JP2004262868A - 新規なオレアナン系トリテルペン誘導体、該誘導体の製造方法及び原料、並びに該誘導体を有効成分とする医薬組成物、抗炎症剤及びプロスタグランジンe2産生抑制剤 - Google Patents

新規なオレアナン系トリテルペン誘導体、該誘導体の製造方法及び原料、並びに該誘導体を有効成分とする医薬組成物、抗炎症剤及びプロスタグランジンe2産生抑制剤 Download PDF

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Takashi Nishino
剛史 西野
Michiko Tsukahara
路子 塚原
Ikue Furuhashi
以久恵 古橋
Hiroatsu Matsumoto
広淳 松本
Shunji Sato
俊次 佐藤
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MINOFUAAGEN SEIYAKU KK
Minophagen Pharmaceutical Co Ltd
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MINOFUAAGEN SEIYAKU KK
Minophagen Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

【課題】抗炎症作用を有する新規なオレアナン系トリテルペン誘導体を提供すること。
【解決手段】下記一般式(I)〜(III)で示されるオレアナン系トリテルペン誘導体、又はその薬学的に許容される塩、該誘導体の製造方法及び原料、並びに該誘導体を有効成分とする医薬組成物、抗炎症剤及びプロスタグランジンE産生抑制剤。
【化1】
Figure 2004262868

【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なオレアナン系トリテルペン誘導体及びその製造方法、該誘導体の製造に好適に用いられる原料化合物、並びに該誘導体を有効成分とする医薬組成物、抗炎症剤及びプロスタグランジンE産生抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)は、最も繁用される抗炎症薬であり、現在使用されているほとんどは酸性NSAIDである。酸性NSAIDは、解熱・鎮痛・抗炎症作用などを有しており、その作用機序として重要なのは、シクロオキシゲナーゼ(COX)阻害に基づくプロスタグランジン(PG)類の産生抑制である。酸性NSAIDは、その作用機構上、胃などの消化管障害を誘起するなどの副作用を有することが知られている。
最近、COXにCOX−1、COX−2という2つのサブタイプが存在しており、炎症部位では誘導性のCOX−2が発現していることが明らかにされ、消化管障害等の副作用は、消化管粘膜の恒常性維持に重要とされているCOX−1の阻害により引き起こされると考えられている。そのため、COX−1よりもCOX−2をより選択的に阻害する薬の開発が進められている(例えば、非特許文献1参照)。
しかしながら、現在使用されているCOX−2選択性阻害薬の、消化管潰瘍の既往歴のある、あるいは活動性胃腸管潰瘍を持っている患者での安全性は確立されていなかった。
【0003】
一方、甘草の有効成分であるグリチルリチン、そのアグリコンであるグリチルレチン酸は、抗炎症作用のほか、抗アレルギー、抗潰瘍作用なども有しており、臨床上、高い評価を得ている。
本出願人は、かねてからグリチルレチン酸誘導体についての検討を行い、例えば特許文献1、非特許文献2では、オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、オレアン−9(11),12−ジエン−3β,30−ジオール等のオレアナン系トリテルペン誘導体の3位及び30位のアルコール基にフタル酸を導入したジフタル酸エステル誘導体が、酢酸writhing試験による抗鎮痛作用や、水浸拘束ストレス潰瘍に対する抑制作用、0.6N塩酸の経口投与に対するラット胃粘膜細胞保護作用を有している、安全性の高いものであることを明らかにしている。
【0004】
【非特許文献1】
Penning T.D.; J. Med. Chem. 40, 1347−1365 (1997)
【非特許文献2】
H. Inoue, T. Mori, S. Shibata, H. Saito; Chem. Pharm. Bull., 35(9), 3888−3893 (1987)
【特許文献1】
特開昭61−36825号公報
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、オレアナン系トリテルペン誘導体についてさらに検討を重ねた結果、強い抗炎症作用を有する新規なオレアナン系トリテルペン誘導体を見出し、本発明を完成させた。
【0006】
すなわち、前記課題を解決する本発明の第1の発明は、下記一般式(I):
【化9】
Figure 2004262868
【0007】
[式中、Rは下記式(a)〜(o):
【化10】
Figure 2004262868
【0008】
からなる群から選択されるいずれかの基を示す]
で示されるオレアナン系トリテルペン誘導体(以下、トリテルペン誘導体(I)という)、又はその薬学的に許容される塩である。
【0009】
前記課題を解決する本発明の第2の発明は、下記一般式(II):
【化11】
Figure 2004262868
【0010】
[式中、R及びRの一方はヒドロキシル基、アセトキシ基、2−カルボキシベンゾイルオキシ基、又は2−カルボキシベンズアミド基を示し;他方は2−カルボキシベンズアミド基を示す]
で示されるオレアナン系トリテルペン誘導体(以下、トリテルペン誘導体(II)という)、又はその薬学的に許容される塩である。
【0011】
前記課題を解決する本発明の第3の発明は、下記一般式(III):
【化12】
Figure 2004262868
【0012】
[式中、Rはヒドロキシル基、アセトキシ基、又は2−カルボキシベンゾイルオキシ基を示し;Rは2−カルボキシアニリノ基を示し;二重破線a〜dは単結合又は二重結合を示し、Xがカルボニル基の場合はa,b,dが単結合であり且つcが二重結合であり、Xがメチン基の場合はa,cが単結合であり且つb,dが二重結合であるか、又はb,dが単結合であり且つa,cが二重結合である]
で示されるオレアナン系トリテルペン誘導体(以下、トリテルペン誘導体(III)という)、又はその薬学的に許容される塩である。
【0013】
前記課題を解決する本発明の第4の発明は、3β,30−O−ジベンゾイル−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
3β,30−O−ジベンジル−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
3β,30−O−ジ(3−ピリジルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
3β,30−O−ジ(2−ピラジルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
3β,30−O−ビス(3−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
3β,30−O−ビス(4−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
3β,30−O−ビス(3,5−ジカルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
3β,30−O−ビス(2,4,5−トリカルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
3β,30−O−ビス(2−カルボキシシクロヘキシルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
3β,30−O−ビス(2−カルボキシ−1−シクロヘキセニルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
3β,30−O−ビス(2−カルボキシ−4−シクロヘキセニルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
3β,30−O−ビス(2−カルボキシ−1−シクロペンテニルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
3β,30−O−ビス(5−カルボキシ−2−チエニルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
3β,30−O−ビス(4−メチルベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
3β,30−O−ビス(4−シアノベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
3β−O−アセチル−30−N−(2−カルボキシフェニル)−オレアン−9(11),12−ジエン−3β−ヒドロキシ−30−カルボキサミド、
3β−O−アセチル−30−N−(2−カルボキシフェニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β−ヒドロキシ−30−カルボキサミド、
30−N−(2−カルボキシフェニル)−オレアン−9(11),12−ジエン−3β−ヒドロキシ−30−カルボキサミド、
3β−O−(2−カルボキシベンゾイル)−30−N−(2−カルボキシフェニル)−オレアン−9(11),12−ジエン−3β−ヒドロキシ−30−カルボキサミド、
30−N−(2−カルボキシフェニル)−オレアン−12−エン−11−オキソ−3β−ヒドロキシ−30−カルボキサミド、
3β−N−(2−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β−アミノ−30−オール、
3β−N−(2−カルボキシベンゾイル)−30−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β−アミノ−30−オール、
30−N−(2−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−30−アミノ−3β−オール、
30−N−(2−カルボキシベンゾイル)−3β−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエン−30−アミノ−3β−オール、
3β,30−N−ビス(2−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジアミン、
3β−N−30−O−ビス(2−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β−アミノ−30−オール、及び
3β−O−30−N−ビス(2−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−30−アミノ−3β−オール
からなる群から選択されるオレアナン系トリテルペン誘導体、又はその薬学的に許容される塩である。
【0014】
前記課題を解決する本発明の第5の発明は、下記式(V)〜(XI):
【化13】
Figure 2004262868
【0015】
で示されるオレアナン系トリテルペン誘導体(以下、それぞれ原料化合物(V)〜(XI)という)を、酸無水物、酸ハライド、カルボン酸、又はアニリン誘導体と反応させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のオレアナン系トリテルペン誘導体の製造方法である。
【0016】
前記課題を解決する本発明の第6の発明は、原料化合物(VI)である。
前記課題を解決する本発明の第7の発明は、原料化合物(VII)である。
前記課題を解決する本発明の第8の発明は、原料化合物(VIII)である。
【0017】
前記課題を解決する本発明の第9の発明は、第1〜4のいずれかの発明のオレアナン系トリテルペン誘導体、又はその薬学的に許容される塩を有効成分とする医薬組成物である。
前記課題を解決する本発明の第10の発明は、第1〜4のいずれかの発明のオレアナン系トリテルペン誘導体、又はその薬学的に許容される塩を有効成分とする抗炎症剤である。
前記課題を解決する本発明の第11の発明は、第1〜4のいずれかの発明のオレアナン系トリテルペン誘導体、又はその薬学的に許容される塩を有効成分とするプロスタグランジンE産生抑制剤である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
≪トリテルペン誘導体(I)≫
式(I)中、Rは、式(a)〜(o)で表されるベンジルオキシ基、3−ピリジルカルボニルオキシ基、2−ピラジルカルボニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、3−カルボキシベンゾイルオキシ基、3,5−ジカルボキシベンゾイルオキシ基、3,4,5−トリカルボキシベンゾイルオキシ基、4−メチルベンゾイルオキシ基、4−シアノベンゾイルオキシ基、2−カルボキシシクロヘキシルカルボニルオキシ基、2−カルボキシ−1−シクロヘキセニルカルボニルオキシ基、2−カルボキシ−4−シクロヘキセニルカルボニルオキシ基、2−カルボキシ−1−シクロペンテニルカルボニルオキシ基、5−カルボキシ−2−チエニルカルボニルオキシ基からなる群から選択されるいずれかの基を示し、2つのRは同一である。
【0019】
より具体的には、以下の15の化合物(M001−02〜M001−19)が挙げられる。
M001−02:3β,30−O−ジベンゾイル−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール(R=(d))、
M001−03:3β,30−O−ジベンジル−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール(R=(a))、
M001−04:3β,30−O−ジ(3−ピリジルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール(R=(b))、
M001−05:3β,30−O−ジ(2−ピラジルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール(R=(c))、
M001−06:3β,30−O−ビス(3−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール(R=(e))、
M001−07:3β,30−O−ビス(4−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール(R=(f))、
M001−08:3β,30−O−ビス(3,5−ジカルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール(R=(g))、
M001−10:3β,30−O−ビス(2,4,5−トリカルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール(R=(h))、
M001−11:3β,30−O−ビス(2−カルボキシシクロヘキシルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール(R=(k))、
M001−12:3β,30−O−ビス(2−カルボキシ−1−シクロヘキセニルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール(R=(l))、
M001−13:3β,30−O−ビス(2−カルボキシ−4−シクロヘキセニルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール(R=(m))、
M001−16:3β,30−O−ビス(2−カルボキシ−1−シクロペンテニルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール(R=(n))、
M001−17:3β,30−O−ビス(5−カルボキシ−2−チエニルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール(R=(o))、
M001−18:3β,30−O−ビス(4−メチルベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール(R=(i))、
M001−19:3β,30−O−ビス(4−シアノベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール(R=(j))
【0020】
≪トリテルペン誘導体(II)≫
式(II)中、R及びRの一方はヒドロキシル基、アセトキシ基、2−カルボキシベンゾイルオキシ基、又は2−カルボキシベンズアミド基を示し;他方は2−カルボキシベンズアミド基を示す。すなわち、Rが2−カルボキシベンズアミド基である場合は、Rはヒドロキシル基、アセトキシ基、2−カルボキシベンゾイルオキシ基、又は2−カルボキシベンズアミド基を示し、一方、Rが2−カルボキシベンズアミド基である場合は、Rはヒドロキシル基、アセトキシ基、2−カルボキシベンゾイルオキシ基、又は2−カルボキシベンズアミド基を示す。
【0021】
より具体的には、以下の7つの化合物(M001−44〜M001−50)が挙げられる。
M001−44:3β−N−(2−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β−アミノ−30−オール
M001−45:3β−N−(2−カルボキシベンゾイル)−30−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β−アミノ−30−オール
M001−46:30−N−(2−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−30−アミノ−3β−オール
M001−47:30−N−(2−カルボキシベンゾイル)−3β−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエン−30−アミノ−3β−オール
M001−48:3β,30−N−ビス(2−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジアミン
M001−49:3β−N−30−O−ビス(2−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β−アミノ−30−オール
M001−50:3β−O−30−N−ビス(2−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−30−アミノ−3β−オール
【0022】
≪トリテルペン誘導体(III)≫
式(III)中、Rはヒドロキシル基、アセトキシ基、又は2−カルボキシベンゾイルオキシ基を示し;Rは2−カルボキシアニリノ基を示し;Xはカルボニル基又はメチン基を示す。
二重破線a〜dはそれぞれ、単結合又は二重結合を示している。
Xがカルボニル基の場合はa,b,dが単結合であり且つcが二重結合である。一方、Xがメチン基の場合は、a,cが単結合であり且つb,dが二重結合であるか、又はb,dが単結合であり且つa,cが二重結合である。
【0023】
好ましいトリテルペン誘導体(III)としては、以下の5つの化合物(M001−26〜M001−31)が挙げられる。
M001−26:3β−O−アセチル−30−N−(2−カルボキシフェニル)−オレアン−9(11),12−ジエン−3β−ヒドロキシ−30−カルボキサミド
M001−27:3β−O−アセチル−30−N−(2−カルボキシフェニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β−ヒドロキシ−30−カルボキサミド
M001−29:30−N−(2−カルボキシフェニル)−オレアン−9(11),12−ジエン−3β−ヒドロキシ−30−カルボキサミド
M001−30:3β−O−(2−カルボキシベンゾイル)−30−N−(2−カルボキシフェニル)−オレアン−9(11),12−ジエン−3β−ヒドロキシ−30−カルボキサミド
M001−31:30−N−(2−カルボキシフェニル)−オレアン−12−エン−11−オキソ−3β−ヒドロキシ−30−カルボキサミド
【0024】
本発明において、トリテルペン誘導体(I)〜(III)は、通常、遊離体で用いられるが、特に遊離体である必要はなく、薬学的に許容される塩、例えばナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエチルアミンやトリエタノールアミン等の有機アミン塩、リジンやアルギニン等の塩基性アミノ酸塩等の形態で用いることもできる。
これらの塩の形態での利用は、遊離体では溶解度が低く、沈殿が生じる危険がある等の場合に特に有効である。
【0025】
≪製造方法≫
本発明のトリテルペン誘導体(I)〜(III)は、出発原料として原料化合物(V)〜(XI)を用いて製造することができる。
例えば、トリテルペン誘導体(I)は、原料として原料化合物(V)(特公昭62−25643号公報に記載されるオレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール)を用いて、定法により製造することができる。
より具体的には、例えば、以下の製法1)〜3)により製造することができる。
1)ピリジン中、酸無水物(R−O−R)を原料化合物(V)と反応させる。
Rは、Rから−O−を除いた基であり、R=−O−Rである。
酸無水物として、具体的には、ベンゼン−1,2,4,5−テトラカルボン酸無水物、シクロヘキサンジカルボン酸無水物、1−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、シス−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物、1−シクロペンテン−1,2−ジカルボン酸無水物等が挙げられる。
2)ピリジン中、酸クロライド、酸ブロマイド等の酸ハライドを原料化合物(V)と反応させる。
酸ハライドとしては、ベンゾイルクロライド、ベンゾイルブロマイド、イソフタロイルクロライド、テレフタロイルクロライド、ベンゼン−1,3−ジカルボン酸クロライド、ベンゼン−1,3,5−トリカルボン酸トリクロライド、4−メチルベンゾイルクロライド、4−シアノベンゾイルクロライド等が挙げられる。
3)ピリジン中、カルボン酸を原料化合物(V)と反応させる。
カルボン酸としては、ニコチン酸、ピラジン−2−カルボン酸、チオフェン−2,5−ジカルボン酸等を挙げることができる。
なお、3)の場合、1−メチル−2−クロロ−ピリジニュウムアイオダイド(MCPI)等の活性化剤を併用することが好ましい。
【0026】
トリテルペン誘導体(II)は、原料として、原料化合物(V)から誘導される新規な原料化合物(VI)〜(VIII)を用いて、定法により、例えば上述したトリテルペン誘導体(I)の製法1)と同様にして製造することができる。
より具体的には、例えば、ピリジン中、フタル酸無水物等の酸無水物を、原料化合物(VI)又は(VII)の水酸基をアセチル基で保護した化合物、もしくは原料化合物(VIII)と反応させる。
次いで、任意に、得られた化合物中の保護基(アセチル基)を、接触還元、アルカリ処理、酸処理などの公知の方法により、例えば水酸化カリウム−メタノール溶液中で脱保護し、水酸基とする。
次いで、任意に、得られた化合物と無水フタル酸を反応させることにより、該水酸基を2−カルボキシベンゾイルオキシ基とする。
【0027】
トリテルペン誘導体(III)は、原料として原料化合物(IX)〜(XI)を用いて、定法により製造することができる。原料化合物(IX)、(X)、(XI)は、それぞれ、Kir’yalov, N.P, Khimiya Priodmykh Soedinenii 10, 102−103 (1974)、Whitehouse, M.W, J. Pharm. Phermac., 19, 533−544 (1967)に記載されているオレアン−11,13(18)−ジエン−3β−ヒドロキシ−30−カルボン酸、オレアン−9(11),12−ジエン−3β−ヒドロキシ−30−カルボン酸、オレアン−12−エン−11−オキソ−3β−ヒドロキシ−30−カルボン酸の水酸基をアセチル基で保護し、カルボキシル基をチオニルクロライド(SOCl)と反応させることにより得られる。原料化合物(IX)〜(XI)は、不安定であるため、単離することなく次の反応に用いる。
より具体的には、トリテルペン誘導体(III)は、例えば、以下の製法4)により製造することができる。
4)ピリジン中、アントラニル酸等のアニリン誘導体を原料化合物(IX)〜(XI)のいずれかと反応させ、2−カルボキシアニリノ基を導入する。
次いで、任意に、得られた化合物中の保護基(アセチル基)を脱保護し、水酸基とする。
次いで、任意に、得られた化合物と無水フタル酸を反応させることにより、該水酸基を2−カルボキシベンゾイルオキシ基とする。
【0028】
製造されたトリテルペン誘導体(I)〜(III)は、公知の分離精製手段、例えば、抽出、濃縮、中和、濾過、再結晶、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィーなどの手段を用いることにより単離精製することができる。
【0029】
≪原料化合物(VI)≫
原料化合物(VI)は、上述したように、トリテルペン誘導体(II)の製造において有用な新規な化合物である。
原料化合物(VI)は、原料化合物(V)(特公昭62−25643号公報に記載されるオレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール)を用いて、例えば以下の手順で製造することができる。
【0030】
【化14】
Figure 2004262868
【0031】
まず、ピリジン中で原料化合物(V)に無水酢酸を反応させ、3位と30位の水酸基をアセチル化する。次いで、メタノール中でナトリウムメチラートを添加し、30位のアセチル基を脱離させる。次いで、ジクロロメタン中でピリジニュウムクロロクロメート(PCC)で酸化し、30位のホルミル化を行う。次いで、ピリジン中で塩酸ヒドロキシルアミンを加え、30位のヒドロキシイミノ化を行う。次いで、メタノール中で酢酸アンモニウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、三塩化チタンを加え、30位のアミノ化を行う。次いで、メタノール中でナトリウムメチラートを添加し、3位のアセチル基を脱離させ、原料化合物(VI)を得る。
【0032】
≪原料化合物(VII)≫
原料化合物(VII)は、上述したように、トリテルペン誘導体(II)の製造において有用な新規な化合物である。
原料化合物(VII)は、原料化合物(VI)と同様、原料化合物(V)を用いて、例えば以下の手順で製造することができる。
【0033】
【化15】
Figure 2004262868
【0034】
まず、ピリジン中で原料化合物(V)に無水酢酸を反応させ、30位の水酸基をアセチル化する。次いで、テトラヒドロフラン(THF)中、ジョーンズ試薬(酸化クロム(VI)の希硫酸溶液)を添加し、3位をオキソ化する。次いで、ピリジン中で塩酸ヒドロキシルアミンを加え、3位のヒドロキシイミノ化を行う。次いで、メタノール中で酢酸アンモニウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、三塩化チタンを加え、3位のアミノ化を行う。次いで、ジクロロメタン中で二炭酸ジ−tert−ブチル(BocO)を加え、3位のアミノ基のtert−ブトキシカルボニル化を行う。次いで、トリフルオロ酢酸(TFA)中でtert−ブトキシカルボニル基を脱離させた後、メタノール中でナトリウムメチラートを添加し、30位のアセチル基を脱離させ、原料化合物(VII)を得る。
【0035】
≪原料化合物(VIII)≫
原料化合物(VIII)は、上述したように、トリテルペン誘導体(II)の製造において有用な新規な化合物である。
原料化合物(VIII)は、原料化合物(VI)と同様、原料化合物(V)を用いて、例えば以下の手順で製造することができる。
【0036】
【化16】
Figure 2004262868
【0037】
まず、THF中で原料化合物(V)にPCCを反応させ、3位のオキソ化と30位のホルミル化を行う。次いで、ピリジン中で塩酸ヒドロキシルアミンを加え、3位及び30位のヒドロキシイミノ化を行う。次いで、メタノール中で酢酸アンモニウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、三塩化チタンを加え、3位及び30位のアミノ化を行う。次いで、ジクロロメタン中でBocOを添加し、3位及び30位のアミノ基をtert−ブトキシカルボニル化する。次いで、TFA中でtert−ブトキシカルボニル基を脱離させ、原料化合物(VIII)を得る。
【0038】
≪医薬組成物、抗炎症剤、プロスタグランジンE産生抑制剤≫
本発明のトリテルペン誘導体(I)〜(III)は、後述する試験例に示したように、プロスタグランジンE産生抑制作用を有している。
プロスタグランジンEは、炎症部位の細胞において誘導されるCOX−2により合成され、炎症反応を誘起していることが知られている。したがって、プロスタグランジンE産生抑制作用を有する本発明のトリテルペン誘導体(I)〜(III)は抗炎症作用を有するものである。また、COX−2阻害作用も有していると考えられる。
したがって、本発明のトリテルペン誘導体(I)〜(III)を有効成分とする医薬組成物、抗炎症剤、プロスタグランジンE産生抑制剤は、炎症反応を伴う多様な疾患に対して有用である。
【0039】
医薬組成物、抗炎症剤又はプロスタグランジンE産生抑制剤(以下、これらをまとめて薬剤組成物という)として投与する場合、本発明のトリテルペン誘導体(I)〜(III)は、そのまま又は医薬的に許容される無毒性かつ不活性の製剤担体とともに、患者に投与することができる。
製剤担体としては、通常用いられる賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、被覆剤、溶解補助剤、乳化剤、懸濁化剤、安定化剤、溶剤等を添加することができる。
前記薬剤組成物は、投与方法に応じて、様々な製剤形態をとることができる。該製剤形態としては、水剤、シロップ剤、懸濁剤、乳濁剤、錠剤、顆粒剤、散剤、丸剤、カプセル剤等の経口摂取可能な形態が好ましいが、注射剤、輸液等の形態であってもよい。
本発明の薬剤組成物は、本発明のトリテルペン誘導体(I)〜(III)、及びその他の任意の成分を原料として、定法に従って製造することができる。
投与方法としては、経口、経静脈、経中心静脈、筋肉内、局所投与(経皮投与など)、経直腸投与等の任意の投与方法が可能であるが、特に、経口投与が好ましい。
前記薬剤組成物中におけるトリテルペン誘導体(I)〜(III)の配合量は、特に制限はなく、剤形に合わせて適宜決定すればよい。
【0040】
医薬組成物、抗炎症剤又はプロスタグランジンE産生抑制剤としての用量は、年齢、体重などの患者の状態、投与経路、疾患の性質と程度などを考慮した上で設定することが望ましいが、有効成分である本発明のトリテルペン誘導体(I)〜(III)の量として、通常は、成人に対して1日あたり10〜500mgの範囲とすると、十分な効果が期待できる。
また、本発明の薬剤組成物は、1日に1回又は数回に分けて投与することができる。
【0041】
本発明の医薬組成物、抗炎症剤、プロスタグランジンE産生抑制剤、又はCOX−2阻害剤が用いられる疾患としては、例えば、頭痛、歯痛、打撲痛、術後痛、上気道炎、慢性関節リウマチ、変形性関節症、頸肩腕症候群、痛風発作、肩関節周囲炎、腰痛症などの急性疾患又は慢性疾患等を挙げることができる。
【0042】
【実施例】
以下に合成例及び試験例を示し、本発明およびその効果を具体的に説明するが、これらは本発明を限定するものではない。
【0043】
合成例1:原料化合物(VI)の合成
まず、ヘテロアニュラジエン(原料化合物(V))1.8gをピリジン10mlに溶解させ、氷冷下無水酢酸10mlを加えて24時間攪拌した。反応液を氷水中にあけ、クロロホルムで抽出後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル 20:1)で精製し、2.0gの3β,30−O−ジアセチル−オレアン−11,13(18)−ジエンを得た。
【0044】
次いで、3β,30−O−ジアセチル−オレアン−11,13(18)−ジエン2gをメタノール/クロロホルム(1:1) 10mlに溶解させナトリウムメチラート20mgを加え室温で一夜攪拌した。反応液をカチオン交換樹脂(IR−120B)で中和後濾過した。濾液を濃縮後、残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン 1:1)で精製し、1.3gの3β−O−アセチル−30−ハイドロキシ−オレアン−11,13(18)−ジエンを得た(収率71%)。
H−NMR(CDCl) δppm: 6.36(dd,1H,H−11,J11=3.1Hz,J1112=10.4Hz), 5.52(d,1H,H−12), 4.52(dd,1H,H−3,J2a=5.5Hz,J2b=11.0Hz), 3.36(s,2H,H−30), 2.01(s,3H,Ac)
【0045】
次いで、3β−O−アセチル−30−ハイドロキシ−オレアン−11,13(18)−ジエン1.3gをジクロロメタン20mlに溶解させ、PCC1.6gを加え室温で一夜攪拌した。反応液にエーテルを加えセライトを用いて濾過した。濾液は濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン 9:1)で精製し、634mgの3β−O−アセチル−30−ホルミル−オレアン−11,13(18)−ジエンを得た(収率48%)。
H−NMR(CDCl) δppm: 9.51(s,1H,H−30),6.31(dd,1H,H−11,J11=3.1Hz,J1112=10.4Hz), 5.57(d,1H,H−12), 4.52(dd,1H,H−3,J2a=5.5Hz,J2b=11.0Hz), 2.10(s,3H,Ac)
【0046】
次いで、3β−O−アセチル−30−ハイドロキシ−オレアン−11,13(18)−ジエン634mgをピリジン5mlに溶解させ塩酸ヒドロキシルアミン320mgを加え、50℃で3時間攪拌した。反応液をクロロホルムで抽出、濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン 5:1)で精製し、648mgの3β−O−アセチル−30−ハイドロキシイミノ−オレアン−11,13(18)−ジエンを得た。
H−NMR(pyridine−d) δppm: 12.62(s,1H,=NOH), 7.58(s,1H,H−30), 6.49(dd,1H,H−11,J11=2.7Hz,J1112=10.7Hz), 5.58(d,1H,H−12), 4.52(dd,1H,H−3,J2a,3=4.9Hz,J2b=11.6Hz), 2.12(s,3H,Ac)
【0047】
次いで、3β−O−アセチル−30−ハイドロキシイミノ−オレアン−11,13(18)−ジエン680mgをメタノール15mlに溶解させ、酢酸アンモニュウム600mg、シアノ水素化ホウ素ナトリウム466mgを加え氷冷下30分攪拌後、20%三塩化チタン水溶液2mlを加え、室温で一夜攪拌した。反応液を2N水酸化ナトリウムでpH10に調整後クロロホルムで抽出、濃縮し524mgの3β−O−アセチル−30−アミノ−オレアン−11,13(18)−ジエン(M001−42)を得た(収率82%)。
【化17】
Figure 2004262868
【0048】
H−NMR(CDCl) δppm: 6.36(dd,1H,H−11,J9,11=3.1Hz,J1112=11.0Hz), 5.53(d,1H,H−12), 4.52(dd,1H,H−3,J2a,3=4.6Hz,J2b=11.9Hz),2.61(s,2H,H−30), 2.05(s,3H,Ac)
【0049】
次いで、3β−O−アセチル−30−アミノ−オレアン−11,13(18)−ジエン127mgをメタノール15mlに溶解させナトリウムメチラート43mgを加え、室温で一夜攪拌した。反応液をカチオン交換樹脂(IR−120B)で中和後濾過した。濾液を濃縮し73mgの原料化合物(VI)(M001−43)を得た(収率63%)。
【化18】
Figure 2004262868
【0050】
MS; ES(+): 440(M+1)
【0051】
合成例2:原料化合物(VII)の合成
まず、ヘテロアニュラジエン2.0gをピリジン20mlに溶解させ、氷冷下無水酢酸0.86mlを加え6時間攪拌した。反応液を氷水中にあけ、クロロホルムで抽出後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル 20:1)で精製し、1.2gの3β−ハイドロキシ−30−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエンを得た。
H−NMR(CDCl) δppm: 6.35(dd,1H,H−11,J11=3.1Hz,J1112=11.0Hz), 5.56(d,1H,H−12), 3.84, 3.82(each d,H−30,Jgem=10.4Hz), 3.24(dd,1H,H−3,J2a=4.9Hz,J2b=11.6Hz), 2.08(s,3H,Ac)
【0052】
次いで、3β−ハイドロキシ−30−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエン105mgをTHF3mlに溶解させ、ジョーンズ試薬5滴を加え室温で15分間攪拌した。沈殿物を濾過し、濾液を氷水中にあけ、クロロホルムで抽出後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル 10:1)で精製し、86mgの3−オキソ−30−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエンを得た(収率81%)。
H−NMR(CDCl)δppm: 6.38(dd,1H,H−11,J9,11=3.1Hz,J1112=10.4Hz), 5.54(d,1H,H−12), 3.85, 3.82(each d,H−30,Jgem=10.4Hz), 2.08(s,3H,Ac)
【0053】
次いで、3−オキソ−30−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエン 229mgをピリジン2mlに溶解させ、塩酸ヒドロキシルアミン87mgを加え50℃で3時間攪拌した。反応液をクロロホルムで抽出後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル 5:1)で精製し、109mgの3−ハイドロキシイミノ−30−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエンを得た(収率47%)。
H−NMR(CDCl) δppm: 6.36(d,1H,J1112=10.4Hz), 5.55(d,1H,H−12), 3.85, 3.82(each d,H−30,Jgem=10.4Hz), 3.11, 2.29(each m,1H,H−2), 2.40, 1.84(each m,1H,H−19,Jgem=14.0Hz), 2.09(s,3H,Ac)
【0054】
次いで、3−ハイドロキシイミノ−30−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエン475mgをメタノール10mlに溶解させ、酢酸アンモニュウム841mg、シアノ水素化ホウ素ナトリウム660mgを加え氷冷下30分間攪拌後、20%三塩化チタン水溶液2.7mlを滴下し室温で一夜攪拌した。反応液を2N水酸化ナトリウムでpH10に調整後クロロホルムで抽出、濃縮し、460mgの3−アミノ−30−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエンを得た。続いて、3−アミノ−30−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエン460mgをジクロロメタン20mLに溶解させ、二炭酸ジ−tert−ブチル500mgを加え、室温で一夜撹拌した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=25:2)で精製し、328mgの3β−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−30−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエンを得た。更に、3β−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−30−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエン328mgをトリフルオロ酢酸1mLに溶解させ、室温で15分間撹拌した。反応液に1N水酸化ナトリウムを加えてpH10に調整し、クロロホルムで抽出、濃縮して250mgの3β−アミノ−30−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエンを得た。
MS; ES(+): 482(M+1)
【0055】
次いで、3β−アミノ−30−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエン117mgをメタノール15mlに溶解させ、ナトリウムメチラート40mgを加え室温で一夜攪拌した。反応液をカチオンイオン交換樹脂(IR−120B)で中和後、濾過した。濾液を濃縮し、70mgの原料化合物(VII)(M001−39)を得た(収率50%)。
【化19】
Figure 2004262868
【0056】
H−NMR(pyridine−d) δppm: 6.60(dd,1H,H−11,J11=3.1Hz,J1112=10.4Hz), 5.62(d,1H,H−12), 3.65(s,2H,H−30), 2.72, 2.19(each d,1H×2,H−19,Jgem=14.4Hz), 2.56(dd,1H,H−3,J2a,=3.7Hz,J2b=12.2Hz), 2.14(s,1H,NH
【0057】
合成例3:原料化合物(VIII)の合成
まず、ヘテロアニュラジエン2.0gをジクロロメタン21mlに溶解させ、PCC2.96gを加え室温で一夜攪拌した。反応液にエーテルを加え濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン 9:1)で精製し、1.0gの3−オキソ−30−ホルミル−オレアン−11,13(18)−ジエンを得た(収率53%)。
H−NMR(CDCl) δppm: 9.51(s,1H,H−30),6.35(dd,1H,H−11,J11=3.1Hz,J1112=10.4Hz), 5.57(d,1H,H−12)
【0058】
次いで、3−オキソ−30−ホルミル−オレアン−11,13(18)−ジエン 1.8gをピリジン10mlに溶解させ、塩酸ヒドロキシルアミン2.0gを加え50℃で3時間攪拌した。反応液をクロロホルムで抽出後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル 5:1)で精製し、1.3gの3,30−ジハイドロキシイミノ−オレアン−11,13(18)−ジエンを得た(収率69%)。
H−NMR(CDCl) δppm: 7.39(s,1H,H−30),6.36(dd,1H,H−11,J11=2.4Hz,J1112=10.4Hz), 5.55(d,1H,H−12)
【0059】
次いで、3,30−ジハイドロキシイミノ−オレアン−11,13(18)−ジエン1.0gをメタノール20mlに溶解させ、酢酸アンモニュウム1.8g、シアノ水素化ホウ素ナトリウム1.4gを加え氷冷下30分間攪拌後20%三塩化チタン水溶液5.8mlをを滴下し室温で一夜攪拌した。反応液を2N水酸化ナトリウムでpH10に調整後クロロホルムで抽出、濃縮し3,30−ジアミノ−オレアン−11,13(18)−ジエン844mgを得た。続いて3,30−ジアミノ−オレアン−11,13(18)−ジエン364mgをジクロロメタン15mlに溶解させ、ニ炭酸ジ−t−ブチル517mgを加え室温で一夜攪拌した。反応液をクロロホルムで抽出、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル 50:3)で精製し、254mgのN,N’−ジ(tert−ブトキシカルボニル)−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジアミンを得た(収率88%)。
H−NMR(CDCl) δppm: 6.35(dd,1HH−11,J9,11=3.1Hz,J1112=10.4Hz), 5.53(d,1H,H−12), 4.64(t,1H,NH),4.40(d,1H,NH),3.30(ddd,1H,H−3,J2a=9.9Hz,J2b=3.5Hz), 2.98(t,2H,H−30), 1.45, 1.44(each s,9H×2,t−Bu)
【0060】
次いで、N,N’−ジ(tert−ブトキシカルボニル)−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジアミン484mgをTFA2mlに溶解させ、室温で15分間攪拌した。反応液を1N水酸化ナトリウムでpH 10に調整後クロロホルムで抽出、濃縮し290mgの原料化合物(VIII)(M001−38)を得た。
【化20】
Figure 2004262868
【0061】
H−NMR(pyridine−d) δppm: 6.54(dd,1H,H−11,J,11=3.1Hz,J1112=10.4Hz), 5.68(d,1H,H−12), 2.49(s,2H,H−30), 2.48(dd,1H,H−3,J2a=2.1Hz,J2b=14.3Hz), 2.18(s,1H,NH
【0062】
合成例4:M001−02の合成
ヘテロアニュラジエン(化合物(V))220mg、塩化ベンゾイル281mgをピリジンに溶解させ、室温で4時間攪拌した。反応液にメタノールを加え析出する結晶を濾過、乾燥させ265mgの目的物を得た。
【化21】
Figure 2004262868
【0063】
H−NMR(pyridine−d) δppm: 8.06(m,4H,benzoyl m−H), 7.56m,2H,benzoyl p−H),7.44(m,4H,benzoyl o−H), 6.39(d,1H,H−11,J=11.0Hz), 5.59(d,1H,H−12,J= 11.0), 4.47(m,1H,H−3), 4.10(s,2H,H−30)
【0064】
合成例5:M001−03の合成
ヘテロアニュラジエン500mgをDMF10mlに溶解させ、氷冷下水素化ナトリウム146mgを加え1時間攪拌後、ベンジルブロマイド2.5mlを加え室温で一夜反応させた。反応液にメタノールを加え、酢酸エチルで抽出後有機溶媒層を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル 20:1)で精製し、205mgの目的物を得た。
【化22】
Figure 2004262868
【0065】
H−NMR(CDCl) δppm: 7.37〜7.23(m,10H,Ar), 6.37(dd,1H,H−11,J11=2.4Hz,J1112=10.4Hz), 5.53(d,1H,H−12), 4.68,4.43(each d,2H,CHPh,Jgem=11.9Hz),4.53(s,2H,CHPh), 3.18(s,2H,H−30),2.95(dd,1H,H−3,J2a,3=4.3Hz,J2b=11.6Hz)
【0066】
合成例6:M001−04の合成
ヘテロアニュラジエン330mg、ニコチン酸461mg、トリブチルアミン695mg、MCPI985mgの混合物をトルエン中120℃で16時間攪拌した。溶媒を留去後、残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)で精製し、250mgの目的物を得た。
【化23】
Figure 2004262868
【0067】
H−NMR(pyridine−d)δppm:9.59〜7.22(m,8H,phenyl),6.55(d,1H,H−11,J=10.7Hz)5.61(d,1H,H−11,J=10.4Hz), 4.98(m,1H,H−3),3.35(m,1H,H−30)
【0068】
合成例7:M001−05の合成
ヘテロアニュラジエン440mg、ピラジン−2−カルボン酸248mg、トリブチルアミン1.1ml、MCPI720mgの混合物をピリジン中40℃、3時間攪拌した。溶媒を留去後、残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル20:1)で精製し、132mgの目的物を得た。
【化24】
Figure 2004262868
【0069】
H−NMR(pyridine−d)δppm:9.31〜8.78(m,6H,Ar),6.58(dd,1H,H−11,J9,11=2.4Hz,J11,12=11.0Hz),5.64(d,1H,H−12),5.00(dd,1H,H−3,J2a,3=4.3Hz,J2b,3=11.0 Hz),4.29(s,2H,H−30)
【0070】
合成例8:M001−06の合成
ヘテロアニュラジエン(V)220mgとイソフタロイルクロライド1gをピリジン15mlとクロロホルム20mlの混合液中室温で一夜反応させた。反応液を留去後、残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム 5:95)で精製し、90mgの目的物を得た。
【化25】
Figure 2004262868
【0071】
H−NMR(pyridine−d) δppm: 6.61(m,1H,H−11), 5.63(d,1H,H−12,J=10.38Hz),5.02(m,1H,H−3), 4.3(m,2H,H−30)
【0072】
合成例9:M001−07の合成
ヘテロアニュラジエン440mgとテレフタロイルクロライド609mgをピリジン5ml中80℃で10分間反応させた後、10%塩酸を加えて反応を終了させ、析出した結晶は濾過し、濾液をクロロホルムで抽出した。クロロホルムを留去した残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール 50:1)で精製し、88mgの目的物を得た。
【化26】
Figure 2004262868
【0073】
H−NMR(pyridine−d) δppm: 8.57〜8.40(m,8H,aromatic), 6.38(dd,1H,H−1,J11=2.4Hz,J1112=11.0Hz), 5.56(d,1H,H−12), 4.91(dd,1HH−3,J2a=4.3Hz,J2b=11.0Hz), 4.24(s,2H,H−30)
【0074】
合成例10:M001−08の合成
ヘテロアニュラジエン220mgと1,3,5−ベンゼントリカルボン酸クロライド480mgをピリジン10ml中80℃で20分間反応させた後、反応液中に水を加えて反応を停止した。反応液をクロロホルムで抽出洗浄後、濃縮乾固させ残渣をメタノールから再結晶し、170mgの目的物を得た。
【化27】
Figure 2004262868
【0075】
H−NMR(pyridine−d) δppm: 6.66(m,1H,H−11), 5.69(m,1H,H−12), 5.08(m,1H,H−3), 4.36〜4.32(m,2H,H−30)
【0076】
合成例11:M001−10の合成
ヘテロアニュラジエン206mgと1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸無水物1.02gをピリジン10ml中60℃で3時間反応させた後、10%塩酸を加えて1時間攪拌した。反応液に水を加え析出する結晶を濾過、少量のメタノールで洗浄乾燥後、151mgの目的物を得た。
【化28】
Figure 2004262868
【0077】
H−NMR(pyridine−d) δppm: 8.95〜8.71(m,4H,aromatic), 6.56(bd,1H,H−11,J11,12=8.5Hz), 5.53(d,1H,H−12), 5.09(dd,1H, H−3,J2a=4.3Hz,J2b=11.6Hz), 4.36(dd,2H,H−30,Jgem=11.0Hz)
【0078】
合成例12:M001−11の合成
ヘテロアニュラジエン220mgとシクロヘキサンジカルボン酸無水物385mgをピリジン10ml中80℃で3日間反応させた。反応液を希塩酸中にあけてクロロホルムで抽出後、濃縮した。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトン:ヘキサン 3:7)で精製し、115mgの目的物を得た。
【化29】
Figure 2004262868
【0079】
H−NMR(pyridine−d) δppm: 6.54(m,1H,H−11), 5.51(m,1H,H−12), 4.84(m,1H,H−3), 4.08(m,2H,H−30), 3.24〜3.05(m,4H,cyclohexane)
【0080】
合成例13:M001−12の合成
ヘテロアニュラジエン440mgと1−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物1.5gをピリジン15ml中120℃で一夜反応させた。反応液を氷水中に注ぎクロロホルムで抽出後、濃縮した。残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール20:1)で精製し、35mgの目的物を得た。
【化30】
Figure 2004262868
【0081】
H−NMR(pyridine−d) δppm: 6.53(d,1H,H−11,J11,12=11.0Hz), 5.51(d,1H,H−12), 4.96(dd,1H,H−3,J2a,3=4.6Hz,J2b=11.9Hz), 4.19(s,2H,H−30)
【0082】
合成例14:M001−13の合成
ヘテロアニュラジエン220mgとシス−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物760mgをピリジン20ml中120℃で一夜反応させた。溶媒を留去後、残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトン:ヘキサン 2:8)で精製し、140mの目的物を得た。
【化31】
Figure 2004262868
【0083】
H−NMR(pyridine−d) δppm: 6.55(m,1H,H−11), 5.82〜5.75(m,4H,cyclohexene CH), 5.57(m,1H,H−12), 4.86〜4.80(m,1H,H−3), 3.46〜2.53(m,4H,cyclohexene CH
【0084】
合成例15:M001−16の合成
ヘテロアニュラジエン220mgと1−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物600mgをピリジン10ml中80℃で4時間反応させた。反応液は濃縮後、酢酸エチル−ヘキサンで結晶化した。母液からの結晶と合わせて更に酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、157mgの目的物を得た。
【化32】
Figure 2004262868
【0085】
H−NMR(pyridine−d) δppm: 6.61(d,1H,H−11,J1112=11.0Hz), 5.53(d,1H,H−12), 4.93(dd,1H,H−3,J2a=4.3Hz,J2b=11.6Hz), 4.20,4.14(each d,H−30,Jgem=10.4Hz)
【0086】
合成例16:M001−17の合成
ヘテロアニュラジエン220mg、チオフェン−2,5−ジカルボン酸430mg、MCPI 638mgとトリブチルアミン463mgをトルエン中120℃で二日間反応させた。溶媒を留去後、残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)で精製し、43mgの目的物を得た。
【化33】
Figure 2004262868
【0087】
H−NMR(CDCl) δppm: 7.95〜7.90(m,4H,thiophene CH), 6.54(d,1H,H−11), 4.92〜4.88(m,1H,H−3), 4.21(s,2H,H−30)
【0088】
合成例17:M001−18の合成
ヘテロアニュラジエン868mgと4−メチルベンゾイルクロライド1mlをピリジン5ml中80℃で3時間反応させた。反応液にメタノールを加え析出する結晶を濾取し、1.1gの目的物を得た。
【化34】
Figure 2004262868
【0089】
H−NMR(pyridine−d) δppm: 7.97〜7.23(m,8H,aromatic), 6.37(dd,1H,H−11,J11=2.4Hz,J1112=11.0Hz), 5.58(d,1H,H−12), 4.75(dd,1H,H−3,J2a=4.3Hz,J2b=11.0Hz), 4.08(s,2H,H−30), 2.41,2.21(each s,3H×2,C Ph)
【0090】
合成例18:M001−19の合成
ヘテロアニュラジエン440mgと4−シアノベンゾイルクロライド662mgをピリジン5ml中100℃で一夜反応させた。反応液にメタノールを加え析出する結晶を濾取し、594mgの目的物を得た。
【化35】
Figure 2004262868
【0091】
NMR(CDCl) δppm: 8.16,8.14,7.76,7.74(each d,1H×4,J=8.5Hz,aromatic), 6.37(dd,1H,H−11,J11=3.0Hz,J1112=11.0Hz), 5.58(d,1H,H−12), 4.80(dd,1H,H−3,J2a=5.5Hz,J=2b=11.0Hz), 4.13(s,2H,H−30),
【0092】
合成例19:M001−26の合成
まず、3β−O−アセチル−オレアン−9(11),12−ジエン−3β−ハイドロキシ−30−カルボン酸1gをチオニルクロライド15mlに溶解させ50℃で1時間反応させた。溶媒を留去後、残渣はジクロロメタン−ヘキサンより結晶化し420mgの3β−O−アセチル−オレアン−9(11),12−ジエン−3β−ハイドロキシ−30−カルボニルクロライド(原料化合物(X))を得た。
続いて、原料化合物(X)420mgとアントラニル酸120mgをTHF25ml中50℃で一夜反応させた。溶媒を留去後、残渣はメタノールから再結晶し383mgの目的物を得た。
【化36】
Figure 2004262868
【0093】
NMR(pyridine−d) δppm: 11.55(s,1H,NH), 8.40(d,1H,H−3’,J=8.5Hz), 7.52(dd,1H,H−6’,J=7.9Hz,1.8Hz), 6.63(dt,1H,H−5’,J=1.8Hz,7.3Hz,9.2Hz), 6.20(t,1H,H−4’,J=7.9Hz), 5.08(d,1H,H−11,J=6.1Hz), 4.55(d,1H,H−12,J=5.5Hz), 3.79(dd,1H,H−3,J2a=4.3,J2b=11.6Hz), 1.15(s,3H,AcO)
【0094】
合成例20:M001−27の合成
3β−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β−ハイドロキシ−30−カルボン酸1gをチオニルクロライド15mlに溶解させ50℃で1時間反応させた。溶媒を留去後、残渣(原料化合物(IX))をTHF15mlに溶解させ、アントラニル酸120mgを溶解させたTHF15mlを室温で滴下した。室温で15時間攪拌後、溶媒を留去し残渣はメタノールから結晶化させ410mgの目的物を得た。
【化37】
Figure 2004262868
【0095】
H−NMR(pyridine−d) δppm: 11.89(s,1H,NH), 8.74(d,1H,H−3’,J=7.3Hz), 8.12(d,1H,H−6’,J=6.1Hz), 7.43(m,1H,H−5’),7.00(m,1H,H−4’), 6.41(m,1H,H−11), 5.44(d,1H,H−12,J=8.5Hz), 4.45(m,1H,H−3), 1.97(s,3H,AcO)
【0096】
合成例21:M001−29の合成
M001−26(3β−O−アセチル−30−N−(2−カルボキシフェニル)−オレアン−9(11),12−ジエン−3β−ハイドロキシ−30−カルボキサミド)2gを10%水酸化カリウム−メタノールに溶解させ室温で6時間攪拌した。カチオン交換樹脂で中和し、析出する結晶はクロロホルムを加え溶解させた。樹脂を濾過し、濾液は濃縮後メタノールから再結晶し1.6gの目的物を得た。
【化38】
Figure 2004262868
【0097】
MS; ES(−): 572(M−1)
H−NMR(pyridine−d) δppm: 12.54(s,1H,NH), 9.38(d,1H,H−3’,J=8.5Hz), 8.49(d,1H,H−6’,J=7.3Hz), 7.58(m,1H,H−4’),7.15(m,1H,H−5’), 6.07(m,1H,H−11,J=6.1Hz), 5.59(d,1H,H−12), 3.51(m,1H,H−3)
【0098】
合成例22:M001−30の合成
M001−29(30−N−(2−カルボキシフェニル)−オレアン−9(11),12−ジエン−3β−ハイドロキシ−30−カルボキサミド)500mgと無水フタル酸1gをピリジン10ml中100℃で50時間反応させた。反応液を濃縮後、残渣はクロロホルムより結晶化させ486mgの目的物を得た。
【化39】
Figure 2004262868
【0099】
MS; ES(+): 744(M+Na), ES(−): 720(M−1)
H−NMR(CDOD) δppm: 8.73(d,1H,H−3’’,J=7.9Hz), 8.11(d,1H,H−6’’,J=7.9Hz),7.78〜7.76(m,1H,H−3’), 7.69〜7.67(m,1H,H−6’), 7.60〜7.57(m,1H,H−4’,H−5’), 7.56〜7.54(m,1H,H−4’’),7.12(t,1H,H−5’,J=7.9Hz),5.76(d,1H,H−11,J=5.5Hz),5.65(d,1H,H−12),4.70(dd,1H,H−3,J2a=4.9Hz,J2b=12.2Hz)
【0100】
合成例23:M001−31の合成
3β−O−アセチル−30−N−(2−カルボキシフェニル)−オレアン−12−エン−11−オキソ−3β−ハイドロキシ−30−カルボキサミド 1gを10%水酸化カリウムメタノール溶液20mlに溶解させ室温で5時間攪拌した。カチオンイオン交換樹脂(IR−120B)で中和後溶媒を留去し、残渣はメタノールより結晶化させ780mgの目的物を得た。
【化40】
Figure 2004262868
【0101】
MS;ES(+): 612(M+Na), ES(−):588(M−1)
H−NMR(pyridine−d) δppm: 12.62(s,1H,NH), 9.33(d,1H,H−3’,J=8.6Hz), 8.49(d,1H,H−6’,J=7.9Hz), 7.60(t,1H,H−4’,J=8.5Hz), 7.17(t,1H,H−5’,J=7.9Hz),6.21(s,1H,H−12), 3.55(dd,1H,H−3,J2a=4.3Hz,J2b=11.6Hz), 2.54(s,1H,H−9)
【0102】
合成例24:M001−45の合成
30−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β−アミン286mgと無水フタル酸900mgをピリジン10ml中80℃で3時間反応させた。溶媒を留去し、残渣にメタノールを加え結晶化させ、380mgの目的物を得た。
【化41】
Figure 2004262868
【0103】
H−NMR(pyridine−d) δppm: 8.56(d,1H,NH,JNH=9.8Hz), 8.17〜7.36(m,4H,Ar),6.48(bd,1H,H−11,J1112=10.4Hz), 5.61(d,1H,H−12), 4.42(ddd,1H,H−3,J2a=4.3Hz,J2b=12.2Hz), 4.00(s,2H,H−30)
【0104】
合成例25:M001−44の合成
M001−45(3β−N−(2−カルボキシベンゾイル)−30−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β−アミン)204mgをメタノール5mlに溶解させナトリウムメチラート18mgを加え、室温で一夜攪拌した。反応液をカチオンイオン交換樹脂(IR−120B)で中和濃縮し95mgの目的物を得た。
【化42】
Figure 2004262868
【0105】
H−NMR(pyridine−d) δppm: 8.98(d,1H,NH), 8.17, 7.99(each d,1H,H−3’,H−6’,J=7.0Hz), 7.42, 7.37(each t,1H,H−4’,H−5’,J=7.0Hz), 6.59(d,1H,H−11,J1112=9.2Hz), 5.62(d,1H,H−12), 4.40(m,1H,H−3), 3.65(s,2H,H−30), 2.71, 2.19(each d,1H×2,H−19,Jgem=14.3Hz)
【0106】
合成例26:M001−47の合成
3β−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエン−30−アミン180mgを合成例24と同様にしてフタルアミド化を行い201mgの目的物を得た。
【化43】
Figure 2004262868
【0107】
H−NMR(CDCl) δppm: 7.88〜7.71(m,4H,aromatic), 6.33(dd,1H,H−11,J11=2.4Hz,J1112=10.4Hz), 5.50(d,1H,H−12), 4.51(dd,1H,H−3,J2a=5.5Hz,J2b=10.4Hz), 3.56(s,2H,H−30), 2.05(s,3H,Ac)
【0108】
合成例27:M001−46の合成
M001−47(30−N−(2−カルボキシベンゾイル)−3β−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエン−30−アミノ−3β−オール)171mgを合成例25と同様に脱保護し159mgの目的物を得た。
【化44】
Figure 2004262868
【0109】
MS; ES(−): 586(M−1)
【0110】
合成例28:M001−48の合成
原料化合物(VIII)290mgと無水フタル酸900mgをピリジン10ml中80℃で3時間反応させた。溶媒を留去後、残渣にメタノールを加え結晶化させ362mgの目的物を得た。
【化45】
Figure 2004262868
【0111】
H−NMR(pyridine−d) δppm: 9.10(t,1H,NH−30,J30NH=6.1Hz), 8.55(d,1H,NH−3,J,NH=9.2Hz), 8.18〜7.36(m,8H,Ar), 6.59(bd,1H,H−11,J1112=10.4Hz), 5.51(d,1H,H−12), 4.42(ddd,1H,H−3,J2a=4.3Hz,J2b=12.2Hz), 3.76,3.66(each dd,H−30,Jgem=10.7Hz)
【0112】
合成例29:M001−49の合成
M001−44(3β−N−(2−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β−アミノ−30−オール)102mgと無水フタル酸120mgをピリジン5ml中80℃で一夜反応させた。溶媒を留去後、残渣にメタノールを加え結晶化させ95mgの目的物を得た。
【化46】
Figure 2004262868
【0113】
NMR(CDCl) δppm: 7.90〜7.44(m,8H,Ar), 6.34(bd,1H,H−11,J1112=10.4Hz), 6.30(d,1H,NH−3,JNH=7.9Hz), 5.51(d,1H,H−12), 4.09(s,2H,H−30), 4.00(ddd,1H,H−3,J2a=4.3Hz,J2b=12.2Hz)
【0114】
合成例30:M001−50の合成
M001−47(30−N−(2−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−30−アミノ−3β−オール)85mgを、合成例29と同様にしてフタロイル化し目的物を12mg得た。
【化47】
Figure 2004262868
【0115】
H−NMR(pyridine−d) δppm: 9.07(t,1H,NH), 8.19−7.36(m,8H,aromatic), 6.59(dd,1H,H−11,H−11,J11=2.4Hz,J1112=11.0Hz), 5.46(d,1H,H−12), 5.08(dd,1H,H−3,J2a=4.6Hz,J2b=11.9Hz), 3.75,3.66(each dd,2H,H−30,Jgem=12.8Hz)
【0116】
試験例1:抗炎症活性(PGE産生抑制効果)
下記に示す方法でPGE産生抑制効果を調べた。
アッセイ方法
正常ヒト線維芽細胞(4次培養、クラボウ社製)を10%FBS−αMEMを用いて48穴マルチプレートに1×10個/250μLの細胞密度で播種し、37℃、5%二酸化炭素、95%空気の条件下でコンフルエントになるまで培養した。コンフルエント後、0.5%FBS−αMEMを用いて48時間低血清培養を行なった。その後、1L−1β(刺激物質)1ng/mL及び各種化合物を下記表に記した濃度で含む0.5%FBS−αMEMへと培地の交換を行い、薬剤処理として24時間培養した。培養後回収した培地上清中のPGEと産生量をELISA(Amersham Pharmacia Biotech社製、ProstaglandinE Assay キットを使用して製造者の指示に従って測定)にて定量した。又、PGE産生阻害剤として周知の物質であるNS−398(ケイマン社製の市販品)をポジティブコントロールとして同様にアッセイを行った。
それぞれの結果は、コントロール(1L−1β 1ng/mL処理群)に対する阻害率(%)として平均値±標準誤差で示し、スチューデントt検定を行なった。試験結果を表1に示す。
【0117】
【表1】
Figure 2004262868
【0118】
この結果から、M001−16、M001−26、M001−27、M001−29、M001−30、M001−31及びM001−50の7検体が、優れた抗炎症作用を有していることは明らかである。
【0119】
【発明の効果】
本発明のオレアナン系トリテルペン誘導体は、抗炎症作用を有しており、医薬組成物、抗炎症剤、プロスタグランジンE産生抑制剤の有効成分として有用である。

Claims (11)

  1. 下記一般式(I):
    Figure 2004262868
    [式中、Rは下記式(a)〜(o):
    Figure 2004262868
    からなる群から選択されるいずれかの基を示す]
    で示されるオレアナン系トリテルペン誘導体、又はその薬学的に許容される塩。
  2. 下記一般式(II):
    Figure 2004262868
    [式中、R及びRの一方はヒドロキシル基、アセトキシ基、2−カルボキシベンゾイルオキシ基、又は2−カルボキシベンズアミド基を示し;他方は2−カルボキシベンズアミド基を示す]
    で示されるオレアナン系トリテルペン誘導体、又はその薬学的に許容される塩。
  3. 下記一般式(III):
    Figure 2004262868
    [式中、Rはヒドロキシル基、アセトキシ基、又は2−カルボキシベンゾイルオキシ基を示し;Rは2−カルボキシアニリノ基を示し;Xはカルボニル基又はメチン基を示し;二重破線a〜dは単結合又は二重結合を示し、Xがカルボニル基の場合はa,b,dが単結合であり且つcが二重結合であり、Xがメチン基の場合はa,cが単結合であり且つb,dが二重結合であるか、又はb,dが単結合であり且つa,cが二重結合である]
    で示されるオレアナン系トリテルペン誘導体、又はその薬学的に許容される塩。
  4. 3β,30−O−ジベンゾイル−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
    3β,30−O−ジベンジル−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
    3β,30−O−ジ(3−ピリジルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
    3β,30−O−ジ(2−ピラジルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
    3β,30−O−ビス(3−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
    3β,30−O−ビス(4−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
    3β,30−O−ビス(3,5−ジカルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
    3β,30−O−ビス(2,4,5−トリカルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
    3β,30−O−ビス(2−カルボキシシクロヘキシルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
    3β,30−O−ビス(2−カルボキシ−1−シクロヘキセニルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
    3β,30−O−ビス(2−カルボキシ−4−シクロヘキセニルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
    3β,30−O−ビス(2−カルボキシ−1−シクロペンテニルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
    3β,30−O−ビス(5−カルボキシ−2−チエニルカルボニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
    3β,30−O−ビス(4−メチルベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
    3β,30−O−ビス(4−シアノベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジオール、
    3β−O−アセチル−30−N−(2−カルボキシフェニル)−オレアン−9(11),12−ジエン−3β−ヒドロキシ−30−カルボキサミド、
    3β−O−アセチル−30−N−(2−カルボキシフェニル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β−ヒドロキシ−30−カルボキサミド、
    30−N−(2−カルボキシフェニル)−オレアン−9(11),12−ジエン−3β−ヒドロキシ−30−カルボキサミド、
    3β−O−(2−カルボキシベンゾイル)−30−N−(2−カルボキシフェニル)−オレアン−9(11),12−ジエン−3β−ヒドロキシ−30−カルボキサミド、
    30−N−(2−カルボキシフェニル)−オレアン−12−エン−11−オキソ−3β−ヒドロキシ−30−カルボキサミド、
    3β−N−(2−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β−アミノ−30−オール、
    3β−N−(2−カルボキシベンゾイル)−30−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β−アミノ−30−オール、
    30−N−(2−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−30−アミノ−3β−オール、
    30−N−(2−カルボキシベンゾイル)−3β−O−アセチル−オレアン−11,13(18)−ジエン−30−アミノ−3β−オール、
    3β,30−N−ビス(2−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β,30−ジアミン、
    3β−N−30−O−ビス(2−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−3β−アミノ−30−オール、及び
    3β−O−30−N−ビス(2−カルボキシベンゾイル)−オレアン−11,13(18)−ジエン−30−アミノ−3β−オール
    からなる群から選択されるオレアナン系トリテルペン誘導体、又はその薬学的に許容される塩。
  5. 下記式(V)〜(XI):
    Figure 2004262868
    で示されるオレアナン系トリテルペン誘導体を、酸無水物、酸ハライド、カルボン酸、又はアニリン誘導体と反応させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のオレアナン系トリテルペン誘導体の製造方法。
  6. 下記一般式(VI):
    Figure 2004262868
    で示されるオレアナン系トリテルペン誘導体。
  7. 下記一般式(VII):
    Figure 2004262868
    で示されるオレアナン系トリテルペン誘導体。
  8. 下記一般式(VIII):
    Figure 2004262868
    で示されるオレアナン系トリテルペン誘導体。
  9. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のオレアナン系トリテルペン誘導体、又はその薬学的に許容される塩を有効成分とする医薬組成物。
  10. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のオレアナン系トリテルペン誘導体、又はその薬学的に許容される塩を有効成分とする抗炎症剤。
  11. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のオレアナン系トリテルペン誘導体、又はその薬学的に許容される塩を有効成分とするプロスタグランジンE産生抑制剤。
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