶する。さらに、コントローラ32は、表示切替ボタン40によって滴下数表示が設定されている場合には、メモリ31に記憶されている現在までのカウント値(すなわち全滴下数)を数値表示部41に表示する。また、表示切替ボタン40によって飲水量表示が設定されている場合には、メモリ31に記憶されているカウント値に基づいてリセット時から現在までの全飲水量を算出してその値を数値表示部41に表示する。
【0040】
一方、集計処理手段7は、所定の時間(たとえば24時間)が経過するたびに、通信ケーブル12を介して各飲水量計測器5に個別にコマンドを送信し、これに応じて、各飲水量計測器5のコントローラ32は、メモリ31に記憶されているデータを集計処理手段7に送信する。
【0041】
したがって、集計処理手段7は、各々の飲水量計測器5のメモリ31に記憶されているデータに基づいて、実験小動物の1日ごとの飲水量や時間経過に伴う飲水量の変化が分かるように集計処理を行う。このため、集計処理手段7に付属する図示しないディスプレイやプリンタに集計処理後のデータを出力することにより、各ケージ2に飼育されている実験小動物の日毎の飲水量やその経時変化を一括して容易に把握することができる。したがって、従来に比較して、飲水量計測に要する労力を大幅に軽減することができる。
【0042】
なお、本発明は、上記の実施の形態に示した構成に限定されるものではなく、必要に応じて適宜変形を加えることができるのは勿論である。特に、与える水に薬剤を混入するとともに、上記集計処理手段7に、計測した飲水量の測定値を薬剤の投与量に換算する換算手段を設け、薬剤投与量計測システムとして用いることも可能であり、本発明はこのようなものも含む趣旨である。
【0043】
【発明の効果】
本発明に係る実験小動物用飲水量計測システムによれば、水滴計数手段によって水滴の数がカウントされるため、数滴程度が飲水された程度の微量な飲水量であっても確実にかつ精度良く検出することができる。また、圧力調節手段によって予め点滴容器への給水圧力が調節されているため、飲水を止めると、点滴容器への給水が自動的に停止されるので、水滴計数手段によって余分な水滴の数がカウントされることがない。したがって、従来よりも飲水量を一層精度良く計測することができる。また、水滴計数手段の構成も簡単で、また、点滴容器も市販のものを流用できるため、安価な装置とすることができる。
【0044】
しかも、多数のケージに飼育されている実験小動物に対して自動的に給水できるとともに、各ケージごとの飲水量が集計処理手段によって個別に集計処理されるので、飲水量計測に要する労力を大幅に軽減することができる。さらに、各飲水量計測器を各ケージに個別に配備した場合にも、各飲水量計測器自体が安価に製作できるため、従来よりもシステム全体の低廉化を図ることができる。
【0045】
さらにまた、本発明に係る実験小動物用飲水量計測器は、従来よりも飲水量を一層精度良く計測することができ、しかも、水滴センサやカウント手段の構成が簡単で、また、点滴容器も市販のものを流用できるため、安価に実現することができる。
【0046】
また、本発明の実験小動物用薬剤投与量計測システムは、水滴計数手段によって水滴の数がカウントされるため、数滴程度が飲水された程度の微量な飲水量であっても確実かつ精度良く検出することができる。また、圧力調節手段によって予め点滴容器への給水圧力が調節されているため、飲水を止めると、点滴容器への給水が自動的に停止されるので、カウント手段によって余分な水滴の数がカウントされることがない。したがって、飲水量を極めて精度良く計測することができるのであり、水滴計数手段でカウントされた水滴数を薬剤の投与量に換算することにより、水に混入して投与した薬剤の投与量を極めて高精度で計測することができる。また、水滴カウント手段の構成も簡単で、また、点滴容器も市販のものを流用できるため、安価な装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る実験小動物用飲水量計測システムの全体構成を示す構成図である。
【図2】実験小動物の飼育用のケージと飲水量計測器とをラック棚に配置した状態を示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る飲水量計測器の信号処理系統の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る飲水量計測器の正面図である。
【図5】同飲水量計測器の平面図である。
【図6】同飲水量計測器の側面断面図である。
【図7】自動給水ノズルの一部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 実験小動物用飲水量計測システム
2 ケージ
3 貯水タンク(給水源)
4 給水路
5 飲水量計測器
6 減圧弁(圧力調整手段)
7 集計処理手段
8 電源回路
11 ラック棚
12 通信ケーブル
13 自動給水ノズル
14 点滴容器
17 ケース
18 容器収納凹部
19 フック部
20 フック部
21 給水チューブ
22 係止部材
25 水滴センサ
25a 発光素子
25b 受光素子
26 配線基板
29 カウンタ
30 内部タイマ
31 メモリ
32 コントローラ
33 インターフェイス
34 水滴計数手段
37 LED
38 電源スイッチ
39 リセットボタン
40 表示切替ボタン
41 数値表示部
44 クレンメ
45 給水用筒体
45a 縮径部
46 開閉バルブ
46a ピン部
47 アダプタ

Claims (5)

  1. 給水源からの水が供給される点滴容器と、上記点滴容器から流出した水を小動物に対して給水する自動給水ノズルと、上記点滴容器内に滴下する水滴を検出してその数をカウントする水滴計数手段と、上記給水源から点滴容器に対して供給される水の供給圧力を、自動給水ノズルからの給水が停止した際に点滴容器内の空気圧によって上記給水源から点滴容器への給水が停止される圧力に調節する圧力調節手段とを備えたことを特徴とする実験小動物用飲水量計測システム。
  2. 実験小動物が飼育される複数のケージと、上記各ケージに対してそれぞれ給水する自動給水ノズルを有する給水路と、上記各給水路のそれぞれに設けられた飲水量計測器と、上記各飲水量計測器で計測された各ケージにおける飲水量を集計処理する集計処理手段とを備え、
    上記飲水量計測器は、給水源から供給された水を一時的に貯留するとともに、この一時的に貯留した水を自動給水ノズルに対して給水する点滴容器と、上記点滴容器内を落下する水滴を検知する水滴センサと、上記水滴センサによって検知された水滴数をカウントするカウント手段とを含んで構成され、
    上記給水源から飲水量計測器の点滴容器に対して供給される水の供給圧力を、自動給水ノズルからの給水が停止した際に点滴容器内の空気圧によって給水源から点滴容器への給水が停止される圧力に調節する圧力調節手段をさらに備えたことを特徴とする実験小動物用飲水量計測システム。
  3. 上記自動給水ノズルは、上記点滴容器に連通される給水用筒体と、上記給水用筒体内に挿通されて小動物の飲水動作によって開弁して給水を開始する開閉バルブとから構成されている請求項1または2記載の実験小動物用飲水量計測システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の実験小動物用飲水量計測システムに用いる飲水量計測器であって、給水源から供給された水を一時的に貯留するとともに、この一時的に貯留した水を自動給水ノズルに対して給水する点滴容器と、上記点滴容器内を落下する水滴を検知する水滴センサと、上記水滴センサによって検知された水滴数をカウントするカウント手段とを含んで構成されていることを特徴とする実験小動物用飲水量計測器。
  5. 投与する薬剤が混入された給水源からの水が供給される点滴容器と、上記点滴容器から流出した水を小動物に対して給水する自動給水ノズルと、上記点滴容器内に滴下する水滴を検出してその数をカウントする水滴計数手段と、上記給水源から点滴容器に対して供給される水の供給圧力を、自動給水ノズルからの給水が停止した際に点滴容器内の空気圧によって上記給水源から点滴容器への給水が停止される圧力に調節する圧力調節手段と、上記水滴計数手段でカウントされた水滴数を薬剤の投与量に換算する換算手段とを備えたことを特徴とする実験小動物用薬剤投与量計測システム。
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