JP2004260772A - ストリームサービス方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のオブジェクトで構成されるストリームの場合、単一のストリームの帯域調整方法では、各オブジェクトの特性に応じた帯域の調整ができない。また、ストリームの特徴やユーザの嗜好に合った帯域調整を実現できない。
【解決手段】制御装置10を、ストリームサーバ1〜3がストリームデータを配送するネットワーク7と視聴者が使用する端末4〜6がストリームデータを受信するためのネットワーク8に接続する。制御装置10は、ユーザ管理ファイル20とストリーム管理ファイル30とフィルタ管理ファイル40からストリームを構成する各オブジェクトに適用する帯域調整方法を選択し、各オブジェクトの帯域を調整し、端末4〜6に配信する。
【選択図】 図1
【解決手段】制御装置10を、ストリームサーバ1〜3がストリームデータを配送するネットワーク7と視聴者が使用する端末4〜6がストリームデータを受信するためのネットワーク8に接続する。制御装置10は、ユーザ管理ファイル20とストリーム管理ファイル30とフィルタ管理ファイル40からストリームを構成する各オブジェクトに適用する帯域調整方法を選択し、各オブジェクトの帯域を調整し、端末4〜6に配信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のオブジェクトで構成されたストリームデータを配信するネットワークにおける、ストリームサービス方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ストリームデータを配信するネットワークの有効帯域は、時々刻々変化する。このため、ネットワークの有効帯域がストリームデータの帯域を下回った場合、データの欠落が生じる。
【0003】
この問題の第1の解決方法として、端末において、一定時間分もしくは一定量のストリームデータを受信後、再生を開始する方法がある。また、第2の解決方法として、たとえば、特許文献1に開示されているように、ストリームデータを配信するストリームサーバと端末の間に中継装置を設け、中継装置がストリームサーバから受信したストリームデータの帯域を調整し、端末に配信する方法がある。この方法では、ストリームデータの再符号化を行い、ストリームデータの帯域を調整する。再符号化以外のストリームの帯域調整方法として、任意のフレームを削除するフレームドロップや、高周波成分を削除するローパスフィルタなどがある。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−244560号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記第1の解決方法では、長時間のストリームデータの場合、事前に受信したデータを全て再生した場合に、前述の問題が発生する可能性がある。
【0006】
上記第2の解決方法は、逐次、ストリームデータの帯域を調整するため、上記第1の解決方法のように、ストリームデータの配信が再生に間に合わない状況になる可能性は低い。
【0007】
一方、ストリームデータには、ISO−14496のMPEG−4に代表されるような複数のオブジェクトを組合せて単一のストリームとして扱う形式がある。
【0008】
上記第2の解決方法を開示している特許文献1では、このような複数のオブジェクトを組合せたストリームデータに対する、各オブジェクトの特性に応じた帯域調整には言及していない。また、ストリームデータの帯域の調整により、ストリームの品質が劣化する。劣化の仕方は、帯域調整方法により異なり、ストリームデータの特徴や、視聴者の嗜好に応じた帯域調整を実現する必要がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のオブジェクトで構成するストリームデータの帯域の調整を実現する。
【0010】
また、本発明は、ストリームデータの特徴や視聴者の嗜好に応じてストリームデータの帯域調整の方法を変更する。
【0011】
より具体的には、本発明を適用したシステムは、ストリームサーバがストリームデータを配信するネットワークと視聴者の端末にストリームデータを配信するためのネットワークに接続する制御装置と、ストリームの帯域調整の方法を保存している記憶装置を備え、制御装置は、ストリームサーバ配信するストリームデータを受信する第1の手段と、制御装置と端末を接続するネットワークの有効帯域を検出する第2の手段と、記憶装置に保存しているデータに基づき、第1の手段で受信したストリームデータの帯域を第2の手段で検出した有効帯域まで調整する第3の手段と、第3の手段で帯域を調整したストリームデータを端末に配信する第4の手段を具備するようにしている。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図1から図7により、説明する。
【0013】
図1は、本発明のストリームサービス方法を適用したシステムの構成例である。図1において、符号1、2、3は、ストリームサーバであり、ネットワーク7を介して制御装置10にストリームデータを配信する。符号4,5,6は、制御装置10からネットワーク8を介してストリームデータを受信し、再生する端末である。なお、ストリームサーバと端末の種類や台数は限定しない。また、ネットワーク7と8の種類も限定しない。すなわち、ネットワーク7は、専用線でもよいし、公衆回線でもよいし、LAN(Local Area Network)でもよいし、インターネットのような広域ネットワークでも構わない。
【0014】
制御装置10は、端末4、5、6からのストリーム配信要求を受信する要求受信処理11と本実施例のストリームサービス方法を実現するストリームサービスプログラム12、13、14が動作する。制御装置10は、データ処理能力とメモリに記憶されたプログラムを実行する機能を備えており、パーソナル・コンピュータやワーク・ステーションで実現可能である。ストリームサービスプログラムは、制御装置10からストリームデータを受信する端末別に動作する。具体的には、プログラム実行により制御装置10上に具現化される要求受信処理11が、端末4、5、6からのストリーム配信要求を受信すると、上記ストリームサービスプログラムを起動する。図1では、端末4、5、6毎にストリームサービスプログラム12、13、14が動作している。
【0015】
制御装置10には、視聴者毎のストリームデータの帯域調整方法を格納したユーザ管理ファイル20と、ストリーム毎のストリームデータの帯域調整方法を格納したストリーム管理ファイル30と、ストリームを構成するオブジェクト毎の帯域調整方法を格納したフィルタ管理ファイル40を接続する。なお、各ファイル20、30、40に格納しているデータは、制御装置のメモリ上にあっても構わない。
【0016】
上記各プログラムは、予め、制御装置10内のメモリに格納されていてもよいし、必要に応じて、着脱可能な記憶媒体や通信媒体(ネットワークまたはネットワークを伝搬する搬送波)を介して、他の装置から導入されてもよい。
【0017】
ストリームサービスプログラム12、13、14が起動されると、ストリーム受信処理15、品質調整処理16、帯域検出処理17、ストリーム送信処理18が制御装置10上に具現化される。ストリーム受信処理15は、ストリームサーバ1、2、3からネットワーク7を介してストリームデータを受信する。品質調整処理16は、ユーザ管理ファイル20、ストリーム管理ファイル30、フィルタ管理ファイル40の内容に基づき、ストリーム受信処理15が受信したストリームデータの帯域を調整する。帯域検出処理17は、端末4、5、6と制御装置10間の有効帯域を検出する。なお、品質調整処理16は、帯域検出処理17が検出した有効帯域に収まるように、ストリームデータの帯域を調整する。ストリーム送信処理18は、品質調整処理16で帯域を調整したストリームデータを、ネットワーク8を介して端末4、5、6に送信する。
【0018】
次に、品質調整処理16がストリームデータの帯域を調整する際に参照するユーザ管理ファイル20、ストリーム管理ファイル30、フィルタ管理ファイル40の内容を図2、図3、図4を用いて説明する。
【0019】
図2は、ユーザ管理ファイル20に格納しているデータの一例である。ユーザ管理ファイル20には、端末4、5、6を用いてストリームを視聴する視聴者毎にストリームデータの帯域調整の方法を示すデータを格納する。図2において、符号21は、視聴者すなわちユーザを識別するためのユーザ名である。オブジェクト種別23は、ストリームを構成するオブジェクトの種類を示している。使用フィルタ24は、オブジェクト種別23に示されているオブジェクトに対して実施する帯域調整の方法を表す。優先度22は、帯域調整方法の優先度を示し、複数のオブジェクト種別23と使用フィルタ24が定義されている場合に、帯域を調整するオブジェクトと帯域調整の方法の順番を表す。例えば符号20aでは、ユーザ名21がユーザAであることから、20aのデータは、ユーザAに対して適用することがわかる。また、優先度22とオブジェクト種別23と使用フィルタ24から、ユーザAに配信するストリームデータに対して以下の優先度で帯域を調整することがわかる。
(1)オブジェクト種別:種別1、使用フィルタ:フィルタA
(2)オブジェクト種別:種別2、使用フィルタ:フィルタB
(3)オブジェクト種別:種別3、使用フィルタ:フィルタC
以上、ユーザ管理ファイル20に格納しているデータにより、各視聴者の嗜好に応じた帯域調整方法の選択が可能である。
【0020】
なお、ユーザ管理ファイル20の内容は、事前に登録しておく。登録は、各視聴者が直接行ってもよいし、視聴者の連絡を受けた制御装置10の管理者が登録しても構わない。また、使用フィルタ24をフィルタA、フィルタB、フィルタCとしているが、具体的には、フレームドロップ、ローパスフィルタ、再符号化などの帯域調整方法を定義する。
【0021】
図3は、ストリーム管理ファイル30に格納しているデータの一例である。ストリーム管理ファイル30には、ストリームサーバが配信するストリーム毎にそのストリームを構成するオブジェクトの帯域調整方法を示すデータを格納する。図3において、符号31は、ストリームを識別するためのストリーム名である。オブジェクト種別33は、ストリームを構成するオブジェクトの種類を示している。使用フィルタ34は、オブジェクト種別33に示されているオブジェクトに対して実施する帯域調整の方法を表す。優先度32は、帯域調整方法の優先度を示し、複数のオブジェクト種別33と使用フィルタ34が定義されている場合に、帯域を調整するオブジェクトと帯域調整の方法の順番を表す。S/U35は、ストリームデータの帯域を調整する際に、ユーザ管理ファイル20のデータとストリーム管理ファイル30のデータのどちらを使用するかを示している。S/U35の値がSの場合、利用者情報の有無にかかわらず帯域調整にストリーム管理ファイル30のデータを利用し、Uの場合には、利用者情報があれば帯域調整にユーザ管理ファイル20のデータを利用することを示す。例えば、符号30aでは、ストリーム名31がストリームAであり、30aのデータがストリームAに対して適用することがわかる。また、優先度32、オブジェクト種別33、使用フィルタ34からストリームAに対して以下の順番で帯域を調整することがわかる。
(1)オブジェクト種別:種別2、使用フィルタ:フィルタB
(2)オブジェクト種別:種別1、使用フィルタ:フィルタA
(3)オブジェクト種別:種別3、使用フィルタ:フィルタC
さらに、S/U35がUであるため、ユーザ管理ファイル20にデータがある場合、そのデータを帯域調整に利用することがわかる。
【0022】
以上、ストリーム管理ファイル30に格納されているデータから、ストリーム提供者の要望に応じた帯域調整方法の選択が可能となる。
【0023】
なお、ストリーム管理ファイル30の内容は、事前に登録しておく。登録は、各ストリームの提供者が直接行ってもよいし、提供者の連絡を受けた制御装置10の管理者が登録しても構わない。また、図3では、図2と同様、使用フィルタ34をフィルタA、フィルタB、フィルタCとしているが、具体的には、フレームドロップ、ローパスフィルタ、再符号化などの帯域調整方法を定義する。
【0024】
図4は、フィルタ管理ファイル40に格納しているデータの一例である。フィルタ管理ファイル40のデータは、ユーザ管理ファイル20、ストリーム管理ファイル30のデータで帯域調整の方法が示されていない場合の帯域調整で、利用するデータである。図4において、符号42は、ストリームを構成するオブジェクトの種類を示している。使用フィルタ43は、オブジェクト種別42に示されているオブジェクトに対して実施する帯域調整の方法を表す。優先度41は、帯域調整方法の優先度を示し、複数のオブジェクト種別42と使用フィルタ43が定義されている場合に、帯域を調整するオブジェクトと帯域調整の方法の順番を表す。例えば、符号40a、40b、40c、40d、40eの内容から帯域調整の方法は、以下の順番で実施することがわかる。
(1)オブジェクト種別:種別1、使用フィルタ:フィルタA
(2)オブジェクト種別:種別2、使用フィルタ:フィルタB
(3)オブジェクト種別:種別3、使用フィルタ:フィルタC
(4)オブジェクト種別:種別4、使用フィルタ:フィルタC
(5)オブジェクト種別:種別5、使用フィルタ:フィルタD
以上、フィルタ管理ファイル40に格納されているデータから、ユーザ管理ファイル20に定義されていない視聴者や、ストリーム管理ファイル30に定義されていないストリームの帯域調整方法の選択が可能となる。
【0025】
なお、フィルタ管理ファイル40の内容は、事前に登録しておく。登録は、制御装置10の管理者が登録する。また、図4では、図2、図3と同様、使用フィルタ43をフィルタA、フィルタB、フィルタCとしているが、具体的には、フレームドロップ、ローパスフィルタ、再符号化などの帯域調整方法を定義する。
【0026】
次に、図5、図6、図7を用いて、制御装置10で動作する要求受信処11とストリームサービスプログラム12、13、14の処理を説明する。
【0027】
図5は、要求受信処理11の処理フローを示している。要求受信処理11は、処理51で、制御装置10で発生するイベントを受信する。次に処理52において、受信したイベントが、端末4、5、6からのストリーム配信要求であった場合、処理54でストリームサービスプログラム12、13、14を起動し、再度処理51を実施する。処理52で受信したイベントが端末4、5、6からのストリーム配信要求で無かった場合、処理53で受信したイベントが制御装置10の終了通知であった場合、処理を終了し、終了通知でなかった場合、再度、処理51を実施する。以上が、端末4、5、6からのストリーム配信要求を受け付ける、要求受信処理11の処理である。以上の処理により、各視聴者の配信要求毎に、ストリームサービスプログラムが起動される。
【0028】
図6は、ストリームサービスプログラム12、13、14の処理フローである。ストリームサービスプログラム12、13、14は、処理61においてストリームデータの帯域調整方法を選択する。
【0029】
図7は、帯域調整方法の選択処理のフローである。
【0030】
帯域調整方法の選択では、処理71にて、端末4、5、6から配信が要求されているストリームに関する情報がストリーム情報ファイル30にあるか確認する。確認の結果、該当する情報があった場合、処理72にて、その情報のS/Uの値がSかUかを確認する。Sの場合、処理73にてストリーム情報ファイル30の情報を帯域調整方法として選択する。
【0031】
処理72において、S/UがUの場合、処理74にて、ユーザ情報ファイル20にストリーム配信要求を送信した利用者の情報の有無を確認する。利用者の情報があった場合には、その情報を帯域調整方法として選択する(処理75)。
【0032】
処理74の結果、利用者の情報が無かった場合には、処理71で確認したストリーム情報ファイル30の情報を帯域調整方法として選択する(処理73)。
【0033】
処理71の結果、該当する情報が無かった場合、処理76にて、ユーザ情報ファイル20にストリーム配信要求を送信した利用者の情報の有無を確認する。利用者の情報があった場合には、その情報を帯域調整方法として選択する(処理75)。
【0034】
処理76の結果、利用者の情報が無かった場合には、フィルタ情報ファイル40の情報を帯域調整方法として選択する(処理77)。以上で、帯域調整方法の選択が終了し、図6の処理61が完了する。
【0035】
なおこの処理は、ストリームサービスプログラム12、13、14の品質調整処理16が実施する。
【0036】
処理61が完了すると、ストリーム受信処理15が、端末4、5、6から要求されたストリームを配信するストリームサーバ1、2、3へ、ストリームデータの配信を要求し(処理62)、配信されるストリームデータの所定量を受信する(処理63)。
【0037】
次に、品質調整処理16が、受信したストリームデータの帯域を取得する(処理64)。処理64で取得するストリームデータの帯域は、例えば1秒分の再生データ量である。すなわち、毎秒30フレームのストリームの場合、30フレーム分のデータ量である。
【0038】
次に、帯域検出処理17が端末4、5、6と制御装置10間の有効帯域、すなわち、ネットワーク8を介して1秒間にストリームデータを交信できるデータ量を検出する(処理65)。
【0039】
処理66にて、処理64て取得したストリームデータの帯域と、処理65で検出した有効帯域を比較し、ストリームデータの帯域が有効帯域より小さい場合、ストリーム送信処理18がストリームデータを端末4、5、6に送信する。
【0040】
処理66の結果、ストリームデータの帯域が有効帯域を上回る場合、処理67で、ストリームデータの帯域を有効帯域よ小さくなるよう調整し、処理68で、端末4、5、6に帯域を調整したストリームデータを送信する。
【0041】
上記一連の処理を、ストリームデータの配信が終了するまで繰り返す。
【0042】
処理67での帯域調整は、以下の手順で実施する。
(1)ストリームデータを構成する全てのオブジェクトの種別を取得。
(2)処理61で選択した帯域調整方法の優先度の高いオブジェクトから、帯域調整方法で指定されている方法で、帯域を調整。
(3)調整後のストリームデータの帯域が有効帯域を上回る場合、次に優先度の高いオブジェクトに対して上記(2)を実施する。
(4)調整後のストリームデータの帯域が有効帯域より小さくなった場合、処理61を終了する。
【0043】
以上、ストリームサービスプログラムの一連の処理により、ユーザ管理ファイル20、ストリーム管理ファイル30、フィルタ管理ファイル40の内容に基づき、ユーザやストリームデータの特性に応じた、ストリームを構成するオブジェクト毎の品質調整を実現できる。
【0044】
以上述べたように、視聴者の利用している端末が接続されているネットワークの有効帯域に応じて、複数のオブジェクトで構成されるストリームデータの帯域を、オブジェクト毎に調整し、配信することが可能である。また、帯域の調整方法や帯域を調整するオブジェクトの優先度を視聴者やストリーム毎に、設定できる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、複数のオブジェクトで構成され、ネットワークの有効帯域を上回るストリームをスムーズに配信、再生できるという効果がある。また、ストリームの特徴や視聴者の嗜好に応じた、ストリームデータの帯域調整を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のストリームサービス方法を適用したシステムの構成を示したブロック図である。
【図2】ユーザ管理ファイルに格納しているデータの形式の例を示す図である。
【図3】ストリーム管理ファイルに格納しているデータの形式の例を示す図である。
【図4】フィルタ管理ファイルに格納しているデータの形式の例を示す図である。
【図5】要求受信処理の処理フローを示す流れ図である。
【図6】ストリームサービスプログラムの処理フローを示す流れ図である。
【図7】ストリームデータの帯域調整方法を選択する処理フローを示す流れ図である。
【符号の説明】
1〜3…ストリームサーバ、4〜6…端末、7〜8…ネットワーク、10…制御装置、11…要求受信処理、12〜14…ストリームサービスプログラム、15…ストリーム受信処理、16…品質調整処理、17…帯域検出処理、18…ストリーム送信処理、20…ユーザ管理ファイル、20a〜20b…ユーザ管理ファイルに格納しているデータの一例、21…ユーザ管理ファイルに格納しているデータのユーザ名、22…ユーザ管理ファイルに格納しているデータの優先度、23…ユーザ管理ファイルに格納しているデータのオブジェクト種別、24…ユーザ管理ファイルに格納しているデータの使用フィルタ、30…ストリーム管理ファイル、30a〜30b…ストリーム管理ファイルに格納しているデータの一例、31…ストリーム管理ファイルに格納しているデータのストリーム名、32…ストリーム管理ファイルに格納しているデータの優先度、33…ストリーム管理ファイルに格納しているデータのオブジェクト種別、34…ストリーム管理ファイルに格納しているデータの使用フィルタ、35…ストリーム管理ファイルに格納しているデータのS/U、40…フィルタ管理ファイル、40a〜40e…フィルタ管理ファイルに格納しているデータの一例、41…フィルタ管理ファイルに格納しているデータの優先度、42…フィルタ管理ファイルに格納しているデータのオブジェクト種別、43…フィルタ管理ファイルに格納しているデータの使用フィルタ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のオブジェクトで構成されたストリームデータを配信するネットワークにおける、ストリームサービス方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ストリームデータを配信するネットワークの有効帯域は、時々刻々変化する。このため、ネットワークの有効帯域がストリームデータの帯域を下回った場合、データの欠落が生じる。
【0003】
この問題の第1の解決方法として、端末において、一定時間分もしくは一定量のストリームデータを受信後、再生を開始する方法がある。また、第2の解決方法として、たとえば、特許文献1に開示されているように、ストリームデータを配信するストリームサーバと端末の間に中継装置を設け、中継装置がストリームサーバから受信したストリームデータの帯域を調整し、端末に配信する方法がある。この方法では、ストリームデータの再符号化を行い、ストリームデータの帯域を調整する。再符号化以外のストリームの帯域調整方法として、任意のフレームを削除するフレームドロップや、高周波成分を削除するローパスフィルタなどがある。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−244560号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記第1の解決方法では、長時間のストリームデータの場合、事前に受信したデータを全て再生した場合に、前述の問題が発生する可能性がある。
【0006】
上記第2の解決方法は、逐次、ストリームデータの帯域を調整するため、上記第1の解決方法のように、ストリームデータの配信が再生に間に合わない状況になる可能性は低い。
【0007】
一方、ストリームデータには、ISO−14496のMPEG−4に代表されるような複数のオブジェクトを組合せて単一のストリームとして扱う形式がある。
【0008】
上記第2の解決方法を開示している特許文献1では、このような複数のオブジェクトを組合せたストリームデータに対する、各オブジェクトの特性に応じた帯域調整には言及していない。また、ストリームデータの帯域の調整により、ストリームの品質が劣化する。劣化の仕方は、帯域調整方法により異なり、ストリームデータの特徴や、視聴者の嗜好に応じた帯域調整を実現する必要がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のオブジェクトで構成するストリームデータの帯域の調整を実現する。
【0010】
また、本発明は、ストリームデータの特徴や視聴者の嗜好に応じてストリームデータの帯域調整の方法を変更する。
【0011】
より具体的には、本発明を適用したシステムは、ストリームサーバがストリームデータを配信するネットワークと視聴者の端末にストリームデータを配信するためのネットワークに接続する制御装置と、ストリームの帯域調整の方法を保存している記憶装置を備え、制御装置は、ストリームサーバ配信するストリームデータを受信する第1の手段と、制御装置と端末を接続するネットワークの有効帯域を検出する第2の手段と、記憶装置に保存しているデータに基づき、第1の手段で受信したストリームデータの帯域を第2の手段で検出した有効帯域まで調整する第3の手段と、第3の手段で帯域を調整したストリームデータを端末に配信する第4の手段を具備するようにしている。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図1から図7により、説明する。
【0013】
図1は、本発明のストリームサービス方法を適用したシステムの構成例である。図1において、符号1、2、3は、ストリームサーバであり、ネットワーク7を介して制御装置10にストリームデータを配信する。符号4,5,6は、制御装置10からネットワーク8を介してストリームデータを受信し、再生する端末である。なお、ストリームサーバと端末の種類や台数は限定しない。また、ネットワーク7と8の種類も限定しない。すなわち、ネットワーク7は、専用線でもよいし、公衆回線でもよいし、LAN(Local Area Network)でもよいし、インターネットのような広域ネットワークでも構わない。
【0014】
制御装置10は、端末4、5、6からのストリーム配信要求を受信する要求受信処理11と本実施例のストリームサービス方法を実現するストリームサービスプログラム12、13、14が動作する。制御装置10は、データ処理能力とメモリに記憶されたプログラムを実行する機能を備えており、パーソナル・コンピュータやワーク・ステーションで実現可能である。ストリームサービスプログラムは、制御装置10からストリームデータを受信する端末別に動作する。具体的には、プログラム実行により制御装置10上に具現化される要求受信処理11が、端末4、5、6からのストリーム配信要求を受信すると、上記ストリームサービスプログラムを起動する。図1では、端末4、5、6毎にストリームサービスプログラム12、13、14が動作している。
【0015】
制御装置10には、視聴者毎のストリームデータの帯域調整方法を格納したユーザ管理ファイル20と、ストリーム毎のストリームデータの帯域調整方法を格納したストリーム管理ファイル30と、ストリームを構成するオブジェクト毎の帯域調整方法を格納したフィルタ管理ファイル40を接続する。なお、各ファイル20、30、40に格納しているデータは、制御装置のメモリ上にあっても構わない。
【0016】
上記各プログラムは、予め、制御装置10内のメモリに格納されていてもよいし、必要に応じて、着脱可能な記憶媒体や通信媒体(ネットワークまたはネットワークを伝搬する搬送波)を介して、他の装置から導入されてもよい。
【0017】
ストリームサービスプログラム12、13、14が起動されると、ストリーム受信処理15、品質調整処理16、帯域検出処理17、ストリーム送信処理18が制御装置10上に具現化される。ストリーム受信処理15は、ストリームサーバ1、2、3からネットワーク7を介してストリームデータを受信する。品質調整処理16は、ユーザ管理ファイル20、ストリーム管理ファイル30、フィルタ管理ファイル40の内容に基づき、ストリーム受信処理15が受信したストリームデータの帯域を調整する。帯域検出処理17は、端末4、5、6と制御装置10間の有効帯域を検出する。なお、品質調整処理16は、帯域検出処理17が検出した有効帯域に収まるように、ストリームデータの帯域を調整する。ストリーム送信処理18は、品質調整処理16で帯域を調整したストリームデータを、ネットワーク8を介して端末4、5、6に送信する。
【0018】
次に、品質調整処理16がストリームデータの帯域を調整する際に参照するユーザ管理ファイル20、ストリーム管理ファイル30、フィルタ管理ファイル40の内容を図2、図3、図4を用いて説明する。
【0019】
図2は、ユーザ管理ファイル20に格納しているデータの一例である。ユーザ管理ファイル20には、端末4、5、6を用いてストリームを視聴する視聴者毎にストリームデータの帯域調整の方法を示すデータを格納する。図2において、符号21は、視聴者すなわちユーザを識別するためのユーザ名である。オブジェクト種別23は、ストリームを構成するオブジェクトの種類を示している。使用フィルタ24は、オブジェクト種別23に示されているオブジェクトに対して実施する帯域調整の方法を表す。優先度22は、帯域調整方法の優先度を示し、複数のオブジェクト種別23と使用フィルタ24が定義されている場合に、帯域を調整するオブジェクトと帯域調整の方法の順番を表す。例えば符号20aでは、ユーザ名21がユーザAであることから、20aのデータは、ユーザAに対して適用することがわかる。また、優先度22とオブジェクト種別23と使用フィルタ24から、ユーザAに配信するストリームデータに対して以下の優先度で帯域を調整することがわかる。
(1)オブジェクト種別:種別1、使用フィルタ:フィルタA
(2)オブジェクト種別:種別2、使用フィルタ:フィルタB
(3)オブジェクト種別:種別3、使用フィルタ:フィルタC
以上、ユーザ管理ファイル20に格納しているデータにより、各視聴者の嗜好に応じた帯域調整方法の選択が可能である。
【0020】
なお、ユーザ管理ファイル20の内容は、事前に登録しておく。登録は、各視聴者が直接行ってもよいし、視聴者の連絡を受けた制御装置10の管理者が登録しても構わない。また、使用フィルタ24をフィルタA、フィルタB、フィルタCとしているが、具体的には、フレームドロップ、ローパスフィルタ、再符号化などの帯域調整方法を定義する。
【0021】
図3は、ストリーム管理ファイル30に格納しているデータの一例である。ストリーム管理ファイル30には、ストリームサーバが配信するストリーム毎にそのストリームを構成するオブジェクトの帯域調整方法を示すデータを格納する。図3において、符号31は、ストリームを識別するためのストリーム名である。オブジェクト種別33は、ストリームを構成するオブジェクトの種類を示している。使用フィルタ34は、オブジェクト種別33に示されているオブジェクトに対して実施する帯域調整の方法を表す。優先度32は、帯域調整方法の優先度を示し、複数のオブジェクト種別33と使用フィルタ34が定義されている場合に、帯域を調整するオブジェクトと帯域調整の方法の順番を表す。S/U35は、ストリームデータの帯域を調整する際に、ユーザ管理ファイル20のデータとストリーム管理ファイル30のデータのどちらを使用するかを示している。S/U35の値がSの場合、利用者情報の有無にかかわらず帯域調整にストリーム管理ファイル30のデータを利用し、Uの場合には、利用者情報があれば帯域調整にユーザ管理ファイル20のデータを利用することを示す。例えば、符号30aでは、ストリーム名31がストリームAであり、30aのデータがストリームAに対して適用することがわかる。また、優先度32、オブジェクト種別33、使用フィルタ34からストリームAに対して以下の順番で帯域を調整することがわかる。
(1)オブジェクト種別:種別2、使用フィルタ:フィルタB
(2)オブジェクト種別:種別1、使用フィルタ:フィルタA
(3)オブジェクト種別:種別3、使用フィルタ:フィルタC
さらに、S/U35がUであるため、ユーザ管理ファイル20にデータがある場合、そのデータを帯域調整に利用することがわかる。
【0022】
以上、ストリーム管理ファイル30に格納されているデータから、ストリーム提供者の要望に応じた帯域調整方法の選択が可能となる。
【0023】
なお、ストリーム管理ファイル30の内容は、事前に登録しておく。登録は、各ストリームの提供者が直接行ってもよいし、提供者の連絡を受けた制御装置10の管理者が登録しても構わない。また、図3では、図2と同様、使用フィルタ34をフィルタA、フィルタB、フィルタCとしているが、具体的には、フレームドロップ、ローパスフィルタ、再符号化などの帯域調整方法を定義する。
【0024】
図4は、フィルタ管理ファイル40に格納しているデータの一例である。フィルタ管理ファイル40のデータは、ユーザ管理ファイル20、ストリーム管理ファイル30のデータで帯域調整の方法が示されていない場合の帯域調整で、利用するデータである。図4において、符号42は、ストリームを構成するオブジェクトの種類を示している。使用フィルタ43は、オブジェクト種別42に示されているオブジェクトに対して実施する帯域調整の方法を表す。優先度41は、帯域調整方法の優先度を示し、複数のオブジェクト種別42と使用フィルタ43が定義されている場合に、帯域を調整するオブジェクトと帯域調整の方法の順番を表す。例えば、符号40a、40b、40c、40d、40eの内容から帯域調整の方法は、以下の順番で実施することがわかる。
(1)オブジェクト種別:種別1、使用フィルタ:フィルタA
(2)オブジェクト種別:種別2、使用フィルタ:フィルタB
(3)オブジェクト種別:種別3、使用フィルタ:フィルタC
(4)オブジェクト種別:種別4、使用フィルタ:フィルタC
(5)オブジェクト種別:種別5、使用フィルタ:フィルタD
以上、フィルタ管理ファイル40に格納されているデータから、ユーザ管理ファイル20に定義されていない視聴者や、ストリーム管理ファイル30に定義されていないストリームの帯域調整方法の選択が可能となる。
【0025】
なお、フィルタ管理ファイル40の内容は、事前に登録しておく。登録は、制御装置10の管理者が登録する。また、図4では、図2、図3と同様、使用フィルタ43をフィルタA、フィルタB、フィルタCとしているが、具体的には、フレームドロップ、ローパスフィルタ、再符号化などの帯域調整方法を定義する。
【0026】
次に、図5、図6、図7を用いて、制御装置10で動作する要求受信処11とストリームサービスプログラム12、13、14の処理を説明する。
【0027】
図5は、要求受信処理11の処理フローを示している。要求受信処理11は、処理51で、制御装置10で発生するイベントを受信する。次に処理52において、受信したイベントが、端末4、5、6からのストリーム配信要求であった場合、処理54でストリームサービスプログラム12、13、14を起動し、再度処理51を実施する。処理52で受信したイベントが端末4、5、6からのストリーム配信要求で無かった場合、処理53で受信したイベントが制御装置10の終了通知であった場合、処理を終了し、終了通知でなかった場合、再度、処理51を実施する。以上が、端末4、5、6からのストリーム配信要求を受け付ける、要求受信処理11の処理である。以上の処理により、各視聴者の配信要求毎に、ストリームサービスプログラムが起動される。
【0028】
図6は、ストリームサービスプログラム12、13、14の処理フローである。ストリームサービスプログラム12、13、14は、処理61においてストリームデータの帯域調整方法を選択する。
【0029】
図7は、帯域調整方法の選択処理のフローである。
【0030】
帯域調整方法の選択では、処理71にて、端末4、5、6から配信が要求されているストリームに関する情報がストリーム情報ファイル30にあるか確認する。確認の結果、該当する情報があった場合、処理72にて、その情報のS/Uの値がSかUかを確認する。Sの場合、処理73にてストリーム情報ファイル30の情報を帯域調整方法として選択する。
【0031】
処理72において、S/UがUの場合、処理74にて、ユーザ情報ファイル20にストリーム配信要求を送信した利用者の情報の有無を確認する。利用者の情報があった場合には、その情報を帯域調整方法として選択する(処理75)。
【0032】
処理74の結果、利用者の情報が無かった場合には、処理71で確認したストリーム情報ファイル30の情報を帯域調整方法として選択する(処理73)。
【0033】
処理71の結果、該当する情報が無かった場合、処理76にて、ユーザ情報ファイル20にストリーム配信要求を送信した利用者の情報の有無を確認する。利用者の情報があった場合には、その情報を帯域調整方法として選択する(処理75)。
【0034】
処理76の結果、利用者の情報が無かった場合には、フィルタ情報ファイル40の情報を帯域調整方法として選択する(処理77)。以上で、帯域調整方法の選択が終了し、図6の処理61が完了する。
【0035】
なおこの処理は、ストリームサービスプログラム12、13、14の品質調整処理16が実施する。
【0036】
処理61が完了すると、ストリーム受信処理15が、端末4、5、6から要求されたストリームを配信するストリームサーバ1、2、3へ、ストリームデータの配信を要求し(処理62)、配信されるストリームデータの所定量を受信する(処理63)。
【0037】
次に、品質調整処理16が、受信したストリームデータの帯域を取得する(処理64)。処理64で取得するストリームデータの帯域は、例えば1秒分の再生データ量である。すなわち、毎秒30フレームのストリームの場合、30フレーム分のデータ量である。
【0038】
次に、帯域検出処理17が端末4、5、6と制御装置10間の有効帯域、すなわち、ネットワーク8を介して1秒間にストリームデータを交信できるデータ量を検出する(処理65)。
【0039】
処理66にて、処理64て取得したストリームデータの帯域と、処理65で検出した有効帯域を比較し、ストリームデータの帯域が有効帯域より小さい場合、ストリーム送信処理18がストリームデータを端末4、5、6に送信する。
【0040】
処理66の結果、ストリームデータの帯域が有効帯域を上回る場合、処理67で、ストリームデータの帯域を有効帯域よ小さくなるよう調整し、処理68で、端末4、5、6に帯域を調整したストリームデータを送信する。
【0041】
上記一連の処理を、ストリームデータの配信が終了するまで繰り返す。
【0042】
処理67での帯域調整は、以下の手順で実施する。
(1)ストリームデータを構成する全てのオブジェクトの種別を取得。
(2)処理61で選択した帯域調整方法の優先度の高いオブジェクトから、帯域調整方法で指定されている方法で、帯域を調整。
(3)調整後のストリームデータの帯域が有効帯域を上回る場合、次に優先度の高いオブジェクトに対して上記(2)を実施する。
(4)調整後のストリームデータの帯域が有効帯域より小さくなった場合、処理61を終了する。
【0043】
以上、ストリームサービスプログラムの一連の処理により、ユーザ管理ファイル20、ストリーム管理ファイル30、フィルタ管理ファイル40の内容に基づき、ユーザやストリームデータの特性に応じた、ストリームを構成するオブジェクト毎の品質調整を実現できる。
【0044】
以上述べたように、視聴者の利用している端末が接続されているネットワークの有効帯域に応じて、複数のオブジェクトで構成されるストリームデータの帯域を、オブジェクト毎に調整し、配信することが可能である。また、帯域の調整方法や帯域を調整するオブジェクトの優先度を視聴者やストリーム毎に、設定できる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、複数のオブジェクトで構成され、ネットワークの有効帯域を上回るストリームをスムーズに配信、再生できるという効果がある。また、ストリームの特徴や視聴者の嗜好に応じた、ストリームデータの帯域調整を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のストリームサービス方法を適用したシステムの構成を示したブロック図である。
【図2】ユーザ管理ファイルに格納しているデータの形式の例を示す図である。
【図3】ストリーム管理ファイルに格納しているデータの形式の例を示す図である。
【図4】フィルタ管理ファイルに格納しているデータの形式の例を示す図である。
【図5】要求受信処理の処理フローを示す流れ図である。
【図6】ストリームサービスプログラムの処理フローを示す流れ図である。
【図7】ストリームデータの帯域調整方法を選択する処理フローを示す流れ図である。
【符号の説明】
1〜3…ストリームサーバ、4〜6…端末、7〜8…ネットワーク、10…制御装置、11…要求受信処理、12〜14…ストリームサービスプログラム、15…ストリーム受信処理、16…品質調整処理、17…帯域検出処理、18…ストリーム送信処理、20…ユーザ管理ファイル、20a〜20b…ユーザ管理ファイルに格納しているデータの一例、21…ユーザ管理ファイルに格納しているデータのユーザ名、22…ユーザ管理ファイルに格納しているデータの優先度、23…ユーザ管理ファイルに格納しているデータのオブジェクト種別、24…ユーザ管理ファイルに格納しているデータの使用フィルタ、30…ストリーム管理ファイル、30a〜30b…ストリーム管理ファイルに格納しているデータの一例、31…ストリーム管理ファイルに格納しているデータのストリーム名、32…ストリーム管理ファイルに格納しているデータの優先度、33…ストリーム管理ファイルに格納しているデータのオブジェクト種別、34…ストリーム管理ファイルに格納しているデータの使用フィルタ、35…ストリーム管理ファイルに格納しているデータのS/U、40…フィルタ管理ファイル、40a〜40e…フィルタ管理ファイルに格納しているデータの一例、41…フィルタ管理ファイルに格納しているデータの優先度、42…フィルタ管理ファイルに格納しているデータのオブジェクト種別、43…フィルタ管理ファイルに格納しているデータの使用フィルタ。
Claims (4)
- ストリームサーバが視聴者の端末にストリームデータを配信するシステムに用いる制御装置が行うストリームサービス方法であって、
ネットワークを介して前記ストリームサーバから配送される、複数のオブジェクトからなるストリームデータを受信する第1のステップと、
前記ストリームデータの帯域を検出する第2のステップと、
前記ストリームデータを受信する端末の有効帯域を検出する第3のステップと、
前記端末の有効帯域内に前記ストリームデータの帯域を調整する第4のステップと、
前記端末に前記帯域を調整したストリームデータを配信する第5のステップを有し、
前記第4のステップにおいて、前記ストリームデータを構成する前記複数のオブジェクト毎に帯域を調整する
ことを特徴とするストリームサービス方法。 - 請求項1記載のストリームサービス方法において、
前記制御装置は、受信するストリームデータ別に、前記ストリームデータを構成するオブジェクトの種類と、帯域を調整する方法と、帯域を調整する優先度と、当該ストリームデータが視聴者に関する情報を備える場合に当該帯域を調整する方法を使うか、または視聴者に関する情報の有無にかかわらず当該帯域を調整する方法を使うかを指定する情報とを対応付けた第1のデータを有し、
前記制御装置は、受信した前記ストリームデータが、ストリームに関する情報を備え、かつ視聴者に関する情報を備えない場合、またはストリームに関する情報を備え、かつ前記第1のデータにおいて当該ストリームデータは視聴者に関する情報の有無にかかわらず当該帯域を調整する方法を使うことが指定されている場合に、前記第4のステップにおいて、前記第1のデータに基づき、帯域を調整するオブジェクトと帯域の調整方法を選択する
ことを特徴とするストリームサービス方法。 - 請求項1記載のストリームサービス方法において、
前記制御装置は、前記ストリームデータの視聴者別に、前記ストリームデータを構成することができるオブジェクトの種類と帯域を調整する方法と帯域を調整する優先度を対応付けた第2のデータを有し、
前記制御装置は、受信した前記ストリームデータが、視聴者に関する情報を備える場合に、前記第4のステップにおいて、前記第2のデータに基づき、帯域を調整するオブジェクトと帯域の調整方法を選択する
ことを特徴とするストリームサービス方法。 - 請求項1記載のストリームサービス方法において、
前記制御装置は、
前記ストリームデータを構成することができるオブジェクトの種類と、帯域を調整する方法と、帯域を調整する優先度を対応付けた第3のデータを有し、
前記制御装置は、受信した前記ストリームデータがストリームに関する情報と視聴者に関する情報のいずれも備えない場合に、前記第4のステップにおいて、前記第3のデータに基づき、帯域を調整するオブジェクトと帯域の調整方法を選択する
ことを特徴とするストリームサービス方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003052228A JP2004260772A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | ストリームサービス方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003052228A JP2004260772A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | ストリームサービス方法 |
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JP2004260772A true JP2004260772A (ja) | 2004-09-16 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009060425A (ja) * | 2007-08-31 | 2009-03-19 | Hitachi Ltd | トラフィック制御システムおよびトラフィック制御方法 |
-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003052228A patent/JP2004260772A/ja active Pending
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