JP2004271003A - 蓄熱装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】蓄熱装置11内に配置した伝熱管は、熱媒体の流出側の第1伝熱管15aと熱媒体の流入側の第2伝熱管15bとを備えている。同第1伝熱管15a及び第2伝熱管15bは、接続手段により取り外し可能に接続されている。第2伝熱管15bは、第2蓄熱ユニット12bの内容器19に配設されている。同内容器19には、蓄熱温度領域にて液状化する第2液状蓄熱材14bのみが収容されている。そのため、第2伝熱管15bは、第2液状蓄熱材14bが液状の状態では、第2液状蓄熱材14bのみに浸漬されている。従って、熱媒体としての水が最も始めに流入する流入部21bを有する第2伝熱管15bを、第1伝熱管15aから分離して取り外すことができるばかりか、第2収容容器13bから容易に取り出すことができる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、比熱の大きな物質に熱を蓄えておき、後でこの蓄熱を利用する蓄熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、次のような蓄熱装置が知られている。即ち、蓄熱装置のケース内には蓄熱材が収容され、この蓄熱材には同蓄熱材を加熱するヒータ及び伝熱管がそれぞれ埋設されている。そして、前記蓄熱装置は、容器内の蓄熱材をヒータにより加熱した後に、伝熱管の一方から水を供給することにより、伝熱管の他方から蓄熱材との間で熱交換した高温の蒸気を取り出している。また、このような蓄熱装置では、水と蓄熱材との間で効率よく熱交換を行うという観点から、前記蓄熱材を固体のマグネシア及び所定の蓄熱温度領域で液体化する硝酸塩から構成するとともに、全ての伝熱管を同蓄熱材に配設している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−5529号公報(段落番号「0013」〜「0032」、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来の蓄熱装置においては、伝熱管の流入部側と流出部側とが決められており、伝熱管の水の流入部側は常に加熱前の比較的温度の低い熱媒体(例えば水)が流れるようになっている。そのため、蓄熱装置の運転開始時及び運転中では、特に伝熱管の水の流入部付近にいわゆるサーマルショック(熱衝撃)が発生してしまうという問題があった。すなわち、伝熱管の水の流入部側は、加熱前の水の流入の有無により、高温状態から急激に冷却されたり、低温状態から急激に加熱されることが多いため、温度変化が激しい。そのため、特に伝熱管の水の流入部付近は、その内外面間に大きな熱収縮差が発生して、伝熱管に亀裂等の損傷が発生しやすい。
【0005】
一方、伝熱管のうち、水の流入部付近を除く大半の部分においては、その内部を流通する水は既に加熱されて蓄熱材温度に近い飽和蒸気又は過熱蒸気となっている。そのため、これら伝熱管の大半の部分においては、水の流入部付近ほどの大きな熱衝撃が発生することはない。従って、蓄熱装置に用いられる伝熱管は、その大半が破損していなくても、水の流入部付近で破損してしまうということが多い。
【0006】
ところが、上記従来の蓄熱装置又はその蓄熱装置に備えられた伝熱管には、その構造において、流入部や流出部等の概念がなく、伝熱管全体が一つの単位として配置されていた。従って、伝熱管の流出部付近では損傷がなくても、流入部付近で熱衝撃による損傷があれば、高価な伝熱管を全体として交換しなければならないという問題があった。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、熱媒体が最も始めに流入する流入部側の伝熱管のみを交換することができる蓄熱装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、蓄熱材と、該蓄熱材を加熱する加熱手段と、前記蓄熱材内に配設されると共に内部に熱媒体が流される伝熱管と、前記蓄熱材及び伝熱管を収容する収容部とを備えた蓄熱装置であって、前記伝熱管は、前記熱媒体が流出される流出側の第1伝熱管と、前記熱媒体が流入される流入側の第2伝熱管とを備え、前記第1伝熱管及び第2伝熱管は、接続手段により取り外し可能に接続されていることを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の蓄熱装置において、前記収容部を複数備え、前記第1伝熱管と第2伝熱管とは異なる収容部に配設されるとともに、前記第2伝熱管が収容される収容部の収容容積は、前記第1伝熱管が収容される収容部の収容容積よりも小さくされていることを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の蓄熱装置において、前記第2伝熱管は、前記第1伝熱管の長さよりも短く形成されていることを要旨とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の蓄熱装置において、前記収容部のうち、前記第1伝熱管が収容された収容部は、第1収容容器とされ、該第1収容容器に収容された前記蓄熱材は、加熱状態において固体である固体蓄熱材を含む第1蓄熱材とされるとともに、前記第2伝熱管が収容された収容部は、第2収容容器とされ、該第2収容容器に収容された前記蓄熱材は、加熱状態において液状である液状蓄熱材を含む第2蓄熱材とされていることを要旨とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の蓄熱装置において、前記第2蓄熱材は、前記液状蓄熱材のみからなり、前記第2伝熱管は、前記液状蓄熱材のみに浸漬されていることを要旨とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の蓄熱装置において、前記第2収容容器は、前記固体蓄熱材をも収容するとともに、前記液状蓄熱材のみが収容された内容器を備え、該内容器内に前記第2伝熱管を収容することを要旨とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項4乃至請求項6のうちいずれか一項に記載の蓄熱装置において、前記第1収容容器及び第2収容容器は、直方体状に形成されるとともに相互に密接させたことを要旨とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項4乃至請求項6のうちいずれか一項に記載の蓄熱装置において、前記第1収容容器と第2収容容器とは、前記第1蓄熱材及び第2蓄熱材間の熱の伝達を緩和する伝熱緩和手段を挟んで配置され、前記第2蓄熱材は、前記第1蓄熱材の蓄熱温度より低く設定されていることを要旨とする。
【0016】
請求項9に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の蓄熱装置において、収容容器を備え、前記収容部のうち、前記第1伝熱管が収容された収容部は、第1収容室とされ、該第1収容室に収容された前記蓄熱材は、加熱状態において固体である固体蓄熱材を含む第1蓄熱材とされるとともに、前記第2伝熱管が収容された収容部は、第2収容室とされ、該第2収容室に収容された前記蓄熱材は、加熱状態において液状である液状蓄熱材のみからなる第2蓄熱材とされ、前記収容容器は、前記第1収容室及び第2収容室を備えていることを要旨とする。
【0017】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の蓄熱装置において、前記第2収容室と第1収容室とは、隔壁により区画されて形成されていることを要旨とする。
【0018】
請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の蓄熱装置において、前記第2収容室は前記第1収容室内に収容された内容器にて形成されていることを要旨とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0020】
図1〜3に示すように、蓄熱装置11は、直方体状からなる複数(本実施形態では2つ)の蓄熱ユニット12を備えている。各蓄熱ユニット12は、板状のステンレススチール製の有底四角筒状(直方体状)からなる収容部としての収容容器13と、同収容容器13の上端開口部に対して嵌合する蓋板17とを備えている。また、収容容器13内には蓄熱材14(図1にて省略)が収容されている。なお、蓋板17は、説明の都合上、図1,3では省略している。蓄熱材14内には内部に熱媒体としての水が流通する伝熱管15及び蓄熱材14を加熱する加熱手段としてのヒータ16が配設(加熱状態では、浸漬)されている。
【0021】
伝熱管15は、硝酸塩等の蓄熱材と接触することから高価なステンレススチール等から形成され、蓄熱材14内を、複数のU字管を組み合わせたように蛇行して配設されている。また、図3に示すように、伝熱管15は、収容容器13の一側面と平行な複数の一平面に沿って配設されている。そして、各伝熱管15の両端(流入部21、流出部22)は、前記蓋板17を貫通して外部に導出されるとともに、蓋板17に対して所定の手段により固定支持されている。
【0022】
また、伝熱管15は、熱媒体である水の流出側に位置する第1蓄熱ユニット12aに備えられた第1伝熱管15aと、流入側に位置する第2蓄熱ユニット12bに備えられた第2伝熱管15bとを備えている。第1伝熱管15aと第2伝熱管15bとは、直列に、かつ、着脱可能に連結されている(これは、後に詳述する。)。そして、第1伝熱管15a及び第2伝熱管15bは、ヒータ16により加熱された蓄熱材14との間で熱交換を行うことにより蒸気となった熱媒体としての水を、図示しない負荷装置に供給する。また、第2伝熱管15bは、第1伝熱管15aの長さよりも短く形成されている。
【0023】
ヒータ16は、前記蓋板17を貫通して収容容器13内部に導入され、前記伝熱管15の蛇行する谷部に挿入するようにして収容されている。そして、ヒータ16は、蓄熱材14内にてU字状に曲折された後、再び前記蓋板17を貫通して収容容器13外部に導出されている。そして、ヒータ16は、蓋板17に対して所定の手段により固定されることにより蓋板17に支持されている。なお、後に詳述するように、ヒータ16は、第1蓄熱ユニット12a側に配置された第1ヒータ16aと、第2蓄熱ユニット12b側に配置された第2ヒータ16bとからなっている。
【0024】
また、蓄熱装置11は、各蓄熱ユニット12の収容容器13を密接して配置するとともに、その全体を断熱材29(図1,4にて省略)にて覆うことにより一体化され、保温効果が確保されている。
【0025】
ここで、2つの蓄熱ユニット12のうち、吐水側に位置する第1蓄熱ユニット12aについて図1〜3に基づいて説明する。
第1蓄熱ユニット12aが有する収容容器13は、第1収容容器13aとされている。そして、第1収容容器13a内に収容された蓄熱材14は、固体蓄熱材と、加熱状態となる蓄熱温度領域で液状化する第1液状蓄熱材とからなる第1蓄熱材としての混合蓄熱材14aとなっている。そのため、混合蓄熱材14a内に配設された第1伝熱管15a及び第1ヒータ16aは、前記固体蓄熱材との摩擦により容易には取り外しできない構成とされている。なお、本実施形態では、前記固体蓄熱材は、マグネシア(酸化マグネシウム)から構成され、前記第1液状蓄熱材は、硝酸塩(硝酸ナトリウム、亜硝酸ナトリウム及び硝酸カリウム等の混合物)から構成されている。
【0026】
また、第1蓄熱ユニット12aに配置された第1伝熱管15a及び第1ヒータ16aは、第1収容容器13aと嵌合された蓋板17aに対して、貫通され、蓋板17aに対して固定支持されている。第1伝熱管15aの流出部22aは、図示しない負荷装置と連結され、加熱された蒸気が同負荷装置まで流通するようになっている。一方、第1伝熱管15aの流入部21aには接続手段の構成要素としてのフランジ継手23aが溶接により固着されている。
【0027】
次に、2つの蓄熱ユニット12のうち、給水側に位置する第2蓄熱ユニット12bについて図1〜4に従って説明する。
図1〜3に示すように、第2蓄熱ユニット12bが有する収容容器13は、第1収容容器13aの収容容積よりも小さい第2収容容器13bとされている。第2収容容器13bは、内容器19を収容している。内容器19は板状のステンレススチールからなり、有底四角筒状に形成されている。この内容器19の底面は、ステンレススチール製の固定金具20によって第2収容容器13bの底部定位置に支持され、長手方向への位置ずれを防止するようになっている。
【0028】
第2収容容器13bの内側面と内容器19の外側面とによって形成される収容室27に収容された蓄熱材14は、前記混合蓄熱材14aとされている。また、内容器19の内側によって形成される収容室28に収容された蓄熱材14は、加熱状態となる蓄熱温度領域で液状化する第2蓄熱材としての第2液状蓄熱材14bのみからなる。なお、本実施形態における前記第1液状蓄熱材と第2液状蓄熱材14bとは、同様の成分から構成されるが、異なっていてもよい。
【0029】
第2蓄熱ユニット12bに配設された第2伝熱管15b及び第2ヒータ16bは、収容室28に収容されている。そのため、第2伝熱管15b及び第2ヒータ16bは、第2液状蓄熱材14bが液状の状態では第2収容容器13bから容易に取り外すことができる。
【0030】
また、図4に示すように、第2収容容器13bと取り外し可能に嵌合する蓋板17bの一部には、切り欠き部24a及び切り欠き部24bが形成されている。切り欠き部24a及び切り欠き部24bは、第2伝熱管15bが蓋板17bを容易に貫通し得るように形成されており、これにより第2伝熱管15bは、第2収容容器13bの内部から、同切り欠き部24a及び切り欠き部24bを介して、外部に導出されている。また、蓋板17bの中央部には、第2ヒータ16bが容易に貫通し得る図示しない複数の貫通孔が形成され、これにより第2ヒータ16bは、第2収容容器13bの内部から、同貫通孔を介して、外部に導出されている。
【0031】
そして、図4に示すように、第2伝熱管15bのうち、外部に導出された流入部21b及び流出部22bの外周面の所定部位には、蓋板17bの上面に対して係止支持するとともに位置規制用の固定金具25が取り外し可能に固着されている。また、前記第2ヒータ16bの外部に導出された所定部位にも、蓋板17bの上面に対して係止支持するとともに位置規制用の固定金具25が取り外し可能に固着されている。従って、第2伝熱管15b及び第2ヒータ16bは、固定金具25,26が蓋板17に上方より係止されることにより、蓋板17bから所定位置に吊り下げ得る構成とされている。
【0032】
ここで、固定金具25は、略半円リング状からなる2つの部品金具25aが互いに当接して形成されている。各部品金具25aが密接する面には、互いに対向するように略半円状の凹部が形成されており、各部品金具25aが相互に密接すると、第2伝熱管15bの外径より少し小さい大きさの円が形成されるようになっている。また、固定金具25の両端は、半円部から径方向に突出するように形成されており、その中央にはねじ穴が形成されている。すなわち、固定金具25は、第2伝熱管15bを挟み込みつつ、各部品金具25aを相互に密接させた状態で、ねじにて螺合することにより、第2伝熱管15bに対し取り外し可能に固着し得るものである。
【0033】
また、固定金具26は、半楕円状からなる2つの部品金具26aが互いに当接して形成されている。各部品金具26aが密接する面には、互いに対向するように略半円状の2つの凹部が形成されており、各部品金具26aが相互に密接すると、第2ヒータ16bの外径より少し小さい大きさの2つの円が形成されるようになっている。各部品金具26aに形成されている凹部は、部品金具26aを相互に密接して固定金具26を形成した時に、前記ヒータ16を挟み込めるような位置に形成されている。固定金具26の両端は、半楕円部から長径方向に突出するように形成されており、その中央にはねじ穴が形成されている。すなわち、固定金具26は、ヒータ16を挟み込みつつ、各部品金具26aを相互に密接させた状態で、ねじにて螺合することにより、第2ヒータ16bに対し取り外し可能に固着し得るものである。
【0034】
第2伝熱管15bの流入部21bは、図示しない水源と連結され、加熱される前の水が供給されるようになっている。一方、第2伝熱管15bの流出部22bには接続手段の構成要素としてのフランジ継手23bが溶接により固着されている(図1参照、なお、図4ではフランジ継手23bは省略している。)。そして、第1伝熱管15aと第2伝熱管15bとは、パッキン(図示略)を介在して密接させた状態で、接続手段の構成要素としてのボルト及びナットによって、両フランジ継手23a,23bを締め付け固定することにより、直列にかつ取り外し可能に連結されている。すなわち、本実施形態における接続手段は、フランジ継手23a、フランジ継手23b、ボルト及びナットにより構成される。
【0035】
次に、蓄熱装置11の作用について説明する。
図2に示すように、例えば深夜電力等を利用してヒータ16が通電され発熱すると、第1蓄熱ユニット12aでは、第1ヒータ16aの加熱によって混合蓄熱材14aが熱を蓄える。また、第2蓄熱ユニット12bでは、第2ヒータ16bによって、まず収容室28の第2液状蓄熱材14bが加熱される。なお、この第2液状蓄熱材14bは、所定の蓄熱温度に達すると溶解する。そして次に、この加熱された第2液状蓄熱材14bによって内容器19が加熱されると、同内容器19自身の板を介して収容室27の混合蓄熱材14aが加熱されて熱を蓄える。なお、本実施形態のヒータ16は、第2液状蓄熱材14bが所定の温度(本実施形態では450℃)に達すると通電が停止されるようになっている。
【0036】
そして、このように夜間の間に、十分に蓄熱された蓄熱装置11は、昼間の蒸気供給の要求に応じて、所定の負荷装置に蒸気を送るように稼働する。すなわち、伝熱管15は、まず第2伝熱管15bの流入部21bから熱媒体としての水が供給されることにより、その内部を水が流通する。この水は、第2蓄熱ユニット12bでは混合蓄熱材14a及び第2液状蓄熱材14bによって、第1蓄熱ユニット12aでは混合蓄熱材14aによって、その蓄熱により伝熱管15を介して加熱される。その後、加熱された水は蒸気となって第1伝熱管15aの流出部22aから蓄熱装置11の外部に流出される。その結果、蓄熱装置11は、夜間電力を利用して蓄えた熱を、伝熱管15内を流通する水と熱交換することができる。
【0037】
一方で、このように稼働時の蓄熱装置11では、伝熱管15に流入される水は略20℃となっている。そのため、水の流入前において、第2伝熱管15bの流入部21b近辺は、蓄熱材14の蓄熱により略450℃の温度状態であるにもかかわらず、略20℃の水が流入されることにより急激な温度変化(低下)を引き起こす。そして、この温度低下後に水の流入が停止されると、第2伝熱管15bの流入部21b近辺は、再度急激な温度変化(上昇)を引き起こす。このように、第2伝熱管15bの流入部21b近辺は、水の流入の有無に応じて急激な温度の低下及び上昇を繰り返す。
【0038】
これに対し、第1伝熱管15aでは、その内部を流通する蒸気(水)が比較的高温となっているため、蒸気(水)の流通の有無に応じて温度が急激に変化するのを防止されている。このように、第2伝熱管15bは、第1伝熱管15aに比して温度変化が激しく、熱衝撃を受けて破損する可能性が高い。
【0039】
次に、前記第2伝熱管15bの交換作業を図4に基づいて説明する。以下説明する第2伝熱管15bと新しい第2伝熱管15bとの交換作業は、第2伝熱管15bが例えば熱衝撃等により破損した場合や、定期交換時の場合等に行われる。また、この交換作業は、第2液状蓄熱材14bが液状状態(略150℃以上)にて行われる。まず、第2液状蓄熱材14bの液状化の方法について説明する。
【0040】
<現場で交換作業を行う場合>
まず、水源からの水の流入を停止する。そして、このとき第2液状蓄熱材14bが液状状態である場合には、そのまま交換作業を開始する。一方、このとき第2液状蓄熱材14bが固体状態である場合には、一旦第2ヒータ16bにて第2液状蓄熱材14bを加熱して液状状態とした後に、交換作業を開始する。なお、この際の第2液状蓄熱材の加熱による液状化は、例えば第1ヒータ16aのような第2ヒータ16b以外の加熱手段によって行うことも可能である。なお、第1ヒータ16aを利用できるのは、第1収容容器13a及び第2収容容器13bが互いに密接して配置されているため、第1ヒータ16aにより生じた熱が混合蓄熱材14aを介して、第2収容容器13b内に収容された第2液状蓄熱材14bにまで伝達されるからである。
【0041】
<現場以外の場所で交換作業を行う場合>
現場以外の場所(例えば、工場等)で交換作業を行う場合には、第2蓄熱ユニット12bを全体として工場に持ち込む。すなわち、まず、蓄熱装置11の稼働を停止するとともに断熱材29を取り外し、第2蓄熱ユニット12bの温度が下がるのを待つ。その結果、第2蓄熱ユニット12bが搬送可能な程度の温度となると、フランジ継手23a,23b間の連結を解除し、第2蓄熱ユニット12bのみを工場に持ち込む。そして、工場にて、第2液状蓄熱材14bを加熱して液状状態とした後に、交換作業を開始する。この場合の第2液状蓄熱材14bの加熱による液状化は、第2ヒータ16bの通電による加熱の他、第2蓄熱ユニット12bの外部の加熱手段によって行うことも可能である。
【0042】
そして、このように第2液状蓄熱材14bを液状化した状態で、現場であっても現場以外の場所であっても、以下のように交換作業を開始する。なお、第2液状蓄熱材14bの液状状態は、第2伝熱管15bの交換作業に要する作業時間を十分に確保する。
【0043】
まず、第1伝熱管15aと第2伝熱管15bとの連結が解除されていない場合には、フランジ継手23a,23bに締め付けられたボルトとナットを外しておく。これにより、第1伝熱管15aと第2伝熱管15bとの連結は解除され、第1蓄熱ユニット12a及び第2蓄熱ユニット12bは相互に離間し得る状態となる。
【0044】
次に、第2収容容器13bと蓋板17bとの嵌合を解除するとともに、蓋板17bを第2収容容器13bから離間するように上方に持ち上げる。すると、蓋板17bの上面に係止支持された固定金具25,26によって、蓋板17bとともに第2伝熱管15b及び第2ヒータ16bが、一体となって第2収容容器13bから取り外される。このとき、第2伝熱管15b及び第2ヒータ16bは液状状態である第2液状蓄熱材14bから容易に引き抜かれている。
【0045】
次に、固定金具25に対して螺合しているねじを固定金具25から取り外し、固定金具25を第2伝熱管15bから取り外す。
次に、その状態から、流入部21b及び流出部22bが前記切り欠き部24a及び切り欠き部24bを通過するようにして、蓋板17bを上方に引き上げ、第2伝熱管15bを蓋板17bから取り外す。
【0046】
そして、新しい第2伝熱管15bを切り欠き部24a及び切り欠き部24bに対して通過させ、その状態で、同第2伝熱管15bを蓋板17に対して所定の位置にて保持する。その状態で、同第2伝熱管15bに対して固定金具25を固着することにより、同第2伝熱管15bは、蓋板17b上面にて係止支持され、高さが調節されるとともに前記蓋板17に装着される。また、この蓋板17を第2収容容器13bに装着することで、新しい第2伝熱管15bと第2ヒータ16bとが一体的に第2収容容器13b内に装着される。
【0047】
すなわち、本実施形態では蓋板17b、第2伝熱管15b、第2ヒータ16bを一体に第2収容容器13bから取り外す。新しい第2伝熱管15bを取り付ける際も同様に、蓋板17、第2伝熱管15b、ヒータ16を一体に第2収容容器13bに取り付ける。
【0048】
また、本実施形態では、内容器19の内部に第2伝熱管15bの他、第2ヒータ16bも収容されているので、第2ヒータ16bが何らかの原因によって故障した場合にも、上記の伝熱管交換作業と同様の作業を行うことによって第2ヒータ16bを個々に交換し得る。すなわち、蓋板17b、第2伝熱管15b、第2ヒータ16bを一体に第2収容容器13bから取り外した状態で固定金具26を第2ヒータ16bから取り外す。その後、同第2ヒータ16bを蓋板17bの下方から引っ張るようにして取り外し、新しい第2ヒータ16bと交換する。ここで、全ての第2ヒータ16bが同時に故障する可能性は小さいので、一つの第2ヒータ16bが故障して加熱することができない場合であっても、他の故障していない第2ヒータ16b又は第1ヒータ16aを利用することにより、収容室28の第2液状蓄熱材14bを液状化することができる。
【0049】
従って、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、第1伝熱管15aと第2伝熱管15bとを、ボルトとナットによって、両フランジ継手23a,23bを締め付け固定することにより取り外し可能に接続した。
【0050】
従って、熱媒体としての水が最も始めに流入され、熱衝撃により破損しやすい流入部側の第2伝熱管15bのみを交換することができる。
(2)上記実施形態では、水(蒸気)が流出される第1伝熱管15aを第1収容容器13aに、水が流入される第2伝熱管15bを第2収容容器13bに収容することにより、第1伝熱管15aと第2伝熱管15bとを異なる収容部に収容した。
【0051】
従って、伝熱管15を、同伝熱管15が配設される収容部の単位ごとに、熱媒体の流出部側や流入部側という概念を付加することが可能となり、第1伝熱管15aと第2伝熱管15bとを独立に、それぞれの特性に沿って設計・配置等することができる。
【0052】
(3)上記実施形態では、蓄熱装置11を、蓄熱材の収容容積が小さく設計された第2収容容器13bを有する第2蓄熱ユニット12bと、蓄熱材の収容容積が大きく設計された第1収容容器13aを有する第1蓄熱ユニット12aとから構成した。
【0053】
すなわち、第2収容容器13bを、伝熱管15のうち交換頻度の高い第2伝熱管15bの交換作業の容易化を主目的として設計した。従って、第2収容容器13bを軽量化することができる。そのため、第2伝熱管15bの交換作業のために、第2蓄熱ユニット12bを設置場所(現場)から工場等へ搬出又は搬入することが容易となり、第2伝熱管15bの交換作業を容易とすることができる。
【0054】
また、交換頻度の低い第1伝熱管15aが配設される第1収容容器13aを、蓄熱装置11の蓄熱容量が大きくなることを主目的として設計した。従って、蓄熱装置11の蓄熱容量の大部分を第1蓄熱ユニット12aにより賄うことができる。そのため、第2伝熱管15bの交換作業のため第2蓄熱ユニット12bが使用できないような緊急状態でも、蓄熱装置11は第1蓄熱ユニット12aのみで稼働することによりその機能を果たすことができる。それとともに、比較的大型の第1蓄熱ユニット12aを一つ備えることにより、比較的小型の蓄熱ユニットを複数備えるような場合と比較して、熱媒体の流入側である第2伝熱管15bの交換を容易にしつつ、蓄熱装置11全体のコストダウンを図ることができる。このように、第1収容容器13a及び第2収容容器13bを、蓄熱材の収容容積が異なるように設計することにより、蓄熱装置11の構造上において、熱媒体の流出側及び流入側という概念を付加できる。
【0055】
さらに、上記実施形態では、伝熱管15の構造上においても、熱媒体の流出側及び流入側という概念を有して設計されている。すなわち、交換頻度の高い第2伝熱管15bを、第1伝熱管15aと比較して短く設計することにより、熱媒体の流入側となる第2伝熱管15bの交換に必要なコストを低下することができる。また、第1伝熱管15aの長さを長くすることにより、蓄熱容量の大きい第1蓄熱ユニット12aにて、十分に熱媒体の熱交換を行うことができる。
【0056】
(4)上記実施形態では、給水側に位置する第2蓄熱ユニット12bに配設された第2伝熱管15bを、第2液状蓄熱材14bのみが収容された収容室28に収容した。さらに、第2伝熱管15bを蓋板17bに対して取り外し可能に固定した。
【0057】
従って、第2液状蓄熱材14bを全て液状とすることで、熱媒体としての水が最も始めに流入し熱衝撃による破損頻度の高い第2伝熱管15bの交換作業を、摩擦抵抗を低減した状態で容易に行うことができる。また、第2伝熱管15bは、常に液状の蓄熱材中に存在するため固体蓄熱材を有する場合のような熱膨張及び収縮動作への障害は少なく、変形動作への影響は防止される。
【0058】
また、上記実施形態では、蓄熱ユニット12のうち、第2蓄熱ユニット12bに配設された第2ヒータ16bも、第2伝熱管15bの配置、支持構成に相当する配置、支持構成とした。従って、第2ヒータ16bも第2伝熱管15bと同様に容易に交換できる。その結果、蓄熱装置11のメンテナンス上のコストを低減することができる。
【0059】
(5)上記実施形態では、第2収容容器13bに、第2液状蓄熱材14bのみが収容された内容器19を収容し、同内容器19の外側面と第2収容容器13bの内側面とによって形成される収容室27には混合蓄熱材14aを収容する構成とした。
【0060】
従って、マグネシアからなる固体蓄熱材に比して非常に高価となる第2液状蓄熱材14bの小容量使用を図りつつ、第2伝熱管15b及び第2ヒータ16bの交換作業を容易とすることができる。さらに、蓄熱装置11の蓄熱材の主体を固体蓄熱材からなる混合蓄熱材14aで構成したことで、第2液状蓄熱材14bのみを使用した場合に比較して大きな蓄熱容量及びコスト低減効果が得られるといった効果もある。
【0061】
(6)上記実施形態では、第1収容容器13a及び第2収容容器13bを直方体状とし、相互に密接させた状態で蓄熱装置11を形成した。
従って、第1蓄熱ユニット12aと第2蓄熱ユニット12bとの設置スペースの節約を図ることができるとともに、保温効果を向上することができる。
【0062】
(7)上記実施形態では、蓄熱装置11を複数の蓄熱ユニット12から構成した。
従って、蓄熱装置11を既設の電気室のような場所に据え付ける場合、各蓄熱ユニット12毎に分解して運搬すればよく、壁を破壊することなく搬入できる。また、各蓄熱ユニット12毎に分解して運搬すれば、蓄熱装置11全体としての重量と比較して軽量となるため、運搬が容易になる。
【0063】
さらに、設置後の増設要望に対して、蓄熱ユニット12の個数を変化させることにより細かな容量アップに対応することができる。
(8)上記実施形態では、第1蓄熱ユニット12aと第2蓄熱ユニット12bとを別体に形成した。
【0064】
従って、各蓄熱ユニット12の収容容器13が同時に破損する可能性は少ないため、何らかの原因で収容容器13が破損した場合であっても高温の蓄熱材14の外部への流出を最小限に抑えることができる。
【0065】
(9)上記実施形態では、ヒータ16を伝熱管15の蛇行部の谷部に近接して配置した。
従って、蓄熱温度が低下した場合でも、ヒータ16の加熱動作にて容易に伝熱管15に熱を与えることができ、追い炊きが可能である。
【0066】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図5に基づいて説明する。
尚、第2実施形態を含む以下の各実施形態においては、既に説明した実施形態の構成と同一構成又は相当する構成については、同一番号を付しその重複説明を省略する。さて、この第2実施形態の蓄熱装置32は、内容器19を省略し、第2収容容器13bによって形成された収容室27に第2蓄熱材としての混合蓄熱材14aを充填する点で第1実施形態の蓄熱装置11と異なっている。
【0067】
すなわち、図5に示すように、蓄熱装置32は、第2収容容器13b内に混合蓄熱材14aを充填し、この混合蓄熱材14a内に第2伝熱管15bと第2ヒータ16bとを配設して形成されている。なお、第2蓄熱ユニット12bは、第1蓄熱ユニット12aに比して伝熱管の長さ及び蓄熱材の容量は半分以下と少なく、蓄熱装置32の蓄熱主体は第1蓄熱ユニット12aの混合蓄熱材14aとなっている。従って、本実施形態では、損傷等により第2伝熱管15bの交換が必要な場合には、第2蓄熱ユニット12bを一単位として交換することとなる。
【0068】
従って、本実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)乃至(3),(6)乃至(9)に記載の作用・効果を得ることができるのに加え、破損頻度の高い第2伝熱管15bを、蓄熱ユニット12毎に容易に交換することができる効果を得る。また、第1実施形態では必要であった第2伝熱管15b自体を交換の一単位とした交換作業が不要となる。
【0069】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図6に基づいて説明する。
さて、この第3実施形態の蓄熱装置33は、第1実施形態の内容器19を省略した点で、第1実施形態における蓄熱装置11と相違している。すなわち、図6に示すように、第2蓄熱ユニット12bの第2収容容器13bの内側面によって形成される収容室27には、第2蓄熱材としての第2液状蓄熱材14bのみが収容される構成となっており、同第2液状蓄熱材14bに第2伝熱管15b及び第2ヒータ16bが配設されている。
【0070】
従って、本実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(9)に記載の作用・効果を得ることができる。ただし、この蓄熱装置33では、第1実施形態における(3)の効果に関しては、蓄熱装置11と比較して、第2蓄熱ユニット12b内で固体蓄熱材を充填しないことによる蓄熱容量不足が考えられるが、その不足分は第1蓄熱ユニット12aを大きくすることで解消可能である。
【0071】
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図7に基づいて説明する。
さて、この第4実施形態の蓄熱装置34は、複数の収容容器13を備えず、一つの収容容器13からなっている点で第3実施形態の蓄熱装置33と異なる。さらに、蓄熱装置34は、収容容器13内に隔壁41を設けることにより、第2収容室51と第1収容室52とを区画して形成している点で第3実施形態の蓄熱装置33と相違している。
【0072】
すなわち、図7に示すように、蓄熱装置34は、第1伝熱管15aと第2伝熱管15bとを別室に配設するために、収容容器13に板状のステンレススチール製の隔壁41を設けている。これにより、収容容器13は、第2液状蓄熱材14bのみが収容された第2収容室51を備え、同第2収容室51内に第2伝熱管15b及び加熱手段としての第2ヒータ16bを配設(加熱状態では、浸漬)している。また、隔壁41により区画された他方の第1収容室52には、混合蓄熱材14aが収容され、第1伝熱管15a及び加熱手段としての第1ヒータ16aが配設されている。
【0073】
従って、本実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(4)、(9)に記載の作用・効果を得ることができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態を図8に基づいて説明する。
【0074】
さて、この第5実施形態の蓄熱装置35は、隔壁41を備えない点で第4実施形態の蓄熱装置35と相違している。すなわち、図8に示すように、蓄熱装置35は、第1伝熱管15aと第2伝熱管15bとを別室に配設するために、収容容器13内に内容器19を収容することにより、第2液状蓄熱材14bのみが収容された第2収容室51を形成し、同第2収容室51内に第2伝熱管15b及び第2ヒータ16bを配設している。また、収容容器13の内側面と内容器19の外側面とによって形成される第1収容室52には、混合蓄熱材14aが収容され、第1伝熱管15a及び第1ヒータ16aが配設されている。
【0075】
従って、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(1)〜(4),(9)に記載の作用・効果を得ることができるのに加え、前記第1の実施形態における(5)に記載の効果に相当する作用・効果を得ることができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態を図9に基づいて説明する。
【0076】
本実施形態の蓄熱装置36は、前記第2実施形態の蓄熱装置32に、第2伝熱管15bの熱衝撃を和らげる機能を付加した実施形態である。
すなわち、図9に示すように、第1蓄熱ユニット12a及び第2蓄熱ユニット12bは、同第1蓄熱ユニット12a及び第2蓄熱ユニット12b間の熱の伝達を緩和する伝熱緩和部材としての断熱部材30を挟んで配置されている。そして、本実施形態では、第2蓄熱ユニット12b内に配置した第2ヒータ16bへの通電が制御可能とされており、第2蓄熱ユニット12bに充填された混合蓄熱材14aの蓄熱温度は第1蓄熱ユニット12aに充填された混合蓄熱材14aの蓄熱温度より低く設定されている。
【0077】
従って、第2伝熱管15bは、蓄熱装置36の蓄熱において主体となる第1蓄熱ユニット12aの混合蓄熱材14aの蓄熱温度より低く設定された温度で加熱することができる。その結果、第2伝熱管15bの熱衝撃による破損を、断熱部材30を設けない場合と比べて緩和することができる。
【0078】
なお、上記各実施形態は以下のような別例に変更して具体化してもよい。
○上記各実施形態では、第1伝熱管15a及び第2伝熱管15bを、フランジ継手23a,23b、ボルト及びナットにより、取り外し可能に接続したがこれに限られるものではない。例えば、第1伝熱管15a及び第2伝熱管15bを、その接続箇所を覆った状態で締め付けることにより取り外し可能に接続してもよい。
【0079】
○第1〜3,6実施形態では、各蓄熱ユニット12の一側面同士を密接させて配置したが、複数の側面(この実施例では、2側面)を密接させて配置してもよい。例えば、図10に示すように、この実施例における蓄熱装置37は、第1蓄熱ユニット12a及び第2蓄熱ユニット12bの形状が異なる点で、第2実施形態における蓄熱装置32と異なっている。すなわち、蓄熱装置37は、比較的小さな直方体状の第2蓄熱ユニット12b及び、同第2蓄熱ユニット12bの2側面と密接可能に形成された第1蓄熱ユニット12aから構成されている。第2蓄熱ユニット12bに配置された第2伝熱管15bは、伝熱管15のうち給水側の最初の谷部のみを有する伝熱管導入部15cとなっている。そして、図11に示すように、第2伝熱管15bは、その山部を流出部22bとして兼用し、第1伝熱管15aの流入部21aと連結されている。
【0080】
このようにすれば、伝熱管15のうち、実験的にも熱衝撃を一番受け易い箇所であると見いだされた流入部21a近辺のみを交換可能にすることができる。
また、この別例において、図12に示すように、第2蓄熱ユニット12bには、第2液状蓄熱材14bのみを充填してもよい。
【0081】
○さらにまた、第4実施形態において、隔壁41を、収容容器13の内壁から、該内壁と隣り合う内壁までを区画するように形成してもよい。すなわち、図13に示すように、第4実施形態における隔壁41をL字状に設けることにより第2収容室51及び第1収容室52を区画して形成した蓄熱装置38としても、前記蓄熱装置37の効果に相当する効果を得ることができる。
【0082】
○さらにまた、図示はしないが、前記第5実施形態の蓄熱装置35にあっては、第2収容室51が蓄熱装置37における収容室27と同様の大きさになるように内容器19を小さく設計するとともに、同内容器19内に位置する第2伝熱管15bを同様に変形することで、同様の効果が得られる。
【0083】
○第1,4,5実施形態では、内容器19(第4実施形態では、隔壁41。)を板状のステンレススチールから構成したが、内容器19(第3実施形態では、隔壁41)に、固体蓄熱材が収容室28(第4,5実施形態では第2収容室51)に侵入できない程度の大きさの複数の孔を形成してもよい。
【0084】
このようにすれば、第1,4,5実施形態の場合と比較して、蓄熱装置11,34,35の第1液状蓄熱材と第2液状蓄熱材14bとの行き来が自由となり、蓄熱の効率を向上させることができる。ただし、上記複数の孔は第2伝熱管15bの交換の際に影響を与えない大きさの固体蓄熱材(マグネシア)のみが収容室28(第4,5実施形態では第2収容室51)に侵入できる大きさであっても上記効果と同様の効果が得られる。
【0085】
○上記各実施形態では、第1液状蓄熱材と第2液状蓄熱材14bとを同様の成分から構成したが、加熱状態にて液状となるものであれば、異なる成分から構成してもよい。
【0086】
○第6実施形態では、伝熱緩和手段としての断熱部材30を、第1蓄熱ユニット12a及び第2蓄熱ユニット12b間に配置したが、第1蓄熱ユニット12a及び第2蓄熱ユニット12bを密接させることなく、所定の空間を挟んで配置してもよい。この場合には、所定の空間が伝熱緩和手段とされる。
【0087】
○上記各実施形態では、第1伝熱管と第2伝熱管とを異なる収容部に配置させたが、同じ収容部に配置させてもよい。例えば、第1実施形態であれば、第1伝熱管15aを収容部としての第1収容容器13aのみならず、収容部としての第2収容容器13bの収容室28にまで配設する。そして、収容室28にて、第1伝熱管15a及び第2伝熱管15bを接続してもよい。従って、この場合には、第2蓄熱ユニット12bは、第2伝熱管15bのみならず第1伝熱管15aをも備えることとなる。
【0088】
次に、上記実施形態及び各別例から把握できる技術的思想について、それらの効果と共に以下に記載する。
(1)前記第1収容容器と第2収容容器とは、複数の側面にて相互に密接していることを特徴とする請求項4乃至請求項6のうちいずれか一項に記載の蓄熱装置。
【0089】
(2)前記第1収容容器と第2収容容器とは、2側面にて相互に密接していることを特徴とする技術的思想(1)に記載の蓄熱装置。
(3)前記隔壁は、前記収容容器の内壁から、該内壁と隣り合う内壁までを区画することを特徴とする請求項10に記載の蓄熱装置。
【0090】
従って、この(1),(2),(3)のうち、いずれか一つに記載の発明によれば、熱媒体が最も始めに流入する第2伝熱管を収容する収容部の小型化が容易となる。その結果、第2伝熱管をも小型化することができ、その交換を容易とすることができる。
【0091】
(4)前記第1収容容器と第2収容容器とは、前記第1蓄熱材及び第2蓄熱材間の熱の伝達を緩和する伝熱緩和手段を挟んで配置されていることを特徴とする請求項4乃至請求項6のうちいずれか一項に記載の蓄熱装置。
【0092】
(5)前記第1収容室と第2収容室とは、前記第1蓄熱材及び第2蓄熱材間の熱の伝達を緩和する伝熱緩和手段を挟んで形成されていることを特徴とする請求項9乃至請求項11のうちいずれか一項に記載の蓄熱装置。
【0093】
従って、この(4)又は(5)に記載の発明によれば、第1蓄熱材及び第2蓄熱材の温度を別々に設定することができる。例えば、熱媒体が最も始めに流入する第2伝熱管と熱交換する蓄熱材の温度を、第1伝熱管と熱交換する蓄熱材の温度よりも低く設定することができる。
【0094】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、熱媒体が最も始めに流入する流入部側の伝熱管のみを交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の蓄熱装置の実施形態を示す斜視図。
【図2】図1の蓄熱装置の平断面図。
【図3】図1の蓄熱装置の略体平面図。
【図4】図1の給水側の蓄熱ユニットの斜視図。
【図5】この発明の蓄熱装置の第2の実施形態を示す略体平面図。
【図6】この発明の蓄熱装置の第3の実施形態を示す略体平面図。
【図7】この発明の蓄熱装置の第4の実施形態を示す略体平面図。
【図8】この発明の蓄熱装置の第5の実施形態を示す略体平面図。
【図9】この発明の蓄熱装置の第6の実施形態を示す略体平面図。
【図10】この発明の蓄熱装置の別例を示す略体平面図。
【図11】この発明の蓄熱装置の別例を示す略体正面図。
【図12】この発明の蓄熱装置の別例を示す略体平面図。
【図13】この発明の蓄熱装置の別例を示す略体平面図。
【符号の説明】
11,32,33,34,35,36…蓄熱装置、13…収容部としての収容容器、13a…収容部としての第1収容容器、13b…収容部としての第2収容容器、14…蓄熱材、14a…第1蓄熱材又は第2蓄熱材としての混合蓄熱材、14b…第2蓄熱材としての第2液状蓄熱材、15…伝熱管、15a…第1伝熱管、15b…第2伝熱管、16…加熱手段としてのヒータ、19…内容器、23a,23b…接続手段としてのフランジ継手、30…伝熱緩和手段としての断熱部材、41…隔壁、51…収容部としての第2収容室、52…収容部としての第1収容室。
Claims (11)
- 蓄熱材と、
該蓄熱材を加熱する加熱手段と、
前記蓄熱材内に配設されると共に内部に熱媒体が流される伝熱管と、
前記蓄熱材及び伝熱管を収容する収容部と
を備えた蓄熱装置であって、
前記伝熱管は、前記熱媒体が流出される流出側の第1伝熱管と、前記熱媒体が流入される流入側の第2伝熱管とを備え、
前記第1伝熱管及び第2伝熱管は、接続手段により取り外し可能に接続されていることを特徴とする蓄熱装置。 - 前記収容部を複数備え、
前記第1伝熱管と第2伝熱管とは異なる収容部に配設されるとともに、
前記第2伝熱管が収容される収容部の収容容積は、前記第1伝熱管が収容される収容部の収容容積よりも小さくされていることを特徴とする請求項1に記載の蓄熱装置。 - 前記第2伝熱管は、前記第1伝熱管の長さよりも短く形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の蓄熱装置。
- 前記収容部のうち、
前記第1伝熱管が収容された収容部は、第1収容容器とされ、
該第1収容容器に収容された前記蓄熱材は、加熱状態において固体である固体蓄熱材を含む第1蓄熱材とされるとともに、
前記第2伝熱管が収容された収容部は、第2収容容器とされ、
該第2収容容器に収容された前記蓄熱材は、加熱状態において液状である液状蓄熱材を含む第2蓄熱材とされていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の蓄熱装置。 - 前記第2蓄熱材は、前記液状蓄熱材のみからなり、前記第2伝熱管は、前記液状蓄熱材のみに浸漬されていることを特徴とする請求項4に記載の蓄熱装置。
- 前記第2収容容器は、前記固体蓄熱材をも収容するとともに、前記液状蓄熱材のみが収容された内容器を備え、該内容器内に前記第2伝熱管を収容することを特徴とする請求項5に記載の蓄熱装置。
- 前記第1収容容器及び第2収容容器は、直方体状に形成されるとともに相互に密接させたことを特徴とする請求項4乃至請求項6のうちいずれか一項に記載の蓄熱装置。
- 前記第1収容容器と第2収容容器とは、前記第1蓄熱材及び第2蓄熱材間の熱の伝達を緩和する伝熱緩和手段を挟んで配置され、
前記第2蓄熱材は、前記第1蓄熱材の蓄熱温度より低く設定されていることを特徴とする請求項4乃至請求項6のうちいずれか一項に記載の蓄熱装置。 - 収容容器を備え、
前記収容部のうち、
前記第1伝熱管が収容された収容部は、第1収容室とされ、
該第1収容室に収容された前記蓄熱材は、加熱状態において固体である固体蓄熱材を含む第1蓄熱材とされるとともに、
前記第2伝熱管が収容された収容部は、第2収容室とされ、
該第2収容室に収容された前記蓄熱材は、加熱状態において液状である液状蓄熱材のみからなる第2蓄熱材とされ、
前記収容容器は、前記第1収容室及び第2収容室を備えていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の蓄熱装置。 - 前記第2収容室と第1収容室とは、隔壁により区画されて形成されていることを特徴とする請求項9に記載の蓄熱装置。
- 前記第2収容室は前記第1収容室内に収容された内容器にて形成されていることを特徴とする請求項9に記載の蓄熱装置。
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