JP2004267669A - 洋風便器の小便補助機構及び小便補助具 - Google Patents

洋風便器の小便補助機構及び小便補助具 Download PDF

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Abstract

【課題】既設の洋風便器に簡単に設置でき、極めて簡単な維持管理によって十分な飛散防止でき、使用者が違和感無く使用できる。
【解決手段】左右下肢を受け、弾性部材4を備える第1,第2下肢受2,3と、第1,第2下肢受2,3を平面対称的に並べ、両者間の間隔が洋風便器本体21の足置側端部幅に対応でき、基台9からの高さが便器本体21高さに対応できるように第1,第2下肢受2,3を立体的に支持し伸縮可能な第1,第2支持部5,6と、第1,第2支持部5,6を高さ方向に伸縮させ、第1,第2下肢受2,3を任意高さに位置決めする油圧部8と、第1,第2支持部5,6を載置可能とする基台9とで、小便補助具1が構成され、第1,第2下肢受2,3と第1,第2支持部5,6の間に受台7を設けて、下肢を受ける第1,第2上受面2a,3aが、対向方向において内側下がりの左右傾斜(α)、及び前後方向の前後傾斜を有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洋風便器の小便時に利用される小便補助機構、及びこの機構を具体的に形態化する小便補助具に関し、特に男性が利用する場合に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、下水道が完備することによって水洗トイレが普及し、この水洗トイレに使用される便器としては、洋風便器(例えば、非特許文献1、2参照)が一般的となっている。この洋風便器は男女兼用かつ大小便兼用であり、通常、男性が小便に使用するには立小便状態となって、便座を上げた便器本体の開口部分に対して直に放尿している。しかし、規格化された便器では、床面から便器本体上端までの高さが(例えば、非特許文献1,2の場合、37cm程度である。)、成人男性にとっては低いために、ねらい所が狭く、便器回りに尿飛散することが多く非衛生的となってしまう。この対策として、使い捨てシート・マット類又は吸水紙を周囲等に配置する技術が開示されている(特許文献1,2,3参照)。また、別の対策として、便器回りに飛散防止のための板面体(遮蔽体等)を適宜設ける技術(特許文献4,5参照)、便器の後半分の壁を高くして小便受け面とし、便座に内カバー(ツバ)を設ける技術(特許文献6参照)も開示されている。更に、便器本体の開口端位置を小便器並に高くした技術(特許文献7参照)、便器本体の後部を立壁部等とした技術(特許文献8参照)等が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−140634号公報、図1、図2
【特許文献2】
実開平3−9699号公報、
【特許文献3】
特開2001−288798号公報、図3
【特許文献4】
特開2001−327440号公報、図2
【特許文献5】
特開2000−234371号公報、図2、図5、図6
【特許文献6】
実開昭58−90281号公報、図2、図7
【特許文献7】
実開平1−150681号公報
【特許文献8】
実開昭57−162800号公報
【非特許文献1】
日本工業規格(JIS)A 5105 住宅用簡易水洗便器
【非特許文献2】
日本工業規格(JIS)A 5207 衛生陶器 表1
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の特許文献1,2,3の技術では、シート・マット類及び吸水紙を使い捨てとする点が特徴であるが、近年の省資源及び環境保護に反して問題となる。また、前述の特許文献4,5の技術では、飛散防止の板面体が汚れるため、清掃前の板面体自体が不衛生であり、この清掃等の手間の掛る維持管理負担が問題となる。しかも、特に大掛かりな装置の場合、使用面と美観面等から見ても使用者に違和感を与えてしまい、トイレを快適に使用できない問題もある。更に前述の特許文献6,7,8の技術では、便器本体が特殊形状となるために、コスト高となる問題だけでなく、現在使用中の便器に対して対応できない問題もある。
【0005】
本出願人は、上述の従来技術の発想と異なる観点から男性の小便時の飛散防止を研究し、上述の問題もかんがみて本発明を成したものであり、その目的とするところは、従来の便器自体に対して形状変更等を必要とせずに本機構を付加することで十分に飛散防止でき、その維持管理も極めて簡単であり、使用者が違和感無く使用できる洋風便器の小便補助機構を提供することであり、第2の目的は既設の洋風便器に対して簡単に設置できて、本機構を具体化できる小便補助具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1の洋風便器の小便補助機構は、身体の下肢を受けることのできる第1下肢受,第2下肢受と、
平面位置が洋風便器本体の足置側端部の両側付近の便器本体中心の対称位置において、高さ位置が前記便器本体の上端付近において、前記第1下肢受,第2下肢受を支持する支持部とで、構成される。
また、請求項2の洋風便器の小便補助機構は、請求項1の小便補助機構に対して、
上記第1下肢受が左下肢を受け、上記第2下肢受が右下肢を受け、
上記支持部は、前記第1下肢受を支持し伸縮可能な第1支持部と、前記第2下肢受を支持し伸縮可能な第2支持部とを備え、
前記第1支持部,第2支持部を高さ方向に伸縮可能とし、前記第1下肢受,第2下肢受を任意高さに位置決めできる伸縮部を備える。
【0007】
また、請求項3の洋風便器の小便補助機構は、請求項1,2の小便補助機構に対して、上記第1下肢受,第2下肢受が弾性部材を備える。
また、請求項4の洋風便器の小便補助機構は、請求項1,2,3の小便補助機構に対して、
上記第1下肢受,第2下肢受と上記支持部との間に受台を設けることによって、左右下肢を各々受ける前記両下肢受の第1上受面,第2上受面が、対向方向において内側下がりの左右傾斜、及び前後方向において前下がりの前後傾斜を有し、又は前記両傾斜のどちらか一つを有する。
また、請求項5の洋風便器の小便補助機構は、請求項1,2,3,4の小便補助機構に対して、上記第1下肢受,第2下肢受の周囲において、手すりが少なくとも一つ設けられる。
【0008】
上記第2の目的を達成するため、請求項6の小便補助具は、
身体の下肢を受けることのできる第1下肢受,第2下肢受と、
前記第1下肢受及び第2下肢受を平面対称的に並べ、両者間の間隔が洋風便器本体の足置側端部の幅長に対応でき、両者の後記基台からの高さが前記便器本体の高さに対応できるように、前記第1下肢受,第2下肢受を立体的に支持する支持部と、
便器設置床面上において、前記支持部を載置可能とする基台とで、構成される。また、請求項7の小便補助具は、請求項6の小便補助具に対して、
上記第1下肢受が左下肢を受け、上記第2下肢受が右下肢を受け、
上記支持部は、前記第1下肢受を支持し伸縮可能な第1支持部と、前記第2下肢受を支持し伸縮可能な第2支持部とを備え、
前記第1支持部,第2支持部を高さ方向に伸縮可能とし、前記第1下肢受,第2下肢受を任意高さに位置決めできる伸縮部を備える。
【0009】
また、請求項8の小便補助具は、請求項6,7の小便補助具に対して、上記第1下肢受,第2下肢受が弾性部材を備える。
また、請求項9の小便補助具は、請求項6,7,8の小便補助具に対して、
上記第1下肢受,第2下肢受と上記支持部との間に受台を設けることによって、左右下肢を各々受ける前記両下肢受の第1上受面,第2上受面が、対向方向において内側下がりの左右傾斜、及び前後方向において前下がりの前後傾斜を有し、又は前記両傾斜のどちらか一つを有する。
また、請求項10の小便補助具は、請求項6,7,8,9の小便補助具に対して、上記第1下肢受,第2下肢受は、対向する内側面が便器本体外形に対応する曲面に形成され、便器本体に可及的に近接される。
また、請求項11の小便補助具は、請求項6,7,8,9,10の小便補助具に対して、上記第1,第2下肢受の周囲において、手すりが少なくとも一つ設けられる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係る請求項1乃至5の小便補助機構を、具体化する請求項6乃至11に対応する小便補助具の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、請求項9に対応する第1実施形態の小便補助具1が便器本体21へ設置される状態を示す。小便補助具1は、第1下肢受2、第2下肢受3、第1支持部5、第2支持部6、受台7、油圧部8及び基台9によって構成されている。
【0011】
第1下肢受2は身体の左下肢(左足の膝,すね等)を受け、第2下肢受3が右下肢(右足の膝等)を受けられるように、第1,第2下肢受2,3が弾性部材4によって、横長Lを有するかまぼこ形の立体形状に形成される。横長Lは、異なる身長の跪き姿勢の膝開き幅長等のデータから決定される。この第1,第2下肢受2,3の横長Lが、図1中の左右方向に確保されることで、身長差によって生じる各人の膝開き幅の変化に対応でき、身長の高低に関わらずに楽に使用できる。
弾性部材4は、クッションの表面に布材を覆って、身体に対して痛さ、不快感を与えないように形成される。このクッションの素材としては、軟質ゴム等のゴム類,ウレタン等の合成樹脂材,そば殻等の天然素材といった一般的にクッション材として利用される素材であり、単一素材の成形品、各種材料を層状配置、塊状又はチップ状に混合する等の各種利用形態を採用できる。更に、いす等のクッション機能を有するコイルばね等のばね類も内部に配置できる。布材は、皮革、合成皮革、合成繊維、天然繊維等の各種素材を採用し、耐久性、経済性だけでなく身体に対する快適性を確保している。また、いす等の構成と同様に、木材等の芯材又は台座を適宜配設すれば、弾性部材4の形状の保持を確保できる。例えば、図2に示すように、芯台座4a,各種スポンジ4b,ウレタンフォーム4cが層状に配設され、合成皮革4dによって覆う構成である。また、弾性部材4の立体形状も上記かまぼこ形に限定されることなく、例えば、膝を包み込めるようなキャッチャーミット形のように各種立体形状を採用し、膝等の下肢を確実かつ快適に受けられる。
【0012】
支持部である第1,第2支持部5,6は、外筒5a,6a内を油圧駆動される内筒5b,6bによって伸縮可能に構成され、かつ受台7を介して第1,第2下肢受2,3を支持する。図3に示すように、第1下肢受2と第2下肢受3とが平面対称的に並べられ、両者間の間隔が洋風便器本体21の足置側端部22の幅長に対応できるように、第1,第2下肢受2,3が立体的に支持される。また図1に示すように、基台9からの高さが、第1,第2支持部5,6の伸縮によって、便器本体21に対して任意高さに対応できるように、第1,第2下肢受2,3が立体的に支持される。これによって、請求項1の小便補助機構の構成に対応し、第1,第2下肢受2,3の平面位置が、洋風便器本体21の傍に置いた場合に足置側端部22の両側付近の本体中心21aの対称位置となり、また、第1,第2下肢受2,3の高さ位置も便器本体21の上端付近に調整される。なお、第1,第2支持部5,6の使用材料は、合成樹脂材,金属,又は木材等を使用し、汎用性、強度、軽量性等を考慮して選択使用される。また、後述する受台7、基台9についても同様である。
【0013】
受台7は、図1及び図4に示すように、直交重ね合わされる2つのくさび7a,7bによって形成され、第1,第2下肢受2,3と第1,第2支持部5,6との間に設けられている。このため、膝,すね等の左右の下肢を各々受ける両下肢受2,3の第1上受面2a,第2上受面3aが、対向方向において内側下がりの傾斜角αに傾斜されている(左右傾斜、図1参照)。また、図4に示すように、第1,第2上受面2a,3aが、右下がりの(図1では、前後方向の前下がりとなる。)傾斜角βに傾斜されている(前後傾斜)。この前後傾斜は、図1中の正面前下がりであり、便器本体側21から人の立位置側へ下がる傾斜となる。この両傾斜によって、身体の下肢を両下肢受2,3に載せる跪き姿勢を取る場合、身体に対して無理なくフィットして負担とならずに、楽な姿勢を取ることができる。
すなわち、人が跪く場合、膝を外側から支えた方(左右傾斜)が楽な姿勢となり、膝に力を入れ易く安定する姿勢となり、また、跪いた場合の膝,すねの傾斜が前後方向の傾斜となって、これに対しては、第1,第2上受面2a,3aの前後傾斜が適しているためである。なお、受台7は2つのくさび7a,7bに限定されず、一面に上述の両傾斜を立体的に形成しても、又は3つ以上の部材を組み合わせて両傾斜を形成してもよい。また、受台7が省略されて、第1,第2下肢受2,3の芯台座4a、又は第1,第2支持部5,6の端部が三次元的に形成されて、両傾斜角α,βを確保する構成も採用できる。なお、この左右傾斜又は前後傾斜の内、どちらか一方の傾斜だけ与えても、楽な姿勢を取ることが可能である。
【0014】
更に、前述の受台6が、くさび等の立体物による固定状態となって傾斜角α,βを固定角とするのでなく、球関節継手(編者,別役万愛「メカニズム」発行所,技報堂出版株式会社、1990年3月10日発行、204頁,205頁)、球関節軸受等(同書、214頁,215頁)を採用して三次元的又は二次元的に可動され、可変傾斜角の左右傾斜及び前後傾斜を確保することもできる。この際、可動ストッパを適宜設け、可動抵抗を調整可能として、使用者が各人に最適の傾斜角(α,β)を選択できる。
【0015】
伸縮部である油圧部8は足踏ペダル10の油圧駆動によって第1,第2支持部5,6を高さ方向に伸縮可能とし、第1,第2下肢受2,3を任意高さに位置決めできる。油圧部8の管路等の構成は、周知技術(JIS B 0142等)であり、構成部品の説明及び図面を省略する。この油圧駆動は、汎用の油圧ジャッキ(例えば、自動車用油圧式携行ジャッキ,JIS D 8101等)を利用して原価低減を図れる。また、図1及び図3に示すように、油圧部8は基台9上に設置されているが、これに限定されずに性能確保,スペース確保等のために基台9外に独立設置する構成も採用できる。なお、図中符号8aは油圧調整のリセットボタンである。
【0016】
伸縮部は上述の油圧駆動の油圧部8に限定されることなく、他の駆動機構である空気圧機構、水圧機構、ねじ機構、歯車装置、つめ車、カム機構等も採用でき、また、動力源も手動(足踏み等)だけでなく電動モータ等の周知の技術を採用できる。また、油圧ジャッキ,歯車装置等を利用する場合、これら装置の伸縮部分が第1,第2支持部2,3と一致するので、伸縮部と支持部とが一体的に構成されることとなる。また、第1実施形態の両支持部5,6は同時に同量伸縮するが、油圧部8等の駆動系統を独立に設けて、互いに異なる伸縮量に調整可能とし、使用者の最適姿勢に対応することもできる。
【0017】
基台9は第1,第2支持部5,6、油圧部8を所定の位置に固定位置決めする板体であり、トイレの床上に置かれる。図3に示すように、基台9の平面形状は便器本体21の足置側端部22に対応する凹形となっている。このため、既設の洋風便器21の足置側に容易に設置でき、下肢を両下肢受2,3に載せる際、使用者の動作姿勢が安定される。また、基台9を一つとせず、第1支持部5と第2支持部6にそれぞれ対応するように2つ独立して設けることもでき、上述の独立駆動系統と組み合わせることもできる。2つに分割できる利点としては、例えば、既設の便器本体21の幅寸法が極端な規格外にも対応でき、完全未使用時の保管場所が狭く済む。また、基台9は板体に限定することなく、箱体又はパイプ枠組体等も採用でき、軽量・安定構造であれば、各種技術を利用できる。
【0018】
次に、上述した第1実施形態の小便補助具1を男性が使用する動作について説明する。先ず、小便補助具1を既設の便器本体21の前部に置くだけで簡単にセットできる。この際、小便補助具1は、大掛かりな装置でなく便器本体21に対しても、一部隠れる程度にコンパクトであって、違和感を使用者に与えることが無い。次に、足踏ペダル10と油圧部8によって第1,第2下肢受2,3を使用者にとって最適の高さに調整する。そして、図5に示すように、両膝等の下肢を両下肢受2,3に載せる。この時の使用者の姿勢は、中腰の跪き姿勢となり、上述の左右傾斜等によって、両下肢受2,3上に載せた膝等は極めて安定する。そして、この姿勢の男性使用者の放尿位置は、便器本体21の開口端23に極めて近く、又はその中となり、便器周りに尿飛散させることなく用が足せる。このため便器と小便補助具1自体も用便時に汚れることなく、維持管理が極めて簡単となる。
【0019】
なお、第1下肢受2等を独立に高さ調整できれば、個々人に合った最適の高さ位置にセットできる。他方、女性の用便又は男性の大便の場合、使用者が便座を下ろして座って用を足すが、図3に示すように、座った時の足の位置24に対して、小便補助具1が干渉することなく、邪魔になることがない。このため、使用の度に小便補助具1を設置及び撤去の必要が無く、通常使用時は保管スペースも不要である。
【0020】
次に、請求項10に対応する第2実施形態の小便補助具の特徴は、図6に示すように、第1,第2下肢受11,12が、対向する内側面11a,12aを便器本体21の外形に対応可能な曲面形状に形成し、便器本体21に可及的に近接できる点である。これによって、小便補助具1をコンパクトに設置できるだけでなく、平面的余裕が生じて便器に座った時の足元の空間をより大きくできる。
【0021】
更に、請求項11に対応する第3実施形態の小便補助具の特徴は、図示を省略するが、トイレ等に用いられる通常の手すりを設ける点である。例えば、基台9に固定又は着脱自在に2つの手すりを、第1,第2下肢受2,3の外側に設ける場合、膝等を両下肢受2,3に載せる時及び起き上がる時に手すりによって極めて楽に動作できる。特に、腰痛等で動作の困難な使用者に対して有効となる。なお、一つの手すりが便器本体21を跨いで前方に設けられる構成、3つの手すりが前方と両側方の三方に設けられる構成、及び側方一つの構成等も採用できる。
【0022】
また、請求項6に対応する第4実施形態は、図7に示す概要図のように、最もシンプルな構成の小便補助具であり、第1,第2下肢受13,14と支持部15と基台16とで構成される。第1,第2下肢受13,14は身体の下肢を受ける機能を有する最小限の構成である。支持部15は、平面位置が洋風便器本体21の足置側端部22の両側付近の便器本体中心対称位置において、高さ位置が便器本体21の上端付近において、第1,第2下肢受13,14を支持できる最小限の構成である。特に、高さは固定されるため、平均的男性の体格を参考に最大公約数的に決定される。第1,第2下肢受2,3の横長Lは、膝等の幅長程度を最小値とするが、高さ固定の場合、第1実施形態において説明したように横長Lが十分に確保されていれば、身長差で異なる膝開き幅長変化に容易に対応できる。支持部15は、図7イに示す便器外形を避けて設けられる一つの曲板タイプ、又は図7ロに示す2つの支柱タイプ15a,bだけでなく、パイプ枠構造等の各種構成を採用できる。基台16は、便器設置床面上において、支持部15を載置可能とする。基台16も上述の第1実施形態の基台8と同様に各種の構成を採用できる。このように、極めて簡単な構成であるため、最も安価かつ容易に製作できる利点を有する。
【0023】
このシンプルな第4実施形態であっても、膝等の下肢を両下肢受13,14に載せる時の使用者の姿勢は、中腰の跪き姿勢となる。そして、この姿勢の男性使用者の放尿位置は、図5に示す便器本体21の開口端23に極めて近く若しくはその中に位置し、便器周りに尿飛散させることなく用が足せる。
【0024】
また、請求項7に対応する第5実施形態は、前述の第4実施形態に対して、支持部を第1,第2支持部として伸縮可能とし、伸縮部によって下肢受が所定高さに調整可能とする構成である。両支持部、伸縮機構及び伸縮部は上述第1実施形態の内容と同様であり、詳細な説明を省略する。使用者各自の体格に合わせて下肢受の高さを調整できる利点がある。
【0025】
そして、請求項8に対応する第6実施形態は、上述第4,第5実施形態に対して、両下肢受に弾性部材を備える構成である。弾性部材は上述第1実施形態の内容と同様であり、詳細な説明を省略する。両下肢受に載せた膝等の下肢が快適となる利点がある。
【0026】
以上説明した第1乃至第6実施形態は、請求項1乃至5の小便補助機構の具体化形態の一つである小便補助具である。この小便補助機構を利用する他の具体化形態としては、金属製又は合成樹脂製の便器と一体的に形成される場合、便器の単体ユニットの付属品とされる場合を採用できる。また、住宅用複合サニタリーユニット(JIS A 4410)、住宅用便所ユニット(JIS A 4417)、便器を備える住宅用浴室ユニット(JIS A 4416)、住宅用洗面所ユニット(JIS A 4418)等の浴室・洗面所・トイレに関する室形ユニットの中に便器の付属品として組み込む実施形態も採用できる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の小便補助機構及び請求項6の小便補助具では、尿飛散を確実に防止でき、違和感なく使用できる。更に加えて、請求項2の小便補助機構及び請求項7の小便補助具では、個々人の体格に合わせて最適の放尿位置をセットでき、請求項3の小便補助機構及び請求項8の小便補助具では、下肢受に対して快適に膝等の下肢を載せることができる。また、請求項4の小便補助機構及び請求項9の小便補助具では、使用者に楽な用便姿勢を与え、請求項5の小便補助機構及び請求項11の小便補助具では、使用者が楽に跪いたり起き上がったりできる。また、請求項6乃至11の小便補助具は既設の洋風便器に対して簡単に設置でき、特に請求項10の小便補助具ではコンパクトに設置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の小便補助具の正面図である。
【図2】同上の第1第2下肢受の弾性部材の一部断面を示す構成概要図である。
【図3】同上小便補助具を便器に設置した平面図である。
【図4】同上小便補助具の第1下肢受と第1支持部の側面図である。
【図5】同上小便補助具を使用する男性使用者の使用状態を示す概要図である。
【図6】第2実施形態の小便補助具の第1第2下肢受の設置状態を示す平面図である。
【図7】イは第4実施形態の曲板タイプの支持部の小便補助具を示す正面図であり、ロは同じく支柱タイプの支持部の小便補助具を示す正面図である。
【符号の説明】
1 小便補助具 2,11,13 第1下肢受 3,12,14 第2下肢受 5第1支持部 6 第2支持部 7 受台 8 油圧部 9,16 基台 4 弾性部材 2a 第1上受面 3a 第2上受面 11a,12a 内側面 15,15a,15b 支持部 21 便器本体 22 足置側端部 23 開口端

Claims (11)

  1. 身体の下肢を受けることのできる第1下肢受,第2下肢受と、
    平面位置が洋風便器本体の足置側端部の両側付近の便器本体中心の対称位置において、高さ位置が前記便器本体の上端付近において、前記第1下肢受,第2下肢受を支持する支持部とで、構成されることを特徴とする洋風便器の小便補助機構。
  2. 上記第1下肢受が左下肢を受け、上記第2下肢受が右下肢を受け、上記支持部は、前記第1下肢受を支持し伸縮可能な第1支持部と、前記第2下肢受を支持し伸縮可能な第2支持部とを備え、
    前記第1支持部,第2支持部を高さ方向に伸縮可能とし、前記第1下肢受,第2下肢受を任意高さに位置決めできる伸縮部を備えること、を特徴とする請求項1に記載される洋風便器の小便補助機構。
  3. 上記第1下肢受,第2下肢受が弾性部材を備えること、を特徴とする請求項1又は2に記載される洋風便器の小便補助機構。
  4. 上記第1下肢受,第2下肢受と上記支持部との間に受台を設けることによって、左右下肢を各々受ける前記両下肢受の第1上受面,第2上受面が、対向方向において内側下がりの左右傾斜、及び前後方向において前下がりの前後傾斜を有し、又は前記両傾斜のどちらか一つを有すること、を特徴とする請求項1,2又は3に記載される洋風便器の小便補助機構。
  5. 上記第1下肢受,第2下肢受の周囲において、手すりが少なくとも一つ設けられること、を特徴とする請求項1,2,3又は4に記載される洋風便器の小便補助機構。
  6. 身体の下肢を受けることのできる第1下肢受,第2下肢受と、
    前記第1下肢受及び第2下肢受を平面対称的に並べ、両者間の間隔が洋風便器本体の足置側端部の幅長に対応でき、両者の後記基台からの高さが前記便器本体の高さに対応できるように、前記第1下肢受,第2下肢受を立体的に支持する支持部と、
    便器設置床面上において、前記支持部を載置可能とする基台とで、構成されることを特徴とする小便補助具。
  7. 上記第1下肢受が左下肢を受け、上記第2下肢受が右下肢を受け、上記支持部は、前記第1下肢受を支持し伸縮可能な第1支持部と、前記第2下肢受を支持し伸縮可能な第2支持部とを備え、
    前記第1支持部,第2支持部を高さ方向に伸縮可能とし、前記第1下肢受,第2下肢受を任意高さに位置決めできる伸縮部を備えること、を特徴とする請求項6に記載される小便補助具。
  8. 上記第1下肢受,第2下肢受が弾性部材を備えること、を特徴とする請求項6又は7に記載される小便補助具。
  9. 上記第1下肢受,第2下肢受と上記支持部との間に受台を設けることによって、左右下肢を各々受ける前記両下肢受の第1上受面,第2上受面が、対向方向において内側下がりの左右傾斜、及び前後方向において前下がりの前後傾斜を有し、又は前記両傾斜のどちらか一つを有すること、を特徴とする請求項6,7又は8に記載される小便補助具。
  10. 上記第1下肢受,第2下肢受は、対向する内側面が便器本体外形に対応する曲面に形成され、便器本体に可及的に近接されること、を特徴とする請求項6,7,8又は9に記載される小便補助具。
  11. 上記第1,第2下肢受の周囲において、手すりが少なくとも一つ設けられること、を特徴とする請求項6,7,8,9又は10に記載される小便補助具。
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