JP2004259631A - 照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】カバーの偏重心による器具の傾きを防止し、カバー取付け等の安全性が高い照明器具を提供する。
【解決手段】ランプソケット30を有し下端部にカバー取付ねじ受部24およびキャップ取付ねじ受部23を有する支柱12と、この支柱12のカバー取付ねじ受部24と螺合しかつカバー取付ねじ受部24を乗り越え可能な雌ねじ19cを有するとともに貫通部26を有するカバー17と、貫通部26を通してキャップ取付ねじ部23に螺合される雌ねじ筒部20を有してカバー17の前面を支持するキャップ16とを備え、支柱12はカバー17を水平姿勢に支持するための水平受け部22を有し、雌ねじ19cがカバー取付ねじ受部24を乗り越えた状態で、水平受け部22に当接する水平面部19dをカバー17に設けている。
【選択図】 図1
【解決手段】ランプソケット30を有し下端部にカバー取付ねじ受部24およびキャップ取付ねじ受部23を有する支柱12と、この支柱12のカバー取付ねじ受部24と螺合しかつカバー取付ねじ受部24を乗り越え可能な雌ねじ19cを有するとともに貫通部26を有するカバー17と、貫通部26を通してキャップ取付ねじ部23に螺合される雌ねじ筒部20を有してカバー17の前面を支持するキャップ16とを備え、支柱12はカバー17を水平姿勢に支持するための水平受け部22を有し、雌ねじ19cがカバー取付ねじ受部24を乗り越えた状態で、水平受け部22に当接する水平面部19dをカバー17に設けている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
天井に取付ける照明器具で、吊下具にカバー付照明器具を水平に吊るしたものがある(特許文献参照)。
【0003】
この種の照明器具の基本的な構成の一例を図5から図7に示す。この照明器具はフランジ1、ソケット台2、カバー3、ソケット4、ランプ5等が主要な構成部品である。天井に取付けられるフランジ1は金属製板材を絞り加工により形成し、表面は塗装もしくはめっき処理がされており、その中心部には金属製板材を絞り加工により筒形に形成し、フランジ1と同一に表面処理された支柱状のソケット台2がある。このソケット台2はねじ等により所定の間隔をもってフランジ1に固定され、垂下している。このソケット台2の周側面にはランプ5に電力を供給するソケット4が固定され、下面にはカバー3を取り付けるための金属製板材の取付金具6と、カバー取付部分を隠すキャップ7を取り付けるためのねじ部8が設けられる。取付金具6は周縁に複数の係合片6aを突出している。カバー3はガラス材を椀状に形成し、カバー中心部に取付金具用の穴3aを設けている。この穴3aを利用してカバー取付金具9がカバー3の中心部に取り付けられる。カバー取付金具9は筒状で係合片6aを係止するL字形のスリット9aを形成している。カバー3は、通常、ランプ5をソケット4に取り付けた後、取付金具6にカバー取付金具9を位置させ、押し上げかつ周方向に回転させて係合片6aにスリット9aを係合して取り付ける。さらに穴3aに通ったねじ部8にキャップ7を取付け、カバー3を支持することにより照明器具が使用できる状態になる。
【0004】
【特許文献】
特開平7−14417号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような照明器具はカバー3の偏重心により傾きが発生し、またキャップ7を外す方向に回すとカバー3が共回りして、カバー3が取付金具6から外れる可能性がある。そのため取り付け、取り外しおよび取付状態でカバー3の保持に安全性が求められている。
【0006】
したがって、本発明の目的は、カバーの偏重心による器具の傾きを防止し、カバー取付け等の安全性が高い照明器具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の照明器具は、ランプソケットを有し下端部にカバー取付ねじ受部およびキャップ取付ねじ受部を有する支柱と、この支柱の前記カバー取付ねじ受部と螺合しかつ前記カバー取付ねじ受部を乗り越え可能な第1のねじ部を有するとともに貫通部を有するカバーと、前記貫通部を通して前記キャップ取付ねじ部に螺合される第2のねじ部を有して前記カバーの前面を支持するキャップとを備え、前記支柱は前記カバーを水平姿勢に支持するための水平受け部を有し、前記第1のねじ部が前記カバー取付ねじ受部を乗り越えた状態で、前記水平受け部に当接する水平面部を前記カバーに設けたものである。
【0008】
請求項1記載の照明器具によれば、カバーの水平面部が支柱の水平受け部に当接することにより、カバーの偏重心による器具の傾きの発生を防止することができる。またカバーの第1のねじ部がカバー取付ねじ受部に係合して仮吊りされることにより、カバーの取り付け、取り外しにおけるキャップの着脱時の突然のカバーの外れ等を防止することができ、ランプ交換や清掃時にカバーを外す際、ユーザーに対する安全性を向上することができる。
【0009】
請求項2記載の照明器具は、請求項1において、前記カバーの前記第1のねじ部が前記カバー取付ねじ受部を乗り越えた状態で、前記キャップの前記第2のねじ部が前記キャップ取付ねじ受部に螺合できるように、前記第2のねじ部と前記キャップ取付ねじ受部の長さが設定されているものである。
【0010】
請求項2記載の照明器具によれば、請求項1と同様な効果のほか、カバーのねじ部が支柱のカバー取付ねじ受部にねじ込まれなければ、キャップが支柱のキャップ取付ねじ受部に取り付けることができないため、カバーを仮吊りしない不完全な取付状態でキャップが取り付けられることを防止することができる。
【0011】
請求項3記載の照明器具は、請求項2において、前記カバー取付ねじ受部と前記キャップ取付ねじ受部はねじのピッチが異なるものである。
【0012】
請求項3記載の照明器具によれば、請求項2と同様な効果のほか、カバーとキャップを異なるピッチによるねじ込み構造とすることにより、カバーとキャップが共回りすることを防止することができ、キャップの外れと同時にカバーが外れるのを防止できる。
【0013】
請求項4記載の照明器具は、請求項2において、前記カバー取付ねじ受部が部分ねじである。
【0014】
請求項4記載の照明器具によれば、請求項2と同様な効果のほか、カバー取付ねじ受部を部分ねじとしてカバーを仮吊りすることができるので、カバー取付け作業が煩雑にならない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1から図4により説明する。本発明の照明器具の基本構成を図1に示す。本発明の照明器具は、例えば金属製板材を絞り加エされたフランジ11(tl.2)と例えば鋼管製の支柱12(φ9.5)を有し、フランジ11が天井に取付けられる。支柱12の上部から中央部付近には温度低減用の例えば金属製板材の遮熱板13(tl.0)とソケット台14(tl,0)が取付けられている。ソケット台14にはランプソケット30が取付けられ、ランプソケット30にはランプ31が装着される。支柱12の下方の先端にはカバー取付ねじ受部24とキャップ取付ねじ受部23がある、例えば真鍮製の取付金具15(φ12.7)が取り付けられている。取付金具15はその上端部に、支柱12の下端部にねじや溶接等により取付ける取付部15aを有し、取付部15aの下端位置につば状の水平受け部22を有し、下端部に細径のキャップ取付ねじ受部23を設け、キャップ取付ねじ受部23の上端側で水平受け部22よりも下方にキャップ取付ねじ受部23よりも径大のカバー取付ねじ受部24を設けている。カバー取付ねじ受部24とキャップ取付ねじ受部23はねじのピッチが異なる。またカバー取付ねじ受部24は部分ねじとし、カバー17の着脱時に一旦、カバー17を取付金具19に仮吊りしやすくしている。水平受け部22とカバー取付ねじ受部24との間がカバー17の仮吊り部25となる。
【0016】
カバー17はガラス製であり、中心部に貫通孔26を形成してあり、貫通孔26に鋼管製の例えばニップルを用いたねじ筒18を貫通している。ねじ筒18の下端部には例えば平金具27が設けられ、パッキン28を介してカバー17の下面に当接している。カバー17内のねじ筒18の上端部には取付具例えば取付金具19が螺合され、パッキン29を介してカバー17の内面に当接し、これにより取付金具19がカバー17に取付けられている。取付金具19は貫通穴19aを有し下端部にねじ筒18に螺合する雌ねじ19bが形成され、上端部にカバー取付ねじ受部24に螺合する第1のねじ部例えば雌ねじ19cが形成され、その間の貫通穴19aの部分は径大に形成されている。また取付金具19の上面が水平受け部22に当接する水平面部19dとなっている。
【0017】
キャップ6(tO.6)は例えば金属製板材を絞り加エされたもので、中央部にキャップ取付ねじ受部23に螺合する第2のねじ部例えば雌ねじ筒部20が取り付けられている。雌ねじ筒部20はねじ筒18の内径よりも外径が小さい。取付順序はまずカバー17を取付金具15のカバー取付ねじ受部24にねじ込み、その後キャップ取付用ねじ部23にキャップ16を取り付ける。
【0018】
図2はカバー17の仮吊り状態を示す。カバー17の取付け時はカバー取付ねじ受部24に雌ねじ19cを螺合してカバー取付ねじ受部24を越えさせ、その後後述のようにキャップ16でカバー17を固定する。仮吊り部となる範囲25は、取付金具19の雌ねじ19cがカバー取付ねじ受部24との螺合を越えた位置から取付金具19の上端の水平面部19dが水平受け部22に当接する範囲であり、この範囲ではカバー17が自由に上下移動できる。この場合、カバー17を仮吊り状態にして初めてキャップ取付ねじ受部23の寸法Aがキャップ16の雌ねじ部20にねじ込み可能な寸法Bとなるように、キャップ取付ねじ受部23と雌ねじ部20の長さが設定されている。その結果、カバー17を取り付ける際、取付金具19がカバー取付ねじ受部24を乗り越えなければ、キャップ16を取付金具15のキャップ取付用ねじ部23に締付けることができず、これにより、不完全な仮吊りを防止することができる。
【0019】
図3は、キャップ16を図示しないが、カバー17を図2の状態から押し上げて水平面部19dを水平受け部22に当接する直前の状態である。キャップ16の雌ねじ部20をキャップ取付ねじ受部23に締めつけてカバー17の前面を支持することにより、水平面部19dを水平受け部22に当接した状態にカバー17を保持することができる。これでカバー17が取付状態となり、かつカバー17の偏重心による傾きの発生を防止することができる。
【0020】
図4は、図3において説明したカバー17の取付状態にキャップ16を締めつけた状態から、キャップ16を逆回転してゆるめ、そのためカバー17の雌ねじ19cがカバー取付ねじ受部24に係合したあるいは螺合を始めた状態である。キャップ16を緩め始めるとカバー17は自重によりキャップ16に載ったまま共回りして下がり、カバー取付ねじ受部24に係合する。この場合、取付金具15のカバー取付用ねじ受け部24とキャップ取付ねじ受部23において、異なるねじピッチを採用しているため、さらにキャップ16をキャップ取付ねじ受部23から外れるように回転しても、カバー17とキャップ16の雌ねじ20の接触による共回りをすることができない。すなわち、キャップ16を戻す方向に回転してもこれに伴ってカバー17が回転しないので、カバー17はカバー取付ねじ受部24から外れることなく、キャップ16のみがキャップ取付ねじ受部23から外れることができ、これによりカバー17の落下防止となる。つぎにキャップ16を外した後、カバー17を回すことにより安全にカバー17を外すことができる。
【0021】
なお、カバー取付ねじ受部24およびキャップ取付ねじ受部23が雄ねじであったが、これらが雌ねじで、第1のねじ部である雌ねじ19cおよび第2のねじ部である雌ねじ筒部20が雄ねじで構成されてもよい。
【0022】
【発明の効果】
請求項1記載の照明器具によれば、カバーの水平面部が支柱の水平受け部に当接することにより、カバーの偏重心による器具の傾きの発生を防止することができる。またカバーの第1のねじ部がカバー取付ねじ受部に係合して仮吊りされることにより、カバーの取り付け、取り外しにおけるキャップの着脱時の突然のカバーの外れ等を防止することができ、ランプ交換や清掃時にカバーを外す際、ユーザーに対する安全性を向上することができる。
【0023】
請求項2記載の照明器具によれば、請求項1と同様な効果のほか、カバーのねじ部が支柱のカバー取付ねじ受部にねじ込まれなければ、キャップが支柱のキャップ取付ねじ受部に取り付けることができないため、カバーを仮吊りしない不完全な取付状態でキャップが取り付けられることを防止することができる。
【0024】
請求項3記載の照明器具によれば、請求項2と同様な効果のほか、カバーとキャップを異なるピッチによるねじ込み構造とすることにより、カバーとキャップが共回りすることを防止することができ、キャップの外れと同時にカバーが外れるのを防止できる。
【0025】
請求項4記載の照明器具によれば、請求項2と同様な効果のほか、カバー取付ねじ受部を部分ねじとしてカバーを仮吊りすることができるので、カバー取付け作業が煩雑にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の分解断面図である。
【図2】カバーがカバー取付ねじ受部へのねじ込みを越えて仮吊りした状態の部分断面図である。
【図3】カバーの水平面部を支柱の水平受け部に接近した状態の部分断面図である。
【図4】キャップを外すときの部分断面図である。
【図5】従来例の半断面側面図である。
【図6】分解斜視図である。
【図7】カバーおよびキャップと取付金具との結合関係を説明する斜視図である。
【符号の説明】
12 支柱
14 ソケット台
15 取付金具
16 キャップ
17 カバー
19c 雌ねじ
19d 水平面部
20 雌ねじ筒部
22 水平受け部
23 キャップ取付ねじ受部
24 カバー取付ねじ受部
26 貫通孔
30 ランプソケット
【発明の属する技術分野】
この発明は、照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
天井に取付ける照明器具で、吊下具にカバー付照明器具を水平に吊るしたものがある(特許文献参照)。
【0003】
この種の照明器具の基本的な構成の一例を図5から図7に示す。この照明器具はフランジ1、ソケット台2、カバー3、ソケット4、ランプ5等が主要な構成部品である。天井に取付けられるフランジ1は金属製板材を絞り加工により形成し、表面は塗装もしくはめっき処理がされており、その中心部には金属製板材を絞り加工により筒形に形成し、フランジ1と同一に表面処理された支柱状のソケット台2がある。このソケット台2はねじ等により所定の間隔をもってフランジ1に固定され、垂下している。このソケット台2の周側面にはランプ5に電力を供給するソケット4が固定され、下面にはカバー3を取り付けるための金属製板材の取付金具6と、カバー取付部分を隠すキャップ7を取り付けるためのねじ部8が設けられる。取付金具6は周縁に複数の係合片6aを突出している。カバー3はガラス材を椀状に形成し、カバー中心部に取付金具用の穴3aを設けている。この穴3aを利用してカバー取付金具9がカバー3の中心部に取り付けられる。カバー取付金具9は筒状で係合片6aを係止するL字形のスリット9aを形成している。カバー3は、通常、ランプ5をソケット4に取り付けた後、取付金具6にカバー取付金具9を位置させ、押し上げかつ周方向に回転させて係合片6aにスリット9aを係合して取り付ける。さらに穴3aに通ったねじ部8にキャップ7を取付け、カバー3を支持することにより照明器具が使用できる状態になる。
【0004】
【特許文献】
特開平7−14417号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような照明器具はカバー3の偏重心により傾きが発生し、またキャップ7を外す方向に回すとカバー3が共回りして、カバー3が取付金具6から外れる可能性がある。そのため取り付け、取り外しおよび取付状態でカバー3の保持に安全性が求められている。
【0006】
したがって、本発明の目的は、カバーの偏重心による器具の傾きを防止し、カバー取付け等の安全性が高い照明器具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の照明器具は、ランプソケットを有し下端部にカバー取付ねじ受部およびキャップ取付ねじ受部を有する支柱と、この支柱の前記カバー取付ねじ受部と螺合しかつ前記カバー取付ねじ受部を乗り越え可能な第1のねじ部を有するとともに貫通部を有するカバーと、前記貫通部を通して前記キャップ取付ねじ部に螺合される第2のねじ部を有して前記カバーの前面を支持するキャップとを備え、前記支柱は前記カバーを水平姿勢に支持するための水平受け部を有し、前記第1のねじ部が前記カバー取付ねじ受部を乗り越えた状態で、前記水平受け部に当接する水平面部を前記カバーに設けたものである。
【0008】
請求項1記載の照明器具によれば、カバーの水平面部が支柱の水平受け部に当接することにより、カバーの偏重心による器具の傾きの発生を防止することができる。またカバーの第1のねじ部がカバー取付ねじ受部に係合して仮吊りされることにより、カバーの取り付け、取り外しにおけるキャップの着脱時の突然のカバーの外れ等を防止することができ、ランプ交換や清掃時にカバーを外す際、ユーザーに対する安全性を向上することができる。
【0009】
請求項2記載の照明器具は、請求項1において、前記カバーの前記第1のねじ部が前記カバー取付ねじ受部を乗り越えた状態で、前記キャップの前記第2のねじ部が前記キャップ取付ねじ受部に螺合できるように、前記第2のねじ部と前記キャップ取付ねじ受部の長さが設定されているものである。
【0010】
請求項2記載の照明器具によれば、請求項1と同様な効果のほか、カバーのねじ部が支柱のカバー取付ねじ受部にねじ込まれなければ、キャップが支柱のキャップ取付ねじ受部に取り付けることができないため、カバーを仮吊りしない不完全な取付状態でキャップが取り付けられることを防止することができる。
【0011】
請求項3記載の照明器具は、請求項2において、前記カバー取付ねじ受部と前記キャップ取付ねじ受部はねじのピッチが異なるものである。
【0012】
請求項3記載の照明器具によれば、請求項2と同様な効果のほか、カバーとキャップを異なるピッチによるねじ込み構造とすることにより、カバーとキャップが共回りすることを防止することができ、キャップの外れと同時にカバーが外れるのを防止できる。
【0013】
請求項4記載の照明器具は、請求項2において、前記カバー取付ねじ受部が部分ねじである。
【0014】
請求項4記載の照明器具によれば、請求項2と同様な効果のほか、カバー取付ねじ受部を部分ねじとしてカバーを仮吊りすることができるので、カバー取付け作業が煩雑にならない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1から図4により説明する。本発明の照明器具の基本構成を図1に示す。本発明の照明器具は、例えば金属製板材を絞り加エされたフランジ11(tl.2)と例えば鋼管製の支柱12(φ9.5)を有し、フランジ11が天井に取付けられる。支柱12の上部から中央部付近には温度低減用の例えば金属製板材の遮熱板13(tl.0)とソケット台14(tl,0)が取付けられている。ソケット台14にはランプソケット30が取付けられ、ランプソケット30にはランプ31が装着される。支柱12の下方の先端にはカバー取付ねじ受部24とキャップ取付ねじ受部23がある、例えば真鍮製の取付金具15(φ12.7)が取り付けられている。取付金具15はその上端部に、支柱12の下端部にねじや溶接等により取付ける取付部15aを有し、取付部15aの下端位置につば状の水平受け部22を有し、下端部に細径のキャップ取付ねじ受部23を設け、キャップ取付ねじ受部23の上端側で水平受け部22よりも下方にキャップ取付ねじ受部23よりも径大のカバー取付ねじ受部24を設けている。カバー取付ねじ受部24とキャップ取付ねじ受部23はねじのピッチが異なる。またカバー取付ねじ受部24は部分ねじとし、カバー17の着脱時に一旦、カバー17を取付金具19に仮吊りしやすくしている。水平受け部22とカバー取付ねじ受部24との間がカバー17の仮吊り部25となる。
【0016】
カバー17はガラス製であり、中心部に貫通孔26を形成してあり、貫通孔26に鋼管製の例えばニップルを用いたねじ筒18を貫通している。ねじ筒18の下端部には例えば平金具27が設けられ、パッキン28を介してカバー17の下面に当接している。カバー17内のねじ筒18の上端部には取付具例えば取付金具19が螺合され、パッキン29を介してカバー17の内面に当接し、これにより取付金具19がカバー17に取付けられている。取付金具19は貫通穴19aを有し下端部にねじ筒18に螺合する雌ねじ19bが形成され、上端部にカバー取付ねじ受部24に螺合する第1のねじ部例えば雌ねじ19cが形成され、その間の貫通穴19aの部分は径大に形成されている。また取付金具19の上面が水平受け部22に当接する水平面部19dとなっている。
【0017】
キャップ6(tO.6)は例えば金属製板材を絞り加エされたもので、中央部にキャップ取付ねじ受部23に螺合する第2のねじ部例えば雌ねじ筒部20が取り付けられている。雌ねじ筒部20はねじ筒18の内径よりも外径が小さい。取付順序はまずカバー17を取付金具15のカバー取付ねじ受部24にねじ込み、その後キャップ取付用ねじ部23にキャップ16を取り付ける。
【0018】
図2はカバー17の仮吊り状態を示す。カバー17の取付け時はカバー取付ねじ受部24に雌ねじ19cを螺合してカバー取付ねじ受部24を越えさせ、その後後述のようにキャップ16でカバー17を固定する。仮吊り部となる範囲25は、取付金具19の雌ねじ19cがカバー取付ねじ受部24との螺合を越えた位置から取付金具19の上端の水平面部19dが水平受け部22に当接する範囲であり、この範囲ではカバー17が自由に上下移動できる。この場合、カバー17を仮吊り状態にして初めてキャップ取付ねじ受部23の寸法Aがキャップ16の雌ねじ部20にねじ込み可能な寸法Bとなるように、キャップ取付ねじ受部23と雌ねじ部20の長さが設定されている。その結果、カバー17を取り付ける際、取付金具19がカバー取付ねじ受部24を乗り越えなければ、キャップ16を取付金具15のキャップ取付用ねじ部23に締付けることができず、これにより、不完全な仮吊りを防止することができる。
【0019】
図3は、キャップ16を図示しないが、カバー17を図2の状態から押し上げて水平面部19dを水平受け部22に当接する直前の状態である。キャップ16の雌ねじ部20をキャップ取付ねじ受部23に締めつけてカバー17の前面を支持することにより、水平面部19dを水平受け部22に当接した状態にカバー17を保持することができる。これでカバー17が取付状態となり、かつカバー17の偏重心による傾きの発生を防止することができる。
【0020】
図4は、図3において説明したカバー17の取付状態にキャップ16を締めつけた状態から、キャップ16を逆回転してゆるめ、そのためカバー17の雌ねじ19cがカバー取付ねじ受部24に係合したあるいは螺合を始めた状態である。キャップ16を緩め始めるとカバー17は自重によりキャップ16に載ったまま共回りして下がり、カバー取付ねじ受部24に係合する。この場合、取付金具15のカバー取付用ねじ受け部24とキャップ取付ねじ受部23において、異なるねじピッチを採用しているため、さらにキャップ16をキャップ取付ねじ受部23から外れるように回転しても、カバー17とキャップ16の雌ねじ20の接触による共回りをすることができない。すなわち、キャップ16を戻す方向に回転してもこれに伴ってカバー17が回転しないので、カバー17はカバー取付ねじ受部24から外れることなく、キャップ16のみがキャップ取付ねじ受部23から外れることができ、これによりカバー17の落下防止となる。つぎにキャップ16を外した後、カバー17を回すことにより安全にカバー17を外すことができる。
【0021】
なお、カバー取付ねじ受部24およびキャップ取付ねじ受部23が雄ねじであったが、これらが雌ねじで、第1のねじ部である雌ねじ19cおよび第2のねじ部である雌ねじ筒部20が雄ねじで構成されてもよい。
【0022】
【発明の効果】
請求項1記載の照明器具によれば、カバーの水平面部が支柱の水平受け部に当接することにより、カバーの偏重心による器具の傾きの発生を防止することができる。またカバーの第1のねじ部がカバー取付ねじ受部に係合して仮吊りされることにより、カバーの取り付け、取り外しにおけるキャップの着脱時の突然のカバーの外れ等を防止することができ、ランプ交換や清掃時にカバーを外す際、ユーザーに対する安全性を向上することができる。
【0023】
請求項2記載の照明器具によれば、請求項1と同様な効果のほか、カバーのねじ部が支柱のカバー取付ねじ受部にねじ込まれなければ、キャップが支柱のキャップ取付ねじ受部に取り付けることができないため、カバーを仮吊りしない不完全な取付状態でキャップが取り付けられることを防止することができる。
【0024】
請求項3記載の照明器具によれば、請求項2と同様な効果のほか、カバーとキャップを異なるピッチによるねじ込み構造とすることにより、カバーとキャップが共回りすることを防止することができ、キャップの外れと同時にカバーが外れるのを防止できる。
【0025】
請求項4記載の照明器具によれば、請求項2と同様な効果のほか、カバー取付ねじ受部を部分ねじとしてカバーを仮吊りすることができるので、カバー取付け作業が煩雑にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の分解断面図である。
【図2】カバーがカバー取付ねじ受部へのねじ込みを越えて仮吊りした状態の部分断面図である。
【図3】カバーの水平面部を支柱の水平受け部に接近した状態の部分断面図である。
【図4】キャップを外すときの部分断面図である。
【図5】従来例の半断面側面図である。
【図6】分解斜視図である。
【図7】カバーおよびキャップと取付金具との結合関係を説明する斜視図である。
【符号の説明】
12 支柱
14 ソケット台
15 取付金具
16 キャップ
17 カバー
19c 雌ねじ
19d 水平面部
20 雌ねじ筒部
22 水平受け部
23 キャップ取付ねじ受部
24 カバー取付ねじ受部
26 貫通孔
30 ランプソケット
Claims (4)
- ランプソケットを有し下端部にカバー取付ねじ受部およびキャップ取付ねじ受部を有する支柱と、この支柱の前記カバー取付ねじ受部と螺合しかつ前記カバー取付ねじ受部を乗り越え可能な第1のねじ部を有するとともに貫通部を有するカバーと、前記貫通部を通して前記キャップ取付ねじ部に螺合される第2のねじ部を有して前記カバーの前面を支持するキャップとを備え、前記支柱は前記カバーを水平姿勢に支持するための水平受け部を有し、前記第1のねじ部が前記カバー取付ねじ受部を乗り越えた状態で、前記水平受け部に当接する水平面部を前記カバーに設けた照明器具。
- 前記カバーの前記第1のねじ部が前記カバー取付ねじ受部を乗り越えた状態で、前記キャップの前記第2のねじ部が前記キャップ取付ねじ受部に螺合できるように、前記第2のねじ部と前記キャップ取付ねじ受部の長さが設定されている請求項1記載の照明器具。
- 前記カバー取付ねじ受部と前記キャップ取付ねじ受部はねじのピッチが異なる請求項2記載の照明器具。
- 前記カバー取付ねじ受部は部分ねじである請求項2記載の照明器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003050201A JP2004259631A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | 照明器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003050201A JP2004259631A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | 照明器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004259631A true JP2004259631A (ja) | 2004-09-16 |
Family
ID=33115677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003050201A Withdrawn JP2004259631A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | 照明器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004259631A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3181126U (ja) * | 2010-07-27 | 2013-01-31 | 知子 北原 | 本考案は多種多様led電球室内外照明器具である。 |
JP2013156777A (ja) * | 2012-01-27 | 2013-08-15 | Fujitsu Frontech Ltd | 取付け機構、電子機器、及び、媒体処理装置 |
US11133590B2 (en) * | 2018-04-10 | 2021-09-28 | Fujitsu Component Limited | Antenna and antenna module |
-
2003
- 2003-02-27 JP JP2003050201A patent/JP2004259631A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3181126U (ja) * | 2010-07-27 | 2013-01-31 | 知子 北原 | 本考案は多種多様led電球室内外照明器具である。 |
JP2013156777A (ja) * | 2012-01-27 | 2013-08-15 | Fujitsu Frontech Ltd | 取付け機構、電子機器、及び、媒体処理装置 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060206 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070724 |