JP2004259487A - 発光装置 - Google Patents

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俊 根岸
Toshinobu Iwazawa
敏信 岩澤
Koji Oguma
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【課題】使用者の個性や生理状態に応じて発光状態の制御を行うことが可能な発光装置を提供すること。
【解決手段】本発明の発光装置は、発光体と、使用者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、取得された生体情報に基づき前記発光体の発光状態を変化させる発光制御手段とを備えている。これにより、使用者の生体情報に基づいて発光体の発光状態を変化させることが可能となり、使用者毎にその個性や生理状態に応じた適切なヒーリング効果を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用者の生体情報に基づいて発光体の発光状態を制御可能な発光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、「1/fゆらぎ」を応用した照明器具等の発光装置が注目されている。「1/fゆらぎ」とは、周波数(f)に対してパワースペクトルが逆比例関係にある波形をいい、照明器具等の発光装置では、「1/fゆらぎ」にて発光体の照度を変更することにより、ろうそくやキャンプファイヤーの炎の如くヒーリング(癒し)効果の高い照明を得ることができるとされ、高級レストランや料亭等の照明雰囲気の演出に利用されている(例えば、非特許文献1及び2参照。)。
【0003】
【非特許文献1】
三菱電機株式会社 広報部、“三菱ゆらぎ照明器具発売のお知らせ”、[online]、2000年4月13日、三菱電機株式会社ホームページニュースリリース バックナンバー ホームエレクトロニクス 2000年 04月13日、[平成15年2月14日検索]、インターネット<URL:http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2000/0413−a. htm>
【非特許文献2】
ゆらぎ研究所、“1/fゆらぎ照明”、[online]、2000年10月12日(最終更新日)、ゆらぎ研究所ホームページ 事業案内 照明(三菱電気照明)、[平成15年2月14日検索]、インターネット< URL:http://home.ksp.or.jp/yuragi/ylight.html>
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の発光装置では、発光体の照度変更はあくまでも予め設定された範囲で行われるものであり、発光装置を使用する個々人の個性や生理状態に対応するものではない。従って、店内や会場等の環境に合わせた照明雰囲気作りはできても、例えば発光装置を使用する個々人毎により適したヒーリング効果を得たい場合や、興奮状態にある使用者の心理状態を沈静化させたいような場合等、使用者の個性や生理状態を考慮すべき場合のヒーリング効果については、未だ十分とは言い難いものであった。
【0005】
そこで、本発明は、上記のような従来の問題点を解決することを目的とするもので、使用者の個性や生理状態に応じて発光状態の制御を行うことが可能な発光装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の発光装置では、発光体と、使用者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、取得された生体情報に基づき前記発光体の発光状態を変化させる発光制御手段とを備えることとする。
【0007】
また、本発明の発光装置では、前記生体情報取得手段により、使用者の脈拍又は心拍を検知することとする。
【0008】
また、本発明の発光装置では、前記生体情報取得手段により、使用者の呼吸を検知することとする。
【0009】
また、本発明の発光装置では、前記生体情報取得手段により、使用者の血圧を検知することとする。
【0010】
また、本発明の発光装置では、前記生体情報取得手段により、使用者の発汗を検知することとする。
【0011】
また、本発明の発光装置では、前記生体情報取得手段により、使用者の手指表面から脈拍を検知することとする。
【0012】
また、本発明の発光装置では、前記発光制御手段により、取得された生体情報に基づき前記発光体の照度を変化させることとする。
【0013】
また、本発明の発光装置では、前記発光制御手段により、発光状態を変化させる制御を開始してからの経過時間に応じて、前記発光状態を変更することとする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の発光装置は、発光体と、使用者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、取得された生体情報に基づき前記発光体の発光状態を変化させる発光制御手段とを備えている。これにより、使用者の生体情報に基づいて発光体の発光状態を変化させることが可能となり、使用者毎にその個性や生理状態に応じた適切なヒーリング効果を得ることができる。
【0015】
また、本発明の発光装置では、前記生体情報取得手段により、使用者の脈拍又は心拍を検知することが望ましい。生体情報として脈拍又は心拍を検知することにより、あたかも「使用者の心臓の鼓動に合わせたような感覚」で発光体の発光状態を変化させることが可能となり、使用者の生理状態に対応したより適切なヒーリング効果を得ることができる。
【0016】
また、本発明の発光装置では、前記生体情報取得手段により、使用者の呼吸を検知することが望ましい。生体情報として呼吸を検知することにより、あたかも「使用者の呼吸に合わせたような感覚」で発光体の発光状態を変化させることが可能となり、使用者の生理状態に対応したより適切なヒーリング効果を得ることができる。
【0017】
また、本発明の発光装置では、前記生体情報取得手段により、使用者の血圧を検知することが望ましい。生体情報として血圧を検知することにより、使用者の興奮状態に応じて発光体の発光状態を変化させることが可能となり、使用者の生理状態に対応したより適切なヒーリング効果を得ることができる。
【0018】
また、本発明の発光装置では、前記生体情報取得手段により、使用者の発汗を検知することが望ましい。生体情報として発汗を検知することによっても、使用者の興奮状態に応じて発光体の発光状態を変化させることが可能となり、使用者の生理状態に対応したより適切なヒーリング効果を得ることができる。
【0019】
また、本発明の発光装置では、前記生体情報取得手段により、使用者の手指表面から脈拍を検知することが望ましい。前記生体情報取得手段を、例えばフォトカプラ等の光学的な手段を用いて手指表面の毛細血管の脈動から脈拍を検知するような構成とすることで、斯かる検知手段を発光装置に一体的に組込んで、使用者が斯かる検知手段に手指を載置するだけで簡単に使用可能な発光装置とすることができる。
【0020】
また、本発明の発光装置では、前記発光制御手段により、取得された生体情報に基づき前記発光体の照度を変化させることが望ましい。使用者の生体情報に基づいて発光体の照度(即ち、明るさ)を変化させることにより、所謂「使用者と共に灯りが息をしているような状態」を作り出すことが可能となり、更に生体情報として脈拍又は心拍を用いる場合や、呼吸を用いる場合には、「使用者の心臓の鼓動や呼吸に合わせて灯りが息をしているような状態」を作り出すことが可能となって、使用者の生理状態に対応したより適切なヒーリング効果を得ることができる。
【0021】
また、本発明の発光装置では、前記発光制御手段により、発光状態を変化させる制御を開始してからの経過時間に応じて、前記発光状態を変更することが望ましい。これにより、例えば使用者の気持ちが高ぶっているような場合において、発光状態の制御開始からの経過時間に応じて、発光状態の変化の間隔を徐々に長くして気持ちの高ぶりを少しずつ抑えてゆく等、使用者の心理を適切な状態に誘導することができるようになる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。
【0023】
図1は、本発明の発光装置を適用した卓上照明スタンド1の外観図である。卓上照明スタンド1は、卓上等に安定的に載置できるよう略円盤状に形成された基台部2と、この基台部2の上方に位置する発光部3と、この発光部3を支えるべく基台部2の上面略中央から上方に向けて一体的に延設された支柱部4とで構成されている。図中、発光部3には傘3aが取付けられているが、この傘3aの内側には、発光体10として公知の電球11(図3参照)が取付けられている。
【0024】
また、基台部2には、その上面2aの円周端の一部に、生態情報取得手段として使用者の脈拍を検知するための脈拍検知部20が形成されている。脈拍検知部20は、本実施例においては使用者の手指表面から脈拍を検知可能に構成されており、具体的には、基台部2の円周端側に向けて開口する開口部2cを備えた略半球形の小型フード2bを、基台部上面2aに一体的に取付けることにより、使用者が図示の如く開口部2cから小型フード2bの内側に手指を挿入可能な構造となっている。図2は、脈拍検知部20の鉛直方向の部分断面概略図であるが、同図に示すように、小型フード2bで覆われた基台部2には、使用者の手指表面から脈拍を検知するための公知のフォトカプラ21が、その発光素子21a及び受光素子21bを基台部上面2aと略同一面上に露呈して埋設されている。そして、使用者は、本卓上照明スタンド1を使用する際には、図1に示す如く小型フード2b内にその手指を挿入し、図2に示す如くフォトカプラ21上に手指を載置するだけで、後述するようにフォトカプラ21による脈拍の検知が行われる。尚、小型フード2bを設けることは必須ではないが、本実施例のように生体情報の取得にフォトカプラを利用する場合は、このようなフードを設けることで、フォトカプラの発光素子及び受光素子の露呈面の保護や、脈拍検知時における外光侵入による誤検知の防止を図ることができる。
【0025】
その他、基台部2には、一般的な外部交流電源に接続するための電源コード5、及び交流電源から卓上照明スタンド1への通電をON/OFF操作する操作スイッチ6が、夫々付設されている。
【0026】
次に、卓上照明スタンド1の内部回路構成の概要について、図3を用いて説明する。卓上照明スタンド1は、発光体10と、生体情報取得手段としての脈拍検出部20と、発光制御手段30とを備えている。このうち、発光体10は、本実施例においては公知の電球11であって、後述する発光制御手段30の制御動作によりリレー31が閉じられることにより、交流電源12からの電流が供給されて発光する。
【0027】
次に、脈拍検知部20は、使用者の手指表面から脈拍を検知すべく、発光素子(発光ダイオード)21a及び受光素子(フォトトランジスタ)21bを組合せてなる公知のフォトカプラ21と、交流電源12からの電流を発光素子21aに供給するための定電流源22と、受光素子21bのコレクタ側に設置された抵抗23と、受光素子21bのコレクタ側の電圧値変動を増幅する増幅器24と、この増幅器24の出力信号をパルスに変換するコンパレータ25とを用いて構成されている。尚、脈拍検知部20は、AC−DCコンバータ13を介して外部の交流電源12に接続される。
【0028】
斯かる構成の脈拍検知部20は、前記操作スイッチ6(図3では省略)のON操作により、交流電源12からの電流が前記AC−DCコンバータ13介して供給され、フォトカプラ21の発光素子21aが発光する。この光を受光した受光素子21bには、ベース電流及びコレクタ電流が流れ、コレクタ側に抵抗23による電圧降下を生じる。ここで使用者がフォトカプラ21上に手指を載置すると(図2参照)、使用者の心臓の拍動に伴う手指表面の毛細血管の脈動により、発光素子21aから受光素子21bに伝わる散乱光の量が変動し、その結果受光素子21bのコレクタ側の電圧値が変動する。斯かる電圧値の変動を前記増幅器24によって増幅し、更に前記コンパレータ25によってパルスに変換することで、脈拍検知部20は、使用者の脈拍をパルスとして検知する。
【0029】
次に、発光制御手段30は、本実施例においては前記電球11の照度を変化させるように構成され、より具体的には、使用者の脈拍に応じて電球11を点滅させるように構成されている。即ち、発光制御手段30は、前記電球11と前記交流電源13とを接続する回路中に設けられた常開型のリレー31と、このリレー31を閉じるように駆動信号を出力するCPU32と、このCPU32が実行する演算プログラムを格納したメモリ(不図示)とからなる。CPU32は、コンパレータ25から使用者の脈拍パルスが入力されると、メモリ内の演算プログラムに従って、前記リレー31に駆動信号を出力する。この駆動信号によってリレー31が閉じられると、前記交流電源12からの電流が前記電球11に供給され、電球11が点灯する。また、CPU32は、前記リレー31に対して駆動信号の出力を開始した時点からの経過時間tを内蔵クロックを利用して計時しており、この経過時間tが予め設定した所定時間T(例えば、0.5秒)に達すると、前記リレー31に対する駆動信号の出力を停止する。この結果、前記リレー31は接点が開放され、電球11は消灯する。その後、再び使用者の脈拍パルスが入力されると前記リレー31に駆動信号を出力し、以下、同じ動作を繰り返す。このようにして、発光制御手段30は、フォトカプラ21を中心として構成された脈拍検知部20が使用者の手指表面にて検知した脈拍に応じて、発光体10としての電球11を点滅させる(即ち、照度を変化させる)。
【0030】
上述した発光制御手段30の制御動作を、図4から図6のフローチャートを用いて説明する。図4は、前記CPU32が実行する演算プログラムのメインルーチンを表すフローチャートであって、CPU32は、使用者が卓上照明スタンド1の操作スイッチ6を操作して電源が投入されると、所定の初期化処理の後、一定の時間間隔(例えば、0.05秒)で本メインルーチンを繰り返し実行する。
【0031】
まず、CPU32は、ステップ1(S1と略す。以下同じ。)において、発光状態の制御(以下、発光制御という。)を実行している間はONとされるフラグ(以下、発光制御フラグという。)を参照することで、既に発光制御が開始されているか否かを判断する。発光制御フラグがONの場合(S1でYESの場合)は、S2からS4の処理をスキップしてS5へ進むが、発光制御フラグがOFFの場合(S1でNOの場合)は、S2へ進む。
【0032】
S2では、脈拍パルスが検知されたか否か(コンパレータ25からの脈拍パルスの入力有無)が判断され、脈拍パルスが検知された場合(S2でYESの場合)には、脈拍に対応した発光制御を開始すべく、S3に進んで発光制御フラグをONとする(これにより、次回以降のメインルーチン実行時には、S2からS4がスキップされる)。その後S4に進み、発光制御を開始した時点からの通算の経過時間iを計時すべく、経過時間iをリセットした後(i←0として計時開始)、S5に進む。
【0033】
一方、S2において脈拍パルスが検知されなかった場合(S2でNOの場合)は、その後の処理を全てスキップして今回の制御処理を終了する。即ち、卓上照明スタンド1の電源投入がなされても、実際に使用者の手指が生体情報取得手段20たるフォトカプラ21上に載置されて最初の脈拍パルスが検知されるまでは、CPU32は発光制御を開始せず、待機することとなる(待機状態)。
【0034】
S5では、S4でリセットした経過時間iを、予め設定した所定時間I(例えば、5分)と比較する。ここで、経過時間iが所定時間I以内である場合(S5でYESの場合)は、S10に進んで使用者の脈拍に対応して電球11を点滅させる発光制御(以下、同調モードという。)を実行し、経過時間iが所定時間I越えている場合(S5でNOの場合)は、S20に進んで使用者の心理を適切な状態に誘導するように電球11を点滅させる発光制御(以下、誘導モードという)を実行する。S10及びS20の各サブルーチンでは、夫々後述する演算処理によって、リレー31に対する駆動信号の出力フラグ(以下、リレー駆動フラグという。)のON/OFF処理を行い、その後S6に進む。
【0035】
S6では、S10又はS20で設定したリレー駆動フラグに従ってリレー31への駆動信号出力処理を行い(フラグONで駆動信号出力、フラグOFFで駆動信号停止)、その後S7に進んで通算の経過時間iをインクリメントして、今回の制御処理を終了する。
【0036】
以上のメインルーチンを繰り返し実行することで、CPU32は、発光制御を開始してからの通算の経過時間iが所定時間Iに達するまでは、S10の同調モードで電球11の発光を制御し、経過時間iが所定時間Iを越えた後は、S20の誘導モードで電球11の発光を制御することになる。
【0037】
次に、図5のフローチャートを用いて、S10の同調モードを説明する。同調モードでは、使用者の脈拍パルスを検知したとき電球11を点灯させ、その一定時間後に消灯させることにより、電球11を点滅させる。
【0038】
CPU32は、このサブルーチンが開始されると、まずS11においてコンパレータ25から脈拍パルスが検知されたか否か(コンパレータ25からの脈拍パルスの入力有無)を判断し、脈拍パルスが検知された場合(S11でYESの場合)は、この脈拍パルスに対応して電球11を点灯させるべく、S12に進んでリレー駆動フラグをONとする。その後S13に進み、リレー駆動フラグをONとした時点からの経過時間tを計時すべく、経過時間tの値をリセットした後(t←0として計時開始)、S15に進む。
【0039】
一方、S11において脈拍パルスが検知されなかった場合(S11でNOの場合)は、S14に進んで前記リレー駆動フラグがONか否かを判断する。ここで、リレー駆動フラグがONの場合(S14でYESの場合)は、前回以前の本ルーチン実行時に既に脈拍パルスが検知されて、現在は電球11が点灯中であると考えられるので、そのままS15に進む。
【0040】
S15では、S13でリセットした経過時間tを、予め設定された所定時間T(例えば、0.5秒)と比較する。ここで、経過時間tが所定時間T以内である場合(S15でYESの場合)は、電球11の点灯を維持すべく、そのままS16に進んで経過時間tの値をインクリメントした後、メインルーチンに戻る。一方、経過時間tが所定時間Tを超えている場合(S15でNOの場合)は、電球11を消灯させるべく、S17に進んでリレー駆動フラグをOFFとした後、後述するS18及びS19を経て、メインルーチンに戻る。
【0041】
また、前記S14でリレー駆動フラグが既にOFFであった場合(S14でNOの場合)は、前回以前の本ルーチン実行時に既に経過時間tが所定時間Tを越えており、且つ、再度の脈拍検知もなされていない状態であって、現在は電球11を消灯中であると考えられるため、そのまま(リレー駆動フラグをOFFに維持したまま)、後述するS18及びS19を経て、メインルーチンに戻る。
【0042】
以上のように、CPU32は、同調モードにおいて、使用者の脈拍パルスを検知するとリレー駆動フラグをONとし(S11,S12)、その後所定時間Tが経過するまではリレー駆動フラグのONを維持する(S14,S15,S16)。そして、所定時間Tが経過するとリレー駆動フラグをOFFとし(S15,S17)、その後再び脈拍パルスが検知されるまでリレー駆動フラグのOFFを維持する(S11,S14)。この結果、本実施例の卓上照明スタンド1は、使用者の脈拍に応じて電球11が点滅することとなる。
【0043】
尚、S14でリレー駆動フラグがOFFであった場合、及びS17でリレー駆動フラグをOFFとした後は、直ちにメインルーチンに戻っても良いが、本実施例の如く発光制御を開始してからの通算の経過時間iに応じて同調モードから誘導モード(後述)へのモード切替えを行うような場合、S14又はS17から直ちにメインルーチンに戻る構成であると、例えば使用者が同調モードの途中で手指をフォトカプラ21から離して使用を中断したような場合でも、操作スイッチ6等により電源OFFとしない限り、経過時間iが所定時間Iに達すると誘導モードが開始されて、電球11が勝手に点滅を始めてしまうため、使用者を驚かせかねない。
【0044】
そこで、本実施例では、同調モードの実行中に使用者が使用を中断したような場合には、自動的に発光制御を終了して初期の待機状態となるよう、S18及びS19を設けている。即ち、まずS18では、計時中の経過時間tを予め設定した所定時間Tmaxと比較する。ここで、所定時間Tmaxは拍動間隔として通常は考えられない程度の長時間に設定されている(例えば、5秒)。従って、経過時間tが所定時間Tmax以内の場合(S18でYESの場合)は、次回の本ルーチン実行時に脈拍パルスが検知される可能性が残るため、S16に進んで経過時間tをインクリメントした上でメインルーチンに戻ることとする。一方、経過時間tが所定時間Tmaxを超えている場合(S18でNOの場合)には、使用者の手指はフォトカプラ21上に載置されていない(使用を中断している)可能性が高いため、S19に進んで発光制御フラグをOFFとした上でメインルーチンに戻ることとする。このような処理ステップを設けることで、本実施例の如く通算の経過時間iに応じて制御モードを切替える場合でも、使用者が使用を中断していると考えられる場合には、制御モードの切替えを行うことなく当初の待機状態に戻すことができ、使用者を驚かせることはない。
【0045】
次に、図6のフローチャートを用いて、S20の誘導モードを説明する。誘導モードでは、使用者の心理を適切な状態に誘導すべく、発光制御を開始してからの経過時間に応じて、電球11の点滅間隔を徐々に長くする。
【0046】
CPU32は、このサブルーチンが開始されると、まずS21において通算の経過時間iを所定時間I(例えば、10分)と比較する。経過時間iが所定時間I以内である場合(S21でYESの場合)は、S22において前記所定時間Tの値をTに更新し、その後S26に進む。ここで、TをTと同等かやや大きい値(例えば、1秒)にしておくと、同調モードから誘導モードへの切替えが滑らかに行われる。一方、経過時間iが所定時間Iを越えている場合(S21でNOの場合)は、S23に進んで所定時間I(例えば、15分)と比較する。経過時間iが所定時間I以内である場合(S23でYESの場合)は、S24において前記所定時間Tの値をTに更新し、その後S26に進む。このとき、TはTよりやや大きな値(例えば、1.5秒)とする。更に、経過時間iが所定時間Iを越えている場合(S23でNOの場合)は、S25において前記所定時間Tの値をTに更新し、その後S26に進む。このとき、TはTよりやや大きな値(例えば、2秒)とする。
【0047】
S26では、計時中の経過時間t(同調モードにおける脈拍パルスの検知により計時開始)を、前記所定時間T(Tは、TからTの何れかの値に更新されている)と比較する。ここで、経過時間tが所定時間T以内の場合は、S27において経過時間tをインクリメントした後、メインルーチンに戻る。一方、経過時間tが所定時間Tを越えている場合は、S28に進んでリレー駆動フラグのON/OFFを切換る。即ち、リレー駆動フラグがONであればOFFに、OFFであればONに変更する。その後、S29において経過時間tをリセットした後(t←0として再度計時開始)、メインルーチンに戻る。
【0048】
以上のように、CPU32は、誘導モードにおいては、電球11の点灯・消灯を所定時間Tで繰り返しつつ(S26からS29)、この所定時間Tの値を、発光制御を開始した時点からの通算の経過時間iに応じて段階的に大きな値に更新する(S21からS25)。この結果、本実施例の卓上照明スタンド1は、前記所定時間I(I,I)及び所定時間T(T,T,T)の値を適宜設定することで、電球11の点滅間隔を徐々に長くすることができる。尚、本実施例では所定時間Tの変更はTからTの3段階であるが、より多段階に変更することも可能である。また、各段階における変更量(TとT、TとT夫々の差)も、任意に設定すればよい。更にまた、所定時間Tの各値(T,T,T)はそもそも固定値である必要はなく、例えばCUP32により脈拍の周期を測定して各々一定値を加算して求めることとして、その時々の生理状態により一層適した点灯・消灯の繰り返しを得ることもできる。
【0049】
このように構成された卓上照明スタンド1では、使用者が脈拍検知部20(フォトカプラ21)に手指を載置するだけで、手指表面から脈拍パルスが検知され、検知された脈拍パルスに対応して電球11が、あたかも使用者の心臓の鼓動に合わせて息をするように点滅する。また、斯かる点滅の開始から所定時間Iが経過した後は、点滅の間隔が徐々に長くなるように発光状態が変更され、使用者の心理を適切な状態に誘導してゆく。この結果、使用者の生理状態に適したヒーリング効果が得られるものである。
【0050】
次に、本発明の別の実施例を、図7により説明する。図7は、本発明の発光装置を適用した携帯型のヒーリングランプ100の外観図である。
【0051】
図7に示すように、ヒーリングランプ100は、上面視で楕円形の本体101に、発光部102と生体情報取得手段としての脈拍検知部103が形成されている。発光部102は、本体101に埋設された発光体としての発光ダイオードを、透明アクリル板で覆うようにして形成されている。脈拍検知部103は、前記卓上照明スタンド1に用いたのと同様のフォトカプラを、本体101に埋設して形成されている。また、本体101は、図3で説明したのと同様の、CPUを含む回路(不図示)を内蔵している。そして、使用者が、図示しない操作スイッチ(例えば、本体101の底面に設けられている)を操作して電源を投入した後、図示の如く脈拍検知部103にその手指を載置すると、本体101に内蔵されたCPUが図4から図6に示した制御フローチャートと同様の演算プログラムを実行する。その結果、発光部102が、まずは使用者の脈拍に対応して点滅し、その後所定時間が経過する毎に、点滅の間隔が徐々に長くなる。
【0052】
このように、本発明の発光装置を、小型、軽量で携帯可能なヒーリングランプ100として実施することにより、何時でも、場所を選ばずに使用することが可能となり、例えば、学生であれば試験の直前に使用して、会社員であれば大切な商談や会議のプレゼンテーション前に使用して、夫々気持ちを落ち着かせることができる。
【0053】
尚、本発明の発光装置を実施した上記卓上照明スタンド及び上記携帯型ヒーリングランプでは、何れも生体情報として脈拍を検知しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、心拍はもちろん、例えば呼吸、血圧、発汗等、使用者の個性や生理状態と相関のある種々の生体情報を用いることができる。これらの生体情報を取得する手段は、例えば心拍であれば使用者の胸部に電極を取付けて計測する等、何れも公知のセンサを利用することで実現可能である。
【0054】
また、本発明の発光装置を実施した上記卓上照明スタンド及び上記携帯型ヒーリングランプでは、何れも発光状態の制御として発光体の照度を変化(点滅)させているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば波長の異なる発光体を複数備えておき、取得した生体情報に基づきこれら複数の発光体を切替えることで、発光体の色を変化させるように構成することも可能である。この場合、例えば青色や紫色等、心を落ち着かせる効果があるといわれる色の発光体を用いることで、高いヒーリング効果を得ることができると考えられる。更に、発光体の照度を変化させる場合も、本実施例の如くリレーを用いて点滅させるだけでなく、トライアックを用いて、メモリ内に例えば1/fゆらぎに相当する時系列データテーブルを用意すると共に経過時間に従ってこのデータテーブルを順次読出し、且つ、脈拍に対応した点灯・消灯を掛け合わせてトライアックを制御することにより、1/fゆらぎを含む微妙な照度変化を行わせる等、種々の変形が可能である。
【0055】
また、本発明の発光装置を実施した上記卓上照明スタンド及び上記携帯型ヒーリングランプは、何れも夫々の実施例の構成に限定されるものではなく、使用目的や使用場所によって様々な態様を採り得るものである。例えば寝室で使用する照明スタンドあれば、装飾性の強いデザインとしつつ発光体の照度は弱いものを採用してほのぼのとした雰囲気を作り出すようなことが考えられる。また、例えば書斎で使用する照明スタンドであれば、本発明によるヒーリングランプの機能とは別に、本来のデスクスタンドとしての機能(本を読むのに不都合のない明るさの発光体等)を持たせ、両機能を切替えて使用可能とすることが考えられる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の発光装置は、発光体と、使用者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、取得された生体情報に基づき前記発光体の発光状態を変化させる発光制御手段とを備えたので、使用者の生体情報に基づいて発光体の発光状態を変化させることが可能となり、使用者毎にその個性や生理状態に応じた適切なヒーリング効果を得ることができる。
【0057】
また、前記生体情報取得手段により、使用者の脈拍又は心拍を検知するように構成した場合は、あたかも「使用者の心臓の鼓動に合わせたような感覚」で発光体の発光状態を変化させることが可能となり、使用者の生理状態に対応したより適切なヒーリング効果を得ることができる。
【0058】
また、前記生体情報取得手段により、使用者の呼吸を検知するように構成した場合は、あたかも「使用者の呼吸に合わせたような感覚」で発光体の発光状態を変化させることが可能となり、使用者の生理状態に対応したより適切なヒーリング効果を得ることができる。
【0059】
また、前記生体情報取得手段により、使用者の血圧を検知するように構成した場合は、使用者の興奮状態に応じて発光体の発光状態を変化させることが可能となり、使用者の生理状態に対応したより適切なヒーリング効果を得ることができる。
【0060】
また、前記生体情報取得手段により、使用者の発汗を検知するように構成した場合にも、使用者の興奮状態に応じて発光体の発光状態を変化させることが可能となり、使用者の生理状態に対応したより適切なヒーリング効果を得ることができる。
【0061】
また、前記生体情報取得手段により、使用者の手指表面から脈拍を検知するように構成した場合は、斯かる検知手段を発光装置に一体的に組込んで、使用者が斯かる検知手段に手指を載置するだけで簡単に使用可能な発光装置とすることができる。
【0062】
また、前記発光制御手段により、生体情報に基づき発光体の照度を変化させるように構成した場合は、使用者と共に灯りが息をしているような状態を作り出すことが可能となり、更に生体情報として脈拍又は心拍を用いる場合や、呼吸を用いる場合には、使用者の心臓の鼓動や呼吸に合わせて灯りが息をしているような状態を作り出すことが可能となって、使用者の生理状態に対応したより適切なヒーリング効果を得ることができる。
【0063】
また、前記発光制御手段により、発光状態を変化させる制御を開始してからの経過時間に応じて前記発光状態を変更するように構成した場合は、例えば使用者の気持ちが高ぶっているような場合において、発光状態の制御開始からの経過時間に応じて発光状態の変化の間隔を徐々に長くして気持ちの高ぶりを徐々に抑えてゆく等、使用者の心理を適切な状態に誘導することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した卓上照明スタンドの外観図
【図2】本発明を実施した卓上照明スタンドの部分断面概略図
【図3】本発明を実施した卓上照明スタンドの内部回路構成概略図
【図4】本発明を実施した卓上照明スタンドの発光制御(メインルーチン)を表す制御フローチャート
【図5】本発明を実施した卓上照明スタンドの発光制御(サブルーチン)を表す制御フローチャート
【図6】本発明を実施した卓上照明スタンドの発光制御(サブルーチン)を表す制御フローチャート
【図7】本発明を実施した携帯型ヒーリングランプの外観図
【符号の説明】
1 卓上照明スタンド
2 基台部
2a 基台部上面
2b 小型フード
2c 開口部
3 発光部
3a 傘
4 支柱部
5 電源コード
6 操作スイッチ
10 発光体
11 電球
12 交流電源
13 AC−DCコンバータ
20 脈拍検知部
21 フォトカプラ
21a 発光素子
21b 受光素子
22 定電流源
23 抵抗
24 増幅器
25 コンパレータ
30 発光制御手段
31 リレー
32 CPU
100 携帯型ヒーリングランプ
101 本体
102 発光部
103 脈拍検知部

Claims (8)

  1. 発光体と、使用者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、取得された生体情報に基づき前記発光体の発光状態を変化させる発光制御手段とを備えることを特徴とする発光装置。
  2. 前記生体情報取得手段が、使用者の脈拍又は心拍を検知することを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  3. 前記生体情報取得手段が、使用者の呼吸を検知することを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  4. 前記生体情報取得手段が、使用者の血圧を検知することを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  5. 前記生体情報取得手段が、使用者の発汗を検知することを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  6. 前記生体情報取得手段が、使用者の手指表面から脈拍を検知することを特徴とする請求項1又は2記載の発光装置。
  7. 前記発光制御手段が、取得された生体情報に基づき前記発光体の照度を変化させることを特徴とする請求項1乃至6記載の発光装置。
  8. 前記発光制御手段が、発光状態を変化させる制御を開始してからの経過時間に応じて、前記発光状態を変更することを特徴とする請求項1乃至7記載の発光装置。
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