JP2004258820A - 表裏反転可能な薄型モニター付携帯電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノート型パソコンやPDA、液晶等の薄型モニター付携帯電子機器等のディスプレイ部分や、電気機器のリモコン装置カバーを360度開く蝶番を提供する。
【解決手段】薄型モニター付携帯電子機器は、キーボードを有する本体ケーシングとモニターを有する蓋ケーシングからなり、360度回転機構の回転軸の断面が真円を平行線で切り込んだ形状であり、該回転軸の軸受け構造の断面が上部円形軸受け、下部円形軸受け及び該2つの軸受けを結合する通路からなる一体形状であり、上記平行線の幅が上記2つの軸受け間の通路を通過可能な幅とした回転機構を有する。さらに、前記上部の軸受けで前記回転軸を180度回転し、次いで該回転軸を前記通路を通過させた後、さらに180度回転させて、前記蓋ケーシングと本体ケーシングが表裏反転可能とした。
【選択図】 図4
【解決手段】薄型モニター付携帯電子機器は、キーボードを有する本体ケーシングとモニターを有する蓋ケーシングからなり、360度回転機構の回転軸の断面が真円を平行線で切り込んだ形状であり、該回転軸の軸受け構造の断面が上部円形軸受け、下部円形軸受け及び該2つの軸受けを結合する通路からなる一体形状であり、上記平行線の幅が上記2つの軸受け間の通路を通過可能な幅とした回転機構を有する。さらに、前記上部の軸受けで前記回転軸を180度回転し、次いで該回転軸を前記通路を通過させた後、さらに180度回転させて、前記蓋ケーシングと本体ケーシングが表裏反転可能とした。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、キーボードを有する本体ケーシングとモニターを有する蓋ケーシングからなり、上記蓋ケーシングが上記本体ケーシングに対して本体ケーシングの一辺を回転軸にして360度回転することにより上記蓋ケーシングと本体ケーシングが表裏反転可能としたノートブック・パソコンまたはPDA等の薄型モニター付携帯電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータやパーソナルワープロなどの情報処理装置のうちでファイルサイズやノートサイズなどの携帯型の情報処理装置では、一般に、データの入力や作業の指示を与えるためのキーボードを配置した本体ケーシングと、処理内容を目視確認するための液晶表示パネルなどの薄型フラットな表示パネルを配置した蓋ケーシングと、本体ケーシングと蓋ケーシングとを回動自在に連結するヒンジを備え、蓋ケーシングにおいて表示パネルに重ねてペン入力のためのタブレットを配置した携帯型情報処理装置がある。このタイプでは、作業形態として、(1)もっぱらキーボードを用いたキー入力を行う作業形態と、(2)キーボードを用いたキー入力とタブレットを用いたペン入力とを並行して行う作業形態と、(3)もっぱらタブレットを用いたペン入力を行う作業形態の3つがある。
【0003】
上記(3)の作業形態を便利にするため、図6に示す如く、蓋ケーシングを垂直に立てた状態で水平に回転して蓋ケーシングを反転させるものが周知である。しかし、該動作機構はその構造が複雑である。
【0004】
また、上記の(3)の作業形態について、携帯型情報処理装置が机上面等で占有する面積を少なくするように工夫したものがある(特開平4−10012号公報)。 以下、その概要を図7を用いて説明する。本体ケーシング81の内表面81a側にキーボード82が配置され、蓋ケーシング83の内表面83a側に表示パネル84とタブレット85とが重ね合わせ状態で配置され、本体ケーシング81の後端部と蓋ケーシング83の後端部とがヒンジ装置90を介して回動自在に連結されている。ヒンジ装置90は、本体ケーシング81側のヒンジ部91と、蓋ケーシング83側のヒンジ部92と、両ヒンジ部91,92を結ぶ連結部93とからなっている。本体ケーシング81側のヒンジ部91を第1ヒンジ部と呼び、蓋ケーシング83側のヒンジ部92を第2ヒンジ部と呼ぶことにする。第1ヒンジ部91のその中心Oaまわりの回転範囲は180°であり、第2ヒンジ部92のその中心Obまわりの回転範囲も180°である。各ヒンジ部91,92には摩擦力が働き、任意の角度で安定する。
【0005】
図8(a)は収納姿勢であり、キーボード82がある本体ケーシング81の内表面81aと表示パネル84およびタブレット85がある蓋ケーシング83の内表面83aとが対面した状態である。この状態では連結部93は垂直となっている。携帯型情報処理装置を用いないで単に置いておくときや携行するときに収納姿勢とする。図7は表示パネル起立姿勢であり、図8(a)の状態から蓋ケーシング83側の第2ヒンジ部92を動作させて、そのヒンジ部92の中心Obまわりに蓋ケーシング83を立ち上げ回動している。この場合、本体ケーシング81側の第1ヒンジ部91はロック状態であって動作していない。また、連結部93は垂直状態を保っている。図7はもっぱらキー入力を行うときの表示パネル起立姿勢を示す。図7の姿勢から図8(a)の姿勢への変化においても第2ヒンジ部92のみが動作する。図7で二点鎖線で示したのは蓋ケーシング83を180°開いて水平にした状態であり、この状態と図7の実線状態や図8(a)の状態との間での変化においても第2ヒンジ部92のみが動作する。図8(b)は平坦展開姿勢であり、第1ヒンジ部91も第2ヒンジ部92も動作してこの状態となる。連結部93は水平となっている。キー入力とペン入力を併用するときに平坦展開姿勢とする。図8(c)はタブレット入力姿勢であり、本体ケーシング81の裏面である外表面81bと蓋ケーシング83の外表面88bとが裏返しで対面した状態となっている。その使用目的から、表示パネル84およびタブレット85を上向きとしてある。連結部93は垂直となっている。もっぱらペン入力を行うときにタブレット入力姿勢とする。なお、ペン入力というときは指先入力も含む。
【0006】
以上のように、この従来の技術では、図8(a)と図8(c)との対比で明らかなように、本体ケーシング81と蓋ケーシング83とが相対的に360°の(裏返し可能な)回動が行われるようなヒンジ装置90をもって連結されているのである。
【0007】
▲1▼の図8(a)の状態から▲2▼の図7の状態を経て▲3▼の図9(a)の状態に至るまでは、連結部93の姿勢は垂直に保たれた状態で蓋ケーシング83が回動するので、相対回動は蓋ケーシング83と第2ヒンジ部92との間で行われる。
【0008】
▲3▼の図9(a)は図7の二点鎖線の状態を再掲するものである。▲1▼の図8(a)から▲3▼の図9(a)までの変化では第2ヒンジ部92のみを動作させて蓋ケーシング83を回動している。連結部93は垂直となっている。▲4▼の図9(b)は▲3▼の図9(a)の状態から▲5▼の図8(b)の平坦展開姿勢へ変化させる途中の状態である。▲4▼に至るときに、蓋ケーシング83のヒンジ側の後端部を斜め下に押すように操作する。第1ヒンジ部91も第2ヒンジ部92も動作させ、さらに連結部93を第1ヒンジ部91と第2ヒンジ部92との両者に対して相対回動させつつ連結部93自身も傾動している。相対回動は、本体ケーシング81と第1ヒンジ部91との間および蓋ケーシング83と第2ヒンジ部92との間でならびに第1ヒンジ部91と連結部93との間および第2ヒンジ部92と連結部93との間でそれぞれ行われる。蓋ケーシング83の変位は回動ではなく平行移動である。
【0009】
▲5▼の図8(b)の状態から▲9▼の図8(c)の状態に至るまでの変化を以下に順次説明する。
▲5▼の図8(b)の状態から▲6▼の図9(c)の状態にかけては、本体ケーシング81のヒンジ側の後端部を斜め下に押すように操作する。第1ヒンジ部91も第2ヒンジ部92も動作させ、さらに連結部93を第1ヒンジ部91と第2ヒンジ部92との両者に対して相対回動させつつ連結部93自身も傾動している。相対回動は、本体ケーシング81と第1ヒンジ部91との間および蓋ケーシング83と第2ヒンジ部92との間でならびに第1ヒンジ部91と連結部93との間および第2ヒンジ部92と連結部93との間でそれぞれ行われる。蓋ケーシング83の変位は回動ではなく平行移動である。
【0010】
▲6▼の図9(c)の状態から▲7▼の図9(d)の状態にかけては、本体ケーシング81の平行移動が継続される。▲7▼のときに連結部93が垂直になるに至る。これ以降は連結部93の垂直状態が維持される。
【0011】
▲7▼の図9(d)の状態から▲8▼の図9(e)の状態を経て▲9▼の図8(c)の状態に至るまでは、それまでの平行移動ではなく、連結部93の姿勢は垂直に保たれた状態で本体ケーシング81が回動するので、相対回動は本体ケーシング81と第1ヒンジ部91との間で行われる。
【0012】
この従来の技術を開示している公報においては、上記のような動作をするヒンジ装置90の具体的な構造についてはあまり開示されていない。両ヒンジ部91,92について、「トーションバー機能や摩擦ヒンジ等によるブレーキ機構」との記述や、「ニュートラル状態」との記述や、「ヒンジ部30(92)を180°解放することによってヒンジ部32(91)の解放を促する」との記述や、「セットアップ動作」との記述があるが、具体性に欠けている。また、該ヒンジ部の動作は円滑ではなく、短時間では反転し難い欠点がある。
【0013】
【特許文献1】
特開平4−10012号公報
【特許文献2】
特開2000−186710号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、ノートパソコンやPDA、液晶等の薄型モニター付携帯電子機器(DVDプレーヤー、携帯電話、携帯テレビ等)等のディスプレイ部分や、電気機器のリモコン装置カバーなどに用いられる蓋ケーシングを反転させる機構に関し、特にこれに適した360度開く蝶番を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明の表裏反転可能な薄型モニター付携帯電子機器は、キーボードを有する本体ケーシングとモニターを有する蓋ケーシングからなり、上記蓋ケーシングが上記本体ケーシングに対して本体ケーシングの一辺を回転軸にして360度回転することにより上記蓋ケーシングと本体ケーシングが表裏反転可能としたノートブック・パソコンまたはPDA等の薄型モニター付携帯電子機器において、上記360度回転機構の回転軸の断面が真円を平行線で切り込んだ形状であり、該回転軸の軸受け構造の断面が上部円形軸受け、下部円形軸受け及び該2つの軸受けを結合する通路からなる一体形状であり、上記平行線の幅が上記2つの軸受け間の通路を通過可能な幅とした回転機構を有することを特徴とする。
【0016】
さらに、前記通路が直線状または湾曲状であり、前記平行線の幅が前記2つの軸受け間の通路を通過可能な幅とした直線状または湾曲状であることを特徴とする。
【0017】
さらにまた、前記上部の円形軸受けで前記回転軸を180度回転し、次いで該回転軸を前記通路を通過させた後、さらに下部の円形軸受けで前記回転軸を180度回転させて、前記蓋ケーシングと本体ケーシングが表裏反転可能としたことを特徴とする。
【0018】
さらにまた、前記最初の180度回転終了時にキーボード面の機能をOFFまたはONとすること、あるいは、前記最初の180度回転終了時にタブレット機能をONまたはOFFとすることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の第1の実施例を図面を用いて説明する。
図1は、この発明の第1の実施例の360度回転蝶番を用いた360度反転ノート型パソコンまたはPDA等の薄型モニター付携帯電子機器の使用形態を示す。図1(a)において、蓋ケーシング2は、本体ケーシング1に対して図1の2の位置で用いられる。上記蓋ケーシング2と本体ケーシング1の接する辺5には360度回転可能な蝶番が取り付けられており、蓋ケーシング2は本体ケーシング1に対して3,4の如く、上記辺5を軸に360度回転していき、本体ケーシングと蓋ケーシングが当初の状態から反転された状態で重ね合わせることができる。この反転状態で、裏表にひっくり返すと、タブレット機能を持つモニター面が表になり、タブレット操作のみでパソコンが操作される。
【0020】
図2は、この発明の上記360度回転可能な蝶番の構造を示す。
図2に示す如く、上記360度回転機構の回転軸の断面が真円を平行線21,22で切り込んだ形状であり、該回転軸の軸受け構造は、図3に示す如く、断面が上部円形軸受け23、下部円形軸受け25及び該2つの軸受けを結合する直線通路24からなる一体形状であり、上記平行線21,22の幅Aが上記2軸間の通路24の幅Bよりやや小さくして、上記通路を通過可能な幅としている。
【0021】
360度反転ノート型パソコンまたはPDA等の薄型モニター付携帯電子機器の反転動作における360度回転蝶番の動作を図4,図5で説明する。
図5(a)は、図1の2の如く、通常の蓋ケーシング2を開く動作を示す。この動作は図4(a)の如く、図2の軸20が、上部の断面円形の軸受け23内を回動することにより行われる。前記蓋ケーシングの360度反転動作は、図5(b)、(c)、(d)に示される。図5(b)の如く、蓋ケーシング2が本体ケーシングと水平となる位置まで180度開くと、図4(b)に示す如く、軸20は前記平行線の切り込み部21,22が垂直位置となる。このとき、該平行線の幅Aは前記通路24の幅Bよりやや小さくなっているので、上記軸20は図5(b)〜(c)に示す如く、上記通路を通過して下部の断面円形の軸受け25の方に移動することができる。従って、下部軸受け25内に移動した軸20は、前記と同様に下部軸受け内で回動可能となり、図5(c),(d)に示す如く、本体ケーシングと蓋ケーシングが反転した状態で重ね合わせることができる。この状態が、図1(b)の状態である。
【0022】
本発明は,さらに上記構造において,前記蓋ケーシングの最初の180度回転終了時(図5の(b)または(c)の時)にキーボード面の機能をOFFまたはONとする構造、あるいは、同様に前記最初の180度回転終了時(図5の(b)または(c)の時)にタブレット機能をONまたはOFFとする構造とすることが望ましい。このようにすることにより、本体キーボードを通常の状態で用いる時はタブレット機能の電源をOFFにし、また前記のごとく,蓋ケーシングを反転させ裏面側でタブレット動作を行う時は、キーボード面の電源をOFFにできるので、電源の無駄を無くすことができる。
【0023】
図10は、この発明の上記360度回転可能な蝶番の構造の第2の実施例を示す。図10に示す如く、上記360度回転機構の回転軸の断面が真円を湾曲した平行線31,32で切り込んだ形状であり、該回転軸の軸受け構造は、図11に示す如く、断面が上部円形軸受け33、下部円形軸受け35及び該2つの軸受けを結合する湾曲通路34からなる一体形状であり、上記平行線31,32の幅A’が上記2軸間の通路34の幅B’よりやや小さくして、上記通路を通過可能な幅としている。
【0024】
図を見て分かるように、図2,図3の第1の実施例と異なる点は、平行線の通路34の部分のみであり、他の構造は同じである。また、360度反転ノート型パソコンまたはPDA等の薄型モニター付携帯電子機器の反転動作における360度回転蝶番の動作も図12にみられる如く、図4の場合と同じなので、その説明は省略する。
【0025】
図11のように、該平行線の通路34が湾曲していると、図12における蓋ケーシングの図5の(b)から(c)への移行動作が、図3の直線通路24に比較しスムーズになる利点がある。
【0026】
また、図13,図14には、この発明の上記360度回転可能な蝶番の構造の第3の実施例を示す。
図13において、前記図2の軸20に対応する軸40には、回転軸の断面が真円を平行線31,32で切り込んだ形状となる側面にバネ構造のストッパー41,42が取り付けられている。該ストッパー41,42は、図2の軸20に比べ、回転時軸受けとの隙間を上記ストッパー41,42が埋めるので、上記軸の回転がスムーズになる。また、上記軸受けの方は、図14に示すように断面が上部円形軸受け48、下部円形軸受け49及び該2つの軸受けを結合する直線通路50からなる前記一体形状において、上記直線通路と円形軸受けとのコーナー43〜46にアールを付ける構造が好ましい。該アールを付けることにより軸40の円形軸受けから直線通路への移行もしくはその逆の動作がスムーズとなる。
【0027】
該ストッパーは、円形軸受けの中で回転するとき、図15(a)に示すごとく、円滑に回転し、また前記通路移動時は、上記バネ構造により上記側面に押し込まれるので通路をスムーズに通過することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、通常のノート型パソコンやPDA等の薄型モニター付携帯電子機器が、携帯してノート型パソコン及びPDAでメモ、地図、時刻表、メールなどを確認する際キーボード面はスペースをとり不便であり、さらに、モニター面を開いた状態は非常に不安定で、歩きながら使用するには著しく不便であるという欠点が解消される。
【0029】
本発明のように、モニター面を裏面へ360度回転して固定することで携帯性が飛躍的に向上し、タブレット機能を活用することによってモニター面だけで簡単な操作ができることにより、理想的な携帯ノート型パソコン及びPDA、液晶等の薄型モニター付携帯電子機器を実現することができる。
【0030】
さらに、上記モニター面を裏面へ360度回転して固定するための構造として、本発明の360度回転可能な蝶番を用いると、構造簡単で動作もスムーズな前記表裏反転型ノート型パソコンやPDA等の薄型モニター付携帯電子機器が実現できる。特に、本発明の蝶番は従来のものより構造が簡素化されていて複雑な動きを必要としないと共に、安価に製造できる優れたものである。
【0031】
また、他の実施例は、上記構造の蝶番の動作を円滑にする効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の薄型モニター付携帯電子機器の動作を説明する図である。
【図2】この発明の第1の実施例の360度回転可能な蝶番に用いる軸の断面構造を示す図である。
【図3】この発明の第1の実施例の360度回転可能な蝶番に用いる軸受けの断面構造を示す図である。
【図4】この発明の第1の実施例の360度回転可能な蝶番の動作説明図である。
【図5】この発明の360度回転可能な蝶番に用いた場合の薄型モニター付携帯電子機器の動作を説明する図である。
【図6】従来のノート型パソコンやPDAの動作を説明する図である。
【図7】従来のノート型パソコンやPDAの他の動作を説明する図である。
【図8】従来のノート型パソコンやPDAの他の動作を説明する図である。
【図9】従来のノート型パソコンやPDAの他の動作を説明する図である。
【図10】この発明の第2の実施例の360度回転可能な蝶番に用いる軸の断面構造を示す図である。
【図11】この発明の第2の実施例の360度回転可能な蝶番に用いる軸受けの断面構造を示す図である。
【図12】この発明の第2の実施例の360度回転可能な蝶番の動作説明図である。
【図13】この発明の第3の実施例の360度回転可能な蝶番に用いる軸の断面構造を示す図である。
【図14】この発明の第3の実施例の360度回転可能な蝶番に用いる軸受けの断面構造を示す図である。
【図15】この発明の第3の実施例の360度回転可能な蝶番の動作説明図である。
【符号の説明】
1 本体ケーシング
2 蓋ケーシング
5 回転軸
20 軸
23〜25 軸受け
30 軸
33〜35 軸受け
40 軸
48〜50 軸受け
【発明の属する技術分野】
この発明は、キーボードを有する本体ケーシングとモニターを有する蓋ケーシングからなり、上記蓋ケーシングが上記本体ケーシングに対して本体ケーシングの一辺を回転軸にして360度回転することにより上記蓋ケーシングと本体ケーシングが表裏反転可能としたノートブック・パソコンまたはPDA等の薄型モニター付携帯電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータやパーソナルワープロなどの情報処理装置のうちでファイルサイズやノートサイズなどの携帯型の情報処理装置では、一般に、データの入力や作業の指示を与えるためのキーボードを配置した本体ケーシングと、処理内容を目視確認するための液晶表示パネルなどの薄型フラットな表示パネルを配置した蓋ケーシングと、本体ケーシングと蓋ケーシングとを回動自在に連結するヒンジを備え、蓋ケーシングにおいて表示パネルに重ねてペン入力のためのタブレットを配置した携帯型情報処理装置がある。このタイプでは、作業形態として、(1)もっぱらキーボードを用いたキー入力を行う作業形態と、(2)キーボードを用いたキー入力とタブレットを用いたペン入力とを並行して行う作業形態と、(3)もっぱらタブレットを用いたペン入力を行う作業形態の3つがある。
【0003】
上記(3)の作業形態を便利にするため、図6に示す如く、蓋ケーシングを垂直に立てた状態で水平に回転して蓋ケーシングを反転させるものが周知である。しかし、該動作機構はその構造が複雑である。
【0004】
また、上記の(3)の作業形態について、携帯型情報処理装置が机上面等で占有する面積を少なくするように工夫したものがある(特開平4−10012号公報)。 以下、その概要を図7を用いて説明する。本体ケーシング81の内表面81a側にキーボード82が配置され、蓋ケーシング83の内表面83a側に表示パネル84とタブレット85とが重ね合わせ状態で配置され、本体ケーシング81の後端部と蓋ケーシング83の後端部とがヒンジ装置90を介して回動自在に連結されている。ヒンジ装置90は、本体ケーシング81側のヒンジ部91と、蓋ケーシング83側のヒンジ部92と、両ヒンジ部91,92を結ぶ連結部93とからなっている。本体ケーシング81側のヒンジ部91を第1ヒンジ部と呼び、蓋ケーシング83側のヒンジ部92を第2ヒンジ部と呼ぶことにする。第1ヒンジ部91のその中心Oaまわりの回転範囲は180°であり、第2ヒンジ部92のその中心Obまわりの回転範囲も180°である。各ヒンジ部91,92には摩擦力が働き、任意の角度で安定する。
【0005】
図8(a)は収納姿勢であり、キーボード82がある本体ケーシング81の内表面81aと表示パネル84およびタブレット85がある蓋ケーシング83の内表面83aとが対面した状態である。この状態では連結部93は垂直となっている。携帯型情報処理装置を用いないで単に置いておくときや携行するときに収納姿勢とする。図7は表示パネル起立姿勢であり、図8(a)の状態から蓋ケーシング83側の第2ヒンジ部92を動作させて、そのヒンジ部92の中心Obまわりに蓋ケーシング83を立ち上げ回動している。この場合、本体ケーシング81側の第1ヒンジ部91はロック状態であって動作していない。また、連結部93は垂直状態を保っている。図7はもっぱらキー入力を行うときの表示パネル起立姿勢を示す。図7の姿勢から図8(a)の姿勢への変化においても第2ヒンジ部92のみが動作する。図7で二点鎖線で示したのは蓋ケーシング83を180°開いて水平にした状態であり、この状態と図7の実線状態や図8(a)の状態との間での変化においても第2ヒンジ部92のみが動作する。図8(b)は平坦展開姿勢であり、第1ヒンジ部91も第2ヒンジ部92も動作してこの状態となる。連結部93は水平となっている。キー入力とペン入力を併用するときに平坦展開姿勢とする。図8(c)はタブレット入力姿勢であり、本体ケーシング81の裏面である外表面81bと蓋ケーシング83の外表面88bとが裏返しで対面した状態となっている。その使用目的から、表示パネル84およびタブレット85を上向きとしてある。連結部93は垂直となっている。もっぱらペン入力を行うときにタブレット入力姿勢とする。なお、ペン入力というときは指先入力も含む。
【0006】
以上のように、この従来の技術では、図8(a)と図8(c)との対比で明らかなように、本体ケーシング81と蓋ケーシング83とが相対的に360°の(裏返し可能な)回動が行われるようなヒンジ装置90をもって連結されているのである。
【0007】
▲1▼の図8(a)の状態から▲2▼の図7の状態を経て▲3▼の図9(a)の状態に至るまでは、連結部93の姿勢は垂直に保たれた状態で蓋ケーシング83が回動するので、相対回動は蓋ケーシング83と第2ヒンジ部92との間で行われる。
【0008】
▲3▼の図9(a)は図7の二点鎖線の状態を再掲するものである。▲1▼の図8(a)から▲3▼の図9(a)までの変化では第2ヒンジ部92のみを動作させて蓋ケーシング83を回動している。連結部93は垂直となっている。▲4▼の図9(b)は▲3▼の図9(a)の状態から▲5▼の図8(b)の平坦展開姿勢へ変化させる途中の状態である。▲4▼に至るときに、蓋ケーシング83のヒンジ側の後端部を斜め下に押すように操作する。第1ヒンジ部91も第2ヒンジ部92も動作させ、さらに連結部93を第1ヒンジ部91と第2ヒンジ部92との両者に対して相対回動させつつ連結部93自身も傾動している。相対回動は、本体ケーシング81と第1ヒンジ部91との間および蓋ケーシング83と第2ヒンジ部92との間でならびに第1ヒンジ部91と連結部93との間および第2ヒンジ部92と連結部93との間でそれぞれ行われる。蓋ケーシング83の変位は回動ではなく平行移動である。
【0009】
▲5▼の図8(b)の状態から▲9▼の図8(c)の状態に至るまでの変化を以下に順次説明する。
▲5▼の図8(b)の状態から▲6▼の図9(c)の状態にかけては、本体ケーシング81のヒンジ側の後端部を斜め下に押すように操作する。第1ヒンジ部91も第2ヒンジ部92も動作させ、さらに連結部93を第1ヒンジ部91と第2ヒンジ部92との両者に対して相対回動させつつ連結部93自身も傾動している。相対回動は、本体ケーシング81と第1ヒンジ部91との間および蓋ケーシング83と第2ヒンジ部92との間でならびに第1ヒンジ部91と連結部93との間および第2ヒンジ部92と連結部93との間でそれぞれ行われる。蓋ケーシング83の変位は回動ではなく平行移動である。
【0010】
▲6▼の図9(c)の状態から▲7▼の図9(d)の状態にかけては、本体ケーシング81の平行移動が継続される。▲7▼のときに連結部93が垂直になるに至る。これ以降は連結部93の垂直状態が維持される。
【0011】
▲7▼の図9(d)の状態から▲8▼の図9(e)の状態を経て▲9▼の図8(c)の状態に至るまでは、それまでの平行移動ではなく、連結部93の姿勢は垂直に保たれた状態で本体ケーシング81が回動するので、相対回動は本体ケーシング81と第1ヒンジ部91との間で行われる。
【0012】
この従来の技術を開示している公報においては、上記のような動作をするヒンジ装置90の具体的な構造についてはあまり開示されていない。両ヒンジ部91,92について、「トーションバー機能や摩擦ヒンジ等によるブレーキ機構」との記述や、「ニュートラル状態」との記述や、「ヒンジ部30(92)を180°解放することによってヒンジ部32(91)の解放を促する」との記述や、「セットアップ動作」との記述があるが、具体性に欠けている。また、該ヒンジ部の動作は円滑ではなく、短時間では反転し難い欠点がある。
【0013】
【特許文献1】
特開平4−10012号公報
【特許文献2】
特開2000−186710号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、ノートパソコンやPDA、液晶等の薄型モニター付携帯電子機器(DVDプレーヤー、携帯電話、携帯テレビ等)等のディスプレイ部分や、電気機器のリモコン装置カバーなどに用いられる蓋ケーシングを反転させる機構に関し、特にこれに適した360度開く蝶番を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明の表裏反転可能な薄型モニター付携帯電子機器は、キーボードを有する本体ケーシングとモニターを有する蓋ケーシングからなり、上記蓋ケーシングが上記本体ケーシングに対して本体ケーシングの一辺を回転軸にして360度回転することにより上記蓋ケーシングと本体ケーシングが表裏反転可能としたノートブック・パソコンまたはPDA等の薄型モニター付携帯電子機器において、上記360度回転機構の回転軸の断面が真円を平行線で切り込んだ形状であり、該回転軸の軸受け構造の断面が上部円形軸受け、下部円形軸受け及び該2つの軸受けを結合する通路からなる一体形状であり、上記平行線の幅が上記2つの軸受け間の通路を通過可能な幅とした回転機構を有することを特徴とする。
【0016】
さらに、前記通路が直線状または湾曲状であり、前記平行線の幅が前記2つの軸受け間の通路を通過可能な幅とした直線状または湾曲状であることを特徴とする。
【0017】
さらにまた、前記上部の円形軸受けで前記回転軸を180度回転し、次いで該回転軸を前記通路を通過させた後、さらに下部の円形軸受けで前記回転軸を180度回転させて、前記蓋ケーシングと本体ケーシングが表裏反転可能としたことを特徴とする。
【0018】
さらにまた、前記最初の180度回転終了時にキーボード面の機能をOFFまたはONとすること、あるいは、前記最初の180度回転終了時にタブレット機能をONまたはOFFとすることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の第1の実施例を図面を用いて説明する。
図1は、この発明の第1の実施例の360度回転蝶番を用いた360度反転ノート型パソコンまたはPDA等の薄型モニター付携帯電子機器の使用形態を示す。図1(a)において、蓋ケーシング2は、本体ケーシング1に対して図1の2の位置で用いられる。上記蓋ケーシング2と本体ケーシング1の接する辺5には360度回転可能な蝶番が取り付けられており、蓋ケーシング2は本体ケーシング1に対して3,4の如く、上記辺5を軸に360度回転していき、本体ケーシングと蓋ケーシングが当初の状態から反転された状態で重ね合わせることができる。この反転状態で、裏表にひっくり返すと、タブレット機能を持つモニター面が表になり、タブレット操作のみでパソコンが操作される。
【0020】
図2は、この発明の上記360度回転可能な蝶番の構造を示す。
図2に示す如く、上記360度回転機構の回転軸の断面が真円を平行線21,22で切り込んだ形状であり、該回転軸の軸受け構造は、図3に示す如く、断面が上部円形軸受け23、下部円形軸受け25及び該2つの軸受けを結合する直線通路24からなる一体形状であり、上記平行線21,22の幅Aが上記2軸間の通路24の幅Bよりやや小さくして、上記通路を通過可能な幅としている。
【0021】
360度反転ノート型パソコンまたはPDA等の薄型モニター付携帯電子機器の反転動作における360度回転蝶番の動作を図4,図5で説明する。
図5(a)は、図1の2の如く、通常の蓋ケーシング2を開く動作を示す。この動作は図4(a)の如く、図2の軸20が、上部の断面円形の軸受け23内を回動することにより行われる。前記蓋ケーシングの360度反転動作は、図5(b)、(c)、(d)に示される。図5(b)の如く、蓋ケーシング2が本体ケーシングと水平となる位置まで180度開くと、図4(b)に示す如く、軸20は前記平行線の切り込み部21,22が垂直位置となる。このとき、該平行線の幅Aは前記通路24の幅Bよりやや小さくなっているので、上記軸20は図5(b)〜(c)に示す如く、上記通路を通過して下部の断面円形の軸受け25の方に移動することができる。従って、下部軸受け25内に移動した軸20は、前記と同様に下部軸受け内で回動可能となり、図5(c),(d)に示す如く、本体ケーシングと蓋ケーシングが反転した状態で重ね合わせることができる。この状態が、図1(b)の状態である。
【0022】
本発明は,さらに上記構造において,前記蓋ケーシングの最初の180度回転終了時(図5の(b)または(c)の時)にキーボード面の機能をOFFまたはONとする構造、あるいは、同様に前記最初の180度回転終了時(図5の(b)または(c)の時)にタブレット機能をONまたはOFFとする構造とすることが望ましい。このようにすることにより、本体キーボードを通常の状態で用いる時はタブレット機能の電源をOFFにし、また前記のごとく,蓋ケーシングを反転させ裏面側でタブレット動作を行う時は、キーボード面の電源をOFFにできるので、電源の無駄を無くすことができる。
【0023】
図10は、この発明の上記360度回転可能な蝶番の構造の第2の実施例を示す。図10に示す如く、上記360度回転機構の回転軸の断面が真円を湾曲した平行線31,32で切り込んだ形状であり、該回転軸の軸受け構造は、図11に示す如く、断面が上部円形軸受け33、下部円形軸受け35及び該2つの軸受けを結合する湾曲通路34からなる一体形状であり、上記平行線31,32の幅A’が上記2軸間の通路34の幅B’よりやや小さくして、上記通路を通過可能な幅としている。
【0024】
図を見て分かるように、図2,図3の第1の実施例と異なる点は、平行線の通路34の部分のみであり、他の構造は同じである。また、360度反転ノート型パソコンまたはPDA等の薄型モニター付携帯電子機器の反転動作における360度回転蝶番の動作も図12にみられる如く、図4の場合と同じなので、その説明は省略する。
【0025】
図11のように、該平行線の通路34が湾曲していると、図12における蓋ケーシングの図5の(b)から(c)への移行動作が、図3の直線通路24に比較しスムーズになる利点がある。
【0026】
また、図13,図14には、この発明の上記360度回転可能な蝶番の構造の第3の実施例を示す。
図13において、前記図2の軸20に対応する軸40には、回転軸の断面が真円を平行線31,32で切り込んだ形状となる側面にバネ構造のストッパー41,42が取り付けられている。該ストッパー41,42は、図2の軸20に比べ、回転時軸受けとの隙間を上記ストッパー41,42が埋めるので、上記軸の回転がスムーズになる。また、上記軸受けの方は、図14に示すように断面が上部円形軸受け48、下部円形軸受け49及び該2つの軸受けを結合する直線通路50からなる前記一体形状において、上記直線通路と円形軸受けとのコーナー43〜46にアールを付ける構造が好ましい。該アールを付けることにより軸40の円形軸受けから直線通路への移行もしくはその逆の動作がスムーズとなる。
【0027】
該ストッパーは、円形軸受けの中で回転するとき、図15(a)に示すごとく、円滑に回転し、また前記通路移動時は、上記バネ構造により上記側面に押し込まれるので通路をスムーズに通過することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、通常のノート型パソコンやPDA等の薄型モニター付携帯電子機器が、携帯してノート型パソコン及びPDAでメモ、地図、時刻表、メールなどを確認する際キーボード面はスペースをとり不便であり、さらに、モニター面を開いた状態は非常に不安定で、歩きながら使用するには著しく不便であるという欠点が解消される。
【0029】
本発明のように、モニター面を裏面へ360度回転して固定することで携帯性が飛躍的に向上し、タブレット機能を活用することによってモニター面だけで簡単な操作ができることにより、理想的な携帯ノート型パソコン及びPDA、液晶等の薄型モニター付携帯電子機器を実現することができる。
【0030】
さらに、上記モニター面を裏面へ360度回転して固定するための構造として、本発明の360度回転可能な蝶番を用いると、構造簡単で動作もスムーズな前記表裏反転型ノート型パソコンやPDA等の薄型モニター付携帯電子機器が実現できる。特に、本発明の蝶番は従来のものより構造が簡素化されていて複雑な動きを必要としないと共に、安価に製造できる優れたものである。
【0031】
また、他の実施例は、上記構造の蝶番の動作を円滑にする効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の薄型モニター付携帯電子機器の動作を説明する図である。
【図2】この発明の第1の実施例の360度回転可能な蝶番に用いる軸の断面構造を示す図である。
【図3】この発明の第1の実施例の360度回転可能な蝶番に用いる軸受けの断面構造を示す図である。
【図4】この発明の第1の実施例の360度回転可能な蝶番の動作説明図である。
【図5】この発明の360度回転可能な蝶番に用いた場合の薄型モニター付携帯電子機器の動作を説明する図である。
【図6】従来のノート型パソコンやPDAの動作を説明する図である。
【図7】従来のノート型パソコンやPDAの他の動作を説明する図である。
【図8】従来のノート型パソコンやPDAの他の動作を説明する図である。
【図9】従来のノート型パソコンやPDAの他の動作を説明する図である。
【図10】この発明の第2の実施例の360度回転可能な蝶番に用いる軸の断面構造を示す図である。
【図11】この発明の第2の実施例の360度回転可能な蝶番に用いる軸受けの断面構造を示す図である。
【図12】この発明の第2の実施例の360度回転可能な蝶番の動作説明図である。
【図13】この発明の第3の実施例の360度回転可能な蝶番に用いる軸の断面構造を示す図である。
【図14】この発明の第3の実施例の360度回転可能な蝶番に用いる軸受けの断面構造を示す図である。
【図15】この発明の第3の実施例の360度回転可能な蝶番の動作説明図である。
【符号の説明】
1 本体ケーシング
2 蓋ケーシング
5 回転軸
20 軸
23〜25 軸受け
30 軸
33〜35 軸受け
40 軸
48〜50 軸受け
Claims (5)
- キーボードを有する本体ケーシングとモニターを有する蓋ケーシングからなり、上記蓋ケーシングが上記本体ケーシングに対して本体ケーシングの一辺を回転軸にして360度回転することにより上記蓋ケーシングと本体ケーシングが表裏反転可能としたノートブック・パソコンまたはPDA等の薄型モニター付携帯電子機器において、
上記360度回転機構の回転軸の断面が真円を平行線で切り込んだ形状であり、該回転軸の軸受け構造の断面が上部円形軸受け、下部円形軸受け及び該2つの軸受けを結合する通路からなる一体形状であり、上記平行線の幅が上記2つの軸受け間の通路を通過可能な幅とした回転機構を有することを特徴とする表裏反転可能な薄型モニター付携帯電子機器。 - 前記通路が直線状または湾曲状であり、前記平行線の幅が前記2つの軸受け間の通路を通過可能な幅とした直線状または湾曲状であることを特徴とする前記請求項1記載の薄型モニター付携帯電子機器。
- 前記上部の円形軸受けで前記回転軸を180度回転し、次いで該回転軸を前記通路を通過させた後、さらに前記下部の円形軸受けで前記回転軸を180度回転させて、前記蓋ケーシングと本体ケーシングが表裏反転可能としたことを特徴とする前記請求項1または2記載の薄型モニター付携帯電子機器。
- 前記最初の180度回転終了時にキーボード面の機能をOFFまたはONとすることを特徴とする前記請求項3記載の薄型モニター付携帯電子機器。
- 前記最初の180度回転終了時にタブレット機能をONまたはOFFとすることを特徴とする前記請求項3または4記載の薄型モニター付携帯電子機器。
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