JP2004265513A - 光ヘッド装置および光ヘッド装置を用いた光ディスク装置 - Google Patents

光ヘッド装置および光ヘッド装置を用いた光ディスク装置 Download PDF

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Abstract

【課題】対物レンズを保持したアクチュエータの感度を向上させ、高倍速に対応可能な光ヘッド装置および光ディスク装置を提供することである。
【解決手段】アクチュエータ310の概ね重心に位置される磁性体311を、2つのマグネット321,322とにより挟み込んで2つの磁気回路を確保し、磁性体と両マグネットとの間にフォーカス用コイル312およびトラッキング用コイル313を配置することで、磁性体を中心として対称な駆動力を得る。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、情報記録媒体である光ディスクに情報を記録し、あるいは情報を再生するための光ヘッド装置ならびに光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報記録再生装置(光ディスク装置)に対して、8〜48倍の高倍速で情報を記録可能な高倍速化や小型化の要請が著しく高まっている。これに伴い、光ディスクに情報を記録し、あるいは光ディスクから情報を再生する光ディスク装置に、厳しい設計条件が課せられている。
【0003】
特に、アクチュエータに関しては、高速アクセスすなわち高い感度が求られている。アクチュエータの感度(AC感度)は、以下のように求められる。
【0004】
AC感度 = F/m、 F = Biln
Fは動力、mはアクチュエータ可動部の質量であり、感度を向上させる方法として、磁束密度を向上させることと、最大電流を許容できるようにすること、有効範囲での巻き数を増やすことなどがある。
【0005】
いうまでもなく、アクチュエータの質量を小さくすることにより、感度は向上する。しかし、コイルが移動されるMC型アクチュエータにおいては、アクチュエータの質量はコイル質量が主であり、コイルの巻き数は感度の向上と反比例の関係にある。
【0006】
なお、周知のアクチュエータとして、コイル内側にヨークを配置せず、コイルの対向する両端面にマグネットを向き合わせているものが知られている(特許文献1)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−150599(第7図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
感度を向上させるために、コイルの有効巻き数を増やす場合、空芯コイルや胴巻きによる方法がある。この場合、コイルの線形を細くすると巻きつけの引張り力によって、特に曲げ部のコイル線が細くなり、コイル線に損失が生じ、耐電流値が小さくなるという問題がある。なお、絶縁のための被膜が必要で、これが体積を増やす原因ともなっていることは言うまでもない。
【0009】
また、重量物であるコイルの一方(磁気回路)が重心から離れたところに配置されることは、総重量の増大による感度低下を引き起こす問題がある。
【0010】
なお、可動部の重量を低減するために、磁気回路を構成する要素の一部を省略することが既に試みられているが、コイルを流れる電流を可動力とすることのできる電流の向きは、1つの磁気回路に対して一方向のみであるから、実際には、コイルを流れる電流を可動力とする効率が低下することによる損失の方が大きくなる問題がある。
【0011】
一方、コイルを流れる電流を可動力とする効率を高めるために、コイルの内側にも電流の向きに合わせて複数のヨークを配置した場合には、コイルの外形が大きくなるばかりでなく可動部のサイズも大きくなる問題がある。
【0012】
本発明の目的は、対物レンズを保持したアクチュエータの感度を向上させ、高倍速に対応可能な光ヘッド装置および光ディスク装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記問題点に基づきなされたもので、情報を記録する情報記録媒体等の記録面に光を集光させる対物レンズと、この対物レンズの光軸方向および上記情報記録媒体の上記記録面と平行な方向に移動可能に保持するレンズホルダと、任意の磁極が同一方向に向けられている面を有する磁石と、コイル面を有し、前記レンズホルダに設けられ、前記レンズホルダを少なくとも上記光軸方向および上記記録面と平行な方向のいずれかの方向に移動させるために、前記磁石からの磁界に応じて力を発生するコイルと、前記コイルに作用する前記磁石からの磁界の透過を低減する磁性体と、前記レンズホルダを、所定方向に移動可能に支持する支持部材と、を有することを特徴とする光ヘッド装置を提供するものである。
【0014】
また、この発明は、情報を記録する情報記録媒体等の記録面に光を集光させる対物レンズと、この対物レンズの光軸方向および上記情報記録媒体の上記記録面と平行な方向に移動可能に保持するレンズホルダと、任意の磁極が同一方向に向けられている面を有する磁石と、コイル面を有し、前記レンズホルダに設けられ、前記レンズホルダを少なくとも上記光軸方向および上記記録面と平行な方向のいずれかの方向に移動させるために、前記磁石からの磁界に応じて力を発生するコイルと、前記コイルに作用する前記磁石からの磁界の透過を低減する磁性体と、前記レンズホルダを、所定方向に移動可能に支持する支持部材と、を有する光ヘッドと、上記記録媒体の上記記録面で反射された光を検出して電気信号に変換する光検出器と、前記光検出器により出力される電気信号から上記記録媒体に記録されている情報を再生する情報処理回路と、を有することを特徴とする光ディスク装置を提供するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0016】
図1は、この発明の実施の形態である光ヘッド装置を含む光ディスク装置の一例を説明する視斜図である。
【0017】
図1に示されるように、光ディスク装置101は、ハウジング111とハウジング111に対し、イジェクト動作(矢印A方向への移動)あるいはローディング動作(矢印A´方向への移動)可能に形成されたテーブルユニット112を有している。
【0018】
テーブルユニット112の概ね中央には、光ディスクDを所定の回転数で回転させるターンテーブル113が設けられている。なお、テーブルユニット112がイジェクトされている状態で、光ディスクが装填されていない場合には、光ヘッド装置121の一部および光ヘッド装置121に組み込まれている対物レンズ122が露出されて見える。
【0019】
図2は、図1に示した光ディスク装置101の光ヘッド装置121の要素を抜き出した状態で、光ヘッド装置の動作原理を説明する概略図である。
【0020】
図2に示されるように、光ヘッド装置121は、光ビームすなわちレーザ光を光ディスクDの記録面に集光するとともに、光ディスクDで反射されたレーザ光(以下反射レーザ光と呼称する)を取り込む対物レンズ122を有する。
【0021】
対物レンズ122は、光ディスクDの記録面と直交する(フォーカス)方向ならびに記録面に設けられている案内溝あるいは記録マーク列と直交する(トラッキング)方向に、後述するアクチュエータの位置の変化により、任意に移動可能である。
【0022】
対物レンズ122の光ディスクDと逆の側の所定位置には、対物レンズ122を通って光ディスクDに向けられるレーザ光と光ディスクDからの反射レーザ光の所定の光学特性を与えるクロイックフィルター123が設けられている。
【0023】
クロイックフィルター123の手前すなわち対物レンズ122から離れる側の所定の位置には、光ディスクDの記録面と概ね平行に案内されるレーザ光を対物レンズ122に向けて反射するプリズムミラー124が設けられている。
【0024】
光ディスクDの記録面と概ね平行であってプリズムミラー124にレーザ光を入射可能な位置には、例えば赤色の波長のレーザ光を出射する第1のレーザ素子125が設けられている。なお、第1のレーザ素子125は、例えばDVD規格の光ディスクからの情報の再生およびCD系ならびにDVD規格の光ディスクへの情報の書き込みに利用される。
【0025】
第1のレーザ素子125とプリズムミラー124との間には、レーザ素子125の側から順に、回折格子と無偏光ホログラムが一体に形成されている受光特性設定素子126、ダイクロイックプリズム127、およびコリメートレンズ128が設けられている。なお、第1のレーザ素子125が設けられる位置に対して所定の条件を満たす位置には、光ディスクDからの反射レーザ光を検出する第1の光検出器129が位置されている。この第1の光検出器129には、受光特性設定素子126により所定の回折が与えられた反射レーザ光が入射される。
【0026】
なお、第1のレーザ素子125、受光特性設定素子126および第1の光検出器129は、DVD向け発光/受光ユニット(DVD−IOU)130として、一体化されている。
【0027】
ダイクロイックプリズム127による反射によりプリズムミラー124に向けてレーザ光を入射可能な位置には、例えば近赤外域の波長のレーザ光を出射する第2のレーザ素子131が設けられている。なお、第2のレーザ素子131は、例えばCD系の光ディスクからの情報再生に利用される。
【0028】
第2のレーザ素子131とダイクロイックプリズム127との間の所定の位置には、第2のレーザ素子131から放射されるレーザ光に光ディスクDへの情報の記録に適した特性を与えるFMホログラム素子132が位置されている。なお、FMホログラム素子132には、光ディスクDからの反射レーザ光に所定の受光特性を与える機能も与えられている。
【0029】
第2のレーザ素子131が設けられる位置に対して所定の条件を満たす位置には、光ディスクDからの反射レーザ光を検出する第2の光検出器133が設けられている。この第2の光検出器133には、FMホログラム素子132により所定の回折が与えられた反射レーザ光が入射される。なお、第2のレーザ素子131、FMホログラム素子132および第2の光検出器133は、CD向け発光/受光ユニット(CD−IOU)135として、一体化されている。
【0030】
図2に示した光ヘッド装置121においては、DVD系光ディスクから情報を記録する場合、第1のレーザ素子125から出力された例えば660nmの波長のレーザ光Laは、受光特性設定素子126により所定の波面特性が与えられ、ダイクロイックプリズム127に入射される。
【0031】
ダイクロイックプリズム127に入射されたレーザ光Laは、ダイクロイックプリズム127を透過し、コリメートレンズ128でコリメートされ、プリズムミラー124により対物レンズ122に向けて進行方向が折り曲げられる。
【0032】
プリズムミラー124で対物レンズ122に向けられたレーザ光Laは、ダイクロイックフィルター123を通って、光ディスクDの記録面に集光される。
【0033】
光ディスクDの記録面に集光されたレーザ光Laは、図3を用いて後段に説明する信号処理系において記録すべき情報に応じて光強度が変調されるので、時間あたりのエネルギーが光ディスクDの記録膜の相を変化できるエネルギーである場合に、記録膜に、記録マークすなわちピットを形成する。
【0034】
光ディスクDの記録面で反射された反射レーザ光La´は、ダイクロイックフィルター123を通ってプリズムミラー124に戻され、再び光ディスクDの記録面と概ね平行に進行方向が折り曲げられる。
【0035】
プリズムミラー124で折り曲げられた反射レーザ光La´は、コリメートレンズ128に入射され、ダイクロイックプリズム127に案内される。
【0036】
ダイクロイックミラー127に戻された反射レーザ光La´は、そのままダイクロイックミラー127を通過し、受光特性設定素子126により第1の光検出器129に向けられる。
【0037】
第1の光検出器129に入射された反射レーザ光La´の一部は、図3に示す信号処理系において、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号の生成に利用される。すなわち、対物レンズ122は、光ディスクDの記録面にオンフォーカスとなる位置にフォーカスロックされるとともに、同記録面に予め形成されているトラックまたは情報ピットのピット列の中心とレーザ光の中心が一致するよう、トラッキングが制御される。
【0038】
また、DVD規格の光ディスクから情報が再生される場合には、上述した情報の記憶と同様にして光ディスクDの記録面に集光された光ビームLaは、記録面に記録されている記録マーク(ピット列)に従って強度が変化されて光ディスクDから反射される。
【0039】
光ディスクDの記録面で反射された反射レーザ光La´は、ダイクロイックフィルター123を通ってプリズムミラー124に戻され、再び光ディスクDの記録面と概ね平行に進行方向が折り曲げられる。
【0040】
プリズムミラー124で折り曲げられた反射レーザ光La´は、コリメートレンズ128に入射され、ダイクロイックプリズム127に案内される。
【0041】
ダイクロイックミラー127に戻された反射レーザ光La´は、そのままダイクロイックミラー127を通過し、受光特性設定素子126により第1の光検出器129に向けられる。
【0042】
第1の光検出器129に入射された反射レーザ光La´の一部は、図3に示す説明する信号処理系において、第1の光検出器129の出力を加算して得られる再生信号に対応する信号として、外部装置あるいは一時記憶装置に出力される。
【0043】
一方、CD規格の光ディスクに情報を再生する場合には、第2のレーザ素子131から出力された例えば780nmの波長のレーザ光Lbは、FMホログラム素子132により所定の波面特性が与えられ、ダイクロイックプリズム127に入射される。
【0044】
ダイクロイックプリズム127に入射されたレーザ光Lbは、ダイクロイックプリズム127で反射され、コリメートレンズ128に案内される。
【0045】
コリメートレンズ128に案内されたレーザ光Lbは、コリメートレンズ128によりコリメートされ、プリズムミラー124により対物レンズ122に向けて進行方向が折り曲げられる。
【0046】
プリズムミラー124で対物レンズ122に向けられたレーザ光Lbは、ダイクロイックフィルター123を通って、光ディスクDの記録面に集光される。
【0047】
光ディスクDの記録面で反射された反射レーザ光Lb´は、ダイクロイックフィルター123を通ってプリズムミラー124に戻され、再び光ディスクDの記録面と概ね平行に進行方向が折り曲げられ、コリメートレンズ128を通って、ダイクロイックプリズム127に戻される。
【0048】
ダイクロイックミラー127に戻された反射レーザ光Lb´は、ダイクロイックミラー127で反射され、FMホログラム素子132により、第2の光検出器133に向けられる。
【0049】
これにより、第2の光検出器133に、光ディスクDに記録されている情報に応じて強度が変化されて戻された反射レーザ光Lb´が入射される。
【0050】
以下、第2の光検出器133により反射レーザ光Lb´が光電変換され、その出力が図3を用いて後段に説明する信号処理系により処理されて、光ディスクDに記録されている情報に対応する信号として、外部装置あるいは一時記憶装置に出力される。
【0051】
図3は、図1および図2により説明した光ディスク装置の信号処理系の一例を説明する概略図である。なお、図3においては、CD系光ディスクからの信号の再生(ダイクロイックプリズムを反射するレーザ光)については省略し、第1の光検出器の出力信号すなわちDVD規格光ディスクからの信号再生、フォーカス制御およびトラッキング制御を中心に説明する。
【0052】
第1の光検出器129は、第1ないし第4の領域フォトダイオード129A,129B,129Cおよび129Dを含む。それぞれのフォトダイオードの出力A,B,CおよびDは、それぞれ、第1ないし第4の増幅器221a,221b,221cおよび221dにより、所定のレベルまで増幅される。
【0053】
各増幅器221a〜221dから出力A〜Dは、AとBが、第1の加算器222aにより加算され、CとDが、第2の加算器222bにより加算される。
【0054】
加算器222aおよび222bの出力は、加算器223において「(A+B)に(C+D)が符号を反転して加算」される(引き算される)。
【0055】
加算器223による加算(引き算)の結果は、対物レンズ122の位置を、光ディスクDの記録面に予め形成されている図示しないトラックまたは記録情報である図示しないピット列と対物レンズ122を介して集束されるレーザ光が集束される距離である焦点距離に一致させるため、対物レンズ122を、対物レンズを通る光軸方向の方向の所定の位置に移動させるために利用されるフォーカスエラー信号として、フォーカス制御回路231に供給される。
【0056】
対物レンズ122は、フォーカスエラー信号に基づいて、フォーカス制御回路231からフォーカス用コイル312(図4参照)に供給されるフォーカス制御電流により生じる推力によりレンズホルダ310(図4参照)が所定方向に移動されることで、光ディスクDの記録面の所定のトラックもしくはピット列にオン−フォーカス状態に維持される。
【0057】
加算器224は(A+C)を生成し、加算器225は(B+D)を生成する。両加算器の出力すなわち(A+C)と(B+D)は、位相差検出器232に入力される。位相差検出器232は、対物レンズ122がレンズシフトされている場合に、正確なトラッキングエラー信号を得るために有益である。
【0058】
加算器226により、(A+B)と(C+D)の和が求められ、対物レンズ122の位置を、光ディスクDの記録面に予め形成されている図示しないトラックまたは記録情報である図示しないピット列の中心に一致させるため、対物レンズ122を、対物レンズを光ディスクDの記録面と平行な方向に移動させるために利用されるトラッキングエラー信号として、トラッキング制御回路233に供給される。
【0059】
対物レンズ122は、トラッキングエラー信号に基づくトラッキング制御回路233からのトラッキング用コイル313(図4参照)に供給されるトラッキング制御により生じる推力によりレンズホルダ310が所定方向に移動されることで、光ディスクDの記録面の所定のトラックもしくはピット列にオン−トラック状態に維持される。
【0060】
なお、位相差検出器232の出力に応じて、対物レンズ122がレンズシフトされるので、対物レンズ122により集束されるレーザ光の中心を、現在のトラックの前後の所定トラック分だけ移動される。
【0061】
(A+C)と(B+D)は、加算器227によりさらに加算され(A+B+C+D)信号すなわち再生信号に変換され、バッファメモリ234に入力される。
【0062】
なお、APC回路235には、第1のレーザ素子125から出射されたレーザ光の戻り光の強度が入力される。これにより、記録用データメモリ238に記憶されている記録データに基づいて第1のレーザ素子125から出射される記録用レーザ光の強度が安定化される。
【0063】
このような信号検出系を有する光ディスク装置101においては、光ディスクDがターンテーブル113にセットされ、CPU236の制御により所定のルーチンが起動されると、レーザ駆動回路237の制御により第1のレーザ素子125から再生用のレーザビームが光ディスクDの記録面に照射される。
【0064】
以下、第1のレーザ素子125から再生用のレーザビームが継続して出射され、詳細な説明を省略するが、信号再生動作が開始される。
【0065】
図4は、この発明の実施の形態が適用されるアクチュエータの一例を説明する斜視図である。
【0066】
図4に示されるように、アクチュエータ310には、以下に説明するコイルと磁性体とが挿入可能に形成された開口部310aが設けられている。
【0067】
アクチュエータ310の所定位置には、前に説明した対物レンズ122が位置されている。
【0068】
開口部310aの概ね中央には、磁束の透過を抑止可能な磁性体311を中心として磁性体311の周囲を取り巻くように設けられたフォーカス用コイル312と、フォーカス用コイル312の対物レンズ122側の側面に、フォーカス用コイル312に貼り付けられ、または近接して設けられたトラッキング用コイル313とが位置されている。また、両コイルとアクチュエータ310は、接続端子P,Qを介して図3で説明したとおりフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号に基づく第1および第2の電流が供給可能に、接合される。
【0069】
図5は、図4に示すアクチュエータ310を任意の方向に移動可能に支持する光ヘッド装置の一例を説明する視斜図である。
【0070】
図5に示されるように、光ヘッド装置301は、図4を用いて説明したアクチュエータ310のフォーカス用コイル312およびトラッキング用コイル313に対して所定の磁界を提供する第1および第2のマグネット321,322を有するアクチュエータベース320を有する。
【0071】
アクチュエータ310は、アクチュエータベース320の所定の位置に設けられている4本のワイヤ部材(弾性部材)323A,323B,324A,324Bを介して、開口部310aにより定義される空間内を任意の方向に移動可能に支持されている。
【0072】
アクチュエータベース320によってアクチュエータ310が支持された状態において、フォーカス用およびトラッキング用コイル312,313の両側には、第1,2のマグネット321,322が所定の間隔を有し、それぞれ平行に配置される。なお、接続端子P,Qは、配線部330により図3に示す信号処理系と接続される。
【0073】
図6は、この発明の実施の形態が適用される光ヘッド装置に搭載されるコイルの一例を説明する斜視図である。図6(a)は、磁性体のまわりに線材が巻き付けられたコイル(胴巻きコイル)が利用される一例を、図6(b)は、空芯コイルが利用される一例を示す。
【0074】
図6(a)に示されるように、フォーカス用コイル3121は長手方向に2つの側面(第1,2コイル面312B,312C)を有し、一方の側面(例えば312B)には、2つのトラッキング用コイル3131A,3131Bが配置される。また、フォーカス用コイル3121には入出力端子P11,Q11が、トラッキング用コイル3131A,3131Bには入出力端子P21,Q21が、それぞれ形成されている。
【0075】
フォーカス用コイル3121は、磁性体311を芯材として、表面が絶縁加工される導線が、入力端子P11側から右回りに所定回数巻かれている。例えば、入力端子P11にプラス電流が供給され、出力端子Q11にマイナス電流が供給された場合、第1コイル面312Bには矢印S方向の電流が、第2コイル面312Cには矢印R方向の電流がそれぞれ流れる。従って、第1,2コイル面312B,312Cには、それぞれ逆向きの電流が流れる。
【0076】
トラッキング用コイル313は、フォーカス用コイル3121の一方の面において、アクチュエータ310の重心に対して対称となる位置に配置される2つのコイル3131A,3131Bから構成される。2つのコイル3131A,3131Bは、直列接続されるように、表面が絶縁加工される導線が、第1のマグネット321からみて、入力端子P21側から右回りに、続けて左回りにそれぞれ所定回数巻かれて形成される。
【0077】
従って、例えば、入力端子P21にプラス電流が供給され、出力端子Q21にマイナス電流が供給された場合、トラッキング用コイル3131Aおよび3131Bが隣り合う部分、すなわち第1コイル面312Bの中心部には、矢印T方向に電流が流れ、トラッキング用コイル3131の両端(第1コイル面312Bの端部)は、矢印U方向に電流が流れる。
【0078】
なお、入出力端子P11,Q11,P21,Q21に供給されるプラス,マイナス電圧をそれぞれ逆転させた場合、電流も逆向きに流れることは言うまでもない。
【0079】
次に、フォーカス用コイルとして、図6(b)に示される芯材を用いない空芯コイルが適用される例について説明する。フォーカス用コイル3122は、所定の大きさの長方形になるように、表面が絶縁加工される導線が、入力端子P12側から右回りに所定回数巻かれている。フォーカス用コイル3122の一方の側面(例えば312C)には2つのトラッキング用コイル3132A,3132Bが配置される。フォーカス用コイル3122には入出力端子P12,Q12が、トラッキング用コイル3132A,3132Bには入出力端子P22,Q22が、それぞれ形成されている。よって、図6(a)に説明した鉄芯入りコイルと同じように電流が流れる。
【0080】
従って、トラッキング用コイル3132A,3132Bは第1のコイル面あるいは第2のコイル面のいずれに配置されていてもよい。
【0081】
図7は、図4,5,6(a)および6(b)で説明した空芯コイルあるいは鉄芯入りコイルで形成されるフォーカス用コイル、トラッキング用コイルおよびマグネットとの構成および動作を説明する平面図である。なお、図6(a)および6(b)に示されるフォーカス用コイル、トラッキング用コイルおよび入出力端子は、図4,5および7(a)に説明される符号と異なるが、いずれもそれぞれに適応できる。よって、図6(a)および6(b)の両タイプに適用されるフォーカス用コイル、トラッキング用コイルおよび入出力端子はそれぞれ、図4,5および7(a)に示される符号を用いて以下説明する。
【0082】
第1,2のマグネット321,322は、図7(b)に示されるように、前後において異なる極が面着磁されたマグネットである。第1のマグネット321は、着磁面が磁性体311の一方の側面と概ね平行となるように、アクチュエータベース320の所定部分をL字状に折り曲げて形成されるヨーク321Yに固定される。また、第2マグネット322は、着磁面が磁性体311の他の側面と概ね平行となるように、ヨーク322Yに固定される。さらに、両マグネットは、図7(a)に示されるように、対向する面が同じ磁極となるよう、例えば、両マグネットの磁性体側がN極となるように配置される。
【0083】
第1のマグネット321は、トラッキング用コイル313A,313Bが隣り合うコイルの有効領域(第1のコイル面312Bの概ね中央部)と対向するように配置される。つまり、図7(a)に示す幅hは第1のコイル面312Bの概ね中央に流れる電流と逆向きの電流が流れるトラッキング用コイル313A,313Bの両端部と、マグネットとが対向しない幅に形成されている。
【0084】
第1のマグネット321の磁性体311と対向するN極のマグネット面は、コイル面312Bの概ね中央、すなわち、トラッキング用コイル313の有効領域を通過し、磁性体311に向かって磁束を形成する。また、第2のマグネット322の磁性体311と対向するN極のマグネット面は、コイル面312Cを通過し、磁性体311に向かって磁束を形成する。
【0085】
この構成により、コイルに電流が供給されたとき、形成される駆動力を打ち消し合う力を抑えることができる。
【0086】
また、この構成により、コイルの中央に配置される磁性体311によって、第1,2のコイル面312B,312Cのそれぞれにおいて形成される磁気回路が分断されている。
【0087】
次に、アクチュエータ310の動作原理について説明する。図6(a)および6(b)を用いて説明したとおり、フォーカス用コイル312の入力端子P1,Q1には、フォーカスエラー信号に基づいて生成される電流、たとえば、入力端子P1にプラス電流、出力端子Q1にマイナス電流が供給される。上述のとおり、フォーカス用コイル312に所定の向き(矢印S,R方向)に電流が流れ、図7に説明したとおり、第1,2のマグネット321,322と磁性体311より所定の方向に磁束が形成されている。よって、フォーカス用コイル312は、両コイル面において同じ上向きのフォーカス方向(図7において紙面に垂直方向)の駆動力が与えられる。
【0088】
また、フォーカスエラー信号に基づいて入力端子P1にマイナス電流、出力端子Q1にプラス電流が供給されると、フォーカス用コイル312は、両コイル面において同じ下向きのフォーカス方向の駆動力が与えられる。
【0089】
トラッキング用コイル313の入力端子P2,Q2において、トラッキングエラー信号に基づいて生成される電流、たとえば、入力端子P2にプラス電流、出力端子Q2にマイナス電流が供給される。上述のとおり、トラッキング用コイルに所定の向き(矢印T,U方向)に電流が流れ、図7(a)に説明したとおり、第1のマグネット321と磁性体311より所定の方向に磁束が形成されている。よって、トラッキング用コイル313は、隣り合うコイル面において同じ右向きのトラッキング方向(図7(a)においては紙面に水平方向)の駆動力が与えられる。
【0090】
また、トラッキングエラー信号に基づいて入力端子P2にマイナス電流、出力端子Q2にプラス電流が供給されると、トラッキング用コイル313は、隣り合うコイル面において同じ左向きのトラッキング方向の駆動力が与えられる。
【0091】
なお、上述したように、2つのコイルの間に磁性体を挟み込むことによって、第1,2のコイル面のそれぞれとにより形成される磁気回路が分断されるので、コイルを流れる電流を、高い効率で、可動力(駆動力)に利用できる。しかも、アクチュエータの重心は、概ね磁性体中心となるため、駆動力のバランスを安定させることができる。
【0092】
図8(a),8(b),8(c)および8(d)は、この発明の他の実施の形態であるアクチュエータに平面コイルを用いる例を説明する概略図である。なお、図8(a),8(b),8(c)および8(d)に示す例においては、図7(a)に説明した光ヘッド装置のフォーカス用コイル312、トラッキング用コイル313および第1,2のマグネット321,322を除き、同じ構成を有しているため、詳細な説明は省略する。
【0093】
はじめに、図8(b)に示されるように、上下において異なる極が形成されるように面着磁されたマグネットを用いる例について説明する。
【0094】
図9は、対向するコイル面とマグネット面との関係をわかりやすくするため、それぞれを離して立体的に表した概略図である。なお、図10(a)および10(b)は、図8(a),8(b)および図9に示したフラットコイルをアクチュエータ組み込んだ例を説明する斜視図である。
【0095】
図8(a)に示されるように、磁性体311と第1,2のマグネット421,422の着磁面は平行に配置され、両マグネット421,422は、それぞれ、ヨーク421Y,422Yを介してアクチュエータベースに固定される。磁性体311のうち、第1のマグネット421の側にはFPC(flexible print−circuit board,フレキシブル配線基板)414が、第2のマグネット422の側にはFPC415が固定されている。また、FCP414と第1のマグネット421との間には、トラッキング用FPC414Tが配置されている。FPCと磁性体はアクチュエータ310に固定されている。
【0096】
図8(a),10(a)に示されるように、FPC414およびFPC414Tと第1のマグネット421、およびFPC415と第2マグネット422は、ギャップE、およびギャップFの幅で配置されている。このとき、ワイヤ部材のアクチュエータベース320に支持されている側に力が集中することによってワイヤ部材が変形し、性能が劣化することを防ぐことため、ギャップFは、ギャップEより大きいほうが好ましい。
【0097】
しかしながら、FPC414およびFPC414Tと、FPC415とのコイルの巻き数が同じであるとき、電流が供給されて発生した駆動力は、小さいキャップEにより、FPC414の方が大きくなり、前後のバランスが崩れ、回転する力が生じることがある。
【0098】
このため、小さいギャップE側のFCP414およびFPC414Tのコイルの巻き数を少なくする、すなわち重ね合わせを少なくすることによって、磁性体311(レンズホルダ可動部の概ね重心)の前後において、発生する駆動力を概ね均一にできる。
【0099】
また、小さいギャップE側のFCP414のコイルの有効領域(所定の磁界が形成される領域に作用可能なコイルの有効領域)を小さくするために、例えば図10(c)に示されるような形状にパターンされたコイル414Aを用いることもできる。コイル414Aは、磁界が形成される領域のうち、所定部分(中央部)に形成される銅線パターンを有する。従って、コイル414Aにおいて、点線部のマグネットと対向するコイルの有効面積は、図10(d)に示されるコイル414Bよりも小さくなる。このため、発生する駆動力も小さくすることができる。
【0100】
図9に示されるように、第1のマグネット421は、磁性体311と対向する面のうち、上側のマグネット面421AがN極、下側のマグネット面421BはS極となるように配置される。上側のマグネット面421Aは、FPC414Tおよび414を通過し磁性体311に向かって磁束を形成し、下側のマグネット面421Bは、磁性体311からFPC414Tおよび414を通過し自身に向かう磁束を形成する。
【0101】
また、第2のマグネット422は、磁性体311と対向する面のうち、上側のマグネット面422AがN極、下側のマグネット面422BはS極となるように配置される。上側のマグネット面422Aは、FPC415を通過し磁性体311に向かって磁束を形成し、下側のマグネット面422Bは、磁性体311からFPC415を通過し自身に向かう磁束を形成する。
【0102】
次に、図11は、図8(a),8(b),9および10(a)に示した光ヘッド装置のさらに別の例を説明する概略図である。なお、図11は、アクチュエータの構成と動作を説明する際、対向するコイル面とマグネット面との関係をわかりやすくするため、それぞれを離して立体的に表している。
【0103】
図11に示されるように、磁性体311の第1のマグネット421側(紙面手前側)には、磁性体311に近い順から、フォーカス用FPC414F、トラッキング用FPC414Tが、それぞれ平行となるように配置される。
【0104】
トラッキング用FPC414Tは、単一平面基板の所定の位置に、4つのコイルT1〜T4がプリントされ、エッチング形成されたものである。
【0105】
4つのコイルT1−T4は、それぞれ外周から内周に向かって同じ方向の渦巻き形状を有し、中央にスルーホールが形成されている。例えば、図14(a)に示されるとおり、第1のマグネットの方向から見て、コイルT1−T4は外周から内周に向かって右回りに形成される。
【0106】
FPC314Tは、外周縁部の所定の位置に、入出力端子P3,Q3が設けられている。入力端子P3は、コイルT1と、出力端子Q3は、コイルT4と、それぞれ接続されている。コイルT1はスルーホールを介してコイルT2と接続され、銅箔パターンによりコイルT2と接続されるコイルT3は、スルーホールを介してコイルT4と接続される。
【0107】
入力端子P3にプラスの電流が、出力端子Q3にマイナスの電流が供給されると、図14(a)に示されるように、トラッキング方向に隣り合うコイルT1,T3およびT2、T4の隣り合うコイル面に、同じ方向の電流が流れる。つまり、FPC414Tの中央部のうち、T1,T3が形成される上側には、矢印U方向(紙面において上方向)に、T2、T4が形成される下側には矢印T方向(紙面において下方向)に、電流が流れる。
【0108】
また、図14(b)に示すように、コイルT1−T4は、外周から内周に向かって左回りに形成されてもよい。入力端子P3にプラスの電流が、出力端子Q3にマイナスの電流が供給されると、FPC414Tの中央部のうち、T1,T3が形成される上側には矢印U方向、T2、T4が形成される下側には矢印T方向に、電流が流れる。
【0109】
なお、入出力端子P3,Q3に供給される電流を逆にすると、FPC414Tの中央部の上下においては、逆の電流が流れることは言うまでもない。
【0110】
FPC415は、単一平面基板の所定の位置に、第1のマグネット421の方向から見て、外周から内周に右回りに渦巻き状のコイルがプリントされ、エッチング形成されたものである。なお、FPC415は、複数枚のコイルシートが重ねられてもよい。FPC415の外周縁部の所定の位置には、入出力端子P4,Q4が設けられ、入力端子P4にプラスの電流が、出力端子Q4にマイナスの電流が供給されると、図11に示されるとおり、上側のコイル面には、矢印R方向(紙面において右方向)に、下側のコイル面には、矢印S方向(紙面において右方向)に、電流が流れる。
【0111】
FPC414は、外周から内周に向かって左回りに渦巻き状のコイルがプリントされている。上に説明したFPC415と同様に、エッチング形成されたコイルシートである。FPC415は、複数枚が重ねられてもよい。FPC415の外周縁部の所定の位置には、入出力端子P4,Q4が設けられ、同様の電流が供給されると、図11に示されるように、上側のコイル面には矢印S方向に、下側のコイル面には矢印R方向に、電流が流れる。なお、FPC414と、FPC415の入出力端子P3とQ3は、それぞれ接続され、同時に電流が供給されることができる。
【0112】
また、FPCは連続した一枚の基板で構成可能であり、この場合、図11あるいは図13に示すように磁性体311を挟むように、所定の位置で、FPC415とFPC414は折り曲げられる。また、FPC414Tも、所定の位置で折り曲げられ、FPC414と重ね合わされることができる。
【0113】
この構成により、コイルの中央に配置される磁性体によって、第1,2のコイル面のそれぞれにおいて形成される磁気回路が分断されている。
【0114】
さらに、FPC314Tは、複数枚のコイルシートが重ねられてもよい。
【0115】
図15は、FPC314Tに適用されるコイルシートのプリントの例を示す概略図である。図15は、説明のため、それぞれを離して立体的に表している。
【0116】
図15に示されるように、1枚目のFPC314T12は、一面に4つのコイルが形成され、すなわち両面に8つのコイルが形成される。一方の面314T1には、コイルT11,T21,T31およびT41が形成され、他の面314T2には、それぞれスルーホールを介して接続されるコイルT12,T22,T32およびT42が形成される。なお、コイルT12,T22,T32およびT42は、外周端部T12A,T22A,T32AおよびT42Aを有する。
【0117】
図15に示されるFPC314T2は、FPC314T1の裏面として、一体的に形成されている。なお、FPC314T2は、上辺X2において、FPC314T1の上辺X1と合わせられる。
【0118】
2枚目のFPC314T34は、一方の面314T3に、コイルT13,T23,T33およびT43が形成される。コイルT13,T23,T33およびT43は、それぞれ、外周端部T13A,T23A,T33AおよびT43Aを有する。
【0119】
1枚目のFPC314T12とFPC314T34は、それぞれのコイルの外周端部において接続される。
【0120】
入力端子P3A,P3Dにプラスの電流が、出力端子Q3A,Q3Dにマイナスの電流が供給されると、トラッキング方向に隣り合うコイルT11とT41,コイルT12とT42,コイルT13とT43の隣り合うコイル面に、同じ方向の電流が流れる。つまり、FPCの上側のうち、中央部には矢印U方向(紙面において上方向)に電流が流れる。
【0121】
また、入力端子P3B,P3Cにプラスの電流が、出力端子Q3B,Q3Cにマイナスの電流が供給されると、トラッキング方向に隣り合うコイルT21とT31,コイルT22とT32,コイルT23とT33の隣り合うコイル面に、同じ方向の電流が流れる。つまり、FPCの下側のうち、中央部には、矢印T方向(紙面において下方向)に電流が流れる。
【0122】
コイルの渦巻き形状は、一つの面(表面)において、対角するコイル、例えばT11とT31、あるいはT21とT41の外周から内周に向かう方向が逆である。かつ、両面のうち他の一面(裏面)においても、同様の方向に形成される。なお、スルーホールで接続されるコイルはそれぞれ、逆の渦巻き方向を有する。
【0123】
例えば図15に示すように、第1のマグネットの方向から見て、コイルT21,T41,T12,T32,T23,T43は外周から内周に向かって右回りに、T11,T31,T22,T42,T13,T33は外周から内周に左回りに形成される。
【0124】
したがって、すべてのコイルの回り方向が逆に形成されることもできる。このとき、入出力端子に上記同様の電流が供給された際、逆方向に流れることは、言うまでもない。
【0125】
また、図15においては、2枚目のおもて面までの構成を説明したが、上記のような渦巻き方向が形成されるコイルパターンを有するコイルシートを、複数枚重ねあわせることができる。よって、314T12は両面形成されているとは限らない。
【0126】
次にアクチュエータ310の動作原理について説明する。
【0127】
図11を用いて説明したとおり、FPC414,415の入出力端子P4,Q4には、フォーカスエラー信号に基づいて生成される電流、たとえば、入力端子P4にプラス電流、出力端子Q4にマイナス電流が供給される。上述のとおり、FPC414,415に所定の向きに電流が流れる。また、図9に説明したとおり、第1のマグネット421と磁性体311より所定の方向(矢印S,R方向)に磁束が形成されている。よって、FPC414,415においては、上向きのトラッキング方向の駆動力が発生する。
【0128】
また、フォーカスエラー信号に基づいて入力端子P4にマイナス電流、出力端子Q4にプラス電流が供給されると、フォーカス用コイル414,415のそれぞれのコイル面において、同じ下向きのフォーカス方向の駆動力が与えられる。
【0129】
次に、トラッキング用コイル414Tの入出力端子P3,Q3において、トラッキングエラー信号に基づいて生成される電流、たとえば、入力端子P3にプラス電流、出力端子Q3にマイナス電流が供給される。上述のとおり、コイルT1〜T4には、所定の向き(矢印T,U方向)に電流が流れ、また、図9に説明したとおり、第1のマグネット421と磁性体311より所定の方向に磁束が形成されている。このため、FPC414Tのうち上側のコイル面、すなわちコイルT1,T3からは、右向きのトラッキング方向(図11においては紙面右方向)の駆動力が発生する。同時に、FPC414Tのうち下側のコイル面、すなわちコイルT2,T4からは、右向きのトラッキング方向の駆動力が発生する。
【0130】
よって、トラッキング用コイル414Tは、中央部において同じ右向きトラッキング方向の駆動力が与えられる。
【0131】
また、トラッキングエラー信号に基づいて入力端子P3にマイナス電流、出力端子Q3にプラス電流が供給されると、トラッキング用コイル414Tは、中央部において同じ左向きのトラッキング方向の駆動力が与えられる。
【0132】
次に、図8(d)に示されるように、上下および左右において異なる極が形成されるように面着磁されたマグネットを用いる例について説明する。
【0133】
図12は、対向するコイル面とマグネット面との関係をわかりやすくするため、それぞれを離して立体的に表した概略図である。なお、図10(c)および10(d)は、図8(c),8(d)および図12に示したフラットコイルをアクチュエータ組み込んだ例を説明する斜視図である。図16(a)および16(b)は、図13に示されるFPCにプリントされるコイルのパターンの例を示す概略図である。
【0134】
図8(c)に示されるように、磁性体311と第1,2のマグネット521,522は平行に配置され、両マグネット521,522は、それぞれ、ヨーク521Y,522Yを介してアクチュエータベースに固定される。磁性体311のうち、第1のマグネット521の側にはFPC516が、第2のマグネット522の側にはFPC517が固定されている。
【0135】
図10(b)にも示されるように、FPC516と第1のマグネット521、およびFPC517と第2マグネット522は、ギャップE、およびギャップFをあけて配置されている。図10(a)を用いて前に説明したようにギャップFは、ギャップEより大きいほうが好ましい。
【0136】
しかしながら、FPC516と、FPC517とのコイルの巻き数が同じであるとき、電流が供給されて発生した駆動力は、小さいキャップEにより、FPC516の方が大きくなり、前後のバランスが崩れ、回転する力が生じることがある。
【0137】
このため、小さいギャップE側のFCP516のコイルの巻き数を少なくする、すなわち重ね合わせを少なくすることによって、磁性体(レンズホルダ可動部の概ね重心)の前後において、発生する駆動力を概ね均一にできる。
【0138】
図12に示されるように、磁性体311の第1のマグネット521側にはFPC516が、第2のマグネット522側にはFPC517が、それぞれ配置されている。第1のマグネット521は、磁性体311と対向する面の上側のマグネット面のうち、紙面において左側のマグネット面521ALがN極、その右側のマグネット面521ARがS極となるように配置される。従って、下側のマグネット面のうち、左側のマグネット面521BLがS極、その右側のマグネット面521BRがN極となるように配置される。マグネット面521AL,521BRは、FPC516を通過し磁性体311に向かって磁束を形成し、マグネット面521AR,521BLは、磁性体311からFPC516を通過し自身に向かう磁束を形成する。
【0139】
また、第2マグネット522は、磁性体311と対向する面の上側のマグネット面のうち、紙面において左側のマグネット面522ALがN極、右側のマグネット面521ARがS極となるように配置される。従って、下側のマグネット面のうち、左側のマグネット面522BLがS極、右側のマグネット面522BRがN極となるように配置される。マグネット面522AL,522BRは、FPC517を通過し磁性体311に向かって磁束を形成し、マグネット面522AL,522BLは、磁性体311からFPC517を通過し自身に向かう磁束を形成する。
【0140】
次に、図13は、図8(c),8(d),10(b)および12に示した光ヘッド装置のさらに別の実施の形態を説明する概略図である。なお、図13は、対向するコイル面とマグネット面との関係をわかりやすくするために、それぞれを分離して、立体的に表している。
【0141】
図13に示されるように、磁性体311の第1のマグネット521側には、FPC516、第2のマグネット522側(紙面奥側)には、FPC517が、それぞれ平行となるように配置される。
【0142】
FPC516は、単一平面基板の左右(トラッキング方向)にフォーカス用コイルT5,T6が、上下(フォーカス方向)にトラッキング用コイルT7,T8がプリントされ、エッチング形成されたものである。また、FPC517にも左右にフォーカス用コイルT9,T10が、上下にトラッキング用コイルT11,T12が形成される平面基板である。なお、FPC516,517は、複数枚のコイルシートが重ねられてもよい。単一基板上においてフォーカス用およびトラッキング用コイルは、それぞれ中央のスルーホールで接続されるペアであって、ぞれぞれ外周から内周に向かって同じ方向の渦巻き形状を有している。
【0143】
この渦巻き形状は、例えば図16(a)および16(b)に示すように、第1のマグネットの方向から見て、コイルT9,10は外周から内周に向かって右回りに、コイルT5〜8,11および12は外周から内周に左回りに形成される。
【0144】
FPC516,517は、外周縁部の所定の位置には、入出力端子P5,Q5,P6,Q6が設けられている。入力端子P5は、コイルT5,T9と、出力端子Q5は、コイルT6,T10と、接続されている。また、入力端子P6は、コイルT7,T11と、出力端子Q6は、コイルT8,T12と、それぞれ接続される。
【0145】
入力端子P5にプラスの電流が、出力端子Q5にマイナスの電流が供給されると、図15(a)に示されるように、FPC516において、マグネット面521AL,521BRと対向するコイルT5の上側のコイル面、およびコイルT6の下側のコイル面には、紙面における左方向の電流が流れる。また、マグネット面521AR,521BLと対向するコイルT5の下側のコイル面、およびコイルT6の上側のコイル面には、紙面における右方向の電流が流れる。同時に、図16(b)に示されるように、FPC517において、マグネット面522AL,522BRと対向するコイルT9の上側のコイル面、およびコイルT10の下側のコイル面には、紙面における右方向の電流が流れる。また、マグネット面522AR,522BLと対向するコイルT9の下側のコイル面、およびコイルT10の上側のコイル面には、紙面における左方向の電流が流れる。
【0146】
次に、入力端子P6にプラスの電流が、出力端子Q6にマイナスの電流が供給されると、図16(a)に示されるように、FPC516において、マグネット面521AL,521BRと対向するコイルT7の左側のコイル面、およびコイルT8の右側のコイル面には、紙面における下方向の電流が流れる。また、マグネット面521AR,521BLと対向するコイルT7の右側のコイル面、およびコイルT8の左側のコイル面には、紙面における上方向の電流が流れる。同時に、図16(b)に示すように、FPC517において、マグネット面522AL,522BRと対向するコイルT11の左側のコイル面、およびコイルT12の右側のコイル面には、紙面における下方向の電流が流れる。また、マグネット面522AR,522BLと対向するコイルT11の右側のコイル面、およびコイルT12の左側のコイル面には、紙面における上方向の電流が流れる。
【0147】
また、FPC516,517は連続した一枚の基板で構成可能であり、この場合、図に示すように磁性体311を挟むようにFPC316とFPC317は折り曲げられる。
【0148】
この構成により、コイルの中央に配置される磁性体によって、第1,2のコイル面のそれぞれにおいて形成される磁気回路が分断されている。
【0149】
次にレンズホルダ可動部310の動作原理について説明する。
【0150】
図13を用いて説明したとおり、FPC516,517の入出力端子P5,Q5には、フォーカスエラー信号に基づいて生成される電流、たとえば、入力端子P5にプラス電流、出力端子Q5にマイナス電流が供給される。上述のとおり、FPC516,517におけるフォーカス用コイルT5,T6,T9およびT10に所定の向きに電流が流れ、図12に説明したとおり、第1,2のマグネット521,522と磁性体311より所定の方向に磁束が形成されている。よって、FPC516,517のフォーカス用コイルT5,T6,T9およびT10においては、上向きのフォーカス方向(図13においては紙面上方向)の駆動力が発生する。
【0151】
また、フォーカスエラー信号に基づいて生成される電流、例えば、入力端子P5にマイナス電流が、出力端子Q5にプラス電流が供給されると、フォーカス用のコイルT5,T6,T9およびT10の所定のコイル面において、下向きのフォーカス方向の駆動力が発生する。
【0152】
次に、入出力端子P6,Q6には、トラッキングエラー信号に基づいて生成される電流、例えば、入力端子P6にプラス電流が、出力端子Q6にマイナス電流が供給される。上述のとおり、トラッキング用コイルT7,T8,T11およびT12に所定の向きの電流が流れる。図12に説明したとおり、第1,2のマグネット521,522と磁性体311より所定の方向の磁束が形成されている。よって、FPC516のコイルT7,T8においては、左向きのフォーカス方向の駆動力が発生する。同時に、FPC517のコイルT11,T12においては、右向きのフォーカス駆動力が発生する。したがって、アクチュレータ310は、磁性体311を中心にして円弧状に対物レンズ122を水平移動することができる。
【0153】
この構成により、アクチュエータ310は、重心(磁性体付近)の近くに重量物であるコイルを集中的に搭載され、重心を中心として対称な駆動力を発生させることができる。このため、アクチュエータの感度を高めることができ、装置全体を軽量化させることができる。
【0154】
なお、この発明は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、各実施の形態は、可能な限り適宜組み合わせて実施されてもよく、その場合、組み合わせによる効果が得られる。
【0155】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の光ヘッド装置は、磁性体の両面に磁気回路が形成されるようにコイルとマグネットとを配置したので、コイルを流れる電流を、高い効率で、アクチュエータの位置を変化させるための駆動力に利用できる。しかも、の重心は、概ね磁性体中心となるため、駆動力のバランスを安定させることができる。
【0156】
また、この発明により、小型で重量が少なく、感度の高い光ヘッド装置が実現できる。
【0157】
よって、高速動作可能で、しかもコイルを流れる電流が低減されるので、消費電力の少ない光ディスク装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態である光ヘッド装置を含む光ディスク装置の一例を説明する斜視図。
【図2】光ヘッド装置の動作原理を説明する概略図。
【図3】図1および図2により説明した光ディスク装置の信号処理系の一例を説明する概略図。
【図4】この発明の実施の形態が適用されるアクチュエータの一例を説明する斜視図。
【図5】アクチュエータが動作可能に支持される光ヘッド装置の一例を説明する斜視図。
【図6】この発明の実施の形態が適用される光ヘッド装置に搭載されるコイルの一例を説明する斜視図。
【図7】この発明の他の実施の形態が適用されるフォーカス用コイル、トラッキング用コイルおよびマグネットとの構成および動作を説明する平面図。
【図8】この発明のさらに他の実施の形態が適用されるフォーカス用コイル、トラッキング用コイルおよびマグネットとの構成および動作を説明する平面図。
【図9】図8(a)に示す対向するコイル面とマグネット面との関係をわかりやすくするため、それぞれを離して立体的に表した概略図。
【図10】図8に示すフラットコイルを組み込んだアクチュエータの一例を説明する斜視図。
【図11】図8(a)に示すアクチュエータの構成と動作を説明する際、対向するコイル面とマグネット面との関係をわかりやすくするため、それぞれを離して立体的に表した概略図。
【図12】図8(c)に示す対向するコイル面とマグネット面との関係をわかりやすくするため、それぞれを離して立体的に表した概略図。
【図13】図8(c)に示すアクチュエータの構成と動作を説明する際、対向するコイル面とマグネット面との関係をわかりやすくするため、それぞれを離して立体的に表した概略図。
【図14】図8(a)に示すフラットコイルのパターンの例を示す概略図。
【図15】図8(a)に示すフラットコイルのパターンの例を示す概略図。
【図16】図8(c)に示すフラットコイルのパターンの例を示す概略図。
【符号の説明】
101・・・光ディスク装置、121,301・・・光ヘッド装置、122・・・対物レンズ、310・・・アクチュエータ、311・・・磁性体、312・・・フォーカス用コイル、313・・・トラッキング用コイル、320・・・レンズホルダ固定部、321・・・第1のマグネット、322・・・第2のマグネット。

Claims (14)

  1. 情報を記録する情報記録媒体等の記録面に光を集光させる対物レンズと、
    この対物レンズの光軸方向および上記情報記録媒体の上記記録面と平行な方向に移動可能に保持するレンズホルダと、
    任意の磁極が同一方向に向けられている面を有する磁石と、
    コイル面を有し、前記レンズホルダに設けられ、前記レンズホルダを少なくとも上記光軸方向および上記記録面と平行な方向のいずれかの方向に移動させるために、前記磁石からの磁界に応じて力を発生するコイルと、
    前記コイルに作用する前記磁石からの磁界の透過を低減する磁性体と、
    前記レンズホルダを、所定方向に移動可能に支持する支持部材と、
    を有することを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 前記コイルの上記コイル面は、非動作状態において、前記磁石の任意の着磁面と概ね平行に位置されることを特徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。
  3. 前記コイルの上記コイル面は、前記磁性体を間に挟んで2面設けられることを特徴とする請求項3記載の光ヘッド装置。
  4. 前記コイルは、前記磁性体の任意の側面に設けられる空芯コイルであることを特徴とする請求項2または3記載の光ヘッド装置。
  5. 前記コイルは、前記磁性体の周りに線材が所定回巻き付けられたコイルであることを特徴とする請求項2または3記載の光ヘッド装置。
  6. 前記コイルの上記コイル面は、所定の厚さのシート媒体に平面状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の光ヘッド装置。
  7. 前記コイルの上記コイル面は、前記磁性体を間に挟んで2面設けられることを特徴とする請求項6記載の光ヘッド装置。
  8. 情報を記録する情報記録媒体等の記録面に光を集光させる対物レンズと、この対物レンズの光軸方向および上記情報記録媒体の上記記録面と平行な方向に移動可能に保持するレンズホルダと、任意の磁極が同一方向に向けられている面を有する磁石と、コイル面を有し、前記レンズホルダに設けられ、前記レンズホルダを少なくとも上記光軸方向および上記記録面と平行な方向のいずれかの方向に移動させるために、前記磁石からの磁界に応じて力を発生するコイルと、前記コイルに作用する前記磁石からの磁界の透過を低減する磁性体と、前記レンズホルダを、所定方向に移動可能に支持する支持部材と、を有する光ヘッドと、
    上記記録媒体の上記記録面で反射された光を検出して電気信号に変換する光検出器と、
    前記光検出器により出力される電気信号から上記記録媒体に記録されている情報を再生する情報処理回路と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
  9. 前記コイルの上記コイル面は、非動作状態において、前記磁石の任意の着磁面と概ね平行に位置されることを特徴とする請求項8記載の光ディスク装置。
  10. 前記コイルの上記コイル面は、前記磁性体を間に挟んで2面設けられることを特徴とする請求項9記載の光ディスク装置。
  11. 前記コイルは、前記磁性体の任意の側面に設けられる空芯コイルであることを特徴とする請求項9または10記載の光ディスク装置。
  12. 前記コイルは、前記磁性体の周りに線材が所定回巻き付けられたコイルであることを特徴とする請求項9または10記載の光ディスク装置。
  13. 前記コイルの上記コイル面は、所定の厚さのシート媒体に平面状に形成されていることを特徴とする請求項10記載の光ディスク装置。
  14. 前記コイルの上記コイル面は、前記磁性体を間に挟んで2面設けられることを特徴とする請求項13記載の光ディスク装置。
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