JP2004263054A - Method for manufacturing emulsion pressure-sensitive self-adhesive - Google Patents

Method for manufacturing emulsion pressure-sensitive self-adhesive Download PDF

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method for manufacturing an emulsion pressure-sensitive self-adhesive which exhibits excellent dispersion stability for a monomer and a polymer and gives a polymer forming a pressure sensitive self-adhesive having excellent adhesion to a wet surface. <P>SOLUTION: This method for manufacturing the emulsion pressure-sensitive self-adhesive comprises (co)polymerizing the main monomer using as a protective colloid an acrylic copolymer which comprises at least one hydrophilic monomer (A), selected from the group consisting of acrylamide, hydroxyethyl acrylate and hydroxyethyl methacrylate, and an alkyl (meth)acrylate (B) copolymerizable with the hydrophilic monomer (A) and having 4-18 carbon atoms in the alkyl group, at a molar ratio of (40-70):(60-30), and has a weight-average molecular weight within 500-50,000. The thus-obtained pressure-sensitive self-adhesive is stably used and is excellent in adhesive properties, re-adhesive properties and the adhesion to the wet surface. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、保護コロイドを用いてエマルジョン型粘着剤を製造する方法に関するものである。さらに詳しくは本発明は、特定の親水性モノマーから形成される保護コロイドを用いて安定にエマルジョン型粘着剤を製造する方法に関するものである。
【0002】
【発明の技術的背景】
酢酸ビニル、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、スチレンなどの不飽和化合物を水性溶媒に分散させて重合する際には、界面活性剤および/または水溶性高分子化合物を用いて不飽和化合物を微分散させてエマルジョンを形成して反応させることが多い。
【0003】
このようなエマルジョンを形成するために使用される界面活性剤あるいは水性高分子化合物は、疎水性の不飽和化合物を水性媒体中に安定に分散させるためには、高い親水性を有していることが必要である。ところが、このような不飽和化合物の分散に用いられた界面活性剤あるいは水性高分子化合物は、不飽和化合物が重合した微細なポリマーの周囲に付着しており、このようなポリマー粒子の周囲に付着して残留する界面活性剤あるいは水性高分子化合物は、生成したポリマーの耐水性を低下させる原因となる。
【0004】
また、生成したポリマーの耐水性を重視すると、水性媒体中の不飽和化合物の分散安定性が低下し、反応中に生成したポリマー粒子が析出するなど、反応系の安定性が損なわれることがある。
すなわち、不飽和化合物をエマルジョンの状態で反応させるためには、不飽和化合物を安定に分散させることができるものであると共に、反応終了後において残存した場合に、界面活性剤あるいは水溶性高分子化合物が重合したポリマー粒子の周囲に付着してもポリマー粒子の耐水性を低下させないものであることが必要であるが、従来の界面活性剤あるいは水性高分子にこのような相反する特性を発現させることは難しい。
【0005】
上記のような不飽和化合物を水性媒体中で重合させる際の問題を回避するために、例えば特許文献1(特開平8−239408号公報)には重量平均分子量20000以上の高分子量保護コロイドの存在下に水性乳濁液中でモノマーを重合させる際に、酸基または無水酸基を有するエチレン性不飽和モノマー(I)、炭素原子を10個以上有する脂肪族アルコールの(メタ)アクリル酸エステル(II)、炭素原子1−9のアルキル(メタ)アクリレート、炭素原子20以下のカルボン酸のビニルエステル、エチレン不飽和ニトリル、ビニルハロゲン化物および炭素数2〜8および二重結合1個または2個を有する脂肪族炭化水素から選択される主要モノマー(III)、他のモノマー(IV)から構成される高分子量保護コロイドを用いることが開示されている。
【0006】
また、 特許文献2(特開2001−122911号公報)には、N− ビニルアセトアミドのようなN−ビニルカルボン酸アミド単独重合物、またはN−ビニルカルボン酸アミドと共重合可能な重合性化合物との水溶性共重合物を保護コロイドとして、エチレン性不飽和基を有する不飽和化合物を乳化重合する方法が開示されている。
これらの保護コロイドを使用することにより、ポリマーの分散安定性は向上するが、これらの保護コロイドを用いて製造されたポリマーは湿潤面に対する接着性が充分ではないという問題がある。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−239408号公報
【特許文献2】
特開2001−122911号公報
【0008】
【発明の目的】
本発明は、モノマーおよびポリマーの分散安定性が良好であり、かつ得られたポリマーが優れた対湿潤面接着性を有する粘着剤を形成することができるエマルジョン型粘着剤を製造する方法を提供することを目的としている。
【0009】
【発明の概要】
本発明のエマルジョン型粘着剤の製造方法は、アクリルアミド、メタクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリレートおよびヒドロキシエチルメタクリレートよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の親水性モノマー(A)と、
上記親水性モノマー(A)と共重合が可能であり、かつアルキル基の炭素数が4〜18である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)とが、40〜70:60〜30の範囲内の重量比で共重合している、重量平均分子量が500〜50000の範囲内にあるアクリル系共重合体を保護コロイドとして、主モノマーを(共)重合させることを特徴としている。
【0010】
さらに本発明のエマルジョン型粘着剤の製造方法は、アクリルアミド、メタクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリレートおよびヒドロキシエチルメタクリレートよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の親水性モノマー(A)と、
上記親水性モノマー(A)と共重合が可能であり、かつアルキル基の炭素数が4〜18である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)と、
アクリロニトリルおよび/またはスチレンからなる第3のモノマー(C)とが、
(A):[(B)+(C)]の重量比が、40〜70:60〜30の範囲内になり、かつ(B):(C)の重量比が、99.9〜20:0.1〜80の範囲内になるように共重合している、重量平均分子量が500〜50000の範囲内にあるアクリル系共重合体を保護コロイドとして、主モノマーを(共)重合させることを特徴としている。
【0011】
上記のような保護コロイドを用いて主モノマーを(共)重合させることにより水性媒体中に分散されたモノマーおよび生成するポリマーは、非常に高い分散安定性を示す。さらに、上記のようにして得られた粘着剤は、エマルジョン型であるにも拘らず、優れた対湿潤面接着性を有する。
【0012】
【発明の具体的説明】
次に本発明のエマルジョン型粘着剤の製造方法について具体的に説明する。
本発明のエマルジョン型粘着剤の製造方法では、特定の保護コロイドを使用して主モノマーの(共)重合を行う。
【0013】
本発明で使用する保護コロイドは、特定の親水性モノマー(A)と特定の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの共重合したアクリル系共重合体からなる。
ここで使用される親水性モノマーは、アクリルアミド(AM)、メタクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)およびヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)よりなる群から選ばれる少なくとも一種類のモノマーであり、これらの親水性モノマーは単独で使用することもできるし、また任意に組み合わせて使用することもできる。
【0014】
本発明で使用する保護コロイドを形成するために上記の親水性モノマー(A)と共重合する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)は、上記の親水性モノマー(A)と共重合可能な(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)であって、さらにこの(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)の有するアルキル基の炭素数が4〜18の範囲内にあり、好ましくは炭素数が4〜8の範囲内にあるものである。このような(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)の例としては、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレートテル、デシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ペタデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、ペプタデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレートなどの直鎖状アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル;2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレートなどの分岐状アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを挙げることができる。これらの(メタ)アクリル酸アルキルエステルは単独であるいは組み合わせて使用することができる。特に本発明では分岐状アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを使用することが好ましく、中でも、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレートを使用することが特に好ましい。
【0015】
さらに本発明で使用する保護コロイドは、上述の親水性モノマー(A)、および、アルキル基の炭素数が4〜18である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)に加えて、第3のモノマーとして、酢酸ビニルおよび/またはスチレンを用いて共重合させたアクリル系共重合体であってもよい。
上記のような親水性モノマー(A)および(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)から得られる共重合体を保護コロイドとして使用することにより、粘着剤を製造する際に用いるモノマーの分散性および形成される粘着剤の分散性を発現させることができ、さらに得られる粘着剤の湿潤面接着性が良好になる。
【0016】
本発明で使用される保護コロイドとしては、上記の親水性モノマー(A)と(メタ)アクリル酸アルキルエステル:(B)とを40〜70:60〜30の重量比、好ましくは60〜70:40〜30の重量比で使用して製造される共重合体を使用する。上記のような量で親水性モノマー(A)と(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)とを用いて形成された共重合体を保護コロイドとして用いることにより、粘着剤を形成する主モノマーおよび生成した粘着剤を安定に水性媒体中に分散させることができる。さらに、この保護コロイドを用いて形成された粘着剤に良好な湿潤面接着性を発現させることができる。上記のような保護コロイドを形成する親水性モノマー(A)および(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)は反応性の高いモノマーであり、モノマーの仕込み量と生成した共重合体の組成比とはほぼ一致する。例えば本発明で好適に使用されるアクリルアミド(AM)と2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)とを使用した場合、両者を60:40の重量比で使用すれば、生成する共重合体の組成比(重量比)は、上記仕込み重量比に対応して、60:40になる。
【0017】
また、本発明で使用する保護コロイドが、親水性モノマー(A)と、特定の(メタ) アクリル酸アルキルエステル(B)と、第3のモノマー(C)とから製造される特定のアクリル系共重合体である場合には、このアクリル系共重合体は、[(親水性モノマー(A)):(特定の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)+第3のモノマー(C))]とが、40〜70:60〜30の重量比、好ましくは60〜70:40〜30の重量比で共重合しており、さらに、この共重合体中において、上記(特定の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B):第3のモノマー(C)が、99.9〜20:0.1〜80の重量比、好ましくは99.9〜40:0.1〜60の重量比になるアクリル系共重合体を使用する。上記のような量で第3のモノマー(C)を使用することにより、保護コロイドを形成するアクリル系共重合体の重合安定性が良好になる。(B)+(C)の総量に対して(C)の割合が50重量%を超えると重合安定性が悪くなり、好ましくない。
【0018】
本発明で使用する保護コロイドを形成する共重合体は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による重量平均分子量が、500〜50000の範囲内にあり、さらにこの重量平均分子量が500〜10000の範囲内にあることが好ましい。保護コロイドとしてこのような重量平均分子量を有する共重合体を使用することにより、粘着剤を形成する主モノマーおよび生成した粘着剤を良好に水性媒体中に分散させることができる。
【0019】
本発明において保護コロイドを形成する共重合体は、上記の親水性ポリマー(A)および(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)を水性媒体中に分散させて共重合させることにより製造することができる。この親水性ポリマー(A)および(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)の分散には、界面活性剤を使用する。ここで使用する界面活性剤としては、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、両性イオン系界面活性剤のいずれをも使用することができるが、 アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤を使用することが好ましい。このような界面活性剤は単独であるいは組み合わせて使用することができる。このような界面活性剤の使用量は、上記親水性ポリマー(A)および(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)の合計重量100重量部に対して、通常は30〜100重量部、好ましくは50〜80重量部である。
【0020】
また、本発明では上記の界面活性剤と共に、あるいは界面活性剤とは別に、分散剤を使用することができる。ここで使用される分散剤としては、ポリビニルアルコールなどの水溶性の高分子化合物を挙げることができる。分散剤を使用する場合に、分散剤は親水性ポリマー(A)および(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)の合計重量100重量部に対して、通常は200重量部以下、好ましくは50〜150重量部の量で使用される。
【0021】
保護コロイドを形成する際には重合開始剤を使用する。保護コロイドを製造する際に用いられる重合開始剤の例としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウムおよび過硫酸カリウムなどの過硫酸化合物、過酸化水素、アゾビス系化合物、有機過酸化物などを用いることができる。このような反応開始剤は、親水性ポリマー(A)および(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)の合計重量100重量部に対して、通常は5重量部以下、好ましくは2〜4重量部の量で使用される。
【0022】
また、この保護コロイドを製造する際には、連鎖移動剤を使用することが好ましい。ここで使用することができる連鎖移動剤の例としては、n−ドデシルメルカプタン、ブチルメルカプタン、3−メルカプトプロピオン酸、チオグリコール酸、チオグリコール酸エステルを挙げることができる。このような連鎖移動剤は、親水性ポリマー(A)および(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)の合計重量100重量部に対して、通常は10重量部以下、好ましくは0.01〜2重量部の量で使用される。
【0023】
上記の保護コロイドは、水性媒体中に、親水性ポリマー(A)および(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)を分散させて共重合させることにより製造される。この際の反応温度は、通常は60〜90℃、好ましくは70〜85℃の範囲内に設定される。このような条件で反応時間は、通常は5分〜30分、好ましくは10分〜20分である。
【0024】
上記のように反応させることにより保護コロイドを水性媒体分散物として得ることができる。このようにして製造された保護コロイドは、水性媒体から分離して使用することもできるが、上記水性媒体に分散した状態の保護コロイドを使用することができる。
本発明の粘着剤の製造方法では、上記のように製造された保護コロイドを用いて主モノマーを重合する。
【0025】
本発明で使用する主モノマーは、水性媒体中に上記保護コロイドにより分散可能なモノマーである。本発明で使用することができるモノマーとしては、重合性不飽和結合を有するモノマーを使用することができる。この重合性不飽和結合を有するモノマーはアクリル酸アルキルエステルを主成分とするものであり、このような重合性不飽和結合を有するモノマーの例としては、以下に示す化合物を挙げることができる。
【0026】
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ノニル、アクリル酸デシルおよびアクリル酸ドデシルのようなアクリル酸アルキルエステル;
アクリル酸フェニルおよびアクリル酸ベンジルのようなアクリル酸アリールエステル;
アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸エトキシエチル、アクリル酸プロポキシエチル、アクリル酸ブトキシエチルおよびアクリル酸エトキシプロピルのようなアクリル酸アルコキシアルキル;
アクリル酸およびアクリル酸アルカリ金属塩などの塩;
メタアクリル酸およびメタクリル酸アルカリ金属塩などの塩;
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、
メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ペンチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ノニル、メタクリル酸デシルおよびメタクリル酸ドデシルのようなメタクリル酸アルキルエステル;
メタクリル酸フェニルおよびメタクリル酸ベンジルのようなメタクリル酸アリールエステル;メタクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸エトキシエチル、メタクリル酸プロポキシエチル、メタクリル酸ブトキシエチルおよびメタクリル酸エトキシプロピルのようなメタクリル酸アルコキシアルキル;
エチレングリコールのジアクリル酸エステル、ジエチレングリコールのジアクリル酸エステル、トリエチレングリコールのジアクリル酸エステル、ポリエチレングリコールのジアクリル酸エステル、プロピレングリコールのジアクリル酸エスエル、ジプロピレングリコールのジアクリル酸エステルおよびトリプロピレングリコールのジアクリル酸エステルのような(ポリ)アルキレングリコールのジアクリル酸エステル;
エチレングリコールのジメタクリル酸エステル、ジエチレングリコールのジメタクリル酸エステル、トリエチレングリコールのジメタクリル酸エステル、ポリエチレングリコールのジアクリル酸エステル、プロピレングリコールのジメタクリル酸エスエル、ジプロピレングリコールのジメタクリル酸エステルおよびトリプロピレングリコールのジメタクリル酸エステルのような(ポリ)アルキレングリコールのジメタアクリル酸エステル;
トリメチロールプロパントリアクリル酸エステルのような多価アクリル酸エステル;
トリメチロールプロパントリメタクリル酸エステルのような多価メタクリル酸エステル;
アクリロニトリル;
メタクリロニトリル;
酢酸ビニル;
塩化ビニリデン;
アクリル酸−2−クロロエチル、
メタクリル酸−2−クロロエチルのようなハロゲン化ビニル化合物;
アクリル酸シクロヘキシルのような脂環式アルコールのアクリル酸エステル;
メタクリル酸シクロヘキシルのような脂環式アルコールのメタクリル酸エステル;
2−ビニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリンおよび2−イソプロペニル−2−オキサゾリンのようなオキサゾリン基含有重合性化合物;
アクリロイルアジリジン、メタクリロイルアジリジン、アクリル酸−2−アジリジニルエチルおよびメタクリル酸−2−アジリジニルエチルのようなアジリジン基含有重合性化合物;
アリルグリシジルエーテル、アクリル酸グリシジルエーテル、メタクリル酸グリシジルエーテル、アクリル酸グリシジルエーテル、アクリル酸−2−エチルグリシジルエーテルおよびメタクリル酸−2−エチルグリシジルエーテルのようなエポキシ基含有ビニル単量体;
アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸またはメタクリル酸とポリプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールとのモノエステルおよびラクトン類と(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチルとの付加物のようなヒドロキシル基含有ビニル化合物;
フッ素置換メタクリル酸アルキルエステルおよびフッ素置換アクリル酸アルキルエステル等の含フッ素ビニル単量体;
(メタ)アクリル酸を除く、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸およびフマル酸のような不飽和カルボン酸、これらの塩並びにこれらの(部分)エステル化合物および酸無水物;
2−クロルエチルビニルエーテルおよびモノクロロ酢酸ビニルのような反応性ハロゲン含有ビニル単量体;
メタクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−メトキシエチルメタクリルアミドおよびN−ブトキシメチルメタクリルアミドのようなアミド基含有ビニル単量体;
ビニルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、トリメトキシシリルプロピルアリルアミンおよび2−メトキシエトキシトリメトキシシランのような有機ケイ素基含有ビニル化合物単量体;
その他、ビニル基を重合したモノマー末端にラジカル重合性ビニル基を有するマクロモノマー類を例示することができる。
【0027】
これらのモノマーは、単独であるいは組み合わせて使用することができる。
特に本発明では、得られる(共)重合体のガラス転移温度(Tg)、が通常は0℃以下、好ましくは−85〜0℃の範囲内になるようにモノマーを組み合わせて使用することが好ましい。たとえば、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)とアクリル酸(AA)とアクリロニトリル(AN)との組み合わせ(例えば、96:2:2)が好ましい。
【0028】
上記のような主モノマーを少量の界面活性剤を含有する水性媒体中に分散させてモノマーエマルジョンを形成する。ここで使用する界面活性剤としては、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、両性イオン系界面活性剤のいずれをも使用することができるが、 アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤を使用することが好ましい。このような界面活性剤は単独であるいは組み合わせて使用することができる。このような界面活性剤の使用量は、上記主モノマーの合計重量100重量部に対して、通常は0.1〜5重量部、好ましくは0.5〜1.5重量部である。また、ここで使用する水性媒体としては、通常は水が使用される。ここで水性媒体は、主モノマー100重量部に対して、通常は10〜100重量部、好ましくは25〜50重量部である。
【0029】
上記のようにして得られたモノマーエマルジョンを、分散コロイド分散液中に攪拌下にゆっくり滴下しながら、反応液を、通常は60〜90℃、好ましくは70〜85℃に加熱して主モノマーを反応させる。主モノマーの反応に要する時間は、上記温度条件において、通常は2〜6時間、好ましくは2〜4時間である。
上記のように反応させることにより主モノマーが反応して粘着剤の粒子が生成する。すなわち、このような条件で反応させることにより、得られる粘着剤のGPCによる重量平均分子量は、通常は20万〜120万、好ましくは50万〜80万の範囲内にある。上記のようにして生成した粘着剤粒子の外周には保護コロイドが配置され、生成した粘着剤と一体化して粘着剤粒子と一体化して水性媒体中に安定に分散する。
【0030】
このようにして生成した粘着剤粒子の水性媒体中における平均粒子径は、通常は0.3〜2.0μm、好ましくは0.5〜1.0μmであり、水性媒体に安定に分散する。
こうして粘着剤粒子が生成して反応液は、室温まで冷却された後、使用することができるが、このように粘着剤粒子が分散している水性分散液に少量の界面活性剤を配合することが好ましい。ここで使用することができる界面活性剤は、リン酸エステル系界面活性剤などのアニオン性界面活性剤である。ここで使用される界面活性剤の量は、得られた粘着剤粒子100重量部に対して、通常は、5重量部以下、好ましくは1.0〜3.0重量部である。このような量の界面活性剤を配合することにより、生成した粘着剤粒子が水性媒体中により安定に分散すると共に、このような量の界面活性剤が存在することによってもこの粘着剤の湿潤面接着性が低下しない。
【0031】
このようにして得られた粘着剤粒子には、主モノマーから形成された粘着剤の粒子の外周部に保護コロイドを形成していた共重合体が、主モノマーから形成された粘着剤と一体化して主として粘着剤粒子の表面に集中して存在している。そして、このように表面に集中して存在する保護コロイド由来の共重合体、さらに必要により配合される界面活性剤により、生成した粘着剤粒子は、水性媒体中に安定に存在する。他方、この粘着剤粒子の表面部以外の深部には、良好な粘着力を有する好適にはガラス転移温度(Tg)が0℃以下の粘着剤であり、良好な粘着性を示す。さらに、湿潤面に本発明で得られた粘着剤を適用する場合においては、粘着剤粒子の表面にある保護コロイドを形成していた共重合体が被接着面にある水分を吸収し、このように保護コロイド由来の共重合体に吸収された水分は、粘着剤の接着性に悪影響を及ぼしにくくなる。このため本発明の方法で製造された粘着剤は、湿潤面に対しても良好な接着性を示すのである。
【0032】
このようにして得られた粘着剤は、被着体に一旦接着した後、剥離して再び被着体に接着する際の接着性(再接着性あるいは再剥離性)に優れており、剥離した際に接着剤が被着体側に移行して残って被着体表面を汚染することが少ない。
本発明の粘着剤の製造方法により、粘着剤は通常は水性エマルジョンとして得られる。この水性エマルジョンはそのまま使用することもできるし、ポリエステルフィルムのような支持体上にこの水性エマルジョンを塗布し、水分を除去することにより粘着性テープとして使用することができる。また、支持体の両面にこの水性エマルジョンを塗布して水分を除去することにより、両面接着性のテープとして使用することもできる。さらに、粘着剤を塗布する支持体を選択することにより、いったん支持体表面に粘着剤層を形成し、次いでこの支持体と粘着剤層とからなる積層体を他の被着体に接着し、この積層体の接着剤層を他の被着体の表面に移行させた後、支持体を剥離する、所謂転写型の接着テープとしても使用することができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明の粘着剤の製造方法は、特定の親水性モノマー(A)と、特定の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)とを特定の比率で共重合させた特定の保護コロイドを用いて、粘着剤を形成しているので、生成に用いるモノマーの分散安定性、および生成した粘着剤の分散安定性が良好であり、安定した状態で粘着剤を製造することができる。
【0034】
さらに本発明の方法で得られた粘着剤は、被着体に対する接着性が良好であり、しかもこの粘着剤を被着体に接着した後、これを剥離して再度接着する再接着の際にも粘着剤が被着体の表面に残りにくく、被着体表面を汚染することがない。
また、本発明の方法で得られた粘着剤は、特定の保護コロイドを用いて水性媒体中で製造され、こうして形成された粘着剤の粒子の表面には、保護コロイドに由来する共重合体が存在しているために、被着体表面にある水分がこの共重合体によって吸収される。したがって、本発明で製造された粘着剤は、湿潤面に対しても良好な接着性を示す。
【0035】
【実施例】
次に本発明を実施例を示して説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0036】
【実施例1】
攪拌装置、還流冷却器および滴下漏斗を備えたフラスコに、水40重量部に対して界面活性剤1重量部、アクリルアミド(AM)1.5重量部、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)1.0重量部、開始剤として過硫酸カリウム(KPS)0.1重量部、連鎖移動剤としてn−ドデシルメルカプタン0.04重量部を仕込み、このフラスコ内の空気を窒素ガスで置換した。
【0037】
上記とは別の容器に、水40重量部に界面活性剤0.5重量部を溶解し、次いで、この溶液に2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)93.5重量部、アクリル酸(AA)2重量部およびアクリロニトリル(AN)2重量部を加えてモノマーエマルジョンを用意した。
フラスコに充填した内容物を攪拌下に75℃に昇温し、その温度に15分間維持してアクリルアミド(AM)と2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)との共重合体(重量平均分子量;1000)を生成させた後、上記のようにして用意したモノマーエマルジョンを75℃で3時間かけて滴下した。
さらに、80℃で2時間かけて反応を終了させ、冷却後、リン酸エステル系界面活性剤1.5重量部を添加してポリマーエマルジョンを得た。得られた粘着剤のガラス転移温度(Tg)は−67℃であり、重量平均分子量は、75万であった。
【0038】
得られたポリマーエマルジョンの組成、および使用した保護コロイドの組成を表1に示す。
【0039】
【実施例2】
実施例1において、アクリルアミド(AM)1.5重量部の代わりに、2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)1.5重量部を使用して保護コロイドとなる共重合体(重量平均分子量;1100)を調製した以外は同様にしてポリマーエマルジョンを得た。得られた粘着剤のガラス転移温度(Tg)は−68℃であり、重量平均分子量は80万であった。
【0040】
得られたポリマーエマルジョンの組成、および使用した保護コロイドの組成を表1に示す。
【0041】
【実施例3】
実施例1において、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)1.0重量部の代わりに、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)0.5重量部およびスチレン(St)0.5重量部を使用して保護コロイドとなる共重合体(重量平均分子量:900)を調製した以外は同様にしてポリマーエマルジョンを得た。得られた粘着剤のガラス転移温度(Tg)は−66℃であり重合平均分子量は80万であった。
【0042】
得られたポリマーエマルジョンの組成、および使用した保護コロイドの組成を表1に示す。
【0043】
【比較例1】
実施例1において、アクリルアミド(AM)1.5重量部、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)1.0重量部の代わりに、アクリルアミド(AM)0.75重量部、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)1.75重量部を使用して保護コロイドとなる共重合体(重量平均分子量:1200)を調製した以外は同様にしてポリマーエマルジョンを得た。得られた粘着剤のガラス転移温度(Tg)は−68℃であり重合平均分子量は80万であった。
【0044】
得られたポリマーエマルジョンの組成、および使用した保護コロイドの組成を表1に示す。
【0045】
【比較例2】
実施例1において、アクリルアミド(AM)1.5重量部、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)の1.0重量部代わりに、アクリルアミド(AM)2重量部、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)0.5重量部を使用して保護コロイドとなる共重合体(重量平均分子量:1200)を調製した以外は同様にしてポリマーエマルジョンを得た。得られた粘着剤のガラス転移温度(Tg)は−68℃であり重合平均分子量は85万であった。
【0046】
得られたポリマーエマルジョンの組成、および使用した保護コロイドの組成を表1に示す。
【0047】
【比較例3】
実施例1において、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)1.0重量部の代わりに、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)0.1重量部およびスチレン0.9重量部を使用して保護コロイドとなる共重合体(重量平均分子量:700)を調製した以外は同様にしてポリマーエマルジョンを得たが重合安定性が悪くポリマーエマルジョンは得られなかった。
【0048】
使用した保護コロイドの組成を表1に示す。
【0049】
【表1】

Figure 2004263054
【0050】
【実施例4〜6および比較例4〜6】
上記にようにして得られたポリマーエマルジョン(実施例1〜3、比較例1〜3)を用いて下記に記載する方法でテープを製造した。
厚さ25μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを用意し、このPETフィルムにドクターブレードを用いて、上記エマルジョンを塗布厚さが50μmになるように塗布し、送風乾燥機を用いて100℃で3分間乾燥した後、乾燥装置から取り出したテープの粘着剤層に剥離紙を貼り付けてテープ試料を製造した。
【0051】
得られた試料をJIS−Z−0237の規定に則り対SUS粘着力を測定した。
同時に40℃で7日間粘着した後の再剥離性、被着体汚染性を観察した。
結果を表2に示す。
【0052】
【表2】
Figure 2004263054
【0053】
【実施例7】
(湿潤面接着性試験)
上記実施例4で得られた粘着テープ試料と上記比較例4で得られた粘着テープ試料について以下の方法で湿潤面粘着性を評価した。
50mm×70mmの大きさのガラス板を5℃の冷蔵庫で1時間冷却する。
【0054】
このガラス板を冷蔵庫から取り出し、室温に放置して表面が湿潤したところで、上記テープ試料を貼り付け、手で剥離したときの強さを観察した、観察には5人の観察要員を無作為に選び、これらの観察要員によって、以下のような点数で湿潤面接着性を評価した。
1:全く粘着力が感じらない。
2:わずかに粘着力が感じられる。
3:明らかに粘着力が感じられる。
4:強い粘着力が開示される。
【0055】
【表3】
Figure 2004263054
【0056】
上記得られた評価をt検定により、統計学的に処理して、本発明の方法で得られた実施例1の粘着剤を用いた実施例4のテープが危険度1%で、比較例1で製造した粘着剤を用いた比較例4のテープよりも有意性があることがわかった。
【0057】
【表4】
Figure 2004263054
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing an emulsion pressure-sensitive adhesive using a protective colloid. More specifically, the present invention relates to a method for stably producing an emulsion pressure-sensitive adhesive using a protective colloid formed from a specific hydrophilic monomer.
[0002]
TECHNICAL BACKGROUND OF THE INVENTION
When an unsaturated compound such as vinyl acetate, (meth) acrylate, (meth) acrylic acid, or styrene is dispersed in an aqueous solvent and polymerized, the unsaturated compound is added using a surfactant and / or a water-soluble polymer compound. Is often finely dispersed to form an emulsion and react.
[0003]
A surfactant or an aqueous polymer compound used to form such an emulsion must have high hydrophilicity in order to stably disperse a hydrophobic unsaturated compound in an aqueous medium. is necessary. However, the surfactant or the aqueous polymer compound used for dispersing the unsaturated compound adheres around the fine polymer in which the unsaturated compound is polymerized, and adheres around the polymer particles. The remaining surfactant or aqueous polymer compound causes a decrease in the water resistance of the produced polymer.
[0004]
In addition, when importance is placed on the water resistance of the produced polymer, the dispersion stability of the unsaturated compound in the aqueous medium is reduced, and the stability of the reaction system may be impaired, such as precipitation of polymer particles generated during the reaction. .
That is, in order to cause the unsaturated compound to react in an emulsion state, the unsaturated compound can be stably dispersed, and if it remains after the reaction, a surfactant or a water-soluble polymer compound It is necessary that the water resistance of the polymer particles does not decrease even if it adheres to the periphery of the polymerized polymer particles, but it is necessary for a conventional surfactant or aqueous polymer to exhibit such contradictory properties. Is difficult.
[0005]
In order to avoid the problem of polymerizing the unsaturated compound in an aqueous medium as described above, for example, Patent Document 1 (JP-A-8-239408) discloses the presence of a high-molecular-weight protective colloid having a weight average molecular weight of 20,000 or more. When a monomer is polymerized in an aqueous emulsion below, an ethylenically unsaturated monomer (I) having an acid group or an acid anhydride group, a (meth) acrylate ester of an aliphatic alcohol having 10 or more carbon atoms (II) ), Alkyl (meth) acrylate having 1 to 9 carbon atoms, vinyl ester of carboxylic acid having 20 or less carbon atoms, ethylenically unsaturated nitrile, vinyl halide and having 2 to 8 carbon atoms and one or two double bonds. Uses a high molecular weight protective colloid composed of a main monomer (III) selected from aliphatic hydrocarbons and another monomer (IV) Door has been disclosed.
[0006]
Patent Document 2 (Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-122911) discloses an N-vinyl carboxylic acid amide homopolymer such as N-vinyl acetamide or a polymerizable compound copolymerizable with N-vinyl carboxylic acid amide. A method is disclosed in which an unsaturated compound having an ethylenically unsaturated group is emulsion-polymerized using a water-soluble copolymer as a protective colloid.
Although the dispersion stability of the polymer is improved by using these protective colloids, there is a problem that the polymer produced by using these protective colloids has insufficient adhesion to a wet surface.
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-8-239408
[Patent Document 2]
JP 2001-122911 A
[0008]
[Object of the invention]
The present invention provides a method for producing an emulsion-type pressure-sensitive adhesive capable of forming a pressure-sensitive adhesive having good dispersion stability of a monomer and a polymer, and having the obtained polymer having excellent wet surface adhesion. It is aimed at.
[0009]
Summary of the Invention
The method for producing an emulsion-type pressure-sensitive adhesive of the present invention comprises: at least one hydrophilic monomer (A) selected from the group consisting of acrylamide, methacrylamide, hydroxyethyl acrylate, and hydroxyethyl methacrylate;
The copolymerizable with the hydrophilic monomer (A) and the alkyl (meth) acrylate (B) having 4 to 18 carbon atoms in the alkyl group are in the range of 40 to 70:60 to 30. The main monomer is (co) polymerized using, as a protective colloid, an acrylic copolymer having a weight average molecular weight in the range of 500 to 50,000, which is copolymerized at a weight ratio of:
[0010]
Further, the method for producing an emulsion-type pressure-sensitive adhesive of the present invention comprises: at least one hydrophilic monomer (A) selected from the group consisting of acrylamide, methacrylamide, hydroxyethyl acrylate and hydroxyethyl methacrylate;
A (meth) acrylic acid alkyl ester (B) which is copolymerizable with the hydrophilic monomer (A) and has 4 to 18 carbon atoms in the alkyl group;
A third monomer (C) comprising acrylonitrile and / or styrene,
The weight ratio of (A): [(B) + (C)] is in the range of 40-70: 60-30, and the weight ratio of (B) :( C) is 99.9-20: The main monomer is (co) polymerized using, as a protective colloid, an acrylic copolymer having a weight average molecular weight in the range of 500 to 50,000, which is copolymerized so as to be in the range of 0.1 to 80. Features.
[0011]
The monomers dispersed in an aqueous medium by (co) polymerizing the main monomer with the protective colloid as described above and the resulting polymer exhibit extremely high dispersion stability. Furthermore, the pressure-sensitive adhesive obtained as described above has excellent adhesion to wet surfaces despite being an emulsion type.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, the method for producing the emulsion-type pressure-sensitive adhesive of the present invention will be specifically described.
In the method for producing an emulsion-type pressure-sensitive adhesive of the present invention, (co) polymerization of a main monomer is performed using a specific protective colloid.
[0013]
The protective colloid used in the present invention comprises an acrylic copolymer obtained by copolymerizing a specific hydrophilic monomer (A) and a specific alkyl (meth) acrylate.
The hydrophilic monomer used here is at least one kind of monomer selected from the group consisting of acrylamide (AM), methacrylamide, hydroxyethyl acrylate (HEA) and hydroxyethyl methacrylate (HEMA). Can be used alone or in any combination.
[0014]
The alkyl (meth) acrylate (B) copolymerized with the hydrophilic monomer (A) for forming the protective colloid used in the present invention is copolymerizable with the hydrophilic monomer (A) ( (Meth) acrylic acid alkyl ester (B), wherein the alkyl group of the (meth) acrylic acid alkyl ester (B) has an alkyl group in the range of 4 to 18, preferably 4 to 8 carbon atoms. Are in the range of Examples of such an alkyl (meth) acrylate (B) include butyl (meth) acrylate, pentyl (meth) acrylate, hexyl (meth) acrylate, octyl (meth) acrylate, nonyl (meth) acrylate ter, and decyl. (Meth) acrylate, undecyl (meth) acrylate, dodecyl (meth) acrylate, tridecyl (meth) acrylate, tetradecyl (meth) acrylate, petadecyl (meth) acrylate, hexadecyl (meth) acrylate, peptadecyl (meth) acrylate, octadecyl (meth) A) alkyl (meth) acrylate having a linear alkyl group such as acrylate; 2-ethylhexyl (meth) acrylate, isooctyl (meth) acrylate, t-butyl (meth) acryl Having a branched alkyl group such as chromatography preparative (meth) and acrylic acid alkyl ester. These alkyl (meth) acrylates can be used alone or in combination. Particularly, in the present invention, it is preferable to use an alkyl (meth) acrylate having a branched alkyl group, and particularly preferable to use 2-ethylhexyl (meth) acrylate or isooctyl (meth) acrylate.
[0015]
The protective colloid used in the present invention further comprises a third monomer in addition to the above-mentioned hydrophilic monomer (A) and an alkyl (meth) acrylate (B) having an alkyl group having 4 to 18 carbon atoms. May be an acrylic copolymer copolymerized with vinyl acetate and / or styrene.
By using a copolymer obtained from the hydrophilic monomer (A) and the alkyl (meth) acrylate (B) as a protective colloid as described above, the dispersibility and formation of the monomer used in producing the pressure-sensitive adhesive can be increased. The dispersibility of the resulting pressure-sensitive adhesive can be expressed, and the wet-surface adhesion of the obtained pressure-sensitive adhesive can be improved.
[0016]
As the protective colloid used in the present invention, the hydrophilic monomer (A) and the alkyl (meth) acrylate: (B) are in a weight ratio of 40 to 70:60 to 30, preferably 60 to 70: A copolymer produced using a weight ratio of 40 to 30 is used. By using, as a protective colloid, a copolymer formed using the hydrophilic monomer (A) and the alkyl (meth) acrylate (B) in the amounts described above, the main monomer forming the pressure-sensitive adhesive and The adhesive thus obtained can be stably dispersed in the aqueous medium. Further, a pressure-sensitive adhesive formed using this protective colloid can exhibit good wet surface adhesion. The hydrophilic monomer (A) and the alkyl (meth) acrylate (B) which form the protective colloid as described above are highly reactive monomers, and the charged amount of the monomer and the composition ratio of the produced copolymer are as follows. Almost match. For example, when acrylamide (AM) and 2-ethylhexyl acrylate (2EHA) which are preferably used in the present invention are used, if both are used in a weight ratio of 60:40, the composition ratio (weight Ratio) is 60:40, corresponding to the charged weight ratio.
[0017]
The protective colloid used in the present invention is a specific acrylic copolymer prepared from a hydrophilic monomer (A), a specific alkyl (meth) acrylate (B), and a third monomer (C). In the case of a polymer, this acrylic copolymer is represented by [(hydrophilic monomer (A)): (specific (meth) acrylic acid alkyl ester (B) + third monomer (C)]] Are copolymerized in a weight ratio of 40 to 70:60 to 30, preferably 60 to 70:40 to 30. Further, in the copolymer, the above-mentioned (specific (meth) acrylic acid Alkyl ester (B): acrylic monomer in which the third monomer (C) has a weight ratio of 99.9 to 20: 0.1 to 80, preferably 99.9 to 40: 0.1 to 60. A third copolymer is used in an amount as described above. By using the nomer (C), the polymerization stability of the acrylic copolymer forming the protective colloid is improved, and the ratio of (C) to the total amount of (B) + (C) is 50% by weight. If it exceeds, the polymerization stability becomes poor, which is not preferred.
[0018]
The copolymer forming the protective colloid used in the present invention has a weight average molecular weight of 500 to 50,000 by gel permeation chromatography (GPC), and further has a weight average molecular weight of 500 to 10,000. Is preferred. By using a copolymer having such a weight average molecular weight as the protective colloid, the main monomer forming the pressure-sensitive adhesive and the generated pressure-sensitive adhesive can be dispersed well in an aqueous medium.
[0019]
In the present invention, a copolymer forming a protective colloid can be produced by dispersing the above-mentioned hydrophilic polymer (A) and alkyl (meth) acrylate (B) in an aqueous medium and copolymerizing the same. . For dispersion of the hydrophilic polymer (A) and the alkyl (meth) acrylate (B), a surfactant is used. As the surfactant used here, any of an anionic surfactant, a cationic surfactant, a nonionic surfactant, and an amphoteric surfactant can be used. It is preferable to use a nonionic surfactant. Such surfactants can be used alone or in combination. The amount of such a surfactant used is usually 30 to 100 parts by weight, preferably 50 to 100 parts by weight of the total weight of the hydrophilic polymer (A) and the alkyl (meth) acrylate (B). 8080 parts by weight.
[0020]
In the present invention, a dispersant can be used together with the above-mentioned surfactant or separately from the surfactant. Examples of the dispersant used here include water-soluble polymer compounds such as polyvinyl alcohol. When a dispersant is used, the dispersant is usually 200 parts by weight or less, preferably 50 to 150 parts by weight, based on 100 parts by weight of the total weight of the hydrophilic polymer (A) and the alkyl (meth) acrylate (B). Used in parts by weight.
[0021]
In forming the protective colloid, a polymerization initiator is used. Examples of the polymerization initiator used when producing the protective colloid include ammonium persulfate, persulfate compounds such as sodium persulfate and potassium persulfate, hydrogen peroxide, azobis compounds, and organic peroxides. it can. Such a reaction initiator is used in an amount of usually 5 parts by weight or less, preferably 2 to 4 parts by weight, based on 100 parts by weight of the total weight of the hydrophilic polymer (A) and the alkyl (meth) acrylate (B). Used in quantity.
[0022]
When producing this protective colloid, it is preferable to use a chain transfer agent. Examples of the chain transfer agent that can be used here include n-dodecyl mercaptan, butyl mercaptan, 3-mercaptopropionic acid, thioglycolic acid, and thioglycolic acid ester. Such a chain transfer agent is usually 10 parts by weight or less, preferably 0.01 to 2 parts by weight, based on 100 parts by weight of the total weight of the hydrophilic polymer (A) and the alkyl (meth) acrylate (B). Used in parts quantities.
[0023]
The above protective colloid is produced by dispersing and copolymerizing the hydrophilic polymer (A) and the alkyl (meth) acrylate (B) in an aqueous medium. The reaction temperature at this time is usually set in the range of 60 to 90 ° C, preferably 70 to 85 ° C. Under such conditions, the reaction time is usually 5 minutes to 30 minutes, preferably 10 minutes to 20 minutes.
[0024]
By reacting as described above, the protective colloid can be obtained as an aqueous medium dispersion. The protective colloid thus produced can be used separately from the aqueous medium, but the protective colloid dispersed in the aqueous medium can be used.
In the method for producing a pressure-sensitive adhesive of the present invention, the main monomer is polymerized using the protective colloid produced as described above.
[0025]
The main monomer used in the present invention is a monomer which can be dispersed in an aqueous medium by the above protective colloid. As the monomer that can be used in the present invention, a monomer having a polymerizable unsaturated bond can be used. The monomer having a polymerizable unsaturated bond contains an acrylic acid alkyl ester as a main component, and examples of the monomer having such a polymerizable unsaturated bond include the following compounds.
[0026]
Acrylics such as methyl acrylate, ethyl acrylate, propyl acrylate, butyl acrylate, pentyl acrylate, hexyl acrylate, 2-ethylhexyl acrylate, octyl acrylate, nonyl acrylate, decyl acrylate and dodecyl acrylate Acid alkyl esters;
Aryl acrylates such as phenyl acrylate and benzyl acrylate;
Alkoxyalkyl acrylates such as methoxyethyl acrylate, ethoxyethyl acrylate, propoxyethyl acrylate, butoxyethyl acrylate and ethoxypropyl acrylate;
Salts such as acrylic acid and alkali metal acrylates;
Salts such as methacrylic acid and alkali metal methacrylates;
Methyl methacrylate, ethyl methacrylate, propyl methacrylate,
Alkyl methacrylates such as butyl methacrylate, pentyl methacrylate, hexyl methacrylate, 2-ethylhexyl methacrylate, octyl methacrylate, nonyl methacrylate, decyl methacrylate and dodecyl methacrylate;
Aryl methacrylates such as phenyl methacrylate and benzyl methacrylate; alkoxyalkyl methacrylates such as methoxyethyl methacrylate, ethoxyethyl methacrylate, propoxyethyl methacrylate, butoxyethyl methacrylate and ethoxypropyl methacrylate;
Ethylene glycol diacrylate, diethylene glycol diacrylate, triethylene glycol diacrylate, polyethylene glycol diacrylate, propylene glycol diacrylate, dipropylene glycol diacrylate and tripropylene glycol diacrylate Diacrylates of (poly) alkylene glycols such as;
Ethylene glycol dimethacrylate, diethylene glycol dimethacrylate, triethylene glycol dimethacrylate, polyethylene glycol diacrylate, propylene glycol dimethacrylate, dipropylene glycol dimethacrylate and tripropylene Dimethacrylates of (poly) alkylene glycols, such as dimethacrylates of glycols;
Polyacrylates such as trimethylolpropane triacrylate;
Polyhydric methacrylates such as trimethylolpropane trimethacrylate;
Acrylonitrile;
Methacrylonitrile;
Vinyl acetate;
Vinylidene chloride;
2-chloroethyl acrylate,
Vinyl halide compounds such as 2-chloroethyl methacrylate;
Acrylic esters of cycloaliphatic alcohols such as cyclohexyl acrylate;
Methacrylic esters of cycloaliphatic alcohols such as cyclohexyl methacrylate;
Oxazoline group-containing polymerizable compounds such as 2-vinyl-2-oxazoline, 2-vinyl-5-methyl-2-oxazoline and 2-isopropenyl-2-oxazoline;
Aziridine group-containing polymerizable compounds such as acryloylaziridine, methacryloylaziridine, 2-aziridinylethyl acrylate and 2-aziridinylethyl methacrylate;
Epoxy group-containing vinyl monomers such as allyl glycidyl ether, glycidyl acrylate, glycidyl methacrylate, glycidyl acrylate, 2-ethyl glycidyl acrylate and 2-ethyl glycidyl methacrylate;
2-hydroxyethyl acrylate, 2-hydroxyethyl methacrylate, 2-hydroxypropyl acrylate, monoesters of acrylic acid or methacrylic acid with polypropylene glycol or polyethylene glycol and lactones and (meth) acrylic acid-2 Hydroxyl-containing vinyl compounds, such as adducts with hydroxyethyl;
Fluorinated vinyl monomers such as fluorinated alkyl methacrylates and fluorinated alkyl acrylates;
Unsaturated carboxylic acids such as itaconic acid, crotonic acid, maleic acid and fumaric acid, excluding (meth) acrylic acid, salts thereof and (partial) ester compounds and acid anhydrides thereof;
Reactive halogen-containing vinyl monomers such as 2-chloroethyl vinyl ether and vinyl monochloroacetate;
Amide group-containing vinyl monomers such as methacrylamide, N-methylol methacrylamide, N-methoxyethyl methacrylamide and N-butoxymethyl methacrylamide;
Organic silicon group-containing vinyl compound monomers such as vinyltrimethoxysilane, γ-methacryloxypropyltrimethoxysilane, allyltrimethoxysilane, trimethoxysilylpropylallylamine and 2-methoxyethoxytrimethoxysilane;
Other examples include macromonomers having a radically polymerizable vinyl group at the terminal of a monomer obtained by polymerizing a vinyl group.
[0027]
These monomers can be used alone or in combination.
In particular, in the present invention, it is preferable to use a combination of monomers so that the glass transition temperature (Tg) of the obtained (co) polymer is usually 0 ° C. or lower, preferably in the range of −85 to 0 ° C. . For example, a combination of 2-ethylhexyl acrylate (2EHA), acrylic acid (AA), and acrylonitrile (AN) (for example, 96: 2: 2) is preferable.
[0028]
The main monomer as described above is dispersed in an aqueous medium containing a small amount of a surfactant to form a monomer emulsion. As the surfactant used here, any of an anionic surfactant, a cationic surfactant, a nonionic surfactant, and an amphoteric surfactant can be used. It is preferable to use a nonionic surfactant. Such surfactants can be used alone or in combination. The amount of the surfactant to be used is generally 0.1 to 5 parts by weight, preferably 0.5 to 1.5 parts by weight, based on 100 parts by weight of the total weight of the main monomer. As the aqueous medium used here, water is usually used. Here, the amount of the aqueous medium is usually 10 to 100 parts by weight, preferably 25 to 50 parts by weight, based on 100 parts by weight of the main monomer.
[0029]
While slowly dropping the monomer emulsion obtained as described above into the dispersed colloidal dispersion with stirring, the reaction solution is usually heated to 60 to 90 ° C., preferably 70 to 85 ° C. to form the main monomer. Let react. The time required for the reaction of the main monomer is usually 2 to 6 hours, preferably 2 to 4 hours under the above temperature conditions.
By reacting as described above, the main monomer reacts to generate pressure-sensitive adhesive particles. That is, the weight-average molecular weight by GPC of the pressure-sensitive adhesive obtained by reacting under such conditions is usually in the range of 200,000 to 1.2 million, preferably 500,000 to 800,000. A protective colloid is disposed on the outer periphery of the pressure-sensitive adhesive particles generated as described above, and is integrated with the generated pressure-sensitive adhesive, integrated with the pressure-sensitive adhesive particles, and stably dispersed in the aqueous medium.
[0030]
The average particle size of the thus-formed pressure-sensitive adhesive particles in an aqueous medium is usually 0.3 to 2.0 μm, preferably 0.5 to 1.0 μm, and the particles are stably dispersed in the aqueous medium.
The reaction liquid can be used after the pressure-sensitive adhesive particles are formed and cooled to room temperature, but a small amount of a surfactant is added to the aqueous dispersion in which the pressure-sensitive adhesive particles are dispersed. Is preferred. Surfactants that can be used here are anionic surfactants such as phosphate ester surfactants. The amount of the surfactant used here is usually 5 parts by weight or less, preferably 1.0 to 3.0 parts by weight, based on 100 parts by weight of the obtained pressure-sensitive adhesive particles. By incorporating such an amount of the surfactant, the formed pressure-sensitive adhesive particles are more stably dispersed in the aqueous medium, and the presence of such an amount of the surfactant can also cause the pressure-sensitive adhesive to have a wet surface. There is no decrease in adhesion.
[0031]
In the adhesive particles obtained in this way, a copolymer that formed a protective colloid on the outer periphery of the adhesive particles formed from the main monomer was integrated with the adhesive formed from the main monomer. Mainly concentrated on the surface of the pressure-sensitive adhesive particles. The resulting pressure-sensitive adhesive particles are stably present in the aqueous medium due to the protective colloid-derived copolymer concentrated on the surface and the surfactant, if necessary. On the other hand, in a deep part other than the surface part of the pressure-sensitive adhesive particles, a pressure-sensitive adhesive having a good adhesive strength and preferably having a glass transition temperature (Tg) of 0 ° C. or less, exhibits good tackiness. Further, when the pressure-sensitive adhesive obtained by the present invention is applied to a wet surface, the copolymer which has formed a protective colloid on the surface of the pressure-sensitive adhesive particles absorbs water present on the surface to be bonded, and The water absorbed by the copolymer derived from the protective colloid hardly adversely affects the adhesiveness of the pressure-sensitive adhesive. For this reason, the pressure-sensitive adhesive produced by the method of the present invention shows good adhesiveness even on a wet surface.
[0032]
The pressure-sensitive adhesive thus obtained is excellent in adhesiveness (re-adhesion or re-peelability) when it is once adhered to an adherend, then peeled off and adhered to the adherend again. At this time, the adhesive is less likely to migrate to the adherend and remain and contaminate the adherend surface.
According to the method for producing a pressure-sensitive adhesive of the present invention, the pressure-sensitive adhesive is usually obtained as an aqueous emulsion. This aqueous emulsion can be used as it is, or it can be used as an adhesive tape by coating the aqueous emulsion on a support such as a polyester film and removing water. Further, by applying this aqueous emulsion to both sides of the support to remove water, it can be used as a double-sided adhesive tape. Furthermore, by selecting a support to which the pressure-sensitive adhesive is applied, once a pressure-sensitive adhesive layer is formed on the surface of the support, and then a laminate comprising the support and the pressure-sensitive adhesive layer is adhered to another adherend, After transferring the adhesive layer of the laminate to the surface of another adherend, the support can be peeled off, and the laminate can also be used as a so-called transfer-type adhesive tape.
[0033]
【The invention's effect】
The production method of the pressure-sensitive adhesive of the present invention uses a specific protective colloid obtained by copolymerizing a specific hydrophilic monomer (A) and a specific alkyl (meth) acrylate (B) at a specific ratio, Since the pressure-sensitive adhesive is formed, the dispersion stability of the monomer used for production and the dispersion stability of the generated pressure-sensitive adhesive are good, and the pressure-sensitive adhesive can be manufactured in a stable state.
[0034]
Further, the pressure-sensitive adhesive obtained by the method of the present invention has good adhesiveness to an adherend, and after the pressure-sensitive adhesive is adhered to the adherend, it is peeled off and then re-adhered. Also, the pressure-sensitive adhesive hardly remains on the surface of the adherend and does not contaminate the surface of the adherend.
Further, the pressure-sensitive adhesive obtained by the method of the present invention is produced in an aqueous medium using a specific protective colloid, and a copolymer derived from the protective colloid is formed on the surface of the thus formed pressure-sensitive adhesive particles. Due to its presence, moisture present on the adherend surface is absorbed by the copolymer. Therefore, the pressure-sensitive adhesive produced in the present invention shows good adhesiveness even on a wet surface.
[0035]
【Example】
Next, the present invention will be described with reference to examples, but the present invention is not limited thereto.
[0036]
Embodiment 1
In a flask equipped with a stirrer, a reflux condenser and a dropping funnel, 1 part by weight of a surfactant, 1.5 parts by weight of acrylamide (AM), 1.0 part by weight of 2-ethylhexyl acrylate (2EHA) based on 40 parts by weight of water. Parts, 0.1 part by weight of potassium persulfate (KPS) as an initiator and 0.04 part by weight of n-dodecyl mercaptan as a chain transfer agent, and the air in the flask was replaced with nitrogen gas.
[0037]
In a container different from the above, 0.5 part by weight of a surfactant is dissolved in 40 parts by weight of water, and then 93.5 parts by weight of 2-ethylhexyl acrylate (2EHA) and 2 parts by weight of acrylic acid (AA) are added to this solution. Parts and 2 parts by weight of acrylonitrile (AN) were added to prepare a monomer emulsion.
The content charged in the flask was heated to 75 ° C. with stirring, and the temperature was maintained for 15 minutes to obtain a copolymer of acrylamide (AM) and 2-ethylhexyl acrylate (2EHA) (weight average molecular weight; 1000). After the formation, the monomer emulsion prepared as described above was dropped at 75 ° C. over 3 hours.
Further, the reaction was completed at 80 ° C. for 2 hours, and after cooling, 1.5 parts by weight of a phosphoric ester surfactant was added to obtain a polymer emulsion. The glass transition temperature (Tg) of the obtained pressure-sensitive adhesive was -67 ° C, and the weight average molecular weight was 750,000.
[0038]
Table 1 shows the composition of the obtained polymer emulsion and the composition of the protective colloid used.
[0039]
Embodiment 2
In Example 1, 1.5 parts by weight of 2-hydroxyethyl acrylate (HEA) was used instead of 1.5 parts by weight of acrylamide (AM), and a copolymer (weight average molecular weight; 1100) to be a protective colloid was used. A polymer emulsion was obtained in the same manner except that it was prepared. The glass transition temperature (Tg) of the obtained pressure-sensitive adhesive was -68 ° C, and the weight-average molecular weight was 800,000.
[0040]
Table 1 shows the composition of the obtained polymer emulsion and the composition of the protective colloid used.
[0041]
Embodiment 3
In Example 1, 0.5 parts by weight of 2-ethylhexyl acrylate (2EHA) and 0.5 parts by weight of styrene (St) were used instead of 1.0 part by weight of 2-ethylhexyl acrylate (2EHA) to form a protective colloid. A polymer emulsion was obtained in the same manner except that a copolymer (weight average molecular weight: 900) was prepared. The glass transition temperature (Tg) of the obtained pressure-sensitive adhesive was -66 ° C, and the polymerization average molecular weight was 800,000.
[0042]
Table 1 shows the composition of the obtained polymer emulsion and the composition of the protective colloid used.
[0043]
[Comparative Example 1]
In Example 1, instead of 1.5 parts by weight of acrylamide (AM) and 1.0 part by weight of 2-ethylhexyl acrylate (2EHA), 0.75 parts by weight of acrylamide (AM) and 2-ethylhexyl acrylate (2EHA) were used. A polymer emulsion was obtained in the same manner except that a copolymer (weight average molecular weight: 1200) to be a protective colloid was prepared using 75 parts by weight. The glass transition temperature (Tg) of the obtained pressure-sensitive adhesive was -68 ° C, and the polymerization average molecular weight was 800,000.
[0044]
Table 1 shows the composition of the obtained polymer emulsion and the composition of the protective colloid used.
[0045]
[Comparative Example 2]
In Example 1, instead of 1.5 parts by weight of acrylamide (AM) and 1.0 part by weight of 2-ethylhexyl acrylate (2EHA), 2 parts by weight of acrylamide (AM) and 0.5 part by weight of 2-ethylhexyl acrylate (2EHA) were used. A polymer emulsion was obtained in the same manner except that a copolymer (weight average molecular weight: 1200) serving as a protective colloid was prepared by using the above-mentioned parts. The obtained adhesive had a glass transition temperature (Tg) of -68 ° C and a polymerization average molecular weight of 850,000.
[0046]
Table 1 shows the composition of the obtained polymer emulsion and the composition of the protective colloid used.
[0047]
[Comparative Example 3]
In Example 1, instead of 1.0 part by weight of 2-ethylhexyl acrylate (2EHA), 0.1 part by weight of 2-ethylhexyl acrylate (2EHA) and 0.9 part by weight of styrene were used to form a protective colloid. A polymer emulsion was obtained in the same manner as described above except that a coalescence (weight average molecular weight: 700) was prepared, but the polymerization stability was poor and no polymer emulsion was obtained.
[0048]
Table 1 shows the composition of the protective colloid used.
[0049]
[Table 1]
Figure 2004263054
[0050]
Examples 4 to 6 and Comparative Examples 4 to 6
Using the polymer emulsions obtained as described above (Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 3), tapes were produced by the method described below.
A PET (polyethylene terephthalate) film having a thickness of 25 μm is prepared, and the above emulsion is applied to the PET film so as to have a coating thickness of 50 μm using a doctor blade. After drying, a tape sample was produced by attaching a release paper to the adhesive layer of the tape taken out of the drying device.
[0051]
The SUS adhesive strength of the obtained sample was measured in accordance with JIS-Z-0237.
At the same time, the removability after adhering at 40 ° C. for 7 days and the adherend contamination were observed.
Table 2 shows the results.
[0052]
[Table 2]
Figure 2004263054
[0053]
Embodiment 7
(Wet surface adhesion test)
The wet surface adhesiveness of the adhesive tape sample obtained in Example 4 and the adhesive tape sample obtained in Comparative Example 4 was evaluated by the following method.
A glass plate having a size of 50 mm × 70 mm is cooled in a refrigerator at 5 ° C. for 1 hour.
[0054]
The glass plate was taken out of the refrigerator, left at room temperature, and when the surface was wet, the tape sample was attached and the strength when peeled off by hand was observed. The wet surface adhesion was evaluated according to the following scores by the selected personnel.
1: No adhesive force is felt.
2: Slight adhesion is felt.
3: Adhesive strength is clearly felt.
4: Strong adhesion is disclosed.
[0055]
[Table 3]
Figure 2004263054
[0056]
The obtained evaluation was statistically processed by a t-test, and the tape of Example 4 using the pressure-sensitive adhesive of Example 1 obtained by the method of the present invention had a risk of 1%. It was found to be more significant than the tape of Comparative Example 4 using the pressure-sensitive adhesive manufactured in the above.
[0057]
[Table 4]
Figure 2004263054

Claims (3)

アクリルアミド、メタクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリレートおよびヒドロキシエチルメタクリレートよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の親水性モノマー(A)と、
上記親水性モノマー(A)と共重合が可能であり、かつアルキル基の炭素数が4〜18である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)とが、40〜70:60〜30の範囲内の重量比で共重合している、重量平均分子量が500〜50000の範囲内にあるアクリル系共重合体を保護コロイドとして、主モノマーを(共)重合させることを特徴とするエマルジョン型粘着剤の製造方法。
At least one hydrophilic monomer (A) selected from the group consisting of acrylamide, methacrylamide, hydroxyethyl acrylate and hydroxyethyl methacrylate;
The copolymerizable with the hydrophilic monomer (A) and the alkyl (meth) acrylate (B) having 4 to 18 carbon atoms in the alkyl group are in the range of 40 to 70:60 to 30. An emulsion-type pressure-sensitive adhesive characterized in that a main monomer is (co) polymerized using an acrylic copolymer having a weight average molecular weight in the range of 500 to 50,000, which is copolymerized at a weight ratio of, as a protective colloid. Production method.
アクリルアミド、メタクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリレートおよびヒドロキシエチルメタクリレートよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の親水性モノマー(A)と、
上記親水性モノマー(A)と共重合が可能であり、かつアルキル基の炭素数が4〜18である(メタ)アクリル酸アルキルエステル(B)と、
アクリロニトリルおよび/またはスチレンからなる第3のモノマー(C)とが、
(A):[(B)+(C)]の重量比が、40〜70:60〜30の範囲内になり、かつ(B):(C)の重量比が、99.9〜20:0.1〜80の範囲内になるように共重合している、重量平均分子量が500〜50000の範囲内にあるアクリル系共重合体を保護コロイドとして、主モノマーを(共)重合させることを特徴とするエマルジョン型粘着剤の製造方法。
At least one hydrophilic monomer (A) selected from the group consisting of acrylamide, methacrylamide, hydroxyethyl acrylate and hydroxyethyl methacrylate;
A (meth) acrylic acid alkyl ester (B) which is copolymerizable with the hydrophilic monomer (A) and has 4 to 18 carbon atoms in the alkyl group;
A third monomer (C) comprising acrylonitrile and / or styrene,
The weight ratio of (A): [(B) + (C)] is in the range of 40-70: 60-30, and the weight ratio of (B) :( C) is 99.9-20: The main monomer is (co) polymerized using, as a protective colloid, an acrylic copolymer having a weight average molecular weight in the range of 500 to 50,000, which is copolymerized so as to be in the range of 0.1 to 80. A method for producing an emulsion-type pressure-sensitive adhesive.
上記保護コロイドの存在下に(共)重合することにより得られる粘着剤のガラス転移温度(Tg)が0℃以下であることを特徴とする請求項第1項または第2項記載のエマルジョン型粘着剤の製造方法。3. The emulsion-type adhesive according to claim 1, wherein a glass transition temperature (Tg) of the adhesive obtained by (co) polymerizing in the presence of the protective colloid is 0 ° C. or less. Method of manufacturing the agent.
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