JP2004259496A - 点灯回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率を低下させずにスイッチ素子を保護する。
【解決手段】本発明の点灯回路2では、主スイッチ素子12が導通から遮断に転じる場合に第一、第二の出力端子18、19間に接続された発光装置13に電流が流れ、点灯するように構成されている。第一、第二の出力端子18、19間が開放状態になり、主巻線11に誘起された電圧でスイッチ素子12に過電圧が印加されるときに、主巻線11に磁気結合された副巻線21に回生電流が流れ、主巻線11の両端の電圧をクランプするので、スイッチ素子12には過電圧が印加されない。回生電流は電源10内のコンデンサ31を充電するので、効率が低下しない。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の点灯回路2では、主スイッチ素子12が導通から遮断に転じる場合に第一、第二の出力端子18、19間に接続された発光装置13に電流が流れ、点灯するように構成されている。第一、第二の出力端子18、19間が開放状態になり、主巻線11に誘起された電圧でスイッチ素子12に過電圧が印加されるときに、主巻線11に磁気結合された副巻線21に回生電流が流れ、主巻線11の両端の電圧をクランプするので、スイッチ素子12には過電圧が印加されない。回生電流は電源10内のコンデンサ31を充電するので、効率が低下しない。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は発光装置を点灯させる点灯回路にかかり、特に、LEDの点灯に適した点灯回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2の符号100は従来技術の点灯回路の例である。
この点灯回路100は、主巻線111に対してスイッチ素子112が直列接続されている。スイッチ素子112は制御回路116に接続され、制御回路116が出力する信号に従ってスイッチング動作するように構成されており、スイッチ素子112が導通すると、電源装置110から主巻線111とスイッチ素子112に直流電流が供給されるようになっている。
【0003】
主巻線111の両端からは、第一、第二の出力端子118、119が取り出されており、スイッチ素子112が導通状態から遮断状態に転じると、主巻線111に誘起された電圧が第一、第二の出力端子118、119間に印加されるようになっている。
【0004】
第一、第二の出力端子118の間には、LEDが直列接続されて成る発光装置113が接続されている。
【0005】
LEDの極性は、電源装置110が出力する電圧によって逆バイアスされ、主巻線111に誘起された電圧で順バイアスされるようになっている。
【0006】
上記構成により、スイッチ素子112と主巻線111によって、電源装置110が出力する直流電圧の大きさが変換され、発光装置113に供給されるので、この点灯回路110は高効率である。
【0007】
【特許文献1】特開2002−184588号
【特許文献2】特開平11−289759号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記点灯回路100では、発光装置113が取り外されたり、発光装置113内が断線した場合、主巻線111には、スイッチ素子112が降伏する大きさの電圧が誘起される。この場合、スイッチ素子112が破壊してしまう。
【0009】
それを防止するためには、例えばスイッチ素子112に対して並列にツェナーダイオード120を接続し、スイッチ素子112に過大な電圧がされないようにすることが考えられるが、大電流を流せるツェナーダイオードは高価である。また、電源装置110が蓄電池や電池を直流電圧源としている場合、ツェナーダイオード120で生じる損失が無視できない。
【0010】
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、効率を低下させずにスイッチ素子が保護された点灯回路に関する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、電源に接続された主巻線と、該主巻線に接続され、導通すると前記電源から前記主巻線に電流を流すスイッチ素子とを有し、前記スイッチ素子が導通から遮断に転じ、前記主巻線に誘起された電圧によって、前記主巻線に並列に接続された発光装置に電流が供給されるように構成された点灯回路であって、前記主巻線と磁気結合された副巻線を有し、前記主巻線から、前記スイッチング素子に、前記発光装置の点灯時に印加される電圧よりも大きな電圧が印加される場合に、前記副巻線に回生電流が流れ、前記スイッチ素子に印加される電圧を所定電圧値以下にクランプするように構成された点灯回路である。
請求項2記載の発明は、前記副巻線は前記電源に接続され、前記回生電流を前記電源に供給するように構成された請求項1記載の点灯回路である。
請求項3記載の発明は、前記副巻線と前記電源の間であって、前記回生電流が流れる電流経路上に整流回路が設けられ、前記回生電流が流れるときの前記スイッチング素子は、前記電源の出力電圧に前記整流回路の順方向電圧を加算した電圧にクランプされるように構成された請求項2記載の点灯回路である。
請求項4記載の発明は、電源に接続された主巻線と、該主巻線に直列接続され、導通すると前記主巻線に電流を流すスイッチ素子とを有し、前記主巻線に並列に発光装置を接続すると、前記スイッチ素子が導通から遮断に転じ、前記主巻線に誘起された電圧によって前記発光装置に電流が供給されるように構成された点灯回路であって、前記主巻線と磁気結合された副巻線と、前記副巻線に直列接続された整流素子とを有し、前記副巻線と前記整流素子の直列接続回路は前記副巻線と前記スイッチ素子の直列接続回路に並列接続され、前記スイッチ素子が導通から遮断に転じたときに前記副巻線に誘起される電圧は、前記整流素子を順バイアスさせる極性にされた点灯回路である。
請求項5記載の発明は、前記発光装置が発光中に前記副巻線に誘起される電圧は、前記電源が出力する電圧よりも小さくなるように、前記主巻線と前記副巻線の巻数比が設定された請求項4記載の点灯回路である。
請求項6記載の発明は、前記主巻線から、前記スイッチング素子に、前記発光装置の点灯時に印加される電圧よりも大きな電圧が印加される場合に、前記副巻線に誘起された電圧により、前記副巻線と前記整流素子に回生電流が流れるように構成された請求項4又は請求項5のいずれか1項記載の点灯回路である。
請求項7記載の発明は、前記電源はコンデンサを有し、前記コンデンサは前記回生電流によって充電されるように構成された請求項4乃至請求項6のいずれか1項記載の点灯回路である。
【0012】
本発明は上記のように構成されており、発光装置は整流特性を有しており、電源が出力する電圧で逆バイアスされ、主巻線に誘起された電圧で順バイアスされるように接続される。
【0013】
スイッチ素子がスイッチング動作をすると、主巻線と副巻線に電圧が誘起されるが、発光装置は、スイッチ素子が導通から遮断に転じた場合に主巻線に誘起された電圧で順バイアスされるように接続される。
【0014】
また、発光装置に電流が流れ、発光している場合は、副巻線には電流が流れないように構成されており、発光装置が接続された第一、第二の出力端子間が開放状態になると、スイッチ素子が導通から遮断に転じたときに副巻線に回生電流が流れ、主巻線の両端の電圧を所定値にクランプするように構成されている。
【0015】
従って、スイッチ素子には過電圧が印加されず、スイッチ素子が保護される。回生電流は電源のコンデンサを充電し、エネルギーが再利用される。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1の符号2は、本発明の一例の点灯回路を示している。
この点灯回路2は、主巻線11と、スイッチ素子12と、制御回路16とを有している。主巻線11とスイッチ素子12とは直列接続されており、電源10が出力する直流電圧が、主巻線とスイッチ素子12の直列接続回路に印加されている。
【0017】
主巻線11の両端のうち、スイッチ素子12と接続された方からは、第一の出力端子18が取り出され、他方からは第二の出力端子19が取り出されている。第一、第二の出力端子18、19の間には、発光装置13が接続されている。
【0018】
スイッチ素子12の制御端子には、制御回路16が接続されており、制御回路16が出力する信号で導通と遮断を繰り返すように構成されている。
【0019】
ここで、スイッチ素子12が導通し、主巻線11に電流が流れた状態からスイッチ素子12が遮断に転じると、主巻線11に電圧が誘起される。その電圧の極性は、第一の出力端子18が正、第二の出力端子19が負であり、その極性の電圧が発光装置13に印加される。
【0020】
発光装置13は、一乃至二以上のLEDが直列接続されて構成されており、各LEDのアノード端子は第一の出力端子18側に向けられ、カソード端子は第二の出力端子19側に向けられている。
【0021】
そのため、第一の出力端子18に正、第二の出力端子19に負の極性の電圧が誘起されると、LEDに電流が流れ、発光装置13は点灯する。
【0022】
直列接続されたLEDの個数をN、LED一個の順方向電圧降下をVF1とすると、LEDに電流が流れている場合、第一、第二の出力端子18、19間はVF1×Nの大きさの電圧でクランプされる。
【0023】
スイッチ素子12が遮断から導通に転じると、スイッチ素子12の導通電圧が無視できる程小さいとすると、主巻線11の両端には電源10が出力する直流電圧が印加される。電源10が出力する電圧は、第一の出力端子18を負極性、第二の出力端子19を正極性にする電圧であるから、発光装置13内の各LEDは逆バイアスされ、発光装置13内に電流は流れなくなる。従って、スイッチ素子12が導通状態にある間、発光装置13の発光は停止する。
【0024】
本発明の点灯回路2は、主巻線11と磁気結合した副巻線21と、副巻線21に直列接続された整流素子22を有している。
【0025】
副巻線21と整流素子22の直列接続回路は、主巻線11とスイッチ素子12の直列接続回路に対して並列接続されている。即ち、主巻線11とスイッチ素子12の直列接続回路と、副巻線11と整流素子22の直列接続回路の両方に、電源10が出力する電圧が印加されている。
【0026】
整流素子22は、電源10が出力する直流電圧によって逆バイアスされる極性で接続されており、電源10から副巻線21には電流が供給されないようになっている。
【0027】
主巻線11と副巻線21の磁気結合の極性は、スイッチ素子12が導通状態にあり、第一の出力端子18に負極性、第二の出力端子19に正極性の電圧が誘起されるときに、副巻線21には、整流素子22を逆バイアスする極性の電圧が誘起されるようにされている。
【0028】
従って、スイッチ素子12が導通状態から遮断状態に転じ、第一の出力端子18に正極性、第二の出力端子19に負極性の電圧が誘起されると、副巻線21には整流素子22を順バイアスする極性の電圧が誘起される。
【0029】
但し、電源10が出力する直流電圧は、整流素子22を逆バイアスする極性なので、電源10が出力する直流電圧の大きさをE、整流素子22の順方向電圧降下をVF2とすると、副巻線21に、E+VF2以上の大きさの電圧が誘起されなければ整流素子22には電流は流れない。
【0030】
ここで、主巻線11の両端は、発光装置13が点灯するときの電圧VF1×Nの大きさの電圧でクランプされ、副巻線21には、その電圧の巻数比倍の大きさの電圧が誘起されるから、例えば主巻線11と副巻線21の巻数比が1:1の場合、副巻線21にも、VF1×Nの大きさ電圧が誘起される。
【0031】
直流電圧Eは、発光装置13が発光中のときに副巻線21に誘起される電圧よりも大きな電圧であり、従って、発光装置13が発光中に副巻線21に誘起される電圧は、整流素子22を順バイアスする極性であるが、整流素子22には、直流電圧Eから副巻線21の誘起電圧を減算した大きさの電圧が逆バイアス方向に印加されるため、副巻線21と整流素子22の直列接続回路には電流は流れない。
【0032】
発光装置13の交換中、あるいは発光装置13の断線等で第一、第二の出力端子18、19間が開放状態でスイッチ素子12が導通し、主巻線11に電流が流れた状態で、スイッチ素子12が導通から遮断に転じた場合、主巻線11の両端の電圧はクランプされない。
【0033】
この場合、副巻線21に誘起される電圧の極性は整流素子22を順バイアスする方向であり、その大きさは、整流素子22を導通させる大きさである。
【0034】
即ち、副巻線21には、電源10の出力電圧Eに、整流素子22を導通させる大きさの電圧VF2を加算した電圧(E+VF2)が誘起され、巻数比に応じた大きさの回生電流が副巻線21と整流素子22の直列接続回路に流れる。
【0035】
このとき、主巻線11に生じる電圧と副巻線21に生じる電圧の比は巻数比に従うから、1:1の場合、主巻線11には、副巻線21に生じた電圧と同じ電圧が生じ、スイッチ素子12には、その電圧に電源10の出力電圧Eを加算した電圧(2・E+VF2)が印加される。
【0036】
スイッチ素子12に印加される電圧や回生電流の大きさは、主巻線11と副巻線21の巻数比を変えることで、調節することができる。
【0037】
このように、本発明の点灯回路2では、第一、第二の出力端子18、19間が開放状態にあるため、スイッチ素子12に、発光装置13に電流が流れるときよりも大きな電圧が印加される場合には、副巻線21に回生電流が流れ、スイッチ素子12が所定の電圧値にクランプされる。
【0038】
次に、回生電流について説明すると、電源10内には、直流電圧源33と整流素子32の直列接続回路に対し、コンデンサ31が並列接続されており、副巻線21と整流素子22を流れた回生電流はコンデンサ31を充電する。
【0039】
コンデンサ31の充電により、整流素子32が逆バイアスされ、スイッチ素子12が遮断状態から導通状態に転じると、スイッチ素子12と主巻線11に流れる電流はコンデンサ31から供給される。
【0040】
そして、コンデンサ31から供給された電流は、主巻線11を流れ、上記のように副巻線21と整流素子22によって回生電流となってコンデンサ31を充電するから、第一、第二の出力端子18、19が開放状態にあるときのエネルギーロスが小さくなっており、特に、直流電圧源33が電池又は蓄電池のときに適している。
【0041】
なお、この点灯回路2は、主巻線11及び副巻線21と磁気結合された補助巻線15を有しており、制御回路16には、スイッチ素子12がスイッチング動作したときに、補助巻線15に誘起される電圧で動作するようになっている。
【0042】
従って、制御回路16が動作を開始するためには、先ずスイッチ素子12が導通しなければならない。そのため、スイッチ素子12の制御端子には外部回路が接続されており、制御回路16によらずに導通できるようになっている。
【0043】
なお、上記例では、電源10の正電圧側の端子と副巻線21の間に整流素子22が配置されていたが、グラウンド電圧側の端子と副巻線21の間に配置してもよい。この整流素子22は、pn接合ダイオードやショットキー接合ダイオード等を用いることもできる。また、トランジスタを用いてもよい。
【0044】
【発明の効果】
スイッチ素子が過電圧から保護される。
回生電流のエネルギーを再利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の点灯回路
【図2】従来技術の点灯回路
【符号の説明】
10……電源
11……主巻線
12……スイッチ素子
13……発光装置
16……制御回路
21……副巻線
22……整流素子
【発明の属する技術分野】
本発明は発光装置を点灯させる点灯回路にかかり、特に、LEDの点灯に適した点灯回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2の符号100は従来技術の点灯回路の例である。
この点灯回路100は、主巻線111に対してスイッチ素子112が直列接続されている。スイッチ素子112は制御回路116に接続され、制御回路116が出力する信号に従ってスイッチング動作するように構成されており、スイッチ素子112が導通すると、電源装置110から主巻線111とスイッチ素子112に直流電流が供給されるようになっている。
【0003】
主巻線111の両端からは、第一、第二の出力端子118、119が取り出されており、スイッチ素子112が導通状態から遮断状態に転じると、主巻線111に誘起された電圧が第一、第二の出力端子118、119間に印加されるようになっている。
【0004】
第一、第二の出力端子118の間には、LEDが直列接続されて成る発光装置113が接続されている。
【0005】
LEDの極性は、電源装置110が出力する電圧によって逆バイアスされ、主巻線111に誘起された電圧で順バイアスされるようになっている。
【0006】
上記構成により、スイッチ素子112と主巻線111によって、電源装置110が出力する直流電圧の大きさが変換され、発光装置113に供給されるので、この点灯回路110は高効率である。
【0007】
【特許文献1】特開2002−184588号
【特許文献2】特開平11−289759号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記点灯回路100では、発光装置113が取り外されたり、発光装置113内が断線した場合、主巻線111には、スイッチ素子112が降伏する大きさの電圧が誘起される。この場合、スイッチ素子112が破壊してしまう。
【0009】
それを防止するためには、例えばスイッチ素子112に対して並列にツェナーダイオード120を接続し、スイッチ素子112に過大な電圧がされないようにすることが考えられるが、大電流を流せるツェナーダイオードは高価である。また、電源装置110が蓄電池や電池を直流電圧源としている場合、ツェナーダイオード120で生じる損失が無視できない。
【0010】
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、効率を低下させずにスイッチ素子が保護された点灯回路に関する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、電源に接続された主巻線と、該主巻線に接続され、導通すると前記電源から前記主巻線に電流を流すスイッチ素子とを有し、前記スイッチ素子が導通から遮断に転じ、前記主巻線に誘起された電圧によって、前記主巻線に並列に接続された発光装置に電流が供給されるように構成された点灯回路であって、前記主巻線と磁気結合された副巻線を有し、前記主巻線から、前記スイッチング素子に、前記発光装置の点灯時に印加される電圧よりも大きな電圧が印加される場合に、前記副巻線に回生電流が流れ、前記スイッチ素子に印加される電圧を所定電圧値以下にクランプするように構成された点灯回路である。
請求項2記載の発明は、前記副巻線は前記電源に接続され、前記回生電流を前記電源に供給するように構成された請求項1記載の点灯回路である。
請求項3記載の発明は、前記副巻線と前記電源の間であって、前記回生電流が流れる電流経路上に整流回路が設けられ、前記回生電流が流れるときの前記スイッチング素子は、前記電源の出力電圧に前記整流回路の順方向電圧を加算した電圧にクランプされるように構成された請求項2記載の点灯回路である。
請求項4記載の発明は、電源に接続された主巻線と、該主巻線に直列接続され、導通すると前記主巻線に電流を流すスイッチ素子とを有し、前記主巻線に並列に発光装置を接続すると、前記スイッチ素子が導通から遮断に転じ、前記主巻線に誘起された電圧によって前記発光装置に電流が供給されるように構成された点灯回路であって、前記主巻線と磁気結合された副巻線と、前記副巻線に直列接続された整流素子とを有し、前記副巻線と前記整流素子の直列接続回路は前記副巻線と前記スイッチ素子の直列接続回路に並列接続され、前記スイッチ素子が導通から遮断に転じたときに前記副巻線に誘起される電圧は、前記整流素子を順バイアスさせる極性にされた点灯回路である。
請求項5記載の発明は、前記発光装置が発光中に前記副巻線に誘起される電圧は、前記電源が出力する電圧よりも小さくなるように、前記主巻線と前記副巻線の巻数比が設定された請求項4記載の点灯回路である。
請求項6記載の発明は、前記主巻線から、前記スイッチング素子に、前記発光装置の点灯時に印加される電圧よりも大きな電圧が印加される場合に、前記副巻線に誘起された電圧により、前記副巻線と前記整流素子に回生電流が流れるように構成された請求項4又は請求項5のいずれか1項記載の点灯回路である。
請求項7記載の発明は、前記電源はコンデンサを有し、前記コンデンサは前記回生電流によって充電されるように構成された請求項4乃至請求項6のいずれか1項記載の点灯回路である。
【0012】
本発明は上記のように構成されており、発光装置は整流特性を有しており、電源が出力する電圧で逆バイアスされ、主巻線に誘起された電圧で順バイアスされるように接続される。
【0013】
スイッチ素子がスイッチング動作をすると、主巻線と副巻線に電圧が誘起されるが、発光装置は、スイッチ素子が導通から遮断に転じた場合に主巻線に誘起された電圧で順バイアスされるように接続される。
【0014】
また、発光装置に電流が流れ、発光している場合は、副巻線には電流が流れないように構成されており、発光装置が接続された第一、第二の出力端子間が開放状態になると、スイッチ素子が導通から遮断に転じたときに副巻線に回生電流が流れ、主巻線の両端の電圧を所定値にクランプするように構成されている。
【0015】
従って、スイッチ素子には過電圧が印加されず、スイッチ素子が保護される。回生電流は電源のコンデンサを充電し、エネルギーが再利用される。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1の符号2は、本発明の一例の点灯回路を示している。
この点灯回路2は、主巻線11と、スイッチ素子12と、制御回路16とを有している。主巻線11とスイッチ素子12とは直列接続されており、電源10が出力する直流電圧が、主巻線とスイッチ素子12の直列接続回路に印加されている。
【0017】
主巻線11の両端のうち、スイッチ素子12と接続された方からは、第一の出力端子18が取り出され、他方からは第二の出力端子19が取り出されている。第一、第二の出力端子18、19の間には、発光装置13が接続されている。
【0018】
スイッチ素子12の制御端子には、制御回路16が接続されており、制御回路16が出力する信号で導通と遮断を繰り返すように構成されている。
【0019】
ここで、スイッチ素子12が導通し、主巻線11に電流が流れた状態からスイッチ素子12が遮断に転じると、主巻線11に電圧が誘起される。その電圧の極性は、第一の出力端子18が正、第二の出力端子19が負であり、その極性の電圧が発光装置13に印加される。
【0020】
発光装置13は、一乃至二以上のLEDが直列接続されて構成されており、各LEDのアノード端子は第一の出力端子18側に向けられ、カソード端子は第二の出力端子19側に向けられている。
【0021】
そのため、第一の出力端子18に正、第二の出力端子19に負の極性の電圧が誘起されると、LEDに電流が流れ、発光装置13は点灯する。
【0022】
直列接続されたLEDの個数をN、LED一個の順方向電圧降下をVF1とすると、LEDに電流が流れている場合、第一、第二の出力端子18、19間はVF1×Nの大きさの電圧でクランプされる。
【0023】
スイッチ素子12が遮断から導通に転じると、スイッチ素子12の導通電圧が無視できる程小さいとすると、主巻線11の両端には電源10が出力する直流電圧が印加される。電源10が出力する電圧は、第一の出力端子18を負極性、第二の出力端子19を正極性にする電圧であるから、発光装置13内の各LEDは逆バイアスされ、発光装置13内に電流は流れなくなる。従って、スイッチ素子12が導通状態にある間、発光装置13の発光は停止する。
【0024】
本発明の点灯回路2は、主巻線11と磁気結合した副巻線21と、副巻線21に直列接続された整流素子22を有している。
【0025】
副巻線21と整流素子22の直列接続回路は、主巻線11とスイッチ素子12の直列接続回路に対して並列接続されている。即ち、主巻線11とスイッチ素子12の直列接続回路と、副巻線11と整流素子22の直列接続回路の両方に、電源10が出力する電圧が印加されている。
【0026】
整流素子22は、電源10が出力する直流電圧によって逆バイアスされる極性で接続されており、電源10から副巻線21には電流が供給されないようになっている。
【0027】
主巻線11と副巻線21の磁気結合の極性は、スイッチ素子12が導通状態にあり、第一の出力端子18に負極性、第二の出力端子19に正極性の電圧が誘起されるときに、副巻線21には、整流素子22を逆バイアスする極性の電圧が誘起されるようにされている。
【0028】
従って、スイッチ素子12が導通状態から遮断状態に転じ、第一の出力端子18に正極性、第二の出力端子19に負極性の電圧が誘起されると、副巻線21には整流素子22を順バイアスする極性の電圧が誘起される。
【0029】
但し、電源10が出力する直流電圧は、整流素子22を逆バイアスする極性なので、電源10が出力する直流電圧の大きさをE、整流素子22の順方向電圧降下をVF2とすると、副巻線21に、E+VF2以上の大きさの電圧が誘起されなければ整流素子22には電流は流れない。
【0030】
ここで、主巻線11の両端は、発光装置13が点灯するときの電圧VF1×Nの大きさの電圧でクランプされ、副巻線21には、その電圧の巻数比倍の大きさの電圧が誘起されるから、例えば主巻線11と副巻線21の巻数比が1:1の場合、副巻線21にも、VF1×Nの大きさ電圧が誘起される。
【0031】
直流電圧Eは、発光装置13が発光中のときに副巻線21に誘起される電圧よりも大きな電圧であり、従って、発光装置13が発光中に副巻線21に誘起される電圧は、整流素子22を順バイアスする極性であるが、整流素子22には、直流電圧Eから副巻線21の誘起電圧を減算した大きさの電圧が逆バイアス方向に印加されるため、副巻線21と整流素子22の直列接続回路には電流は流れない。
【0032】
発光装置13の交換中、あるいは発光装置13の断線等で第一、第二の出力端子18、19間が開放状態でスイッチ素子12が導通し、主巻線11に電流が流れた状態で、スイッチ素子12が導通から遮断に転じた場合、主巻線11の両端の電圧はクランプされない。
【0033】
この場合、副巻線21に誘起される電圧の極性は整流素子22を順バイアスする方向であり、その大きさは、整流素子22を導通させる大きさである。
【0034】
即ち、副巻線21には、電源10の出力電圧Eに、整流素子22を導通させる大きさの電圧VF2を加算した電圧(E+VF2)が誘起され、巻数比に応じた大きさの回生電流が副巻線21と整流素子22の直列接続回路に流れる。
【0035】
このとき、主巻線11に生じる電圧と副巻線21に生じる電圧の比は巻数比に従うから、1:1の場合、主巻線11には、副巻線21に生じた電圧と同じ電圧が生じ、スイッチ素子12には、その電圧に電源10の出力電圧Eを加算した電圧(2・E+VF2)が印加される。
【0036】
スイッチ素子12に印加される電圧や回生電流の大きさは、主巻線11と副巻線21の巻数比を変えることで、調節することができる。
【0037】
このように、本発明の点灯回路2では、第一、第二の出力端子18、19間が開放状態にあるため、スイッチ素子12に、発光装置13に電流が流れるときよりも大きな電圧が印加される場合には、副巻線21に回生電流が流れ、スイッチ素子12が所定の電圧値にクランプされる。
【0038】
次に、回生電流について説明すると、電源10内には、直流電圧源33と整流素子32の直列接続回路に対し、コンデンサ31が並列接続されており、副巻線21と整流素子22を流れた回生電流はコンデンサ31を充電する。
【0039】
コンデンサ31の充電により、整流素子32が逆バイアスされ、スイッチ素子12が遮断状態から導通状態に転じると、スイッチ素子12と主巻線11に流れる電流はコンデンサ31から供給される。
【0040】
そして、コンデンサ31から供給された電流は、主巻線11を流れ、上記のように副巻線21と整流素子22によって回生電流となってコンデンサ31を充電するから、第一、第二の出力端子18、19が開放状態にあるときのエネルギーロスが小さくなっており、特に、直流電圧源33が電池又は蓄電池のときに適している。
【0041】
なお、この点灯回路2は、主巻線11及び副巻線21と磁気結合された補助巻線15を有しており、制御回路16には、スイッチ素子12がスイッチング動作したときに、補助巻線15に誘起される電圧で動作するようになっている。
【0042】
従って、制御回路16が動作を開始するためには、先ずスイッチ素子12が導通しなければならない。そのため、スイッチ素子12の制御端子には外部回路が接続されており、制御回路16によらずに導通できるようになっている。
【0043】
なお、上記例では、電源10の正電圧側の端子と副巻線21の間に整流素子22が配置されていたが、グラウンド電圧側の端子と副巻線21の間に配置してもよい。この整流素子22は、pn接合ダイオードやショットキー接合ダイオード等を用いることもできる。また、トランジスタを用いてもよい。
【0044】
【発明の効果】
スイッチ素子が過電圧から保護される。
回生電流のエネルギーを再利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の点灯回路
【図2】従来技術の点灯回路
【符号の説明】
10……電源
11……主巻線
12……スイッチ素子
13……発光装置
16……制御回路
21……副巻線
22……整流素子
Claims (7)
- 電源に接続された主巻線と、該主巻線に接続され、導通すると前記電源から前記主巻線に電流を流すスイッチ素子とを有し、
前記スイッチ素子が導通から遮断に転じ、前記主巻線に誘起された電圧によって、前記主巻線に並列に接続された発光装置に電流が供給されるように構成された点灯回路であって、
前記主巻線と磁気結合された副巻線を有し、
前記主巻線から、前記スイッチング素子に、前記発光装置の点灯時に印加される電圧よりも大きな電圧が印加される場合に、
前記副巻線に回生電流が流れ、前記スイッチ素子に印加される電圧を所定電圧値以下にクランプするように構成された点灯回路。 - 前記副巻線は前記電源に接続され、前記回生電流を前記電源に供給するように構成された請求項1記載の点灯回路。
- 前記副巻線と前記電源の間であって、前記回生電流が流れる電流経路上に整流回路が設けられ、
前記回生電流が流れるときの前記スイッチング素子は、前記電源の出力電圧に前記整流回路の順方向電圧を加算した電圧にクランプされるように構成された請求項2記載の点灯回路。 - 電源に接続された主巻線と、該主巻線に直列接続され、導通すると前記主巻線に電流を流すスイッチ素子とを有し、前記主巻線に並列に発光装置を接続すると、前記スイッチ素子が導通から遮断に転じ、前記主巻線に誘起された電圧によって前記発光装置に電流が供給されるように構成された点灯回路であって、
前記主巻線と磁気結合された副巻線と、前記副巻線に直列接続された整流素子とを有し、
前記副巻線と前記整流素子の直列接続回路は前記副巻線と前記スイッチ素子の直列接続回路に並列接続され、
前記スイッチ素子が導通から遮断に転じたときに前記副巻線に誘起される電圧は、前記整流素子を順バイアスさせる極性にされた点灯回路。 - 前記発光装置が発光中に前記副巻線に誘起される電圧は、前記電源が出力する電圧よりも小さくなるように、前記主巻線と前記副巻線の巻数比が設定された請求項4記載の点灯回路。
- 前記主巻線から、前記スイッチング素子に、前記発光装置の点灯時に印加される電圧よりも大きな電圧が印加される場合に、前記副巻線に誘起された電圧により、前記副巻線と前記整流素子に回生電流が流れるように構成された請求項4又は請求項5のいずれか1項記載の点灯回路。
- 前記電源はコンデンサを有し、前記コンデンサは前記回生電流によって充電されるように構成された請求項4乃至請求項6のいずれか1項記載の点灯回路。
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JP2003046756A JP2004259496A (ja) | 2003-02-25 | 2003-02-25 | 点灯回路 |
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JP2003046756A Pending JP2004259496A (ja) | 2003-02-25 | 2003-02-25 | 点灯回路 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100858592B1 (ko) * | 2005-08-24 | 2008-09-17 | 마이크렐 인코포레이티드 | 스위칭 조정기 |
-
2003
- 2003-02-25 JP JP2003046756A patent/JP2004259496A/ja active Pending
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