JP2004264125A - 時計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の時計10は、時計ケース11を含む時計本体と、該時計本体に対して回転可能かつ軸線方向に移動可能に取り付けられ、略円柱状の操作部15Aを備えた外部操作部材15とを有し、時計本体には、操作部15Aの外周面15Aaをその軸線周りの一部角度範囲において露出する開口部14bを有するとともに残部角度範囲において包摂した保護部14が一体的に設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は時計本体と外部操作部材とを有する時計に係り、特に、携帯時計として構成する場合に好適な時計構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、腕時計などの携帯時計では、時計本体の側部に、この時計本体から突出するように設けられたリュウズや押しボタンなどの外部操作部材を備えている。これらの外部操作部材は、時計本体によって表示される時刻、日付、曜日などを修正したり、時計本体の表示モードを変更したり、時計にアラーム機能が設けられている場合にはアラーム時刻を設定したりする場合などに用いられる。
【0003】
従来の腕時計に設けられる外部操作部材としては、時計本体に対して回転自在かつ軸線方向に移動可能に構成され、軸線方向の標準位置から押圧操作若しくは引き出し操作可能に構成されたプッシュピースクラウンが知られている(たとえば特許文献1参照)。このプッシュピースクラウンは、時計本体に固定されたガイド管に対して軸運動可能に設置され、環状当接リング上に配置された復帰ばねから押圧操作時の復帰力を受けるように構成されている。環状当接リングは、標準位置においてはプッシュピースクラウンの頭部内側に形成されたショルダに係合し、押圧操作によって押し込まれた状態では、ガイド管に設けられたショルダ上に配置されるように構成されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−198863号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の外部操作部材は、その操作性を確保するために時計本体から頭部が突出するように構成されていたので、衝撃を受けることによって破損したり、外部操作部材に係合された内蔵部品(たとえばガイド管や巻真)が損傷を受けたりするという問題点がある。
【0006】
また、外部操作部材が時計本体から突出していることにより、外部操作部材が体の一部や他の部材に接触し、意図しないのに押圧されてしまったり、回転してしまったりするといった、誤操作が発生するという問題もある。
【0007】
そこで本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、時計の外部操作部材及びこれに係合される部品の破損や外部操作部材の誤操作を防止しつつ、外部操作部材に対する操作性を確保することのできる構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の時計は、時計本体と、該時計本体に対して回転可能かつ軸線方向に移動可能に取り付けられ、略円柱状の操作部を備えた外部操作部材とを有し、前記時計本体には、前記操作部の外周面をその軸線周りの一部角度範囲において露出する開口部を有するとともに残部角度範囲において包摂する保護部が一体的に設けられていることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、時計本体に一体的に設けられた保護部が操作部の外周面のうち開口部を除く残部角度範囲において包摂するように構成されているので、外部操作部材を外力から保護することができ、外部操作部材やこの外部操作部材に接続される部品の破損を低減することができる。また、操作部の外周面は、保護部の開口部によって一部角度範囲において露出されているため、当該開口部を通して操作部の外周面にアクセスすることができる。
【0010】
特に、操作部の外周面が上記開口部の開口面よりも外側に突出するように構成することにより、操作部に対する操作性をさらに向上させることができる。
【0011】
本発明において、前記一部角度範囲は、90度以上150度以下の範囲であることが好ましい。開口部によって操作部の外周面が露出される一部角度範囲が上記範囲内に設定されていることによって、操作部に対する操作性と、保護部による外部操作部材の保護機能とを両立させることができる。ここで、上記一部角度範囲が90度未満であると、操作部の外周面に対する操作性が悪化し、操作応力が強く操作部に及ぼされることとなるため、外部操作部材やこれに係合される部品に不具合が生ずる可能が高くなり、また、一部角度範囲が150度を超えると、外部操作部材に対する保護部による保護効果が低下する。
【0012】
本発明において、前記保護部における前記開口部の軸線周り両側にある開口縁部の外面が相互に背反する方向に傾斜していることが好ましい。このように開口部の軸線周り両側にある開口縁部の外面が相互に背反する方向に傾斜していることにより、開口部によって露出する操作部の外周面に指などを接触させやすくなり、操作しやすくなるため、操作部に対する操作性を向上させることができる。
【0013】
本発明において、前記保護部は、前記操作部の先端面を軸線方向に露出するように構成されていることが好ましい。これによれば、操作部の先端面が露出していることによって操作部の先端面を押圧操作することが可能になるとともに、時計の外装デザイン上において操作部の先端面を装飾要素として用いることも可能になる。
【0014】
本発明において、前記操作部の先端面は前記保護部から軸線方向外側に突出し、前記操作部は軸線方向内側に押圧操作可能に構成されていることが好ましい。これによって、操作部を軸線方向内側に押圧操作しやすくなる。
【0015】
本発明において、前記操作部の先端面の前記保護部に対する軸線方向の突出量は、前記操作部の軸線方向内側への可動量よりも小さく構成されていることが好ましい。これによれば、保護部に対する操作部の先端面の軸線方向の突出量分だけ操作部が軸線方向内側に押圧されても、操作部はさらに軸線方向内側へ移動可能に構成されていることになるので、外力による操作部の損傷その他の不具合が生じにくくなる。また、時計本体に対する所定の操作を完了せしめるに最低限必要な操作部の軸線方向の操作量、すなわち押圧操作ストロークが上記突出量よりも大きくなるように設定できるため、誤操作を低減することができる。
【0016】
本発明において、前記操作部の外周面には前記軸線周りの凹凸構造が形成されていることが好ましい。この凹凸構造によって操作部の外周面を操作して操作部をより容易に回転させることができる。凹凸構造としては周知のローレット、文目などの各種模様を構成する溝構造などが挙げられる。
【0017】
本発明において、前記時計本体には、前記外部操作部材若しくはこれに接続された部品を軸支する筒状部材が組み込まれていることが好ましい。これによれば、外部操作部材の案内精度及び支持強度を高めることができる。
【0018】
本発明において、前記外部操作部材と前記筒状部材との間には、介挿支持リングが配置されていることが好ましい。介挿支持リングを配置することによって、外部操作部材の筒状部材による支持状態を強化することができるため、外部操作部材の振れを低減し、たとえば、外部操作部材と保護部との抵触を防止することができる。また、支持精度を高めることによって操作部の操作トルクを低減することも可能である。
【0019】
ここで、前記介挿支持リングの外面若しくは内面には凹凸構造が設けられていることが好ましい。これによって、介挿支持リングによる外部操作部材の支持精度を確保した上で、介挿支持リングと、外部操作部材又は筒状部材との間の摺動抵抗を低減し、これによって操作部の操作トルクを低減することができる。
【0020】
また、前記介挿支持リングは、前記操作部の軸線方向中央位置を含む軸線方向の所定範囲に位置するように配置されていることが好ましい。これによって、介挿支持リングによる操作部の支持強度をさらに向上させることができる。
【0021】
さらに、前記介挿支持リングは、前記外部操作部材又は前記筒状部材のいずれか一方に締め付けられ、他方との間に隙間を有するように構成されていることが好ましい。これによれば、介挿支持リングの外部操作部材又は筒状部材に対する摺動抵抗を安定化させることが可能になり、支持状態を確保しつつ操作トルクを低減することができる。
【0022】
そして、前記介挿支持リングには、軸線周りの一部に切り欠きを備えていることが好ましい。これによれば、外部操作部材が軸線方向に移動するときのエア抜きを行うことができるので、介挿支持リングによる外部操作部材の支持状態を強化しても支障なく操作部を操作できるようになる。
【0023】
また、前記外部操作部材と前記時計本体若しくは前記筒状部材との間には復帰ばねが収容されていることが好ましい。復帰ばねによって操作部を軸線方向に押圧操作した後の外部操作部材の復帰動作が可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本発明に係る時計の実施形態について詳細に説明する。
【0025】
[第1実施形態]
図1は、本発明に係る第1実施形態の時計10の外観を示す概略斜視図、図2は平面図、図3は底面図である。時計10は、図示例では主として時計本体を示すが、実際には、たとえば腕時計を構成する場合には時計バンド、懐中時計や提げ時計を構成する場合には鎖やリングなどの装着手段を備えていてもよい。また、図示構造のみで置時計として構成されていても構わない。
【0026】
時計本体は、その外形を構成する時計ケース11の上面に表示窓材12が装着され、その内部に指針や文字盤、或いは、液晶表示体などの表示体で構成される表示部10Aが設けられている。時計ケース11の内部にはムーブメントが配置される。時計ケース11の底面には裏蓋13が装着され、時計ケース11を密封している。
【0027】
時計ケース11の側部には、側方に張り出した保護部14が設けられている。そして、時計本体には、この保護部14により一部が覆われるように配置された外部操作部材15が取り付けられている。外部操作部材15は略円柱状の操作部(頭部)15Aを有し、この操作部15Aには、外周面15Aaと、先端面15Abとが設けられる。保護部14は、外部操作部材15を包摂するように形成された凹部14aを有する。また、この凹部14aには、外部操作部材15の操作部15Aの外周面15Aaの軸線周りの一部角度範囲を露出させる開口部14bが設けられている。すなわち、操作部15Aの外周面15Aaは、軸線周りの一部角度範囲において開口部14bによって露出し、軸線周りの残部角度範囲が凹部14a内に配置され保護部14により包摂されている。
【0028】
開口部14bによって露出される操作部15Aの外周面15Aaの一部角度範囲は、開口部14bの開口面よりもやや外側に突出した状態となっている。これによって、操作部15Aを操作しやすくなる。また、一部角度範囲としては、操作部15Aの軸線周りに測ったときに90度以上150度以下であることが好ましい。これによって操作部15Aに対する操作性と、操作部15Aに対する保護部14による保護とを両立することができる。たとえば、上記一部角度範囲が90度未満であると、指などを外周面15Aaに掛けて回転させることがきわめて難しくなり、その結果、操作部15Aに対して大きな操作応力を及ぼさなければならなくなる。この操作応力の増大は、外部操作部材15やこれに係合される部品(後述する筒状部材16や巻真17など)に損傷を与える可能性を増大させる。一方、上記一部角度範囲が150度を越えた場合には、保護部14による保護が不十分となり、外部応力により外部操作部材15やこれに係合される部品(後述する筒状部材16や巻真17など)の損傷を受ける可能性が増大する。なお、この一部角度範囲において示される角度は、操作部15Aの軸線と、軸線周り両側にある開口縁部14c,14dの先端とを通過する一対の平面間の角度を言うものとする。
【0029】
本実施形態では、保護部14が時計ケース11に一体に設けられていることにより、外部操作部材15の操作部15Aを保護することができるため、外部操作部材15及びこれに係合された部品(後述する筒状部材16及び巻真17など)の損傷を防止することができる。ここで、保護部14としては、図示例のように時計ケース11と一体のものでなくても、時計ケース11と実質上一体に構成されていればよい。たとえば、時計ケース11に固定されることにより結果的に一体に構成されている場合と同様に作用するように構成されていればよい。なお、図示例では、保護部14を備えた時計ケース11は全体として略L字形の平面形状を備えている。
【0030】
また、操作部15Aの先端面15Abは、軸線方向に向けて保護部14に遮られることなく露出している。すなわち、凹部14aは、操作部15Aの先端面15Abを露出させる開口部をも備えている。なお、本明細書において、「軸線」とは、外部操作部材15の軸線を意味し、「軸線方向」は、上記「軸線」の伸びる方向を示し、「軸線周り」は上記「軸線」を中心に周回すること及びその周回方向を示すこととする。
【0031】
保護部14には、上記開口部14bに対して軸線周り両側に配置された開口縁部14c,14dが設けられている。これらの開口縁部14c,14dは、操作部15Aの外周面15Aaに対してなめらかに繋がるように配慮された表面形状を有する。開口縁部14cと、開口縁部14dとは、開口部14bによって一部が露出する操作部15Aの両側で、相互に背反する方向に傾斜している。すなわち、開口縁部14cの外面と開口縁部14dの外面は、操作部15Aに対して共に背中合わせとなるように形成されている。より具体的に言えば、開口縁部14cの外面と、開口縁部14dの外面との間の交差角度θ(図1で点線で示す。)は、相互に180度を越える角度を備えたものとなっている。これによって、開口部14bにより露出した外周面15Aaに指などを容易に接触させることが可能になり、操作部15Aに対する操作性が向上する。
【0032】
図4は、時計10における上記軸線と平行な断面構造を模式的に示す概略断面図である。ここで、時計ケース11内に配置されているムーブメントや表示部10Aは図示を省略してある。外部操作部材15は、上記の操作部15Aの内部において軸線方向内側(軸線方向の時計ケース11内部に向かう向き)に伸びる軸部15Bを備えている。一方、時計ケース11には、その内部に貫通した貫通孔11aが設けられている。そして、この貫通孔11aに筒状部材16が挿入され、適宜の方法(溶接、ロウ付け、接着など)により固定されている。筒状部材16は時計ケース11から軸線方向外側に突出し、その突出した部分が、操作部15Aと、軸部15Bとの間に挿入されている。
【0033】
軸部15Bは時計ケース11内に伸びる巻真17に螺合などによって接続されている。また、軸部15Bは、筒状部材16の内部において軸支されている。これによって、外部操作部材15は、筒状部材16に対して回転可能かつ軸線方向に移動可能に案内された状態となっている。筒状部材16の軸線方向外側の外周面と、外部操作部材15の操作部15Aの内周面との間には、介挿支持リング18が配置されている。これによって、外部操作部材15は、介挿支持リング18を介して筒状部材16に支持された状態になっている。
【0034】
ここで、筒状部材16の外周面には一段低くなったリング収容部16dが設けられ、このリング収容部16d上に上記介挿支持リング18が配置されるように構成されている。また、この実施形態では、筒状部材16の外周に設けられた段差(上記収容部16dの境界を構成する。)によって介挿支持リング18が軸線方向内側に移動しないように係止される。
【0035】
この介挿支持リング18は、外部操作部材15や筒状部材16に較べて弾性に富んだ部材で構成されることが好ましい。たとえば、ポリプロピレンやポリアセタールなどの合成樹脂、NBRや変性IIRなどの合成ゴムなどによって構成できる。ただし、介挿支持リング18の弾性は、外部操作部材15の支持状態に影響を与え、特に本実施形態では、外部操作部材15と保護部14との間の間隙が比較的小さいため両者が摺接しないようにする必要があるとともに、巻真17の曲がりを防止する必要もあることから、介挿支持リング18は比較的硬質の合成樹脂などで構成されることが好ましい。
【0036】
介挿支持リング18は、図6に示すように、その外面に軸線方向の凹凸形状18aが設けられている。これによって、外部操作部材15との接触面積が限定され、操作部15Aの操作トルクを低減できる。介挿支持リング18は、外部操作部材15と筒状部材16のいずれか一方に対して締め代を持ち、他方に対して若干の隙間を有するように構成されることが望ましい。これによっていずれか一方に対して介挿支持リング18を確実に締め付け固定することができ、他方に対する摺動性を確保することができるからである。たとえば、介挿支持リング18は、外部操作部材15の操作部15Aの内周面に対して締め代をもって嵌合し、筒状部材16の外周面に対してきわめて僅かな隙間を有するように構成できる。もちろんこの逆に構成することも可能である。また、介挿支持リング18には軸線周りの一部に切り欠き18bが設けられている。この切り欠き18bは、外部操作部材15と筒状部材16との間のエア抜きを行うものであり、これによって外部操作部材15が支障なく軸線方向に移動できるようになっている。
【0037】
図4には、凹凸構造18aを備えない円筒状の介挿支持リング18′も図示してある。この介挿支持リング18′においても、外部操作部材15を支持し、操作時の振れによる曲がりを防止することができる。また、介挿支持リング18′にも上記と同じ目的を有する切り欠きが設けられることが望ましい。
【0038】
上記の介挿支持リング18,18′は、いずれも突出した操作部15Aの軸線方向中央部において軸線方向に所定範囲に亘って配置されている。これによって、操作部15Aに対する操作応力をしっかりと受け止めることが可能になるので、外部操作部材15やこれに係合された部品(筒状部材16や巻真17など)の曲がりなどをより確実に防止できる。
【0039】
外部操作部材15と、筒状部材16との間にはコイルスプリングなどで構成される復帰ばね(或いは弾性部材)19が配置されている。この復帰ばね19は、外部操作部材15が軸線方向内側に押圧された後に解放されたとき、その復帰力によって外部操作部材15を図4に示す標準位置に復帰させるためのものである。なお、この復帰ばね19は、筒状部材16が設けられない場合には、時計ケース11と外部操作部材15との間に配置される。
【0040】
図4に示すように、本実施形態では、操作部15Aの先端面15Abは、保護部14から軸線方向外側へ僅かに突出するように構成されている。これによって、操作部15Aを軸線方向内側へ容易に押圧操作することができる。ここで、保護部14に対する操作部15Aの先端面15Abの軸線方向外側への突出量15xは、外部操作部材15の軸線方向内側への可動量15yよりも小さくなるように構成されている。これによって、操作部15Aの突出部分が誤って何かに触れて応力を受けたとき、操作部15Aの先端面15Abが保護部14の外面位置とほぼ一致するまで軸線方向内側へ押し込まれても、さらに軸線方向内側へ移動可能に構成されていることになるので、外部操作部材15やこれに係合された部品(筒状部材16や巻真17など)の不具合(損傷)を低減することができる。また、この場合には、外部操作部材15の押圧操作を完了させるのに最低限必要な押圧操作ストロークを上記の突出量15xよりも大きく設定することが可能になるので、操作部15Aの先端面15Abが保護部14の外面とほぼ一致するまで誤って押し込まれても押圧操作が完了しないように構成できるので、誤操作を防止することができる。
【0041】
[第2実施形態]
図5は、上記第1実施形態とは異なる別の構成例である第2実施形態を示す概略断面図である。この第2実施形態は、筒状部材16″及び介挿支持リング18″の形状・構造が上記第1実施形態と異なるだけであり、その他の部分は同一であるので、同一部分には同一符号を付し、同一部分に関する説明は省略する。
【0042】
この第2実施形態では、筒状部材16″の外周面に環状溝16d″が形成され、この環状溝16d″に介挿支持リング18″が嵌合配置されている。環状溝16d″及び介挿支持リング18″は軸線方向に複数設けられている。介挿支持リング18″は環状溝16d″に対して締め代をもって嵌合しており、また、操作部15Aの内周面に対して僅かな隙間をもつように構成されている。この実施形態では、介挿支持リング18″は、図7に示すように外周側に向けて幅狭になるように構成された山形の断面形状18a″を備えている。また、この介挿支持リング18″にも上記と同じ目的で切り欠き18b″が形成されている。
【0043】
この実施形態においては、複数の介挿支持リング18″が軸線方向に配置されていることによって第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、複数の介挿支持リング18″は、操作部15Aの軸線方向中央部を挟んで軸線方向両側の複数箇所において配置されているため、外部操作部材15を確実に支持することができ、外部操作部材15やこれに接続される部品(筒状部材16及び巻真17など)に曲がりが生ずることを防止できる。
【0044】
[第3実施形態]
次に、図8を参照して本発明に係る第3実施形態の時計20について説明する。この実施形態では、時計ケース21の側部に保護部24が設けられ、この保護部24によって保護された外部操作部材25が設けられている。外部操作部材25は略円柱形上の操作部を有し、この操作部は、保護部24の凹部24aの内部に配置されている。凹部24aには、前面に開口する開口部24bを備えている。この開口部24bは、操作部の外周面を、軸線周りの一部角度範囲において露出するように構成されている。また、保護部24は、操作部の先端面を軸線方向外側に露出するように構成されている。
【0045】
この実施形態では、保護部24は、外部操作部材25の操作部を露出させる開口部24bの軸線周り両側にほぼ対称な構成部分を備えている。より具体的には、略平面状に構成された保護部24の上面に開口部24bが開口した構造を有する。したがって、外部操作部材15の操作部外周面は、時計本体のほぼ上面側にのみ露出した状態となっている。これによって、外部操作部材15及びこれに接続される部品に対する保護性能が向上し、より確実に操作部を外力から保護することができる。
【0046】
[第4実施形態]
最後に、図9を参照して本発明に係る第4実施形態の時計30について説明する。この実施形態では、時計ケース31の側部に保護部34が設けられ、この保護部34は、外部操作部材35の操作部を収容する凹部34aを有する。凹部34aは、外部操作部材35の操作部の外周面の一部角度範囲を露出する開口部34bを備えている。この実施形態では、凹部34aは操作部の軸線方向外側に当たる部分が閉鎖されており、その結果、操作部は、平面的に見て保護部34によって周囲全てを取り囲まれた状態となっている。凹部34aは操作部に対して軸線方向に余裕をもって形成され、その結果、凹部34a内において操作部が軸線方向に移動可能に構成されている。また、図示例のように操作部が開口部24bの開口面から一部突出している場合には、開口部24bもまた軸線方向に余裕をもって開口するように構成される。従って、操作部を軸線方向に移動させることによって異なるモードの操作を行うことができる。
【0047】
尚、本発明の時計は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。たとえば、上記各実施形態では時計本体と外部操作部材のみを有する時計を図示してあるが、本発明は、図示の時計に時計バンドを接続してなる腕時計として構成する場合に最も有効なものである。また、腕時計に限らず、懐中時計や提げ時計などの各種携帯時計にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の時計10の外観を示す概略斜視図。
【図2】時計10の平面図。
【図3】時計10の底面図。
【図4】時計10の概略断面図。
【図5】第2実施形態の概略断面図。
【図6】第1実施形態の介挿支持リングの平面図(a)及び断面図(b)。
【図7】第2実施形態の介挿支持リングの平面図(a)及び断面図(b)。
【図8】第3実施形態の概略斜視図。
【図9】第4実施形態の概略斜視図。
【符号の説明】
10,20,30…時計
11,21,31…時計ケース
14,24,34…保護部
14a,24a,34a…凹部
14b,24b,34b…開口部
15,25,35…外部操作部材
15A…操作部
15Aa…外周面
15Ab…先端面
16…筒状部材
17…巻真
18…介挿支持リング
18b…切り欠き
Claims (14)
- 時計本体と、該時計本体に対して回転可能かつ軸線方向に移動可能に取り付けられ、略円柱状の操作部を備えた外部操作部材とを有し、
前記時計本体には、前記操作部の外周面をその軸線周りの一部角度範囲において露出する開口部を有するとともに残部角度範囲において包摂した保護部が一体的に設けられていることを特徴とする時計。 - 前記一部角度範囲は、90度以上150度以下の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の時計。
- 前記保護部における前記開口部の軸線周り両側にある開口縁部の外面が相互に背反する方向に傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載の時計。
- 前記保護部は、前記操作部の先端面を軸線方向に露出するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の時計。
- 前記操作部の先端面は前記保護部から軸線方向外側に突出し、前記操作部は軸線方向内側に押圧操作可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の時計。
- 前記操作部の先端面の前記保護部に対する軸線方向の突出量は、前記操作部の軸線方向内側への可動量よりも小さく構成されていることを特徴とする請求項5に記載の時計。
- 前記操作部の外周面には前記軸線周りの凹凸構造が形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の時計。
- 前記時計本体には、前記外部操作部材若しくはこれに接続された部品を軸支する筒状部材が組み込まれていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の時計。
- 前記外部操作部材と前記筒状部材との間には、介挿支持リングが配置されていることを特徴とする請求項8に記載の時計。
- 前記介挿支持リングの外面若しくは内面には凹凸構造が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の時計。
- 前記介挿支持リングは、前記操作部の軸線方向中央位置を含む軸線方向の所定範囲に位置するように配置されていることを特徴とする請求項9又は10に記載の時計。
- 前記介挿支持リングは、前記外部操作部材又は前記筒状部材のいずれか一方に締め付けられ、他方との間に隙間を有するように構成されていることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか一項に記載の時計。
- 前記介挿支持リングには、軸線周りの一部に切り欠きを備えていることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか一項に記載の時計。
- 前記外部操作部材と前記時計本体若しくは前記筒状部材との間には復帰ばねが収容されていることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか一項に記載の時計。
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-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003054010A patent/JP2004264125A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
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JP2007289914A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-11-08 | Ebara Corp | 嫌気性微生物による有機性廃棄物の処理方法及び装置 |
JP4630244B2 (ja) * | 2006-03-31 | 2011-02-09 | 荏原エンジニアリングサービス株式会社 | 嫌気性微生物による有機性廃棄物の処理方法及び装置 |
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