JP2004258796A - 業務分析表およびその作成システム、プログラム、記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】広告媒体の効果を簡単に認識することができる業務分析表およびその作成システム、プログラム、記録媒体を提供する。
【解決手段】所要の商品を複数の広告媒体により広告したときのアンケート調査結果情報を、マトリクス表により表示する業務分析表であって、アンケート調査の回答者が商品を認知した広告媒体であるか否かを広告媒体ないしその組合せ毎に示す広告媒体認否欄6と、商品を上記広告媒体により認知したと回答した者の人数の中でその商品を購入した者の人数が占める割合を、これら広告媒体ないしその組合せ毎に、順次順位を示す有望度順位欄5と、を並設する。
【選択図】 図1
【解決手段】所要の商品を複数の広告媒体により広告したときのアンケート調査結果情報を、マトリクス表により表示する業務分析表であって、アンケート調査の回答者が商品を認知した広告媒体であるか否かを広告媒体ないしその組合せ毎に示す広告媒体認否欄6と、商品を上記広告媒体により認知したと回答した者の人数の中でその商品を購入した者の人数が占める割合を、これら広告媒体ないしその組合せ毎に、順次順位を示す有望度順位欄5と、を並設する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は役務を含む商品を広告宣伝する折込チラシやラジオ等の広告媒体の広告効果を分析するための業務分析表およびその作成システム、プログラム、記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スーパーストア等の小売業や銀行等サービス業の企業等では、自己の役務を含む商品の広告のために新聞折込チラシやラジオ、テレビ、ポケットティッシュの配布等のポスティング等の広告媒体を単体でまたは複数組み合せて利用している。
【0003】
そして、これら広告媒体により消費者の商品購買行動が創り出されたか否か、すなわち広告媒体の効果の従来の検証方法としては、例えば多数の来店客に対して対面式アンケート調査を実施する方法がある。
【0004】
図7は、この対面式アンケート調査により多数の来店客に対して実施された分析対象のチラシ等の広告媒体の認知状況と、そのチラシにより広告された目玉商品等、所要の分析対象商品の購入状況と、を示すクロス集計表の一例Aを示している。
【0005】
そして、この従来のクロス集計表Aによるチラシ効果の分析方法の一例としては、例えばチラシにより目玉商品を認知してその目玉商品を購入した者の合計数から、チラシにより目玉商品を認知せずにその目玉商品を購入しなかった者の合計数を差し引いた差(図7では453−223=230)がチラシ効果であると分析する方法がある。但し、このようなチラシ効果の分析方法は公知文献に記載されているものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の広告媒体の広告効果の分析方法では、そのチラシ等の広告媒体の認知数と広告商品の購入数との単なる絶対数により広告効果を分析ないし評価するので、アンケート調査で収集するサンプル数(回答数)が広告媒体により相違する場合には、複数または過去の広告媒体の効果同士を比較することができず、有望な広告媒体が何であるかを分析することが非常に困難であるという課題がある。
【0007】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、広告媒体の効果を簡単に認識することができる業務分析表およびその作成システム、プログラム、記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に係る発明は、所要の商品を複数の広告媒体により広告したときのアンケート調査結果情報をマトリクス表により表示する業務分析表であって、上記マトリクス表に、上記アンケート調査の回答者が上記商品を認知した広告媒体であるか否かを上記広告媒体ないしその組合せ毎に示す広告媒体認否欄と、上記商品を上記広告媒体により認知したと回答した者の人数の中でその商品を購入した者の人数が占める割合の高い順に付与した順位を、これら広告媒体ないしその組合せ毎に、順次示す有望度順位欄と、を並設したことを特徴とする業務分析表である。
【0009】
なお、本請求項以下において、商品とは有形物たる商品は勿論、金融業や保険業等役務上の商品を含む。また、広告媒体とは新聞紙折込チラシ等のチラシやポケットティッシュやノベルティの頒布等のポスティング、ラジオ、テレビ、案内看板、駅貼り等のポスター、新聞、雑誌、インターネットのウェブサイト等、商品の広告が可能な種々の広告媒体(メディア)をいう。
【0010】
本願請求項2に係る発明は、上記アンケート調査結果情報中、上記各広告媒体ないしその組合せ毎に上記商品を認知した者の人数を該当件数として示す該当件数欄と、上記アンケート調査結果情報中、上記各広告媒体ないしその組合せ毎に上記商品を購入した者の人数を示す反応数欄と、上記該当件数分の上記反応数である反応率を示す反応率欄と、上記アンケート回答者総数分の上記該当件数を示す該当件数構成比欄と、を具備していることを特徴とする請求項1記載の業務分析表である。
【0011】
本願請求項3に係る発明は、上記広告媒体認否欄は、上記アンケート回答者が上記広告媒体を認知したか否かを2値化数により表示するように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の業務分析表である。
【0012】
本願請求項4に係る発明は、所要の商品をそれぞれ広告した複数の広告媒体により所要の商品を認知してその商品を購入した者の人数、これら商品購入者およびこの商品を購入しなかった商品非購入者を含むアンケート回答者が上記商品を上記広告媒体により認知したか否かを含むアンケート調査結果情報を入力せしめる入力手段と、上記商品を上記広告媒体により認知したと回答した者の人数の中で、その商品を購入した者が占める割合を、これら広告媒体ないしその組合せ毎に、反応率として算出すると共に、この反応率の高い順に上記広告媒体ないしその組合せ毎に順位を順次付与する反応率演算手段と、この反応率演算手段により算出した反応率、上記商品購入者の人数、上記アンケート回答者により上記商品を上記広告媒体により認知したか否かをそれぞれ示す欄を有するマトリクス表に作成する図表作成手段と、を具備していることを特徴とする業務分析表作成システムである。
【0013】
本願請求項5に係る発明は、所要の商品をそれぞれ広告した複数の広告媒体により所要の商品を認知してその商品を購入した者の人数、これら商品購入者およびこの商品を購入しなかった商品非購入者を含むアンケート回答者が上記商品を上記広告媒体により認知したか否かを含むアンケート調査結果情報を入力せしめる入力手順と、上記商品を上記広告媒体により認知したと回答した者の人数の中で、その商品を購入した者が占める割合を、これら広告媒体ないしその組合せ毎に、反応率として算出すると共に、この反応率の高い順に上記広告媒体ないしその組合せ毎に順位を順次付与する反応率演算手順と、この反応率演算手順にて算出した反応率を記入する欄、上記商品購入者の人数を記入する欄、上記アンケート回答者により上記商品を上記広告媒体により認知したか否かを記入する欄をそれぞれ有するマトリクス表に作成する図表作成手順と、をコンピュータに実行させるための業務分析表作成用プログラムである。
【0014】
本願請求項6に係る発明は、請求項5記載の業務分析表作成用プログラムを記録してなることを特徴とする記録媒体である。
【0015】
本願請求項7に係る発明は、広告媒体の広告効果を分析するための業務分析表であって、所要の広告媒体により広告された商品を認知した者の中で、その商品を購入した者の合計数aを記載する商品購入者数欄およびその商品を購入しなかった者の合計数bを記載する商品非購入者数欄と、上記広告媒体により広告された商品をその広告媒体で認知しなかった者の中で、その商品を購入した者の合計数cを記載する広告非認知商品購入者数欄およびその商品を購入しなかった者の合計数dを記載する広告非認知商品非購入者数欄と、上記各合計数a,b,c,dを下記(1)式に適用して算出した広告純効果度Naを記載する記載部と、を備えたことを特徴とする業務分析表である。
【0016】
【数3】
本願請求項8に係る発明は、上記請求項7記載の業務分析表を自動作成する業務分析表作成システムであって、所要の広告媒体により広告された商品をその広告媒体で認知した者の中で、その商品を購入した者の合計数aを広告認知商品購入者数欄に記載すると共に、その商品を購入しなかった者の合計数bを広告認知商品非購入者数欄に記載する手段と、上記広告媒体により広告された商品を認知しなかった者の中で、その商品を購入した者の合計数cを広告非認知商品購入者数欄に記載すると共に、その商品を購入しなかった者の合計数dを広告非認知商品非購入者数欄に記載する手段と、上記各合計数a,b,c,dを下記(1)式に適用した広告純効果度Naを算出して、その記載部に記載してマトリクス表に作成する図表作成手段と、を備えたことを特徴とする業務分析表自動作成システムである。
【0017】
【数4】
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0019】
図1は本発明の第1の実施形態に係る業務分析表1の一例を示す図、図2はこの業務分析表1の元になるローデータを記載したローデータマトリクス表11である。
【0020】
このローデータマトリクス表11は分析対象の所要の商品について実施した複数の広告媒体の組合せ効果を分析ないし検証するために、この商品を広告したスーパーストア等の店に来店した多数の来店者に対して行なった対面式アンケート調査を実行し、その調査結果(回答)データをマトリクス表により示したものであり、所要の商品をアンケート回答者が認知した広告媒体が何であったかと、その商品を購入したか否かの質問を多数の来店者に対して行なったときの多数の回答データを有する。このローデータは広告媒体として、例えば案内看板、駅貼りポスター、チラシ、ポケットティッシュやノベルティの配布等のポスティングおよびラジオを使用して分析対象の所要の商品(以下対象商品という)を広告した場合のアンケート調査結果を示し、アンケート回答者が対象商品を認知した広告媒体ないしその組合せを示す欄12と、その対象商品を購入したか否かの購入の有無を各アンケート回答者毎に示す欄13と、上記各種広告媒体の組合せにより対象商品を認知したと回答したアンケート回答者の合計数を示す該当件数欄14とを有する。
【0021】
さらに、上記広告媒体の組合せ欄12は、各種広告媒体を示す小欄として、例えば案内看板欄12a、駅貼りポスター欄12b、チラシ欄12c、ポスティング欄12dおよびラジオ欄12eをそれぞれ有し、これら各欄12a〜12eには、その認知の有無を0,1の2値化数によりそれぞれ示す複数のセル15をそれぞれ設けている。
【0022】
すなわち、アンケートの回答者が対象商品を所要の広告媒体により認知したと回答したときは、その広告媒体組合せ欄12の各セル15に「1」が記入され、認知しなかった広告媒体組合せ欄12のセル15には、「0」が記入されている。購入の有無の欄13の各セル15の「1」はアンケート回答者が対象商品を購入したことを示し、「0」は購入しなかったことを示している。また、ローデータマトリクス表11中のサンプル番号は各アンケート回答(者)にランダムに付与した番号である。
【0023】
そして、図1で示す業務分析表1は、複数のセル2,2…を縦横に配列することによりマトリクス表3に構成されている。
【0024】
マトリクス表3はその図1中上端に、このマトリクス表3と等しい幅の項目名欄4を一体に配設している。この項目名欄4は、その内部を図1中左端から右端に向けて有望度順位欄5、広告媒体利用欄としての広告媒体の組合せ欄6、単独結果欄7、累積結果欄8にそれぞれ仕切られている。
【0025】
さらに、広告媒体組合せ欄6は、その内部を所要の対象商品をそれぞれ広告した複数の広告媒体の名称を示す複数の小欄に区画され、これら小欄は例えば案内看板欄6a、駅貼りポスター欄6b、チラシ欄6c、ポスティング欄6d、ラジオ欄6eに構成される。但し、これら広告媒体はこれら案内看板、駅貼りポスター、新聞折込等のチラシ、ポケットティッシュの配布等のポスティング、ラジオに限定されるものではなく、テレビ、新聞、雑誌、書籍、インターネットのウェブサイト等、商品の広告が可能な広告媒体を含む。
【0026】
そして、これら各広告媒体の欄6a〜6eは、その図1中、下方にアンケート調査の際に、これら広告媒体により広告された所要の分析対象の商品を購入したと回答した商品購入者がその商品をどの広告媒体により認知したか否かのアンケート回答結果を記載するデータ欄6fを形成している。
【0027】
すなわち、このデータ欄6fには、アンケート調査に対してこれら広告媒体により広告された所要の商品を購入したと回答した者が、その商品を認知した広告媒体に属する各セル2内に、例えば0,1の2値化数の「1」を記入し、その商品を認知しなかった広告媒体に属する各セル2内に、「0」を記入するようになっている。例えば、後述する有望度順位第1位で示すように、対象商品を購入したと回答した者が案内看板、駅貼りポスター、チラシにより、その購入した商品を認知したと回答した場合には、案内看板欄6a、駅貼りポスター欄6b、チラシ欄6cにそれぞれ属する各セル2に、「1」がそれぞれ記入され、ポスティングとラジオによっては商品を認知していない場合には、これら広告媒体を示すポスティング欄6d、ラジオ欄6eにそれぞれ属する各セル2には、みな「0」がそれぞれ記入される。
【0028】
この広告媒体の組合せ欄6は、その小欄6a〜6eが5個あり、これらの認否状態を0,1の2値化数によりそれぞれ表示するので、結局、これら広告媒体の組合せパターンの数は32(25)通りある。このために、所要の商品を販売するために最も効果的で有望な広告媒体の組合せの順位を示す有望度順位欄5に記載される有望度順位も第1位から第32位まである。
【0029】
単独結果欄7は、さらに反応率欄7a、反応数欄7b、該当件数欄7c、該当件数構成比欄7dに区画されている。
【0030】
該当件数欄7cは、所要の対象商品を所要の広告媒体の組合せにより認知したとアンケート調査に対して回答した者の人数を記載する欄であり、この該当件数の列合計数(図1では953)はアンケート回答者の総数を示す。
【0031】
例えば、有望度順位第1位における該当件数欄7cのセル2に記載された「2」は、案内看板、駅貼りポスターおよびチラシにより所要の商品を認知したと回答した者が2名いることを示している。
【0032】
該当件数構成比欄7dは、この該当件数総数分の該当件数の百分率を示す。例えば、有望度順位第1位における該当件数構成比欄7dのセル2には「0.2%」が記載されているが、これは、953(該当件数総数)分の2(該当件数)の百分率(2/953×100(%)≒0.2(%))を示している。
【0033】
反応数欄7bは上記所要の広告媒体により所要の対象商品を認知したと回答した者の中で、その商品を実際に購入したと回答した者の人数を記載する欄である。
【0034】
反応率欄7aは該当件数分の反応数の百分率を示す欄である。例えば有望度順位第1位における反応率7aのセル2には「100.%」が記載されているが、これは所要の対象商品を案内看板、駅貼りポスターおよびチラシにより認知したと回答した2名の該当件数のうち、2名の者がその商品を購入したと回答した場合であり、このときの反応率は2(該当件数)分の2(反応数)の百分率(2/2×100(%)=100.0(%))である。
【0035】
また、反応率が100.0%であるので、有望度順位も第1位となる。すなわち、この有望度順位第1位は、例えば所要の対象商品を案内看板、駅貼りポスターおよびチラシにより認知したと回答した者(該当件数)が2名で、その2名の中で、その商品を実際に購入した者(反応数)の人数が2名で最高の百分率(100.0%)を示しているので、広告媒体の組合せとしては、この案内看板、駅貼りポスターおよびチラシが販売促進上最も効果的、すなわち最も有望であることを示している。
【0036】
なお、図1では有望度順位第1位〜第4位までが百分率100.0%で同率でありながら、順位差を設けているが、この有望度順位は、本来、反応率の高い順に順位つけるものであるので、有望度順位第1位〜第4位まではみな第1位の同順位を付与し、第5位までの第2位、第3位、第4位を欠番にしてもよい。
【0037】
累積結果欄8は、上記単独結果欄7の各小欄7a〜7dに記載された数字データを有望度順位の第1位から第32位まで順次加算したときの累積数を表わす。
【0038】
したがって、累積結果欄8は単独結果欄7の各小欄7a〜7dにそれぞれ対応して累積反応率欄8a、累積反応数欄8b、累積該当件数欄8c、累積該当件数構成比欄8dの小欄を設けている。
【0039】
例えば、累積反応数欄8bに記入された有望度第1位の累積反応数「2」はこれより上位の順位がないので、単独結果欄7の反応数欄7bの「2」と同じ数字「2」が記入されている。しかし、第2順位の累積反応数の「3」は、有望度順位第1位の単独結果欄7の反応数「2」に、同単独結果欄7における第2位の反応数「1」を加算(2+1=3)したときの和「3」を示す。
【0040】
同様に、第3順位の累積反応数「4」は第2順位の累積反応数「3」に、単独結果欄7における第3順位の反応数「1」を加算(3+1=4)したときの和「4」を示す。これら累積は最下位の有望度第32位まで繰り返される。これと同様に累積該当件数と累積該当件数構成比も単独結果欄7の該当件数と該当件数と該当件数構成比が有望度第1位から第32位まで累積される。
【0041】
但し、累積反応率は有望度順位が同順位における累積該当件数分の累積反応数の百分率を示している。例えば、有望度第5順位の累積反応率91.7%は有望度第5順位の累積反応数「11」を、同第5順位の累積該当件数「12」により除算して百分率で表した(11/12×100(%)≒91.7%)ときの商(91.7%)を示している。
【0042】
したがって、この業務分析表1によれば、有望度順位欄5の高順位における広告媒体の組合せ欄6を見ることにより、対象商品の購入率(反応率)の高い広告媒体の組合せを広告媒体の組合せ欄6を見ることにより容易に分析することができる。
【0043】
例えば有望度順位が第1位から第4位まではみな反応率が100.0%、すなわち商品購入率が100%であり、このときの広告媒体としては駅貼りポスターを含む2〜3種の広告媒体を使用している点に特徴がある。
【0044】
これに対して有望度順位が第9位の広告媒体としては5種類全部の広告媒体、すなわち、案内看板、駅貼りポスター、チラシ、ポスティング、ラジオを使用しているにも拘らず、商品購入率である反応率は約73.2%であり、有望度順位は第9位に過ぎない。
【0045】
したがって、広告費用と商品販売とのコストパフォーマンスは第1位〜第4位で使用した各広告媒体の組合せの方が第9位よりも良好であると容易に分析することができる。すなわち、商品販売促進対策上、有効な広告媒体ないしその組合せが何であるかを容易に分析することができる。例えば、図1の例では駅貼りポスターが商品販売促進上有効であることも分析することができる。
【0046】
さらに、アンケート回答者毎に商品販売促進上有効な広告媒体が何であるかをそれぞれ個別に分析することができ、後日、この分析を各アンケート回答者毎に有効な広告媒体を使い分けて使用する際の資料としても利用することができる。
【0047】
また、比較的商品購入率が良好で、購買力が高いと思われるアンケート回答者を抽出する場合には、例えば業務分析表1の累積反応率の所要値を適宜選択することができるので、例えば累積反応率が100%以上の商品購買力が非常に高いアンケート回答者層や、累積反応率が70%以上の商品購買力が比較的高いアンケート回答者層等、所要の商品購買力のアンケート回答者層を、ローデータマトリクス表11のサンプル番号に関連付けられたアンケート回答者の個人情報を参照することにより適宜選択することができる。
【0048】
そして、広告媒体の組合せ欄6における各種広告媒体による対象商品の認知の有無を0,1の2値化数により単純化したので、この広告媒体の組合せ欄6を分析するアナリスト等の理解力を向上させることができるうえに、コンピュータによる数的処理を可能にすることができる。
【0049】
図3はこのように構成された業務分析表1を自動作成する本発明の第2実施形態に係る業務分析システム21のハード構成を示す全体構成図である。この業務分析システム21はCD−ROM22やFD等の記録媒体に記録された上記業務分岐表1を自動作成するための業務分析表自動作成用のプログラムをパーソナルコンピュータ(PC)等の小型汎用コンピュータシステム23により駆動して例えば上記図1で示す業務分析表1を自動作成するものである。
【0050】
このコンピュータシステム23には、入力装置としてキーボード24とマウス25等を具備する一方、出力装置としてディスプレイ26とモノクロまたはカラーのプリンタ27を備えている。
【0051】
このように構成された業務分析システム21はコンピュータシステム23のハードウエア資源とソフトウエアとの共働により実行されるデータ入力手段23a、有望度順位演算手段23b、反応率演算手段23c、該当件数構成比演算手段23d、累積演算手段23e、マトリクス表作成手段23fをそれぞれ具備している。
【0052】
データ入力手段23aは所要の対象商品についての広告媒体の組合せの効果を検証するために対面式等により実施したアンケート調査結果データ等のローデータを入力するものであり、例えば図2で示すローデータマトリクス表11で示すローデータをエクセル(商標)等の表計算ソフトにより入力させ、またはこれら表計算ソフトに既に入力されたアンケート調査結果データを読み込むことにより入力するものである。
【0053】
したがって、このローデータマトリクス表11で示す各広告媒体の組合せ12のデータは図1で示す業務分析表1の広告媒体の組合せ欄6のデータ欄にそのまま移動され、同じくローデータマトリクス表11の購入の有無の欄13と、該当件数の欄14の各データは、図1で示す業務分析表1の反応数欄7bと該当件数欄7cの各セル2にそれぞれ移動される。
【0054】
図1で示すように有望度順位演算手段23bは反応率に基づいて、最も高い第1位から最も低い第32位まで、各広告媒体の組合せ毎に順位付けすると共に、図1中上端から下端へ順次並ぶように降順でソートするものである。反応率が等しい場合には同順位を付与し、または図1の業務分析表1に示すように順位差を設けても、いずれでもよい。
【0055】
反応率演算手段23cは上述したように各広告媒体の組合せ毎に、該当件数分の反応数を百分率で計算して反応率、すなわち、商品購入率を演算し、これら反応率を高い順から降順でソートするものである。
【0056】
該当件数構成比演算手段23dはアンケート回答者総数分の該当件数の百分率である該当件数構成比を、各広告媒体の組合せ毎に演算するものである。
【0057】
累積演算手段23eは図1の累積結果欄8で示す上記累積反応率、累積反応数、累積該当件数、累積該当件数構成比をそれぞれ累積演算して算出する演算手段である。
【0058】
マトリクス表作成手段23fは上記データ入力手段23aにより入力された図2で示すローデータマトリクス表11によりそれぞれ示す各データと上記各演算手段23b〜23eによりそれぞれ算出された有望度順位、反応率、該当件数構成比、累積反応率、累積反応数、累積該当件数、累積該当件数構成比を図1で示す業務分析非表1のマトリクス表3の所定欄にそれぞれ記入し、所定順に従ってソートすることにより、図1で示すマトリクス表の一例である業務分析表1を作成するものである。
【0059】
図4はこの業務分析表作成システム21の概略フローチャートを示し、図中Sに数字を付した符号はこのフローチャートの各ステップを示している。
【0060】
すなわち、この業務分析システム21は、その業務分析表自動作成プログラムを起動(スタート)させた後、S1で分析サービスメニューが表示され、そのメニュー中の業務分析表自動作成メニューが選択されると、S2でデータ入力手段23aにより例えば図2で示すローデータマトリクス表11のローデータを入力させる。このローデータマトリクス表11の入力は、既にエクセル(商標)等の表計算ソフトにより作成されている表計算データを読み込むことにより実行してもよい(ステップS3)。
【0061】
次のS4では、S3で入力されたローデータマトリクス表11の広告媒体の組合せ欄12、商品購入の有無欄13、該当件数欄14の各データに基づいて上記各種演算手段23b〜23eによりそれぞれ算出された各算出値とローデータとを、マトリクス表作成手段2fにより図1で示す業務分析表1の所定欄ないしセル2にそれぞれ記入し、業務分析表1を自動作成し、ディスプレイ26に表示する。
【0062】
そして、この自動作成された業務分析表1を、プリンタ27からプリントアウトすることによりカラーまたはモノクロにより紙媒体により作成することができる。
【0063】
図5は本発明の第3の実施形態に係る広告純効果分析表31の原理を示す図である。
【0064】
広告純効果分析表31は、所要の分析対象商品について実施した広告媒体の単体での純広告効果を分析するために好適な純効果度Naを算出する場合に好適なマトリクス表であり、複数のセル32aを、例えば4行4列で配列したマトリクス表32に構成されている。
【0065】
広告純効果分析表31はそのマトリクス表32の一端(図6では左端)に、チラシ認知欄33a、チラシ非認知欄33b、列計欄33cを列(図1では縦)方向に順次配列している。
【0066】
また、マトリクス表32の最上段の1行には商品購入者数欄34a、商品非購入者数欄35a、行計欄36aを行(横)方向に順次配列し、これら各欄34a,35a,36aの列方向下方の各セル32aには、これら各欄34a,35aと上記チラシ認知欄33aおよびチラシ非認知欄33bにそれぞれ該当する者の人数が記載されるようになっている。
【0067】
したがって、図5で示す広告純効果分析表31中の符号a〜dで示すセル32aには次のアンケート回答結果情報が記入される。
a:対象商品がチラシで広告されていることを認知し、かつこの商品を購入したと回答した者の総数を示す。したがって、このaを記載したセル32aは広告認知商品購入者数欄を構成する。
b:対象商品がチラシで広告されていることは認知したが、その商品を購入しなかったと回答した者の総数を示し、このbを記載したセル32aは広告認知商品非購入者数欄を構成する。
c:対象商品がチラシで広告されていたことは認知していなかったが、その商品を購入したと回答した者の総数を示す。したがって、このcを記載したセル32aは広告非認知商品購入者数欄を構成する。
d:対象商品がチラシに広告されていたことは認知しなかったので、その商品を購入しなかったと回答した者の総数を示す。したがって、このdを記載したセル32aは広告非認知商品購入者数欄を構成する。
【0068】
ところで、上記aは、対象商品がチラシで広告されていることは認知し、かつ、その対象商品を購入したと回答した者の総数であるが、このaの中には、さらに、チラシを見て直ちに対象商品を購入しようと決意して対象商品を実際に購入した者達a1と、チラシを見て対象商品が広告されていることは認知したが、そのチラシを見て直ちに対象商品の購入を決めたのではなく、他の条件、例えば来店して実際に対象商品を見て購入を決定して購入した者達a2と、が含まれている。
【0069】
この場合、前者a1がチラシ、すなわち広告のみにより対象商品の購入を決定したので、これをここでは広告の純効果といい、その割合を広告純効果度Naという。
【0070】
そこで、次の(1)式によりこの広告純効果度Naを求めることができる。
【0071】
【数5】
図6はこの広告純効果分析表31のセル32aに具体的な数字データを記入したときの一例31Aを示している。この一例31Aの広告純効果度Naは上記(1)式を使用することにより24.2%であると簡単に算出することができる。
【0072】
そして、この広告純効果度Naを、複数の広告媒体、例えば案内看板、駅貼りポスター、ポスティング、ラジオ等についてそれぞれ算出し、相互に比較し、最も高い値を示した広告媒体が最も商品購入率の高い優れた広告媒体であると分析することができる。すなわち、広告純効果度Naは広告媒体効果測定の指標として使用することができる。
【0073】
そして、この広告純効果分析表31,31Aを自動作成する機能を、例えば図3で示す業務分析システム21に追加して広告純効果分析表自動作成システムに構成してもよい。
【0074】
すなわち、図3で示す業務分析表1を自動作成するためのコンピュータプログラムを記録したCD−ROM22等の記録媒体に、上記広告純効果分析表31を自動作成するためのプログラムを追加登録して、上記業務分析表1と広告純効果分析表31とを選択的に自動作成するように構成してもよい。
【0075】
この広告純効果分析表自動作成プログラムは、図5または図6で示すようにチラシ等所要の広告媒体により広告された商品を認知した者の中で、その商品を購入した者の合計数aをチラシ認知欄33aと商品購入者数欄34aとに属するセルa(図5参照)に記載すると共に、その商品を購入しなかった者の合計数bをチラシ広告認知欄33aと商品非購入者数欄35aとに族するセルbに記載する手順と、チラシにより広告された商品を認知しなかった者の中で、その商品を購入した者の合計数cをチラシ非認知欄33bと商品購入者数欄34aとに属するセルcに記載すると共に、その商品を購入しなかった者の合計数dをチラシ非認知欄33bと商品非購入者数欄35aとに属するセルdに記入する手順と、上記各合計数a〜dを上記(1)式に適用した広告純効果度Naを算出して、その記載部に記載して一覧表に作成するマトリクス表作成手順と、を備えている。
【0076】
したがって、この広告純効果分析表自動作成プログラムを図3で示す業務分析表自動作成システムにより駆動することにより広告純効果分析表31を自動作成することができる。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、所要の対象商品をアンケート回答者が複数の広告媒体ないしその組合せにより認知したか否かを示す広告媒体認否欄と、これら広告媒体ないしその組合せが認知されたときの当該商品(役務含む)の購入率をこれら広告媒体ないしその組合せ毎に示す有望度順位欄と、を並設したマトリクス表に構成されているので、この広告媒体認否欄と有望度順位欄とを一覧することにより、商品の購入(販売)率の高い広告媒体ないしその組合せを容易かつ高精度に分析することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る業務分析表の一例を示す図。
【図2】図1で示す業務分析表を作成するための元になるローデータのマトリクス表を示す図。
【図3】図1で示す業務分析表を自動作成する業務分析表自動作成システムの正面図。
【図4】図3で示す業務分析表自動作成システムの概略フローチャート。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る広告純効果分析表の原理を示す図。
【図6】図5で示す広告純効果分析表の一具体例を示す図。
【図7】従来の広告効果を分析するための業務分析表の一例を示す図。
【符号の説明】
11 業務分析表
2 セル
3 マトリクス表
5 有望度順位欄
6 広告媒体の組合せ欄(広告媒体認否欄)
7a 反応率欄
7b 反応数欄
7c 該当件数欄
7d 該当件数構成比欄
8 累積結果欄
11 ローデータマトリクス表
15 セル
21 業務分析表作成システム
22 CD−ROM
31 広告純効果分析表の原理図
31a 広告純効果分析表
33a チラシ(広告)認知欄
33b チラシ(広告)非認知欄
34a 商品購入者数欄
35a 商品非購入者数欄
【発明の属する技術分野】
本発明は役務を含む商品を広告宣伝する折込チラシやラジオ等の広告媒体の広告効果を分析するための業務分析表およびその作成システム、プログラム、記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スーパーストア等の小売業や銀行等サービス業の企業等では、自己の役務を含む商品の広告のために新聞折込チラシやラジオ、テレビ、ポケットティッシュの配布等のポスティング等の広告媒体を単体でまたは複数組み合せて利用している。
【0003】
そして、これら広告媒体により消費者の商品購買行動が創り出されたか否か、すなわち広告媒体の効果の従来の検証方法としては、例えば多数の来店客に対して対面式アンケート調査を実施する方法がある。
【0004】
図7は、この対面式アンケート調査により多数の来店客に対して実施された分析対象のチラシ等の広告媒体の認知状況と、そのチラシにより広告された目玉商品等、所要の分析対象商品の購入状況と、を示すクロス集計表の一例Aを示している。
【0005】
そして、この従来のクロス集計表Aによるチラシ効果の分析方法の一例としては、例えばチラシにより目玉商品を認知してその目玉商品を購入した者の合計数から、チラシにより目玉商品を認知せずにその目玉商品を購入しなかった者の合計数を差し引いた差(図7では453−223=230)がチラシ効果であると分析する方法がある。但し、このようなチラシ効果の分析方法は公知文献に記載されているものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の広告媒体の広告効果の分析方法では、そのチラシ等の広告媒体の認知数と広告商品の購入数との単なる絶対数により広告効果を分析ないし評価するので、アンケート調査で収集するサンプル数(回答数)が広告媒体により相違する場合には、複数または過去の広告媒体の効果同士を比較することができず、有望な広告媒体が何であるかを分析することが非常に困難であるという課題がある。
【0007】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、広告媒体の効果を簡単に認識することができる業務分析表およびその作成システム、プログラム、記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に係る発明は、所要の商品を複数の広告媒体により広告したときのアンケート調査結果情報をマトリクス表により表示する業務分析表であって、上記マトリクス表に、上記アンケート調査の回答者が上記商品を認知した広告媒体であるか否かを上記広告媒体ないしその組合せ毎に示す広告媒体認否欄と、上記商品を上記広告媒体により認知したと回答した者の人数の中でその商品を購入した者の人数が占める割合の高い順に付与した順位を、これら広告媒体ないしその組合せ毎に、順次示す有望度順位欄と、を並設したことを特徴とする業務分析表である。
【0009】
なお、本請求項以下において、商品とは有形物たる商品は勿論、金融業や保険業等役務上の商品を含む。また、広告媒体とは新聞紙折込チラシ等のチラシやポケットティッシュやノベルティの頒布等のポスティング、ラジオ、テレビ、案内看板、駅貼り等のポスター、新聞、雑誌、インターネットのウェブサイト等、商品の広告が可能な種々の広告媒体(メディア)をいう。
【0010】
本願請求項2に係る発明は、上記アンケート調査結果情報中、上記各広告媒体ないしその組合せ毎に上記商品を認知した者の人数を該当件数として示す該当件数欄と、上記アンケート調査結果情報中、上記各広告媒体ないしその組合せ毎に上記商品を購入した者の人数を示す反応数欄と、上記該当件数分の上記反応数である反応率を示す反応率欄と、上記アンケート回答者総数分の上記該当件数を示す該当件数構成比欄と、を具備していることを特徴とする請求項1記載の業務分析表である。
【0011】
本願請求項3に係る発明は、上記広告媒体認否欄は、上記アンケート回答者が上記広告媒体を認知したか否かを2値化数により表示するように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の業務分析表である。
【0012】
本願請求項4に係る発明は、所要の商品をそれぞれ広告した複数の広告媒体により所要の商品を認知してその商品を購入した者の人数、これら商品購入者およびこの商品を購入しなかった商品非購入者を含むアンケート回答者が上記商品を上記広告媒体により認知したか否かを含むアンケート調査結果情報を入力せしめる入力手段と、上記商品を上記広告媒体により認知したと回答した者の人数の中で、その商品を購入した者が占める割合を、これら広告媒体ないしその組合せ毎に、反応率として算出すると共に、この反応率の高い順に上記広告媒体ないしその組合せ毎に順位を順次付与する反応率演算手段と、この反応率演算手段により算出した反応率、上記商品購入者の人数、上記アンケート回答者により上記商品を上記広告媒体により認知したか否かをそれぞれ示す欄を有するマトリクス表に作成する図表作成手段と、を具備していることを特徴とする業務分析表作成システムである。
【0013】
本願請求項5に係る発明は、所要の商品をそれぞれ広告した複数の広告媒体により所要の商品を認知してその商品を購入した者の人数、これら商品購入者およびこの商品を購入しなかった商品非購入者を含むアンケート回答者が上記商品を上記広告媒体により認知したか否かを含むアンケート調査結果情報を入力せしめる入力手順と、上記商品を上記広告媒体により認知したと回答した者の人数の中で、その商品を購入した者が占める割合を、これら広告媒体ないしその組合せ毎に、反応率として算出すると共に、この反応率の高い順に上記広告媒体ないしその組合せ毎に順位を順次付与する反応率演算手順と、この反応率演算手順にて算出した反応率を記入する欄、上記商品購入者の人数を記入する欄、上記アンケート回答者により上記商品を上記広告媒体により認知したか否かを記入する欄をそれぞれ有するマトリクス表に作成する図表作成手順と、をコンピュータに実行させるための業務分析表作成用プログラムである。
【0014】
本願請求項6に係る発明は、請求項5記載の業務分析表作成用プログラムを記録してなることを特徴とする記録媒体である。
【0015】
本願請求項7に係る発明は、広告媒体の広告効果を分析するための業務分析表であって、所要の広告媒体により広告された商品を認知した者の中で、その商品を購入した者の合計数aを記載する商品購入者数欄およびその商品を購入しなかった者の合計数bを記載する商品非購入者数欄と、上記広告媒体により広告された商品をその広告媒体で認知しなかった者の中で、その商品を購入した者の合計数cを記載する広告非認知商品購入者数欄およびその商品を購入しなかった者の合計数dを記載する広告非認知商品非購入者数欄と、上記各合計数a,b,c,dを下記(1)式に適用して算出した広告純効果度Naを記載する記載部と、を備えたことを特徴とする業務分析表である。
【0016】
【数3】
本願請求項8に係る発明は、上記請求項7記載の業務分析表を自動作成する業務分析表作成システムであって、所要の広告媒体により広告された商品をその広告媒体で認知した者の中で、その商品を購入した者の合計数aを広告認知商品購入者数欄に記載すると共に、その商品を購入しなかった者の合計数bを広告認知商品非購入者数欄に記載する手段と、上記広告媒体により広告された商品を認知しなかった者の中で、その商品を購入した者の合計数cを広告非認知商品購入者数欄に記載すると共に、その商品を購入しなかった者の合計数dを広告非認知商品非購入者数欄に記載する手段と、上記各合計数a,b,c,dを下記(1)式に適用した広告純効果度Naを算出して、その記載部に記載してマトリクス表に作成する図表作成手段と、を備えたことを特徴とする業務分析表自動作成システムである。
【0017】
【数4】
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0019】
図1は本発明の第1の実施形態に係る業務分析表1の一例を示す図、図2はこの業務分析表1の元になるローデータを記載したローデータマトリクス表11である。
【0020】
このローデータマトリクス表11は分析対象の所要の商品について実施した複数の広告媒体の組合せ効果を分析ないし検証するために、この商品を広告したスーパーストア等の店に来店した多数の来店者に対して行なった対面式アンケート調査を実行し、その調査結果(回答)データをマトリクス表により示したものであり、所要の商品をアンケート回答者が認知した広告媒体が何であったかと、その商品を購入したか否かの質問を多数の来店者に対して行なったときの多数の回答データを有する。このローデータは広告媒体として、例えば案内看板、駅貼りポスター、チラシ、ポケットティッシュやノベルティの配布等のポスティングおよびラジオを使用して分析対象の所要の商品(以下対象商品という)を広告した場合のアンケート調査結果を示し、アンケート回答者が対象商品を認知した広告媒体ないしその組合せを示す欄12と、その対象商品を購入したか否かの購入の有無を各アンケート回答者毎に示す欄13と、上記各種広告媒体の組合せにより対象商品を認知したと回答したアンケート回答者の合計数を示す該当件数欄14とを有する。
【0021】
さらに、上記広告媒体の組合せ欄12は、各種広告媒体を示す小欄として、例えば案内看板欄12a、駅貼りポスター欄12b、チラシ欄12c、ポスティング欄12dおよびラジオ欄12eをそれぞれ有し、これら各欄12a〜12eには、その認知の有無を0,1の2値化数によりそれぞれ示す複数のセル15をそれぞれ設けている。
【0022】
すなわち、アンケートの回答者が対象商品を所要の広告媒体により認知したと回答したときは、その広告媒体組合せ欄12の各セル15に「1」が記入され、認知しなかった広告媒体組合せ欄12のセル15には、「0」が記入されている。購入の有無の欄13の各セル15の「1」はアンケート回答者が対象商品を購入したことを示し、「0」は購入しなかったことを示している。また、ローデータマトリクス表11中のサンプル番号は各アンケート回答(者)にランダムに付与した番号である。
【0023】
そして、図1で示す業務分析表1は、複数のセル2,2…を縦横に配列することによりマトリクス表3に構成されている。
【0024】
マトリクス表3はその図1中上端に、このマトリクス表3と等しい幅の項目名欄4を一体に配設している。この項目名欄4は、その内部を図1中左端から右端に向けて有望度順位欄5、広告媒体利用欄としての広告媒体の組合せ欄6、単独結果欄7、累積結果欄8にそれぞれ仕切られている。
【0025】
さらに、広告媒体組合せ欄6は、その内部を所要の対象商品をそれぞれ広告した複数の広告媒体の名称を示す複数の小欄に区画され、これら小欄は例えば案内看板欄6a、駅貼りポスター欄6b、チラシ欄6c、ポスティング欄6d、ラジオ欄6eに構成される。但し、これら広告媒体はこれら案内看板、駅貼りポスター、新聞折込等のチラシ、ポケットティッシュの配布等のポスティング、ラジオに限定されるものではなく、テレビ、新聞、雑誌、書籍、インターネットのウェブサイト等、商品の広告が可能な広告媒体を含む。
【0026】
そして、これら各広告媒体の欄6a〜6eは、その図1中、下方にアンケート調査の際に、これら広告媒体により広告された所要の分析対象の商品を購入したと回答した商品購入者がその商品をどの広告媒体により認知したか否かのアンケート回答結果を記載するデータ欄6fを形成している。
【0027】
すなわち、このデータ欄6fには、アンケート調査に対してこれら広告媒体により広告された所要の商品を購入したと回答した者が、その商品を認知した広告媒体に属する各セル2内に、例えば0,1の2値化数の「1」を記入し、その商品を認知しなかった広告媒体に属する各セル2内に、「0」を記入するようになっている。例えば、後述する有望度順位第1位で示すように、対象商品を購入したと回答した者が案内看板、駅貼りポスター、チラシにより、その購入した商品を認知したと回答した場合には、案内看板欄6a、駅貼りポスター欄6b、チラシ欄6cにそれぞれ属する各セル2に、「1」がそれぞれ記入され、ポスティングとラジオによっては商品を認知していない場合には、これら広告媒体を示すポスティング欄6d、ラジオ欄6eにそれぞれ属する各セル2には、みな「0」がそれぞれ記入される。
【0028】
この広告媒体の組合せ欄6は、その小欄6a〜6eが5個あり、これらの認否状態を0,1の2値化数によりそれぞれ表示するので、結局、これら広告媒体の組合せパターンの数は32(25)通りある。このために、所要の商品を販売するために最も効果的で有望な広告媒体の組合せの順位を示す有望度順位欄5に記載される有望度順位も第1位から第32位まである。
【0029】
単独結果欄7は、さらに反応率欄7a、反応数欄7b、該当件数欄7c、該当件数構成比欄7dに区画されている。
【0030】
該当件数欄7cは、所要の対象商品を所要の広告媒体の組合せにより認知したとアンケート調査に対して回答した者の人数を記載する欄であり、この該当件数の列合計数(図1では953)はアンケート回答者の総数を示す。
【0031】
例えば、有望度順位第1位における該当件数欄7cのセル2に記載された「2」は、案内看板、駅貼りポスターおよびチラシにより所要の商品を認知したと回答した者が2名いることを示している。
【0032】
該当件数構成比欄7dは、この該当件数総数分の該当件数の百分率を示す。例えば、有望度順位第1位における該当件数構成比欄7dのセル2には「0.2%」が記載されているが、これは、953(該当件数総数)分の2(該当件数)の百分率(2/953×100(%)≒0.2(%))を示している。
【0033】
反応数欄7bは上記所要の広告媒体により所要の対象商品を認知したと回答した者の中で、その商品を実際に購入したと回答した者の人数を記載する欄である。
【0034】
反応率欄7aは該当件数分の反応数の百分率を示す欄である。例えば有望度順位第1位における反応率7aのセル2には「100.%」が記載されているが、これは所要の対象商品を案内看板、駅貼りポスターおよびチラシにより認知したと回答した2名の該当件数のうち、2名の者がその商品を購入したと回答した場合であり、このときの反応率は2(該当件数)分の2(反応数)の百分率(2/2×100(%)=100.0(%))である。
【0035】
また、反応率が100.0%であるので、有望度順位も第1位となる。すなわち、この有望度順位第1位は、例えば所要の対象商品を案内看板、駅貼りポスターおよびチラシにより認知したと回答した者(該当件数)が2名で、その2名の中で、その商品を実際に購入した者(反応数)の人数が2名で最高の百分率(100.0%)を示しているので、広告媒体の組合せとしては、この案内看板、駅貼りポスターおよびチラシが販売促進上最も効果的、すなわち最も有望であることを示している。
【0036】
なお、図1では有望度順位第1位〜第4位までが百分率100.0%で同率でありながら、順位差を設けているが、この有望度順位は、本来、反応率の高い順に順位つけるものであるので、有望度順位第1位〜第4位まではみな第1位の同順位を付与し、第5位までの第2位、第3位、第4位を欠番にしてもよい。
【0037】
累積結果欄8は、上記単独結果欄7の各小欄7a〜7dに記載された数字データを有望度順位の第1位から第32位まで順次加算したときの累積数を表わす。
【0038】
したがって、累積結果欄8は単独結果欄7の各小欄7a〜7dにそれぞれ対応して累積反応率欄8a、累積反応数欄8b、累積該当件数欄8c、累積該当件数構成比欄8dの小欄を設けている。
【0039】
例えば、累積反応数欄8bに記入された有望度第1位の累積反応数「2」はこれより上位の順位がないので、単独結果欄7の反応数欄7bの「2」と同じ数字「2」が記入されている。しかし、第2順位の累積反応数の「3」は、有望度順位第1位の単独結果欄7の反応数「2」に、同単独結果欄7における第2位の反応数「1」を加算(2+1=3)したときの和「3」を示す。
【0040】
同様に、第3順位の累積反応数「4」は第2順位の累積反応数「3」に、単独結果欄7における第3順位の反応数「1」を加算(3+1=4)したときの和「4」を示す。これら累積は最下位の有望度第32位まで繰り返される。これと同様に累積該当件数と累積該当件数構成比も単独結果欄7の該当件数と該当件数と該当件数構成比が有望度第1位から第32位まで累積される。
【0041】
但し、累積反応率は有望度順位が同順位における累積該当件数分の累積反応数の百分率を示している。例えば、有望度第5順位の累積反応率91.7%は有望度第5順位の累積反応数「11」を、同第5順位の累積該当件数「12」により除算して百分率で表した(11/12×100(%)≒91.7%)ときの商(91.7%)を示している。
【0042】
したがって、この業務分析表1によれば、有望度順位欄5の高順位における広告媒体の組合せ欄6を見ることにより、対象商品の購入率(反応率)の高い広告媒体の組合せを広告媒体の組合せ欄6を見ることにより容易に分析することができる。
【0043】
例えば有望度順位が第1位から第4位まではみな反応率が100.0%、すなわち商品購入率が100%であり、このときの広告媒体としては駅貼りポスターを含む2〜3種の広告媒体を使用している点に特徴がある。
【0044】
これに対して有望度順位が第9位の広告媒体としては5種類全部の広告媒体、すなわち、案内看板、駅貼りポスター、チラシ、ポスティング、ラジオを使用しているにも拘らず、商品購入率である反応率は約73.2%であり、有望度順位は第9位に過ぎない。
【0045】
したがって、広告費用と商品販売とのコストパフォーマンスは第1位〜第4位で使用した各広告媒体の組合せの方が第9位よりも良好であると容易に分析することができる。すなわち、商品販売促進対策上、有効な広告媒体ないしその組合せが何であるかを容易に分析することができる。例えば、図1の例では駅貼りポスターが商品販売促進上有効であることも分析することができる。
【0046】
さらに、アンケート回答者毎に商品販売促進上有効な広告媒体が何であるかをそれぞれ個別に分析することができ、後日、この分析を各アンケート回答者毎に有効な広告媒体を使い分けて使用する際の資料としても利用することができる。
【0047】
また、比較的商品購入率が良好で、購買力が高いと思われるアンケート回答者を抽出する場合には、例えば業務分析表1の累積反応率の所要値を適宜選択することができるので、例えば累積反応率が100%以上の商品購買力が非常に高いアンケート回答者層や、累積反応率が70%以上の商品購買力が比較的高いアンケート回答者層等、所要の商品購買力のアンケート回答者層を、ローデータマトリクス表11のサンプル番号に関連付けられたアンケート回答者の個人情報を参照することにより適宜選択することができる。
【0048】
そして、広告媒体の組合せ欄6における各種広告媒体による対象商品の認知の有無を0,1の2値化数により単純化したので、この広告媒体の組合せ欄6を分析するアナリスト等の理解力を向上させることができるうえに、コンピュータによる数的処理を可能にすることができる。
【0049】
図3はこのように構成された業務分析表1を自動作成する本発明の第2実施形態に係る業務分析システム21のハード構成を示す全体構成図である。この業務分析システム21はCD−ROM22やFD等の記録媒体に記録された上記業務分岐表1を自動作成するための業務分析表自動作成用のプログラムをパーソナルコンピュータ(PC)等の小型汎用コンピュータシステム23により駆動して例えば上記図1で示す業務分析表1を自動作成するものである。
【0050】
このコンピュータシステム23には、入力装置としてキーボード24とマウス25等を具備する一方、出力装置としてディスプレイ26とモノクロまたはカラーのプリンタ27を備えている。
【0051】
このように構成された業務分析システム21はコンピュータシステム23のハードウエア資源とソフトウエアとの共働により実行されるデータ入力手段23a、有望度順位演算手段23b、反応率演算手段23c、該当件数構成比演算手段23d、累積演算手段23e、マトリクス表作成手段23fをそれぞれ具備している。
【0052】
データ入力手段23aは所要の対象商品についての広告媒体の組合せの効果を検証するために対面式等により実施したアンケート調査結果データ等のローデータを入力するものであり、例えば図2で示すローデータマトリクス表11で示すローデータをエクセル(商標)等の表計算ソフトにより入力させ、またはこれら表計算ソフトに既に入力されたアンケート調査結果データを読み込むことにより入力するものである。
【0053】
したがって、このローデータマトリクス表11で示す各広告媒体の組合せ12のデータは図1で示す業務分析表1の広告媒体の組合せ欄6のデータ欄にそのまま移動され、同じくローデータマトリクス表11の購入の有無の欄13と、該当件数の欄14の各データは、図1で示す業務分析表1の反応数欄7bと該当件数欄7cの各セル2にそれぞれ移動される。
【0054】
図1で示すように有望度順位演算手段23bは反応率に基づいて、最も高い第1位から最も低い第32位まで、各広告媒体の組合せ毎に順位付けすると共に、図1中上端から下端へ順次並ぶように降順でソートするものである。反応率が等しい場合には同順位を付与し、または図1の業務分析表1に示すように順位差を設けても、いずれでもよい。
【0055】
反応率演算手段23cは上述したように各広告媒体の組合せ毎に、該当件数分の反応数を百分率で計算して反応率、すなわち、商品購入率を演算し、これら反応率を高い順から降順でソートするものである。
【0056】
該当件数構成比演算手段23dはアンケート回答者総数分の該当件数の百分率である該当件数構成比を、各広告媒体の組合せ毎に演算するものである。
【0057】
累積演算手段23eは図1の累積結果欄8で示す上記累積反応率、累積反応数、累積該当件数、累積該当件数構成比をそれぞれ累積演算して算出する演算手段である。
【0058】
マトリクス表作成手段23fは上記データ入力手段23aにより入力された図2で示すローデータマトリクス表11によりそれぞれ示す各データと上記各演算手段23b〜23eによりそれぞれ算出された有望度順位、反応率、該当件数構成比、累積反応率、累積反応数、累積該当件数、累積該当件数構成比を図1で示す業務分析非表1のマトリクス表3の所定欄にそれぞれ記入し、所定順に従ってソートすることにより、図1で示すマトリクス表の一例である業務分析表1を作成するものである。
【0059】
図4はこの業務分析表作成システム21の概略フローチャートを示し、図中Sに数字を付した符号はこのフローチャートの各ステップを示している。
【0060】
すなわち、この業務分析システム21は、その業務分析表自動作成プログラムを起動(スタート)させた後、S1で分析サービスメニューが表示され、そのメニュー中の業務分析表自動作成メニューが選択されると、S2でデータ入力手段23aにより例えば図2で示すローデータマトリクス表11のローデータを入力させる。このローデータマトリクス表11の入力は、既にエクセル(商標)等の表計算ソフトにより作成されている表計算データを読み込むことにより実行してもよい(ステップS3)。
【0061】
次のS4では、S3で入力されたローデータマトリクス表11の広告媒体の組合せ欄12、商品購入の有無欄13、該当件数欄14の各データに基づいて上記各種演算手段23b〜23eによりそれぞれ算出された各算出値とローデータとを、マトリクス表作成手段2fにより図1で示す業務分析表1の所定欄ないしセル2にそれぞれ記入し、業務分析表1を自動作成し、ディスプレイ26に表示する。
【0062】
そして、この自動作成された業務分析表1を、プリンタ27からプリントアウトすることによりカラーまたはモノクロにより紙媒体により作成することができる。
【0063】
図5は本発明の第3の実施形態に係る広告純効果分析表31の原理を示す図である。
【0064】
広告純効果分析表31は、所要の分析対象商品について実施した広告媒体の単体での純広告効果を分析するために好適な純効果度Naを算出する場合に好適なマトリクス表であり、複数のセル32aを、例えば4行4列で配列したマトリクス表32に構成されている。
【0065】
広告純効果分析表31はそのマトリクス表32の一端(図6では左端)に、チラシ認知欄33a、チラシ非認知欄33b、列計欄33cを列(図1では縦)方向に順次配列している。
【0066】
また、マトリクス表32の最上段の1行には商品購入者数欄34a、商品非購入者数欄35a、行計欄36aを行(横)方向に順次配列し、これら各欄34a,35a,36aの列方向下方の各セル32aには、これら各欄34a,35aと上記チラシ認知欄33aおよびチラシ非認知欄33bにそれぞれ該当する者の人数が記載されるようになっている。
【0067】
したがって、図5で示す広告純効果分析表31中の符号a〜dで示すセル32aには次のアンケート回答結果情報が記入される。
a:対象商品がチラシで広告されていることを認知し、かつこの商品を購入したと回答した者の総数を示す。したがって、このaを記載したセル32aは広告認知商品購入者数欄を構成する。
b:対象商品がチラシで広告されていることは認知したが、その商品を購入しなかったと回答した者の総数を示し、このbを記載したセル32aは広告認知商品非購入者数欄を構成する。
c:対象商品がチラシで広告されていたことは認知していなかったが、その商品を購入したと回答した者の総数を示す。したがって、このcを記載したセル32aは広告非認知商品購入者数欄を構成する。
d:対象商品がチラシに広告されていたことは認知しなかったので、その商品を購入しなかったと回答した者の総数を示す。したがって、このdを記載したセル32aは広告非認知商品購入者数欄を構成する。
【0068】
ところで、上記aは、対象商品がチラシで広告されていることは認知し、かつ、その対象商品を購入したと回答した者の総数であるが、このaの中には、さらに、チラシを見て直ちに対象商品を購入しようと決意して対象商品を実際に購入した者達a1と、チラシを見て対象商品が広告されていることは認知したが、そのチラシを見て直ちに対象商品の購入を決めたのではなく、他の条件、例えば来店して実際に対象商品を見て購入を決定して購入した者達a2と、が含まれている。
【0069】
この場合、前者a1がチラシ、すなわち広告のみにより対象商品の購入を決定したので、これをここでは広告の純効果といい、その割合を広告純効果度Naという。
【0070】
そこで、次の(1)式によりこの広告純効果度Naを求めることができる。
【0071】
【数5】
図6はこの広告純効果分析表31のセル32aに具体的な数字データを記入したときの一例31Aを示している。この一例31Aの広告純効果度Naは上記(1)式を使用することにより24.2%であると簡単に算出することができる。
【0072】
そして、この広告純効果度Naを、複数の広告媒体、例えば案内看板、駅貼りポスター、ポスティング、ラジオ等についてそれぞれ算出し、相互に比較し、最も高い値を示した広告媒体が最も商品購入率の高い優れた広告媒体であると分析することができる。すなわち、広告純効果度Naは広告媒体効果測定の指標として使用することができる。
【0073】
そして、この広告純効果分析表31,31Aを自動作成する機能を、例えば図3で示す業務分析システム21に追加して広告純効果分析表自動作成システムに構成してもよい。
【0074】
すなわち、図3で示す業務分析表1を自動作成するためのコンピュータプログラムを記録したCD−ROM22等の記録媒体に、上記広告純効果分析表31を自動作成するためのプログラムを追加登録して、上記業務分析表1と広告純効果分析表31とを選択的に自動作成するように構成してもよい。
【0075】
この広告純効果分析表自動作成プログラムは、図5または図6で示すようにチラシ等所要の広告媒体により広告された商品を認知した者の中で、その商品を購入した者の合計数aをチラシ認知欄33aと商品購入者数欄34aとに属するセルa(図5参照)に記載すると共に、その商品を購入しなかった者の合計数bをチラシ広告認知欄33aと商品非購入者数欄35aとに族するセルbに記載する手順と、チラシにより広告された商品を認知しなかった者の中で、その商品を購入した者の合計数cをチラシ非認知欄33bと商品購入者数欄34aとに属するセルcに記載すると共に、その商品を購入しなかった者の合計数dをチラシ非認知欄33bと商品非購入者数欄35aとに属するセルdに記入する手順と、上記各合計数a〜dを上記(1)式に適用した広告純効果度Naを算出して、その記載部に記載して一覧表に作成するマトリクス表作成手順と、を備えている。
【0076】
したがって、この広告純効果分析表自動作成プログラムを図3で示す業務分析表自動作成システムにより駆動することにより広告純効果分析表31を自動作成することができる。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、所要の対象商品をアンケート回答者が複数の広告媒体ないしその組合せにより認知したか否かを示す広告媒体認否欄と、これら広告媒体ないしその組合せが認知されたときの当該商品(役務含む)の購入率をこれら広告媒体ないしその組合せ毎に示す有望度順位欄と、を並設したマトリクス表に構成されているので、この広告媒体認否欄と有望度順位欄とを一覧することにより、商品の購入(販売)率の高い広告媒体ないしその組合せを容易かつ高精度に分析することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る業務分析表の一例を示す図。
【図2】図1で示す業務分析表を作成するための元になるローデータのマトリクス表を示す図。
【図3】図1で示す業務分析表を自動作成する業務分析表自動作成システムの正面図。
【図4】図3で示す業務分析表自動作成システムの概略フローチャート。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る広告純効果分析表の原理を示す図。
【図6】図5で示す広告純効果分析表の一具体例を示す図。
【図7】従来の広告効果を分析するための業務分析表の一例を示す図。
【符号の説明】
11 業務分析表
2 セル
3 マトリクス表
5 有望度順位欄
6 広告媒体の組合せ欄(広告媒体認否欄)
7a 反応率欄
7b 反応数欄
7c 該当件数欄
7d 該当件数構成比欄
8 累積結果欄
11 ローデータマトリクス表
15 セル
21 業務分析表作成システム
22 CD−ROM
31 広告純効果分析表の原理図
31a 広告純効果分析表
33a チラシ(広告)認知欄
33b チラシ(広告)非認知欄
34a 商品購入者数欄
35a 商品非購入者数欄
Claims (8)
- 所要の商品を複数の広告媒体により広告したときのアンケート調査結果情報をマトリクス表により表示する業務分析表であって、
上記マトリクス表に、
上記アンケート調査の回答者が上記商品を認知した広告媒体であるか否かを上記広告媒体ないしその組合せ毎に示す広告媒体認否欄と、
上記商品を上記広告媒体により認知したと回答した者の人数の中でその商品を購入した者の人数が占める割合の高い順に付与した順位を、これら広告媒体ないしその組合せ毎に、順次示す有望度順位欄と、
を並設したことを特徴とする業務分析表。 - 上記アンケート調査結果情報中、上記各広告媒体ないしその組合せ毎に上記商品を認知した者の人数を該当件数として示す該当件数欄と、
上記アンケート調査結果情報中、上記各広告媒体ないしその組合せ毎に上記商品を購入した者の人数を示す反応数欄と、
上記該当件数分の上記反応数である反応率を示す反応率欄と、
上記アンケート回答者総数分の上記該当件数を示す該当件数構成比欄と、
を具備していることを特徴とする請求項1記載の業務分析表。 - 上記広告媒体認否欄は、上記アンケート回答者が上記広告媒体を認知したか否かを2値化数により表示するように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の業務分析表。
- 所要の商品をそれぞれ広告した複数の広告媒体により所要の商品を認知してその商品を購入した者の人数、これら商品購入者およびこの商品を購入しなかった商品非購入者を含むアンケート回答者が上記商品を上記広告媒体により認知したか否かを含むアンケート調査結果情報を入力せしめる入力手段と、
上記商品を上記広告媒体により認知したと回答した者の人数の中で、その商品を購入した者が占める割合を、これら広告媒体ないしその組合せ毎に、反応率として算出すると共に、この反応率の高い順に上記広告媒体ないしその組合せ毎に順位を順次付与する反応率演算手段と、
この反応率演算手段により算出した反応率、上記商品購入者の人数、上記アンケート回答者により上記商品を上記広告媒体により認知したか否かをそれぞれ示す欄を有するマトリクス表に作成する図表作成手段と、
を具備していることを特徴とする業務分析表作成システム。 - 所要の商品をそれぞれ広告した複数の広告媒体により所要の商品を認知してその商品を購入した者の人数、これら商品購入者およびこの商品を購入しなかった商品非購入者を含むアンケート回答者が上記商品を上記広告媒体により認知したか否かを含むアンケート調査結果情報を入力せしめる入力手順と、
上記商品を上記広告媒体により認知したと回答した者の人数の中で、その商品を購入した者が占める割合を、これら広告媒体ないしその組合せ毎に、反応率として算出すると共に、この反応率の高い順に上記広告媒体ないしその組合せ毎に順位を順次付与する反応率演算手順と、
この反応率演算手順にて算出した反応率を記入する欄、上記商品購入者の人数を記入する欄、上記アンケート回答者により上記商品を上記広告媒体により認知したか否かを記入する欄をそれぞれ有するマトリクス表に作成する図表作成手順と、
をコンピュータに実行させるための業務分析表作成用プログラム。 - 請求項5記載の業務分析表作成用プログラムを記録してなることを特徴とする記録媒体。
- 上記請求項7記載の業務分析表を自動作成する業務分析表作成システムであって、
所要の広告媒体により広告された商品をその広告媒体で認知した者の中で、その商品を購入した者の合計数aを広告認知商品購入者数欄に記載すると共に、その商品を購入しなかった者の合計数bを広告認知商品非購入者数欄に記載する手段と、
上記広告媒体により広告された商品を認知しなかった者の中で、その商品を購入した者の合計数cを広告非認知商品購入者数欄に記載すると共に、その商品を購入しなかった者の合計数dを広告非認知商品非購入者数欄に記載する手段と、
上記各合計数a,b,c,dを下記(1)式に適用した広告純効果度Naを算出して、その記載部に記載してマトリクス表に作成する図表作成手段と、
を備えたことを特徴とする業務分析表自動作成システム。
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- 2003-02-24 JP JP2003046372A patent/JP2004258796A/ja active Pending
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