JP2004263991A - 炉体構造 - Google Patents

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JP2004263991A
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Manabu Obara
学 小原
Yasuo Goto
康夫 後藤
Masasane Sonobe
将実 園部
Tomohiro Kojima
智宏 小嶋
Eiko Fukakusa
英光 深草
Hiroyuki Shimoda
裕之 下田
Nobuyuki Watanabe
信幸 渡邊
Haruo Kondo
春雄 近藤
Toshiichi Kimata
敏一 木股
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Abstract

【課題】改修の工期が短縮できるとともに経済性に富んだ炉体構造を提供する。
【解決手段】スラグライン煉瓦層16の上方に載置棚1の載置面1a以外を、キャスタブル耐火物17により埋め込んだキャスタブル耐火層18を形成して、該載置棚1の載置面1a上に耐火煉瓦層19を構築したから、灰溶融炉本体11において最も侵蝕の激しいスラグライン煉瓦層16を張り替える場合、載置棚1上に載置された損傷の殆どない耐火煉瓦層19を取り崩す必要がない。従って、改修の工期が短縮できリサイクル性が向上するとともに、経済性に富んだ灰溶融炉の炉体構造を提供することができる。キャスタブル耐火層18と同一構成のキャスタブル耐火層を、耐火煉瓦層19の高さ方向の略中間に形成することもできる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外郭鉄皮の内側に耐火煉瓦層を構築する炉体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
耐火煉瓦を張り替えて改修を行う場合、外郭鉄皮の内側に耐火煉瓦層を構築する構造の炉体では、鉄皮内側に構築した耐火煉瓦層を取り崩して新たに耐火煉瓦層を構築していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、耐火煉瓦の損傷の度合いは場所毎に異なる。損傷の一番激しい部分はスラグライン煉瓦層であるが、該スラグライン煉瓦層よりも上方の耐火煉瓦層では殆ど損耗していなくて、十分使用に耐え得る場合がある。従って、スラグライン煉瓦の張り替え改修毎に、全体の耐火煉瓦層を取り崩して再構築することは、不経済であるばかりでなくリサイクル性も劣る。
本発明は上記した点に着目してなされたもので、改修の工期が短縮できるとともに経済性に富んだ炉体構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1に記載した炉体構造は、外郭鉄皮のスラグラインに相当する位置より上方の内周壁に、略内周を取り巻くように金属製の載置棚を設置し、該載置棚の載置面以外をキャスタブル耐火物により埋め込んだキャスタブル耐火層を形成するとともに、該載置棚の載置面上に耐火煉瓦層を構築するようにしたことを特徴とする。
【0005】
また、請求項2に記載した炉体構造は、請求項1に記載の構成において、前記キャスタブル耐火層を、外郭鉄皮のスラグラインに相当する位置より上方の内周壁に適宜間隔を置いて複数箇所形成したことを特徴とする。
【0006】
【発明の作用及び効果】
請求項1に記載の炉体構造によれば、外郭鉄皮のスラグラインに相当する位置より上方の内周壁に設けた載置棚の載置面以外を、キャスタブル耐火物により埋め込んだキャスタブル耐火層が形成され、該載置棚の載置面上に耐火煉瓦層を構築したから、改修の際載置棚に載置される耐火煉瓦層が殆ど損傷がなく十分使用に耐える場合には、侵蝕の激しいスラグライン以下の耐火煉瓦層のみを取り崩して張り替えるだけでよい。従って、改修の工期が短縮できリサイクル性が向上するとともに、経済性に富んだ炉体構造を提供することができる。
【0007】
請求項2に記載の炉体構造によれば、キャスタブル耐火層を、外郭鉄皮のスラグラインに相当する位置より上方の内周壁に適宜間隔を置いて複数箇所形成したから、例えばスラグライン以下の耐火煉瓦層とともに、その直ぐ上方のキャスタブル耐火層間の耐火煉瓦層を張り替える場合、それより上方のキャスタブル耐火層の載置棚に載置された耐火煉瓦層を取り崩す必要がない。従って、改修の工期がより短縮できリサイクル性に優れるとともに、経済性に富んだ炉体構造を提供することができる。また、スラグラインよりも上方の耐火煉瓦層を各キャスタブル耐火層の載置棚で分割して載置するから、各載置棚の強度を軽減できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係る炉体構造について添付図面を参照して説明する。図1は載置棚1を設けた灰溶融炉本体11の外郭鉄皮12の平断面図、図2は載置棚1の拡大断面図である。外郭鉄皮12のスラグラインSLに相当する位置より上方の内周壁13に、灰投入口(図示せず)やオーバーフロー式の出滓口14が形成される部分を除いて略内周を取り巻くように一対の支え板2を適宜間隔置きに溶接する。そして、各一対の支え板2に棚板3をそれぞれ略水平に掛け渡して溶接し載置棚1を構成する。棚板3の下面には、補強鉄筋4が斜め下方に向けて取り付けられ、先端のV字形部5を棚板3の前方の斜め下方に突出させている。棚板3は、外郭鉄皮12の内周曲率に合わせて扇形に裁断したものと、長方形に裁断したものを用いる。
【0009】
上記外郭鉄皮12内には図3に示すように、炉底煉瓦層15を構築するとともに、載置棚1の直下までスラグライン煉瓦層16を構築する。そして、載置棚1の下面とスラグライン煉瓦層16の上面との間にキャスタブル耐火物17を充填し、載置棚1の上面の載置面1aを残して、支え板2、補強鉄筋4を埋め込んだキャスタブル耐火層18を形成する。載置棚1の載置面1aには、外郭鉄皮12の内側壁に沿って上端まで耐火煉瓦層19を構築して、灰溶融炉本体11を構成する。
【0010】
上記構成の灰溶融炉本体11は、スラグライン煉瓦層16の上方にキャスタブル耐火物17を充填して、載置棚1の載置面1a以外を埋め込んだキャスタブル耐火層18を形成するとともに、該載置棚1の載置面1a上に耐火煉瓦層19を構築したから、灰溶融炉本体11の改修の際載置棚1上に載置された耐火煉瓦層19が殆ど損傷がなく十分使用に耐える場合には、侵蝕の激しいスラグライン煉瓦層16のみを取り崩して張り替えるだけでよい。従って、改修の工期が短縮できリサイクル性が向上するとともに、経済性に富んだ灰溶融炉の炉体構造を提供することができる。また、キャスタブル耐火層18は、載置棚1の上面の載置面1aを残して、支え板2、補強鉄筋4をキャスタブル耐火物17で踏め込んだものであるから、棚板3等の載置棚1の構成部品が直接高温の炉内雰囲気に触れることがなく、外郭鉄皮12への熱伝導を抑制することができる。
【0011】
図4は、変形実施形態を示した灰溶融炉本体21の断面図である。上記実施形態で説明したキャスタブル耐火層18と同一構成のキャスタブル耐火層28を、耐火煉瓦層19の高さ方向の略中間に形成したものである。
【0012】
上記変形実施形態に係る灰溶融炉本体21では、例えばスラグライン煉瓦層16とともに、その直ぐ上方のキャスタブル耐火層18,28間の耐火煉瓦層19を張り替える場合、それより上方のキャスタブル耐火層28の載置棚1に載置された耐火煉瓦層29を取り崩す必要がない。従って、改修の工期がより短縮できリサイクル性に優れるとともに、経済性に富んだ灰溶融炉の炉体構造を提供することができる。また、耐火煉瓦層19をキャスタブル耐火層18の載置棚1で、耐火煉瓦層29をキャスタブル耐火層28の載置棚1で分割して載置するから、各載置棚1の強度を軽減できる。
【0013】
尚、上記炉体構造は、灰溶融炉に限定されることなく外郭鉄皮の内側に耐火煉瓦層を構築する各種の溶融炉に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】載置棚を設けた灰溶融炉本体の外郭鉄皮の平断面図である。
【図2】載置棚の拡大断面図である。
【図3】本発明を適用した灰溶融炉本体の左半分の概略断面図である。
【図4】変形実施形態を示した灰溶融炉本体の左半分の概略断面図である。
【符号の説明】
1...載置棚
1a...載置面
2...棚板
11...灰溶融炉本体
12...外郭鉄皮
13...内周壁
16...スラグライン煉瓦層
17...キャスタブル耐火物
18... キャスタブル耐火層
19...耐火煉瓦層
SL...スラグライン

Claims (2)

  1. 外郭鉄皮のスラグラインに相当する位置より上方の内周壁に、略内周を取り巻くように金属製の載置棚を設置し、該載置棚の載置面以外をキャスタブル耐火物により埋め込んだキャスタブル耐火層を形成するとともに、該載置棚の載置面上に耐火煉瓦層を構築するようにしたことを特徴とする炉体構造。
  2. 前記キャスタブル耐火層を、外郭鉄皮のスラグラインに相当する位置より上方の内周壁に適宜間隔を置いて複数箇所形成したことを特徴とする請求項1に記載の炉体構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010255959A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Tokyo Yogyo Co Ltd 炉体構造
CN115164576A (zh) * 2022-06-22 2022-10-11 唐山首钢京唐西山焦化有限责任公司 一种卧式炉及其砌筑方法

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