JP2004260933A - 電源システム - Google Patents

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Jun Kajio
準 梶尾
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Abstract

【課題】信号処理回路のスタンバイ状態とアクティブ状態の両方において、コストアップなしにシステム全体の低消費電力化を図る。
【解決手段】電源回路3の駆動クロックとして、信号処理回路用のクロックを兼用し、信号処理回路2の動作状態に応じてクロック周波数を可変にする。そして、信号処理回路2の動作状態に応じた最適な制御を行う。これにより、広範囲の負荷電流値に対して電源回路3を高効率化し、システム全体の低消費電力化を実現する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、バッテリ駆動電子機器に使用される電源回路及びシステムLSIに適用され、特にシステムLSIの動作状態が2つ以上あり、それら動作状態によってクロック周波数が可変である電源システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、スイッチングレギュレータやスイッチトキャパシタ型電源回路は、撮像装置、テレビ受信機などの映像・画像機器をはじめとして、広範囲な電子機器に使用されている。特に近年、バッテリ駆動のモバイル用電子機器の普及率は、バッテリの長寿命化に伴い増加する一方であり、このような携帯電子機器のシステム全体としての低消費電力化及び機器の軽量・小型化を実現するためには、電源回路の技術進歩が必須条件となっている。
【0003】
ところで、このようなバッテリ駆動型の携帯電子機器は、携帯電話を例にとると、「待受け状態(スリープもしくはスタンバイ)」と「通話状態(アクティブ)」というように2つ、もしくは2つ以上の動作状態を持つことが多い。
【0004】
スイッチングレギュレータやスイッチトキャパシタ型電源回路の電力変換効率は、それらの電源回路が電力を供給するシステムLSIの負荷状態(負荷電流)と、電源回路の駆動クロック周波数、すなわちスイッチング周波数に依存して変化する。
【0005】
図11は、一般的な電源回路の電力変換効率を示す特性図である。図11において、横軸は電源回路の負荷電流を示し、縦軸は電力変換効率を示す。また、51は電源回路がスタンバイ時で低周波クロックにより駆動される場合の特性を示し、52は電源回路がアクティブ時で高周波クロックにより駆動される場合の特性を示す。
【0006】
図11に示すように、電源回路は、スタンバイ時とアクティブ時で負荷電流が異なり、また、電力変換効率が最大となる駆動クロック周波数も異なるが、電源回路は、スタンバイもしくはアクティブのどちらか一方に対して電力変換効率が最大となるクロック周波数で駆動されるのが一般的である。なぜなら、前述のような2つ以上の動作状態を持つモバイル型電子機器においては、通常、スタンバイもしくはアクティブのどちらか一方が大半を占める場合がほとんどであるためである。
【0007】
図12は、モバイル型電子機器の一例である携帯電話の動作状態を、時間の経過とともに示す説明図である。図12に示すように、携帯電話では、通常の使用形態において、長い待受け状態(スタンバイ)の間に短い通話状態(アクティブ)が交互に繰り返される。すなわち、携帯電話では、通話時間は全体時間(待受け時間を含み電源がオンになっている時間のすべて)のうちのわずかな時間である。なお、図12は、スタンバイとアクティブの比が90対10の場合を示す。
【0008】
このような場合、電源回路は、比率の高い動作状態時に最適化する必要があるため、負荷電流が小さい時に電力変換効率が最大となるように設計される。従って、負荷電流が大きい時は、負荷電流が小さい時に比べ効率が低下してしまうが、その時間的な比率が小さいため、全体として問題がない場合がほとんどであった。
【0009】
なお、装置の動作状態に応じて、スイッチングレギュレータ(電源回路)のスイッチング周波数を変化させて装置の省電力化を図る従来例として、例えば、特許文献1が知られている。
【0010】
【特許文献1】
特開平10−228763号公報(第6頁、図1)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年になって、モバイル型電子機器の普及に伴い、モバイル型電子機器用LSIのスタンバイとアクティブの比率が、半々で使用されるものが多くなってきた。図13は、モバイル型電子機器の一例であるデジタルスチルカメラの動作状態を示す説明図である。図13に示すように、デジタルスチルカメラの通常の使用状態では、モニタ状態(スタンバイ)と撮影・記録状態(アクティブ)が交互に繰り返され、その比率はほぼ50:50となる。
【0012】
このように、デジタルスチルカメラにおいては、電源をオンにしてモニタ動作だけを行うスタンバイ状態と、撮像・記録を行うアクティブ状態とが時間的にほぼ同等になる場合があり、このような場合には、電源回路はスタンバイまたはアクティブのどちらか一方の状態に最適化されているため、他方の状態の電力変換効率を犠牲にしなければならない。あるいは、ユーザの使用スタイルによっては、動作状態の比率が使用毎に異なる場合もある。このため、アクティブ時とスタンバイ時の両方の動作状態においてシステム全体のパフォーマンスを最適化したいという要求がある。
【0013】
仮に、両方の動作状態において高効率を維持するために、アクティブ用に最適化された電源回路と、スタンバイ用に最適化された電源回路の両方を持ち、システムLSIの動作状態によって使用する電源回路を切り替える手法もあるが、実装面積・部品が増大するためにコストアップが生じ、また、機器の小型・軽量化が阻害される。
【0014】
或いは、電源回路を2つ用意するのではなく、スイッチング周波数(クロック)をシステムLSIの負荷状態によって可変にする技術として、前記のような従来例(特許文献1)が知られている(図14参照)。特許文献1においては、信号処理回路(特許文献1における負荷回路)へ供給されるクロック信号と電源回路へ供給されるクロック信号は異なっている。そして、信号処理回路がアクティブ状態であるかスタンバイ状態であるかに応じて電源回路へと供給されるクロック信号を制御するマイコンを設けている。すなわち、マイコンが、信号処理回路へ供給されるクロック信号が高周波数(アクティブ状態)であるか、低周波数(スタンバイ状態)であるかを検出して、電源回路へ供給されるクロック信号を制御している。しかし、特許文献1では、電源回路3の駆動クロック周波数を可変にするために新たに周波数可変制御用のマイコン20を必要とし、チップ面積の増大や開発期間の増加を招いてしまい、システム全体としてのローコスト化が実現し難くなる。
【0015】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、実装部品増大による機器の大型化及びコストアップを招くことなく電源回路の最適化を図りシステム全体の低消費電力化及びローコスト化を実現できる電源システムを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、請求項1に係る発明は、信号処理回路と、前記信号処理回路に電力を供給する電源回路と、前記信号処理回路の動作状態に応じて可変した周波数のクロック信号を、前記信号処理回路及び前記電源回路に供給するクロック発振回路とを備えることを特徴とする。
【0017】
また、請求項2に係る発明は、請求項1記載の電源システムにおいて、前記信号処理回路及び前記電源回路は、同一半導体チップに搭載されていることを特徴とする。
【0018】
また、請求項3に係る発明は、請求項1記載の電源システムにおいて、前記信号処理回路、前記電源回路及び前記クロック発振回路は、同一パッケージ内に配置されていることを特徴とする。
【0019】
また、請求項4に係る発明は、請求項1記載の電源システムにおいて、前記クロック発振回路は、前記信号処理回路及び前記電源回路を搭載する半導体チップにチップオンチップ構造で搭載されていることを特徴とする。
【0020】
また、請求項5に係る発明は、信号処理回路と、前記信号処理回路に電力を供給する電源回路と、前記信号処理回路の動作状態に応じて可変した周波数のクロック信号を、前記信号処理回路及び前記電源回路に供給するクロック発振回路と、前記クロック発振回路より供給されるクロック信号を逓倍して前記電源回路の駆動クロックとするクロック制御回路とを備えたことを特徴とする。
【0021】
また、請求項6に係る発明は、信号処理回路と、前記信号処理回路に電力を供給する電源回路と、前記信号処理回路の動作状態に応じて可変した周波数のクロック信号を、前記信号処理回路及び前記電源回路に供給するクロック発振回路と、前記クロック発振回路より供給されるクロック信号を分周して前記電源回路の駆動クロックとするクロック制御回路とを備えたことを特徴とする。
【0022】
また、請求項7に係る発明は、信号処理回路と、前記信号処理回路に電力を供給する電源回路と、前記信号処理回路の動作状態に応じて可変した周波数のクロック信号を、前記信号処理回路及び前記電源回路に供給するクロック発振回路と、前記クロック発振回路より供給されるクロック信号をバッファリングして前記電源回路の駆動クロックとするバッファリング回路とを備えたことを特徴とする。
【0023】
また、請求項8に係る発明は、信号処理回路と、前記信号処理回路に電力を供給する電源回路と、基準電流を発生する基準電流発生回路と、前記信号処理回路の負荷電流と前記基準電流とを比較する電流比較器と、前記電流比較器の電流比較結果に応じて可変した周波数のクロック信号を、前記信号処理回路及び前記電源回路に供給するクロック発振回路とを備えることを特徴とする。
【0024】
また、請求項9に係る発明は、信号処理回路と、前記信号処理回路に電力を供給する電源回路と、基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、前記電源回路の出力電圧と前記基準電圧とを比較する電圧比較器と、前記電圧比較器の電圧比較結果に応じて可変した周波数のクロック信号を、前記信号処理回路及び前記電源回路に供給するクロック発振回路とを備えることを特徴とする。
【0025】
また、請求項10に係る発明は、請求項2記載の電源システムにおいて、前記信号処理回路の負荷電流をモニタするカレントミラー回路を備え、前記クロック発振回路は、前記カレントミラー回路がモニタした電流値に応じて、前記クロック信号の周波数を可変にすることを特徴とする。
【0026】
また、請求項11に係る発明は、請求項2記載の前記信号処理回路は、画像処理用システムLSIであることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す図である。図1において、1はモバイル型電子機器の電源となるバッテリ(電池)1と、2は所定の信号処理を行う信号処理回路と、3はバッテリ1の電圧を所定の電圧に変換する電源回路と、4は信号処理回路2の動作状態をモニタし、動作状態に応じて可変したクロック信号を信号処理回路2及び電源回路3に供給するクロック発振回路である。
【0028】
クロック発振回路4から出力されるクロック信号は、信号処理回路2の動作状態に応じて可変であり、信号処理回路2がスタンバイ(スリープ)状態の時は低周波数のクロック信号を出力し、信号処理回路2がアクティブ状態の時は高周波クロック信号を出力する。
【0029】
第1の実施の形態においては、信号処理回路へ供給されるクロック信号と電源回路へ供給されるクロック信号を共通の可変クロック信号で兼用している。そのため、信号処理回路がスタンバイ状態であるとき、すなわち信号処理回路へ供給されるクロック信号が低周波数であるときには電源回路へ供給されるクロック信号も低周波数となる。従って、負荷電流に応じたスイッチング周波数のクロック信号を電源回路3に供給することが可能となり、広範囲の負荷電流値に対して電源回路3の電力変換効率を高効率に維持し、システム全体として低消費電力化を実現することができる。また、電源回路3の駆動クロック用に図11に示したクロック発信回路及び周波数制御用のマイコンを設ける必要がないため、実装部品増大による機器の大型化及びコストアップを招くことがない。
【0030】
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の第2の実施の形態の概略構成を示す図である。図2に示した符号のうち、図1と同じ符号が記されているものは同じ構成を示すものであり、その説明は省略する。
【0031】
通常、電源回路と信号処理回路は別々の半導体チップであることが多い。この場合、信号処理回路と電源回路へ供給されるクロック信号を共通にしようとすると信号処理回路と電源回路とでクロック発信回路から配線長が大きく異なり、タイムラグ生じてしまう。そのため、結果としてそのタイムラグを制御するマイコンを設けるなどの工夫が必要となる。そこで第2の実施の形態においては、電源回路と信号処理回路を同一の半導体チップに実装する。
【0032】
図2において、5は信号処理回路2及び電源回路3を搭載する半導体チップである。クロック発振回路4から出力されるクロック信号は、同一半導体チップ内の各ブロックに供給されるため、信号処理回路2へ供給されるクロック信号と、電源回路3へ供給される駆動クロック信号との間に大きなタイムラグは生じない。
【0033】
従って、タイムラグを考慮して電源回路3のクロック信号を制御するマイクロコンピュータを必要とせず、信号処理回路2用のクロック信号をそのまま電源回路3の駆動用クロック信号として兼用することで、システム全体の部品点数削減によるコストダウンが可能となる。また、電源回路3が信号処理回路2の負荷状態に応じて最適化されるため、システム全体としての低消費電力化を実現することができる。
【0034】
(第3の実施の形態)
図3は、本発明の第3の実施の形態の概略構成を示す図である。図3に示した符号のうち、図1と同じ符号が記されているものは同じ構成を示すものであり、その説明は省略する。
【0035】
図3において、6は信号処理回路2、電源回路3及びクロック発振回路4を搭載するマルチチップモジュール構成のパッケージである。信号処理回路2、電源回路3及びクロック発振回路4を同一パッケージに搭載することにより、部品点数削減や実装面積縮小によるコストダウンが実現できる。さらに、クロック発振回路4から電源回路3と信号処理回路2へのクロックパスを短くすることができるためタイムラグが生じにくく、配線による電力消費を抑えてシステム全体としての低消費電力化を実現できる。
【0036】
(第4の実施の形態)
図4は、本発明の第4の実施の形態の概略構成を示す図である。図4に示した符号のうち、図2と同じ符号が記されているものは同じ構成を示すものであり、その説明は省略する。
【0037】
図4において、7はボンディングワイヤ、8はリードフレームであり、クロック発振回路4を搭載した半導体チップを、信号処理回路2及び電源回路3を搭載した半導体チップ5に貼り合わせてチップオンチップを構成する。クロック発振回路4はボンディングワイヤ7により半導体チップ5と接続されるが、これに限らず、バンプ接続などであってもよい。また、半導体チップ5はリードフレーム8により図示しないプリント基板等に接続される。
【0038】
チップオンチップ構成とすることにより、システムの実装面積を縮小できローコスト化が図れる。また、クロック発振回路4から電源回路3及び信号処理回路2までの配線距離を短く設計することが可能となるため、システム全体としての低消費電力化を実現できる。
【0039】
(第5の実施の形態)
図5は、本発明の第5の実施の形態の概略構成を示す図である。図5に示した符号のうち、図3と同じ符号が記されているものは同じ構成を示すものであり、その説明は省略する。
【0040】
図5において、9はクロック発振回路4から供給されるクロック信号を逓倍又は分周するクロック制御回路である。電源回路3は、クロック発振回路4から供給されるクロック信号を、必要に応じてn逓倍又はn分周したクロック信号により駆動される。
【0041】
従って、電源回路3の電力変換効率を向上させるために駆動クロック周波数を可変する必要がある場合に、クロック発振回路4から供給されるクロック信号を逓倍又は分周したクロック信号で電源回路3を駆動することにより、システム全体としての低消費電力化を実現できる。
【0042】
(第6の実施の形態)
図6は、本発明の第6の実施の形態の概略構成を示す図である。図6に示した符号のうち、図3と同じ符号が記されているものは同じ構成を示すものであり、その説明は省略する。
【0043】
図6において、10はクロック発振回路4から供給されるクロック信号をバッファリングするバッファリング回路である。電源回路3は、クロック発振回路4から供給されるクロック信号をバッファリングしたクロック信号で駆動される。
【0044】
従って、電源回路3の電力変換効率を向上させるために駆動クロック信号の振幅を調整する必要がある場合に、駆動クロック信号の振幅を調整することにより、電源回路3を最適な状態で駆動することができ、システム全体としての低消費電力化を実現できる。
【0045】
(第7の実施の形態)
図7は、本発明の第7の実施の形態の概略構成を示す図である。図7に示した符号のうち、図3と同じ符号が記されているものは同じ構成を示すものであり、その説明は省略する。
【0046】
図7において、11は所定の基準電流を発生する基準電流発生回路、12は基準電流と信号処理回路2の負荷電流とを比較し、比較結果をクロック発振回路4にフィードバックする電流比較器である。電流比較器12の比較結果はデジタル的に表され、信号処理回路2の負荷電流が基準電流を下回っている時は、信号処理回路2はスタンバイ(スリープ)動作状態であると判断し、クロック周波数を下げるように動作する。逆に基準電流より上回っている時は、アクティブ動作状態であると判断し、クロック周波数を上げるように動作する。
【0047】
信号処理回路2の動作状態を電流比較器12の電流比較により検出し、比較結果に基づいて可変した周波数のクロック信号を電源回路3に供給することで、電源回路3の電力変換効率を高効率に維持し、システム全体として低消費電力化を実現できる。また、電源回路3の駆動クロック信号周波数を可変制御するためのマイコンを設ける必要がないため、実装部品増大による機器の大型化及びコストアップを招くことがない。
【0048】
(第8の実施の形態)
図8は、本発明の第8の実施の形態の概略構成を示す図である。図8に示した符号のうち、図1と同じ符号が記されているものは同じ構成を示すものであり、その説明は省略する。
【0049】
図8において、13は基準電圧を発生する基準電圧発生回路、14は基準電圧と電源回路3の出力電圧を比較し、比較結果をクロック発振回路4にフィードバックする電圧比較器と、22は信号処理回路2に対する電源リップル平滑用コンデンサである。電圧比較器14は、電源回路3の出力MOSトランジスタ15のオン抵抗Ronを利用し、その電圧降下分を電源回路3の負荷電流値Ioとして検知する。また、電圧比較結果はデジタル的に表され、電源回路3の出力電圧が基準電圧を上回っている時は、信号処理回路2がスタンバイ(スリープ)動作状態であると判断し、クロック周波数を下げるように動作する。逆に電源回路3の出力電圧が基準電圧より下回っている時は、アクティブ動作状態であると判断し、クロック周波数を上げるように動作する。
【0050】
信号処理回路2の動作状態を電圧比較器14の電圧比較により検出し、比較結果に基づいて可変した周波数のクロック信号を電源回路3に供給することで、電源回路3の電力変換効率を高効率に維持し、システム全体として低消費電力化を実現できる。また、電源回路3の駆動クロック信号周波数を可変制御するためのマイコンを設ける必要がないため、実装部品増大による機器の大型化及びコストアップを招くことがない。
【0051】
(第9の実施の形態)
図9は、本発明の第9の実施の形態の概略構成を示す図である。図9に示した符号のうち、図8と同じ符号が記されているものは同じ構成を示すものであり、その説明は省略する。
【0052】
図9において、16はゲート幅サイズが出力MOSトランジスタ15より小さいカレントミラー用MOSトランジスタ23〜25で構成されるカレントミラー回路である。電源回路3の出力MOSトランジスタ15のゲート端子にカレントミラー用MOSトランジスタ23のゲート端子を接続する。信号処理回路2への負荷電流Ioに対し、MOSトランジスタのゲート幅サイズ比に応じた電流Imがカレントミラー回路16に流れ、その電流Imを用いてクロック発振回路4のクロック周波数をコントロールする。
【0053】
従って、信号処理回路2の動作状態をアナログ的に感知し、クロック発振回路4の発振周波数を連続して可変にするため、より一層、電源回路3の高効率化が実現できる。
【0054】
(第10の実施の形態)
図10は、本発明の実施の形態の概略構成を示す図である。図10に示した符号のうち、図2と同じ符号が記されているものは同じ構成を示すものであり、その説明は省略する。
【0055】
図10において、17は画像処理用システムLSI、18はCCDカメラ、19はCCDカメラ18から供給される信号から画像信号を生成するアナログフロントエンド19である。画像処理用システムLSI17の動作状態に応じて、システムクロックの周波数が可変となり、同時に電源回路3の駆動クロック周波数も可変となる。これにより、画像処理用システムLSI17の動作状態に応じて、最適なクロック周波数で電源回路3を駆動することができるため、広範囲の負荷電流状態において、システム全体の低消費電力化が可能となる。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、信号処理回路へのクロックを電源回路にも兼用させることで、駆動クロック生成のために新たに実装部品を設けることがないため機器の大型化及びコストアップを招くことがない。また、信号処理回路の動作状態に応じて可変した周波数のクロック信号を電源回路に供給することで、電源回路の電力変換効率を高効率に維持し、システム全体として低消費電力化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の概略構成を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の概略構成を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態の概略構成を示す図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態の概略構成を示す図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態の概略構成を示す図である。
【図7】本発明の第7の実施の形態の概略構成を示す図である。
【図8】本発明の第8の実施の形態の概略構成を示す図である。
【図9】本発明の第9の実施の形態の概略構成を示す図である。
【図10】本発明の第10の実施の形態の概略構成を示す図である。
【図11】一般的な電源回路の電力変換効率曲線である。
【図12】携帯電話の動作状態の一例(スタンバイ:アクティブ=90:10)を示す図である。
【図13】デジタルカメラの動作状態の一例(スタンバイ:アクティブ=50:50)を示す図である。
【図14】従来の電源システムの概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 バッテリ
2 信号処理回路
3 電源回路
4、26 クロック発振回路
5 半導体チップ
6 パッケージ
7 ボンディングワイヤ
8 リードフレーム
9 クロック制御回路
10 バッファリング回路
11 基準電流発生回路
12 電流比較器
13 基準電圧発生回路
14 電圧比較器
15 出力MOSトランジスタ
16 カレントミラー回路
17 画像処理用システムLSI
18 CCDカメラ
19 アナログフロントエンド
20 マイコン
21 入力部
22 コンデンサ
23、24、25 カレントミラー用MOSトランジスタ
30 電源システム
40 画像処理システム
50 画像記録再生装置

Claims (11)

  1. 信号処理回路と、前記信号処理回路に電力を供給する電源回路と、前記信号処理回路の動作状態に応じて可変した周波数のクロック信号を、前記信号処理回路及び前記電源回路に供給するクロック発振回路とを備えることを特徴とする電源システム。
  2. 前記信号処理回路及び前記電源回路は、同一半導体チップに搭載されていることを特徴とする請求項1記載の電源システム。
  3. 前記信号処理回路、前記電源回路及び前記クロック発振回路は、同一パッケージ内に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電源システム。
  4. 前記クロック発振回路は、前記信号処理回路及び前記電源回路を搭載する半導体チップにチップオンチップ構造で搭載されていることを特徴とする請求項1記載の電源システム。
  5. 信号処理回路と、前記信号処理回路に電力を供給する電源回路と、前記信号処理回路の動作状態に応じて可変した周波数のクロック信号を、前記信号処理回路及び前記電源回路に供給するクロック発振回路と、前記クロック発振回路より供給されるクロック信号を逓倍して前記電源回路の駆動クロックとするクロック制御回路とを備えたことを特徴とする電源システム。
  6. 信号処理回路と、前記信号処理回路に電力を供給する電源回路と、前記信号処理回路の動作状態に応じて可変した周波数のクロック信号を、前記信号処理回路及び前記電源回路に供給するクロック発振回路と、前記クロック発振回路より供給されるクロック信号を分周して前記電源回路の駆動クロックとするクロック制御回路とを備えたことを特徴とする電源システム。
  7. 信号処理回路と、前記信号処理回路に電力を供給する電源回路と、前記信号処理回路の動作状態に応じて可変した周波数のクロック信号を、前記信号処理回路及び前記電源回路に供給するクロック発振回路と、前記クロック発振回路より供給されるクロック信号をバッファリングして前記電源回路の駆動クロックとするバッファリング回路とを備えたことを特徴とする電源システム。
  8. 信号処理回路と、前記信号処理回路に電力を供給する電源回路と、基準電流を発生する基準電流発生回路と、前記信号処理回路の負荷電流と前記基準電流とを比較する電流比較器と、前記電流比較器の電流比較結果に応じて可変した周波数のクロック信号を、前記信号処理回路及び前記電源回路に供給するクロック発振回路とを備えることを特徴とする電源システム。
  9. 信号処理回路と、前記信号処理回路に電力を供給する電源回路と、基準電圧を発生する基準電圧発生回路と、前記電源回路の出力電圧と前記基準電圧とを比較する電圧比較器と、前記電圧比較器の電圧比較結果に応じて可変した周波数のクロック信号を、前記信号処理回路及び前記電源回路に供給するクロック発振回路とを備えることを特徴とする電源システム。
  10. 前記信号処理回路の負荷電流をモニタするカレントミラー回路を備え、前記クロック発振回路は、前記カレントミラー回路がモニタした電流値に応じて、前記クロック信号の周波数を可変にすることを特徴とする請求項2記載の電源システム。
  11. 請求項2記載の前記信号処理回路は、画像処理用システムLSIであることを特徴とする画像処理システム。
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