JP2004264967A - ストレージシステムの制御方法、ストレージシステム、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

ストレージシステムの制御方法、ストレージシステム、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】管理サーバの情報収集によるネットワーク上の負荷がユーザのデータアクセスの及ぼす影響を出来るだけ抑える。
【解決手段】第一の情報処理装置が、第一のネットワーク上で付与されている第一のネットワークアドレスと、第二のネットワーク上で付与されている第二のネットワークアドレスとを対応させた第一の情報を、第二のネットワークを介して第二の情報処理装置に送信する。第一の情報処理装置に接続するストレージ装置が、構成特定情報と第一のネットワークアドレスとを対応させた第二の情報を第二の情報処理装置に送信する。第二の情報処理装置が、第二の情報に基づいて構成特定情報に対応する第一のネットワークアドレスを特定し、第一の情報に基づいて第一のネットワークアドレスに対応する第二のネットワークアドレスを特定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストレージシステムの制御方法、ストレージシステム、プログラム、及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
IT関連技術の発達に伴い、ディスクアレイ装置等のストレージ装置の大規模化、複雑化が進んでいる。このように大規模化、複雑化されたストレージシステムでは、運用コストの低減や迅速な対応等の観点から、ストレージシステムを効率よく運用管理するための技術が求められている。
ストレージシステムの運用管理を効率よく行うために、ストレージシステムを構成している個々の装置に関する情報を一元的に集約管理することが行われている。例えば、大規模化・複雑化されたシステムでは、ストレージシステムを構成する装置にストレージシステムの管理をさせるためのコンピュータ(以下、管理サーバと称する)を接続し、このコンピュータによりストレージシステムにおける様々な情報を集約管理することが行われている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−249853号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような管理サーバは、ストレージシステムを構成する装置からの情報収集のために、ユーザの利用に供されるコンピュータ(以下、ユーザ装置と称する)が接続するネットワークと同一のネットワークに接続されていることが少なくない。この場合、管理サーバが前記情報収集のために行う通信が上記ネットワークのトラフィックに影響を与えてしまうことになる。このため、このような形態のストレージシステムにおいては、管理サーバの前記情報収集による通信が、ユーザ装置に与える影響をできる限り少なくするための仕組みが求められる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ストレージシステムの制御方法、ストレージシステム、プログラム、及び記録媒体を提供することを主たる目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の主たる発明は、
第一の情報処理装置と、第一の情報処理装置と第一のネットワークを介して接続するストレージ装置と、第一の情報処理装置と第二のネットワークを介して接続するとともにストレージ装置と第三のネットワークを介して接続する第二の情報処理装置と、を含んで構成されるストレージシステムの制御方法であって、
ストレージ装置に関する情報であるストレージ情報を管理するプログラムが第一の情報処理装置において動作するステップと、
第一の情報処理装置が、第一の情報処理装置に付与されている第一のネットワーク上でのネットワークアドレスである第一のネットワークアドレスと、第一の情報処理装置に付与されている第二のネットワーク上でのネットワークアドレスである第二のネットワークアドレスと、を対応させた第一の情報を、第二のネットワークを介して第二の情報処理装置に送信するステップと、
ストレージ装置が、ストレージ装置の構成要素を特定する構成特定情報と第一のネットワークアドレスとを対応させた第二の情報を、第三のネットワークを介して第二の情報処理装置に送信するステップと、
第二の情報処理装置が、前記第二の情報に基づいて、前記構成特定情報に対応する第一のネットワークアドレスを特定するステップと、
第二の情報処理装置が、前記第一の情報に基づいて、特定された前記第一のネットワークアドレスに対応する第二のネットワークアドレスを特定するステップと、
第二の情報処理装置が、特定された前記第二のネットワークアドレスが付与されている第一の情報処理装置に第二のネットワークを介してアクセスすることにより、前記第一の情報処理装置に対して前記ストレージ情報を要求するメッセージを送信するステップと、
を備えることとする。
【0006】
ここで第一の情報処理装置とは、例えば、後述する情報処理装置1100である。第二の情報処理装置とは、例えば、後述する管理サーバ1300である。第一のネットワークとは、例えば、後述する第一のネットワーク100であり、より具体的には、例えばSANである。第二のネットワークとは、例えば、後述する第二のネットワーク200であり、より具体的には、例えば、LANである。第三のネットワークとは、例えば、後述する第三のネットワーク300であり、より具体的には、例えば、LANである。
ストレージ装置に関する情報であるストレージ情報を管理しているプログラムとは、例えば後述するエージェントである。
第一のネットワークアドレスとは、例えば、後述する情報処理装置1100のSANアダプタ1140に付与されるネットワークアドレスであり、より具体的には、例えば、後述するWWNjである。第二のネットワークアドレスとは、例えば、後述する情報処理装置1100に付与されるネットワークアドレスであり、より具体的には、例えば、後述するIPアドレスである。
第一の情報とは、例えば、後述する情報処理装置1100のSANアダプタ1140に付与されているWWNjと、情報処理装置1100のLANアダプタ1150に付与されているネットワークアドレス(IPアドレス)との対応関係を示す情報である。
構成特定情報とは、例えば、後述する論理ユニット(LU)に付与されている識別子(LUN)である。構成特定情報は、例えば、第二の情報処理装置(管理サーバ)が、取得しようとしているストレージ情報を指定するのに利用される。
【0007】
このように、このストレージシステムにおいては、第二の情報処理装置(管理サーバ)がストレージ情報を取得するにあたり、取得したいストレージ情報を管理しているプログラム(エージェント)が動作している第一の情報処理装置(情報処理装置)をあらかじめ第二の情報処理装置(管理サーバ)側で特定する。そして、その結果決定されたエージェントが動作している第一の情報処理装置に対してのみ、第二の情報処理装置(管理サーバ)からストレージ情報の取得要求が送信される。このため、例えば、取得要求を送信する必要の無い第一の情報処理装置(情報処理装置)に対しては、第二の情報処理装置(管理サーバ)から取得要求が送信されることが無く、例えば、ストレージ情報を取得するために不必要に第一の情報処理装置の負荷を増大させることがない。また例えば、第二のネットワークに与える影響も少ない。これにより例えばストレージシステムを効率よく運用することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
===ストレージシステムの構成===
本発明の一実施例として説明するストレージシステム1000のハードウェア構成を図1に示している。このストレージシステム1000は、例えば、企業内のシステムセンターやデータセンター等で運営されている。
情報処理装置1100とストレージ装置1200とは、第一のネットワーク100を介して接続されている。情報処理装置1100は、例えば銀行の自動預金預け払いサービスやインターネットのホームページ閲覧サービス等を提供するコンピュータである。ストレージ装置1200は、情報処理装置1100で取り扱われるデータを記憶しておくための装置として機能している。
【0009】
第一のネットワーク100は、例えばファイバチャネルプロトコル(Fibre Channel Protocol)に従って通信が行われ、情報処理装置1100とストレージ装置1200とを接続するネットワークである、SAN(Storage Area Network)である。情報処理装置1100には、第二のネットワーク200を介して情報処理装置1000にアクセスしてくるユーザ装置1400が接続している。
【0010】
情報処理装置1100及びストレージ装置1200には、このストレージシステム1000の運用・管理を行うためのコンピュータである管理サーバ1300が接続している。情報処理装置1100と管理サーバ1300との間は、第二のネットワーク200により接続されている。また、ストレージ装置1200と管理サーバ1300との間は、第三のネットワーク300により接続されている。第二のネットワーク200及び第三のネットワーク300は、例えばTCP/IP等のプロトコルに従って通信が行われるLAN(Local Area Network)である。なお、第二のネットワーク200と第三のネットワーク300とは互いに独立したネットワークであってもよいし、また、通信可能に接続されて同一のネットワークとなっていてもよい。ストレージ装置1200と管理サーバ1300との間の通信は、必ずしもLANのようなネットワークで行われる必要はなく、SCSI規格の通信線やバスライン等で接続されていてもよい。また第三のネットワーク300はピアツーピア(Peer to Peer)接続によるものも含む。
【0011】
===情報処理装置===
図1に示しているように、情報処理装置1100は、CPU(Central Processing Unit)1110、メモリ(ROM、RAM)1120、外部記憶装置(ハードディスク装置、CD−ROM、DVD−ROM)1130、SANアダプタ1140、LANアダプタ1150等を備えている。CPU1110によって各種のプログラムが実行されることにより情報処理装置1100の各種の機能が実現される。情報処理装置1100は、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、メインフレームコンピュータ等である。SANアダプタ1140は、例えば、HBA(Host Bus Adaptor)であり、情報処理装置1100を第一のネットワーク100に接続する。LANアダプタ1150は、例えば、NIC(Network Interface Card)であり、情報処理装置1100を第二のネットワーク200に接続する。
【0012】
===ストレージ装置===
ストレージ装置1200は、記憶デバイス1205、チャネル制御部1210、共有メモリ1220、キャッシュメモリ1230、ディスク制御部1240、接続部1250、LANアダプタ1270等を備えて構成される。ストレージ装置1200には、オペレータ等がストレージ装置1200に関する各種の設定や監視等を行うためのコンピュータである管理端末1260が接続している。またストレージ装置1200には、チャネル制御部1210が備えるリモート通信機能により他のストレージ装置1500が接続している。LANアダプタ1270は、ストレージ装置1200を第三のネットワーク300に接続する機能を提供する。
【0013】
記憶デバイス1205は、情報処理装置1100から第一のネットワーク100を介して送信されてくるデータを記憶するための記憶領域を提供する一台以上のディスクドライブによって構成される。ディスクドライブとしては、例えばハードディスク装置や半導体ディスク装置等が用いられる。なお、記憶デバイス1205は、必ずしもストレージ装置1200と同一筐体に収容されている必要はなく、別筐体に収容されていてもよい。
【0014】
ディスクドライブにはRAID方式(例えば、RAID0,1,5)が適用されている。また、ディスクドライブにより提供される物理的な記憶領域(以下、物理記憶領域と称する)は、この記憶領域を用いて論理的に設定される内部論理ユニット(以下、ILU(Internal Logical Unit)と称する)を単位として管理されている。ディスク制御部1240は、物理記憶領域と論理記憶領域の対応関係を管理している。例えば記憶デバイス1205にRAID5の方式が適用されている場合には、1つのストライピンググループが1つのILUとして設定される。またストレージ装置1200の記憶領域は、情報処理装置1100側では論理ユニット(以下、LU(Logical Unit))を単位として管理されており、ストレージ装置1200は、LUとILUとの関係を記憶している。LUとILUとの対応関係は、例えばストレージ装置1200の運用ポリシーに応じてストレージ装置1200のオペレータ等が管理端末1260等から設定する。ディスク制御部1240は、ILUの容量やRAIDの構成、使用状況などが管理されるILU管理テーブルを記憶している。LUとILUとの対応関係は、例えば、チャネル制御部1210の後述するメモリ1213やNVRAM1215、もしくは、ディスク制御部1240の後述するメモリ1243やNVRAM1244に、LU−ILU管理テーブルとして記憶される。
【0015】
図2にILU管理テーブル1900及びLU−ILU管理テーブル2000の一例をそれぞれ示している。ILU管理テーブル1900には、各ILUの記憶容量、RAID構成、使用状況が示されている。また、LU−ILU管理テーブル2000には、それぞれのLUに対して、ILU番号、容量、RAID構成が示されている。
LU−ILU管理テーブル2000の内容は、チャネル制御部1210やディスク制御部1240等により適宜参照される。
【0016】
チャネル制御部1210は、第一のネットワーク100に接続するための通信インタフェースを備えている。チャネル制御部1210は、情報処理装置1100との間でデータ入出力要求を受信する。図3にチャネル制御部1210のハードウェア構成を示している。チャネル制御部1210は、ネットワークインタフェース部1211、CPU1212、メモリ1213、入出力制御部1214、I/Oプロセッサ1219、NVRAM1215等を備える。ネットワークインタフェース部1211は、第一のネットワーク100を介して情報処理装置1100との間で通信を行うための機能を提供する。入出力制御部1214は、チャネル制御部1210全体の制御を司ると共に、ディスク制御部1240や共有メモリ1220、キャッシュメモリ1230、管理端末1260との間でデータやコマンドの授受を行う。メモリ1213に格納された各種プログラムを実行することによりチャネル制御部1210の各種の機能が実現される。I/Oプロセッサ1219は上記データやコマンドの授受を制御する。NVRAM1215は、I/Oプロセッサ1219の制御を司るプログラム等が格納される不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ)である。
【0017】
接続部1250は、チャネル制御部1210、共有メモリ1220、キャッシュメモリ1230、ディスク制御部1240を相互に接続する。接続部1250は例えば高速スイッチングによりデータ伝送を行う超高速クロスバスイッチ等の高速バスである。
【0018】
共有メモリ1220及びキャッシュメモリ1230は、チャネル制御部1210、ディスク制御部1240により利用される記憶素子である。共有メモリ120は、主として制御情報やコマンド等を記憶するために利用されるのに対し、キャッシュメモリ1230は、主としてデータを記憶するために利用される。チャネル制御部1210やディスク制御部1240が、これら共有メモリ1220及びキャッシュメモリ1230を利用することにより、データの書き込みや読みだしに関する処理が効率的に行われる。
【0019】
図4にディスク制御部1240のハードウェア構成を示している。ディスク制御部1240は、インタフェース部1241、メモリ1243、CPU1242、NVRAM1244を備える。インタフェース部1241は、接続部1250を介してチャネル制御部1210等との間で通信を行うための通信インタフェースや記憶デバイス1205との間で通信を行うための通信インタフェースを備えている。CPU1242は、ディスク制御部1240全体の制御を司ると共に、チャネル制御部1240や記憶デバイス1205との間の通信を行う。メモリ1243やNVRAM1244に格納された各種プログラムを実行することにより本実施の形態に係るディスク制御部1240の機能が実現される。NVRAM1244はCPU1242の制御を司るプログラムを格納する不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ)である。
【0020】
ディスク制御部1240は、記憶デバイス1205の制御を行う。例えば上述のように、チャネル制御部1210が情報処理装置1100から受信したデータ書き込みコマンドに従って記憶デバイス1205へデータの書き込みを行う。また、チャネル制御部1210により送信されたLUに対するデータアクセス要求を、ILUに対するデータアクセス要求に変換し、さらにそのデータアクセス要求を物理記憶領域に設定される物理アドレス指定による物理ディスクへのデータアクセス要求に変換する。またディスク制御部1240は、RAID方式による制御を行って記憶デバイス1205へのアクセスを行う。
【0021】
ディスク制御部1240は、ローカルコピー機能及びリモートコピー機能を提供する。ローカルコピー機能及びリモートコピー機能は、ディスク制御部1240のCPU1242が、NVRAM1241に記憶されているローカルコピー機能及びリモートコピー機能を実現するためのプログラムを実行することにより実現される。
【0022】
このうち、ローカルコピー機能は、あるLU(以下、「複製元LU」と記す)に対するデータの書き込みがあった場合にこれとは別のLU(以下、「複製先LU」と記す)にもそのデータを書き込むことにより、あるLUに記憶されるデータの複製を他のLUにおいても記憶するようにする機能である。ローカルコピー機能によれば、データが複数のLUにおいて管理されることになるので、データを冗長的に管理され、データの可用性を向上させることができる。ローカルコピー機能は、LU単位でのミラーリング機能であるということもできる。
【0023】
ローカルコピー機能においては、上述したように複製元LUに対するデータの書き込みがあった場合に複製先LUに対してもデータを書き込むのであるが、そのための方式として同期方式と非同期方式がある。このうち同期方式は、複製元LUに対するデータの書き込みがあった場合に、複製元LUと複製先LUの双方にデータが書き込まれた後に情報処理装置1100に対してその完了通知がなされる方式である。つまり、同期方式では、複製元LUと複製先LUの双方に対する書き込みが終わるまで情報処理装置1100に完了通知がなされない。このため、情報処理装置1100へのレスポンスの迅速性は確保されにくくなるが、完了通知が複製元LUと複製先LUの双方にデータが書き込まれてからなされるので複製元LUと複製先LUの内容の一致性は高い信頼性をもって確保される。一方、非同期方式の場合には、複製元LUに対するデータの書き込みがあった場合に複製先LUに対する書き込みが行われたかどうかとは無関係にその完了通知が情報処理装置1100に対してなされる。従って、非同期方式の場合には、情報処理装置1100へのレスポンスは迅速に行なわれるが、反面、複製元LUと複製先LUの内容の一致性に対する信頼性は同期方式に比べると低くなる。
【0024】
あるLUに記憶されるデータの複製を他のどのLUに記憶させるようにするか、すなわち、複製元LUと複製先LUとをどのように対応づけるかは、オペレータ等が管理端末1260を操作して設定することができる。設定されたデータは、NVRAM144の複製元−複製先管理テーブルに記憶される。図5に複製元−複製先管理テーブル5000の一例を示している。複製元LUのLUNに対応させて複製先LUのLUNが対づけられている。ローカルコピー機能を実現するプログラムはこの複製元−複製先管理テーブル5000に記憶されている複製元LUと複製先LUとの関係に従って、ローカルコピー機能の制御を実行している。
【0025】
ローカルコピー機能では、複製元LUにデータが書き込まれた場合に直ちに複製先LUにもデータが書き込まれるようにしている上記の制御(このような制御がなされている状態をペア状態と称する)を一時的に中断させる機能が提供される。以下、この機能をスプリット機能と称する。また上記制御が中断されている状態をスプリット状態と称する。またスプリット状態から再びペア状態に移行させる機能も提供される。以下、この機能をリシンク機能と称される。
【0026】
スプリット機能は、例えばデータのバックアップを取得する際に利用される。例えば、複製元LUのデータのバックアップを取得しようとする場合には、まずスプリット機能により複製元LUと複製先LUとの関係をペア状態からスプリット状態に移行させる。そして複製先のLUのデータをカートリッジテープ等の記録メディアにバックアップする。これにより複製元LUの運用に影響を与えることなく、複製元LUに記憶されているデータのバックアップを取得することができる。これは例えばストレージシステムが銀行のオンライン業務に適用され、複製元LUがATM(Automatic Teller Machine) 等の端末機から送られてくるリアル系のトランザクションデータの記憶に用いられている場合等において有効である。つまり、複製先LUを対象としてバックアップが行われることで、ATMの稼働を中断させることなく複製元LUに記憶されているデータのバックアップを取得することができる。
【0027】
なお、スプリット状態の期間中における複製元LUと複製先LUの関係では、複製元LUに対して更新があった場合でも、その更新内容は複製先LUに反映されないことになる。このため、ローカルコピー機能はスプリット状態に移行している間に複製元LUに対して行われた更新の履歴(例えば、ある記憶領域に対して更新があったかどうか)を記憶する仕組みを備えている。例えば、リシンク機能によりストレージ装置1200を再びペア状態に移行させる場合には、記憶しておいた更新の履歴に基づいて、例えば複製元LUに記憶されているデータのうち、スプリット状態における期間中に更新されたデータを複製先LUに反映させることにより複製元LUの内容と複製先LUの内容を一致させる。なお、更新の履歴は、例えばLUの記憶領域上に設定される領域管理単位であるブロックやトラックごとに管理される。
【0028】
リモートコピー機能は、第一のサイト(以下、プライマリサイトと称する)に設置されているストレージ装置1200のLU(以下、プライマリLUと称する)に記憶されるデータを、第二のサイト(以下、セカンダリサイトと称する)に設置されているストレージ装置1500のLU(以下、セカンダリLUと称する)においても記憶する機能である。リモートコピー機能においては、一般にプライマリサイトとセカンダリサイトとは遠隔した場所に設定される(例えば、東京と大阪)。リモートコピー機能が導入される目的としては、例えば、災害発生時のデータの消失防止性能(ディザスタリカバリ性能)の向上がある。リモートコピー機能は、ディスク制御部1240のCPU1242が、NVRAM1241に記憶されているリモートコピー機能を実現するためのプログラムを実行することにより実現される。
【0029】
リモートコピー機能もプライマリLUのデータをセカンダリLUにおいても記憶するようにする点でローカルコピー機能に類似する機能であるが、リモートコピー機能では複製元LUと複製先LUが異なるストレージのLUである点でローカルコピー機能と異なる。リモートコピー機能においても、ローカルコピー機能の場合と同様に、データの書き込み方式として、同期方式もしくは非同期方式のいずれかを選択することができる。またペア状態からスプリット状態、スプリット状態からペア状態に移行する機能等についても、ローカルコピー機能と同様の機能が用意されている。
【0030】
リモートコピー機能において、あるプライマリLUに記憶されるデータの複製をどのセカンダリLUに記憶させるようにするか、すなわち、プライマリLUとセカンダリLUとをどのように対応づけるかは、オペレータ等が管理端末1260を操作して設定することができる。設定されたデータは、NVRAM144のプライマリ−セカンダリ管理テーブルに記憶される。図6にプライマリ−セカンダリ管理テーブル6000の一例を示している。リモートコピー機能は、異なるストレージ装置1200間で実現する機能であるので、プライマリ−セカンダリ管理テーブル6000には、プライマリLUを提供するストレージ装置のID及びセカンダリLUを提供するストレージ装置のIDも示されている。リモートコピー機能を実現するプログラムは、このプライマリ−セカンダリ管理テーブル6000に記憶されているプライマリLUとセカンダリLUとの関係に従って、リモートコピー機能の制御を実行している。
【0031】
===管理サーバ===
管理サーバ1300は、ストレージシステム1000の全体に関する情報を一元的に集約管理しているコンピュータである。管理サーバ1300は、CPU1311、メモリ1312、CD−ROM装置やDVD−ROM装置等の記録媒体読取装置1313、マウスやキーボード等の入力装置1314、ディスプレイやプリンタ等の出力装置1315、ハードディスク装置等の外部記憶装置1316、第二のネットワークと接続するためのインタフェースであるLANアダプタ1317、及び第三のネットワークと接続するためのインタフェースであるLANアダプタ1318等を備える。CPU1311は、管理サーバ1300全体の制御を司るもので、メモリ1312に格納されているプログラムを実行することにより管理サーバ1300の各種の機能を実現する。
【0032】
記録媒体読取装置1313は、記録媒体1319に記録されているプログラムやデータを読み取るための装置である。記録媒体読取装置1313は、記録媒体1319に記録されたプログラムを読み取って、メモリ1312や外部記憶装置1316に格納するようにすることができる。管理サーバ1300の各種の機能を実現するためのプログラムを記録した記憶媒体を記録媒体読取装置1313にセットして、前記プログラムを管理サーバ1300にインストールすることができる。
【0033】
記録媒体1319としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD−ROM、DVD−RAM、半導体メモリ等を用いることができる。管理サーバ1300は、LANアダプタ1318及び第三のネットワーク300を介してストレージ装置1200と接続されており、これにより管理サーバ1300はチャネル制御部1210やディスク制御部1240等との間で通信を行うことができる。なお、この第三のネットワーク300を介して行われる通信により管理サーバ1300がストレージ装置1200から取得できる情報は、ストレージ装置1200によっては一定の情報に制限されていることがある。このようにストレージ装置1200から直接取得できる情報が一定の情報に制限されているのは、例えば、ストレージ装置1200のデータにユーザが不用意にアクセスするのを防止することや、ストレージ装置1200に対して行われる不正アクセスを防止するといった理由による。以下に説明するように、本発明のストレージシステム1000によれば、このように管理サーバ1300から直接情報を取得することができない情報を情報処理装置1100を介して取得することができる。
【0034】
===ソフトウェア構成===
図7にストレージシステム1000のソフトウェア構成を示している。
情報処理装置1100では、例えばUNIX(登録商標)等のオペレーティングシステム7010が動作している。このオペレーティングシステム上では、様々なアプリケーションソフトウェア7020が動作している。アプリケーションソフトウェア7020は、例えば、Webサーバやデータベースシステムとしての機能を提供するソフトウェアである。また、アプリケーションソフトウェア7020には、ストレージ装置1200に関する設定や制御、管理等を行うためのソフトウェアもある。例えば、ストレージ装置1200により提供される記憶領域を仮想化された記憶領域(仮想ボリューム)を単位として管理するためのソフトウェア、RAID方式の制御に必要な設定や制御等を行うためのソフトウェア、ローカルコピー機能やリモートコピー機能に関する設定や制御等を行うためのソフトウェア、ストレージ装置1200に記憶されているデータをバックアップするためのソフトウェア等である。またストレージシステム1000をいわゆるNAS(Network Attached Storage)として機能させている場合には、情報処理装置1100では、ファイルシステムやNFS(Network File System)を実現するためのソフトウェア、CIFS(Common Interface File System)に従ったアクセスを受け付けるためのアプリケーションソフトウェアが動作していることもある。
【0035】
情報処理装置1100では、このようなアプリケーションソフトウェア7020の一つとして、ストレージ装置1200に関する情報(以下、ストレージ情報と称する)を管理サーバ1300に通知する機能を提供するプログラムであるエージェント7030が動作している。ストレージ情報には、例えば、LUやILUのアクセス頻度や記憶領域の使用率(何%ぐらい使用されているか)、ディスクドライブの利用率、チャネル制御部1210やディスク制御部1240のCPU1212,1242等の利用率等、LUとILUとの対応関係、ローカルコピー機能における複製元LUと複製先LUとの対応関係、リモートコピー機能におけるプライマリLUとセカンダリLUとの対応関係等がある。なお、以上は単なる例示であって、ストレージ情報はこれらに限られない。
【0036】
ストレージ情報は、例えば、ストレージ装置1200のチャネル制御部のメモリ1213やNVRAM1215、もしくは、ディスク制御部1240のメモリ1243やNVRAM1244に記憶されている情報に基づいて生成される。例えば、LUとILUとの対応関係は、LU−ILU管理テーブル2000の内容に基づいて生成される。また、RAID構成に関する情報は、ILU管理テーブル1900の内容に基づいて生成される。物理ディスクの利用率、CPU利用率等については、チャネル制御部において動作する測定プログラムにより生成される。ローカルコピー機能における複製元LUと複製先LUとの対応に関する情報は、複製元−複製先管理テーブル5000の内容に基づいて生成される。また、リモートコピー機能におけるプライマリLUとセカンダリLUとの対応づけに関する情報は、プライマリ−セカンダリ管理テーブル6000に基づいて生成される。
【0037】
また、ストレージ装置1200は、記憶デバイス1205の性能や仕様に関する情報(例えば、ディスクドライブの平均シークタイム、ディスクドライブやILUの未使用記憶領域の容量、RAID構成等)を自動的に取得(計測して取得する場合も含む)する機能を有しており、ストレージ情報は、このようにして取得した情報に基づいて生成されることもある。
【0038】
エージェント7030は、例えば、情報処理装置1100で動作しているオペレーティングシステム7010やアプリケーションソフトウェア7020からストレージ情報を収集する。またエージェント7030は、第一のネットワーク100を通じてストレージ装置1200で動作する後述の対エージェント通信部と通信し、ストレージ装置1200からストレージ情報を収集する。
【0039】
なお、1つの情報処理装置1100で複数のエージェント7030が動作していることもある。この場合、各エージェント7030が管理するストレージ情報は共通のものもあるし、特定のエージェント7030しか保有していないものもある。またこのように1つの情報処理装置1100で複数のエージェント7030が動作している場合には、その情報処理装置1100とは異なる外部の装置から各エージェント7030を特定できるようにするために、各エージェント7030に固有の識別子が付与されている(以下、この識別子をエージェント識別子と称する)。
【0040】
ストレージ装置1200では、対エージェント通信部7110、対管理サーバ通信部7120、ローカルコピー機能を実現するソフトウェア7130(上述)、リモートコピー機能を実現するソフトウェア7140(上述)などが動作している。なお、これらのソフトウェアは、例えば、チャネル制御部1210もしくはディスク制御部1240のCPU1212,1242によって実行される。
【0041】
対エージェント通信部7110は、情報処理装置1100で動作するエージェント7030との間で第一のネットワーク100を介した通信を行うためのソフトウェアである。対エージェント通信部7110は、エージェント7030からストレージ情報を要求するメッセージを受信すると、そのメッセージで指定されているストレージ情報をそのエージェント7030に対して第一のネットワーク100を介して送信する。
【0042】
対管理サーバ通信部7120は、管理サーバ1300で動作している後述の統括部7250との間で、第三のネットワーク300を介して通信するための機能を提供する。ローカルコピーソフトウェア7130は、上述の通りローカルコピー機能を提供する。また、リモートコピーソフトウェア7140は、上述の通りリモートコピー機能を提供する。
【0043】
管理サーバ1300では、UNIX(登録商標)などのオペレーティングシステム7210が動作し、この上で、対ストレージ装置通信部7220、対エージェント通信部7230、データベースソフトウェア7240、統括部7250等のソフトウェアが動作している。
【0044】
対ストレージ装置通信部7220は、ストレージ装置1200との間で第三のネットワーク300を介して通信を行う機能を提供する。なお、対ストレージ装置通信部7220が第三のネットワーク300を介してストレージ装置1200から直接取得することができる情報は、上述したように一定の情報に制限されている。対エージェント通信部7230は、情報処理装置1100で動作しているエージェント7030との間で第二のネットワーク200を介した通信を行う機能を提供する。対エージェント通信部7230は、エージェント7030が管理しているストレージ情報を第二のネットワーク200を介してエージェント7030から受信する。データベースソフトウェア7240は、様々なデータをデータベースに記憶・管理し、データベースに記憶されているデータを効率よく検索できるようにする機能を提供する。データベースは例えばリレーショナル型のデータベースである。統括部7250は、対ストレージ装置通信部7220、対エージェント通信部7230、データベースソフトウェア7240等のソフトウェアの統括的な管理を行っているソフトウェアである。また統括部7250は、データベース7260に記憶されているデータを利用した運用業務をオペレータ等が行えるようにするためのユーザインタフェースを提供する。
【0045】
===機器や経路の特定方法===
次に本実施例のストレージシステム1000において、機器や経路の特定がどのようにして行われるかについて図8とともに説明する。
第二のネットワーク200に接続する機器である、情報処理装置1100、管理サーバ1300、及びユーザ装置1400には、第二のネットワーク200に接続している機器を識別するためのネットワークアドレスが付与されている。第二のネットワーク200における通信プロトコルとして例えばTCP/IPが採用されている場合にはこのネットワークアドレスはIPアドレスである。これらの機器は、それぞれに付与されているネットワークアドレスを装置内部に記憶しており、第二のネットワーク200上で行われる他の機器との間の通信に際しこのネットワークアドレスを利用する。
【0046】
第一のネットワーク100に接続する機器である情報処理装置1100及びストレージ装置1200には、第一のネットワーク100に接続している機器同士を識別するためのネットワークアドレスが付与されている。第一のネットワーク100の通信プロトコルがSANである場合には、このネットワークアドレスはWWN(World Wide Name)である。情報処理装置1100もしくはストレージ装置1200はSANへの接続口として複数のポートを備えていることが多いが、この場合にはネットワークアドレスはポートごとに付与される。なお、以下の説明においては、第一のネットワーク100の通信プロトコルはSANであるものとし、各ポートにはそれぞれ固有のWWNが付与されているものとする。
【0047】
また図8に示しているように、このストレージシステム1000においては、ストレージ装置1200が備えるポート(このポートを以下、Sポートと称する)には1つ以上のLUが対応づけられている。各LUには、LUごとに固有の識別子であるLUN(Logical Unit Number)が付与されており、上記の対応づけは、ストレージ装置1200にポート−LUN管理テーブルとして記憶されている。図9にポート−LUN管理テーブル9000の一例を示している。具体的には、ポート−LUN管理テーブル9000は、例えば、チャネル制御部1210のメモリ1213やNVRAM1215、もしくは、ディスク制御部1240のメモリ1243やNVRAM1244に記憶されている。
【0048】
一方、ストレージ装置1200の各ポートには、そのポートに対して第一のネットワーク100を通じてアクセスする情報処理装置1100側のポート(以下、このポートをJポートと称する)が割り当てられている。ストレージ装置1200は、SポートのWWN(以下、WWNsと表記する)、JポートのWWN(以下、WWNjと表記する)との対応関係を記憶している。なお、図9に示しているように、この実施例ではこの対応関係もポート−LUN管理テーブル9000に記憶されている。なお、ポート−LUN管理テーブル9000と、上述のLU−ILU管理テーブル2000とから生成することができる、WWNs、LUN及びILUの組み合わせは、情報処理装置1100側からILUへのアクセスルートを特定する経路という意味で、「パス」と称されることもある。
【0049】
===管理サーバによる情報収集機能===
上述したように、管理サーバ1300は、ストレージシステム1000の全体に関する情報を一元的に集約管理しているコンピュータである。この集約管理のために、管理サーバ1300は情報処理装置1100やストレージ装置1200、ルータやハブ等のネットワーク機器等から情報を収集し、これをデータベースに記憶する。このような情報収集は、定期的もしくは不定期に行われる。また、この情報収集は、スケジューラ機能により自動的に行われることもあるし、オペレータ等による手動指示により行われることもある。データベースに記憶されている情報は、オペレータ等がストレージシステム1000の監視や制御等を行うために利用される。
【0050】
ここで管理サーバ1300が収集する情報のうち、上述したストレージ情報については、上述した制限のために、管理サーバ1300は第三のネットワーク300を介してストレージ装置1200から直接取得することができないことがある。このような場合、管理サーバ1300は、情報処理装置1100で動作するエージェント7030から第二のネットワーク200を介してストレージ情報を取得する。ここで、ストレージシステム1000に多数の情報処理装置1100が含まれる場合には、エージェント7030の数も必然的に多くなる。また、各エージェント7030が管理しているストレージ情報は必ずしも各エージェント7030間で共通ではなく、あるストレージ情報についてはある特定のエージェント7030のみでしか管理されていないこともある。例えば、あるLUに関するストレージ情報は、そのLUを利用している情報処理装置1100で動作しているエージェント7030のみでしか管理されていないことがある。このため、管理サーバ1300が特定のストレージ情報のみを必要とする場合には、そのストレージ情報を管理しているエージェント7030に対してストレージ情報を要求しなければならないが、エージェント7030が多数存在する場合に目的とするエージェント7030を探し出すことは相当に面倒であり、例えば、管理サーバ1300から第二のネットワーク200を通じて各情報処理装置1100に対して順番にそのようなストレージ情報を有しているかどうかを問い合わせることになる。そして、このような問い合わせは第二のネットワーク200のトラフィックを増大させることになるし、また各情報処理装置1100の処理負荷を増大させることにもなる。
【0051】
そこで、本実施例のストレージシステム1100は、第二のネットワーク200のトラフィックや情報処理装置の処理負荷に与える影響を最小限に抑え、取得しようとしているストレージ情報を管理しているエージェント7030及びそのエージェント7030が動作している情報処理装置1100を、迅速かつ確実に特定するための仕組みを備えている。以下ではこの仕組みについて詳述する。
【0052】
===ストレージ情報の取得方法===
情報処理装置1100で動作している各エージェント7030から管理サーバ1300に対しては、そのエージェント7030が動作している情報処理装置1100に付与されている第二のネットワーク200上のネットワークアドレスと、そのエージェント7030の識別子(エージェントID)と、エージェントの機能を特定するID(機能ID)、その情報処理装置1100がストレージ装置1200と通信する際に利用されるJポートのWWNjとが設定されたメッセージ(以下、第一の情報と称する)が、第二のネットワーク200を介して送信されてくる。第一の情報のデータフォーマットの一例を図10に示している。上記の送信は、情報処理装置1100から自発的に行われる場合と、管理サーバ1300からの要求に応じて行われる場合とがある。エージェント7030は、例えば、エージェント7030の起動時に自発的に第一の情報の送信を行う。管理サーバ1300は、第一の情報が送られてくると、これに含まれているネットワークアドレスをキーとして第一の情報をデータベース7260に記憶する。
【0053】
情報処理装置1100から管理サーバ1300に第一の情報が通知される仕組みを説明するフローチャートを図11に示している。このフローチャートに示すように、まず、情報処理装置1100で動作するエージェント7030から管理サーバ1300に対して第二のネットワーク200を介して第一の情報が送信され(S11010)、管理サーバ1300で動作する対エージェント通信部7230が第一の情報を受信する(S11020)。対エージェント通信部7030は第一の情報を受信すると、これを統括部7250に送信する(S11030)。統括部7250は、第一の情報を受信するとこれをデータベースソフトウェア7240に送信し(S11040)、データベースソフトウェア7240は第一の情報を受信すると、これをデータベース7260に格納する(S11050)。
【0054】
管理サーバ1300は、情報処理装置1100からストレージ情報を取得するにあたり、第一の情報と後述する第二の情報とを利用して、取得しようとしているストレージ情報を管理しているエージェント7030及びそのエージェント7030が動作している情報処理装置1100がどの情報処理装置1100であるのかを調べる。この仕組みについて図12に示すフローチャートとともに詳述する。なお、ここでは一例として、管理サーバ1300がストレージ装置1200のあるLUに関するストレージ情報を要求した場合について説明する。
【0055】
ここでは、管理サーバ1300において、例えば管理サーバ1300に対するオペレータ操作に起因して、あるLUに関するストレージ情報の取得要求が発生したとする(S12010)。ストレージ情報の取得要求が発生したことは、統括部7250によって認知される。統括部7250は、ストレージ情報の取得要求が発生したことを認知すると、対ストレージ装置通信部7220に対してストレージ装置1200から上記LUに対応する装置情報(以下、これを第二の情報と称する)を取得するように指示する。対ストレージ装置通信部7220は、この指示を受けてストレージ装置1200に対して第二の情報を要求するメッセージを送信する(S12020)。ここで第二の情報とは、上記LUについてのポート−LUN管理テーブル9000の内容である。ストレージ装置1200の対管理サーバ通信部7120は、上記メッセージを受信する(S12030)と、ポート−LUN管理テーブル9000を参照し、上記LUに対応する第二の情報を管理サーバ1300に送信する(S12040)。送信された第二の情報は管理サーバ1300の対ストレージ装置通信部7220が受信する(S12050)。なお、図13に第二の情報のデータフォーマットの一例を示している。次に、対ストレージ装置通信部7220は第二の情報をデータベースソフトウェア7240に引き渡し、データベースソフトウェア7240は第二の情報をデータベース7260に格納する(S12060)。
【0056】
以上のようにして第二の情報の取得が行われると、次に管理サーバ1300は、データベースに格納されている第一の情報と第二の情報とに基づいて、上記LUに対応するストレージ情報を管理しているエージェントが動作している情報処理装置1100のネットワークアドレス(IPアドレス)を特定する(S12070)。ここで行われるネットワークアドレスの特定は、第二の情報からわかる上記LUのLUNに対応づけられているWWNjをキーとして第一の情報を検索することにより行われる。この検索により、図14に示すように、LUNに対応するネットワークアドレス(以下、この関係を示す情報を第三の情報と称する)が得られる。
【0057】
次に管理サーバ1300は、得られたネットワークアドレスを有する情報処理装置1100に対し、ストレージ情報を要求するメッセージを送信する(S12080)。この送信は統括部7250が対エージェント通信部7230に指示することにより行われる。ここで送信されるメッセージ(取得要求)のデータフォーマットを図15に示している。この図に示すように、このデータフォーマットには、メッセージの送信先となるネットワークアドレス、取得しようとするストレージ情報を指定する情報としての上記LUNが設定されている。
【0058】
なお、図10に示したように、第一の情報にはエージェントの機能IDが含まれているので、管理サーバ1300側でこの機能IDを調べることにより、上記LUNに関するストレージ情報を管理しているエージェント7030を特定することができる(つまり、機能IDはストレージ情報の種類を示す情報(種類情報)である)。例えば、情報処理装置1100で複数のエージェント7030が動作している場合において、管理サーバ1300側からエージェント7030を特定してストレージ情報を要求する場合には、管理サーバ1300において、機能IDとストレージ情報との対応をデータベース7260に記憶しておき、ある種類のストレージ情報を取得したい場合には、例えば、そのストレージ情報を管理しているエージェント7030を調べてエージェントIDを特定し、これを上記取得要求に設定するようにする。図15に示すデータフォーマットに設定されているエージェントIDは、このようにエージェント7030まで特定する場合に設定される。
【0059】
情報処理装置1100は、上記取得要求にエージェントIDが設定されていた場合には、上記取得要求をそのエージェントIDを有するエージェント7030に引き渡す。1つの情報処理装置1100で複数のエージェント7030が動作している場合には、例えばこのようにして処理が進められることになり、これにより確実に上記取得要求が該当のエージェントに通知されることになる。
情報処理装置1100は、上記メッセージを受信すると、そのメッセージをエージェント7030に引き渡す(S12090)。上記メッセージにエージェントIDが設定されている場合には、上記メッセージはそのエージェントIDを有するエージェントに引き渡される。
【0060】
次にエージェント7030は、該当のストレージ情報が情報処理装置1100に既に記憶されているかどうかを調べる(S12100)。ここで該当のストレージ情報が既に情報処理装置1100に記憶されている場合には、(S12150)の処理に進む。一方、該当のストレージ情報が情報処理装置1100に記憶されていない場合には、第一のネットワーク100を介してストレージ装置1200に対して該当のストレージ情報の取得を要求するメッセージを送信する(S12110)。このようにストレージ情報が情報処理装置1100に記憶されている場合には、そのストレージ情報が利用される。これにより情報処理装置1100からストレージ装置1200に対して無駄なアクセスが行われることがなくなり、ストレージ情報を取得するための処理による第一のネットワーク100のトラフィックへの影響を抑えることができる。またストレージ装置1200の負荷も抑えられる。なお、以上に説明した構成のほか、情報処理装置1100が記憶している情報が、ストレージ装置1200から取得されてから一定時間経過している場合に、情報処理装置1100がストレージ装置1200に対して自動的に最新のストレージ情報を要求する構成とすることもできる。また、情報処理装置1100がストレージ情報を記憶しているかどうかにかかわらず、情報処理装置1100が管理サーバ1300からストレージ情報を要求される度に情報処理装置1100がストレージ装置1200に対して最新のストレージ情報を要求する構成とすることもできる。
【0061】
ストレージ装置1200は、このメッセージを受信すると(S12120)、このメッセージに指定されているストレージ情報を第一のネットワーク100を介して情報処理装置1100に送信する(S12130)。エージェント7030は、ストレージ装置1200から送られてくるストレージ情報を受信して(S12140)、情報処理装置1100に記憶する。
【0062】
(S12150)の処理において、エージェント7030はストレージ装置1200から受信したストレージ情報を管理サーバ1300に対して第二のネットワーク200を介して送信する。そして、管理サーバ1300の対エージェント通信部7230は、情報処理装置1100から送信されてくるストレージ情報を受信する(S12160)。管理サーバ1300において受信されたストレージ情報は、例えばデータベースソフトウェア7240に引き渡されてデータベース7260に格納され(S12170)、ストレージシステム1000の管理情報等として利用される。
【0063】
以上に説明したように、このストレージシステム1000においては、管理サーバ1300がストレージ情報を取得するにあたり、取得したいストレージ情報を管理しているエージェント7030が動作している情報処理装置1100をあらかじめ管理サーバ1300側で特定しており、その結果決定されたエージェント7030が動作している情報処理装置1100に対してのみ、ストレージ情報の取得要求が送信される。このため、取得要求を送信する必要の無い情報処理装置1100に対しては、管理サーバ1300から取得要求が送信されず、ストレージ情報を取得するために不必要に情報処理装置1100の負荷を増大させることがない。また第二のネットワーク200に与える影響も少ない。これによりストレージシステム1000を効率よく運用することが可能となる。
【0064】
===ストレージ情報の利用===
ところで、以上の仕組みによるストレージ情報の取得は、例えば、GUI(Graphical User Interface)を利用して行われる管理サーバ1300でのストレージシステム1000の管理業務において適宜行われる。図16は、管理サーバ1300のオペレータ等がストレージ装置1200の情報を参照しようとする際に管理サーバ1300のディスプレイ(出力装置1315)に表示される、ストレージ装置1200の選択画面である。オペレータ等は、情報を参照しようとするストレージ装置1200をこの画面において選択(指定)する。図16において、「ストレージ装置ID」の欄にはストレージ装置1200に付与されている識別子が表示されている。「ネットワークアドレス」の欄にはストレージ装置1200に付与されている第二のネットワーク200上のネットワークアドレス(例えばIPアドレス)が表示される。なお、この画面に表示される情報は、データベース7260に格納されている情報に基づいている。ストレージ装置1200を選択する場合には、選択しようとする「ストレージ装置ID」の選択欄のチェックボックスをチェックして「OK」ボタンをクリックする。
【0065】
図16において「OK」ボタンがクリックされると、管理サーバ1300のディスプレイには、図17に示す情報参照画面が表示される。情報参照画面の上段には、図16で選択されたストレージ装置1200が提供しているLUに関する情報が一覧的に表示される。また「選択欄」のチェックボックスをチェックすると、チェックされているLUに関する詳細な情報が図17の下段に表示される。情報参照画面に表示される情報は、情報処理装置1100のエージェント7030から送られてくるストレージ情報に基づいている。例えば、図17に示す、「LUN」、「ローカルコピー」、「複製先LU」、「リモートコピー」、「相手STR」、「2ndLU」、「エージェントID」、「使用率」、「アクセス頻度」等の情報は、管理サーバ1300が情報処理装置1000で動作するエージェント7030から第二のネットワーク200を介して送信されてきた情報を受信してデータベース7260に記憶される情報に基づくものである。
【0066】
図17の上段の「ローカルコピー」の欄には、そのLUについてローカルコピー機能が適用されているかどうかが表示される。ローカルコピー機能が適用されている場合にはONが、ローカルコピー機能が適用されていない場合にはOFFが表示される。「副LU」の欄には、そのLUにローカルコピー機能が適用されている場合には、そのLUの複製先LUに設定されているLUのLUNが表示される。「リモートコピー」の欄には、そのLUについてリモートコピー機能が適用されているかどうかが表示される。「相手STR」の欄には、そのLUのセカンダリLUを提供しているストレージ装置のIDが表示される。また「2nd」LUの欄には、そのLUのセカンダリLUに設定されているLUのLUNが表示される。エージェントIDの欄にはそのLUについての情報を管理している情報処理装置1100のエージェントのIDが表示される。
【0067】
図17の下段の「ILU」の欄には、そのLUを構成しているILUが表示される。「接続ポート」の欄には各ILUが接続している接続ポートのID(ここではそのポートに付与されているWWN)が表示される。「使用率」の欄にはそのILUの記憶領域の使用率が表示される。「アクセス頻度」の欄にはそのILUについて平均何回のI/O(データの書き込み及び読みだし)が発生したかが示される。ここでは一分あたりのアクセス回数の平均値が表示されている。「最終更新日時」の欄には、そのILUに対する最終更新日時が表示される。「利用ホスト名」の欄には上段の「選択欄」でチェックされているLUを利用している情報処理装置1100の名称(ホスト名)が表示される。
【0068】
図17の上段の「更新指示」の欄は、そのLUに関する最新の情報に更新(リフレッシュ)したい場合に利用される。この欄をチェックして「更新実行」ボタンがクリック等されると、管理サーバ1300で動作するマネージャは「更新指示」欄がチェックされているLUについての最新の情報を第二のネットワーク200を通じて情報処理装置1100のエージェント7030から取得する。ここでこの取得に関する処理は図12に示したフローチャートに従って行われることになる。図12において説明したように、情報処理装置1100から該当LUについての最新のストレージ情報が送られてくると、管理サーバ1300はそのストレージ情報を受信してデータベース7260に記憶する。そして、管理サーバ1300は、表示装置に表示されている情報参照画面の内容を、取得した最新の内容に更新する。
【0069】
このように図17に示す「更新指示」の欄及び「更新実行」ボタンを利用すれば、データベース7260に記憶されているストレージ情報を、最新のストレージ情報に更新することができる。このような更新機能に加えて、管理サーバ1300はより効率的にストレージ情報の更新指示が行えるようにする仕組みを備えている。すなわち、管理サーバ1300は、複数のLUを纏めて1つのグループとして登録しておき、グループ単位で更新指示を行えるようにする仕組みを備えている。図18は複数のLUを纏めて1つのグループとして登録するためのグループ登録画面である。オペレータ等は、この画面で「グループ名」ごとに複数のLUを対応づけて登録する。図19はグループ単位でストレージ情報の更新指示を行うための画面である。オペレータ等がこの画面でグループを指定して更新指示を行うと、データベース7260に格納されている、指定されたグループに対応づけられている全てのLUについてのストレージ情報が最新の情報に更新される。なお、この更新は、例えば、図12に示すフローチャートに示した処理を、LUごとに繰り返し実行することにより行われる。
【0070】
以上本実施の形態について説明したが、上記実施例は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【0071】
【発明の効果】
ストレージシステムの制御方法、ストレージシステム、プログラム、及び記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るストレージシステムのハードウェア構成を示す図である。
【図2】本実施の形態に係るLU−ILU管理テーブルの一例を示す図である。
【図3】本実施の形態に係るチャネル制御部のハードウェア構成を示す図である。
【図4】本実施の形態に係るディスク制御部のハードウェア構成を示す図である。
【図5】本実施の形態に係る複製元−複製先管理テーブルの一例を示す図である。
【図6】本実施の形態に係るプライマリ−セカンダリ管理テーブルの一例を示す図である。
【図7】本実施の形態に係るストレージシステムのソフトウェア構成を示す図である。
【図8】本実施の形態に係るストレージシステムにおける機器や経路の特定方法を説明する図である。
【図9】本実施の形態に係るポート−LUN管理テーブルの一例を示す図である。
【図10】本実施の形態に係る第一の情報のデータフォーマットの一例を示す図である。
【図11】本実施の形態に係る情報処理装置から管理サーバに第一の情報が通知される仕組みを説明するフローチャートを示す図である。
【図12】本実施の形態に係る、ストレージ情報を管理しているエージェントが動作している情報処理装置を調べる処理を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図13】本実施の形態に係る、本実施の形態に係る第二の情報のデータフォーマットの一例を示す図である。
【図14】本実施の形態に係る、LUNとネットワークアドレスと対応を示す図である。
【図15】本実施の形態に係る、ストレージ情報を要求するメッセージのデータフォーマットの一例を示す図である。
【図16】本実施の形態に係る、ストレージ装置の選択画面を示す図である。
【図17】本実施の形態に係る、情報参照画面を示す図である。
【図18】本実施の形態に係る、グループ登録画面を示す図である。
【図19】本実施の形態に係る、グループ単位による更新指示画面である。
【符号の説明】
100 第一のネットワーク
200 第二のネットワーク
300 第三のネットワーク
1000 ストレージシステム
1100 情報処理装置
1200 ストレージ装置
1205 記憶デバイス
1300 管理サーバ
1400 ユーザ装置
1900 ILU管理テーブル
2000 LU−ILU管理テーブル
5000 複製元−複製先管理テーブル
6000 プライマリ−セカンダリ管理テーブル
9000 ポート−LUN管理テーブル

Claims (14)

  1. 第一の情報処理装置と、第一の情報処理装置と第一のネットワークを介して接続するストレージ装置と、第一の情報処理装置と第二のネットワークを介して接続するとともにストレージ装置と第三のネットワークを介して接続する第二の情報処理装置と、を含んで構成されるストレージシステムの制御方法であって、
    ストレージ装置に関する情報であるストレージ情報を管理するプログラムが第一の情報処理装置において動作するステップと、
    第一の情報処理装置が、第一の情報処理装置に付与されている第一のネットワーク上でのネットワークアドレスである第一のネットワークアドレスと、第一の情報処理装置に付与されている第二のネットワーク上でのネットワークアドレスである第二のネットワークアドレスと、を対応させた第一の情報を、第二のネットワークを介して第二の情報処理装置に送信するステップと、
    ストレージ装置が、ストレージ装置の構成要素を特定する構成特定情報と第一のネットワークアドレスとを対応させた第二の情報を、第三のネットワークを介して第二の情報処理装置に送信するステップと、
    第二の情報処理装置が、前記第二の情報に基づいて、前記構成特定情報に対応する第一のネットワークアドレスを特定するステップと、
    第二の情報処理装置が、前記第一の情報に基づいて、特定された前記第一のネットワークアドレスに対応する第二のネットワークアドレスを特定するステップと、
    第二の情報処理装置が、特定された前記第二のネットワークアドレスが付与されている第一の情報処理装置に第二のネットワークを介してアクセスすることにより、前記第一の情報処理装置に前記ストレージ情報を要求するメッセージを送信するステップと、
    を備えることを特徴とするストレージシステムの制御方法。
  2. 請求項1に記載のストレージシステムの制御方法において、
    前記第一の情報には、前記第二のネットワークアドレスに対応させて、前記プログラムの識別子及び前記プログラムが管理している前記ストレージ情報の種類を示す情報である種類情報が含まれており、
    前記第二の情報処理装置が、前記第一の情報に基づいて、ある前記種類情報に対応する前記プログラムの識別子を特定するステップと、
    前記第二の情報処理装置が、前記特定された前記第二のネットワークアドレスが付与されている前記第一の情報処理装置に前記第二のネットワークを介してアクセスし、前記第一の情報処理装置で動作している前記特定された前記プログラムの識別子が付与されている前記プログラムに対して前記ストレージ情報を要求するメッセージを送信するステップと、
    を備えることを特徴とするストレージシステムの制御方法。
  3. 請求項1に記載のストレージシステムの制御方法において、
    前記第一の情報処理装置が、前記メッセージを受信した場合に、前記第二のネットワークを介して前記第二の情報処理装置に前記ストレージ情報を送信するステップを備えること、を特徴とするストレージシステムの制御方法。
  4. 請求項3に記載のストレージシステムの制御方法において、
    前記第一の情報処理装置が、前記メッセージを受信した場合に、前記第三のネットワークを介して前記ストレージ装置に前記ストレージ情報を要求するメッセージを送信するステップと、
    前記ストレージ装置が、前記メッセージを受信した場合に、前記第三のネットワークを介して前記第一の情報処理装置に前記ストレージ情報を送信し、
    前記第一の情報処理装置が、前記ストレージ情報を受信してこれを前記第二の情報処理装置に送信するステップを備えること、
    を特徴とするストレージシステムの制御方法。
  5. 請求項1に記載のストレージシステムの制御方法において、
    前記構成特定情報は、前記ストレージ装置が有する物理的な記憶デバイスにより提供される記憶領域に論理的に設定された記憶領域である論理ユニットに付与されている識別子であり、
    前記ストレージ情報は、前記論理ユニットに関する情報であること、
    を特徴とするストレージシステムの制御方法。
  6. 請求項5に記載のストレージシステムの制御方法において、
    前記論理ユニットに関する情報には、物理的な記憶デバイスにより提供される記憶領域と前記論理ユニットの記憶領域との対応関係を示す情報が含まれること、
    を特徴とするストレージシステムの制御方法。
  7. 請求項1に記載のストレージシステムの制御方法において、
    前記第一のネットワークはSANであり、前記第一のネットワークアドレスは
    前記第一の情報処理装置に付与されているWWNであること、を特徴とするストレージシステムの制御方法。
  8. 請求項1に記載のストレージシステムの制御方法において、
    前記ストレージ装置が有する物理的な記憶デバイスにより提供される記憶領域に論理的な記憶領域である論理ユニットを設定し、
    前記ストレージ装置が、ある前記論理ユニットに対してデータの書き込みが行われた場合に他の前記論理ユニットにも前記データの複製を書き込むことにより、ある前記論理ユニットのデータを他の論理ユニットにも記憶するように制御するステップを備え、
    前記ストレージ情報には、ある前記論理ユニットと当該論理ユニットに記憶されるデータの前記複製が記憶される他の前記論理ユニットとの対応関係を示す情報が含まれること、
    を特徴とするストレージシステムの制御方法。
  9. 請求項8に記載のストレージシステムの制御方法において、
    ある前記論理ユニットと当該論理ユニットに記憶されるデータの複製が記憶される他の前記論理ユニットとは、それぞれ異なる前記ストレージ装置により提供される論理ユニットであること、
    を特徴とするストレージシステムの制御方法。
  10. 請求項1に記載のストレージシステムの制御方法において、
    前記第一の情報処理装置が、前記第一の情報を自発的に前記第二の情報処理装置に送信すること、を特徴とするストレージシステムの制御方法。
  11. 請求項1に記載のストレージシステムの制御方法において、前記ストレージ装置が、前記第二の情報を前記第三のネットワークを介して前記第二の情報処理装置に送信する前記ステップは、前記第二の情報処理装置が前記第三のネットワークを介して送信した前記第二の情報を要求するメッセージをストレージ装置が受信した場合に行われること、を特徴とするストレージシステムの制御方法。
  12. 第一の情報処理装置と、第一の情報処理装置と第一のネットワークを介して接続するストレージ装置と、第一の情報処理装置と第二のネットワークを介して接続するとともにストレージ装置と第三のネットワークを介して接続する第二の情報処理装置と、を含んで構成され、
    ストレージ装置に関する情報であるストレージ情報を管理するプログラムが第一の情報処理装置において動作させる手段と、
    第一の情報処理装置が、第一の情報処理装置に付与されている第一のネットワーク上でのネットワークアドレスである第一のネットワークアドレスと、第一の情報処理装置に付与されている第二のネットワーク上でのネットワークアドレスである第二のネットワークアドレスと、を対応させた第一の情報を、第二のネットワークを介して第二の情報処理装置に送信する手段を備え、
    ストレージ装置が、ストレージ装置の構成要素を特定する構成特定情報と第一のネットワークアドレスとを対応させた第二の情報を、第三のネットワークを介して第二の情報処理装置に送信する手段を備え、
    第二の情報処理装置が、前記第二の情報に基づいて、前記構成特定情報に対応する第一のネットワークアドレスを特定する手段を備え、
    第二の情報処理装置が、前記第一の情報に基づいて、特定された前記第一のネットワークアドレスに対応する第二のネットワークアドレスを特定する手段を備え、
    第二の情報処理装置が、特定された前記第二のネットワークアドレスが付与されている第一の情報処理装置に第二のネットワークを介してアクセスすることにより、前記第一の情報処理装置に対して前記ストレージ情報を要求するメッセージを送信する手段を備えること、
    を特徴とするストレージシステム。
  13. 第一の情報処理装置と、第一の情報処理装置と第一のネットワークを介して接続するストレージ装置と、第一の情報処理装置と第二のネットワークを介して接続するとともにストレージ装置と第三のネットワークを介して接続する第二の情報処理装置と、を含んで構成され、
    ストレージ装置に関する情報であるストレージ情報を管理するプログラムが第一の情報処理装置において動作させる手段と、
    第一の情報処理装置が、第一の情報処理装置に付与されている第一のネットワーク上でのネットワークアドレスである第一のネットワークアドレスと、第一の情報処理装置に付与されている第二のネットワーク上でのネットワークアドレスである第二のネットワークアドレスと、を対応させた第一の情報を、第二のネットワークを介して第二の情報処理装置に送信する手段を備え、
    ストレージ装置が、ストレージ装置の構成要素を特定する構成特定情報と第一のネットワークアドレスとを対応させた第二の情報を、第三のネットワークを介して第二の情報処理装置に送信する手段を備え、
    第二の情報処理装置が、前記第二の情報に基づいて、前記構成特定情報に対応する第一のネットワークアドレスを特定する手段を備えて構成されるストレージシステムにおける、
    前記第二の情報処理装置に、
    前記第二の情報に基づいて、前記構成特定情報に対応する第一のネットワークアドレスを特定し、前記第一の情報に基づいて、特定された前記第一のネットワークアドレスに対応する第二のネットワークアドレスを特定し、特定された前記第二のネットワークアドレスが付与されている第一の情報処理装置に第二のネットワークを介してアクセスすることにより、前記第一の情報処理装置に対して前記ストレージ情報を要求するメッセージを送信する機能、
    を実現させるためのプログラム。
  14. 請求項13に記載の前記プログラムが記録された記録媒体。
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