JP2004260632A - Portable terminal device and method for editing moving image added information - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、携帯電話機,やPHS電話機,PDA装置(PDA:Personal Digital Assistant)或いはノート型のパーソナルコンピュータ装置等に適用して好適な携帯端末装置及び動画付加情報の編集方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日において、静止画像及び動画像の撮像が可能なカメラ装置が設けられた携帯電話機が知られている。このような携帯電話機は、動画像を撮像した場合には、その動画像に対してテロップを付加することが可能となっている。
【0003】
具体的には、テロップの入力が指定されると、従来の携帯端末装置の制御部は、撮像された動画像の撮像時間(=再生時間)を図40(a)に示すように4等分割し、それぞれ第1〜第4のテロップ入力区間として割り当てる。この図40(a)に示す例では、動画像の再生時間が15秒となっている。このため、テロップ入力区間としては、それぞれ約4秒に満たない時間が割り当てられていることとなる。
【0004】
制御部は、このような割り当て処理を行うと、携帯端末装置の表示部に対して、図40(b)に示すように入力区間の選択画面と共にカーソルCRを表示制御する。ユーザは、カーソルCRを移動操作することで、テロップの入力を行う所望の入力区間を選択し、所望のテロップの入力を行う。
【0005】
制御部は、テロップの入力が終了すると、該テロップの入力が行われたテロップ入力区間の開始時間及び終了時間を記憶すると共に、入力された文字を記憶する。そして、動画像を再生した際に、上記テロップ入力区間の開始時間となったタイミングで、ユーザにより入力された文字を読み出して動画像の表示領域とは別に設けられたテロップ表示領域に表示制御する。このテロップは、上記テロップ入力区間の終了時間となるまで連続的に表示される。
【0006】
すなわち、入力されたテロップは、ユーザにより選択されたテロップ入力区間の開始時間から終了時間までの間、対応する動画像と共に表示されるようになっている。
【0007】
【特許文献】
特開平10―65780号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の携帯電話機は、テロップの入力を行うことができるのはよいが、テロップを入力する際に、リアルタイムで動画像を見ながらテロップの入力を行うことができなかった。
【0009】
このため、テロップを入力する場合、テロップを付加する動画像を再生し、この再生により、テロップを付加する箇所(テロップを付加する動画像の再生時間)は、上記固定的に割り当てられる第1〜第4のテロップ入力区間のうち、どのテロップ入力区間に対応するかを確認し、この確認結果に対応するであろうテロップ入力区間を選択してテロップの入力を行っていた。
【0010】
このようなテロップの入力方法は、上記「確認結果に対応するであろうテロップ入力区間を選択する」という、いわばユーザの勘に頼るところが大きく好ましい入力方法とは言えないものである。
【0011】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、動画像を見ながらリアルタイムでテロップ等の動画像に関する情報の編集を行うことができるような携帯端末装置及び動画付加情報の編集方法の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、再生手段により動画像が再生されている間、操作が可能となる始点指定手段で入力された動画付加情報の始点を、上記動画像に関連付けて記憶手段に記憶する。また、上記再生手段により動画像が再生されている間、なおかつ、上記始点指定手段により上記始点の指定がなされた後に操作が可能となる終点指定手段で入力された動画付加情報の終点を、上記動画像に関連付けて記憶手段に記憶する。さらに、入力手段を介して入力された上記動画付加情報を、上記動画像と関連付けて上記記憶手段に記憶することで、テロップ等の動画付加情報の編集を、動画像を見ながらリアルタイムで行うことを可能とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明は、携帯電話機に適用することができる。
【0014】
この本発明の実施の形態となる携帯電話機100は、第1の筐体1と第2の筐体2とを備え、該第1の筐体1と第2の筐体2とによって本体部3が構成される。第1の筐体1と第2の筐体2とはヒンジ部4を介して回動自在に連結されて折畳自在にされ、第1の筐体1と第2の筐体2とは、両者が所定の角度開いた開放状態(図1参照)と両者が折り畳まれた閉塞状態(図2参照)との間で回動可能とされている。
【0015】
第1の筐体1と第2の筐体2は、閉塞状態における両者間の角度θを0°とすると、例えば、角度θが160°まで回動可能であり(図3参照)、この160°の角度を為す状態が開放状態とされる。
【0016】
尚、以下の説明において方向を示すときは、第1の筐体1と第2の筐体2を開いた開放状態(図1参照)において、第1の筐体1の後述する操作キーと第2の筐体2の後述する表示部を正面から見たときの前後上下左右の方向で示す。
【0017】
第1の筐体1は、図1及び図2に示すように、第1のケース5に各部材及び各部品が収納又は配置されて成り、第1のケース5は前後で結合されたフロントケース5aとリアケース5bとから成る。第1のケース5は扁平な形状に形成されたケース本体部6と該ケース本体部6の上端部からそれぞれ前方へ突出された内側ヒンジ筒部7、7とから成る。内側ヒンジ筒部7、7は軸方向が左右方向となる略円筒状に形成され、それぞれケース本体部6の左端寄りの位置と右端寄りの位置とに設けられている。
【0018】
第1のケース5の内部には回路基板8が配置され(図4参照)、該回路基板8はその主面が前後方向を向くように配置されている。
【0019】
第1の筐体1の前面には、テンキー1a,右ソフトキー80R,左ソフトキー80L,電源入力キー81,発信キー82、及び発光レベル切り替えキー83等を備えた操作部84が配置され、第1の筐体1の前面の下端部にはマイクロフォン装置9が設けられている(図1参照)。
【0020】
第1の筐体1の前面の上端寄りの位置には回転式操作キー10が配置されている。回転式操作キー10を回転操作することにより所定のメニューを選択することができ、押圧操作することにより選択したメニューを実行することができる。回転式操作キー10の操作によって、例えば、各種の編集作業、各種の情報の入力、後述するカメラ装置による撮影、カメラ装置によって撮影した画像の表示、画像の削除、画像の送信等の種々の操作を行うことができる。
【0021】
また、この第1の筐体1の後面の上端部にはスピーカ装置15bが設けられている。
【0022】
第2の筐体2は、図1及び図2に示すように、第2のケース11に各部材及び各部品が収納又は配置されて成り、第2のケース11は前後で結合されたフロントケース11aとリアケース11bとから成る。第2のケース11は扁平な形状に形成されたケース本体部12と該ケース本体部12の下端部からそれぞれ略下方へ突出された外側ヒンジ筒部13、13とから成る。外側ヒンジ筒部13、13は軸方向が左右方向となり外面がそれぞれ閉塞された略円筒状に形成され、それぞれケース本体部6の左端部と右端部とに設けられている。従って、外側ヒンジ筒部13、13は、それぞれ第1の筐体1の内側ヒンジ筒部7、7の外側に位置されている。
【0023】
第2の筐体2の前面には表示部(液晶表示パネル)14、及び通話用のスピーカ装置15aが設けられている。表示部14には、電波の受信状況、電池残量、通話相手の電話番号、電話帳として登録されている内容(相手先電話番号や氏名等)、発信履歴、着信履歴、カメラ装置による撮影時の画像、カメラ装置によって撮影した画像、その他の各種登録内容等の各種の情報が表示される。
【0024】
ヒンジ部4は第1の筐体1の内側ヒンジ筒部7、7内と第2の筐体2の外側ヒンジ筒部13、13内とにヒンジ機構16が配置されて成り、内側ヒンジ筒部7、7間にはカメラ装置17が回転可能に支持されている。
【0025】
カメラ装置17は略円筒状に形成された保護カバー18と該保護カバー18によって一部を除いた部分が覆われた後述するカメラ本体を備えている。カメラ装置17は第1の筐体1と第2の筐体2の回動方向と同じ方向に回転可能とされて。
【0026】
保護カバー18の周面には窓が形成され、この周面には窓が形成された部分を除いた左右方向における両端部以外の部分にローレット加工が施され、このローレット加工が施された部分が回転操作部18aとして形成されている。
【0027】
このようにカメラ装置17には、ローレット加工が施された回転操作部18aが設けられているため、回転操作部18aに指を宛ってカメラ装置17の回転操作を容易に行うことができる。
【0028】
以下に、第1の筐体1及び第2の筐体2の内部構造について説明する(図4乃至図9参照)。
【0029】
第1の筐体1の内部には支持プレート19が配置されている(図4乃至図6参照)。支持プレート19は、図5に示すように、左右方向に長いベース部20と該ベース部20の左右両側縁からそれぞれ直角に折り曲げられた支持片部21、22とベース部20の左右両側縁から左方又は右方へ突出された被取付部23、23とから成る。支持片部21、22の先端部には、それぞれシャフト挿通孔21a、22aが形成されている。シャフト挿通孔21a、22aには、180°反対側の位置にそれぞれ平面形状に形成されたカット面21b、21b、22b、22bが形成されている。左側に位置する支持片部21の中間部には、その左側面にクリック凹部21cが形成されている。
【0030】
ベース部20には被取付孔20a、20aが形成され、被取付部23、23にはそれぞれ被取付孔23a、23aが形成されている。
【0031】
支持プレート19は被取付孔20a、20a、23a、23aをそれぞれ挿通されたネジ部材によって第1のケース5のリアケース5bに取り付けられて第1のケース5内に配置される。支持プレート19が第1のケース5内に配置された状態においては、支持片部21、22がそれぞれ内側ヒンジ筒部7、7内に配置される。
【0032】
第2の筐体2の内部には支持フレーム24が配置されている(図5及び図6参照)。支持フレーム24は横長の基部25と該基部25の上側に設けられた枠部26と基部25から下方へ突出された支持筒部27、28とから成る。基部25にはネジ挿通孔25a、25aが形成され、枠部26の上端部にも図示しない一対のネジ挿通孔が形成されている。
【0033】
支持筒部27、28は基部25の左右両端部からそれぞれ突出されている。支持筒部27は左側面27aが閉塞された略円筒状に形成され、該左側面27aに貫通孔27bが形成されている(図7及び図8参照)。支持筒部28は略円筒状に形成されている。
【0034】
支持筒部27の右側縁部には、180°反対側の位置に右方に開口された位置決め切欠27c、27cが形成されている(図5参照)。支持筒部27の右側縁からは円弧状を為すストッパー突部27dが右方へ向けて突出され、該ストッパー突部27dは位置決め切欠27c、27cが形成されていない部分に形成されている。
【0035】
支持筒部28の左側縁からは円弧状を為すストッパー突部28aが左方へ向けて突出され、該ストッパー突部28aは支持筒部27に設けられたストッパー突部27dに対応した位置に設けられている。
【0036】
支持フレーム24は基部25のネジ挿通孔25a、25aと枠部26のネジ挿通孔にそれぞれ取付ネジが挿通されて第2のケース11のリアケース11bに取り付けられて第2のケース11内に配置される。支持フレーム24が第2のケース11内に配置された状態においては、支持筒部27、28がそれぞれ外側ヒンジ筒部13、13内に配置される。
【0037】
支持プレート19の左側の支持片部21のシャフト挿通孔21aには第1のシャフト29が挿通される。第1のシャフト29は順に左側から長軸部30とフランジ部31と短軸部32とが一体に形成されて成り、フランジ部31は長軸部30及び短軸部32より外径が大きくされている。
【0038】
長軸部30の左端寄りの位置には取付溝30aが形成され、長軸部30の右端部には、周面の180°反対側の部分にそれぞれ平面形状に形成された回転止め部30b、30bが形成されている。
【0039】
短軸部32には、その周面に開口された孔32aが形成されている。短軸部32の孔32aには軸状を為す規制突部33が挿入されて取り付けられ、該規制突部33の一端部が短軸部32の周面から突出されている。
【0040】
第1のシャフト29は長軸部30が支持片部21のシャフト挿通孔21aに右側から挿入され、フランジ部31が支持片部21の右側面に接した状態とされる。第1のシャフト29は長軸部30の回転止め部30b、30bが、それぞれシャフト挿通孔21aのカット面21b、21bに係合され、支持プレート19に対して回転不能とされる。
【0041】
支持フレーム24の支持筒部27の右側縁部にはクリック部材34が配置される。クリック部材34は略円環状に形成され、中心を挟んで180°反対側の位置からそれぞれ放射方向へ向けて位置決め突部34a、34aが突出されている。クリック部材34の右側面には右方へ突出されたクリック突部34b、34bが設けられ、該クリック突部34b、34bは位置決め突部34a、34aに対応した位置に設けられている。
【0042】
クリック部材34は位置決め突部34a、34aがそれぞれ支持筒部27の位置決め切欠27c、27cに挿入されて支持筒部27に支持され、該支持筒部27に対して回転不能とされている。また、クリック部材34の中心孔34cには第1のシャフト29の長軸部30が挿入されるが、クリック部材34は第1のシャフト29に対して回転可能とされる。
【0043】
支持筒部27内には圧縮コイルバネ35が配置され、該圧縮コイルバネ35は支持筒部27の左側面27aとクリック部材34間に配置される(図7及び図8参照)。
【0044】
上記のように支持筒部27にクリック部材34と圧縮コイルバネ35とが配置された状態で、第1のシャフト29の長軸部30がクリック部材34の中心孔34c、圧縮コイルバネ35及び支持筒部27の左側面27aの貫通孔27bを貫通される。貫通された長軸部30は、先端部が左側面27aから左方へ突出され、取付溝30aに抜け止めリング36が取り付けられる。従って、圧縮コイルバネ35は支持筒部27の左側面27aとクリック部材34とに弾接され、クリック部材34は圧縮コイルバネ35によって右方(図7及び図8に示す矢印R方向)へ付勢され支持プレート19の支持片部21に押し付けられる。
【0045】
支持プレート19の右側の支持片部22のシャフト挿通孔22aには第2のシャフト37が挿通される。第2のシャフト37は順に左側から取付部38とフランジ部39と挿入軸部40とが一体に形成されて成り、フランジ部39は挿入軸部40より外径が大きくされている。取付部38は横断面形状で略半円状に形成され、平面状を為す面に開口する螺穴38aが形成されている。螺穴38aの両側の位置には、それぞれ第2のシャフト37の軸方向に延びるスライド溝38b、38bが形成されている。
【0046】
挿入軸部40の右端寄りの位置には取付溝40aが形成されている。挿入軸部40の周面には180°反対側の部分にそれぞれ平面形状に形成された面取り部40b、40bが形成され、該面取り部40b、40bは挿入軸部40の先端から軸方向における中間の位置まで形成されている。
【0047】
第2のシャフト37は挿入軸部40が支持片部22のシャフト挿通孔22aに左側から挿入され、フランジ部39が支持片部22の左側面に接した状態とされる。
【0048】
支持フレーム24の支持筒部28内には固定部材41が配置される。固定部材41はカメラ装置17の回転時に回転不能な状態にある固定部として機能し、それぞれ略円板状に形成された小径部42と大径部43とが一体に形成されて成る。固定部材41には小径部42の左側面と大径部43の右側面とを貫通する挿通孔41aが形成され、小径部42の周面の180°反対側の部分にはそれぞれ平面形状に形成された回り止め部42a、42aが形成されている。大径部43の右側面には、図9に示すように、周方向に離隔して第1の係合凹部43a、第2の係合凹部43b及び第3の係合凹部43cが形成されている。
【0049】
固定部材41は小径部42が支持プレート19の支持片部22のシャフト挿通孔22aに挿入された状態で支持筒部28内に配置される。固定部材41は小径部42の回り止め部42a、42aが、それぞれシャフト挿通孔22aのカット面22b、22bに係合され、支持プレート19に対して回転不能とされる。
【0050】
支持フレーム24の支持筒部28内には固定部材41の右側に回転部材44が配置される。回転部材44は円板状に形成され、カメラ装置17と一体となって回転される回転部として機能する。回転部材44の中心部には挿入孔44aが形成され、該挿入孔44aには180°反対側の位置にそれぞれ平面形状に形成された回転規制部44b、44bが形成されている。回転部材44の左側面には、図9に示すように、左方へ突出された係合突部44cが設けられている。
【0051】
支持筒部28内には回転部材44の右側に付勢部材45が配置され、該付勢部材45として圧縮コイルバネが用いられている。
【0052】
支持筒部28内には付勢部材45の右側に平板状に形成されたカバー46が配置され、該カバー46には被取付孔46aが形成されている。被取付孔46aには180°反対側の位置にそれぞれ平面形状に形成された規制部46b、46bが形成されている。
【0053】
上記のように支持筒部28に固定部材41、回転部材44、付勢部材45及びカバー46が配置された状態で、第2のシャフト37の挿入軸部40が固定部材41の挿通孔41a、回転部材44の挿入孔44a、付勢部材45及びカバー46の被取付孔46aを順に貫通される。貫通された挿入軸部40は、先端部がカバー46から右方へ突出され、取付溝40aに抜け止めリング47が取り付けられる。従って、付勢部材45は回転部材44とカバー46とに弾接され、回転部材44は付勢部材45によって左方(図7及び図8に示す矢印L方向)へ付勢され固定部材41の大径部43に押し付けられる。回転部材44とカバー46はそれぞれ回転規制部44b、44b、規制部46b、46bが挿入軸部40の面取り部40b、40bに係合され、第2のシャフト37に対して回転不能とされる。
【0054】
上記した支持プレート19の支持片部21、22と支持フレーム24の支持筒部27、28とを連結する第1のシャフト29、第2のシャフト37及び該第1のシャフト29、第2のシャフト37に組み付けられる各部材によってヒンジ機構16が構成される。このヒンジ機構16は第1の筐体1と第2の筐体2を回動可能に支持する機構として機能する他、カメラ装置17を回転可能に支持するカメラ支持機構としても機能する。
【0055】
以下に、第1の筐体1と第2の筐体2の開閉動作について説明する。
【0056】
第1の筐体1と第2の筐体2が開閉されるときには、第1のシャフト29は支持プレート19に対して回転不能とされると共に支持フレーム24に対して回転可能とされているため、第1のシャフト29は支持プレート19と一体となって支持フレーム24に対して回転される。一方、第2のシャフト37は支持プレート19及び支持フレーム24に対して回転可能とされている。
【0057】
閉塞状態においては、図10に示すように、支持プレート19の支持片部21のクリック凹部21cにクリック部材34の一方のクリック突部34bが係合されている。このとき支持片部21、22の一方の端縁がそれぞれ支持フレーム24の支持筒部27、28のストッパー突部27d、28aの一方の端縁に近接又は当接した状態とされている。
【0058】
閉塞状態から第1の筐体1と第2の筐体2を開放していくと、支持プレート19の支持片部21に対してクリック部材34が回転され、該クリック部材34の一方のクリック突部34bと支持片部21のクリック凹部21cとの係合が解除される。このときクリック部材34によって圧縮コイルバネ35が押圧され該圧縮コイルバネ35が稍圧縮される。
【0059】
さらに第1の筐体1と第2の筐体2を開放していくと、所定の位置まで回転されたところで、圧縮されていた圧縮コイルバネ35が弾性復帰して、図11に示すように、クリック部材34の他方のクリック突部34bと支持片部21のクリック凹部21cとが係合されて、第1の筐体1と第2の筐体2が開放状態に保持される。このとき支持片部21、22の他方の端縁がそれぞれ支持フレーム24の支持筒部27、28のストッパー突部27d、28aの他方の端縁に近接又は当接した状態とされ、これ以上の第1の筐体1と第2の筐体2の開放方向への回動が規制される。
【0060】
逆に、開放状態から第1の筐体1と第2の筐体2を閉塞していくと、支持プレート19の支持片部21に対してクリック部材34が回転され、該クリック部材34の他方のクリック突部34bと支持片部21のクリック凹部21cとの係合が解除される。このときクリック部材34によって圧縮コイルバネ35が押圧され該圧縮コイルバネ35が稍圧縮される。
【0061】
さらに第1の筐体1と第2の筐体2を閉塞していくと、所定の位置まで回転されたところで、圧縮されていた圧縮コイルバネ35が弾性復帰して、図10に示すように、クリック部材34の一方のクリック突部34bと支持片部21のクリック凹部21cとが係合されて、第1の筐体1と第2の筐体2が閉塞状態に保持される。このとき支持片部21、22の一方の端縁がそれぞれ支持フレーム24の支持筒部27、28のストッパー突部27d、28aの一方の端縁に近接又は当接した状態とされ、これ以上の第1の筐体1と第2の筐体2の閉塞方向への回動が規制される。
【0062】
次に、上記したカメラ装置17についての詳細を説明する。
【0063】
上記したようにカメラ装置17は保護カバー18と該保護カバー18によって一部を除いた部分が覆われたカメラ本体48とを備え、支持プレート19の支持片部21、22と支持フレーム24の支持筒部27、28とが第1のシャフト29及び第2のシャフト37を介して連結された状態において、支持片部21、22間に回転可能に支持される。
【0064】
カメラ本体48は保持ケース49内に所定の各部が配置されて成り、保持ケース49はカバー側ケース部49aとベース側ケース部49bとが結合されて成る(図5及び図6参照)。
【0065】
カバー側ケース部49aは、ベース側ケース部49b側に開口された横長の浅い箱状を為す基体部50と、該基体部50から左方へ突出された被支持部51と、基体部50から右方へ突出された被取付部52とが一体に形成されて成る。
【0066】
基体部50にはレンズ配置孔50aが形成されている。
【0067】
被支持部51は左端部を除いた部分が円筒状に形成され、左端部が被規制突部51aとして設けられている。被規制突部51aは円弧状に形成され、周方向における一端縁が第1の被規制縁51bとされ、周方向における他端縁が第2の被規制縁51cとされている。
【0068】
被取付部52は横断面形状で略半円形状に形成され、平面部とその反対側の面を貫通するネジ挿通孔52aを有している。被取付部52の平面部には、ネジ挿通孔52aを挟んだ両側の位置に、それぞれ左右方向に延びるスライド突部52b、52bが設けられている。
【0069】
ベース側ケース部49bはカバー側ケース部49a側に開口された横長の浅い箱状を為し、基体部50より横幅が稍小さくされており、カバー側ケース部49aの基体部50と、例えば、ネジ止めによって結合される。ベース側ケース部49bは、その左側面が基体部50の左側面と一致された状態でカバー側ケース部49aに結合される。
【0070】
カメラ本体48は撮像レンズ53と所定の光学素子とを有し、撮像レンズ53がカバー側ケース部49aのレンズ配置孔50aに配置されている。
【0071】
カメラ本体48は、被支持部51と被取付部52を除いた部分が保護カバー18によって覆われ、被支持部51と被取付部52は保護カバー18から左方又は右方へ突出されている。
【0072】
カメラ装置17は、以下のようにして第1のシャフト29及び第2のシャフト37に組み付けられる(図12及び図13参照)。
【0073】
先ず、被取付部52のスライド突部52b、52bをそれぞれ第2のシャフト37の取付部38に形成されたスライド溝38b、38bに挿入する(図12参照)。このとき被支持部51は第1のシャフト29の直ぐ右側に位置される。
【0074】
次に、カメラ装置17を左方へスライドし保持ケース49の被支持部51に第1のシャフト29の短軸部32を挿入する(図13参照)。従って、被支持部51は第1のシャフト29が挿入される挿入筒部としての役割を果たす。被支持部51に短軸部32を挿入すると、保持ケース49のネジ挿通孔52aと第2のシャフト37の螺穴38aが対応して位置される。
【0075】
最後に、ネジ挿通孔52aを挿通した取付ネジ54を第2のシャフト37の螺穴38aに螺合する。
【0076】
カメラ装置17は第2のシャフト37に取り付けられるため、該第2のシャフト37と一体となって回転され、第1のシャフト29に対して回転可能とされる。被支持部51に短軸部32が挿入された状態においては、該短軸部32に取り付けられた規制突部33が被規制突部51aに対応して位置される。
【0077】
上記のように支持プレート19と支持フレーム24とがヒンジ機構16を介して連結されると共にカメラ装置17が回転可能に支持された状態において、本体用フレキシブルプリント配線板55とカメラ用フレキシブルプリント配線板56とが各別に配置される(図14参照)。
【0078】
本体用フレキシブルプリント配線板55は、一端部が第1のケース5の内部に配置された回路基板8に設けられた図示しない本体用駆動回路のコネクター部に接続され、他端部が第2のケース6に配置された表示部14の図示しないコネクター部に接続されている。本体用フレキシブルプリント配線板55の中間部は、第2のシャフト37の取付部38の背面側を通り支持フレーム24の支持筒部28を巻回され基部25の背面側を通るように配置されている。
【0079】
カメラ用フレキシブルプリント配線板56は、一端部が回路基板8に設けられた図示しないカメラ用駆動回路のコネクター部に接続され、他端部がカメラ装置17のカメラ本体48の図示しないコネクター部に接続されている。カメラ用フレキシブルプリント配線板56の他端側の部分は、カメラ装置17の保持ケース49の被支持部51を巻回され被支持部51の背面側を通り保持ケース49の外面に沿うようにして配置されており、他端部が2又状に分割された分割部56a、56aとされている。
【0080】
分割部56a、56aの先端部は、保持ケース49の内部に配置された素子ブロック48aに接続されている(図23参照)。分割部56a、56a間には、保持ケース49の内部に配置されたスペーサー48bが位置されている。
【0081】
上記のように第1の筐体1と第2の筐体2とが開閉されるときには、本体用フレキシブルプリント配線板55の第2のシャフト37に巻回された部分が、第1の筐体1と第2の筐体2の開閉動作に伴って径が変動される。
【0082】
また、カメラ装置17が回転されるときには、カメラ用フレキシブルプリント配線板56の保持ケース49に巻回された部分が、カメラ装置17の回転動作に伴って径が変動される。
【0083】
カメラ装置17には撮像レンズ53の外周の全周に補強枠57を介して発光部58が設けられている(図16及び図17参照)。発光部58は内側に配置された発光体58aと外側に配置された導光体58bとから成り、発光体58aとしては、例えば、LED(Light Emitting Diode)やハロゲンランプ等を用いることができる。
【0084】
発光体58aは撮像レンズ53から光軸方向に離隔するに従って外側に開くように傾斜されている。このように外側に開くように傾斜されていることにより、撮像レンズ53が有する画角が遮蔽されないようにされている。
【0085】
携帯電話機100にあっては、上記したように、撮像レンズ53の外周の全周に発光部58が設けられているため、発光部58から出射された光の片寄りがなく撮像レンズ53の光軸を中心とした均等な光が出射され、良好な画像を撮影することができる。
【0086】
以下に、カメラ装置17の回転動作について説明する。
【0087】
カメラ装置17は第2のシャフト37と一体となって第1のシャフト29に対して回転され、第2のシャフト37は支持プレート19及び支持フレーム24に対して回転可能とされているため、カメラ装置17は支持プレート19及び支持フレーム24に対して回転される。
【0088】
カメラ装置17は第2の回転位置を中間位置として第1の回転位置と第3の回転位置との間を回転される。第1の回転位置は撮像レンズ53が第1の筐体1に遮蔽された「遮蔽モード」の位置であり(図15参照)、第2の回転位置は撮像レンズ53が撮影者側を向く「自分側撮影モード」の位置であり(図16参照)、第3の回転位置は撮像レンズ53が撮影者の反対側を向く「相手側撮影モード」の位置である(図17参照)。
【0089】
第1の筐体1の第1のケース5の内部に配置された回路基板8の主面が向く方向に対して撮像レンズ53の光軸が平行となる位置をカメラ装置17の基準位置とすると、カメラ装置17は、基準位置から正面側に、例えば、137°回転された位置が第1の回転位置とされ、基準位置から正面側に、例えば、14°回転された位置が第2の回転位置とされ、基準位置から背面側に、例えば、150°回転された位置が第3の回転位置とされている。従って、カメラ装置17は、例えば、287°の範囲で回転可能とされている。
【0090】
第1の回転位置においては、図18に示すように、固定部材41の第1の係合凹部43aと回転部材44の係合突部44cとが係合されている。このとき、図21に示すように、第1のシャフト29に取り付けられた規制突部33の先端部が保持ケース49の第1の被規制縁51bに近接又は当接した状態とされている。
【0091】
規制突部33は、カメラ装置17が回転されたときに、保持ケース49の被支持部51の外面の回転軌跡から外方へ突出されないようになっている。従って、上記したように、規制突部33にカメラ用フレキシブルプリント配線板56を巻回した状態において、規制突部33が巻回されたカメラ用フレキシブルプリント配線板56に接触することがなく、被支持部51の外周面側の空間をカメラ用フレキシブルプリント配線板56を配置するためのスペースとして用いることができる。
【0092】
第1の回転位置からカメラ装置17を第2の回転位置へ向けて回転していくと、支持プレート19の支持片部22に固定された固定部材41に対して第2のシャフト37とともに回転部材44が回転され、固定部材41の第1の係合凹部43aと回転部材44の係合突部44cとの係合が解除される。回転部材44によって付勢部材45が押圧され該付勢部材45が稍圧縮される。
【0093】
さらにカメラ装置17を回転していくと、第2の回転位置まで回転されたところで、圧縮されていた付勢部材45が弾性復帰して、図19に示すように、固定部材41の第2の係合凹部43bと回転部材44の係合突部44cとが係合されて、カメラ装置17が第2の回転位置に保持される。
【0094】
第2の回転位置からカメラ装置17を第3の回転位置へ向けて回転していくと、固定部材41に対して回転部材44が回転され、固定部材41の第2の係合凹部43bと回転部材44の係合突部44cとの係合が解除される。回転部材44によって付勢部材45が押圧され該付勢部材45が稍圧縮される。
【0095】
さらにカメラ装置17を回転していくと、第3の回転位置まで回転されたところで、圧縮されていた付勢部材45が弾性復帰して、図20に示すように、固定部材41の第3の係合凹部43cと回転部材44の係合突部44cとが係合されて、カメラ装置17が第3の回転位置に保持される。このとき第1のシャフト29に取り付けられた規制突部33の先端部が保持ケース49の第2の被規制縁51cに近接又は当接した状態とされ(図22参照)、これ以上のカメラ装置17の不必要な回転が規制される。
【0096】
逆に、第3の回転位置からカメラ装置17を第2の回転位置へ向けて回転していくと、固定部材41に対して回転部材44が回転され、固定部材41の第3の係合凹部43cと回転部材44の係合突部44cとの係合が解除され、回転部材44によって付勢部材45が押圧され該付勢部材45が稍圧縮される。
【0097】
さらにカメラ装置17を回転していくと、第2の回転位置まで回転されたところで、圧縮されていた付勢部材45が弾性復帰して、図19に示すように、固定部材41の第2の係合凹部43bと回転部材44の係合突部44cとが係合されて、カメラ装置17が第2の回転位置に保持される。
【0098】
第2の回転位置からカメラ装置17を第1の回転位置へ向けて回転していくと、固定部材41に対して回転部材44が回転され、固定部材41の第2の係合凹部43bと回転部材44の係合突部44cとの係合が解除され、回転部材44によって付勢部材45が押圧され該付勢部材45が稍圧縮される。
【0099】
さらにカメラ装置17を回転していくと、第1の回転位置まで回転されたところで、圧縮されていた付勢部材45が弾性復帰して、図18に示すように、固定部材41の第1の係合凹部43aと回転部材44の係合突部44cとが係合されて、カメラ装置17が第1の回転位置に保持される。このとき第1のシャフト29に取り付けられた規制突部33の先端部が保持ケース49の第1の被規制縁51bに近接又は当接した状態とされ(図21参照)、これ以上のカメラ装置17の不必要な回転が規制される。
【0100】
携帯電話機100にはカメラ装置17の回転位置を検出するための非接触型の検出手段59が設けられている(図4参照)。検出手段59は磁気抵抗素子60、例えば、MR(Magneto Resistive)素子とマグネット61によって構成されている。尚、検出手段59は磁気抵抗素子60とマグネット61のような磁気センサーの他、検出光を出射して検出を行うような光学式のセンサーであってもよい。
【0101】
磁気抵抗素子60は、図4に示すように、第1のケース5の内部に配置された回路基板8の上端部に取り付けられ、マグネット61はカメラ装置17の保持ケース49の外面に取り付けられている。検出手段59にあっては、磁気抵抗素子60の中心点とマグネット61の中心点とが、カメラ装置17の回転位置に関わらず、カメラ装置17の回転軸に直交し撮像レンズ53の光軸を含む面内に常に位置するようにされている。従って、磁気抵抗素子60の中心点とマグネット61の中心点との位置ずれが生じず、磁気抵抗素子60の感度の低下を防止することができる。
【0102】
以下に、カメラ装置17が回転されたときの検出手段59による検出動作について説明する(図23乃至図26参照)。
【0103】
カメラ装置17は、上記したように、第1の回転位置にある「遮蔽モード」(図15参照)、第2の回転位置にある「自分側撮影モード」(図16参照)及び第3の回転位置にある「相手側撮影モード」(図17参照)の3つのモードを有している。
【0104】
回路基板8の主面が向く方向に対して撮像レンズ53の光軸が平行となる位置をカメラ装置17の基準位置(0°)とすると、カメラ装置17は、基準位置から正面側(マイナス側)に137°回転された位置が第1の回転位置とされ、基準位置から正面側に14°回転された位置が第2の回転位置とされ、基準位置から背面側(プラス側)に150°回転された位置が第3の回転位置とされている。
【0105】
図23に示すように、遮蔽モード(−137°)においては、磁気抵抗素子60とマグネット61との位置関係により検出手段59の検出結果に基づいてスイッチAが「オフ」にされている。スイッチAは撮像レンズ53を介して取り込まれる画像を反転するために設けられたスイッチである。
【0106】
カメラ装置17が遮蔽モードにある第1の回転位置からプラス側に回転され、図24に示すように、自分側撮影モード(−14°)とされてもスイッチAは「オフ」のままである。
【0107】
カメラ装置17がさらにプラス側に回転され、図25に示すように、回転角度が+90°とされると、磁気抵抗素子60とマグネット61とが接近した位置関係となり、検出手段59の検出結果に基づいてスイッチAが「オン」にされる。
【0108】
従って、この+90°の回転角度の位置がスイッチAの切替ポイントとされている。スイッチAが「オン」にされることにより撮像レンズ53を介して取り込まれる画像が反転される。
【0109】
さらにカメラ装置17がプラス側に回転されると、図26に示すように、相手側撮影モード(+150°)とされ第3の回転位置に至るが、この間、磁気抵抗素子60にマグネット61が接近されるためスイッチAは「オン」のままである。相手側撮影モードにおいて、磁気抵抗素子60とマグネット61とが、最も接近される。
【0110】
逆に、カメラ装置17が相手側撮影モードにある第3の回転位置からマイナス側に回転されると、検出手段59の検出結果に基づいて+90°でスイッチAが「オン」から「オフ」に切り替わり、撮像レンズ53を介して取り込まれる画像が反転されて通常表示に戻る。
【0111】
以上に記載した通り、携帯電話機100にあっては、撮像レンズ53を介して取り込まれる画像の反転を、カメラ装置17の本体部3に対する回転位置を検出する非接触型の検出手段59によって行うようにしているため、プッシュスイッチを用いた場合のように被操作レバーや操作用突部の可動スペースを必要とせず、また、ヒンジ機構16と被操作レバーや操作用突部との干渉というおそれもなく、その分、携帯電話機100の小型化を図ることができる。
【0112】
また、カメラ装置17への給電のためのカメラ用フレキシブルプリント配線板56の十分な配置スペースを確保することができ、また、被操作レバーや操作用突部とカメラ用フレキシブルプリント配線板56との干渉という問題が生じないため、カメラ用フレキシブルプリント配線板56の耐久性の向上を図ることができる。
【0113】
さらに、検出手段59が非接触型であるため、ヒンジ部4の隙間から侵入するおそれのある塵埃や水分等による影響が少なく、検出動作の不良を防止することができる。
【0114】
加えて、非接触型の検出手段59を用いることにより、プッシュスイッチ等の接触型の検出手段を用いた場合に比し、検出手段59の耐久性の向上を図ることができる。
【0115】
さらにまた、検出手段59が磁気抵抗素子60とマグネット61とによって構成され、簡素な構成とされているため、携帯電話機100の内部に設けられる内部機構の簡素化及び内部機構の組立作業における作業性の向上を図ることができる。
【0116】
検出手段59にあっては、磁気抵抗素子60が本体部3を構成する第1の筐体1の内部に配置された回路基板8に取り付けられ、マグネット61がカメラ装置17に取り付けられているため、磁気抵抗素子60への給電のための配線板、例えば、フレキシブルプリント配線板や専用のコネクター等の部品を設ける必要がなく、内部構成の簡素化及び部品点数の低減を図ることができる。
【0117】
また、磁気抵抗素子60を回路基板8に取り付けマグネット61をカメラ装置17に取り付けることにより、磁気抵抗素子60への給電のためのフレキシブルプリント配線板を必要としないため、カメラ装置17を回転したときの当該フレキシブルプリント配線板に対するストレスによる耐久性の低下という問題も生じることがなく、検出手段59による良好な検出動作を確保することができる。
【0118】
さらに、携帯電話機100へ外部からの衝撃等が付与されたときには、回転可能なカメラ装置17は回路基板8よりもこの衝撃等の影響を受け易いため、磁気抵抗素子60を回路基板8に取り付けマグネット61をカメラ装置17に取り付けることにより、磁気抵抗素子60のクラックや破損等と言った不具合の発生を防止することができる。
【0119】
加えて、磁気抵抗素子60を回路基板8に取り付けマグネット61をカメラ装置17に取り付けることにより、カメラ装置17の交換が必要とされた場合でも、一般にマグネット61よりも高価な磁気抵抗素子60をカメラ装置17とともに交換する必要がない。
【0120】
尚、上記には、磁気抵抗素子60を回路基板8に取り付けマグネット61をカメラ装置17に取り付けた例を示したが、逆に、磁気抵抗素子60をカメラ装置17に取り付けマグネット61を回路基板8に取り付けてもよい。この場合には磁気抵抗素子60への給電をカメラ用フレキシブルプリント配線板56を用いて行うことが可能である。
【0121】
次に、検出手段62及びこの検出手段62による検出動作について説明する(図27乃至図30参照)。
【0122】
検出手段62も検出手段59と同様に非接触型であり、第1の磁気抵抗素子63と第2の磁気抵抗素子64とマグネット65とによって構成されている。第1の磁気抵抗素子63と第2の磁気抵抗素子64として、例えば、何れもMR素子が用いられている。
【0123】
尚、検出手段62としても検出手段59と同様に、検出光を出射して検出を行うような光学式のセンサーを用いてもよい。
【0124】
第1の磁気抵抗素子63は第1のケース5の内部に配置された回路基板8の上端部に配置され、第2の磁気抵抗素子64は第1のケース5のフロントケース5aの背面の上端部の傾斜された部分に配置されている。マグネット65はカメラ装置17の保持ケース49の外面に取り付けられている。検出手段62にあっては、第1の磁気抵抗素子63、第2の磁気抵抗素子64の中心点とマグネット65の中心点とが、カメラ装置17の回転位置に関わらず、カメラ装置17の回転軸に直交し撮像レンズ53の光軸を含む面内に常に位置するようにされている。
【0125】
従って、第1の磁気抵抗素子63、第2の磁気抵抗素子64の中心点とマグネット65の中心点との位置ずれが生じず、第1の磁気抵抗素子63及び第2の磁気抵抗素子64の感度の低下を防止することができる。
【0126】
図27に示すように、遮蔽モード(−137°)においては、第1の磁気抵抗素子63とマグネット65との位置関係により検出手段62の検出結果に基づいてスイッチAが「オフ」にされている。このとき第2の磁気抵抗素子64とマグネット65とは最も接近した位置にあり、第2の磁気抵抗素子64とマグネット65との位置関係により検出手段62の検出結果に基づいてスイッチBが「オン」にされている。
【0127】
スイッチBはカメラ装置17を使用可能状態又は使用不能状態に切り替えるために設けられたスイッチであり、スイッチBが「オン」にされているときにはカメラ装置17が使用不能状態にある。カメラ装置17が使用不能状態にあるときには、例えば、カメラ装置17の保持ケース49の内部に配置された素子ブロック48aへの給電が停止又は遮断されている。
【0128】
カメラ装置17が遮蔽モードにある第1の回転位置からプラス側に回転され、図28に示すように、自分側撮影モード(−14°)とされてもスイッチAは「オフ」のままである。一方、第2の磁気抵抗素子64はマグネット65から離隔され、遮蔽モードから自分側撮影モードに至る途中で検出手段62の検出結果に基づいてスイッチBが「オフ」にされる。スイッチBが「オフ」にされると、素子ブロック48aへの給電が再開されカメラ装置17が使用可能状態に切り替えられる。
【0129】
カメラ装置17がさらにプラス側に回転され、図29に示すように、回転角度が+90°とされると、第1の磁気抵抗素子63とマグネット65とが接近した位置関係となり、検出手段62の検出結果に基づいてスイッチAが「オン」にされる。スイッチAが「オン」にされることにより撮像レンズ53を介して取り込まれる画像が反転される。一方、回転角度が+90°とされても第2の磁気抵抗素子64とマグネット65とは離隔された位置にありスイッチBは「オフ」のままでありカメラ装置17は使用可能状態にある。
【0130】
さらにカメラ装置17がプラス側に回転されると、図30に示すように、相手側撮影モード(+150°)とされ第3の回転位置に至るが、この間、第1の磁気抵抗素子63にマグネット65が接近されるためスイッチAは「オン」のままである。相手側撮影モードにおいて、第1の磁気抵抗素子63とマグネット65とが、最も接近される。また、相手側撮影モードにおいても第2の磁気抵抗素子64とマグネット65とは離隔された位置にありスイッチBは「オフ」のままでありカメラ装置17は使用可能状態にある。
【0131】
逆に、カメラ装置17が相手側撮影モードにある第3の回転位置からマイナス側に回転されると、検出手段62の検出結果に基づいて+90°でスイッチAが「オン」から「オフ」に切り替わり、撮像レンズ53を介して取り込まれる画像が反転されて通常表示に戻る。カメラ装置17のマイナス側への回転中には、検出手段62の検出結果に基づいて自分側撮影モードから遮蔽モードに至る途中でスイッチBが「オフ」から「オン」に切り替わり、カメラ装置17が使用可能状態から使用不能状態に切り替えられる。
【0132】
上記したように、検出手段62を用いた場合には、検出手段59を用いた場合の上記した効果に加え、カメラ装置17が所定の位置に回転されたときにカメラ装置17が使用可能状態又は使用不能状態に切り替わるため、必要なときにのみカメラ装置17への給電が行われ消費電力の低減を図ることができる。
【0133】
また、自分側撮影モードと相手側撮影モードとの間で画像の反転が行われ、自分側撮影モードと相手側撮影モードにおいてカメラ装置17が使用可能状態とされると共に遮蔽モードにおいてカメラ装置17が使用不能状態とされるため、各モードにおいて撮影者にとってのカメラ装置17の所望の状態が設定され、使い勝手の向上を図ることができる。
【0134】
尚、上記には、第1の磁気抵抗素子63を回路基板8に取り付け第2の磁気抵抗素子64を第1のケース5に取り付け、マグネット65をカメラ装置17に取り付けた例を示したが、逆に、第1の磁気抵抗素子63及び第2の磁気抵抗素子64をカメラ装置17の各別の位置に取り付けマグネット65を回路基板8に取り付けてもよい。この場合には第1の磁気抵抗素子63及び第2の磁気抵抗素子64への給電をカメラ用フレキシブルプリント配線板56を用いて行うことが可能である。
【0135】
また、上記には、第1の磁気抵抗素子63及び第2の磁気抵抗素子64の2つの磁気抵抗素子と1つのマグネット65とによって検出手段62を構成した例を示したが、検出手段62を1つの磁気抵抗素子と2つのマグネットとによって構成することも可能である。
【0136】
以下に、上記した検出手段62による検出動作を図31に示すフローチャート図を参照して説明する。
【0137】
(S1)検出手段62による検出動作を開始し、スイッチBの状態を判別する。スイッチBが「オン」にされている場合には(S2)へ移行される。スイッチBが「オフ」にされている場合には(S3)へ移行される。
【0138】
(S2)カメラ装置17が使用不能状態とされ、引き続き(S1)のスイッチBの判別を行う。
【0139】
(S3)カメラ装置17が使用可能状態とされ、(S4)へ移行される。
【0140】
(S4)撮像レンズ53を介して取り込まれる画像が反転されない通常表示とされ、(S5)へ移行される。
【0141】
(S5)スイッチAの状態を判別する。スイッチAが「オン」にされている場合には(S6)へ移行される。スイッチAが「オフ」にされている場合には(S1)へ移行され、引き続き(S1)のスイッチBの判別を行う。
【0142】
(S6)撮像レンズ53を介して取り込まれる画像が反転されて反転表示とされ、(S5)へ移行されて引き続き(S5)のスイッチAの判別を行う。
【0143】
次に、カメラ装置の変形例について説明する(図32参照)。この変形例に係るカメラ装置17Aは、上記したカメラ装置17と比較して、回転操作部の位置及び形状が異なることのみが相違するため、カメラ装置17と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分についてはカメラ装置17における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
【0144】
カメラ装置17Aは略円筒状に形成された保護カバー18Aと該保護カバー18Aによって一部を除いた部分が覆われたカメラ本体48を備えている。
【0145】
保護カバー18Aの左右両端部にはそれぞれローレット加工が施され、このローレット加工が施された部分が回転操作部18b、18bとして形成されている。回転操作部18b、18bは保護カバー18Aの全周に亘って形成されている。
【0146】
このようにカメラ装置17Aには、保護カバー18Aの全周に亘って形成された回転操作部18b、18bが設けられているため、カメラ装置17Aの回転位置に関わらず、回転操作部18b、18bに指を宛ってカメラ装置17Aの回転操作を容易に行うことができる。
【0147】
[カメラ装置を用いた撮像動作]
〔携帯電話機の電気的構成〕
次に、図33に、当該実施の形態の携帯電話機の電気的構成を示すブロック図を示す。この図33に示すように、当該実施の形態の携帯電話機は、通信基地局との間でデータの送受信を行うアンテナ85及び送受信部86と、操作部84の操作に対応して発光部58を点灯制御してカメラ装置17を撮像制御すると共に、該カメラ装置で撮像された撮像画像に対して所定の画像処理を施して表示部14に表示制御する制御部87と、カメラ装置17で撮像された撮像画像を記憶(保存)するメモリ88とを有している。
【0148】
当該携帯電話機においては、ユーザはカメラ装置17を用いて撮像を行う際、静止画像を撮像する「スチルモード」、或いは動画像を撮像する「ムービーモード」を予めしてするようになっている。
【0149】
制御部87は、「スチルモード」で撮像が行われた場合、カメラ装置17からの撮像信号に対してJPEG処理(JPEG:Joint Photographic Coding Experts Group)を施して表示部14に表示制御し、ユーザから保存が指定された場合には、その静止画像情報をメモリ88に記憶制御する。
【0150】
また、制御部87は、「ムービーモード」で撮像が行われた場合、カメラ装置17からの撮像信号に対してMPEG処理(MPEG:Moving Picture Coding Experts Group)を施して表示部14に表示制御し、ユーザから保存が指定された場合には、その動画像情報をメモリ88に記憶制御する。
【0151】
〔スチルモード〕
当該実施の形態の携帯電話機は、電源が投入されていない状態において、図1に示す操作部84の電源入力キー81が所定時間押圧操作されると、制御部87は当該携帯電話機を起動制御すると共に、表示部14に対して所定の待ち受け画像を表示制御する。
【0152】
この待ち受け画像が表示部14に表示されている状態において、ユーザが回転式操作キー10を押圧操作すると、制御部87は、表示部14に対して、例えば図34(a)に示すような「セットアップ」,「カメラ」,「メール」等の動作メニューを表示制御する。
【0153】
また、制御部87は、回転式操作キー10の模式的な画像と共に「選択」の文字を、表示部14の下領域に表示制御する。この回転式操作キー10の模式的な画像及び「選択」の文字は、回転式操作キー10を押圧操作することで、上記動作メニューの中から所望の動作メニューを選択可能であることを示している。
【0154】
次に、この状態で回転式操作キー10が押圧操作されると、制御部87は、図34(b)に示すように各動作メニューと共にカーソルCRを表示部14に表示制御する。
【0155】
また、制御部87は、回転式操作キー10の模式的な画像と共に「選択」の文字を、表示部14の下領域に表示制御する。この場合における回転式操作キー10の模式的な画像及び「選択」の文字は、回転式操作キー10を回転操作することで、カーソルCRが各動作メニューの表示位置に移動し、回転式操作キー10を押圧操作することで、カーソルCRが位置している動作メニューが決定されることを示している。
【0156】
この場合「スチルモード」での撮像を行いたいため、ユーザは、回転式操作キー10を回転操作して「カメラ」の動作メニューの表示位置にカーソルCRを移動表示させ、回転式操作キー10を押圧操作する。
【0157】
次に、この状態で回転式操作キー10が押圧操作されると、制御部87は、図34(c)に示すように「スチルモード」の文字を所定時間(例えば数秒程度)表示部14に表示制御し、この所定時間経過後に、図34(d)に示すようにカメラ装置17で撮像されている画像を所定時間毎に連続的に取り込み表示部14に表示制御する。
【0158】
これにより、表示部14には、カメラ装置17で撮像されている画像が動画的に連続的に表示されることとなるため、ユーザは、この表示部14に連続的に表示される画像を見ながら、静止画像として撮像する所望の被写体を選択することとなる。
【0159】
また、制御部87は、図34(d)に示すように、このような連続的な画像と共に、回転式操作キー10の模式的な画像及び「撮影」の文字を、表示部14の下領域に表示制御する。この場合における回転式操作キー10の模式的な画像及び「撮影」の文字は、回転式操作キー10を押圧操作することで、表示部14に表示されている画像が静止画像として撮像されることを示している。
【0160】
このため、ユーザは、表示部14に所望の被写体が表示されたタイミングで回転式操作キー10を押圧操作する。
【0161】
制御部87は、この状態で回転式操作キー10が押圧操作されると、該回転式操作キー10が押圧操作されたタイミングでカメラ装置17により撮像された画像の画像情報に対してJPEG処理を施し、図34(e)に示すように静止画像として表示部14に表示制御する。
【0162】
ユーザは、この表示部14に表示される静止画像を見ることで、撮像された被写体を確認することとなる。
【0163】
また、制御部87は、このように静止画像を表示すると共に、表示部14の下領域に回転式操作キー10の模式的な画像及び「保存」」の文字を表示制御する。この場合における回転式操作キー10の模式的な画像及び「保存」の文字は、回転式操作キー10を押圧操作することで、表示部14に表示されている静止画像が保存されることを示している。
【0164】
ユーザは、撮像した静止画像を保存する場合は、回転式操作キー10を押圧操作する。この場合、回転式操作キー10の押圧操作を検出すると制御部87は、現在、表示部14に表示している静止画像に対応する画像情報を、図33に示すメモリ88に記憶制御する。これにより、ユーザにより撮像された静止画像がメモリ88に保存されることとなる。
【0165】
これに対して、ユーザは、撮像した静止画像を保存しない場合は、図1に示す電源入力キー81を押圧操作する。この場合電源入力キー81は、キャンセルキーとして機能するようになっている。制御部87は、電源入力キー81の押圧操作を検出すると、例えば図34(f)に示すように「終了します。保存しますか」とのメッセージと共に、「はい」,「いいえ」の文字を表示部14に表示制御する。また、制御部87は、回転式操作キー10の模式的な画像と共に「選択」の文字を表示部14の下領域に表示制御する。
【0166】
これは、スチルモードを終了するのであるが、この終了の前に、現在、撮像されている静止画像の保存を行うか否かを問うメッセージとなっている。
【0167】
ユーザは、スチルモードの終了前に現在撮像されている静止画像を保存する場合は、回転式操作キー10を回転操作してカーソルCRを「はい」の表示位置に移動させ、該回転式操作キー10を押圧操作する。これにより、制御部87は、現在撮像されている静止画像をメモリ88に保存した後に、初期画面となっている所定の待ち受け画像を表示部14に表示制御して「スチルモード」を終了する。
【0168】
これに対して、ユーザは、現在撮像されている静止画像を保存することなく当該「スチルモード」を終了する場合は、回転式操作キー10を回転操作してカーソルCRを「いいえ」の表示位置に移動させ、該回転式操作キー10を押圧操作する。これにより、制御部87は、現在撮像されている静止画像をメモリ88に保存することなく、初期画面となっている所定の待ち受け画像を表示部14に表示制御して「スチルモード」を終了する。
【0169】
〔ムービーモード〕
次に、制御部87は、前述の「スチルモード」において、図34(d)を用いて説明したようにカメラ装置17で撮像されている画像を所定時間毎に連続的に取り込み表示部14に表示制御するのであるが、これと共に、図1に示す右ソフトキー80Rを模式的に示す画像と共に、「ムービー」の文字を表示部14の下領域に表示制御する。
【0170】
この右ソフトキー80Rを模式的に示す画像及び「ムービー」の文字は、図34(d)に示す状態で右ソフトキー80Rが押圧操作されると、「スチルモード」から「ムービーモード」に移行することを示している。
【0171】
このため、ユーザは、動画像の撮像を行う場合、一旦、「スチルモード」を経て、上記右ソフトキー80Rを模式的に示す画像と共に「ムービー」の文字が表示部14に表示させ(図34(d))、この状態で右ソフトキー80Rを押圧操作して「ムービーモード」への移行を指定することとなる。
【0172】
制御部87は、ユーザにより「ムービーモード」への移行が指定されると、図35(a)に示すように「ムービーモード」の文字を所定時間(例えば数秒程度)表示部14に表示制御し、この所定時間経過後に、図35(b)に示すようにカメラ装置17で撮像されている画像を所定時間毎に連続的に取り込み表示部14に表示制御する。
【0173】
この「ムービーモード」に移行すると、現在、カメラ装置17で撮像されている画像と共に、例えば表示部14の左端領域に、表示部14の縦方向に沿った長棒状のプログレスバーPBが表示される。このため、「スチルモード」時には表示部14いっぱいに画像が表示されるのに対し、この「ムービーモード」においては、ムービーサイズを示す枠90が設定され、この枠90内に現在撮像されている画像が連続的に表示されるようになっている。ユーザは、このように枠90内に連続的に表示される画像を見ながら所望の被写体を探すこととなる。
【0174】
次に、制御部87は、上記枠90内に、現在、カメラ装置17で撮像されている画像を表示すると、回転式操作キー10の模式的な画像と共に「録画」の文字を表示部14の下領域に表示制御する。この回転式操作キー10の模式的な画像及び「録画」の文字は、回転式操作キー10を押圧操作すると、そのタイミングで録画が開始されることを示している。このため、ユーザは、上記枠90内に所望の被写体が表示されたタイミングで回転式操作キー10を押圧操作して録画の開始指示を行うこととなる。
【0175】
なお、制御部87は、上記枠90内に、現在、カメラ装置17で撮像されている画像を表示した際に、上記右ソフトキー80Rの模式的な画像と共に「フォト」の文字を表示制御する。これは、右ソフトキー80Rが押圧操作されると、前述の「スチルモード」に動作モードを戻すことを示している。
【0176】
制御部87は、上記枠90内に、現在、カメラ装置17で撮像されている画像を表示している状態で右ソフトキー80Rの押圧操作を検出すると、図34(c)で説明したように「スチルモード」の文字を所定時間、表示部14に表示制御し、図34(d)を用いて説明したように、現在、カメラ装置17で撮像されている画像を連続的に表示部14に表示制御して動作モードを「スチルモード」に戻す。これにより、前述のように「スチルモード」における静止画像の撮像が可能となる。
【0177】
次に、図35(b)の状態で回転式操作キー10の押圧操作(録画)を検出すると、制御部87は、該回転式操作キー10の押圧操作を検出したタイミングでカメラ装置17により撮像されている動画像の取り込みを開始すると共に、マイクロホン装置9により集音された音声の取り込みを開始する。
【0178】
また、制御部87は、録画の開始を検出すると、図35(c)に斜線で示すように、録画時間の経過と共にプログレスバーPBの上端から下端にかけて、所定色のバーが徐々に伸びていくかたちの表示制御を行うと共に、図35(c)に示すようにプログレスバーPBの上端近辺に、録画中であることを示す「REC」の文字を点滅表示する。
【0179】
上記プログレスバーPBは、全長が、1回の録画操作で録画可能な最大録画時間を示しており、これは例えば5秒程度となっている。プログレスバーPB上を所定色のバーが徐々に伸びていくかたちの表示制御は、録画時間に対応して行われるため、ユーザは、徐々に伸びていく所定色のバーの長さで、大まかな録画時間を認識することができる。
【0180】
次に、録画時間が経過し、プログレスバーPB上を所定色のバーが徐々に伸びていき、該バーがプログレスバーPBの下端に到達すると、制御部87は、自動的に録画を停止制御するのであるが、この録画中、制御部87は、回転式操作キー10の模式的な画像と共に「録画停止の記号」を表示部14の下領域に表示制御する。
【0181】
上記バーがプログレスバーPBの下端に到達する前に、回転式操作キー10の押圧操作を検出すると、制御部87は、ユーザにより録画の停止が指示されたものと判断し、録画を終了制御する。
【0182】
また、上記録画中において、制御部87は、図1に示す左ソフトキー80Lの模式的な画像と共に「中止」の文字を、表示部14の下領域に表示制御する。この左ソフトキー80Lの模式的な画像及び「中止」の文字は、録画中に左ソフトキー80Lが押圧操作されると、録画が中止制御されることを示している。
【0183】
このため、ユーザは、録画を中止する場合には、左ソフトキー80Lを押圧操作する。制御部87は、録画中に左ソフトキー80Lの押圧操作を検出すると、図35(b)の状態の表示画面を戻し、それまで録画した動画像情報を破棄する。そして、再度、回転式操作キー10が押圧操作されたタイミングで録画を開始制御する。
【0184】
次に、上記バーがプログレスバーPBの下端に到達して録画が自動的に終了すると、或いは録画中に回転式操作キー10が押圧操作され、強制的に録画が終了されると、制御部87は、「自動再生モード」に移行し、図35(d)に示すように、録画された動画像及びこの動画像に対応する音声を自動再生し、動画像を表示部14の枠90内に表示制御すると共に、音声をスピーカ装置15bを介して発音制御する。この際、制御部87は、例えば表示部14の左端領域に、表示部14の縦方向に沿った長棒状のプログレスバーPBを表示制御する。
【0185】
この場合のプログレスバーPBの全長は、録画された動画像の録画時間を示している。制御部87は、自動再生を開始制御すると、プログレスバーPB上を所定色のバーが、該プログレスバーPBの上端から下端にかけて徐々に伸びていくように表示制御を行う。そして、録画された動画像の再生が終了するタイミングで、プログレスバーPB上の所定色のバーが、該プログレスバーPBの下端に到達するように、該所定色のバーを表示制御する。
【0186】
このようなプログレスバーPB上の所定色のバーが徐々に伸びていくかたちの表示制御は、再生時間に対応して行われるため、ユーザは、徐々に伸びていく所定色のバーの長さで、大まかな再生時間を認識することができる。
【0187】
次に、このような「自動再生モード」となると、制御部87は、図35(d)に示すように、枠90の下端部近辺に、回転式操作キー10の模式的な画像と共に「一時停止の記号」を表示制御する。また、制御部87は、この回転式操作キー10の模式的な画像の下端部近辺に上下の矢印の記号と共に「Vol」の文字を表示制御する。
【0188】
この場合、回転式操作キー10の模式的な画像及び「一時停止の記号」は、自動再生中に回転式操作キー10を押圧操作すると、再生動作が一時停止制御されることを示している。
【0189】
また、上下の矢印の記号及び「Vol」の文字は、回転式操作キー10の回転式操作に応じて、再生される音声の音声レベルをレベルアップ或いはレベルダウンすることができることを示している。
【0190】
ユーザは、自動再生中に、回転式操作キー10を押圧操作して再生画像を一時停止し、或いは回転式操作キー10を回転操作して音声レベルをレベルアップ或いはレベルダウンして、録画された画像及び録音された音声を確認することとなる。制御部87は、自動再生中に、回転式操作キー10の押圧操作を検出すると、動画像及び音声の自動再生を一時的に停止制御し、図35(e)に示すように、回転式操作キー10が押圧操作された際に再生していた動画像に対応する静止画像を枠90内に表示制御して、再生一時停止状態となる。
【0191】
また、制御部87は、この再生一時停止状態となると、図35(e)に示すように枠90の下端部近辺に、回転式操作キー10の模式的な画像と共に「再生の記号」を表示制御する。
【0192】
この場合における回転式操作キー10の模式的な画像及び「再生の記号」は、回転式操作キー10を押圧操作すると、再生一時停止状態となっている動画像の再生が再開されることを示している。制御部87は、再生一時停止状態時に回転式操作キー10の押圧操作を検出すると、表示画面を図35(d)に示す自動再生時の表示画面に戻し、再生一時停止された箇所から動画及び音声の再生を再開制御する。このような自動再生により、ユーザは、録画された動画像の確認を行うこととなる。
【0193】
次に、このような自動再生が終了すると、制御部87は、図35(f)に示すように、その動画像の最初の一コマとなる静止画像を枠90内に表示制御する。また、枠90の下端部の近辺に回転式操作キー10の模式的な画像と共に「保存」の文字を表示制御する。
【0194】
この場合において、回転式操作キー10の模式的な画像及び「保存」の文字は、回転式操作キー10を押圧操作することで、自動再生された動画像が保存されることを示している。
【0195】
ユーザは、上記自動再生により確認した動画像を保存する場合、回転式操作キー10を押圧操作する。制御部87は、この回転式操作キー10の押圧操作を検出すると、図33に示すメモリ88に上記動画像及び対応する音声を保存制御すると共に、この保存の完了後に、例えば図35(g)に示すように「データフォルダに保存しました。」等の保存完了を示すメッセージを表示部14に表示制御する。
【0196】
また、制御部87は、このメッセージを数秒間表示すると、表示画面を図35(b)を用いて説明した録画開始待ちの状態に戻す。これにより、連続して動画の録画を行う場合は、回転式操作キー10を押圧操作するだけで、続けて次の動画の録画を可能とすることができる。
【0197】
これに対して、ユーザは、上記自動再生により確認した動画像を保存しない場合、前述のようにキャンセルキーとなっている電源入力キー81(図1参照)を押圧操作する。制御部87は、この電源入力キー81の押圧操作を検出すると、例えば図35(h)に示すように「破棄しますか。」,「はい」,「いいえ」等の動画像の破棄か否かを問うメッセージを表示部14に表示制御する。
【0198】
ユーザは、上記自動再生により確認した動画像を破棄する場合は、回転式操作キー10を回転操作して「はい」の表示位置にカーソルCRを移動させ、該回転式操作キー10を押圧操作する。
【0199】
この場合、制御部87は、回転式操作キー10の押圧操作を検出すると、表示部14に待ち受け画像を表示制御して初期画面とし、当該「ムービーモード」を終了する。
【0200】
[発光部の駆動制御]
次に、当該実施の形態の携帯電話機は、撮像時に被写体を照らすライトと、当該携帯電話機が撮像可能となっている状態であることを知らしめる発光部とが兼用されている。このため、前述の「スチルモード」及び「ムービーモード」において、カメラ装置17による静止画像或いは動画像の撮像が可能となると、制御部87により、発光部58(発光体58a)が点灯制御(或いは点滅制御でもよい。)され、撮像が開始されると、より高い輝度レベルで発光部58が点灯制御されるようになっている。
【0201】
具体的には、発光部58は、最も低い輝度レベルである第1の輝度レベルと、最も高い輝度レベルである第3の輝度レベルと、この第1及び第3の輝度レベルの中間レベルとなる第2の輝度レベルとの、計3段階の輝度レベルでの点灯制御が可能となっている。
【0202】
撮像開始時には、制御部87は、デフォルトとして最も低い輝度レベルである第1の輝度レベルで発光部58を点灯制御する。この状態で、ユーザにより図1に示す発光レベル切り替えキー83が1回押圧操作されると、制御部87は、中間レベルとなる第2の輝度レベルで発光部58を点灯制御するが、この第2の輝度レベルで発光部58を点灯制御している際に、発光レベル切り替えキー83が1回押圧操作されると、制御部87は、上記第1の輝度レベルで発光部58を点灯制御する。
【0203】
すなわち、ユーザのマニュアル操作においては、上記第1の輝度レベル及び第2の輝度レベルの間でのみ切り替え可能となっており、制御部87は、発光レベル切り替えキー83が1回押圧操作される毎に、第1の輝度レベル→第2の輝度レベル→第1の輝度レベル→第2の輝度レベル・・・等のように、第1の輝度レベル及び第2の輝度レベルの間で交互に輝度レベルの切り替え制御を行う。
【0204】
また、制御部87は、上記「スチルモード」において第2の輝度レベルが設定された場合には、図34(d)に示すように発光マーク95を表示部14の右上領域に表示制御して、第2の輝度レベルが設定されていることをユーザに対して知らせるようになっている。
【0205】
同様に、「ムービーモード」において第2の輝度レベルが設定された場合にも、制御部87は、図35(b)に示すように発光マーク96を枠90の右下部近辺に表示制御して、第2の輝度レベルが設定されていることをユーザに対して知らせるようになっている。
【0206】
そして、制御部87は、マニュアル操作により第2の輝度レベルが設定されている場合のみ、上記静止画像或いは動画像の撮像が開始されたタイミングで、上記最も高い輝度レベルである第3の輝度レベルで発光部58を点灯駆動する。
【0207】
このような輝度レベルの制御は、以下の理由によるものである。
【0208】
まず、第1の輝度レベルが設定された状態で撮像が開始されるということは、被写体に対して十分な光量の光が照射されており、これ以上の光は必要無いと考えることができる。
【0209】
このため、第1の輝度レベルが設定された状態で撮像が開始された場合には、制御部87は、設定された第1の輝度レベルのまま発光部58を点灯制御して、撮像が行われていることを、この発光部58の点灯制御により知らしめるに止める。
【0210】
これに対して、輝度レベルが第1の輝度レベルから第2の輝度レベルに意図的に変更された場合、この第2の輝度レベルの状態で撮像が開始されるということは、被写体に対して十分な光量の光が照射されていない可能性が高い。
【0211】
このため、第2の輝度レベルが設定された状態で撮像が開始された場合には、制御部87は、上記第3の輝度レベルで発光部58を点灯制御して、撮像が行われていることを知らしめると共に、この発光部58をライトとして用いるのである。
【0212】
このような発光部58の点灯制御の流れを、図36のフローチャートを用いて説明する。この図36のフローチャートは、上述の「スチルモード」或いは「ムービーモード」での撮像がユーザにより指定されることでスタートとなる。
【0213】
まず、ステップS11では、制御部87が、カメラ装置17を使用可能状態又は使用不能状態に切り替えるために設けられたスイッチBが「オン」となっているか否かを判別する。スイッチBが「オン」にされているときにはカメラ装置17が使用不能状態にあるため、制御部87は、引き続きスイッチBの状態を監視し、スイッチBの「オフ」を検出したタイミングで、ステップS12に処理ステップを移行する。
【0214】
ステップS12では、カメラ装置17が使用可能状態となったため、制御部87が、撮像レンズ53を介して取り込まれる画像を反転するために設けられたスイッチであるスイッチAが「オン」となっているか否かを判別する。
【0215】
このスイッチAのオンオフ状態は、カメラ装置17が向けられている方向(撮像方向)を示す。すなわち、スイッチAが「オン」となっている場合には、カメラ装置17が当該携帯電話機の外側(図1に示す第1の筐体1の後方向=相手を撮像する方向)に向けられていることを示し、スイッチAが「オフ」となっている場合には、カメラ装置17が当該携帯電話機の内側(図1に示す第1の筐体1の前方向=自分を撮像する方向)に向けられていることを示す。
【0216】
ここで、前述のように当該実施の形態の携帯電話機は、発光部58を、撮像時に被写体に光を照射するライトとして用いる他、カメラ装置17が撮像状態となっていることを知らしめる発光部として兼用しているのであるが、自分を撮像するときには(カメラ装置17が当該携帯電話機の内側の方向を向いているときには)、撮像状態となっていることを第三者に知らしめる必要はないものと考えられる。
【0217】
このため、上記ステップS12において、カメラ装置17が自分を撮像する方向に向いており、スイッチAが「オフ」となっていると判断した場合には、制御部87は、その処理ステップをステップS16に移行し、シャッタ(この場合は、上記回転式操作キー10)のオン操作の待ち状態となる。
【0218】
これに対して、上記ステップS12において、カメラ装置17が相手側を撮像する方向に向いており、スイッチAが「オン」となっていると判断した場合には、カメラ装置17が撮像可能状態となっていることを第三者に知らしめる必要がある。このため、制御部87は、その処理ステップをステップS13に移行し、デフォルトの輝度レベルである第1の輝度レベルで発光部58を点灯制御する。
【0219】
これにより、カメラ装置17が撮像可能状態となっていることを第三者に知らしめることができ、盗撮等の間違った行為を強力に防止することができる。
【0220】
なお、この例では、発光部58を点灯制御することとして説明を進めるが、これは点滅制御でもよいし、発光色を変える制御でもよい。また、音声やメッセージを発音制御してもよいし、上記発光部58の点灯制御や点滅制御と、上記音声やメッセージ等の発音制御とを併用するようにしてもよい。
【0221】
すなわち、カメラ装置17が撮像可能状態となっていることを第三者に知らしめることができれば、どのような処理を行ってもよいものと理解されたい。
【0222】
次に、当該携帯電話機においては、前述のように第1の輝度レベルと第2の輝度レベルを切り替え可能となっている。このため、制御部87は、上記ステップS13において第1の輝度レベルで発光部58を点灯制御すると、ステップS14において、発光レベル切り替えキー83(図1参照)が押圧操作され、輝度レベルのアップが指示されたか否かを判別する。
【0223】
制御部87は、輝度レベルのアップの指示を検出すると、ステップS21において、発光部58の現在の輝度レベルが最大(MAX)であるか否かを判別する。すなわち、この例の携帯電話機の場合、マニュアル操作では、第1の輝度レベルと第2の輝度レベルの間でのみ輝度レベルの切り替えが可能となっているため、最大の輝度レベルは第2の輝度レベルということとなる。
【0224】
従って、制御部87は、このステップS21において、発光部58の輝度レベルが第2の輝度レベルであるか否かを判別する。そして、現在の輝度レベルが第1の輝度レベルの場合は、第2の輝度レベルに輝度レベルをアップすることができるため、ステップS22において、発光部58を第2の輝度レベルで点灯制御し、上記ステップS14の処理ステップに戻る。
【0225】
なお、制御部87は、上記「スチルモード」時に発光部58を第2の輝度レベルで点灯制御した場合には、図34(d)に示したように発光マーク95を表示部14の右上領域に表示制御して、第2の輝度レベルが設定されていることをユーザに対して知らしめる。制御部87は、上記「ムービーモード」時に発光部58を第2の輝度レベルで点灯制御した場合には、図35(b)に示したように発光マーク96を表示部14の右下領域に表示制御して、第2の輝度レベルが設定されていることをユーザに対して知らしめる。
【0226】
一方、上記ステップS21において、現在の輝度レベルが既に第2の輝度レベルに設定されていると判断した場合は、これ以上に輝度レベルをアップすることができないため、制御部87は、ステップS15に処理ステップを移行する。
【0227】
次に、上記ステップS14においてレベルアップの指示を検出しない場合、及び上記ステップS21において、現在の輝度レベルが第2の輝度レベルに設定されているものと判断した場合、制御部87は、ステップS15において、輝度レベルのダウンが指示されたか否かを判別する。
【0228】
制御部87は、輝度レベルのダウンの指示を検出すると、ステップS23において、発光部58の現在の輝度レベルが最小(MIN=第1の輝度レベル)であるか否かを判別する。そして、現在の輝度レベルが第2の輝度レベルの場合は、第1の輝度レベルに輝度レベルをダウンすることができるため、ステップS24において、発光部58を第1の輝度レベルで点灯制御し、上記ステップS14の処理ステップに戻る。
【0229】
なお、制御部87は、上記「スチルモード」時に発光部58を第1の輝度レベルで点灯制御した場合には、図34(d)に示した発光マーク95を表示部14に非表示制御する。また、制御部87は、上記「ムービーモード」時に発光部58を第1の輝度レベルで点灯制御した場合には、図35(b)に示す発光マーク96を表示部14に非表示制御する。
【0230】
次に、制御部87は、ステップS16において、回転式操作キー10が押圧操作され、静止画像或いは動画像の撮像開始が指定されたか否かを判別する(シャッターオン?)。制御部87は、回転式操作キー10の押圧操作を検出するまでの間は、ステップS14,S15、ステップS21,S22、及びステップS23,S24の輝度レベル制御を繰り返し実行し、回転式操作キー10の押圧操作を検出したタイミングでステップS17に処理ステップを移行する。
【0231】
次に、ステップS17では、制御部87が、現在設定されている輝度レベルに対応する輝度レベルで発光部58を点灯制御すると共に、カメラ装置17で撮像された静止画像或いは動画像の取り込みを開始する。そして、この撮像が終了したタイミングで、ステップS18において、発光部58を消灯制御する。
【0232】
すなわち、前述のように第1の輝度レベルが設定された状態で撮像が開始されるということは、被写体に対して十分な光量の光が照射されており、これ以上の光は必要無いと考えることができる。
【0233】
このため、第1の輝度レベルが設定された状態で撮像が開始された場合には、制御部87は、上記ステップS17において、設定された第1の輝度レベルのまま発光部58を点灯制御して、撮像が行われていることを、この発光部58の点灯制御により第三者に対して知らしめるに止める。
【0234】
これに対して、輝度レベルが第1の輝度レベルから第2の輝度レベルに意図的に変更されていた場合、この第2の輝度レベルの状態で撮像が開始されるということは、被写体に対して十分な光量の光が照射されていない可能性が高い。
【0235】
このため、第2の輝度レベルが設定された状態で撮像が開始された場合には、制御部87は、上記第3の輝度レベルで発光部58を点灯制御して、撮像が行われていることを第三者に対して知らしめると共に、この発光部58をライトとして用いる。
【0236】
なお、このように点灯制御された発光部58は、「スチルモード」時においては、1回の静止画像の撮像が終了した際に上記ステップS18で消灯制御され、「ムービーモード」時においては、1回の動画像の撮像が終了した際に上記ステップS18で消灯制御される。そして、この消灯制御された発光部58は、撮像された静止画像或いは動画像の保存が終了し、カメラ装置17により撮像が可能となった際に、再び点灯制御される(撮像終了〜保存終了までの間、発光部58を消灯制御)。制御部87は、このような再点灯制御を行う場合は、前回の撮像時における輝度レベルで発光部58を再点灯制御する(=再点灯時には、前回の輝度レベルが保持される。)。
【0237】
これにより、撮像に必要なとき以外に発光部58を無駄に点灯制御してバッテリーが無意味に消耗される不都合を防止することができる。
【0238】
また、この例では、発光部58は、回転式操作キー10が押圧操作された際に(シャッターオンのタイミングで)、設定されている輝度レベルに対応する輝度レベルで点灯制御されることとしたが、制御部87は、光センサにより携帯電話機の周囲の光量を検出し、この検出した光量に応じた輝度レベルで発光部58を点灯制御するようにしてもよい。
【0239】
次に、撮像された静止画像或いは動画像は、図34(e),(f)及び図35(f)〜(h)を用いて説明したように、保存或いは破棄(キャンセル)されるのであるが、ステップS19では、制御部87が、この撮像された静止画像或いは動画像の保存が終了したか、或いはキャンセルがなされたかを判別する。そして、この保存終了或いはキャンセルを検出したタイミングで処理ステップをステップS20に移行する。
【0240】
ステップS20では、制御部87が撮像が終了したか否かを判別し、撮像が終了したものと判別したタイミングで当該図36に示すフローチャートの各ルーチンの実行を終了する。
【0241】
このステップS20において、撮像が終了していないものと判別した場合、制御部87は、その処理ステップをステップS11に戻し、前述のステップS11〜当該ステップS20を繰り返し実行する。
【0242】
なお、上記「スチルモード」時及び「ムービーモード」時に着信を検出した場合、制御部87は、該「スチルモード」或いは「ムービーモード」の実行を一旦中断し、通話を行う「通話モード」に移行して通話に関する制御を行う。そして、通話が終了したタイミングで、上記中断していた「スチルモード」或いは「ムービーモード」の実行を再開制御する。
【0243】
[テロップの入力動作]
次に、当該実施の形態の携帯端末装置は、撮像した動画像の所望の区間にテロップを入力することができるようになっている。このテロップの入力は、一旦、メモリ88に保存した動画像、及び撮像が終了して保存する前の動画像に対してそれぞれ可能となっている。
【0244】
以下、撮像が終了した動画像を保存する際にテロップを入力する動作を説明するが、前述のようにテロップは、一旦、メモリ88に保存した動画像、及びメモリ88に保存する前の動画像に対してそれぞれ可能である。そして、これら両者の違いは、メモリ88に保存済みの動画像であるか、メモリ88に保存する前の動画像であるかの違いだけであり、メモリ88に保存済みの動画像に対してテロップの入力を行う場合は、メモリ88に記憶されている動画像を読み出す動作のみ、以下に説明する保存する前の動画像に対してテロップを入力する動作と異なる。
【0245】
このため、メモリ88に保存済みの動画像に対してテロップの入力を行う動作は、以下のメモリ88に保存する前の動画像に対してテロップを入力する動作の説明を参照されたい。
【0246】
まず、上記「ムービーモード」において動画像の撮像が終了すると、図35(d),(e)を用いて説明したように、撮像された動画像が自動再生され、この自動再生後に、図35(f)を用いて説明したように、その動画像の最初の一コマとなる静止画像が枠90内に表示される。そして、枠90の下端部の近辺に回転式操作キー10の模式的な画像と共に「保存」の文字が表示されるのであるが、この際、図33に示す制御部87は、図1に示す左ソフトキー80Lの模式的な画像と共に、「機能」の文字を表示部14に表示制御する。
【0247】
この場合において、左ソフトキー80Lの模式的な画像及び「機能」の文字は、左ソフトキー80Lを押圧操作することで機能リストの表示がなされることを示している。制御部87は、上記図35(f)の状態で左ソフトキー80Lの押圧操作を検出すると、図37(a)に示すように、例えば「再生」,「アフレコ(アフターレコーディングの意)」,「テロップ」,「撮り直し」・・・等の各機能リストを表示部14に表示制御する。また、制御部87は、カーソルCRを表示制御し、回転式操作キー10の模式的な画像と共に「選択」の文字を表示制御する。さらに制御部87は、上記左ソフトキー80Lの模式的な画像と共に「リスト閉」の文字を表示制御する。
【0248】
この場合における回転式操作キー10の模式的な画像及び「選択」の文字は、回転式操作キー10を回転操作することでカーソルCRが移動し、該回転式操作キー10を押圧操作することで、上記機能リストの中から所望の機能を選択可能であることを示している。
【0249】
このため、この場合、ユーザは、回転式操作キー10を回転操作してカーソルCRを「テロップ」の文字の表示位置に移動操作し、回転式操作キー10を押圧操作する。
【0250】
なお、この場合における左ソフトキー80Lの模式的な画像及び「リスト閉」の文字は、左ソフトキー80Lが押圧操作されると、現在表示されている機能リストが閉じられることを示している。この場合、左ソフトキー80Lの押圧操作を検出すると、制御部87は、機能リストを閉じて、表示画面を図35(f)に示す表示画面に戻す。
【0251】
次に、ユーザにより上記カーソルCRが「テロップ」の文字の表示位置に移動操作され回転式操作キー10が押圧操作されると、制御部87は、「テロップ入力モード」となり、図37(b)に示すように「新規作成」,「追加」,「編集」,「消去」のテロップ入力メニューと共にカーソルCRを表示部14に表示制御する。
【0252】
また制御部87は、回転式操作キー10の模式的な画像と共に「選択」の文字を表示制御する。この回転式操作キー10の模式的な画像及び「選択」の文字は、回転式操作キー10を回転操作することでカーソルCRが移動し、該回転式操作キー10を押圧操作することで、上記テロップ入力メニューの中から所望のメニューを選択可能であることを示している。
【0253】
このため、この場合、ユーザは、回転式操作キー10を回転操作してカーソルCRを「新規作成」の文字の表示位置に移動操作し、回転式操作キー10を押圧操作する。
【0254】
なお、テロップの「追加」,「編集」,「消去」を行う場合は、上記カーソルCRをこれら各文字の表示位置に移動させて回転式操作キー10を押圧操作する。これにより、テロップが入力された動画像に対してさらにテロップの入力を行う「追加」、入力済みのテロップの編集作業を行う「編集」、或いは入力したテロップを消去する「消去」が実行される。
【0255】
また制御部87は、図37(b)に示すように、右ソフトキー80Rの模式的な画像と共に「完了」の文字を、左ソフトキー80Lの模式的な画像と共に「中止」の文字を、それぞれ表示制御する。
【0256】
この場合制御部87は、右ソフトキー80Rの押圧操作を検出すると、テロップの入力作業が完了したものとして、表示画面を図35(f)に示す表示画面に戻す。
【0257】
また制御部87は、左ソフトキー80Lの押圧操作を検出すると、テロップの入力作業の中止指示がなされたものと判断し、表示部14に対して、例えば「編集をキャンセルしてもよいですか」等のキャンセルの是非を問うメッセージと共に、「キャンセルして戻る」及び「編集を継続」の文字をそれぞれ表示制御する。そして、ユーザにより「キャンセルして戻る」が選択された場合、表示画面を図35(f)に示す表示画面に戻す(中止処理)。また、ユーザにより「編集を継続」が選択された場合、表示画面を図37(b)に示すテロップ入力メニューの表示画面に戻す。
【0258】
次に、制御部87は、上記「新規作成」のテロップ入力メニューの選択を検出すると、図37(c)に示すように、テロップの入力対象となる動画像(先程撮像した動画像)の最初の一コマとなる静止画像を枠90内に表示制御する。また、枠90の下端部に沿ってプログレスバーPBを表示制御し、このプログレスバーPBの下端近辺に回転式操作キー10の模式的な画像と共に「開始」の文字を表示制御する。さらに、右ソフトキー80Rの模式的な画像と共に「始点」の文字を、左ソフトキー80Lの模式的な画像と共に「中止」の文字を、それぞれ表示制御する。
【0259】
この場合において、回転式操作キー10の模式的な画像及び「開始」の文字は、回転式操作キー10を押圧操作することで、テロップの入力を行う動画像が自動再生されることを示している。また、右ソフトキー80Rの模式的な画像及び「始点」の文字は、右ソフトキー80Rが押圧操作された際の動画像の再生時刻が、入力されるテロップの表示開始位置(始点)となることを示している。
【0260】
さらに、左ソフトキー80Lの模式的な画像及び「中止」の文字は、左ソフトキー80Lの押圧操作で当該テロップの入力作業が中止されることを示している。この左ソフトキー80Lが押圧操作された場合は、上記「中止処理」が行われることは前述のとおりである。
【0261】
図37(c)に示す表示画面において、ユーザは、動画像の開始時刻をテロップの始点としたい場合、右ソフトキー80Rを押圧操作する。この押圧操作がなされると、制御部87は、動画像の開始時刻を、一つ目のテロップの始点として記憶する。
【0262】
これに対して、この動画像の開始時刻以降の再生時刻をテロップの始点としたい場合、ユーザは、回転式操作キー10を押圧操作する。制御部87は、この回転式操作キー10の押圧操作を検出すると、図37(d)に示すように動画像の自動再生を開始制御する。また、制御部87は、回転式操作キー10の模式的な画像と共に「再生一時停止の記号」を、右ソフトキー80Rの模式的な画像と共に「始点」の文字を、左ソフトキー80Lの模式的な画像と共に「機能」の文字をそれぞれ表示部14に表示制御する。
【0263】
この場合における回転式操作キー10の模式的な画像及び「再生一時停止の記号」は、回転式操作キー10を押圧操作することで、自動再生されている動画像が一時停止制御されることを示している。また、自動再生されている動画像が一時停止制御されると、回転式操作キー10の模式的な画像と共に「再生の記号」が表示されるようになっている。この回転式操作キー10の模式的な画像及び「再生の記号」は、回転式操作キー10を押圧操作することで動画像の自動再生が再開されることを示している。
【0264】
このため、ユーザは、回転式操作キー10を押圧操作することで、所望のタイミングで自動再生を一時停止し、或いは自動再生を再開しながらテロップの始点を検索することとなる。そして、テロップの始点となる動画像が再生されたタイミングで、上記「始点」の文字に対応する右ソフトキー80Rを押圧操作する。制御部87は、右ソフトキー80Rの押圧操作を検出すると、該右ソフトキー80Rが押圧操作された際に再生されていた動画像の再生時刻を、一つ目のテロップの始点として記憶する。
【0265】
なお、図37(d)に示す表示画面において、左ソフトキー80Lが押圧操作されると、制御部87は、図37(e)に示すように「やり直し」,「編集中止」の文字及びカーソルCRを表示部14に表示制御する。また、制御部87は、回転式操作キー10の模式的な画像と共に「選択」の文字を、左ソフトキー80Lの模式的な画像と共に「リスト閉」の文字をそれぞれ表示制御する。
【0266】
ユーザは、テロップの入力のやり直し或いは編集を中止したい場合に、図37(d)の表示画面において左ソフトキー80Lを押圧操作し、図37(e)に示す表示画面を表示させ、回転式操作キー10を回転操作してテロップの入力の「やり直し」或いは「編集中止」を選択する。
【0267】
制御部87は、ユーザにより、上記テロップの入力の「やり直し」が選択された場合は、表示画面を図37(c)の表示画面に戻し、「編集中止」が選択された場合は、表示画面を図35(f)の表示画面に戻す。
【0268】
また、制御部87は、上記「リスト閉」の文字に対応する左ソフトキー80Lの押圧操作を検出した場合、この図37(e)に示す機能リストを閉じ、表示画面を図37(d)に示す表示画面に戻す。
【0269】
次に、このようにしてテロップの始点を記憶すると、制御部87は、図37(f)に示すように右ソフトキー80Rの模式的な画像と共に「終点」の文字を表示部14に表示制御する。この右ソフトキー80Rの模式的な画像及び「終点」の文字は、右ソフトキー80Rを押圧操作することで、テロップの終点が指定されることを示している。
【0270】
ユーザは、回転式操作キー10を押圧操作することで、自動再生される動画像の一時停止及び再生を繰り返しながらテロップの終点を検索する。そして、所望の動画像が再生されたタイミングで右ソフトキー80Rを押圧操作する。
【0271】
制御部87は、この場合、右ソフトキー80Rが押圧操作された際に再生していた動画像の再生時刻を、一つ目のテロップの終点として記憶する。
【0272】
次に、このように一つ目のテロップの始点及び終点が決定されると、制御部87は、図37(g)に示す「データ編集メニュー」を表示部14に表示制御する。
【0273】
この「データ編集メニュー」としては、テロップの文字入力を行う際に選択する「文字入力」のメニューと、入力した文字の色を指定する際に選択する「文字色」のメニューと、入力する文字の背景の色を指定する際に選択する「背景色」のメニューとが表示される。
【0274】
また、この「データ編集メニュー」としては、後に説明するハイパーリンクの種別を指定する際に選択する「ハイパーリンク種別」のメニュー,ハイパーリンクとなるデータを入力を指定する際に選択する「ハイパーリンクデータ」のメニュー、及びハイパーリンクの文字色を指定する際に選択する「ハイパー文字色」のメニューが表示される。
【0275】
なお、これらの「データ編集メニュー」を、表示部14の表示領域に一度に表示困難な場合には、回転式操作キー10の回転操作に対応してスクロール表示されるようにすればよい。
【0276】
また、制御部87は、これら「データ編集メニュー」の中から所望のメニューを選択するためのカーソルCRと、右ソフトキー80Rの模式的な画像と共に「完了」の文字と、左ソフトキー80Lの模式的な画像と共に「中止」の文字をそれぞれ表示制御する。右ソフトキー80Rが押圧操作された場合の「完了動作」及び左ソフトキー80Lが押圧操作された場合の「中止動作」は前述のとおりである。
【0277】
このような「データ編集メニュー」の表示画面において、ユーザは、まず、テロップとなる文字の入力を行う。これは、回転式操作キー10を回転操作してカーソルCRを「文字入力」の文字の表示位置に移動操作し、回転式操作キー10を押圧操作することで行う。
【0278】
制御部87は、カーソルCRが「文字入力」の文字の表示位置に移動操作した際に回転式操作キー10が押圧操作されると、図37(h)に示すように、文字入力画面を表示部14に表示制御する。
【0279】
文字の入力は以下のように行われる。すなわち、図1に示す操作部84のテンキー1a等には、一つのキーに対して複数の文字,数字,記号等が割り当てられている。また、各文字に対しては、複数の入力候補が割り当てられている。
【0280】
例えば「2」のテンキーには、か行の文字(か,き,く,け,こ)の文字が割り当てられており、これら各文字には、例えば「こ」の文字に対して「こ」,「事」,「これ」,「この」,「こんな」等の複数の入力候補が割り当てられている。
【0281】
制御部87は、テンキーの押圧操作を検出する毎に、そのテンキーに割り当てられている文字を切り替えて表示する。例えば、上記か行の各文字が割り当てられている「2」のテンキーが押圧操作される毎に、制御部87は、「か」→「き」→「く」→「け」→「こ」→「か」→「き」・・・の順に各文字を切り替えて表示する。このため、ユーザは、テンキーの押圧操作することで、所望の文字を選択する。
【0282】
このように所望の文字が選択されると、制御部87は、表示部14の下領域あたりに、選択された文字の入力候補を表示する。例えば、「こ」の文字がユーザにより選択された場合、この選択された「こ」の文字に割り当てられている「こ」,「事」,「これ」,「この」,「こんな」等の複数の入力候補を表示する。
【0283】
この入力候補は、ユーザが回転式操作キー10を回転操作して、カーソルCRを所望の入力候補の表示位置に移動し、このタイミングで回転式操作キー10を押圧操作することで選択されるようになっている。
【0284】
制御部87は、回転式操作キー10の押圧操作を検出すると、カーソルCRが位置している文字を、入力が決定された文字として図37(h)に示す文字入力画面に表示する。
【0285】
このように、ユーザは、まず、テンキーで所望の文字を選択し、次に、その選択した文字に対応して表示される入力候補の中から所望の入力候補を選択する。これにより、この入力候補から選択された文字が、ユーザにより決定された文字として上記文字入力画面に表示されるようになっている。
【0286】
なお、テロップとして入力可能な文字数は、例えばテロップの表示領域に一度に表示可能な文字数(例えば25文字等)に制限してもよい。
【0287】
ユーザは、このように1文字ずつ文字を選択的に入力することで、テロップとなる文字等の入力を行う。そして、テロップとなる文字を入力し終わった際に、カーソルCRを、図37(h)の入力候補の表示領域に示す「閉じる」の文字に移動操作して回転式操作キー10を押圧操作する。
【0288】
制御部87は、カーソルCRが上記「閉じる」の文字に移動され回転式操作キー10が押圧操作された場合、テロップとなる文字等の入力が終了したものと認識し、図37(i)に示すように、表示画面を「データ編集メニュー」の表示画面に戻すと共に、上記入力された文字等のテロップを表示する。この図37(i)は、「こんにちは。」との文章がテロップとして入力された例を示している。
【0289】
次にユーザは、このようにしてテロップの入力を行うと、図37(i)の表示画面において、回転式操作キー10を回転操作してカーソルCRを「文字色」の表示位置に移動操作し、該回転式操作キー10を押圧操作して、上記入力したテロップの文字の文字色を選択する。
【0290】
制御部87は、図37(i)の表示画面において、カーソルCRが「文字色」の表示位置に位置している際に回転式操作キー10の押圧操作を検出すると、図38(a)に示すように「文字色」の候補となる文字色パレットを表示部14に表示制御する。この例の場合、文字色パレットは、黒,白,赤,緑,青,黄,ピンク,水色,茶の計9色で構成されている。
【0291】
ユーザは回転式操作キー10を回転操作することで、カーソルCRを文字色パレット上の所望の文字色の表示位置に移動操作し、このタイミングで回転式操作キー10を押圧操作する。制御部87は、回転式操作キー10の押圧操作を検出すると、カーソルCRが位置している文字色を、図37(i)に示す文字色の表示領域に表示制御する。
【0292】
次にユーザは、このようにして文字色の選択を行うと、図37(i)の表示画面において、回転式操作キー10を回転操作してカーソルCRを「背景色」の表示位置に移動操作し、該回転式操作キー10を押圧操作して、上記入力したテロップの文字の背景となる背景色を選択する。
【0293】
制御部87は、図37(i)の表示画面において、カーソルCRが「背景色」の表示位置に位置している際に回転式操作キー10の押圧操作を検出すると、図38(b)に示すように「背景色」の候補となる背景色パレットを表示部14に表示制御する。この例の場合、背景色パレットは、黄緑,薄水色,オレンジ,緑,水色,ピンク,青,黒,白の計9色で構成されている。
【0294】
ユーザは回転式操作キー10を回転操作することで、カーソルCRを背景色パレット上の所望の背景色の表示位置に移動操作し、このタイミングで回転式操作キー10を押圧操作する。制御部87は、回転式操作キー10の押圧操作を検出すると、カーソルCRが位置している背景色を、図37(i)に示す背景色の表示領域に表示制御する。
【0295】
これにより、図37(i)に示すようにデータ編集画面には、それまでユーザにより選択されたテロップの文字,テロップの文字色及びテロップの背景色が一覧的に表示されることとなる。
【0296】
次にユーザは、後に説明するハイパーリンクの入力を行わない場合は、図37(i)に示すデータ編集画面により、それまで選択したテロップの文字,テロップの文字色及びテロップの背景色を確認し、この入力状態で良いと判断した場合に、右ソフトキー80Rを押圧操作する。
【0297】
この場合の右ソフトキー80Rの押圧操作は、テロップの入力作業の「完了」を指示するようになっており、制御部87は、該右ソフトキー80Rの押圧操作を検出すると、図38(c)に示すように例えば「作成しました」等のテロップの入力作業の「完了」を示すメッセージを表示部14に所定時間(数秒)表示制御し、ユーザにより入力されたテロップの文字、文字色及び背景色を一旦記憶する(完了処理)。
【0298】
そして制御部87は、このメッセージの表示後、図38(d)に示すように、テロップの入力が行われた動画像の最初の一コマとなる静止画像を枠90内に表示制御する。また、枠90の下端部に沿ってプログレスバーPBを表示制御し、このプログレスバーPBの下端近辺に回転式操作キー10の模式的な画像と共に「再生」の文字を表示制御する。さらに、右ソフトキー80Rの模式的な画像と共に「確定」の文字を、左ソフトキー80Lの模式的な画像と共に「中止」の文字を、それぞれ表示制御する。
【0299】
この場合において、回転式操作キー10の模式的な画像及び「再生」の文字は、回転式操作キー10を押圧操作することで、テロップが入力された動画像の自動再生が行われることを示している。また、右ソフトキー80Rの模式的な画像及び「確定」の文字は、右ソフトキー80Rが押圧操作されると、入力されたテロップが確定されることを示している。
【0300】
さらに、左ソフトキー80Lの模式的な画像及び「中止」の文字は、左ソフトキー80Lの押圧操作で当該テロップの入力作業が中止されることを示している。この左ソフトキー80Lが押圧操作された場合は、上記「中止処理」が行われることは前述のとおりである。
【0301】
このような図38(d)に示す表示画面において、ユーザは、入力したテロップを確認しないで記憶する場合は、該入力したテロップの「確定」に対応する右ソフトキー80Rを押圧操作する。これにより、制御部87により後述の確定処理が行われる。
【0302】
これに対して、図38(d)に示す表示画面において、ユーザは、入力したテロップを確認する場合は、上記「再生」に対応する回転式操作キー10を押圧操作する。制御部87は、この場合において回転式操作キー10の押圧操作を検出すると、図38(e)に示すように動画像の再生を開始すると共に、前述のように一旦記憶したテロップの始点,終点、テロップの文字、文字色及び背景色を読み出す。そして、自動再生している動画像の再生時刻と、上記テロップの始点とを比較し、該動画像の再生時刻と上記テロップの始点とが一致したタイミングで、上記読み出したテロップを、ユーザにより選択された文字色及び背景色で表示する。
【0303】
また、制御部87は、このようにテロップの表示を開始すると、今度は自動再生している動画像の再生時刻と、上記テロップの終点とを比較し、該動画像の再生時刻と上記テロップの終点とが一致したタイミングで、上記テロップの表示を終了する。
【0304】
これにより、ユーザにより入力されたテロップが、ユーザにより選択されたタイミングで、かつ、ユーザにより選択された文字色及び背景色で表示されることとなる。
【0305】
ユーザは、図38(e),(f)に示すように、回転式操作キー10を押圧操作することで、自動再生される動画像を一時停止或いは再生しながら、入力したテロップの文字,文字色,背景色,表示タイミング等を確認する。
【0306】
制御部87は、このようなテロップ入りの自動再生が終了すると、表示画面を図38(d)に示す表示画面に戻す。ユーザは、上記自動再生による確認でテロップがそのままの状態で良い場合に右ソフトキー80Rを押圧操作する。
【0307】
前述のように、図38(d)に示す表示画面においては、右ソフトキー80Rの押圧操作は、入力したテロップの確定を意味する。このため、制御部87は、右ソフトキー80Rの押圧操作を検出すると、上記一時的に記憶していたテロップの始点,終点、テロップの文字、文字色及び背景色を、対応する動画像に関連付けてメモリ88に記憶制御すると共に、図38(g)に示すように「テロップのデータ編集を完了しました」等の、テロップのデータ編集が完了した旨のメッセージを表示部14に表示制御する。
【0308】
以上が、一つのテロップの入力が完了するまでの流れである。制御部87は、このように一つのテロップのデータ編集が完了すると、表示画面を、図35(f)に示した表示画面に戻す。ユーザは、このテロップが入力された動画像を保存する場合は、図35(f)に示す示画面において、回転式操作キー10を押圧操作する。これにより、上記テロップが入力された動画像がメモリ88に記憶されることとなる。
【0309】
また、ユーザは、テロップの入力を再度行う場合(追加)、或いは入力したテロップの編集や消去を行う場合、図35(f)の表示画面において、「機能」に対応する左ソフトキー80Lを押圧操作する。
【0310】
これにより、図37(a)に示したように機能リストが表示され、この機能リストから「テロップ」のリストが選択された場合は、制御部87がテロップの入力モードとなり、図37(b)に示すように「新規作成」,「追加」,「編集」,「消去」等のテロップの入力メニューが表示される。
【0311】
ユーザは、さらにテロップを追加する場合には、この入力メニューの中から「追加」を選択し、テロップの編集を行う場合には、この入力メニューの中から「編集」を選択し、テロップの消去を行う場合には、この入力メニューの中から「消去」を選択する。そして、ユーザは、上述の入力作業を繰り返し行うことで、再度、テロップの入力(追加)や編集が行われることとなる。
【0312】
なお、この例の携帯電話機の場合、例えば15秒の動画像に対して最大13個のテロップの入力が可能となっている。
【0313】
このように当該実施の形態の携帯電話機は、自動再生される動画像を見ながらテロップの始点及び終点を指定し、この始点及び終点を指定した後に、テロップの文字や文字色及び背景色等を入力するようになっている。
【0314】
テロップの始点及び終点は、自動再生される動画像を見ながら指定することができるため、所望のタイミングで該始点及び終点の指定を行うことができる。このため、テロップを確実に希望する箇所に入力することができる。
【0315】
〔ハイパーリンク〕
次に、この携帯端末装置においては、上記メモリ88のアドレス帳領域,通信履歴領域,メモ帳領域に記憶されている「電話番号」,「電子メールアドレス」或いは「所望のWebサイトのURL」を、上述のテロップとして入力することも可能となっている。
【0316】
この「電話番号」や「電子メールアドレス」等をテロップとして入力する場合、ユーザは、図37(g)或いは図37(i)の表示画面において、カーソルCRを「ハイパーリンクの種別」の文字の表示位置に移動操作し、回転式操作キー10を押圧操作する。制御部87は、この回転式操作キー10の押圧操作を検出すると、「ハイパーリンクの編集モード」となり、まず、図39(a)に示す入力する情報の選択画面を表示部14に表示制御する。
【0317】
この図39(a)は、上記選択画面として、「電話番号」,「電子メールアドレス(メールアドレス)」,「所望のWebサイトのURL(URL)」,「設定なし」が、それぞれ入力する情報として表示された例を示している。
【0318】
ユーザは、回転式操作キー10を回転操作して、テロップとして入力する情報の表示位置にカーソルCRを移動操作し、該回転式操作キー10を押圧操作する。この回転式操作キー10の押圧操作を検出すると、制御部87は、選択された情報の種別を表示部14に表示制御する。
【0319】
具体的には、例えば図39(a)は、カーソルCRが「電話番号」の文字の表示位置に位置している例なのであるが、この状態で回転式操作キー10が押圧操作されると、制御部87は、図39(b)に示すように「ハイパーリンク種別」の表示欄に「電話」の文字を表示制御する。ユーザは、この表示を見ることで、テロップの入力を行う情報として「電話番号」が選択されたことを認識することができる。
【0320】
次に、ユーザは、このように選択した情報の入力を行う。この情報の入力を行う場合、ユーザは、図39(b)の表示画面において、回転式操作キー10を下方向に回転操作する。これにより、情報の入力欄(ハイパーリンクデータ)、及び入力する情報の文字色を示す欄(ハイパー文字色)が表示画面にスクロール表示される。この状態でユーザは、回転式操作キー10を回転操作して上記情報の入力欄(ハイパーリンクデータ)にカーソルCRを移動操作し、該回転式操作キー10を押圧操作する。
【0321】
制御部87は、この回転式操作キー10の押圧操作を検出すると、図39(d)に示すような入力方法の指定画面を表示部14に表示制御する。この例の場合、テロップとして入力する情報として「電話番号」が選択されている。このため、制御部87は、図39(d)に示すように「アドレス帳から」,「履歴から」,「直接入力」,「メモ帳から」との文字を表示制御し、ユーザに電話番号の入力方法を選択させる。
【0322】
ユーザが回転式操作キー10を操作することで、上記「アドレス帳から」の入力方法が選択された場合、制御部87は、メモリ88に記憶されているアドレス帳を読み出して表示部14に表示制御し、このアドレス帳に記憶されている電話番号の中からテロップとして入力する電話番号を選択させ、この選択された電話番号を、テロップとして入力する情報として取り込む。
【0323】
また、上記「履歴から」の入力方法が選択された場合、制御部87は、メモリ88に記憶されている通信履歴(送信履歴や受信履歴)を読み出して表示部14に表示制御し、この通信履歴に記憶されている電話番号の中からテロップとして入力する電話番号を選択させ、この選択された電話番号を、テロップとして入力する情報として取り込む。
【0324】
また、上記「直接入力」の入力方法が選択された場合、制御部87は、図39(e)に示すように、表示部14に、電話番号の入力画面を表示制御し、ユーザがテンキー1aを操作することで直接的に入力された電話番号を、テロップとして入力する情報として取り込む。
【0325】
また、上記「メモ帳から」の入力方法が選択された場合、制御部87は、メモリ88に記憶されているメモ帳を読み出して表示部14に表示制御し、このメモ帳に記憶されている電話番号の中からテロップとして入力する電話番号を選択させ、この選択された電話番号を、テロップとして入力する情報として取り込む。
【0326】
なお、この例は、電話番号をテロップとして入力する場合であるが、「電子メールアドレス」や「WebサイトのURL」も、この電話番号と同様に、上記「アドレス帳」,「通信履歴」,「メモ帳」から取り込まれ、或いはユーザが「直接的に入力」するようになっている。
【0327】
次に、このようにテロップとして入力する情報が選択或いは直接的に入力されると、制御部87は、この選択或いは直接的に入力された情報を、表示部14に表示制御すると共に、回転式操作キー10の模式的な画像と共に「確定」の文字を表示制御する(図39(e)参照)。
【0328】
ユーザは、表示部14に表示された情報を見ることで、テロップとして入力される情報を確認し、回転式操作キー10を押圧操作する。この回転式操作キー10の押圧操作を検出すると、制御部87は、図39(f)に示すように、上記選択或いは直接的に入力された情報を、情報の入力欄(ハイパーリンクデータ)に表示制御する。この図39(f)に示す例は、ユーザにより直接的に入力された「0312345678」という電話番号が、上記情報の入力欄に表示されている例である。
【0329】
次にユーザは、このように入力した情報(ハイパーリンクデータ)の文字色を選択する。この場合、ユーザは、図39(f)の表示画面において、回転式操作キー10を回転操作してカーソルCRを「ハイパー文字色」の文字の表示位置に移動操作し、回転式操作キー10を押圧操作する。
【0330】
この回転式操作キー10の押圧操作を検出すると、制御部87は、図38(a)を用いて説明した、上記「文字色」の候補となる文字色パレットを表示部14に表示制御する。この例の場合、文字色パレットは、黒,白,赤,緑,青,黄,ピンク,水色,茶の計9色で構成されている。
【0331】
ユーザは回転式操作キー10を回転操作することで、カーソルCRを文字色パレット上の所望の文字色の表示位置に移動操作し、このタイミングで回転式操作キー10を押圧操作する。制御部87は、回転式操作キー10の押圧操作を検出すると、カーソルCRが位置している文字色を、図39(f)に示す「ハイパー文字色」の表示欄に表示制御する。
【0332】
なお、カーソルCRが「設定なし」の表示位置に位置している場合に回転式操作キー10の押圧操作を検出した場合、制御部87は、テロップとして「電話番号」や「電子メールアドレス」等の情報の入力は行われないものと判断し、上記情報の入力欄(ハイパーリンクデータ:図39(c)参照)に「設定なし」の文字を表示制御する。この場合、上記文字色(ハイパー文字色)の選択機能は、機能しないようになっている。
【0333】
このようにハイパーリンクの設定作業が終了すると、ユーザは、右ソフトキー80Rを押圧操作する。この場合、右ソフトキー80Rは、図39(i)に示すように「完了」を指示するキーとなっている。制御部87は、この右ソフトキー80Rの押圧操作を検出すると、図37(i)を用いて説明したように例えば「作成しました」等のテロップの入力作業の「完了」を示すメッセージを表示部14に所定時間(数秒)表示制御し(図38(c)参照)、ユーザによりテロップとして入力された「電話番号」や「電子メールアドレス」等と、テロップの文字色,背景色,始点,終点を一旦記憶する「完了処理」を行う。そして、ユーザにより再生が指定された際に、動画像を自動再生すると共に、上記始点から終点までの間、上記テロップとして入力された「電話番号」や「電子メールアドレス」等のハイパーリンクデータの表示を行う。
【0334】
ユーザは、この自動再生により、ハイパーリンクデータの表示タイミングや文字色等を確認し、これで良い場合は、図38(b)を用いて説明した「確定」に対応する右ソフトキー80Rを押圧操作する。この右ソフトキー80Rの押圧操作を検出すると制御部87は、図38(g)を用いて説明したようにテロップの編集完了のメッセージを表示部14に表示制御すると共に、上記ハイパーリンクデータを動画像に関連付けてメモリ88に記憶制御する。これにより、ハイパーリンクデータの入力作業が終了する。
【0335】
このようなハイパーリンクデータは、例えば店舗の広告を撮像した動画像に対するテロップとして、店舗の電話番号やホームページのURLを入力し、これをユーザに配信して店舗の広告として使用する等、様々な使用形態で使用することができる。
【0336】
[実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、当該実施の形態の携帯電話機は、本体部3を構成する第1の筐体1と第2の筐体2とがヒンジ部4を介して回動可能に連結されて折畳自在にされる携帯電話機であって、本体部3に対して回転可能なカメラ装置17を有する。そして、カメラ装置17の本体部3に対する回転位置を非接触型の検出手段により検出して、カメラ装置17が所定の回転位置に回転されたときに撮像レンズ53を介して取り込まれる画像を反転制御する。
【0337】
これにより、プッシュスイッチを用いた場合のように、被操作レバーや操作用突部の可動スペースを必要とせず、また、ヒンジ部4に設けられる機構と被操作レバーや操作用突部との干渉というおそれもなく、その分、当該携帯電話機の小型化を図ることができる。
【0338】
また、カメラ装置17への給電のための配線板の十分な配置スペースを確保することができ、また、被操作レバーや操作用突部との干渉という問題が生じないため、配線板の耐久性の向上を図ることができる。
【0339】
さらに、検出手段59,62が非接触型であるため、ヒンジ部4の隙間から侵入するおそれのある塵埃や水分等による影響が少なく、検出動作の不良を防止することができる。
【0340】
加えて、非接触型の検出手段59,62を用いることにより、プッシュスイッチ等の接触型の検出手段を用いた場合に比し、検出手段59,62の耐久性の向上を図ることができる。
【0341】
また、上記検出手段59,62を、マグネットと磁気抵抗素子とによって構成しているため、検出手段59,62の構成を簡素化することができ、当該携帯電話機内部に設けられる内部機構の簡素化及び内部機構の組立作業における作業性の向上を図ることができる。
【0342】
また、上記マグネットをカメラ装置17に配置し、磁気抵抗素子を本体部3配置したので、磁気抵抗素子への給電のための配線板、例えば、フレキシブルプリント配線板や専用のコネクター等の部品を設ける必要がなく、内部構成の簡素化及び部品点数の低減を図ることができる。
【0343】
また、磁気抵抗素子への給電のためのフレキシブルプリント配線板を必要としないため、カメラ装置17を回転したときの当該フレキシブルプリント配線板に対するストレスによる耐久性の低下という問題も生じることがなく、検出手段59,62による良好な検出動作を確保することができる。
【0344】
さらに、外部から当該携帯電話機に衝撃等が加わった際に、磁気抵抗素子のクラックや破損等の不具合の発生を防止することができる。
【0345】
加えて、カメラ装置17の交換が必要とされた場合でも、一般にマグネットよりも高価な磁気抵抗素子をカメラ装置17とともに交換する必要がない。
【0346】
また、上記カメラ装置17を保護カバー18と該保護カバー内に配置されたカメラ本体48とによって構成し、保護カバー18の外面にローレット加工が施された回転操作部18aを形成したので、回転操作部18aに指を宛るだけで、カメラ装置17を容易に回転操作可能とすることができる。
【0347】
また、上記検出手段59,62を1つのマグネットと2つの磁気抵抗素子又は2つのマグネットと1つの磁気抵抗素子とによって構成し、カメラ装置17が別の所定の回転位置に回転されたときにカメラ装置17を使用不能状態としたので、必要なときにのみカメラ装置17への給電が行われ消費電力の低減を図ることができる。
【0348】
また、上記カメラ装置17の使用モードとして、撮像レンズが撮影者側を向く自分側撮影モードと撮像レンズが撮影者の反対側を向く相手側撮影モードと撮像レンズが本体部3に遮蔽される遮蔽モードとを設け、自分側撮影モードと相手側撮影モードとの間で画像の反転を行い、自分側撮影モードと相手側撮影モードにおいてカメラ装置を使用可能状態とすると共に遮蔽モードにおいてカメラ装置17を使用不能状態としたので、各モードにおいて撮影者にとってのカメラ装置17の所望の状態が設定され、使い勝手の向上を図ることができる。
【0349】
また、上記撮像レンズ53の外周の全周にカメラ装置17による撮影時に発光可能な発光部58を設けたので、発光部58から出射された光の片寄りがなく撮像レンズ53の光軸を中心とした均等な光が出射され、良好な静止画像或いは動画像を撮像可能とすることができる。
【0350】
また、カメラ装置17により撮像が可能となった際に、上記発光部58を所定の輝度レベルで点灯制御するようになっている。このため、この発光部58の点灯制御により、カメラ装置17により撮像が可能となったことを第三者に知らしめることができる。従って、盗撮等の間違った行為を強力に防止することができる。
【0351】
また、1回の撮像が終了する毎に、発光部58を消灯制御するようにしているため、撮像に必要なとき以外に発光部58を無駄に点灯制御してバッテリーが無意味に消耗される不都合を防止することができる。
【0352】
また、カメラ装置17の向きが、上記盗撮等の間違った行為が行われる可能性の低いカメラ位置である、自分を撮像する方向に向いているときには、発光部58を消灯制御するようにしている。このため、上記盗撮等の間違った行為が行われる可能性の低いカメラ位置においては、発光部58を消灯制御してバッテリーの消費を防止することができる。
【0353】
なお、カメラ装置17の方向を自分を撮像する方向にして、上記盗撮等の間違った行為が行われることも考えられる。このため、カメラ装置17の方向が自分を撮像する方向に向いているときであっても、カメラ装置17による撮像が可能となった場合には、発光部58を点灯或いは点滅制御して、該カメラ装置17による撮像が可能となったことを第三者に知らしめるようにしてもよい。
【0354】
また、当該実施の形態の携帯電話機は、自動再生される動画像を見ながらテロップの始点及び終点を指定し、この始点及び終点を指定した後に、テロップの文字や文字色及び背景色等を入力する。
【0355】
テロップの始点及び終点は、自動再生される動画像を見ながら指定することができるため、所望のタイミングで該始点及び終点の指定を行うことができる。このため、テロップを確実に希望する箇所に入力することができる。
【0356】
[変形例]
上述の実施の形態の説明では、本発明を携帯電話機に適用することとしたが、本発明は、PHS電話機やPDA装置の他、カメラ機能を有するパーソナルコンピュータ装置等に適用してもよい。すなわち、本発明は、カメラ機能と、他の機能とを併せ持つ装置であれば、どのような装置に対しても適用可能であり、この場合でも上述と同じ効果を得ることができる。
【0357】
また、発光部58をカメラ装置17と一体的に設けることとしたが、これは、第1の筐体1或いは第2の筐体2の前面側及び後面側にそれぞれ発光部を設け、これらをカメラ装置17が撮像可能となった際等に点灯制御(或いは点滅制御)するようにしてもよい。
【0358】
また、発光部58は、カメラ装置17が撮像可能状態となっていることを第三者に知らしめる発光部と、撮像時に被写体を照らすライトとを兼用することとしたが、発光部58で、着信を知らせる発光部と、カメラ装置17が撮像可能状態となっていることを第三者に知らしめる発光部とを兼用するようにしてもよい。
【0359】
また、発光部58で、着信を知らせる発光部と、カメラ装置17が撮像可能状態となっていることを第三者に知らしめる発光部と、撮像時に被写体を照らすライトとを兼用するようにしてもよい。
【0360】
また、発光部58が、着信を知らせる発光部と、カメラ装置17が撮像可能状態となっていることを第三者に知らしめる発光部とを兼用することとした場合には、着信時と撮像時とで、発光色を変えるようにしてもよい。
【0361】
また、発光部58を、点灯間隔でシャッターが切られるまでの時間を知らせるセルフタイマと兼用するようにしてもよい。
【0362】
また、「スチルモード」及び「ムービーモード」となった際に、上記発光部58以外の発光箇所を消灯制御してもよい。この場合、発光部58以外の発光箇所を消灯制御することで、省電力化を図ることができる。また、発光部58以外の発光箇所からの光が撮像画像に写り込む不都合を防止することができる。
【0363】
また、自動再生される動画像を見ながらテロップを入力することとしたが、これはテロップ以外でも、例えば「アフレコ(アフターレコーディング)」の音声を動画像を見ながら入力してもよい。
【0364】
この「アフレコ」の入力は、図37(a)に示す表示画面で、「アフレコ」を選択することで行うことができる。この場合、図37(b)〜(f)を用いた説明と同様に、自動再生される動画像を見ながら始点を選択し、この始点を選択したタイミングで音声の入力を開始する。この入力された音声は、図1に示すマイクロホン装置9により集音される。
【0365】
次にユーザは、自動再生される動画像を見ながら終点を選択し、音声の入力を終了する。制御部87は、上記始点から終点までの間に集音された音声情報を動画像に関連付けてメモリ88に記憶制御する。これにより、動画像の撮像時に記録された音声を新たな音声に変更する「アフレコ」を行うことができる。
【0366】
すなわち、このように動画像を見ながら始点,終点を入力する構成とすることで、動画像に関連するどのような情報でも後から入力することが可能となるのである。そして、このような動画像に関連する情報の入力は、動画像を見ながら行うことができるため、ユーザが希望する最適なタイミングで該情報の入力を行うことができるのである。
【0367】
最後に、上述の実施の形態は、本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施の形態に限定されることはなく、上述の実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論であることを付け加えておく。
【0368】
【発明の効果】
本発明は、動画像を見ながらリアルタイムでテロップ等の動画像に関する情報の編集を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態となる携帯電話機の斜視図である。
【図2】閉塞状態を示す携帯電話機の斜視図である。
【図3】第1の筐体と第2の筐体の回動角度を示す概略側面図である。
【図4】携帯電話機の内部構造の一部を示す拡大斜視図である。
【図5】ヒンジ機構を示す拡大分解斜視図である。
【図6】ヒンジ機構を示す拡大斜視図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿う拡大断面図である。
【図8】図6のVIII−VIII線に沿う拡大断面図である。
【図9】固定部材と回転部材との関係を示す拡大斜視図である。
【図10】図11と共に第1の筐体と第2の筐体の回動が規制されるときの状態を示すものであり、本図は閉塞状態を一部を断面にして示す拡大側面図である。
【図11】開放状態を一部を断面にして示す拡大側面図である。
【図12】図13と共にカメラ装置の組付手順を示すものであり、本図はカメラ装置がスライドされる前の状態を一部を断面にして示す拡大正面図である。
【図13】カメラ装置がスライドされ組み付けられた状態を一部を断面にして示す拡大正面図である。
【図14】フレキシブルプリント配線板が配置された状態を示す拡大斜視図である。
【図15】遮蔽モードを示す拡大斜視図である。
【図16】自分側撮影モードを示す拡大斜視図である。
【図17】相手側撮影モードを示す拡大斜視図である。
【図18】図19及び図20と共にカメラ装置が各回転位置に保持されるときの状態を示すものであり、本図は第1の回転位置の状態を一部を断面にして示す拡大側面図である。
【図19】第2の回転位置の状態を一部を断面にして示す拡大側面図である。
【図20】第3の回転位置の状態を一部を断面にして示す拡大側面図である。
【図21】図22と共にカメラ装置の回転が規制されるときの状態を示すものであり、本図は第1の回転位置の状態を一部を断面にして示す拡大側面図である。
【図22】第3の回転位置の状態を一部を断面にして示す拡大側面図である。
【図23】図24乃至図26と共に検出手段の検出動作が行われるときのカメラ装置の回転位置を示すものであり、本図は遮蔽モードの状態を示す拡大断面図である。
【図24】自分側撮影モードの状態を示す拡大断面図である。
【図25】カメラ装置の回転角度が+90°の状態を示す拡大断面図である。
【図26】相手側撮影モードの状態を示す拡大断面図である。
【図27】図28乃至図30と共に別の検出手段の検出動作が行われるときのカメラ装置の回転位置を示すものであり、本図は遮蔽モードの状態を示す拡大断面図である。
【図28】自分側撮影モードの状態を示す拡大断面図である。
【図29】カメラ装置の回転角度が+90°の状態を示す拡大断面図である。
【図30】相手側撮影モードの状態を示す拡大断面図である。
【図31】別の検出手段の検出動作を示すフローチャート図である。
【図32】カメラ装置の変形例を示す拡大斜視図である。
【図33】実施の形態の携帯電話機の概略的なブロック図である。
【図34】スチルモード時の表示例を示す図である。
【図35】ムービーモード時の表示例を示す図である。
【図36】撮像時における発光部の駆動制御の流れを示すフローチャートである。
【図37】テロップの入力動作を説明するための、上記実施の形態の携帯電話機の表示画面例を示す図である。
【図38】入力されたテロップが自動再生される様子を示す、上記実施の形態の携帯電話機の表示画面例を示す図である。
【図39】ハイパーリンクデータの入力動作を説明するための、上記実施の形態の携帯電話機の表示画面例を示す図である。
【図40】従来の携帯電話機のテロップの入力動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1…第1の筐体、2…第2の筐体、3…本体部、4…ヒンジ部、17…カメラ装置、18…保護カバー、18a…回転操作部、48…カメラ本体、53…撮像レンズ、59…検出手段、60…磁気抵抗素子、61…マグネット、62…検出手段、63…第1の磁気抵抗素子、64…第2の磁気抵抗素子、65…マグネット、17A…カメラ装置、18A…保護カバー、18b…回転操作部、84…操作部、85…アンテナ、86…送受信処理部、87…制御部、88…メモリ、90…枠、95…発光マーク、96…発光マーク、100…携帯電話機、CR…カーソル、PB…プログレスバー[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a mobile terminal device suitable for being applied to a mobile phone, a PHS phone, a PDA (Personal Digital Assistant) or a notebook personal computer, and a method of editing moving image additional information.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Today, a mobile phone provided with a camera device capable of capturing a still image and a moving image is known. In such a mobile phone, when a moving image is captured, a telop can be added to the moving image.
[0003]
Specifically, when the input of the telop is designated, the control unit of the conventional portable terminal device divides the imaging time (= reproduction time) of the captured moving image into four equal parts as shown in FIG. Then, they are respectively assigned as first to fourth telop input sections. In the example shown in FIG. 40A, the reproduction time of the moving image is 15 seconds. For this reason, as the telop input section, a time shorter than about 4 seconds is assigned.
[0004]
After performing such an allocation process, the control unit controls the display of the portable terminal device to display the cursor CR together with the input section selection screen as shown in FIG. 40B. By moving the cursor CR, the user selects a desired input section in which a telop is to be input, and inputs a desired telop.
[0005]
When the input of the telop is completed, the control unit stores the start time and the end time of the telop input section where the input of the telop is performed, and also stores the input characters. Then, when the moving image is reproduced, at the timing when the start time of the telop input section is reached, the character input by the user is read and the display is controlled in the telop display area provided separately from the moving image display area. . The telop is continuously displayed until the end time of the telop input section.
[0006]
That is, the input telop is displayed together with the corresponding moving image from the start time to the end time of the telop input section selected by the user.
[0007]
[Patent Document]
JP-A-10-65780
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, although it is good that a conventional mobile phone can input a telop, it is not possible to input a telop while watching a moving image in real time when inputting a telop.
[0009]
For this reason, when a telop is input, the moving image to which the telop is added is reproduced, and the portion to which the telop is added (the reproduction time of the moving image to which the telop is added) is reproduced. In the fourth telop input section, it is confirmed which telop input section corresponds to the telop input section, and a telop input section that will correspond to this confirmation result is selected to input a telop.
[0010]
Such a telop input method is a method of selecting a telop input section that will correspond to the confirmation result, which is not a preferable input method that largely depends on the intuition of the user.
[0011]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and has a portable terminal device and a moving image additional information editing method that can edit information on a moving image such as a telop in real time while watching a moving image. For the purpose of providing.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, while the moving image is being reproduced by the reproducing means, the start point of the moving image additional information input by the start point designating means that can be operated is stored in the storage means in association with the moving image. Further, while the moving image is being reproduced by the reproduction means, and the end point of the moving image additional information input by the end point specification means which can be operated after the start point is specified by the start point specification means, The information is stored in the storage unit in association with the moving image. Further, by storing the moving image additional information input via the input unit in the storage unit in association with the moving image, editing of the moving image additional information such as a telop can be performed in real time while watching the moving image. Is possible.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The present invention can be applied to a mobile phone.
[0014]
A
[0015]
Assuming that the angle θ between the
[0016]
In the following description, when a direction is indicated, in the open state (see FIG. 1) in which the
[0017]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0018]
A
[0019]
On the front surface of the
[0020]
A rotary operation key 10 is arranged at a position near the upper end of the front surface of the
[0021]
In addition, a
[0022]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0023]
A display unit (liquid crystal display panel) 14 and a
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
A window is formed on the peripheral surface of the
[0027]
Since the
[0028]
Hereinafter, the internal structures of the
[0029]
A
[0030]
[0031]
The
[0032]
A
[0033]
The
[0034]
[0035]
An arc-shaped
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
A mounting
[0039]
The
[0040]
The
[0041]
A
[0042]
The
[0043]
A
[0044]
In the state where the
[0045]
The
[0046]
At a position near the right end of the
[0047]
In the
[0048]
A fixing
[0049]
The fixing
[0050]
A
[0051]
A biasing
[0052]
A
[0053]
With the fixing
[0054]
A
[0055]
Hereinafter, the opening and closing operation of the
[0056]
When the
[0057]
In the closed state, as shown in FIG. 10, one
[0058]
When the
[0059]
When the
[0060]
Conversely, when the
[0061]
When the
[0062]
Next, the
[0063]
As described above, the
[0064]
The
[0065]
The cover-
[0066]
The
[0067]
The supported
[0068]
The mounting
[0069]
The base-
[0070]
The
[0071]
The
[0072]
The
[0073]
First, the
[0074]
Next, the
[0075]
Finally, the mounting
[0076]
Since the
[0077]
In the state where the
[0078]
One end of the flexible printed
[0079]
One end of the camera flexible printed
[0080]
The distal ends of the divided
[0081]
When the
[0082]
When the
[0083]
The
[0084]
The
[0085]
In the
[0086]
Hereinafter, the rotation operation of the
[0087]
The
[0088]
The
[0089]
If the position where the optical axis of the
[0090]
In the first rotation position, as shown in FIG. 18, the
[0091]
When the
[0092]
When the
[0093]
When the
[0094]
When the
[0095]
When the
[0096]
Conversely, when the
[0097]
When the
[0098]
When the
[0099]
When the
[0100]
The
[0101]
As shown in FIG. 4, the
[0102]
Hereinafter, a detection operation performed by the
[0103]
As described above, the
[0104]
Assuming that the position where the optical axis of the
[0105]
As shown in FIG. 23, in the shielding mode (−137 °), the switch A is turned “OFF” based on the detection result of the
[0106]
When the
[0107]
When the
[0108]
Therefore, the position of the rotation angle of + 90 ° is the switching point of the switch A. When the switch A is turned on, the image captured via the
[0109]
When the
[0110]
Conversely, when the
[0111]
As described above, in the
[0112]
Further, a sufficient arrangement space for the camera flexible printed
[0113]
Further, since the detection means 59 is a non-contact type, the detection means 59 is less affected by dust, moisture, or the like, which may enter through the gap of the
[0114]
In addition, by using the non-contact
[0115]
Furthermore, since the detecting
[0116]
In the detecting
[0117]
In addition, since the
[0118]
Furthermore, when an external impact or the like is applied to the
[0119]
In addition, by attaching the
[0120]
In the above description, an example is shown in which the
[0121]
Next, the detecting
[0122]
The detecting means 62 is also of a non-contact type similarly to the detecting
[0123]
Note that, similarly to the
[0124]
The
[0125]
Accordingly, no displacement occurs between the center point of the
[0126]
As shown in FIG. 27, in the shield mode (−137 °), the switch A is turned “OFF” based on the detection result of the
[0127]
The switch B is a switch provided to switch the
[0128]
When the
[0129]
When the
[0130]
When the
[0131]
Conversely, when the
[0132]
As described above, when the
[0133]
In addition, the image is inverted between the own-side shooting mode and the other-side shooting mode, so that the
[0134]
In the above, an example is shown in which the
[0135]
Further, in the above description, the example in which the detecting
[0136]
Hereinafter, the detecting operation by the detecting
[0137]
(S1) The detection operation by the detection means 62 is started, and the state of the switch B is determined. When the switch B is turned on, the process proceeds to (S2). If the switch B is turned off, the process proceeds to (S3).
[0138]
(S2) The
[0139]
(S3) The
[0140]
(S4) The image captured via the
[0141]
(S5) The state of the switch A is determined. When the switch A is turned on, the process proceeds to (S6). When the switch A is turned off, the process proceeds to (S1), and the determination of the switch B in (S1) is continued.
[0142]
(S6) The image captured via the
[0143]
Next, a modified example of the camera device will be described (see FIG. 32). The
[0144]
The
[0145]
The left and right ends of the
[0146]
Thus, since the
[0147]
[Imaging operation using camera device]
[Electrical configuration of mobile phone]
Next, FIG. 33 is a block diagram illustrating an electrical configuration of the mobile phone according to the present embodiment. As shown in FIG. 33, the mobile phone of the present embodiment has an
[0148]
In the mobile phone, when the user performs imaging using the
[0149]
When imaging is performed in the “still mode”, the
[0150]
Further, when the imaging is performed in the “movie mode”, the
[0151]
[Still mode]
In the mobile phone according to the present embodiment, when the
[0152]
When the user presses the rotary operation key 10 in a state where the standby image is displayed on the
[0153]
Further, the
[0154]
Next, when the rotary operation key 10 is pressed in this state, the
[0155]
Further, the
[0156]
In this case, to capture an image in the “still mode”, the user rotates the rotary operation key 10 to move and display the cursor CR to the display position of the operation menu of “camera”, and presses the
[0157]
Next, when the rotary operation key 10 is pressed in this state, the
[0158]
As a result, the image captured by the
[0159]
In addition, as shown in FIG. 34D, the
[0160]
For this reason, the user presses the rotary operation key 10 at the timing when the desired subject is displayed on the
[0161]
When the rotary operation key 10 is pressed in this state, the
[0162]
The user sees the still image displayed on the
[0163]
In addition, the
[0164]
When saving the captured still image, the user presses the
[0165]
On the other hand, if the user does not save the captured still image, the user presses the power input key 81 shown in FIG. In this case, the power input key 81 functions as a cancel key. When the
[0166]
This is to end the still mode. Before the end, this is a message asking whether to save the still image that is currently captured.
[0167]
When saving the still image that is currently captured before the end of the still mode, the user rotates the rotary operation key 10 to move the cursor CR to the “Yes” display position, and presses the rotary operation key. 10 is pressed. As a result, the
[0168]
On the other hand, when the user ends the “still mode” without saving the still image currently being captured, the user rotates the rotary operation key 10 to move the cursor CR to the “No” display position. And the rotary operation key 10 is pressed. Accordingly, the
[0169]
[Movie mode]
Next, in the above-described “still mode”, the
[0170]
When the right
[0171]
For this reason, when capturing a moving image, the user displays the character of “movie” on the
[0172]
When the transition to the “movie mode” is specified by the user, the
[0173]
Upon transition to the “movie mode”, a long bar-shaped progress bar PB along the vertical direction of the
[0174]
Next, when displaying the image currently captured by the
[0175]
In addition, when displaying the image currently captured by the
[0176]
When the
[0177]
Next, when the pressing operation (recording) of the rotary operation key 10 is detected in the state of FIG. 35B, the
[0178]
Further, when detecting the start of the recording, the
[0179]
The overall length of the progress bar PB indicates the maximum recording time that can be recorded by one recording operation, which is, for example, about 5 seconds. The display control in which the bar of the predetermined color gradually expands on the progress bar PB is performed according to the recording time, so that the user can roughly record the length of the bar of the predetermined color gradually expanding. Time can be recognized.
[0180]
Next, after the recording time has elapsed, a bar of a predetermined color gradually extends on the progress bar PB, and when the bar reaches the lower end of the progress bar PB, the
[0181]
If the pressing operation of the rotary operation key 10 is detected before the bar reaches the lower end of the progress bar PB, the
[0182]
In addition, during the recording, the
[0183]
Therefore, the user presses the left soft key 80L to stop recording. When detecting the pressing operation of the left soft key 80L during recording, the
[0184]
Next, when the above-mentioned bar reaches the lower end of the progress bar PB and the recording is automatically ended, or when the rotary operation key 10 is pressed during recording and the recording is forcibly ended, the
[0185]
The total length of the progress bar PB in this case indicates the recording time of the recorded moving image. When the start of the automatic reproduction is controlled, the
[0186]
Since the display control in such a manner that the bar of the predetermined color on the progress bar PB gradually expands is performed according to the reproduction time, the user can use the length of the bar of the predetermined color that gradually expands. A rough playback time can be recognized.
[0187]
Next, when such an “automatic reproduction mode” is set, the
[0188]
In this case, the schematic image of the rotary operation key 10 and the “pause symbol” indicate that when the rotary operation key 10 is pressed during automatic playback, the playback operation is paused.
[0189]
In addition, the symbols of the up and down arrows and the letters “Vol” indicate that the audio level of the audio to be reproduced can be increased or decreased according to the rotary operation of the
[0190]
During automatic playback, the user presses the rotary operation key 10 to temporarily stop the reproduced image, or rotates the rotary operation key 10 to raise or lower the audio level to record the image. The image and the recorded sound will be confirmed. When detecting the pressing operation of the rotary operation key 10 during the automatic reproduction, the
[0191]
Further, when in the playback pause state, the
[0192]
In this case, the schematic image of the rotary operation key 10 and the “reproduction symbol” indicate that when the rotary operation key 10 is pressed, the reproduction of the moving image in the reproduction paused state is restarted. ing. When the
[0193]
Next, when such automatic reproduction is completed, the
[0194]
In this case, the schematic image of the rotary operation key 10 and the character “save” indicate that the automatically reproduced moving image is stored by pressing the
[0195]
The user presses the rotary operation key 10 to save the moving image confirmed by the automatic reproduction. When detecting the pressing operation of the rotary operation key 10, the
[0196]
After displaying this message for several seconds, the
[0197]
On the other hand, when not saving the moving image confirmed by the automatic reproduction, the user presses the power input key 81 (see FIG. 1) serving as the cancel key as described above. When detecting the pressing operation of the
[0198]
When discarding the moving image confirmed by the automatic reproduction, the user rotates the rotary operation key 10 to move the cursor CR to the display position of “Yes” and presses the rotary operation key 10. .
[0199]
In this case, when the
[0200]
[Drive control of light emitting unit]
Next, the mobile phone of the present embodiment is used both as a light for illuminating a subject at the time of imaging and as a light emitting unit for indicating that the mobile phone is in a state where imaging is possible. For this reason, in the “still mode” and the “movie mode”, when the
[0201]
Specifically, the
[0202]
At the start of imaging, the
[0203]
In other words, in the manual operation of the user, it is possible to switch only between the first luminance level and the second luminance level. , A first luminance level → a second luminance level → a first luminance level → a second luminance level..., Etc., alternately between the first luminance level and the second luminance level. Performs level switching control.
[0204]
When the second luminance level is set in the “still mode”, the
[0205]
Similarly, also when the second luminance level is set in the “movie mode”, the
[0206]
Then, only when the second luminance level is set by a manual operation, the
[0207]
Such control of the luminance level is based on the following reason.
[0208]
First, the fact that the imaging is started in a state where the first luminance level is set means that a sufficient amount of light is applied to the subject, and it can be considered that no more light is necessary.
[0209]
For this reason, when imaging is started in a state where the first luminance level is set, the
[0210]
On the other hand, when the luminance level is intentionally changed from the first luminance level to the second luminance level, the fact that imaging is started in the state of the second luminance level means that the subject It is highly possible that a sufficient amount of light has not been emitted.
[0211]
For this reason, when imaging is started in a state where the second luminance level is set, the
[0212]
The flow of the lighting control of the
[0213]
First, in step S11, the
[0214]
In step S12, since the
[0215]
The on / off state of the switch A indicates a direction in which the
[0216]
Here, as described above, the mobile phone of the present embodiment uses the
[0219]
For this reason, when it is determined in step S12 that the
[0218]
On the other hand, in step S12, when it is determined that the
[0219]
Accordingly, it is possible to notify a third party that the
[0220]
In this example, the description will be made assuming that the
[0221]
In other words, it should be understood that any processing may be performed as long as it can notify a third party that the
[0222]
Next, in the mobile phone, the first luminance level and the second luminance level can be switched as described above. Therefore, when the
[0223]
When detecting the instruction to increase the luminance level, the
[0224]
Therefore, in step S21, the
[0225]
When the lighting control of the
[0226]
On the other hand, if it is determined in step S21 that the current luminance level has already been set to the second luminance level, the luminance level cannot be increased any further. Shift processing steps.
[0227]
Next, if no level-up instruction is detected in step S14, and if it is determined in step S21 that the current luminance level is set to the second luminance level, the
[0228]
When detecting the instruction to decrease the luminance level, the
[0229]
Note that when the lighting control of the
[0230]
Next, in step S16, the
[0231]
Next, in step S17, the
[0232]
That is, the fact that the imaging is started in the state where the first luminance level is set as described above means that a sufficient amount of light is applied to the subject, and that no more light is required. be able to.
[0233]
For this reason, when the imaging is started in a state where the first luminance level is set, the
[0234]
On the other hand, when the luminance level has been intentionally changed from the first luminance level to the second luminance level, the fact that imaging is started in the state of the second luminance level means that the subject Therefore, it is highly possible that a sufficient amount of light is not irradiated.
[0235]
For this reason, when imaging is started in a state where the second luminance level is set, the
[0236]
The
[0237]
This makes it possible to control the light-emitting
[0238]
Further, in this example, when the rotary operation key 10 is pressed (at a shutter-on timing), the
[0239]
Next, the captured still image or moving image is stored or discarded (canceled) as described with reference to FIGS. 34 (e) and (f) and FIGS. 35 (f) to (h). However, in step S19, the
[0240]
In step S20, the
[0241]
If it is determined in step S20 that the imaging has not been completed, the
[0242]
When an incoming call is detected during the “still mode” and the “movie mode”, the
[0243]
[Ticker input operation]
Next, the mobile terminal device according to the embodiment can input a telop in a desired section of a captured moving image. The input of the telop is possible for each of the moving image once stored in the
[0244]
Hereinafter, the operation of inputting a telop when saving a moving image for which imaging has been completed will be described. Respectively. The only difference between the two is the difference between the moving image stored in the
[0245]
For this reason, for the operation of inputting a telop for a moving image stored in the
[0246]
First, when the capturing of a moving image is completed in the “movie mode”, the captured moving image is automatically played back as described with reference to FIGS. 35D and 35E. As described with reference to (f), a still image as the first frame of the moving image is displayed in the
[0247]
In this case, the schematic image of the left soft key 80L and the text of “function” indicate that the function list is displayed by pressing the left soft key 80L. When the
[0248]
In this case, the schematic image of the rotary operation key 10 and the character “select” are moved by rotating the rotary operation key 10 to move the cursor CR, and pressing the
[0249]
Therefore, in this case, the user rotates the rotary operation key 10 to move the cursor CR to the display position of the character “telop” and presses the
[0250]
Note that, in this case, the schematic image of the left soft key 80L and the character “list closed” indicate that pressing the left soft key 80L closes the currently displayed function list. In this case, when detecting the pressing operation of the left soft key 80L, the
[0251]
Next, when the cursor CR is moved to the display position of the character "telop" by the user and the rotary operation key 10 is pressed, the
[0252]
Further, the
[0253]
For this reason, in this case, the user rotates the rotary operation key 10 to move the cursor CR to the display position of the character “New”, and presses the
[0254]
When performing “add”, “edit”, and “delete” of a telop, the cursor CR is moved to the display position of each of these characters, and the rotary operation key 10 is pressed. As a result, "addition" for further inputting a telop for a moving image to which a telop has been input, "editing" for editing an already input telop, or "erasing" for deleting an input telop are executed. .
[0255]
Further, as shown in FIG. 37 (b), the
[0256]
In this case, when detecting the pressing operation of the right
[0257]
Further, when detecting the pressing operation of the left soft key 80L, the
[0258]
Next, upon detecting the selection of the “newly created” telop input menu, the
[0259]
In this case, the schematic image of the rotary operation key 10 and the word “start” indicate that the moving image for inputting the telop is automatically reproduced by pressing the
[0260]
Further, the schematic image of the left soft key 80L and the character of “stop” indicate that the input operation of the telop is stopped by the pressing operation of the left soft key 80L. As described above, when the left soft key 80L is pressed, the above-mentioned "stop processing" is performed.
[0261]
On the display screen shown in FIG. 37 (c), the user presses the right
[0262]
On the other hand, when the user wants to set the playback time after the start time of the moving image as the starting point of the telop, the user presses the
[0263]
In this case, the schematic image of the rotary operation key 10 and the “playback pause symbol” indicate that pressing the rotary operation key 10 causes the automatically reproduced moving image to be paused. Is shown. When the moving image being automatically reproduced is paused, a “reproduction symbol” is displayed together with a schematic image of the
[0264]
Therefore, the user presses the rotary operation key 10 to temporarily stop the automatic reproduction at a desired timing or to search for the starting point of the telop while restarting the automatic reproduction. Then, at the timing when the moving image serving as the starting point of the telop is reproduced, the right
[0265]
When the left soft key 80L is pressed on the display screen shown in FIG. 37D, the
[0266]
When the user wants to redo the input of the telop or to stop the editing, the user presses the left soft key 80L on the display screen of FIG. 37D to display the display screen shown in FIG. Rotate the key 10 to select "Redo" or "Cancel Editing" for telop input.
[0267]
The
[0268]
When the
[0269]
Next, when the start point of the telop is stored in this way, the
[0270]
By pressing the rotary operation key 10, the user searches for the end point of the telop while repeating the pause and reproduction of the automatically reproduced moving image. Then, the right
[0271]
In this case, the
[0272]
Next, when the start point and the end point of the first telop are determined in this way, the
[0273]
The "data editing menu" includes a "character input" menu that is selected when inputting text in a telop, a "character color" menu that is selected when specifying the color of the input character, and a character input menu. And a "Background color" menu to be selected when the background color is specified.
[0274]
The “data editing menu” includes a “hyperlink type” menu which is selected when specifying a type of a hyperlink, which will be described later, and a “hyperlink” which is selected when inputting data to be a hyperlink is specified. A menu of “data” and a menu of “hyper text color” selected when specifying the text color of the hyperlink are displayed.
[0275]
If it is difficult to display these “data editing menus” in the display area of the
[0276]
Further, the
[0277]
On such a display screen of the "data editing menu", the user first inputs characters to be a telop. This is performed by rotating the rotary operation key 10 to move the cursor CR to the character display position of “character input”, and pressing the
[0278]
When the rotary operation key 10 is pressed when the cursor CR is moved to the display position of the character "character input", the
[0279]
Character input is performed as follows. That is, a plurality of characters, numbers, symbols, and the like are assigned to one key on the
[0280]
For example, the numeric keypad of “2” is assigned characters of characters in the row (ka, ki, ku, ke, ko), and each of these characters is, for example, “ko” for the character of “ko”. , "This", "this", "this", "this", etc. are assigned to a plurality of input candidates.
[0281]
Each time the
[0282]
When a desired character is selected in this way, the
[0283]
The input candidate is selected by the user rotating the rotary operation key 10 to move the cursor CR to a desired input candidate display position and pressing the rotary operation key 10 at this timing. It has become.
[0284]
When detecting the pressing operation of the rotary operation key 10, the
[0285]
As described above, the user first selects a desired character using the numeric keypad, and then selects a desired input candidate from input candidates displayed corresponding to the selected character. Thus, the character selected from the input candidates is displayed on the character input screen as a character determined by the user.
[0286]
The number of characters that can be input as a telop may be limited to, for example, the number of characters that can be displayed at one time in the telop display area (for example, 25 characters).
[0287]
The user inputs characters such as telops by selectively inputting characters one by one in this manner. Then, when the character to be the telop has been input, the cursor CR is moved to the character of “close” in the display area of the input candidate in FIG. 37 (h), and the rotary operation key 10 is pressed. .
[0288]
When the cursor CR is moved to the above-mentioned “close” character and the rotary operation key 10 is pressed, the
[0289]
Next, when the user inputs a telop in this manner, the user rotates the rotary operation key 10 to move the cursor CR to the display position of “character color” on the display screen of FIG. By pressing the rotary operation key 10, the character color of the input telop character is selected.
[0290]
When the
[0291]
The user rotates the rotary operation key 10 to move the cursor CR to a display position of a desired character color on the character color palette, and presses the rotary operation key 10 at this timing. When detecting the pressing operation of the rotary operation key 10, the
[0292]
Next, when the user selects the character color in this manner, the user rotates the rotary operation key 10 to move the cursor CR to the display position of “background color” on the display screen of FIG. Then, the user presses the rotary operation key 10 to select a background color which is the background of the input telop character.
[0293]
When the
[0294]
The user rotates the rotary operation key 10 to move the cursor CR to a display position of a desired background color on the background color palette, and presses the rotary operation key 10 at this timing. When detecting the pressing operation of the rotary operation key 10, the
[0295]
As a result, as shown in FIG. 37 (i), the character of the telop, the character color of the telop, and the background color of the telop are displayed in a list on the data editing screen.
[0296]
Next, when the user does not enter a hyperlink described later, the user confirms the characters of the telop, the character color of the telop, and the background color of the telop on the data editing screen shown in FIG. When it is determined that this input state is sufficient, the right
[0297]
The pressing operation of the right
[0298]
Then, after displaying this message, the
[0299]
In this case, the schematic image of the rotary operation key 10 and the character of “play” indicate that pressing the rotary operation key 10 performs automatic reproduction of the moving image in which the telop is input. ing. Further, the schematic image of the right
[0300]
Further, the schematic image of the left soft key 80L and the character of “stop” indicate that the input operation of the telop is stopped by the pressing operation of the left soft key 80L. As described above, when the left soft key 80L is pressed, the above-mentioned "stop processing" is performed.
[0301]
On the display screen shown in FIG. 38D, when storing the input telop without confirming, the user presses the right
[0302]
On the other hand, on the display screen shown in FIG. 38D, when confirming the input telop, the user presses the rotary operation key 10 corresponding to the above-mentioned "play". In this case, when detecting the pressing operation of the rotary operation key 10 in this case, the
[0303]
When the display of the telop is started in this way, the
[0304]
As a result, the telop input by the user is displayed at the timing selected by the user and in the character color and the background color selected by the user.
[0305]
As shown in FIGS. 38 (e) and (f), the user presses the rotary operation key 10 to temporarily stop or play the moving image to be automatically played back, while inputting the characters of the telop, Check the color, background color, display timing, etc.
[0306]
When the automatic reproduction including the telop is completed, the
[0307]
As described above, on the display screen shown in FIG. 38D, the pressing operation of the right
[0308]
The above is the flow until the input of one telop is completed. When the data editing of one telop is completed, the
[0309]
In addition, when the user inputs (adds) a telop again or edits or deletes the input telop, the user presses the left soft key 80L corresponding to “function” on the display screen of FIG. Manipulate.
[0310]
As a result, a function list is displayed as shown in FIG. 37 (a), and when the “telop” list is selected from this function list, the
[0311]
The user selects “Add” from the input menu to add a telop further, and selects “Edit” from the input menu to edit the telop, and deletes the telop. Is performed, "Erase" is selected from the input menu. Then, the user repeats the above-mentioned input operation, so that input (addition) and editing of the telop are performed again.
[0312]
In the case of the mobile phone of this example, for example, a maximum of 13 telops can be input for a moving image of 15 seconds.
[0313]
As described above, the mobile phone according to the present embodiment specifies the start point and the end point of the telop while watching the moving image that is automatically reproduced, and specifies the characters, the character color, the background color, and the like of the telop after specifying the start point and the end point. To be entered.
[0314]
Since the start point and the end point of the telop can be specified while watching the moving image that is automatically reproduced, the start point and the end point can be specified at a desired timing. For this reason, a telop can be reliably input to a desired place.
[0315]
〔hyperlink〕
Next, in this portable terminal device, the "phone number", "e-mail address" or "URL of desired Web site" stored in the address book area, communication history area, and memo pad area of the
[0316]
When inputting the "telephone number", "e-mail address", or the like as a telop, the user moves the cursor CR on the display screen of FIG. 37 (g) or FIG. The user moves to the display position and presses the
[0317]
FIG. 39 (a) shows the selection screen in which "telephone number", "e-mail address (e-mail address)", "URL of desired Web site (URL)", and "no setting" are respectively input. The example displayed as "" is shown.
[0318]
The user rotates the rotary operation key 10 to move the cursor CR to a display position of information to be input as a telop, and presses the
[0319]
Specifically, for example, FIG. 39A shows an example in which the cursor CR is located at the display position of the character of "telephone number". When the rotary operation key 10 is pressed in this state, The
[0320]
Next, the user inputs the information thus selected. To input this information, the user rotates the rotary operation key 10 downward on the display screen of FIG. As a result, an information input field (hyperlink data) and a field indicating the character color of the input information (hypertext color) are scroll-displayed on the display screen. In this state, the user rotates the rotary operation key 10 to move the cursor CR to the information input field (hyperlink data), and presses the
[0321]
When detecting the pressing operation of the rotary operation key 10, the
[0322]
When the user operates the rotary operation key 10 to select the input method “from the address book”, the
[0323]
When the input method “from the history” is selected, the
[0324]
When the input method of “direct input” is selected, the
[0325]
When the input method “from memo pad” is selected, the
[0326]
In this example, the telephone number is entered as a telop. However, the "e-mail address" and the "URL of the Web site" are also used in the "address book", "communication history", It is taken in from "Notepad" or "directly input" by the user.
[0327]
Next, when the information to be input as the telop is selected or directly input, the
[0328]
The user checks the information input as the telop by looking at the information displayed on the
[0329]
Next, the user selects the character color of the information (hyperlink data) thus input. In this case, the user rotates the rotary operation key 10 to move the cursor CR to the display position of the character of “hyper character color” on the display screen of FIG. Press operation.
[0330]
When the pressing operation of the rotary operation key 10 is detected, the
[0331]
The user rotates the rotary operation key 10 to move the cursor CR to a display position of a desired character color on the character color palette, and presses the rotary operation key 10 at this timing. When detecting the pressing operation of the rotary operation key 10, the
[0332]
When the cursor CR is located at the display position of “no setting” and the pressing operation of the rotary operation key 10 is detected, the
[0333]
When the operation of setting the hyperlink is completed, the user presses the right
[0334]
The user confirms the display timing of the hyperlink data, the character color, and the like by the automatic reproduction, and presses the right
[0335]
Such hyperlink data may be variously used, for example, by inputting a store telephone number or a homepage URL as a telop for a moving image obtained by imaging a store advertisement, distributing the same to a user, and using it as a store advertisement. It can be used in the form of use.
[0336]
[Effects of Embodiment]
As is apparent from the above description, in the mobile phone according to the present embodiment, the
[0337]
This eliminates the need for a movable space for the operated lever and the operating projection as in the case of using a push switch, and also prevents the mechanism provided on the
[0338]
Further, a sufficient space for disposing the wiring board for supplying power to the
[0339]
Further, since the detection means 59 and 62 are of a non-contact type, there is little influence of dust or moisture which may enter through the gap of the
[0340]
In addition, by using the non-contact
[0341]
Further, since the detection means 59 and 62 are constituted by a magnet and a magnetoresistive element, the configuration of the detection means 59 and 62 can be simplified, and the internal mechanism provided inside the mobile phone is simplified. In addition, workability in assembling the internal mechanism can be improved.
[0342]
In addition, since the magnet is arranged in the
[0343]
Further, since a flexible printed wiring board for supplying power to the magneto-resistive element is not required, there is no problem that the durability of the flexible printed wiring board due to the stress when the
[0344]
Further, when an impact or the like is applied to the mobile phone from the outside, it is possible to prevent a problem such as cracking or breakage of the magnetoresistive element.
[0345]
In addition, even when the
[0346]
Further, the
[0347]
Further, the detecting
[0348]
The use modes of the
[0349]
In addition, since the
[0350]
In addition, when the
[0351]
In addition, since the light-emitting
[0352]
When the
[0353]
It is also conceivable that an erroneous act such as the above-mentioned voyeurism is performed by setting the direction of the
[0354]
In addition, the mobile phone of the present embodiment specifies the start point and the end point of the telop while watching the moving image to be automatically reproduced, and after specifying the start point and the end point, inputs the character, character color, background color, and the like of the telop. I do.
[0355]
Since the start point and the end point of the telop can be specified while watching the moving image that is automatically reproduced, the start point and the end point can be specified at a desired timing. For this reason, a telop can be reliably input to a desired place.
[0356]
[Modification]
In the above description of the embodiment, the present invention is applied to a mobile phone, but the present invention may be applied to a PHS phone, a PDA device, a personal computer device having a camera function, and the like. That is, the present invention can be applied to any device having both a camera function and another function, and in this case, the same effect as described above can be obtained.
[0357]
In addition, the
[0358]
In addition, the
[0359]
In addition, the
[0360]
Further, when the
[0361]
Further, the
[0362]
In addition, when the “still mode” and the “movie mode” are set, the light emitting portions other than the
[0363]
In addition, the telop is input while watching the automatically reproduced moving image. However, other than the telop, for example, the voice of “after-recording (after recording)” may be input while watching the moving image.
[0364]
The input of "after-recording" can be performed by selecting "after-recording" on the display screen shown in FIG. In this case, in the same manner as described with reference to FIGS. 37B to 37F, a start point is selected while watching a moving image to be automatically reproduced, and audio input is started at the timing when the start point is selected. The input voice is collected by the
[0365]
Next, the user selects the end point while watching the moving image to be automatically reproduced, and ends the input of the voice. The
[0366]
That is, by adopting a configuration in which the start point and the end point are input while watching the moving image in this way, any information related to the moving image can be input later. Since the input of the information related to the moving image can be performed while watching the moving image, the information can be input at an optimal timing desired by the user.
[0367]
Finally, the above embodiment is an example of the present invention. For this reason, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and may be applied to designs other than the above-described embodiment as long as they do not depart from the technical idea of the present invention. It is of course added that various changes are possible.
[0368]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to edit information about a moving image such as a telop in real time while watching the moving image.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a mobile phone according to an embodiment to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a perspective view of the mobile phone in a closed state.
FIG. 3 is a schematic side view showing a rotation angle of a first housing and a second housing.
FIG. 4 is an enlarged perspective view showing a part of the internal structure of the mobile phone.
FIG. 5 is an enlarged exploded perspective view showing a hinge mechanism.
FIG. 6 is an enlarged perspective view showing a hinge mechanism.
FIG. 7 is an enlarged sectional view taken along line VII-VII in FIG.
FIG. 8 is an enlarged sectional view taken along line VIII-VIII of FIG.
FIG. 9 is an enlarged perspective view illustrating a relationship between a fixed member and a rotating member.
10 shows a state in which the rotation of the first housing and the second housing is restricted together with FIG. 11, and FIG. 10 is an enlarged side view showing a closed state with a partial cross section. It is.
FIG. 11 is an enlarged side view partially showing a cross section of an open state.
FIG. 12 shows an assembling procedure of the camera device together with FIG. 13, and is an enlarged front view partially showing a state before the camera device is slid.
FIG. 13 is an enlarged front view partially showing a cross section of a state where the camera device is slid and assembled.
FIG. 14 is an enlarged perspective view showing a state where a flexible printed wiring board is arranged.
FIG. 15 is an enlarged perspective view showing a shielding mode.
FIG. 16 is an enlarged perspective view showing a self-side shooting mode.
FIG. 17 is an enlarged perspective view showing the other party's shooting mode.
FIG. 18 shows a state in which the camera device is held at each rotational position together with FIGS. 19 and 20, and FIG. 18 is an enlarged side view showing a state of the first rotational position with a partial cross section. It is.
FIG. 19 is an enlarged side view showing a state of a second rotation position with a part thereof in section.
FIG. 20 is an enlarged side view showing a state of a third rotation position with a part thereof in section.
FIG. 21 shows a state in which the rotation of the camera device is restricted together with FIG. 22. FIG. 21 is an enlarged side view showing a state of a first rotation position with a partial cross section.
FIG. 22 is an enlarged side view showing a state of a third rotation position with a part thereof in section.
23 shows the rotational position of the camera device when the detecting means performs the detecting operation together with FIGS. 24 to 26, and is an enlarged sectional view showing the state of the shielding mode.
FIG. 24 is an enlarged cross-sectional view illustrating a state of a self-side photographing mode.
FIG. 25 is an enlarged sectional view showing a state where the rotation angle of the camera device is + 90 °.
FIG. 26 is an enlarged cross-sectional view showing a state of the other-side photographing mode.
27 shows the rotational position of the camera device when a detecting operation of another detecting means is performed together with FIG. 28 to FIG. 30, and FIG. 27 is an enlarged sectional view showing a state of a shielding mode.
FIG. 28 is an enlarged cross-sectional view showing a state of a self-side photographing mode.
FIG. 29 is an enlarged sectional view showing a state where the rotation angle of the camera device is + 90 °.
FIG. 30 is an enlarged cross-sectional view showing a state of the other-side photographing mode.
FIG. 31 is a flowchart showing a detecting operation of another detecting means.
FIG. 32 is an enlarged perspective view showing a modified example of the camera device.
FIG. 33 is a schematic block diagram of a mobile phone according to an embodiment.
FIG. 34 is a diagram illustrating a display example in the still mode.
FIG. 35 is a diagram illustrating a display example in the movie mode.
FIG. 36 is a flowchart illustrating a flow of drive control of a light emitting unit during imaging.
FIG. 37 is a diagram illustrating an example of a display screen of the mobile phone of the above embodiment for describing a telop input operation.
FIG. 38 is a diagram illustrating an example of a display screen of the mobile phone according to the above embodiment, showing a state in which an input telop is automatically reproduced.
FIG. 39 is a diagram illustrating an example of a display screen of the mobile phone of the above embodiment, for describing an input operation of hyperlink data.
FIG. 40 is a diagram for explaining a telop input operation of a conventional mobile phone.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (7)
撮像された動画像を再生して表示手段に表示する再生手段と、
上記再生手段により動画像が再生されている間、操作が可能となる、入力する動画付加情報の始点を指定するための始点指定手段と、
上記再生手段により動画像が再生されている間で、なおかつ、上記始点指定手段により上記始点の指定がなされた後に操作が可能となる、入力する動画付加情報の終点を指定するための終点指定手段と、
上記動画付加情報の入力を行うための入力手段と、
上記始点指定手段で指定された始点,上記終点指定手段で指定された終点、及び上記入力手段で入力された動画付加情報を、それぞれ上記動画像と関連付けて記憶手段に記憶する記憶制御手段と、
上記動画像の再生が指定された際に、上記記憶手段に記憶されている動画像を再生して上記表示手段に表示するように上記再生手段を制御すると共に、上記記憶手段に記憶されている始点に対応する上記動画像の再生時刻から、上記終点に対応する上記動画像の再生時刻までの間、上記記憶手段に記憶されている上記動画付加情報を上記動画像と共に上記表示手段に表示するように、上記再生手段を制御する制御手段と
を有することを特徴とする携帯端末装置。In a portable terminal device having at least a moving image capturing function,
Playback means for playing back the captured moving image and displaying it on the display means;
While the moving image is being reproduced by the reproducing means, a start point designating means for designating a starting point of the input moving image additional information, which can be operated,
An end point designating means for designating an end point of the additional moving image information to be input, which can be operated while the moving image is being reproduced by the reproducing means and after the start point is designated by the start point designating means. When,
Input means for inputting the moving image additional information,
Storage control means for storing, in the storage means, the start point designated by the start point designation means, the end point designated by the end point designation means, and the moving image additional information inputted by the input means, in association with the moving image;
When the reproduction of the moving image is designated, the reproducing unit is controlled so that the moving image stored in the storage unit is reproduced and displayed on the display unit, and is stored in the storage unit. From the playback time of the moving image corresponding to the start point to the playback time of the moving image corresponding to the end point, the moving image additional information stored in the storage unit is displayed on the display unit together with the moving image. And a control means for controlling the reproduction means.
上記入力手段で入力された動画付加情報の表示色を選択するための表示色選択手段、及び上記動画付加情報の背景色を選択するための背景色選択手段のうち、少なくとも一方の手段を有すること
を特徴とする携帯端末装置。The mobile terminal device according to claim 1,
At least one of a display color selecting unit for selecting a display color of the moving image additional information input by the input unit and a background color selecting unit for selecting a background color of the moving image additional information is provided. A mobile terminal device characterized by the above-mentioned.
上記動画付加情報として、通信に関連する情報を入力するためのの通信関連情報入力手段を有すること
を特徴とする携帯端末装置。The mobile terminal device according to claim 1 or 2,
A portable terminal device, comprising: communication-related information input means for inputting communication-related information as the moving image additional information.
上記再生ステップにおいて上記再生手段により動画像が再生されている間、操作が可能となる始点指定手段で入力された動画付加情報の始点を、始点記憶制御手段が、上記動画情報と関連付けて記憶手段に記憶する始点記憶ステップと、
上記再生ステップにおいて上記再生手段により動画像が再生されている間、なおかつ、上記始点指定手段により上記始点の指定がなされた後に操作が可能となる終点指定手段で入力された動画付加情報の終点を、終点記憶制御手段が、上記動画像に関連付けて上記記憶手段に記憶する終点記憶ステップと、
入力手段を介して入力された上記動画付加情報を、付加情報記憶制御手段が、上記動画像と関連付けて上記記憶手段に記憶する付加情報記憶ステップと
を有することを特徴とする動画付加情報の編集方法。A reproducing step in which the reproducing means reproduces the moving image and displays it on the display means;
While the moving image is being reproduced by the reproducing means in the reproducing step, the starting point storage control means associates the starting point of the moving image additional information input by the starting point designating means with which the operation is possible with the moving image information, and stores the starting point. Starting point storing step for storing
While the moving image is being reproduced by the reproducing means in the reproducing step, the end point of the moving image additional information input by the end point specifying means which can be operated after the start point is specified by the start point specifying means is set. , An end point storage control unit, an end point storage step of storing in the storage unit in association with the moving image,
Editing the moving image additional information, wherein the additional information storage control means stores the moving image additional information input via the input means in the storage means in association with the moving image. Method.
上記動画像の再生が指定された際に、制御手段が、上記記憶手段に記憶されている動画像を再生して上記表示手段に表示するように上記再生手段を制御すると共に、上記記憶手段に記憶されている始点に対応する上記動画像の再生時刻から、上記終点に対応する上記動画像の再生時刻までの間、上記記憶手段に記憶されている上記動画付加情報を上記動画像と共に上記表示手段に表示するように、上記再生手段を制御する再生制御ステップを有すること
を特徴とする動画付加情報の編集方法。The method for editing moving image additional information according to claim 4,
When the reproduction of the moving image is designated, the control means controls the reproducing means so as to reproduce the moving image stored in the storage means and display it on the display means. From the playback time of the moving image corresponding to the stored starting point to the playback time of the moving image corresponding to the end point, the moving image additional information stored in the storage unit is displayed together with the moving image. A method of editing moving image additional information, comprising a playback control step of controlling the playback means so as to display the information on the means.
表示色選択手段で選択された表示色で動画付加情報を表示するように上記再生手段を制御する指定表示色再生ステップ、及び背景色選択手段で選択された背景色で動画付加情報を表示するように上記再生手段を制御する指定背景色再生ステップのうち、少なくとも一方のステップを有すること
を特徴とする動画付加情報の編集方法。The method for editing moving image additional information according to claim 5,
A designated display color reproducing step of controlling the reproducing means so as to display the moving image additional information in the display color selected by the display color selecting means; and displaying the moving image additional information in the background color selected by the background color selecting means. A method of editing moving image additional information, the method further comprising at least one of a designated background color reproducing step of controlling the reproducing means.
通信関連情報入力手段で入力された通信に関連する情報を、上記動画付加情報として上記動画像に関連付けて上記記憶手段に記憶する通信関連情報記憶ステップを有すること
を特徴とする動画付加情報の編集方法。The method for editing moving image additional information according to any one of claims 4 to 6,
Editing of the moving image additional information, characterized in that it has a communication related information storing step of storing the information related to the communication input by the communication relevant information input means in the storage means in association with the moving image as the moving image additional information. Method.
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